JP6037228B2 - 液滴吐出ヘッドの製造方法、液滴吐出ヘッドの製造装置及び液滴吐出ヘッド - Google Patents

液滴吐出ヘッドの製造方法、液滴吐出ヘッドの製造装置及び液滴吐出ヘッド Download PDF

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Description

本発明は、ノズル孔から液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを製造する方法、液滴吐出ヘッドの製造装置及び液滴吐出ヘッドに関するものである。
に関するものである。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、次のような方式が知られている。例えば媒体を搬送しながらインク液滴を媒体に吐出する液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。ここでの媒体は「用紙」ともいうが材質を限定するものではなく、被記録媒体、記録媒体、転写材、記録紙なども同義で使用する。また、画像形成装置は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味する。そして、画像形成とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与する(単に液滴を吐出する)ことをも意味する。また、インクとは、所謂インクに限るものではなく、吐出されるときに液体となるものであれば特に限定されるものではなく、例えばDNA試料、レジスト、パターン材料なども含まれる液体の総称として用いる。さらに、画像とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を3次元的に造形して形成された像も含まれる。
上記インクジェット記録装置では、インクジェットヘッドのノズルから吐出されるインクの用紙上の着弾位置を狙いの位置に着弾させる必要がある。そのために、ノズル板、流路板及び振動板を互いに位置合わせして接合して組付けた流路ユニットと、該流路ユニットにおいて形成されている加圧液室を昇圧させるアクチュエータ手段を基板に設けたアクチュエータユニットとを互いに位置合わせして接合する。
流路ユニットに対しアクチュエータユニットの位置合わせを行って接合して液滴吐出ヘッドを製造する方法として、特許文献1に知られているものがある。この特許文献1の液滴吐出ヘッドの製造方法では、予め組み立てた流路ユニットに、アクチュエータユニットを互いに位置合わせして接合している。流路ユニットを組み立てた後にアクチュエータユニットと接合しているため、組み立て工程において流路ユニット内の異物の混入を抑えることはできる。そして、流路ユニットを構成する振動板、流路板及びノズル板には、互いの位置合わせのために切り欠き部が形成されている。この切り欠き部は、各板における一つの長辺部の端面側と両方の短辺部の端面側にそれぞれ形成されている。これらの各板の対応する切り欠き部を互いに位置合わせして接合することで、予め流路ユニットを組み立てている。一方、アクチュエータユニットの基板上には、圧電素子部材が長手方向の列をなし、短手方向に所定の間隔を置いて2列配列されている。2つの圧電素子部材の列の間の空間は、圧電素子部材の厚みに相当する深さで列方向に延在する溝形状になる。この溝はアクチュエータユニットの端面側から見える。この溝に、組み立てた流路ユニットの3つの切り欠き部のうち2つの短辺部それぞれに形成した切り欠き部を2台の撮像手段によってそれぞれ撮像しながら位置合わせしてアクチュエータユニットを流路ユニットに接合する。
しかしながら、上記特許文献1の液滴吐出ヘッドの製造方法では、撮像手段によって撮像した画面には、流路ユニットの端面又はアクチュエータユニットの端面の画像の中に、切り欠き部又は溝の画像が映っている。端面の画像は、端面の平面部分から正反射してくる光が多く、明るく表示されている。一方、切り欠き部又は溝の画像は、切り欠き部又は溝のエッジの部分において乱反射する光が多く、ぼやけている。このため、切り欠き部又は溝を精度良く検出することは難しい。これにより、流路ユニットとアクチュエータユニットとを高精度に位置合わせすることができなかった。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、液滴吐出ヘッドの流路ユニットとアクチュエータユニットとを高精度に位置合わせすることができる液滴吐出ヘッドの製造方法、液滴吐出ヘッドの製造装置及び液滴吐出ヘッドを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、液滴を吐出するノズルが形成されたノズル板と、前記ノズルと連通する液室が形成された流路板と、前記液室の壁面の一部を形成する壁面部材とを接合して流路ユニットを組み立てる流路ユニット組立工程と、流路ユニットと、流路ユニットに形成される液室の圧力変化を付与するアクチュエータ部材を備えたアクチュエータユニットとを位置合わせする位置合わせ工程と、位置合わせされた流路ユニットとアクチュエータユニットとを接合する接合工程とを有する液滴吐出ヘッドの製造方法において、前記位置合わせ工程では、前記アクチュエータユニットにおける前記流路ユニットと接合する側の面内に形成された第1マークと前記流路ユニットにおける前記ノズル板のノズルが外部に開口する側の面内に形成された第2マークとをそれぞれ撮像手段によって撮像し、前記アクチュエータユニットと前記流路ユニットとで位置合わせがなされた場合に前記第1マークと前記第2マークとが前記撮像手段の視野内でとる位置関係に対応した位置関係を前記視野内でとるように予め相対位置が設定され、かつ、前記撮像手段による撮像時の前記アクチュエータユニットや前記流路ユニットの配置位置とは異なる所定の位置に配置された第1基準マークと第2基準マークとをそれぞれ前記撮像手段で撮像し、前記視野内における前記第1マークと前記第1基準マークとの位置関係と、前記視野内における前記第2マークと前記第2基準マークとの位置関係とが一致するように前記アクチュエータユニットと前記流路ユニットとの間の位置調整を行うことを特徴とするものである。
本発明では、第2マークが流路ユニットにおけるノズル板のノズルが外部に開口する側の面内に形成されており、第2マークを含むノズル面から正反射する光が多く、第2マークは明るく表示されている。これにより、従来に比して第2マークを精度良く検出することができる。第1マークと第1基準マークとの位置関係、及び、第2マークと第2基準マークとの位置関係が撮像手段による視野内に写っているので、アクチュエータユニットと流路ユニットとの位置合わせは上記視野を見ながら行うことができる。具体的には、撮像手段の視野内に写っている第1マークと第1基準マークとの位置関係が第2マークと第2基準マークとの位置関係とを一致させるように、アクチュエータユニットと流路ユニットとを移動させる。これにより、第1マークと第2マークとの位置関係は理想の位置関係になる。よって、流路ユニットとアクチュエータユニットとを高精度に位置あわせすることができる。
電気圧力変換手段に適用したインクジェットヘッドの吐出部のチャンネル間方向の要部拡大断面図である。 本実施例のインクジェットヘッドの分解図である。 液室部品の位置合わせ構造を示した図である。 ノズル板を示す斜視図である。 ノズル板の一部を示す拡大平面図である。 流路板を示す斜視図である。 流路板の一部を示す拡大平面図である。 流路板の内部液室を示す部分断面図である。 振動板を示す斜視図である。 PZTユニットの断面図である。 PZTユニットの一部平面図である。 PZTユニットベース両端部の圧電素子部材間の隙間及び溝で形成される十字線による位置合わせの様子を示す平面図である。 シリアルプリンタへの取付例を示す概略図である。 本実施形態に係る製造装置の全体を示す斜視図である。 本実施形態に係る製造装置の全体を示す斜視図である。 アクチュエータユニットを示す斜視図である。 各基準マークが形成されたガラスチャートを示す斜視図である。 検出光学手段のレイアウトを示す斜視図である。 接合面倣い機構の構成を示す断面図である。 検出光学手段の検出光学系の光路を示す概略側面図である。 マスターアライメントの概要を示す図である。 アライメントから接合までの動作を示すフローチャートである。 アライメントの概要を示す図である。
本発明の実施形態に係るアライメント装置で位置決めされるインクジェットヘッドの一例について説明する。
図1は電気圧力変換手段に適用したインクジェットヘッドの吐出部のチャンネル間方向の要部拡大断面図である。同図において、インクジェットヘッド吐出部は、フレーム部材1、振動板2、流路板3、ノズルプレート4、積層圧電素子5及びPZTベース6を備えている。フレーム部材1は、インク供給口16と共通液室8となる彫り込みを形成した部材である。振動板2は、島状凸部13、ダイヤフラム部14及びインク流入口15を有する。流路板3には、加圧液室9、流体抵抗部10となる彫り込みと、ノズル11に連通する連通孔12とが形成されている。ノズルプレート4には、ノズル11が形成されている。積層圧電素子5は、振動板2に接着層を介して接合されている。PZTベース6は、積層圧電素子5を固定している。
そして、PZTベース6はチタン酸バリウム系セラミックからなり、積層圧電素子5を2列配置して接合している。積層圧電素子5は、厚さ10〜50[μm/1層]のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)の圧電層(図示せず)と、厚さ数[μm/1層]の銀・パラジューム(AgPd)からなる内部電極層(図示せず)とを交互に積層している。内部電極層(図示せず)は両端で外部電極(図示せず)に接続する。積層圧電素子5はハーフカットのダイシング加工により櫛歯上に分割され、1つ毎に駆動部と支持部(非駆動部)として使用する。外部電極(図示せず)の外側はハーフカットのダイシング加工で分割されるように、切り欠き等の加工により長さを制限しており、これらは複数の個別電極(図示せず)となる。他方はダイシングでは分割されずに導通しており、共通電極となる。駆動部の個別電極(図示せず)にはFPC7が半田接合されている。また、共通電極は積層圧電素子5の端部に電極層を設けて回し込んでFPC7のGnd電極5−1に接合している。FPC7には図示しないドライバICが実装されており、これにより駆動部への駆動電圧印加を制御している。
また、振動板2は、薄膜のダイヤフラム部14と、島状凸部(アイランド部)13と、図示されていない支持部に接合する梁を含む厚膜部と、インク流入口15となる開口を電鋳工法によるNiメッキ膜を2層重ねて形成している。島状凸部13は、ダイヤフラム部14の中央部に形成した駆動部となる積層圧電素子5と接合している。ダイヤフラム部14の厚さは3[μm]、幅は35[μm](片側)である。この振動板2の島状凸部13と積層圧電素子5の可動部5?2、振動板2とフレーム部材1の結合は、後述で詳細に説明するが、ギャップ材を含んだ接着層をパターニングして接着している。
更に、流路板3はシリコン単結晶基板を用いて、加圧液室9、流体抵抗部10となる彫り込み、及びノズル11に対する位置に連通孔12となる貫通口をエッチング工法でパターニングした。具体的には、水酸化カリウム水溶液(KOH)などのアルカリ性エッチング液を用いて異方性エッチングすることで形成することができる。エッチングで残された部分が加圧液室9の隔壁となる。また、このヘッドではエッチング幅を狭くする部分を設けて、これを流体抵抗部10とした。
ノズルプレート4は金属材料、例えば電鋳工法によるNiメッキ膜等で形成したもので、インク滴を飛翔させるための微細な吐出口であるノズル11を多数形成している。このノズル11の内部形状(内側形状)は、ホーン形状に形成しているが、略円柱形状又は略円錘台形状でもよい。また、このノズル11の径はインク滴出口側の直径で約15〜30[μm]である。また、各列のノズルピッチは150または300[dpi]とした。このノズルプレート4のインク吐出面(ノズル表面側)は、図示しない撥水性の表面処理を施した図示されていない撥水処理層を設けている。PTFE?Ni共析メッキやフッ素樹脂の電着塗装、蒸発性のあるフッ素樹脂(例えばフッ化ピッチなど)を蒸着コートしたもの、シリコン系樹脂・フッ素系樹脂の溶剤塗布後の焼き付け等、インク物性に応じて選定した撥水処理膜を設けている。そして、インクの滴形状、飛翔特性を安定化し、高品位の画像品質を得られるようにしている。
インク供給口16と共通液室8となる彫り込みを形成するフレーム部材は樹脂成形で作製している。振動板2のインク流入口15の周囲は隙間無く、フレーム部材1に塗布された接着剤によって封止されて接合される。このフレーム部材1には、各加圧液室9にインクを供給する共通液室8を形成し、共通液室8から振動板2に形成したインク流入口15、流体抵抗部10の上流側に形成した流路、及び流体抵抗部10を介して加圧液室9にインク液が供給される。なお、フレーム部材1には共通液室8に外部からインク液を供給するためのインク供給口16も形成される。また、共通液室8は、加圧液室9の並び方向(ノズル並び方向)に平面形状で長方形状に形成している。
このように構成したインクジェットヘッドにおいては、記録信号に応じて駆動部に駆動波形(10〜50[V]のパルス電圧)を印加する。駆動部に積層方向の変位が生起し、振動板2を介して加圧液室9が加圧されて加圧液室9内のインク圧力が上昇し、ノズル11からインク滴が吐出される。その後、インク滴吐出の終了に伴い、加圧液室9内のインク圧力が低減し、インクの流れの慣性と駆動パルスの放電過程によって加圧液室9内に負圧が発生してインク充填行程へ移行する。このとき、インクタンクから供給されたインクは、共通液室8に流入し、共通液室8からインク流入口15を経て流体抵抗部10を通り、加圧液室9内に充填される。流体抵抗部10は、吐出後の残留圧力振動の減衰に効果がある反面、表面張力による再充填(リフィル)に対して抵抗になる。流体抵抗部10を適宜に選択することで、残留圧力の減衰とリフィル時間のバランスが取れ、次のインク滴吐出動作に移行するまでの時間(駆動周期)を短くできる。
本実施形態においては、インクジェットヘッドのインク吐出部の液室部、流体抵抗部、振動板、及びノズル部材の少なくとも一部がシリコン及びニッケルの少なくともいずれかを含む材料から形成されることが好ましい。また、本実施形態においては、駆動アクチュエータに積層圧電素子とした場合について述べたが、薄膜ピエゾなどをアクチュエータとして用いたものでも良い。
図2は本実施例のインクジェットヘッドの分解図である。本実施形態のアライメント装置で、アクチュエータユニットに対して位置決めされ接合される部品は、流路ユニットであるノズルプレート付き一体部品17である。図2のように、ノズルプレート付き一体部品17は、前工程にてノズルプレート4と流路板3と振動板2が接着剤等で接合されたものである。アクチュエータユニットであるPZTユニット18は、積層圧電素子5及びPZTベース6とFPC7が接着剤等で接合されたものである。前工程である接合工程の具体的には、以下の工程により、ノズルプレート付き一体部品17が組み立てられる。第1工程では、アライメントマークを用いて流路板3と振動板2を接着接合する。第2工程では、積層圧電素子5とPZTベース6を接着接合する。第3工程では、アライメントマークを用いて流路板3と振動板2の接合品とノズルプレート4を接着接合する。第4工程では、積層圧電素子5とPZTベース6の接合品とFPC7を半田接合する。第5工程では、流路板3と振動板2とノズルプレート4の接合品と、積層圧電素子5とPZTベース6とFPC7の接合品とを接着接合する。
図3は流路ユニットとしての液室部品の位置合わせ構造を示した図である。ノズルプレート4には、図4及び図5に示すように、そのノズル列方向の両端部にアライメントマークとして液室接合用の第1アライメントマーク121a、121b(貫通穴)を各一個ずつ形成している。更に、短辺方向の中心線(一点鎖線)から液室厚さ分A(例えば、0.5[mm])だけ離れた位置にアライメントマークとして吐出側の面に第2マークとしての第2ノズルアライメントマーク101a、101b(非貫通穴)を各一個ずつ形成している。このとき、ノズル板の短辺方向の中心線は、PZTユニット18の第1マークとしてのアライメントマーク109a、109bを結ぶアライメントマーク列と同じ位置に配置するように設計されている。
流路板3には、図6及び図7に示すように、圧力室117の並び方向(長辺方向)の延長線上の両端部にアライメントマークとして、アライメントマーク126a、126b(非貫通穴)を短辺部分の平面の一部に各一個ずつ形成する。アライメントマーク126a、126bは、ノズル板4との接合面の非貫通の窪みである。更に、図8に示すように、後述する振動板2との接合面には非貫通の窪みである第2流路板アライメントマーク127b(非貫通穴)を短辺部分の平面の一部に各一個ずつ形成する。第2流路板アライメントマーク127aの図示は省略する。このとき、ノズル板4との接合面には、非貫通の窪みである第1流路板アライメントマーク126a、126bを非貫通穴とする。これにより、ノズル吐出面から液室接合用アライメント121a、121bより混入するインクは、流路板3で塞がれるので、圧電素子5まで至らない。この結果、圧電素子駆動する上で電気的な問題が生じることはない。
図9に示すように、図6及び図7の圧力室117の一部の壁面を形成する壁面部材である振動板2には、その長辺方向の両端部にアライメントマークとしての振動板アライメントマーク130a、130b(貫通穴)がそれぞれ形成されている。次に、振動板と流路板の接合について説明する。ヘッドを組み立てるときには、図3に示すように、振動板2と流路板3とを、アライメントマーク130a、130bと、第2流路板アライメントマーク127a、127bを振動板2側から見ながら接合する。アライメントマーク130a、130bは、振動板2に形成した位置合わせ用のアライメントマークであり、第2流路板アライメントマーク127a、127bは、流路板3に形成した位置合わせ用のアライメントマークである。
次に、上記工程で接合した振動板と流路板の接合品にノズル板4を接合する。このとき、ノズル板4に形成した位置合わせ用の液室接合用アライメントマーク121a、121bと、流路板3に設けられた第1流路板アライメントマーク126a、126bをノズル板4側から見ながら接合する。以上の工程により、ノズルプレート付き一体部品17が完成する。図2のように、PZTユニット18はPZTベース6には積層圧電素子5を2列配置して接合されおり、PZTベース6とFPC7が半田等で接合された部品である。一方、図10及び図11に示すようにPZTユニット18は、圧電素子5をスリット溝120によって分割して形成した圧電素子部材107a、107bを所定の隙間を置いて配置する。これにより、圧電素子部材107a、107bの間の隙間108と、圧電素子部材の両端部に溝134をそれぞれ形成している。接合されたノズルプレート付き一体部品17とPZTユニット18とを接合する。接合について詳細は後述する。
図12に示すように、接合には、PZTユニットベース両端部にある圧電素子部材107a、107bの間の隙間108及び溝134で形成される十字線からなるPZTユニットアライメントマーク109a、109bを用いて、PZTユニットを固定する。なお、図12にはPZTユニットアライメントマーク109aは図示されていない。後述する図19、図20に示すように、同軸落射光学系の光軸をハーフミラーで分割し、第1光学経路L1がガラスチャート60の第1基準マーク61a、61bに合焦させる。他方の第2光学経路L2が2つのPZTユニットアライメントマークに合焦させた。その後、ハーフミラー43で画像合成することで、同一視野で撮像した第1基準マーク61a、61bに対する各PZTユニットアライメントマークのずれ量を算出し、そのずれ量を目標位置ずれ量として記憶する。ノズルプレート付き一体部品17を固定配置する。同軸落射光学系からなる撮像素子を持つ検出光学手段200、300を液室の厚さ分だけ上方に移動させたのち、同軸落射光学系の光軸をハーフミラーで分割し、第1光学経路L1がガラスチャートの第2基準マーク62a、62bに合焦させる。他方の第2光学経路L2がノズルアライメントマーク101a、101bに合焦させたのち、ハーフミラーで画像合成することで、同一視野で撮像した第2基準マーク62a、62bに対するノズルアライメントマーク101a、101bのずれ量を算出する。このずれ量が記憶手段に記憶させた目標ずれ量と等しくなるように、アライメントステージを用いて、ノズルプレート付き一体部品17とPZTユニット18とを光学アライメントすることで、それぞれの部品を高精度に接合する。
次に、本実施形態の製造装置を用いて接合された部品にインクタンク等を取付けたインクジェットヘッドのシリアルプリンタへの取付け方法について説明する。
図13はシリアルプリンタへの取付例を示した図である。シリアル型画像形成装置は左右の側板221A、221Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド231、232でキャリッジ233を主走査方向に摺動自在に保持する。そして、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。このキャリッジ233には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出する4列のノズル列を備える一つのインクジェットヘッド234がフレームの外形基準で位置決めされて滴吐出方向を下方に向けて固定されている。インクジェットヘッド234には各色の供給チューブ236を介して、供給ユニット224によって各色のインクカートリッジ210から各色のインクが補充供給される。用紙242を静電吸着してインクジェットヘッド234に対向する位置に搬送して印字する。
図14及び図15は、本実施形態に係る液滴吐出ヘッドの製造装置を示す図である。両図に示す製造装置は、図2に示すノズルプレート付き一体部品17とPZTユニット18とを接合して製造する装置である。はじめに、前工程から搬送されてきたノズルプレート付き一体部品17は、図14のように、上吸着ステージ34に真空ポンプによって、所定の位置で真空吸着されて固定される。図15示すように、前工程から搬送されてきたPZTユニット18は、固定保持手段30によって固定される。PZTユニット18の下面には、図16に示すように、位置決め用穴27、28が2箇所設けられており、図15の下吸着ステージ31上の図示しない2つの位置決めピンとクランプ手段32、33によってX方向とY方向の位置決めがなされる。X、Y方向の位置を2つの位置決めピンに勘合して挿入することで固定する。また、クランプ手段32、33を用いてX方向に挟持すると同時に、PZTベースくぼみ29、30を用い、下方に押し下げる。クランプ手段32、33の駆動にはシリンダなどを用いる。また、挟持する先端は、板バネを用いている。これにより、PZTベースに下方向に付勢している。この付勢された状態で、下吸着ステージ31の図示しない真空ポンプによって真空吸着されて固定される。
図15に示すように、基準部材としてのガラスチャート60の固定は、ガラスチャート固定ベース44上に固定される。このガラスチャート固定ベース44は、ガラスチャート連結ブロック64を介して下吸着ステージ31と締結され、図14に示すXYθステージ37によりXYθ方向に移動する。図17に示すように、ガラスチャート60には、第1基準マーク61a、61b、第2基準マーク62a、62bが面上に設けられている。SUS基材に石英ガラスを貼り合わせた構成であり、石英ガラスにマスクパターンを露光、転写してできる反射用クロム膜で作製されている。図17に示す第1基準マーク61a、61b、第2基準マーク62a、62bの一例では、4つの基準マーク61a、61b、62a、62bである。これらの4つの基準マーク61a、61b、62a、62bは、外径200[μm]、内径190[μm]のリング状の形状と線幅は5[μm]の十字線からなる全く同じ形状からなる。第1基準マーク61aと第1基準マーク62aの間隔と、第2基準マーク61bと第2基準マーク62bの間隔は同じ500[μm]である。4つの基準マークは、それぞれの間隔は±1[μm]以内の精度で配置されている。ガラスチャート60を固定する際は、姿勢、位置の調整を図15の姿勢・位置調整手段63の6本のクランプボルトを使って行う。図15に示すように、ガラスチャート60の位置は、姿勢・位置調整手段63である6本のクランプボルトを使って、左右・上下・前後の位置が調整されて固定される。2つのハーフミラー43a、43bは、図15に示すように、ガラスチャート固定ベース44に締結されて固定されているため、ガラスチャート固定ベース44が締結されているXYθステージ37によりXYθの各方向に移動できる。図14のブロックベース42とは非接触とするために、XYθステージ37及び加圧ステージ36が移動しても干渉しないようにそれぞれの動作においてインターロックが効くようにコントロールされている。
図14のように、加圧ステージ36は、ノズルプレート付き一体部品17を上吸着ステージ34に真空吸着した状態で上下動させることができる。加圧ステージ36は位置と荷重(押し付け力)制御できる加圧アクチュエータ39とガイド機構40と加圧テーブル41で構成されている。加圧アクチュエータ39として、具体的には、サーボモータとボールねじ駆動する電動アクチュエータであり、位置と荷重(押し付け力)制御できる極めて廉価なアクチュエータである。この加圧ステージ36を用いて、ノズルプレート付き一体部品17とPZTユニット18との接着剤を介した加圧接合を行う。このとき、荷重制御により任意の荷重設定ができるが、本実施例においては、弱圧(例えば、5[N])と本加圧(例えば、60[N])の2つの荷重設定をしている。PZTユニット18が挟持されて固定保持される下吸着ステージ31は、XYθステージ37上にと締結されている。このXYθステージ37により、PZTユニット18を平面内の所定位置にアライメントさせることができる。加圧テーブル41下面には接合面倣い機構38が配置されており、接合面倣い機構38の下面には、ブロックベース42を介して上吸着ステージ34が取付けられており、この上吸着ステージ34にノズルプレート付き一体部品17が真空吸着される。
次に、図18を用いて接合面倣い機構38の構成について説明する。
接合面倣い機構38は、上吸着ステージ34の上面側に固定された、凸球面75を有する球面部材76と、該球面部材76を受ける凹球面77を有する受け軸受部材79と、軸受部材79を受ける凹球面を有する受け部材78を備えている。球面部材76は、エアフローティング機構を備える軸受部材79を介して、その凸球面75が軸受部材79の凹球面77に沿って自在に動くことができるようになっている。この動きによって、ノズルプレート付き一体部品17が当接された際に、両者間の平行度が自動的にほぼ完全に合うようになっている。軸受部材79の凹球面77への給気は給気ポート74からの圧縮空気によって行われエアフローティング機構を構成している。また、接合面倣い機構38におけるロック機構は次のように構成されている。すなわち、球面部材76と軸受部材79と受け部材78にわたって、シリンダ70とその中に収容されたピストン71が設けられている。このエアシリンダ機構のロックポート72にエアを供給することによりピストン71が上方に移動されて、ピストン71を介し受け部材78に対して球面部材76の位置、姿勢がロックされるようになっている。
また、フリーポート73にエアを供給することにより、ピストン71が下方に移動されてロックが解除され、球面部材76が受け部材78に対して自由に倣わされるようになっている。このとき、フレーム部材1は真空ポート82によって図示しない真空ポンプによって真空吸引されて真空吸着保持されている。同様に、ノズルプレート付き一体部品17は真空ポート83によって図示しない真空ポンプによって真空吸引され真空吸着保持される。真空ポート81は、図示しない真空ポンプによって、球面部材76の凸球面75と軸受部材79の凹球面77を真空吸着によって保持することができる。前述のロック機構より弱い保持力でロックすることができる。接合面倣い機構38によるロック機構は、前述のエアシリンダ機構による場合と真空吸着機構による場合とどちらも使用する場合のうち、どれを適用しても良い。
ノズルプレート付き一体部品17とPZTユニット18のそれぞれ保持する上吸着ステージ34と下吸着ステージ31の平行度を調整する動作について説明する。
図18に示すように、接合面倣い機構38におけるフリーポート73にエアを供給して球面部材76を受け部材78に対して自由状態とし、この状態にて第2の保持手段6を上昇させて第2の部品を第1の部品に押し付ける。そして、接合面倣い機構38により第2の部品が第1の部品に倣うように、つまり第2の部品と第1の部品間の平行度がほぼ完全に合うように倣わせられる。上記倣い動作後に、ロックポート72にエアが供給され、上記平行度が調整された状態にて、球面部材76が軸受部材79に対して一旦ロックすることができる。球面部材76は上吸着ステージ34にてノズルプレート付き一体部品17が吸着保持されているから、球面部材76のロックにより、PZTユニット18に対するノズルプレート付き一体部品17とは、平行度が調整された状態で維持されることになる。ブロックベース42は箱状になっており、その内側に非接触に2つのハーフミラー43a、43b、及び、ガラスチャート固定ベース44が配置されている。ブロックベース42は、箱状の側面に撮像手段であるCCDカメラ50a、50bから検出できるように窓が設けられており、視界を遮らないようにしている。ブロックベース42下面には、上吸着ステージ34と同一の位置に貫通孔が設けられている。第1光学経路がガラスチャートの第1及び第2基準マークに合焦させ、他方の第2光学経路がPZTユニットアライメントマーク及びノズル板アライメントマークを検出できるようになっている。
ノズルプレート付き一体部品17とPZTユニット18には本加圧がかかった状態で、四隅のUV接着剤が加圧によってつぶされる位置で、図14の4つのUV照射器48からUV光を照射し、接着剤を硬化させて仮接合させる。このとき、UV照射器48は2つずつ左右のシリンダによって移動させることができ、ノズルプレート付き一体部品17とPZTユニット18の移載の妨げにならないようにしている。
次に、検出光学手段の検出光学系と光路について説明する。
図19は、本実施例の装置構成において検出光学手段200、300の検出光学系の光路について説明した図である。XYθステージ(不図示)上にあるCCDカメラ50a、光源51aを含む検出光学手段200、CCDカメラ50b、51bを含む検出光学手段300の位置は、図20に示す手動のX軸ステージ53x、Y軸ステージ53yを用いて、初期調整することができる。図20に示すように、手動X軸ステージ53xの調整方向としてX方向はアライメントマークのピッチ方向であり、手動Y軸ステージ53yの調整方向としてY方向はカメラの深度方向である。また、Z軸ステージ54を使って、Z方向であるカメラ高さを上下方向に調整することができる。また、検出手段200、300は、Z軸ステージ54により、自動で検出高さを変えることができる。検出手段200、300はZ軸ステージ54によって、下位置と上位置の2つのポジションを取れる。下位置のポジションのとき光路L1(一点鎖線)となり、上位置のポジションときの光路L2(実線)となる。
検出光学手段200、300は、二焦点検出光学系を構成している。検出光学手段200の光路について説明しているが、検出光学手段300も全く同じである。CCDカメラ50aには同軸落射照明51aが光軸に入射されており、同軸落射照明51aからの光はハーフミラー43aにより2つの光路L1、L2に分岐される。光路L1は、ハーフミラー43aをそのまま直進し、基準マーク61を設けられたガラスチャート60に進み反射して、ハーフミラー43aを透過してCCDカメラ50aに戻る光路である。光路L2は、ハーフミラー43で90度折り曲げられ、PZTユニット18に進み反射して、ハーフミラー43で反射され、CCDカメラ50aに戻る光路である。なお、光路L2においては、接合時ではノズルプレート4に進み、反射して、ハーフミラー43で反射され、CCDカメラ50aに戻る光路である。このような光路L1、L2の画像はCCDカメラ50aにて合焦するように、ハーフミラー43を配置することで二焦点検出光学系を構成している。また、CCDカメラ50aには高倍率(×6倍)のマシンビジョンレンズが取付けられている。これにより、第1基準マーク61a、61bまたは第2基準マーク62a、62b、及びPZTユニットのアライメントマーク109a、109bまたはノズルアライメントマーク101a、101bをそれぞれ拡大して検出することができる。
ここで、二焦点検出光学系で検出される実際の基準マーク及びアライメントマークについて、本実施例の装置における検出光学手段200、300のレイアウトを示した図20に基づいて説明する。はじめに、PZTユニット18を下吸着ステージ31に固定する。検出光学手段200、300をZ軸ステージ54の下位置において、光路L1でガラスチャート60長手方向の両端に設けた第1基準マーク61a、61bを検出し、光路L2でPZTユニットのアライメントマーク109a、109bとを同時に検出する。次に、ノズルプレート付き一体部品17を図18の上吸着ステージ34に吸着させる。検出光学手段200、300をZ軸ステージ54上位置に移動させ、Z軸ステージ54の上記下位置から上位置までの移動量は、正確にノズルプレート付き一体部品17の厚さ分(本実施例では0.5[mm])とする。このとき、ガラスチャート60の第1基準マーク61aと第2基準マーク62aとの間の距離、及び第1基準マーク61bと第2基準マーク62bとの間の距離も、正確にノズルプレート付き一体部品17の厚さ分(本実施例では0.5[mm])である。これにより、検出光学手段200、300はZ軸ステージ54の上位置にて、光路L1でガラスチャート60長手方向の両端に設けた第2基準マーク62a、62bを検出し、光路L2でノズルアライメントマーク101a、101bとを同時に検出する。ここで、検出光学手段200、300は、CCDカメラ50と同軸落射照明51と図示されない画像処理52とから構成される。
次に、本実施形態に係る製造装置における検出光学手段の光路L1、L2の調整方法について説明する。図20に示す検出光学手段の光路L1、L2の光軸調整は、ハーフミラー43とガラスチャート60の位置を調整して固定することで行われる。光軸調整する際には、PZTユニット18と同じ形状であり、アライメントマークが形成されたマスターユニットとマスターユニットアライメントマークを替わりに用いる。マスターユニットアライメントマークとガラスチャート60の第1基準マーク61a、61bを検出光学手段200、300であるCCDカメラ50a、50bで合成した画像を取得し位置が合うように調整する。マスターユニットのマスターユニットアライメントマークの位置とガラスチャートの第1基準マークの位置とを合わせる手順について以下に説明する。図21(a)〜(d)はCCDカメラ50a、50bでの検出画像を示した図である。
(1)はじめに、図20のXYθステージ37の原点位置(不図示)に、ガラスチャート60を略設計位置に仮固定する。CCDカメラ50a、50bにおいて、Z軸ステージ54を使ってZ方向に検出高さを調整し、光路L1による画像検出できるようにする。図21(a)のようになる。CCDカメラ50a、50bの撮像範囲に第1基準マーク61a、61bが写るようにするとともに、撮像範囲の水平線と第1基準マークの十字の水平線とが一致するようにCCDカメラ50a、50bをZ方向に調整する。
(2)次に、PZTユニット18の代替用のマスターユニットを固定し、続いてマスターユニットのアライメントマーク209a、209bの直上の位置にハーフミラー43を固定させて光路L2を形成する。このとき、前述の光路L1で取得したガラスチャート60の第1基準マーク61a、61bの画像と、光路L2で取得したマスターユニットアライメントマーク209a、209bの画像における上下方向の高さが揃うようにする。例えば、ハーフミラー43はY方向に移動させて微調整する。これにより、光路L1で取得した第1基準マーク61a、61bの画像における高さの位置は動かないが、光路L2で取得したマスターユニットアライメントマーク209a,209bから反射してくるハーフミラー43の入射位置が上下する。これにより、第1基準マーク61a、61bの画像と、光路L2で取得したマスターユニットアライメントマーク209a、209bの画像における上下方向の高さを一致させることができる。このとき、ハーフミラー43の入射位置も移動するので、マスターユニットアライメントマーク209a、209bのピントを合わせることができる。具体的には、CCDカメラ50において手動Y軸ステージ53yを用いてY方向に移動することで、マスターユニットアライメントマーク209a、209bにピントを合わせることができる。図21(b)のようになる。
(3)次に、図20のCCDカメラ50a、50b及びガラスチャート固定ベース44を、手動X軸ステージ53zを用いてX方向に移動する。これにより、光路L2で取得したマスターユニットアライメントマーク209a、209bの画像が撮像範囲の中央にくるように調整する。図21(c)のようになる。
(4)次に、図20の光路L1による検出画像であるガラスチャート60の第1基準マーク61a、61bの画像のピントが合うように、ガラスチャート60のY方向の取り付け位置をガラスチャート位置・姿勢調整手段62を調整する。さらに、ガラスチャート60の第1基準マーク61a、61bと、マスターユニットのマスターユニットアライメントマーク209a、209bとが、それぞれ中心位置が画角中央で合うように、図20のガラスチャート60のX方向の取り付け位置を位置・姿勢調整手段62を用いて微調整して固定する。ガラスチャート60の第1基準マーク61a、61bは光路L1による検出画像であり、マスターユニットのマスターユニットアライメントマーク209a、209bは、光路L2による検出画像である。これにより、ガラスチャート60の取り付け位置が決まる。図21(d)のようなる。
次に、本実施形態に係る製造装置を用いるインクジェット式記録ヘッド220の所定位置へのアライメント動作と接合動作について説明する。図22はその手順を示したフローチャートである。加圧ステージ36(ST:20[mm])は、加圧ポジション(下降位置)とギャップポジション(中間位置)と退避ポジション(上昇位置)がある。加圧ポジションの位置は、図2のノズルプレート付き一体部品17とPZTユニット18との間に所定の接合荷重が作用する下降位置である。ギャップポジションの位置は、ノズルプレート付き一体部品17とPZTユニット18との間にわずかな間隔をあけて停止している位置である。退避ポジションの位置は、ノズルプレート付き一体部品17とPZTユニット18との間に大きな間隔があいている位置であり、部品の投入・排出する位置である。図20に示すように、XYθステージ37は、検出光学手段200、300から取得した撮像結果をもとに計算された移動指令に対して、自動アライメントする自動ステージである。図19に示す上吸着ステージ34/下吸着ステージ31はワークを真空吸着するプレートである。図20に示すZ軸ステージ54は検出光学手段200、300を液室厚さ分(本実施例では、0.5[mm])だけ正確に上下動するステージである。下降ポジションで、ガラスチャート60の第1基準マーク61をCCDカメラ50画角中央で撮像する位置である。上昇ポジションで、下降ポジションより、正確に液室厚さ分(本実施例では、0.5[mm])だけ上昇させた位置であり、ガラスチャート60の第2基準マーク62をCCDカメラ50画角中央で撮像する位置である。
図22において、図20の加圧ステージ35を退避ポジションまで上げておく。XYθステージ37を原点位置まで移動させる。Z軸ステージ54を下降ポジションまで下げておく。接着剤が塗布された状態のPZTユニット18を固定する(ステップS101)。具体的には、PZTユニット18の上面接合面に接合用の接着剤と、上面四隅に設けた加圧逃げ部に仮接合用のUV接着剤とを予め塗布しておく。接着剤としては、例えば、熱硬化性のエポキシ系接着剤などが適している。接着剤を塗布されたPZTユニット18を搬送し、固定保持手段30を使ってクランプし、その位置で下吸着ステージ31に真空吸着させる。
次に、検出光学手段200、300により、光路L1でガラスチャート60の第1基準マーク61a、61b、光路L2でPZTユニットアライメントマーク109a、109bを同時検出する。第1基準マーク61a、61bの中心座標に対するPZTユニットアライメントマーク109a、109bの中心座標のずれ量を測定し記憶する(ステップS102)。ノズルプレート付き一体部品17を上吸着ステージ34にノズル吐出面を真空吸着させる(ステップS103)。Z軸ステージ54を上昇ポジションまで上げる。加圧ステージをギャップポジションに移動する(ステップS104)。検出光学手段200、300により、光路L1でガラスチャート60の第2基準マーク62a、62b、光路L2でノズルアライメントマーク101a、101bを同時検出する(ステップS105)。ステップS105にて検出した、第2基準マーク62a、62bの中心座標に対するノズルアライメントマーク101a、101bの中心座標のずれ量が、上記位置ずれ量と同じになるように、XYθステージ37の移動によりPZTユニット18をアライメントする。
ここで、図23はアライメントの概要を示した図である。簡略して説明するため、例えば、ステップS102で記憶した位置ずれ量がゼロの場合とし、光路L2で検出されたノズルアライメントマーク101a、101bが図23(a)のような場合とする。まず、XYθステージをθ回転することで、ノズルアライメントマーク101a、101bの互いの検出高さを揃え、図23(b)のようにする。次に、XYθステージをX方向に移動することで、第2基準マーク62a、62bが移動し、ノズルアライメントマーク101a、101bのX方向座標と位置を合わせ、図23(c)のようにする。次に、XYθステージをY方向に移動することで、ハーフミラー43が移動することで、第2基準マーク62a、62bのY座標に対して、ノズルアライメントマーク101a、101bのY方向座標と位置を合わせ、図23(d)のようにする。これにより、第2基準マーク62a、62bの中心座標に対するノズルアライメントマーク101a、101bの中心座標のずれ量をゼロにすることができる。この手順でアライメントを行えば、各軸の移動により、独立してアライメントの収束動作を行えることから、記憶した任意の位置ずれ量に対して、そのずれ量に合わせてオフセットした位置でアライメントすることができる。
次に、倣い・ロック機構38を倣い解除し、ノズルプレート付き一体部品17の姿勢をフリーにする(ステップS107)。加圧ステージ35を加圧ポジションまで下げ、荷重コントロールにて、弱圧5Nが作用するように加圧する。この弱圧荷重が作用することで、ノズルプレート付き一体部品17の姿勢は、PZTユニット18接合面と平行となる。この状態で、倣い・ロック機構38により、姿勢を固定する(ステップS108)。この状態で、XYθステージ37を用い、ガラスチャート60の第2基準マーク62a、62bとノズルアライメントマーク101a、101bをCCDカメラ50a、50bにより同一視野で撮像した合成画像をもとに、画像処理装置52を使い位置ずれ量を算出する。そして、ステップS102で記憶した位置ずれ量と同じなるように、位置調整量としてXYθステージ37への移動指令を行う。これにより、ガラスチャート60の第2基準マーク62a、62bの位置とノズルアライメントマーク101a、101bの位置がアライメントされる(ステップS109)。
次いで、倣い・ロック機構38の倣いを解除し、ノズルプレート付き一体部品17の姿勢が加圧中もPZTユニット18接合面に倣い平行に加圧できるようにする(ステップS110)。加圧ステージ35を加圧ポジションのまま、荷重コントロールにて、強加圧60Nが作用するように加圧する。この強加圧荷重が作用することで、ノズルプレート付き一体部品17とPZTユニット18には接合荷重が作用する(ステップS111)。ノズルプレート付き一体部品17とPZTユニット18には接合荷重が作用している状態であり、加圧逃げ部に塗布されている仮接着剤には接合荷重がかからない状態である。そして、例えば、四方向からUV照射器にてUV光を照射して仮接着剤を硬化させて固定する(ステップS112)。ノズルプレート付き一体部品17を固定していた上吸着ステージ34の真空吸着をオフにする。次に、加圧ステージ35を退避ポジションまで移動し、ノズルプレート付き一体部品17が接合されたPZTユニット18を固定していた下吸着ステージ31の真空吸着もオフにしたのち、接合部品を取り出す(ステップS113)。
以上の各ステップの順に接合を行うことで、PZTユニットとノズルプレート付き一体部品とを高い位置精度で接合される。また、ノズルプレートにおいて、吐出ノズル孔とノズルアライメントマークの位置関係は加工機の精度で高精度に加工することができる。よって、最終的に、PZTユニットの各圧電素子の伸縮位置とノズル位置とを高精度に位置決めしたインクジェットヘッドを組み立てるこができ、インクジェットヘッド記録装置の高い着弾位置精度を確保することができる。なお、PZTユニットとノズルプレート付き一体部品とが位置合わせされたとき、ノズルアライメントマーク101a、101bとPZTユニットアライメントマーク109a、109bとが、面方向からみて互いに同じ位置に形成されている例で説明している。しかし、これに限定する必要はなく、互いに所定の位置関係を備えていればよい。この場合、第1基準マーク61aと第2基準マーク62aとの間の距離や第1基準マーク61bと第2基準マーク62bとの間の距離も上記所定の位置関係に応じて可変してよい。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
位置合わせ工程では、アクチュエータユニットにおける流路ユニットと接合する側の面内に形成された第1マークと流路ユニットにおけるノズル板のノズルが外部に開口する側の面内に形成された第2マークとをそれぞれ撮像手段によって撮像し、アクチュエータユニットと流路ユニットとで位置合わせがなされた場合に第1マークと第2マークとが撮像手段の視野内でとる位置関係に対応した位置関係を視野内でとるように予め相対位置が設定され、かつ、撮像手段による撮像時のアクチュエータユニットや流路ユニットの配置位置とは異なる所定の位置に配置された第1基準マークと第2基準マークとをそれぞれ撮像手段で撮像し、視野内における第1マークと第1基準マークとの位置関係と、視野内における第2マークと第2基準マークとの位置関係とが一致するようにアクチュエータユニットと流路ユニットとの間の位置調整を行う。これによれば、上記実施形態について説明したように、第2マークが流路ユニットにおけるノズル板のノズルが外部に開口する側の面内に形成されており、第2マークを含むノズル面から正反射する光が多く、第2マークは明るく表示されている。これにより、従来に比して第2マークを精度良く検出することができる。第1マークと第1基準マークとの位置関係、及び、第2マークと第2基準マークとの位置関係が撮像手段による視野内に写されている。このため、位置合わせは、撮像手段の視野内を見て、第1マークと第1基準マークとの位置関係が第2マークと第2基準マークとの位置関係とを一致させるように、アクチュエータユニットと流路ユニットとの間の位置調整を行う。この位置調整を行うと流路ユニットとアクチュエータユニットとの互いに位置を調整すれば、第1マークと第2マークとの位置関係は理想の位置関係になる。よって、流路ユニットとアクチュエータユニットとを高精度に位置あわせすることができる。
(態様2)
(態様1)において、第1基準マークと第2基準マークとの間の距離が流路ユニットの厚さであるように第1基準マークと第2基準マークとを配置する。これによれば、上記実施形態について説明したように、流路ユニットとアクチュエータユニットとが理想的な位置合わせがなされた場合、第1マークと第2マークとがノズル板のノズル面方向からみて同じ位置になっているときは、基準部材に形成されている第1基準マークと第2基準マークとの間の距離は、流路ユニットの厚さになる。これにより、位置合わせを行うとき、アクチュエータユニットや流路ユニットの設置誤差があっても第1位置ずれ量と第2位置ずれ量とが等しくなるようにアクチュエータユニット又は流路ユニットを移動させることで、位置合わせの位置は移動するが、位置合わせは高精度で行うことができる。
(態様3)
(態様1)において、視野は、同一の前記撮像手段によって撮像された視野である。これによれば、上記実施形態について説明したように、同一の撮像方向で位置合わせを行い、アクチュエータユニット又は流路ユニットを移動させることで、アクチュエータユニットと流路ユニットとの間の位置調整を行うことができる。位置合わせの位置は移動するが、位置合わせは高精度で行うことができる。
(態様4)
アクチュエータユニットにおける流路ユニットと接合する側の面内に形成された第1マークと流路ユニットにおけるノズル板のノズルが外部に開口する側の面内に形成された第2マークとをそれぞれ撮像する撮像手段を少なくとも備え、アクチュエータユニットと流路ユニットとで理想的な位置合わせがなされた場合に第1マークと第2マークとが撮像手段の視野内でとる位置関係に対応した位置関係を視野内でとるように予め相対位置が設定され、かつ、撮像手段による撮像時のアクチュエータユニットや流路ユニットの配置位置とは異なる所定の位置に配置された第1基準マークと第2基準マークとをそれぞれ撮像手段で撮像し、位置合わせ手段によって、視野内における第1マークと第1基準マークとの位置関係と、視野内における第2マークと第2基準マークとの位置関係とが一致するようにアクチュエータユニットと流路ユニットとの間の位置調整を行う。これによれば、上記実施形態について説明したように、第2マークが流路ユニットにおけるノズル板のノズルが外部に開口する側の面内に形成されており、第2マークを含むノズル面から正反射する光が多く、第2マークは明るく表示されている。これにより、従来に比して第2マークを精度良く検出することができる。第1マークと第1基準マークとの位置関係、及び、第2マークと第2基準マークとの位置関係が撮像手段による視野内に写されている。このため、位置合わせは、撮像手段の視野内を見て、第1マークと第1基準マークとの位置関係が第2マークと第2基準マークとの位置関係とを一致させるように、アクチュエータユニットと流路ユニットとの間の位置調整を行う。この位置調整を行うと流路ユニットとアクチュエータユニットとの互いに位置を調整すれば、第1マークと第2マークとの位置関係は理想の位置関係になる。よって、流路ユニットとアクチュエータユニットとを高精度に位置あわせすることができる。
(態様5)
(態様4)において、第1基準マークと第2基準マークとの間の距離が流路ユニットの厚さであるように第1基準マークと第2基準マークとを配置する。これによれば、上記実施形態について説明したように、流路ユニットとアクチュエータユニットとが理想の位置で位置合わせされている場合、第1マークと第2マークとがノズル板のノズル面方向からみて同じ位置になっているときは、基準部材に形成されている第1基準マークと第2基準マークとの間の距離は、流路ユニットの厚さになる。これにより、位置合わせを行うとき、アクチュエータユニットや流路ユニットの設置誤差があっても第1位置ずれ量と第2位置ずれ量とが等しくなるようにアクチュエータユニット又は流路ユニットを移動させることで、位置合わせの位置は移動するが、位置合わせは高精度で行うことができる。
(態様6)
(態様4)において、視野は、同一の撮像手段によって撮像された視野である。これによれば、上記実施形態について説明したように、同一の撮像方向で位置合わせを行い、アクチュエータユニット又は流路ユニットを移動させることで、アクチュエータユニットと流路ユニットとの間の位置調整を行うことができる。位置合わせの位置は移動するが、位置合わせは高精度で行うことができる。
(態様7)
(態様6)において、第1マークと第1基準マークとの位置関係と、第2マークと第2基準マークとの位置関係とが、同一の撮像手段に結像させる光学手段を設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、同軸落射光学系の光軸をハーフミラーで分割し、第1光学経路が基準部材のガラスチャートの第2基準マークに簡単に合焦させることができる。
(態様8)
(態様7)において、光学手段は、ハーフミラーを備える。これによれば、上記実施形態について説明したように、撮像手段による撮像時のアクチュエータユニットや流路ユニットの配置位置とは異なる所定の位置に配置された第1基準マークと第2基準マークとをそれぞれ同一の撮像手段で撮像できる。
(態様9)
液滴を吐出するノズルが形成されたノズル板と、ノズルと連通する液室が形成された流路板と、液室の壁面の一部を形成する壁面部材とを接合して流路ユニットと、流路ユニットに形成される液室の圧力変化を付与するアクチュエータ部材を備えたアクチュエータユニットとを備える液滴吐出ヘッドにおいて、アクチュエータユニットにおける流路ユニットと接合する側の面内には流路ユニットとの位置合わせ用の第1マークが形成され、流路ユニットにおけるノズル板のノズルが外部に開口する側の面内にはアクチュエータユニットとの位置合わせ用の第2マークが形成され、液滴吐出方向における第1マークと第2マークとの間の距離は、流路ユニットの厚さである。これによれば、上記実施形態について説明したように、流路ユニットとアクチュエータユニットとが位置合わせされ、第1マークと第2マークとがノズル板のノズル面方向からみて視野内にある。このときは、第1基準マークと第2基準マークは上記視野内にある。第1マークと第1基準マークとの位置関係と第2マークと第2基準マークとの位置関係とが一致するように行う位置合わせを同一の視野内で行う。このため、アクチュエータユニットや流路ユニットの位置調整が簡単にでき、位置合わせの精度も向上する。これにより、流路ユニットとアクチュエータユニットとが高精度で製造された液滴吐出ヘッドを提供できる。
17 ノズルプレート付き一体部品
18 PZTユニット
31 下吸着ステージ
32 クランプ手段
33 クランプ手段
34 上吸着ステージ
35 加圧ステージ
36 加圧ステージ
37 XYθステージ
38 接合面倣い機構
39 加圧アクチュエータ
40 ガイド機構
41 加圧テーブル
42 ブロックベース
43a ハーフミラー
43b ハーフミラー
44 ガラスチャート固定ベース
48 UV照射器
50a CCDカメラ
50b CCDカメラ
51a 光源
51b 光源
53x X軸ステージ
53y Y軸ステージ
54 Z軸ステージ
60 ガラスチャート
61a 第1基準マーク
61b 第1基準マーク
62a 第2基準マーク
62b 第2基準マーク
63 姿勢・位置調整手段
64 ガラスチャート連結ブロック
70 シリンダ
71 ピストン
72 ロックポート
73 フリーポート
74 給気ポート
75 凸球面
76 球面部材
77 凹球面
78 受け部材
79 受け軸受部材
81 真空ポート
82 真空ポート
83 真空ポート
91 接着剤
92 加圧逃げ部
101a ノズルアライメントマーク
101b ノズルアライメントマーク
109a PZTユニットアライメントマーク
109b PZTユニットアライメントマーク
121a アライメントマーク
200 検出光学手段
209a マスターユニットアライメントマーク
209b マスターユニットアライメントマーク
300 検出光学手段
特開2005−246841号公報

Claims (9)

  1. 液滴を吐出するノズルが形成されたノズル板と、前記ノズルと連通する液室が形成された流路板と、前記液室の壁面の一部を形成する壁面部材とを接合して流路ユニットを組み立てる流路ユニット組立工程と、流路ユニットと、流路ユニットに形成される液室の圧力変化を付与するアクチュエータ部材を備えたアクチュエータユニットとを位置合わせする位置合わせ工程と、位置合わせされた流路ユニットとアクチュエータユニットとを接合する接合工程とを有する液滴吐出ヘッドの製造方法において、
    前記位置合わせ工程では、
    前記アクチュエータユニットにおける前記流路ユニットと接合する側の面内に形成された第1マークと前記流路ユニットにおける前記ノズル板のノズルが外部に開口する側の面内に形成された第2マークとをそれぞれ撮像手段によって撮像し、
    前記アクチュエータユニットと前記流路ユニットとで位置合わせがなされた場合に前記第1マークと前記第2マークとが前記撮像手段の視野内でとる位置関係に対応した位置関係を前記視野内でとるように予め相対位置が設定され、かつ、前記撮像手段による撮像時の前記アクチュエータユニットや前記流路ユニットの配置位置とは異なる所定の位置に配置された第1基準マークと第2基準マークとをそれぞれ前記撮像手段で撮像し、
    前記視野内における前記第1マークと前記第1基準マークとの位置関係と、前記視野内における前記第2マークと前記第2基準マークとの位置関係とが一致するように前記アクチュエータユニットと前記流路ユニットとの間の位置調整を行うことを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  2. 請求項1記載の液滴吐出ヘッドの製造方法において、
    前記第1基準マークと前記第2基準マークとの間の距離が前記流路ユニットの厚さであるように前記第1基準マークと前記第2基準マークとを配置することを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  3. 請求項1記載の液滴吐出ヘッドの製造方法において、
    前記視野は、同一の前記撮像手段によって撮像された視野であることを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  4. 液滴を吐出するノズルが形成されたノズル板と、前記ノズルと連通する液室が形成された流路板と、前記液室の壁面の一部を形成する壁面部材とを接合して流路ユニットを組み立て、流路ユニットと、流路ユニットに形成される液室の圧力変化を付与するアクチュエータ部材を備えたアクチュエータユニットとを位置合わせする位置合わせ手段と、位置合わせされた流路ユニットとアクチュエータユニットとを接合する接合手段とを備える液滴吐出ヘッドの製造装置において、
    アクチュエータユニットにおける前記流路ユニットと接合する側の面内に形成された第1マークと前記流路ユニットにおける前記ノズル板のノズルが外部に開口する側の面内に形成された第2マークとをそれぞれ撮像する撮像手段を少なくとも備え、
    前記アクチュエータユニットと前記流路ユニットとで位置合わせがなされた場合に前記第1マークと前記第2マークとが前記撮像手段の視野内でとる位置関係に対応した位置関係を前記視野内でとるように予め相対位置が設定され、かつ、前記撮像手段による撮像時の前記アクチュエータユニットや前記流路ユニットの配置位置とは異なる所定の位置に配置された第1基準マークと第2基準マークとをそれぞれ前記撮像手段で撮像し、前記位置合わせ手段によって、前記視野内における前記第1マークと前記第1基準マークとの位置関係と、前記視野内における前記第2マークと前記第2基準マークとの位置関係とが一致するように前記アクチュエータユニットと前記流路ユニットとの間の位置調整を行うことを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造装置。
  5. 請求項4記載の液滴吐出ヘッドの製造装置において、
    前記第1基準マークと前記第2基準マークとの間の距離が前記流路ユニットの厚さであるように前記第1基準マークと前記第2基準マークとを配置することを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造装置。
  6. 請求項4記載の液滴吐出ヘッドの製造装置において、
    前記視野は、同一の前記撮像手段によって撮像された視野であることを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造装置。
  7. 請求項6記載の液滴吐出ヘッドの製造装置において、
    前記第1マークと前記第1基準マークとの位置関係と、前記第2マークと前記第2基準マークとの位置関係とが、同一の前記撮像手段に結像させる光学手段を設けたことを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造装置。
  8. 請求項7記載の液滴吐出ヘッドの製造装置において、
    前記光学手段は、ハーフミラーを備えることを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造装置。
  9. 液滴を吐出するノズルが形成されたノズル板と、前記ノズルと連通する液室が形成された流路板と、前記液室の壁面の一部を形成する壁面部材とを接合して流路ユニットと、流路ユニットに形成される液室の圧力変化を付与するアクチュエータ部材を備えたアクチュエータユニットとを備える液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記アクチュエータユニットにおける前記流路ユニットと接合する側の面内には前記流路ユニットとの位置合わせ用の第1マークが形成され、
    前記流路ユニットにおける前記ノズル板のノズルが外部に開口する側の面内には前記アクチュエータユニットとの位置合わせ用の第2マークが形成され、
    液滴吐出方向における前記第1マークと前記第2マークとの間の距離は、前記流路ユニットの厚さであることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
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