JP2008069922A - 車両用内装部品の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】組付けが容易で、手指等では容易に外れることがなく且つ工具の利用等により容易に外すこともできる車両用内装部品の取付構造を提供する。
【解決手段】インナ部材(クラスタインナ2)の第1クリップ21、21を被取付部材(インパネ10)の係止孔10に挿入して第1被係止部11に係止させる。この状態で、アウタ部材(クラスタアウタ3)の第2クリップ30を係止孔10等に挿入して、第2クリップ30のクリップ係止部材32を被取付部材の第2被係止部12に係止させる。この取付状態では、第2クリップ30の規制部(突片31c)が、両第1クリップ21、21が互いに近接する方向に弾性変形することを規制して第1クリップ21と第1被係止部11との係止が外れることを規制する。
【選択図】図1

Description

本発明は車両用内装部品の取付構造に関する。本発明の車両用内装部品の取付構造は、例えばインストルメントパネルにセンタークラスタを取り付ける際に好適に利用することができる。
インストルメントパネルの中央部分には、オーディオ等の電装部品を組み込んだセンタークラスタユニットが取り付けられることが多い。インストルメントパネルに対するセンタークラスタの取り付けには、作業性の観点より、センタークラスタの裏面側に設けられたクリップをインストルメントパネルに設けられた係止孔に挿入して嵌め込むクリップ式が主に利用されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、近年のデザインの流行として、インストルメントパネルから浮いた感じにデザインされるセンタークラスタが多くなってきている。すなわち、インストルメントパネルから離れる方向に傾斜又は湾曲した傾斜面又は湾曲面をセンタークラスタの裏面側の周縁部に設けることにより、センタークラスタの周縁部とインストルメントパネルとの間にアンダーカット部となる隙間を形成して、センタークラスタを浮いた感じのデザインとしている。
ところが、センタークラスタを浮いた感じのデザインとする場合に以下に示すような問題がある。
すなわち、インストルメントパネルから浮いた感じのセンタークラスタでは、運転者や助手席に座った人は手指等を前記アンダーカット部に掛けることができる。このため、クリップ式でインストルメントパネルに取り付けられたセンタークラスタが外れ易いという問題がある。ビス締め式を利用すれば、このような不都合を解消できるが、この場合は組み立て工場で余分な組み付け工程が発生する。
また、一体成形品としてセンタークラスタを成形する際には、前記アンダーカット部を成形するために複雑なスライド型構造が必要となり、型の成立性や成形不都合が発生し易い。
他方、センタークラスタユニットに組み付けられた電装部品等をメンテナンス作業する際には、通常のクリップ式と同様、工具等の利用によりセンタークラスタをインストルメントパネルから容易に取り外すことができれば都合がよい。
特開平6−183287号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、組付けが容易で、手指等では容易に外れることがなく且つ工具の利用等により容易に外すこともできる車両用内装部品の取付構造を提供することを目的とする。
また、本発明は、インストルメントパネルから浮いた感じにセンタークラスタをデザインする場合であっても、組付けが容易で、手指等では容易に外れることがなく且つ工具の利用等により容易に外すこともでき、しかも容易にセンタークラスタを成形することのできるセンタークラスタの取付構造を提供することを他の目的とする。
本発明の車両用内装部品の取付構造は、係止孔を有するとともに、該係止孔の周りに第1被係止部及び第2被係止部を有する車両側の被取付部材と、取付状態で前記係止孔と連通する挿通孔を有するとともに、互いに近接する方向に弾性変形することで該係止孔に対して挿通可能となり且つ該係止孔に挿入されてから弾性復帰することで前記第1被係止部に係止可能となる、相対する一対の第1クリップを有するインナ部材と、両前記第1クリップが前記第1被係止部に係止されて前記インナ部材が前記被取付部材に取り付けられた状態で、前記挿通孔、両該第1クリップ間及び前記係止孔に挿入されて前記第2被係止部に係止される、第2クリップを有するアウタ部材と、を備え、前記第2クリップは、両前記第1クリップが互いに近接する方向に弾性変形することを規制して両該第1クリップと前記第1被係止部との係止が外れることを規制する一対の規制部と、弾性変形することで前記係止孔に対して挿通可能となり且つ該係止孔に挿入されてから弾性復帰することで前記第2被係止部に係止可能となるクリップ係止部と、を有していることを特徴とするものである。
この車両用内装部品の取付構造では、車両側の被取付部材に対してインナ部材を取り付けてからその後アウタ部材を取り付けることにより、インナ部材及びアウタ部材を容易に組み付けることができる。
すなわち、取り付けの作業者は、インナ部材の一対の第1クリップを被取付部材の係止孔に挿入する。このとき、両第1クリップは互いに近接する方向に弾性変形しながら係止孔に挿入される。係止孔に挿入された両第1クリップは弾性復帰して被取付部材の第1被係止部と係止する。これにより、被取付部材に対してインナ部材が取り付けられる。
その後、作業者は、アウタ部材の第2クリップをインナ部材の挿通孔、一対の第1クリップ間及び被取付部材の係止孔に挿入する。このとき、第2クリップのクリップ係止部は弾性変形しながら係止孔に挿入される。係止孔に挿入された第2クリップのクリップ係止部は弾性復帰して被取付部材の第2被係止部と係止する。また、係止孔に挿入された第2クリップの一対の規制部は、インナ部材の一対の第1クリップが互いに近接する方向に弾性変形することを規制して両第1クリップと被取付部材の第1被係止部との係止が外れることを規制する。これにより、インナ部材が取り付けられた被取付部材に対してアウタ部材が取り付けられ、取り付け作業が完了する。
このように被取付部材に対するインナ部材及びアウタ部材の取り付け作業は、インナ部材の第1クリップを被取付部材の係止孔に挿入して第1被係止部に係止させた後に、アウタ部材の第2クリップを該係止孔に挿入して第2被係止部に係止させるという、極めて簡単な操作により行うことができる。
そして、こうして取り付けられた取付状態においては、アウタ部材の第2クリップがインナ部材の一対の第1クリップ間に挿入されており、この第2クリップのクリップ係止部が被取付部材の第2被係止部に係止されるとともに、この第2クリップの一対の規制部が両第1クリップと被取付部材の第1被係止部との係止が外れることを規制している。このため、インナ部材の両第1クリップと被取付部材の第1被係止部との係止が容易に外れることはなく、被取付部材に対するインナ部材の結合が強固となる。したがって、運転者等が手指等で被取付部材からインナ部材及びアウタ部材を同時に取り外そうとしても、容易には取り外すことができない。
一方、被取付部材からインナ部材及びアウタ部材を取り外す必要があるときは、最初にアウタ部材だけを取り外すことにより容易に取り外すことができる。
すなわち、作業者は、工具の利用等により、アウタ部材の第2クリップのクリップ係止部と被取付部材の第2被係止部との係止を外す。これにより、第2クリップを被取付部材の係止孔等から抜き外すことができるので、アウタ部材だけを容易に取り外すことができる。第2クリップが係止孔等から抜かれてアウタ部材が取り外されれば、インナ部材の一対の第1クリップが互いに近接する方向に弾性変形することを規制するものがなくなる。このため、作業者は、インナ部材の両第1クリップと被取付部材の第1被係止部との係止を手指等で外すことで、被取付部材からインナ部材を容易に取り外すことができる。
本発明の車両用内装部品の取付構造においては、一対の前記第1クリップが弾性変形する方向と、前記第2クリップの前記クリップ係止部が弾性変形する方向とが交差することが好ましい。こうすれば、インナ部材の一対の第1クリップにおける弾性変形と、アウタ部材の第2クリップのクリップ係止部における弾性変形とが、互いに影響を及ぼさない。このため、インナ部材が取り付けられた被取付部材に対してアウタ部材を取り付けたり取り外したりする際に、第2クリップのクリップ係止部が弾性変形することに対して、インナ部材の第1クリップにおける弾性力が悪影響を及ぼすおそれがない。したがって、アウタ部材の取り付け及び取り外しを容易且つ確実に行うことができる。
本発明の車両用内装部品の取付構造においては、前記第2クリップは、一対の前記規制部が一体に形成されたクリップ本体と、該クリップ本体に結合された前記クリップ係止部とからなることが好ましい。こうすれば、一対の規制部が一体に形成されたクリップ本体とクリップ係止部とが別部材であるので、規制部及びクリップ係止部がそれぞれ確実に機能するものを容易に製造することができる。
本発明の車両用内装部品の取付構造の好適な態様において、前記被取付部材はインストルメントパネルであり、前記インナ部材及び前記アウタ部材は、該インストルメントパネルに取り付けられるセンタークラスタを構成するクラスタインナ及びクラスタアウタである。この態様によれば、インストルメントパネルに対して、組付けが容易で、手指等では容易に外れることがなく且つ工具の利用等により容易に外すこともできるセンタークラスタの取付構造を提供することができる。
本発明の車両用内装部品の取付構造の好適な態様において、前記クラスタインナは、前記インストルメントパネルから離れる方向に傾斜又は湾曲して延びる傾斜面又は湾曲面を該インストルメントパネル側の裏面に有している。この態様によれば、インストルメントパネルから浮いた感じにセンタークラスタをデザインすることができ、その場合であっても、組付けが容易で、手指等では容易に外れることがなく且つ工具の利用等により容易に外すこともできるセンタークラスタの取付構造を提供することができる。しかも、アンダーカット部となる傾斜面等を有するクラスタインナをクラスタアウタとは別体として容易に成形することができるので、型の成立性や成形性の不都合が発生しにくい。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について具体的に説明する。
図1〜図9に示される本実施形態は、本発明の車両用内装部品の取付構造を、インストルメントパネル1に対する、クラスタインナ2及びクラスタアウタ3よりなるセンタークラスタ4の取付構造に適用したものである。
図1は本実施形態に係る取付構造の分解斜視図、図2はクラスタインナ2の正面図、図3はクラスタアウタ3の正面図、図4は第2クリップ30を構成するクリップ係止部材32の側面図、図5はインストルメントパネル1にクラスタインナ2を取り付けた状態を示し取付方法を説明する斜視図、図6はインストルメントパネル1にクラスタインナ2及びクラスタアウタ3を取り付けた取付状態を示す斜視図、図7は図6の取付状態を図6の上から見た部分平面図、図8は図7のA−A線で切った部分断面図、図9は図7のB−B線で切った部分断面図である。
なお、図1において、図1の下側が車室内側であり、クラスタアウタ3の下面が車室内に表出する意匠面となる。
また、図1〜図9においては、インストルメントパネル1に対するクラスタインナ2及びクラスタアウタ3の取付構造に関する部分が主に図示されており、説明の簡略化のために、発明の構成とは無関係な部分については形状が簡略化されている。すなわち、インストルメントパネル1、クラスタインナ2及びクラスタアウタ3は、実際には、開口部、屈曲部や湾曲部等を有し、図1等に示されるものよりも複雑な形状をしている。
さらに、インストルメントパネル1には、必要に応じて、図示しないオーディオ部品の電装部品やレジスタ等が固定される。
インストルメントパネル1、クラスタインナ2及びクラスタアウタ3の材料や成形方法については、特に限定されず、ポリプロピレン、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレンポリマー)やポリアミド等の合成樹脂の射出成形品等とすることができる。
車両側の被取付部材としてのインストルメントパネル1は、図1に示されるように、複数の係止孔10を有し、また、各係止孔10の周りに、相対する一対の第1被係止部11、11と、相対する一対の第2被係止部12、12とをそれぞれ有している。
係止孔10は略矩形状をなしている。係止孔10の相対する一組の対辺(短辺)に相当する、係止孔10の開口縁部の近傍が第1被係止部11、11となっており、係止孔10の相対する他の一組の対辺(長辺)に相当する、係止孔10の開口縁部の近傍が第2被係止部12、12となっている。すなわち、一対の第1被係止部11、11と、一対の第2被係止部12、12とは、互いに直交する方向に配置されている。
インナ部材としてのクラスタインナ2は、このクラスタインナ2がインストルメントパネル1に取り付けられた取付状態(図5、図8及び図9参照)で、各係止孔10とそれぞれ連通する複数の挿通孔20を有している。この挿通孔20は、係止孔10の短辺よりも長さの長い一対の対辺(長辺)と、係止孔10の長辺よりも長さの短い他の一対の対辺(短辺)とを有する、略矩形状をなしている。
クラスタインナ2は、各挿通孔20の長辺部分にそれぞれ一体に立設された、相対する一対の第1クリップ21、21を有している。各第1クリップ21は、取付状態でインストルメントパネル1側となる面に立設され、図2に示されるように、薄肉基部21aと、対向内面とは反対の外面側が外に向かって断面略三角形状に張り出した厚肉頭部21bとを有している。
第1クリップ21の薄肉基部21aは、インストルメントパネル1の厚さと同程度の長さ(又はインストルメントパネル1の厚さよりも若干短い長さ)とされている。また、相対する一対の第1クリップ21、21の薄肉基部21a、21a同士の外側幅d1(図2参照)は、係止孔10の相対する一組の対辺(短辺)同士の間隔(長辺の長さ)、すなわち一対の第1被係止部11、11同士の間隔とほぼ同等と(又は一対の第1被係止部11、11同士の間隔より若干小さく)されている。
第1クリップ21の厚肉頭部21bは、先端側及び薄肉基部21a側の双方に向かって厚さがそれぞれ徐々に薄くなっており、先端側の第1傾斜外面21cと、薄肉基部21a側の第2傾斜外面21dとを有している。また、相対する一対の第1クリップ21、21の厚肉頭部21b、21b同士の最大外側幅d2(図2参照)は、係止孔10の相対する一組の対辺(短辺)同士の間隔(長辺の長さ)、すなわち一対の第1被係止部11、11同士の間隔よりも大きくされている。
したがって、一対の第1クリップ21、21は、互いに近接する方向に弾性変形することで、インストルメントパネル1の係止孔10に対して挿通可能となり、且つ係止孔10に挿入されてから弾性復帰することで、インストルメントパネル1の第1被係止部11、11に係止可能となる。
また、クラスタインナ2は、インストルメントパネル1に取り付けられた取付状態で、インストルメントパネル1から離れる方向に傾斜(又は湾曲)して延びる傾斜面(又は湾曲面)22をインストルメントパネル1側の裏面の周縁部に有している。
アウタ部材としてのクラスタアウタ3は、取付状態でインストルメントパネル1側となる裏面に、インストルメントパネル1の係止孔10及びクラスタインナ2の挿通孔20と位置及び数が対応する複数の第2クリップ30を有している。なお、クラスタアウタ3の表面は意匠面となる。
第2クリップ30は、クラスタアウタ3の裏面に一体に形成されたクリップ本体31と、このクリップ本体31に着脱自在に結合されたクリップ係止部材(クリップ係止部)32とから構成されている。
クリップ本体31は、図3に示されるように、相対して立設された一対の側壁部31a、31aと、両側壁部31a、31aの対向内面同士を繋ぐように立設された中央壁部31bとを有している。側壁部31a、31aの外面には、外側に向かって突出する規制部としての突片31c、31cが一体に形成されている。このクリップ本体31の中央壁部31bには、係合孔31dが設けられている。
クリップ本体31の一対の突片31c、31c同士の外側幅d3(図3参照)は、クラスタインナ2の一対の第1クリップ21、21の対向内面同士の間隔d4(図2参照)よりも若干小さくされている。このため、インストルメントパネル1に対してクラスタインナ2及びクラスタアウタ3を取り付けた取付状態において、第1クリップ21の内面と突片31cとの間には微小隙間たるクリアランスC(図8参照)が形成されている。
クリップ係止部材(クリップ係止部)32は、図4に示されるように、弾性変形可能なポリプロピレンの薄肉一体成形品よりなり、略U字状の中央基部32aと、中央基部32aの両外側から延びる一対の脚部32b、32bとを有している。略U字状の中央基部32aは、両先端の対向内面にそれぞれ設けられた一対の係止片32c、32cを有している。この係止片32cは、中央基部32aが弾性変形することで、クリップ本体31の中央壁部31bに設けられた係合孔31dと脱着可能とされている。
クリップ係止部材32の一対の脚部32b、32bは、薄肉先端部32d、32dと、両脚部32b、32bの対向内面とは反対の外面側が外に向かって断面略三角形状に張り出した一対の厚肉部32e、32eとを有している。
クリップ係止部材32の脚部32bの薄肉先端部32dは、インストルメントパネル1の厚さと同程度の長さ(又はインストルメントパネル1の厚さよりも若干長い長さ)とされている。また、クリップ係止部材32の一対の薄肉先端部32d、32d同士の外側幅d5(図4参照)は、係止孔10の相対する他の一組の対辺(長辺)同士の間隔(短辺の長さ)、すなわち一対の第2被係止部12、12同士の間隔とほぼ同等とされている。
クリップ係止部材32の脚部32bの厚肉部32eは、中央基部32a側及び脚部32bの先端側の双方に向かって厚さがそれぞれ徐々に薄くなっており、中央基部32a側の基部側傾斜外面32fと、脚部32bの先端側の先端側傾斜外面32gとを有している。また、一対の脚部32b、32bの厚肉部32e、32e同士の最大外側幅d6(図4参照)は、係止孔10の相対する他の一組の対辺(長辺)同士の間隔(短辺の長さ)、すなわち一対の第2被係止部12、12同士の間隔よりも大きくされている。
したがって、クリップ本体31に装着されたクリップ係止部材32の一対の脚部32b、32bが互いに近接する方向に弾性変形することで、第2クリップ30のクリップ係止部材32の厚肉部32eがインストルメントパネル1の係止孔10に対して挿通可能となり、且つこの厚肉部32eが係止孔10に挿入されてから脚部32b、32bが弾性復帰することで、クリップ係止部材32の厚肉部32eがインストルメントパネル1の第2被係止部12、12に係止可能となる。
以下、本実施形態に係る取付構造の作用効果について、インストルメントパネル1に対するクラスタインナ2及びクラスタアウタ3の取付方法とともに説明する。
図5に示されるように、取り付けの作業者は、まずインストルメントパネル1の係止孔10にクラスタインナ2の一対の第1クリップ21、21を挿入する。このとき、両第1クリップ21、21は互いに近接する方向に弾性変形しながら係止孔10に挿入される。すなわち、一対の第1クリップ21、21は、第1傾斜外面21c、21cを係止孔10の開口縁部と摺接させながら、互いに近接する方向に薄肉基部21aの部分で弾性変形することで、第1クリップ21の厚肉頭部21bが係止孔10を挿通して通り抜ける。そして、第1クリップ21の厚肉頭部21bが係止孔10を通り抜ければ、薄肉基部21aの部分で弾性復帰することで、この厚肉頭部21bの外側面(第2傾斜外面21d)がインストルメントパネル1の第1被係止部11と係止する。これにより、インストルメントパネル1に対してクラスタインナ2が取り付けられる。
その後、作業者は、クリップ本体31にクリップ係止部材32を装着したクラスタアウタ3の第2クリップ30をクラスタインナ2の挿通孔20、一対の第1クリップ21、21間及びインストルメントパネル1の係止孔10に挿入する。このとき、第2クリップ30のクリップ係止部材32は弾性変形しながら係止孔10に挿入される。すなわち、第2クリップ30のクリップ係止部材32の一対の脚部32b、32bは、基部側傾斜外面32f、32fを係止孔10の開口縁部と摺接させながら、互いに近接する方向に弾性変形することで、一対の脚部32b、32bの厚肉部32e、32eが係止孔10を挿通して通り抜ける。そして、クリップ係止部材32の脚部32bの厚肉部32eが係止孔10を通り抜ければ、脚部32bが弾性復帰することで、この厚肉部32bの外側面(先端側傾斜外面32g)がインストルメントパネル1の第2被係止部12と係止する。これにより、図6に示されるように、クラスタインナ2が取り付けられたインストルメントパネル1に対して、クラスタアウタ3が取り付けられ、取り付け作業が完了する。
このようにインストルメントパネル1に対するクラスタインナ2及びクラスタアウタ3の取り付け作業は、クラスタインナ2の第1クリップ21をインストルメントパネル1の係止孔10に挿入して第1被係止部11と係止させた後に、クラスタアウタ3の第2クリップ30を係止孔10に挿入して第2被係止部12に係止させるという、極めて簡単な操作により容易に行うことができる。
こうして取り付けられた取付状態においては、クラスタアウタ3の第2クリップ30がクラスタインナ2の一対の第1クリップ21、21間に挿入されている。そして、この第2クリップ30のクリップ係止部材32がインストルメントパネル1の第2被係止部12に係止されるとともに、この第2クリップ30の一対の突片31c、31cが両第1クリップ21、21とインストルメントパネル1の第1被係止部11、11との係止が外れることを規制している。
すなわち、第2クリップ30のクリップ係止部材32の厚肉部32e、32eがインストルメントパネル1の第2被係止部12、12に係止された状態では、クリップ本体31がクラスタインナ2の挿通孔20、一対の第1クリップ21、21間及びインストルメントパネル1の係止孔10に挿入されており、クリップ本体31の一対の突片31c、31cが、両第1クリップ21、21の対向内面にそれぞれ対向している。このため、一対の突片31c、31cは、両第1クリップ21、21が互いに近接する方向に弾性変形することを規制して両第1クリップ21、21と第1被係止部11、11との係止が外れることを規制する。したがって、クラスタインナ2の両第1クリップ21、21とインストルメントパネル1の第1被係止部11、11との係止が容易に外れることはなく、インストルメントパネル1に対するクラスタインナ2の結合が強固となる。よって、運転者等が手指等でインストルメントパネル1からクラスタインナ2及びクラスタアウタ3を同時に取り外そうとしても、容易には取り外すことができない。
一方、インストルメントパネル1からクラスタインナ2及びクラスタアウタ3を取り外す必要があるときは、最初にクラスタアウタ3だけを取り外すことにより容易に取り外すことができる。
すなわち、仮にインストルメントパネル1に固定された電装部品のメンテナンス作業をしなければならない場合、作業者は、工具の利用等により、クラスタアウタ3の第2クリップ30のクリップ係止部材32とインストルメントパネル1の第2被係止部12との係止を外す。これにより、第2クリップ30をインストルメントパネル1の係止孔10等から抜き外すことができるので、クラスタアウタだけを容易に取り外すことができる。なお、このようにインストルメントパネル1からクラスタアウタ3が取り外される時には、第2クリップ30のクリップ係止部材32の一対の脚部32b、32bは、先端側傾斜外面32g、32gを係止孔10の開口縁部と摺接させながら、互いに近接する方向に弾性変形することで、厚肉部32e、32eが係止孔10を挿通する。
そして、第2クリップ30が係止孔10等から抜かれてクラスタアウタ3が取り外されれば、クラスタインナ2の一対の第1クリップ21、21が互いに近接する方向に弾性変形することを規制するものがなくなる。このため、作業者は、クラスタインナ2の両第1クリップ21、21とインストルメントパネル1の第1被係止部11、11との係止を手指等で外すことで、インストルメントパネル1からクラスタインナ2を容易に取り外すことができる。なお、このようにインストルメントパネル1からクラスタインナ2が取り外される時には、一対の第1クリップ21、21は、第2傾斜外面21d、21dを係止孔10の開口縁部と摺接させながら、互いに近接する方向に薄肉基部21aの部分で弾性変形することで、厚肉頭部21b、21bが係止孔10を挿通する。
また、本実施形態に係る取付構造では、クリップ本体31の一対の突片31c、31c同士の外側幅d3が、クラスタインナ2の一対の第1クリップ21、21の対向内面同士の間隔d4よりも若干小さくされており、インストルメントパネル1に対してクラスタインナ2及びクラスタアウタ3を取り付けた取付状態において、第1クリップ21の内面と突片31cとの間には微小隙間たるクリアランスCが形成されている。このため、クラスタインナ2が取り付けられたインストルメントパネル1に対して、クラスタアウタ3を取り付けたり、あるいは取り外したりする際に、第2クリップ30のクリップ本体31の突片31cと第1クリップ21とが干渉することはない。したがって、クラスタインナ2が取り付けられたインストルメントパネル1に対する、クラスタアウタ3の取り付け又は取り外しの作業が容易となる。
さらに、本実施形態に係る取付構造では、一対の第1クリップ21、21が弾性変形する方向(図7に示すX矢印方向)と、第2クリップ30のクリップ係止部材32の一対の脚部32b、32bが弾性変形する方向(図7に示すY矢印方向)とが交差している。このため、クラスタインナ2の一対の第1クリップ21、21における弾性変形と、クラスタアウタの第2クリップ30の一対の脚部32b、32bにおける弾性変形とが、互いに影響を及ぼさない。したがって、クラスタインナ2が取り付けられたインストルメントパネル1に対してクラスタアウタ3を取り付けたり取り外したりする際に、第2クリップ30のクリップ係止部材32の脚部32bが弾性変形することに対して、クラスタインナ2の第1クリップ21における弾性力が悪影響を及ぼすおそれがない。よって、クラスタアウタ3の取り付け及び取り外しを容易且つ確実に行うことができる。
加えて、本実施形態に係る取付構造では、第2クリップ30が、一対の規制部としての突片31c、31cを一体に有するクリップ本体31と、このクリップ本体31に脱着可能に装着されたクリップ係止部材32との2部品から構成されている。このため、規制部及びクリップ係止部がそれぞれ確実に機能するものを容易に製造することができる。
さらに、本実施形態に係る取付構造では、インストルメントパネル1からセンタークラスタ4が浮いた感じとなるように、クラスタインナ2がインストルメントパネル1側の裏面の周縁部に傾斜面22を有している。このように浮いた感じのデザインとされている場合は、運転者の手指等がアンダーカット部となる傾斜面22に掛かる。このため、従来のクリップ式による取付構造では、インストルメントパネル1からセンタークラスタ4が外れ易くなる。この点、本実施形態では、前述のとおり、第1クリップ21及び第2クリップ30により、インストルメントパネル1に対してクラスタインナ2が強固に結合されている。したがって、たとえ運転者の手指等がクラスタインナ2の傾斜面22に掛かったとしても、インストルメントパネル1からクラスタインナ2及びクラスタアウタが容易に外れてしまうようなことはない。
しかも、本実施形態では、アンダーカット部となる傾斜面22を有するクラスタインナ2をクラスタアウタ3とは別体として容易に成形することができるので、型の成立性や成形性の不都合が発生しにくい。
なお、インストルメントパネル1の係止孔10、クラスタインナ2の一対の第1クリップ21及びクラスタアウタ3の第2クリップ30の数は特に限定されず、インストルメントパネル1、クラスタインナ2及びクラスタアウタ3の形状や大きさ等に応じて適宜設定することができる。
本実施形態に係る車両用内装部品の取付構造を示す分解斜視図である。 本実施形態に係り、クラスタインナの正面図である。 本実施形態に係り、クラスタアウタの正面図である。 本実施形態に係り、第2クリップを構成するクリップ係止部材の側面図である。 本実施形態に係り、インストルメントパネルにクラスタインナを取り付けた状態を示し、取付方法を説明する斜視図である。 本実施形態に係り、インストルメントパネルにクラスタインナ及びクラスタアウタを取り付けた取付状態を示す斜視図である。 本実施形態に係り、図6の取付状態を図6の上から見た部分平面図である。 本実施形態に係り、図7のA−A線で切った部分断面図である。 本実施形態に係り、図7のB−B線で切った部分断面図である。
符号の説明
1…インストルメントパネル(被取付部材) 2…クラスタインナ(インナ部材)
3…クラスタアウタ(アウタ部材) 4…センタークラスタ
10…係止孔 11…第1被係止部
12…第2被係止部 20…挿通孔
21…第1クリップ 30…第2クリップ
31…クリップ本体 31c…突片(規制部)
32…クリップ係止部材(クリップ係止部)

Claims (5)

  1. 係止孔を有するとともに、該係止孔の周りに第1被係止部及び第2被係止部を有する車両側の被取付部材と、
    取付状態で前記係止孔と連通する挿通孔を有するとともに、互いに近接する方向に弾性変形することで該係止孔に対して挿通可能となり且つ該係止孔に挿入されてから弾性復帰することで前記第1被係止部に係止可能となる、相対する一対の第1クリップを有するインナ部材と、
    両前記第1クリップが前記第1被係止部に係止されて前記インナ部材が前記被取付部材に取り付けられた状態で、前記挿通孔、両該第1クリップ間及び前記係止孔に挿入されて前記第2被係止部に係止される、第2クリップを有するアウタ部材と、を備え、
    前記第2クリップは、両前記第1クリップが互いに近接する方向に弾性変形することを規制して両該第1クリップと前記第1被係止部との係止が外れることを規制する一対の規制部と、弾性変形することで前記係止孔に対して挿通可能となり且つ該係止孔に挿入されてから弾性復帰することで前記第2被係止部に係止可能となるクリップ係止部と、を有していることを特徴とする車両用内装部品の取付構造。
  2. 一対の前記第1クリップが弾性変形する方向と、前記第2クリップの前記クリップ係止部が弾性変形する方向とが交差する請求項1に記載の車両用内装部品の取付構造。
  3. 前記第2クリップは、一対の前記規制部が一体に形成されたクリップ本体と、該クリップ本体に結合された前記クリップ係止部とからなる請求項1又は2に記載の車両用内装部品の取付構造。
  4. 前記被取付部材はインストルメントパネルであり、前記インナ部材及び前記アウタ部材は、該インストルメントパネルに取り付けられるセンタークラスタを構成するクラスタインナ及びクラスタアウタである請求項1乃至3のいずれか一つに記載の車両用内装部品の取付構造。
  5. 前記クラスタインナは、前記インストルメントパネルから離れる方向に傾斜又は湾曲して延びる傾斜面又は湾曲面を該インストルメントパネル側の裏面に有している請求項4に記載の車両用内装部品の取付構造。
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