JP2006015892A - 車両用シートのロック装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 車両用シートのロック装置において、簡単且つ安価な構成によってシートバックのガタ付きに伴う異音発生を確実に防止する。
【解決手段】 ケース2に、ストライカ7を係入させて保持する保持溝13を備え且つ「ロック位置」と「ロックオフ位置」の間で回動するフォーク3と、上記フォーク3の「ロック位置」から「ロックオフ位置」側への回動を規制する「規制位置」と「ロック位置」から「ロックオフ位置」への回動を許容する「規制解除位置」の間で回動するロックプレート4とを取り付けてなるロック装置において、上記フォーク3の過回動時にこれを「過回動位置」で保持して「ロック位置」側への復帰回動を規制する一方、フォーク3が「ロック位置」から「ロックオフ位置」へ回動するときは上記フォーク3に対する回動規制を解除する制御部材5を備える。係る構成とすることで、上記フォーク3の過回動時には、上記制御部材5によって上記フォーク3の「ロック位置」への復帰回動が規制され、該フォーク3の復帰回動に起因する異音の発生が未然に且つ確実に防止される。
【選択図】 図1
【解決手段】 ケース2に、ストライカ7を係入させて保持する保持溝13を備え且つ「ロック位置」と「ロックオフ位置」の間で回動するフォーク3と、上記フォーク3の「ロック位置」から「ロックオフ位置」側への回動を規制する「規制位置」と「ロック位置」から「ロックオフ位置」への回動を許容する「規制解除位置」の間で回動するロックプレート4とを取り付けてなるロック装置において、上記フォーク3の過回動時にこれを「過回動位置」で保持して「ロック位置」側への復帰回動を規制する一方、フォーク3が「ロック位置」から「ロックオフ位置」へ回動するときは上記フォーク3に対する回動規制を解除する制御部材5を備える。係る構成とすることで、上記フォーク3の過回動時には、上記制御部材5によって上記フォーク3の「ロック位置」への復帰回動が規制され、該フォーク3の復帰回動に起因する異音の発生が未然に且つ確実に防止される。
【選択図】 図1
Description
本願発明は、車両用シートのロック装置に関するものである。
従来から、車両用シートにおいては、種々の使用形態が提案されており、例えば、シートバックを起倒可能とし、且つこれを起立状態で車体側に固定保持する構造のものが知られている。そして、係る構造のシートにおいては、シートバック側にロック装置を配置し、該ロック装置のフォークに、車体側に取り付けたストライカを係止してその姿勢を保持するようにしている(引用文献1及び引用文献2参照)。
図5には、上掲の先行技術に類する構造を備えたロック装置1を示している。このロック装置1は、切り欠き状の案内溝10を備え且つシート側部材31にブラケット30を介して固定されたケース2に、次述のフォーク3及びロックプレート4を取り付けて構成されている。
上記フォーク3は、上記ケース2の一側寄りに配置された第1支点ピン11に回動自在に支承された板状部材であって、略U形に切れ込む保持溝13と次述のロックプレート4側に係止される係止部15を備えて構成される。そして、このフォーク3は、図5に示すように上記保持溝13が略水平に延び且つ該保持溝13が上記ケース2側の上記案内溝10と重合し、該保持溝13内に上記ストライカ7を係入保持する「ロック位置」と、該「ロック位置」から矢印A方向へ回動して上記保持溝13が斜め下方に指向し該保持溝13への上記ストライカ7に係入・係入離脱が許容される「ロックオフ位置」の二位置に位置設定可能とされる。
尚、上記フォーク3が「ロック位置」に設定された状態においては、上記ケース2の上記案内溝10の溝底部に取り付けられた緩衝ゴム体6が上記保持溝13に所定の重合幅をもって重合し、該保持溝13に係入保持された上記ストライカ7は上記操作部材6の潰れ変形による弾性力で上記保持溝13の下側面に押し付けられている。また、上記フォーク3は、次述のロックプレート4との間に配置されたスプリング25のバネ力によって常時矢印A方向へ回動付勢されている。
上記ホルダー4は、その一端側が、上記ケース2の他側寄りに配置された第2支点ピン12に回動自在に支承された板状部材であって、図5に示すように、その係止面17に上記フォーク3の係止部15を係止せしめることで該フォーク3を上記「ロック位置」に位置決めし、この「ロック位置」から矢印A方向へ回動するのを規制する「規制位置」と、操作ケーブル32によって上記スプリング25の付勢力に抗して矢印C方向へ回動され、その係止面17から上記フォーク3側の係止部15を係合離脱させて該フォーク3の矢印A方向への回動を許容する「規制解除位置」の二位置間で回動可能とされる。
ところで、図5に示すロック状態において、例えば、車体の振動によってシートバック31が振動すると、このシートバック31の振動に追従して、上記ロック装置1が上記ストライカ7に接近する方向に相対移動し、上記フォーク3が図5に示す「ロック位置」からさらに矢印B方向へ過回動し、該フォーク3の係止部15が上記ロックプレート4側の係止面17から浮き上がるとともに、その反動で、次には上記フォーク3が矢印A方向へ復帰回動し、浮き上がった上記係止部15が下動して上記ロックプレート4側の係止面17に衝突することになる。このような上記フォーク3の係止部15の浮き上がりと上記係止面17への衝突が繰り返される(即ち、ガタつき)ことで、「カチッ、カチッ」という異音が発生し、乗員に不快感を与えることになる。
このような上記フォーク3の「ロック位置」からの浮き上がりに起因する異音の発生を抑制する手法として、上記緩衝ゴム体6の弾性係数を高めて(即ち、緩衝ゴム体6を硬くして)上記フォーク3の浮き上がりを抑制する方法とか、上記緩衝ゴム体6の弾性係数を高めることなくロック状態における該緩衝ゴム体6の潰れ量(初期潰れ量)を大きくして該緩衝ゴム体6の弾性復元力を高めることで上記フォーク3の浮き上がりを抑制する方法が知られている。
ところが、これら何れの方法においても、以下のような問題があった。即ち、上記緩衝ゴム体6の弾性係数を高めるとか、該緩衝ゴム体6の潰れ量を大きくしたりすることで該緩衝ゴム体6の弾性復元力を高めた場合、例えば、ロック操作時には上記緩衝ゴム体6の高い弾性復元力によって上記フォーク3の保持溝13への上記ストライカ7の係入が阻害され、場合によってはロック作動が困難になることも懸念され、また、ロックオッフ操作時には上記ストライカ7の上記フォーク3の保持溝13からの離脱が阻害され、場合によってはロックオッフ作動が困難になることも懸念される等、ロック装置の作動上の信頼性が損なわれるという問題があった。
そこで、本願発明では、作動上の信頼性を損ねることなく、簡単且つ安価な構成によってシートバックのガタ付きに伴う異音発生を確実に防止し得るようにした車両用シートのロック装置を提供することを目的としてなされたものである。
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
本願の第1の発明では、シート側部材31に固定されるケース2に、車体側部材33に設けられたストライカ7を係入させて保持する保持溝13を備え且つ該保持溝13に上記ストライカ7を係入保持した「ロック位置」と上記保持溝13への上記ストライカ7の係入・係入離脱を許容する「ロックオフ位置」の間で回動するフォーク3と、上記フォーク3に設けた係止部15を係止せしめることで上記フォーク3の「ロック位置」から「ロックオフ位置」側への回動を規制する「規制位置」と「ロック位置」から「ロックオフ位置」への回動を許容する「規制解除位置」の間で回動するロックプレート4とを取り付けてなる車両用シートのロック装置において、上記フォーク3が上記「ロック位置」からさらに過回動したとき該フォーク3と係合して該フォーク3を「過回動位置」で保持し上記「ロック位置」側への復帰回動を規制する一方、上記ロックプレート4が「ロック位置」から「ロックオフ位置」へ回動するときは上記フォーク3に対する回動規制を解除する制御部材5を備えたことを特徴としている。
本願の第2の発明では、上記第1の発明に係る車両用シートのロック装置において、上記制御部材5を常時上記フォーク3の回動規制を行なう方向に付勢したことを特徴としている。
本願の第3の発明では、上記第2の発明に係る車両用シートのロック装置において、上記制御部材5を、該制御部材5と上記ロックプレート4との間に配置されたスプリング8のバネ力によって付勢したことを特徴としている。
本願発明では次のような効果が得られる。
(a)本願の第1の発明に係る車両用シートのロック装置では、上記フォーク3が「ロック位置」からさらに過回動したとき該フォーク3と係合して該フォーク3を「過回動位置」で保持し上記「ロック位置」側への復帰回動を規制する一方、上記ロックプレート4が「ロック位置」から「ロックオフ位置」へ回動するときは上記フォーク3に対する回動規制を解除する制御部材5を備えているので
(a−1)例えば、車両の振動等を受けてシートバックが振動し、上記ストライカ7によって上記フォーク3が突き上げられてその「ロック位置」からさらに過回動し、該フォーク3の上記係止部15が上記ロックプレート4の係止面17から浮上離間した場合、上記制御部材5が上記フォーク3と係合してこれが「ロック位置」側へ復帰回動するのを機械的に規制する。従って、上記フォーク3の復帰回動による上記係止部15の上記ロックプレート4の係止面17への衝突が確実に回避され、該衝突による異音の発生が未然に且つ確実に防止され、延いてはロック装置1の商品性が向上することになる。
(a−1)例えば、車両の振動等を受けてシートバックが振動し、上記ストライカ7によって上記フォーク3が突き上げられてその「ロック位置」からさらに過回動し、該フォーク3の上記係止部15が上記ロックプレート4の係止面17から浮上離間した場合、上記制御部材5が上記フォーク3と係合してこれが「ロック位置」側へ復帰回動するのを機械的に規制する。従って、上記フォーク3の復帰回動による上記係止部15の上記ロックプレート4の係止面17への衝突が確実に回避され、該衝突による異音の発生が未然に且つ確実に防止され、延いてはロック装置1の商品性が向上することになる。
(a−2) また、上記制御部材5によって、上記フォーク3の復帰回動による上記係止部15の上記ロックプレート4の係止面17への衝突が確実に回避されることから、上記緩衝ゴム体6の弾性係数を高めたり、該緩衝ゴム体6の初期潰れ量を大きくしたりする必要が無く、その結果、ロック状態からのロックオフ動作、及び、ロックオッフ状態からのロック動作が共に、円滑且つ的確に行なわれ、ロック装置1の作動上の信頼性が担保される。
(b)本願の第2の発明に係る車両用シートのロック装置によれば、上記制御部材5を、常時上記フォーク3の回動規制を行なう方向に付勢しているので、ロック位置に設定されている上記フォーク3が、車両振動等に伴って上記ストライカ7により突き上げられて該ロック位置からさらに過回動位置側へ回動する場合、該フォーク3の回動に追従して上記制御部材5が自動的に上記フォーク3側に係合してその復帰回動を規制することとなり、異音の発生防止がより確実に行なわれ、その信頼性が高められることになる。
(c)本願の第3の発明に係る車両用シートのロック装置によれば、上記制御部材5を、該制御部材5と上記ロックプレート4との間に配置されたスプリング8のバネ力によって付勢しているので、例えば、上記制御部材5によって上記フォーク3の回動規制が行なわれている状態でロックオッフ方向に力が入力された場合、これが所定値以下である場合には上記制御部材5による上記フォーク3の回動規制が維持され、異音の発生が防止される一方、上記入力が所定値を越えて過大となった場合には、上記スプリング8のバネ力による付勢作用に抗して上記フォーク3がロックオッフ方向に回動し、該フォーク3の係止部15が上記ロックプレート4の係止面17に係止し、過大な入力に拘らず、ロック状態が確実に保持され、これによって、異音発生の防止とロック状態の確保の両立が可能となる。
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
図1には、本願発明の実施形態に係るロック装置1を示している。このロック装置1は、切り欠き状の案内溝10を備え且つシート側部材31にブラケット30を介して固定されたケース2に、次述のフォーク3、ロックプレート4及び制御部材5を取り付けて構成されている。
上記フォーク3は、上記ケース2の一側寄りに配置された第1支点ピン11に回動自在に支承された板状部材であって、略U形に切れ込む保持溝13と次述のロックプレート4側に係止される係止部15を備えて構成される。そして、このフォーク3は、上記保持溝13が略水平に延び且つ該保持溝13が上記ケース2側の上記案内溝10と重合し、該保持溝13内に上記ストライカ7を係入保持する「ロック位置」と、該「ロック位置」から矢印A方向へ回動して上記保持溝13が斜め下方に指向し該保持溝13への上記ストライカ7に係入・係入離脱が許容されるロックオフ位置の二位置に位置設定可能とされる。
尚、上記フォーク3が「ロック位置」に設定された状態においては、上記ケース2の上記案内溝10の溝底部に取り付けられた緩衝ゴム体6が上記保持溝13に所定の重合幅をもって重合し、該保持溝13に係入保持された上記ストライカ7は上記操作部材6の潰れ変形による弾性力で上記保持溝13の下側面に押し付けられている。また、上記フォーク3は、次述のロックプレート4との間に配置されたスプリング25のバネ力によって常時矢印A方向へ回動付勢されている。
上記ホルダー4は、その一端側が、上記ケース2の他側寄りに配置された第2支点ピン12に回動自在に支承された板状部材であって、図1に示すように、その係止面17に上記フォーク3の係止部15を係止せしめることで該フォーク3を上記「ロック位置」に位置決めし、該フォーク3が上記「ロック位置」から矢印A方向へ回動するのを規制する「規制位置」と、操作ケーブル32によって上記スプリング25の付勢力に抗して矢印C方向へ回動され、その係止面17から上記フォーク3側の係止部15を係合離脱させて該フォーク3の矢印A方向への回動を許容する「規制解除位置」の二位置間で回動可能とされる。
上記制御部材5は、レバー状板材で構成され、その一端側が上記第2支点ピン12に支承されることで矢印C−D方向に回動自在とされるとともに、該一端側に突設した掛止部21と上記ロックプレート4との間に取り付けたスプリング8によって常時、上記ロックプレート4に対して矢印D方向へ回動付勢されている。また、上記掛止部21は矢印D方向において上記ホルダー4の側縁と係合可能とされ、これら両者の係合状態において上記ロックプレート4が矢印C方向へ回動する場合、該ロックプレート4と一体的に上記制御部材5も上記スプリング8の付勢力に抗して矢印C方向へ回動されるようになっている。
一方、上記制御部材5の他端には、上記第2支点ピン12の軸心からの距離が漸次変化するカム面20とされている。このカム面20は、上記フォーク3に突設した係合子9に係合して該フォーク3の矢印A方向への回動を規制するものであって、上記制御部材5が矢印D方向へ回動するに伴って、上記第2支点ピン12の軸心からの距離が漸増変化する構成とされている。
そして、この制御部材5における上記カム面20と、上記フォーク3及びロックプレート4との相対関係は以下のように設定されている。
即ち、図1に示すように、上記フォーク3が、「規制位置」に設定された上記ロックプレート4によって「ロック位置」で位置保持された状態においては、該フォーク3側の上記係合子9が上記カム面20の小径側の端部20aに対応している。そして、この状態では、上記制御部材5は、矢印D方向においてその小径側端部20aが上記係合子9に対して係合し、該方向へそれ以上に回動するのが規制されている。これに対して、上記フォーク3は、上記制御部材5側からの回動規制作用を受けない状態となっている。
上記フォーク3が、図1に示す「ロック位置」からさらに矢印B方向へ回動すると、図2に示すように、上記制御部材5は上記スプリング8の付勢力を受けて矢印D方向に回動し、上記係合子9との係合点が小径側端部20aから大径側端部20b側へ移行し、上記制御部材5は上記係合子9の下側へ潜り込んだ状態となり、上記フォーク3の「ロック位置」側への復帰回動(矢印A方向への回動)を規制するようになっている。
続いて、上述の如く構成されたロック装置1の作動等について説明する。
図1は、上記ロック装置1のロック状態を示している。このロック状態では、上記フォーク3は、その保持溝13内に上記ストライカ7を係入させた状態で、「ロック位置」に位置設定されるとともに、その係止部15が上記ロックプレート4の係止面17に当接係合することで「ロック位置」に固定保持されている。この場合、上記スプリング25のバネ力によって、上記フォーク3は矢印A方向に、上記ロックプレート4は矢印D方向に、それぞれ付勢されている。
また、上記制御部材5は、上記フォーク3が「ロック位置」にあるため、そのカム面20の小径側端部20aを上記フォーク3側の上記係合子9に当接させた状態で矢印D方向への回動が規制された状態となっており、上記フォーク3に対する回動規制作用は何ら生じていない。
また、上記ストライカ7は、上記ケース2の上記案内溝10の溝底部に取り付けられた緩衝ゴム体6の潰れ変形に伴う弾性反発力によって、上記フォーク3側の上記保持溝13の下側縁部に当接されており、上記ストライカ7と上記保持溝13の間のガタ付きが防止されている。
一方、図1に示すロック状態において、例えば、車両の振動を受けて上記ロック装置1にこれを上記ストライカ7側に接近させる方向の力が入力されると、上記ロック装置1の上記フォーク3は、上記ストライカ7によって突き上げられる状態となり、該フォーク3は「ロック位置」から矢印B方向へ過回動され、図2に示す「過回動位置」に至る。この状態では、上記フォーク3の係止部15が上記ロックプレート4の係止面17と離間している。従って、上記フォーク3が「過回動位置」から「ロック位置」側へ復帰回動すると、この復帰回動に伴って、上記フォーク3側の係止部15が上記ロックプレート4側の上記係止面17に衝突する。このような上記フォーク3の過回動とその反動としての復帰回動が繰り返されることで、上記係止部15と上記係止面17の衝突による「カチッ、カチッ」という異音が発生し、車両の乗員に不快感を与える惧れがあることは既述の通りである。
しかし、この実施形態のものでは、上記制御部材5を備えているので、上記フォーク3が「ロック位置」から「過回動位置」側へ過回動した場合、これに伴って上記係合子9が上方へ移動し、該係合子9による上記制御部材5の矢印D方向への回動規制が解除される。このため、上記制御部材5は、上記スプリング8の付勢作用によって矢印D方向へ回動し、そのカム面20が上記係合子9の下側に潜り込み、該係合子9と接した回動位置で停止し、上記フォーク3の矢印A方向への回動、即ち、「過回動位置」から「ロック位置」への復帰回動を規制する。この結果、上記フォーク3の過回動後の復帰回動が生じないことから、異音の発生が確実に防止され、車両の乗員に不快感を与える惧れが無くなり、延いては、車両の商品性の向上が期待できるものである。
このように、この実施形態のロック装置1においては、従来構造のロック装置に上記制御部材5を付設するという極めて簡単且つ安価な構成によって、上記ロック装置1のガタ付きに起因する異音の発生を防止することができるものである。
また、上記制御部材5によって、上記フォーク3の復帰回動による上記係止部15の上記ロックプレート4の係止面17への衝突が確実に回避されることから、上記緩衝ゴム体6の弾性係数を高めたり、該緩衝ゴム体6の初期潰れ量を大きくしたりする必要が無く、その結果、ロック状態からのロックオフ動作、及びロックオッフ状態からのロック動作が共に、円滑且つ的確に行なわれ、ロック装置1の作動上の信頼性が担保される。
さらに、上記制御部材5を、常時上記フォーク3の回動規制を行なう方向(矢印D方向)に付勢しているので、ロック位置に設定されている上記フォーク3が過回動する場合、該フォーク3の回動に追従して上記制御部材5が自動的に上記フォーク3側に係合してその復帰回動を規制することとなり、異音の発生防止がより確実に行なわれ、その信頼性が高められることになる。
また、上記制御部材5を、該制御部材5と上記ロックプレート4との間に配置された上記スプリング8のバネ力によって付勢しているので、例えば、上記制御部材5によって上記フォーク3の回動規制が行なわれている状態でロックオッフ方向に力が入力された場合、これが所定値以下である場合には上記制御部材5による上記フォーク3の回動規制が維持され、異音の発生が防止される。一方、上記入力が所定値を越えて過大となった場合には、上記スプリング8のバネ力による付勢作用に抗して上記フォーク3がロックオッフ方向に回動し、該フォーク3の係止部15が上記ロックプレート4の係止面17に係止し、過大な入力に拘らず、ロック状態が確実に保持される。この結果、異音発生の防止とロック状態の確保の両立が可能となる。
一方、図1に示す上記ロック装置1のロック状態において、このロック状態を解除してロックオフ状態とし、上記シートバック31の傾動操作を可能とするためには、図3に示すように、操作ケーブル32を引張し、上記スプリング25のバネ力に抗して、上記ロックプレート4を図1に示す「規制位置」から図3に示す「規制解除位置」に位置変更させる。すると、図3及び図4に示すように、上記ロックプレート4の係止面17が上記フォーク3の係止部15から係合離脱されると共に、上記制御部材5の掛止部21に上記ロックプレート4の側縁が係合し、該ロックプレート4と一体的に上記制御部材5も矢印C方向へ回動して上記フォーク3の矢印A方向への回動を許容することから、上記フォーク3は上記スプリング25のバネ力によって図4に実線図示するように矢印A方向へ回動し、最終的には、同図に鎖線図示するように上記保持溝13の開口部分が上記ケース2側の案内溝10の開口部分に略重合する「ロックオフ位置」に設定される。
尚、上記実施形態においては、起倒自在とされたシートにおいて、該シートを起立姿勢で車体側へ固定するロック装置に本願発明に係るロック装置1を適用したものを例として説明したが、本願発明に係るロック装置はこのような構成のシートへの適用に限定されるものではなく、例えば、シート全体を車体側に着脱可能としたシートにおいてその着脱部位に適用したり、シートを構成するシートクッションとシートバックの何れかを車体側に着脱可能としたシートにおいてその着脱部位に適用したりすることができるものである。
1 ・・ロック装置
2 ・・ケース
3 ・・フォーク
4 ・・ロックプレート
5 ・・制御部材
6 ・・緩衝ゴム体
7 ・・ストライカ
8 ・・スプリング
9 ・・係合子
10 ・・案内溝
11 ・・第1支点ピン
12 ・・第2支点ピン
13 ・・保持溝
14 ・・案内溝
15 ・・係止部
17 ・・係止面
18 ・・係止受部
19 ・・案内面
20 ・・カム面
21 ・・掛止部
25 ・・スプリング
30 ・・ブラケット
31 ・・シートバック
32 ・・操作ケーブル
33 ・・車体側部材
2 ・・ケース
3 ・・フォーク
4 ・・ロックプレート
5 ・・制御部材
6 ・・緩衝ゴム体
7 ・・ストライカ
8 ・・スプリング
9 ・・係合子
10 ・・案内溝
11 ・・第1支点ピン
12 ・・第2支点ピン
13 ・・保持溝
14 ・・案内溝
15 ・・係止部
17 ・・係止面
18 ・・係止受部
19 ・・案内面
20 ・・カム面
21 ・・掛止部
25 ・・スプリング
30 ・・ブラケット
31 ・・シートバック
32 ・・操作ケーブル
33 ・・車体側部材
Claims (3)
- シート側部材(31)に固定されるケース(2)に、車体側部材(33)に設けられたストライカ(7)を係入させて保持する保持溝(13)を備え且つ該保持溝(13)に上記ストライカ(7)を係入保持した「ロック位置」と上記保持溝(13)への上記ストライカ(7)の係入・係入離脱を許容する「ロックオフ位置」の間で回動するフォーク(3)と、上記フォーク(3)に設けた係止部(15)を係止せしめることで上記フォーク(3)の「ロック位置」から「ロックオフ位置」側への回動を規制する「規制位置」と「ロック位置」から「ロックオフ位置」への回動を許容する「規制解除位置」の間で回動するロックプレート(4)を取り付けてなる車両用シートのロック装置であって、
上記フォーク(3)が上記「ロック位置」からさらに過回動したとき該フォーク(3)と係合して該フォーク(3)を「過回動位置」で保持し上記「ロック位置」側への復帰回動を規制する一方、上記ロックプレート(4)が「ロック位置」から「ロックオフ位置」へ回動するときは上記フォーク(3)に対する回動規制を解除する制御部材(5)が備えられていることを特徴とする車両用シートのロック装置。 - 請求項1において、
上記制御部材(5)は、常時上記フォーク(3)の回動規制を行なう方向に付勢されていることを特徴とする車両用シートのロック装置。 - 請求項2において、
上記制御部材(5)は、該制御部材(5)と上記ロックプレート(4)との間に配置されたスプリング(8)のバネ力によって付勢されていることを特徴とする車両用シートのロック装置。
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