JP2008067470A - 固定子の製造方法及び着磁コア - Google Patents

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Abstract

【課題】1つで複数個の磁極部を有するマグネットとなる強磁性体のヨークへの固定を容易としながらも、周方向の全ての磁極部の磁極中心を等角度間隔にすることができる固定子の製造方法を提供する。
【解決手段】円弧状でそれぞれm個(但し、mは複数)の磁極部3a,3bを有するマグネット3が円筒状のヨーク2の内周面に沿って周方向にn個(但し、nは複数)、互いに隙間S1を有して固定されてなり、全体でm×n個の磁極部を有する固定子1の製造方法において、「着磁工程」では、強磁性体Kを径方向内側から着磁して磁極部3a,3b(マグネット3)を形成する。又、「着磁工程」は、着磁コア11をヨーク2内に配置して行い、1つの強磁性体Kに対して強磁性体K同士の周方向の隙間S1の角度範囲より大きい角度範囲(隙間S3)を挟んで各磁極部3a,3bに対応したm個の磁界をかけるように設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、直流モータにおける固定子の製造方法、及びその製造方法で用いる着磁コアに関するものである。
従来、直流モータにおける固定子としては、円筒状のヨークの内周面に円弧状のマグネットが周方向に複数個固定されてなるものがある。そして、このような固定子としては、1つのマグネットに複数個の磁極部を有するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。尚、磁極部とは、径方向に着磁されることで電機子に対する磁極(N極又はS極)を構成する部分であって、周方向に隣り合う磁極部は電機子に対するN極とS極とを交互に構成するものである。このような固定子では、1つのマグネットが1つの磁極部を構成するものに比べてマグネットの数を低減することができる。
特開2006−34089号公報
ところで、上記(特許文献1)の固定子では、マグネットが周方向に隙間無くヨークに固定されるため、マグネットの周方向の寸法精度を高くする必要があり、しかも固定時にマグネット同士が衝突し易く、割れ等が発生しやすかった。
そこで、マグネットを周方向に互いに隙間を有してヨークに固定することが考えられる。しかしながら、この場合、周方向の全ての磁極部の磁極中心を等角度間隔にすることが困難となる。即ち、総磁極数と同一数の突出部が放射状に等角度間隔で形成され該突出部にコイルが巻装される一般的な着磁コアをヨーク内に配置し、ヨークに固定された強磁性体を径方向内側から着磁して磁極部(マグネット)を形成する方法が考えられる。しかし、この方法では、1つのマグネット(強磁性体)における磁極部としたい部分同士の間にも強磁性体(その中間部)が存在することから、1つのマグネットにおける磁極部同士の周方向の隙間の角度範囲がマグネット同士の周方向の隙間の角度範囲より小さくなってしまい、周方向の全ての磁極部の磁極中心が不等角度間隔となってしまう。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、1つで複数個の磁極部を有するマグネットとなる強磁性体のヨークへの固定を容易としながらも、周方向の全ての磁極部の磁極中心を等角度間隔にすることができる固定子の製造方法及び着磁コアを提供することにある。
請求項1に記載の発明では、円弧状でそれぞれm個(但し、mは複数)の磁極部を有するマグネットが円筒状のヨークの内周面に沿って周方向にn個(但し、nは複数)、互いに隙間を有して固定されてなり、全体でm×n個の前記磁極部を有する固定子の製造方法であって、着磁されて前記マグネットとなる強磁性体を前記ヨークの内周面に沿って周方向に複数個、互いに隙間を有して固定する固定工程と、固定工程の後、前記強磁性体を径方向内側から着磁して前記磁極部を形成する着磁工程とを備え、前記着磁工程では、1つの前記強磁性体に対して前記強磁性体同士の周方向の隙間の角度範囲より大きい角度範囲を挟んで各前記磁極部に対応したm個の磁界をかけるように設定する。
同発明によれば、固定工程では、着磁されてマグネットとなる強磁性体をヨークの内周面に沿って周方向にn個、互いに隙間を有して固定するため、強磁性体(マグネット)の寸法精度を高くしなくても強磁性体同士の衝突等が低減され、強磁性体をヨークに容易に固定することができる。しかも、着磁工程では、1つの強磁性体に対して強磁性体同士の周方向の隙間の角度範囲より大きい角度範囲を挟んで各磁極部に対応したm個の磁界をかけるように設定するため、周方向の全ての(m×n個の)磁極部の磁極中心を等角度間隔にすることができる。詳しくは、製造する固定子においては、1つの強磁性体に対して強磁性体同士の周方向の隙間の角度範囲と同じ角度範囲を挟んで各磁極部に対応したm個の磁界をかけるように設定すると、1つのマグネットにおける磁極部同士の周方向の隙間の角度範囲がマグネット同士の周方向の隙間の角度範囲より小さくなってしまう。そして、周方向の全ての磁極部の磁極中心が不等角度間隔となってしまう。これに対して、予め、1つの強磁性体に対して強磁性体同士の周方向の隙間の角度範囲より大きい角度範囲を挟んで各磁極部に対応したm個の磁界をかけるように設定するので、周方向の全ての磁極部の磁極中心を等角度間隔にすることができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の固定子の製造方法において、前記着磁工程は、磁極数と同一数の突出部が放射状に形成され該突出部にコイルが巻装さる着磁コアを前記ヨーク内に配置して行うものであって、前記着磁コアは、1つの前記強磁性体の中間部に対する前記突出部同士の周方向の隙間の角度範囲が、前記強磁性体同士の周方向の隙間の角度範囲より大きく設定された。
同発明によれば、着磁コアは、1つの強磁性体の中間部に対する突出部同士の周方向の隙間の角度範囲が、強磁性体同士の周方向の隙間の角度範囲より大きく設定されるため、1つの強磁性体に対して強磁性体同士の周方向の隙間の角度範囲より大きい角度範囲を挟んで各磁極部に対応したm個の磁界をかけるように設定される。よって、請求項1に記載の発明の効果を容易に得ることができる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の固定子の製造方法において、前記着磁コアは、前記強磁性体同士の周方向の隙間に対する前記突出部同士の周方向の隙間の角度範囲が、前記強磁性体同士の周方向の隙間の角度範囲より小さく設定された。
同発明によれば、着磁コアは、強磁性体同士の周方向の隙間に対する突出部同士の周方向の隙間の角度範囲が、強磁性体同士の周方向の隙間の角度範囲より小さく設定されるため、例えば、着磁工程時に、ヨーク(強磁性体)に対する着磁コアの周方向の微小な位置ずれが生じていても、磁極部をマグネットの周方向端部まで形成することができる。
請求項4に記載の発明では、円弧状でそれぞれm個(但し、mは複数)の磁極部を有するマグネットが円筒状のヨークの内周面に沿って周方向にn個(但し、nは複数)、互いに隙間を有して固定されてなり、全体でm×n個の前記磁極部を有する固定子を製造するために、前記ヨークに固定された強磁性体を径方向内側から着磁して前記磁極部を形成すべく磁極数と同一数の突出部が放射状に形成され該突出部にコイルが巻装される着磁コアであって、1つの前記強磁性体の中間部に対する前記突出部同士の周方向の隙間の角度範囲は、前記強磁性体同士の周方向の隙間の角度範囲より大きく設定された。
同構成によれば、1つの強磁性体の中間部に対する突出部同士の周方向の隙間の角度範囲が、強磁性体同士の周方向の隙間の角度範囲より大きく設定されるため、1つの強磁性体に対して強磁性体同士の周方向の隙間の角度範囲より大きい角度範囲を挟んで各磁極部に対応したm個の磁界をかけるように設定される。このようにすると、周方向の全ての(m×n個の)磁極部の磁極中心を等角度間隔にすることができる。詳しくは、製造する固定子においては、1つの強磁性体に対して強磁性体同士の周方向の隙間の角度範囲と同じ角度範囲を挟んで各磁極部に対応したm個の磁界をかけるように設定すると、1つのマグネットにおける磁極部同士の周方向の隙間の角度範囲がマグネット同士の周方向の隙間の角度範囲より小さくなってしまう。そして、周方向の全ての磁極部の磁極中心が不等角度間隔となってしまう。これに対して、予め、1つの強磁性体に対して強磁性体同士の周方向の隙間の角度範囲より大きい角度範囲を挟んで各磁極部に対応したm個の磁界をかけるように設定されるので、周方向の全ての磁極部の磁極中心を等角度間隔にすることができる。
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載の着磁コアにおいて、前記強磁性体同士の周方向の隙間に対する前記突出部同士の周方向の隙間の角度範囲は、前記強磁性体同士の周方向の隙間の角度範囲より小さく設定された。
同構成によれば、強磁性体同士の周方向の隙間に対する突出部同士の周方向の隙間の角度範囲が、強磁性体同士の周方向の隙間の角度範囲より小さく設定されるため、例えば、着磁工程時に、ヨーク(強磁性体)に対する着磁コアの周方向の微小な位置ずれが生じていても、磁極部をマグネットの周方向端部まで形成することができる。
請求項6に記載の発明では、突出部が放射状に形成され該突出部にコイルが巻装される着磁コアであって、前記突出部同士の周方向の隙間の角度範囲が小さい小隙間と、前記突出部同士の周方向の隙間の角度範囲が大きい大隙間とを有する。
同構成によれば、突出部同士の周方向の隙間の角度範囲が小さい小隙間と、突出部同士の周方向の隙間の角度範囲が大きい大隙間とを有するため、例えば、請求項4に記載の構成の固定子を請求項4に記載の発明の効果を有するように製造することができる。
本発明によれば、1つで複数個の磁極部を有するマグネットとなる強磁性体のヨークへの固定を容易としながらも、周方向の全ての磁極部の磁極中心を等角度間隔にすることができる固定子の製造方法及び着磁コアを提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜図3に従って説明する。
図1は、本実施の形態で製造する直流モータにおける固定子1を示す。固定子1は、有底円筒状のヨーク2と、その内周面に沿って周方向にn個(但しnは複数であって、本実施の形態では3個)互いに隙間S1を有して固定される軸方向から見て円弧状のマグネット3とを備える。尚、本実施の形態におけるマグネット3同士の周方向の隙間の角度範囲X1は、8°の範囲に設定されている。
又、各マグネット3は、それぞれm個(但しmは複数であって、本実施の形態では2個)の磁極部3a,3bを有する。尚、磁極部3a,3bとは、径方向に着磁されることで図示しない電機子に対する磁極(N極又はS極)を構成する部分であって、周方向に隣り合う磁極部3a,3bは電機子に対するN極とS極とを交互に構成するものである。
又、各マグネット3は、それぞれ磁極部3a,3bの間に非磁極部3cを有する。この非磁極部3cは、その周方向の角度範囲X2が実質的に前記角度範囲X1(8°の範囲)と同等となるように、厳密には周方向の全ての磁極部3a,3bの磁極中心L1,L2が等角度(60°)間隔となるように設定されている。尚、図1では、視覚的に分かり易くするために、磁極部3a,3bと非磁極部3cとの境界を模式的に破線で示している。
このように構成された固定子1では、磁極数が6極であるが、マグネット3の数が3個であるため、1つのマグネットが1つの磁極部を構成するものに比べて、マグネット3の数を低減することができる。又、この固定子1では、マグネット3の数(n)が奇数個(3個)であり、マグネット3同士の周方向の隙間S1と対応した剛性が弱くなる部分も奇数個(3個)となるため、モータ(電機子)回転時の共振(振動)が防止される。
次に、上記した固定子1の製造方法、及びその製造方法で用いる着磁コア11について説明する。
着磁コア11は、図2及び図3に示すように、ベース部12に突出部13が放射状に形成されてなる。この突出部13の径方向外側端面は、前記マグネット3(着磁されてマグネット3となる強磁性体K(図2参照))の内側の面(内周面)と対向する(略隙間無く近接する)ように弧状に形成されている。そして、突出部13にはコイル14が巻装されている。この着磁コア11は、コイル14が励磁されることでヨーク2に固定された強磁性体Kを径方向内側から着磁して前記磁極部3a,3b(マグネット3)を形成するようになっている。
そして、本実施の形態の着磁コア11は、突出部13同士の周方向の隙間の角度範囲Y1が小さい小隙間S2と、突出部13同士の周方向の隙間の角度範囲Y2が大きい大隙間S3とを有する。詳しくは、着磁コア11は、1つの強磁性体Kの周方向の中間部(非磁極部3c)に対する突出部13同士の周方向の隙間(大隙間S3)の角度範囲Y2が、強磁性体K同士の周方向の隙間S1の角度範囲X1より大きく(本実施の形態では、16°の範囲に)設定されている。又、着磁コア11は、強磁性体K同士の周方向の隙間S1に対する突出部13同士の周方向の隙間(小隙間S2)の角度範囲Y1が、強磁性体K同士の周方向の隙間S1の角度範囲X1より小さく(本実施の形態では、6°の範囲に)設定されている。
そして、上記固定子1の製造方法は、上記着磁コア11を用いて行われ、「固定工程」と「着磁工程」とを備える。
「固定工程」では、着磁されてマグネット3となる強磁性体Kをヨーク2の内周面に沿って周方向にn個、互いに隙間S1を有するように固定する。
次に、「着磁工程」では、強磁性体Kを径方向内側から着磁して磁極部3a,3b(マグネット3)を形成する。ここで、本実施の形態の「着磁工程」では、上記した構成の着磁コア11をヨーク2内に配置(図2参照)して行うことで、1つの強磁性体Kに対して強磁性体K同士の周方向の隙間S1の角度範囲X1より大きい角度範囲Y2を挟んで各磁極部3a,3bに対応したm個の磁界をかけるように設定している。
このようにして上記固定子1が製造される。尚、前記角度範囲Y2(16°の範囲)は、上記した方法で製造した際に、前記角度範囲X2が実質的に前記角度範囲X1(8°の範囲)と同等となるように、厳密には周方向の全ての磁極部3a,3bの磁極中心L1,L2が等角度(60°)間隔となるように、実験結果より定めた値である。
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)「固定工程」では、着磁されてマグネット3となる強磁性体Kをヨーク2の内周面に沿って周方向にn個、互いに隙間S1を有して固定するため、強磁性体K(マグネット3)の寸法精度を高くしなくても強磁性体K同士の衝突等が低減され、強磁性体Kをヨーク2に容易に固定することができる。
しかも、「着磁工程」では、1つの強磁性体Kに対して強磁性体K同士の周方向の隙間S1の角度範囲X1より大きい角度範囲Y2を挟んで各磁極部3a,3bに対応したm個の磁界をかけるように設定するため、周方向の全ての磁極部3a,3bの磁極中心L1,L2を等角度間隔にすることができる。詳しくは、製造する固定子1においては、1つの強磁性体Kに対して強磁性体K同士の周方向の隙間S1の角度範囲X1と同じ角度範囲を挟んで各磁極部3a,3bに対応したm個の磁界をかけるように設定すると、1つのマグネットにおける磁極部同士の周方向の隙間の角度範囲がマグネット同士の周方向の隙間の角度範囲X1より小さくなってしまう。そして、周方向の全ての磁極部の磁極中心が不等角度間隔となってしまう。これに対して、予め、1つの強磁性体Kに対して強磁性体K同士の周方向の隙間S1の角度範囲X1より大きい角度範囲Y2を挟んで各磁極部3a,3bに対応したm個の磁界をかけるように設定するので、周方向の全ての磁極部3a,3bの磁極中心L1,L2を等角度間隔にすることができる。その結果、各特性が良好な直流モータを得ることができる。
(2)着磁コア11は、1つの強磁性体Kの周方向の中間部(非磁極部3c)に対する突出部13同士の周方向の隙間(大隙間S3)の角度範囲Y2が、強磁性体K同士の周方向の隙間S1の角度範囲X1より大きく(本実施の形態では、16°の範囲に)設定されている。このようにすることで、上記「着磁工程」を容易に行うことができ、上記(1)に記載の効果を容易に得ることができる。
(3)着磁コア11は、強磁性体K同士の周方向の隙間S1に対する突出部13同士の周方向の隙間(小隙間S2)の角度範囲Y1が、強磁性体K同士の周方向の隙間S1の角度範囲X1より小さく(本実施の形態では、6°の範囲に)設定される。よって、例えば、「着磁工程」時に、ヨーク2(強磁性体K)に対する着磁コア11の周方向の微小な位置ずれが生じていても、磁極部3a,3bをマグネット3の周方向端部まで良好に形成することができる。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態における固定子1の製造方法では、「着磁工程」は、着磁コア11を用いて行うとしたが、1つの強磁性体Kに対して強磁性体K同士の周方向の隙間S1の角度範囲X1より大きい角度範囲Y2を挟んで各磁極部3a,3bに対応したm個の磁界をかけるように設定できれば、他の治具を用いて「着磁工程」を行ってもよい。
・上記実施の形態では、着磁コア11は、強磁性体K同士の周方向の隙間S1に対する突出部13同士の周方向の隙間(小隙間S2)の角度範囲Y1が、強磁性体K同士の周方向の隙間S1の角度範囲X1より小さく(6°の範囲に)設定されるとしたが、これに限定されず、前記角度範囲X1(8°の範囲)と同じに設定してもよい。
・上記実施の形態では、角度範囲Y2を16°としたが、この数値は、周方向の全ての磁極部3a,3bの磁極中心L1,L2が等角度(60°)間隔となるように、実験結果より定めた値であることから、製造する固定子の仕様(例えば、マグネット(強磁性体)同士の周方向の隙間の仕様等)に応じて実験を行い、変更してもよい。
・上記実施の形態では、固定子1は3個のマグネット3を備える(n=3)としたが、これに限定されず、マグネットの数(n)を変更してもよい。又、上記実施の形態では、マグネット3は2個の磁極部3a,3bを有する(m=2)としたが、これに限定されず、磁極部の数(m)を変更してもよい。
本実施の形態で製造する固定子の一部断面図。 本実施の形態における固定子の製造方法を説明するための説明図。 本実施形態における着磁コア及びコイルの平面図。
符号の説明
1…固定子、2…ヨーク、3…マグネット、3a,3b…磁極部、11…着磁コア、13…突出部、14…コイル、K…強磁性体、S1…隙間、S2…隙間(小隙間)、S3…隙間(大隙間)、X1,X2,Y1,Y2…角度範囲。

Claims (6)

  1. 円弧状でそれぞれm個(但し、mは複数)の磁極部を有するマグネットが円筒状のヨークの内周面に沿って周方向にn個(但し、nは複数)、互いに隙間を有して固定されてなり、全体でm×n個の前記磁極部を有する固定子の製造方法であって、
    着磁されて前記マグネットとなる強磁性体を前記ヨークの内周面に沿って周方向に複数個、互いに隙間を有して固定する固定工程と、
    固定工程の後、前記強磁性体を径方向内側から着磁して前記磁極部を形成する着磁工程とを備え、
    前記着磁工程では、1つの前記強磁性体に対して前記強磁性体同士の周方向の隙間の角度範囲より大きい角度範囲を挟んで各前記磁極部に対応したm個の磁界をかけるように設定することを特徴とする固定子の製造方法。
  2. 請求項1に記載の固定子の製造方法において、
    前記着磁工程は、磁極数と同一数の突出部が放射状に形成され該突出部にコイルが巻装さる着磁コアを前記ヨーク内に配置して行うものであって、
    前記着磁コアは、1つの前記強磁性体の中間部に対する前記突出部同士の周方向の隙間の角度範囲が、前記強磁性体同士の周方向の隙間の角度範囲より大きく設定されたことを特徴とする固定子の製造方法。
  3. 請求項2に記載の固定子の製造方法において、
    前記着磁コアは、前記強磁性体同士の周方向の隙間に対する前記突出部同士の周方向の隙間の角度範囲が、前記強磁性体同士の周方向の隙間の角度範囲より小さく設定されたことを特徴とする固定子の製造方法。
  4. 円弧状でそれぞれm個(但し、mは複数)の磁極部を有するマグネットが円筒状のヨークの内周面に沿って周方向にn個(但し、nは複数)、互いに隙間を有して固定されてなり、全体でm×n個の前記磁極部を有する固定子を製造するために、前記ヨークに固定された強磁性体を径方向内側から着磁して前記磁極部を形成すべく磁極数と同一数の突出部が放射状に形成され該突出部にコイルが巻装される着磁コアであって、
    1つの前記強磁性体の中間部に対する前記突出部同士の周方向の隙間の角度範囲は、前記強磁性体同士の周方向の隙間の角度範囲より大きく設定されたことを特徴とする着磁コア。
  5. 請求項4に記載の着磁コアにおいて、
    前記強磁性体同士の周方向の隙間に対する前記突出部同士の周方向の隙間の角度範囲は、前記強磁性体同士の周方向の隙間の角度範囲より小さく設定されたことを特徴とする着磁コア。
  6. 突出部が放射状に形成され該突出部にコイルが巻装される着磁コアであって、
    前記突出部同士の周方向の隙間の角度範囲が小さい小隙間と、前記突出部同士の周方向の隙間の角度範囲が大きい大隙間とを有することを特徴とする着磁コア。
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