JP2008064388A - ハイブリッド給湯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハイブリッド給湯機1の運転制御において、太陽熱の集熱量を安価にかつ高精度に予測できるようにすることにある。
【解決手段】ハイブリッド給湯機1は、大気圧センサ14により得られる大気圧の検出値、および太陽熱集熱器3による当日の集熱量の実績値PQに応じて翌日の天候を予測し、予測した天候に基づき太陽熱集熱器3による翌日の集熱量の予測値SQを求める。これにより、天候の予測に過去の集熱量の実績値PQを利用できるため、大気圧の推移パターンが、天候の予測精度が高いごく少数のパターンに当てはまらない場合でも、大気圧の検出値と過去の集熱量の実績値PQとを併用して天候の予測精度を高めることができる。このため、安価な大気圧センサ14を用いる方式でも、天候の予測精度を高めることができるので、ハイブリッド給湯機1の運転制御において、太陽熱の集熱量を安価にかつ高精度に予測できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍サイクルにより給湯水を加熱するヒートポンプと、太陽熱を集熱する太陽熱集熱器とを備え、ヒートポンプによる給湯水の加熱に併せて、太陽熱集熱器により集熱した太陽熱を利用して給湯水を加熱するハイブリッド給湯機に関する。
従来より、上記のハイブリッド給湯機は、夜間の安価な電力を利用してヒートポンプにより給湯水を加熱するとともに、昼間の太陽熱により給湯水を加熱することで、省エネ、低ランニングコストを目指すものである。そして、このハイブリッド給湯機の運転制御の一方式に、昼間の太陽熱の集熱量を予測し、この集熱量の予測値に応じて夜間のヒートポンプによる加熱量を決めるものがある。
この運転制御方式によれば、集熱量の予測値をできるだけ高精度に求めることが重要となる。すなわち、集熱量に関して実績値が予測値よりも大きくなると、余分に集熱された太陽熱が無駄に放熱されたり、余分に湯が蓄えられて残湯量が増え夜間の加熱効率(COP)が低下したりする。また、実績値が予測値よりも小さいと、湯が足りなくなったり、昼間にヒートポンプを作動させて給湯水を加熱する必要が生じたりする。そして、集熱量に関する実績値と予測値との差に基づくこれらの現象は、いずれも、省エネ、低ランニングコストに反するものとなる。
そこで、集熱量に強く影響する天候を予測することで、集熱量の予測精度を高める検討が行われている。この場合、ネットワークに接続して気象情報を取り込む方式も考えられるが、ネットワークに接続するための機器が必要となりコストが高くなる。このため、比較的安価な大気圧センサを用いて大気圧を検出し、この大気圧の検出値を用いて天候を予測する方式が検討されている。
すなわち、大気圧の検出値を用いて天候を予測する技術は、種々の分野で用いられているため(例えば、特許文献1〜3参照)、ハイブリッド給湯機の運転制御にも導入しやすいと考えられる。しかし、大気圧に基づく天候の予測は、ごく少数の大気圧の推移パターンに基づく予測を除くと極めて困難である。このため、大気圧の検出値を用いて天候を予測する方式は、低コストに実現できるが集熱量の予測精度を向上することができないものである。
特開平6−88880号公報 特開平3−32696号公報 特開昭59−95486号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、ハイブリッド給湯機の運転制御において、太陽熱の集熱量を安価にかつ高精度に予測できるようにすることにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載のハイブリッド給湯機は、冷凍サイクルにより給湯水を加熱するヒートポンプと、太陽熱を集熱する太陽熱集熱器とを備え、ヒートポンプによる給湯水の加熱に併せて、太陽熱集熱器により集熱した太陽熱を利用して給湯水を加熱するものである。そして、このハイブリッド給湯機は、大気圧を検出する大気圧検出手段と、大気圧検出手段により得られる大気圧の検出値、および太陽熱集熱器による過去の集熱量の実績値に応じて天候を予測し、予測した天候に基づき太陽熱集熱器による集熱量の予測値を求める集熱量予測手段と、集熱量予測手段により得られる集熱量の予測値に応じて、ヒートポンプによる加熱量を求める加熱量算出手段とを備える。
これにより、天候の予測に過去の集熱量の実績値を利用することができる。このため、例えば、大気圧の推移パターンが、天候の予測精度が高いごく少数のパターンに当てはまらない場合等に、大気圧の検出値と過去の集熱量の実績値とを併用して天候の予測精度を高めることができる。この結果、大気圧の検出値を用いて天候を予測する方式でも、天候の予測精度を高めることができるので、太陽熱の集熱量を安価にかつ高精度に予測できる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載のハイブリッド給湯機によれば、集熱量予測手段は、大気圧の検出値の推移に基づき大気圧の直近極値を記憶し、大気圧の直近極値と現在の大気圧の検出値との差を考慮して天候を予測し、集熱量の予測値を求める。
大気圧の推移に関し、天候の予測精度が高いごく少数のパターンとは、例えば、大気圧が極大値から5mb低下するパターンや大気圧が極小値から5mb上昇するパターンである。そして、大気圧が極大値から5mb低下した場合、統計的に85%の確率で、その8〜12時間後に雨となる。また、大気圧が極小値から5mb上昇した場合、統計的に85%の確率で、その8〜12時間後に晴となる。
よって、大気圧の直近極値と現在の大気圧の検出値との差を考慮することで、上記のように天候の予測精度が高いパターンを用いて天候を予測し、予測した天候に基づく集熱量の予測値を求めることができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載のハイブリッド給湯機によれば、集熱量予測手段は、天候が晴の場合に期待される集熱量の期待値を晴天時期待値として記憶し、過去の集熱量の実績値と晴天時期待値との大小を考慮して天候を予測し、集熱量の予測値を求める。
この手段は、天候および集熱量の予測における過去の集熱量の実績値の応用方法の一形態を示すものである。これにより、大気圧の推移が上記の少数パターンに当てはまらない場合等に、天候の予測精度を高め、集熱量の予測精度を高めることができる。
例えば、集熱量の実績値が晴天時期待値よりも大きい場合、天候が晴である確率が大きい。よって、大気圧の極小値からの上昇幅が5mbよりも小さくても、当日の集熱量の実績値が晴天時期待値よりも大きければ当日の天候を晴とみなすとともに、大気の状態に変動がないと予測して、翌日の天候も晴と予測することができる。
さらに、翌日の天候を晴と予測して翌日の集熱量の予測値を求める際、集熱量の実績値が晴天時期待値よりも大きかった日(つまり、天候が晴とみなされた日)の直近の数日の平均実績値を、翌日の集熱量の予測値とすることができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4に記載のハイブリッド給湯機によれば、集熱量予測手段は、晴天時期待値を日付に応じて変更して記憶している。
これにより、季節に応じて変動する外気温や日射量等を考慮して天候を予測し、集熱量を予測することができる。
〔請求項5の手段〕
請求項5に記載のハイブリッド給湯機によれば、集熱量予測手段は、天候が雨の場合に期待される集熱量の期待値の最大値を雨天時最大期待値として記憶し、過去の集熱量の実績値と雨天時最大期待値との大小を考慮して天候を予測し、集熱量の予測値を求める。
この手段も、天候および集熱量の予測における過去の集熱量の実績値の応用方法の一形態を示すものである。
例えば、集熱量の実績値が雨天時最大期待値よりも小さい場合、天候が雨である確率が大きい。よって、大気圧の極大値からの低下幅が5mbよりも小さくても、当日の集熱量の実績値が雨天時最大期待値よりも小さければ当日の天候を雨とみなすとともに、大気の状態に変動がないと予測して、翌日の天候も雨と予測することができる。
さらに、翌日の天候を雨と予測した場合、湯が足りなくなったり、昼間にヒートポンプを作動させて給湯水を加熱する必要が生じたりしない方を優先して、翌日の集熱量の予測値をゼロと予測することができる。
〔請求項6の手段〕
請求項6に記載のハイブリッド給湯機によれば、加熱量算出手段は、天候の予測精度を考慮してヒートポンプによる加熱量を求める。
これにより、加熱量が過大になったり不足したりする虞を低減することができる。
最良の形態1のハイブリッド給湯機は、冷凍サイクルにより給湯水を加熱するヒートポンプと、太陽熱を集熱する太陽熱集熱器とを備え、ヒートポンプによる給湯水の加熱に併せて、太陽熱集熱器により集熱した太陽熱を利用して給湯水を加熱するものである。そして、このハイブリッド給湯機は、大気圧を検出する大気圧検出手段と、大気圧検出手段により得られる大気圧の検出値、および太陽熱集熱器による過去の集熱量の実績値に応じて天候を予測し、予測した天候に基づき太陽熱集熱器による集熱量の予測値を求める集熱量予測手段と、集熱量予測手段により得られる集熱量の予測値に応じて、ヒートポンプによる加熱量を求める加熱量算出手段とを備える。
このハイブリッド給湯機によれば、集熱量予測手段は、大気圧の検出値の推移に基づき大気圧の直近極値を記憶し、大気圧の直近極値と現在の大気圧の検出値との差を考慮して天候を予測し、集熱量の予測値を求める。
また、集熱量予測手段は、天候が晴の場合に期待される集熱量の期待値を晴天時期待値として記憶し、過去の集熱量の実績値と晴天時期待値との大小を考慮して天候を予測し、集熱量の予測値を求める。さらに、集熱量予測手段は、晴天時期待値を日付に応じて変更して記憶している。
また、集熱量予測手段は、天候が雨の場合に期待される集熱量の期待値の最大値を雨天時最大期待値として記憶し、過去の集熱量の実績値と雨天時最大期待値との大小を考慮して天候を予測し、集熱量の予測値を求める。
最良の形態2のハイブリッド給湯機によれば、加熱量算出手段は、天候の予測精度を考慮してヒートポンプによる加熱量を求める。
〔実施例1の構成〕
実施例1のハイブリッド給湯機1の構成を、図1を用いて説明する。
ハイブリッド給湯機1は、図1に示すように、冷凍サイクルにより給湯水を加熱するヒートポンプ2と、太陽熱を集熱する太陽熱集熱器3とを備え、ヒートポンプ2による給湯水の加熱に併せて、太陽熱集熱器3により集熱した太陽熱を利用して給湯水を加熱するものである。
すなわち、このハイブリッド給湯機1によれば、貯湯タンク5に給水された水(給湯水)は、ヒートポンプ2に循環されて加熱される。さらに、貯湯タンク5には熱交換器6が設置され、この熱交換器6には、太陽熱集熱器3で太陽熱により加熱された加熱水が循環され、加熱水から給湯水に太陽熱が伝達される。
そして、このような構成により、ハイブリッド給湯機1は、夜間の安価な電力を利用してヒートポンプ2により給湯水を加熱するとともに、昼間の太陽熱により給湯水を加熱することで、省エネ、低ランニングコストを目指すものである。
また、ハイブリッド給湯機1は、ヒートポンプ2等の機器を制御するための電子制御ユニット(ECU)8を備える。ECU8は、制御処理、演算処理を行うCPU、各種プログラムおよびデータを保存する記憶装置(ROM、スタンバイRAM、EEPROM、RAM等のメモリ)、入力装置、出力装置を有する周知構造のマイクロコンピュータとして構成されている。そして、ECU8は、上記のように省エネ、低ランニングコストを達成するため、昼間の太陽熱の集熱量を予測し、この集熱量の予測値SQに応じて夜間のヒートポンプ2による加熱量Qを決める。
そして、ECU8は、電力が安価な深夜時間帯にヒートポンプ2を作動させ、決められた加熱量Qに応じてヒートポンプ2に給湯水の加熱を行わせる。また、ECU8は、日照時間帯に加熱水から給湯水に伝熱可能な状態になったら加熱水の循環ポンプ10を作動させ、加熱水に蓄えられた太陽熱を給湯水に伝達させる。
ここで、ECU8は、加熱水から給湯水に伝熱可能か否かの判定を、加熱水の温度を検出する温度センサ11から得られる検出値Pwと、熱交換器6の近傍の給湯水の温度を検出する温度センサ12から得られる検出値Nwとの差を利用して行う。つまり、ECU8は、加熱水が太陽熱により加熱されて給湯水よりも充分に高い温度になっていれば、加熱水から給湯水に伝熱可能と判定して循環ポンプ10を作動させる。
さらに、ハイブリッド給湯機1は、大気圧を検出する大気圧センサ14を備え、ECU8は、この大気圧センサ14により得られる大気圧の検出値、および太陽熱集熱器3による過去の集熱量の実績値PQに応じて天候を予測し、予測した天候に基づき太陽熱集熱器3による集熱量の予測値SQを求める集熱量予測手段、および、集熱量の予測値SQに応じてヒートポンプ2による加熱量Qを求める加熱量算出手段としての機能を有する。
なお、集熱量予測手段は、下記の〔実施例1の制御方法〕のステップS1、S3、S4、S7(図2参照)にて実行され、加熱量算出手段は、ステップS8にて実行される。
また、ECU8は、日照時間帯における加熱水から給湯水への伝熱量を積算することで、集熱量の実績値PQを計測する。つまり、ECU8は、熱交換器6の伝熱係数や伝熱面積等に基づく熱交換率αを記憶しており、温度センサ11、12からの検出値Pw、Nwとともに、図示しない流量センサから加熱水の循環流量の検出値Gを取り込む。そして、ECU8は、下記の〔数式1〕により、集熱量の瞬間値ΔPQを算出する。
〔数式1〕
ΔPQ=α×G×(Pw−Nw)
そして、ECU8は、得られた瞬間値ΔPQを、逐次、積算することで実績値PQを更新する。この結果、ECU8は、循環ポンプ10が作動するたびに、逐次、実績値PQを更新し、日照時間帯が経過して循環ポンプ10が作動しなくなった時に、昼間の集熱量の実績値PQを得ることができる(図2のステップS2、S3を参照)。
また、集熱量予測手段は、大気圧の検出値の推移に基づき大気圧の直近極値を記憶し、大気圧の直近極値と現在の大気圧の検出値との差を考慮して天候を予測し、集熱量の予測値SQを求める。なお、集熱量予測手段における大気圧の直近極値の利用は、図2のステップS7にて行われる。
また、集熱量予測手段は、天候が晴の場合に期待される集熱量の期待値を晴天時期待値PQ_Sとして記憶し、過去の集熱量の実績値PQと晴天時期待値PQ_Sとの大小を考慮して天候を予測し、集熱量の予測値SQを求める。さらに、集熱量予測手段は、晴天時期待値PQ_Sを日付に応じて変更して記憶している。なお、集熱量予測手段における晴天時期待値PQ_Sの利用は、図2のステップS4、S7にて行われる。
また、集熱量予測手段は、天候が雨の場合に期待される集熱量の期待値の最大値を雨天時最大期待値Aとして記憶し、過去の集熱量の実績値PQと雨天時最大期待値Aとの大小を考慮して天候を予測し、集熱量の予測値SQを求める。なお、集熱量予測手段における雨天時最大期待値Aの利用は、図2のステップS4、S7にて行われる。
〔実施例1の制御方法〕
実施例1のハイブリッド給湯機1による制御方法を、図2のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS1で、大気圧の検出と、直近極値の記憶とを行う。
次に、ステップS2で、PM6:00になったか否かを判断する。この判断は、日照時間帯が終了したか否か、つまり、加熱水から給湯水に伝熱不能になったか否かの判断に相当する。
そして、PM6:00であれば(YES)、ステップS3に進み、PM6:00でなければ(NO)、ステップS5に進む。ステップS3では、集熱量に関して瞬間値ΔPQの積算を停止して当日の日照時間帯における実績値PQを決定する。さらにステップS4に進み、当日の天候実績を集熱量の実績値PQに基づき、以下のようにして決定する。
まず、図3に示す晴天時期待値PQ_Sのマップを用いて、当日の晴天時期待値PQ_Sを算出する。晴天時期待値PQ_Sのマップでは、日付に応じて晴天時期待値PQ_Sが可変するように記憶されており、さらに外気温と高い相関を持つように記憶されている。つまり、晴天時期待値PQ_Sは、冬から春を経て夏に向かい大きくなるように設定され、夏から秋を経て冬に向かい小さくなるように設定されている。
そして、ステップS3で決定した当日の集熱量の実績値PQが当日の晴天時期待値PQ_S以上か否か、および当日の集熱量の実績値PQが雨天時最大期待値Aよりも大きいか否かを判断する。そして、実績値PQが晴天時期待値PQ_S以上であれば、天候の実績を晴と決定し、実績値PQが雨天時最大期待値Aよりも大きく、かつ晴天時期待値PQ_Sよりも小さければ、天候の実績を曇と決定し、実績値PQが雨天時最大期待値A以下であれば、天候の実績を雨と決定する。
次に、ステップS5では、電力が安価な深夜時間帯か否かを判断する。そして、深夜時間帯であれば(YES)、ステップS6に進み、深夜時間帯でなければ(NO)、このフローを終了する。ステップS6では、翌日の使用熱量を予測する。この翌日の使用熱量の予測値は、過去の使用実績等に基づいて算出される学習値Q2であり、例えば、過去1週間分の使用実績の平均値である。
次に、ステップS7で翌日の集熱量の予測値SQを算出する。このステップS7では、まず直近極値と現在の大気圧の検出値とを比較することで、翌日の天候を予測する。
すなわち、大気圧は、図4に示すようにフーリエ級数で表現できる近似式に従って推移し、極値(極大値をP1、極小値をP2とする)が現れる。そして、極大値P1から5mb低下すると、85%の確率でその8〜12時間後に雨となり、極小値P2から5mb上昇すると、85%の確率でその8〜12時間後に晴となることが、統計的に知られている。
そこで、直近極値が極大値P1である場合を考えると、極大値P1からの低下幅が5mb以上であるときに、翌日の天候を雨と予測する。さらに、極大値P1からの低下幅が5mb未満でも、当日の天候の実績が雨であれば翌日の天候も雨と予測する。また、直近極値が極小値P2である場合を考えると、極小値P2からの上昇幅が5mb以上であるときに、翌日の天候を晴と予測する。さらに、極小値P2からの上昇幅が5mb未満でも、当日の天候の実績が晴であれば翌日の天候も晴と予測する。
そして、上記のように翌日の天候が晴または雨と予測される場合以外の条件の場合、翌日の天候を曇と予測する。例えば、直近極値が極大値P1で、極大値P1からの低下幅が5mb未満、かつ当日の天候の実績が晴または曇の場合、翌日の天候を曇と予測する。また、直近極値が極小値P2で、極小値P2からの上昇幅が5mb未満、かつ当日の天候の実績が雨または曇の場合も、翌日の天候を曇と予測する。
そして、予測した翌日の天候が晴の場合、例えば、過去1週間以内において天候の実績が晴であった日の実績値PQの平均値を予測値SQとする。また、予測した翌日の天候が雨の場合、期待できる集熱量をゼロとみなし、ゼロを予測値SQとする。さらに、予測した翌日の天候が曇の場合、例えば、過去1週間以内において天候の実績が曇であった日の実績値PQの平均値を予測値SQとする。
次に、ステップS8で、予測値SQを用いてヒートポンプ2による加熱量Qを算出する。加熱量Qは、下記の〔数式2〕により算出される。
〔数式2〕
Q=Q2−Q1−SQ
なお、〔数式2〕において、Q1は貯湯タンク5における残熱量である。
そして、ステップS9でヒートポンプ2による加熱を実行する。
〔実施例1の効果〕
実施例1のハイブリッド給湯機1は、大気圧を検出する大気圧センサ14と、大気圧センサ14により得られる大気圧の検出値、および太陽熱集熱器3による当日の集熱量の実績値PQに応じて翌日の天候を予測し、予測した天候に基づき太陽熱集熱器3による翌日の集熱量の予測値SQを求める集熱量予測手段と、集熱量予測手段により得られる翌日の集熱量の予測値SQに応じて、ヒートポンプ2による加熱量Qを求める加熱量算出手段とを備える。
これにより、天候の予測に過去の集熱量の実績値PQを利用することができる。このため、例えば、大気圧の推移パターンが、天候の予測精度が高いごく少数のパターンに当てはまらない場合でも、大気圧の検出値と過去の集熱量の実績値PQとを併用して天候の予測精度を高めることができる。この結果、安価な大気圧センサ14を用いて天候を予測する方式でも、天候の予測精度を高めることができるので、ハイブリッド給湯機1の運転制御において、太陽熱の集熱量を安価にかつ高精度に予測できる。
また、集熱量予測手段は、大気圧の検出値の推移に基づき大気圧の直近極値を記憶し、大気圧の直近極値と現在の大気圧の検出値との差を考慮して天候を予測するとともに集熱量の予測値SQを求める。
これにより、大気圧の推移パターンが天候の予測精度が高い推移パターン(大気圧が極大値から5mb以上低下するパターンや大気圧が極小値から5mb以上上昇するパターン等)である場合に、確実に天候の予測精度を高めて集熱量の予測精度を高めることができる。
また、集熱量予測手段は、天候が晴の場合に期待される集熱量の期待値を晴天時期待値PQ_Sとして記憶し、天候が雨の場合に期待される集熱量の期待値の最大値を雨天時最大期待値Aとして記憶する。そして、集熱量予測手段は、過去の集熱量の実績値PQと晴天時期待値PQ_Sとの大小、および過去の集熱量の実績値PQと雨天時最大期待値Aとの大小を考慮して天候を予測するとともに集熱量の予測値SQを求める。
これにより、大気圧の推移が天候の予測精度が高い推移パターンに当てはまらない場合等に、天候の予測精度を高めて集熱量の予測精度を高めることができる。
また、集熱量予測手段は、晴天時期待値PQ_Sを日付に応じて変更して記憶している。
これにより、季節に応じて変動する外気温や日射量等を考慮して天候を予測するとともに集熱量を予測することができる。
実施例2のハイブリッド給湯機1によれば、加熱量算出手段は、天候の予測精度Bを考慮してヒートポンプ2による加熱量Qを求める。
以下、実施例2のハイブリッド給湯機1による制御方法を、図5のフローチャートを用いて、実施例1の制御方法との相違点を中心に説明する。すなわち、実施例2のフローチャートにおけるステップS11〜S14は、実施例1のフローチャートにおけるステップS1〜S4と同一であり、ステップS16〜S18はステップS5〜S7と同一であり、ステップS20はステップS9と同一であるから、説明を省略する。
まず、ステップS15では、天候の予測精度Bを算出する。予測精度Bは、例えば、加熱量Qが不足して湯が足りなくなったり、昼間にヒートポンプ2を作動させて給湯水を加熱する必要が生じたりする場合を危険側とみなして、以下のようにして算出する。
すなわち、当日の天候の実績と前日に予測した天候とが一致していた場合、精度数値を1とし、予測した天候が雨または曇でも当日の天候の実績が晴の場合、精度数値を1とし、これら以外の場合、精度数値をゼロとする。そして、例えば過去1週間の精度数値の平均値を予測精度Bとする。つまり、過去1週間の内、精度数値1となった日数が5日、精度数値ゼロとなった日数が2日であった場合、予測精度Bは、5/7=0.71となる。
そして、ステップS19で、下記の〔数式3〕によりヒートポンプ2による加熱量Qを算出する。
〔数式3〕
Q=Q2−Q1−SQ×B
このように、天候の予測精度Bを考慮してヒートポンプ2による加熱量Qを求めることで、加熱量Qが過大になったり不足したりする虞を低減することができる。
〔変形例〕
実施例1、2のハイブリッド給湯機1によれば、太陽熱は給湯水とは別の加熱水に蓄えられ、熱交換器6を介して加熱水から給湯水に伝達されたが、このような形態に限定されず、給湯水自体を太陽熱集熱器3に循環させ、給湯水が、直接、太陽熱を蓄えることができるようにしてもよい。また、給湯水が、直接、太陽熱を蓄える場合、ヒートポンプ2により加熱された給湯水を貯める貯湯タンク5とは別のタンクに、太陽熱により加熱された給湯水を貯めるようにしてもよい。
ハイブリッド給湯機の構成を示す説明図である(実施例1)。 ハイブリッド給湯機による制御方法を示すフローチャートである(実施例1)。 集熱量の晴天時期待値と日付との関係を示す相関図である(実施例1)。 大気圧の推移例を示すタイムチャートである(実施例2)。 ハイブリッド給湯機による制御方法を示すフローチャートである(実施例2)。
符号の説明
1 ハイブリッド給湯機
2 ヒートポンプ
3 太陽熱集熱器
8 電子制御ユニット、ECU(集熱量予測手段、加熱量算出手段)
14 大気圧センサ(大気圧検出手段)
PQ 実績値(集熱量の実績値)
SQ 予測値(集熱量の予測値)
Q 加熱量(ヒートポンプによる加熱量)
P1 極大値(大気圧の直近極値)
P2 極小値(大気圧の直近極値)
PQ_S 晴天時期待値
A 雨天時最大期待値
B 予測精度(天候の予測精度)

Claims (6)

  1. 冷凍サイクルにより給湯水を加熱するヒートポンプと、太陽熱を集熱する太陽熱集熱器とを備え、前記ヒートポンプによる給湯水の加熱に併せて、前記太陽熱集熱器により集熱した太陽熱を利用して給湯水を加熱するハイブリッド給湯機において、
    大気圧を検出する大気圧検出手段と、
    この大気圧検出手段により得られる大気圧の検出値、および前記太陽熱集熱器による過去の集熱量の実績値に応じて天候を予測し、予測した天候に基づき前記太陽熱集熱器による集熱量の予測値を求める集熱量予測手段と、
    この集熱量予測手段により得られる集熱量の予測値に応じて、前記ヒートポンプによる加熱量を求める加熱量算出手段とを備えるハイブリッド給湯機。
  2. 請求項1に記載のハイブリッド給湯機において、
    前記集熱量予測手段は、
    前記大気圧の検出値の推移に基づき大気圧の直近極値を記憶し、
    この大気圧の直近極値と現在の前記大気圧の検出値との差を考慮して天候を予測し、前記集熱量の予測値を求めることを特徴とするハイブリッド給湯機。
  3. 請求項1に記載のハイブリッド給湯機において、
    前記集熱量予測手段は、
    天候が晴の場合に期待される集熱量の期待値を晴天時期待値として記憶し、
    過去の前記集熱量の実績値と前記晴天時期待値との大小を考慮して天候を予測し、前記集熱量の予測値を求めることを特徴とするハイブリッド給湯機。
  4. 請求項3に記載のハイブリッド給湯機において、
    前記集熱量予測手段は、前記晴天時期待値を日付に応じて変更して記憶していることを特徴とするハイブリッド給湯機。
  5. 請求項1に記載のハイブリッド給湯機において、
    前記集熱量予測手段は、
    天候が雨の場合に期待される集熱量の期待値の最大値を雨天時最大期待値として記憶し、
    過去の前記集熱量の実績値と前記雨天時最大期待値との大小を考慮して天候を予測し、前記集熱量の予測値を求めることを特徴とするハイブリッド給湯機。
  6. 請求項1に記載のハイブリッド給湯機において、
    前記加熱量算出手段は、天候の予測精度を考慮して前記ヒートポンプによる加熱量を求めることを特徴とするハイブリッド給湯機。
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