以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の第1の側面の情報処理装置は、複数のチャプタによって構成されるコンテンツに対して、前記チャプタの編集処理を行う情報処理装置(例えば、図1の記録再生装置1)において、前記チャプタどうしの境界点を表すチャプタマークが配置された、前記コンテンツ全体の長さに対応する走行バーを画面に表示させる表示制御手段(例えば、図2の編集画面生成部41)と、前記走行バー上の前記チャプタマークを移動、消去、または挿入することにより、前記チャプタを編集する編集手段(例えば、図2のチャプタ編集部43)とを備える。
前記表示制御手段には、前記チャプタに関する情報であるチャプタ情報をさらに表示させ、前記編集手段には、消去対象の前記チャプタ情報をさらに選択させ、選択された1以上の前記チャプタを一括して消去する消去手段(例えば、図2のチャプタ消去部44)をさらに設けることができる。
本発明の第1の側面の情報処理方法またはプログラムは、複数のチャプタによって構成されるコンテンツに対して、前記チャプタの編集処理を行う情報処理装置の情報処理方法、または、前記チャプタの編集処理を、コンピュータに実行させるプログラムにおいて、前記チャプタどうしの境界点を表すチャプタマークが配置された、前記コンテンツ全体の長さに対応する走行バーを画面に表示させ(例えば、図21のステップS1)、前記走行バー上の前記チャプタマークを移動、消去、または挿入することにより、前記チャプタを編集する(例えば、図21のステップS7およびS9)ステップを含む。
本発明の第2の側面の情報処理装置は、複数のチャプタによって構成されるコンテンツに対して、前記チャプタの編集処理を行う情報処理装置において、前記コンテンツの画像と、前記コンテンツ全体の長さに対応する走行バー、前記走行バー上に配置された、前記コンテンツ全体に対する前記画像の位置を表す再生ポイント、および、前記チャプタどうしの境界点を表すチャプタマークと、複数の前記チャプタについてのチャプタ情報とを画面に表示させるとともに、フォーカスされたチャプタであるフォーカスチャプタ、消去対象のチャプタとして選択された選択チャプタ、および、前記フォーカスチャプタおよび前記選択チャプタ以外のその他のチャプタを色分けして表示させる表示制御手段(例えば、図2の編集画面生成部41)とを備える。
本発明の第2の側面の情報処理方法またはプログラムは、複数のチャプタによって構成されるコンテンツに対して、前記チャプタの編集処理を行う情報処理装置の情報処理方法において、前記コンテンツの画像と、前記コンテンツ全体の長さに対応する走行バー、前記走行バー上に配置された、前記コンテンツ全体に対する前記画像の位置を表す再生ポイント、および、前記チャプタどうしの境界点を表すチャプタマークと、複数の前記チャプタについてのチャプタ情報とを画面に表示させるとともに、フォーカスされたチャプタであるフォーカスチャプタ、消去対象のチャプタとして選択された選択チャプタ、および、前記フォーカスチャプタおよび前記選択チャプタ以外のその他のチャプタを色分けして表示させる(例えば、図21のステップS1)ステップを含む。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した記録再生装置(情報処理装置)の一実施の形態の構成例を示している。
記録再生装置1は、自身で受信した番組のデータや外部入力された番組のデータを記録媒体としてのハードディスクまたはDVDに記録したり、ハードディスクまたはDVDに記録されている番組のデータを再生する。リモートコントローラ2は、記録再生装置1に対する動作指示としてのユーザの操作を受け付け、ユーザの操作に対応する操作信号を赤外線信号として記録再生装置1の操作入力部12に送信する。操作入力部12は、受信した操作信号をCPU11に供給する。
なお、本実施の形態において、コンテンツとしての番組とは、後述するチューナ17等で選局された所定の放送波の番組やケーブルテレビジョン放送の番組の他、入力端子18から入力される、ユーザ自身がデジタルビデオカメラで作成した映像なども含まれる。
CPU11は、ROM13に記録されている所定のアプリケーションプログラムを読み出して、RAM14にロードさせて実行することにより、記録再生装置1の全体の動作を制御する。Flash ROM15には、CPU11が実行する処理に必要な情報のうち、電源が切られたときも消去されない情報が保存される。
具体的には、CPU11は、例えば、チューナ17により選局されて得られた番組のデータ(番組データ)、または、入力端子18から入力された番組データの記録(録画)が指令された場合、取得された番組データをNTSC(National TV Standards Committee)デコーダ20によりNTSC方式でデコードさせ、MPEG(Moving Picture Experts Group)エンコーダ21によりMPEG方式のうちのいずれかでエンコードさせた後、ドライブコントローラ22に供給して、HDD23のハードディスク、または、DVDドライブ24に装着されているDVDに記録させる。
なお、CPU11は、番組データをハードディスクまたはDVDに記録させる場合、番組の映像からシーンチェンジを検出し、検出されたシーンチェンジの位置をチャプタマークとして、番組データとともに記録させる。検出されたチャプタマークとチャプタマークとの間をチャプタと表し、1つの番組は、複数のチャプタで構成される。
また、CPU11は、リモートコントローラ2において、ハードディスクまたはDVDに記録されている番組データのチャプタを編集する操作がユーザにより行われた場合、図6を参照して後述するチャプタ編集画面の映像信号を生成し、表示制御部27に供給する。そして、CPU11は、ユーザの操作に対応して、ユーザの所望の位置にチャプタマークを移動したり、挿入または消去する。
アンテナ16は、放送波を受信し、受信された放送波をチューナ17に供給する。チューナ17は、受信された放送波から、ユーザの所望するチャンネルの放送波を選局し、選局されて得られた番組データを、スイッチ19に供給する。入力端子18は、例えば、ケーブルテレビジョン放送の番組データやビデオカメラ等で撮影された番組データの入力を受け、スイッチ19に供給する。スイッチ19は、チューナ17により選局されて得られた番組データ、または、入力端子18から入力された番組データをNTSCデコーダ20に供給する。また、入力端子18には、例えば、EPG(Electronic Program Guide)などの情報が供給される場合もある。供給されたEPGデータは、スイッチ19、NTSCデコーダ20、MPEGエンコーダ21を介して(データの処理は、必要な場合にのみ実行されて)、CPU11に供給され、例えば、ユーザによる録画予約操作を補助するためなどに利用される。
NTSCデコーダ20は、供給された信号をNTSC方式でデコードし、MPEGエンコーダ21に供給する。MPEGエンコーダ21は、供給されたデータを、MPEGの規格(例えば、MPEG2、MPEG4など)に基づいた方式で圧縮符号化し、圧縮符号化された番組データをHDD23のハードディスク、またはDVDドライブ24に装着されているDVDに記録させるために、ドライブコントローラ22に供給する。
ドライブコントローラ22は、CPU11の制御に基づいて、供給されたデータを、HDD23またはDVDドライブ24に供給して、ハードディスクまたはDVDに記録させたり、HDD23またはDVDドライブ24を駆動させて、ハードディスクまたはDVDに記録されているデータのうち、ユーザの所望するデータを読み出す。
HDD23は、ハードディスクを駆動し、ドライブコントローラ22から供給されたデータをハードディスクに記録したり、ハードディスクに記録されているデータを読み出して、ドライブコントローラ22に供給する。
DVDドライブ24は、装着されたDVDを駆動し、ドライブコントローラ22から供給されたデータをDVDに記録したり、DVDに記録されているデータを読み出して、ドライブコントローラ22に供給する。
MPEGデコーダ25は、ドライブコントローラ22から、再生出力されるデータの供給を受け、MPEGの規格(例えば、MPEG2、MPEG4など)に基づいた方式で供給されたデータのデコードを行い、映像信号は映像信号処理部26に、音声信号は音声信号処理部28に、それぞれ供給する。
映像信号処理部26は、MPEGデコーダ25によりデコードされた映像信号の供給を受け、NTSCフォーマットの信号に変換したり、D/A変換するなどの所定の処理を施し、表示制御部27に供給する。表示制御部27は、CPU11の制御に基づいて、供給された映像信号の、例えば、テレビジョン受像機や外部のモニタなどにおける表示を制御する。
音声信号処理部28は、MPEGデコーダ25によりデコードされた音声信号の供給を受け、ノイズ除去や増幅、D/A変換などの所定の処理を行って、音声出力制御部29に供給する。音声出力制御部29は、CPU11の制御に基づいて、供給された音声信号の、例えば、テレビジョン受像機や外部のスピーカなどにおける音声出力を制御する。
図2は、CPU11がハードディスクまたはDVDに記録されている番組データのチャプタを編集する場合の機能的な構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態では、ハードディスクに記録されている番組データのチャプタの編集を行う場合について説明するが、DVDに記録されている番組データのチャプタの編集を行う場合も同様である。
ハードディスクに記録されている番組データのチャプタの編集を行う場合、CPU11は、編集画面生成部41、操作判定部42、チャプタ編集部43、およびチャプタ消去部44により構成される。
編集画面生成部41は、図6を参照して後述するチャプタ編集画面の映像信号を生成し、表示制御部27に供給する。また、編集画面生成部41は、リモートコントローラ2において行われたユーザの操作に対応するチャプタ編集画面の制御も行う。例えば、編集画面生成部41は、チャプタ編集画面上の所定のボタンにフォーカス(表示)を移動させたり、表示色を変更する制御なども行う。
操作判定部42は、操作入力部12を介してリモートコントローラ2から供給される操作信号に基づいて、チャプタマークの挿入若しくは消去、または、チャプタの消去などの、チャプタ編集に対するユーザの指示を判定する。判定結果は、チャプタ編集部43またはチャプタ消去部44に供給される。
チャプタ編集部43は、操作判定部42から供給される判定結果に基づいて、ハードディスクに対してチャプタマークの移動、消去(削除)、または挿入を行うことにより、チャプタの編集処理を行う。また、チャプタ編集部43は、操作判定部42から供給される判定結果に基づいて、チャプタの選択または非選択も行う。
チャプタ消去部44は、操作判定部42から供給される判定結果に基づいて、選択されているチャプタ(の番組データ)をハードディスクから消去する処理を行う。選択されているチャプタが複数存在する場合には、複数のチャプタが一括して消去される。
図3は、リモートコントローラ2に設けられている操作ボタンの一部を示している。
リモートコントローラ2には、電源を投入する電源ボタンやチャンネルを選局するチャンネルボタン、標準速度(1倍速)で番組データを再生(標準再生)する再生ボタン、再生を停止する停止ボタン、1.5倍速で番組データを再生(早見再生)する早見再生ボタン(いずれも図示せず)などの他、図3に示すように、上下左右の各方向を指示するための方向ボタン61、決定ボタン62、サブメニューなどを表示するためのオプションボタン63、戻るボタン64、再生中の番組データの所望の位置に対してチャプタマークを書込む(挿入する)チャプタマーク書込みボタン65、設定されているチャプタマークを消去するチャプタマーク消去ボタン66などを備えている。
次に、ユーザがチャプタマークの移動、挿入、若しくは消去、またはチャプタの消去を行うときに、記録再生装置1によってテレビジョン受像機等に表示されるチャプタ編集画面と、その操作について、図4乃至図20を参照して説明する。
図4および図5は、メニュー画面の例を示す図である。
メニュー画面には、図4において点線で囲んで示すように、画面の横方向にそれぞれのカテゴリを表すアイコンであるカテゴリアイコン81乃至85が配列して表示される。また、図5において点線で囲んで示すように、カテゴリアイコン81乃至85の配列方向と直交する縦方向に、ユーザにより選択されているカテゴリに属するコンテンツを表すアイコンであるコンテンツアイコン91乃至94が配列して表示される。なお、図中の点線は、説明の便宜上付したものであり、実際に画面に表示されるものではない。他の図面についても同様である。
図4および図5の例においては、「フォト(Photo)」のカテゴリを表すカテゴリアイコン81、「ミュージック(music)」のカテゴリを表すカテゴリアイコン82、「ビデオ(video)」のカテゴリを表すカテゴリアイコン83、「テレビ(television)」のカテゴリを表すカテゴリアイコン84、および、「ゲーム(game)」のカテゴリを表すカテゴリアイコン85が画面の左から右方向に配列して表示されている。
このようなメニュー画面において、ユーザは、基本的に、リモートコントローラ2の左右の方向ボタン61でカテゴリを選択することができ、上下の方向ボタン61で、選択しているカテゴリに属するコンテンツを選択することができる。
図4および図5の例においては、ハードディスクに記録されている番組の内容を表示する「ビデオ」がユーザにより選択され、「ビデオ」に属するコンテンツを表すアイコンであるコンテンツアイコン91乃至94が縦方向に配列して表示されている。このコンテンツアイコン91乃至94のうち、いま選択されているアイコンはコンテンツアイコン92であり、その隣にはコンテンツアイコン92に対応する番組のタイトル「ワールドカップサッカー2006『日本×カメルーン』」が表示されている。
図5に示す状態で、ユーザがリモートコントローラ2のオプションボタン63を操作すると、コンテンツアイコン92に対応する番組に対する各種の処理、例えば、「番組の再生」、「DVDへのダビング」、「消去」、または「編集」などが画面に表示されて選択することができ、ユーザが、その中から番組の「編集」を選択して、さらに「編集」のなかのいくつかの項目のなかから、「チャプタ編集」を選択すると、編集画面生成部41によって生成された図6のチャプタ編集画面101がテレビジョン受像機等に表示される。
チャプタ編集画面101は、番組タイトル領域111、再生画像領域112、操作ガイド領域113、走行バー領域114、チャプタ領域115、およびボタン領域116により構成されている。走行バー領域114、チャプタ領域115、およびボタン領域116は、再生画像領域112の上に重畳されている。
番組タイトル領域111には、この画面がチャプタ編集画面であることを表す「チャプタ編集」の文字と、チャプタ編集の対象としていま選択されている番組(以下、適宜、選択番組ともいう)のタイトルが表示される。図6では、番組のタイトルとして、『ワールドカップサッカー2006「日本×カメルーン」』が表示されている。また、いま選択されている番組が地上アナログ放送の番組である場合には、タイトルの右横にG-Guideロゴも表示される。
再生画像領域112には、選択番組の画像のうちの、後述する再生ポイント122に対応する画像が表示される。従って、ユーザが再生ポイント122を移動したり、操作対象のチャプタを移動(変更)した場合には、再生画像領域112に表示される画像も変更する。
操作ガイド領域113には、ユーザの操作を補助する説明が表示される。操作ガイド領域113では、フォーカス(いま選択されている項目を識別する表示)がチャプタ領域115にある場合とボタン領域116にある場合とで異なる説明が表示される。
具体的には、図7に示されるように、フォーカスがチャプタ領域115にある場合には、ボタン領域116内のチャプタの分割、結合、消去、および終了の各機能を選択(機能選択)するためには下の方向ボタン61を操作すればよいこと、いまフォーカスされているチャプタを消去するチャプタとして選択(消去チャプタ選択)するためには決定ボタン62を操作すればよいこと、および、チャプタ編集画面101を終了するためには戻るボタン64を操作すればよいことの説明が表示される。
一方、フォーカスがボタン領域116にある場合には、操作対象のチャプタを移動(チャプタ移動)するためには上の方向ボタン61を操作すればよいこと、および、チャプタ編集画面101を終了するためには戻るボタン64を操作すればよいことの説明が表示される。
なお、フォーカスはチャプタ領域115とボタン領域116とを移動し、走行バー領域114に移動することはない。
図6に戻り、走行バー領域114には、番組の全体の長さに対応する走行バー121が表示される。この走行バー121上には、番組に付されたチャプタマーク123(図中、縦棒で示されている)と、再生画像領域112に表示されている再生画像の番組全体に対する位置を表す再生ポイント122(図中、黒点で示されている)が配置されている。なお、図6では、チャプタマーク123の符号の図示が一部省略されているが、走行バー121上に配置されている縦棒は全てチャプタマーク123であり、チャプタマーク123から隣りのチャプタマーク123までが1つのチャプタを表す。
チャプタ編集画面101が表示された直後は、番組の先頭チャプタの先頭位置に再生ポイント122が位置した状態でポーズされるようになされており、再生画像領域112に表示される再生画像は、再生ポイント122に対応する、先頭チャプタの最初の静止画像となる。そして、後述するように、左右の方向ボタン61を操作することによって、フォーカスされるチャプタを移動させることが可能であるが、チャプタが移動された場合、再生ポイント122は、移動後のチャプタの先頭位置にセットされる。
なお、リモートコントローラ2の再生ボタンや早見再生ボタンを操作することにより、静止画像ではなく動画像として画像を確認しながら、チャプタ(チャプタマーク)の編集を行うことも可能である。この場合、左右の方向ボタン61が操作されることによって、フォーカスされるチャプタが移動されても、標準再生や早見再生の走行状態(再生状態)は維持される。但し、FF3乃至FR3(FF3,FF2,FF1,FR1,FR2,FR3)、スロー再生、スロー戻りの変速再生については、標準再生に速度が戻される。ここで、FFは早送りを表し、FRは早戻しを表す。また、番組の最後まで再生ポイント122が移動し、再生が終了した場合は、その最後の位置で再生ポイント122が停止(ポーズ)されるが、最後の位置に再生ポイント122がある状態で、左の方向ボタン61が操作された場合、記録再生装置1は、最後のチャプタの1つ前のチャプタ(即ち、最後から2つ目のチャプタ)の先頭位置から標準再生する。
また、標準再生や早見再生の走行状態において、チャプタの分割、結合(前と結合)、および消去が実行された場合、走行状態は、再生を継続せずに、ポーズに変更される。但し、チャプタの分割、結合(前と結合)、および消去が警告となって実行できなかった場合(後述する図22のステップS23や図25のステップS62など)には、再生が継続される。
走行バー領域114の走行バー121の下側には、選択番組の走行状態を示す情報が表示される。図6では、ハードディスクからの再生であることを表す「HDD」、再生速度(1.5倍速)を表す、×1.5が添えられた「再生表示(三角の表示)」、録画モードを表す「SP」、早見再生であることを表す「早見」、および、再生ポイントの時間的な位置を表す再生カウンタ「0:21:45:13」が表示される。再生カウンタは、「HH:MM:SS:FF(時:分:秒:フレーム番号)の形式で表示され、フレーム精度で表示される。
チャプタ領域115には、再生ポイント122が位置するチャプタを中心として含む5つのチャプタについての、チャプタ番号とチャプタ長(以下、適宜、チャプタ情報という)が表示される。図6では、チャプタ1乃至5のチャプタ情報が表示されており、中心に位置するチャプタ3にフォーカスがある。なお、図面では、フォーカスのある位置を白黒反転させた表示で表している。詳細は図9を参照して後述するが、ユーザが左右の方向ボタン61を操作してチャプタを移動したとき、フォーカスは常に5つのチャプタの真ん中のチャプタにあり、チャプタ情報が方向ボタン61に応じて移動するように表示が制御される。また、チャプタ領域115において、斜線が付されているチャプタ情報は、そのチャプタが消去対象のチャプタとして選択されていることを表す。
ボタン領域116には、フォーカスされているチャプタの再生ポイント122のある位置でチャプタ分割を行う「分割」ボタン131、フォーカスされているチャプタと、時間的にその前のチャプタとのチャプタ結合を行う「前と結合」ボタン132、消去対象として選択されたチャプタの消去を実行する「消去実行」ボタン133、および、チャプタ編集画面を終了する「終了」ボタン134が表示される。
チャプタ編集画面101が表示された直後は、フォーカスがチャプタ領域115にあり、ボタン領域116にフォーカスが移動されたときの最初の(デフォルトの)フォーカス位置は、「消去実行」ボタン133である。そして、「消去実行」ボタン133により消去実行された後は、チャプタ領域115にフォーカスが移動する。「分割」ボタン131や「前と結合」ボタン132が実行された後も、チャプタ領域115にフォーカスが移動する。但し、消去対象としてチャプタが選択されていない状態で、ボタン領域116にフォーカスが移動された場合には、フォーカス位置は「分割」ボタン131となる。また、一度ボタン領域116にフォーカスが移動された後、次にボタン領域116にフォーカスが移動されるときのフォーカス位置は、前回最後にフォーカスされていたボタンとなる。
次に、図8を参照して、走行バー領域114における、チャプタ消去実行後の再生ポイント122の位置について説明する。
記録再生装置1では、消去された複数のチャプタのうちの、時間的に最後のチャプタの次のチャプタの先頭位置に再生ポイント122が設定される。例えば、図8Aに示すように、チャプタ1乃至6のうちの、チャプタ2とチャプタ4の消去が実行された場合、消去されたチャプタ4の次のチャプタ5の先頭位置に再生ポイント122が設定される。
なお、例えば、図8Bに示すように、チャプタ1乃至6のうちの、チャプタ2およびチャプタ4乃至6の消去が実行され、消去されたチャプタの次にチャプタが存在しない場合には、消去後の残存するチャプタの最後尾のチャプタの先頭位置に再生ポイント122が設定される。図8Bでは、チャプタ3の先頭位置に再生ポイント122が設定される。
図9を参照して、チャプタを移動したときのチャプタ領域115の表示について説明する。
図6のチャプタ編集画面101では、チャプタ領域115に表示するチャプタの数は、5つであるので、一列に5個のチャプタ情報を表示させたときの真ん中に位置するチャプタ情報にフォーカスが設定される。そして、ユーザが左右の方向ボタン61を操作してチャプタを移動させると、フォーカスは移動せずに、チャプタ情報が方向ボタン61に応じて左右にスクロール表示する。なお、チャプタ領域115内に一列に表示させるチャプタ情報の数は5個以外の数としてもよい。
図10は、フォーカスがチャプタ領域115にあるときの、走行バー121とチャプタ領域115のチャプタ情報の表示色について示す表である。
まず、番組を構成する複数のチャプタのうち、チャプタ領域115でフォーカスされているチャプタ(以下、フォーカスチャプタという)と、フォーカスされていないチャプタ(以下、非フォーカスチャプタという)に大別することができる。フォーカスされているチャプタ、換言すれば、走行バー121において再生ポイント122が存在するチャプタは、黄色で表示される。
さらに、フォーカスチャプタが消去対象として選択されているか否かにより、同じ黄色でも表示色が若干異なる。フォーカスチャプタが消去対象として選択されている場合には、黄色でも濃い黄色(濃黄色)で表示され、フォーカスチャプタが消去対象として選択されていない場合には、黄色でも淡い黄色(淡黄色)で表示される。このように同系色の配色を用いつつも異なる色とすることにより、フォーカスチャプタが消去対象として選択されているか否かを走行バー121上で分かり易く表現している。
一方、非フォーカスチャプタにおいても、消去対象として選択されているか否かにより、表示色が異なる。非フォーカスチャプタが消去対象として選択されている場合には、灰色で表示され、非フォーカスチャプタが消去対象として選択されていない場合には、無色で表示される(特に色は付けない)。このようにして非フォーカスチャプタにおいても、消去対象として選択されているか否かが走行バー121上で分かり易く表現されている。
従って、例えば、図11に示すように、走行バー121上の、非フォーカスチャプタで消去対象として選択されていないチャプタ1および4は無色で、非フォーカスチャプタで消去対象として選択されているチャプタ2および5は灰色で、フォーカスチャプタで消去対象として選択されていないチャプタ3は淡黄色で、それぞれ表示されている。
このように、フォーカスチャプタと非フォーカスチャプタとを異なる系統の色で表示することにより、操作対象のチャプタをユーザに分かり易くしている。
また、チャプタ領域115とボタン領域116では、フォーカスされている領域(図面では、白黒反転表示されている領域)が黄色で表示される。図11では、チャプタ領域115にフォーカスがあり、チャプタ領域115のチャプタ3のチャプタ情報が、黄色で表示されている。
図11に示す状態において、ユーザがリモートコントローラ2の決定ボタン62を操作すると、フォーカスチャプタであるチャプタ3が消去対象として選択され、図12に示すように、走行バー121上のチャプタ3は濃黄色に変更されるとともに、チャプタ領域115のチャプタ3のチャプタ情報に、そのチャプタが消去対象のチャプタとして選択されていることを表す斜線が付される。
なお、編集画面生成部41は、ユーザがリモートコントローラ2の決定ボタン62を操作した一瞬の間だけ、チャプタ領域115のチャプタ3のチャプタ情報を高輝度に明るくさせる。これにより、操作内容をユーザに分かり易くさせる。
以上のようにして消去対象としてのチャプタの選択が終了し、ユーザが、操作ガイド領域113に表示されている説明にしたがって下の方向ボタン61を操作する。上述したように、チャプタが消去対象として選択された状態でボタン領域116にフォーカスが移動したときのフォーカス位置は、「消去実行」ボタン133であるので、編集画面生成部41は、フォーカスをボタン領域116に移動させる。
図13は、図12に示した状態から、フォーカスがボタン領域116に移動したときの、走行バー領域114、チャプタ領域115、およびボタン領域116の表示を示している。図13の実際のカラー表示された画面では、フォーカスがある「消去実行」ボタン133が黄色で表示され、走行バー領域114の走行バー121上の、消去対象として選択されているチャプタ2、3および5が、灰色で表示されている。
そして、フォーカスが「消去実行」ボタン133にある状態で、ユーザがリモートコントローラ2の決定ボタン62を操作すると、編集画面生成部41は、その一瞬の間だけ、「消去実行」ボタン133を高輝度に明るくさせる。これにより、操作内容をユーザに分かり易くさせる。
図14は、図11に示した状態から、ユーザの操作によって、フォーカスがボタン領域116の「分割」ボタン131に移動したときの、走行バー領域114、チャプタ領域115、およびボタン領域116の表示を示している。
図14の実際のカラー表示された画面では、フォーカスがある「分割」ボタン131が黄色で表示されるとともに、チャプタ領域115の分割対象のチャプタ3のチャプタ情報が青色で表示されている。また、走行バー領域114の走行バー121上の、分割対象であるチャプタ3も黄色から青色に変更されている。
図15は、フォーカスが図14に示したようにボタン領域116の「分割」ボタン131にあるときの、走行バー121とチャプタ領域115のチャプタ情報の表示色について示す表である。
走行バー121において、編集画面生成部41は、分割対象ではないチャプタについては、フォーカスがチャプタ領域115にあるときと同様に、無色または灰色で表示させる。一方、編集画面生成部41は、分割対象のチャプタについては、青色で表示させる。また、編集画面生成部41は、分割対象のチャプタであっても、そのチャプタが消去対象として選択されている場合は、濃い青色(濃青色)で表示させ、消去対象として選択されていない場合には、淡い青色(淡青色)で表示させる。従って、分割対象のチャプタと非分割対象のチャプタとを異なる系統の色で表示するので、分割対象のチャプタと非分割対象のチャプタの違いを際立たせ、ユーザに分割対象のチャプタを明確に認識させることができる。
そして、フォーカスが「分割」ボタン131にある状態で、ユーザがリモートコントローラ2の決定ボタン62を操作すると、編集画面生成部41は、その一瞬の間だけ、「分割」ボタン131を高輝度に明るくさせる。これにより、操作内容をユーザに分かり易くさせる。
図14に示した状態において決定ボタン62が操作されるか、または、リモートコントローラ2のチャプタマーク書込みボタン65が操作されると、チャプタ編集部43は、分割処理を実行する。
図16は、分割処理前後のチャプタ編集画面101の走行バー領域114、チャプタ領域115、およびボタン領域116の表示を示している。
分割処理前の表示は、図14に示した状態と同一である。
チャプタの分割が指示されると、再生ポイント122がある位置で、チャプタが2つに分割される。即ち、チャプタ編集部43は、分割前のチャプタ3の再生ポイント122がある位置にチャプタマーク123を挿入し、分割前のチャプタ3の先頭から、挿入されたチャプタマーク123までを、新しいチャプタ3(新チャプタ3)とし、挿入されたチャプタマーク123から、分割前のチャプタ3の最後までを、新しいチャプタ4(新チャプタ4)とする。
分割処理後の走行バー領域114では、再生ポイント122がある新チャプタ3が黄色で表示され、チャプタ領域115では、フォーカスチャプタが新チャプタ4となって新チャプタ4のチャプタ情報が黄色で表示され、その左側に新チャプタ3のチャプタ情報が挿入表示されている。そして、新チャプタ3の挿入にともない、チャプタ2のチャプタ情報が左側にスクロールされている。また、新チャプタ4の発生にともない、分割前のチャプタ4は新チャプタ5に変更され、分割前のチャプタ5は新チャプタ6に変更されている。分割前のチャプタ3のチャプタ長は、10分18秒(10:18)であり、新チャプタ3のチャプタ長(7分49秒)と新チャプタ4のチャプタ長(2分29秒)の合計値と一致する。
図17は、図16に示した分割処理後の状態から、ユーザの操作によって、フォーカスがボタン領域116の「前と結合」ボタン132に移動したときの、走行バー領域114、チャプタ領域115、およびボタン領域116の表示を示している。
図17の実際のカラー表示された画面では、フォーカスがある「前と結合」ボタン132が黄色で表示されるとともに、チャプタ領域115の結合元のチャプタ4のチャプタ情報が分割のときと同様の青色で表示され、チャプタ4の前のチャプタである、結合先のチャプタ3のチャプタ情報が紺色で表示されている。また、走行バー領域114の走行バー121上のチャプタ3と4も、それぞれ、紺色と青色に変更されている。
図18は、フォーカスがボタン領域116の「前と結合」ボタン132にあるときの、走行バー121とチャプタ領域115のチャプタ情報の表示色について示す表である。
走行バー121において、編集画面生成部41は、結合と関係ないチャプタについては、フォーカスがチャプタ領域115にあるときと同様に、無色または灰色で表示させる。また、編集画面生成部41は、結合元のチャプタを、分割時と同様に青色(濃青色かまたは淡青色)で表示させ、結合先のチャプタを、紺色で表示させる。さらに、編集画面生成部41は、紺色であっても、そのチャプタが消去対象として選択されている場合は、濃い紺色(濃紺色)で表示させ、消去対象として選択されていない場合には、淡い紺色(淡紺色)で表示させる。このように、結合元と結合先のチャプタは青系統の色で表示させ、それ以外を灰色または無色で表示させることにより、結合処理と関係のないチャプタと、結合対象のチャプタの違いを際立たせ、ユーザに結合対象のチャプタを明確に認識させることができる。
図17に示した状態において、リモートコントローラ2の決定ボタン62が操作されるか、または、リモートコントローラ2のチャプタマーク消去ボタン66が操作されると、図19に示すように、編集画面生成部41は、その一瞬の間だけ、「前と結合」ボタン132を高輝度に明るくさせるとともに、走行バー121とチャプタ領域115の結合先としてのチャプタ2を、チャプタ3と同色の青色で表示する。このように結合のイメージを色で表現することにより、操作内容がユーザに分かり易くなる。そして、チャプタ編集部43は、チャプタ結合処理を実行する。
図20は、結合処理前後のチャプタ編集画面101の走行バー領域114、チャプタ領域115、およびボタン領域116の表示を示している。
結合処理前の表示は、図17に示す状態と同一である。
チャプタの結合が指示されると、再生ポイント122があるチャプタを結合元チャプタとし、再生ポイント122があるチャプタの前(左)のチャプタを結合先チャプタとして、結合元チャプタと結合先チャプタの2つのチャプタが結合される。即ち、チャプタ編集部43は、結合前のチャプタ4の(先頭の)チャプタマーク123を消去する。その結果、結合後のチャプタ3(新チャプタ3)は、結合前のチャプタ3の先頭から、結合前のチャプタ4の最後までとなる。
結合処理後の走行バー領域114では、再生ポイント122が位置する新チャプタ3が黄色で表示され、チャプタ領域115では、フォーカスチャプタが新チャプタ3となって新チャプタ3のチャプタ情報が黄色で表示され、その左側に左端から右方向にスクロールされた新チャプタ2のチャプタ情報が表示されている。また、チャプタ領域115の元のチャプタ2の位置には、チャプタ1のチャプタ情報が表示されている。
チャプタ3と4の結合にともない、結合前のチャプタ5以降のチャプタ番号が繰り上げられるので、結合前のチャプタ5が新チャプタ4となり、結合前のチャプタ6が新チャプタ5となされている。結合後のチャプタ3(新チャプタ3)のチャプタ長は、10分18秒(10:18)であり、結合前のチャプタ3のチャプタ長(7分49秒)と結合前のチャプタ4のチャプタ長(2分29秒)の合計値と一致する。
なお、チャプタ編集部43は、結合元または結合先のチャプタが消去対象として選択されている場合には、結合処理後、その選択を解除する。従って、結合後のチャプタは、消去対象として選択されていないチャプタとなる。
次に、図21のフローチャートを参照して、CPU11によるチャプタ編集処理について説明する。この処理は、例えば、図4および図5を参照して説明したように、メニュー画面において所定のコンテンツアイコン92が選択され、そのコンテンツアイコン92に対応する番組に対して、サブメニューの「チャプタ編集」の項目が選択されたときに実行される。
初めに、ステップS1において、編集画面生成部41は、チャプタ編集画面101を表示させる。即ち、編集画面生成部41は、チャプタ編集画面101の映像信号を生成し、表示制御部27に供給する。これにより、表示制御部27からの映像信号の出力先であるテレビジョン受像機などで、チャプタ編集画面101が表示される。
ステップS2において、操作判定部42は、操作入力部12を介してリモートコントローラ2から供給される操作信号に基づいて、チャプタが選択されたかを判定する。ステップS2で、チャプタが選択されたと判定された場合、即ち、フォーカスがチャプタ領域115にある状態で、リモートコントローラ2の決定ボタン62が操作された場合、ステップS3において、フォーカスチャプタを消去対象のチャプタとして選択するチャプタ選択処理が、編集画面生成部41およびチャプタ編集部43により実行される。チャプタ選択処理の詳細は、図22を参照して後述する。
一方、ステップS2で、チャプタが選択されていないと判定された場合、ステップS4において、操作判定部42は、消去実行が選択されたかを判定する。ステップS4で、消去実行が選択されたと判定された場合、即ち、フォーカスが「消去実行」ボタン133にある状態で決定ボタン62が操作された場合、ステップS5において、消去対象として選択されているチャプタを消去するチャプタ消去処理が、編集画面生成部41およびチャプタ消去部44により実行される。チャプタ消去処理の詳細は、図23および図24を参照して後述する。
一方、ステップS4で、消去実行が選択されていないと判定された場合、ステップS6において、操作判定部42は、ユーザによって、チャプタの分割が選択されたかを判定する。ステップS6で、チャプタの分割が選択されたと判定された場合、即ち、フォーカスが「分割」ボタン131にある状態で決定ボタン62が操作されたか、または、リモートコントローラ2のチャプタマーク書込みボタン65が操作された場合、ステップS7において、再生ポイント122があるチャプタを再生ポイント122の位置で2つに分割するチャプタ分割処理が、編集画面生成部41およびチャプタ編集部43により実行される。チャプタ分割処理の詳細は、図25を参照して後述する。
一方、ステップS6で、チャプタの分割が選択されていないと判定された場合、ステップS8において、操作判定部42は、チャプタの結合が選択されたかを判定する。ステップS8で、チャプタの結合が選択されたと判定された場合、即ち、フォーカスが「分割」ボタン131にある状態で決定ボタン62が操作されたか、または、リモートコントローラ2のチャプタマーク書込みボタン65が操作された場合、再生ポイント122があるチャプタと、その前のチャプタを結合するチャプタ結合処理が、編集画面生成部41およびチャプタ編集部43により実行される。チャプタ結合処理の詳細は、図26を参照して後述する。
一方、ステップS8で、チャプタの結合が選択されていないと判定された場合、ステップS10において、操作判定部42は、ユーザによって、チャプタ編集の終了が選択されたかを判定する。ステップS10で、チャプタ編集の終了が選択されていないと判定された場合、処理はステップS2に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS10で、チャプタ編集の終了が選択されたと判定された場合、即ち、フォーカスが「終了」ボタン134にある状態で決定ボタン62が操作された場合、ステップS11において、チャプタ編集部43は、RAM14に保存させておいた変更後の情報をハードディスクに書込むなどの後処理を実行する。後処理終了後、処理は終了する。なお、後処理実行中は、「お待ちください」等のメッセージ画面が表示される。
図22は、図21のステップS3のチャプタ選択処理の詳細なフローチャートである。
初めに、ステップS21において、チャプタ編集部43は、消去対象として選択されたチャプタが消去不可のチャプタであるかを判定する。記録再生装置1には、消去不可となるチャプタの条件がROM13などに予め記憶されている。例えば、チャプタ長が極端に短いチャプタは消去できない場合がある。ステップS21で、消去対象として選択されたチャプタが消去不可のチャプタであると判定された場合、ステップS22において、チャプタ編集部43は、消去不可のチャプタである旨のメッセージを編集画面生成部41に表示させる。
一方、ステップS21で、消去対象として選択されたチャプタが消去不可のチャプタではないと判定された場合、ステップS23において、編集画面生成部41は、チャプタ領域115のフォーカスチャプタについて選択または非選択の表示をトグルさせる。即ち、フォーカスチャプタが選択表示されている(斜線が付されている)場合、編集画面生成部41は、フォーカスチャプタの選択表示を解除(斜線を付さない)し、フォーカスチャプタが選択表示されていない場合、編集画面生成部41は、フォーカスチャプタを選択表示させる(斜線を付す)。また、チャプタ編集部43は、フォーカスチャプタを消去対象としてRAM14に一時記憶させる。
ステップS22またはS23の処理後は、図21のステップS2に戻る。
図23は、図21のステップS5のチャプタ消去処理の詳細なフローチャートである。
初めに、ステップS41において、編集画面生成部41は、消去を確認する消去確認画面を表示させる。図24は、消去確認画面の例を示している。画面には、「選択された2/11個のチャプタを消去します。よろしいですか?」のメッセージが、「はい」および「いいえ」ボタンとともに表示されている。ここで、2/11の分子は、消去対象として選択されているチャプタの数を表し、2/11の分母は、番組全体のチャプタ数を表す。図24に示す消去確認画面が表示されたとき、「いいえ」ボタンにデフォルトでフォーカスが設定されており、誤操作によるチャプタの消去を防止するため、ユーザがチャプタの消去を実行する場合には、「はい」ボタンにフォーカスを移動させる必要があるように設計されている。
ステップS42において、チャプタ消去部44は、操作判定部42からの判定結果に基づいて、消去が確認されたかを判定する。ステップS42で、消去が確認されなかったと判定された場合、即ち、図24の消去確認画面において「いいえ」ボタンが選択された場合、処理は、ステップS43乃至S47をスキップして、図21のステップS2に戻る。
一方、ステップS42で、消去が確認されたと判定された場合、即ち、図24の消去確認画面において「はい」ボタンが選択された場合、ステップS43において、チャプタ消去部44は、消去対象として選択されているチャプタをハードディスクから消去する。チャプタの消去処理中には、編集画面生成部41によって、チャプタを消去中である旨のメッセージが画面に表示される。
ステップS44において、チャプタ消去部44は、消去が成功したか、即ち、消去対象として選択されていた全てのチャプタを消去したかを判定する。ステップS44で、消去が成功したと判定された場合、即ち、消去対象として選択されていた全てのチャプタが消去された場合、チャプタ消去部44は、ステップS45において、「消去しました」等の消去完了のメッセージを編集画面生成部41に表示させる。
一方、ステップS44で、消去が失敗したと判定された場合、即ち、消去対象として選択されていたチャプタに対して消去できなかったチャプタがあった場合、チャプタ消去部44は、ステップS46において、「消去できませんでした」等の消去失敗のメッセージを編集画面生成部41に表示させる。
ステップS45またはS46の処理後、ステップS47において、チャプタ消去部44は、番組消去になったか、即ち、番組を構成する全チャプタが消去されたかを判定する。ステップS47で、番組消去にはなっていないと判定された場合、図21のステップS2に戻る。
一方、ステップS47で、番組消去になったと判定された場合、チャプタ編集処理を終了する。これにより、チャプタ編集画面101は終了し、図4のメニュー画面に戻る。
図25は、図21のステップS7のチャプタ分割処理の詳細なフローチャートである。
初めに、ステップS61において、チャプタ編集部43は、いま選択されている番組に設定されているチャプタの数(チャプタ数)が最大値を超えているかを判定する。なお、1番組に設定可能なチャプタ数の最大値は、例えば、100個とする。
ステップS61で、チャプタ数が最大値を超えていると判定された場合、ステップS62において、チャプタ編集部43は、チャプタマーク書込み不可のメッセージを編集画面生成部41に表示させる。
一方、ステップS61で、チャプタ数が最大値を超えていないと判定された場合、ステップS63において、チャプタ編集部43は、現在の再生ポイント122の位置にチャプタマーク123を書込む処理を行う。この処理により、挿入されたチャプタマーク123に関する情報が、RAM14に一時記憶される。また、ステップS63において、編集画面生成部41は、図16を参照して説明したように、走行バー領域114の走行バー121上に挿入されたチャプタマーク123を表示したり、フォーカス位置を変更したりする。
ステップS62またはS63の処理後は、図21のステップS2に戻る。
図26は、図21のステップS9のチャプタ結合処理の詳細なフローチャートである。
初めに、ステップS81において、チャプタ編集部43は、いま選択されているチャプタが先頭のチャプタ、即ち、チャプタ1であるかを判定する。なぜなら、チャプタの結合は、いま選択されているチャプタと、その前のチャプタとを結合するため、いま選択するチャプタ(すなわち、再生ポイント122があるチャプタ)が先頭のチャプタである場合、結合先のチャプタが存在しないことになり、チャプタの結合を実行することができないからである。
ステップS81で、いま選択されているチャプタが先頭のチャプタであると判定された場合、ステップS82において、チャプタ編集部43は、チャプタマーク消去不可のメッセージを編集画面生成部41に表示させる。
一方、ステップS81で、いま選択されているチャプタが先頭のチャプタではないと判定された場合、ステップS83において、チャプタ編集部43は、いま選択されているチャプタの先頭にあるチャプタマーク123を消去する。消去されたチャプタマーク123に関する情報が、RAM14に一時記憶される。また、ステップS83において、編集画面生成部41は、図20を参照して説明したように、走行バー領域114の走行バー121上に挿入されたチャプタマーク123を消去したり、フォーカス位置を変更したりする。
ステップS82またはS83の処理後は、図21のステップS2に戻る。
以上、説明したように、記録再生装置1においてチャプタを編集する場合、チャプタどうしの境界点を表すチャプタマーク123が配置された、コンテンツ全体の長さに対応する走行バー121をチャプタ編集画面101の一部として表示させ、走行バー121上のチャプタマーク123を消去または挿入することにより、チャプタを分割または結合するので、簡単な操作で、チャプタを編集することができる。
また、チャプタマーク123を消去し、その結果結合されたチャプタ内の消去された位置と異なる位置に新たなチャプタマーク123を挿入することにより、チャプタマーク123の移動(チャプタ長の変更)をすることも勿論可能である。なお、チャプタマーク123の移動を消去と挿入により行うのではなく、例えば、走行バー領域114にもフォーカスが移動するようにして、チャプタマーク123を選択し、ドラック操作の要領で移動させたり、左右の方向ボタン61等で移動させるようなインタフェースとすることも可能である。
さらに、記録再生装置1では、チャプタ編集画面101において、消去対象としてのチャプタを複数選択しておき、「消去実行」ボタン133を操作することで、複数のチャプタを一括して消去することができるので、簡単な操作で、チャプタを編集することができる。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図27は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータ300のハードウエアの構成を示すブロック図である。CPU(Central Processing Unit)301は、ROM(Read Only Memory)302、または記憶部308に記憶されているプログラムに従って上述した機能の処理の他、各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)303には、CPU301が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU301、ROM302、およびRAM303は、バス304により相互に接続されている。
CPU301にはまた、バス304を介して入出力インタフェース305が接続されている。入出力インタフェース305には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部306、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部307が接続されている。CPU301は、入力部306から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU301は、処理の結果を出力部307に出力する。
入出力インタフェース305に接続されている記憶部308は、例えばハードディスクからなり、CPU301が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部309は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。また、通信部309を介してプログラムを取得し、記憶部308に記憶してもよい。
入出力インタフェース305に接続されているドライブ310は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア311が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部308に転送され、記憶される。
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム記録媒体は、図27に示すように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスクを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア311、または、プログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM302や、記憶部308を構成するハードディスクなどにより構成される。プログラム記録媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースである通信部309を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
なお、本実施の形態では、チャプタ編集画面101において、フォーカスされているチャプタ、分割対象のチャプタ、または、結合対象のチャプタを識別する表示として、黄色や青色、灰色などの色で表示するように説明したが、これらを識別するための色は、互いに識別しやすい色であればその他の色でもよい。
また、本実施の形態では、チャプタを結合する場合、いま選択されているチャプタ(再生ポイント122があるチャプタ)を結合元チャプタとし、その前のチャプタを結合先チャプタとして結合するようにしたが、結合先チャプタを、結合元チャプタの後のチャプタとするようにしてもよい。あるいは、結合相手を選択させるようにすることも可能である。
本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 記録再生装置, 2 リモートコントローラ, 11 CPU, 13 ROM, 14 RAM, 41 編集画面生成部, 42 操作判定部, 43 チャプタ編集部, 44 チャプタ消去部, 65 チャプタマーク書込みボタン, 66 チャプタマーク消去ボタン, 101 チャプタ編集画面