JP2008079647A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】緊急連絡の必要が生じた場合、遊技場内に設置された複数の遊技機各々を通して遊技者に直接連絡することができる緊急連絡用システムを提供する。
【解決手段】遊技場内に設置された複数の遊技機それぞれから報知可能とした緊急連絡システムであって、遊技場内に設置された複数の遊技機と、各遊技機にそれぞれ設けられ、少なくとも緊急連絡用スピーカを含む報知手段と、この報知手段に通信可能なホールサーバと、を備え、前記ホールサーバは、緊急信号入力手段と、この緊急号入力手段により入力された緊急信号を受け付け、所定の報知信号を前記報知手段それぞれに出力する避難信号出力手段とを備える構成とした。
【選択図】図7
【解決手段】遊技場内に設置された複数の遊技機それぞれから報知可能とした緊急連絡システムであって、遊技場内に設置された複数の遊技機と、各遊技機にそれぞれ設けられ、少なくとも緊急連絡用スピーカを含む報知手段と、この報知手段に通信可能なホールサーバと、を備え、前記ホールサーバは、緊急信号入力手段と、この緊急号入力手段により入力された緊急信号を受け付け、所定の報知信号を前記報知手段それぞれに出力する避難信号出力手段とを備える構成とした。
【選択図】図7
Description
本発明は、遊技場における緊急連絡システムに関する。
従来、遊技場としてパチンコ店があり、かかるパチンコ店では、パチンコ機やパチスロ機を複数台並設した所謂遊技島と呼ばれる複数の遊技設備を、フロアに適宜レイアウトして設置している。
また、近年のパチンコ機やパチスロ機などに代表される遊技機は、多種多様な演出表示を行うための液晶表示装置やスピーカや各種ランプ類など、電気的制御によって駆動する演出用部材が備えられており、演出用部材からの発熱やこれを制御する制御基板などからの発熱により、遊技機筐体内部はかなり高温になっている。
そこで、例えば、遊技機に設けられた感熱センサが異常高温を検知したときに、遊技機のスピーカが警報回路に切換えられて警報音を発するようにした遊技機(例えば、特許文献1を参照。)や、同様に遊技機内部の空間で検出した熱を閾値と比較して火災を検出すると専用ブザーにより警報を発する遊技機(例えば、特許文献2を参照。)、さらには、遊技島に煙センサや空気管式火災センサを設け、遊技島で火災が生じたときの発生場所や規模を正確に把握することを目的とした火災監視装置(例えば、特許文献3を参照。)が提案されている。
特開平09−140919号公報
特開2000−325647号公報
特開2001−347051号公報
しかし、上述した従来の技術は、いずれも、遊技機に温度センサなどを設けたもので、遊技機近辺の火災について報知するものであった。
パチンコ店は、遊技島が設置された遊技スペースの他、トイレやスタッフ専用ルーム、休憩所などが設置されており、特に近年では、建物内に大型駐車場設備などを設けた大型店も多い。
したがって、火災が発生する場所は遊技機近辺に限られるものではなく、また、遊技客に緊急避難させる必要が生じるのは何も火災だけにはとどまるものではない。
緊急事態が生じ、遊技客へ緊急連絡する必要が生じた場合、通常、パチンコ店の天井や壁に設置されたスピーカを通じてアナウンスする館内放送を行っているが、近年の遊技機は、上述したように演出に凝ったものが多く、特に、音に関していえば、付設されたスピーカからは様々な効果音や音楽が常時発せられているため、館内放送に気付き難いという問題がある。特に、遊技に夢中になっていればなおさらである。
よって、パチンコ店内における遊技客への緊急連絡を確実に行うことのできるシステムが望まれている。本発明は、上記課題を解決することのできる緊急連絡システムを提供することを目的としている。
(1)請求項1記載の本発明は、遊技場内に設置された複数の遊技機それぞれから報知可能とした緊急連絡システムであって、遊技場内に設置された複数の遊技機と、各遊技機にそれぞれ設けられ、少なくとも緊急連絡用スピーカを含む報知手段と、この報知手段に通信可能なホールサーバと、を備え、前記ホールサーバは、緊急信号入力手段と、この緊急号入力手段により入力された緊急信号を受け付け、所定の報知信号を前記報知手段それぞれに出力する避難信号出力手段とを備える。
(2)請求項2記載の本発明は、請求項1記載の遊技場における緊急連絡システムにおいて、前記ホールサーバは、各遊技機に設けられた制御手段を介して前記報知手段に報知信号を出力することを特徴とする。
(3)請求項3記載の本発明は、請求項2記載の遊技場における緊急連絡システムにおいて、前記報知手段の緊急連絡用スピーカは、遊技中に演出用の音声を出力する遊技スピーカを兼用し、前記ホールサーバは、前記報知信号を受け付けた場合、前記遊技機の制御手段に、演出用音声の出力を停止して所定の緊急連絡用音声を出力させる制御を実行することを特徴とする。
(4)請求項4記載の本発明は、請求項1又は2に記載の遊技場における緊急連絡システムにおいて、前記報知手段の緊急連絡用スピーカは、遊技機に設けられた演出用の音声を出力する遊技スピーカとは別個に設けられていることを特徴とする。
(5)請求項5記載の本発明は、請求項4記載の遊技場における緊急連絡システムにおいて、前記報知手段の緊急連絡用スピーカを前記遊技スピーカの近傍に設けたことを特徴とする。
(6)請求項6記載の本発明は、請求項2〜5のいずれか1項に記載の遊技場における緊急連絡システムにおいて、前記報知手段は画像表示手段を備え、前記制御手段は、前記緊急連絡用スピーカから非常事態を示す緊急連絡用音声を出力する場合、前記画像表示手段に、遊技場内の緊急避難経路を画像表示する制御を実行することを特徴とする。
本発明によれば、遊技場内において緊急連絡の必要が生じた場合、遊技場内に設置された複数の遊技機各々を通して遊技者に直接連絡することができ、必要事項を遊技者に速やかに伝達することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係る緊急連絡システムは、遊技場内に設置された複数の遊技機と、各遊技機にそれぞれ設けられ、少なくとも緊急連絡用スピーカを含む報知手段と、この報知手段に通信可能なホールサーバと、を備え、前記ホールサーバは、緊急信号入力手段と、この緊急号入力手段により入力された緊急信号を受け付け、所定の報知信号を前記報知手段それぞれに出力する避難信号出力手段とを備えるものである。
図1は本実施形態に係る緊急連絡システムの概念的ブロック図、図2は同システムにおけるホールサーバ側の緊急連絡処理を示すフローチャート、図3は同システムにおける遊技機側の緊急連絡処理を示すフローチャートである。
図1に示すように、本実施形態に係る緊急連絡システムでは、遊技場内に設置された遊技機とホールサーバとが接続され、ホールサーバには、CPUやROM、RAMなどが備えた制御部と、例えば緊急入力手段として機能する所定のキースイッチと、遊技機の報知手段に所定の報知信号を出力する避難信号出力手段としての避難信号出力端子が設けられている。なお、図示した遊技機は複数台設置されており、各遊技機がそれぞれホールサーバと接続している。なお、前記キースイッチはホールサーバに接続されたキーボード中の複数のキーのいずれかに割付ておくことができる。
そして、火災などの非常事態が生じた場合、係員がキースイッチを操作すると、この操作により緊急信号をCPUが受付けるとともに、前記避難信号出力端子から緊急事態を示す所定の報知信号を各遊技機の報知手段に出力する。
報知手段には、少なくとも緊急連絡用スピーカが含まれており、この緊急連絡用スピーカから避難勧告がアナウンスされることで、遊技者は緊急事態が生じたことを遊技に夢中になっていても確実に知ることができ、速やかに避難することが可能となる。
また、所定のキースイッチのみならず、図示するように、非常スイッチを緊急入力手段としてもよい。この非常スイッチは、遊技場の壁面などの適宜箇所に設けられており、係員ならずとも火災を発見した者などが操作可能となっている。
上記構成において、前記ホールサーバは、各遊技機に設けられた制御手段を介して前記報知手段に報知信号を出力することもできるし、例えば報知手段として独立配置した緊急連絡用スピーカと直接接続して、緊急連絡用スピーカに直接報知信号を出力するようにしてもよい。
遊技機に設けられた制御手段は、主に遊技の進行と演出動作を制御するものであるが、これを介して報知手段に報知信号を出力する場合、図2に示すように、ホールサーバの制御部は、先ず、前記キースイッチや非常スイッチなどの緊急信号入力手段から緊急信号が入力されたか否かを判定し(ステップS01)、入力がない場合はこの緊急連絡処理を終了する。
他方、緊急信号が入力されたと判定した場合(ステップS01のYES)、制御部は、避難信号出力端子から報知信号を各遊技機の制御手段に送信して(ステップS02)この緊急連絡処理を終了する。
一方、遊技機側の緊急連絡処理においては、遊技機の制御手段は、図3に示すように、ホールサーバから報知信号が入力されたか否かを判定し(ステップS10)、入力がない場合はこの緊急連絡処理を終了する。
他方、報知信号が入力されたと判定した場合(ステップS10のYES)、制御主段は、音声制御処理を実行して緊急連絡用スピーカから所定の緊急連絡用アナウンスを出力し(ステップ11)、次いで、液晶表示装置などの表示手段上に、緊急事態を示す画像を表示させる画像表示制御処理を実行して(ステップS12)この緊急連絡処理を終了するのである。
ところで、報知信号を遊技機の報知手段に出力する場合は、1セットのスピーカを、演出用及び緊急用として兼用することができる。
すなわち、報知手段の緊急連絡用スピーカは、遊技中に演出用の音声を出力する遊技スピーカを兼用し、前記ホールサーバは、前記報知信号を受け付けた場合、上記のステップS11の処理において、前記遊技機の制御手段に、演出用音声の出力を停止して所定の緊急連絡用音声を出力させる制御を実行するのである。
この場合、ホールサーバから遊技機の制御手段には、演出用音声の出力を停止して所定の緊急連絡用音声を出力させる制御信号が前記緊急信号に重畳されて送られる。
一方、緊急連絡用スピーカを、演出用の音声を出力する遊技機に既設の遊技スピーカとは別個に設けることもできるが、この場合、遊技機の制御手段は、上記ステップS11の処理において、演出用音声の出力をやはり停止するか、あるいはボリュームを下げる制御を行うようにするとよい。
なお、緊急連絡用スピーカから避難勧告用のアナウンスを出力するためのアナウンス情報は、遊技機の制御手段が備えるROMなどの記憶装置に予め格納しておいてもよいし、ホールサーバのROMに格納しておき、これを報知信号として出力するようにしてもよい。
また、各遊技機に設けられた制御手段を介することなく、緊急連絡用スピーカに直接報知信号を出力する場合、例えば遊技機の制御手段が故障などした場合でも、緊急連絡用スピーカから緊急連絡を流すことが可能となるメリットがある。
この場合、報知手段の緊急連絡用スピーカは遊技スピーカとはやはり別個に設けるものとするが、その場合、緊急連絡用スピーカを前記遊技スピーカの近傍に設けることが好ましい。
特に、緊急連絡用スピーカを既存の遊技機に後付けする場合、遊技者に聞こえ易い位置に設置された遊技スピーカの近傍に取付けることで、緊急連絡のアナウンスをより確実に遊技者に伝達することできる。
反対に、遊技スピーカと離隔した位置に設けておくと、通常は聞こえない位置から特別な音声が流れることになるため、遊技者がより注意を払って緊急避難アナウンスを聞くことも考えられる。
さらに、上述してきた構成において、前記報知手段は画像表示手段を備え、前記制御手段は、前記緊急連絡用スピーカから非常事態を示す緊急連絡用音声を出力する場合、前記画像表示手段に、遊技場内の緊急避難経路を画像表示する制御を実行するようにしてもよい。
画像表示手段は、例えば遊技機に既設の液晶表示装置でよく、緊急連絡用スピーカからのアナウンスに加え、液晶表示装置上では、遊技に関する画像表示に代わり、遊技場内の緊急避難経路が画像表示されることで、遊技者は緊急事態の発生を確実に知ることができるとともに、避難経経路に沿って速やかに避難することが可能となる。
また、表示される緊急避難経路は、各遊技機が設置される遊技島ごとに異なるようにして、多数の遊技者が整然と避難できるようにするとなおよい。なお、緊急避難経路を示す画像情報は、各遊技機のROMに予め格納しておくとよい。
上述してきた非常事態、緊急事態は、火災に限るものではないし、また、必ずしも遊技場の外へ避難しなければならない場合に限定するものでもない。本発明は、多数の遊技者に緊急連絡する必要がある場合には全て適用可能である。
以上説明してきたように、本実施形態によれば、火災などが発生した場合に、遊技場内において緊急連絡の必要が生じた場合、遊技場内に設置された複数の遊技機各々を通して遊技者に直接連絡することができ、必要事項を遊技者に速やかに伝達することができる。
以下、本発明に係る緊急連絡システムの一実施形態を、図面に基づいて、より具体的に説明する。なお、以下では遊技場内に設置された遊技機をパチンコ遊技機としている。
図4は本実施形態に係る緊急連絡システムの概念的説明図、図5はパチンコ遊技機の正面図、図6は同パチンコ遊技機の制御回路を示す説明図、図7及び図8は、緊急時において報知手段により緊急連絡が実行された場合の報知例を示す説明図である。
図4に示すように、本実施形態に係る緊急連絡システムは、遊技場内に設置された複数のパチンコ遊技機10,10、・・・と、各パチンコ遊技機10にそれぞれ設けられた報知手段としての緊急連絡用スピーカ47L,47Rと、ここでは図示を省略したが、画像表示可能な液晶表示装置32(図5及び図6参照)と、これらと通信可能なホールサーバ50とから構成されている。
また、図1で示したように、ホールサーバ50は、緊急信号入力手段としてのキースイッチを備えるとともに、遊技場内に設置された非常スイッチ49と接続されている。そして、前記非常スイッチ49や前記キースイッチの押下により入力される緊急信号を受け付け、所定の報知信号を、各パチンコ遊技機10の前記報知手段(緊急連絡用スピーカ47L,47R、液晶表示装置32)に出力する避難信号出力手段である出力端子をさらに備えている。
図4に示すように、本実施形態においては、ホールサーバ50の制御回路は、各パチンコ遊技機10に設けられた制御部51と接続して、この制御部51を介して前記緊急連絡用スピーカ47L,47Rや液晶表示装置32に報知信号を出力可能としている。なお、かかる構成により、各パチンコ遊技機10に設けられた制御部51から、遊技機10における遊技結果などの遊技情報がホールサーバ50の制御回路に送信されるようにしている。
また、図示するように、パチンコ遊技機10には、前記報知手段に含まれる緊急連絡用スピーカ47L,47Rと、パチンコ遊技機10に設けられた演出用の音声を出力する遊技スピーカ46L,46Rとがそれぞれ独立して別個に設けられている。
しかも、緊急連絡用スピーカ47L,47Rは、遊技者の耳に音声を伝達しやすい遊技機10の上部に設けられた遊技スピーカ46L,46Rの近傍に設けられている。
ここで、図5及び図6を参照しながら、本緊急連絡システムの端末となるパチンコ遊技機10について説明する。
図5に示すように、パチンコ遊技機10は、透明な保護ガラス板19に覆われた正面視やや縦長の矩形形状とした遊技盤14と、その背後に取り付けられた制御基板とを備えており、制御基板には、図4に示した制御部51を構成する主制御回路60と副制御回路200と(図6参照)が設けられている。
また、遊技盤14の下方には、遊技球を貯留する上皿20と、賞球を受けることのできる下皿22とが設けられ、正面右手側には遊技球を遊技盤14に向けて発射するための発射ハンドル26が配設されている。
また、図中、150は隣接するパチンコ遊技機10との間に設けられた遊技球貸出装置(所謂サンド装置)であるカードユニットであり、パチンコ店で発行するプリペイドカードを受付けて、カード残額の範囲内で遊技球を前記上皿20に払い出すことができる。
遊技盤14は、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂などのように透過性を有する板形状の樹脂部材によって形成されている。
また、遊技盤14は、その前面側に、外側ガイドレール30a及び内側ガイドレール30bに囲まれ、発射された遊技球が転動可能な領域である遊技領域15を有しており、この遊技領域15には、図示しない複数の障害釘が打ちこまれるとともに、中央位置には、障害部材55、57を上下対向させて配置している。
また、遊技盤14には、その左側部に球通過ゲート54が設けられるとともに、障害部材57の下方に所謂始動口25を備えた特定入賞口と、その下方に所謂大入賞口39と呼ばれる特定入賞口とが設けられ、さらに、適宜位置には一般入賞口56a,56b,56c,56dが設けられている。なお、23は前記始動口25に付設された可動片であり、この可動片23は、通常は遊技球1個が進入可能な広さを維持して起立した状態であるが、所定の条件を満たすと、遊技球を入り易くするために左右に開放される。また、40は前記大入賞口39に付設されたシャッタ部材であり、通常は大入賞口39を閉塞しているが、遊技者に有利な遊技状態である所謂大当たり遊技状態になると、前方に傾倒して大入賞口39を大きく開口し、遊技球が入賞しやすい状態となる。
上述した透明な遊技盤14の上部位置には遊技の進行に応じて各種の表示を行う表示器53が設けられ、さらにその上部左右位置には遊技スピーカ46L,46Rが配設され、遊技の進行に応じた効果音や音楽を出力して、遊技の興趣を高めるようにしている。
そして、本実施形態では、これら左右の遊技スピーカ46L,46Rの近傍位置となるように、遊技スピーカ46L,46Rの間に、緊急連絡用スピーカ47L,47Rを配設している。この緊急連絡用スピーカ47L,47Rは、通常の遊技中は使用されることはなく、遊技場から遊技者に緊急連絡を行う場合にアナウンスが流れるようになっている。
また、上述した透明な遊技盤14の背後には、遊技に関する演出画像を表示するとともに、本実施形態では、緊急時に遊技場内における緊急避難経路を表示することのできる表示領域32aが形成された液晶表示装置32を配設している。
画像表示手段であるこの液晶表示装置32は、前記緊急連絡用スピーカ47L,47Rとともに、本実施形態における報知手段の一を構成するものであり、パチンコ遊技機10の制御部51は、前記緊急連絡用スピーカ47L,47Rから非常事態を示す緊急連絡用音声である所定のアナウンスを出力する場合に、当該液晶表示装置32の表示領域32a上において、例えば、遊技場内の緊急避難経路を画像表示する制御を実行することができる(図7参照)。
ここで、本実施形態におけるパチンコ遊技機10の制御部51について説明する。図6に示すように、制御部51は、主に、遊技進行制御手段として機能する主制御回路60と、主に演出制御手段として機能する副制御回路200とから構成される。
主制御回路60は、遊技の制御を行うものであり、副制御回路200は、遊技の進行に応じた演出の制御(例えば、レーザービームの発光制御、画像表示制御、音声出力制御、装飾ランプ制御等)を行うとともに、緊急連絡用スピーカ47L,47Rからの緊急連絡アナウンスを出力する制御を実行するものである。
主制御回路60は、メインCPU66、メインROM(読み出し専用メモリ)68、メインRAM(読み書き可能メモリ)70、副制御回路200に対してコマンドを供給するためのシリアル通信用IC72を備えている。
メインCPU66には、メインROM68、メインRAM70が接続されており、このメインROM68に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。このように、このメインCPU66は、遊技進行制御手段として機能する。
メインROM68には、メインCPU66によりパチンコ遊技機10の動作を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、乱数抽選によって大当り判定をする際に参照される大当り判定テーブルや、演出を選択する際に参照される演出条件選択テーブル等の各種のテーブルが記憶されている。
メインRAM70は、メインCPU66の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。
また、主制御回路60には、各種のセンサ及び各種アクチュエータなどが接続されている。例えば、大入賞口39に入賞した遊技球を検出するV・カウントセンサやカウントセンサ、一般入賞口56a〜56dに入賞した遊技球を検出する一般入賞球センサ、球通過ゲート54を通過した遊技球を検出する通過球センサ、始動口25に入賞した遊技球を検出する始動入賞球センサ、始動口25の可動片23を駆動するソレノイド、大入賞口39のシャッタ40を駆動するソレノイドなどが接続されている。
また、主制御回路60には、払出・発射制御回路126が接続されている。この払出・発射制御回路126には、遊技球の払出を行なう払出装置128、遊技球の発射を行なう発射装置130、カードユニット150が接続されている。
この払出・発射制御回路126は、主制御回路60から供給される賞球制御コマンド、カードユニット150から供給される貸し球制御信号を受け取り、払出装置128に対して所定の信号を送信することにより、払出装置128に遊技球を払い出させる。また、払出・発射制御回路126は、発射装置130に対して発射信号を供給することにより、遊技球を発射させる制御を行なう。
また、発射装置130には、前述した発射ソレノイド、タッチセンサ等の遊技球を発射させるための装置が備えられている。発射ハンドル26が遊技者によって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射ソレノイドに電力が供給され、上皿20に貯留された遊技球が発射ソレノイドにより遊技盤14に順次発射される。
一方、シリアル通信用IC72には、副制御回路200が接続されている。この副制御回路200は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに応じて、液晶表示装置32における表示制御、遊技スピーカ46L,46Rから発生させる演出用音声に関する制御、装飾ランプ133a,133bの制御等を行なうとともに、緊急連絡用スピーカ47L,47Rから発生させる緊急連絡用アナウンスに関する制御を実行する。
なお、本実施形態においては、主制御回路60から副制御回路200に対してコマンドを供給するとともに、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を供給できないように構成したが、これに限らず、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を送信できるように構成しても問題ない。
副制御回路200は、演出制御手段としてのサブCPU206、記憶手段としてのプログラムROM208、ワークRAM210、液晶表示装置32における表示制御を行うための表示制御回路250、遊技スピーカ46L,46R及び緊急連絡用スピーカ47L,47Rから発生させる音声に関する制御を行う音声制御回路230、装飾ランプ133a,133bの制御を行うランプ制御回路240から構成されている。
サブCPU206は、プログラムROM208に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。特に、サブCPU206は、後述するように、主制御回路60から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路200の制御を行う。
プログラムROM208には、遊技の進行に応じて実行される液晶表示装置32の画像表示に伴う複数種類の演出画像データや各種の効果音や音楽に関する音声データなどをはじめ、演出時間などを定めた時間テーブルなど、各種のテーブルも記憶されている。
ワークRAM210は、サブCPU206の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。例えば、リ演出時間を制御するためのタイマ変数、演出パターンを選択するための演出表示選択用乱数カウンタ等、各種の変数等が位置付けられている。
本実施形態に係る緊急連絡システムは上述した構成を備えており、例えば、遊技場内で実際に火災が発生した場合、図7及び図8に示すように、各パチンコ遊技機10では、緊急連絡用スピーカ47L,47Rから火災発生を告げるアナウンスが大音量で出力されるとともに、表示領域32aには、火災発生を示す特定画像92の表示がなされる。
ここでは、表示領域32aの略中央に大きく「火災発生」と表示されるとともに、その下方に「落ち着け」などのキャプションとともにキャラクタ画像が表示されるようになっている。
また、本実施形態では、「火災発生」の表示と交互に、遊技場内の避難経路を画像表示するようにしている。
すなわち、図8に示すように、表示領域32a全体に、非常口の場所が明示された遊技場の簡易見取り図が表示されるとともに、画像表示中のパチンコ遊技機10の位置を現在位置として表示するようにしている。
しかも、本実施形態では、キャラクタ画像により、複数の非常口の中から、最も適切な非常口を示して、短時間に避難できるようにしている。ここで、最も適切な非常口とは、通常は、画像表示中のパチンコ遊技機10から最も近い非常口を指す。
火災などの緊急事態には、遊技客が、遊技場内における自分の存在位置を把握することが重要であり、逃げ込むべき非常口に対する自分の位置が遊技中のパチンコ遊技機10に表示されることで、速やかかつ円滑な避難誘導が可能となる。
特に、遊技場には、図示するように、複数のパチンコ遊技機10を列状に設置した所謂遊技島93が複数設置され、必然的に隣接する遊技島93,93の間に通路が存在することになるため、通路も複数存在する。
したがって、火災などの緊急時においては、遊技客はパニック状態に陥り易いものであるが、本実施形態によれば、いかに広い遊技場内においても、自分の位置から最も近い非常口を確認することができ、どの通路を通って非難すればよいかが明確になるので、多数の遊技者が入り乱れることによる発生が懸念される二次災害を防止しつつ、円滑な避難状況が実現される。
次に、本発明に係る緊急連絡システムの他の実施形態を、図9を参照しながら説明する。図9に示す緊急連絡システムは、緊急連絡用スピーカ47L,47Rとホールサーバ50とを直接接続し、ホールサーバ50から緊急連絡用スピーカ47L,47Rに直接報知信号を出力するようにしたものである。
図示するように、パチンコ遊技機10に設けた緊急連絡用スピーカ47L,47Rは、CPUなどを備えた緊急連絡用制御回路52と接続されており、この緊急連絡用制御回路52とホールサーバ50の制御部とが接続している。
したがって、ホールサーバ50の制御部から送信される報知信号は、緊急連絡用制御回路52が受信し、遊技の進行を制御する制御部51を介することなく、緊急連絡用スピーカ47L,47Rから所定のアナウンスを流すことができる。
また、さらなる他の実施形態を、図10〜図12参照しながら説明する。図10〜図12に示した例では、既設の遊技スピーカ46L,46Rに緊急連絡用スピーカを兼用させたものであり、図11及び図12に示すように、緊急連絡時において、遊技スピーカ46L,46Rから緊急連絡用アナウンスが流れるようになっている。
この場合、図3のステップS11の処理で説明したように、パチンコ遊技機10の副制御回路200の音声制御回路230(図10)は、演出用音声の出力を停止して、所定の緊急連絡用音声を兼用スピーカ46(遊技スピーカ46L,46R)から出力させる制御を実行することになる。
なお、図10〜図12に示した構成は、先の実施形態の図6、図8及び図9に対して独立した緊急連絡用スピーカ47L,47Rを廃止した点のみが異なるものであり、他の構成は全て同じなので、ここでの説明は省略する。
以上、各実施形態を通して本発明を説明してきたが、本発明に係る緊急連絡システムは、遊技場内に設置された複数の遊技機それぞれから報知可能とした緊急連絡システムであって、遊技場内に設置された複数の遊技機と、各遊技機にそれぞれ設けられ、少なくとも緊急連絡用スピーカを含む報知手段と、この報知手段に通信可能なホールサーバと、を備え、前記ホールサーバは、緊急信号入力手段と、この緊急号入力手段により入力された緊急信号を受け付け、所定の報知信号を前記報知手段それぞれに出力する避難信号出力手段とを備えることを要旨とするものであり、これに該当するものは全て本発明の権利範囲内に属する。
すなわち、上述してきた本発明の実施形態は、具体例及びその効果を例示したに過ぎず、本発明を限定するものではない。例えば、本発明の緊急連絡システムを構成する遊技機としては、実施形態に示したチンコ遊技機10のみならず、パチスロ遊技機、ゲーム機などであってもよい。また、その他各手段等の具体的構成は適宜設計変更可能である。
10 パチンコ遊技機
32 液晶表示装置
46L,46R 遊技スピーカ
47L,47R 緊急連絡用スピーカ
50 ホールサーバ
51 制御部
60 主制御回路
200 副制御回路
32 液晶表示装置
46L,46R 遊技スピーカ
47L,47R 緊急連絡用スピーカ
50 ホールサーバ
51 制御部
60 主制御回路
200 副制御回路
Claims (6)
- 遊技場内に設置された複数の遊技機それぞれから報知可能とした緊急連絡システムであって、
遊技場内に設置された複数の遊技機と、
各遊技機にそれぞれ設けられ、少なくとも緊急連絡用スピーカを含む報知手段と、
この報知手段に通信可能なホールサーバと、
を備え、
前記ホールサーバは、
緊急信号入力手段と、
この緊急号入力手段により入力された緊急信号を受け付け、所定の報知信号を前記報知手段それぞれに出力する避難信号出力手段と、
を備えることを特徴とする遊技場における緊急連絡システム。 - 前記ホールサーバは、各遊技機に設けられた制御手段を介して前記報知手段に報知信号を出力することを特徴とする請求項1記載の遊技場における緊急連絡システム。
- 前記報知手段の緊急連絡用スピーカは、遊技中に演出用の音声を出力する遊技スピーカを兼用し、前記ホールサーバは、前記報知信号を受け付けた場合、前記遊技機の制御手段に、演出用音声の出力を停止して所定の緊急連絡用音声を出力させる制御を実行することを特徴とする請求項2記載の遊技場における緊急連絡システム。
- 前記報知手段の緊急連絡用スピーカは、遊技機に設けられた演出用の音声を出力する遊技スピーカとは別個に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技場における緊急連絡システム。
- 前記報知手段の緊急連絡用スピーカを前記遊技スピーカの近傍に設けたことを特徴とする請求項4記載の遊技場における緊急連絡システム。
- 前記報知手段は画像表示手段を備え、
前記制御手段は、
前記緊急連絡用スピーカから非常事態を示す緊急連絡用音声を出力する場合、前記画像表示手段に、遊技場内の緊急避難経路を画像表示する制御を実行することを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の遊技場における緊急連絡システム。
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JP2006259815A JP2008079647A (ja) | 2006-09-25 | 2006-09-25 | 遊技機 |
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-
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- 2006-09-25 JP JP2006259815A patent/JP2008079647A/ja active Pending
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