JP6329347B2 - 太陽エネルギー利用システム - Google Patents

太陽エネルギー利用システム Download PDF

Info

Publication number
JP6329347B2
JP6329347B2 JP2013164456A JP2013164456A JP6329347B2 JP 6329347 B2 JP6329347 B2 JP 6329347B2 JP 2013164456 A JP2013164456 A JP 2013164456A JP 2013164456 A JP2013164456 A JP 2013164456A JP 6329347 B2 JP6329347 B2 JP 6329347B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
hot water
control device
information
weather
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013164456A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015034650A (ja
Inventor
藤本 卓也
卓也 藤本
北村 禎章
禎章 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa House Industry Co Ltd filed Critical Daiwa House Industry Co Ltd
Priority to JP2013164456A priority Critical patent/JP6329347B2/ja
Publication of JP2015034650A publication Critical patent/JP2015034650A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6329347B2 publication Critical patent/JP6329347B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/20Solar thermal
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers

Landscapes

  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Description

本発明は、太陽エネルギー利用システムの技術に関する。
従来、太陽光を受けて発電可能な発電部と、前記発電部の熱を集熱可能な集熱部と、湯を貯えることができる貯湯槽と、を有し、前記集熱部で集熱された熱を前記貯湯槽へと伝熱し、当該伝熱した熱により前記貯湯槽に貯えられた湯を加熱可能な太陽エネルギー利用システムの技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載の太陽エネルギー利用システム(ハイブリッドシステム)は、太陽光を受けて発電可能な発電部(太陽光発電装置)と、前記発電部の熱を集熱可能な集熱部(太陽熱集熱器)と、湯を貯えることができる貯湯槽(貯湯タンク)と、を有し、前記集熱部で集熱された熱を前記貯湯槽へと伝熱し、当該伝熱した熱により前記貯湯槽に貯えられた湯を加熱可能に構成される。
また、前記特許文献1に記載の太陽エネルギー利用システムは、大気圧を用いて天候予測を行うと共に、過去の実績等を反映させて当該天候予測の精度を向上させている。そして、例えば翌日の天候予測が雨である場合、集熱される熱の量(集熱量)が少ないと予測されるため、比較的安価な料金体系である深夜電力を使用して貯湯槽に貯えられた湯を加熱する。
このように、前記特許文献1に記載の太陽エネルギー利用システムは、天候予測の精度を向上させることにより、ランニングコストの低減を図ることができる。
しかしながら、前記特許文献1に記載の太陽エネルギー利用システムは、例えば天候が雨である場合、貯湯槽に貯えられた湯と集熱部で集熱された熱との温度差が発生しにくいため、当該集熱部で集熱が行われないことがあり非効率である等、天候に応じて発電部による発電及び集熱部による集熱が非効率となることがあり不都合である。
特開2013−53805号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする問題は、天候に応じて発電部による発電及び集熱部による集熱を効率よく行うことができる太陽エネルギー利用システムを提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、太陽光を利用して発電可能な発電部と、前記発電部の熱を集熱可能な集熱部と、湯を貯えることができる貯湯槽と、前記集熱部と前記貯湯槽とを循環して伝熱媒体が流通可能な循環配管と、前記循環配管に前記伝熱媒体を流通させる媒体流通手段と、を有し、前記集熱部で集熱した熱を前記伝熱媒体により前記貯湯槽へと伝熱し、当該伝熱した熱により前記貯湯槽に貯えられた湯を加熱可能な太陽エネルギー利用システムであって、天候情報を取得する天候情報取得手段と、前記媒体流通手段を制御して前記伝熱媒体の流量を調整可能な制御装置と、を有し、前記制御装置は、前記天候情報を含んだ所定情報に基づいて一定の期間の前記伝熱媒体の流量の計画を作成し、当該計画に基づいて前記伝熱媒体の流量を調整し、前記計画において、前記一定の期間を複数の時間帯に分け、前記所定情報に基づいて時間帯ごとに複数のモードを設定し、前記複数のモードには、前記天候情報が前記集熱部による集熱が期待できないと予測される第一の天候を示す場合に設定される第一モードと、前記天候情報が前記集熱部による集熱量が前記第一の天候よりも多いと予測される第二の天候を示す場合に設定される第二モードと、前記天候情報が前記集熱部による集熱量が前記第一の天候よりも多いが前記第二の天候よりも少ないと予測される第三の天候を示す場合に設定される第三モードと、が含まれ、前記制御装置は、前記第一モードが設定された時間帯においては、前記伝熱媒体の流量を0に設定し、前記第二モードが設定された時間帯においては、前記伝熱媒体の流量を第一の値に設定し、前記第三モードが設定された時間帯においては、前記伝熱媒体の流量を前記第一の値以下である第二の値に設定するものである。
請求項2においては、季節情報を取得する季節情報取得手段を具備し、前記所定情報には、前記季節情報取得手段により取得された季節情報が含まれ、前記制御装置は、前記季節情報が夏期である場合には、前記第二の値が前記第一の値よりも少なくなるように設定し、前記季節情報が冬期である場合には、前記第二の値が前記第一の値と同一となるように設定するものである。
請求項3においては、前記発電部の温度及び前記貯湯槽に貯えられた湯の温度を検出する温度検出部を有し、前記制御装置は、前記温度検出部の検出結果を常時モニタリングするモニタリング機能を有すると共に、前記温度検出部の検出結果に基づいて前記媒体流通手段による前記伝熱媒体の流通の開始及び/又は停止を制御し、前記制御装置は、前記媒体流通手段による前記伝熱媒体の流通態様が予め設定された複数のモードを有し、前記モードごとに、前記媒体流通手段による前記伝熱媒体の流通を開始及び/又は停止させるための温度閾値が設定されるものである。
請求項4においては、前記のモニタリング機能は、オンオフ切り換え可能であるものである。
請求項5においては、前記制御装置は、前記計画を作成した後、新たに前記所定情報を取得した場合、前記作成した計画を破棄して新たな計画を作成するものである。
請求項6においては、前記天候情報として、日射量に関する情報と、降水確率に関する情報と、天気予報に関する情報と、を優先順位を付けて使用するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、天候に応じて発電部による発電及び集熱部による集熱を効率よく行うことができる。
請求項2においては、天候及び季節に応じて発電部による発電及び集熱部による集熱を効率よく行うことができる。
請求項3においては、複数のモードを使用して、発電部による発電及び集熱部による集熱を効率よく行うことができる。
請求項4においては、適宜にモニタリング機能をオフに切り換えることにより、待機電力を削減することができる。
請求項5においては、常に精度の高い情報を使用することにより、天候に応じて発電部による発電及び集熱部による集熱を効率よく行うことができる。
請求項6においては、種々の情報に優先順位を付けて使用することにより、天候に応じて発電部による発電及び集熱部による集熱を効率よく行うことができる。
本発明の一実施形態に係るシステムの構成を示したブロック図。 同じく、流量計画の一例を示した図。 同じく、制御装置による運転モード設定処理を示したフローチャート。 同じく、日射量の予測データを使用した運転モードの設定の処理を示したフローチャート。 同じく、降水確率のデータを使用した運転モードの設定の処理を示したフローチャート。 同じく、天気予報のデータを使用した運転モードの設定の処理を示したフローチャート。 同じく、制御装置による運転モード実行処理を示したフローチャート。
以下では、図1を用いて、本発明に係る太陽エネルギー利用システムの一実施形態に係るシステム1について説明する。
システム1は、住宅等に設けられるものであり、太陽エネルギーを利用して発電された電力や、集熱された熱を当該住宅で使用するためのシステムである。システム1は、図1に示すように、主として、発電部10と、集熱部20と、貯湯槽30と、循環配管40と、ポンプ50と、温度検出センサ60と、制御装置70と、を具備する。
発電部10は、太陽光を利用して発電するものである。発電部10は、略平板状に形成された太陽電池パネル(以下では、単に「パネル11」と称する。)等により構成される。発電部10は、例えば住宅の屋根の上等の日当たりの良い場所に設置される。発電部10は、太陽光の日射量や当該発電部10の状態(例えば、当該発電部10の温度)等に応じて所定電力量の電力を発電することができる。
集熱部20は、発電部10の熱を集熱するものである。集熱部20は、略平板状に形成された透明多孔室断熱材及び選択吸収膜等により構成される。集熱部20は、発電部10の下側面(太陽と対向しない側の面)と対向して配置され、当該発電部10と略一体的に形成される。集熱部20の内部には、伝熱媒体が流通可能な配管(不図示)が配設される。集熱部20は、前記配管を流通する伝熱媒体により、発電部10の熱(具体的には、太陽光を受けたことによる太陽熱や、発電により発生した熱)を集熱することができる。
貯湯槽30は、湯を貯えるものである。貯湯槽30は、貯えた湯を保温可能に構成される。貯湯槽30は、熱交換器33を有する。熱交換器33は、伝熱媒体が流通可能な配管(不図示)を有し、貯湯槽30に貯えられた湯と当該配管を流通する伝熱媒体との間で熱交換を行うことができる。なお、貯湯槽30は、ヒートポンプ等の加熱手段(不図示)を有し、当該貯湯槽30に貯えられた湯を加熱することができる。
なお、貯湯槽30には、水道管31及び給湯管32が接続される。これにより、貯湯槽30には水道管31を介して水道水が供給され、当該貯湯槽30に貯えられた湯と混合される。また、貯湯槽30に貯えられた湯は、給湯管32を介して流通され、蛇口34を介して所定の供給場所に供給される。
循環配管40は、集熱部20と貯湯槽30とを循環するように形成され、伝熱媒体が流通可能なものである。循環配管40には、集熱部20(より詳細には、集熱部20の前記配管)と、貯湯槽30の熱交換器33(より詳細には、熱交換器33の前記配管)と、が連通するように接続される。こうして、循環配管40を流通する伝熱媒体は、集熱部20及び熱交換器33を介して循環可能に構成される。なお、本実施形態においては、前記伝熱媒体として水や不凍液等が使用される。
ポンプ50は、その駆動により循環配管40の伝熱媒体を流通させるものである。ポンプ50は、循環配管40に連通するように接続される。ポンプ50は、制御装置70によりその駆動が制御され、伝熱媒体の流量を適宜変更することができる。
温度検出センサ60は、その設置箇所の温度を検出するものである。温度検出センサ60は、主として、パネル裏面温度センサ61と、貯湯槽内温度センサ62と、貯湯槽下部温度センサ63と、を具備する。
パネル裏面温度センサ61は、発電部10のパネル11の裏面に設置され、当該パネル11の裏面の温度を検出するものである。パネル裏面温度センサ61は、発電部10のパネル11の裏面の温度を常時検出し、その検出結果を制御装置70に出力することができる。
貯湯槽内温度センサ62は、貯湯槽30の適宜な箇所に設置され、当該貯湯槽30に貯えられた湯の温度を検出するものである。より詳細には、貯湯槽30に貯えられた湯の温度は検出する箇所に応じて均一ではないところ、貯湯槽内温度センサ62は当該貯湯槽30に貯えられた湯の温度のうち最高温度を検出するものである。貯湯槽内温度センサ62は、貯湯槽30に貯えられた湯の温度のうち最高温度を常時検出し、その検出結果を制御装置70に出力することができる。
貯湯槽下部温度センサ63は、貯湯槽30の適宜な箇所に設置され、当該貯湯槽30に貯えられた湯の温度を検出するものである。より詳細には、貯湯槽30に貯えられた湯の温度は検出する箇所に応じて均一ではないところ、貯湯槽下部温度センサ63は当該貯湯槽30に貯えられた湯の温度のうち最低温度を検出するものである。本実施形態において貯湯槽下部温度センサ63は、貯湯槽30の下部に設置される。貯湯槽下部温度センサ63は、貯湯槽30に貯えられた湯の温度のうち最低温度を常時検出し、その検出結果を制御装置70に出力することができる。
制御装置70は、前記ポンプ50の駆動を制御して循環配管40の伝熱媒体の流量を調整するものである。制御装置70は、RAMやROM等の記憶部、CPU等の演算処理部等により構成される。
制御装置70は、ポンプ50と電気的に接続される。制御装置70は、ポンプ50の駆動を制御することができる。
制御装置70は、パネル裏面温度センサ61と電気的に接続される。制御装置70は、パネル裏面温度センサ61から出力された検出結果を取得することができる。
制御装置70は、貯湯槽内温度センサ62と電気的に接続される。制御装置70は、貯湯槽内温度センサ62から出力された検出結果を取得することができる。
制御装置70は、貯湯槽下部温度センサ63と電気的に接続される。制御装置70は、貯湯槽下部温度センサ63から出力された検出結果を取得することができる。
このように、制御装置70は、パネル裏面温度センサ61から出力された検出結果と、貯湯槽内温度センサ62から出力された検出結果と、貯湯槽下部温度センサ63から出力された検出結果と、を、常時取得して、これらの検出結果をモニタリングする機能(以下では、「監視回路」と称する。)を有する。そして、後述するように、制御装置70は、前記監視回路により各センサの検出結果をモニタリングすると共に所定の演算を行い、当該演算の結果に応じてポンプ50の駆動を制御することができる。なお、制御装置70は、監視回路のオンオフを切り換えることができる。
また、制御装置70は、インターネット等の電気通信回路を通じて他の制御装置等と電気的に接続される。制御装置70は、前記他の制御装置等から出力された天候情報(データ)を常時取得することができる。
なお、本実施形態において取得する天候情報とは、当該情報を取得した時間を基準として当該時間から所定の期間(本実施形態においては、6時間又は3時間)ごとの情報であり、日射量の予測データと、降水確率のデータと、天気予報のデータと、が含まれる。なお、本実施形態において天候情報は、制御装置70が前記他の制御装置等から取得するものとしたが、種々の情報に基づいて当該制御装置70自らが算出するもの等であってもよく、その出所を限定するものではない。
また、制御装置70は、前記他の制御装置等から出力された季節情報(データ)を常時取得することができる。なお、本実施形態において季節情報は、今の気候が、夏期であるとのデータと、冬期であるとのデータと、中間期である(夏期及び冬期以外である)とのデータと、が含まれる。なお、本実施形態において季節情報は、制御装置70が前記他の制御装置等から取得するものとしたが、種々の情報に基づいて当該制御装置70自らが算出するもの等であってもよく、その出所を限定するものではない。
以上のように構成されたシステム1においては、集熱部20で集熱した熱を伝熱媒体により貯湯槽30へと伝熱し、当該伝熱した熱により貯湯槽30に貯えられた湯を加熱することができる。
すなわち、発電部10の熱は集熱部20に集熱される。そして、集熱部20に集熱された熱は伝熱媒体に伝熱され、当該伝熱媒体がポンプ50により循環配管40を貯湯槽30に向けて流通する。そして、熱が伝熱された状態の伝熱媒体が貯湯槽30に到達すると、熱交換器33により伝熱媒体の熱が貯湯槽30に貯えられた湯に伝熱される。こうして、貯湯槽30に貯えられた湯は、集熱部20で集熱された熱により加熱され、温度を上昇させることができる。
また、発電部10の熱が集熱部20に熱が集熱されると、当該発電部10の温度が下降する。ここで、本実施形態において発電部10は、温度が上昇し過ぎると(例えば、80度以上になると)、その発電効率が低下するものである。すなわち、発電部10の熱が集熱部20に熱が集熱されると当該発電部10の温度が下降するため、(温度の上昇に基づく)当該発電部10の発電効率の低下を防止することができる。
また、システム1においては、制御装置70は取得した天候情報及び季節情報に基づいて一定の期間(本実施形態においては、24時間)の伝熱媒体の流量の計画を作成し、当該計画に基づいて伝熱媒体の流量を調整するものである。
以下では、伝熱媒体の流量の計画について、図2を用いて説明する。
ここで、伝熱媒体の流量の計画(以下では、単に「流量計画」と称する。)とは、制御装置70が最新の天候情報を取得した時間を基準として当該時間からの24時間を適宜の期間(本実施形態においては、3時間又は6時間)に分け、取得した最新の天候情報に基づいて当該分けられた期間(以下では「時間帯」と称する。)ごとに伝熱媒体の流量を設定するものである。具体的には、予め規定された3つの運転モードのうち1つの運転モードが、取得した最新の天候情報に基づいて時間帯ごとに設定される。
前記3つの運転モードとは、温度閾値と(単位時間当りの流量である)集熱流量とが設定されたものである。本実施形態において3つの運転モードには、晴天モードと、曇天モードと、雨天モードと、が設けられる。これらの運転モードには、ポンプ50による伝熱媒体の流通の開始及び停止させるための温度閾値(変数)が運転モードごとに異なる数値で設定され、これにより当該ポンプ50の駆動態様を異ならせている。
ここで、図2は、流量計画の一例である。この流量計画(以下では、図2に示す流量計画の一例を「ケース1」と称する。)においては、最新の天候情報を取得した時間が0時であり、当該0時からの24時間を、(1)0時から6時、(2)6時から9時、(3)9時から12時、(4)12時から15時、(5)15時から18時、(6)18時から24時、という、6つの期間(時間帯)に分け、当該時間帯ごとに1つの運転モードが、取得した最新の天候情報に基づいて設定されている。
なお、本実施形態において、前記(1)0時から6時、及び前記(6)18時から24時、の時間帯の期間は6時間であり、他の時間帯の期間(3時間)よりも長い期間が設定される。これは、前記(1)0時から6時、及び前記(6)18時から24時、の期間は夜となるため、太陽からの日射量等の変化がない(すなわち、ポンプ50の駆動態様を変更させる必要がない)ことに基づくものである。
なお、図2に示すケース1においては、同一の運転モードにおいて季節情報ごとに設定される温度閾値(変数)を比較し易いように、各時間帯に設定された運転モードが同一である場合に設定される温度閾値(変数)を、夏期である場合と冬期である場合とに分けて例示している。
また、本実施形態において温度閾値とは、図2に示す「集熱開始温度」、「集熱開始温度差」、「集熱停止温度差」及び「集熱上限温度」を指すものである。
また、本実施形態において「制御装置70が最新の天候情報を取得した時間を基準として当該時間からの24時間」とは、本発明に係る「一定の期間」の一実施形態である。本発明に係る「一定の期間」は、本実施形態に係る構成に限定するものではない。例えば、本発明に係る「一定の期間」は、「制御装置70が最新の天候情報を取得した時間を基準として当該時間からの12時間」等であってもよく、本システム1を導入する事例に応じて任意の期間を設定することができる。
そして、システム1においては、制御装置70が流量計画(第一の流量計画)を作成し、当該作成した流量計画(第一の流量計画)に基づいて伝熱媒体の流量を調整している最中であっても、最新の天候情報が制御装置70に取得された場合には、前記作成した流量計画(第一の流量計画)を破棄して新たな流量計画(第二の流量計画)を作成し、当該作成した(第二の流量計画)に基づいて伝熱媒体の流量を調整するように構成される。
なお、以下では、制御装置70による流量計画を作成する処理を「運転モード設定処理」と称する。また、以下では、制御装置70による、作成した流量計画に基づいて伝熱媒体の流量を調整する処理を「運転モード実行処理」と称する。
以下では、制御装置70による運転モード設定処理について、図2及び図3のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS101において、制御装置70は、最新の天候情報を取得したか否かを判定する。
制御装置70は、最新の天候情報を取得したと判定した場合には、ステップS102へ移行する。
制御装置70は、最新の天候情報を取得していないと判定した場合には、制御装置70による運転モード設定処理を終了して運転モード実行処理へ移行する。
なお、最新の天候情報とは、制御装置70が既に取得した天候情報よりも後に予測された(より精度の高い)天候情報である。
ステップS102において、制御装置70は、前記6つの時間帯に対して取得した最新の天候情報の数Nを取得する。
すなわち、天候情報とは前述したように当該情報を取得した時間(例えば、図2に示すケース1においては、0時)を基準として当該時間から所定の期間(本実施形態においては、6時間又は3時間)ごとの情報であるところ、最新の天候情報の数Nとはどれだけ先の情報を取得しているか(最新の天候情報が取得された期間の数)を示すものである。例えば、制御装置70は、前記6つの時間帯の全てに対して最新の天候情報を取得した場合、最新の天候情報の数Nとして「6」を取得する。
また、制御装置70は、ステップS101にて取得した最新の天候情報の数Nを取得した場合に、天候情報の数Nのうち運転モードの設定が終了した数(以下では「既読情報の数」と称する。)iを「0」と設定する。
制御装置70は、ステップS102の処理を行った後、ステップS103へ移行する。
ステップS103において、制御装置70は、季節情報Stを取得する。
すなわち、制御装置70は、今の気候が、夏期であるとのデータ、又は冬期であるとのデータ、又は中間期である(夏期及び冬期以外である)とのデータの何れかのデータを取得する。
制御装置70は、ステップS103の処理を行った後、ステップS104へ移行する。
ステップS104において、制御装置70は、既読情報の数iが、天候情報の数Nよりも少ないか否かを判定する。
制御装置70は、既読情報の数iが、天候情報の数Nよりも少ないと判定した場合には、ステップS105へ移行する。
制御装置70は、既読情報の数iが、天候情報の数Nよりも少なくないと判定した場合には、ステップS111へ移行する。
ステップS105において、制御装置70は、ステップS101にて取得した最新の天候情報が、日射量の予測データを有するものであるか否かを判定する。
制御装置70は、ステップS101にて取得した最新の天候情報が、日射量の予測データを有するものであると判定した場合には、ステップS106へ移行する。
制御装置70は、ステップS101にて取得した最新の天候情報が、日射量の予測データを有するものではないと判定した場合には、ステップS107へ移行する。
ステップS106において、制御装置70は、日射量の予測データを使用して運転モードMiを設定する。
なお、日射量の予測データを使用した運転モードMiの設定の処理についての詳細な説明は、後述する。
制御装置70は、ステップS106の処理を行った後、ステップS110へ移行する。
ステップS105から移行したステップS107において、制御装置70は、ステップS101にて取得した最新の天候情報が、降水確率のデータを有するものであるか否かを判定する。
制御装置70は、ステップS101にて取得した最新の天候情報が、降水確率のデータを有するものであると判定した場合には、ステップS108へ移行する。
制御装置70は、ステップS101にて取得した最新の天候情報が、降水確率のデータを有するものではないと判定した場合には、ステップS109へ移行する。
ステップS108において、制御装置70は、降水確率のデータを使用して運転モードMiを設定する。
なお、降水確率のデータを使用した運転モードMiの設定の処理についての詳細な説明は、後述する。
制御装置70は、ステップS108の処理を行った後、ステップS110へ移行する。
ステップS107から移行したステップS109において、制御装置70は、天気予報のデータを使用して運転モードMiを設定する。
なお、天気予報のデータを使用した運転モードMiの設定の処理についての詳細な説明は、後述する。
制御装置70は、ステップS109の処理を行った後、ステップS110へ移行する。
ステップS106、108及び109から移行したステップS110において、制御装置70は、既読情報の数iに数「1」を加える。
すなわち、制御装置70は、既読情報の数iに数「1」を加えることにより、最新の天候情報の数Nのうち、運転モードMiが設定された天候情報の数を取得する。
制御装置70は、ステップS110の処理を行った後、再びステップS104へ移行する。
再び移行したステップS104において、前述したように、制御装置70は、既読情報の数iが、天候情報の数Nよりも少ないか否かを判定する。
すなわち、制御装置70は、ステップS101にて取得した最新の天候情報の数Nの全てに対して運転モードMiが設定されたか否かを判定する。
そして、制御装置70は、既読情報の数iが、天候情報の数Nよりも少ない(最新の天候情報の数Nの全てに対して運転モードMiが設定されていない)と判定した場合には、ステップS105へ移行する。
制御装置70は、既読情報の数iが、天候情報の数Nよりも少なくない(最新の天候情報の数Nの全てに対して運転モードMiが設定された)と判定した場合には、ステップS111へ移行する。
このように、制御装置70は、運転モード設定処理において、取得した最新の天候情報の数N(最新の天候情報が取得された期間)の全てに対して運転モードMiを設定した後に、運転モード実行処理を行うように設定される。
ステップS104から移行したステップS111において、制御装置70は、取得した最新の天候情報の数Nの全てに対して設定された運転モードMiごとに、季節情報St及び各運転モードMiが設定された時間帯に応じた変数(温度閾値及び(集熱)流量)の設定を行う。
以上のように、制御装置70による運転モード設定処理においては、取得した最新の天候情報に基づいて運転モードMiが設定される。そして、運転モードMiの設定においては、取得した最新の天候情報のうち、日射量の予測データが最も優先して使用される。そして、日射量の予測データが無い場合には、次に降水確率のデータが優先して使用される。そして、降水確率のデータが無い場合には、次に天気予報のデータが優先して使用される。このように、運転モードMiの設定においては、使用されるデータに優先順位が付けられる。この優先順位は、発電部10の温度変化と関連性が高いと思われる天候情報を順番にしたものである。
以下では、日射量の予測データを使用した運転モードMiの設定の処理について、図4のフローチャートを用いて詳細に説明する。
ステップS201において、制御装置70は、日射量の予測データを使用して、予測平均日射量Saの数値が予め設定された3つの数値範囲のどれに含まれるかを判定する。
制御装置70は、予測平均日射量Saの数値が、800W/m2以上であると判定した場合には、ステップS202へ移行する。
制御装置70は、予測平均日射量Saの数値が、400W/m2以上であって、800W/m2未満であると判定した場合には、ステップS203へ移行する。
制御装置70は、予測平均日射量Saの数値が、400W/m2未満であると判定した場合には、ステップS204へ移行する。
ステップS202において、制御装置70は、運転モードMiとして、晴天モードを設定する。
制御装置70は、ステップS202の処理を行った後、日射量の予測データを使用した運転モードMiの設定の処理を終了する。
ステップS203において、制御装置70は、運転モードMiとして、曇天モードを設定する。
制御装置70は、ステップS203の処理を行った後、日射量の予測データを使用した運転モードMiの設定の処理を終了する。
ステップS204において、制御装置70は、運転モードMiとして、雨天モードを設定する。
制御装置70は、ステップS204の処理を行った後、日射量の予測データを使用した運転モードMiの設定の処理を終了する。
以上のように、日射量の予測データを使用した運転モードMiの設定の処理においては、予測平均日射量Saの数値に応じて、晴天モード、曇天モード、雨天モードのうち1つのモードが設定される。
以下では、降水確率のデータを使用した運転モードMiの設定の処理について、図5のフローチャートを用いて詳細に説明する。
ステップS301において、制御装置70は、降水確率のデータを使用して、降水確率Crの数値が予め設定された3つの数値範囲のどれに含まれるかを判定する。
制御装置70は、降水確率Crの数値が、10%未満であると判定した場合には、ステップS302へ移行する。
制御装置70は、降水確率Crの数値が、10%以上であって、90%未満であると判定した場合には、ステップS303へ移行する。
制御装置70は、降水確率Crの数値が、90%以上であると判定した場合には、ステップS304へ移行する。
ステップS302において、制御装置70は、運転モードMiとして、晴天モードを設定する。
制御装置70は、ステップS302の処理を行った後、降水確率のデータを使用した運転モードMiの設定の処理を終了する。
ステップS303において、制御装置70は、運転モードMiとして、曇天モードを設定する。
制御装置70は、ステップS303の処理を行った後、降水確率のデータを使用した運転モードMiの設定の処理を終了する。
ステップS304において、制御装置70は、運転モードMiとして、雨天モードを設定する。
制御装置70は、ステップS304の処理を行った後、降水確率のデータを使用した運転モードMiの設定の処理を終了する。
以上のように、降水確率のデータを使用した運転モードMiの設定の処理においては、降水確率Crの数値に応じて、晴天モード、曇天モード、雨天モードのうち1つのモードが設定される。
以下では、天気予報のデータを使用した運転モードMiの設定の処理について、図6のフローチャートを用いて詳細に説明する。
ステップS401において、制御装置70は、天気予報のデータを使用して、天気予報Wfが予め設定された3つの区分のどれに含まれるかを判定する。
制御装置70は、天気予報Wfの区分が、晴れのみと判定した場合には、ステップS402へ移行する。
制御装置70は、天気予報Wfの区分が、曇りが含まれる(例えば、曇りのち晴れ等)と判定した場合には、ステップS403へ移行する。
制御装置70は、天気予報Wfの区分が、雨又は雪のみ、又は夜、又は情報が無いと判定した場合には、ステップS404へ移行する。
ステップS402において、制御装置70は、運転モードMiとして、晴天モードを設定する。
制御装置70は、ステップS402の処理を行った後、天気予報のデータを使用した運転モードMiの設定の処理を終了する。
ステップS403において、制御装置70は、運転モードMiとして、曇天モードを設定する。
制御装置70は、ステップS403の処理を行った後、天気予報のデータを使用した運転モードMiの設定の処理を終了する。
ステップS404において、制御装置70は、運転モードMiとして、雨天モードを設定する。
制御装置70は、ステップS404の処理を行った後、天気予報のデータを使用した運転モードMiの設定の処理を終了する。
以上のように、天気予報のデータを使用した運転モードMiの設定の処理においては、天気予報Wfの区分に応じて、晴天モード、曇天モード、雨天モードのうち1つのモードが設定される。
以下では、制御装置70による運転モード実行処理について、図2及び図7のフローチャートを用いて説明する。
ステップS502において、制御装置70は、運転モードMtが雨天モードであるか否かを判定する。
制御装置70は、運転モードMtが雨天モードであると判定した場合には、ステップS510へ移行する。
制御装置70は、運転モードMtが雨天モードではないと判定した場合には、ステップS503へ移行する。
ステップS510において、制御装置70は、監視回路をオフに切り換える。
すなわち、監視回路とは、前述したように、パネル裏面温度センサ61から出力された検出結果と、貯湯槽内温度センサ62から出力された検出結果と、貯湯槽下部温度センサ63から出力された検出結果と、を、常時取得して、これらの検出結果をモニタリングする機能(回路)であるところ、雨天モードにおいては、発電部10のパネル11の裏面の温度は大きく変化しないものと(集熱部20による集熱が期待できないと)想定されるため、制御装置70がこれらの検出結果をモニタリングすることを中断するものである。
なお、ステップS510へ移行した時点で既に監視回路がオフである場合には、制御装置70は、当該オフの状態を維持する。
このように、制御装置70は監視回路をオフに切り換えることにより、待機電力の削減を行うことができる。
制御装置70は、ステップS510の処理を行った後、運転モード実行処理を終了して運転モード設定処理へ移行する。
ステップS502から移行したステップS503において、制御装置70は、ポンプ50を待機状態とする。
また、制御装置70は、監視回路がオフである場合には、当該監視回路をオンに切り換える。
制御装置70は、ステップS503の処理を行った後、ステップS504へ移行する。
ステップS504において、制御装置70は、監視回路を使用してパネル裏面温度Ptが集熱開始温度Ts以上であるか否かを判定する。
制御装置70は、パネル裏面温度Ptが集熱開始温度Ts以上であると判定した場合には、ステップS505へ移行する。
制御装置70は、パネル裏面温度Ptが集熱開始温度Ts以上ではないと判定した場合には、運転モード実行処理を終了して運転モード設定処理へ移行する。
ステップS505において、制御装置70は、監視回路を使用してパネル裏面温度Ptから貯湯槽下部温度CBtを減算した温度が、集熱開始温度差Ds以上であるか否かを判定する。
制御装置70は、パネル裏面温度Ptから貯湯槽下部温度CBtを減算した温度が、集熱開始温度差Ds以上であると判定した場合には、ステップS506へ移行する。
制御装置70は、パネル裏面温度Ptから貯湯槽下部温度CBtを減算した温度が、集熱開始温度差Ds以上ではないと判定した場合には、運転モード実行処理を終了して運転モード設定処理へ移行する。
ステップS506において、制御装置70は、ポンプ50を待機状態から駆動させ、循環配管40の伝熱媒体の流通を開始する。すなわち、制御装置70は、集熱部20による発電部10の熱を集熱を開始する。
制御装置70は、ステップS506の処理を行った後、ステップS507へ移行する。
このように、制御装置70は、パネル裏面温度Ptが集熱開始温度Ts以上であって、且つパネル裏面温度Ptから貯湯槽下部温度CBtを減算した温度が集熱開始温度差Ds以上である場合に、集熱部20による発電部10の熱の集熱を開始する。
ここで、例えば図2に示すケース1を参照すると、(4)12時から15時、(5)15時から18時、(6)18時から24時、の時間帯は、運転モードMtとして雨天モードが設定されている。そして、雨天モードにおいては、集熱部20による発電部10の熱を集熱が期待できないため、集熱が行われないように設定される。これにより、制御装置70は、集熱部20による発電部10の熱を集熱が期待できない場合にポンプ50の駆動を停止し、電力消費を抑制することができる。
また、例えば図2に示すケース1を参照すると、(2)6時から9時、及び(3)9時から12時、の時間帯は、運転モードMtとして曇天モード及び晴天モードがそれぞれ設定されている。そして、季節情報Stが冬期の場合、(2)6時から9時、及び(3)9時から12時、の時間帯に、比較的多い集熱流量が設定されるため、午前中に可及的に集熱を行うことができる。一方、季節情報Stが夏期の場合、(2)6時から9時、の時間帯よりも、(3)9時から12時、の時間帯に、比較的多い集熱流量が設定されるため、最も集熱効率が高い時間帯に集中して集熱を行うことができる。
このように、制御装置70は、集熱部20による発電部10の熱の集熱を開始する条件を、季節情報Stごと、及び時間帯ごとに設定された運転モードMtごとに異ならせている。これにより、集熱部20による発電部10の熱の集熱を効率よく行うことができる。
ステップS507において、制御装置70は、監視回路を使用してパネル裏面温度Ptから貯湯槽下部温度CBtを減算した温度が、集熱停止温度差De未満であるか否かを判定する。
制御装置70は、パネル裏面温度Ptから貯湯槽下部温度CBtを減算した温度が、集熱停止温度差De未満であると判定した場合には、ステップS509へ移行する。
制御装置70は、パネル裏面温度Ptから貯湯槽下部温度CBtを減算した温度が、集熱停止温度差De未満ではないと判定した場合には、ステップS508へ移行する。
ステップS508において、制御装置70は、監視回路を使用して貯湯槽内温度センサ62により検出された貯湯槽内温度CFtが貯湯槽上限温度Tt以上であるか否かを判定する。
制御装置70は、貯湯槽内温度CFtが貯湯槽上限温度Tt以上であると判定した場合には、ステップS509へ移行する。
制御装置70は、貯湯槽内温度CFtが貯湯槽上限温度Tt以上ではないと判定した場合には、再びステップS507へ移行する。
ステップS509において、制御装置70は、ポンプ50の駆動を停止し、循環配管40の伝熱媒体の流通を停止する。すなわち、制御装置70は、集熱部20による発電部10の熱の集熱を停止する。
制御装置70は、ステップS509の処理を行った後、運転モード実行処理を終了して運転モード設定処理へ移行する。
このように、制御装置70は、パネル裏面温度Ptから貯湯槽下部温度CBtを減算した温度が集熱停止温度差De未満である場合、又は貯湯槽内温度CFtが貯湯槽上限温度Tt以上である場合に、集熱部20による発電部10の熱の集熱を停止する。
ここで、例えば図2に示すケース1を参照すると、集熱停止温度差Deは、季節情報Stが冬期である場合に、夏期である場合よりも低く設定される。すなわち、冬期である場合には夏期である場合よりも発電部10のパネル11の裏面の温度が上昇し難いため、集熱停止温度差Deが小さい場合であっても集熱部20による発電部10の熱の集熱を可及的に行うものである。
また、制御装置70は、貯湯槽内温度CFtが貯湯槽上限温度Tt以上である場合に、集熱部20による発電部10の熱の集熱を停止するため、貯湯槽30の温度が上昇し過ぎることを抑制することができる。
以上のように、制御装置70による運転モード実行処理においては、運転モードMtに設定された、季節情報St及び当該運転モードMtが設定された時間帯に応じた変数(温度閾値)と、監視回路によりモニタリングした検出結果等と、を比較することにより、集熱部20による発電部10の熱の集熱を開始又は停止する。
こうして、本発明に係る太陽エネルギー利用システムの一実施形態に係るシステム1は、
太陽光を利用して発電可能な発電部10と、
前記発電部の熱を集熱可能な集熱部20と、
湯を貯えることができる貯湯槽30と、
前記集熱部と前記貯湯槽とを循環して伝熱媒体が流通可能な循環配管40と、
前記循環配管に前記伝熱媒体(水)を流通させる媒体流通手段(ポンプ50)と、
を有し、
前記集熱部で集熱した熱を前記伝熱媒体により前記貯湯槽へと伝熱し、当該伝熱した熱により前記貯湯槽に貯えられた湯を加熱可能な太陽エネルギー利用システムであって、
天候情報を取得する天候情報取得手段(制御装置70)と、
前記媒体流通手段を制御して前記伝熱媒体の流量を調整可能な制御装置70と、
を有し、
前記制御装置は、前記天候情報を含んだ所定情報に基づいて一定の期間の前記伝熱媒体の流量の計画(流量計画)を作成し、当該計画に基づいて前記伝熱媒体の流量を調整するものである。
このような構成により、天候に応じて発電部10による発電及び集熱部20による集熱を効率よく行うことができる。
また、システム1においては、
季節情報を取得する季節情報取得手段(制御装置70)を有し、
前記所定情報には、前記季節情報取得手段により取得された季節情報が含まれるものである。
このような構成により、天候及び季節に応じて発電部10による発電及び集熱部20による集熱を効率よく行うことができる。
また、システム1においては、
前記発電部の温度及び前記貯湯槽に貯えられた湯の温度を検出する温度検出部(温度検出センサ60)を有し、
前記制御装置は、前記温度検出部の検出結果を常時モニタリングするモニタリング機能(監視回路)を有すると共に、前記温度検出部の検出結果に基づいて前記媒体流通手段による前記伝熱媒体の流通の開始及び/又は停止を制御し、
前記制御装置は、前記媒体流通手段による前記伝熱媒体の流通態様が予め設定された複数のモード(晴天モード、曇天モード、雨天モード)を有し、
前記モードごとに、前記媒体流通手段による前記伝熱媒体の流通を開始及び/又は停止させるための温度閾値が設定されるものである。
このような構成により、複数のモードを使用して、発電部10による発電及び集熱部20による集熱を効率よく行うことができる。
また、システム1においては、
前記のモニタリング機能は、オンオフ切り換え可能であるものである。
このような構成により、適宜にモニタリング機能をオフに切り換えることにより、待機電力を削減することができる。
また、システム1においては、
前記制御装置は、前記計画を作成した後、新たに前記所定情報を取得した場合、前記作成した計画を破棄して新たな計画を作成するものである。
このような構成により、常に精度の高い情報を使用することにより、天候に応じて発電部10による発電及び集熱部20による集熱を効率よく行うことができる。
また、システム1においては、
前記天候情報として、日射量に関する情報と、降水確率に関する情報と、天気予報に関する情報と、を優先順位を付けて使用するものである。
このような構成により、種々の情報に優先順位を付けて使用することにより、天候に応じて発電部10による発電及び集熱部20による集熱を効率よく行うことができる。
1 システム
10 発電部
20 集熱部
30 貯湯槽
40 循環配管
50 ポンプ
60 温度検出センサ
70 制御装置

Claims (6)

  1. 太陽光を利用して発電可能な発電部と、
    前記発電部の熱を集熱可能な集熱部と、
    湯を貯えることができる貯湯槽と、
    前記集熱部と前記貯湯槽とを循環して伝熱媒体が流通可能な循環配管と、
    前記循環配管に前記伝熱媒体を流通させる媒体流通手段と、
    を有し、
    前記集熱部で集熱した熱を前記伝熱媒体により前記貯湯槽へと伝熱し、当該伝熱した熱により前記貯湯槽に貯えられた湯を加熱可能な太陽エネルギー利用システムであって、
    天候情報を取得する天候情報取得手段と、
    前記媒体流通手段を制御して前記伝熱媒体の流量を調整可能な制御装置と、
    を有し、
    前記制御装置は、
    前記天候情報を含んだ所定情報に基づいて一定の期間の前記伝熱媒体の流量の計画を作成し、当該計画に基づいて前記伝熱媒体の流量を調整し、
    前記計画において、前記一定の期間を複数の時間帯に分け、前記所定情報に基づいて時間帯ごとに複数のモードを設定し、
    前記複数のモードには、前記天候情報が前記集熱部による集熱が期待できないと予測される第一の天候を示す場合に設定される第一モードと、前記天候情報が前記集熱部による集熱量が前記第一の天候よりも多いと予測される第二の天候を示す場合に設定される第二モードと、前記天候情報が前記集熱部による集熱量が前記第一の天候よりも多いが前記第二の天候よりも少ないと予測される第三の天候を示す場合に設定される第三モードと、が含まれ、
    前記制御装置は、
    前記第一モードが設定された時間帯においては、前記伝熱媒体の流量を0に設定し、
    前記第二モードが設定された時間帯においては、前記伝熱媒体の流量を第一の値に設定し、
    前記第三モードが設定された時間帯においては、前記伝熱媒体の流量を前記第一の値以下である第二の値に設定する、
    ことを特徴とする太陽エネルギー利用システム。
  2. 季節情報を取得する季節情報取得手段を具備し、
    前記所定情報には、前記季節情報取得手段により取得された季節情報が含まれ、
    前記制御装置は、
    前記季節情報が夏期である場合には、前記第二の値が前記第一の値よりも少なくなるように設定し、
    前記季節情報が冬期である場合には、前記第二の値が前記第一の値と同一となるように設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の太陽エネルギー利用システム。
  3. 前記発電部の温度及び前記貯湯槽に貯えられた湯の温度を検出する温度検出部を有し、
    前記制御装置は、前記温度検出部の検出結果を常時モニタリングするモニタリング機能を有すると共に、前記温度検出部の検出結果に基づいて前記媒体流通手段による前記伝熱媒体の流通の開始及び/又は停止を制御し、
    前記モードごとに、前記媒体流通手段による前記伝熱媒体の流通を開始及び/又は停止させるための温度閾値が設定される、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の太陽エネルギー利用システム。
  4. 前記のモニタリング機能は、オンオフ切り換え可能である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の太陽エネルギー利用システム。
  5. 前記制御装置は、前記計画を作成した後、新たに前記所定情報を取得した場合、前記作成した計画を破棄して新たな計画を作成する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の太陽エネルギー利用システム。
  6. 前記天候情報として、日射量に関する情報と、降水確率に関する情報と、天気予報に関する情報と、を優先順位を付けて使用する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の太陽エネルギー利用システム。
JP2013164456A 2013-08-07 2013-08-07 太陽エネルギー利用システム Active JP6329347B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013164456A JP6329347B2 (ja) 2013-08-07 2013-08-07 太陽エネルギー利用システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013164456A JP6329347B2 (ja) 2013-08-07 2013-08-07 太陽エネルギー利用システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015034650A JP2015034650A (ja) 2015-02-19
JP6329347B2 true JP6329347B2 (ja) 2018-05-23

Family

ID=52543303

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013164456A Active JP6329347B2 (ja) 2013-08-07 2013-08-07 太陽エネルギー利用システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6329347B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6537636B2 (ja) * 2016-02-03 2019-07-03 三菱電機株式会社 暖房装置
JP7455724B2 (ja) 2020-10-26 2024-03-26 株式会社コロナ 太陽光発電装置連携貯湯式給湯装置
JP7414689B2 (ja) 2020-10-26 2024-01-16 株式会社コロナ 太陽光発電装置連携貯湯式給湯装置
JP7455726B2 (ja) 2020-10-29 2024-03-26 株式会社コロナ 太陽光発電装置連携貯湯式給湯装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL8001008A (nl) * 1980-02-19 1981-09-16 Eurometaal Nv Werkwijze voor het regelen van de energiehuishouding van een zonne-energiesysteem, alsmede een daarop gebaseerd zonne-energiesysteem.
JPS60223960A (ja) * 1984-04-20 1985-11-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 太陽熱システムの制御方法
JP4036864B2 (ja) * 2004-12-27 2008-01-23 三洋電機株式会社 太陽光発電システム
JP4535392B2 (ja) * 2006-03-23 2010-09-01 大阪瓦斯株式会社 コージェネレーションシステム
EP3057137A1 (en) * 2006-08-08 2016-08-17 PVT Solar, Inc. Topologies, systems and methods for control of solar energy supply systems
JP2008180473A (ja) * 2007-01-26 2008-08-07 Kenji Umetsu ハイブリッドエネルギー利用ヒートポンプ装置
JP5465949B2 (ja) * 2009-08-07 2014-04-09 本田技研工業株式会社 電力供給システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015034650A (ja) 2015-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6329347B2 (ja) 太陽エネルギー利用システム
RU2459152C1 (ru) Система комбинированного солнечного энергоснабжения
EP3159996B1 (en) Controller and method of controlling power supplied from a small power source to a power grid
JP2013198197A (ja) 出力安定化システム
CN104482679A (zh) 带预判计算功能的多能源复合热水系统控制方法
JP2015218967A (ja) Pv連携貯湯式給湯システム
JP7013812B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP5345879B2 (ja) ソーラーシステム
KR101179858B1 (ko) 펠티어소자를 이용한 집광형 플렉시블 cigs 모듈 형성 방법
JP5590188B1 (ja) ハイブリッド給湯システム
Böer et al. Solar conversion under consideration of energy and entropy
CN105333492A (zh) 多热源供热系统的热源控制方法
JP5375670B2 (ja) ハイブリッドシステム
KR20150138787A (ko) 지능형 하이브리드 냉난방 시스템
JP2016023869A (ja) 熱利用システム
Shipkovs et al. Solar thermal cooling on the northernmost latitudes
JP6280787B2 (ja) コージェネレーションシステム
Yoshida et al. Verification of consumer's benefits for different area ratio of PV array and solar thermal water heater considering regional characteristics
KR20130094031A (ko) 발열장치 및 이를 이용한 난방시스템
JP6769805B2 (ja) 暖房システム
KR101894751B1 (ko) 자연에너지를 이용한 온수 제공 시스템
JP6259638B2 (ja) 太陽エネルギー利用システム
Bujnowski et al. Smart heating system for home extending utilization of renewable energy sources
Eqwan et al. Experimental investigation of the effect of solar photovoltaic back plate cooling using passive heatsink and candle wax as phase change material
CN102644963A (zh) 用于综合节能建筑的结合地热、太阳能和空调的温控系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170606

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6329347

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250