JP2008075119A - 耐熱ばね用合金線及びそれを用いた耐熱ばね製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】材料費の抑制を図ることを第一の目的とし、その為にFe基合金線を採用するとともに、600℃を越えるような高温環境中でも高温酸化が少なく、また安定した耐熱へたり性を得る耐熱ばね用の合金線材並びに該合金線による耐熱バネ製品を得ることを目的とする。
【解決手段】質量%で、C≦0.10、Si≦1.00、Mn≦1.00、Ni:30.0〜45.0、Cr:13.0〜18.0、Mo:0.40〜1.20、Al:1.60〜2.50、Ti:2.00〜3.00、Nb:0.50〜2.00を含み、かつNi/(1.8Al+Ti+0.5Nb)による分量(A)が3.5〜8.0、(Ti+0.5Nb)/1.8Alによる分量(B)が0.4〜1.0の条件を共に満たして残部実質的にFeと不可避不純物でなる析出硬化型のFe基合金で構成されるとともに、引張強さ900〜1300N/mm2 を有することを特徴とする耐熱ばね用合金線。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車用エンジン、その排気系部品,又は加熱炉などの高温環境下で好適に使用され得る耐熱ばね用合金線、及びそれを用いた耐熱ばね製品に関する。
ステンレス鋼は耐食性、機械的特性に優れまた耐熱性も比較的良好なことから、産業用金属材料として種々用途に幅広く展開され、例えばSUS304、SUS316,SUS 631J1 を始めとするオーステナイト系ステンレス鋼は、特にばね用、ワイヤロープ用、シャフト用など比較的強度が求められる硬質用、高強度用の材料として使用される。また耐熱性についても、200〜400℃程度の温度範囲では比較的安定している。
またそれ以上に高い耐熱性が求められる用途では、例えばインコネルX−750やインコネル718 などの析出硬化型Ni基合金が知られ、特に「ばね技術研究会・昭和62年度秋期講演会前刷集P29〜32」では、インコネル718(C:0.04,Cr:18.5,Al:0.6,Ti:0.9,Nb+Ta:5,Mo:2.9,Fe:17.8,Ni:残)の合金線について、温度450〜500℃での耐熱特性試験結果として、従来のインコネルX750からなるばね製品に比して、耐熱性が500℃で約2倍程度向上したと報告している。
このように、耐熱温度が500℃程度まででは、強度特性が安定した材料も見出されているが、特に、例えば自動車エンジンの排気系マフラー、種々な特殊配管部材用に付設されるばね製品について、材料価格、加工性などの特性を含めて装置の性能アップを図る為に多くの改善、提案がなされている。
例えば耐熱ステンレス鋼として、C:0.02〜0.30wt%,Si:0.02〜3.5wt%,Mn:0.02〜2.5wt%,Ni:10〜50wt%,Cr:12〜25wt%,Ti:1.0〜5.0wt%,Al:0.002〜1.0wt%を含有し、かつNb:0.1〜3.0wt%,B:0.001〜0.01wt%,Mo:0.1〜4.0wt%から選択された1種以上を含有して、Ti,AlおよびNbの合計含有量が3.0〜7.0wt%であって、かつ粒界に析出するη相と、基地であるγ相(オーステナイト)の結晶粒内に析出するγ′(ガンマプライム)相との重量比率η相/γ′相が0.01%以上30.00%以下とすることにより、600℃での熱間引張強さが800N/mm2 以上であるとする提案がある(例えば特許文献1)。
なお、この提案には、特に、600℃付近での高温耐へたり性を向上させるために、基地であるγ相(オーステナイト)結晶粒内に析出するγ′相の球状粒子の直径は出来るだけ微細とし、その球状粒子の直径は1nm以上20nm以下であることが望ましいことの記載もある。
さらに600℃を超えない高温の温度領域において過不足のない耐熱性を有し、耐へたり性にすぐれ低いコストで提供可能なFe−Ni−Cr基合金であって、C:0.01〜0.10%,Si:2.0%以下、Mn:2.0%以下、Ni:20〜45%、Cr:10〜25%、Al:0.2〜1.5%、Ti:1.5〜4.0%、Nb+Ta:0.1〜2.0%及びB:0.001〜0.010%を含有し、残部がFe及び不可避不純物で構成する耐熱ばね用のFe−Ni−Cr基合金の提案もある(例えば特許文献2)。
特許第3492531号公報 特開2005−2451号公報
前記のように、特に自動車エンジンでは各種機器類の高性能化とともに小型化が求められ、またエンジン内で爆発した高温の排ガスが直接流れることから、長寿命化の観点から従来にも増して耐熱性が強く求められており、より高温環境温度の中でも十分なばね特性(例えば、弾性強度、耐へたり性)を具えしかも経済性も要請される。
すなわち、前記特許文献1の耐熱合金線は、Niを10〜50wt%含むことから、基本的にはNiを基本組成とするNi基合金であり高価なNiを多量に含有することから、コストアップは避けられない他、耐熱特性についても、その実施例においても600℃を越える範囲での記載はない。しかしながら例えば自動車エンジンの排気系の可変バルブでは使用環境温度が650゜C以上となるとともに、このような高温下における、前記残留剪断歪を抑制して耐へたり性を高めるなどの改善が望まれる。
さらに特許文献2は、前記Ni基合金の欠点であるコストを抑制する耐熱ばね材料としてFe−Ni−Cr基合金を提案し、本願発明に近似する材料組成を例示しているが、その耐熱温度は500〜600℃の温度範囲を対象にする。
しかもAl量も0.2〜1.5%に抑制されていることから耐熱に貢献するγ′相の形成が少なく、また繰り返しの加熱に伴う高温酸化性が大きいことから、例えば長期に亙る使用によってスケール剥離が生じる。その結果、ばね線自体の線径細りによってばね設計条件が変化するなど装置本体の寿命に影響を及ぼすこととなる。したがって、同文献により提案された合金線も、更に高い温度領域での十分な熱へたり性を抑制し、安定して長期間維持するものとするには、更なる材料組成の改善が必要になっている。
このように、前記各先行の特許文献による耐熱合金線では、安定して使用できる環境温度はせいぜい600℃に留まり、それを超える超高温環境に適合するものとしては保証し難い面があり、しかも長期にわたる繰り返し疲労、熱へたり性に対する検討は十分になされていない。
そこで、本発明では材料費の抑制を図ることを第一の目的とし、その為にFe基合金線を採用するとともに、600℃を越えるような高温環境中でも高温酸化が少なく、また安定した耐熱へたり性を得る耐熱ばね用合金線材及びそれを用いた耐熱バネ製品製品の提供を目的としている。
すなわち本願請求項1に係る発明は、質量%で、C≦0.10、Si≦1.00、Mn≦1.00、Ni:30.0〜45.0、Cr:13.0〜18.0、Mo:0.40〜1.20、Al:1.60〜2.50、Ti:2.00〜3.00、Nb:0.50〜2.00を含み、かつ
Ni/(1.8Al+Ti+0.5Nb)の比(A)が3.5〜8.0、
(Ti+0.5Nb)/1.8Alの比(B)が0.4〜1.0、
しかも残部実質的にFeと不可避不純物からなる析出硬化型のFe基合金で構成されるとともに、引張強さ900〜1300N/mm2 を有することを特徴とする耐熱ばね用合金線である。
また請求項2に係る発明は、前記Fe基合金が、質量%で、C≦0.08、Si≦0.50、Mn≦0.50、Ni:35.00〜43.00、Cr:14.00〜16.00、Mo:0.40〜1.00、Al:1.60〜2.20、Ti:2.00〜2.60、Nb:0.80〜1.50を含んで、残部Feと不可避不純物らしなる析出硬化型であること、請求項3に係る発明は、前記Fe基合金が、さらに2.5%以下のW,0.05〜3.00%のCu,0.01〜0.2%のZr,0.005〜0.015%のBのいずれか1種乃至2種以上を含有すること、請求項4にかかる発明は、前記不可避不純物が、N、O、Hの少なくともいずれか1種が、N:0.1%以下、O:0.1%以下、H:0.1%以下に規定されたこと、請求項5に係る発明は、前記Fe基合金が、加工率30〜60%での冷間伸線加工によって細径化され、かつその横断面における平均結晶粒径が10〜90μmであることをそれぞれ特徴としている。
さらに請求項6に係る発明は、横断面での任意視野内において、最短直径が10μm以上の結晶粒の総数Nsに対する双晶を有する結晶粒の総数Ncの割合Nc/Nsが30%以上であること、請求項7に係る発明は、前記双晶を有する結晶数の割合が40〜80%であること、請求項くに係る発明は、請求項1〜7のいずれか記載の耐熱ばね用合金線がばね形状に成形され、かつ析出硬化熱処理によってその任意横断面内に更にγ′相化合物粒子を析出してなることを特徴としている。
請求項1に係る発明は、前記記載のFe基析出硬化型に調整された元素の合金組成において、特に耐熱元素としてNiに対するAl,Ti,Nbの関係、並びにAlに対するTiとNbの関係式における比をそれぞれ各3.5〜8.0、0.4〜1.0の範囲内とし、かつその引張強さを900〜1300N/mm2 として、耐熱ばね用合金線として用いうる。
前記した合金組成により、耐熱材料としての基本組成でかつ高価なNiの分量を抑えてコストダウンを図るとともに、Ni減量に伴う耐熱性を1.60%以上に増量したAlとTi,Nbの第二耐熱元素によりカバーしている。特にこれら第二耐熱元素についてはより多くのγ’相を形成して耐熱性を向上し得るよう、これら元素がNi組成との化合物形成を高める比率にするとともに、その際有害なη相を抑制することも必要なことから、前記比(A)(B)の2つの関係式を設定し、さらに前記Alの前記増量によって高温酸化を抑制することもでき、こうした複合作用によって、耐熱ばねとしての耐熱性、長寿命化並びに低コスト化を図ることができる。
また請求項2〜4の発明によれば、その特性を更に高めて品質性能のバラツキを抑制でき、請求項5ないし7の発明では前記ばね性能をさらに向上する。また請求項8の発明は前記合金線材で構成されかつばね成形後の析出硬化現象によって合金線材内部にγ’の化合物粒子が形成されることからばね製品としてその特性を向上する。
以下、本発明の実施に最良な形態を添付図面とともに説明する。
本発明の耐熱ばね用合金線1(単に合金線1というときもある)は、金属組成として、質量%で、C≦0.10、Si≦1.00、Mn≦1.00、Ni:30.0〜45.0、Cr:13.0〜18.0、Mo:0.40〜1.20、Al:1.60〜2.50、Ti:2.00〜3.00、Nb:0.50〜2.00を含む。
又Ni/(1.8Al+Ti+0.5Nb)の比(A)を3.5〜8.0、(Ti+0.5Nb)/1.8Alの比(B)を0.4〜1.0とし、しかも残部実質的にFeと不可避不純物からなる析出硬化型のFe基合金であり、引張強さは900〜1300N/mm2 としている。
合金線1の金属組成は、このように、析出硬化型のFe基合金であり、従来のNi基合金に比してNiを減量する一方、少なくとも1.60%以上のAlと2.00%以上のTi、及び0.50%以上のNbを第二耐熱元素として含む。
またそれらの元素Ni,Al,Ti,Nbにおける比率を、前記のように、以下の式による比(A),(B)としている。
比(A):Ni/(1.8Al+Ti+0.5Nb)=3.5〜8.0、
比(B):[(Ti+0.5Nb)/1.8Al]=0.4〜1.0、
比(A)はベースマトリックスのNiとの反応によってより多くのγ’の析出を高めることを意図している。他方、比(B)はその中で特に有害なη相の発生を抑えるものとしている。さらに、こうした機能に加えて、更に本発明では前記Alの増量によって高温酸化を抑制し、スケール剥離による線径細りを防ぐことで長寿命の耐熱ばね用合金線を提供できる。
すなわち本発明に係る合金線1はγ′析出強化型合金線として、その生地マトリックス中に例えば図1に見られるように、NiとAlやTi,Nbなどとの化合物として微細な金属間化合物粒子を析出させ、その析出強化によって高温強度を高めるものであり、このγ′はfcc型の規則構造を有し高温まで非常に安定でしかも固溶度が大きいことから多量の化合物粒子を形成できる利点もある。したがって、このような微細粒子をより多く含むことで例えば700℃程度の高温環境でも実質的な耐熱強度を高め得るが、成分バランスによっては有害なη相が発生しやすく、脆化による折損現象を誘発しやすいものでもある。
こうした観点から、前記比(A)によるγ′相は、これによってNi3 (Al,Ti,Nb)の化合物として微細粒子状に形成され耐熱性(熱へたり性)を高める為のものであって、その相手方元素としてNiとの関係をとらえ、この値が3.5未満のものではσ相などの金属間化合物により脆化しやすくなり、逆に8.0を超えるものでは十分な析出強化が図れ難く、より好ましくは 5.0〜7.5とする。また比(B)は、前記γ′相とともに析出するη相の過度の析出を抑制する必要から設けるものであって、この比が0.4未満のものでは十分な析出強化が図り難く、また1.0%を超えるものではη相が析出しやすくなることから、より好ましくは0.6〜1.0とする。
また前記合金線1として、その成分組成を前記分量の範囲にする理由は次による。
(C≦0.10%)
Cは 固溶強化を図りその添加によって強度アップをもたらすとともに、例えば炭化物などの析出を果たして耐へたり性を高めることから好ましいが、0.10%を超えるものでは、剛性が増して折損などの弊害が予測される。より好ましくは≦0.08%、更に好ましくは≦0.05%とする。なお下限は0%であるが、0.005%程度でもよい。
(Si≦1.00%)
Siは原材料の溶解精錬時に脱酸剤として使用され、1.00%を超えるものでは熱間加工性や冷間加工性などの種々加工性に影響する。より好ましくは0.50%以下とする。下限は0%であるが、0.01%程度でもよい。
(Mn≦1.00%)
Mnも前記Siと同様に脱酸剤として使用される元素であるが、1.00%を超えるものでは熱間圧延や伸線加工、コイリング加工など加工・成形性が影響する。より好ましくは0.50%以下とする。下限は0%であるが、0.01%程度でもよい。
(Ni:30.0〜45.0%)
Niはオーステナイト組織の形成するとともに、合金の耐熱性及び耐食性を高める上で有効である。また、本発明で強化相となるγ′相Ni3 (Al,Ti,Nb)の化合物粒子を形成させて高温強度を高める働きがあることから、少なくとも30.0%以上の含有が必要である。しかし、Niは非常に高価で材料費の上昇につながることからその上限は45.0%とし、より好ましくは35.00〜43.00%、さらに好ましくは39.00〜43.00%とする。
(Cr:13.0〜18.0%)
Crは耐熱合金としての耐高温酸化性及び耐食性を改善するものとして有効であり、十分な耐熱特性を得る上で13.0%は必要となる。しかし18.0%を超えると熱間加工性が低下し、また靭性などの低下が生じることとなる。より好ましくは14.00〜16.00%とする。
(Mo:0.40〜1.20%)
Moは、その固溶強化によって高温強度を高めるとともに耐食性向上にも有効である。その効果は0.40%以上で得られるが、1.20%を超えると生地強度が増して加工性に影響するとともに、価格的にもコストアップの一因となることから、より好ましくはその上限を1.00%とする。
(Al,Ti,Nb)
Al,Ti及びNbは、その後の時効処理によって前記Niとの反応で得られるγ′(ガンマプライム)相(Ni3 (Al,Ti,Nb))の化合物を形成して合金線の耐熱性向上が可能となる。この化合物は例えば前記図1の50000倍に拡大された顕微鏡写真に見られるように、非常に微細な粒子が密集して形成されるものであって、同図では約20〜50μm程度の粒径を有するものとして示されている。なおその大きさ、発生密度は、時効熱処理の温度ないし加熱時間等によっても種々変化することから、通常は例えば(900〜1150)K×(1〜16)Hrs.の熱処理条件が採用される。こうした効果を得る為に、本発明ではAl:1.60〜2.50%,Ti:2.00〜3.00%,Nb:0.50〜2.00%とするが、特にAlはその増量によって更に高温酸化を抑制し、使用に伴って発生するスケール量を少なくできる利点もあることから、より好ましくはAl:1.70〜2.20%とし、またTiも2.00以上2.60以下の添加量とし、さらにNb:0.80〜1.50%、より好ましくは1.00〜1.50%とするとともに、前記比(A)(B)によってその最適分量が設定される。
このような合金線に適したより好ましい金属組成の一例として、質量%で、C≦0.08、Si≦0.50、Mn≦0.50、Ni:35.00〜43.00、Cr:14.00〜16.00、Mo:0.40〜1.00、Al:1.60〜2.20、Ti:2.00〜2.60、Nb:0.80〜1.50を含み、残部Feと不可避不純物で構成されてなるものを示すことができる。また本発明ではさらにその効果を促進し、あるいは他の目的の為に必要に応じて、前記組成に加えてさらに2.5%以下のW,0.05〜3.00%のCu,0.01〜0.2%のZr,0.005〜0.015%のBのいずれか1種乃至2種以上を添加することもできる。
Wはその添加によって固溶強化することができ、Cuは合金線としての耐食性及び冷間加工性を高め、さらにZr及びBは熱間加工性及びクリープ強度を高めることができる。
また前記合金線中の不可避不純物としては、例えばN、O、Hのいずれか1種(好ましくはその全て)を、N:0.1%以下、O:0.1%以下、H:0.1%以下に規定することが好ましい。なお下限はいずれも0%である。これによって無用な酸化物や窒化物などの析出を抑えて清浄化することができる。さらに他の不純物としては、例えばP,Sを各々0.010%以下に抑制しておくことも好ましい。
こうして構成される合金線1は、FeをベースとしてNi及びCrを含むとともに、更にAl,Ti,Nbの第二の前記耐熱組成を添加することで、最終の時効熱処理によってその組織内に前記組成の反応で形成される化合物粒子が形成し得る。このように前記第二の耐熱組成の分量が調整される。
また本発明では、前記合金線の任意断面における結晶組織の中で、そのいずれか結晶が双晶を有するものを包含し、その割合として、任意の測定視野内での結晶粒の総数Nsと、その中で前記双晶を有する結晶の総数Ncとの比(Nc/NS)が30%以上のもの、好ましく40〜80%のものとなるように調整することで、さらに線材の熱へたり性を高めばね特性を向上させることもできる。
双晶とは、二つの隣り合った結晶が、ある特定の面または軸について対称の関係にあるとき、それら二つの結晶のことを言い、例えば図2に見られるように隣接する2つの結晶粒の結晶格子がある面(双晶面という)に対して互いに鏡映関係にある一対の結晶粒と見られるもので、結晶自体は周知である。その状態は例えば100倍以上(100〜400倍程度)の光学顕微鏡などでの組織観察で確認することができる。すなわち図2では、オーステナイト相を基本とする結晶粒の中で、同方向に平行に伸びた2本の線で囲まれた境界部分が双晶5であることを示している。また、双晶を有する結晶粒としては、双晶5の境界部分が1つの結晶粒の場合の他、例えば図3のように複数の境界部分により複数の双晶を1結晶内に形成したものを含む。
このような双晶は、例えば合金線材を構成する各成分組成のバランスやその後の熱処理条件の調整で可能であり、例えば最終伸線前の溶体化熱処理において、温度1250K〜1450Kの範囲内で、10〜300秒の加熱を行い、その際、冷却速度を例えば100K/秒以下の徐冷条件にしたり、また成分元素との関係から任意に設定されることで可能となる。
またその特徴及び作用については、例えば「再結晶と材料組織」第1版(内田老鶴圃:発行)では、焼きなましによる再結晶双晶と塑性加工による変形双晶を示し、双晶境界はいずれも他の粒界に比べて粒界に沿った原子配列の乱れが少なく、構造的に緻密で粒界エネルギーが低く、不純物の偏析や粒界腐食を抑え、合金線の強度、弾性を高めることができるものと説明されている。
したがって、その組織内に、こうしたより多くの双晶5を有することで、ばね用材料としての弾性特性が向上し、結果的に熱へたり率を小さくすることが可能となる。また、本発明では前記いずれか双晶を有する結晶が、その視野内での全結晶数に対する比率を前記したように30%以上としている。この比が30%未満のものでは前記するような弾性効果の大幅な増加が期待できず、また逆に全ての結晶に双晶を形成させることは実際的でもないことから、合理的範囲としてその上限を90%乃至95%とするが、より好ましくは40〜80%の範囲とする。
なお、前記双晶の発生比率の算出にあたっては、便宜的に結晶粒の大きさが粒径10μm以上の粗大結晶粒を対象に行うものとする。またこの場合の結晶粒の粒径とは、断面が真円形状のものではその直径が相当し、不定形状の結晶粒について、その結晶の中点を通って相対向する周辺の2点間長さを計測した時の寸法の中で最短寸法を用いるものとし、その大きさを10μm以上にする理由は、検鏡する結晶粒は全てがその横断面の中央部であるとは限らず、ときにその端部であるが為に双晶が検出されない場合もあり、そうした要因を排除する為には、ある一定の大きさ、即ち10μm以上のものを対象にすることとした。
またこの双晶の確認は、例えば該合金線材の任意横断面を鏡面研磨して腐食液でエッチング処理して浮き上がらせ、これを前記倍率で拡大し顕微鏡観察によって行うことができ、測定視野内での結晶数とその中で双晶を有する結晶数の比で判定されるが、可能ならば適宜画像処理によって行うことも好ましい。
さらに前記合金線材は最終的にはばね製品として必要な特性を具えるよう、通常は線引き加工及びコイリング加工を行って所定線径とばね形状とに成形し、あるいはさらに時効処理を施すことで実施される。
したがって該合金線の段階(最終線引き加工状態)では少なくとも900〜1300N/mm2 の引張強さを具えるものとする。その強度が900N/mm2 より低いものでは、その後に時効処理をしてもばね製品としての弾性を欠き、十分なはね特性が得られ難く、1300N/mm2 を超えるものでは、ばね加工性を低下させるとともに寿命低下の要因となる。より好ましくは950〜1250N/mm2 とする。
こうした特性は、例えば所定の合金組成に調整された素材を、伸線加工と熱処理を繰り返し行いながら所定線径に細径化し、最終の伸線加工を加工率30〜60%で冷間伸線で行うことで、その横断面における平均結晶粒径が10〜90μmとなるように調整するのがよく、その際、該素材表面には必要に応じてNiメッキ、更にカリウムやナトリウムを主体とする無機塩系の潤滑剤等を塗布することで、冷間伸線、その後のコイリング加工での加工性を向上することができる。また、特に前記Niメッキ層は潤滑性に優れ、ばね成形後の時効熱処理する際のテンパーカラーを防止できる利点もあり好ましいものである。
次に本発明に係るばね製品の一形態として、図4に示す自動車の排気系マフラー3内の開閉弁4の流路切り替え用の耐熱コイルばね2として用いた場合を示している。図4(A)はマフラー3の全体構造を断面図で示し、また図4(B)はバルブ7の開閉が前記合金線1によるコイルばね2によって開閉される状態を示している。
マフラー3は、本形態ではハウジング6、隔壁によって内部の前後3つの分室10.11.12に区切られ、かつ送入と排出の為の配管P1.P2と、例えば2本の戻り管P3.P4を備え、開閉弁4は戻り管P3に取り付けている。そして、開閉弁4は排ガスGが所定圧力に達した時に、その圧力で弁体7を押し開けて流通させ、一方、耐熱コイルバネ2は前記弁体4を閉じる側に付勢するねじりバネとして形成しており、前記開閉弁4は排気状態に応じた開閉により、消音効果を高るよう構成されている。
この耐熱コイルバネ2は、例えば図4(B)に見られるように、配管P3に挿着される弁筒から延出する軸受部8と、前記弁体7とを両側の押片により閉じ方向に押圧し、かつばね本体は、例えば所定加工率での冷間伸線加工によって例えば0.1〜5mm程度の太さを持つ前記合金線1により、コイル中心径40mm以下で、コイル中心径Dと線径(d)との比(D/d)が3〜20倍のトーションコイルバネとして使用される。
この場合、該コイルバネは繰り返しの曲げ負荷が掛かる場合は、前記合金線1からなり更に前記双晶を有するものとして、より優れた回復率で元形状に復帰するように熱へたり性を高めることができる。また、該バネについては、更に熱へたり性を高める為に、前記ばね成形後に例えば温度900K以上(好ましくは950〜1150K)程度で時効熱処理を行うのがよく、その際、処理時間との関係式:温度T(K)×時間t(hr)が1000〜10000となるよう調整することも好ましい。
なお本発明で熱へたり性とは、コイリング成形されたバネ製品に所定応力(例えば400〜600MPa)を負荷して変形させ、その状態で所定時間かつ高温環境にさらした後の応力減少分を当初の応力で除した、例えば荷重損失(%)で示され、例えば圧縮引張りバネでは荷重、ねじりバネでは応力やトルクを好適に用いることができる。なお、熱へたり性は数値の小さいものほどへたりが少なく良好であることを示し、前記高温環境下(例えば650℃程度)で使用されるねじりバネにおいては少なくとも35%以内であることが好ましい。
《原料素材の調整》 表1の実施例A〜Fの組成を有する鋼材各50Kgを真空溶解炉で各々溶解して鍛造、熱間圧延して線径5.0mmの線材ROD6種類を準備し、各々伸線加工して線径2.4mmに細径化し、さらに1000〜1200℃×0.5〜20時間で中間焼鈍処理を行いこれを試験材料とした。また、この比較用線材としては、表1の比較例に示すインコネル718材(比較例G)、多量のCoを含む比較例Hの耐熱合金、更に特開2005−2451号公報に基づく比較例I,Jを各々選定し、前記実施例線材と同様の処理を行って2.4mmに細径化し、熱処理した軟質線材を得た。
《加工硬化特性試験》次にこの各線材の加工硬化性能を比較する為に、線表面にNiメッキ皮膜と更にその表面に無機塩系の伸線潤滑剤を塗布して単釜伸線機により、合計加工率80%までの範囲内で伸線加工し、各加工率に伴う合金線の引張強さと伸び、絞りの機械的特性の変化を見た。
なおこの機械的特性の引張強さは、JIS−Z2241に基づく引張り試験試験方法により、破断までの応力及び歪量から求め、絞りは破断部における最も最小化した部分の線径の細りを元の線材の直径との比で見たものである。加工率80%の場合の強度は未加工状態と比べると引張強さで2倍以上のアップが図られ、加工率40%でも1.7倍の増加が見られている。表2は加工率40%の場合の特性が示されており、一方図5では、実施例A及びBの2種類の線材と、各比較例線材(I)について、各々加工率80%まで伸線加工した場合の特性の変化が示されている。
《時効処理試験》前記加工硬化試験で得られた加工率40%の各線材を時効温度650〜800℃×1時間の条件で処理して、その処理による組織状態を併せて調べた。結果は表2に示されており、各々特性の向上が図られている。
また比較材については、試料Gのインコネル718は時効温度710℃×15時間、比較材Hの高Co含有合金は750℃×15時間、さらに試料I,Jについては温度650℃×20時間で行ったものである。またこの時効処理により、組織内には多量のγ′が確認され、一方η層は認められなかった。
次に、この合金線のコイリング性を評価する為に、前記最終伸線加工の前の熱処理後の素材に、スルファミン酸Ni浴に浸して圧さ5μmのNiメッキ層を形成し、さらに補助潤滑剤として硫酸カリウム、硫酸カルシウムを主成分とする潤滑層を塗布して前記と同様に40%の加工率で伸線した後、線材コイリングマシン(新興機械工業製SE−30)に供してコイル中心径18.5mm,有効巻数4.5、自由長45mmの圧縮コイルバネを製作した。本発明の合金線は特に問題になるようなトラブルは発生なく、良好なコイリング加工ができ、しかもバネ製品の寸法バラツキもほとんど見られなかった。
こうして得られた各コイルばねについて、さらにばね特性を高める為の時効熱処理を、温度950〜1000Kで行い、加熱時間(Hr)は、加熱温度との積が1000〜10000となる範囲で行った。また熱へたり性については、前記処理を行ったばねについて、締付け応力600MPaに相当する応力までねじりを加え、温度600〜700℃の環境温度内に各々100時間放置し、この放置後と試験前の荷重差を当初荷重で除して求めたものである。その結果を表3に示す。
本例による荷重損失はいずれも比較例Gのインコネル718相当品より優れており、HのCo含有Ni基合金と比較しても650℃以下では同等の値を有していることが確認された。
また、前記へたり試験後のばねについて、表面酸化量を各々調査した。
測定は、該ばね線材の横断面を研磨仕上げし、これを顕微鏡でその表面側から中心側に向かって観察したが、本実施例による線材は何れも高Alを含有することから、高温酸化は見られなかった。
したがって、本発明の合金線によれば、耐熱ばね用として例えば自動車マフラー用の耐熱ばねやその他の高温装置用の耐熱線材として好適に用いうる。
γ′粒子の形成状態を例示する断面図である。 双晶の結晶構造を400倍に拡大して例示する断面図である。 合金線の横断面を200倍に拡大した拡大顕微鏡写真である。 合金線の用途の一例として、(A)は自動車用マフラーの構造を示す分解図であり、(B)はその開閉弁を例示する斜視図である。 本発明に係る合金線の加工硬化特性の試験結果を示すグラフである。

Claims (8)

  1. 質量%で、C≦0.10、Si≦1.00、Mn≦1.00、Ni:30.0〜45.0、Cr:13.0〜18.0、Mo:0.40〜1.20、Al:1.60〜2.50、Ti:2.00〜3.00、Nb:0.50〜2.00を含み、かつ
    Ni/(1.8Al+Ti+0.5Nb)の比(A)が3.5〜8.0、
    (Ti+0.5Nb)/1.8Alの比(B)が0.4〜1.0、
    しかも残部実質的にFeと不可避不純物からなる析出硬化型のFe基合金で構成されるとともに、引張強さ900〜1300N/mm2 を有することを特徴とする耐熱ばね用合金線。
  2. 前記Fe基合金は、質量%で、C≦0.08、Si≦0.50、Mn≦0.50、Ni:35.00〜43.00、Cr:14.00〜16.00、Mo:0.40〜1.00、Al:1.60〜2.20、Ti:2.00〜2.60、Nb:0.80〜1.50を含んで、残部Feと不可避不純物からしなる析出硬化型であることを特徴とする請求項1に記載の耐熱ばね用合金線。
  3. 前記Fe基合金は、さらに2.5%以下のW,0.05〜3.00%のCu,0.01〜0.2%のZr,0.005〜0.015%のBのいずれか1種乃至2種以上を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の耐熱ばね用合金線。
  4. 前記不可避不純物は、N、O、Hの少なくともいずれか1種が、N:0.1%以下、O:0.1%以下、H:0.1%以下に規定されたことを特徴とする請求項1または2に記載の前記合金線。
  5. 前記Fe基合金は、加工率30〜60%での冷間伸線加工によって細径化され、かつその横断面における平均結晶粒径が10〜90μmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の耐熱ばね用合金線。
  6. 横断面での任意視野内において、最短直径が10μm以上の結晶粒の総数Nsに対する双晶を有する結晶粒の総数Ncの割合Nc/Nsが30%以上であることを特徴とする請求項5に記載の耐熱ばね用合金線。
  7. 前記双晶を有する結晶数の割合が40〜80%である請求項6に記載の耐熱ばね用合金線。
  8. 請求項1〜7のいずれか記載の耐熱ばね用合金線がばね形状に成形され、かつ析出硬化熱処理によってその任意横断面内に更にγ′相化合物粒子を析出してなることを特徴とする耐熱ばね用合金線。
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