JP2008064220A - 管継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】管継手において可動部が保護されるようにする。
【解決手段】内周面に凸部を有するスリーブを備え、前記スリーブ内の前記凸部とスリーブ端面との間に、支持リングと、弾性伸縮性の環状パッキンと、押輪とが、スリーブ中央側からこの順で位置されている管継手により解決される。
【選択図】図1

Description

本発明は、管同士を連結する管継手に関し、特に、流体の漏れを防止しつつ管同士を連結する管継手に関する。
水道管等の流体管は、設置後に、管路の温度伸縮変位、地盤沈下等による配管の芯ずれ変位、地震等による管軸方向または管軸直行方向の変位、これらの複合変位等の様々な変位に起因して外力を受けるため、これらの外力による管の破損を防止するために、管に加わる外力を吸収あるいは開放する措置を講ずる必要がある。
このような管に加わる、各種変位に起因する外力を吸収あるいは拡散は、一般的には、管同士の接続に用いられる管継手において行われている。
具体的には、管端同士に跨って設置する管継手と、管端あるいは管端外面との間に弾性伸縮性のパッキンを介在させるなどして、管接続部の密封性を保持するとともに、外力の吸収あるいは拡散を図るようにすることが行われている。
特開2005−3064号公報 特開2003−247679号公報 特開2002−188775号公報 特開2000−291857号公報
しかしながら、従来の管継手の形態は、(1)パッキンの機能が主に液密機能や気密機能などの密封機能の発揮にあって、パッキンが押輪等と管端との間において両者に隙間なく圧着されるように構成されており、外力の吸収、拡散という点では、十分とは言えなかった。(2)また、押輪をスリーブに対してボルト固定する形態が一般的で、これらの間に介在されるパッキンの変形の自由度がほとんどなく外力吸収が十分には行えてはいなかった。(3)さらに、従来形態は、いずれもボルト締結作業、パッキン嵌め込み作業等を各種分離して行わなければ装着できず、現場に各種部品を分解した状態で搬送しなければならないとともに、組立ておよび連結作業に、煩雑な操作を要していた。(4)その上、従来管継手は、実質的に連結作用を発揮させる部位が露出されているため、外力の影響を受けやすく、これにより緩み等の装着具合の悪化や、当該部位の破損を生ずるおそれがあった。
そこで、本発明の主たる課題は、継手の密封機能を発揮させつつ、配管系に生ずる様々な変位に伴う応力を吸収して配管系を外力から保護することができるとともに、取り付けの容易性に優れる管継手を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
内周面に凸部を有するスリーブを備え、
前記スリーブ内の前記凸部とスリーブ端面との間に、支持リングと、弾性伸縮性の環状パッキンと、押輪とが、スリーブ中央側からこの順で位置されている、ことを特徴とする管継手。
(作用効果)
本発明の管継手は、スリーブ内周面の凸部とスリーブ端面との間に、支持リングと、弾性伸縮性の環状パッキンと、押輪とが、スリーブ中央側からこの順に、好適にはスリーブ中央軸と同軸で、位置されるため、支持リング、環状パッキン、押輪はスリーブによって保護される。従って、土中に埋設する用途に用いる場合など、粉体や液体による侵食や外力から各部材及び、実質的な連結作用及び密封機能を発揮するための各部材の当接部分が保護されるため、被連結管同士の良好な連結状態を維持できる。
<請求項2記載の発明>
内周面に段差を有し、この段差を介して両端面側の内径が拡径さているスリーブを備え、
前記拡径された大内径部内に、支持リングと、弾性伸縮性の環状パッキンと、押輪とが、スリーブ中央側からこの順で位置されており、
前記支持リングは、前記段差によってスリーブ中央方向への移動が規制され、
前記環状パッキンは、外周面側が支持リング側からスリーブ端面側に向かって椀状に窄まり、かつ、内周面側が支持リング側から凹溝を経て軸芯側に突出する環状舌片を有する形状をなし、
前記押輪は、スリーブ内周面にガイドされつつ押込手段によって支持リング側に移動可能とされ、
前記環状パッキンが押輪の移動にともなって、その外周面がスリーブ中央側に向かって押圧され、前記凹溝を維持しつつ環状舌片がスリーブ中央側に移動されるとともに縮径するように変形される、ことを特徴とする管継手。
(作用効果)
本発明の管継手は、大内径部内に、支持リングと、弾性伸縮性の環状パッキンと、押輪とが、スリーブ中央側からこの順に、好適にはスリーブ中央軸と同軸で、位置されているため、支持リング、環状パッキン、押輪はスリーブによって保護される。従って、土中に埋設する用途に用いる場合など、粉体や液体による侵食や外力から各部材及び、実質的な連結作用及び密封機能を発揮するための各部材の当接部分が保護されるため、被連結管同士の良好な連結状態を維持できる。
また、環状パッキンの外周面側が支持リング側からスリーブ端面側に向かって椀状に窄まっているとともに、前記押輪がスリーブ内周面にガイドされつつ支持リング側に移動可能であるため、環状パッキンの意図しない形状への変形、及び環状パッキンが意図しない部位との間に挟まって破損することが防止されている。
さらに、環状パッキンの内周面が支持リング側から凹溝を経て軸芯側に突出する環状舌片を有する形状であり、前記外周面がスリーブ中央側に向かって押輪により押圧されると、環状パッキンが前記凹溝を維持しつつ環状舌片がスリーブ中央側に移動されるとともに縮径するように変形する。このため環状パッキンは、押圧具合によって環状舌片の縮径具合を調整でき、もって被連結管外面に対して当接圧が調整可能である。そして、この当接状態において、スリーブと被連結管外面との間の密封がなされる。このとき当該環状パッキンは弾性伸縮性であることから、スリーブ内に挿入された被連結管が、各種変位によって外力を受けスリーブ内の管端が管軸延在方向あるいはこれと垂直方向等に移動したり、あるいは角度がずれたり、両管端の芯ずれ、振れなどが生じたりしても、前記環状舌片が各方向に適宜さらなる収縮あるいは伸張して被連結管外面の動きに追随し、もって圧接性(密封性)を保持しつつ前記外力の吸収あるいは拡散をなすことができる。なお、本発明における密封機能とは、水を対象とする水密機能、その他の液体を対象とする液密機能、気体を対象とする気密機能のほか、粉体を対象とする粉密機能を含む意味である。
他方、環状パッキンは、密封機能が発揮されている態様において前記環状舌片より支持リング側に凹溝が存在する。従って、被連結管外面とスリーブとの間を通ってきた水やガスなどの流体は、環状パッキンにまで到達したさいに凹溝に誘導され、その際の流入圧によって凹溝押し広げられこれに伴って環状舌片が被連結管外面に押し付けられていっそう確実な密封機能が発揮される。いわゆる、オートマチックシール機能を発揮する。従って、環状パッキンは、被連結管外面とスリーブ内周面に対して強固に圧接されている必要がなく、被連結管同士が伸縮可能な余裕のある状態を許すほか、パッキン自体も高寿命となりさらに押輪の増締め頻度も少なくすることができる。
他方、本発明は、押輪の移動のみによって、パッキンの管外面への圧接と開放とが選択される。従って、装着にあたって接続すべき管端を適当位置まで挿入して押輪の移動を行うだけで、両管端を簡易に連結することができ、また、常時、支持リング等の各部材をスリーブ内に組み込んだアッセンブリの状態で取り扱うことができ取り扱い性にも優れる。
さらに、本発明の管継手は、スリーブ両端のそれぞれに環状パッキン等があり、それぞれ別途に被連結管に対して作用させることができる。従って、被連結管同士の管径に多少の差があっても、各環状パッキンの圧接具合を調整することによって、それぞれの被連結管応じた適当な圧力で環状パッキンを作用させることができる。また、現場での取り付けに際して、一方の被連結管の管端部にアッセンブリの状態で仮固定して移送することもできる。このようにすれば、他方の被連結管の管端(仮固定されていない管端)をスリーブ内の適当位置まで挿入してセットするだけの施工態様も可能となる。
<請求項3記載の発明>
前記押込手段は、
前記大内径部のスリーブ端面近傍に形成された周方向溝と、
前記周方向溝に嵌合されたロックリングと、
前記押輪とロックリングとの間に介在され、端面に軸芯方向に沿って貫通する多数のボルト孔を有するボルト保持リングと、
前記ボルト孔に螺合するボルトと、を備え、
前記ボルト保持リングは、ロックリングによりスリーブ端面側への移動が規制されており、
前記ボルトをボルト孔に螺合し、ボルト保持リングを貫通してスリーブ中央方向に移動させることにより、
前記押輪がスリーブ中央方向に移動される、請求項1又は2記載の管継手。
(作用効果)
本発明によればボルトの螺合という簡易な操作で押輪を移動せしめパッキンの圧接と開放とを選択でき、容易な施工がもたらされる。
さらに、本発明では、押込手段についてもスリーブの大内径部内に位置されるため、土中埋設部等に用いた際の外方からの侵食や外力から押込手段も保護される。また、押込手段という実質的に機能発揮のきっかけとなる構成が保護されることにより外力等による意図しない環状パッキンの緩み等が防止される。
さらに、本発明でも請求項1記載の発明と同様に、押込手段をも組み込んだアッセンブリの状態で取り扱うことができ取り扱い性にも優れる。
<請求項4記載の発明>
前記押輪は、スリーブ中央側端面に支持リング側からスリーブ端面側に向かってテーパー状に縮径する縮径面を有し、この縮径面が環状パッキンの外周面に接する押圧面を構成している、請求項1〜3の何れか1項に記載の管継手。
(作用効果)
本発明の環状パッキンは、外周面側が支持リング側からスリーブ端面側に向かって椀状に窄まっているため、押輪を支持リング側からスリーブ端面側に向かって縮径されるようにした押圧面を構成すると、当該押圧面が前記窄まり部分を押圧したときに、その押圧力の一部が好適に被連結管方向に向かって作用するため、前記環状舌片が支持リング側へ移動しつつ縮径する変形がなされやすくなり、さらに意図しない形状への弾性伸縮性環状パッキンの変形も防止される。
<請求項5記載の発明>
押輪とボルト保持リングとの間に押輪よりも剛性の高い補助リングが介在されており、前記押輪が補助リングを介してスリーブ中央側に移動される請求項3又は4記載の管継手。
(作用効果)
本発明では、ボルト先端からの押込力が剛性の高い補助リングを介して押輪に伝達されるため押輪の破損が防止される。
<請求項6記載の発明>
一方の被連結管の外周面に装着される環状バンド部材と、
一端側がスリーブ又はスリーブ内に位置される部材に対して止着され、他端側が前記環状バンド部材に対して止着される紐状体を備える、請求項1〜5の何れか1項に記載の管継手。
(作用効果)
本発明では、被連結管の外周面に環状バンド部材を装着することにより、スリーブ及びスリーブ内に位置される部材(以下、スリーブ又はスリーブ内に位置される部材をまとめて管継手本体部ともいう)が管軸に沿ってスライド移動したときに、当該環状バンド部材に当接する。従って、環状バンド部材の厚さ及び被連結管への装着力(締付具合)を調整することで、管継手本体部のそれ以上のスライド移動を規制することができる。
そして、当該バンド部材と管継手本体部とを連結する紐状体を備えるため、被連結管が管継手本体部から抜けようとする移動量を紐状体長によって調整することができる。もちろん、抜け防止の作用効果も発揮させることもできる。
以上のとおり、本発明によれば、継手の密封機能を発揮させつつ、配管系に生ずる様々な変位に伴う外力を吸収して配管系を外力から保護することができるとともに、当該外力から可動部が保護されており、さらに取り付け等が容易にでき施工性に優れる、管継手が提供される。
次いで、本発明の実施の形態を図面を参照しながら以下に詳述する。なお、図1は、本形態にかかる管継手1の押輪移動前(装着前)の状態を示す一部断面図である。図2は、その環状パッキン近傍の拡大断面図である。図3は、図1のIII−III矢視図である。図4は、本形態にかかる管継手1の押輪移動後(装着後)の状態を示す一部断面図である。図5は、そのV−V矢視図である。
本形態にかかる管継手1は、スリーブ10と、支持リング20と、環状パッキン30と、押輪40と、補助リング50と、ロックリング60と、ボルト保持リング70と、ボルト72と、環状バンド部材80及び連結ワイヤ90とを備える。
前記スリーブ10は筒状であり、その内周面10iには段差11が形成されており、この段差11より端面側の内径が拡径されている。すなわち、本形態のスリーブ10は、両端面側に拡径された大内径部12を有し、段差11を介して両大内径部12,12間に隣接してスリーブ中央10c側に小内径部13を有する形状をしている。また、スリーブ内周面10iには前記段差11よりスリーブ端面10s側に所定長離間した位置に周方向に周方向溝14が形成されている。スリーブ10の材質は既知の継手用スリーブの形成に用いられる素材が用いられる。いわゆるポリ管とも呼ばれる可撓性管などに用いられる可撓性材料が好適である。
前記支持リング20、環状パッキン30、押輪40、補助リング50、ロックリング60、ボルト保持リング70及びボルト72は、前記スリーブ11の拡径された大内径部内12に、スリーブ中央10c側からこの順で、かつ、当該スリーブ11の軸芯とほぼ同軸となるようにして格納されている。
前記支持リング20は、前記大内径部12と段差11を介してスリーブ中央10c側で隣接する小内径部13よりも外径が大きく形成されているとともに、大内径部12の最もスリーブ中央側に位置されて、当該段差11に対する支持リング端面の当接によってスリーブ中央方向への移動が規制されている。本形態では、図示のとおり、支持リング20の外径を大内径部の内径とほぼ同一に構成し、スリーブ内での径方向の遊びをなくしている。支持リング20は、例えば、スリーブ11よりも管径の小さい可撓性管を短く切断したものを用いることができる。
前記環状パッキン30は、弾性伸縮性を有し、適当圧力によってスリーブ11や支持リング20、押輪40と比較して容易に変形する。環状パッキン30は、外周面31側が支持リング20側からスリーブ端面10s側に向かって椀状に窄まり、かつ、内周面32側が支持リング20側から凹溝32Aを経て軸芯側に突出する環状舌片32Bを有する形状をなす。また、本形態の環状パッキン30では、図示されるとおり、外周面31のスリーブ中央10c側の一部がスリーブ内周面10iに当接されており、拡径変形がしにくいようになっている。環状パッキン30の具体的な素材は、継手のパッキンに用いられる既知の弾性伸縮部材を用いることができる。例えば、天然ゴム、合成ゴムなどの各種ゴム素材を用いることができる。
前記押輪40は、環状パッキン30よりもスリーブ端面10s側において、当該環状パッキン30に隣接して位置される。また、押輪40の外径は大内径部12の内径とほぼ同様に形成されており、スリーブ内周面10iにガイドされつつ支持リング20側に移動可能とされている。さらに、押輪40のスリーブ中央側の端面は支持リング側からスリーブ端面10s側に向かってテーパー状に縮径する縮径面41を有し、この縮径面41が前記環状パッキン30の外周面31に接する押圧面を構成している。従って、押輪40を支持リング20側に移動させて環状パッキン30の椀状外周面31を押圧しようとすると、その押圧力はスリーブ中央側10c方向のみならず内径方向B成分をも有することになり、もって前記環状パッキン30の縮径変形を助ける。縮径面41のテーパー具合は、前記環状パッキン30の外周面31の窄まり具合に応じて適宜定める。押輪40の素材は特に限定されず、既知の可撓性素材あるいは金属素材などを用いることができる。
前記補助リング50は、後述するボルト73による押輪40の移動を補助するために、押輪40とボルト補助リング70との間に介在される。補助リング50は、スリーブ中央10c側端面が押輪40のスリーブ端面10s側の端面に面接するように構成されているとともに、前記押輪40よりも剛性が高く、ボルト72の押込力を押輪に効率よく伝達する。なお、補助リング50は必ずしも必要ではなく、後述するボルト72の先端が直接に押輪40に当接するように構成することもできる。
前記ボルト保持リング70は、補助リング50よりもスリーブ端面10s側において、当該補助リング50に隣接して位置されている。このボルト保持リング70には端面に軸芯方向に沿って貫通する多数のボルト孔71が形成されている。このボルト孔71には螺子が切られており、ボルト72が螺合する。ボルト保持リング70の素材は、特に限定されず、可撓性素材、金属素材などが用いられる。
前記ロックリング60は、一部が欠けて離間しているいわゆるCリングであり、スリーブ内周面10iに形成された前記周方向溝14に嵌合されている。また、ロックリング60は少なくとも前記周方向溝14に嵌合された状態で、その内径が前記ボルト保持リングの外径よりも小さくかつボルト孔71,71…を塞がない程度に形成されているとともに、欠けた離間部60iを縮めて縮径させた状態では大内径部12内に収めることが可能とされている。従って、大内径部12に前記支持リング20、環状パッキン30、押輪40、補助リング50、ボルト保持リング70の順で収めたのち、ロックリング60の離間部を縮めて縮径させた状態にして、周方向溝14内に嵌合させることができる。そして、ロックリング70が周方向溝14に嵌合された状態では、環状パッキン30など大内径内12に納めた他部材のスリーブ端面10s側からの抜けが防止される。ロックリング60は、離間部の縮めるとそれを戻そうとする力が作用するばねを構成できる素材が好適である。特に限定されないが、金属性素材、可撓性素材が好適に用いられる。
前記ボルト72は、ボルト保持リング70のボルト孔71に対してカラー72cを通して、スリーブ端面10s側から螺合される。カラー72cは、ロックリング60を避けてボルト回しを好適に行うようするために用いられるものであり、従って、カラー長は、ロックリング60の厚さに応じて適宜定める。
前記環状バンド部材80は、一方の被連結管P1の外周面Psに装着される。装着方法は特に限定されないが、装着後においては簡易に外れないようにしっかりと固定をもって装着できるように構成する。たとえば、図示例の環状バンド部材80は、クランプ構造を採用して被連結管外面に装着して固定できるように構成されている。ワイヤ締めを採ることもできる。
前記連結ワイヤ90は、前記環状バンド部材80と、ボルト保持リング70、ボルト孔71に螺合するボルト72又はスリーブ10とを連結する。連結ワイヤ90の長さは、被連結管P1がスリーブ10内から抜けないように規制する長さとする。本形態では、ステンレス製ワイヤを連結ワイヤとして、環状バンド部材80とボルト72とに対してそれぞれワイヤ止着用ボルトで止着することにより、両部材を連結する構成を採っている。なお、ステンレス製ワイヤに代えて、その他、紐状のものを用いることができる。例えば、チェーン、ロープ等を用いることができる。紐状体の素材についても本発明の意図を脱しない範囲であれば特に限定されない。環状バンド部材80に対する止着方法や、ボルト72等に対する止着方法は、既知の紐状体の止着技術による。さらに、連結ワイヤ90は一本に限らず複数本であってもよく、好適には周方向に等間隔で複数本設けるのがよい。
次いで、上記説明の本形態の管継手1の使用方法を説明する。
まず、スリーブ10内に支持リング20等を格納してロックリング60で抜けを防止した状態にする。次いで、支持リング20等が収められたスリーブ10内に両端から被連結管P1,P2を挿入する。このとき、各被連結管の挿入長P1,P2を異ならしめる。図示例では被連結管P1の挿入長が短くされている。もちろん、両管P1,P2の管端は、環状パッキン30よりも他端側に位置するようにする。
次いで、挿入長の短い被連結管P1の外周面Psに環状バンド部材80を装着する。このときスリーブ端面10sと環状バンド部材80との間が適当長離間するようにする。環状バンド部材80が装着された被連結管P1は、環状バンド部材の装着によって外周面に凸部が形成され、スリーブ10へのそれ以上の挿入が規制される。なお、環状バンド部材80は被連結管P1に予め装着しておいてもよい。予め装着しておくのであれば、環状バンド部材装着位置と被連結管端との間の距離を、スリーブ長の1/2未満にすれば、被連結バンドを装着した被連結管はその管端がスリーブの中央を越えることがない。
次いで、前記ボルト72をボルト孔71に螺合するように回していく。そうすると、ボルト72がボルト孔71を貫通してその先端が前記補助リング50に当接する。さらに回していくと、ボルト72の先端が補助リング50をスリーブ中央10c側へと押し込むように作用する。このとき、ボルト保持リング50がスリーブ端面10s側に移動しようとするが、ロックリング70の存在によってその移動は規制され、もって補助リング50の移動力のみが実質的に作用する。
補助リング50がボルト螺合によってスリーブ中央10c方向に移動されると、隣接する押輪40もスリーブ中央10c側に向かって移動される。このとき、押輪40が弾性伸縮性の環状パッキン30の外周面31をスリーブ中央10c側に向かって押圧し、環状パッキン30が押輪40と支持リング20との間に挟まれて変形される。このときの押圧力は、上述のとおりスリーブ中央10c方向のみならず内径方向Bにも作用するため、環状パッキン30の変形は、前記凹溝32Aを維持しつつ環状舌片32Bがスリーブ中央10c側に移動されるとともに縮径するように変形される。
かくして、弾性伸縮性の環状パッキン30の環状舌片32Bが、被連結管P1,P2の外周面Ps,Psに当接され、密封機能をもって管継手1が被連結管P1,P2の管端に装着される。
その後に、前記環状バンド部材80とボルト72とを連結ワイヤ90によって連結する。このとき、連結ワイヤ90にある程度の余裕をもたせるが、その長さは緊張時に環状バンド部材80が装着されている側の被連結管P1がスリーブ10から抜けないように規制される長さに調整する。なお、連結ワイヤ90は、ボルト72ではなく継手本体部の他部材に対して止着することも可能であるが、スリーブ端面10s側に位置する部材が止着しやすいので好ましく、環状パッキン30は弾性伸縮性であるので望ましくない。また、連結ワイヤ90による継手本体部と管状バンド部材80との連結は、ボルト螺合前に行ってもよい。
ここで、本形態の管継手1は、環状パッキン30,30が被連結管P1,P2の外周面Ps,Psに当接して密封機能を発揮させるとともに被連結管P1,P2同士を連結するため、被連結管P1,P2は管軸方向Aへ過度の移動力があると環状パッキン30,30に対して当接したまま摺動可能である。いわゆる伸縮可撓性継手である。
従って、一方の被連結管P1の挿入長を短くするとともに、環状バンド部材80及び連結ワイヤ90によって当該一方の被連結管P1の管軸方向への所定の移動量を確保しつつ抜け及び過挿入を防止すると、他方の被連結管P2の挿入長を長くとることができ、この他方被連結管P2の挿入長によって被連結管同士P1,P2の離間可能長及び接近可能長を意図的に調整することができるようになる。
なお、上記形態では段差11を介して大内径部12と小内径部13が隣接する内径形状のスリーブ11を用いているが、上記説明からも明らかなとおり段差11は、支持リング20のスリーブ中央10c側への移動を規制する作用を主とするものであるから、例えば、当該支持リング20のスリーブ中央10c側への移動を規制するように、スリーブ端面から適当位置において、軸芯側(内径方向)に向かって突出する凸部を、内周面10iに有するスリーブを用いることも可能である。
以上の説明から明らかなとおり、本発明の管継手1は、継手の密封機能を発揮させつつ、配管系に生ずる様々な変位に伴う外力を吸収して配管系を外力から保護することができ、特に当該外力から可動部を保護することができ、さらに取り付け等が容易にでき施工性に優れ、しかも、被連結管の管軸方向の離間具合をも調整できる、伸縮可撓性管継手であるといえる。
本発明は、水道管、ガス管、プラント用配管等の各種流体を通す管同士を密封状態に保持しつつ連結する管継手に利用可能である。
本形態の管継手の一部断面図である。 その一部拡大断面図である。 図1のIII−III矢視図である。 本形態の管継手の装着時(管端連結後)の態様を示す一部断面図である。 そのV−V矢視図である。
符号の説明
1…管継手、10…スリーブ、10c…スリーブ中央、10i…スリーブ内周面、10s…スリーブ端面、11…段差、12…スリーブ端面側大内径部、13…スリーブ中央側小内径部、14…周方向溝、20…支持リング、30…環状パッキン、31…環状パッキンの外周面、32…環状パッキンの内周面、32A…環状パッキンの凹溝、32B…環状舌片、40…押輪、41…押輪内周面(パッキン押圧面)、50…補助リング、60…ロックリング、60i…ロックリング離間部、70…ボルト保持リング、71…ボルト孔、72…ボルト、72c…カラー、80…環状バンド部材、90…連結ワイヤ、P1,P2…被連結管、Ps…被連結管外面、A…軸芯方向、B…内径方向。

Claims (6)

  1. 内周面に凸部を有するスリーブを備え、
    前記スリーブ内の前記凸部とスリーブ端面との間に、支持リングと、弾性伸縮性の環状パッキンと、押輪とが、スリーブ中央側からこの順で位置されている、ことを特徴とする管継手。
  2. 内周面に段差を有し、この段差を介して両端面側の内径が拡径さているスリーブを備え、
    前記拡径された大内径部内に、支持リングと、弾性伸縮性の環状パッキンと、押輪とが、スリーブ中央側からこの順で位置されており、
    前記支持リングは、前記段差によってスリーブ中央方向への移動が規制され、
    前記環状パッキンは、外周面側が支持リング側からスリーブ端面側に向かって椀状に窄まり、かつ、内周面側が支持リング側から凹溝を経て軸芯側に突出する環状舌片を有する形状をなし、
    前記押輪は、スリーブ内周面にガイドされつつ押込手段によって支持リング側に移動可能とされ、
    前記環状パッキンが押輪の移動にともなって、その外周面がスリーブ中央側に向かって押圧され、前記凹溝を維持しつつ環状舌片がスリーブ中央側に移動されるとともに縮径するように変形される、ことを特徴とする管継手。
  3. 前記押込手段は、
    前記大内径部のスリーブ端面近傍に形成された周方向溝と、
    前記周方向溝に嵌合されたロックリングと、
    前記押輪とロックリングとの間に介在され、端面に軸芯方向に沿って貫通する多数のボルト孔を有するボルト保持リングと、
    前記ボルト孔に螺合するボルトと、を備え、
    前記ボルト保持リングは、ロックリングによりスリーブ端面側への移動が規制されており、
    前記ボルトをボルト孔に螺合し、ボルト保持リングを貫通してスリーブ中央方向に移動させることにより、
    前記押輪がスリーブ中央方向に移動される、請求項1又は2記載の管継手。
  4. 前記押輪は、スリーブ中央側端面に支持リング側からスリーブ端面側に向かってテーパー状に縮径する縮径面を有し、この縮径面が環状パッキンの外周面に接する押圧面を構成している、請求項1〜3の何れか1項に記載の管継手。
  5. 押輪とボルト保持リングとの間に押輪よりも剛性の高い補助リングが介在されており、前記押輪が補助リングを介してスリーブ中央側に移動される請求項3又は4記載の管継手。
  6. 一方の被連結管の外周面に装着される環状バンド部材と、
    一端側が管継手自身に対して止着され、他端側が前記環状バンド部材に対して止着される紐状体を備える、請求項1〜5の何れか1項に記載の管継手。
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