JP2008061486A - インバータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型軽量高信頼性と低騒音低振動とを両立できるインバータ装置の提供を目的とする。
【解決手段】インバータ回路と、直流電源とインバータ回路間の電流を検出する電流センサと、インバータ回路にPWM変調の通電により交流電流をモータへ出力させる制御回路とを備え、制御回路は電流センサによりモータの相電流の検出を可能とするために、1キャリア周期もしくは2キャリア周期単位で第1の補正と第2の補正とをそれぞれの隣接する1キャリア周期もしくは2キャリア周期で行い、第1の補正によるリップル電流と第2の補正によるリップル電流とは逆極性とする。
【選択図】図20

Description

本発明は、PWM変調を行うインバータ装置の相電流検出方法に関するものである。
従来、この種の相電流検出方法として、直流電源ラインの電流から検出する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この回路について以下説明する。図37に電気回路図を示す。インバータ装置20の制御回路7は、回転数指令信号(図示せず)等に基づき、スイッチング素子2を制御してバッテリー1の電力を直流交流変換する。これにより、モータの固定子巻線4へ交流電流が供給され、磁石回転子5が駆動される。ダイオード3は、固定子巻線4に流れる電流の循環ルートとなる。電流センサ6の検出電流値は、制御回路7へ送られ、消費電力算出、スイッチング素子2保護等のための判断に用いられ、更に磁石回転子5の位置検出に用いられる。
次に、電流センサ6にて相電流を検出する方法について、正弦波駆動を例に説明する。まず、3相変調の波形を示す。U相端子電圧41、V相端子電圧42、W相端子電圧43、中性点電圧29に関し、図38に最大変調50%のDutyを、図39に最大変調10%のDutyを示す。図40に、1キャリア内(キャリア周期)での上アームスイッチング素子U,V,W、下アームスイッチング素子X,Y,Zの通電の一例を示している。この場合、図38の最大変調50%の3相変調において、位相がおおよ120度での通電である。通電パターンとして、(a),(b),(c),(d)の4パターンがある。同一相の上アームスイッチング素子がONならば下アームスイッチング素子はOFF、上アームスイッチング素子がOFFならば下アームスイッチング素子はONの関係にある。但し、表示を簡明にするために、上アームスイッチング素子と下アームスイッチング素子との短絡防止用デッドタイムは省略している。
詳細は割愛するが、上アームスイッチング素子U,V,WのON,OFF状態で電流センサ6により検出できる相電流が決定される。即ち、1相のみON時はその相の電流、2相ON時は残りの相の電流が検出可能であり、3相ともON時及び3相ともOFF時は検出不可となる。そのため、上アームスイッチング素子U,V,WのONを確認することで、検出可能な相電流を知る事ができる。但し、電流センサ6による電流検出において、上記ON時間が、電流検出するために必要な最低限の時間以上あることが条件になる。
図41において、図38の最大変調50%の3相変調における位相30度、45度、60度、75度、90度においての1キャリア内(キャリア周期)での上アームスイッチング素子U,V,WのONDutyを中央から均等に振り分け表示している。なお、U相の通電期間を細実線で、V相の通電期間を中実線で、W相の通電期間を太実線で表わしている。さらに、各通電期間の下に矢印で示したU,VはそれぞれU相の電流検出可能期間とV相の電流検出可能期間を示している。同様に、図42に最大変調10%の場合を示す。
ここで、図41、図42の位相30度、90度においては、2相の通電時間が一致しているために、電流センサ6による検出時間が確保できず、1相分の電流しか検出できない状況になっている。また、図42の位相45度、60度、75度においては、電流センサ6による検出時間が確保できず、1相分の電流も検出できない。磁石回転子5の位置検出のためには、少なくとも2相分の相電流検出が必要になる。
この検出時間が確保できないことへの対応方法の一例を次に示す。PWM変調においては、各相同じ値で通電をプラスもしくはマイナスしても相電圧は変わらないので、次の様に対応することができる。
図43(a)は、最大変調10%における位相75度の場合を示している。3相の通電時間うち、最大通電時間をA、中間の通電時間をB、最小通電時間をCとする。最大通電時間Aと中間の通電時間Bとの差の半分〔(A−B)/2〕をαとする。中間の通電時間Bと最小通電時間Cとの差の半分〔(B−C)/2〕をβとする。また、電流センサ6が電流検出するために必要な最小時間をδとする。α+β<δとする。図43(b)において、最大通電時間(U相)に2δを通電期間後半に追加する。また、中間の通電時間(W相)に2δを通電期間前半に追加する。図43(c)において、最小通電時間(V相)に2δを通電期間前半及び後半に均等に追加する。これにより、通電期間後半において、U相の電流検出時間は、δ以上のδ+α+βとなり、U相の電流検出が可能である。また、通電期間前半において、W相の電流検出時間はδ以上のδ+βとなり、W相の電流検出が可能となる。
このような補正をした場合、補正をしない場合に比べ、キャリア周期を通しての相電流の増減は変化しないが、キャリア周期内での相電流にリップル電流が現れる。このリップル電流について、以下詳細に説明する。図44に図43(a)の補正をしない場合、図45に図43(c)の補正をする場合における、キャリア周期内でのU相電流iU、V相電流iV、W相電流iWの挙動を示す。ここで、説明を簡明にするため、モータの固定子巻線4には、インダクタンスLのみが存在し、抵抗Rは0とする。また、キャリア周期での相電流の変化(リップル)を把握できれば良いので、キャリア周期では殆ど変化しない誘起電圧は考慮しないものとする。
図44において、図40に示すパターン(a)の領域においては、図46(イ)の状態であり、各相電流は変化しない。パターン(b)の領域においては、図47(ハ)の状態であり、U相電流iUは上昇(実線矢印で示す)し、下降(破線矢印で示す)するV相電流iV、W相電流iWの倍変化する。この時、電流は、直線的に変化する。即ち、固定子巻線のインダクタンスをL、直流電圧をE、電流をiとすると、E=Ldi/dtであり、電流iの時間変化率di/dtは定数となるためである。パターン(c)の領域においては、図48(ホ)の状態であり、V相電流iVは下降し、上昇するU相電流iU、W相電流iWの倍変化する。パターン(d)の領域においては、図46(ロ)の状態であり、各相電流は変化しない。
図45の補正をする場合においては、キャリア周期スタートの左から、図46(イ)、図47(ニ)、図48(ヘ)、図46(ロ)、図48(ト)、図47(ハ)、図46(イ)の状態となる。
図より明らかなように、図44の補正をしない場合は各電流が徐々に変化しているのに対し、図45の補正をする場合は、U相電流iUは増加する途中で一旦減少し、W相電流iWは減少する途中で一旦増加している。即ち、図45においてはリップル電流が発生している。但し、キャリア周期終端では、U相電流iU、V相電流iV、W相電流iWともに、補正をしない場合と同じ値になる。即ち、キャリア周期を通しての相電流の増減は同じであり、PWM変調に変化はない。
上記リップル電流は、他の補正方法でも同様に発生する。一方、このような電流センサを一つのみの構成とすることにより、他の方式(例えば、特許文献2、特許文献3参照)に比べ、構成部品が減少するため、小型軽量化が図れるとともに、耐振などの信頼性を向上することができる。上アーム及び下アームともにスイッチング素子に流れる最大電流を
検出できるので、スイッチング素子及び並列のダイオードを保護することができる。また、電流センサ6により検出される電流は、バッテリー1からの直流電流であるので、バッテリー1からの供給電力演算が容易である。
特開2004−282884号公報(第14頁、第1図) 特開2003−284374号公報(第7頁、第1図) 特開2000−333465号公報(第8頁、第1図)
上記のように、電流センサが一つのみの相電流検出方法においては、電流センサを2個乃至3個用いる他の方式に比べて構成部品が少ない。そのため、小型軽量化が図れるとともに、耐振などの信頼性を向上することができるなどの利点がある。然しながら、他の方式は相電流検出のための通電補正は必要としないのに対し、上記の如く当該方式においては、相電流を検出するために通電補正が必要になる。そして、このためにリップル電流が発生する。このリップル電流は電磁力となり、モータの固定子巻線、メカ、ハウジングなどに作用し、騒音振動を発生させることとなる。一方、他の方式においては、構成部品が多く小型軽量化が困難であるが、相電流検出のための通電補正は必要なく、リップル電流に起因する騒音振動は発生せず低騒音低振動である。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、電流センサが一つのみで小型軽量高信頼性を確保するとともに、相電流検出時における騒音振動を抑制すること、即ち、小型軽量高信頼性と低騒音低振動とを両立できるインバータ装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のインバータ装置は、直流電源のプラス側に接続される上アームスイッチング素子とマイナス側に接続される下アームスイッチング素子を備えたインバータ回路と、直流電源とインバータ回路間の電流を検出する電流センサと、インバータ回路にPWM変調の通電により交流電流をモータへ出力させる制御回路とを備え、制御回路は電流センサによりモータの相電流の検出を可能とするために、1キャリア周期もしくは2キャリア周期単位で第1の補正と第2の補正とをそれぞれの隣接する1キャリア周期もしくは2キャリア周期で行い、第1の補正によるリップル電流と第2の補正によるリップル電流とは逆極性とするものである。
上記構成により、同一極性のリップル電流繰り返しが防止され、高い周波数の騒音振動が抑制される。そして、第一の補正により発生するリップル電流に起因する騒音振動は、第二の補正により発生する逆極性のリップル電流に起因する騒音振動によりキャンセルされる。また、リップル電流の極性が正負交互に変化するので、発生する周波数が低く滑らかになる。従って、小型軽量高信頼性と低騒音低振動とを両立させることができる。
本発明のインバータ装置は、小型軽量高信頼性と低騒音低振動とを両立できる。
第1の発明は、直流電源のプラス側に接続される上アームスイッチング素子とマイナス側に接続される下アームスイッチング素子を備えたインバータ回路と、直流電源とインバータ回路間の電流を検出する電流センサと、インバータ回路にPWM変調の通電により交流電流をモータへ出力させる制御回路とを備え、制御回路は電流センサによりモータの相電流の検出を可能とするために、1キャリア周期もしくは2キャリア周期単位で第1の補正と第2の補正とをそれぞれの隣接する1キャリア周期もしくは2キャリア周期で行い、第1の補正によるリップル電流と第2の補正によるリップル電流とは逆極性とする。制御
回路は、第一の補正をする通電とは別の通電に、第一の補正により発生するリップル電流とは逆極性のリップル電流を発生させる第二の補正を行う。
上記構成により、同一極性のリップル電流繰り返しが防止され、高い周波数の騒音振動が抑制される。そして、第一の補正により発生するリップル電流に起因する騒音振動は、第二の補正により発生する逆極性のリップル電流に起因する騒音振動によりキャンセルされる。また、リップル電流の極性が正負交互に変化するので、発生する周波数が低く滑らかになる。従って、小型軽量高信頼性と低騒音低振動とを両立できる。
第2の発明は、第1の発明のインバータ装置において、キャリア周期2回で2相分の相電流を検出する。上記構成により、リップル電流のレベルが小さくなり、発生する周波数が更に低く滑らかになる。これにより、更に低騒音低振動化を図ることができる。
第3の発明は、第1の発明のインバータ装置において、キャリア周期4回で2相分の相電流を検出する。上記構成により、リップル電流のレベルが小さくなり、発生する周波数が更に低く滑らかになる。これにより、更に低騒音低振動化を図ることができる。
第4の発明は、第1乃至第3の発明のインバータ装置において、第一の補正及び第二の補正ともに行わないキャリア周期を、第一の補正を行うキャリア周期及び第二の補正を行うキャリア周期と組み合わせて設けるものである。上記構成により、発生する周波数が更に低く滑らかになる。単位時間当たりのエネルギーも低下する。これにより、更に低騒音低振動化を図ることができる。
第5の発明は、第4の発明のインバータ装置において、第一の補正及び第二の補正ともに行わないキャリア周期において、相電流の検出が可能な場合、当該相電流を検出するものである。低変調(低出力)の場合、補正をしないキャリア周期では、相電流を検出できない場合が多い。然しながら、検出できる場合もある。このような場合、当該相電流を1相分でも検出し、制御に用いることで、位置検出の精度などを向上させることができる。
第6の発明は、第1の発明のインバータ装置において、起動時においては、キャリア周期ごとに2相分の相電流を検出するものである。モータの起動時においては、回転数が低く誘起電圧が小さいため、位置検出が容易ではない。また、短時間の起動時であれば、騒音振動の影響は小さい。そのため、第2の発明2から第5の発明の内容は実施することなく、キャリア周期ごとに、2相分の相電流を検出し、位置検出するのが好ましい。これにより、起動性能の低下を防止することができる。
第7の発明は、第1乃至第6の発明のインバータ装置において、モータが低回転時において、第一の補正及び第二の補正を行うものである。低回転時(20Hz前後)においては、モータの回転に伴う機械騒音が小さいため、リップル電流に起因する騒音が目立ち易く、本発明の大きい効果を得られる。また、第2乃至第5の発明においては、2相分の相電流を検出できないキャリア周期が存在するが、キャリア周期に対して回転周期が充分に大きいため、キャリア周期当りの位置検出への影響を小さくすることができる。
第8の発明は、第1乃至第7の発明のインバータ装置において、モータへの出力が低出力時において、第一の補正及び第二の補正を行うものである。上記構成により、低出力時(10%前後の低変調時)は、PWM変調による電流増減に対して、補正による電流のリップルが相対的に大きいので、本発明の大きい効果を得られる。
第9の発明は、第1乃至第8の発明のインバータ装置において、電動圧縮機に搭載されるものである。エアコンの運転においては静粛性が求められる。また、電動圧縮機に搭載
されるインバータ装置は、取付スペースに制約があり小型化が必要で、モータからの振動に対して耐振性が必要であるため、シャント抵抗など1個の電流センサにより電流検出し、低騒音低振動を実現する本インバータ装置は有用である。
第10の発明は、第1乃至第5、第8の発明のインバータ装置において、交流電流をモータに代わりトランスへ出力するものである。これにより、トランスへ供給される相電流を検出できるとともに、リップル電流に起因するトランスの騒音振動を低減することができる。
第11の発明は、第1乃至第10の発明のインバータ装置において、車両に搭載するものである。車両用においては、搭載スペースに制約があり小型化が必要で、走行による振動に対する耐振性、静粛性も必要なため、シャント抵抗など1個の電流センサにより電流検出し、低騒音低振動を実現する本インバータ装置は有用である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るインバータ装置とその周辺の電気回路である。インバータ装置23の制御回路12は、電源ラインに設けられた電流センサ6からの電圧により相電流を検出する。2相分の相電流を検出すれば、残りの相の相電流は当該2個の電流値から演算できる(固定子巻線4の中性点においてキルヒホッフの電流の法則を適用する)。
これら3相分の電流値に基づき、制御回路12は、センサレスDCブラシレスモータ11(以降モータ11と称す)を構成する磁石回転子5による固定子巻線4の誘起電圧を演算し、磁石回転子5の位置検出を行う。そして、回転数指令信号(図示せず)等に基づき、インバータ回路10を構成するスイッチング素子2を制御し、バッテリー1からの直流電圧をPWM変調でスイッチングすることにより正弦波状の交流電流を固定子巻線4へ出力する。インバータ回路10を構成するダイオード3は、固定子巻線4に流れる電流の循環ルートとなる。スイッチング素子2について、上アームスイッチング素子をU,V,W、下アームスイッチング素子をX,Y,Zと定義し、また、各スイッチング素子U,V,W,X,Y,Zに対応するダイオードを、3U,3V,3W,3X,3Y,3Zと定義する。
電流センサ6は、ホール素子を用いた電流センサ、シャント抵抗など、瞬時ピーク電流が検出できるものであれば良い。また、電源ラインのプラス側に設けても良い。シャント抵抗ならば小型化耐振性向上が実現し易い。
制御回路12は、上アームスイッチング素子U,V,W、下アームスイッチング素子X,Y,Zと、接続線18により接続されており、各スイッチング素子を制御している。スイッチング素子2がIGBT、パワーMOSFETの場合はゲート電圧を、パワートランジスタの場合はベース電流を制御する。
誘起電圧の演算は次のようにしてなされる。固定子巻線4には、インダクタンスLとともに抵抗Rも存在している。誘起電圧、インダクタンスLの電圧、抵抗Rの電圧の和がインバータ装置23からの印加電圧に等しいので、誘起電圧をE、相電流をi、印加電圧をVとすると、V=E+R・i+L・di/dtである。誘起電圧Eは、E=V−R・i−L・di/dtで表される。制御回路12はスイッチング素子2を制御しているので、印加電圧Vは既知である。そのため、制御回路12のプログラムソフトにインダクタンスL
と抵抗Rの値を入力しておけば、相電流iを検出することで誘起電圧Eを算出できる。
次に、電流センサ6にて、相電流を検出する方法について述べる。まず、3相変調の波形を示す。U相端子電圧41、V相端子電圧42、W相端子電圧43、中性点電圧29に関し、図2に最大変調100%の3相変調を、図3に最大変調50%の3相変調を、図4に最大変調10%の3相変調を示す。3相変調においては、変調が上がるにつれ50%を中心に0%と100%の両方向に伸びている。
次に、図により例を示して説明する。図5に、1キャリア内(キャリア周期)での上アームスイッチング素子U,V,W、下アームスイッチング素子X,Y,Zの通電の一例を示している。これは、一般的に、マイコンのタイマ機能により具現化される。この場合、図3の最大変調50%の3相変調において、位相がおおよそ120度での通電である。通電パターンとして、(a),(b),(c),(d)の4パターンがある。
通電パターン(a)においては、上アームスイッチング素子U,V,W全てがOFF、下アームスイッチング素子X,Y,Z全てがONである。図6に、このときの電流の流れの一例を示す。U相電流、V相電流がそれぞれ、下アームスイッチング素子X,Yと並列のダイオード3X,3Yから固定子巻線4へ流れ、W相電流は固定子巻線4から下アームスイッチング素子Zへ流れ出ている。よって、電流センサ6に電流は流れず検出されない。
通電パターン(b)においては、上アームスイッチング素子UがON、下アームスイッチング素子Y,ZがONである。図7に、このときの電流の流れを示す。U相電流は、上アームスイッチング素子Uから固定子巻線4へ流れ、V相電流は下アームスイッチング素子Yと並列のダイオード3Yから固定子巻線4へ流れ、W相電流は固定子巻線4から下アームスイッチング素子Zへ流れ出ている。よって、電流センサ6には、U相の電流が流れ検出される。
通電パターン(c)においては、上アームスイッチング素子U,VがON、下アームスイッチング素子ZがONである。図8に、このときの電流の流れを示す。U相電流、V相電流は、それぞれ、上アームスイッチング素子U,Vから固定子巻線4へ流れ、W相電流は固定子巻線4から下アームスイッチング素子Zへ流れ出ている。よって、電流センサ6には、W相の電流が流れ検出される。
通電パターン(d)においては、上アームスイッチング素子U,V,W全てがON、下アームスイッチング素子X,Y,Z全てがOFFである。図9に、このときの電流の流れを示す。U相電流、V相電流は、それぞれ、上アームスイッチング素子U,Vから固定子巻線4へ流れ、W相電流は固定子巻線4から上アームスイッチング素子Wと並列のダイオード3Wに流れ出ている。よって、電流センサ6に電流は流れず検出されない。
上記説明の通り、U相電流とW相電流が検出されるので、残りのV相電流は固定子巻線4の中性点において、キルヒホッフの電流の法則を適用することにより求められる。この場合、U相電流は固定子巻線4の中性点へ流れ込む電流であり、W相電流は固定子巻線4の中性点から流れ出る電流なので、V相電流はU相電流とW相電流の差をとれば求められる。また、上アームスイッチング素子U,V,WのON,OFF状態で電流センサ6により検出できる相電流が決定されることが分かる。1相のみON時はその相の電流、2相ON時は残りの相の電流が検出可能であり、3相ON時及び3相OFF時は検出不可となる。従って、上アームスイッチング素子U,V,WのONを確認することで、検出可能な相電流を知る事ができる。
図10において、図2の最大変調100%の3相変調における位相30度、45度、60度、75度、90度においての1キャリア内(キャリア周期)での上アームスイッチング素子U,V,WのONDutyを中央から均等に振り分け通電期間として表示している。このONDutyは、図2に示されるDutyである。なお、U相の通電期間を細実線で、V相の通電期間を中実線で、W相の通電期間を太実線で表わしている。さらに、各通電期間の下に矢印で示したU,VはそれぞれU相の電流検出可能期間とV相の電流検出可能期間を示している。他の位相でW相の電流が検出できる場合、Wが表示される。
例えば、30度においては、図2より、U相変調は75%、W相変調も75%であるので、1キャリア(キャリア周期)を100%として、U相(細線)の変調(通電時間)、W相(太線)の変調(通電時間)ともに75%を中央から均等に振り分け表示している。他の位相も同様である。30度〜90度としたのは、通電する相は異なるが、この通電時間パターンの繰り返しになっているからである。同様に、図11に最大変調50%の場合、図12に最大変調10%の場合、図13に最大変調5%の場合を示す。
ここで、図10、図11、図12の位相30度、90度においては、2相の通電時間が一致しているために、電流センサ6による検出時間が確保できず、1相分の電流しか検出できない状況になっている。また、図12の位相45度、60度、75度、図13の全位相においては、電流センサ6による検出時間が確保できず、1相分の電流も検出できない。
この検出時間が確保できないことへの対応方法の一例を図14に示す。PWM変調においては、各相同じ値で通電をプラスもしくはマイナスしても相電圧は変わらないので、次の様に対応することができる。
図14(a)は、最大変調10%における即ち図12の位相75度の場合を示している。3相の通電時間うち、最大通電時間をA、中間の通電時間をB、最小通電時間をCとする。最大通電時間Aと中間の通電時間Bとの差の半分〔(A−B)/2〕をαとする。中間の通電時間Bと最小通電時間Cとの差の半分〔(B−C)/2〕をβとする。また、電流センサ6が電流検出するために必要な最小時間をδとする。この場合α+β<δとする。図14(b)において、最大通電時間(U相)に2δを通電期間後半に追加する。また、中間の通電時間(W相)に2δを通電期間前半に追加する。図14(c)において、最小通電時間(V相)に2δを通電期間前半及び後半に均等に追加する。これにより、通電期間後半において、U相の電流検出時間は、δ以上のδ+α+βとなり、U相の電流検出が可能である。また、通電期間前半において、W相の電流検出時間はδ以上のδ+βとなり、W相の電流検出が可能となる。以上のようにして、電流センサ6により、相電流を検出することができる。
然しながら、次の問題が生じる。このような通電時間の補正をした場合、補正をしない場合に比べ、キャリア周期を通しての相電流の増減は変化しないが、キャリア周期内での相電流にリップル電流が現れる。
図15に補正をしない場合即ち図14(a)の、2キャリア周期に渡る、キャリア周期内でのU相電流iU、V相電流iV、W相電流iWの挙動を示す。ここで、2つのキャリア周期では位相変化は小さく、通電状態(ONDuty)は同じとする。一方、図16に、補正をする場合即ち図14(c)の、2キャリア周期に渡る、キャリア周期内でのU相電流iU、V相電流iV、W相電流iWの挙動を示す。
図から明らかなように、図15の補正をしない場合は各電流が徐々に変化しているのに対し、図16の補正をする場合は、U相電流iUは増加する途中で一旦減少し、W相電流
iWは減少する途中で一旦増加している。このように、本来の変調のためには必要のない電流をリップル電流と定義する。U相電流iUには下方向(以降負極性方向と称す)の、W相電流iWには上方向(以降正極性方向と称す)のリップル電流が生じる。但し、キャリア周期終端では、U相電流iU、V相電流iV、W相電流iWともに、補正をしない場合と同じ値になる。即ち、キャリア周期を通しての相電流の増減は同じであり、PWM変調に変化はない(キャリア周期を通しての相電圧、相電流に変化はない)。
上記リップル電流は、上記図14の方法に限らず他の補正方法でも、電流検出するために必要な最小時間δを確保するために通電時間の補正をした場合(例えば時間を追加)、その後、PWM変調が変化しないようにしなければならない(例えば同一時間を削減)ので、同様に発生する。そして、このリップル電流は、モータのメカ、ハウジングを振動乃至共振させるため、騒音振動の原因となる。図16においては、キャリア周期毎に発生する同一方向のリップル電流の繰り返しによりキャリア周期毎に同一方向の振動が生じる即ちキャリア周波数の騒音振動が発生する。
ここで、本発明による上記騒音振動の改善方法を示す。図17は、本発明の実施の形態1に係る通電改善例の電流の挙動である。左側のキャリア周期に第1の補正を、右側のキャリア周期に第2の補正を行う場合を示す。この場合、どちらも1キャリア周期単位の補正である。左側のキャリア周期においては、従来の図16における補正と同様である。即ち、U相電流iUには負極性方向の、W相電流iWには正極性方向のリップル電流が生じる。
しかし、右側のキャリア周期においては、図16における通電をキャリア周期の中央において左右反転させたものにしている。この場合、U相電流iUは増加する途中で一旦大きく増加し、W相電流iWは減少する途中で一旦大きく減少している。即ち、図に示す如く、リップル電流は左側のキャリア周期とは逆方向となり、U相電流iUには正極性方向の、W相電流iWには負極性方向のリップル電流が生じる。これにより、従来の図16におけるキャリア周期毎同一方向のリップル電流繰り返しは生じない。従って、キャリア周波数の騒音振動は発生しなくなり、低騒音低振動を実現できる。
上記図16、図17では、PWM変調による電流変化も含まれているため、リップル電流が把握しにくい。そこで、以降、PWM変調が0の通電に対して補正をする場合について説明する。これにより、補正により生じるリップル電流のみを考察することができる。
図18にPWM変調が0の通電を示す。U相電流iU、V相電流iV、W相電流iWは変化しない。図13の最大変調5%の場合はこれに近い。
図19は、図14と同様の補正を図18に行ったものである。結果として、電流センサ6が電流検出するために必要な最小時間δが確保され、W相電流iW、U相電流iUが検出可能となっている。図14において、α,βがともに0の場合に等しい。図に示すように、図16と同様に、U相電流iUには負極性方向の、W相電流iWには正極性方向のリップル電流が生じている。キャリア周期終端では、U相電流iU、V相電流iV、W相電流iWともに、補正をしない場合と同じ値になる。即ち、キャリア周期を通しての相電流の増減は同じ0であり、PWM変調に変化はない。そして、キャリア周期毎に発生する同一方向のリップル電流の繰り返しにより、キャリア周期毎に同一方向の振動が生じ、キャリア周波数の騒音振動が発生する。同一方向のみのリップル電流の繰り返しであり、逆方向のリップル電流が含まれず不連続のため、歪の多い耳障りな騒音となる。
図20は図19の改善例である。左側のキャリア周期においては、図19における補正と同様である。即ち、U相電流iUには負極性方向の、W相電流iWには正極性方向のリ
ップル電流が生じている。右側のキャリア周期においては、図19における通電をキャリア周期の中央において左右反転させたものにしている。この場合、図に示す如く、リップル電流は左側のキャリア周期とは逆方向となる。U相電流iUには正極性方向の、W相電流iWには負極性方向のリップル電流が生じる。同一極性のリップル電流は、2キャリア周期毎に発生する(周波数は半分)。
これにより、図19におけるキャリア周期毎同一方向のリップル電流繰り返しは生じない。リップル電流の方向がキャリア周期で変化し連続しているため滑らかであり、周波数は半分であるため、聴感的騒音が低減される。また、U相電流iUにおいて、左側キャリア周期の負極性方向リップル電流に起因して発生した騒音振動は、右側キャリア周期の正負極性方向リップル電流に起因して発生する騒音振動によりキャンセル(減衰)される。従って、キャリア周波数の騒音振動は発生しなくなり、低騒音低振動を実現できる。
尚、図20において、右側のキャリア周期は、図19における通電をキャリア周期の中央において左右反転させたものである。この場合、右側キャリア周期での相電流検出は、左側でU相、右側でW相となり、図19とは逆になるが、2相分検出可能であることは同じである。
(実施の形態2)
図21〜図24により、実施の形態2について説明する。図21の左側キャリア周期は、図18において、W相に2δを通電期間前半に追加し、また、U相及びV相に2δを通電期間前半及び後半に均等に追加したものである。これにより、通電期間前半または後半において、W相の電流検出時間はδとなり、W相の電流検出が可能となる。U相電流iUには負極性方向の、V相電流iVには負極性方向の、W相電流iWには正極性方向のリップル電流が生じる。
右側キャリア周期においては、U相に2δを通電期間前半に追加する。また、V相及びW相に2δを通電期間前半及び後半に均等に追加する。これにより、通電期間前半または後半において、U相の電流検出時間はδとなり、U相の電流検出が可能となる。U相電流iUには正極性方向の、V相電流iVには負極性方向の、W相電流iWには負極性方向のリップル電流が生じる。これにより、2キャリア周期期で異なる2相の相電流が検出される。U相、W相のリップル電流は、図20同様、左右のキャリア周期で逆方向となる。また、U相、W相のリップル電流は、図20に比べ小さくなる。これにより、更に低騒音低振動化できる。
然しながら、V相のリップル電流は、キャリア周期毎に同一方向に繰り返し発生する。そのため、キャリア周期毎に同一方向の振動が生じキャリア周波数の騒音振動が発生する。図22に図21を2回連続させて4キャリア周期としたものを示す。
図23は、図21における通電を、左側キャリア周期及び右側キャリア周期それぞれにおいて、キャリア周期の中央において左右反転させたものにしている。この場合、図に示す如く、リップル電流は図21とは左側キャリア周期及び右側キャリア周期それぞれ逆方向となる。検出できる相電流は変化しない。1番目のキャリア周期は第1の補正、2番目のキャリア周期は第2の補正となる。
図24は、左側を図21、右側を図23として連続させ、4キャリア周期としたものである。これにより、図22におけるV相のキャリア周期毎同一方向のリップル電流繰り返しは連続しない。従って、キャリア周波数の騒音振動は低減し、低騒音低振動を実現できる。また、U相電流iU、V相電流iV、W相電流iWともに、リップル電流の方向が4キャリア周期で変化し連続しているため滑らかであり、周波数は4分の一であるため聴感
的騒音が低減される。
(実施の形態3)
図25〜図29により、実施の形態3について説明する。本実施の形態においては、キャリア周期4回で2相分の相電流が検出される。即ち、キャリア周期2回で1相分の相電流を検出する。
図25の左側キャリア周期は、図18において、W相にδを通電期間前半に追加したものである。U相及びV相には追加していない。これにより、通電期間前半において、W相の電流検出時間はδとなり、W相の電流検出が可能となる。U相電流iUは負極性方向へ、V相電流iVは負極性方向へ、W相電流iWは正極性方向へ変化する右側キャリア周期は、図18において、W相の通電期間前半からδを削減したものである。これにより左側キャリア周期での追加がキャンセルされる。U相及びV相は削減していない。また、通電期間前半において、W相の電流検出時間はδとなり、W相の電流検出が可能となる。U相電流iUは正極性方向へ、V相電流iVは正極性方向へ、W相電流iWは負極性方向へ変化する。これにより、キャリア周期2回分で、U相電流iUには負極性方向の、V相電流iVには負極性方向の、W相電流iWには正極性方向のリップル電流が生じる。以上が、2キャリア周期単位の第1の補正となる。
図26の左側キャリア周期は、図18において、U相にδを通電期間前半に追加したものである。V相及びW相には追加していない。これにより、通電期間前半において、U相の電流検出時間はδとなり、U相の電流検出が可能となる。U相電流iUは正極性方向へ、V相電流iVは負極性方向へ、W相電流iWは負極性方向へ変化する。右側キャリア周期は、図18において、U相の通電期間前半からδを削減している。V相及びW相は削減していない。また、通電期間前半において、U相の電流検出時間はδとなり、U相の電流検出が可能となる。U相電流iUは負極性方向へ、V相電流iVは正極性方向へ、W相電流iWは正極性方向へ変化する。これにより、キャリア周期2回分で、U相電流iUには正極性方向の、V相電流iVには負極性方向の、W相電流iWには負極性方向のリップル電流が生じる。以上が、2キャリア周期単位の第2の補正となる。
これにより、4キャリア周期期で異なる2相の相電流が検出される。図27は、左側を図25、右側を図26として連続させ、4キャリア周期としたものである。U相、W相のリップル電流は、図20同様、左右のキャリア周期で逆方向となる。また、U相、W相のリップル電流は、図20に比べ小さくなる。そして、リップル電流は、図20が1キャリア周期毎であるのに対し、2キャリア周期毎である。これにより、更に低騒音低振動化できる。
然しながら、V相のリップル電流は2キャリア周期毎に同一方向に繰り返し発生する。そのため、2キャリア周期毎に同一方向の騒音振動が発生する。
図28は、左側を図25の左側キャリア周期と右側キャリア周期を入れ替えたもの、右側を図26の左側キャリア周期と右側キャリア周期を入れ替えたものとして連続させ、4キャリア周期としたものである。これにより、それぞれ図25、図26とは逆方向のリップル電流が生じる。検出できる相電流は変化しない。V相のリップル電流が、2キャリア周期毎に同一方向に繰り返し発生することは、図27と同じである。1番目と2番目のキャリア周期が2キャリア周期単位の第1の補正、3番目と4番目のキャリア周期が2キャリア周期単位の第2の補正となる。
図29は、左側を図27、右側を図28として連続させ、8キャリア周期としたものである。これにより、図27、図28におけるV相の2キャリア周期毎同一方向のリップル
電流繰り返しは連続しない。従って、2キャリア周期の騒音振動は低減し、低騒音低振動を実現できる。また、U相電流iU、V相電流iV、W相電流iWともに、リップル電流の方向が8キャリア周期で変化し連続しているため滑らかであり、周波数は8分の一であるため聴感的騒音が低減される。
なお、図29において、5番目と6番目の2キャリア周期を1番目と2番目の2キャリア周期の後に、3番目と4番目の2キャリア周期を7番目と8番目の2キャリア周期の後に配置しても良い。同レベルのリップル電流が隣接するので、キャンセル効果が大きい。ただしこの場合、1番目から4番目のキャリア周期ではW相の電流、5番目から8番目のキャリア周期ではU相の電流が検出されるので、8キャリア周期期で異なる2相の相電流が検出される。1番目と2番目のキャリア周期は2キャリア周期単位の第1の補正、配置変更前の5番目と6番目のキャリア周期は2キャリア周期単位の第2の補正、配置変更前の7番目と8番目のキャリア周期は2キャリア周期単位の第1の補正、配置変更前の3番目と4番目のキャリア周期は2キャリア周期単位の第2の補正となる。
(実施の形態4)
図30は、本発明の実施の形態4に係る通電改善例である。図20における左側キャリア周期と右側キャリア周期との間に、補正をしない(PWM変調を0で表示)キャリア周期を設けている。これにより、リップル電流のないキャリア周期が設けられるため、周波数が低くなり、また、単位時間当たりのエネルギーも低下するため、図20から更に低騒音低振動を実現できる。
補正をしないキャリア周期は、右側キャリア周期の後など何所に設けても良い。またいくつでも良い。
図31は、図24において、中央に補正をしないキャリア周期を挿入したものである。即ち、図21に示す2キャリア周期と図23に示す2キャリア周期との間に、補正をしない(PWM変調を0で表示)キャリア周期を挿入している。これにより、リップル電流のないキャリア周期が挿入されるため、図24から更に低騒音低振動を実現できる。
図32は、図31の左側から1番目と2番目のキャリア周期を入れ替えたものである。補正をしないキャリア周期の前後のキャリア周期、5キャリア周期を単位としたときの隣接するキャリア周期において、U相とW相のリップル電流は、キャリア周期ごとにその極性が替わるので、更に改善できる。
図33は、図32の左側から2番目と4番目のキャリア周期を入れ替えたものである。図32と同様に、U相とW相のリップル電流は、キャリア周期ごとにその極性が替わる。また、同レベルのリップル電流が隣接しているので、キャンセル効果が大きい。ただしこの場合、1番目と2番目のキャリア周期ではU相の電流、4番目と5番目のキャリア周期ではW相の電流が検出されるので、前記実施の形態3の例と方式は異なるが、4キャリア周期期で異なる2相の相電流が検出される。1番目のキャリア周期は第1の補正、2番目のキャリア周期は第2の補正、また、4番目のキャリア周期は第1の補正、5番目のキャリア周期は第2の補正となる。1番目と2番目のキャリア周期を2キャリア周期単位の第1の補正、4番目と5番目のキャリア周期を2キャリア周期単位の第2の補正としても良い。
尚、補正をしないキャリア周期は、右側キャリア周期の後など何所に設けても良い。またいくつでも良い。
(実施の形態5)
補正をしないキャリア周期では、変調が小さいと、相電流を検出できない場合が多いが、図12に示す如く、位相30度、位相90度において、1相分であるが、検出できる場合がある。このような場合、当該相電流を検出し、制御に用いることで、位置検出の精度などを向上させることができる。
(実施の形態6)
モータの起動時においては、回転数が低く誘起電圧が小さいため、位置検出が容易ではない。また、短時間の起動であれば、騒音振動の影響は小さい。そのため、実施の形態2から実施の形態5の内容は実施することなく、キャリア周期ごとに、2相分の相電流を検出し、位置検出するのが好ましい。これにより、起動性能の低下を防止することができる。起動性能向上のために、起動時に回転数を一旦30Hz前後まで急速に上昇させ、その後20Hz前後で定常運転するような場合に好適である。
(実施の形態7)
上記実施の形態2においては、キャリア周期2回分で2相分の相電流が検出される。即ち、キャリア周期1回では1相分の相電流しか検出できない。実施の形態3においては、キャリア周期4回分で2相分の相電流検出となる。また、実施の形態4において、補正をしないキャリア周期では相電流を検出できない場合が多い。そのため、特定のキャリア周期では他のキャリア周期で検出される相電流を流用する等の方策が必要になる。
従って、キャリア周期に対して回転周期が充分に大きい低回転時において(1キャリア周期当りの相電流検出が位置検出に与える影響は小さい)、好適である。例えば、最大回転数120Hz、キャリア周期75μSの場合、20Hz前後の回転数が相当する。
(実施の形態8)
図14(a)において、時間α、時間βは、PWM変調により、電流センサ6に電流が流れる期間である。即ち、バッテリー1から電力供給され、PWM変調により電流が増減する期間である。この時間α、時間βは、図12の10%変調、図13の5%変調に示す如く、低出力時においてはδより短くなる。
一方、図14(c)に示す如く、電流検出するために補正を行うと、電流センサ6に電流が流れる期間はδ以上に長くなる。これにより、PWM変調による電流増減に対して補正による電流のリップルが相対的に大きくなり、電流リップルによる騒音振動が目立ち大きくなる。逆に、図10の100%変調、図11の50%変調においては、PWM変調による電流増減に対して補正による電流のリップルは相対的に小さくなる。これにより、高出力時においては電流リップルによる騒音振動が目立たなくなる。従って、低出力時においては本発明の効果が大きくなる。
(実施の形態9)
図34に、電動圧縮機40の右側にインバータ装置23を密着させて取り付けた図を示す。金属製筐体32の中に圧縮機構部28、モータ11等が設置されている。冷媒は吸入口33から吸入され、圧縮機構部28(この例ではスクロール)がモータ11で駆動されることにより圧縮される。この圧縮された冷媒はモータ11を通過する際にモータ11を冷却し、吐出口34より吐出される。
インバータ装置23は電動圧縮機40に取り付けられるように、ケース30を使用している。発熱源となるインバータ回路部10は、低圧配管38を介して低圧冷媒で冷却される。電動圧縮機40の内部でモータ11の巻き線に接続されているターミナル39は、インバータ回路部10の出力部に接続される。保持部35でインバータ装置23に固定される接続線36には、バッテリー1への電源線と回転数信号を送信するエアコンコントロー
ラ(図示せず)との信号線がある。
このようなインバータ装置一体型電動圧縮機では、インバータ装置23が小さいこと、振動に強いことが必要になる。また、エアコンの運転においては運転時間が長いため静粛性が求められる。そのため、シャント抵抗など1個の電流センサにより電流検出し、低騒音低振動を実現する本発明の実施の形態として好適である。
(実施の形態10)
図35は、本発明の実施の形態10に係るトランスを介してモータに接続する電気回路図である。トランス50の入力側コイル51〜53はインバータ装置23の出力へ接続される。また、トランス50の出力側コイル54〜56はモータ11へ接続される。これにより、インバータ装置23からモータ11へ電気絶縁した状態で交流電流を供給できるようになる。また、トランスへ供給される相電流を検出できるとともに、リップル電流に起因するトランスの騒音振動も低減することができる。上記例に限らず、単相インバータ装置と単相トランス、負荷として各種電気器具などに適用できる。
(実施の形態11)
図36は、本発明のインバータ装置を圧縮機に一体に構成し(実施の形態9)、空調装置に適用して車両に搭載した一例を示す。インバータ装置一体型電動圧縮機61及び室外熱交換器63、室外ファン62が、車両60の前方のエンジンルームに搭載される。一方、車両室内には室内送風ファン65、室内熱交換器67、エアコンコントローラ64が配置されている。空気導入口66から車外空気を吸込み、室内熱交換器67で熱交換した空気を車室内に吹き出す。
車両、特に電気自動車やハイブリッドカーにおいては、走行性能確保、搭載性の面から、車両用空調装置にも小型軽量が求められ、その中でも重量があり、しかも狭いモータルーム乃至エンジンルーム内やその他のスペースに取り付けられる電動圧縮機の小型軽量化は重要課題である。また、モータによる走行など静粛性が高く、低騒音低振動が求められる。走行時などの振動に対する耐振性も必要である。
本発明のインバータ装置は、上記各実施の形態に示すシャント抵抗など電流センサ1個の構成により小型化と耐振性が実現でき、低騒音低振動も達成できる。従って、本発明のインバータ装置はこれら車両用として大変好適である。
尚、上記各実施の形態において、低回転時(20Hz前後)においてはモータの回転に伴う機械騒音が小さいためリップル電流に起因する騒音が目立ち易く、本発明の効果が大きい。数個のキャリア周期が連続している例においては位相変化は小さく、通電状態(ONDuty)は同じとしている。直流電源をバッテリーとしたがこれに限るものではなく、商用交流電源を整流した直流電源などでもよい。モータ11をセンサレスDCブラシレスモータとしたが、リラクタンスモータ、誘導モータ等にも適用できる。正弦波駆動以外にも適用できる。また、2相変調においても適用できるが、電流波形が滑らかな3相変調の場合において効果が大きい。
以上のように、本発明にかかるインバータ装置は、電流センサが一つのみで小型軽量高信頼性、低騒音低振動であり、相電流の検出、直流電流の検出、スイッチング素子及びダイオードの保護ができるので、各種民生用製品、各種産業用機器に適用できる。負荷としてモータ以外のトランスなど交流機器にも適用可能である。
本発明の実施の形態に係るインバータ装置とその周辺の電気回路図 3相変調の最大変調100%における各相の変調を示す波形図 3相変調の最大変調50%における各相の変調を示す波形図 3相変調の最大変調10%における各相の変調を示す波形図 相電流検出方法に係る通電タイミングチャート 図5に示す通電タイミング(a)における電流経路を示す電気回路図 同通電タイミング(b)における電流経路を示す電気回路図 同通電タイミング(c)における電流経路を示す電気回路図 同通電タイミング(d)における電流経路を示す電気回路図 3相変調の最大変調100%の位相毎における上アームの通電を示す説明図 3相変調の最大変調50%の位相毎における上アームの通電を示す説明図 3相変調の最大変調10%の位相毎における上アームの通電を示す説明図 3相変調の最大変調5%の位相毎における上アームの通電を示す説明図 本発明の実施形態に係る3相変調の相電流検出を示す説明図 電流検出のための通電補正をしない場合の2キャリア周期に渡る相電流変化説明図 電流検出のための通電補正をする場合の2キャリア周期に渡る相電流変化説明図 本発明の実施の形態1に係る2キャリア周期に渡る相電流変化改善の説明図 PWM変調が0における2キャリア周期に渡るリップル電流説明図 PWM変調を0における電流検出のための通電補正をする場合の2キャリア周期に渡るリップル電流説明図 本発明の実施の形態1に係る2キャリア周期に渡るリップル電流改善説明図 本発明の実施の形態2に係る2キャリア周期で2相分の相電流を検出する場合のリップル電流説明図 同2キャリア周期で2相分の相電流を検出する場合の4キャリア周期に渡るリップル電流説明図 同通電を左右反転させた2キャリア周期で2相分の相電流を検出する場合のリップル電流説明図 同4キャリア周期に渡るリップル電流改善説明図 本発明の実施の形態3に係る2キャリア周期で1相分の相電流を検出する場合の2キャリア周期に渡るリップル電流説明図 同2キャリア周期で他の1相分の相電流を検出する場合の2キャリア周期に渡るリップル電流説明図 同4キャリア周期で2相分の相電流を検出する場合の4キャリア周期に渡るリップル電流説明図 同キャリア周期を入れ替え4キャリア周期で2相分の相電流を検出する場合の4キャリア周期に渡るリップル電流説明図 同8キャリア周期に渡るリップル電流改善説明図 本発明の実施の形態4に係る2キャリア周期に渡るリップル電流改善説明図 同5キャリア周期に渡るリップル電流改善説明図 同上記図31のキャリア周期を入れ替えたリップル電流改善説明図 同上記図32のキャリア周期を入れ替えたリップル電流改善説明図 本発明の実施の形態9に係るインバータ装置一体型電動圧縮機の断面図 本発明の実施の形態10に係るトランス周辺回路図 本発明の実施の形態11に係るインバータ装置を搭載した車両の模式図 従来の電源ラインの電流センサで相電流を検出するインバータ装置とその周辺の電気回路図 3相変調の最大変調50%における各相の変調を示す波形図 3相変調の最大変調10%における各相の変調を示す波形図 相電流検出方法に係る通電タイミングチャート 3相変調の最大変調50%の位相毎における上アームの通電を示す説明図 3相変調の最大変調10%の位相毎における上アームの通電を示す説明図 3相変調の相電流検出を示す説明図 電流検出のための通電補正をしない場合の相電流変化説明図 電流検出のための通電補正をする場合の相電流変化説明図 全相がプラス側もしくはマイナス側に接続される場合の相電流変化説明用電気回路図 1相がプラス側に接続される場合の相電流変化説明用電気回路図 2相がプラス側に接続される場合の相電流変化説明用電気回路図
符号の説明
1 バッテリー
2 スイッチング素子
3 ダイオード
4 固定子巻線
5 磁石回転子
6 電流センサ
10 インバータ回路
11 センサレスDCブラシレスモータ
12 制御回路
18 接続線
23 インバータ装置
40 電動圧縮機
50 トランス
60 車両
61 インバータ装置一体型電動圧縮機

Claims (11)

  1. 直流電源のプラス側に接続される上アームスイッチング素子とマイナス側に接続される下アームスイッチング素子を備えたインバータ回路と、前記直流電源と前記インバータ回路間の電流を検出する電流センサと、前記インバータ回路にPWM変調の通電により交流電流をモータへ出力させる制御回路とを備えたインバータ装置において、前記制御回路は前記電流センサにより前記モータの相電流の検出を可能とするために、1キャリア周期もしくは2キャリア周期単位で第1の補正と第2の補正とをそれぞれの隣接する1キャリア周期もしくは2キャリア周期で行い、前記第1の補正によるリップル電流と前記第2の補正によるリップル電流とは逆極性であることを特徴とするインバータ装置。
  2. キャリア周期2回で2相分の相電流を検出する請求項1に記載のインバータ装置。
  3. キャリア周期4回で2相分の相電流を検出する請求項1に記載のインバータ装置。
  4. 第一の補正及び第二の補正ともに行わないキャリア周期を、第一の補正を行うキャリア周期及び第二の補正を行うキャリア周期と組み合わせて設ける請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のインバータ装置。
  5. 第一の補正及び第二の補正ともに行わないキャリア周期において、相電流の検出が可能な場合、当該相電流を検出する請求項4に記載のインバータ装置。
  6. モータの起動時においては、キャリア周期ごとに2相分の相電流を検出する請求項1に記載のインバータ装置。
  7. モータが低回転時において、第一の補正及び第二の補正を行う請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載のインバータ装置。
  8. モータへの出力が低出力時において、第一の補正及び第二の補正を行う請求項1から請求項7のうちいずれか一項に記載のインバータ装置。
  9. 電動圧縮機に搭載される請求項1から請求項8のうちいずれか一項に記載のインバータ装置。
  10. 前記交流電流をモータに代わりトランスへ出力する請求項1から請求項5、請求項8のうちいずれか一項に記載のインバータ装置。
  11. 車両に搭載される請求項1から請求項10のうちいずれか一項に記載のインバータ装置。
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