JP2008068697A - 車体後部構造 - Google Patents

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Takayuki Sagahara
隆行 佐賀原
Kazuhiro Saeki
和洋 佐伯
Ko Niida
航 新居田
Masayoshi Sannomiya
正義 三宮
Uhyo Haku
宇冰 白
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Abstract

【課題】フロアパネル後部の強度を十分に向上して、後突に対してより一層十分に対応できるようにする。
【解決手段】フロアパネル1の下面に、前後方向に伸びる左右一対のリヤサイドフレーム10が接合される。フロアパネル1の上面に、それぞれ前後方向に伸びる左右一対の外側シートスライドレール20とその内方側において左右一対の内側シートスライドレール30とが固定される。各外側シートスライドレール20は、平面視において各リヤサイドフレーム10と重なるように配設される。内側シートスライドレール30の後端位置が、外側シートスライドレール20の後端位置よりも前方に設定されて、互いに隣り合う関係となる外側シートスライドレール20の後端部と内側シートスライドレール30の後端部とが、斜行部材60c(66、67)によって連結される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車体後部構造に関するものである。
フロアパネルの下面、特に後端部付近での下面には、車体の強度確保のために、前後方向に伸びる左右一対のリヤサイドフレームが接合されると共に、左右一対のリヤサイドフレーム同士を連結するクロスメンバが接合されるのが一般的である。
一方、フロアパネルの上面には、シートを前後方向にスライド案内するために、前後方向に伸びるシートスライドレールが固定される。1ボックスカーや1.5ボックスカーさらにはワゴン車等で多く見られるように、運転席の後方に配設される後席シートとして、最後方シートと最後方シートの直前方に配設される前方シートとを有して、全体として前後方向にシートを3列に配設したものが多くなっている。特許文献1には、フロアパネルの上面に配設した左右一対のシートスライドレールを、車室後端部付近にまで後方へ十分長く延長して、この長い左右一対のシートスライドレールを、上記最後方シートと前方シートとの両方のシートに対するガイド用として兼用したものが開示されている。
特開平6−336131号公報
ところで、車両、特に車体後端部付近にシートが位置される車両にあっては、後突時つまり後方衝突時の対応のために、フロアパネル後部の強度を向上させることが強く望まれることになる。このような観点から、既存のリヤサイドフレームやクロスメンバの断面積を大きくすることも考えられるが、このような手法のみでは十分な強度向上を図ることが難しいものとなる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、フロアパネル後部の強度を十分に向上して、後突に対してより一層十分に対応できるようにした車体後部構造を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては、基本的に、シートスライドレールが十分な強度を有している点に着目して、このシートスライドレールを車体後部の強度向上のための部材として積極的に利用するようにしてある。具体的には、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
フロアパネルの下面に接合されると共に前後方向に伸びる左右一対のリヤサイドフレームと、フロアパネルの上面に固定されると共に前後方向に伸びる左右一対の外側シートスライドレールと、を備えた車体後部構造であって、
前記各外側シートスライドレールは、平面視において前記各リヤサイドフレームと重なるように車幅方向外端部寄りの位置に配設され、
フロアパネルの上面に、前記左右一対の外側シートスライドレールの車幅方向内方側において、前後方向に伸びる左右一対の内側シートスライドレールが固定され、
前記左右一対の内側シートスライドレールの後端位置が、前記外側シートスライドレールの後端位置よりも前方に設定され、
右側において隣り合う関係となる前記外側シートスライドレールの後端部と前記内側シートスライドレールの後端部とが、前方に向かうにつれて車幅方向内方側に位置するように傾斜設定された右側斜行部材によって連結され、
左側において隣り合う関係となる前記外側シートスライドレールの後端部と前記内側シートスライドレールの後端部とが、前方に向かうにつれて車幅方向内方側に位置するように傾斜設定された左側斜行部材によって連結されている、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、平面視において各リヤサイドフレーム上にシートスライドレールが重なるように位置されて、リヤサイドフレームとシートスライドレールとによって前後方向に伸びる一種の補強ユニットが構成されることになり、後方衝突時に後方から入力される大きな外力を外側シートスライドレールによっても吸収されることになる。そして、各外側シートスライドレールは、斜行部材を介して内側シートスライドレールに連結されているので、後方からの外力は、内側シートスライドレールに伝達されてこの内側シートスライドレールによっても効果的に吸収されることになる。また、通常時には、斜行部材によって外側シートスライドレールと内側シートスライドレールとが連結されているので、各シートスライドレールの剛性(特にねじり剛性)が向上されて、シートを円滑にガイドする上で好ましいものとなる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
フロアパネルの後端部に、前記左右一対の外側シートスライドレールの間でかつ前記内側シートスライドレールの後端部よりも後方において、下方に向けて突出されると共に上方に向けて開口された収納凹部が形成され、
前記収納凹部の前縁部は、前方に向けて凸となるように略円弧状に形成され、
前記左右の各斜行部材は、前記収納凹部の周縁部を付近を通るように配設されて、少なくとも該収納凹部の前縁部付近では前方へ向けて凸となるように湾曲形成された湾曲部分を有している、
ようにしてある(請求項2対応)。この場合、後方に長く伸びる左右一対の外側シートスライドレール間のスペースを収納凹部として有効に利用することができ、しかも収納凹部を形成することによって、フロアパネルを平板状のままとしておく場合に比して剛性を向上させることができる。また、斜行部材を湾曲させて収納凹部を上方から部分的に覆ってしまうことのないようにされているので、収納凹部からの荷物の積み降ろしに際して斜行部材が邪魔になることもない。さらにまた、斜行部材は湾曲部分を有しているために、曲げではなくて軸方向力によって後方からの外力を内側シートスライドレールに効果的に伝達することができる。
前記左右の各斜行部材は、互いに左右対称形状に形成されている、ようにしてある(請求項3対応)。この場合、左右の斜行部材の生産性向上の上で好ましいものとなる。
前記左右の斜行部材は、その前端部同士が車幅方向において互いに連結されている、ようにしてある(請求項4対応)。この場合、斜め後方からの衝突時(片側後突時)に、衝突を受けた側のシートスライドレールだけでなく、左右反対側のシートスライドレールにも効果的に後方からの外力を伝達させることができる。
前記左右一対の外側シートスライドレールが、車幅方向に伸びる連結部材によって連結されており、
前記左右一対の内側シートスライドレールの後端部が、前記連結部材に連結され、
前記各斜行部材は、その前端部が前記連結部材に連結されている、
ようにしてある(請求項5対応)。この場合、請求項4に対応した効果と同様の効果を得ることができる。また、各シートスライドレールが連結部材によって連結されていることから、各シートスライドレールの剛性(特にねじり剛性)を高めて、通常時においてシートを円滑にガイドする上で好ましいものとなる。
右側において隣り合う関係にある前記外側シートスライドレールと内側シートスライドレールの後端部とが、車幅方向に伸びる右側連結部材によって連結され、
左側において隣り合う関係にある前記外側シートスライドレールと内側シートスライドレールの後端部とが、車幅方向に伸びる左側連結部材によって連結されている、
ようにしてある(請求項5対応)。この場合、フロアパネルの後部には、平面視において、外側シートスライドレールと斜行部材と連結部材とによって囲まれた略三角形を構成する強度部分が左右一対構成されることになり、後突に対してより一層好ましい対応となる。
シートとして、最後方に位置されると共にシートクッションが車幅方向において一体の構造とされた最後方シートと、前記最後方シートの直前方に位置されると共に左側分割シートと右側分割シートとの分割構成とされた前方シートとを有し、
前記各外側シートスライドレールによって、前記最後方シートがガイドされ、
左側に位置される前記外側シートスライドレールおよび内側シートスライドレールによって、前記左側分割シートがガイドされ、
右側に位置される前記外側シートスライドレールおよび内側シートスライドレールによって、前記右側分割シートがガイドされる、
ようにしてある(請求項6対応)。この場合、外側シートスライドレールを、最後方シート用と前方シート用との共通用として利用することができる。また、前方シートについては、その左右の分割シートの前後位置を相違させた状態として使用することが可能となる。
前記各外側シートスライドレールの後端位置と各斜行部材の後端位置とが前後方向において同じ位置とされ、
フロアパネルに、右側に位置される前記外側シートスライドレールの後端と斜行部材の後端とに対して後方から当接される位置において右側外力伝達部材が固定され、
フロアパネルに、左側に位置される前記外側シートスライドレールの後端と斜行部材の後端とに対して後方から当接される位置において左側外力伝達部材が固定されている、
ようにしてある(請求項7対応)。この場合、後突時に、後方からの外力を、外力伝達部材を介して、外側シートスライドレールと斜行部材(ひいては内側シートスライドレール)に対してそれぞれ効果的に伝達することができる。
前記左右一対のリヤサイドフレームが、前記内側シートスライドレールの後端よりも前方位置において、フロアパネルの下面に接合されて車幅方向に伸びるクロスメンバによって連結され、
前記各シートスライドレールが、前記クロスメンバのフロアパネルに対する固定部位においてフロアパネルに対して固定されている、
ようにしてある(請求項8対応)。この場合、各シートスライドレールに入力される後突時の外力を、クロスメンバによっても受け止めることができ、後突対応の上でより一層好ましいものとなる。
本発明によれば、フロアパネルの後部の強度を大幅に向上させて、後突に対してより一層十分に対応することができる。
車両Vは、そのフロアパネル1上に、前後方向に隔置された3列のシート2,3,4を有する。第1列目のシート2は、運転席シート2Aと助手席シート2Bとの左右の分割構成とされている。2列目のシート3は、左右の分割構成とされて、左側分割シート3Aと右側分割シート3Bとから構成されている。ただし、右側分割シート3Bの車幅方向幅が、左側分割シート3Aの車幅方向幅よりも若干大きくされて、互いに前後方向位置を同じに設定したときに、左右位置の他に中央部にも着座可能な3人掛けとして利用できるようになっている。3列目のシート4は、少なくともそのシートクッションが車幅方向において一体の構造とされて、3人掛け用として設定されている。
フロアパネル1のうち、2列目および3列目のシート3,4が位置されるその後部部分の構造の詳細について、図3以下を参照しつつ説明する。まず、フロアパネル1の下面には、前後方向に伸びる強度部材としての左右一対のリヤサイドフレーム10が接合されている(図3、図4参照)。このリヤサイドフレーム10は、断面略ハット状とされて、フロアパネル1と共働して閉断面を構成している(図5参照)。リヤサイドフレーム10は、フロアパネル1の車幅方向外端部付近に位置されて、その後端はフロアパネル1の後端付近に位置され、その前端は、サイドシル5に連結されている。なお、リヤサイドフレーム10とサイドシル5との接合部位は大きな閉断面を有するように設定されて、サイドシル5とリヤサイドフレーム10との間で前後方向の大きな衝撃が効果的に伝達されるように設定されている。
フロアパネル1には、リヤサイドフレーム10の間において、下方へ突出されて、上方に向けて開口された大きな収納凹部6が形成されている(図3,図4,図9参照)。この収納凹部6は、スペアタイヤや工具等が収納されるもので、その前端部の形状は、略円弧状とされて、その半径は、スペアタイヤの半径よりも若干大きくなるように設定されている。この収納凹部6は、フロアパネルの後端に向けても開口されている。
図3に示すように、左右一対のリヤサイドフレーム10同士は、車幅方向に伸びる第1〜第3の複数のクロスメンバ11,12,13によって連結されている。もっとも前方に位置される第1クロスメンバ11は、リヤサイドフレーム10の前端部同士を連結している。もっとも後方に位置される第3クロスメンバ13は、収納凹部6の前端の直前方を通るように配設されている。ただし、第3クロスメンバ13は、リヤサイドフレーム10に対する連結部位は、収納凹部6の前端よりも若干後方位置とされて、その車幅方向中間部が、収納凹部6の略円弧状とされた前縁部形状に沿うように湾曲形成されている。第1クロスメンバ11と第3クロスメンバ13との間に位置される前後方向中間位置に配設された第2クロスメンバ12は、第1クロスメンバ11よりも第3クロスメンバ13に近い位置に配設されている。そして、第1クロスメンバ11と第2クロスメンバ12は、直線的に伸びている。なお、第1クロスメンバ11の前方には、左右一対のサイドシル5同士を連結するクロスメンバが別途設けられているものである。
各クロスメンバ11〜13は、その車幅方向端部に形成されたフランジ部11a、12aあるいは13aを、リヤサイドフレーム10の内側面や下面に重ねた状態でもって溶接等により接合されている(図3,図5参照)。また、各クロスメンバ11〜13は、フロアパネル1に対しては、そのフランジ部11b、12bあるいは13bを、フロアパネル1に重ねた状態でもって溶接等により接合されている(図3,図6参照)。このように、フロアパネル1の下面には、左右一対のリヤサイドフレーム10を、前後方向に離間された複数のクロスメンバ11〜13で連結することにより、強度向上が図られている。また、収納凹部6の形成によって、フロアパネル1の後端部は、平板状あるいはほぼ平板状の状態である場合に比して、強度向上が図られることになる。
図4に示すように、フロアパネル1の上面には、夫々前後方向に伸びる左右一対の外側シートスライドレール20と、左右一対の内側シートスライドレール30とが配設されている。左右一対の外側シートスライドレール20は、最後方シートとなる3列目シート4の他に、2列目シート3をも前後方向にガイドするようになっており、このため前後方向に極めて長くなるように設定されている。より具体的には、外側シートスライドレール20は、その前端位置がリヤサイドフレーム10とサイドシル5との連結部位付近に位置され(2列目シート3の前端位置に対応した位置)、その後端はフロアパネル1の後端付近にまで伸びている(3列目シート4の最後方位置に対応)。この外側シートスライドレール20の後端部は、収納凹部6を左右から挟むように配設されて、平面視において、リヤサイドフレーム10と重なるように設定されている(図4,図8参照)。
内側シートスライドレール30は、左右一対の外側シートスライドレール20の車幅方向内側に配設されて、外側シートスライドレール20よりも短くされている。より具体的には、内側シートスライドレール30の前端位置は、外側シートスライドレール20の前端位置と同じに設定されているが、その後端位置が、収納凹部6の直前方位置に設定されている。この左右一対の内側シートスライドレール30は、2列目シート3を前後方向にガイドするための専用とされている。
左右一対の外側シートスライドレール20には、それぞれ、前アジャスタ41と後アジャスタ42との2つのアジャスタが摺動自在に係合されている。左右一対の内側シートスライドレール30には、それぞれ1つのアジャスタ43が摺動自在に係合されている(図7参照で、図7では円滑な摺動を確保するためのベアリング等は図示を略してある)。外側シートスライドレール20に設けた左右一対の後アジャスタ42は、3列目シート4専用で、3列目シート4(のシートクッション)が取付けられる。左側のシートスライドレール20に設けた前アジャスタ41と左側の内側シートスライドレール30に設けたアジャスタ43が、2列目シート3のうち左側分割シート3A専用で、左側部分割シート3A(のシートクッション)が取付けられる。右側のシートスライドレール20に設けた前アジャスタ41と右側の内側シートスライドレール30に設けたアジャスタ43が、2列目シート3のうち右側分割シート3B専用で、右側部分割シート3B(のシートクッション)が取付けられる。このように、最後方シートとなる3列目シート4は、その前後方向位置が、常に一体として調整される。また、2列目シート3は、左側分割シート3Aと右側分割シート3Bとで別個独立して前後方向位置が調整可能である。
左右一対の外側シートスライドレール20の後端部同士が、第1連結部材60によって連結され、この第1連結部材60に対して、各内側シートスライドレール30の後端部が連結されている。すなわち、第1連結部材60は、左右一対の内側シートスライドレール30の後端部の間に位置されて車幅方向にほぼ直線状に伸びる中央部60aと、外側シートスライドレール20の後端部に連結される左右一対の後連結部60bと、各後連結部60bと中央部60aの各端部とを連結する左右一対の斜行部60cとを有する。斜行部60cは、斜行部材として機能されるもので、前方へ向けて凸となるように湾曲されて、収納凹部6の周縁部付近でかつ平面視において収納凹部6と重ならないように配設されている。このような第1連結部材60は、全体的に上記各部分60a、60b、60cを含む一体物として形成されている。
上記第1連結部材60は、断面略ハット状とされて、フロアパネル1と共働して閉断面を構成している(図10参照)。また、図10に示すように、内側シートスライドレール30の後端部は、連結ブラケット35,ボルト36を利用して第1連結部材60に連結されているが、例えば溶接接合したり、別形状の連結ブラケットを用いる等、その連結手法は適宜のものを採択し得る。
第1連結部材60の後連結部60bの詳細が、図11に示される。この図11において、外側シートスライドレール20の後端位置と後連結部60bの後端位置とが一致されて、この各後端に当接するようにして、外力伝達部材70が配設されいる。この外力伝達部材70は、上方および後方にのみ開口するようなボックス状とされて、十分な強度(剛性)を有しており、フロアパネル1に対してボルト71および図示を略すナットによって固定されている(ボルト71およびこれに螺合されるナットがリヤサイドフレーム1のフランジ部をも含めた3枚重ね状態での固定としてもよい)。また、外側シートスライドレール20の後端部と後連結部60aとは、締結ブラケット73およびナット74を利用して、互いに強固に一体化されている。これにより、後突時に後方からの外力を受けると、外力伝達部材70を介して、シートスライドレール20および後連結部60b(つまり第2連結部材60)に対して、同じタイミングでもって外力がきちんと作用することになる。
内側シートスライドレール30の後端部は、車幅方向に伸びる左右一対の第2連結部材61を介して、外側シートスライドレール20に連結されている。すなわち、右側において隣り合う外側シートスライドレール20と内側シートスライドレール30の後端部とが、車幅方向に伸びる短い右側第2連結部材61によって連結され、同様に、左側において隣り合う外側シートスライドレール20と内側シートスライドレール30の後端部とが、車幅方向に伸びる短い左側第2連結部材61によって連結されている。これにより、平面視において、外側シートスライドレール20と第1連結部材60の斜行部60cと第2連結部材61とによって囲まれた強度的に優れた略三角形状の強度部分62が、左右一対構成される。また、第2連結部材61は、第1連結部材60における中央部60aの延長線上に位置するように設定されて、左右一対の外側シートスライドレール20同士が、車幅方向に一直線上に配設された上記中央部60aと左右一対の第2連結部材61とによって連結されて、全体的に、外側シートスライドレール20や内側シートスライドレール30の剛性、特にねじり剛性が飛躍的に向上されている。なお、第2連結部材61は、図10に示すように、断面略ハット状とされて、フロアパネル1と共働して閉断面を構成している。
左右一対の外側シートスライドレール20および内側シートスライドレール30は、それぞれ、前後方向複数箇所(実施形態では3箇所)においてフロアパネル1に固定されている。外側シートスライドレール20は、前端部と後端部と前後方向中間部との3箇所で、例えばボルト、ナット等の固定具によってフロアパネル1に固定される。より具体的には、外側シートスライドレール20のフロアパネル1に対する固定位置は、第1クロスメンバ11(のフランジ部11b)とフロアパネル1との接合部位、第2クロスメンバ12(のフランジ部12b)とフロアパネル1との接合部位、および外側シートスライドレール20の後端部位置である(後端部位置ではクロスメンバが存在しないので、フロアパネル1に対してのみ固定される)。
図8に示すように、外側シートスライドレール20に対して溶接等により固定された固定用のブラケット22が、ボルト23、ナット24を利用してフロアパネル1に固定される。この固定部位では、固定用ブラケット22とリヤサイドフレーム10のフランジ部10bと第2クロスメンバ12のフランジ部12bとフロアパネル1とが重合された4枚重ねの状態で行われている。なお、このような4枚重ね状態での固定手法は、外側シートスライドレール20の前端部の固定部位についても同様である。なお、図8において、25は位置決めピンである。
図9に示すように、内側シートスライドレール30の後端部のフロアパネル1に対する固定部位において、内側シートスライドレール30に溶接等により固定された固定用ブラケット32が、フロアパネル1と第3クロスメンバ13のフランジ部13bとに対して3枚重ねとされた状態で、ボルト33,ナット34を利用して固定されている。図9に示すような3枚重ねの状態での固定は、内側シートスライドレール30の前端部や前後方向中間部の固定部位についても同様である。
以上のような構成において、特に、図4から容易に理解されるように、後突時の外力は、リヤサイドフレーム10によって吸収されると共に、外側シートスライドレール20や第1連結部材60を介して内側シートスライドレール30にも伝達されて、この各シートスライドレール20、30によっても吸収されることになり、実質的にリヤサイドフレーム1のみによって後突時の外力を吸収していた従来の場合に比して、より一層十分な後突対応となる。
平面視において、リヤサイドフレーム10と重なるように外側シートスライドレール20が位置されているので、このリヤサイドフレーム10と外側シートスライドレール20とによって前後方向に伸びる強固な補強ユニットが構成されて、外側シートスライドレール20による後突時の外力吸収が効果的に行われるようになっている(外側シートスライドレール20がリヤサイドフレーム10を補強していることにもなる)。
第1連結部材60の湾曲部60cによる後突時の外力伝達は、曲げ力ではなくて軸方向の外力伝達となって、内側シートスライドレール30への外力伝達を効果的に行うことができる(内側シートスライドレール30による効果的な後突時の外力吸収)。また、略三角形状とされた左右一対の強度部分62が構成されることによって、より一層効果的な後突対応を得ることができ、しかも通常時においてもフロアパネル1の後部の補強がなされて(特にねじり剛性の向上)、NVHの低減の上でも好ましいものとなる。
第1連結部材60や第2連結部材61によって、左右一対の外側シートスライドレール20同士が連結され、また、左右一対の内側シートスライドレール30同士が連結され、さらに外側シートスライドレール20と内側シートスライドレール30との連結が行われて、後突時の外力吸収が極めて効果的に行われると共に、この部分の強度(特にねじり剛性)が大幅に向上されて、NVH低減等の上で極めて好ましいものとなる。なお、クロスメンバ11、12、13、特に内側シートスライドレール30の後端部付近に位置される第3クロスメンバ13によって、内側シートスライドレール30の後端部付近の強度(特にねじり剛性)がより一層向上されることになる。勿論、収納凹部6を形成しておくことによって、収納凹部6に対応した部分を平板状のままとしておく場合に比して、フロアパネル1そのものの剛性も向上されることになり、しかも後方からの外力を受けたときにフロアパネル1そのものも収納凹部6がつぶれ変形することによって少なからず外力を吸収して、後突対応の上でも好ましいものとなる。
外側シートスライドレール20および内側シートスライドレール30は、フロアパネル1に対して、クロスメンバ11、12のフロアパネル1への接合部位でもって固定されているので、後突時に各シートスライドレール20、30に伝達された前方への外力は、このクロスメンバ11、12へも伝達されて、より一層後突対応の上で好ましいものとなっている。
図12は、本発明の第2の実施形態を示すもので、前記実施形態と同一構成要素には同一符合を付して、その重複した説明は省略する(このことは、以下の第3の実施形態以下についても同じ)。本実施形態では、左右一対の外側シートスライドレール20同士を、車幅方向に直線状に伸びる1本の第3連結部材65によって連結すると共に、この第3連結部材65に対して、各内側シートスライドレール30の後端部を連結してある。また、第1連結部材60を用いてあるが、その中央部60aを、第3連結部材65の車幅方向中央部の直後方に位置させた状態で、この第3連結部材65に連結するようにしてある。本実施形態では、図4で示す実施形態の場合に比して、車幅方向中央部での強度を高める上で好ましいものとなる。
図13は、本発明の第3の実施形態を示すものである。本実施形態では、図12の実施形態に比して、第1連結部材60における斜行部60cおよび後連結部60bに相当する部分の形状を有する斜行部材66を用いるようにしてあり(第1連結部材60における中央部60aが廃止された構成)、この斜行部材66の前端部を第3連結部材65に連結するようにしてある(第3連結部材65の車幅方向中央部が、図4あるいは図12に示す第1連結部材60の中央部60aを兼用した構成)。
図14は、本発明の第4の実施形態を示すものである。本実施形態では、図13の実施形態に比して、第3連結部材65を、各シートスライドレール20,30の間で分断された3つの分割連結部材65Aで構成としたものとなっている。そして、斜行部材66の前端部を直接内側シートスライドレール30の後端部に連結するようにしてある。
図15は、本発明の第5の実施形態を示すものである。本実施形態では、図4に示す実施形態に比して、第1連結部材60の中央部60aを他の部分60b、60cとは別部材によって構成すると共に、第2連結部材61を廃止したものとなっている。
図16は、本発明の第6の実施形態を示すものである。本実施形態では、図4に示す実施形態に比して、第1連結部材60の中央部60aを廃止したものとなっている。
図17は、本発明の第6の実施形態を示すものである。本実施形態では、外側シートスライドレール20の後端部と内側シートスライドレール30の後端部とを連結する斜行部材67(第1連結部材60の斜行部60cに相当する部材)を、各シートスライドレール20,30への連結部位を除いて直線形状となるように設定したものとなっている。本実施形態では、斜行部材67の形状が簡単となって製造の上で好ましいものとなる。また、収納凹部6を有しない場合に好適とされる。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。シートは、全体として2列シートとしてもよく(特に全長の小さい車両の場合)、この場合は、外側シートスライドレール20は、最後方シートとしての2列目シート用とされ、外側シートスライドレール20および内側シートスライドレール30が、1列目シート(運転席用および助手席用)用として利用されることになる。シートスライドレール20あるいは30のフロアパネル1に対する固定部位を、クロスメンバ11〜13のフランジ部11b〜13b以外の部分(例えばクロスメンバ本体部分等)としてもよい。収納凹部6が存在しないものであってもよい。左右一対の外側シートスライドレール20同士を連結すると共に左右一対の内側シートスライドレール30が連結される連結部材を、前後方向に間隔をあけて複数設けるようにしてもよい。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明が適用される車両の一例を示すもので、車両後部の状態を示す簡略側面図。 図1に示すシートの配列状態を示す斜視図。 フロアパネルの下面の構造を示す平面図。 フロアパネルの上面の構造を示す平面図。 図3のX5−X5線相当断面図。 図3のX6−X6線相当断面図。 図4のX7−X7線相当断面図。 図4のX8−X8線相当断面図。 図4のX9−X9線相当断面図。 第1連結部材と第2連結部材と内側シートスライドレール後端部との連結部位を示す断面斜視図。 外側シートスライドレールの後端部と第1連結部材の後端部との詳細を示す斜視図。 本発明の第2の実施形態を示す簡略平面図。 本発明の第3の実施形態を示す簡略平面図。 本発明の第4の実施形態を示す簡略平面図。 本発明の第5の実施形態を示す簡略平面図。 本発明の第6の実施形態を示す簡略平面図。 本発明の第7の実施形態を示す簡略平面図。
符号の説明
V:車両
1:フロアパネル
2:1列目シート
3:2列目シート(前方シート)
3A:左側分割シート
3B:右側分割シート
4:3列目シート(最後方シート)
6:収納凹部
10:リヤサイドフレーム
11:第1クロスメンバ
12:第2クロスメンバ
13:第3クロスメンバ
20:外側シートスライドレール
22:固定用ブラケット(外側シートスライドレール用)
30:内側シートスライドレール
32:固定用ブラケット(内側シートスライドレール用)
41:前アジャスタ(2列目シート用)
42:後アジャスタ(3列目シート用)
43:アジャスタ(2列目シート用)
60:連結部材
60c:斜行部(斜行部材)
61:第2連結部材
62:強度部分(略三角形)
65:第3連結部材
65A:第3連結部材(分割構成)
66:斜行部材
65:斜行部材
70:外力伝達部材

Claims (9)

  1. フロアパネルの下面に接合されると共に前後方向に伸びる左右一対のリヤサイドフレームと、フロアパネルの上面に固定されると共に前後方向に伸びる左右一対の外側シートスライドレールと、を備えた車体後部構造であって、
    前記各外側シートスライドレールは、平面視において前記各リヤサイドフレームと重なるように車幅方向外端部寄りの位置に配設され、
    フロアパネルの上面に、前記左右一対の外側シートスライドレールの車幅方向内方側において、前後方向に伸びる左右一対の内側シートスライドレールが固定され、
    前記左右一対の内側シートスライドレールの後端位置が、前記外側シートスライドレールの後端位置よりも前方に設定され、
    右側において隣り合う関係となる前記外側シートスライドレールの後端部と前記内側シートスライドレールの後端部とが、前方に向かうにつれて車幅方向内方側に位置するように傾斜設定された右側斜行部材によって連結され、
    左側において隣り合う関係となる前記外側シートスライドレールの後端部と前記内側シートスライドレールの後端部とが、前方に向かうにつれて車幅方向内方側に位置するように傾斜設定された左側斜行部材によって連結されている、
    ことを特徴とする車体後部構造。
  2. 請求項1において、
    フロアパネルの後端部に、前記左右一対の外側シートスライドレールの間でかつ前記内側シートスライドレールの後端部よりも後方において、下方に向けて突出されると共に上方に向けて開口された収納凹部が形成され、
    前記収納凹部の前縁部は、前方に向けて凸となるように略円弧状に形成され、
    前記左右の各斜行部材は、前記収納凹部の周縁部を付近を通るように配設されて、少なくとも該収納凹部の前縁部付近では前方へ向けて凸となるように湾曲形成された湾曲部分を有している、
    ことを特徴とする車体後部構造。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記左右の各斜行部材は、互いに左右対称形状に形成されている、ことを特徴とする車体後部構造。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
    前記左右の斜行部材は、その前端部同士が車幅方向において互いに連結されている、ことを特徴とする車体後部構造。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、
    前記左右一対の外側シートスライドレールが、車幅方向に伸びる連結部材によって連結されており、
    前記左右一対の内側シートスライドレールの後端部が、前記連結部材に連結され、
    前記各斜行部材は、その前端部が前記連結部材に連結されている、
    ことを特徴とする車体後部構造。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、
    右側において隣り合う関係にある前記外側シートスライドレールと内側シートスライドレールの後端部とが、車幅方向に伸びる右側連結部材によって連結され、
    左側において隣り合う関係にある前記外側シートスライドレールと内側シートスライドレールの後端部とが、車幅方向に伸びる左側連結部材によって連結されている、
    ことを特徴とする車体後部構造。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、
    シートとして、最後方に位置されると共にシートクッションが車幅方向において一体の構造とされた最後方シートと、前記最後方シートの直前方に位置されると共に左側分割シートと右側分割シートとの分割構成とされた前方シートとを有し、
    前記各外側シートスライドレールによって、前記最後方シートがガイドされ、
    左側に位置される前記外側シートスライドレールおよび内側シートスライドレールによって、前記左側分割シートがガイドされ、
    右側に位置される前記外側シートスライドレールおよび内側シートスライドレールによって、前記右側分割シートがガイドされる、
    ことを特徴とする車体後部構造。
  8. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、
    前記各外側シートスライドレールの後端位置と各斜行部材の後端位置とが前後方向において同じ位置とされ、
    フロアパネルに、右側に位置される前記外側シートスライドレールの後端と斜行部材の後端とに対して後方から当接される位置において右側外力伝達部材が固定され、
    フロアパネルに、左側に位置される前記外側シートスライドレールの後端と斜行部材の後端とに対して後方から当接される位置において左側外力伝達部材が固定されている、
    ことを特徴とする車体後部構造。
  9. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、
    前記左右一対のリヤサイドフレームが、前記内側シートスライドレールの後端よりも前方位置において、フロアパネルの下面に接合されて車幅方向に伸びるクロスメンバによって連結され、
    前記各シートスライドレールが、前記クロスメンバのフロアパネルに対する固定部位においてフロアパネルに対して固定されている、
    ことを特徴とする車体後部構造。
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