JP2008068960A - エスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置 - Google Patents

エスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】正確な踏段軸間距離の検出を行うことにより、伸び量の測定誤差が生じにくく、正確な伸び量を測定できるエスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置を提供すること。
【解決手段】エスカレーター踏段チェーン3に沿って互いに所定距離隔てて固定部9に設置され、踏段軸6に当接して変位する第一及び第二の変位部材10,11と、第一及び第二の変位部材10,11の変位を検出する第一及び第二の検出手段12,13と、第一の検出手段12が第一の変位部材10の変位を検出してから第二の検出手段13が第二の変位部材11の変位を検出するまでの時間差から算出される距離差を所定距離に加えて踏段軸間距離を演算する踏段軸間距離演算手段23と、踏段軸間距離演算手段23により演算された踏段軸間距離から踏段軸間に対して設定された基準距離を減算して踏段軸間伸び量を演算する伸び量演算手段24で構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、エスカレーター踏段チェーンに付随して移動する複数の踏段軸間の距離を測定し、予め定めたその基準距離を減算することによりエスカレーター踏段チェーンの伸び量を測定するエスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置に関する。
エスカレーター踏段チェーンは、その緊張状態を保つよう緊張されているが、エスカレーター踏段チェーンの構成要素であるピン、ローラ等の磨耗により伸びが生じると、スプロケットとの係合が緩み、スプロケットから脱離することがある。そのため、一定期間毎にエスカレーター踏段チェーンの伸び量を測定し、これが許容範囲内にあるかどうか点検する必要がある。
従来、上記のような点検をする際には、踏段を全段取り外し、ノギスで所定部位の長さを測っていた。このため、作業性が極めて悪いとともに、測定誤差が生じ易い上、時間もかかっていた。従って、エスカレーターの利用者にとっても、長時間エスカレーターを使用することができず、不便であった。
そこで、一対の光学センサを所定距離隔てて設置し、エスカレーターの各踏段に延設された踏段軸を第一の光学センサが検出してから後続の踏段軸を第二の光学センサが検出するまでの時間差にエスカレーター踏段チェーンの速度を乗じて距離差を算出し、該算出された距離差に第一の光学センサと第二の光学センサとの間の所定距離を加算して踏段軸間距離を算出し、該算出された踏段軸間距離から予め設定された基準値を減算して伸び量を算出する、エスカレーターを循環させながら連続的に伸び量を測定するものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−241072号公報
しかしながら、上記提案のように、踏段軸自体をセンサの検出対象とした場合、該踏段軸がグリース等の付着したエスカレーター踏段チェーンに取り付けられているため、該踏段軸にもグリース等が付着して汚れてしまい、センサがその検出対象である踏段軸を良好に検出し難いという問題があった。
又、光学センサの検出対象である前記踏段軸は丸棒として形成されており、この投影面における反射率の高い被検出部の面積が比較的大きいため、踏段軸の正確な特定位置での検出が難しいという問題もあった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、正確な踏段軸間距離の検出を行うことにより、伸び量の測定誤差が生じにくく、正確な伸び量を測定できるエスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置を提供することにある。
上記課題を達成するため、請求項1記載の発明は、一対のスプロケット間に巻装された循環可能な無端状のエスカレーター踏段チェーンを左右に配設し、複数の踏段を、該踏段各々に設けられて前記両踏段チェーン間に架設された踏段軸を介して循環させるエスカレーターの前記エスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置において、前記エスカレーター踏段チェーンの移動方向に沿って互いに所定距離隔てて固定部に取り付けられ、前記踏段軸に当接して変位する第一及び第二の変位部材と、該第一及び第二の変位部材をその変位方向に沿って案内するガイドと、前記第一及び第二の変位部材をその当接前の位置に復元する復元手段と、前記第一及び第二の変位部材の変位を検出する第一及び第二の検出手段と、該第一の検出手段が前記第一の変位部材の変位を検出してから前記第二の検出手段が前記第二の変位部材の変位を検出するまでの時間差にエスカレーター踏段チェーンの移動速度を乗じて算出される距離差を前記所定距離に加算して前記踏段軸間の距離を演算する踏段軸間距離演算手段と、前記踏段軸間距離演算手段により演算された踏段軸間の距離から前記踏段軸間に対して予め設定された基準距離を減算して前記踏段軸間の伸び量を演算する伸び量演算手段とを備えて成ることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記第一及び第二の変位部材を、前記固定部の一点を中心として回動自在に枢支されたアーム部材としたことを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のものにおいて、前記第一及び第二の検出手段を光学センサで構成したことを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載のものにおいて、前記第一及び第二の変位部材にこの移動方向に対して垂直にブレードを立設したことを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載のものにおいて、前記固定部に当該伸び量測定装置の高さを調節する調節手段を設けたことを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れかに記載のものにおいて、前記第一及び第二の変位部材の各一端に貫通孔を設けたことを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、踏段軸を直接検出することなく、踏段軸に当接する第一及び第二の変位部材を設けて当該第一及び第二の変位部材の変位を検出手段により検出するため、グリース等による汚れの影響を受けず、踏段軸間距離並びにエスカレーター踏段チェーンの伸び量の正確な測定が達成できる。
又、前記第一及び第二の変位部材をその変位方向に沿って案内するガイドを設けたので、第一及び第二の変位部材がその変位方向に対して垂直な方向へずれることがない。
更に、第一及び第二の変位部材が踏段軸に当接した後、これを当接前の位置に復元するよう復元手段を設けたことで、第一及び第二の変位部材が踏段軸に当接して変位した際には、これを踏段軸が当接していない位置に復元させることができ、一方、該復元手段が無負荷状態にあるとき、即ち、第一及び第二の変位部材が踏段軸に当接していない状態の位置にあるときには、第一及び第二の変位部材をこの位置に保持させることができる。
請求項2記載の発明によれば、第一及び第二の変位部材を固定部の一点を中心として回動自在に枢支された第一及び第二のアーム部材としたため、踏段軸の移動が容易且つ正確に伝達され、該踏段軸が正確に或る特定の位置まで移動した際、該踏段軸をアーム部材の変位として検出手段により正確に検出することができるので、踏段軸間距離並びにエスカレーター踏段チェーンの伸び量の正確な測定が達成できる。
請求項3記載の発明によれば、検出手段を光学センサとして構成したため、変位部材の変位を正確に検出することができる。
請求項4記載の発明によれば、第一及び第二の変位部材に、この変位方向に対して垂直にブレードを設けたので、該第一及び第二の変位部材が回動変位する際、空気抵抗により回動動作を安定させることができる。
請求項5記載の発明によれば、エスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置の固定部に当該伸び量測定装置の高さを調節する調節手段を設けたので、エスカレーターの機種に応じて当該伸び量測定装置の高さを可変に設定できる。
請求項6記載の発明によれば、第一及び第二の変位部材の各一端に貫通孔を設けたので、第一及び第二の変位部材における踏段軸に当接する側と、これに伴い踏段軸6の移動方向と逆方向に回動する側の質量バランスをとることができ、第一及び第二の変位部材の安定した動作が達成される。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るエスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置8を取り付けるエスカレーター1の側面図であり、これには片側のみ示されているが、左右同じように構成されており、それぞれ同様に機能する。
ここで、エスカレーター駆動装置5で駆動される一対のスプロケット2間に巻装された循環可能な無端状のエスカレーター踏段チェーン3が左右に配設されており、複数の踏段4がその各々に設けられて両エスカレーター踏段チェーン3間に架設された踏段軸6を介して循環するようになっている。
以下にエスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置8の構成の詳細を図2及び図3に基づいて説明する。
図3はエスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置8の斜視図であり、第一及び第二の変位部材である第一及び第二のアーム部材10,11が互いに実際の踏段軸間距離よりも短く且つ該踏段軸間距離に近い所定距離を隔てて固定部9に取り付けられており、エスカレーター踏段チェーン3の移動に付随して移動する踏段軸6の移動経路上で該踏段軸6に当接するようになっている。尚、第一及び第二のアーム部材10,11は、固定部9においてそれぞれ一点で枢支され、踏段軸6との当接に伴い、この点を中心として回動するようになっている。
又、第一及び第二のアーム部材10,11が踏段軸6に当接していない際は、これらが踏段軸6の移動方向に対して常に直角であるように保持される必要があり、一方、これらが踏段軸6に当接して変位した際には、これらを踏段軸6の移動方向に対して直角である位置に復元する必要がある。そのため、図示するように、第一及び第二のアーム部材10,11の中心線上にそれぞれ係止ピン18を設け、これに復元手段であるねじりコイルばね16の一端を係止し、他端を固定部9に設けられた係止バー17に該ねじりコイルばね16の直角取付位置で係止して、第一及び第二のアーム部材10,11が踏段軸6に当接せず、ねじりコイルばね16が無負荷状態にあるときには、第一及び第二のアーム部材10,11が踏段軸6の移動方向に対して常に直角であるように保持され、一方、踏段軸6に当接して変位した際には、これを踏段軸6が当接していない前記無負荷状態に復元するようにしている。
そして、第一及び第二のアーム部材10,11の変位を検出する第一及び第二の検出手段である第一及び第二の光学センサ12,13が踏段軸6の当接していない無負荷状態における第一及び第二のアーム部材10,11の各中心線に一致し、且つこれらと対向する位置にそれぞれ設けられている。
又、第一及び第二のアーム部材10,11がその回動方向に垂直な方向へずれると、第一及び第二の光学センサ12,13がこの垂直な方向への変位を検出してしまい、該第一及び第二のアーム部材10,11の正確な検出ができないため、固定部9の第一及び第二のアーム部材10,11それぞれの左右への回動軌道上にガイド21を設け、第一及び第二のアーム部材10,11がその回動方向に垂直な方向へずれないようにしている。
更に、第一及び第二のアーム部材10,11上に、これらの回動方向に対して垂直にブレード25を立設し、これら第一及び第二のアーム部材10,11が回動変位する際、空気抵抗により回動動作が安定するようにしている。
又、第一及び第二のアーム部材10,11に図3に示すように貫通孔である角孔26を設け、全体の質量を軽減するとともに、第一及び第二のアーム部材10,11における踏段軸6に当接する側とこれに伴い踏段軸6の移動方向と逆方向に回動する側の質量バランスをとるようにしている。
ところで、第一及び第二のアーム部材10,11間には、光学センサで構成した基準マーカ検出用センサ14が設けられており、任意の踏段軸6には、図2に示すような基準マーカ7が設置されている。基準マーカ検出用センサ14は、踏段軸6に取り付けられた基準マーカ7を検出し、測定区間である各踏段軸6間に番号を付すことによって目印を付ける役目をしている。
又、図2は図1に示すエスカレーター1の一部に図3及び図4に示すエスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置8を取り付けた概要を示す斜視図であり、該エスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置8は、固定部9に取り付けられた2つのフック15でエスカレーター1の図示しないガイドレールに懸装されている。
ここで、エスカレーター1の機種によりガイドレールの高さが異なることがあるため、図3に示すように、高さの異なる複数の係合溝19(図示したものは4つ)がフック15に設けられており、適当な高さの係合溝19で係合ピン20等によりフック15を締結して、該フック15の高さを可変に設定できるようにしている。
更に、動作時間差計測手段22、踏段軸間距離算出手段23及び伸び量演算手段24が第一及び第二の光学センサ10,11に結線されて図示しない位置に設けられている。
次に、以上の構成を有するエスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置8の作用を図4に示すフローチャートに基づいて説明する。
図4は本実施の形態に係るエスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置8の作用を動作手順に従って示すフローチャートであり、先ず、測定を開始する際、予めエスカレーター踏段チェーン3の速度Vを設定しておく。尚、第一及び第二のアーム部材10,11間の距離も予め設定する必要があるが、上述のように、既に設定しているため、既知である。
先ず、図1に示すエスカレーター駆動装置5を始動し、エスカレーター踏段チェーン3を循環させる(ステップS1)。このとき、図2及び図5(a)〜(c)に示すように任意の踏段軸6に特に高い反射率をもった基準マーカ7を設置しておく。該基準マーカ7が移動されて図5(a)に示すように基準マーカ検出用センサ14と対向すると、該基準マーカ検出用センサ14が前記基準マーカ7を検出し(ステップS2)、演算度数nが1に設定される(ステップS3)。尚、基準マーカ7は、特に高い反射率をもって形成されているため、基準マーカ検出用センサ14は、基準マーカ7のみを検出する。
そして、基準マーカ7を付した前記踏段軸6がステップS2で基準マーカ検出用センサ14により検出された後、これが更に移動し、第一のアーム部材10に当接する。これにより、図5(b)に示すように、該第一のアーム部材10が第一の光学センサ12と対向しない位置まで回動変位し、該変位を第一の光学センサ12が検出する(ステップS4)。尚、第一の光学センサ12が第一のアーム部材10の前記変位を検出した時刻をT1,1とする。
時刻T1,1においては、第一及び第二のアーム部材10,11間の所定距離Dが上記のように実際の踏段軸間距離Dよりもやや短く設定されているため、図5(b)に示すように後続の踏段軸6’はまだ第二のアーム部材11に当接する位置に達していない。
しかし、更に踏段軸6が移動すると、前記後続の踏段軸6’が第二のアーム部材11に当接し、図5(c)に示すように該第二のアーム部材11が第二の光学センサ13と対向しない位置まで回動変位する。該変位を第二の光学センサ13が検出し(ステップS5)、この検出した時刻をT1,2とする。
そして、図4におけるステップS4及びステップS5、或いは図5(b),(c)に相当するそれぞれの時刻T1,1とT1,2との動作時間差ΔT(=T1,2−T1,1)を動作時間差計測手段22により計測する(ステップS6)。この際、例えば100μs毎にパルスを発振し、これを計数して動作時間差ΔTを計測する。
次に、ステップS6で計測した上記動作時間差ΔTに予め設定したエスカレーター踏段チェーンの速度Vを乗算して、実際の踏段軸間距離Dと第一及び第二のアーム部材間の所定距離Dとの距離差ΔDを演算し(ΔD=ΔT・V)、該距離差ΔDに第一及び第二のアーム部材10,11間の所定距離Dを加算する(D=ΔD+D)。これにより、実際の踏段軸間距離Dが演算される(ステップS7)。
そして、ステップS7において算出した実際の踏段軸間距離Dから予め設定された基準距離Dを減算することにより伸び量δが算出され(δ=D−D)、該伸び量δが図示しない記憶手段により記憶される(ステップS8)。
次に、基準マーカ検出用センサ14が基準マーカ7を検出したか否かを判断し(ステップS9)、基準マーカ検出用センサ14が基準マーカ7を検出していない場合、後続の踏段軸6’が上記同様第一のアーム部材10の変位を第一の光学センサ12が検出し(ステップS10)、先の演算度数1に更に1を加えてn=2とし(ステップS11)、ステップS5〜ステップS8を繰り返してδを算出し、前記記憶手段により記憶する(ステップS8)。このようなステップS5〜ステップS11を所定測定区間数(所定踏段軸間数)行う。
又、ステップS9で基準マーカ検出用センサ14が基準マーカ7を検出した場合、更に、この基準マーカ7の検出が所定回数なされたか否かを判断し、所定回数に達していない場合、ステップS3において再びn=1に設定し、上記のように測定を繰り返す。この際、ステップS8において、各周、各測定区間毎に測定値を記憶させておく。
そして、例えば、所定回数(エスカレーター踏段チェーン3の周回数)を5に設定し、ステップS12で基準マーカ検出用センサ14が5回目の基準マーカ7を検出すると、ステップS8で算出及び記憶した各測定区間(各踏段軸間)の5つの測定値のうち最大値及び最小値を除く3つの測定値の平均値を算出して伸び量δ(n=1,2,3,...)として出力し(ステップS13)、続いてエスカレーター踏段チェーン3の循環を停止させ(ステップS14)、エスカレーター踏段チェーン3の伸び量測定を終了させる。
以上のように、本実施の形態では、エスカレーター踏段チェーン3に付着しているグリース等により汚れる踏段軸6を直接検出せず、踏段軸6が当接するアーム部材10,11の変位を検出するよう構成したため、グリース等による汚れの影響を受けず、踏段軸間距離D並びにエスカレーター踏段チェーン3の伸び量δの正確な測定が達成できる。
そして、第一及び第二のアーム部材10,11をその変位方向に沿って案内するガイド21を設けたので、該第一及び第二のアーム部材10,11がその変位方向に対して垂直な方向へずれることがなく、第一及び第二の光学センサ12,13がこの垂直な方向への変位を検出することがないため、第一及び第二のアーム部材10,11の正確な検出が達成される。
又、基準マーカ7を基準マーカ検出用センサ14によって検出し、演算度数を各測定区間である各踏段軸間に設定するようにしたことで、例えば、n=3の区間で伸び量が許容範囲内になかった場合、これに該当する区間についてのみ部品を交換する等することができる。
更に、第一及び第二の変位部材を固定部9の一点を中心として回動自在に枢支された第一及び第二のアーム部材10,11としたため、踏段軸6の移動が容易且つ正確に伝達され、該踏段軸6が正確に或る特定の位置まで移動した際、該踏段軸6を前記第一及び第二のアーム部材10,11の変位として検出手段により正確に検出することができるので、踏段軸間距離D並びにエスカレーター踏段チェーン3の伸び量δの正確な測定が達成できる。
又、第一及び第二のアーム部材10,11に、この変位方向に対して垂直にブレード25を設けたので、該第一及び第二のアーム部材10,11が回動変位する際、空気抵抗により回動動作を安定させることができる。
更に、第一及び第二のアーム部材10,11の各一端に角孔26を設けたので、第一及び第二のアーム部材10,11における踏段軸6に当接する側と、これに伴い踏段軸6の移動方向と逆方向に回動する側の質量バランスをとることができ、第一及び第二のアーム部材10,11の安定した動作が達成される。
そして、第一及び第二のアーム部材10,11は、互いに実際の踏段軸間距離Dよりも短く且つ該踏段軸間距離Dに近い所定距離Dを隔てて固定部13に取り付けられているため、エスカレーター踏段チェーン3の速度Vに誤差があったとしても、第一の光学センサ12が第一のアーム部材10を検出してから第二の光学センサ13が第二のアーム部材11を検出するまでの動作時間差ΔTから算出されるΔDが影響されるのみであり、踏段軸間距離Dの誤差が減少するため、伸び量δの誤差も減少させることができる。従って、所定距離Dを踏段軸間距離Dにできる限り近似させることが望ましい。
又、第一及び第二のアーム部材10,11が踏段軸6に当接していない位置に復元されるようねじりコイルばね16を設けたことで、第一及び第二のアーム部材10,11が踏段軸6に当接して変位した際には、これを踏段軸6が当接していない状態に復元させることができ、一方、該ねじりコイルばね16が無負荷状態にあるとき、即ち、第一及び第二のアーム部材10,11が踏段軸6に当接していない位置にあるときには、第一及び第二のアーム部材10,11を踏段軸6の移動方向に対して常に直角であるように保持させることができる。
更に、第一及び第二のアーム部材10,11の各変位を検出する検出手段を第一及び第二の光学センサ10,11として構成したため、第一及び第二のアーム部材10,11の変位を正確に検出することができる。
上記実施の形態では、第一及び第二の変位部材を固定部13の一点で枢支されたアーム部材としたが、これを例えば、踏段軸6により押動されて下方へ移動し、復元手段により無負荷状態である上方の位置に復元される、上下に往復動する部材として形成しても良い。
又、図2においては、エスカレーター1の上昇方向に対して右側にエスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置8を取り付けているが、該エスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置8の傾斜を逆にして、エスカレーター1の上昇方向に対して左側において使用できるように変更可能である。
更に、上記実施の形態において、第一及び第二のアーム部材10,11間の所定距離Dを実際の踏段軸間距離Dよりもやや短く設定したが、これを実際の踏段軸間距離Dよりもやや長く設定し、時間差から演算された距離差を減算して実際の踏段軸間距離Dを演算するように構成しても良い。
又、上記実施の形態においては、基準マーカ検出用センサ14が基準マーカ7を5回検出するまで繰り返すようにしたが、予め、例えば、所定踏段軸間数×5回の測定値を検出した時点で測定を終了させるように設定しても良い。
そして、エスカレーター1には、上り及び下りがあるが、その両方に使用できるよう第一及び第二の変位部材と第一及び第二の検出手段を逆にするようなスイッチを設けるか、或いは同様の動作を行うプログラムを設定し、上り及び下りの両方において使用できるようにすると望ましい。
更に、上記実施の形態において、第一及び第二の検出手段を光学センサとして構成したが、これを第一及び第二の変位部材の変位に伴い金属板同士を接触させて通電するように構成し、この電流を検出する等、前記検出手段を機械的手段或いは電気的手段で構成しても良い。
エスカレーター全体の概略図である。 エスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置の取付状態を示す斜視図である。 エスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置の斜視図である。 エスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置の作用を動作手順に従って示すフローチャートである。 (a),(b),(c)はそれぞれ時刻T,T1,1,T1,2でのエスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置の動作を示す図である。
符号の説明
1 エスカレーター
2 スプロケット
3 エスカレーター踏段チェーン
4 踏段
5 エスカレーター駆動装置
6 踏段軸
6’ 後続の踏段軸
7 基準マーカ
8 エスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置
9 固定部
10 第一のアーム部材
11 第二のアーム部材
12 第一の光学センサ
13 第二の光学センサ
14 基準マーカ検出用センサ
15 フック
16 ねじりコイルばね
17 係止バー
18 係止ピン
19 係合溝
20 係合ピン
21 ガイド
22 動作時間差測定手段
23 踏段軸間距離算出手段
24 伸び量演算手段
25 ブレード
26 角孔
第一及び第二のアーム部材間の所定距離
踏段軸間距離
ΔD 距離差
基準距離
δ 伸び量

Claims (6)

  1. 一対のスプロケット間に巻装された循環可能な無端状のエスカレーター踏段チェーンを左右に配設し、複数の踏段を、該踏段各々に設けられて前記両踏段チェーン間に架設された踏段軸を介して循環させるエスカレータの前記エスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置において、
    前記エスカレーター踏段チェーン(3)の移動方向に沿って互いに所定距離(D)隔てて固定部(9)に取り付けられ、前記踏段軸(6)に当接して変位する第一及び第二の変位部材(10,11)と、
    該第一及び第二の変位部材(10,11)をその変位方向に沿って案内するガイド(21)と、
    前記第一及び第二の変位部材(10,11)をその当接前の位置に復元する復元手段(16)と、
    前記第一及び第二の変位部材(10,11)の変位を検出する第一及び第二の検出手段(12,13)と、
    該第一の検出手段(12)が前記第一の変位部材(10)の変位を検出してから前記第二の検出手段(13)が前記第二の変位部材(11)の変位を検出するまでの時間差にエスカレーター踏段チェーン(3)の移動速度(V)を乗じて算出される距離差(ΔD)を前記所定距離(D)に加算して前記踏段軸間の距離(D)を演算する踏段軸間距離演算手段(23)と、
    前記踏段軸間距離演算手段(23)により演算された踏段軸間の距離から前記踏段軸間に対して予め設定された基準距離(D)を減算して前記踏段軸間の伸び量(δ)を演算する伸び量演算手段(24)と
    を備えて成ることを特徴とするエスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置(8)。
  2. 前記第一及び第二の変位部材(10,11)を、前記固定部(9)の一点を中心として回動自在に枢支されたアーム部材としたことを特徴とする請求項1記載のエスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置(8)。
  3. 前記第一及び第二の検出手段(10,11)を光学センサで構成したことを特徴とする請求項1又は2記載のエスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置(8)。
  4. 前記第一及び第二の変位部材(10,11)にこの移動方向に対して垂直にブレード(25)を立設したことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のエスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置(8)。
  5. 前記固定部(9)に当該伸び量測定装置(8)の高さを調節する調節手段を設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のエスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置(8)。
  6. 前記第一及び第二の変位部材(10,11)の各一端に貫通孔(26)を設けたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のエスカレーター踏段チェーンの伸び量測定装置(8)。
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