JP2008066122A - 多連装コネクタ - Google Patents

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好裕 岩堀
Hiroshi Miyazaki
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Abstract

【課題】半嵌合のオスコネクタの対処が楽に行え、コネクタ上部に余裕スペースがない場合でも適用の容易な多連装コネクタを提供する。
【解決手段】複数のオスコネクタ30と、複数のオスコネクタ嵌合室13を有するメスコネクタ10と、各オスコネクタに設けられたロックアーム32、ロックアームの撓み空間35と、オスコネクタの嵌合方向と同じ方向に押し込まれる一括嵌合検知部材40と、を備える。一括嵌合検知部材は、半嵌合のオスコネクタを本嵌合位置まで一緒に押し込むことができるもので、全オスコネクタ嵌合室に亘る長さを有し、長手方向の一端をメスコネクタのハウジングにヒンジ44を介して連結され、ヒンジを回動支点Aとして回動可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、1つのメスコネクタのハウジングに複数のオスコネクタ嵌合室が設けられ、各オスコネクタ嵌合室にそれぞれオスコネクタを嵌合できるように構成された多連装コネクタ、特に、全部のオスコネクタがメスコネクタに適正に嵌合されているかどうかを一括して検知できるように構成された多連装コネクタに関するものである。
この種の、複数のオスコネクタを1つのメスコネクタハウジングに嵌合できるように構成し、しかも、全オスコネクタが適正嵌合されているかどうかを検知する機能を有した多連装コネクタの従来例として、特許文献1に記載のものが知られている。
図9は、この特許文献1に記載されたコネクタを示す。このコネクタでは、メスコネクタ110のハウジング111に横一列に並んだ複数のオスコネクタ嵌合室113が設けられ、各オスコネクタ嵌合室113にそれぞれオスコネクタ130を嵌合できるようになっている。
メスコネクタ110のハウジング111の上壁の前端近傍には、全部のオスコネクタ嵌合室113の長さに亘る細長い開口150が設けられると共に、その開口150の端部には、ヒンジ144により一括嵌合検知部材140の一端が一体に連結されている。
一括嵌合検知部材140は、開口150に嵌まる大きさのもので、ヒンジ144を支点にして上下方向回動可能とされ、オスコネクタ130をメスコネクタ110に嵌合させた状態で、上方から開口150に向けて倒すことにより、全オスコネクタ130が適正嵌合状態のときは、一括嵌合検知部材140を開口150に適正に嵌めることができ、一方、いずれかのオスコネクタ130が半嵌合状態のときは、半嵌合のオスコネクタ130に自身が干渉することにより、開口150に適正に嵌めることができなくなるようになっている。
従って、一括嵌合検知部材140を倒せる位置によって、全部のオスコネクタ130の嵌合状態をチェックすることができる。
また、一括嵌合検知部材140を開口150に適正に嵌めることができたときには、一括嵌合検知部材140のロック部145がメスコネクタ110側のロック部(不図示)とロックし、その状態で、オスコネクタ130の抜けが確実に阻止されるようになっている。
特開平2−86079号公報
ところで、上記の特許文献1に記載の多連装コネクタでは、一括嵌合検知部材140がオスコネクタ130の挿入方向に対して垂直な方向から押し込まれるようになっているので、いずれかのオスコネクタ130が半嵌合状態にあるときには、次のような操作を行う必要がある。
即ち、いずれかのオスコネクタ130が半嵌合状態にあるときには、一括嵌合検知部材140を正規位置(開口150に適正に嵌まる位置)まで押し込めないことにより、半嵌合のものがあることを知るわけであるが、その際、その状態を解消するために、まず、半嵌合状態にあるオスコネクタ130を本嵌合させる操作を行い、次いで再び、一括嵌合検知部材140を開口150に嵌める操作を行う必要がある。従って、2つの操作を続けて行うことになるため、作業効率が悪かった。
また、上記コネクタの場合、コネクタの上部に、一括嵌合検知部材140を配置したり押し込み操作したりするスペースが必要であり、コネクタの上部にそのようなスペースが十分に確保できない場合は、適用が難しいという問題もあった。
本発明は、上記事情を考慮し、半嵌合のオスコネクタがある場合の対処が楽に行えると共に、コネクタ上部に余裕スペースがない場合でも適用の容易な多連装コネクタを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、複数のオスコネクタと、これらオスコネクタを嵌合するための横一列に並んだ複数のオスコネクタ嵌合室を有するメスコネクタと、前記各オスコネクタに設けられ、オスコネクタが前記オスコネクタ嵌合室に本嵌合されたときにメスコネクタとロックして当該オスコネクタを抜け止めする可撓性のロックアームと、該ロックアームがメスコネクタにロックするときとロックを解除するときの撓みを許容するロックアームの撓み空間と、前記メスコネクタにオスコネクタを嵌合させた後で、オスコネクタの嵌合方向と同じ方向に押し込まれることにより正規位置に装着される一括嵌合検知部材と、該一括嵌合検知部材を正規位置に装着した状態でロックするロック手段と、を備え、前記一括嵌合検知部材が、正規位置への装着途中の押し込み過程において、いずれか1つのオスコネクタが本嵌合位置まで挿入されていない半嵌合状態にあるとき、自身が、半嵌合状態にあるオスコネクタと干渉することで、押し込みに対する抵抗力を受け、更にその段階から前記抵抗力を超える押し込み力が加わることで、半嵌合状態にあるオスコネクタを本嵌合位置まで一緒に押し込むものであり、しかも、前記全オスコネクタ嵌合室に亘る長さを有し、その長手方向の一端を前記メスコネクタのハウジングに係合させて、その係合点を回動支点として回動させることにより、正規位置へ装着可能とされていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の多連装コネクタであって、前記一括嵌合検知部材が、正規位置に装着されたとき、前記ロックアームの撓み空間に挿入されることでロックアームの解除方向の撓みを阻止する撓み阻止部を有していることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の多連装コネクタであって、前記横一列に並んだオスコネクタ嵌合室とオスコネクタの組が、前記一括嵌合検知部材を押し込み操作するときの前記回動支点に近い側から遠い側に向かって、必要嵌合力の大きい順番に配列されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の多連装コネクタであって、前記一括嵌合検知部材の長手方向の一端が、前記メスコネクタのハウジングにヒンジを介して一体に連結されており、そのヒンジを回動支点にして一括嵌合検知部材が回動可能とされていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の多連装コネクタであって、前記一括嵌合検知部材の長手方向の一端と、それに対応する前記メスコネクタのハウジングの端部とに、互いに係合させた状態でヒンジ作用をなす係合部が設けられており、両係合部を互いに係合させた点を回動支点とすることにより、一括嵌合検知部材が回動可能とされていることを特徴とする、
請求項1の発明によれば、半嵌合のオスコネクタがある場合には、一括嵌合検知部材を押し込む途中で、一括嵌合検知部材が半嵌合のオスコネクタに干渉することにより抵抗力を受けることになるので、感触の違いにより、半嵌合のコネクタの存在に気づくことができる。しかも、一括嵌合検知部材の押し込み方向とオスコネクタの嵌合方向が同じであることにより、そのまま一括嵌合検知部材の押し込みを続けることによって、半嵌合のオスコネクタを本嵌合位置まで一緒に押し込むことができる。従って、1回の操作で全てのオスコネクタを完全に本嵌合させることができ、コネクタ嵌合時の作業性の向上が図れると共に、コネクタの嵌合信頼性の向上も図れる。
また、一括嵌合検知部材の押し込み操作の際には、一端を回動支点にして、回動させながら押し込むことができるので、てこの原理により、小さい力で容易に一括嵌合検知部材の押し込みができると共に、半嵌合のオスコネクタがある場合にも、一括嵌合検知部材の押し込み操作によって、そのオスコネクタを小さい力で本嵌合させることができる。
また、オスコネクタの嵌合方向と同じ方向から一括嵌合検知部材を押し込むように構成しているので、コネクタの上部に一括嵌合検知部材の配置スペースや押し込みのための作業スペースを確保する必要がなく、コネクタの上部に余裕スペースがない場合にも容易に適用することができる。
請求項2の発明によれば、一括嵌合検知部材を正規位置に装着したとき、一括嵌合検知部材に設けた撓み阻止部がロックアームの撓み空間に挿入して、ロックアームの解除方向の撓みを阻止するので、ロックアームによる係止とロックアームの撓み阻止による係止の二重係止が行われることになり、オスコネクタの抜け止めロックの信頼性を高めることができる。
請求項3の発明によれば、一括嵌合検知部材を押し込み操作するときの回動支点に近い側から遠い側に向かって、必要嵌合力の大きい順番にオスコネクタとオスコネクタ嵌合室の組が配列されているので、てこの原理による作用力の大きい場所に必要嵌合力の大きな組が位置し、作用力の小さい場所に必要嵌合力の大きな組が位置することになる。従って、いずれかのオスコネクタが半嵌合の場合でも、最小の力を加えるだけで、本嵌合位置まで押し込むことができる。
請求項4の発明によれば、一括嵌合検知部材をヒンジを介してメスコネクタのハウジングに一体結合してあるので、部品数の削減と一括嵌合検知部材の装着し忘れ防止を図ることができる。
請求項5の発明によれば、一括嵌合検知部材とメスコネクタのハウジングとを別体に製作しながら、必要時に、一括嵌合検知部材の係合部とメスコネクタハウジングの係合部を互いに係合させることにより、その係合点を回動支点として一括嵌合検知部材を回動できるようにしているので、一括嵌合検知部材やメスコネクタハウジングの成形コストの低減が図れる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は第1実施形態のコネクタの嵌合前の状態を示す斜視図、図2は1つのオスコネクタが半嵌合の状態で一括嵌合検知部材を回動させているときの状態を示す平面図、図3は全部のオスコネクタが本嵌合したときのメスコネクタとオスコネクタと一括嵌合検知部材との関係を示す平面図、図4は図3の状態のときの要部の断面図、図5は図3の状態のときのオスコネクタ側から見た一部の正面図である。
図1に示すように、第1実施形態の多連装コネクタは、複数の合成樹脂製のオスコネクタ30と、これらオスコネクタ30を嵌合する合成樹脂製のメスコネクタ10と、メスコネクタ10にオスコネクタ30を嵌合させた後で、オスコネクタ30の嵌合方向と同じ方向に押し込まれることにより正規位置に装着される二重係止部材と嵌合検知部材を兼ねるバー状で合成樹脂製のの一括嵌合検知部材40と、から構成されている。
メスコネクタ10のハウジング11は、相手コネクタに対する嵌合方向の前面に、横一列に並んだ複数のオスコネクタ嵌合室13を有している。横一列に並んだ複数のオスコネクタ嵌合室13は、上壁12Aと下壁12Bと左右側壁12Cとで囲まれた長方形状の空間を、複数の隔壁12Dで仕切ることにより形成されており、各オスコネクタ嵌合室13内には、ハウジング11の後壁から端子Tが挿入固定されている。
各オスコネクタ30のハウジング31の天板部には、コネクタ嵌合方向の前方側の固定端で片持支持されることで、後方側に延びた自由端側が上下方向に撓み自在とされた可撓性のロックアーム32が設けられている。そして、ロックアーム32と天板部との間に、ロックアーム32がメスコネクタ10にロックするときとロックを解除するときの撓みを許容するロックアーム32の撓み空間35が確保され、ロックアーム32の自由端と固定端の間の上面部分に、ロック用の係合凸部33が設けられている。
また、自由端側の端末部には、コネクタ嵌合方向の後端面が傾斜面34aで構成された解除操作部34が設けられ、その周囲を取り込むように解除操作部34の誤操作を防止するためのアーム保護部37が設けられている。
一方、図4に示すように、各オスコネクタ嵌合室13の天井面(上壁12Aの内面)には、ロック凸部16が設けられている。このロック凸部16は、オスコネクタ30をオスコネクタ嵌合室13に嵌合させたときの初期段階でロックアーム32の係合凸部33と干渉することによりロックアーム32を下方に撓ませ、更に奥にオスコネクタ30を嵌合させて係合凸部33が干渉位置を通過してロックアーム32が定位置に弾性復元することにより、係合凸部33の背面と係合してオスコネクタ30を抜け止めロックする部分である。係合凸部33とロック凸部16には、コネクタ嵌合動作により、ロックアーム32をスムーズに撓ませるための案内斜面33a、16aが設けられている。
また、図1〜図3に示すように、一括嵌合検知部材40は、複数のオスコネクタ嵌合室13に亘る長さを有するバー状の部材として構成されており、長手方向の一端がメスコネクタハウジング11の一方の側壁12Cに屈曲性の帯板ヒンジ44を介して連結された帯板状の基板41と、該帯板状の基板41の上面に各オスコネクタ嵌合室13に対応して突設された複数の凸部(撓み阻止部)42と、前記基板41の長手方向の他端に突設された係合フック(ロック手段)45と、を有している。
この一括嵌合検知部材40は、前記ヒンジ44を介してメスコネクタ10に連結されていることにより、そのヒンジ44を支点に、メスコネクタ10に対するオスコネクタ30の嵌合方向と同じ方向に沿う面内で、回動できるように支持されている。そして、メスコネクタ10にオスコネクタ30を嵌合させた状態で、一括嵌合検知部材40を正規の装着位置まで回動させることにより、係合フック45がメスコネクタ10側に設けられた係合部(ロック手段)15にロックするようになっている。
一括嵌合検知部材40の凸部42は、上記のように正規の装着位置まで一括嵌合検知部材40を押し込んで、係合フック45をメスコネクタ10側の係合部15に係合させたときに、図4に示すように、各オスコネクタ30のロックアーム32の撓み空間35内に侵入し、それにより、適正状態でロックされたロックアーム32のロック解除方向への撓みを阻止する二重係止部としての機能を果たす。
また、適正状態でロックアーム32がロックされているときには、上述のように、凸部42は、各ロックアーム32の撓み空間35内への侵入が可能となるが、図2に示すように、いずれかのオスコネクタ30が不適正な嵌合状態のとき、つまり、半嵌合によりロックアーム32が撓み空間35内に撓んでいるときには、撓み空間35内に撓んでいるロックアーム32と干渉することで、撓み空間35内への侵入が不可となる。
従って、凸部42は、オスコネクタが適正に嵌合されているか否かを検知する嵌合検知部の機能を果たすことになり、少なくとも1つの凸部42がロックアーム32の撓み空間35内へ侵入不可となった場合には、それによって、一括嵌合検知部材40を正規の位置までスムーズに押し込めなくなる。つまり、そのような干渉が起こることによって、一括嵌合検知部材40をメスコネクタ10に対し押し込もうとしても、大きな抵抗力を受けることになる。
しかしその段階で、その抵抗力を超える力を加えて、一括嵌合検知部材40を更に押し込むと、干渉部分を介してオスコネクタ30にコネクタ嵌合方向の力が加わることにより、半嵌合状態にあるオスコネクタ30が本嵌合位置まで一緒に押し込まれることになる。
また、このコネクタの場合は、横一列に並んだオスコネクタ嵌合室13とオスコネクタ30の組が、一括嵌合検知部材40を押し込み操作するときの回動支点であるヒンジ44に近い側から遠い側に向かって、必要嵌合力(サイズの大小や極数に応じて決まる)の大きい順番に配列されている。
次に作用を説明する。
図3、図4に示すように、メスコネクタ10の各オスコネクタ嵌合室13に全てのオスコネクタ30を適正に嵌合させたときには、オスコネクタ30側のロックアーム32の係合凸部33が、メスコネクタ10側のロック凸部16に係合することによって、オスコネクタ30が抜け止めロックされる。
このようにコネクタが正規に嵌合しているときに、一括嵌合検知部材40を回動させて、回動端の係合フック45をメスコネクタ10側の係合部15に係合させると、ロックアーム32の撓み空間35に一括嵌合検知部材40の各凸部42を入り込ませることができる。従って、凸部42によって、各ロックアーム32のロック解除方向への撓みを阻止することができ(二重係止)、ロックアーム32の誤操作による不慮の嵌合解除を確実に防止することができる。
また、図2に示すように、いずれかのオスコネクタ30が半嵌合状態にあるときには、ロックアーム32が中途半端に撓んでいて、一括嵌合検知部材40を正規の装着位置まで回動させることができなくなる。従って、そのことで、少なくとも1つのオスコネクタ30が不適正な嵌合状態にあることを検知できる。しかし、一括嵌合検知部材40の回動による押し込み方向がオスコネクタ30の嵌合方向と同じ方向であることから、そのまま、一括嵌合検知部材40を更に大きな力で押し込むと、半嵌合のオスコネクタ30を本嵌合位置まで一緒に押し込むことができる。そして、当該オスコネクタ30のロックアーム32の撓み空間35に、一括嵌合検知部材40の凸部42を挿入することができる。
このように、一括嵌合検知部材40を回動させるだけの1回の操作で、半嵌合状態にあるものも含めて、全てのオスコネクタ30を完全に本嵌合させることができるため、コネクタ嵌合時の作業性の向上が図れると共に、コネクタの嵌合信頼性の向上が図れる。
また、一括嵌合検知部材40の押し込みの際には、図2に示すように、一端を回動支点Aとし、他端を力点Cにして、その力点Cに力を加えることで、回動させながら押し込むことができるので、てこの原理により、小さい力で容易に一括嵌合検知部材40の押し込みができると共に、半嵌合のオスコネクタ30(図中の左から2番目のオスコネクタ)がある場合にも、力点Cに加える一括嵌合検知部材40の押し込み操作によって、そのオスコネクタ30を小さい力で本嵌合させることができる。
即ち、支点Aから力点Cまでの距離L1よりも、支点Aからの作用点Bまでの距離L2の方が小さいので、力点Cに加える力よりも大きな押し込み力を作用点Bに発生させることができ、その作用点Bによって、半嵌合のオスコネクタ30を本嵌合位置まで押し込むことができる。
特に、一括嵌合検知部材40を押し込み操作するときの回動支点Aに近い側から遠い側に向かって、必要嵌合力の大きい順番にオスコネクタ30とオスコネクタ嵌合室13の組を配列してあるので、てこの原理による作用力の大きい場所に必要嵌合力の大きな組が位置し、作用力の小さい場所に必要嵌合力の小さな組が位置することになる。従って、いずれかのオスコネクタ30が半嵌合の場合でも、最小の力を加えるだけで、そのオスコネクタ30を本嵌合位置まで押し込むことができる。
また、本実施形態のコネクタの場合、オスコネクタ30の嵌合方向と同じ方向から一括嵌合検知部材40を押し込むようにしているので、コネクタの上部に一括嵌合検知部材40の配置スペースや押し込みのための作業スペースを確保する必要がなく、コネクタの上部に余裕スペースがない場合にも容易に適用することができる。
また、一括嵌合検知部材40をヒンジ44を介してメスコネクタ10のハウジング11に一体結合してあることから、部品数の削減と一括嵌合検知部材40の装着し忘れ防止を図ることができる。
なお、上記第1実施形態のコネクタでは、ヒンジ44を介して一括嵌合検知部材40を最初からメスコネクタ10のハウジング11に連結していたが、次の第2実施形態のコネクタのように、一括嵌合検知部材40Bをメスコネクタ10Bのハウジング11Bから切り離して製作し、必要時に係合させるように構成することもできる。
図6は第2実施形態のコネクタの嵌合前の状態を示す斜視図、図7は半嵌合のオスコネクタ30がある状態で一括嵌合検知部材40Bを正規の位置に向けて押し込み操作している状態を示す平面図、図8は押し込みが完了した状態を示す平面図である。
このコネクタでは、一括嵌合検知部材40Bを、メスコネクタ10Bのハウジング11Bから完全に切り離して独立に製作している。一括嵌合検知部材40Bは、基板41上に凸部42を有し、長手方向の両端に係合フック15を有している。即ち、長手方向の一端に設けていたヒンジ(図1参照)を省略し、その代わりに他端側と同様の係合フック15を設けている。
また、メスコネクタ10Bのハウジング11Bには、他端側(図中右側)については第1実施形態と同様の係合部15を設けているが、一端側(図中左側)については、係合フック15を係合させた際にヒンジの機能を果たせるような構造の係合部15Bを設けている。そして、図7に示すように、一端側の係合フック45をメスコネクタ10B側の係合部15Bを係合させることによって、その係合点を回動支点として、一括嵌合検知部材40Bを第1実施形態と同様に回動できるようになっている。
このように一端側の係合フック45を係合部15Bに係合させた点をヒンジとして一括嵌合検知部材40Bを回動させることができるので、メスコネクタ10Bのハウジング11Bと一体にしていない点による効果を除けば、第1実施形態と全く同様の作用効果を得ることができる。
また、この実施形態では、一括嵌合検知部材40Bをメスコネクタ10Bのハウジング11Bから切り離して製作しているので、一括嵌合検知部材40Bやメスコネクタ10Bのハウジング11Bの成形コストの低減が図れる。
本発明の第1実施形態のコネクタの嵌合前の状態を示す斜視図である。 同コネクタにおいて、1つのオスコネクタが半嵌合の状態で一括嵌合検知部材を回動させているときの状態を示す平面図である。 同コネクタにおいて、全部のオスコネクタが本嵌合したときのメスコネクタとオスコネクタと一括嵌合検知部材との関係を示す平面図である。 図3の状態のときの要部の断面図である。 図3の状態のときのオスコネクタ側から見た一部の正面図である。 本発明の第2実施形態のコネクタの嵌合前の状態を示す斜視図である。 同コネクタにおいて、半嵌合のオスコネクタがある状態で一括嵌合検知部材を正規の位置に向けて押し込み操作している状態を示す平面図である。 同コネクタにおいて、一括嵌合検知部材の押し込みが完了した状態を示す平面図である。 従来の多連装コネクタの従来例を示す斜視図である。
符号の説明
10,10B メスコネクタ
11,11B ハウジング
13 オスコネクタ嵌合室
15,15B 係合部(ロック手段)
30 オスコネクタ
32 ロックアーム
35 撓み空間
40,40B 一括嵌合検知部材
42 凸部(撓み阻止部)
44 ヒンジ
45 係合フック(ロック手段)
A 回動支点
B 作用点
C 力点

Claims (5)

  1. 複数のオスコネクタと、これらオスコネクタを嵌合するための横一列に並んだ複数のオスコネクタ嵌合室を有するメスコネクタと、前記各オスコネクタに設けられ、オスコネクタが前記オスコネクタ嵌合室に本嵌合されたときにメスコネクタとロックして当該オスコネクタを抜け止めする可撓性のロックアームと、該ロックアームがメスコネクタにロックするときとロックを解除するときの撓みを許容するロックアームの撓み空間と、前記メスコネクタにオスコネクタを嵌合させた後で、オスコネクタの嵌合方向と同じ方向に押し込まれることにより正規位置に装着される一括嵌合検知部材と、該一括嵌合検知部材を正規位置に装着した状態でロックするロック手段と、を備え、
    前記一括嵌合検知部材が、正規位置への装着途中の押し込み過程において、いずれか1つのオスコネクタが本嵌合位置まで挿入されていない半嵌合状態にあるとき、自身が、半嵌合状態にあるオスコネクタと干渉することで、押し込みに対する抵抗力を受け、更にその段階から前記抵抗力を超える押し込み力が加わることで、半嵌合状態にあるオスコネクタを本嵌合位置まで一緒に押し込むものであり、しかも、前記全オスコネクタ嵌合室に亘る長さを有し、その長手方向の一端を前記メスコネクタのハウジングに係合させて、その係合点を回動支点として回動させることにより、正規位置へ装着可能とされていることを特徴とする多連装コネクタ。
  2. 請求項1に記載の多連装コネクタであって、
    前記一括嵌合検知部材が、正規位置に装着されたとき、前記ロックアームの撓み空間に挿入されることでロックアームの解除方向の撓みを阻止する撓み阻止部を有していることを特徴とする多連装コネクタ。
  3. 請求項1または2に記載の多連装コネクタであって、
    前記横一列に並んだオスコネクタ嵌合室とオスコネクタの組が、前記一括嵌合検知部材を押し込み操作するときの前記回動支点に近い側から遠い側に向かって、必要嵌合力の大きい順番に配列されていることを特徴とする多連装コネクタ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の多連装コネクタであって、
    前記一括嵌合検知部材の長手方向の一端が、前記メスコネクタのハウジングにヒンジを介して一体に連結されており、そのヒンジを回動支点にして一括嵌合検知部材が回動可能とされていることを特徴とする多連装コネクタ。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の多連装コネクタであって、
    前記一括嵌合検知部材の長手方向の一端と、それに対応する前記メスコネクタのハウジングの端部とに、互いに係合させた状態でヒンジ作用をなす係合部が設けられており、両係合部を互いに係合させた点を回動支点とすることにより、一括嵌合検知部材が回動可能とされていることを特徴とする多連装コネクタ。
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