JP4288519B2 - アライメント装置及びアライメント方法 - Google Patents

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Description

本発明はアライメント装置及びアラインメント方法に関し、特に光学手段の光軸を所定通りに調整する際に用いて有用なものである。
インクジェット式プリンタやプロッタ等のインクジェット式記録装置は、インクカートリッジやインクタンクなどの液体収容部に収容されたインクをインク滴として吐出するインクジェット式記録ヘッドを含むインクジェット式記録ヘッドユニット(以下、ヘッドユニットと言う)を具備する。ここで、インクジェット式記録ヘッドは並設されたノズル開口からなるノズル列を有するもので、そのインク吐出面側はカバーヘッドで保護されている。カバーヘッドは、インクジェット式記録ヘッドのインク滴吐出面側に設けられてノズル開口を露出する開口窓部を有する窓枠部と、窓枠部からインクジェット式記録ヘッドの側面側に折り曲げ成形された側壁部とを有し、側壁部をインクジェット式記録ヘッドの側面に接合することで固定されている(例えば、特許文献1参照)。
また、前記カバーヘッドや固定板等の固定部材と複数のインクジェット式記録ヘッドとを接合する際には、平板状のガラスマスクに設けられた基準マークに、インクジェット式記録ヘッドのノズルプレートに設けられたアライメントマークが合致するように固定部材に対しインクジェット式記録ヘッドを動かして所定の位置決めを行なっている。さらに詳言すると、光軸をマスク側から基準マークを介してアライメントマークの方向に向けた光学手段で、基準マークとこれに位置的に対応するアライメントマークとを同時に観察して両者の位置が重なり合うようインクジェット式記録ヘッドの位置を調整している。したがって、光学手段の光軸は、正確に基準マーク及びアライメントマークの方向を向いているのが望ましい。
特に、アライメントの迅速化乃至合理化を図るため、ワークである一個のインクジェット式記録ヘッドに対して2個のアライメントマークを2台の顕微鏡等の光学手段を用いて同時に観察しつつ2箇所のアライメントマークに対する位置合わせを一度に行うことが考えられるが、この場合には各光学手段の相対的な光軸ずれを生起しないように調整しておく必要がある。
この種の光軸合わせに関する従来技術として、光軸とアライメントマスク、ワークとの傾きによるアライメントマークのずれ量を考慮してアライメントを行なうものが存在する(特許文献2参照)。
特開2002−160376号公報(第4頁、図3) 特開2001−153608号公報(第4頁、図2)
しかしながら、上述の如き従来技術に係る光軸合わせ方法では、ずれ量の演算が必要になるばかりでなく、演算により求めたずれ量に基づき補正をかける方式であるので、アライメントマークを視認することができず、アライメントが困難である。
なお、このような問題は、インクジェット式記録ヘッドユニットの製造に伴うアライメントの際だけでなく、他の液体噴射ヘッドユニットの製造に伴うアライメントの際にも同様に発生する。
本発明は、上述の如き従来技術に鑑み、光学手段の光軸を正規な状態に容易に調整して高精度のアライメントに資することができるアライメント装置及びアライメント方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、
位置合わせ用の複数のアライメントマークが設けられた複数のワークを相対的に位置決め接合する際に用いられるアライメント装置であって、
基準マークが設けられている透明部材であるマスクと、
自身の表面が前記ワークのアライメントマークが形成された面と平行になるように前記マスクと前記ワークとの間に着脱可能に、配設されたミラーと、
前記ミラーの装着時において、前記基準マークと前記ミラーに写った前記基準マークの虚像とを同時に観察して前記基準マークの実像と前記虚像とが重なるように、前記マスクの前記ミラーとは反対側から前記基準マークを介して前記ミラーの方向に向けられている光軸の傾きを調整し得るとともに、前記光軸の前記調整後の前記ミラーの取り外し時において、前記光軸上の前記基準マークに対する前記アラインメントマークの相対位置を観察できるように構成した光学手段とを有することを特徴とするアライメント装置にある。
本態様によれば、光学手段による観察に基づき基準マークの実像とミラーに写った虚像とが重なるように光軸を調整しているので、かかる調整が完了した時点での光軸はマスクに対し直角となっている。したがって、この光軸上に基準マークとアライメントマークとが位置するようにアライメントを行なえば高精度のワークの位置決めを行うことができる。
本発明の第2の態様は、
上記第1の態様に記載するアライメント装置において、
前記マスクの基準マークから前記ワークのアライメントマークまでの距離をdとするとき、前記基準マークから前記ミラーまでの距離が(1/2)・dとなるようにミラーを配設したことを特徴とするアライメント装置にある。
本態様によれば、ミラーに写る基準マークの虚像の位置をワークのアライメントマークの位置に一致させることができるので、光学手段の合焦位置を前記虚像にもってくれば自動的にアライメント時のアライメントマークに焦点が合うこととなる。したがって、焦点合わせも含め、容易に高精度の位置決めを行うことができる。
本発明の第3の態様は、
上記第1又は第2の態様に記載するアライメント装置において、
前記マスクは前記光軸に沿いアライメントマークに向けて突出する凸部を有し、この凸部に基準マークを設けたものであることを特徴とするアライメント装置にある。
本態様によれば、基準マークとアライメントマークとの間の距離を小さくすることができる結果、光軸のずれを可及的に小さくでき、またマスクを厚い部材、すなわち十分な剛性を有する部材で支持することができ、前記部材の撓み等によるずれを生起することもないので、さらに高精度の位置決めを行うことができる。
本発明の第4の態様は、
上記第1乃至第3の態様の何れか一つに記載するアライメント装置において、
前記光学手段は、独立した複数の光軸をそれぞれ有する複数台で構成したことを特徴とするアライメント装置にある。
本態様によれば、簡単に光学手段の光軸を調整し得、これは複数の光学手段の各光軸の相対的な調整にも適用し得る。調整後の光軸は何れもマスク面に対し直角になっているからである。
この結果、複数台の光学手段を用いて一つのワークに対し二つのアライメントマークで前記ワークの所定位置への位置決めを行なうことができるばかりでなく、この位置決めを高精度に行うことができる。すなわち、一つのワークに対し一回の作業で迅速且つ高精度のアライメントを行なうことができるようになる。
本発明の第5の態様は、
上記第1乃至第4の態様の何れか一つに記載するアライメント装置において、
前記光学手段は、光軸を共有する一つの光学系が前記基準マークの実像に焦点を合わせ得るとともに他の光学系が前記基準マークのミラーに写った虚像に焦点を合わせ得るようにした二焦点顕微鏡で構成したことを特徴とするアライメント装置にある。
本態様によれば、二焦点顕微鏡を用いて基準マークの実像とミラーに写った虚像とを同時に見ることができ、しかも一つの光学系と他の光学系とで個別に焦点を合わせた実像と虚像との画像を重ね合わせて所定の光軸調整を行なうことができる。すなわち、各光学系の被写界深度を可及的に小さくしてその分倍率を大きくすることができる。
この結果、光学手段の光軸調整を高精度に行い得るばかりでなく、ワークの所定の位置決めをさらに高精度に行うことができる。
本発明の第6の態様は、
上記第1乃至第5の態様の何れか一つに記載するアライメント装置において、
前記ワークは液体噴射ヘッドであることを特徴とするアライメント装置にある。
本態様によれば、複数の液体噴射ヘッドのアライメントに際し上記第1乃至第5の態様と同様の作用・効果を得る。
本発明の第の態様は、
位置合わせ用の複数のアライメントマークが設けられた複数のワークと、このワークのそれぞれを相対的に位置決め接合する際におけるアライメント方法であって、
前記アライメントマークがそれぞれ位置合わせされる基準マークが設けられている透明部材であるマスクと前記ワークとの間に、前記ワークのアライメントマークが形成された面と自身の表面とが平行になるようにミラーを配設する工程と、
光軸を前記マスク側から前記基準マークを介して前記ミラーの方向に向けた光学手段で前記基準マークと前記ミラーに写った前記基準マークの虚像とを同時に観察して両者が重なるように前記光軸の傾きを調整する工程と、
その後前記ミラーを取り外し、前記光学手段により前記光軸上の前記基準マークに対する前記アラインメントマークの相対位置を観察して、前記アライメントマークが前記基準マークと重なるように前記ワークの位置を調整する工程とを有することを特徴とするアラインメント方法にある。
本態様によれば、光学手段による観察に基づき基準マークの実像とミラーに写った虚像とが重なるように光軸を調整することで、かかる調整が完了した時点での光軸をマスクに対し直角にすることができる。したがって、この光軸上に基準マークとアライメントマークとが位置するようにアライメントを行なえば高精度のワークの位置決めを行うことができる。また、光軸が複数存在する場合でも容易に各光軸間の相対的な関係を一定にすることができる。
<インクジェット式記録ヘッドユニット>
本発明の実施の形態に係るアライメント装置を説明するのに先立ちインクジェット式記録ヘッドを有するインクジェット式記録ヘッドユニットを説明しておく。インクジェット式記録ヘッドが当該アライメントの対象となるワークの一例である。
図1は前記インクジェット式記録ヘッドユニットの分解斜視図、図2はインクジェット式記録ヘッドユニットの組立斜視図、図3はその要部断面図である。
これらの図に示すように、インクジェット式記録ヘッドユニット200(以下、ヘッドユニット200と言う)は、カートリッジケース210、インクジェット式記録ヘッド220、カバーヘッド240及び固定板250を有する。
これらのうち、カートリッジケース210は、インクカートリッジ(図示なし)がそれぞれ装着されるカートリッジ装着部211を有する前記インクカートリッジの保持部材である。インクカートリッジは、例えばブラック及び3色のカラーインクが充填された別体で構成されたインク供給手段である。すなわち、カートリッジケース210には、各色のインクカートリッジがそれぞれ装着される。
また、図3に特に明示するように、カートリッジケース210には、一端が各カートリッジ装着部211に開口するとともに他端がヘッドケース230側に開口する複数のインク連通路212が設けられている。さらに、カートリッジ装着部211のインク連通路212の開口部分には、インクカートリッジのインク供給口に挿入されるインク供給針213が固定されている。この固定は、インク内の気泡や異物を除去するためにインク連通路212に形成されたフィルタ(図示なし)を介して行なわれる。
ヘッドケース230は、カートリッジケース210の底面に固着されている。インクジェット式記録ヘッド220は、複数の圧電素子300を有するとともに、カートリッジケース210とは反対側の端面に圧電素子300の駆動によってノズル開口21からインク滴を吐出するもので、インクカートリッジの各色のインクを吐出するようインク色毎に対応して複数個設けられている。そこで、ヘッドケース230も各インクジェット式記録ヘッド220に対応してそれぞれ独立して複数個設けられている。
上述の如きインクジェット式記録ヘッド220及びヘッドケース230について図4及び図5を追加してさらに詳細に説明する。ここで、図4はインクジェット式記録ヘッド220及びヘッドケース230の要部の分解斜視図、図5はインクジェット式記録ヘッド220及びヘッドケース230の断面図である。
両図に示すように、インクジェット式記録ヘッド220は、ノズルプレート20、流路形成基板10、保護基板30及びコンプライアンス基板40の4つの基板で構成されている。これらのうち流路形成基板10は、本例では、シリコン単結晶基板からなり、その一方面には予め熱酸化により形成した二酸化シリコンからなる弾性膜50が形成されている。この流路形成基板10には、複数の隔壁によって区画された圧力発生室12が形成されている。本例では、流路形成基板10の幅方向に関し2個づつの2列の圧力発生室12が、流路形成基板10の他方面側から異方性エッチングにより形成されている。また、各列の圧力発生室12の長手方向外側には、後述する保護基板30に設けられるリザーバ部31と連通し、各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバ100を構成する連通部13が形成されている。連通部13は、インク供給路14を介して各圧力発生室12の長手方向一端部とそれぞれ連通されている。
流路形成基板10の開口面側には、ノズルプレート20が接着剤や熱溶着フィルム等を介して固着されている。このノズルプレート20には各圧力発生室12のインク供給路14とは反対側で連通するノズル開口21が穿設されている。かくして、本例では、1個のインクジェット式記録ヘッド220にノズル開口21が並設されたノズル列21Aが2列設けられている。
ここで、ノズルプレート20は、厚さが例えば0.01〜1mm、線膨張係数が300℃以下(例えば2.5〜4.5[10−6/℃])であるガラスセラミックス、シリコン単結晶基板又はステンレス鋼等で好適に形成することができる。また、ノズルプレート20には、固定板250との位置合わせを行う際に使用されるアライメントマーク22(後に詳説する)が設けられている。本例では、アライメントマーク22は、ノズル開口21の並設方向の端部に2個設けられている。
一方、流路形成基板10の開口面とは反対側には弾性膜50上に圧電素子300が配設されている。この圧電素子300は、酸化ジルコニウムからなる絶縁体膜55、金属からなる下電極膜、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等からなる圧電体層及び金属からなる上電極膜を順次積層することで形成される。
保護基板30は、圧電素子300が形成された流路形成基板10上に接合されている。リザーバ部31は、本例では、保護基板30を厚さ方向に貫通して圧力発生室12の幅方向に亘って形成されており、上述のように流路形成基板10の連通部13と連通されて各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバ100を構成している。また、保護基板30の圧電素子300に対向する領域には、圧電素子300の運動を阻害しない程度の空間を有する圧電素子保持部32が設けられている。このような保護基板30は、ガラス、セラミック、金属、プラスチック等で好適に形成し得るが、流路形成基板10の熱膨張率と略同一の材料を用いることが好ましく、本例では、流路形成基板10と同一材料のシリコン単結晶基板を用いて形成している。
さらに、保護基板30上には、各圧電素子300を駆動するための駆動IC110が設けられている。この駆動IC110の各端子は、図示しないボンディングワイヤ等を介して各圧電素子300の個別電極から引き出された引き出し配線と接続されている。そして、駆動IC110の各端子には、図1に示すような、フレキシブルプリントケーブル(FPC)等の外部配線111を介して外部と接続され、外部から外部配線111を介して印刷信号等の各種信号を受け取るようになっている。
コンプライアンス基板40は保護基板30上に接合されており、そのリザーバ100に対向する領域には、リザーバ100にインクを供給するためのインク導入口44が厚さ方向に貫通して形成されている。また、コンプライアンス基板40のリザーバ100に対向する領域のインク導入口44以外の領域は、厚さ方向に薄く形成された可撓部43となっており、リザーバ100は、可撓部43により封止されている。この可撓部43により、リザーバ100内にコンプライアンスを与えている。さらに詳言すると、コンプライアンス基板40上には、インク供給連通路231を有するヘッドケース230が設けられており、このヘッドケース230には、可撓部43に対向する領域に凹部232が形成され、可撓部43の撓み変形が適宜行われるようになっている。
ヘッドケース230には、保護基板30上に設けられた駆動IC110に対向する領域に厚さ方向に貫通した駆動IC保持部233が設けられており、外部配線111は、駆動IC保持部233を挿通して駆動IC110と接続されている。
上述の如き構成のインクジェット式記録ヘッド220は、インクカートリッジからのインクをインク連通路212(図3参照)及びインク供給連通路231を介してインク導入口44から取り込み、リザーバ100からノズル開口21に至るまで内部をインクで充満させる。かかる状態で、駆動IC110からの記録信号に従い、圧力発生室12に対応するそれぞれの圧電素子300に電圧を印加し、弾性膜50及び圧電素子300をたわみ変形させることにより、各圧力発生室12内の圧力を上げてノズル開口21からインク滴を吐出させる。
かかるインクジェット式記録ヘッド220を構成する各部材及びヘッドケース230には、組立時に各部材を位置決めするためのピンが挿入されるピン挿入孔234が角部の2箇所に設けられている。そして、ピン挿入孔234にピンを挿入して各部材の相対的な位置決めを行いながら部材同士を接合することで、インクジェット式記録ヘッド220及びヘッドケース230が一体的に組み合わせられる。
なお、上述したインクジェット式記録ヘッド220は、1枚のシリコンウェハ上に多数のチップを同時に形成し、ノズルプレート20及びコンプライアンス基板40を接着して一体化し、その後、図4に示すような1つのチップサイズの流路形成基板10毎に分割することによって形成する。
かかるインクジェット式記録ヘッド220及びヘッドケース230は、図1乃至図3に示すように、カートリッジケース210にノズル列21Aの並び方向に所定の間隔で4つ固定されている。すなわち、ヘッドユニット200には、ノズル列21Aが8列設けられていることになる。
このように複数のインクジェット式記録ヘッド220を用いて並設されたノズル開口21からなるノズル列21Aの多列化を図ることで、1つのインクジェット式記録ヘッド220にノズル列21Aを多列形成するのに比べて歩留まりの低下を防止することができる。また、ノズル列21Aの多列化を図るために複数のインクジェット式記録ヘッド220を用いることで、1枚のシリコンウェハから形成できるインクジェット式記録ヘッド220の取り数を増大させることができ、シリコンウェハの無駄な領域を減少させて製造コストを低減することができる。
また、このような4つのインクジェット式記録ヘッド220は、図1及び図3に示すように、複数のインクジェット式記録ヘッド220のインク滴吐出面に接合された共通の固定部材である固定板250によって位置決めされて保持されている。固定板250は、平板からなり、ノズル開口21を露出する露出開口部251と、露出開口部251を画成すると共にインクジェット式記録ヘッド220のインク滴吐出面の少なくともノズル列21Aの両端部側に接合される接合部252とを具備する。
接合部252は、複数のインクジェット式記録ヘッド220に亘ってインク滴吐出面の外周に沿って設けられた固定用枠部253と、隣接するインクジェット式記録ヘッド220の間に延設されて露出開口部251を分割する固定用梁部254とで構成され、固定用枠部253及び固定用梁部254からなる接合部252が複数のインクジェット式記録ヘッド220のインク滴吐出面に同時に接合されている。また、接合部252の固定用枠部253は、インクジェット式記録ヘッド220の製造時に各部材を位置決めするピン挿入孔234を塞ぐように形成されている。
かかる固定板250の材料としては、例えばステンレス鋼などの金属、ガラスセラミックス又はシリコン単結晶板等が好適である。なお、固定板250は、ノズルプレート20との熱膨張の違いによる変形を防止するために、ノズルプレート20と熱膨張係数が同じ材料を用いるのが好ましい。例えば、ノズルプレート20がシリコン単結晶板で形成されているときは、固定板250をシリコン単結晶板で形成するのが好適である。
また、固定板250は、薄く形成するのが好ましく、後述するカバーヘッド240よりも薄くするのが望ましい。固定板250を厚くすると、ノズルプレート20のインク滴吐出面をワイピングした際に固定用梁部254の間などにインクが残留し易いからである。すなわち、固定板250を薄く形成することで、ワイピングの際にインクがノズルプレート20のインク滴吐出面に残留するのを防止することができる。
なお、本例では、固定板250の厚さを0.1mmとした。また、固定板250とノズルプレート20との接合は、特に限定されず、例えば、熱硬化性のエポキシ系接着剤や、紫外線硬化型の接着剤等を用いて好適に行うことができる。
このように、固定板250が、固定用梁部254によって隣接するインクジェット式記録ヘッド220の間を塞いでいるため、隣接するインクジェット式記録ヘッド220の間にインクが侵入することがなく、圧電素子300や駆動IC110などのインクジェット式記録ヘッド220のインクによる劣化及び破壊を防止することができる。また、インクジェット式記録ヘッド220のインク滴吐出面と固定板250との間は、接着剤によって隙間なく接着されているため、隙間に被記録媒体が入り込むのを防止して固定板250の変形及び紙ジャムを防止することができる。
このように上述のヘッドユニット200では4つのインクジェット式記録ヘッド220を固定板250に固着してあるが、このインクジェット式記録ヘッド220の固定板250への位置決めは、後に説明するアライメント装置を用いて行う。
さらに、ヘッドユニット200には、図1及び図2に示すように、固定板250に対してインクジェット式記録ヘッド220とは反対側に、各インクジェット式記録ヘッド220を覆うように箱形状を有するカバーヘッド240が設けられている。このカバーヘッド240は、固定板250の露出開口部251に対応して開口部241が設けられた固定部242と、インクジェット式記録ヘッド220のインク滴吐出面の側面側に、固定板250の外周に亘って屈曲するように設けられた側壁部245とを具備する。
固定部242は、固定板250の固定用枠部253に対応して設けられた枠部243と、固定板250の固定用梁部254に対応して設けられて開口部241を分割する梁部244とで構成されている。また、枠部243及び梁部244からなる固定部242は、固定板250の接合部252に接合されている。
このように、インクジェット式記録ヘッド220のインク滴吐出面とカバーヘッド240との間が隙間なく接合されているため、隙間に被記録媒体が入り込むのを防止してカバーヘッド240の変形及び紙ジャムを防止することができる。また、カバーヘッド240の側壁部245が、複数のインクジェット式記録ヘッド220の外周縁部を覆うことで、インクジェット式記録ヘッド220の側面へのインクの回り込みを確実に防止することができる。
このようなカバーヘッド240の材料としては、例えばステンレス鋼などの金属材料が挙げられる。かかる、金属板をプレス加工により形成してもよく、成形により形成するようにしてもよい。また、カバーヘッド240を導電性の金属材料とすることで、接地することができる。
さらに、カバーヘッド240は、インクジェット式記録ヘッド220をワイピングやキャッピングなどの衝撃から保護するために、ある程度の強度が必要である。このため、カバーヘッド240は比較的厚くする必要がある。本例では、カバーヘッド240の厚さを0.2mmとした。
なお、カバーヘッド240と固定板250との接合方法は、特に限定されず、例えば熱硬化性のエポキシ系接着剤による接着が挙げられる。
また、固定部242には、カバーヘッド240を他部材に位置決め固定するための固定孔247が設けられたフランジ部246が設けられている。このフランジ部246は、側壁部245から液滴吐出面の面方向と同一方向に突出するように屈曲して設けられている。本例におけるカバーヘッド240は、図2及び図3に示すように、インクジェット式記録ヘッド220及びヘッドケース230を保持した保持部材であるカートリッジケース210に固定されている。
さらに詳言すると、図2及び図3に示すように、カートリッジケース210には、インク滴吐出面側に突出して、カバーヘッド240の固定孔247に挿入される突起部215が設けられており、この突起部215をカバーヘッド240の固定孔247に挿入するとともに突起部215の先端部を加熱してかしめることで、カートリッジケース210にカバーヘッド240が固定されている。このようなカートリッジケース210に設けられた突起部215を、フランジ部246の固定孔247よりも小径の外径とすることで、カバーヘッド240をインク滴吐出面の面方向に位置決めしてカートリッジケース210に固定することができる。
また、このようなカバーヘッド240と、複数のインクジェット式記録ヘッド220が接合された固定板250とは、カバーヘッド240の固定孔247と複数のノズル列21Aとの位置決めにより固定されている。ここで、カバーヘッド240の固定孔247と複数のノズル列21Aとの位置決めは、後述するアライメント装置を用いて行うこともできるが、固定板250と複数のインクジェット式記録ヘッド220とを位置決め固定する際に、同時にカバーヘッド240も位置決め固定するようにしてもよい。
<実施の形態>
本発明の実施の形態に係るアライメント装置を図面に基づき詳細に説明する。なお、図1乃至図5と同一部分には同一番号を付している。
図6は本形態に係るアライメント装置を示す断面図、図7は図6のA−A線断面図である。両図に示すように、本形態に係るアライメント装置は二焦点顕微鏡500,600で構成した2台の光学手段を有するものであり、一つのインクジェット式記録ヘッドに対し二つのアライメントマークを利用してその所定位置への位置決めを行なうことができるようにしたものである。
図6及び図7に示すように、本形態に係るアライメント装置は、インクジェット式記録ヘッド220を載置するアライメント治具400、アライメント治具400と一体となってインクジェット式記録ヘッド220を固定板250側に押圧する押圧手段450及びアライメント治具400の下方からアライメント治具400を介してインクジェット式記録ヘッド220を観察するための光学系を有する2台の二焦点顕微鏡500,600を有する。
これらのうち、アライメント治具400は、基準マーク401が設けられたマスク410と、マスク410を固定しているベース治具420と、ベース治具420上に配設された固定部材である固定板250を保持するスペーサ治具430とを具備している。かくして、スペーサ治具430上に固定板250を保持させてマスク410の基準マーク401及びノズルプレート20のアライメントマーク22の相対的な位置関係を二焦点顕微鏡500で確認しつつ、基準マーク401及びアライメントマーク22の位置合わせを行なうとともに、固定板250とインクジェット式記録ヘッド220のノズルプレート20とを接着剤を介して接着する。
さらに詳言すると、ベース治具420は、底面側が開口する箱型形状を有するステンレス鋼等からなり、マスク410の基準マーク401が設けられた領域に相対向する領域に厚さ方向に貫通した単孔の貫通孔421が設けられている。この貫通孔421が、後述するスペーサ治具430の連通孔432と位置的に対応している。
マスク410は、透過性を有する透明部材、例えば石英等のガラスからなり、本形態ではベース治具420の貫通孔421内に突出するとともに先端部に基準マーク401が形成された凸部411を有している。凸部411は、各基準マーク401に対してそれぞれ設けられた円柱形状の部分である。本形態では、各インクジェット式記録ヘッド220のノズルプレート20にアライメントマーク22を2つ設けたため、基準マーク401を各インクジェット式記録ヘッド220に対して2つ、合計8つ設けている。
ここで、基準マーク401はノズルプレート20のアライメントマーク22の近傍となる高さで形成するのが好ましい。これは、アライメントマーク22と基準マーク401との距離を小さくして位置決め精度を向上させるためである。すなわち、基準マーク401とアライメントマーク22との距離が離れればその分位置決め精度の確保が難しくなる。また、基準マーク401とアライメントマーク22との距離が離れた場合には、光学系により位置を確認する際に用いられるメタルハライドランプ等の熱によって、光学系光軸が大きくずれてしまい、基準マーク401とアライメントマーク22との実際の位置に大きな誤差が生じてしまう。
ちなみに、マスクに凸部411を設けない場合、アライメントマーク22と基準マーク401との距離が、例えば約5.1mmのときは、光軸ずれが最大約2.5μmとなってしまう。本形態では、マスク410に凸部411を設けることによって、基準マーク401とアライメントマーク22との距離を110μm以下とすることで、上述のような熱による光学系440の光軸ずれを0.05μm以下とすることができ、高精度な位置決めを行うことができる。
一方、凸部411がノズルプレート20に近すぎると、ノズルプレート20と固定板250とを接着する接着剤が凸部411の先端面に付着して、光学系によりアライメントマーク22及び基準マーク401が確認できなくなる可能性があるため、凸部411の先端面は、ノズルプレート20から所定間隔離した距離となるように設けるのが好ましい。
このように、マスク410に凸部411を設けることによって、アライメントマーク22と基準マーク401との距離を短くしたため、ベース治具420の厚さを薄くすることで基準マーク401とアライメントマーク22との距離を短くするということは必要がない。ちなみに、アライメントマーク22と基準マーク401との距離を短くするため、ベース治具420の厚さを薄くすると、インクジェット式記録ヘッド220を固定板250に押し付けた際に、ベース治具420が変形や破壊されることによって基準マーク401とアライメントマーク22との位置合わせに誤差が生じてしまうが、本形態ではマスク410に凸部411を設けたため、ベース治具420を薄く形成する必要がなく、ベース治具420の剛性を保って変形や破壊を防止することができ、この点でも高精度な位置決めに資することができる。
なお、マスク410は、ベース治具420に着脱自在に保持されており、固定板250とインクジェット式記録ヘッド220とを硬化接着させる際などに他のアライメント治具で用いることができるようになっている。これにより、アライメント治具400のコストを低減することができる。
スペーサ治具430は、ベース治具420のマスク410とは反対側の面に保持されて、固定板250を保持するものである。さらに詳言すると、スペーサ治具430には、ステンレス鋼等の板状部材からなり、内部に真空ポンプ(図示せず)等の吸引手段が接続された吸引チャンバ431が複数設けられている。吸引チャンバ431は、スペーサ治具430の表面に開口して、固定板250の表面を吸引保持するようになっている。また、スペーサ治具430には、空間となる連通孔432が設けられており、固定板250に吸引保持されたインクジェット式記録ヘッド220のアライメントマーク22を連通孔432によりマスク410の底面側から確認できるようになっている。すなわち、スペーサ治具430は基準マーク401とアライメントマーク22とを空間を介して相対向するよう固定板250とマスク410との間に、一方の面が固定板250に接するとともに他方の面がマスク410に接するように配設されている。
上述の如きアライメント治具400には、インクジェット式記録ヘッド220を固定板250側に押圧する押圧手段450が配設されている。すなわち、押圧手段450は、スペーサ治具430上に両端が載置されてインクジェット式記録ヘッド220上に配置されるコ字状のアーム部451と、アーム部451に設けられて各インクジェット式記録ヘッド220を固定板250側に押圧する押圧部453とを具備する。
押圧部453は、アーム部451の各インクジェット式記録ヘッド220に相対向する領域にそれぞれ設けられている。本形態では、1つの固定板250にインクジェット式記録ヘッド220が4つ固定されるため、押圧部453は各インクジェット式記録ヘッド220に対応させてこれと同数の4個設けられている。
各押圧部453は、アーム部451に挿通されて軸方向に移動自在に設けられた円柱形状を有する押圧ピン454と、押圧ピン454の基端部側に設けられて押圧ピン454をインクジェット式記録ヘッド220側に付勢する付勢手段455と、押圧ピン454とインクジェット式記録ヘッド220との間に配置される押圧コマ459とで構成されている。
押圧ピン454は、先端が半球状に形成され、押圧コマ459上に点接触してこの押圧コマ459を押圧するようになっている。
付勢手段455は、アーム部451に設けられて押圧ピン454をインクジェット式記録ヘッド220側に付勢するものであり、本形態では押圧ピン454の基端部側を囲むように設けられたねじ保持部456と、ねじ保持部456に螺合するねじ部457と、ねじ部457の先端面と押圧ピン454の基端部との間に設けられた付勢ばね458とを具備する。
かくして、付勢手段455は、ねじ部457のねじ保持部456に対する締め付け量により、付勢ばね458が押圧ピン454を押圧する圧力を調整することができる。これにより押圧ピン454が押圧コマ459を押圧する圧力をそれぞれ調整可能となっている。
押圧コマ459は、押圧ピン454とインクジェット式記録ヘッド220の保護基板30との間に配置され、押圧ピン454が押圧コマ459の上面に点接触し、その押圧ピン454の押圧力をインクジェット式記録ヘッド220の保護基板30上のほぼ全面に均等に伝播させた状態でインクジェット式記録ヘッド220を押圧することができる。押圧ピン454の先端をインクジェット式記録ヘッド220の保護基板30上に直接接触させるよりも押圧コマ459によってインクジェット式記録ヘッド220全体を押圧することになり、インクジェット式記録ヘッド220を固定板250に確実に固定することができる。なお、この押圧コマ459は、インクジェット式記録ヘッド220の保護基板30の外周形状と同一の大きさか、又は若干小さな外周形状をなしている。
上述の如く押圧手段450と一体となったアライメント治具400は、移動テーブル550上に配設されており、二焦点顕微鏡500,600の光軸L1,L2と直角な水平方向に適宜移動させるように構成してある。この結果、光軸L1,L2を固定した状態で、移動テーブル550を移動させることにより各インクジェット式記録ヘッド220に対応する各アライメントマーク22を各基準マーク401とともに光軸L1,L2上に臨ませることができる。なお、移動テーブル550において光軸L1,L2がマスク410に向かって通過する領域には、貫通孔551が設けてあり、基準マーク401を経てアライメントマーク22に至る光路を確保してある。
二焦点顕微鏡500は光軸L1を共有する一つの光学系501と、他の光学系502とを有する。光軸L1はマスク410のスペーサ治具側とは反対側から基準マーク401及び空間である連通孔432を介してアライメントマーク22の方向に向けられている。ここで、光学系501は基準マーク401に焦点を合わせることができ、光学系502はアライメントマーク22に焦点を合わせることができるように構成されている。
さらに詳言すると、対物レンズ503は基準マーク401及びアライメントマーク22の方向に光軸L1が向けられた状態で鏡筒504に収納してあり、この鏡筒504が筐体505に固定されている。筐体505内には2個のビームスプリッタ506,507、2個のミラー508,509及び2個の焦点レンズ510,511が収納してある。
光学系501はビームスプリッタ506、ミラー508、焦点レンズ510及びビームスプリッタ507で形成され、ビームスプリッタ506を透過した光がミラー508で反射され、焦点レンズ510を通った後、ビームスプリッタ507を介して外部に至る光路(図中に一点鎖線で示す)を有する。
光学系502はビームスプリッタ506、焦点レンズ511、ミラー509及びビームスプリッタ507で形成され、ビームスプリッタ506で反射された光が焦点レンズ511を通った後、ミラー509及びビームスプリッタ507で反射されて外部に至る光路(図中に一点鎖線で示す)を有する。
撮像手段であるCCD520は、光学系501,502を介して基準マーク401とアライメントマーク22との画像を同時に取り込んで再生処理する。ここで、基準マーク401は焦点レンズ510の焦点位置を調整することにより、またアライメントマーク22は焦点レンズ511の焦点位置を調整することによりCCD520上にそれぞれ合焦画像を結像させる。かくして、基準マーク401及びアライメントマーク22に個別に焦点が合った鮮明な画像をCCD520上に得ることができ、この画像が重なるようインクジェット式記録ヘッド220の位置を調整することによって所定のアライメントを行なう。
以上は二焦点顕微鏡500に関する説明であるが、他の二焦点顕微鏡600も全く同一構成である。そこで、二焦点顕微鏡600のうち二焦点顕微鏡500の各部に対応する部分には二焦点顕微鏡500の各部の符号に「100」を加算した符号を付して重複する説明を省略する。
本形態はインクジェット式記録ヘッド220のノズルプレート20の長手方向に関する両端部にそれぞれ形成された二つのアライメントマーク22,22を同時に観察することができるように2台の二焦点顕微鏡500,600を有するものであり、それぞれの光軸L1,L2間の距離は前記二つのアライメントマーク22,22間の距離に合わせてある。したがって、各光軸L1,L2上に各基準マーク401,401及び各アライメントマーク22,22が占位したとき、当該インクジェット式記録ヘッド220は固定板250に対し所定の位置決めがなされた状態となる。
なお、位置決めの手順自体は、二つのアライメントマーク22,22及びこれらにそれぞれ対応する基準マーク401,401の画像を2台の二焦点顕微鏡500,600でそれぞれ取り込んで並列処理するだけで本質的には一台の場合の処理と同様である。
だだ、このように2台の二焦点顕微鏡500,600を用いて並列処理をした場合には、一個のインクジェット式記録ヘッド220に関しては、2組の基準マーク401及びアライメントマーク22に基づく一回の位置調整で所定のアライメントが完了する。したがって、1組の基準マーク401及びアライメントマーク22に基づく位置合わせ作業を行なう場合に較べ迅速な位置合わせ作業を行うことができる。特に、一台の場合には、1個のインクジェット式記録ヘッド220に対し一方の基準マーク401及びアライメントマーク22を用いて所定の位置合わせを行なった後、他方の基準マーク401及びアライメントマーク22を用いて所定の位置合わせを行なっている最中に調整した位置がずれてしまう可能性があることを考慮すれば、当該位置合わせ作業の作業性はさらに良好なものとなる。
さらに、本形態の如く2台の二焦点顕微鏡500,600を利用してアライメントを行う場合には二焦点顕微鏡500,600の光軸L1,L2が相対的に合致している必要がある。このため、本形態に係るアライメント装置ではインクジェット式記録ヘッド220の所定のアライメントに先立ち光軸L1,L2の調整を行う。そこで、本形態に係るアライメント装置は、光軸調整用のミラー700を有している。
ここで、図8を追加して光軸調整に関する詳細な説明を行なう。図8(a)は光軸調整時における図6及び図7の一部(ミラー700の近傍部分)を抽出・拡大して示す断面図、図8(b)は基準マーク401部分をマスク410の上方から見た平面図、図8(c)は二焦点顕微鏡500,600で画像情報として得られる基準マーク401の実像とミラー700に写った虚像とを概念的に示す説明図である。
これらのうち図8(a)に示すように、透明部材であるマスク410にはアライメントマーク22(図6参照)が位置合わせされる基準マーク401が設けられている。この基準マーク401の形状に特別な制限はないが、本形態ではリング形状のものとした。
ミラー700はベース治具420の連通孔432の上端開口部を閉塞するような形で、しかもマスク410の凸部411と平行になるようにスペーサ治具430に着脱可能に嵌め込み固定されている。すなわち、当該アライメント装置の光軸調整モードのときスペーサ治具430に、例えば負圧の作用により固定するとともに、アライメントモードのときスペーサ治具430から取り外してマスク410からノズルプレート20(図6参照)に至る光路を確保するようになっている。
ここで、マスク410の基準マーク401からインクジェット式記録ヘッド220(図6参照)のアライメントマーク22までの距離をdとするとき、基準マーク401からミラー700までの距離が(1/2)・dとなるようにミラー700を配設してある。
このように、ミラー700の位置を(1/2)・dとすることは必須ではないが、(1/2)・dとすることにより、ミラー700に写る基準マーク401の虚像の位置をノズルプレート20のアライメントマーク22の位置に一致させることができる。この結果、光軸調整時に二焦点顕微鏡500,600の合焦位置を前記虚像にもってくれば自動的にアライメント時のアライメントマーク22に焦点が合うという固有の作用・効果を得ることができる。
<光軸調整>
ここで、本形態に係るアライメント装置における二焦点顕微鏡500,600の光軸L1,L2の調整方法を説明しておく。
1) 先ず、基準マーク401の像を写してその虚像を形成するミラー700を基準マーク401が設けられているマスク410に対し平行になるように相対向させるようにマスク410とインクジェット式記録ヘッド220(ワーク)との間に配設する。この結果、図8(b)に示すように、光軸L1を基準マーク401の中心部に占位させて同軸となる様に調整する。
2) 1)の状態で光軸L1をマスク410側からミラー700の方向に向けて基準マーク401とミラー700に写った基準マーク401の虚像とを同時に観察する。ここで、二焦点顕微鏡500の一方の光学系501(図6参照)を用いて基準マーク401の実像に焦点を合わせ、他の光学系502(図6参照)を用いて基準マーク401のミラー700に写った虚像に焦点を合わせるとともに、両画像を重ね合わせて観察する。このとき、光軸L1がミラー700の面に対し直交せず傾いている場合は、図8(c)に示すように、基準マーク401の実像とその虚像701とがずれる。
そこで、光軸L1の傾きを調整することで虚像701を基準マーク401の実像に重ね合わせる。基準マーク401の実像に虚像701がぴったり重なった状態で光軸L1の所定の調整が完了する。
3) 二焦点顕微鏡600の光軸L2に関しても3)と同様の態様で同様の調整を行う。この結果、光軸L1,L2の相対的な平行関係も同時に充足される。なお、かかる光軸調整に伴う光軸L1,L2の回動は光軸調整手段(図示せず)を用いて行なう。
<アライメント方法>
次に、本形態に係るアライメント装置を用いるインクジェット式記録ヘッド220の所定位置へのアライメント方法を説明しておく。
図9はインクジェット式記録ヘッド220のアライメント時におけるアライメント治具400の底面側から見た様子を示す底面図である。
1) 図9(a)に示すように、アライメント治具400の底面側から二焦点顕微鏡500,600によって基準マーク401,401を確認する。
2) 図9(b)に示すように、アライメント治具400に固定板250を保持させる。これはスペーサ治具430の上面に固定板250を載置・固定することにより行なう。このとき、スペーサ治具430は、吸引チャンバ431を介して固定板250を吸引することにより固定する。
3) 二焦点顕微鏡500,600の光学系501,601で基準マーク401,401の画像を焦点レンズ510,610の調整により合焦させてCCD520,620に取り込むとともに、他の光学系502,602でアライメントマーク22,22の画像を焦点レンズ511,611の調整により合焦させてCCD520,620に取り込む。この結果、CCD520,620には基準マーク401,401及びアライメントマーク22,22にそれぞれ焦点が合った鮮明な画像が取り込まれる。すなわち、光学系(501,502),(601,602)は、光軸L1,L2は共有するがそれぞれ位置が異なる対象(基準マーク401,401及びアライメントマーク22,22)に個別に焦点を合わせることができるので、それぞれの被写界深度を小さくして十分な倍率で鮮明な基準マーク401,401及びアライメントマーク22,22の画像を得る。
4) 図9(c)に示すように、インクジェット式記録ヘッド220と固定板250とを接着剤を介して当接させる。すなわち、前記3)の工程で得た基準マーク401,401とアライメントマーク22,22との画像に基づき、基準マーク401,401とアライメントマーク22,22とが所定の位置関係になるようにインクジェット式記録ヘッド220の位置調整を行なうとともに、接着剤を介してインクジェット式記録ヘッド220を固定板250に当接させる。
ここで、固定板250はアライメント治具400に位置決めされて保持されているため、マスク410とインクジェット式記録ヘッド220との位置決めを行うことで、固定板250とインクジェット式記録ヘッド220との位置決めも行うことができる。
なお、インクジェット式記録ヘッド220の固定板250に対する位置決めは、CCD520,620の画像を作業者が視認しつつマイクロメータ等(図示せず)を用いて微小な位置調整を行うことで実施しても良く、またCCD520,620の出力画像を画像処理することにより前記マイクロメータ等を駆動モータ等により駆動させて自動的に行うようにしても良い。
5) 前記4)の工程(図9(c))と同様の工程を繰り返すことで、複数のインクジェット式記録ヘッド220を固定板250に順次位置決めする。すなわち、光軸L1,L2は固定したままで、水平面内で移動テーブル550を図9(c)中のX軸方向に移動することで隣接する他のインクジェット式記録ヘッド220のアライメントマーク22,22と基準マーク401,401の位置合わせを行なう。
6) 押圧手段450により、複数のインクジェット式記録ヘッド220を固定板250に所定の圧力で加圧しながら接着剤を硬化させることで両者を接合する。
このように、固定板250と複数のインクジェット式記録ヘッド220とを位置決めして接合することで、固定板250とノズル列21Aとの位置決めを高精度に行うことができる。また、隣接するインクジェット式記録ヘッド220の各ノズル列21A同士の相対的な位置決めを高精度に行うことができる。さらに、インクジェット式記録ヘッド220を平板からなる固定板250に当接させて接合するため、インクジェット式記録ヘッド220を固定板250に接合するだけで複数のインクジェット式記録ヘッド220のインク滴吐出方向の相対的な位置決めが行われる。このため、複数のインクジェット式記録ヘッド220のインク滴吐出方向の位置合わせを行う必要がなく、インク滴の着弾位置不良を確実に防止することができる。
特に、本形態においては基準マーク401,401が設けられたマスク410とアライメントマーク22,22が設けられたノズルプレート20との間にスペーサ治具430による空間を有するためそれぞれの高さ位置が異なるが、基準マーク401,401乃至アライメントマーク22,22はそれぞれ2系統の光学系(501,502),(601,602)でそれぞれ焦点調整し得るようになっているので、基準マーク401,401及びアライメントマーク22,22の画像が鮮明な分、高精度の位置決めを行なうことができる。
<他の実施の形態>
前記実施の形態に係るアライメント装置は、二台の二焦点顕微鏡500,600を有するものであるが、これに限定するものではない。1個のアライメントマーク22に対して一回のアライメントで位置決めを行う場合には、光学手段としての二焦点顕微鏡500は少なくとも一台備えていれば良い。また、二焦点顕微鏡500である必要も必ずしもない。通常の単焦点のものでも良い。ただ、当然二焦点顕微鏡500を用いた場合の方が前述の如き種々の特長を得られる。
さらに、ワークはインクジェット式記録ヘッド220に限定されるものでは勿論ない。また、アライメント治具400に押圧手段450を設けるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば固定板250とインクジェット式記録ヘッド220とを接合する接着剤として紫外線硬化型の接着剤を用いた場合には、固定板250の接合面に接着剤を塗布した後、固定板250とインクジェット式記録ヘッド220とを当接させた状態で紫外線を照射して接着剤を硬化させることで両者を接合することができるため、押圧手段450を設けないようにしてもよい。なお、紫外線硬化型接着剤は、熱硬化性接着剤のように固定板250とインクジェット式記録ヘッド220とを所定の圧力で加圧しながら硬化させる必要がなく、加圧することによってインクジェット式記録ヘッド220と固定板250との位置ズレを防止して両者を高精度に接合することができる。
ここで、紫外線硬化型の接着剤を用いた接合では、接合強度が比較的弱いため、固定板250とインクジェット式記録ヘッド220とを紫外線硬化型接着剤で接合した後、インクジェット式記録ヘッド220と固定板250とで画成される角部等の周囲を熱硬化性接着剤で固定するようにすれば良い。これにより、固定板250とインクジェット式記録ヘッド220とを高精度に且つ強固に接合して、信頼性を高めることができる。
また、上記実施の形態では、複数のインクジェット式記録ヘッド220を接合する固定部材として平板からなる固定板250を例示したが固定部材は固定板250に限定されず、例えばカバーヘッド240に直接複数のインクジェット式記録ヘッド220を位置決めして接合するようにしてもよい。このような場合でも、上述したアライメント治具400を用いて高精度に位置決めして接着することができる。
上記実施の形態では、撓み振動型のインクジェット式記録ヘッド220を例示したが、これに限定されず、例えば圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる縦振動型のインクジェット式記録ヘッドや発熱素子等の発熱で発生するバブルによってインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッド等、種々の構造のインクジェット式記録ヘッドを有するヘッドユニットに応用することができることは言うまでもない。
なお、上記実施の形態では、アライメントの対象となる液体噴射ヘッドとしてインクを吐出するインクジェット式記録ヘッドを有するヘッドユニットを一例として説明したが、これに限るものではなく、広く液体噴射ヘッドを有する液体噴射ヘッドユニットの製造の際に一般的に適用し得る。液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(電界放出ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等を挙げることができる。
実施の形態により所定のアライメントを行なうヘッドユニットの分解斜視図。 前記ヘッドユニットの組立斜視図。 前記ヘッドユニットの要部断面図。 前記ヘッドユニットの要部の分解斜視図。 前記ヘッドユニットの記録ヘッド及びヘッドケースを示す断面図。 実施の形態に係るアライメント装置を示す断面図。 図6のA−A線断面図。 図6の一部を拡大して示す説明図。 前記アライメント装置を用いた位置決め方法を説明するための底面図。
符号の説明
10 流路形成基板、 12 圧力発生室、 20 ノズルプレート、 21 ノズル開口、 22 アライメントマーク、 100 リザーバ、 200 ヘッドユニット、 210 カートリッジケース、 220 インクジェット式記録ヘッド、 230 ヘッドケース、 240 カバーヘッド、 250 固定板、 300 圧電素子、 400 アライメント治具、 401 基準マーク、 410 マスク、 420 ベース治具、 430 スペーサ治具、 500,600 二焦点顕微鏡、 L1,L2 光軸、 501,502,601,602 光学系、 700 ミラー、 701 虚像

Claims (7)

  1. 位置合わせ用の複数のアライメントマークが設けられた複数のワークを相対的に位置決め接合する際に用いられるアライメント装置であって、
    基準マークが設けられている透明部材であるマスクと、
    自身の表面が前記ワークのアライメントマークが形成された面と平行になるように前記マスクと前記ワークとの間に着脱可能に、配設されたミラーと、
    前記ミラーの装着時において、前記基準マークと前記ミラーに写った前記基準マークの虚像とを同時に観察して前記基準マークの実像と前記虚像とが重なるように、前記マスクの前記ミラーとは反対側から前記基準マークを介して前記ミラーの方向に向けられている光軸の傾きを調整し得るとともに、前記光軸の前記調整後の前記ミラーの取り外し時において、前記光軸上の前記基準マークに対する前記アラインメントマークの相対位置を観察できるように構成した光学手段とを有することを特徴とするアライメント装置。
  2. 請求項1に記載するアライメント装置において、
    前記マスクの基準マークから前記ワークのアライメントマークまでの距離をdとするとき、前記基準マークから前記ミラーまでの距離が(1/2)・dとなるようにミラーを配設したことを特徴とするアライメント装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載するアライメント装置において、
    前記マスクは前記光軸に沿いアライメントマークに向けて突出する凸部を有し、この凸部に基準マークを設けたものであることを特徴とするアライメント装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載するアライメント装置において、
    前記光学手段は、独立した複数の光軸をそれぞれ有する複数台で構成したことを特徴とするアライメント装置。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか一つに記載するアライメント装置において、
    前記光学手段は、光軸を共有する一つの光学系が前記基準マークの実像に焦点を合わせ得るとともに他の光学系が前記基準マークのミラーに写った虚像に焦点を合わせ得るようにした二焦点顕微鏡で構成したことを特徴とするアライメント装置。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか一つに記載するアライメント装置において、
    前記ワークは液体噴射ヘッドであることを特徴とするアライメント装置。
  7. 位置合わせ用の複数のアライメントマークが設けられた複数のワークと、このワークのそれぞれを相対的に位置決め接合する際におけるアライメント方法であって、
    前記アライメントマークがそれぞれ位置合わせされる基準マークが設けられている透明部材であるマスクと前記ワークとの間に、前記ワークのアライメントマークが形成された面と自身の表面とが平行になるようにミラーを配設する工程と、
    光軸を前記マスク側から前記基準マークを介して前記ミラーの方向に向けた光学手段で前記基準マークと前記ミラーに写った前記基準マークの虚像とを同時に観察して両者が重なるように前記光軸の傾きを調整する工程と、
    その後前記ミラーを取り外し、前記光学手段により前記光軸上の前記基準マークに対する前記アラインメントマークの相対位置を観察して、前記アライメントマークが前記基準マークと重なるように前記ワークの位置を調整する工程とを有することを特徴とするアラインメント方法。
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