JP2008061556A - 早茹で麺の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】早茹で麺の製造方法は、麺を茹でて表面をα化する茹で工程と、茹でた麺を水漬して麺の含水率を高くする水漬工程と、麺を有機酸に接触させて麺線のphを6以下とする有機酸接触工程とからなる。
【選択図】なし
Description
特許文献1の公報は、家庭で短時間加熱調理して、生麺を茹であげた直後の食感を実現する半調理麺を記載する。この半調理麺は、生麺を短時間加熱処理して水分率を65%以下として製造される。また、この半調理麺は、生麺を短時間加熱処理した後、必要に応じて水冷、及び/又は酢溶液浸漬処理して、水分率を65%以下として製造される。この半調理麺は、短時間の加熱で麺線の表面のデンプンをα化している。α化したデンプンは、麺線の表層を硬化して保護する。このため、時間が経過して味覚が悪くなるのを防止する。また、酢溶液に浸漬することで保存性を改善している。
(1)実施例1〜6、比較例1
[製麺工程]
薄力小麦粉400gを10%食塩水180gにて混捏、圧延し、切刃にて製麺して厚さ2.8mm、幅3.0mmのうどん麺線(生麺)とする。
[茹で工程]
製麺されたうどん麺線を沸騰水で10秒間茹でて、麺線の表面をα化する。
[冷却工程]
α化された領域が麺線の内部に拡大しないように、茹で工程の後、直ちに沸騰水から取り出して、常温の水に浸漬して冷却する。
[接触工程]
実施例1〜6の方法は、冷却された麺線を有機酸の水溶液や塩水に浸漬して、麺線を有機酸や塩水に接触させる。
実施例1の麺線は、1%酢酸水溶液に10分浸漬する。
実施例2の麺線は、2%酢酸水溶液に10分浸漬する。
実施例3の麺線は、6%の塩水に10分浸漬する。
実施例4の麺線は、12%の塩水に10分浸漬する。
実施例5の麺線は、1%の酢酸と6%の塩を含む水溶液に10分浸漬する。
実施例6の麺線は、2%の酢酸と12%の塩を含む水溶液に10分浸漬する。
比較例1の麺線は、この工程で麺線を処理しない。すなわち、冷却した麺線を有機酸や塩水に接触させることなく、次の工程で水漬する。
[水漬工程]
得られた麺線の水分を調整すると共に、軟弱化を比較するために、麺線を25℃、400gの水に15時間浸漬する。
[固形物測定]
水漬後における麺線の軟弱化を比較した後、固形物として残った麺線を計量し、更に乾燥して乾燥重量を計量する。
膨潤比(%)=(固形物湿重量/生麺重量)×100
固形物比(%)=(固形物乾燥量/生麺重量)×100
比較例1>実施例1>実施例2>実施例3>実施例5>実施例4>実施例6
となり、比較例1が最も軟弱であった。
[製麺工程]
薄力小麦粉400gを10%食塩水180gにて混捏、圧延し、切刃にて製麺して厚さ2.8mm、幅3.0mmのうどん麺線とする。
[被覆工程]
十分な量の1%イオタ型カラギナン水溶液に麺線を10秒間浸漬してから引き上げる。 麺線表面のイオタ型カラギンナンゾルがゲル化するのを待つため1分間室温放置する。
[水漬工程]
得られたゲル被覆麺の水分を調整すると共に、軟弱化を比較するために、麺線を25℃、400gの水に15時間浸漬する。
[固形物測定]
固形物として残った麺線を計量し、更に乾燥して乾燥重量を計量する。
[製麺工程]
薄力小麦粉400gを、10%食塩水180gにて混捏、圧延し、切刃にて製麺して厚さ2.8mm、幅3.0mmのうどん麺線とする。
この工程で製麺された生麺を比較例2の麺線とする。
[茹で工程]
さらに、製麺されたうどん麺線を沸騰水で10秒間茹でて、麺線の表面をα化する。
[冷却工程]
α化された領域が麺線の内部に拡大しないように、茹で工程の後、直ちに沸騰水から取り出して、常温の水に浸漬して冷却する。
[接触工程]
冷却された麺線を、1%の酢酸と6%の塩を含む水溶液に10分浸漬して、麺線を有機酸と塩水に接触させる。
以上の工程で製麺された生麺を実施例8の麺線とする。
[被覆工程]
さらに、接触工程で製麺された麺線を、十分な量の1%イオタ型カラギナン水溶液に麺線を10秒間浸漬してから引き上げた後、1分間室温放置する。
以上の工程で製麺された生麺を実施例9の麺線とする。
以上の工程で得られた実施例8と実施例9の麺線の水分を調整すると共に、軟弱化を比較するために、25℃、400gの水に2時間浸漬する。
[固形物測定]
固形物として残った麺線を計量し、更に乾燥して乾燥重量を計量する。
歩留まり=(茹で後麺重量/生麺重量)×100
また、表4における評価は、比較例2の評価を3とし、この評価を基準として1〜5の5段階に評価したものである。ちなみに、これらの評価は、数値が大きくなるにつれて評価が上がるように採点しており、評価4はやや良い、評価3は普通を示している。
[製麺工程]
薄力小麦粉396gに種々のゲル化剤4gを混合した後、10%食塩水180gにて混捏、圧延し、切刃にて製麺して厚さ2.8mm、幅3.0mmのうどん麺線とする。
なお、この工程において、ゲル化剤は、粉末の状態で小麦粉に混合する。ただ、ゲル化剤は、食塩水に分散させた後、小麦粉と混捏することもできる。ただし、この場合において、ゲル化剤は、それぞれのゾル化温度まで加熱することなく小麦粉と混捏する。すなわち、ゲル化剤は、ゾルの状態では小麦粉と混捏しない。
[茹で工程]
製麺されたうどん麺線を沸騰水で10秒間茹でる。
[水漬工程]
茹で工程の後、麺線を直ちに沸騰水から取り出して、25℃、400gの水に15時間浸漬して麺線の水分を調整する。
[固形物測定]
固形物として残った麺線を計量し、更に乾燥して乾燥重量を計量する。
比較例1>実施例10>実施例11>実施例12>実施例13>実施例14>実施例15>実施例16
となり、比較例1が最も軟弱であり、実施例16が最も強靱であった。
Claims (11)
- 麺を茹でて表面をα化する茹で工程と、茹でた麺を水漬して麺の含水率を高くする水漬工程と、麺を有機酸に接触させて麺線のphを6以下とする有機酸接触工程とからなる早茹で麺の製造方法。
- 麺を茹でて表面をα化する茹で工程と、茹でた麺を水漬して麺の含水率を高くする水漬工程と、麺を塩水に接触させて麺線の塩分濃度を1%ないし20%とする塩水接触工程とからなる早茹で麺の製造方法。
- 麺を茹でて表面をα化する茹で工程と、茹でた麺を水漬して麺の含水率を高くする水漬工程と、麺を、麺線の浸透圧が塩分濃度1%から20%に該当するよう調整する溶液に接触させて塩分濃度1%ないし20%に該当する浸透圧とする溶液接触工程とからなる早茹で麺の製造方法。
- 麺を茹でて表面をα化する茹で工程と、茹でた麺を水漬して麺の含水率を高くする水漬工程と、麺を有機酸に接触させて麺線のphを6以下とすると共に、麺を塩水に接触させて麺線の塩分濃度を1%ないし20%とする接触工程とからなる早茹で麺の製造方法。
- 麺を熱可逆ゾルに接触させて麺線表面を熱可逆ゲルで被覆する被覆工程と、熱可逆ゲルで被覆された麺を水漬して麺の含水率を高くする水漬工程とからなる早茹で麺の製造方法。
- 被覆工程において、麺線の表面を塩類でゲル化する熱可逆ゾルに接触させて麺線表面を熱可逆ゲル被覆する請求項5に記載される早茹で麺の製造方法。
- 麺を熱可逆ゾルに接触させて麺線表面を熱可逆ゲルで被覆する被覆工程と、麺を有機酸に接触させて麺線のphを6以下とする有機酸接触工程と、熱可逆ゲルで被覆した麺を水漬して麺の含水率を高くする水漬工程とからなる請求項5に記載される早茹で麺の製造方法。
- 麺を熱可逆ゾルに接触させて麺線表面を熱可逆ゲルで被覆する被覆工程と、麺を塩水に接触させて麺線の塩分濃度を1%ないし20%とする塩水接触工程と、熱可逆ゲルで被覆した麺を水漬して麺の含水率を高くする水漬工程とからなる請求項5に記載される早茹で麺の製造方法。
- 麺を熱可逆ゾルに接触させて麺線表面を熱可逆ゲルで被覆する被覆工程と、麺を有機酸に接触させて麺線のphを6以下とすると共に、麺を塩水に接触させて麺線の塩分濃度を1%ないし20%とする接触工程と、熱可逆ゲルで被覆した麺を水漬して麺の含水率を高くする水漬工程とからなる請求項5に記載される早茹で麺の製造方法。
- 生地に熱可逆ゲル化剤または熱硬化ゲル化剤からなるゲル化剤を混入して製麺する製麺工程と、製麺された麺を水漬して麺の含水率を高くする水漬工程とからなる早茹で麺の製造方法。
- ゲル化剤が、ゼラチン、寒天、カラギナン、ジェランガム、キサンタンガム、カードラン、卵白のいずれかである請求項10に記載される早茹で麺の製造方法。
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