JP2008062684A - チルトキャブの支持ステー装置 - Google Patents

チルトキャブの支持ステー装置 Download PDF

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Abstract

【課題】コスト安価で、安全ロックの操作性に優れたチルトキャブの支持ステー装置を提供する。
【解決手段】屈曲可能に連結され、直線状に位置して前傾状態のチルトキャブ1を支持する一他方両アーム5,7で形成される支持ステー3と、支持ステー3の一方のアーム5に揺動可能に設けられ他方のアーム7との係合状態における支持ステー3の屈曲を規制する規制レバー10と、規制レバー10に設けた取付孔16に取付けられるストッパ体12とを備え、ストッパ体12が、規制レバー10の係合状態の解消操作を阻止する阻止位置と、規制レバー10の係合状態の解消操作を可能とする位置とに亘って回動操作されるように構成する。また、規制レバー10には、ストッパ体12を規制レバー10の係合状態の解消操作を阻止する位置に保持する保持部14を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、トラック等のサイドフレームに傾動可能に搭載されたチルトキャブが、チルトアップの状態にあるときに、サイドフレームとの間に設けた支持ステーが不用意に屈曲してチルトダウンするのを阻止するチルトキャブの支持ステー装置に関するものである。
チルトキャブが不用意にチルトダウンするのを阻止する安全ロック機構が備えられた支持ステー装置として、例えば、特許文献1や特許文献2に記載の技術が知られている。この特許文献1に記載のものは、コの字型断面を有するアッパアームとロアアームとを互いにヒンジ結合して形成した支持ステーを、車両フレームとチルトキャブとの間に介装している。アッパアーム側に揺動自在な規制レバーが設けられ、常時ロアアーム側に係合する方向へバネ力で付勢されている。一方、規制レバーの近傍のアッパアームに、ばね力を備えたストッパ体が揺動自在に取付けられ、さらに、上半間隙と、開口部とをアッパアームに穿っている。ストッパ体を安全装置として使用しない状態の場合には、ストッパ体を開口部に圧入させ、安全装置として使用する場合には、上半間隙に圧入する。チルトキャブがチルトアップされると、これに連動してアッパアームとロアアームとが真っ直ぐな状態に伸ばされていく。このとき、開口部に係合させていたストッパ体を開口部から抜き出し、規制レバー側に揺動操作して、上記の規制レバーが嵌り込んでいる上半間隙に圧入して規制レバーの不用意な揺動をロックする。このようなストッパ体自体が有するバネ反力を規制レバーに作用させることで、アッパアームの凹所がロアアーム先端から解脱するのを規制し、これにより、支持ステーの直線状態を維持しながら、エンジン等の整備点検作業を行えるようにしている。
また、上記の特許文献2のものも、上記と同様に支持ステーに安全ロック機構を備えたものであり、アッパステーに設けた二次ストッパ(ストッパ体)を一次ストッパ(規制レバー)に係合させることで、一次ストッパの凹部がロアステーの先端に係合する状態から不用意に解脱するのを防止するようにしている。
特開平11−310168号公報 特開2004−17796号公報
しかしながら、上記の特許文献1のものにあっては、ストッパ体を取付ける取付孔、上半間隙、開口部等をアッパアームに穿たなければならないため、アッパアームの剛性が低下すると共に、アッパアームの加工工数が多くなり、コストが嵩張る問題がある。また、ストッパ体を開口部や上半間隙へ圧入する必要があるため、圧入作業に要する力が比較的大きく、それだけ操作性が煩雑となる問題もある。また、上記特許文献2のものでは、二次ストッパを使用しない場合に、それを保持させるためのクランプと、クランプを取付けるための開口部をアッパステーに穿たなければ成らず、部品点数が多くなると共に、アームステーの剛性が低下する問題がある。
本発明は、上記技術的課題に着目してなされたものであり、チルトキャブをチルトアップ操作状態にあるときに、不用意にチルトダウンするのを阻止するため、部品点数が少なく構造が簡単で、剛性を低下させるような機械加工を不要化し、コスト安価で、安全ロックの操作性に優れたチルトキャブの支持ステー装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、屈曲可能に連結され、直線状に位置して前傾状態のチルトキャブを支持する一他方両アームで形成される支持ステーと、上記支持ステーの上記一方のアームに揺動可能に設けられ上記他方のアームとの係合状態における上記支持ステーの屈曲を規制する規制レバーと、同規制レバーに設けた取付孔に取付けられるストッパ体とを備え、上記ストッパ体が、上記規制レバーの上記係合状態の解消操作を阻止する阻止位置と、上記規制レバーの上記係合状態の解消操作を可能とする位置とに亘って回動操作されるように構成されたことを特徴とするチルトキャブの支持ステー装置である。
また、請求項2の発明は、上記規制レバーには、上記ストッパ体を上記規制レバーの上記係合状態の解消操作を阻止する位置に保持する保持部を備えていることを特徴とする請求項1記載のチルトキャブの支持ステー装置である。
また、請求項3の発明は、上記ストッパ体は、一本線のスプリング鋼線により、上記規制レバーの揺動方向に交差し上記規制レバーの上記保持部に係合可能なストッパ部と、同ストッパ部から両側に略対称に屈曲され上記ストッパ部を中心にして互いに交差角を有して上記規制レバーを両側面から挟むように伸びる一対の側面挟持部と、同一対の側面挟持部から互いに所定間隙を存して屈曲し上記取付孔を互いに所定間隙を存して貫通する方向に伸びる一対の貫通支持部と、同一対の貫通支持部から上記規制レバーの側面に沿って互いに離反する方向に屈曲され上記取付孔近傍の上記規制レバーの側面に係止して上記取付孔からの解脱を阻止する一対の解脱阻止部とを成形すると共に、上記ストッパ体を上記解消操作を阻止する位置に操作するとき、上記ストッパ体に惹起するねじり力に抗して上記一対の貫通支持部が上記取付孔の傾斜部を有した内周に沿って強制的に移動することを特徴とする請求項1記載のチルトキャブの支持ステー装置である。
また、上記ストッパ体の自由状態において、上記一対の貫通支持部間における上記所定間隙は、上記規制レバーの取付孔の大きさとほぼ同じか、または、取付孔よりも大きく設定したことを特徴とする請求項3記載のチルトキャブの支持ステー装置である。
また、請求項4の発明は、上記ストッパ体における上記ストッパ部と上記一対の側面挟持部との間に、操作つまみ部を設けたことを特徴とする請求項3または4記載のチルトキャブの支持ステー装置である。
請求項1の発明によれば、規制レバーにストッパ体を設けているので、上記の特許文献のもののように、取付孔、上半間隙、開口部等を一方のアーム(以下、「アッパアーム」という)に穿つ加工を不要化でき、そのため、加工コスト低減によるコスト安価な支持ステーを得ることが可能となり、また、アッパアームの剛性を確保できる。さらに、ストッパ体を開口部や上半間隙へ圧入する煩わしい作業から解放されるため安全ロック機構の施解錠時における操作性に優れると共に、ストッパ体の不使用時にそれを保持するためのクランプを設置する必要がなく、部品点数の少ないチルトキャブの支持ステー装置を実現できるようになる。
また、請求項2の発明によれば、規制レバーに保持部を設け、この保持部にストッパ体を係合することで、規制レバーの他方のアーム(以下、「ロアアーム」という)に対する係合状態が不用意に解消される操作を阻止できる。このため、ストッパ体を保持部に保持させる操作を、規制レバーの取付孔に取付けたストッパ体を揺動させるだけで行え、かつ、これにより、チルトキャブの傾斜状態を確実に保持でき、車両整備作業の安全性を良好に向上できる。
また、請求項3の発明によれば、ストッパ体のストッパ部はスプリング鋼線で形成され、規制レバーの揺動方向の面に対し略直角方向に離反した形状に形成され、取付孔
の内周に形成された部分、例えば、傾斜部を弾性力によって移動させると、ストッパ体が保持部の保持面に弾性力をもって付勢されるので、ストッパ体を規制レバーの係合状態の解消操作を阻止する位置に保持する保持力が向上し、キャブチルトの傾斜状態保持の確実性が更に向上する。
すなわち、解消操作を阻止する位置にストッパ体を操作するときには、ストッパ体の一対の貫通支持部を取付孔の内周に沿って揺動させると、一対の貫通支持部は、ストッパ体に惹起させるねじり力に抗して揺動し、一対の貫通支持部は互いに接近すると共に、保持部にストッパ部が係合する。係合した後、ストッパ体に作用させる上記ねじり力を除荷すると、ストッパ体は自然状態に復元する。これにより、保持部にはストッパ体の弾性復元力が作用し、ストッパ部の保持部に対する保持力は確保され、解脱することはない。解消操作を行う場合には、上記と逆にストッパ体を操作して行うことでストッパ部を保持部から解脱できる。したがって、解消操作を阻止する位置と、解消操作を行う位置とにストッパ体を操作するのを簡易に行え、整備点検作業を安全に実施できる。
したがって、ストッパ体の自由状態において、一対の貫通支持部間における所定間隙を、規制レバーの取付孔の大きさとほぼ同じか、または、取付孔よりも大きく設定している。このため、ストッパ体が有する上記のねじり力(スプリング力)により、少々の振動では取付孔に対してぐらついたり、がたついたりして走行時にガチャガチャ音を発することを回避でき、かつ、操作性に優れたチルトキャブの支持ステー装置を得ることが可能となる。
また、請求項4の発明によれば、ストッパ体に操作つまみ部を設けているので、操作性に優れたチルトキャブの支持ステー装置を実現できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図1〜図4に示す一実施形態に基づいて詳述する。すなわち、符号1は、サイドフレーム2に傾動(チルト)可能に搭載されたチルトキャブであって、チルトキャブ1とサイドフレーム2との間に支持ステー3が介装されている。この支持ステー3は、チルトキャブ1下面のキャブフレーム等に固定した図示しないブラケットにその上端を軸支された板金プレス加工によるコの字型断面を有するアッパアーム5と、サイドフレーム2に固定した図示しないブラケットにその下端を軸支された板金加工によるコの字型断面を有するロアアーム7とを備えている。
そして、アッパアーム5の下端と、ロアアーム7の上端とをピン8を介して屈曲自在となるように結合して支持ステー3が形成され、車両の通常走行が可能な状態においては、図1の二点鎖線で示すように、チルトキャブ1はサイドフレーム2側へチルトダウンした姿勢にある。チルトキャブ1がチルトアップされる場合には、チルトキャブ1の上方への傾動(チルトアップ)に連動して支持ステー3は屈曲した状態から上方に伸ばされていき、図1の実線で示すように略直線状態に伸びていく。
なお、一般的にチルト時には、チルトキャブ1はチルト装置により略中立状態を維持する。すなわち、キャブの重心は前傾ではなく、後方側にやや傾斜するように重心が作用する状態にチルトされることとなる。したがって、この支持ステー3は、チルトキャブを下降(車両後方側へチルトキャブが回動復帰して着座しようとする方向への移動)させる外力が作用するような万一の場合に備えて、チルトキャブを支持ステー3で支えることにより、不用意に誤作動して下降するのを阻止する機能を有するものである。
このような不用意のチルトキャブの下降を阻止する本発明の特徴であるチルトキャブの支持ステー装置の構造をさらに具体的に説明する。すなわち、アッパアーム5には、その頂面に形成した長孔9に揺動する規制レバー10が支持ピン17を介して軸支されている。規制レバー10は、図2に示すように、プレス成形により全体が平板状の主面10aを有し、その上部に操作部11が直角に屈曲して設けられる。この規制レバー10はプレス成形により製作されるので、加工精度が安定させることが可能となる。また、規制レバー10には、図3に示すストッパ体12のストッパ部22に係合可能な凹状の第1保持部14と第2保持部15、ストッパ体12を取付けるための円形状の取付孔16、および凹部20が設けられている。この凹部20は、ロアアーム7のアッパアーム側先端部21に係合するものである。また、規制レバー10は、支持ピン17に巻かれたコイルスプリング18により、常時規制レバー10をロアアーム7側へ揺動するように付勢されている。なお、図2において、符号19は、支持ピン17を貫通させるための穴を示す。
ストッパ体12は、図3に示すように、素材を一本のスプリング鋼線で曲げ加工して成形されるもので、規制レバー10の揺動方向、すなわち、主面10aに略直交する方向に交差し、規制レバー10の保持部14,15に係合可能となるように形成した直線状のストッパ部22と、同ストッパ部22から両側に略対称に屈曲され、側面視においてストッパ部22を中心にして互いに交差角(ひねり角)θを有して規制レバー10を両側面から挟むように伸びる一対の側面挟持部23と、同一対の側面挟持部23から互いに所定間隙G1を存して屈曲し取付孔を貫通する方向に平行な状態で伸びる一対の貫通支持部24と、同一対の貫通支持部24から互いに離反する方向に屈曲され取付孔16近傍の規制レバー10の側面に係止して取付孔からの解脱を阻止するように形成した一対の解脱阻止部25とを有する。
なお、符号26は、ストッパ部22と側面挟持部23との間に形成したS字状の操作つまみ部を示す。また、上記の一対の側面挟持部23は、図4に示すように、規制レバー10の両側面に常時接触して厳密に挟持状態を維持させる必要はなく、若干のガタを存する形態で挟持するようにしてもよいものである。要するに、実質的に、規制レバーが左右方向に大きく揺れて位置ずれを生じないように位置決め保持できる余地のある挟持態様でよい。
また、ストッパ体12は、その左右両側が自由状態において図3(c)のように、角度θでひねられており、そのときの貫通支持部24の間隙がG1である。
上記のような形態を有するストッパ体12の規制レバー10に対する組み付けは、次のようにして行われる。まず、取付孔16の上方から一対の貫通支持部24が規制レバー10を挟むようにして差し込んでいく。このとき、ストッパ部22は規制レバー10の主面10aと略同じ方向を向いている。そして、貫通支持部24が取付孔16のところまできたときに、ストッパ体12全体を略直角方向に方向転換させる。そして、互いの解脱阻止部25が取付孔16に干渉しないで通過できるように一対の貫通支持部24同士を密着させる外力を加えながら、すなわち、ストッパ体の具有するねじり力(弾性力)に抗して変形させながら通過せしめる。通過した後は外力を解放するとストッパ体12に復元力が作用し、解脱阻止部25は規制レバー10の両主面10aを挟持するような状態で係止するようになる。こうして、ストッパ体12は上記の側面挟持部23とあいまって解脱阻止部25が規制レバー外側面(主面)に係止することで、図2(b)、図4に示されるように、規制レバーに安定的に組み込まれる。
ストッパ体12が取付孔16に組み込まれると、ストッパ体自体に作用する弾性復元力により、一対の貫通支持部24は互いに離反する方向に復元しようとするが、その復元量は取付孔16の内径に規定されるので、図3(c)に示すように、間隙G2以上には拡開しない。したがって、貫通支持部24は、図1,図4に示すごとく、取付孔16の内周に摩擦的に接触した状態で保持され、また、図2(b)の矢印方向にストッパ体12を回動操作する場合には、摩擦接触しながら回動できるようになっている。
また、第1保持部14および第2保持部15近傍に凸部14a、15aが形成され、これら凸部14a,15aをストッパ体12のストッパ部22が乗り越える場合には、それに伴う外力がストッパ体12に作用する。この外力により、ストッパ体の貫通支持部24が取付孔16の内周に沿って移動し、これに応じて一対の貫通支持部24は、ストッパ体12のねじり力のばね反力に抗して互いに接近するように弾性変形する。この弾性変形により、ストッパ体のストッパ部22が凸部14a,15aを乗り越えることができ、乗り越えた後は、外力が解放されるので、ストッパ体の復元力により貫通支持部24は、図4(b)に示す状態に復帰する。こうして、ストッパ体12は取付孔16から解脱(脱落)しないように取付けられると共に、ストッパ部22は第1保持部14または第2保持部15に選択的に保持操作でき、各保持部14,15にストッパ部22を係合させたときには、ストッパ体12全体に作用する弾性力によりストッパ体12が保持部14,15に確実に保持できるようになる。
本一実施形態に係るチルトキャブの支持ステー装置の作動を説明する。すなわち、図1に示すように、チルトキャブ1をチルトアップ操作すると、チルトアップに連動して支持ステー3が屈曲状態から直線状に伸びていき、規制レバー10の凹部20がロアアーム7の先端部21に係合する。このとき、第2保持部15に保持されていたストッパ体12を、操作つまみ部26を把持して取り出し、これを第1保持部14側へ揺動し、凸部14aを乗り越えて第1保持部14に係合保持する。
したがって、アッパアーム5がロアアーム7に対してピン8周りにチルトを解除(解消)する方向に回動モーメントが作用しても、ロアアーム7の先端部7a(図1参照)が規制レバー10の凹部20に嵌り込んでいるため容易にチルト状態が解除されることはない。
また、ストッパ部22はアッパアーム5の長孔9を跨ぐように保持されるため、支持ピン17を中心にして規制レバー10に反時計回りの方向への外力が万一作用しても、規制レバー10は回動しない。この結果、規制レバーの凹部20がロアアーム7の先端部21に係合した状態を維持し続けるので、規制レバー10を介してアッパアーム5とロアアーム7との係合が解消されるような操作力(外力)が作用するようなことがあっても、支持ステー3は直線状態を保持し、解除(解消)操作を確実に阻止でき、第2の安全ロック機構として機能を発揮することができる。
チルトの解除(解消)操作を行う場合には、操作者がつまみ26を把持して第1保持部14からストッパ部22を解脱させて第2保持部15に保持させる。これにより、規制レバー10の凹部20に対するロアアームの先端部21の係合を解除することで、アッパアームをロアアームに対して屈曲させることができ、チルトキャブの支持ステー装置1をチルトダウンさせることができるようになる。
このように、第1実施形態によれば、ストッパ体12のつまみ部26を把持してストッパ体を取付孔16周りに揺動させるだけの簡単な操作で、チルト操作時における支持ステー3の直線状態を確実に維持でき、不用意にチルトキャブ1が下降するようなことを円滑に回避できる。したがって、上記の従来装置に比べて部品点数および加工工数が少ないので、コスト安価にチルトキャブの支持ステー装置を製作でき、しかも、アッパアーム5に穴や孔を穿たないので剛性を確保できる。また、ストッパ体12を規制レバー10側に取付けているので、ワンハンドで操作でき、操作性に優れたチルトキャブの支持ステー装置を実現でき、ひいては車両の整備点検時における安全性を向上できるなど種々の利点がある。
以上、本発明を一実施形態により詳述してきたが、具体的な構成はこの一実施形態に限られるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明の範囲に含まれるものである。
上記の一実施形態では、取付孔16の形状を円であったが、図5(a)のように上下に長い長円形状の取付孔30、同図(b)に示すように横に長い長円形状の取付孔31、あるいは同図(c)のように小さな一個の小孔32と円弧状の大きな一個の長孔33とに、ストッパ体34の各端部を捜通した形態にしてもよい。このように、取付部の内周に傾斜面を形成した形態のものであればよい。
また、上記の一実施形態においては、規制レバー10に第1保持部14と第2保持部15を設けたが、第2保持部15は設けなくてもよい。このような変形例の構成であっても、ストッパ体12は自体が有するばね反力(ねじり反力)により取付孔16に摩擦的に接触しているので、ストッパ体が第2保持部15に保持されなくても、振動によるガタガタ音を発するようなことはない。
また、図6(a)に示すように、規制レバー35に第1保持部を設ける代わりに、アッパアーム5に引っ掛け部36を折り起こして形成し、あるいは図6(b)のように、ロアアーム7側に引っ掛け部37を形成し、これらにストッパ体12を係合させる構成にしてもよい。これら変形例によれば、ストッパ体12を引っ掛け部36,37に係合させることで、規制レバー35,38が不用意に回動するのを阻止することができる。
本発明の一実施形態における外観側面図である。 上記一実施形態の規制レバーに係り、(a)はその側面図、(b)はストッパ体を装着した状態の側面図である。 上記一実施形態に係るストッパ体に係り、(a)は外観斜視図、(b)はその平面図、(c)は(b)の側面図である。 図1の矢印A方向から視た平面図である。 上記一実施形態の変形例を示す側面図である。 さらに、別の変形例を示す側面図である。
符号の説明
1 チルトキャブ
2 サイドフレーム
3 支持ステー
5 アッパアーム
7 ロアアーム
8 ピン
9 長孔
10 規制レバー
10a 主面
12 ストッパ体
14 第1保持部
14a 凸部
15 第2保持部
15a 凸部
16 取付部
20 凹部
21 先端部
22 ストッパ部
23 側面挟持部
24 貫通支持部
25 解脱阻止部
26 つまみ部
30,31 取付部
32 小孔(取付部)
33 長孔(取付部)
34 ストッパ体
35 規制レバー
36、37 引っ掛け部
38 規制レバー
G1,G2 所定間隙
θ 交差角

Claims (4)

  1. 屈曲可能に連結され、直線状に位置して前傾状態のチルトキャブを支持する一他方両アームで形成される支持ステーと、上記支持ステーの上記一方のアームに揺動可能に設けられ上記他方のアームとの係合状態における上記支持ステーの屈曲を規制する規制レバーと、同規制レバーに設けた取付孔に取付けられるストッパ体とを備え、上記ストッパ体が、上記規制レバーの上記係合状態の解消操作を阻止する阻止位置と、上記規制レバーの上記係合状態の解消操作を可能とする位置とに亘って回動操作されるように構成されたことを特徴とするチルトキャブの支持ステー装置。
  2. 上記規制レバーには、上記ストッパ体を上記規制レバーの上記係合状態の解消操作を阻止する位置に保持する保持部を備えていることを特徴とする請求項1記載のチルトキャブの支持ステー装置。
  3. 上記ストッパ体は、一本線のスプリング鋼線により、上記規制レバーの揺動方向に交差し上記規制レバーの上記保持部に係合可能なストッパ部と、同ストッパ部から両側に略対称に屈曲され上記ストッパ部を中心にして互いに交差角を有して上記規制レバーを両側面から挟むように伸びる一対の側面挟持部と、同一対の側面挟持部から互いに所定間隙を存して屈曲し上記取付孔を互いに所定間隙を存して貫通する方向に伸びる一対の貫通支持部と、同一対の貫通支持部から上記規制レバーの側面に沿って互いに離反する方向に屈曲され上記取付孔近傍の上記規制レバーの側面に係止して上記取付孔からの解脱を阻止する一対の解脱阻止部とを成形すると共に、上記ストッパ体を上記解消操作を阻止する位置に操作するとき、上記ストッパ体に惹起するねじり力に抗して上記一対の貫通支持部が上記取付孔の傾斜部を有した内周に沿って強制的に移動することを特徴とする請求項1記載のチルトキャブの支持ステー装置。
  4. 上記ストッパ体における上記ストッパ部と上記一対の側面挟持部との間に、操作つまみ部を設けたことを特徴とする請求項3記載のチルトキャブの支持ステー装置。
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