JP2008068536A - 液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスク及び液体噴射ヘッドユニット用アライメント装置並びに液体噴射ヘッドユニットのアライメント方法 - Google Patents

液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスク及び液体噴射ヘッドユニット用アライメント装置並びに液体噴射ヘッドユニットのアライメント方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液体噴射ヘッドとアライメントマスクとを高精度に且つ短時間で位置合わせすることができる液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスク及び液体噴射ヘッドユニット用アライメント装置並びに液体噴射ヘッドユニットのアライメント方法を提供する。
【解決手段】第1の基準マーク610を、第2の基準マーク620の方向であるY方向と、Y方向に直交するX方向とにおいて、一方のアライメントマーク22のX方向の両側及びY方向の両側に所定の間隔で位置合わせされるように設けられて、アライメントマーク22をX方向及びY方向に位置合わせする際の指標となるように設けると共に、第2の基準マーク620が、他方のアライメントマーク22のX方向の両側に所定の間隔で位置合わせされるように設けられて、アライメントマーク22のX方向の位置合わせする際の指標となるように設ける。
【選択図】図8

Description

本発明は、複数の液体噴射ヘッドと、複数の液体噴射ヘッドを固定する固定部材とをアライメントして固定する際に用いられる液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスク及び液体噴射ヘッドユニット用アライメント装置並びに液体噴射ヘッドユニットのアラインメント方法に関する。
インクジェット式プリンタやプロッタ等のインクジェット式記録装置は、インクカートリッジやインクタンクなどの液体収容部に収容されたインクをインク滴として吐出するインクジェット式記録ヘッドを含むインクジェット式記録ヘッドユニット(以下、ヘッドユニットと言う)を具備する。ここで、インクジェット式記録ヘッドは並設されたノズル開口からなるノズル列を有するもので、そのインク吐出面側はカバーヘッドで保護されている。カバーヘッドは、インクジェット式記録ヘッドのインク滴吐出面側に設けられてノズル開口を露出する開口窓部を有する窓枠部と、窓枠部からインクジェット式記録ヘッドの側面側に折り曲げ成形された側壁部とを有し、側壁部をインクジェット式記録ヘッドの側面に接合することで固定されている(例えば、特許文献1参照)。
また、カバーヘッドや固定板等の固定部材と複数の液体噴射ヘッドとを接合する際には、平板状のガラスからなるアライメントマスクに設けられた基準マークに、ノズルプレートに設けられてノズル開口と同一形状のアライメントマークが合致するように固定部材に対し液体噴射ヘッドを動かして所定位置決めを行なっている。
特開2002−160376号公報(第4頁、図3)
しかしながら、ヘッドユニットのアライメントでは、アライメントマスクに設けられた基準マークは、ノズルプレートに設けられたアライメントマーク(ノズル開口)と同一形状のものが用いられているため、両者をアライメントした際に、最終的にアライメントマークは基準マークに隠れてしまい、位置が合っているか判断するのが困難で、高精度に位置合わせを行うことができないという問題がある。
また、アライメントマークの形成精度によって、アライメントマークの位置や大きさに誤差がある場合、複数のアライメントマークを基準マークに位置合わせしようとすると、アライメントマークを基準マークに重ね合わせることができず、高精度な位置合わせを行うことができないという問題がある。
また、通常、各液体噴射ヘッドにはアライメントマークが2つ設けられており、2つのアライメントマークのそれぞれをアライメントマスクの基準マークにそれぞれ所定の方向(Y方向)及びこれに直交する方向(X方向)に位置合わせするが、このような方法では、アライメントに時間がかかってしまい煩雑であるという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑み、液体噴射ヘッドとアライメントマスクとを高精度に且つ短時間で位置合わせすることができる液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスク及び液体噴射ヘッドユニット用アライメント装置並びに液体噴射ヘッドユニットのアライメント方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、液体噴射ヘッドの液体を噴射するノズル開口が設けられたノズルプレートと、複数の液体噴射ヘッドを保持する固定部材とを位置決めする際に用いられて、上面側に前記液体噴射ヘッドの前記ノズルプレートが相対向するように配置されると共に、底面側から撮像手段によって撮像され、且つ前記上面側に前記液体噴射ヘッドの前記ノズルプレートの前記ノズル開口に対して所定位置に設けられた2つのアライメントマークとそれぞれ位置合わせされる第1の基準マークと、第2の基準マークとからなる基準マークが複数の液体噴射ヘッドのそれぞれに対応して設けられた透明部材からなる液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクであって、前記第1の基準マークが、前記第2の基準マークの方向であるY方向と、該Y方向に直交するX方向とにおいて、一方のアライメントマークの前記X方向の両側及び前記Y方向の両側に所定の間隔で位置合わせされるように設けられて、前記アライメントマークを前記X方向及び前記Y方向に位置合わせする際の指標となるように設けられていると共に、前記第2の基準マークが、他方のアライメントマークの前記X方向の両側に所定の間隔で位置合わせされるように設けられて、前記アライメントマークの前記X方向の位置合わせする際の指標となるように設けられていることを特徴とする液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクにある。
かかる第1の態様では、一方のアライメントマークをアライメントマスクの第1の基準マークのX方向及びY方向に位置合わせすると共に、他方のアライメントマークを第2の基準マークのX方向に位置合わせすることで、他方のアライメントマークのY方向も位置合わせすることができ、アライメント作業を簡略化してアライメント作業にかかる時間を短縮することができる。また、第1の基準マーク及び第2の基準マークをアライメントマークに対して所定の間隔となるように設けることで、アライメントマークと同時に第1の基準マーク又は第2の基準マークを確認することができ、アライメントを高精度に行うことができる。さらに、第1の基準マーク及び第2の基準マークをアライメントマークに対して所定の間隔となるように設けることで、アライメントマークの位置や形状に誤差がある場合でも、この間隔でアライメントマークの位置及び形状の誤差を吸収することができ、高精度なアライメントを行うことができる。
本発明の第2の態様は、前記アライメントマークが円形状を有し、且つ前記第1の基準マークが、前記アライメントマークの外径よりも大径の内径を有する単穴が設けられた環形状を有すると共に、前記第2の基準マークが、前記X方向で前記アライメントマークの外径よりも大きな幅で前記Y方向に亘って設けられた長穴を有することを特徴とする第1の態様の液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクにある。
かかる第2の態様では、第1の基準マーク及び第2の基準マークを容易に形成することができると共に、アライメントマークを第1の基準マーク及び第2の基準マークに高精度にアライメントすることができる。
本発明の第3の態様は、前記第1の基準マークの外側には、当該第1の基準マークと同心円の環形状を有する第1のガイドマークが設けられていると共に、前記第2の基準マークの外側には、当該第2の基準マークと同心円の環形状を有する第2のガイドマークが設けられていることを特徴とする第2の態様の液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクにある。
かかる第3の態様では、アライメントマークと第1及び第2の基準マークが同時に確認できない場合でも、ガイドマークを設けておくことで、アライメントマークをガイドマークの中心側に移動すればよく、アライメントマークの移動方向のガイドを行うことができるため、アライメント作業を簡略化して、アライメント作業にかかる時間を短縮することができる。
本発明の第4の態様は、前記第1のガイドマーク及び前記第2のガイドマークが、それぞれ同心円となるように複数設けられていることを特徴とする第3の態様の液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクにある。
かかる第4の態様では、複数の同心円状のガイドマークを設けることで、さらに広範囲に亘ってアライメントマークの移動方向のガイドを行うことができる。
本発明の第5の態様は、前記第1の基準マークの内面が、前記X方向の両側及び前記Y方向の両側で円弧状に設けられていることを特徴とする第2〜4の何れかの態様の液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクにある。
かかる第5の態様では、第1の基準マークの内面を円弧状とすることで、アライメントマークの全周に亘って単穴を設けるのに比べて、アライメントマークと第1の基準マークとの間隔を確認し易くすることができる。
本発明の第6の態様は、前記第1の基準マークと、前記第2の基準マークとの中心には、十字状の十字マークが設けられていることを特徴とする第1〜5の何れかの態様の液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクにある。
かかる第6の態様では、十字マークを設けることによって、第1及び第2の基準マークの中心を識別することができ、アライメント作業を簡略化することができる。
本発明の第7の態様は、前記十字マークが、前記アライメントマークよりも小さいことを特徴とする第6の態様の液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクにある。
かかる第7の態様では、アライメントマークと第1及び第2の基準マークとを位置合わせした際に、十字マークがアライメントマークによって隠れるため、アライメント時に邪魔になることがなく、アライメント作業の効率化を図ることができる。
本発明の第8の態様は、前記上面には、前記第1の基準マーク及び前記第2の基準マークの外側に2つの方向認識用マークが設けられていることを特徴とする第1〜7の何れかの態様の液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクにある。
かかる第8の態様では、撮像手段の光軸を中心とした回転方向の位置を方向認識用マークによって位置決めすることで、実際の液体噴射ヘッドの移動方向を容易に識別することができる。
本発明の第9の態様は、前記方向認識用マークが、前記第1の基準マーク及び前記第2の基準マークのそれぞれの外側に設けられていることを特徴とする第8の態様の液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクにある。
かかる第9の態様では、第1の基準マーク及び第2の基準マークのそれぞれに方向認識用マークを設けることで、さらに高精度なアライメントを行うことができる。
本発明の第10の態様は、前記固定部材に固定される前記液体噴射ヘッドの数に応じて前記基準マークが複数設けられた領域が、複数一体的に設けられたマスク本体が前記領域毎に切り分けられて形成されたものであることを特徴とする第1〜9の何れかの態様の液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクにある。
かかる第10の態様では、アライメントマスクの大きさに合わせた基準マークを形成するための装置が不要となり、1つの装置で大きさの異なるアライメントマスクを形成することができ、アライメントマスクのコストを低減することができる。
本発明の第11の態様は、第1〜10の何れかの態様の液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクと、前記アライメントマスクの前記底面側から前記基準マークと前記アライメントマークとを撮像する前記撮像手段とを具備することを特徴とする液体噴射ヘッドユニット用アライメント装置にある。
かかる第11の態様では、アライメント作業を簡略化して、アライメント作業にかかる時間を短縮すると共に、高精度なアライメントを行えるアライメント装置を実現できる。
本発明の第12の態様は、前記液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクの前記上面側には、当該液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクとは反対側の面に前記固定部材が載置されるベース治具をさらに有することを特徴とする第11の態様の液体噴射ヘッドユニット用アライメント装置にある。
かかる第12の態様では、ベース治具を設けることによって、アライメントマスクの上面に設けられた基準マークに傷が付くなどの破損を防止できる。
本発明の第13の態様は、前記液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクには、前記上面側に一端が開口すると共に他端が吸引手段に接続される吸着孔が設けられており、且つ前記ベース治具には、前記吸着孔に連通する連通孔が設けられていることを特徴とする第12の態様の液体噴射ヘッドユニット用アライメント装置にある。
かかる第13の態様では、吸引手段が吸着孔及び連通孔を介してベース治具上に固定部材を吸着保持することができる。
本発明の第14の態様は、前記ベース治具には、各基準マークに相対向する領域に厚さ方向に貫通した貫通孔が設けられていると共に、前記液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクの前記第1の基準マーク及び前記第2の基準マークの設けられた領域が、前記貫通孔内に突出する突出部となっていることを特徴とする第12又は13の態様の液体噴射ヘッドユニット用アライメント装置にある。
かかる第14の態様では、基準マークとノズルプレートのアライメントマークとの距離を短くすることができ、アライメントマスクと液体噴射ヘッドとの高精度な位置決めを行うことができる。また、ベース治具の厚さを薄くすることなく、基準マークとアライメントマークとの距離を短くすることができるため、ベース治具の剛性を保ってベース治具の変形や破壊を防止することができる。
本発明の第15の態様は、前記撮像手段が、その光軸が前記第1の基準マーク又は前記第2の基準マークを介して前記アライメントマークの方向に向けられており、前記光軸を共有する一つの光学系は前記アライメントマークに焦点を合わせ得ると共に他の光学系は前記基準マークに焦点を合わせ得るように構成した二焦点顕微鏡からなることを特徴とする第11〜14の態様の液体噴射ヘッドユニット用アライメント装置にある。
かかる第15の態様では、二焦点顕微鏡を用いて基準マークとアライメントマークとを同時に見ることができるので、一つの光学系と他の光学系とで個別に焦点を合わせた基準マークとアライメントマークとの画像を重ね合わせて所定のアライメントを行うことができる。すなわち、各光学系の被写界深度を可及的に小さくしてその分、倍率を上げることができる。
本発明の第16の態様は、液体噴射ヘッドの液体を噴射するノズル開口が設けられたノズルプレートと、複数の液体噴射ヘッドの前記ノズルプレート側を保持する固定部材とを位置決めする液体噴射ヘッドユニットのアライメント方法であって、各液体噴射ヘッドの前記ノズルプレートに設けられて前記ノズル開口と同一形状を有する2つのアライメントマークと、上面側に前記固定部材が保持される液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクに前記アライメントマークのそれぞれに対応して設けられた第1の基準マーク及び第2の基準マークとを、当該液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクの底面側から認識して、一方のアライメントマークを前記第1の基準マークに対して当該第1の基準マークの前記第2の基準マーク側の方向であるY方向と、該Y方向に直交するX方向とで、所定の間隔となるように位置合わせすると共に、前記第2の基準マークに対して、他方のアライメントマークを前記Y方向で所定の間隔となるように位置合わせすることにより、前記固定部材と複数の液体噴射ヘッドとをアライメントすることを特徴とする液体噴射ヘッドユニットのアライメント方法にある。
かかる第16の態様では、一方のアライメントマークをアライメントマスクの第1の基準マークのX方向及びY方向に位置合わせすると共に、他方のアライメントマークを第2の基準マークのX方向に位置合わせすることで、他方のアライメントマークのY方向も位置合わせすることができ、アライメント作業を簡略化してアライメント作業にかかる時間を短縮することができる。また、第1の基準マーク及び第2の基準マークをアライメントマークに対して所定の間隔となるように設けることで、アライメントマークと同時に第1の基準マーク又は第2の基準マークを確認することができ、アライメントを高精度に行うことができる。さらに、第1の基準マーク及び第2の基準マークをアライメントマークに対して所定の間隔となるように設けることで、アライメントマークの位置及び形状に誤差がある場合でも、この間隔でアライメントマークの位置や形状の誤差を吸収することができ、高精度なアライメントを行うことができる。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
本発明の実施の形態に係る液体噴射ヘッド用アライメントマスクを説明するのに先立ち当該アライメントの対象となる液体噴射ヘッドユニットの一例であるインクジェット式記録ヘッドユニットの一例について説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射ヘッドユニットの一例であるインクジェット式記録ヘッドユニットを示す分解斜視図であり、図2は、インクジェット式記録ヘッドユニットの組立斜視図であり、図3は、その要部断面図である。図1に示すように、液体噴射ヘッドユニットの一例であるインクジェット式記録ヘッドユニット200(以下、ヘッドユニット200と言う)を構成する保持部材であるカートリッジケース210は、インク供給手段(液体供給手段)であるインクカートリッジ(図示なし)がそれぞれ装着されるカートリッジ装着部211を有する。例えば、本実施形態では、インクカートリッジは、ブラック及び3色のカラーインクが充填された別体で構成され、カートリッジケース210には、各色のインクカートリッジがそれぞれ装着される。また、カートリッジケース210の底面には、図3に示すように、一端が各カートリッジ装着部211に開口し、他端が後述するヘッドケース側に開口する複数のインク連通路212が設けられている。さらに、カートリッジ装着部211のインク連通路212の開口部分には、インクカートリッジのインク供給口に挿入されるインク供給針213が、インク内の気泡や異物を除去するためにインク連通路212に形成されたフィルタ(図示なし)を介して固定されている。
また、このようなカートリッジケース210の底面側には、複数の圧電素子300を有すると共に、カートリッジケース210とは反対側の端面に圧電素子300の駆動によってノズル開口21からインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッド220が固定されるヘッドケース230を有する。本実施形態では、インクカートリッジの各色のインクを吐出するインクジェット式記録ヘッド220がインク色毎に対応して複数設けられ、ヘッドケース230も各インクジェット式記録ヘッド220に対応してそれぞれ独立して複数設けられている。
ここで、カートリッジケース210に搭載される本実施形態の液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッド220及びヘッドケース230について説明する。図4は、インクジェット式記録ヘッド及びヘッドケースの要部の分解斜視図であり、図5は、インクジェット式記録ヘッド及びヘッドケースの断面図である。図4及び図5に示すように、インクジェット式記録ヘッド220を構成する流路形成基板10は、本実施形態では、シリコン単結晶基板からなり、その一方面には予め熱酸化により形成した二酸化シリコンからなる弾性膜50が形成されている。この流路形成基板10には、その他方面側から異方性エッチングすることにより、複数の隔壁によって区画された圧力発生室12が、幅方向に並設された列が2列形成されている。また、各列の圧力発生室12の長手方向外側には、後述する保護基板30に設けられるリザーバ部31と連通し、各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバ100を構成する連通部13が形成されている。また、連通部13は、インク供給路14を介して各圧力発生室12の長手方向一端部とそれぞれ連通されている。
また、流路形成基板10の開口面側には、各圧力発生室12のインク供給路14とは反対側で連通するノズル開口21が穿設されたノズルプレート20が接着剤や熱溶着フィルム等を介して固着されている。すなわち、本実施形態では、1つのインクジェット式記録ヘッド220にノズル開口21の並設されたノズル列21Aが2列設けられている。なお、ノズルプレート20は、厚さが例えば、0.01〜1mmで、線膨張係数が300℃以下で、例えば2.5〜4.5[10−6/℃]であるガラスセラミックス、シリコン単結晶基板又はステンレス鋼などからなる。また、ノズルプレート20には、詳しくは後述する固定板250との位置合わせを行う際に使用されるアライメントマーク22が設けられている。本実施形態では、アライメントマーク22として、ノズル開口21と同一形状の円形状の開口を有する貫通孔をノズル開口21の並設方向の外側に2つ設けるようにした。このように、アライメントマーク22として、ノズル開口21と同一形状のものを設けることで、ステンレス鋼からなるノズルプレート20にノズル開口21をポンチにより形成する際に、アライメントマーク22を同時に同一ピッチで形成することができる。なお、アライメントマーク22は、特にこれに限定されず、例えば、四角形状、三角形状、楕円形状等のマークをノズルプレート20に印刷して形成するようにしてもよい。
一方、流路形成基板10の開口面とは反対側には、弾性膜50上に、酸化ジルコニウムからなる絶縁体膜と、金属からなる下電極膜と、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等からなる圧電体層と、金属からなる上電極膜とを順次積層することで形成された圧電素子300が形成されている。このような圧電素子300が形成された流路形成基板10上には、リザーバ100の少なくとも一部を構成するリザーバ部31を有する保護基板30が接合されている。このリザーバ部31は、本実施形態では、保護基板30を厚さ方向に貫通して圧力発生室12の幅方向に亘って形成されており、上述のように流路形成基板10の連通部13と連通されて各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバ100を構成している。
また、保護基板30の圧電素子300に対向する領域には、圧電素子300の運動を阻害しない程度の空間を有する圧電素子保持部32が設けられている。このような保護基板30としては、ガラス、セラミック、金属、プラスチック等を挙げることができるが、流路形成基板10の熱膨張率と略同一の材料を用いることが好ましく、本実施形態では、流路形成基板10と同一材料のシリコン単結晶基板を用いて形成した。
さらに、保護基板30上には、各圧電素子300を駆動するための駆動IC110が設けられている。この駆動IC110の各端子は、図示しないボンディングワイヤ等を介して各圧電素子300の個別電極から引き出された引き出し配線と接続されている。そして、駆動IC110の各端子には、図1に示すような、フレキシブルプリントケーブル(FPC)等の外部配線111を介して外部と接続され、外部から外部配線111を介して印刷信号等の各種信号を受け取るようになっている。
また、このような保護基板30上には、コンプライアンス基板40が接合されている。コンプライアンス基板40のリザーバ100に対向する領域には、リザーバ100にインクを供給するためのインク導入口44が厚さ方向に貫通することで形成されている。また、コンプライアンス基板40のリザーバ100に対向する領域のインク導入口44以外の領域は、厚さ方向に薄く形成された可撓部43となっており、リザーバ100は、可撓部43により封止されている。この可撓部43により、リザーバ100内にコンプライアンスを与えている。
このように、本実施形態のインクジェット式記録ヘッド220は、ノズルプレート20、流路形成基板10、保護基板30及びコンプライアンス基板40の4つの基板で構成されている。そして、このようなインクジェット式記録ヘッド220のコンプライアンス基板40上には、インク導入口44に連通すると共にカートリッジケース210のインク連通路212に連通して、カートリッジケース210からのインクをインク導入口44に供給するインク供給連通路231が設けられたヘッドケース230が設けられている。このヘッドケース230には、可撓部43に対向する領域に凹部232が形成され、可撓部43の撓み変形が適宜行われるようになっている。また、ヘッドケース230には、保護基板30上に設けられた駆動IC110に対向する領域に厚さ方向に貫通した駆動IC保持部233が設けられており、外部配線111は、駆動IC保持部233を挿通して駆動IC110と接続されている。
このような本実施形態のインクジェット式記録ヘッド220は、インクカートリッジからのインクをインク連通路212及びインク供給連通路231を介してインク導入口44から取り込み、リザーバ100からノズル開口21に至るまで内部をインクで満たした後、駆動IC110からの記録信号に従い、圧力発生室12に対応するそれぞれの圧電素子300に電圧を印加し、弾性膜50及び圧電素子300をたわみ変形させることにより、各圧力発生室12内の圧力が高まりノズル開口21からインク滴が吐出する。
このようなインクジェット式記録ヘッド220を構成する各部材及びヘッドケース230には、組立時に各部材を位置決めするためのピンが挿入されるピン挿入孔234が角部の2箇所に設けられている。そして、ピン挿入孔234にピンを挿入して各部材の相対的な位置決めを行いながら部材同士を接合することで、インクジェット式記録ヘッド220及びヘッドケース230が一体的に形成される。
なお、上述したインクジェット式記録ヘッド220は、1枚のシリコンウェハ上に多数のチップを同時に形成し、ノズルプレート20及びコンプライアンス基板40を接着して一体化し、その後、図4に示すような1つのチップサイズの流路形成基板10毎に分割することによってインクジェット式記録ヘッド220となる。
このようなインクジェット式記録ヘッド220及びヘッドケース230は、上述したカートリッジケース210にノズル列21Aの並び方向に所定の間隔で4つ固定されている。すなわち、本実施形態のヘッドユニット200には、ノズル列21Aが8列設けられていることになる。このように複数のインクジェット式記録ヘッド220を用いて並設されたノズル開口21からなるノズル列21Aの多列化を図ることで、1つのインクジェット式記録ヘッド220にノズル列21Aを多列形成するのに比べて歩留まりの低下を防止することができる。また、ノズル列21Aの多列化を図るために複数のインクジェット式記録ヘッド220を用いることで、1枚のシリコンウェハから形成できるインクジェット式記録ヘッド220の取り数を増大させることができ、シリコンウェハの無駄な領域を減少させて製造コストを低減することができる。
また、このような4つのインクジェット式記録ヘッド220は、図1及び図3に示すように、複数のインクジェット式記録ヘッド220のインク滴吐出面に接合された共通の固定部材である固定板250によって位置決めされて保持されている。固定板250は、平板からなり、ノズル開口21を露出する露出開口部251と、露出開口部251を画成すると共にインクジェット式記録ヘッド220のインク滴吐出面の少なくともノズル列21Aの両端部側に接合される接合部252とを具備する。
接合部252は、本実施形態では、複数のインクジェット式記録ヘッド220に亘ってインク滴吐出面の外周に沿って設けられた固定用枠部253と、隣接するインクジェット式記録ヘッド220の間に延設されて露出開口部251を分割する固定用梁部254とで構成され、固定用枠部253及び固定用梁部254からなる接合部252が複数のインクジェット式記録ヘッド220のインク滴吐出面に同時に接合されている。また、接合部252の固定用枠部253は、インクジェット式記録ヘッド220の製造時に各部材を位置決めするピン挿入孔234を塞ぐように形成されている。
このような固定板250の材料としては、例えば、ステンレス鋼などの金属、ガラスセラミックス又はシリコン単結晶板などが挙げられる。なお、固定板250は、ノズルプレート20との熱膨張の違いによる変形を防止するために、ノズルプレート20と熱膨張係数が同じ材料を用いるのが好ましい。例えば、ノズルプレート20がシリコン単結晶板で形成されているときは、固定板250をシリコン単結晶板で形成するのが好適である。
また、固定板250は、薄く形成するのが好ましく、後述するカバーヘッド240よりも薄くするのが好適である。これは、例えば、固定板250を厚くすると、詳しくは後述するインクジェット式記録ヘッド220のノズルプレート20に設けられたアライメントマーク22と、固定板250との位置決めを行う際に使用される液体噴射ヘッド用アライメント(以下、アライメントマスクと言う)の基準マークとの距離が遠くなり、位置決め精度を高めることが困難になると共に、ノズルプレート20のインク滴吐出面をワイピングした際に固定用梁部254の間などにインクが残留し易いからである。すなわち、固定板250を薄く形成することで、インクジェット式記録ヘッド220のアライメントマーク22とアライメントマスクの基準マークとの距離を短くして、位置合わせを容易に且つ高精度に行うことができると共に、ワイピングの際にインクがノズルプレート20のインク滴吐出面に残留するのを防止することができる。なお、本実施形態では、固定板250の厚さを0.1mmとした。また、固定板250とノズルプレート20との接合は、特に限定されず、例えば、熱硬化性のエポキシ系接着剤や、紫外線硬化型の接着剤などによる接着が挙げられる。
このように、固定板250が、固定用梁部254によって隣接するインクジェット式記録ヘッド220の間を塞いでいるため、隣接するインクジェット式記録ヘッド220の間にインクが侵入することがなく、圧電素子300や駆動IC110などのインクジェット式記録ヘッド220のインクによる劣化及び破壊を防止することができる。また、インクジェット式記録ヘッド220のインク滴吐出面と固定板250との間は、接着剤によって隙間なく接着されているため、隙間に被記録媒体が入り込むのを防止して固定板250の変形及び紙ジャムを防止することができる。
また、このような固定板250には、4つのインクジェット式記録ヘッド220が位置決め固定されており、このようなインクジェット式記録ヘッド220の固定板250への位置決めは、液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスク(アライメントマスク)を有する液体噴射ヘッドユニット用アライメント装置(以下、アライメント装置と言う)を用いて行うことができる。ここで、アライメント装置について詳細に説明する。なお、図6は、アライメント装置を示す断面図及びそのA−A′断面図であり、図7は、アライメントマスクを示す平面図であり、図8は、アライメントマスクの要部拡大平面図である。
図6に示すように、アライメント装置400は、アライメントの対象であるインクジェット式記録ヘッド220が位置合わせされる基準マーク600が上面側に設けられた液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスク410(以下、アライメントマスク410と言う)と、アライメントマスク410の底面側を保持する保持テーブル420と、アライメントマスク410の上面側に設けられたベース治具430と、ベース治具430上に設けられてヘッドユニットの固定部材である固定板250を保持するスペーサ治具440と、保持テーブル420のアライメントマスク410とは反対側に設けられてアライメントマスク410の基準マーク600及びノズルプレート20のアライメントマーク22を確認する光学系を有するCCDカメラや顕微鏡等の撮像手段500とを具備する。このようなアライメント装置400によれば、ベース治具430上にスペーサ治具440を介して固定板250を保持させて、アライメントマスク410の基準マーク600に対してインクジェット式記録ヘッド220のノズルプレート20に設けられた2つのアライメントマーク22を位置合わせすることにより、複数のインクジェット式記録ヘッド220の相対的な位置合わせをした状態で、この複数のインクジェット式記録ヘッド220のノズルプレート20と固定板250とを接着剤を介して接着することができる。
具体的には、アライメントマスク410は、例えば、石英等のガラスなどの透明部材からなる。また、図7に示すように、アライメントマスク410の上面側には、各インクジェット式記録ヘッド220の2つのアライメントマークのそれぞれが位置合わせされる基準マーク600が設けられている。この基準マーク600は、各インクジェット式記録ヘッド220の2つのアライメントマーク22の内、一方のアライメントマーク22が位置合わせされる第1の基準マーク610と、他方のアライメントマーク22が位置合わせされる第2の基準マーク620とで構成されている。本実施形態では、固定板250に4つのインクジェット式記録ヘッド220が固定されるため、アライメントマスク410には、第1の基準マーク610と第2の基準マーク620とが合計8個、すなわち、基準マーク600が4組設けられている。勿論、基準マーク600の数は特にこれに限定されず、ヘッドユニット200に搭載されるインクジェット式記録ヘッド220の数、すなわち、固定板250に固定されるインクジェット式記録ヘッド220の数に応じて適宜設けるようにすればよい。
第1の基準マーク610は、図8(a)に示すように、1つのインクジェット式記録ヘッド220に設けられた2つのアライメントマーク22の内、一方のアライメントマーク22が位置合わせされるものであり、内側にアライメントマーク22の外径よりも大きな内径を有する単穴611が設けられた環形状を有する。
この第1の基準マーク610は、図7に示す第2の基準マーク620の方向であるY方向と、このY方向に直交するX方向とで、一方のアライメントマーク22が内部に所定の間隔となるように位置合わせされる。すなわち、第1の基準マーク610の単穴611に一方のアライメントマーク22を当該アライメントマーク22のX方向の両側及びY方向の両側で同じ間隔となるように位置合わせすることで、アライメントマーク22を第1の基準マーク610に対してX方向及びY方向に位置合わせすることができる。
このように、第1の基準マーク610は、一方のアライメントマーク22のX方向の両側及びY方向の両側に所定の間隔で位置合わせされるように設けられて、一方のアライメントマーク22をX方向及びY方向に位置合わせする際の指標となる。
第2の基準マーク620は、図8(b)に示すように、1つのインクジェット式記録ヘッド220に設けられた2つのアライメントマーク22の内、他方のアライメントマーク22が位置合わせされるものであり、内側にX方向でアライメントマーク22の外径よりも大きな幅でY方向に亘って設けられた長穴621が設けられた環形状を有する。
この第2の基準マーク620は、他方のアライメントマーク22がX方向で所定の間隔となるように位置合わせされる。すなわち、第2の基準マーク620の長穴621に他方のアライメントマーク22を当該アライメントマーク22のX方向の両側で同じ間隔となるように位置合わせすることで、アライメントマーク22を第2の基準マーク620に対してX方向に位置合わせすることができる。
このように第2の基準マーク620は、他方のアライメントマーク22のX方向の両側に所定の間隔で位置合わせされるように設けられて、他方のアライメントマーク22をX方向に位置合わせする際の指標となる。
このようなアライメントマスク410の第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620に、インクジェット式記録ヘッド220に設けられた2つのアライメントマーク22をそれぞれ位置合わせする。このとき、詳しくは後述するが、一方のアライメントマーク22を第1の基準マーク610に対してX方向及びY方向に位置合わせすると共に、他方のアライメントマーク22を第2の基準マーク620に対してX方向に位置合わせするだけで、他方のアライメントマーク22を第2の基準マーク620に対するY方向の位置合わせを行うことができる。このため、アライメントマスク410に第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620を設け、この第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620にインクジェット式記録ヘッド220のアライメントマーク22を位置合わせするだけで、アライメント作業を簡略化することができると共に、アライメント時間を短縮することができる。
また、第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620は、アライメントマーク22よりも大きな内径で設けられた環形状を有するため、アライメントマーク22を第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620との間隔を調整して位置合わせすることによって、アライメントマーク22が第1の基準マーク610又は第2の基準マーク620によって隠れてしまうことがなく、撮像手段500によって両者を同時に撮像することができ、アライメントマーク22を第1の基準マーク610又は第2の基準マーク620に対して高精度に位置合わせすることができる。また、アライメントマーク22と第1の基準マーク610又は第2の基準マーク620との間隔を調整して位置合わせすることによって、視覚的にアライメントマーク22の第1の基準マーク610又は第2の基準マーク620に対するずれ量を容易に確認することができ、アライメントマーク22を第1の基準マーク610又は第2の基準マーク620に対して高精度に位置合わせすることができる。さらに、アライメントマーク22の大きさや位置に誤差がある場合にも、アライメントマーク22と第1の基準マーク610又は第2の基準マーク620との間に所定の間隔を設けておくだけで、この間隔によってアライメントマーク22の誤差を吸収することができ、高精度な位置合わせを行うことができる。
さらに、撮像手段500のレンズ分解能に対して、第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620の内径をアライメントマーク22よりも若干大きくすることで、位置ずれが生じた際に、第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620とアライメントマーク22との隙間がなくなり、位置ずれを視覚的に認識することができる。具体的には、分解能が1μmのレンズに対して、第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620の中心にアライメントマーク22を位置合わせしたときの隙間を片側2μmに設定しておけば、アライメントマーク22が第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620に対して1μm位置がずれた場合、一方の片側は3μm、他方の片側は1μmとなる。1μm以上の位置ずれが生じた場合、狭くなった側の隙間は1μm以下となり、隙間は見えなくなる。第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620の内径の大きさを変更することで、希望の制度でアライメントマーク22の位置ずれを視覚的に検出することができる。
また、図8(c)に示すように、第1の基準マーク610の外側には、第1の基準マーク610と同心円の環形状を有する第1のガイドマーク612が設けられている。本実施形態では、第1のガイドマーク612を同心円となるように複数設けるようにした。
同様に、図8(d)に示すように、第2の基準マーク620の外側には、第2の基準マーク620と同心円の環形状を有する第2のガイドマーク622が複数設けられている。
このような第1のガイドマーク612及び第2のガイドマーク622を設けることで、アライメントマーク22を第1の基準マーク610又は第2の基準マーク620に位置合わせする際に、アライメントマーク22が第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620の外側に位置した場合に、アライメントマーク22を第1のガイドマーク612及び第2のガイドマーク622の中心側に向かって移動することで、第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620側に向かってアライメントマーク22を移動させることができる。
すなわち、撮像手段500は、アライメントマーク22と第1の基準マーク610又は第2の基準マーク620とを高精度に位置合わせするために、大きく撮像できるように視野角が限定されて設けられているため、アライメントマーク22が第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620から大きくずれていた場合、撮像手段500によってアライメントマーク22と第1の基準マーク610又は第2の基準マーク620とが同時に撮像されない場合がある。そして、このとき、第1のガイドマーク612及び第2のガイドマーク622が設けられていないと、アライメントマーク22(インクジェット式記録ヘッド220)を何れの方向に移動させればよいのか分からない。これに対して、アライメントマスク410に第1のガイドマーク612及び第2のガイドマーク622を設けておくことで、アライメントマーク22と第1の基準マーク610又は第2の基準マーク620とが同時に撮像されていなくても、アライメントマーク22と第1のガイドマーク612又は第2のガイドマーク622の一部の円弧部分とが同時に撮影されることになり、アライメントマーク22をこの円弧部分の中心に向かって移動させるようにすれば、アライメントマーク22を第1の基準マーク610又は第2の基準マーク620側に向かって移動させることができる。これにより、アライメント作業を簡略化すると共にアライメント作業にかかる時間を短縮することができる。
なお、撮像手段500の光軸を第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620の中心に位置合わせする際にも、この第1のガイドマーク612及び第2のガイドマーク622は有用である。
また、このような第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620を有するアライメントマスク410は、例えば、ガラス基板上に複数の基準マーク600をマスク印刷することで形成することができる。また、アライメントマスク410は、例えば、1つのヘッドユニット200を構成するインクジェット式記録ヘッド220の数に応じて、複数組の基準マーク600が設けられた領域をガラス基板に複数一体的に形成し、ガラス基板を切り分けることで形成することができる。これにより、アライメントマスク410の大きさに応じて、マスク印刷装置を用意する必要がなく、サイズの異なるアライメントマスク410を1つのマスク印刷装置によって形成することができ、コストを低減することができる。
一方、アライメント装置400の保持テーブル420は、図6に示すように、アライメントマスク410の基準マーク600が設けられた上面側とは反対側の底面側を保持するものであり、本実施形態では、装置本体(図示なし)に対してアライメントマスク410が保持される面方向(撮像手段500の光軸に直交する方向)に移動自在に設けられている。また、保持テーブル420には、アライメントマスクの第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620に相対向する領域に厚さ方向に貫通する貫通孔421が設けられており、撮像手段の第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620を経てアライメントマーク22に至る光路が確保されている。
ベース治具430は、保持テーブル420のアライメントマスク410が保持された面側に固定されると共に、底面側が開口してアライメントマスク410を覆う箱型形状を有するステンレス鋼等からなる。また、ベース治具430には、アライメントマスク410の第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620に相対向する領域に厚さ方向に貫通する貫通孔431が設けられており、撮像手段500の第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620を経てアライメントマーク22に至る光路が確保されている。
スペーサ治具440は、ベース治具430のアライメントマスク410とは反対側の面に保持されて、固定板250を保持するものである。具体的には、スペーサ治具440はステンレス鋼等の板状部材からなり、内部に真空ポンプ等の吸引手段(図示なし)が接続された吸引チャンバ441が複数設けられている。吸引チャンバ441は、スペーサ治具440の表面に開口して、固定板250の表面を吸引保持するようになっている。また、スペーサ治具440には、ベース治具430の貫通孔431に連通する連通孔442が設けられており、撮像手段500の第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620を経てアライメントマーク22に至る光路が確保されている。すなわち、撮像手段500は、保持テーブル420の貫通孔421を介してアライメントマスク410を透過して第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620を撮像すると共に、ベース治具430の貫通孔431及びスペーサ治具440の連通孔442を介してインクジェット式記録ヘッド220のアライメントマーク22を撮像するようになっている。
撮像手段500は、上述のように光学系を有するCCDカメラや顕微鏡などからなり、保持テーブル420のアライメントマスク410とは反対側に配置されている。そして、撮像手段500は、その光軸が第1の基準マーク610又は第2の基準マーク620を経てアライメントマーク22に至る方向となるように装置本体(図示なし)に固定されている。これにより、保持テーブル420を撮像手段500の光軸とは直交する方向に移動させることによって、撮像手段500によって複数の第1の基準マーク610又は第2の基準マーク620とアライメントマーク22とを撮像することができる。なお、本実施形態では、撮像手段500を装置本体に固定し、保持テーブル420を撮像手段500の光軸に直交する方向に移動させるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、保持テーブル420を装置本体に固定し、撮像手段500を光軸と直交する方向に移動自在に設けるようにしてもよいが、この場合、光軸ずれなどが発生し易いなどの問題がある。また、撮像手段500を2つ、すなわち、第1の基準マーク610用の撮像手段500と、第2の基準マーク620用の撮像手段500とを設けることで、保持テーブル420をインクジェット式記録ヘッド220の並設方向(ノズル列21Aの並設方向)のみに移動させるようにすればよく、また、第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620のそれぞれに対応して撮像手段500を設ければ、撮像手段500及び保持テーブル420を相対的に移動させる必要がなくなり、両者を装置本体に固定することができる。
さらに、本実施形態のアライメント装置400には、インクジェット式記録ヘッド220を固定板250側に押圧する押圧手段450が設けられている。本実施形態では、押圧手段450は、ベース治具430に着脱自在に設けられている。詳しくは、押圧手段450は、ベース治具430に両端が着脱自在に固定されてインクジェット式記録ヘッド220上に配置されるコ字状のアーム部451と、アーム部451に設けられて各インクジェット式記録ヘッド220を固定板250側に押圧する押圧部453とを具備する。
押圧部453は、アーム部451の各インクジェット式記録ヘッド220に相対向する領域にそれぞれ設けられている。本実施形態では、1つの固定板250にインクジェット式記録ヘッド220が4つ固定されるため、押圧部453はインクジェット式記録ヘッド220と同数である4つ設けられている。
この押圧部453は、アーム部451に挿通されて軸方向に移動自在に設けられた円柱形状を有する押圧ピン454と、押圧ピン454の基端部側に設けられて押圧ピン454をインクジェット式記録ヘッド220側に付勢する付勢手段455と、押圧ピン454とインクジェット式記録ヘッド220との間に配置される押圧コマ459とで構成されている。
押圧ピン454は、先端が半球状に形成され、押圧コマ459上に点接触して押圧コマ459を押圧するようになっている。
付勢手段455は、アーム部451に設けられて押圧ピン454をインクジェット式記録ヘッド220側に付勢するものであり、本実施形態では、押圧ピン454の基端部側を囲むように設けられたねじ保持部456と、ねじ保持部456に螺合するねじ部457と、ねじ部457の先端面と押圧ピン454の基端部との間に設けられた付勢ばね458とを具備する。
このような付勢手段455は、ねじ部457のねじ保持部456に対する締め付け量により、付勢ねじ458が押圧する押圧ピン454を押圧する圧力を調整することができる。これにより、押圧ピン454が押圧コマ459を押圧する圧力をそれぞれ調整可能となっている。
押圧コマ459は、押圧ピン454とインクジェット式記録ヘッド220のコンプライアンス基板40との間に配置され、押圧ピン454が押圧コマ459の上面に点接触し、その押圧ピン454の押圧力をインクジェット式記録ヘッド220のコンプライアンス基板40上のほぼ全面に均等に伝播させた状態でインクジェット式記録ヘッド220を押圧することができる。押圧ピン454の先端をインクジェット式記録ヘッド220のコンプライアンス基板40上に直接接触させるよりも押圧コマ459によってインクジェット式記録ヘッド220全体を押圧することになり、インクジェット式記録ヘッド220を固定板250に確実に固定することができる。なお、この押圧コマ459は、インクジェット式記録ヘッド220のコンプライアンス基板40の外周形状と同一の大きさか、又は若干小さな外周形状をなしている。
このような押圧手段450は、ベース治具430と共に保持テーブル420から取り外すことができる。このため、複数のベース治具430と押圧手段450とを用意しておけば、インクジェット式記録ヘッド220と固定板250とを接着する接着剤が硬化する間、押圧手段450をベース治具430と共に保持テーブル420から取り外して、アライメント装置400を次のヘッドユニットの組み立てに使用することができる。これによって、アライメント装置400のコストを低減することができる。
このようなアライメント装置400によれば、撮像手段500によって第1の基準マーク610と一方のアライメントマーク22とを撮像しながら、このアライメントマーク22が第1の基準マーク610の単穴611にX方向の両側及びY方向の両側で所定の間隔となるようにインクジェット式記録ヘッド220を移動させると共に、撮像手段500によって第2の基準マーク620と他方のアライメントマーク22とを撮像しながら、このアライメントマーク22が第2の基準マーク620の長穴621にX方向の両側で所定の間隔となるようにインクジェット式記録ヘッド220を移動させることにより、インクジェット式記録ヘッド220をアライメントマスク410に対して所定位置にアライメントすることができる。
ここで、このようなアライメント装置400を用いたヘッドユニットのアライメント方法についてさらに詳細に説明する。なお、図9及び図10は、ヘッドユニットのアライメント方法を示すアライメントマスクの底面側からの平面図である。
図9(a)に示すように、撮像手段500の光軸の中心にアライメントマスク410の第1の基準マーク610を位置合わせする。具体的には、撮像手段500によってアライメントマスク410の底面側から第1の基準マーク610を撮像しながら、保持テーブル420を移動させることにより、撮像手段500の中心に第1の基準マーク610の中心を位置合わせする。
次に、図9(b)に示すように、ベース治具430上にスペーサ治具440を介して固定板250を吸引保持させる。
次に、図10(a)に示すように、インクジェット式記録ヘッド220と固定板250とを接着剤を介して当接させた状態で、撮像手段500によって、アライメントマスク410の第1の基準マーク610とインクジェット式記録ヘッド220のノズルプレート20に設けられた2つのアライメントマーク22の内、一方のアライメントマーク22とを撮像しながら、このアライメントマーク22が第1の基準マーク610の単穴611にX方向の両側及びY方向の両側で所定の間隔となるようにインクジェット式記録ヘッド220を移動する。これにより、一方のアライメントマーク22が第1の基準マーク610に対してX方向及びY方向に位置合わせすることができる。
このとき、第1の基準マーク610は、アライメントマーク22の外径よりも大きな内径を有する単穴611が設けられた環形状からなるため、図8(a)に示すように、アライメントマーク22が第1の基準マーク610の単穴611にX方向の両側で同じ間隔となるように位置合わせすると共に、Y方向の両側で同じ間隔となるように位置合わせする。これにより、アライメントマーク22を第1の基準マーク610に対してX方向及びY方向に位置合わせすることができる。このように、アライメントマーク22と第1の基準マーク610との間隔を調整して位置合わせすることによって、アライメントマーク22が第1の基準マーク610によって隠れてしまうことがなく、撮像手段500によって両者を同時に撮像しながら位置合わせすることができ、アライメントマーク22を第1の基準マーク610に対して高精度に位置合わせすることができる。また、アライメントマーク22と第1の基準マーク610との間隔を調整して位置合わせすることによって、視覚的にアライメントマーク22の第1の基準マーク610に対するずれ量を容易に確認することができ、アライメントマーク22を第1の基準マーク610に対して高精度に位置合わせすることができる。さらに、アライメントマーク22の大きさや位置に誤差がある場合にも、アライメントマーク22と第1の基準マーク610との間に所定の間隔を設けておくだけで、この間隔によってアライメントマーク22の誤差を吸収することができ、高精度な位置合わせを行うことができる。
次に、図10(b)に示すように、撮像手段500によって、アライメントマスク410の第2の基準マーク620とインクジェット式記録ヘッド220のノズルプレート20に設けられた2つのアライメントマーク22の内、他方のアライメントマーク22とを撮像しながら、このアライメントマーク22が第2の基準マーク620の長穴621にX方向の両側で所定の間隔となるようにインクジェット式記録ヘッド220を移動する。このとき、上述の工程で、一方のアライメントマーク22が第1の基準マーク610のY方向に位置合わせされているため、他方のアライメントマーク22を第2の基準マーク620のX方向に位置合わせするだけで、他方のアライメントマーク22を第2の基準マーク620のY方向にも位置合わせされる。
より詳細には、第2の基準マーク620は、X方向でアライメントマーク22の外径よりも大きな幅でY方向に亘って設けられた長穴621を有する環形状からなるため、図8(b)に示すように、アライメントマーク22が第2の基準マーク620の長穴621にX方向の両側で同じ間隔となるように位置合わせすることにより、アライメントマーク22を第2の基準マーク620に対してX方向に位置合わせすることができる。このように、アライメントマーク22と第2の基準マーク620との間隔を調整して位置合わせすることによって、アライメントマーク22が第2の基準マーク620によって隠れてしまうことがなく、撮像手段500によって両者を同時に撮像することができ、アライメントマーク22を第2の基準マーク620に対して高精度に位置合わせすることができる。また、アライメントマーク22と第2の基準マーク620との間隔を調整して位置合わせすることによって、視覚的にアライメントマーク22の第2の基準マーク620に対するずれ量を容易に確認することができ、アライメントマーク22を第2の基準マーク620に高精度に位置合わせすることができる。さらに、アライメントマーク22の大きさや位置に誤差がある場合にも、アライメントマーク22と第2の基準マーク620との間に所定の間隔を設けておくだけで、この間隔によってアライメントマーク22の誤差を吸収することができ、高精度な位置合わせを行うことができる。
なお、撮像手段500のレンズ分解能に対して、第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620の内径をアライメントマーク22よりも若干大きくすることで、位置ずれが生じた際に、第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620とアライメントマーク22との隙間がなくなり、位置ずれを視覚的に認識することができる。具体的には、分解能が1μmのレンズに対して、第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620の中心にアライメントマーク22を位置合わせしたときの隙間を片側2μmに設定しておけば、アライメントマーク22が第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620に対して1μm位置がずれた場合、一方の片側は3μm、他方の片側は1μmとなる。1μm以上の位置ずれが生じた場合、狭くなった側の隙間は1μm以下となり、隙間は見えなくなる。第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620の内径の大きさを変更することで、希望の制度でアライメントマーク22の位置ずれを視覚的に検出することができる。
このようなインクジェット式記録ヘッド220の固定板250に対する移動は、例えば、図示しないマイクロメータ等により微小な調整を行うことができる。もちろん、撮像手段500としてCCDカメラを用いて、CCDカメラにより撮影された画像を画像処理することにより、マイクロメータを駆動モータ等により駆動させてアライメントマーク22を第1の基準マーク610又は第2の基準マーク620に位置合わせできるようにインクジェット式記録ヘッド220を自動的に移動させるようにしてもよい。
その後は、図10に示す工程を繰り返し行うことで、複数のインクジェット式記録ヘッド220を固定板250に順次位置決めする。そして、上述した図6に示す押圧手段450により、複数のインクジェット式記録ヘッド220を固定板250に所定の圧力で加圧しながら接着剤を硬化させることで両者を接合することができる。勿論、押圧手段450によってインクジェット式記録ヘッド220を固定板250側に所定の圧力で押圧した状態で、インクジェット式記録ヘッド220の位置合わせを行うようにしてもよく、位置合わせが終了した段階で、押圧手段450による押圧力を強くするようにしてもよい。
このように、固定板250と複数のインクジェット式記録ヘッド220とを位置決めして接合することで、固定板250とノズル列21Aとの位置決めを高精度に行うことができる。また、隣接するインクジェット式記録ヘッド220の各ノズル列21A同士の相対的な位置決めを高精度に行うことができる。さらに、インクジェット式記録ヘッド220を平板からなる固定板250に当接させて接合するため、インクジェット式記録ヘッド220を固定板250に接合するだけで複数のインクジェット式記録ヘッド220のインク滴吐出方向の相対的な位置決めが行われる。このため、複数のインクジェット式記録ヘッド220のインク滴吐出方向の位置合わせを行う必要がなく、インク滴の着弾位置不良を確実に防止することができる。
以上説明したように、インクジェット式記録ヘッド220の一方のアライメントマーク22を第1の基準マーク610に対してX方向及びY方向に位置合わせした後、他方のアライメントマーク22を第2の基準マーク620に対してX方向の位置合わせを行うだけで、他方のアライメントマーク22を第2の基準マーク620に対してX方向及びY方向の位置合わせを行うことができるため、アライメント作業を簡略化することができると共に、アライメント作業にかかる時間を短縮することができる。
なお、本実施形態では、一方のアライメントマーク22を第1の基準マーク610に対してX方向及びY方向の位置合わせを行った後、他方のアライメントマーク22を第2の基準マーク620に対してX方向の位置合わせを行うようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、他方のアライメントマーク22を第2の基準マーク620のX方向に対して位置合わせを行った後、この他方のアライメントマーク22の第2の基準マーク620のX方向の位置を維持した状態で、一方のアライメントマーク22を第1の基準マーク610に対してX方向及びY方向に位置合わせを行うようにしてもよい。また、上述のように、撮像手段500を複数設けた場合には、一方のアライメントマーク22の第1の基準マーク610に対するX方向及びY方向の位置合わせと、他方のアライメントマーク22の第2の基準マーク620に対するX方向の位置合わせとを同時に行うようにしてもよい。
一方、ヘッドユニット200には、図1及び図2に示すように、固定板250のインクジェット式記録ヘッド220とは反対側に、複数のインクジェット式記録ヘッド220を覆うように箱形状を有するカバーヘッド240が設けられている。このカバーヘッド240は、固定板250の露出開口部251に対応して開口部241が設けられた固定部242と、インクジェット式記録ヘッド220のインク滴吐出面の側面側に、固定板250の外周に亘って屈曲するように設けられた側壁部245とを具備する。
固定部242は、本実施形態では、固定板250の固定用枠部253に対応して設けられた枠部243と、固定板250の固定用梁部254に対応して設けられて開口部241を分割する梁部244とで構成されている。また、このような枠部243及び梁部244からなる固定部242は、固定板250の接合部252に接合されている。
このように、インクジェット式記録ヘッド220のインク滴吐出面とカバーヘッド240との間が隙間なく接合されているため、隙間に被記録媒体が入り込むのを防止してカバーヘッド240の変形及び紙ジャムを防止することができる。また、カバーヘッド240の側壁部245が、複数のインクジェット式記録ヘッド220の外周縁部を覆うことで、インクジェット式記録ヘッド220の側面へのインクの回り込みを確実に防止することができる。
このようなカバーヘッド240としては、例えば、ステンレス鋼などの金属材料が挙げられ、金属板をプレス加工により形成してもよく、成形により形成するようにしてもよい。また、カバーヘッド240を導電性の金属材料とすることで、接地するこができる。さらに、カバーヘッド240は、インクジェット式記録ヘッド220をワイピングやキャッピングなどの衝撃から保護するために、ある程度の強度が必要である。このため、カバーヘッド240は比較的厚くする必要がある。なお、本実施形態では、カバーヘッド240の厚さを0.2mmとした。
なお、カバーヘッド240と固定板250との接合は、特に限定されず、例えば、熱硬化性のエポキシ系接着剤による接着が挙げられる。
また、固定部242には、カバーヘッド240を他部材に位置決め固定するための固定孔247が設けられたフランジ部246が設けられている。このフランジ部246は、側壁部245から液滴吐出面の面方向と同一方向に突出するように屈曲して設けられている。本実施形態では、カバーヘッド240は、図2及び図3に示すように、インクジェット式記録ヘッド220及びヘッドケース230を保持した保持部材であるカートリッジケース210に固定されている。
詳しくは、図2及び図3に示すように、カートリッジケース210には、インク滴吐出面側に突出して、カバーヘッド240の固定孔247に挿入される突起部215が設けられており、この突起部215をカバーヘッド240の固定孔247に挿入すると共に、突起部215の先端部を加熱してかしめることで、カートリッジケース210にカバーヘッド240が固定されている。このようなカートリッジケース210に設けられた突起部215を、フランジ部246の固定孔247よりも小径の外径とすることで、カバーヘッド240をインク滴吐出面の面方向に位置決めしてカートリッジケース210に固定することができる。
また、このようなカバーヘッド240と、複数のインクジェット式記録ヘッド220が接合された固定板250とは、カバーヘッド240の固定孔247と複数のノズル列21Aとの位置決めにより固定されている。ここで、カバーヘッド240の固定孔247と複数のノズル列21Aとの位置決めは、上述したアライメント装置を用いて行うこともできるが、固定板250と複数のインクジェット式記録ヘッド220とを位置決め固定する際に、同時にカバーヘッド240を位置決め固定するようにしてもよい。
(実施形態2)
図11は、本発明の実施形態2に係るアライメントマスクの要部拡大平面図である。なお、上述した実施形態1と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図11に示すように、本実施形態のアライメントマスク410に設けられた第1の基準マーク610の単穴611内及び第2の基準マーク620の長穴621内の中心には、十字マーク630が設けられている。この十字マーク630は、アライメントマーク22の外径よりも小さい大きさで設けられている。
このように第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620の中心に十字マーク630を設けることで、十字マーク630がアライメントマーク22を第1の基準マーク610の単穴611の中心及び第2の基準マーク620の長穴621の短手方向の中心に位置合わせする際の指標となり、アライメント作業を簡略化することができると共に、アライメント作業にかかる時間を短縮することができる。
また、十字マーク630をアライメントマーク22よりも小さくすることで、アライメントマーク22を第1の基準マーク610又は第2の基準マーク620に位置合わせする際に、十字マーク630がアライメントマーク22によって隠れるため、アライメントマーク22と第1の基準マーク610又は第2の基準マーク620との間隔を調整してアライメントすることができる。
(実施形態3)
図12は、本発明の実施形態3に係るアライメントマスクの要部拡大平面図である。なお、上述した実施形態1と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図12に示すように、本実施形態のアライメントマスク410の第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620が設けられた上面には、第1の基準マーク610の外側及び第2の基準マーク620の外側に四角形状を有する2つの方向認識用マーク640が設けられている。本実施形態では、方向認識用マーク640を第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620のそれぞれの外側に、第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620を挟んで相対向するように設けるようにした。
このような2つの方向認識用マーク640を撮像手段500により撮像し、例えば、撮像手段500の光学系に設けられた十字マークを2つの方向認識用マーク640に合わせることで、アライメントマスク410に対して撮像手段500の光軸を中心とした回転方向の位置合わせを行うことができる。これにより、アライメントマーク22を第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620に位置合わせする際に、インクジェット式記録ヘッド220の移動方向を識別することができる。
すなわち、方向認識用マーク640が設けられておらず、アライメントマスク410に対して撮像手段500の光軸を中心とした回転方向にばらつきがあると、アライメントマーク22を第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620の中心に位置合わせする際に、インクジェット式記録ヘッド220を何れの方向に移動すれば、アライメントマーク22が第1の基準マーク610又は第2の基準マーク620の中心側に移動できるのか識別することができない。しかしながら、アライメントマスク410に方向認識用マーク640を2つ設け、撮像手段500を方向認識用マーク640に位置合わせしておくことで、何れの方向にインクジェット式記録ヘッド220を移動すれば、アライメントマーク22を第1の基準マーク610又は第2の基準マーク620の中心側に移動することができるのか識別することができる。これにより、アライメント作業を簡略化してアライメント作業にかかる時間を短縮することができる。
また、本実施形態では、第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620のそれぞれに2つの方向認識用マーク640を設けるようにしたため、保持テーブル420が移動した際に、アライメントマスク410に対する撮像手段500の光軸を中心とした回転方向の位置がずれたとしても、容易に補正することができる。
なお、2つの方向認識用マーク640は、アライメントマスク410に対する撮像手段500の光軸を中心とした回転方向の位置合わせをするものであるため、2つの方向認識用マーク640を撮像手段500の視野角内で一番離れた状態となるような位置に設けるのが好ましい。また、本実施形態では、第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620のそれぞれの外側に2つの方向認識用マーク640を設けるようにしたが、2つの方向認識用マーク640は、アライメントマスク410の上面側であれば、位置及び形状等は特に限定されるものではない。
(実施形態4)
図13は、本発明の実施形態4に係るアライメントマスクの要部拡大平面図である。なお、上述した実施形態1と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図13に示すように、本実施形態の第1の基準マーク610Aは、アライメントマーク22の外径よりも大きな内径を有する円弧部613を有する。すなわち、円弧部613は、上述した実施形態1の単穴611のX方向の両側及びY方向の両側が部分的に設けられたものである。なお、このような円弧部613を有する第1の基準マーク610Aは、上述した実施形態1と同様の環形状の内部を一部切り欠くことで形成することができる。
このような円弧部613を有する第1の基準マーク610Aとすることにより、アライメントマーク22を第1の基準マーク610Aの円弧部613との間が所定の間隔となるように位置合わせすればよく、この間隔の確認を容易に行うことができる。
(実施形態5)
図14は、本発明の実施形態5に係るアライメント装置の断面図である。なお、上述した実施形態1と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図14に示すように、本実施形態のアライメント装置400Aのアライメントマスク410Aには、先端面に第1の基準マーク610又は第2の基準マーク620が設けられて、ベース治具430の貫通孔431内に突出する突出部411がその上面に設けられている。
突出部411は、本実施形態では、第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620に対してそれぞれ設けられた円柱形状を有する。本実施形態では、固定板250に4個のインクジェット式記録ヘッド220が固定されるため、第1の基準マーク610又は第2の基準マーク620を有する突出部を合計8個設けるようにした。
また、突出部411は、先端面に設けられた第1の基準マーク610又は第2の基準マーク620がノズルプレート20のアライメントマーク22近傍となる高さで形成するのが好ましい。これは、アライメントマーク22と第1の基準マーク610又は第2の基準マーク620との距離を縮めて、位置決め精度を向上するためである。すなわち、例えば、基準マーク600とアライメントマーク22との距離が遠いと、位置決めし難く、位置決め精度を向上することができない。また、基準マーク600とアライメントマーク22との距離が遠い場合には、CCDカメラや顕微鏡等の撮像手段500により位置を確認する際に用いられるメタルハライドランプ等の熱によって、光学系の光軸が大きくずれてしまい、基準マーク600とアライメントマーク22との実際の位置に大きな誤差が生じてしまうからである。
なお、アライメントマスク410Aに突出部411を設けない場合、アライメントマーク22と基準マーク600との距離が例えば、約5.1mmのときは、光軸ずれが最大約2.5μmとなってしまう。本実施形態では、アライメントマスク410Aに突出部411を設けることによって、基準マーク600とアライメントマーク22との距離を110μm以下とすることで、上述のような熱による撮像手段500の光学系の光軸ずれを0.05μm以下とすることができ、高精度な位置決めを行うことができる。
また、突出部411がノズルプレート20に近すぎると、ノズルプレート20と固定板250とを接着する接着剤が突出部411の先端面に付着して、撮像手段500によりアライメントマーク22及び基準マーク600が確認できなくなる可能性があるため、突出部411の先端面は、ノズルプレート20から所定間隔離した距離となるように設けるのが好ましい。
このように、アライメントマスク410Aに突出部411を設けることによって、アライメントマーク22と基準マーク600との距離を短くしたため、ベース治具430やスペーサ治具440の厚さを薄くして、基準マーク600とアライメントマーク22との距離を短くする必要がない。すなわち、アライメントマーク22と基準マーク600との距離を短くするために、ベース治具430やスペーサ治具440の厚さを薄くすると、インクジェット式記録ヘッド220を固定板250に押し付けた際に、ベース治具430が変形や破壊されることによって基準マーク600とアライメントマーク22との位置合わせに誤差が生じてしまう。本実施形態では、アライメントマスク410Aに突出部411を設けたため、ベース治具430を薄く形成する必要がなく、ベース治具430の剛性を保って変形や破壊を防止することができ、高精度な位置決めを行うことができる。
なお、本実施形態のアライメント装置のアライメントマスク410A以外の構成は、上述した実施形態1と同様である。
また、本実施形態では、アライメントマスク410Aに円柱形状の突出部411を8つ設けるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、各インクジェット式記録ヘッド220に対して1つの突出部としてもよい。すなわち、1つのヘッドユニットのアライメントを行うアライメントマスクに4つの突出部を設けるようにしてもよい。この場合には、ベース治具430の貫通孔431を突出部と同じ形状で設けるようにすればよく、このような貫通孔であってもベース治具430の剛性は貫通孔によって低減されるものではない。
(実施形態6)
図15は、本発明の実施形態6に係るアライメント装置の断面図である。なお、上述した実施形態5と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図15に示すように、本実施形態のアライメント装置400Bは、撮像手段500Aが二焦点顕微鏡で構成されている以外、上述した実施形態5の構成と同様である。
詳しくは、二焦点顕微鏡からなる撮像手段500Aは、光軸Lを共有する一つの光学系と、他の光学系とを有する。光軸Lはアライメントマスク410Aの固定板250とは反対側から第1の基準マーク610又は第2の基準マーク620を得てアライメントマーク22に至る方向(図では垂直方向)に向けられている。ここで、光学系は、第1の基準マーク610又は第2の基準マーク620、すなわち、アライメントマスク410Aの上面側に焦点を合わせることができるように構成されている。
さらに詳言すると、対物レンズ503は基準マーク600及びアライメントマーク22の方向に光軸Lが向けられた状態で鏡筒504に収納してあり、この鏡筒504が筐体505に固定されている。筐体505内には2個のビームスプリッタ506,507、2個のミラー508,509及び2個の焦点レンズ510,511が収納してある。
光学系501はビームスプリッタ506,ミラー508,焦点レンズ510及びビームスプリッタ507で形成され、ビームスプリッタ506を透過した光がミラー508で反射され、焦点レンズ510を通った後、ビームスプリッタ507を介して外部に至る光路(図中に一点鎖線で示す)を有する。
光学系502はビームスプリッタ506,焦点レンズ511,ミラー509及びビームスプリッタ507で形成され、ビームスプリッタ506で反射された光が焦点レンズ511を通った後、ミラー509及びビームスプリッタ507で反射されて外部に至る光路(図中に一点鎖線で示す)を有する。
CCD520は、光学系501,502を介して基準マーク600とアライメントマーク22との画像を同時に取り込んで再生処理する。ここで、基準マーク600は焦点レンズ510の焦点位置を調整することにより、またアライメントマーク22は焦点レンズ511の焦点位置を調整することによりCCD520上にそれぞれ合焦画像を結像させる。かくして、基準マーク600及びアライメントマーク22に個別に焦点が合った鮮明な画像をCCD520上に得ることができ、この画像が重なるようインクジェット式記録ヘッド220の位置を調整することによって所定のアライメントを行なう。
このような二焦点顕微鏡からなる撮像手段500Aを用いることで、光学系501,502は、光軸Lは共有するが、それぞれ位置が異なる対象(基準マーク600及びアライメントマーク22)に個別に焦点を合わせることができるので、それぞれの被写界深度を小さくして十分な倍率で鮮明な基準マーク600及びアライメントマーク22の画像を得ることができる。これにより、アライメントマーク22を第1の基準マーク610又は第2の基準マーク620に高精度に位置合わせすることができる。
なお、上述した実施形態1と同様に、二焦点顕微鏡からなる撮像手段500Aを2つ、すなわち、第1の基準マーク610用の撮像手段500Aと、第2の基準マーク620用の撮像手段500Aとを設けるようにしてもよく、また、第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620のそれぞれに対応して二焦点顕微鏡からなる撮像手段500Aを設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、1つのCCDによって2つの光学系501,502の画像を取得するようにしたが、各光学系501,502のそれぞれにCCDカメラを設け、それぞれのCCDカメラが取得した画像を合成するようにしてもよい。
(実施形態7)
図16は、本発明の実施形態7に係るアライメント装置の断面図である。なお、上述した実施形態1と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図16に示すように、本実施形態のアライメント装置400Cは、アライメントマスク410Bと、アライメントマスク410Bの底面側を保持する保持テーブル420と、撮像手段500と、押圧手段450と、吸引手段460とで構成されている。
アライメントマスク410Bには、上面の固定板250に相対向する領域に一端が開口すると共に、他端側に吸引手段460が接続された吸着孔412が設けられている。
また、保持テーブル420には、吸着孔412に連通する吸引用連通孔422が設けられており、この吸引用連通孔422には、吸引パイプ461を介して真空ポンプ等の吸引手段460が接続されている。
このような構成では、アライメントマスク410Bの上面に固定板250を載置し、吸引手段460によって吸引パイプ461、吸引用連通孔422及び吸着孔412を介して固定板250を吸引することで、アライメントマスク410Bの上面に固定板250を吸着保持させることができる。
また、押圧手段450は、アーム部451が保持テーブル420のアライメントマスク410B側の面に固定されている以外は、上述した実施形態5と同様の構成である。
このように、アライメントマスク410Bの上面に直接、固定板250を吸着保持させることで、アライメントマスク410Bの第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620とインクジェット式記録ヘッド220のアライメントマーク22との距離を短くして、両者の位置合わせを高精度に行うことができる。
なお、本実施形態では、アライメントマスク410B上に直接、固定板250を吸着保持させるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、アライメントマスク410B上にベース治具を介して固定板250を吸着保持するようにしてもよい。このような例を図17に示す。図17に示すように、アライメント装置400Dのベース治具430Aには、上述した実施形態1と同様の貫通孔431と、アライメントマスク410Bの吸着孔412に連通する保持孔432とが設けられており、吸引手段460は、吸引パイプ461、吸引用連通孔422、吸着孔412及び保持孔432を介して固定板250をベース治具430A上に吸着保持するようになっている。
このような構成としても、上述した実施形態1に比べて、アライメントマスク410Bの第1の基準マーク610及び第2の基準マーク620とインクジェット式記録ヘッド220のアライメントマーク22との距離を短くして、両者の位置合わせを高精度に行うことができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明は上述したものに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態1〜7では、アライメントマスク410の第1の基準マーク610、610A及び第2の基準マーク620として環形状を有するものを例示したが、特にこれに限定されず、第1の基準マークが、一方のアライメントマーク22のX方向の両側及びY方向の両側に所定の間隔で位置合わせされるように設けられて、アライメントマーク22をX方向及びY方向に位置合わせする際の指標となっていると共に、第2の基準マークが、他方のアライメントマーク22のX方向の両側に所定の間隔で位置合わせされるように設けられて、アライメントマーク22のX方向の位置合わせする際の指標となるように設けられていればよい。ここで、第1の基準マーク及び第2の基準マークの他の例を図18及び図19に示す。なお、図18及び図19は、第1の基準マーク及び第2の基準マークの他の例を示すアライメントマスクの要部拡大平面図である。
図18に示すように、第1の基準マーク610Bは、正方形状を有し、内側にアライメントマーク22の外径よりも長い辺を有する正方形の開口部614が設けられている。また、第2の基準マーク620Aは、長方形状を有し、内側にアライメントマーク22の外径よりも長い短辺を有する長方形の開口部624が設けられている。
また、図19に示すように、第1の基準マーク610Cは、アライメントマーク22のX方向の両側及びY方向の両側に独立して設けられた線形状を有する。また、第2の基準マーク620Bは、アライメントマーク22のX方向の両側に独立して設けられた線形状を有する。
このように第1の基準マーク610B,610C及び第2の基準マーク620A,620Bとしても、上述した実施形態1と同様の効果を得ることができる。なお、実施形態1及び4の第1の基準マーク610,610A及び第2の基準マーク620の何れか一方のみを図18及び図19に示すような形状としてもよいことは言うまでもない。
また、例えば、上述した実施形態1〜7のノズルプレート20のインク滴吐出面には、実際には撥水性を向上する撥水膜が形成されている。この撥水膜としては、特に限定されないが、例えば、金属膜を挙げることができる。このような金属膜は、固定板250をインク滴吐出面に接合する際に、接着剤の接着力が低下してしまうため、固定板250の露出開口部251により露出した領域のみに設けるのが好ましい。また、このような金属膜は、例えば、共析メッキにより所定の厚さで高精度に形成することができる。
また、上述した実施形態1〜7では、アライメント装置400,400A〜400Dに押圧手段450を設けるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、固定板250とインクジェット式記録ヘッド220とを接合する接着剤として紫外線硬化型の接着剤を用いた場合には、固定板250の接合面に接着剤を塗布した後、固定板250とインクジェット式記録ヘッド220とを当接させた状態で紫外線を照射して接着剤を硬化させることで両者を接合することができるため、押圧手段450を設けないようにしてもよい。なお、紫外線硬化型接着剤は、熱硬化性接着剤のように固定板250とインクジェット式記録ヘッド220とを所定の圧力で加圧しながら硬化させる必要がなく、加圧することによってインクジェット式記録ヘッド220と固定板250との位置ズレを防止して両者を高精度に接合することができる。また、紫外線硬化型の接着剤を用いた接合では、接合強度が比較的弱いため、固定板250とインクジェット式記録ヘッド220とを紫外線硬化型接着剤で接合した後、インクジェット式記録ヘッド220と固定板250とで画成される角部等の周囲を熱硬化性接着剤で固定するようにすればよい。これにより、固定板250とインクジェット式記録ヘッド220とを高精度に且つ強固に接合して、信頼性を高めることができる。
さらに、上述した実施形態1〜7では、複数のインクジェット式記録ヘッド220を接合する固定部材として平板からなる固定板250を例示したが、固定部材は固定板250に限定されず、例えば、カバーヘッド240に直接複数のインクジェット式記録ヘッド220を位置決めして接合するようにしてもよい。このような場合でも、上述した実施形態1〜7のアライメントマスク410,410A,410B及びアライメント装置400,400A〜400D並びにアライメント方法を用いて高精度に位置決めして接着することができる。
また、上述した実施形態1では、撓み振動型のインクジェット式記録ヘッド220を例示したが、これに限定されず、例えば、圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる縦振動型のインクジェット式記録ヘッドや発熱素子等の発熱で発生するバブルによってインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッド等、種々の構造のインクジェット式記録ヘッドを有するヘッドユニットに応用することができることは言うまでもない。
なお、液体噴射ヘッドとしてインクを吐出するインクジェット式記録ヘッドを有するヘッドユニット用アライメントマスク及びアライメント装置並びにアライメント方法を一例として説明したが、本発明は、広く液体噴射ヘッドを有する液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスク及びアライメント装置並びにアライメント方法を対象としたものである。液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(電界放出ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等を挙げることができる。
実施形態1に係るヘッドユニットの分解斜視図である。 実施形態1に係るヘッドユニットの組立斜視図である。 実施形態1に係るヘッドユニットの要部断面図である。 実施形態1に係るヘッド及びヘッドケースの要部の分解斜視図である。 実施形態1に係る記録ヘッド及びヘッドケースの断面図である。 実施形態1に係るアライメント装置の断面図である。 実施形態1に係るアライメントマスクの平面図である。 実施形態1に係るアライメントマスクの要部拡大平面図である。 実施形態1に係るヘッドユニットのアライメント方法を示す平面図である。 実施形態1に係るヘッドユニットのアライメント方法を示す平面図である。 実施形態2に係るアライメントマスクの要部拡大平面図である。 実施形態3に係るアライメントマスクの要部拡大平面図である。 実施形態4に係るアライメントマスクの要部拡大平面図である。 実施形態5に係るアライメント装置の断面図である。 実施形態6に係るアライメント装置の断面図である。 実施形態7に係るアライメント装置の断面図である。 実施形態7に係るアライメント装置の他の例を示す断面図である。 他の実施形態に係るアライメントマスクの要部拡大平面図である。 他の実施形態に係るアライメントマスクの要部拡大平面図である。
符号の説明
10 流路形成基板、 12 圧力発生室、 20 ノズルプレート、 21 ノズル開口、 22 アライメントマーク、 100 リザーバ、 200 ヘッドユニット、 210 カートリッジケース、 220 インクジェット式記録ヘッド、 230 ヘッドケース、 240 カバーヘッド、 250 固定板、 300 圧電素子、 400、400A、400B、400C、400D アライメント装置、 410、410A、410B アライメントマスク、 420 保持テーブル、 430、430A ベース治具、 440 スペーサ治具、 450 押圧手段、 500、500A 撮像手段、 600 基準マーク、 610、610A、610B、610C 第1の基準マーク、 612 第1のガイドマーク、 620、620A、620B 第2の基準マーク、 622 第2のガイドマーク、 630 十字マーク、 640 方向認識用マーク

Claims (16)

  1. 液体噴射ヘッドの液体を噴射するノズル開口が設けられたノズルプレートと、複数の液体噴射ヘッドを保持する固定部材とを位置決めする際に用いられて、上面側に前記液体噴射ヘッドの前記ノズルプレートが相対向するように配置されると共に、底面側から撮像手段によって撮像され、且つ前記上面側に前記液体噴射ヘッドの前記ノズルプレートの前記ノズル開口に対して所定位置に設けられた2つのアライメントマークとそれぞれ位置合わせされる第1の基準マークと、第2の基準マークとからなる基準マークが複数の液体噴射ヘッドのそれぞれに対応して設けられた透明部材からなる液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクであって、
    前記第1の基準マークが、前記第2の基準マークの方向であるY方向と、該Y方向に直交するX方向とにおいて、一方のアライメントマークの前記X方向の両側及び前記Y方向の両側に所定の間隔で位置合わせされるように設けられて、前記アライメントマークを前記X方向及び前記Y方向に位置合わせする際の指標となるように設けられていると共に、前記第2の基準マークが、他方のアライメントマークの前記X方向の両側に所定の間隔で位置合わせされるように設けられて、前記アライメントマークの前記X方向の位置合わせする際の指標となるように設けられていることを特徴とする液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスク。
  2. 前記アライメントマークが円形状を有し、且つ前記第1の基準マークが、前記アライメントマークの外径よりも大径の内径を有する単穴が設けられた環形状を有すると共に、前記第2の基準マークが、前記X方向で前記アライメントマークの外径よりも大きな幅で前記Y方向に亘って設けられた長穴を有することを特徴とする請求項1記載の液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスク。
  3. 前記第1の基準マークの外側には、当該第1の基準マークと同心円の環形状を有する第1のガイドマークが設けられていると共に、前記第2の基準マークの外側には、当該第2の基準マークと同心円の環形状を有する第2のガイドマークが設けられていることを特徴とする請求項2記載の液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスク。
  4. 前記第1のガイドマーク及び前記第2のガイドマークが、それぞれ同心円となるように複数設けられていることを特徴とする請求項3記載の液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスク。
  5. 前記第1の基準マークの内面が、前記X方向の両側及び前記Y方向の両側で円弧状に設けられていることを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスク。
  6. 前記第1の基準マークと、前記第2の基準マークとの中心には、十字状の十字マークが設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスク。
  7. 前記十字マークが、前記アライメントマークよりも小さいことを特徴とする請求項6記載の液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスク。
  8. 前記上面には、前記第1の基準マーク及び前記第2の基準マークの外側に2つの方向認識用マークが設けられていることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスク。
  9. 前記方向認識用マークが、前記第1の基準マーク及び前記第2の基準マークのそれぞれの外側に設けられていることを特徴とする請求項8記載の液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスク。
  10. 前記固定部材に固定される前記液体噴射ヘッドの数に応じて前記基準マークが複数設けられた領域が、複数一体的に設けられたマスク本体が前記領域毎に切り分けられて形成されたものであることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスク。
  11. 請求項1〜10の何れかに記載の液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクと、前記アライメントマスクの前記底面側から前記基準マークと前記アライメントマークとを撮像する前記撮像手段とを具備することを特徴とする液体噴射ヘッドユニット用アライメント装置。
  12. 前記液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクの前記上面側には、当該液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクとは反対側の面に前記固定部材が載置されるベース治具をさらに有することを特徴とする請求項11記載の液体噴射ヘッドユニット用アライメント装置。
  13. 前記液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクには、前記上面側に一端が開口すると共に他端が吸引手段に接続される吸着孔が設けられており、且つ前記ベース治具には、前記吸着孔に連通する連通孔が設けられていることを特徴とする請求項12記載の液体噴射ヘッドユニット用アライメント装置。
  14. 前記ベース治具には、各基準マークに相対向する領域に厚さ方向に貫通した貫通孔が設けられていると共に、前記液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクの前記第1の基準マーク及び前記第2の基準マークの設けられた領域が、前記貫通孔内に突出する突出部となっていることを特徴とする請求項12又は13記載の液体噴射ヘッドユニット用アライメント装置。
  15. 前記撮像手段が、その光軸が前記第1の基準マーク又は前記第2の基準マークを介して前記アライメントマークの方向に向けられており、前記光軸を共有する一つの光学系は前記アライメントマークに焦点を合わせ得ると共に他の光学系は前記基準マークに焦点を合わせ得るように構成した二焦点顕微鏡からなることを特徴とする請求項11〜14記載の液体噴射ヘッドユニット用アライメント装置。
  16. 液体噴射ヘッドの液体を噴射するノズル開口が設けられたノズルプレートと、複数の液体噴射ヘッドの前記ノズルプレート側を保持する固定部材とを位置決めする液体噴射ヘッドユニットのアライメント方法であって、
    各液体噴射ヘッドの前記ノズルプレートに設けられて前記ノズル開口と同一形状を有する2つのアライメントマークと、上面側に前記固定部材が保持される液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクに前記アライメントマークのそれぞれに対応して設けられた第1の基準マーク及び第2の基準マークとを、当該液体噴射ヘッドユニット用アライメントマスクの底面側から認識して、一方のアライメントマークを前記第1の基準マークに対して当該第1の基準マークの前記第2の基準マーク側の方向であるY方向と、該Y方向に直交するX方向とで、所定の間隔となるように位置合わせすると共に、前記第2の基準マークに対して、他方のアライメントマークを前記Y方向で所定の間隔となるように位置合わせすることにより、前記固定部材と複数の液体噴射ヘッドとをアライメントすることを特徴とする液体噴射ヘッドユニットのアライメント方法。
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