JP2008073620A - せん断式破砕機及びこれに用いる破砕装置 - Google Patents

せん断式破砕機及びこれに用いる破砕装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高度な技能を持たない作業員であっても容易かつ短時間にベアリング室を清掃することができるせん断式破砕機及びこれに用いる破砕装置を提供する。
【解決手段】被破砕物をせん断し破砕処理する破砕装置12において、ハウジング13と、ハウジング13に対しベアリング20a〜20cを介して回転自在に支持された回転軸15と、回転軸15を通す中心孔39を有する複数のカッタ16と、同じく中心孔39を有しカッタ16と交互に軸方向一方側から回転軸15に組み込まれた複数のスペーサ17と、カッタ16及びスペーサ17が配され上下が開口した破砕室34をベアリング室35と隔てるようにハウジング13内に設けられた隔壁36,37とを備え、隔壁36,37は、上側の部分に隔壁本体36a,37aと分割された分割隔壁36b,37bを有しており、分割隔壁36b,37bを取り外すとベアリング室35a,35bが破砕室34と連通する。
【選択図】図3

Description

本発明は、被破砕物をせん断し破砕処理するせん断式破砕機及びこれに用いる破砕装置に関する。
せん断式の破砕装置(シュレッダ)は、回転軸に複数のカッタを取り付けた破砕回転体を有しており、平行に配設した他の破砕回転体との間、或いはハウジングに固定された固定刃との間に、例えば建設廃材・家電品・プラスチック廃材・古タイヤ等の被破砕物を挟み込んでせん断破砕する。一般にこのような破砕装置では、破砕回転体の回転軸を支持するベアリングを配設した空間(ベアリング室)をカッタによって被破砕物を破砕処理する破砕室と隔壁で隔て、ベアリングを破砕物等から保護している。
しかし、静止体である隔壁と回転体である回転軸との間を完全にシールすることは難しく、隔壁と回転軸との間の隙間から破砕室内の破砕物や被破砕物の細片等(以下、破砕物等と総称する)が時間の経過に伴ってベアリング室に侵入してしまう。
通常、このようにしてベアリング室に侵入した破砕物等の清掃は、破砕装置のメンテナンス時やカッタ交換の時に併せて実施され、ベアリング室の清掃のためだけに破砕装置を分解することはない。しかし、メンテナンスやカッタ交換等のインターバルはユーザによって異なり、分解したときにはベアリングが損傷に至っているケースもあった。
そこで、ベアリング室内に侵入する破砕物等に対策したものとして、ベアリング室内において破砕回転体の回転軸に羽根を取り付けてベアリング室に侵入した破砕物を掻き取る構成としたものがある(特許文献1等参照)。
特開2005−224745号公報
しかしながら、上記従来技術のようにベアリング室に侵入した破砕物等を掻き取る構成は、堆積した破砕物等を羽根で掻くために抵抗が増しエネルギー損失が増加する。構成も複雑で高価である。また、この技術をせん断式の破砕装置に適用しても、ベアリング室内における破砕物等の堆積を十分に防止することは現実的に難しく、ベアリング室内に侵入した破砕物等が回転軸やベアリングの周囲に堆積した場合には、結局のところ堆積した破砕物等を人手によって取り除いてやる他ない。
ところがせん断式の破砕装置において、被破砕物をせん断破砕するために破砕回転体は、隣り合う破砕回転体のカッタや固定刃等とカッタが噛み合うように構成されている。そのため、ベアリング室の清掃のために破砕回転体を分解する作業は、ホッパ等を取り外した上で、カッタやスペーサ等を順序立てて一つ一つ取り外していく大掛かりなものであり、多大な労力と時間を要する。また、このような重量物を取り外していく作業にはクレーンを要し、相当の技能を有する作業員も必要とされる。
本発明は上記課題を解消するためのもので、高度な技能を持たない作業員であっても容易かつ短時間にベアリング室を清掃することができるせん断式破砕機及びこれに用いる破砕装置を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、本体フレームと、この本体フレームの長手方向一方側に設けられ、被破砕物をせん断し破砕処理する破砕装置と、この破砕装置の上部に設けられ、前記破砕装置に被破砕物を導入する上方に向かって拡開する形状のホッパと、前記破砕装置の下方位置から機外に向かって延在し、前記破砕装置で破砕処理された破砕物を機外に排出するコンベヤとを備え、前記破砕装置は、ハウジングと、このハウジングの長手方向に沿って延在し前記ハウジングに対しベアリングを介して回転自在に支持された複数の回転軸と、この回転軸を通す中心孔を有する複数のカッタと、前記回転軸を通す中心孔を有し前記カッタと交互に軸方向一方側から前記回転軸に組み込まれた複数のスペーサと、これらスペーサとともに前記カッタと交互に前記回転軸の軸方向一方側から前記ハウジングに組み付けられ、前記ハウジングの幅方向に対向するスペーサ及び前記回転軸の軸方向に隣り合うカッタの対向面に近接する複数のクリーナと、前記カッタ、前記スペーサ及び前記クリーナが配され上下が開口した破砕室を前記ハウジング内の前記ベアリングを収容した空間と隔てるように、前記回転軸の軸方向両端に位置する前記カッタ又は前記スペーサに対して軸方向に対向して前記ハウジング内に設けられた隔壁とを有し、前記隔壁は、その上端部を含み前記回転軸の軸方向から見て前記カッタの最外周部の回転軌跡及び前記クリーナと重なり合わないように他の部分と分割して形成された分割隔壁を有しており、この分割隔壁を取り外すと前記ベアリングを収容した空間が前記破砕室と連通する。
(2)上記目的を達成するために、また本発明は、本体フレームと、この本体フレームの長手方向一方側に設けられ、被破砕物をせん断し破砕処理する破砕装置と、この破砕装置の上部に設けられ、前記破砕装置に被破砕物を導入する上方に向かって拡開する形状のホッパと、前記破砕装置の下方位置から機外に向かって延在し、前記破砕装置で破砕処理された破砕物を機外に排出するコンベヤとを備え、前記破砕装置は、ハウジングと、このハウジングに対しベアリングを介して回転自在に支持された回転軸と、この回転軸を通す中心孔を有する複数のカッタと、前記回転軸を通す中心孔を有し前記カッタと交互に軸方向一方側から前記回転軸に組み込まれた複数のスペーサと、前記カッタ及び前記スペーサが配され上下が開口した破砕室を前記ハウジング内の前記ベアリングを収容した空間と隔てるように前記ハウジング内に設けられた隔壁とを有し、前記隔壁は、上側の部分に他の部分と分割された分割隔壁を有しており、この分割隔壁を取り外すと前記ベアリングを収容した空間が前記破砕室と連通する。
(3)上記(1)又は(2)において、好ましくは、前記回転軸と前記隔壁の間の間隙をシールするラビリンスシールを設ける。
(4)上記目的を達成するために、また本発明は、被破砕物をせん断し破砕処理する破砕装置において、ハウジングと、このハウジングに対しベアリングを介して回転自在に支持された回転軸と、この回転軸を通す中心孔を有する複数のカッタと、前記回転軸を通す中心孔を有し前記カッタと交互に軸方向一方側から前記回転軸に組み込まれた複数のスペーサと、前記カッタ及び前記スペーサが配され上下が開口した破砕室を前記ハウジング内の前記ベアリングを収容した空間と隔てるように前記ハウジング内に設けられた隔壁とを備え、前記隔壁は、前記回転軸の回転中心よりも上側に他の部分と分割された分割隔壁を有しており、この分割隔壁を取り外すと前記ベアリングを収容した空間が前記破砕室と連通する。
本発明によれば、隔壁から分割隔壁を取り外せばベアリングを収容した空間に破砕室側からアクセスできるようになるので、高度な技能を持たない作業員であっても容易かつ短時間にベアリング室を清掃することができる。
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係るせん断式破砕機の全体構造を表す側面図である。なお、以下において、図1中の「左・右」に対応する方向を「後・前」又は「一方・他方」とする。
図1に示したように、本実施の形態のせん断式破砕機は、走行体1を備えた自走式破砕機であり、被破砕物をせん断し破砕処理する破砕装置12と、この破砕装置12に被破砕物を導入するホッパ11と、破砕装置12で破砕処理された破砕物を機外に排出する排出コンベヤ24と、搭載した各作動装置の動力源となる動力装置9とを備えている。
走行体1は、走行装置2と、この走行装置2上に設けた本体フレーム3とで構成されている。走行装置2は、トラックフレーム4と、このトラックフレーム4の両端に設けた従動輪5及び駆動輪6と、これら従動輪5及び駆動輪6に掛け回した履帯7と、駆動輪6に連結した駆動装置8とで構成されている。
動力装置9は、本体フレーム3の長手方向他方側に支持部材10を介して設けられている。繁雑防止のため特に図示していないが、この動力装置9は、エンジンや、このエンジンによって駆動されるポンプ、ポンプからの圧油を走行装置2の駆動装置8等の各油圧駆動装置に切換え供給する複数のコントロールバルブからなる制御弁装置等を備えている。
ホッパ11は、例えば油圧ショベル等の投入重機により投入されるリサイクル原料としての被破砕物(例えば建設廃材、家電品、プラスチック廃材、古タイヤ等)を受け入れて破砕装置12に導く役割を果たすもので、破砕装置12の上部に設けられている。ホッパ11は、被破砕物を確実に受け入れるために上方に向かって拡径した形状をしている。言い換えれば、ホッパ11は、大きく開口したその上部開口部から破砕装置12の上部開口に向かって縮径している。
本実施の形態における破砕装置12は、いわゆる2軸シュレッダである。この破砕装置12は、本体フレーム3の長手方向一方側端部上に設けられ、ホッパ11により受け入れた被破砕物を所定の大きさにせん断破砕し下方へ排出する破砕装置である。上記ホッパ11は、この破砕装置12のハウジング13の上部に、例えばボルト等により着脱可能に取り付けられている。また、破砕装置12の駆動伝達機構を備えた駆動部14は、本体フレーム3上の破砕装置12よりも前方側に設けられている。その他、破砕装置12の内部構造の詳細については後述する。
破砕装置12の下方には破砕装置12下方に設けたシュート23が設けられており、破砕装置12で破砕処理されて下方に排出された破砕物がシュート23を介して排出コンベヤ24上に載置されるようになっている。
排出コンベヤ24は、このシュート23を介し破砕装置12から導かれた破砕物を搬送し機外に排出する役割を果たす。この排出コンベヤ24は、破砕装置12の下方位置から搬送方向(前方側)に向かって上り傾斜に配設されており、本体フレーム3及び上記動力装置9からそれぞれ支持部材25,26を介して吊り下げ支持されている。排出コンベヤ24のコンベヤフレーム27の両端に設けた駆動輪28,29には搬送ベルト30が掛け回されており、駆動輪28に直結した駆動装置(図示せず)によって駆動輪28が回転駆動されると搬送ベルト30が循環駆動する構成である。なお、排出コンベヤ24のコンベヤフレーム27の幅方向(図2中上下方向)両側には、破砕物を風等から保護するサイドカバー32が立設されている。
図2は破砕装置12の詳細構造を一部断面で表す上面図、図3は図2中のIII−III断面による断面図である。これらの図において、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
図2及び図3に示すように、破砕装置12は、ハウジング13、このハウジング13に対して回転自在に支持された2つの破砕回転体18、破砕回転体18に付着する破砕物等を掻き取るクリーナ22を有している。
ハウジング13は、その長手方向を本体フレーム3の長手方向に一致させて配設されている。このハウジング13は、破砕装置12の幅方向(図2中の上下方向)両側の側板部13a、これら側板部13aの前方側端部にボルト21によって固定された前側ブラケット13b、側板部13aの後方側端部にボルト21によって固定された後側ブラケット13c、ハウジング13内の駆動部14内に両側板部13a間に固定した2枚の支持板13d,13eを有している。また、後側ブラケット13cと支持板13eとの間には破砕室34(後述)の前後を画定する隔壁36,37が両側板部13a間に固定されている。
後側ブラケット13c及び支持板13e,13dには、破砕回転体18を支持するベアリング20a,20b,20cが支持されている。これらベアリング20a,20b,20cはそれぞれ破砕装置12の幅方向に沿って間隔を持って2つずつ設けられている。
破砕回転体18は、回転軸15とこれに取り付けられたカッタ16及びスペーサ17とからなる。
2本の回転軸15は、ハウジング13の長手方向に沿って延在しハウジング13(後側ブラケット13c及び支持板13e,13d)に対してベアリング20a〜20cを介して回転自在に支持されている。図2中の上側の回転軸15は、後側ブラケット13c、隔壁37,36、支持板13e,13dを貫通しており、前端部は駆動部14内に収容され、後端部は後側ブラケット13cよりも後側(ハウジング外)に露出している。他方、図2中の下側の回転軸15は、後側ブラケット13c、隔壁37,36、支持板13e,13d、前側ブラケット13bを貫通しており、前端部は前側ブラケット13bよりも前側、後端部は後側ブラケット13cよりも後側に露出している。つまり前後両端がハウジング外に露出している。本例では、図2中下側に図示した回転軸15の前端部に、例えばカップリング(図示せず)等を介して破砕用の駆動装置38(図1参照)の出力軸が連結される。また、両回転軸15のハウジング外に露出した後端部はカバー50により保護されている。
両回転軸15の軸方向他方側には、駆動部14内でベアリング20b,20cの間に位置するようにギア19が設けられている。これらギア19は隣り合う回転軸15のもの同士噛み合っており、駆動装置38が連結された回転軸15が駆動装置38により駆動されたら、その駆動力がギア19によりもう片方の回転軸15に伝達され、両回転軸15が互いに逆方向に回転する。これにより、ホッパ11を介して導入された被破砕物を互いのカッタ16,16間に挟み込んで細片状にせん断し所定の大きさに破砕するようになっている。
上記カッタ16及びスペーサ17は、回転軸15を通す略矩形の中心孔39を有しており、両回転軸15を中心孔39に通し、回転軸15に対して軸方向一方側から交互に組み付けられる。カッタ16は複数の歯16a(図3参照)を有している一方、スペーサ17は円盤状に形成されている。図3に示すように、これらカッタ16、スペーサ17の半径及び両回転軸15の間隔は、カッタ16の最外周の回転軌跡(図3中の二点差線)が、軸方向位置の対応する(ハウジングの幅方向に対向する)スペーサ17の外周部に近接するように設定されており、両破砕回転体18のカッタ16の回転軌跡は回転軸15の軸方向から見て一部重なり合っている。
このとき、ハウジング13の側板部13aの内壁(回転軸側の壁面)には断面L型の上下の押え板33a,33bが、スリット部33cを対向させた状態でボルト21により固定されている。これら押え板33a,33bのスリット部33cには、上記クリーナ22の支持板部22aが嵌挿され、クリーナ22が側板部13aに対して押え板33a,33bによって固定されている。各クリーナ22の支持板部22aの回転軸の軸方向に採った寸法はカッタ16の軸方向ピッチにほぼ等しく、クリーナ22がスペーサ17とともにカッタ16と軸方向に交互に押え板33a,33bのスリット部33cに複数組み入れられた格好である。
クリーナ22(スペーサに対向する板状部分)の厚みはカッタ16との接触を避けるためにスペーサ17よりも若干薄くした程度で、軸方向に対向するカッタ16の対向面にクリーナ22が近接する。また、クリーナ22のスペーサ17との対向部は、図3に示すようにスペーサ17の外周部に倣って円弧状に形成されており、その円弧面がスペーサ17の外周面に近接している。これにより、カッタ16及びスペーサ17に付着する破砕物等はクリーナ22によって掻き取られるようになっており、軸方向から見てクリーナ22はカッタ16と一部重なり合っている。
このようにカッタ16は軸方向から見て隣の破砕回転体18のカッタ及びクリーナ22と重なっているため、破砕室34内では、隣り合う2本の回転軸15に対し、互い違いにカッタ16及びスペーサ17が交互に組み付けられる。また、スペーサ17を組み付ける際、対応するクリーナ22も押え板33a,33bのスリット33cに対して組み入れられる。
上記隔壁36,37は、このようにしてカッタ16・スペーサ17・クリーナ22が配された破砕室34の前後の壁面を構成するとともに、ハウジング13内のベアリング20b,20aを収容した空間であるベアリング室35a,35bと破砕室34とを隔てる役割を果たす。隔壁36,37は、回転軸15の軸方向両端に位置するカッタ16又はスペーサ17に対して軸方向に対向するようにして、ハウジング13を構成する支持板13e及び後側ブラケット13cに設けられた雌ねじ部42に対しボルト21で固定されている。また、被破砕物を受け入れて破砕処理して下方に排出する破砕室34上下が開口しているのに対し、異物の侵入を嫌うベアリング室35a,35bの上面は天板40(図3参照)で覆われている。
このとき、隔壁36,37には、回転軸15に取り付けられたカラー41が嵌合する嵌合穴が設けられ、回転軸15とともに回転するカラー41が隔壁36,37の嵌合部内で自転するようになっている。したがって、静止体である隔壁36,37と回転体である回転軸15(カラー41)との間には隙間が生じている。そこで、本実施の形態では、隔壁36,37のベアリング室35a,35b側の面に、カラー41の嵌合穴よりも内径が小さいリング型の板状部材で形成されたシール部材43を固着し、嵌合穴に段差を設けてある。これにより、軸方向から見るとシール部材43がカラー41と隔壁36,37との間の隙間に干渉するラビリンスシール構造になっている。
また、隔壁36,37は、回転軸15の回転中心よりも上側に、他の部分(隔壁本体36a,37a)と分割された分割隔壁36b,37bが設けられている。図3には、隔壁本体36a・分割隔壁36bのみ図示した。隔壁本体37a・分割隔壁37bもこれと本質的に同様である。これら分割隔壁36b,37bの固定構造は、先に説明した隔壁36,37のハウジングに対する固定構造と同様であり、支持板13e及び後側ブラケット13cに設けられた雌ねじ部42に対しボルト21で固定されている。
また、本例では、分割隔壁36b,37bは、ハウジングの幅方向に細長く長方形状に形成され、隔壁36,37の上端部を含み回転軸15の軸方向から見てカッタ16の最外周部の回転軌跡やクリーナ22と重なり合わないように大きさ及び形状が決められている。そのため、ボルト21を取り外すと、分割隔壁36b,37bはカッタ16やスペーサ17、クリーナ22と干渉しないので、破砕室34側に引き出してハウジング13から取り外すことができる。この分割隔壁36b,37bが取り外されると、ベアリング室35a,35bが破砕室34と連通し、破砕室34側からベアリング室35a,35bにアクセスすることができる構成となっている。
次に、上記構成のせん断式破砕機の動作を順次説明する。
例えば油圧ショベル等の投入重機でホッパ11に被破砕物を投入すると、ホッパ11に受け入れられた被破砕物が破砕装置12へと導かれ、破砕装置12で所定の大きさに細くせん断破砕される。破砕装置12から排出された破砕物は、破砕装置12からシュート23を介して排出コンベヤ24上に導かれ、排出コンベヤ24により機外(この場合前方側)に排出される。
以上に説明した本実施の形態のせん断式破砕機により得られる作用効果は次の通りである。
図2に示したように、本実施の形態では、ベアリング室35a,35bと破砕室34とをそれぞれ隔壁36,37で隔て、破砕室34の前後のベアリング20b,20aを破砕物等から保護している。このとき、静止体である隔壁36,37と回転体である回転軸15(厳密にはカラー41)の間には間隙が存在する。この間隙を介して破砕室34側からベアリング室35a,35bに破砕物等が侵入する恐れがあるが、この間隙を完全にシールすることは難しい。
そこで、本実施の形態では、隔壁36,37の上部(分割隔壁36b,37b)を隔壁本体36a,37aから分割した。しかも、分割隔壁36b,37bは軸方向から見てカッタ16やクリーナ22と干渉しないように形成されているため、ボルト21を外してハウジング13との締結を解くと、カッタ16やクリーナ22を避けて破砕室34側に引き出して容易に取り外すことができる。分割隔壁36b,37bが取り外された後には、隔壁36,37の上部が開口しベアリング室35a,35bを破砕室34側から臨むことができるため、作業員は隔壁36,37の上部に創出された開口部からベアリング室35a,35b内の様子を見ながら、何らかの道具を開口部から差し込んで堆積した破砕物等を道具で掻き落とすことも容易である。
このように、本実施の形態の場合、隔壁36,37上部の分割隔壁36b,37bを取り外すのみで破砕室34側からベアリング室35a,35bにアクセスできるようになるので、カッタ16・スペーサ17・クリーナ22を一枚一枚順序立てて取り外し、清掃終了後にそれらを再び一枚一枚組み付けていくといった煩わしい作業を伴わない。こうした破砕回転体18の分解・再組立のためのクレーン等も不要であり、作業員の熟練した技能も要求されない。勿論、クレーンを使用する大掛かりな作業に比べて必要な人員も少なくて済む。
また、分割隔壁36b,37bの着脱作業に手間がかからないため、ベアリング室35a,35bの清掃のタイミングを定期メンテナンスやカッタ交換の時期に合わせる必要もなく、必要に応じていつでもベアリング室35a,35bを清掃することができる。さらに、構造が簡易であるため、新規に製造するせん断式破砕装置は勿論のこと既設のせん断式破砕装置への適用も容易である。
以上のように、本実施の形態によれば、高度な技能を持たない作業員であっても容易かつ短時間にベアリング室35a,35bを清掃することができる。しかも簡易な構成でそれを実現することができ、また、清掃時期も制約されない。
なお、言うまでもないが、分割隔壁36b,37bの着脱作業及びベアリング室35a,35bの清掃作業をする場合には、少なくともエンジンを停止して破砕回転体18が回転しない状態とする必要がある。また、破砕回転体18の従動的な回転も防止する意味では、破砕回転体18の駆動装置38は、圧油が供給されないときには圧油が保持される閉回路の油圧回路とすることが好ましい。
また、本実施の形態の場合、回転軸15(カラー41)と隔壁36,37との間をラビリンスシール構造にしているため、破砕室34からベアリング室35a,35bへの破砕物等の侵入量を従来に比して抑制することもできる。
なお、以上においては、分割隔壁36b,37bをカッタ16やクリーナ22と干渉しない矩形の部材で構成した場合を例に挙げて説明したが、分割隔壁の形状や大きさ、位置等については図3の態様に限定されない。例えば、矩形でなくともカッタ16の回転軌跡やクリーナ22に沿って形成し、より大きく隔壁36,37が開口する構成とすることもできる。また、分割隔壁36b,37bを隔壁36,37の上端部を含む構成としなくても、隔壁本体36a,37aに周囲を囲まれた形状とすることもできる。
さらに、ベアリング室35a,35bの上部を覆う天板40やホッパ11等が隔壁36,37の上方に干渉すると分割隔壁36b,37bは破砕室34側に引き出して取り外さなければならないが、例えば、分割隔壁36b,37bが天板40の一部と一体となって取り外せる構成、或いは分割隔壁36b,37bが天板40の高さ(ハウジング13の上面)まで延びる構成とすれば、ボルト21の締結を解いた分割隔壁36b,37bをそのまま上方に引き出して取り外すことができるので、分割隔壁36b,37bの大きさや形状等がカッタ16・スペーサ17・クリーナ22に受ける制約は大きく軽減される。
また、二軸式シュレッダに本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、破砕回転体と固定刃との間で被破砕物をせん断する一軸式のせん断式破砕装置や、3軸以上のせん断式破砕装置にも本発明は適用可能である。また、破砕回転体の回転軸が本体フレームの長手方向に延びるせん断式破砕装置に本発明を適用した場合を例に挙げたが、これに限られず、例えば、本体フレームと直交する方向に破砕回転体の回転軸が延びる構成としても良い。また、1つの駆動装置38の駆動力をギア19によって2本の回転軸に伝達する構成のせん断式破砕装置に本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、ギアを用いず各回転軸にそれぞれ駆動装置を連結する構成としても良い。
また、排出コンベヤ24を前方側(図1中の右側)に延ばした自走式破砕機に本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、排出コンベヤを後方側(図1の左側)に延ばした自走式破砕機にも本発明は適用可能である。また、破砕装置12による破砕作業に関連して作業を行う補助機械として排出コンベヤ24のみを備えた自走式破砕機に適用した場合を例にとって説明したが、例えば、排出コンベヤ24上の破砕物に混入した鉄筋等の異物を除去するいわゆる磁選機を備えたものにも本発明は適用可能である。さらに、本発明は自走式作業機械に限らず、定置式のせん断式破砕機にも適用可能である。
本発明の一実施の形態に係るせん断式破砕機の全体構造を表す側面図である。 破砕装置の詳細構造を一部断面で表す上面図である。 図2中のIII−III断面による断面図である。
符号の説明
3 本体フレーム
11 ホッパ
12 破砕装置
13 ハウジング
15 回転軸
16 カッタ
17 スペーサ
20a〜c ベアリング
22 クリーナ
24 コンベヤ
34 破砕室
35a,b ベアリング室
36,37 隔壁
36a,37a 隔壁本体
36b,37b 分割隔壁
39 中心孔
43 シール部材

Claims (4)

  1. 本体フレームと、
    この本体フレームの長手方向一方側に設けられ、被破砕物をせん断し破砕処理する破砕装置と、
    この破砕装置の上部に設けられ、前記破砕装置に被破砕物を導入する上方に向かって拡開する形状のホッパと、
    前記破砕装置の下方位置から機外に向かって延在し、前記破砕装置で破砕処理された破砕物を機外に排出するコンベヤとを備え、
    前記破砕装置は、
    ハウジングと、
    このハウジングの長手方向に沿って延在し前記ハウジングに対しベアリングを介して回転自在に支持された複数の回転軸と、
    この回転軸を通す中心孔を有する複数のカッタと、
    前記回転軸を通す中心孔を有し前記カッタと交互に軸方向一方側から前記回転軸に組み込まれた複数のスペーサと、
    これらスペーサとともに前記カッタと交互に前記回転軸の軸方向一方側から前記ハウジングに組み付けられ、前記ハウジングの幅方向に対向するスペーサ及び前記回転軸の軸方向に隣り合うカッタの対向面に近接する複数のクリーナと、
    前記カッタ、前記スペーサ及び前記クリーナが配され上下が開口した破砕室を前記ハウジング内の前記ベアリングを収容した空間と隔てるように、前記回転軸の軸方向両端に位置する前記カッタ又は前記スペーサに対して軸方向に対向して前記ハウジング内に設けられた隔壁とを有し、
    前記隔壁は、その上端部を含み前記回転軸の軸方向から見て前記カッタの最外周部の回転軌跡及び前記クリーナと重なり合わないように他の部分と分割して形成された分割隔壁を有しており、この分割隔壁を取り外すと前記ベアリングを収容した空間が前記破砕室と連通する
    ことを特徴とするせん断式破砕機。
  2. 本体フレームと、
    この本体フレームの長手方向一方側に設けられ、被破砕物をせん断し破砕処理する破砕装置と、
    この破砕装置の上部に設けられ、前記破砕装置に被破砕物を導入する上方に向かって拡開する形状のホッパと、
    前記破砕装置の下方位置から機外に向かって延在し、前記破砕装置で破砕処理された破砕物を機外に排出するコンベヤとを備え、
    前記破砕装置は、
    ハウジングと、
    このハウジングに対しベアリングを介して回転自在に支持された回転軸と、
    この回転軸を通す中心孔を有する複数のカッタと、
    前記回転軸を通す中心孔を有し前記カッタと交互に軸方向一方側から前記回転軸に組み込まれた複数のスペーサと、
    前記カッタ及び前記スペーサが配され上下が開口した破砕室を前記ハウジング内の前記ベアリングを収容した空間と隔てるように前記ハウジング内に設けられた隔壁とを有し、
    前記隔壁は、上側の部分に他の部分と分割された分割隔壁を有しており、この分割隔壁を取り外すと前記ベアリングを収容した空間が前記破砕室と連通する
    ことを特徴とするせん断式破砕機。
  3. 請求項1又は2のせん断式破砕機において、前記回転軸と前記隔壁の間の間隙をシールするラビリンスシールを設けたことを特徴とするせん断式破砕機。
  4. 被破砕物をせん断し破砕処理する破砕装置において、
    ハウジングと、
    このハウジングに対しベアリングを介して回転自在に支持された回転軸と、
    この回転軸を通す中心孔を有する複数のカッタと、
    前記回転軸を通す中心孔を有し前記カッタと交互に軸方向一方側から前記回転軸に組み込まれた複数のスペーサと、
    前記カッタ及び前記スペーサが配され上下が開口した破砕室を前記ハウジング内の前記ベアリングを収容した空間と隔てるように前記ハウジング内に設けられた隔壁とを備え、
    前記隔壁は、上側の部分に他の部分と分割された分割隔壁を有しており、この分割隔壁を取り外すと前記ベアリングを収容した空間が前記破砕室と連通する
    ことを特徴とする破砕装置。
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