JP2008061351A - 電源切換システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 商用電源の非常時に使用する非常用発電機を運転させ、負荷への電力供給を商用電源から非常用発電機に無瞬断で切り換え、商用電源のピークカットをすることのできる電源切換システムを提供することにある。
【解決手段】 商用電源1の停電時に負荷10に交流電力を供給する非常用発電機6が設けられた電力系統において、商用電源1のピーク負荷時に、非常用発電機6を起動し、非常用発電機6の出力電圧の確立後、商用電源1と非常用発電機6を同期させ、無瞬断切換装置を用いて、負荷10への電力供給を商用電源1から非常用発電機6に切り換えることにより、商用電源1のピークカットをする電源切換システム。
【選択図】 図1
【解決手段】 商用電源1の停電時に負荷10に交流電力を供給する非常用発電機6が設けられた電力系統において、商用電源1のピーク負荷時に、非常用発電機6を起動し、非常用発電機6の出力電圧の確立後、商用電源1と非常用発電機6を同期させ、無瞬断切換装置を用いて、負荷10への電力供給を商用電源1から非常用発電機6に切り換えることにより、商用電源1のピークカットをする電源切換システム。
【選択図】 図1
Description
本発明は、非常用発電機と商用電源とを無瞬断で切り換える電源切換システムに関する。
一般的に、複数の電源を並列運転させることで、電源に掛かる負荷を軽減することが知られている(例えば、特許文献1参照)。一方、非常用発電機を用いて、商用電源の非常時に、負荷に電力を供給することが行われている。
特開2003−339118号公報
しかしながら、非常用発電機は、商用電源と系統連係できない規則となっている。このため、非常用発電機と商用電源を同時並列運転(連係運転)できないようにインターロックを設けることが義務付けられている。例えば、商用電源の停電時に、非常用発電機から電力を供給するには、商用電源からの連絡遮断器を開放した後、非常用発電機の連絡遮断器を投入して、負荷に電力を供給する。このようにして、商用電源の非常時には、常時は商用電源より電源供給されている消火栓ポンプなどの重要負荷に電源を供給する。
従って、上述のような電力系統の構成においては、商用電源から非常用発電機に切り換えて運転する場合には、停電時間ができる。このため、昼間のピーク負荷時などに、非常用電源を用いて商用電源の負荷を軽減することはできない。また、ピークカットの機能を持たせるには、商用電源と系統連係する必要があり、非常用発電機を、常用発電が可能な機能を有する発電設備とし、かつ受電点に系統連系保護リレー装置の設置が義務付けられている。これらの機能を追加し、装置を設けることは、多大な労力を要する。
そこで、本発明の目的は、商用電源の非常時に使用する非常用発電機を運転させ、負荷への電力供給を商用電源から非常用発電機に無瞬断で切り換え、商用電源のピークカットをすることのできる電源切換システムを提供することにある。
本発明の観点に従った電源切換システムは、商用電源から負荷に交流電力を供給し、前記商用電源の非常時に前記負荷に交流電力を供給する非常用発電機が設けられた電力系統において、前記商用電源から出力された電力と前記非常用発電機から出力された電力とを無瞬断で切り換え、前記負荷へ電力を供給する無瞬断切換装置と、前記非常用発電機と前記無瞬断切換装置との間の経路に設けられた非常用発電機遮断器と、前記商用電源から供給される前記負荷を含む負荷がピーク負荷であると判断するピーク負荷判断手段と、前記ピーク負荷判断手段によりピーク負荷であると判断された場合、前記非常用発電機を起動する起動手段と、前記起動手段により起動した前記非常用発電機から出力された電圧の確立を判断する電圧確立判断手段と、前記電圧確立判断手段による電圧の確立の判断により、前記非常用発電機から出力された電圧を前記商用電源から出力された電圧に同期させる同期手段と、前記同期手段により同期したことを検出する同期検出手段と、前記同期検出手段の検出により、前記非常用発電機遮断器を投入するための投入指令を出力する前記非常用発電機遮断器投入手段と、前記非常用発電機遮断器投入手段による前記非常用発電機遮断器の投入後に、前記無瞬断切換装置に切り換えをするための切換指令を出力する切換指令出力手段と備えた構成である。
本発明によれば、商用電源の非常時に使用する非常用発電機を運転させ、負荷への電力供給を商用電源から非常用発電機に無瞬断で切り換え、商用電源のピークカットをすることのできる電源切換システムを提供することができる。
以下図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電源切換システムの適用された電力系統を示すブロック図である。なお、以降において、同一部分には同一符号を付してその詳しい説明を省略し、異なる部分について主に述べる。以降の実施形態も同様にして重複した説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電源切換システムの適用された電力系統を示すブロック図である。なお、以降において、同一部分には同一符号を付してその詳しい説明を省略し、異なる部分について主に述べる。以降の実施形態も同様にして重複した説明を省略する。
本電源切換システムの適用された電力系統の構成は、商用電源1が受電変圧器2及び受電二次遮断器3を順次に介して、母線B1と接続され、母線B1に繋がっているフィーダ線FE1に負荷10Aが接続され、非常用発電機6が非常用発電機遮断器5を介して母線B2と接続され、母線B1に母線連絡遮断器4を介して母線B2が接続され、母線B2に繋がっているフィーダ線FE2が、フィーダ遮断器7を介して無瞬断切換装置(以下、「STS(STATIC TRANSFER SWITCH SYSTEM)」という。)9の2つの入力のうち1つの入力に接続され、非常用発電機6からの送電線が、非常用発電機遮断器8を介してSTS9のもう一方の入力に接続され、STS9に負荷10が接続されている。本電力系統には、計器用変圧器VT1及び変流器CT1が母線B2に設けられている。計器用変圧器VT2が非常用発電機6の出力側である非常用発電機母線16に設けられ、電源切換装置20が設けられている。
商用電源1は、交流電力を出力する。商用電源1は、通常時では、負荷10,10Aに電力を供給する。
受電変圧器2は、一次側に商用電源1が、二次側に母線B1が接続されている。受電変圧器2は、商用電源1(一次側)から出力された電力を降圧して、母線B1(二次側)に供給する。
受電二次遮断器3は、受電変圧器2と母線B1との間の接続経路を開閉する。受電二次遮断器3は、通常時は投入されている。
母線連絡遮断器4は、母線B1と母線B2との接続経路を開閉する。母線連絡遮断器4は、通常時は投入され、商用電源1の停電時に開放される。母線連絡遮断器4は、投入及び開放すると、投入及び開放を示す信号を電源切換装置20に出力する。
非常用発電機6は、商用電源1の停電時などの非常時に、負荷10に電力を供給するための発電機である。非常用発電機6は、電源切換装置20からの起動指令に応じて、商用電源1の停電時、及び昼間の電力消費の大きい時間帯(ピーク負荷)に起動される。非常用発電機6は、起動し、電圧が確立すると電圧確立信号を電源切換装置20に出力する。非常用発電機6は、外部からの同期信号に応じて、商用電源1から出力される電力と同期する。
非常用発電機遮断器5は、通常時は開放されている。非常用発電機遮断器5は、商用電源1の停電時に投入される。非常用発電機遮断器5が投入されると、非常用発電機6の出力により、母線B2が充電される。
フィーダ遮断器7は、フィーダ線FE2のSTS9への経路を開閉する。フィーダ遮断器7は、通常時は投入されている。
非常用発電機遮断器8は、非常用発電機6とSTS9との接続経路の開閉をする。非常用発電機遮断器8は、電源切換装置20からの投入指令に応じて、昼間のピーク負荷時に投入される。非常用発電機遮断器8は、投入及び開放すると、投入及び開放を示す信号を電源切換装置20に出力する。
STS9は、母線B2からフィーダ遮断器7を介して供給される電力と非常用発電機6から非常用発電機遮断器8を介して供給される電力との切り換えを無瞬断で行う。STS9は、切り換えにより選択された電力を負荷10に供給する。STS9は、通常時は商用電源1(母線B2)から電力が負荷10に供給されるように選択されている。
計器用変圧器VT1は、母線B2の電圧を検出するための機器である。
計器用変圧器VT2は、非常用発電機6の出力電圧(非常用発電機母線16)を検出するための機器である。
変流器CT1は、母線B2に流れる電流を検出するための機器である。
電源切換装置20は、商用電源1の停電時又はピーク負荷時に、負荷10へ供給する電力を、商用電源1から非常用発電機6に切り換えるための装置である。
電源切換装置20は、制御部21と、電力検出装置22と、不足電圧リレー(27)23と、と同期検定装置(以下、「ASD」という。)24とからなる。
制御部21は、商用電源1の停電時又はピーク負荷時に、商用電源1と非常用発電機6との切り換えを行うための全般的な制御を行う部分である。制御部21は、電力検出装置22、不足電圧リレー23及びASD24の制御及び管理を行う。制御部21は、電力検出装置22、不足電圧リレー23及びASD24と情報(信号)の送受信を行う。具体的には、制御部21は、商用電源1の停電時又はピーク負荷時を判断する。制御部21は、非常用発電機6を起動させる。制御部21は、母線連絡遮断器4、非常用発電機遮断器5及び非常用発電機遮断器8の投入又は開放をするための指令を出力する。制御部21は、母線連絡遮断器4、非常用発電機遮断器5及び非常用発電機遮断器8の状態(投入及び開放)を監視する。制御部21は、主にコンピュータにより構成されている。
電力検出装置22は、母線B2の電力を計測する。電力検出装置22は、変流器CT1及び計測用変圧器VT1により、それぞれ母線B2の電流及び電圧を検出する。電力検出装置22は、母線B2の電流及び電圧に基いて、母線B2の電力を算出する。電力検出装置22は、算出した電力が予め設定されている一定値以上か否かを判定する。電力検出装置22は、算出した電力が一定値以上であると判定した場合、ピーク負荷であると判断する。電力検出装置22は、ピーク負荷であると判断した場合(算出した電力が一定値以上であると判定した場合)、制御部21に信号を出力する。
不足電圧リレー23は、計測用変圧器VT1により検出した母線B2の電圧が予め設定されている一定値(整定値)以下か否か(不足電圧か否か)を判定する。不足電圧リレー23は、一定時限のタイマーが設定されている。不足電圧リレー23は、母線B2の電圧が不足電圧である状態がタイマーに設定された一定時限以上継続した場合、商用電源1が停電であると判断する。不足電圧リレー23は、停電であると判断した場合、制御部21に信号を出力する。
ASD24は、商用電源1からの電力と非常用発電機6からの電力とを同期させる。具体的には、ASD24は、計測用変圧器VT1,VT2からそれぞれ母線B2の電圧(商用電源1の出力電圧)及び非常用発電機母線16の電圧(非常用発電機6の出力電圧)を検出する。ASD24は、母線B2の電圧と非常用発電機母線16の電圧とを比較し、同期しているか否かを判定する。ASD24は、母線B2の電圧と非常用発電機母線16の電圧とを同期させるために、非常用発電機6に同期信号を出力する。ASD24は、母線B2の電圧と非常用発電機母線16の電圧とが同期したことを検出すると、非常用発電機遮断器8を投入するための信号を制御部21に送信する。即ち、ASD24は、非常用発電機6を同期させるための機能と、非常用発電機6の出力電圧と商用電源1からの電圧とが同期したことを検出する機能を有している。
図2は、第1の実施形態に係る電源切換装置20の商用電源1の停電時における動作を示す流れ図である。
不足電圧リレー23は、商用電源1が停電すると、不足電圧を検出する(処理手順S201)。不足電圧リレー23は、不足電圧の継続時間をタイマーT1でカウントする。
制御部21は、タイマーT1でのカウントが一定時限以上になった場合、非常用発電機6を起動させる(処理手順S202)。また、制御部21は、タイマーT1でのカウントが一定時限以上になった場合、母線連絡遮断機4に開放指令を出力する(処理手順S204)。
制御部21は、非常用発電機6の出力電圧が確立すると、非常用発電機6から電圧確立信号を受信する(処理手順S203)。制御部21は、母線連絡遮断機4が開放されると、開放完了信号を受信する(処理手順S205)。
制御部21は、非常用発電機6から電圧確立信号を受信し、かつ母線連絡遮断機4から開放完了信号を受信すると(AND条件A1)、非常用発電機遮断器5に投入指令を出力する(処理手順S206)。
電源切換装置20は、処理手順S201〜S206を実行することにより、商用電源1の停電時に、非常用発電機6の電力を負荷10に供給する。
図3は、第1の実施形態に係る電源切換装置20のピーク負荷時における動作を示す流れ図である。
電力検出装置22は、ピーク負荷を検出する(処理手順S301)。
制御部21は、電力検出装置22からのピーク負荷の検出により(ピーク負荷検出の信号の受信)商用電源1がピーク負荷であると判断し、非常用発電機6を起動させる(処理手順S302)。
制御部21は、非常用発電機6の出力電圧が確立すると、非常用発電機6から電圧確立信号を受信する(処理手順S303)。
ASD24は、制御部21の電圧確立信号の受信により、商用電源1の出力電圧と非常用発電機6の出力電圧とを同期させる(処理手順S304)。
制御部21は、ASD24からの同期の検出(同期検出信号の受信)に応じて、非常用発電機遮断器8に投入指令を出力する(処理手順S305)。
制御部21は、非常用発電機遮断器8から投入を示す信号を受信すると(処理手順S306)、STS9に切換指令を出力する(処理手順S307)。
電源切換装置20は、処理手順S301〜S307を実行することにより、ピーク負荷時に、商用電源1の電力を負荷10Aに供給したままで、非常用発電機6の電力を負荷10に供給する。
図4は、第1の実施形態に係るSTS9の構成を示す回路図である。
STS9は、フィーダ遮断器7からの電力が入力する遮断器91と、遮断器91から入力した電力を負荷10に供給する経路に設けられた半導体スイッチ92と、非常用発電機遮断器8からの電力が入力する遮断器93と、遮断器93から入力した電力を負荷10に供給する経路に設けられた半導体スイッチ94と、負荷10に供給するための電力として、フィーダ遮断器7からの電力と非常用発電機遮断器8からの電力とのいずれか一方を選択するための切換スイッチ95と、保守用遮断器96,97,98とからなる。
遮断器91は、商用電源1を通電する時にONとする遮断器である。
遮断器93は、非常用発電機6の電源を通電するときにONとする遮断器である。
半導体スイッチ92,94は、無瞬断又は数mSで切り換えを行うスイッチである。半導体スイッチ92は、商用電源1の通電時はONである。半導体スイッチ94は、非常用発電機6の電源の通電時はONである。
切換スイッチ95は、連続的に通電することのできる電気的な耐量を有するスイッチである。
保守用遮断器96,97,98は、STS9を保守する際に使用する遮断器である。運用時は、常にONである。
図5を参照して、STS9によるフィーダ遮断器7側の入力電力から非常用発電機遮断器8側の入力電力への切り換えについて説明する。ここで、遮断器91,93及び保守用遮断器96,97,98は、常時ONとする。
STS9の初期状態は、次の通りである。切換スイッチ95は、フィーダ遮断機7からの入力電力が選択されている。以下、切換スイッチ95のこの状態を「常用」とし、非常用発電機遮断器8が選択されている状態を「非常用」とする。半導体スイッチ92は、ONである。半導体スイッチ94は、OFFである。
時間t1に、STS9は、電源切換装置20から切換指令を受信すると、半導体スイッチ94をONにする。
時間t2から時間t3の間に、STS9は、「常用」から「非常用」に切り換える。
時間t4に、STS9は、半導体スイッチ92をOFFする。
以上のようにして、STS9は、負荷10への電力供給を商用電源1から非常用発電機6へ無瞬断で切り換えることができる。
図6は、第1の実施形態に係る電源切換システムにおける商用電源1の1日の時間帯における電力負荷を説明するためのグラフ図である。曲線f1は、1日の時間帯における負荷10(母線B2に掛かる電力負荷)と負荷10A(母線B1に掛かる電力負荷)との和による需要電力負荷の推移を表している。曲線f2は、昼間のピーク負荷時における負荷10Aによる需要電力負荷の推移を表している。
時間Taから時間Tbの間の時間帯は、昼間のピーク負荷時である。
時間Taまでは、商用電源1は、負荷10及び負荷10Aに電力供給をする。即ち、商用電源1の電力供給量は、曲線f1となる。
時間Taになると、全体の需要電力負荷(負荷10+負荷10A)は、電力量Waを超える。このとき、電源切換装置20は、負荷10Aへ供給する電源を切り換えるための動作を行う。これにより、商用電源1は、負荷10Aのみに電力供給をする。また、非常用発電機6は、負荷10に電力供給をする。従って、昼間のピーク負荷時における商用電源1の電力供給量は、曲線f2となる。
時間Tbになると、昼間のピーク負荷の時間帯は終了する。そこで、電源切換装置20は、負荷10への電力供給を非常用発電機6から商用電源1に戻す。
以上のようにして、商用電源1は、昼間のピーク負荷の時間帯における負荷10への電力供給量D1Wh分の負荷を軽減することができる。
本実施形態によれば、負荷10は夜間等の低負荷時は、商用電源1から電源供給され、昼間の電力ピーク時は、非常用発電機6で電力供給される。これにより、ピーク時に、商用電源1からの電力供給量を低減させることができ、即ちピークカットの状態にすることができる。さらに、万が一非常用発電機6が停止しても、その停電を検出し元の商用電源1に無瞬断で切り換えができる。したがって、ピークカットの状態ではない状態(商用電源1により負荷10へ電力供給を行う状態)の系統連系と同等以上の電源の信頼性を得ることができる。
また、電力負荷のピークカットのために、経済産業省の資源エネルギー庁編の系統連系ガイドラインにより、系統連系するために義務付けられている、発電電圧の異常の保護、系統短絡保護、系統地絡保護、単独運転防止、自動負荷制御・発電抑制、線路無電圧確認装置、常時電圧変動対策および短絡容量対策に関する系統保護リレー装置の設置を必要としないため、これら系統保護リレー装置のコストを低減することができる。これに伴い、系統保護リレーとその整定について電力会社との技術的協議が不要となるため、系統連系を実現するためにかかっていた時間と労力を省くことが可能となり、専門知識が不要なため、一般人でも本電源切換システムの導入をし易くすることができる。
(第2の実施形態)
本実施形態は、第1の実施形態の変形例である。
本実施形態は、第1の実施形態の変形例である。
本電源切換システムは、第1の実施形態において、ピーク負荷と判断するために、電力検出装置22による検出方法に代えて、電源切換装置20(コンピュータ)に有する時計機能の時刻により判断する方法を採り入れている。
電源切換装置20は、予め定めた時間帯(例えば、9時〜17時)がピーク負荷の時間帯として設定されている。電源切換装置20は、時計機能よる時刻が予め定めた時間帯の開始時刻となったときに、商用電源1がピーク負荷であると判断する。
本実施形態によれば、電力検出装置22を用いずに、ピーク負荷時を判断することができ、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態に係る電源切換システムの適用された電力系統を示すブロック図である。
図7は、第3の実施形態に係る電源切換システムの適用された電力系統を示すブロック図である。
本電源切換システムは、第1の実施形態において、電源切換装置20を電源切換装置20Aに代え、電源切換装置20の内部に設けられたASD24の代わりに、電源切換装置20Aの外部にASD24Aを設けている。
電源切換装置20Aは、第1の実施形態に係る電源切換装置20の内部に設けられたASD24を取り除いた点以外は同等の機能を有している。
ASD24Aは、母線B2の電圧と非常用発電機母線16との電圧が同期したことを検出すると、非常用発電機遮断器8を投入するための指令を非常用発電機遮断器8に出力する。その他の点は、第1の実施形態に係るASD24と同様である。
本実施形態によれば、既存のASD24Aと組み合せることで、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることのできる電源切換システムを構築することができる。
なお、各実施形態において、制御部21を構成するコンピュータは、演算部(例えば、CPU(central processing unit)・チップセットなどの演算素子、ファームウェア、プログラム(ソフトウェア)など)と記憶部(例えば、ハードディスク、メモリ、取り外し可能な記憶媒体など)とを有していればよい。また、1台のコンピュータ(例えばパソコン)に限らず、コンピュータシステムであってもよい。即ち、2台以上のコンピュータ又は任意の台数の記憶装置(例えばストレージ)とを情報の送受信可能にされたネットワーク化したものでもよい。コンピュータは、適用される環境に応じて、適宜構成を変更できる。
各実施形態において、電力検出装置22及び不足電圧リレー23は、電源切換装置20に内蔵させたが、外部に設けた構成としてもよい。これにより、本電源切換システムは、電力系統に合わせて、適宜構成を変更することができる。また、既に電力系統に設けられている既存の装置を用いて、本電源切換システムを構築することができる。
各実施形態において、電源切換装置20,20Aは、非常用発電機6の出力電圧の確立は、非常用発電機6から出力される電圧確立信号を受信することにより判断したが、非常用発電機6への起動信号から経た時間に基いて判断してもよい。
各実施形態において、各種遮断器(特に、非常用発電機遮断器8)の投入は、それぞれの遮断器から出力される投入を示す信号を受信することにより判断したが、各種遮断器への投入指令から経た時間に基いて判断してもよい。
第1の実施形態では、ピーク負荷の時間帯を判断するために、電力検出装置22による電力値に基いて判断したが、変流器CT1による電流値に基いて判断してもよい。これにより、簡易な構成とすることができる。
第1の実施形態では、ピーク負荷時に、負荷10への電力供給を商用電源1から非常用発電機6に切り換える場合を説明したが、ピーク負荷時の終了時に、非常用発電機6から商用電源1に切り換えることもできる。具体的には、ASD24(24A)により計測用変圧器VT1,VT2の計測値に基いて、商用電源1及び非常用発電機6の同期検定をし、STS9を商用電源1側に切り換える。例えば、電力検出装置22による電力値がある一定値を下回ったときに、又は、予め設定されたピーク負荷の時間帯の終了時刻になったときに、STS9に切換指令を出力する。これにより、ピーク負荷の時間帯の終了時に、非常用発電機6から商用電源1に自動的に切り換えることができる。これらにより、ピーク負荷の時間帯に合わせて、負荷10への供給電源を商用電源1と非常用発電機6とを相互に自動的に切り換えることのできる電源切換システムを構成することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…商用電源、2…受電変圧器、3…受電二次遮断器、4…母線連絡遮断器、5…非常用発電機遮断器、6…非常用発電機、7…フィーダ遮断器、8…非常用発電機遮断器、9…無瞬断切換装置(STS)、10,10A…負荷、20…電源切換装置、21…制御部、22…電力検出装置、23…不足電圧リレー(27)、24,24A…同期検定装置(ASD)、B1,B2…母線、CT1…変流器、FE1,FE2…フィーダ線、VT1,VT2…計測用変圧器。
Claims (8)
- 商用電源から負荷に交流電力を供給し、前記商用電源の非常時に前記負荷に交流電力を供給する非常用発電機が設けられた電力系統において、
前記商用電源から出力された電力と前記非常用発電機から出力された電力とを無瞬断で切り換え、前記負荷へ電力を供給する無瞬断切換装置と、
前記非常用発電機と前記無瞬断切換装置との間の経路に設けられた非常用発電機遮断器と、
前記商用電源から供給される前記負荷を含む負荷がピーク負荷であると判断するピーク負荷判断手段と、
前記ピーク負荷判断手段によりピーク負荷であると判断された場合、前記非常用発電機を起動する起動手段と、
前記起動手段により起動した前記非常用発電機から出力された電圧の確立を判断する電圧確立判断手段と、
前記電圧確立判断手段による電圧の確立の判断により、前記非常用発電機から出力された電圧を前記商用電源から出力された電圧に同期させる同期手段と、
前記同期手段により同期したことを検出する同期検出手段と、
前記同期検出手段の検出により、前記非常用発電機遮断器を投入するための投入指令を出力する前記非常用発電機遮断器投入手段と、
前記非常用発電機遮断器投入手段による前記非常用発電機遮断器の投入後に、前記無瞬断切換装置に切り換えをするための切換指令を出力する切換指令出力手段と
を有することを特徴とする電源切換システム。 - 商用電源から出力された電気量を計測する電気量計測手段と、
ピーク負荷判断手段は、前記電気量計測手段による計測量が予め設定された電気量を超えたときに、ピーク負荷であると判断すること
を特徴とする請求項1に記載の電源切換システム。 - ピーク負荷判断手段は、時刻が予め設定されたピーク負荷となる時間帯の開始時刻となったときに、ピーク負荷であると判断すること
を特徴とする請求項1に記載の電源切換システム。 - 前記電圧確立判断手段は、前記非常用発電機から出力される電圧確立したことを通知する信号受信することにより判断すること
を特徴とする請求項1に記載の電源切換システム。 - 前記電圧確立判断手段は、前記非常用発電機から出力された電圧を検出して判断すること
を特徴とする請求項1に記載の電源切換システム。 - 前記電圧確立判断手段は、前記起動手段による起動から経た時間に基いて判断すること
を特徴とする請求項1に記載の電源切換システム。 - 前記切換指令出力手段は、前記非常用発電機遮断器の投入後を、前記非常用発電機遮断器から出力される投入を示す信号を受信した後とすること
を特徴とする請求項1に記載の電源切換システム。 - 前記切換指令出力手段は、前記非常用発電機遮断器の投入後を、前記非常用発電機遮断器投入手段から出力される投入信号の出力から経た時間に基いて判断すること
を特徴とする請求項1に記載の電源切換システム。
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