JP2008075694A - ベーン式油圧アクチュエータ - Google Patents

ベーン式油圧アクチュエータ Download PDF

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太一 吉川
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Abstract

【課題】 ロータの円滑な作動等を実現したベーン式油圧アクチュエータとを提供する。
【解決手段】 第1油圧室11側の油圧P1が第2油圧室12側の油圧P2に対して大きくなり、その状態でベーン3微少に傾くと、ベーン3の左右端面3a,3bと左右サイドプレート8,9との間に楔状空間31,32がそれぞれ生じ、第1油圧室11から右側の楔状空間32に高圧の作動油が流入する。すると、高圧となった右側の楔状空間32の作動油が油導入溝21,22と連絡溝23とを介して左側の楔状空間31に流入する。その結果、左右の楔状空間31,32の間の圧力差が小さくなり、ベーン3の左端面3aを左サイドプレート8に押し付ける力がごく弱いものとなる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ストローク特性可変エンジンの可変機構等に用いられるベーン式油圧アクチュエータに係り、詳しくは、ロータの円滑な作動等を実現する技術に関する。
ピストンとクランクシャフトとの間を複数のリンクで連結し、これら複数のリンクのいずれか一つとエンジン本体に支持されたエキセントリックシャフトとを連結するコントロールリンクを有し、エキセントリックシャフトを回動させることでピストンストロークを変化させるようにしたストローク特性可変エンジンが公知となっている(特許文献1参照)。この種のエンジンでは、可変機構(エキセントリックシャフト)の駆動用アクチュエータとして、小型でありながら出力トルクの大きなベーン式油圧アクチュエータが採用されている。ベーン式油圧アクチュエータは、その外周に2枚〜4枚程度のベーンが突設されたロータと、ロータを所定の角度範囲で回動自在に保持するハウジングと、ベーンの一方の受圧面が臨む第1油圧室と、ベーンの他方の受圧面が臨む第2油圧室とを備えており、第1および第2油圧室に対して作動油が適宜給排されることでロータが回転する。
特開2005−83203号公報
上述したベーン式油圧アクチュエータは、ストローク特性可変エンジンの可変機構に用いられた場合、以下のような問題を有していた。ベーン式油圧アクチュエータでは、図13に示すように、第1油圧室11側の油圧P1と第2油圧室12側の油圧P2との圧力差によってベーン3(すなわち、ロータ)が回転するが、ストローク特性可変エンジンではエキセントリックシャフトに大きな回転力(各気筒における燃焼圧力)が作用するため、回転力に抗してエキセントリックシャフトを回転させる際に差圧を非常に大きくする必要ある。そのため、ベーン3がハウジング10に対して微少に傾いて両軸方向端面3a,3b側に楔状空間31,32が生じた場合、高圧側の油圧室(図13では第1油圧室11)から図中右側の楔状空間32に高圧の作動油が流入し、図中に矢印で示すように、左側の軸方向端面3aがハウジング10の壁面に強く押し付けられることになる。その結果、ベーン3とハウジング10との間に大きな摩擦力が発生してロータの円滑な回転が行われなくなったり、ベーン3あるいはハウジング10に摩耗やかじりが生じたりする問題があった。
本発明は、上記状況に鑑みなされたものであり、ロータの円滑な作動等を実現したベーン式油圧アクチュエータとを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、その外周から少なくとも1枚のベーンが突設されたロータと、前記ロータを所定の角度範囲で回動自在に保持するハウジングと、前記ハウジングに形成され、前記ベーンの一方の受圧面が臨む第1の油圧室と、前記ハウジングに形成され、前記ベーンの他方の受圧面が臨む第2の油圧室とを備えたベーン式油圧アクチュエータであって、前記ベーンには、当該ベーンの一方の軸方向端面と他方の軸方向端面とを連通する連通手段が形成されたことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載されたベーン式油圧アクチュエータにおいて、前記連通手段は、前記ベーンの前記両軸方向端面にそれぞれ形成され、外周側から内周側に向かう複数の油導入溝を含むことを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2に記載されたベーン式油圧アクチュエータにおいて、前記連通手段は、前記ベーンの外周面に形成され、前記両軸方向端面の油導入溝を連絡する連絡溝を含むことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載されたベーン式油圧アクチュエータにおいて、前記ベーンの外周面が前記ハウジングの内周面に所定の間隙をもって対峙するとともに、前記ロータの軸方向に延設されて前記ハウジングの内周面に摺接する軸方向シールが前記ベーンの外周に設置されたことを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載されたベーン式油圧アクチュエータにおいて、前記第1油圧室の圧力が前記第2油圧室の圧力より大きく、
前記連通手段の連通面積は、前記第1油圧室側が前記第2油圧室側より大きく設定されたことを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項5に記載されたベーン式油圧アクチュエータにおいて、前記連通手段が前記第1油圧室側のみに設けられたことを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項5に記載されたベーン式油圧アクチュエータにおいて、前記複数の連絡溝の連通面積は、前記第2油圧室側から前記第1油圧室側に向かうにつれて大きくなることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項4に記載されたベーン式油圧アクチュエータにおいて、前記第1油圧室の圧力が前記第2油圧室の圧力より大きく、連通手段の連通面積は、前記シールの設置部位よりも前記第1油圧室側が、前記シールの設置部位よりも前記第2油圧室側に対して大きいことを特徴とする。
請求項1のベーン式油圧アクチュエータによれば、作動油が連通手段を介して高圧側の軸方向端面側から低圧側の軸方向端面側に流入することにより、両軸方向端面の間の油圧差が小さくなり、ベーンをハウジングに押し付ける押付力が緩和されてロータの円滑な作動が実現される。また、請求項2のベーン式油圧アクチュエータによれば、ベーンとハウジングとが密着している場合等においても、作動油がベーンとハウジングとの間に導入されやすくなる。また、請求項3のベーン式油圧アクチュエータによれば、連絡溝を介して、高圧側の軸方向端面側の油導入溝から低圧側の軸方向端面側の油導入溝に作動油が移動しやすくなる。また、請求項4のベーン式油圧アクチュエータによれば、軸方向シールで画成された高圧側の間隙を介して、高圧側の油圧室から低圧側の軸方向端面側の油導入溝に作動油が流入しやすくなる。また、請求項5のベーン式油圧アクチュエータによれば、連通効果の高い第1油圧室側の連通面積が大きいため、ベーンの両軸方向端面の油圧差をより短時間で小さくすることができ、ロータの作動をより一層円滑にすることができる。また、連通効果の低い第2油圧室側の連通面積が小さいため、ベーンの強度や剛性の低下が抑制できるとともに、第1油圧室側から第2油圧室側への作動油の流出量を少なくすることができる。また、請求項6のベーン式油圧アクチュエータによれば、ベーンの強度や剛性の低下をより抑制できるとともに、第1油圧室側から第2油圧室側への作動油の流出量をより少なくすることができる。また、請求項7のベーン式油圧アクチュエータによれば、ベーンの両軸方向端面の油圧差をより短時間で小さくすることができ、ロータの作動をより一層円滑にすることができる。また、請求項8のベーン式油圧アクチュエータによれば、ベーンの両軸方向端面の油圧差をより短時間で小さくすることができ、ロータの作動をより一層円滑にすることができる。
以下、図面を参照して、本発明に係るベーン式油圧アクチュエータのいくつかの実施形態を詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は第1実施形態に係るベーン式油圧アクチュエータの展開斜視図であり、図2は第1実施形態に係るロータの斜視図であり、図3は第1実施形態に係るベーンの要部拡大縦断面図である。なお、第1実施形態では、説明の便宜上、図1中の斜め左下を左とする。
≪第1実施形態の構成≫
図1に示す第1実施形態のベーン式油圧アクチュエータ(以下、単にアクチュエータと記す)1は、ストローク特性可変エンジンのコントロールシャフトを駆動するものであり、図示しないエキセントリックシャフトの端部に連結されるロータ2と、ロータ2を所定の角度範囲(例えば、45°)で回動自在に保持するハウジング10とを主要構成要素としている。なお、本実施形態のアクチュエータ1は、ピストンとクランクピンとをアッパリンクとロアリンクとを介して連結し、ロアリンクとコントロールシャフトとをコントロールリンクで連結したストローク特性可変エンジンの可変機構を駆動するベーン式油圧アクチュエータとして用いられ、コントロールシャフト上に直接アクチュエータが設けられる場合(荷重を直接受ける場合)に特に好適である。
ロータ2は、その外周に180°間隔で一対のベーン3が突設された本体部4と、本体部4の両端から左右に突設されたシャフト部5,6とを有している。また、ハウジング10は、ロータ2の本体部4を収容するハウジング本体7と、ハウジング本体7の左右端面に締結された左右サイドプレート8,9とから構成されている。ハウジング本体7にはベーン3によって画成される第1油圧室11と第2油圧室12が形成されており、これら油圧室11,12に図示しない油圧源から作動油(エンジンオイル)が導入されることによってベーン3(すなわち、ロータ2)が回転駆動される。なお、左右サイドプレート8,9には、ロータ2のシャフト部5,6が嵌入する保持孔13,14がそれぞれ形成されている。また、図1中に符号15で示す部材は右サイドプレート9の端面に嵌め込まれたラバーシールであり、左サイドプレート8にも同様のラバーシールが装着されている。
図2,図3に示すように、ベーン3の左右端面(軸方向端面)3a,3bには、外周側から内周側に向かう放射状の油導入溝(連通手段)21,22がそれぞれ複数本(図示例では、各5本)形成されている。また、ベーン3の外周面3cには、両油導入溝21,22を連絡する連絡溝(連通手段)23が形成されている。
≪第1実施形態の作用≫
本実施形態のアクチュエータ1は、ストローク特性可変エンジンの可変機構の駆動用アクチュエータとして用いられており、その作動時において第1油圧室11と第2油圧室12との間の圧力差が非常に大きくなることがある。そして、例えば、図4に示すように、第1油圧室11側の油圧P1が第2油圧室12側の油圧P2に対して大きくなり、その状態でベーン3(すなわち、ロータ2)が図4中反時計回りに微少に傾くと、ベーン3の左右端面3a,3bと左右サイドプレート8,9との間に楔状空間31,32がそれぞれ生じ、第1油圧室11から右側の楔状空間32に高圧の作動油が流入することになる。なお、第1油圧室11側の油圧P1が第2油圧室12側の油圧P2に対して大きくなる状態は、可変機構が作動している際のエンジンの燃焼圧力等により、ベーン3を第1油圧室11側回転させるトルクが各リンクやコントロールシャフトを介して入力する場合で、特に、ベーンが所定の位置(ベーン室の中央等)に保持された状態の時に発生する。
ところが、本実施形態のベーン3には、左右端面3a,3bに油導入溝21,22が形成され、外周面3cに両油導入溝21,22を連絡する連絡溝23が形成されているため、図4中に矢印で示すように、高圧となった右側の楔状空間32の作動油がこれら油導入溝21,22と連絡溝23とを介して左側の楔状空間31に流入する。その結果、左右の楔状空間31,32の間の圧力差が小さくなり、ベーン3の左端面3aを左サイドプレート8に押し付ける力がごく弱いものとなる。なお、右側の楔状空間32から左側の楔状空間31に流入する作動油はごく微量であるため、第1油圧室11側の油圧P1や第2油圧室12側の油圧P2に与える影響は殆どない。
これにより、本実施形態では、従来装置で問題となっていたベーン3と左サイドプレート8との間の摩擦力に起因するロータ2の作動不良が生じにくくなる他、ベーン3および左サイドプレート8の摩耗やかじりも起こらなくなった。なお、図4では、ベーン3の傾きや楔状空間31,32を大きく画いたが、これらは説明の理解を容易にするためのものであり、これら傾きや間隙は実際にはいずれも微少なものである。
[第2実施形態]
図5は第2実施形態に係るベーン式油圧アクチュエータの展開斜視図であり、図6は第2実施形態に係るロータの斜視図であり、図7は図5中のVII部をロータの軸方向から視た拡大図である。なお、第2実施形態においても、説明の便宜上、図5中の斜め左下を左とする。
≪第2実施形態の構成≫
図5,図6に示すように、本実施形態のアクチュエータも上述した第1実施形態のものと略同様の構成を採っているが、以下の点が異なっている。すなわち、第2実施形態のアクチュエータ1では、図6に示すように、ベーン3の周方向中央に左右端面3a,3bに至る矩形溝41が形成されており、この矩形溝41に軸方向シール42とシールスプリング43とが収容されている。ベーン3の左右端面3a,3bには、外周側から内周側に向かう放射状の油導入溝21,22がそれぞれ複数本(図示例では、各6本)形成されている。図7に示すように、ベーン3の外周面3cとハウジング本体7の内周面7aとは所定の間隙44(連通手段)をもって対峙する一方、シールスプリング43に付勢された軸方向シール42がハウジング本体7の内周面7aに摺接している。
≪第2実施形態の作用≫
第2実施形態では、図8に示すように、第1油圧室11側の油圧P1が第2油圧室12側の油圧P2に対して大きくなり、その状態でベーン3(すなわち、ロータ2)が図中反時計回りに微少に傾いた場合、図8中に矢印で示すように、高圧となった第1油圧室11の作動油が間隙44と左側の油導入溝21とを介して左側の楔状空間31に流入する。これにより、第1実施形態と同様に、左右の楔状空間31,32の間の圧力差が小さくなり、ベーン3の左端面3aを左サイドプレート8に押し付ける力がごく弱いものとなるため、ロータ2の作動不良が生じにくくなる他、ベーン3および左サイドプレート8の摩耗やかじりも起こらなくなった。
[第3実施形態]
図9は第3実施形態に係るロータの斜視図である。
≪第3実施形態の構成≫
第3実施形態は、前述した第1実施形態のものと同様の全体構成を採っているが、ベーンに形成される油導入溝および連絡溝の位置や本数等が異なっている。すなわち、第3実施形態のベーン3では、第1油圧室11側からベーン3の中央側にかけて、各3本の油導入溝21a〜21c,22a〜22cおよび連絡溝23a〜23cが形成されている。これら油導入溝21a〜21c,22a〜22cや連絡溝23a〜23cの幅は、第2油圧室12側から第1油圧室11側に向かうにつれて大きくなっている。
≪第3実施形態の作用≫
第3実施形態では、図10に示すように、第1油圧室11側の油圧P1が第2油圧室12側の油圧P2に対して大きくなり、その状態でベーン3(すなわち、ロータ2)が図中反時計回りに微少に傾いた場合、図10中に矢印で示すように、高圧となった右側の楔状空間32の作動油が両油導入溝21a〜21c,22a〜22cと連絡溝23a〜23cとを介して左側の楔状空間31に流入する。この際、連通効果の高い第1油圧室11側に向かうにつれて油導入溝21a〜21c,22a〜22cや連絡溝23a〜23cの幅が大きくなっているため、左右の楔状空間31,32間の油圧差がより短時間で小さくなり、ロータ2の作動をより一層円滑にすることができた。また、本実施形態では、連通効果の低い第2油圧室12側に油導入溝や連絡溝が存在しないため、ベーン3の強度や剛性の低下が抑制されるとともに、第1油圧室11側から第2油圧室12側への作動油の流出量を少なくすることができた。
[第4実施形態]
図11は第4実施形態に係るアクチュエータの要部拡大図である。
≪第4実施形態の構成≫
第3実施形態は、前述した第2実施形態のものと同様の全体構成を採っているが、ベーンに形成される油導入溝の位置や本数等が異なっている。すなわち、第4実施形態のベーン3では、第1油圧室11側から軸方向シール42の設置部位にかけて、各3本の油導入溝21a〜21c,22a〜22cが形成されており、これら油導入溝21a〜21c,22a〜22cの幅が軸方向シール42の設置部位から第1油圧室11側に向かうにつれて大きくなっている。
≪第4実施形態の作用≫
第4実施形態では、図12に示すように、第1油圧室11側の油圧P1が第2油圧室12側の油圧P2に対して大きくなり、その状態でベーン3(すなわち、ロータ2)が図中反時計回りに微少に傾いた場合、図12中に矢印で示すように、高圧となった第1油圧室11の作動油が間隙44と左側の油導入溝21a〜21cとを介して左側の楔状空間31に流入する。この際、連通効果の高い第1油圧室11側に向かうにつれて油導入溝21a〜21cの幅が大きくなっているため、左右の楔状空間31,32間の油圧差がより短時間で小さくなり、ロータ2の作動をより一層円滑にすることができた。また、本実施形態では、連通効果の低い第2油圧室12側に油導入溝が存在しないため、ベーン3の強度や剛性の低下が抑制されるとともに、第1油圧室11側から第2油圧室12側への作動油の流出量を少なくすることができた。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態は本発明をストローク特性可変エンジンの可変機構を駆動するアクチュエータに本発明を適用したものであるが、カムシャフトの角度位相を可変制御するためのカム位相可変機構を駆動するアクチュエータ等にも適用可能である。また、上記実施形態ではベーンの両軸方向端面に放射状の油導入溝を形成したが、油導入溝は、互いに平行なものであってもよいし、いわゆるジグザク形状等であってもよい。また、ベーンに一方の軸方向端面と他方の軸方向端面とを連通する連通孔を穿設し、油導入溝や連絡溝を廃するようにしてもよい。その他、ベーン式油圧アクチュエータの具体的構成等についても、本発明の主旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。
第1実施形態に係るベーン式油圧アクチュエータの展開斜視図である。 第1実施形態に係るロータの斜視である。 第1実施形態に係るベーンの要部拡大縦断面図である。 第1実施形態の作用を模式的に示す説明図である。 第2実施形態に係るベーン式油圧アクチュエータの展開斜視図である。 第2実施形態に係るロータの斜視図である。 図5中のVII部をロータの軸方向から視た拡大図である。 第2実施形態の作用を模式的に示す説明図である。 第3実施形態に係るロータの斜視図である。 第3実施形態の作用を模式的に示す説明図である。 第4実施形態に係るアクチュエータの要部拡大図である 第3実施形態の作用を模式的に示す説明図である。 従来のベーン式油圧アクチュエータの問題を模式的に示す説明図である。
符号の説明
1 アクチュエータ
2 ロータ
3 ベーン
3a 左端面(軸方向端面)
3b 右端面(軸方向端面)
3c 外周面
7 ハウジング本体
7a 内周面
8 左サイドプレート
9 右サイドプレート
10 ハウジング
11 第1油圧室
12 第2油圧室
21 油導入溝(連通手段)
22 油導入溝(連通手段)
23 連絡溝(連通手段)
31 楔状空間
32 楔状空間
42 軸方向シール
44 間隙(連通手段)

Claims (8)

  1. その外周から少なくとも1枚のベーンが突設されたロータと、
    前記ロータを所定の角度範囲で回動自在に保持するハウジングと、
    前記ハウジングに形成され、前記ベーンの一方の受圧面が臨む第1の油圧室と、
    前記ハウジングに形成され、前記ベーンの他方の受圧面が臨む第2の油圧室と
    を備えたベーン式油圧アクチュエータであって、
    前記ベーンには、当該ベーンの一方の軸方向端面と他方の軸方向端面とを連通する連通手段が形成されたことを特徴とするベーン式油圧アクチュエータ。
  2. 前記連通手段は、
    前記ベーンの前記両軸方向端面にそれぞれ形成され、外周側から内周側に向かう複数の油導入溝を含むことを特徴とする、請求項1に記載されたベーン式油圧アクチュエータ。
  3. 前記連通手段は、
    前記ベーンの外周面に形成され、前記両軸方向端面の油導入溝を連絡する連絡溝を含むことを特徴とする、請求項2に記載されたベーン式油圧アクチュエータ。
  4. 前記ベーンの外周面が前記ハウジングの内周面に所定の間隙をもって対峙するとともに、前記ロータの軸方向に延設されて前記ハウジングの内周面に摺接する軸方向シールが前記ベーンの外周に設置されたことを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載されたベーン式油圧アクチュエータ。
  5. 前記第1油圧室の圧力が前記第2油圧室の圧力より大きく、
    前記連通手段の連通面積は、前記第1油圧室側が前記第2油圧室側より大きく設定されたことを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載されたベーン式油圧アクチュエータ。
  6. 前記連通手段が前記第1油圧室側のみに設けられたことを特徴とする、請求項5に記載されたベーン式油圧アクチュエータ。
  7. 前記複数の連絡溝の連通面積は、前記第2油圧室側から前記第1油圧室側に向かうにつれて大きくなることを特徴とする、請求項5に記載されたベーン式油圧アクチュエータ。
  8. 前記第1油圧室の圧力が前記第2油圧室の圧力より大きく、
    連通手段の連通面積は、前記シールの設置部位よりも前記第1油圧室側が、前記シールの設置部位よりも前記第2油圧室側に対して大きいことを特徴とする、請求項4に記載されたベーン式油圧アクチュエータ。
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