JP2008075671A - 変速機のシフト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】変速機のシフト装置の加工を容易にして製造コストを低下させる。
【解決手段】正多角形の厚板状のシフト部材30,35をシフトアンドセレクトシャフト11に同軸的に固定し、保持部材20をこのシフト部材に当接して同軸的に回転自在にかつ支持ハウジング10に対する回転が拘束されるように取り付ける。保持部材の各外平面にはフォークシャフトの駆動ピン44a〜47aが摺動自在に係合される複数の中立インターロック溝を形成し、シフト部材の各外平面の1つには保持部材の一端面と対向するシフト斜面31a,36aを有する段状凹欠部31,36を形成し、その他外平面には保持部材の各中立インターロック溝と連続可能な複数の非シフト溝を形成する。シフト部材を回転して保持部材に対し割り出した後、保持部材とシフト部材を往復動させ、駆動ピンをシフト斜面に当接させてフォークシャフトを往復動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車などにおいて動力を伝達する複数列の変速ギヤを、その軸線方向移動可能に支持された複数のシフトフォークにより選択的に切り換えるようにした変速機のシフト装置、特に変速機の自動化に適した変速機のシフト装置に関する。
自動車などの車両用の自動変速機には、歯車式手動変速機をベースにした変速機の自動化がいくつか提案されている。その1例として特許文献1に示すものがあり、これはモータにより回転される円筒カムの外周に複数のカム溝を形成し、変速機のギヤを切り換える各シフトフォークはその一部が各カム溝に係合されて往復動されるようにしたものである。円筒カムがモータにより回転されれば各シフトフォークは、その何れか1つが駆動されるときは残りのものがニュートラル位置で停止されるように、互いに連動してシフト操作される。この技術は、自動車などの作動状態に応じた変速指令に基づいて制御されるモータなどを用いて変速を自動的に行う場合に限らず、手動により変速を行う場合にも適用可能である。
特開昭64−46046号公報(第2頁左下欄第8行〜第3頁左上欄第17行、第1図〜第7図)
上述した従来技術では円筒カムの外周面にシフトパターンに応じて屈曲した複雑な形状のカム溝を形成する必要があるので加工に手間がかかり、製造コストが増大するという問題がある。本発明はこのような問題を解決することを目的とする。
本発明による変速機のシフト装置は、互いに平行な複数の回転軸と平行に移動するシフトフォークにより、各回転軸の間に設けられて互いに噛合する複数組の変速ギヤを、それらの何れか1組により動力伝達がなされるように選択的に切り換える変速機のシフト装置において、回転軸と直交するように支持部材に支持されてセレクトアクチュエータにより回転されるとともにシフトアクチュエータにより軸線方向に往復動されるシフトアンドセレクトシャフトと、基本的断面形状が正多角形の厚板状でシフトアンドセレクトシャフトに回転自在で軸線方向移動が拘束されるように同軸的に支持されかつ支持ハウジングに対する回転が阻止されるように拘束された保持部材と、基本的断面形状が保持部材と同一の正多角形の厚板状で保持部材の軸線方向一側に回転摺動可能に当接されるようにシフトアンドセレクトシャフトに固定された少なくとも1個のシフト部材と、シフトフォークに連結されてそれらを回転軸と平行に移動させる駆動ピンと、この駆動ピンと摺動自在に係合する断面形状を有し保持部材の軸線方向と平行な各外平面の長手方向中央部に軸線方向と平行に厚さ方向全長にわたり形成された中立インターロック溝と、この中立インターロック溝と同一断面形状を有し同中立インターロック溝から両側に所定距離をおいて各外平面に軸線方向と平行に厚さ方向全長にわたり形成されたシフトインターロック溝と、シフト部材の軸線方向と平行な1つの外平面に形成され保持部材の軸線方向一端面と対向するとともに半径方向から見て一端面に対し傾斜したシフト斜面を有する段状凹欠部と、シフト部材の軸線方向と平行な残りの外平面に形成されこの外平面が保持部材の外平面と連続した状態では中立インターロック溝及びシフトインターロック溝と連続される非シフト溝よりなり、シフトアンドセレクトシャフトを介してセレクトアクチュエータによりシフト部材を回転させてその外平面が保持部材の外平面と連続する位置に順次割り出し、割り出された状態においてシフトアンドセレクトシャフトを介してシフトアクチュエータにより保持部材及びシフト部材を往復動させ、段状凹欠部が形成されたシフト部材の外平面と対応する中立インターロック溝内に保持されていた駆動ピンを段状凹欠部のシフト斜面に当接させてシフトフォークとともに移動させてからシフトインターロック溝に保持させことにより、互いに噛合する複数組の変速ギヤを選択的に切り換えることを特徴とするものである。
前項に記載の変速機のシフト装置において、保持部材及びシフト部材の基本的断面形状は正方形とすることが好ましい。
前2項に記載の変速機のシフト装置おいて、シフト部材は保持部材の軸線方向両側に設けることが好ましい。
請求項1に記載の発明による変速機のシフト装置では、セレクトアクチュエータによりシフト部材を回転させてその外平面が保持部材の外平面と連続する位置に順次割り出し、割り出された状態においてシフトアクチュエータにより保持部材及びシフト部材を往復動させて変速を行う。段状凹欠部が形成されたシフト部材の外平面と対応する保持部材の中立インターロック溝内に保持されていた駆動ピンは、保持部材及びシフト部材の往動により段状凹欠部のシフト斜面に当接してシフトインターロック溝と対応する位置までシフトアンドセレクトシャフトと直交する方向に移動し、これによりシフトフォークが移動されてそれと対応する変速ギヤが選択され、次いで保持部材及びシフト部材の復動によりシフトインターロック溝内に入ってその位置に保持される。この往復動の際、非シフト溝が形成されたシフト部材の外平面に対応する中立インターロック溝内に保持されていた駆動ピンは、往動により非シフト溝内に一旦入るが復動によりもとの中立インターロック溝内に戻って保持される。各インターロック溝及び各非シフト溝は、何れもそれらが形成される保持部材及びシフト部材の軸線方向と平行な直線状であるので加工は極めて容易であり、さらにシフト部材に形成される段状凹欠部もそのシフト斜面は単純な平面状あるいは加工が容易な曲面状で足りるのでその加工は極めて容易である。従って変速機のシフト装置の製造コストを低下させることができる。
前項に記載の変速機のシフト装置において、保持部材及びシフト部材の基本的断面形状を正方形とした請求項2の発明によれば、保持部材及びシフト部材の加工が一層容易になるので、変速機のシフト装置の製造コストをさらに低下させることができる。
前2項に記載の変速機のシフト装置おいて、シフト部材は保持部材の軸線方向両側に設けた請求項3の発明によれば、1個の保持部材と1対のシフト部材により2組の変速ギヤを選択することができるので、変速機のシフト装置の製造コストをさらに一層低下させることができる。
先ず図1〜図6により本発明による変速機のシフト装置の第1実施形態の説明をする。この第1実施形態が適用される自動車の変速機は、図5に示すように、摩擦クラッチ1を介してエンジンに連結された入力軸(回転軸)2と、これと平行に配置されて駆動車輪側に連結された主軸(回転軸)3の間に、前進7段及び後進1段よりなる8組の変速ギヤを設けたものである。後進と第1速の各駆動ギヤと入力軸2の間には第1切換クラッチ4aが設けられ、第2速と第3速の各駆動ギヤと入力軸2の間には第2切換クラッチ4bが設けられ、また第4速と第5速の各被駆動ギヤと主軸3の間には第3切換クラッチ4cが設けられ、第6速と第7速の各被駆動ギヤと主軸3の間には第4切換クラッチ4dが設けられている。各切換クラッチ4a〜4dの各スリーブは、それぞれに係合されたシフトフォーク40a〜43aにより軸線方向に往復動され、この往復動により各駆動または被駆動ギヤは入力軸2または主軸3に選択的に連結されて変速を行うようになっている。
この第1実施形態の変速機のシフト装置は、主として図1に示すように、変速機ハウジング(支持ハウジング)10に支持されてセレクトアクチュエータPにより回転されるとともにシフトアクチュエータQにより軸線方向に往復動されるシフトアンドセレクトシャフト11と、このシフトアンドセレクトシャフト11に支持された1個の保持部材20及びその両側の1対のシフト部材30,35と、シフト部材30,35の作動を各シフトフォーク40a〜43aに伝達するフォークシャフト40〜43(図3参照)を主要な構成部材とするものである。シフトアンドセレクトシャフト11は入力軸2及び主軸3と直交するように配置されている。
図1に示すように、セレクトアクチュエータPは、シフトアンドセレクトシャフト11に対し軸線方向は摺動自在であるが相対回転は拘束するようにスプライン係合されたギヤ14と、このギヤ14と噛合するピニオン13と、このピニオン13を回転駆動するセレクトモータ12よりなるものである。シフトアクチュエータQは、シフトアンドセレクトシャフト11に同軸的に固定されて外周にラック歯が環状に形成されたラック17と、このラック17と噛合するピニオン16と、このピニオン16を回転駆動するシフトモータ15よりなるものである。
図1〜図4に示すように、保持部材20、第1シフト部材30及び第2シフト部材35は、基本的断面形状が互いに同一の正方形の厚板で、各シフト部材30,35の板厚は保持部材20の板厚よりも大である。保持部材20に同軸的に形成した中心孔は丸孔であり、各シフト部材30,35に同軸的に形成した中心孔はスプライン孔である。保持部材20の中心孔は水平に配置されたシフトアンドセレクトシャフト11の中間部に回転自在に嵌合され、その両側に各シフト部材30,35の中心孔が回転不能にスプライン嵌合され、シフトアンドセレクトシャフト11に嵌着した1対の止め輪11aにより、保持部材20とその両側の各シフト部材30,35は互いに当接して重ねられた状態でシフトアンドセレクトシャフト11に取り付けられる。この状態では、第1シフト部材30の一方の軸線方向と平行な各外平面E,Fと、第2シフト部材35の軸線方向と平行な各外平面G,Hが、互いに同一平面上に揃うようにシフトアンドセレクトシャフト11に固定され、保持部材20はシフトアンドセレクトシャフト11に対し軸線方向移動は拘束されるが回転は自由である。
軸線方向と平行な保持部材20の4つの外平面A〜Dには、軸線方向と直交する長手方向の中央部に、後述する駆動ピン44a〜47aと実質的に隙間なく摺動自在に係合する断面形状を有する中立インターロック溝21a〜21dが軸線方向と平行に板厚方向の全長にわたり形成されている。また各外平面A〜Dには、各中立インターロック溝21a〜21dの軸線方向と直交する長手方向の両側に、前述した各切換クラッチ4a〜4dのスリーブの切換ストロークと同じ所定距離をおいて、中立インターロック溝21a〜21dと同一断面形状のシフトインターロック溝22a〜22hが、軸線方向と平行に板厚方向の全長にわたり形成されている。さらに保持部材20には、2つの外平面C,Dの間となる角部から半径方向に突出する回り止め突部23が形成され、この回り止め突部23の外向きのU字溝23aは、変速機ハウジング10から突出する1対のブラケット18に両端が固定されてシフトアンドセレクトシャフト11と平行に延びるガイドロッド19に係合され、これにより保持部材20はシフトアンドセレクトシャフト11の回転にかかわらず支持ハウジング10に対する回転が阻止されるよう拘束されている。
第1シフト部材30は、保持部材20と同様、軸線方向と平行な4つの外平面を有しており、そのうちの1つの外平面Eには段状凹欠部31が形成されている。この段状凹欠部31は、各インターロック溝21a〜21d,22a〜22hが形成された保持部材20の縁部の軸線方向一端面と対向するとともに、半径方向から見てその一端面に対し傾斜したシフト斜面31a,36aを有している。第1シフト部材30の残る3つの外平面Fにはそれぞれ、軸線方向と平行に延びる3つの非シフト溝32が形成され、外平面Fが保持部材20の外平面A〜Dと連続した状態では、この非シフト溝32は中立インターロック溝21a〜21d及びシフトインターロック溝22a〜22hと連続されるようになっている。第2シフト部材35は第1シフト部材30と同一形状である。各シフト部材30,35は段状凹欠部31,36のシフト斜面31a,36aが保持部材20側に向かうように保持部材20の両側端面に当接され、段状凹欠部31,36が形成される各外平面E,Gが同一平面上に揃うようにシフトアンドセレクトシャフト11に取り付けられる。
次に主として図3及び図4により、シフト部材30,35の作動を各シフトフォーク40a〜43aに伝達するフォークシャフト40〜43の説明をする。各図において保持部材20及びシフト部材30,35の上側には、互いに平行に配置された第1及び第2フォークシャフト40,41がシフトアンドセレクトシャフト11と直交する水平方向に摺動自在に変速機ハウジング10により支持され、保持部材20及びシフト部材30,35の下側には、第3及び第4フォークシャフト42,43が第1及び第2フォークシャフト40,41と平行に摺動自在に変速機ハウジング10により支持されている。図3において、各フォークシャフト40〜43の図面から外れた右端部には、図5に示す各切換クラッチ4a〜4dの各スリーブにそれぞれに係合されるシフトフォーク40a〜43aが固定されている。図示の中立状態において、第1フォークシャフト40のシフトアンドセレクトシャフト11の上側となる部分に固定されたシフトヘッド44に形成されてシフトアンドセレクトシャフト11側に延びる駆動ピン44aは保持部材20の上側となる外平面Aに形成された中立インターロック溝21aに係合され、第3フォークシャフト42のシフトアンドセレクトシャフト11の下側となる部分に固定されたシフトヘッド46に形成されてシフトアンドセレクトシャフト11側に延びる駆動ピン46aは保持部材20の下側となる外平面Cに形成された中立インターロック溝21cに係合されている。
図3において保持部材20及びシフト部材30,35の右側には、補助シャフト41bがシフトアンドセレクトシャフト11と直交する鉛直方向に摺動自在に変速機ハウジング10により支持され、保持部材20及びシフト部材30,35の左側には、補助シャフト43bが同じく鉛直方向に摺動自在に変速機ハウジング10により支持されている。補助シャフト41bと第2フォークシャフト41は、それぞれに形成されたラックが変速機ハウジング10に回転自在に支持されたギヤ41cと係合することにより互いに連動して摺動され、補助シャフト43bと第2フォークシャフト43は、それぞれに形成されたラックが変速機ハウジング10に回転自在に支持されたギヤ43cと係合することにより互いに連動して摺動される。図示の中立状態においては、補助シャフト41bのシフトアンドセレクトシャフト11の右側となる部分に固定されたシフトヘッド45に形成された駆動ピン45aは保持部材20の右側となる外平面Bに形成された中立インターロック溝21bに係合され、補助シャフト43bのシフトアンドセレクトシャフト11の左側となる部分に固定されたシフトヘッド47に形成された駆動ピン47aは保持部材20の左側となる外平面Dに形成された中立インターロック溝21dに係合されている。
次に上述した第1実施形態の作用の説明をする。変速機のシフト装置の制御装置は、センサにより検出したスロットル開度、車速などの自動車の作動状態に応じて、セレクトモータ12を作動させ、ピニオン13及びギヤ14を介してシフトアンドセレクトシャフト11を図1の矢印Wに示すように回転させて、これに固定されたシフト部材30,35を、その外平面E,Gが、保持部材20の各外平面A〜Dの何れか1つと連続する位置に順次割り出し、割り出された状態においてシフトモータ15を作動させ、ピニオン16及びラック17を介してシフトアンドセレクトシャフト11を矢印Xに示すように往復動させ、駆動ピン44a〜47a及びフォークシャフト40〜43を介して各切換クラッチ4a〜4dを作動させ、またこれと関連して摩擦クラッチ1を作動させて変速を行う。この第1実施形態では、各駆動ピン44a〜47aが保持部材20の各中立インターロック溝21a〜21dに保持され、従って変速機は中立状態になっている状態が基本位置であり、この基本位置でなければセレクトモータ12によりシフトアンドセレクトシャフト11を回転することはできない。以下にその作動の詳細を図6により説明する。図1の矢印Xの方向は、図6においては上下方向である。
図6(a1)〜(a4)は、シフト部材30,35の段状凹欠部31,36が形成された外平面E,Gが保持部材20の外平面Aと連続する位置に割り出された状態において、保持部材20及びシフト部材30,35を、保持部材20の各外平面A〜Dの方向から見た図である。
停止状態から第1速走行を開始する場合は、制御装置は、エンジンが起動され、摩擦クラッチ1が解除され、変速機のシフト装置が基本位置となっている状態において、先ずシフト部材30,35の外平面E,Gを保持部材20の外平面Aと連続する位置に割り出す。この割り出しの直後は、変速機はどの変速段も形成されていない中立状態にあり、シフトヘッド44の駆動ピン44aは、図6(a1)に実線で示すように中立インターロック溝21a内に保持されているが、制御装置によりシフトモータ15を作動させてシフトアンドセレクトシャフト11を介して保持部材20及びシフト部材30,35を、図6(a1)に示す距離S1だけ下向きに往復動させれば、駆動ピン44aは保持部材20及びシフト部材30,35に対し連続した3本の矢印p1に示すように移動する。すなわち駆動ピン44aは、保持部材20及びシフト部材30,35の往動により先ず中立インターロック溝21aから抜け出し第1シフト部材30の段状凹欠部31内に入ってシフト斜面31aに当接し、この当接により生じる分力によりシフトインターロック溝22bと対応する位置までシフトアンドセレクトシャフト11と直交する方向(図6において右向き)に移動する。これにより第1フォークシャフト40を介して第1シフトフォーク40aが移動されて図5の第1切換クラッチ4aのスリーブを右向きに作動させ、第1速の駆動ギヤを入力軸2に連結させて第1速段が形成される。次いで駆動ピン44aは、保持部材20及びシフト部材30,35の復動によりシフトインターロック溝22b内に入ってその位置に保持される。この状態において制御装置は摩擦クラッチ1を係合させ、これにより自動車は第1速で走行を開始する。なお保持部材20及びシフト部材30,35の往復動の際、保持部材20の各外平面B〜Dの各中立インターロック溝21b〜21d内に保持されていた各駆動ピン45a〜47aは、図6(a2)〜(a4)に示すように、往動により第1シフト部材30の各外平面Fの非シフト溝32内に一旦入るが、復動によりもとの中立インターロック溝21b〜21d内に戻って保持される。
第1速走行から第2速走行への切り換えは、通常の手動変速機の場合と同様、摩擦クラッチ1を一旦解除し、第1速段を解除し第2速段を形成してから摩擦クラッチ1を係合することにより行う。すなわち、制御装置は先ず摩擦クラッチ1を解除し、シフトアンドセレクトシャフト11を介してシフトモータ15により保持部材20及びシフト部材30,35を、図6(a1)に示す距離S2だけ上向きに往復動させる。これにより駆動ピン44aは保持部材20及びシフト部材30,35に対し、図6(a1)に連続した3本の矢印p2で示すように移動し、前述とほゞ同様にして、中立インターロック溝21aと対応する位置まで移動し、第1フォークシャフト40を介して第1シフトフォーク40aが中立位置に戻され、第1速段が解除されて基本位置に戻る。なお各駆動ピン45a〜47aは、前述と同様、非シフト溝37に一旦入るが、そのまま元の位置に戻る。
この状態おいて、制御装置はシフトアンドセレクトシャフト11を介してセレクトモータ12によりシフト部材30,35を回転させて、図6(b1)〜(b4)に示すように、その外平面E,Gを保持部材20の外平面Bと連続する位置に割り出し、前述と同様にして保持部材20及びシフト部材30,35を下向きに距離S1だけ往復動させる。これにより駆動ピン45aは保持部材20及びシフト部材30,35に対し、図6(b2)の連続した3本の矢印p3に示すように移動し、前述した第1速の場合と同様にして、シフトインターロック溝22dと対応する位置までシフトアンドセレクトシャフト11と直交する方向(図6において右向き)に移動する。これにより補助シャフト41b及び第2フォークシャフト41を介して第2シフトフォーク41aが図3において左向きに移動されて、第2切換クラッチ4bのスリーブを左向きに作動させ、第2速の駆動ギヤを入力軸2に連結させて第2速段が形成され、次いで駆動ピン45aはシフトインターロック溝22d内に入ってその位置に保持される。この状態において制御装置は摩擦クラッチ1を係合させ、これにより自動車は第2速走行に切り換えられる。その他の各駆動ピン44a,46a,47aの作動は前述と同様であるので、説明は省略する。
以下同様にして、第3速走行〜第7速走行への切り換えが行われる。第2速走行から第3速走行への切り換えの場合は、前述と同様、先ず摩擦クラッチ1が解除されて、保持部材20及びシフト部材30,35が上向きに距離S1だけ往復動されれば、駆動ピン45aは保持部材20及びシフト部材30,35に対し、図6(b2)の連続した3本の矢印p4に示すように移動し、前述と同様にしてシフトインターロック溝22cと対応する位置までシフトアンドセレクトシャフト11と直交する方向(図6において左向き)に移動する。これにより第2フォークシャフト41は補助シャフト41bを介して図3において右向きに移動され、第2シフトフォーク41aにより第2切換クラッチ4bのスリーブを右向きに作動させ、第2速の駆動ギヤを入力軸2から離脱させ、第3速の駆動ギヤを入力軸2に連結させて第3速段が形成され、次いで駆動ピン45aはシフトインターロック溝22d内に入ってその位置に保持された後、摩擦クラッチ1が係合されて第3速走行に切り換えられる。
第3速走行から第4速走行への切り換えの場合は、前述と同様、先ず摩擦クラッチ1が解除されて、保持部材20及びシフト部材30,35を下向きに距離S2だけ往復動されれば、駆動ピン45aは図6(b2)の連続した3本の矢印p5に示すように移動し、中立インターロック溝21bと対応する位置まで移動し、補助シャフト41b及び第2フォークシャフト41を介して第2シフトフォーク41aが中立位置に戻され、第3速段が解除されて基本位置に戻る。この状態おいて、セレクトモータ12によりシフト部材30,35が回転されて、図6(c1)〜(c4)に示すように、その外平面E,Gが保持部材20の外平面Cと連続する位置に割り出される。そして保持部材20及びシフト部材30,35が下向きに距離S1だけ往復動され、駆動ピン46aが図6(c3)の3本の矢印p3に示すように移動して第4速段が形成された後、摩擦クラッチ1が係合され第4速走行に切り換えられる。
第4速走行から第5速走行、第5速走行から第6速走行及び第6速走行から第7速走行への各切り換えも同様にして行われる。なお第5速走行から第6速走行への切り換えは保持部材20及びシフト部材30,35を上向きに往復動することにより行われ、第6速走行から第7速走行への切り換えは保持部材20及びシフト部材30,35を下向きに往復動することにより行われる。以上は変速機を中立状態から第7速段までステップアップする場合の説明であるが、第7速段または中間の変速段から中立状態までステップダウンする場合は、上述と逆の手順で行えばよい。
また後進の場合は、制御装置は第1速の場合と同様、エンジンが起動され、摩擦クラッチ1が解除され、基本位置となっており、図6(a1)〜(a4)に示すように、シフト部材30,35の外平面E,Gを保持部材20の外平面Aと連続する位置に割り出した中立状態から、保持部材20及びシフト部材30,35を上向きに距離S1だけ往復動させる。これにより駆動ピン44aは保持部材20及びシフト部材30,35に対し連続した3本の矢印p6に示すように移動し、先ず第1フォークシャフト40を介して第1切換クラッチ4aを第1速の場合と逆向きに作動させて後進段を形成した後、シフトインターロック溝22a内に入ってその位置に保持される。この状態において制御装置は摩擦クラッチ1を係合させ、これにより自動車は後進で走行を開始する。この後進状態から摩擦クラッチ1を解除し、保持部材20及びシフト部材30,35を下向きに距離S2だけ往復動させれば、駆動ピン44aは保持部材20及びシフト部材30,35に対し連続した3本の矢印p7に示すように移動し、後進段が解除されて後進は停止される。
次に図7〜図10により本発明による変速機のシフト装置の第2実施形態の説明をする。この第2実施形態は、前進7段、後進1段のデュアルクラッチを用いた歯車式自動変速機に本発明を適用したものである。この変速機は、図8に示すように、第1入力軸(回転軸)6a及びこれを同軸的に囲んで回転自在に設けられた筒状の第2入力軸(回転軸)6bと、この両入力軸6a,6bと平行に配置された第1副軸(回転軸)7a及び第2副軸(回転軸)7bを有しており、第1入力軸6a及び第2入力軸6bは、デュアルクラッチ5の第1摩擦クラッチC1と第2摩擦クラッチC2を介してそれぞれエンジンにより回転駆動される。第1入力軸6aと第1副軸7aの間には第1速及び第3速の変速ギヤ列が設けられ、第2入力軸6bと第1副軸7aの間には第2速及び第4速の変速ギヤ列が設けられ、第1入力軸6aと第2副軸7bの間には第5速及び第7速の変速ギヤ列が設けられ、第2入力軸6bと第2副軸7bの間には第6速及び後進の変速ギヤ列が設けられている。また第1速及び第3速の各被駆動ギヤと第1副軸7aの間には第1切換クラッチ8aが設けられ、第2速及び第4速の各被駆動ギヤと第1副軸7aの間には第2切換クラッチ8bが設けられ、また第5速及び第7速の各被駆動ギヤと第2副軸7bの間には第3切換クラッチ8cが設けられ、第6速及び後進の各被駆動ギヤと第2副軸7bの間には第4切換クラッチ8dが設けられている。
デュアルクラッチ5の第1及び第2摩擦クラッチC1,C2は、切り換えの途中では半クラッチとなって一方の伝達トルクと他方の伝達トルクは互いに逆向きに増減し、切り換えの完了後は何れか一方が完全に係合されて所定の最大値となり、他方が完全に解除されて0となるように、歯車変速装置の制御装置により制御されるものである。また各切換クラッチ8a〜8dの各スリーブはそれぞれに係合されたシフトフォーク40a〜43aにより軸線方向に往復動され、この往復動により各被駆動ギヤは第1副軸7aまたは第2副軸7bに選択的に連結されて変速を行うようになっている。
この第2実施形態の変速機のシフト装置は、第1実施形態と同様、変速機ハウジング10に支持されたシフトアンドセレクトシャフト11と、このシフトアンドセレクトシャフト11に支持された1個の保持部材20及び1対のシフト部材30,35と、シフト部材30,35の作動を各シフトフォーク40a〜43aに伝達するフォークシャフトを主要な構成部材とするものである。シフトアンドセレクトシャフト11は入力軸2及び主軸3と直交するように配置され、第1実施形態と同様のセレクトアクチュエータP及びシフトアクチュエータQにより回転されるととも軸線方向に往復動される。
保持部材20及びシフト部材30,35は、何れも第1実施形態と同一形状であり、第1実施形態と同様、互いに重ねられた状態でシフトアンドセレクトシャフト11に保持部材20は回転自在に取り付けられ、シフト部材30,35は固定されている。第1実施形態では、段状凹欠部31が形成される第1シフト部材30の外平面Eと、段状凹欠部36が形成される第2シフト部材35の外平面Gが同一平面上に揃うようにシフトアンドセレクトシャフト11に固定されているが、第2実施形態では図7に示すように、第1シフト部材30の外平面Eと第2シフト部材35の外平面Gが丁度90度ずれている点が、第1実施形態と異なっているだけである。
シフト部材30,35の作動を各シフトフォーク40a〜43aに伝達する4本のフォークシャフトは、具体的構造は省略したが、4本とも同一平面上に平行に並んでシフトアンドセレクトシャフト11と直交するように配置されている。駆動ピン44a,45aが中央の中立インターロック溝21a,21bから一方のシフトインターロック溝22b,22dに移動すれば各フォークシャフト40,41を介して第1及び第2シフトフォーク40a,41aは図8において左向きに移動し、駆動ピン46a,47aが中央の中立インターロック溝21c,21dから一方のシフトインターロック溝22f,22hに移動すれば各フォークシャフト42,43を介して第3及び第4シフトフォーク42a,43aは図8において右向きに移動するようになっている。
次に上述した第2実施形態の作用の説明をする。第1実施形態と同様、この第2実施形態でも、各駆動ピン44a〜47aが保持部材20の各中立インターロック溝21a〜21dに保持され、従って変速機は中立状態になっている状態が基本位置であるが、この基本位置に限らず各駆動ピン44a〜47aがシフトインターロック溝22a〜22hの何れかに保持されている場合でもセレクトモータ12によりシフトアンドセレクトシャフト11を回転できるようになっている。
図9(a1)〜(a4)は、第1シフト部材30の段状凹欠部31が形成された外平面Eが保持部材20の外平面Aと連続する位置に割り出され、従って第2シフト部材35の段状凹欠部36が形成された外平面Gが保持部材20の外平面Bと連続する位置に割り出された状態において、保持部材20及びシフト部材30,35を、保持部材20の外平面A〜Dの各方向から見た図である。
停止状態から第1速走行を開始する場合は、制御装置は、エンジンが起動され、デュアルクラッチ5の第1及び第2摩擦クラッチC1,C2が解除され、変速機のシフト装置が基本位置となっている状態において、保持部材20及びシフト部材30,35を前述した図9(a1)〜(a4)に示す位置に割り出す。この割り出しの直後は、変速機はどの変速段も形成されていない中立状態にあり、シフトヘッド44の駆動ピン44aは、図9(a1)に実線で示すように中立インターロック溝21a内に保持されている。この状態において、制御装置によりシフトモータ15を作動させてシフトアンドセレクトシャフト11を介して保持部材20及びシフト部材30,35を、図9(a1)に示す距離S1だけ下向きに往復動させれば、第1実施例の場合と同様にして、駆動ピン44aは保持部材20及びシフト部材30,35に対し連続した3本の矢印q1に示すように移動し、第1フォークシャフト40を介して第1シフトフォーク40aが移動されて図8の第1切換クラッチ8aのスリーブを左向きに作動させ、第1速の被駆動ギヤを第1副軸7aに連結させて第1速段が形成される。次いで駆動ピン44aは、保持部材20及びシフト部材30,35の復動によりシフトインターロック溝22b内に入ってその位置に保持される。またこの往復動の際、シフトインターロック溝21b内に保持された駆動ピン45aは第2シフト部材35の非シフト溝37内に一旦入るが、復動によりもとのシフトインターロック溝21b内に戻って保持される。この状態において制御装置はデュアルクラッチ5の第1摩擦クラッチC1を係合させ、これにより自動車は第1速で走行を開始する。
この第1速走行中に、制御装置は保持部材20及びシフト部材30,35を上向きに距離S1だけ往復動させ、これにより駆動ピン45aは図9(a2)の連続した3本の矢印q2に示すように移動し、シフトインターロック溝22cと対応する位置までシフトアンドセレクトシャフト11と直交する方向に移動する。この際の往動により第2フォークシャフト41を介して第2シフトフォーク41aが移動され、第2速の被駆動ギヤが第1副軸7aに連結されて第2速段が形成され、復動により駆動ピン45aはシフトインターロック溝22b内に入ってその位置に保持される。この状態では第2摩擦クラッチC2は解除されているので第2速段による動力伝達は行われないが、所定の走行状態になれば制御装置が第1摩擦クラッチC1を解除し第2摩擦クラッチC2を係合して、第1速走行から第2速走行への切り換えがなされる。
この第2速走行中に、制御装置はシフト部材30,35を回転して、図9(b1)〜(b4)に示すように、第1シフト部材30の段状凹欠部31が形成された外平面E及び第2シフト部材35の段状凹欠部36が形成された外平面Gを、保持部材20の外平面Dと外平面Aにそれそれ連続する位置に割り出す。この状態において制御装置により、保持部材20及びシフト部材30,35が上向きに距離S1だけ往復動されれば、駆動ピン44aは図8(b1)の連続した3本の矢印q3に示すように移動し、前述と同様にして第1速の被駆動ギヤが第1副軸7aから離脱されて第1速段が解除され、第3速の被駆動ギヤが第1副軸7aに連結されて第3速段が形成され、復動により駆動ピン44aはシフトインターロック溝22a内に入ってその位置に保持される。この状態では第1摩擦クラッチC1は解除されているので第3速段による動力伝達は行われないが、所定の走行状態になれば制御装置がデュアルクラッチ5を第1摩擦クラッチC1側に切り換えて、第2速走行から第3速走行への切り換えがなされる。
この第3速走行中に、前述と同様にして、第2速の被駆動ギヤは第1副軸7aから離脱されて第2速段が解除され、第4速の被駆動ギヤが第1副軸7aに連結されて第4速段が形成され、所定の走行状態となればデュアルクラッチ5が第2摩擦クラッチC2側に切り換えられて、第3速走行から第4速走行への切り換えがなされる。
この第4速走行中に、制御装置はシフト部材30,35を図9(d1)〜(d4)に示すように割り出してから、保持部材20及びシフト部材30,35を、図9(a1)に示す距離S2だけ下向きに往復動させ、駆動ピン44aを図8(d1)の連続した3本の矢印q4に示すように移動し中立インターロック溝21aに戻して第3速段を解除する。次いで図10(e1)〜(e4)に示すように、第1シフト部材30の段状凹欠部31が形成された外平面E及び第2シフト部材35の段状凹欠部36が形成された外平面Gを、保持部材20の外平面Cと外平面Dにそれそれ連続する位置に割り出す。そして前述と同様にして、制御装置により保持部材20及びシフト部材30,35を距離S1だけ下向きに往復動させれば、駆動ピン46aは保持部材20及びシフト部材30,35に対し連続した3本の矢印q5に示すように移動し、前述と同様にして第5速の被駆動ギヤが第2副軸7bに連結されて第5速段が形成され、駆動ピン46aはシフトインターロック溝22f内に入ってその位置に保持される。この状態において所定の走行状態となれば制御装置によりデュアルクラッチ5は第1摩擦クラッチC1側に切り換えられて、第4速走行から第5速走行への切り換えがなされる。
この第5速走行中に、制御装置はシフト部材30,35を図9(d1)〜(d4)に示す状態に割り出して、保持部材20及びシフト部材30,35を上向きに距離S2だけ往復動させ、これにより駆動ピン45aは図9(d2)の連続した3本の矢印q6に示すように移動し、中立インターロック溝21aに戻って第4速段が解除され、また前述と同様にして(図10(e4)のq7参照)第6速段を形成し、所定の走行状態となればデュアルクラッチ5が第2摩擦クラッチC2側に切り換えられて第6速走行に切り換えられる。また同様にして第6速走行中に第5速段を解除し第7速段を形成し(図10(f1)〜(f4)参照)、所定の走行状態となればデュアルクラッチ5が第1摩擦クラッチC1側に切り換えられて第7速走行に切り換えられる。以上は変速機を中立状態から第7速段までステップアップする場合の説明であるが、第7速段または中間の変速段から中立状態までステップダウンする場合は、上述と逆の手順で行えばよい。
また後進の場合は、制御装置は第1速の場合と同様、エンジンが起動され、デュアルクラッチ5の第1及び第2摩擦クラッチC1,C2が解除され、変速機のシフト装置が基本位置となっている状態において、図10(g1)〜(g4)に示すように、第1シフト部材30の段状凹欠部31が形成された外平面E及び第2シフト部材35の段状凹欠部36が形成された外平面Gを、保持部材20の外平面Dと外平面Aにそれそれ連続する位置に割り出す。この状態において、保持部材20及びシフト部材30,35を下向きに距離S1だけ往復動させれば、駆動ピン47aは連続した3本の矢印q8に示すように移動し、第4フォークシャフト43を介して第4切換クラッチ8dを作動させて後進段を形成し、シフトインターロック溝22h内に入ってその位置に保持される。この状態において制御装置によりデュアルクラッチ5の第2摩擦クラッチC2を係合させれば自動車は後進を開始する。この後進状態から第2摩擦クラッチC2を解除し、シフト部材30,35を図10(h1)〜(h4)に示す位置に割り出し、保持部材20及びシフト部材30,35を上向きに距離S2だけ往復動させれば、駆動ピン44aは連続した3本の矢印q9に示すように移動し、後進段が解除されて後進は停止される。
上述した各実施形態では、保持部材20及びシフト部材30,35が移動されてシフトのために段状凹欠部31または36内に入った1つの駆動ピン44a,45a,46aまたは47aを除く各駆動ピンは、常に保持部材20の各インターロック溝21a〜21d,22a〜22hまたはシフト部材30,35の非シフト溝32,37内に保持されているので、予想外の外力が加わっても段状凹欠部31または36内に入った1つの駆動ピンに連結されたシフトフォーク以外のフォークシャフトが移動することはない。従って変速機に予想外の二重噛み合いが生じることは確実に防止される。
上述した各実施形態によれば、保持部材20及びシフト部材30,35は、何れも基本的断面形状が正方形の厚板状であり、各インターロック溝21a〜21d,22a〜22h及び各非シフト溝32,37は、何れもそれらが形成される保持部材20及びシフト部材30,35の軸線方向と平行な直線状であるので加工は極めて容易であり、さらにシフト部材30,35に形成される段状凹欠部31もそのシフト斜面31aは単純な平面状あるいは加工が容易な曲面状で足りるのでその加工は極めて容易である。従って変速機のシフト装置の製造コストを低下させることができる。
上述した各実施形態では、保持部材20及びシフト部材30,35の基本的断面形状を正方形としており、このようにすれば保持部材20及びシフト部材30,35の加工は極めて容易であるので、変速機のシフト装置の製造コストをさらに低下させることができる。しかしながら本発明はこれに限られるものではなく、保持部材20及びシフト部材30,35の基本的断面形状を正五角形、正六角形などの正多角形しとて実施することも可能である。
また上述した各実施形態では、基本的断面形状が正方形の保持部材20及びシフト部材30,35の4つの外平面を全て使用しているが、本発明はこれに限られるものではなく、変速段数が少ない場合には4つの外平面のうち3つまたは2つを使用して実施することも可能である。
また上述した各実施形態では、保持部材20の両側に第1シフト部材30と第2シフト部材35を設けており、このようにすれば1個の保持部材20と1対のシフト部材30,35により2組の変速ギヤを切換選択することができるので、変速機のシフト装置の製造コストをさらに一層低下させることができる。しかしながら本発明はこれに限られるものではなく、変速段数が少ない場合には保持部材20の一側にのみシフト部材を設けるようにして実施することも可能である。
なお上述した各実施形態では、変速機のシフト装置の制御装置による、シフト部材30,35の割り出し及び往復動、並びに摩擦クラッチ1またはデュアルクラッチ5の作動などは、センサにより検出したスロットル開度、車速などの自動車の作動状態に応じて自動的に行うようにした例につき説明したが、手動により指令して行うようにしてもよい。
本発明による変速機のシフト装置の第1実施形態の全体構造を示す平面図である。 図1に示す第1実施形態の要部である保持部材及びシフト部材を示す拡大斜視図である。 図1の3−3線に沿った拡大断面図である。 図3の右側面図である。 図1に示す第1実施形態が適用される変速機の構造を示すスケルトン図である。 図1に示す第1実施形態の作用の説明図である。 本発明による変速機のシフト装置の第2実施形態の要部を示す図2と同様の斜視図である。 図7に示す第2実施形態が適用される変速機の構造を示すスケルトン図である。 図7に示す第2実施形態の作用の説明図である。 図7に示す第2実施形態の作用の説明図の続きである。
符号の説明
2,3,6a,6b,7a,7b…回転軸(入力軸、主軸、第1入力軸、第2入力軸、第1副軸、第2副軸)、10…支持ハウジング(変速機ハウジング)、11…シフトアンドセレクトシャフト、20…保持部材、21a〜21d…中立インターロック溝、22a〜22h…シフトインターロック溝、30,35…シフト部材(第1シフト部材、第2シフト部材)、31,36…段状凹欠部、31a,36a…シフト斜面、32,37…非シフト溝、40a〜43a…第1〜第4シフトフォーク、44a〜47a…駆動ピン、A〜D…外平面、E〜H…外平面、P…セレクトアクチュエータ、Q…シフトアクチュエータ。

Claims (3)

  1. 互いに平行な複数の回転軸と平行に移動するシフトフォークにより、前記各回転軸の間に設けられて互いに噛合する複数組の変速ギヤを、それらの何れか1組により動力伝達がなされるように選択的に切り換える変速機のシフト装置において、前記回転軸と直交するように支持部材に支持されてセレクトアクチュエータにより回転されるとともにシフトアクチュエータにより軸線方向に往復動されるシフトアンドセレクトシャフトと、基本的断面形状が正多角形の厚板状で前記シフトアンドセレクトシャフトに回転自在で軸線方向移動が拘束されるように同軸的に支持されかつ支持ハウジングに対する回転が阻止されるように拘束された保持部材と、基本的断面形状が前記保持部材と同一の正多角形の厚板状で前記保持部材の軸線方向一側に回転摺動可能に当接されるように前記シフトアンドセレクトシャフトに固定された少なくとも1個のシフト部材と、前記シフトフォークに連結されてそれらを前記回転軸と平行に移動させる駆動ピンと、この駆動ピンと摺動自在に係合する断面形状を有し前記保持部材の軸線方向と平行な各外平面の長手方向中央部に軸線方向と平行に厚さ方向全長にわたり形成された中立インターロック溝と、この中立インターロック溝と同一断面形状を有し同中立インターロック溝から両側に所定距離をおいて前記各外平面に軸線方向と平行に厚さ方向全長にわたり形成されたシフトインターロック溝と、前記シフト部材の軸線方向と平行な1つの外平面に形成され前記保持部材の軸線方向一端面と対向するとともに半径方向から見て前記一端面に対し傾斜したシフト斜面を有する段状凹欠部と、前記シフト部材の軸線方向と平行な残りの外平面に形成されこの外平面が前記保持部材の外平面と連続した状態では前記中立インターロック溝及びシフトインターロック溝と連続される非シフト溝よりなり、前記シフトアンドセレクトシャフトを介して前記セレクトアクチュエータにより前記シフト部材を回転させてその外平面が前記保持部材の外平面と連続する位置に順次割り出し、割り出された状態において前記シフトアンドセレクトシャフトを介して前記シフトアクチュエータにより前記保持部材及びシフト部材を往復動させ、前記段状凹欠部が形成された前記シフト部材の外平面と対応する前記中立インターロック溝内に保持されていた前記駆動ピンを前記段状凹欠部のシフト斜面に当接させて前記シフトフォークとともに移動させてから前記シフトインターロック溝に保持させことにより、互いに噛合する複数組の変速ギヤを選択的に切り換えることを特徴とする変速機のシフト装置。
  2. 請求項1に記載の変速機のシフト装置において、前記保持部材及びシフト部材の基本的断面形状は正方形としたことを特徴とする変速機のシフト装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の変速機のシフト装置おいて、前記シフト部材は前記保持部材の軸線方向両側に設けたことを特徴とする変速機のシフト装置。
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