JP2009201533A - ヘッドレストのロック機構 - Google Patents

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篤資 織田
Naohiro Kimura
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Abstract

【課題】乗員頭部を保護するヘッドレストを容易に取り外せないという安全性を確保すると共に、工具等を用いることなくヘッドレストの取り外しができるという商品性との両立を図ることができるヘッドレストのロック機構を提供すること。
【解決手段】シートバック1に対して摺動可能なヘッドレストステー4と、該ヘッドレストステー4の上部に設定されたヘッドレストパッド5を有し、前記ヘッドレストステー4を前記シートバック1に対してロックするヘッドレストAのロック機構において、前記ヘッドレストパッド5の一部を移動させることで露呈し、該露呈状態での操作により前記シートバック1に対する前記ヘッドレストステー4のロックを解除するロック解除ボタン19(非露呈ロック解除手段)を備えた。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用シート等に適用され、シートバックに対してヘッドレストをロックするヘッドレストのロック機構に関する。
従来、ヘッドレストのロック機構としては、抜出防止機構をステー下部に設けたロック溝と、ステーを挿通してホルダの上部内に水平状に揺動自在に装着すると共にロック溝方向にばねの弾力によって付勢されているロック片と、このロック片を被覆するキャップとからなり、前記ロック片がロック溝に係合しない状態で、工具を挿通する孔を前記ロック片、ホルダ、キャップに上下方向に設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3690592号公報
しかしながら、従来のヘッドレストのロック機構にあっては、工具を孔に差し込んだ後、ヘッドレストを持ち上げて、ヘッドレストをシートバックから取り外すものであるため、取り外し専用の工具を用いなければならず、工具を紛失したときや工具が見つからないときにはヘッドレストの取り外しができないし、ヘッドレストの取り外し操作が面倒であるし、工具の置き場所を決めるのに困る、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、乗員頭部を保護するヘッドレストを容易に取り外せないという安全性を確保すると共に、工具等を用いることなくヘッドレストの取り外しができるという商品性との両立を図ることができるヘッドレストのロック機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のヘッドレストのロック機構は、シートバックに対して摺動可能なヘッドレストステーと、該ヘッドレストステーの上部に設定されたヘッドレストパッドを有し、前記ヘッドレストステーを前記シートバックに対してロックする。
そして、前記ヘッドレストパッドの一部を移動させることで露呈し、該露呈状態での操作により前記シートバックに対する前記ヘッドレストステーのロックを解除する非露呈ロック解除手段を備えたことを特徴とする。
よって、本発明のヘッドレストのロック機構にあっては、ヘッドレストパッドの一部を移動させることで露呈する非露呈ロック解除手段によって、ヘッドレストのシートバックに対するロックを解除する。このように、シートバックに対してヘッドレストを取り外す際に、ヘッドレストパッドの一部を移動させるという動作が入ることで、乗員頭部を保護するヘッドレストを容易に取り外せないという安全性を確保すると共に、工具等を用いることなくヘッドレストの取り外しができるという商品性との両立を図ることができる。
以下、本発明のヘッドレストのロック機構を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、全体構成を説明する。
図1は、実施例1のロック機構が適用されたヘッドレストAを示す側面図である。図2は、実施例1のロック機構が適用されたヘッドレストAを示す正面図である。図3は、実施例1のロック機構が適用されたヘッドレストAのハンガー収納状態を示す斜視図である。図4は、実施例1のロック機構が適用されたヘッドレストAのハンガー使用状態を示す斜視図である。
実施例1のロック機構が適用されたヘッドレストAは、図1〜図4に示すように、シートバック1と、フリー側ステーホルダ2と、ロック側ステーホルダ3と、ヘッドレストステー4と、ヘッドレストパッド5と、ハンガー6と、ハンガー収納凹部7と、フリー側キャップ8と、ロック側キャップ9と、を備えている。
前記ヘッドレストAは、図1及び図2に示すように、シートバック1に設定されたフリー側ステーホルダ2及びロック側ステーホルダ3と、該ステーホルダ2,3に高さ調整方向に摺動可能に嵌合されたヘッドレストステー4と、該ヘッドレストステー4の上部に設定されたヘッドレストパッド5を有している。
前記フリー側ステーホルダ2及びロック側ステーホルダ3は、ヘッドレストステー4を挿通するべく樹脂素材により筒状に形成したもので、図1に示すように、シートバック1の骨格であるバックフレームに溶接されたブラケット10に固定されている。
前記ヘッドレストステー4は、図2に示すように、金属製パイプを逆U字状に成形したものであり、フリー側ステーホルダ2及びフリー側キャップ8に嵌合されたフリー側ステー部4aと、ロック側ステーホルダ3及びロック側キャップ9に嵌合されたロック側ステー部4bと、前記ヘッドレストパッド5の内部に設定されたパット側ステー部4cと、を有する。
前記ヘッドレストパッド5の背面位置には、図1及び図2に示すように、パッド表面と一体的な収納状態から引き起こすことで使用状態になるハンガー6を有する。このハンガー6は、略車幅方向に延在して、ジャケット等を掛けることが可能なハンガー本体部6aと、該ハンガー本体部6aをヘッドレストパッド5に対し回動軸Lを中心として回動可能に支持するハンガーアーム部6bにより構成される。このハンガー6を、ハンガー形状に対応するハンガー収納凹部7に設定することで、図3に示すように、パッド表面と一体的な収納状態になる。また、ハンガー6を、ハンガー収納凹部7から回動軸Lを中心とする回動移動により引き起こすことで、図4に示すように、ジャケット等を掛けることができる使用状態になる。
次に、ロック機構の構成を説明する。
図5は、実施例1のヘッドレストAにおけるロック機構を示す拡大断面図である。ここで、ヘッドレストAのロック機構とは、ヘッドレストAをシートバック1に対してロックすると共に、ヘッドレストパッド5を持ち上げてヘッドレストステー4をロック側ステーホルダ3から取り外す際、ロック側ステーホルダ3へのヘッドレストステー4のロックを解除する機構をいう。
実施例1のロック機構は、図5に示すように、ロックプレート11(第1の係合手段)と、高さ調整ロック溝12と、最下段ロック溝13と、ロック解除ノブ14(露呈ロック解除手段)と、ロックスプリング15と、係合バネ部材16(第2の係合手段)と、係合溝17と、ステーシャフト18(力伝達部材)と、ロック解除ボタン19(非露呈ロック解除手段)と、エスカッション20と、係合バネ穴21と、を備えている。
前記ロックプレート11は、ヘッドレストパッド5を各高さ調整位置にてロック側ステーホルダ3に対しロック側ステー部4bを係合ロックすると共に、ヘッドレストパッド5を最大高さ調整位置まで引き上げた状態でロック側ステーホルダ3に対するロック側ステー部4bのロック解除が可能な係合手段である。
前記高さ調整ロック溝12は、ロックプレート11と対向するロック側ステー部4bの周面位置に、段階的な設定間隔により複数個形成されている。そして、各高さ調整ロック溝12には、ヘッドレストパッド5を持ち上げていったとき、ロックプレート11の係合を自動的に解除する斜面溝を有することで、ロック解除操作を行うことなく、ヘッドレストパッド5の段階的な高さ調整を行うことができる。
前記最下段ロック溝13は、ロックプレート11と対向する最下段のロック側ステー部4bの周面位置に、1個形成されている。そして、最下段ロック溝13の断面形状は、傾斜溝の無いコ字断面形状とされていることで、ヘッドレストパッド5を最大高さ調整位置まで引き上げたときロックプレート11と係合ロックされるが、この係合ロックを解除するには、ロック解除ノブ14にてロック解除操作を行う必要がある。
前記ロック解除ノブ14は、ロック側ステーホルダ3とロック側キャップ9の間に移動可能に設けられていて、ロックスプリング15による付勢力を、図5の右方向に受けるロックプレート11と一体に形成される。そして、ロック解除ノブ14を、図5の左方向に押し込むと、ロックプレート11と最下段ロック溝13の係合ロックを解除することができる。
前記係合バネ部材16は、前記ロック解除ノブ14への操作により、ロックプレート11による最下段ロック位置でのロックを解除し、さらにヘッドレストパッド5を引き上げたとき、ロック側ステーホルダ3に対してロック側ステー部4bを係合ロックする係合手段である。この係合バネ部材16は、ロック側ステー部4bの内面に固定されるステー固定部16aと、該ステー固定部16aから連続するV字形状の弾性変形部16bと、該弾性変形部16bから連続する係合部16cと、該係合部16cから連続するシャフト接触部16dと、を一体に有して構成される。前記ロック側ステー部4bには、係合バネ部材16の設定位置に、係合バネ穴21が形成されている。前記ロック側ステーホルダ3には、最下段ロック位置よりさらにヘッドレストパッド5を引き上げたときに係合バネ部材16が存在する位置に、係合バネ部材16と係合する係合溝17が形成されている。そして、係合バネ部材16は、図5の実線にて示す変形状態により上方への付勢力をステーシャフト18の円錐形状部18aに与えつつ係合解除状態とする。また、図5の実線にて示す変形状態から図5の仮想線にて示す元の形状に弾性復元することで、ロック側ステーホルダ3に形成した係合溝17に対して係合する。さらに、ステーシャフト18の円錐形状部18aにより加えられる下方向の力により、図5の仮想線状態から実線状態へと変形して係合解除する。
前記ステーシャフト18は、ロック側ステー部4bの内部空間のうち、係合バネ部材16とロック解除ボタン19の間に上下動可能に設けられ、係合バネ部材16またはロック解除ボタン19から加えられる力を伝達する力伝達部材である。このステーシャフト18は、その上端部に傾斜面部18bを有し、その下端部に円錐形状部18aを有する。そして、ステーシャフト18は、係合バネ部材16がロック側ステーホルダ3に形成した係合溝17に対して係合するときの係合動作に伴って上方にストロークし、ロック解除ボタン19を押し込み操作することにより下方にストロークし、係合バネ部材16によるロックを解除する。
前記ロック解除ボタン19は、係合バネ部材16によるロック状態でヘッドレストパッド5の一部であるハンガー6を起こして移動させることで露呈し(図1参照)、該露呈状態での押し込み操作によりロック側ステーホルダ3に対するロック側ステー部4bのロックを解除する非露呈ロック解除手段である。このロック解除ボタン19は、収納状態でハンガー6により覆われ、ハンガー6の使用状態で露呈するハンガー収納凹部7の位置に設定される。このロック解除ボタン19は、ステーシャフト4に固定されたエスカッション20に対して移動可能に設けられ、頭部19aはハンガー収納凹部7に露呈し、先端部はステーシャフト18の傾斜面部18bに接触する傾斜面部19bを有する。そして、ロック解除ボタン19は、係合バネ部材16による係合状態で、図5の仮想線に示すように、頭部19aがハンガー収納凹部7から突出している状態で、頭部19aを押し込み操作することにより、傾斜面部18bと傾斜面部19bの斜面接触により力の方向を変え、ステーシャフト18を下方にストロークさせることで、係合バネ部材16によるロックを解除する。
次に、作用を説明する。
まず、「ヘッドレストのロック解除技術について」の説明を行い、続いて、実施例1のヘッドレストAのロック機構における作用を、「ヘッドレストの高さ調整作用」、「ヘッドレストを最下段ロック位置としたときの第1の係合ロック作用」、「ヘッドレストを最下段ロック位置から引き上げたときの第2の係合ロック作用」、「ヘッドレストの取り外し作用」に分けて説明する。
[ヘッドレストのロック解除技術について]
一般的に高さ調節ができるヘッドレストは、一対のステーホルダのうち、一方側(ロック側)に、ヘッドレストステーに刻まれた凹部に係合する係合手段によって、任意の位置に合わせ、ロックすることができる。そして、その係合手段を解除状態にすると、ヘッドレストをシートバックから取り外すことができる。
しかし、容易にヘッドレストを外すことができると、頭部を保護する安全部品であるヘッドレストを、外したまま走行したりすることが容易に行われてしまうおそれがある。その反面、シートアレンジ等で、シートバックからヘッドレストを取り外したいという要求もある。つまり、ヘッドレストは容易に外せないが、必要なときはヘッドレストを外したいということである。
本発明者は、別途ユーティリティーとしてヘッドレストの一部を起こして、ジャケットハンガーとして使えるハンガーヘッドレストに着目し、このハンガーヘッドレストに、要求されている安全性と商品性の両立機能を融合させたものを提案した。
[ヘッドレストの高さ調整作用]
図6は、実施例1のロック機構におけるヘッドレストAの高さ調整作用説明図である。
ヘッドレストパッド5の高さを現状より高くする調整を行う際には、ヘッドレストパッド5を把持して持ち上げる。このように、ヘッドレストパッド5を持ち上げるだけで、ロックスプリング15により付勢されているロックプレート11と高さ調整ロック溝12の係合が、ロックスプリング15を縮めながら高さ調整ロック溝12の斜面溝を乗り上げ、自動的に解除され、図6に示すように、ロックプレート11は、次の段階の高さ調整ロック溝12と係合する。ヘッドレストパッド5をより高く調整したいときは、さらにヘッドレストパッド5を把持して持ち上げると、上記高さ調整ロック溝12の斜面溝を乗り上げての自動解除作用を示し、図6に示すように、ロックプレート11は、さらに次の段階の高さ調整ロック溝12と係合する。
ヘッドレストパッド5の高さを現状の高さより低くする調整を行う際には、ロック解除ノブ14を、図6の左方向に押し込むことで、ロックスプリング15により付勢されているロックプレート11と高さ調整ロック溝12の係合を解除し、ロック解除ノブ14を押し込んだままのロック解除状態でヘッドレストパッド5を把持して調整したい位置まで下げ、ロック解除ノブ14から手を離す。これにより、ロックプレート11は、図6に示すように、ヘッドレストパッド5の高さを低く調整した位置の高さ調整ロック溝12、あるいは、調整位置に最も近い位置の高さ調整ロック溝12と係合する。
したがって、ヘッドレストパッド5を把持して持ち上げるだけで、ヘッドレストパッド5の高さを現状の高さより高くする調整を行うことができるし、また、ロック解除ノブ14を押し込んだままでヘッドレストパッド5を把持して下げ、ロック解除ノブ14から手を離すだけで、ヘッドレストパッド5の高さを現状の高さより低くする調整を行うことができる。
[ヘッドレストを最下段ロック位置としたときの第1の係合ロック作用]
図7は、実施例1のロック機構においてヘッドレストAを最下段ロック位置としたときの第1の係合ロック作用説明図である。
シートアレンジ等でヘッドレストAをシートバック1から取り外したい場合、図6に示す状態から、ヘッドレストパッド5を引き上げると、ヘッドレストパッド5は、最下段ロック位置までは引き上げられる。このように、ヘッドレストパッド5を最大高さ調整位置まで引き上げた状態では、図7に示すように、ロックプレート11と最下段ロック溝13が係合ロックされる。すなわち、最下段ロック溝13の断面形状は、傾斜溝の無いコ字断面形状とされていることで、ロックプレート11と最下段ロック溝13の係合ロックを解除するには、図7の矢印に示すように、ロック解除ノブ14にてロック解除操作を行う必要がある。
したがって、ヘッドレストパッド5を引き上げた場合、ロック解除操作を必要とするロックプレート11と最下段ロック溝13の係合ロックにより、最下段ロック位置までは引き上げられたことを知ることができる。
[ヘッドレストを最下段ロック位置から引き上げたときの第2の係合ロック作用]
図8は、実施例1のロック機構においてヘッドレストAを最下段ロック位置から引き上げたときの第2の係合ロック作用説明図である。
最下段ロック位置にてロック解除ノブ14に対する操作によりロック解除し、さらにヘッドレストパッド5を引き上げると、図8に示すように、係合バネ部材16と係合溝17が係合し、ロック側ステーホルダ3に対してロック側ステー部4bがロックされ、ヘッドレストパッド5を引き上げられなくなる。
したがって、ロックプレート11と最下段ロック溝13の係合ロックを解除しても、係合バネ部材16と係合溝17による係合ロックにより、ヘッドレストステー4を両ステーホルダ2,3から取り外すことができない。
[ヘッドレストの取り外し作用]
図9は、実施例1のロック機構におけるヘッドレストAの取り外し作用説明図である。
まず、係合バネ部材16と係合溝17による係合ロック時、係合バネ部材16の係合溝17に対する係合ロック前は、図5の実線にて示す変形状態により上方への付勢力をステーシャフト18の円錐形状部18aに与え、係合バネ部材16の係合溝17に対する係合ロック後は、図5の仮想線にて示す元の形状に復元することで、ステーシャフト18は、図5の実線位置から仮想線位置まで上方にストロークする。
このステーシャフト18の上方ストロークにより、ステーシャフト18の傾斜面部18bに接触する傾斜面部19bを有するロック解除ボタン19は、図5の実線位置から仮想線位置まで斜め上方向にストロークし、ロック解除ボタン19の頭部19aは、ハンガー収納凹部7から突出する。この状態でヘッドレストパッド5の一部であるハンガー5を起こすと、ハンガー収納凹部7からロック解除ボタン19が突出状態で露呈するため、このロック解除ボタン19の頭部19aを押し込む。この押し込み操作により、傾斜面部18bと傾斜面部19bの斜面接触により力の方向を変え、ステーシャフト18を下方にストロークさせることで、係合バネ部材16による係合溝17へのロックが解除され、図9に示すように、ヘッドレストAをシートバック1から取り外すことができる。
したがって、ヘッドレストステー4を両ステーホルダ2,3から取り外す際、第1の係合手段であるロックプレート11と最下段ロック溝13の係合ロックの解除操作を行っても、第2の係合手段である係合バネ部材16と係合溝17による係合ロックによりヘッドレストステー4を両ステーホルダ2,3から取り外すことができない。そして、第2の係合手段である係合バネ部材16と係合溝17による係合ロックを解除するには、ヘッドレストパッド5の一部であるハンガー6を回動移動により起こす操作を行わないとロック解除ボタン19が露呈しないし、さらに、露呈したロック解除ボタン19に対し解除のための押し込み操作を行う必要があるため、容易にはヘッドレストAの取り外しができない。これらの対策により、ヘッドレストAが取り外し難いという安全性が確保される。
また、ヘッドレストステー4を両ステーホルダ2,3から取り外す際、ヘッドレストパッド5の一部であるハンガー6を回動移動により起こすことで露呈するロック解除ボタン19を用いる。このため、置き場に困る工具等を用いることのない手段を採用しながらも、ヘッドレストAの取り外し要求に応えることができる。
次に、効果を説明する。
実施例1のヘッドレストAのロック機構にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) シートバック1に対して摺動可能なヘッドレストステー4と、該ヘッドレストステー4の上部に設定されたヘッドレストパッド5を有し、前記ヘッドレストステー4を前記シートバック1に対してロックするヘッドレストAのロック機構において、前記ヘッドレストパッド5の一部を移動させることで露呈し、該露呈状態での操作により前記シートバック1に対する前記ヘッドレストステー4のロックを解除するロック解除ボタン19(非露呈ロック解除手段)を備えた。このため、乗員頭部を保護するヘッドレストAを容易に取り外せないという安全性を確保すると共に、工具等を用いることなくヘッドレストAの取り外しができるという商品性との両立を図ることができる。
(2) 前記ヘッドレストステー4を前記シートバック1に対してロックする少なくとも2つの係合手段を有し、該係合手段は、常時アクセス可能なロック解除ノブ14(露呈ロック解除手段)によって解除可能なロックプレート11(第1の係合手段)と、前記ロック解除ボタン19(非露呈ロック解除手段)によってロック解除される係合バネ部材16(第2の係合手段)と、を有し、少なくとも前記ロックプレート11と前記係合バネ部材16とのロックを解除しないと、前記ヘッドレストステー4を前記シートバック1から取り外せない。このため、2つの係合手段のロックを解除しないと、乗員頭部を保護するヘッドレストAを取り外せない二重係合構造としていることで、ヘッドレストAを取り外しに困難性を要し、高い安全性を確保することができる。
(3) 前記ヘッドレストパッド5の一部は、略車幅方向に延設されるハンガー本体部6aと、該ハンガー本体部6aを支持し、前記ヘッドレストパッド5に対して回動移動可能に連結されたハンガーアーム部6bとから構成され、前記ロック解除ボタン19(非露呈ロック解除手段)は、前記ハンガー本体部6aと前記ハンガーアーム6bを前記ヘッドレストパッド5に対して回動移動させることによって露呈する。このため、ヘッドレストパッド5に新たな部材を追加設定することなく、ハンガーヘッドレストを有効活用し、ハンガー本体部6aとハンガーアーム部6bから構成されるハンガー6のハンガー収納凹部7の位置にロック解除ボタン19(非露呈ロック解除手段)を設定することができる。
(4) 前記シートバック1に、前記ヘッドレストステー4を挿通可能なロック側ステーホルダ3を設け、前記係合バネ部材16(第2の係合手段)と前記ロック解除ボタン19(非露呈ロック解除手段)の間に、前記ロック解除ボタン19から加えられる力を伝達するステーシャフト18(力伝達部材)を介在させ、前記ステーシャフト18は、前記係合バネ部材16が前記ロック側ステーホルダ3に形成した係合溝17に対して係合するときの係合動作に伴って上方にストロークし、前記ロック解除ボタン19を操作することにより下方にストロークし、前記係合バネ部材16によるロックを解除する。このため、係合バネ部材16(第2の係合手段)の係合動作に伴うステーシャフト18(力伝達部材)の上方ストロークを利用し、ステーシャフト18を下方にストロークさせるだけで、係合バネ部材16によるロックを解除することができる。
(5) 前記力伝達部材は、前記ロック側ステー部4bの内部空間のうち、前記係合バネ部材16(第2の係合手段)と前記ロック解除ボタン19(非露呈ロック解除手段)の間に上下動可能に設けたステーシャフト18である。このため、係合バネ部材16(第2の係合手段)とロック解除ボタン19(非露呈ロック解除手段)の力伝達部材を、ヘッドレストステー4の外部に露出させることなく見栄え良く、かつ、1部材により伝達ロスもなく設定することができる。
(6) 前記ステーシャフト18は、その下端部に円錐形状部18aを有し、前記第2の係合手段は、変形により上方への付勢力を前記ステーシャフト18の円錐形状部18aに与えつつ係合解除状態とし、変形状態から元の形状に弾性復元することで前記ロック側ステーホルダ3に形成した係合溝17に対して係合し、前記ステーシャフト18の円錐形状部18aにより加えられる下方向の力により変形して係合解除する係合バネ部材16である。このため、バネ部品と傾斜面を有する係合部品との2部品構成とする場合に比べて部品点数を削減し、第2の係合手段を1部品点数である係合バネ部材16により簡単な構成とすることができる。
(7) 前記ステーシャフト18は、その上端部に傾斜面部18bを有し、前記非露呈ロック解除手段は、前記ステーシャフト18の傾斜面部18bに接触する傾斜面部19bを先端部に有し、前記第2の係合手段による係合状態で押し込み操作することにより、斜面接触により力の方向を変え、前記ステーシャフト18を下方にストロークさせることで、前記第2の係合手段によるロックを解除するロック解除ボタン19である。このため、ロック解除ボタン19に対する簡単な押し込み操作により、係合バネ部材16(第2の係合手段)による係合ロックを解除することができる。
以上、本発明のヘッドレストのロック機構を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、ヘッドレストパッドの一部としてハンガーヘッドレストのハンガーを利用する例を示した。しかし、ヘッドレストパッドの一部に収納状態で非露呈ロック解除手段を覆い起こし状態で非露呈ロック解除手段を露呈させるロック解除専用の開閉パット部を設定する例としても良い。
実施例1では、第2の係合手段として係合バネ部材を用いる例を示した。しかし、図6〜図9に概略にて示したように、バネ部品と傾斜面を有する係合部品との2部品構成とする例としても良い。
実施例1では、第2の係合手段と非露呈ロック解除手段の間に、両手段から加えられる力を伝達する力伝達部材としてロック側ステー部に内挿したステーシャフトを介在させる例を示した。しかし、力伝達部材としては、ステーシャフト以外に、リンク機構やワイヤ機構等を用いることができるし、また、一部また全部がロック側ステー部の外側に設定されるものであっても良い。さらに、第2の係合手段と非露呈ロック解除手段の間に力伝達部材を介在させることなく、非露呈ロック解除手段に対する操作で出力される電気的信号により第2の係合手段による係合ロックを解除するような構成としても良い。
実施例1では、非露呈ロック解除手段としてロック解除ボタンを用いる例を示した。しかし、非露呈ロック解除手段としては、ロック解除ボタン以外に、様々な構造の解除操作手段を用いることができる。
要するに、ヘッドレストパッドを最大高さ調整位置まで引き上げてのロック状態でステーホルダに対するヘッドレストステーのロック解除が可能な第1の係合手段と、第1の係合手段によるロックを解除し、さらにヘッドレストパッドを引き上げたとき、ステーホルダに対してヘッドレストステーを係合ロックする第2の係合手段と、第2の係合手段によるロック状態でヘッドレストパッドの一部を起こすことで露呈し、該露呈状態での操作によりステーホルダに対するヘッドレストステーのロックを解除する非露呈ロック解除手段と、を備えたものであれば、実施例1に限られることはない。
実施例1では、ハンガーヘッドレストを備えた自動車用シートへの適用例を示したが、自動車以外の鉄道車両等におけるヘッドレストを備えたシートに対しても適用することができるし、車両以外のヘッドレストを備えたシートに対しても適用することができる。要するに、シートバックに対して摺動可能なヘッドレストステーと、該ヘッドレストステーの上部に設定されたヘッドレストパッドを有し、前記ヘッドレストステーを前記シートバックに対してロックするヘッドレストのロック機構であれば適用できる。
実施例1のロック機構が適用されたヘッドレストAを示す側面図である。 実施例1のロック機構が適用されたヘッドレストAを示す正面図である。 実施例1のロック機構が適用されたヘッドレストAのハンガー収納状態を示す斜視図である。 実施例1のロック機構が適用されたヘッドレストAのハンガー使用状態を示す斜視図である。 実施例1のヘッドレストAにおけるロック機構を示す拡大断面図である。 実施例1のロック機構におけるヘッドレストAの高さ調整作用説明図である。 実施例1のロック機構においてヘッドレストAを最下段ロック位置としたときの第1の係合ロック作用説明図である。 実施例1のロック機構においてヘッドレストAを最下段ロック位置から引き上げたときの第2の係合ロック作用説明図である。 実施例1のロック機構におけるヘッドレストAの取り外し作用説明図である。
符号の説明
A ヘッドレスト
1 シートバック
2 フリー側ステーホルダ
3 ロック側ステーホルダ
4 ヘッドレストステー
4a フリー側ステー部
4b ロック側ステー部
4c パット側ステー部
5 ヘッドレストパッド
6 ハンガー
7 ハンガー収納凹部
8 フリー側キャップ
9 ロック側キャップ
10 ブラケット
11 ロックプレート(第1の係合手段)
12 高さ調整ロック溝
13 最下段ロック溝
14 ロック解除ノブ(露呈ロック解除手段)
15 ロックスプリング
16 係合バネ部材(第2の係合手段)
17 係合溝
18 ステーシャフト(力伝達部材)
18a 円錐形状部
18b 傾斜面部
19 ロック解除ボタン(非露呈ロック解除手段)
19a 頭部
19b 傾斜面部
20 エスカッション
21 係合バネ穴

Claims (7)

  1. シートバックに対して摺動可能なヘッドレストステーと、該ヘッドレストステーの上部に設定されたヘッドレストパッドを有し、前記ヘッドレストステーを前記シートバックに対してロックするヘッドレストのロック機構において、
    前記ヘッドレストパッドの一部を移動させることで露呈し、該露呈状態での操作により前記シートバックに対する前記ヘッドレストステーのロックを解除する非露呈ロック解除手段を備えたことを特徴とするヘッドレストのロック機構。
  2. 請求項1に記載されたヘッドレストのロック機構において、
    前記ヘッドレストステーを前記シートバックに対してロックする少なくとも2つの係合手段を有し、
    該係合手段は、常時アクセス可能な露呈ロック解除手段によって解除可能な第1の係合手段と、
    前記非露呈ロック解除手段によってロック解除される第2の係合手段と、を有し、
    少なくとも前記第1の係合手段と前記第2の係合手段とのロックを解除しないと、前記ヘッドレストステーを前記シートバックから取り外せないことを特徴とするヘッドレストのロック機構。
  3. 請求項1または請求項2に記載されたヘッドレストのロック機構において、
    前記ヘッドレストパッドの一部は、略車幅方向に延設されるハンガー本体部と、該ハンガー本体部を支持し、前記ヘッドレストパッドに対して回動移動可能に連結されたハンガーアーム部とから構成され、
    前記非露呈ロック解除手段は、前記ハンガー本体部と前記ハンガーアーム部を前記ヘッドレストパッドに対して回動移動させることによって露呈することを特徴とするヘッドレストのロック機構。
  4. 請求項2または請求項3に記載されたヘッドレストのロック機構において、
    前記シートバックに、前記ヘッドレストステーを挿通可能なステーホルダを設け、
    前記第2の係合手段と前記非露呈ロック解除手段の間に、前記非露呈ロック解除手段から加えられる力を伝達する力伝達部材を介在させ、
    前記力伝達部材は、前記第2の係合手段が前記ステーホルダに形成した係合溝に対して係合するときの係合動作に伴って上方にストロークし、前記非露呈ロック解除手段を操作することにより下方にストロークし、前記第2の係合手段によるロックを解除することを特徴とするヘッドレストのロック機構。
  5. 請求項4に記載されたヘッドレストのロック機構において、
    前記力伝達部材は、前記ヘッドレストステーの内部空間のうち、前記第2の係合手段と前記非露呈ロック解除手段の間に上下動可能に設けたステーシャフトであることを特徴とするヘッドレストのロック機構。
  6. 請求項5に記載されたヘッドレストのロック機構において、
    前記ステーシャフトは、その下端部に円錐形状部を有し、
    前記第2の係合手段は、変形により上方への付勢力を前記ステーシャフトの円錐形状部に与えつつ係合解除状態とし、変形状態から元の形状に弾性復元することで前記ステーホルダに形成した係合溝に対して係合し、前記ステーシャフトの円錐形状部により加えられる下方向の力により変形して係合解除する係合バネ部材であることを特徴とするヘッドレストのロック機構。
  7. 請求項5または請求項6に記載されたヘッドレストのロック機構において、
    前記ステーシャフトは、その上端部に傾斜面部を有し、
    前記非露呈ロック解除手段は、前記ステーシャフトの傾斜面部に接触する傾斜面部を先端部に有し、前記第2の係合手段による係合状態で押し込み操作することにより、斜面接触により力の方向を変え、前記ステーシャフトを下方にストロークさせることで、前記第2の係合手段によるロックを解除するロック解除ボタンであることを特徴とするヘッドレストのロック機構。
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