JP2009247045A - 予備電源稼働時の電力消費量抑制のための情報処理システム、情報処理装置、電力消費量抑制方法 - Google Patents

予備電源稼働時の電力消費量抑制のための情報処理システム、情報処理装置、電力消費量抑制方法 Download PDF

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Abstract

【課題】停電時に需要家ごとの電力消費量を一定値以下に抑制することにより、予備電源の容量低減、あるいは予備電源の稼働時間延長を図る。
【解決手段】系統電源が停電したときに切り換えて利用することができる予備電源を備えている需要家における電力消費量を抑制するための情報処理システムであって、前記需要家にて受電することができる電力量を制限する受電電力量制限部と、停電が発生した事象を通知するための情報である停電情報を受信する停電情報受信部と、前記停電情報受信部から前記停電情報を受信した場合に、系統電源から電力を受電する系統電源受電回路を開放するとともに、前記予備電源が発生する電力を前記需要家に供給する予備電源回路を構成する電源切換部と、前記電源切換部が前記予備電源回路を構成する場合に、前記受電電力量制限部に前記制限電流値を低減させる信号を送信する受電電力量制限制御部と、を備えている。
【選択図】図1

Description

この発明は、予備電源稼働時の電力消費量抑制のための情報処理システム、情報処理装置、電力消費量抑制方法に係わり、特に停電時予備電源に切り替わったときに、需要家ごとの電力消費量を一定値以下に抑制することができ、予備電源の容量低減を図ることができ、あるいは予備電源の稼働時間延長を図ることができる情報処理システム、情報処理装置、電力消費量抑制方法に関する。
近年、電磁調理器や電気温水器の性能が向上し広く利用されるようになってきたことに伴い、コンロ、湯沸かし器、風呂釜など、従来ガスを用いていた器具をすべて電気器具で置き換えてガス器具を使用しないこととした、いわゆるオール電化住宅が普及しつつある。大規模な集合住宅でも、各住戸についてまったくガス器具を使わない、いわゆるオール電化マンションが、防火、防災の観点から注目されつつある。
このようなオール電化住宅では、ガスの裸火を使用しないことで、防火や防災に関する懸念が減少する一方で、いったん停電した場合には、すべての電熱器具、電気器具が使用できなくなるという問題がある。このような事態を避けるために、停電事故を極力減少させるという根本的な取り組みとともに、停電した場合であっても、予備電源によってテレビやパソコンなどの情報機器、照明など、必要性の高い一定範囲の電気器具には一定時間電力を供給することができるようにする構成が提案されている。
例えば特許文献1には、蓄電池と双方向インバータとを備え、常時は系統電源から供給される電力で蓄電池を充電しておき、停電時や負荷急峻時にはインバータを介して放電させることにより、停電時の非常電源、あるいは負荷平準化用電源として機能させる構成が開示されている。
特開2000−224769号公報
しかし、この文献に提案されている構成によると、停電時バックアップ電源として使用することを考慮して蓄電池の放電量を抑止するとしているが、これでは例えば集合住宅の場合、電力を使用する需要家も使用しない需要家も含めて全住戸について電力供給が抑制されることになり、蓄電池からの電力を有効に利用することができない。
本発明は、上記の及び他の課題を解決するためになされたもので、停電時予備電源に切り替わったときに、需要家ごとの電力消費量を一定値以下に抑制することができ、予備電源の容量低減を図ることができ、あるいは予備電源の稼働時間延長を図ることができる情報処理システム、情報処理装置、電力消費量抑制方法を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために本発明の一態様は、系統電源が停電したときに切り換えて利用することができる予備電源を備えている需要家における電力消費量を抑制するための情報処理システムであって、前記需要家にて受電することができる電力量を制限する受電電力量制限部と、停電が発生した事象を通知するための情報である停電情報を受信する停電情報受信部と、前記停電情報受信部から前記停電情報を受信した場合に、系統電源から電力を受電する系統電源受電回路を開放するとともに、前記予備電源が発生する電力を前記需要家に供給する予備電源回路を構成する電源切換部と、前記電源切換部が前記予備電源回路を構成する場合に、前記受電電力量制限部に前記制限電流値を低減させる信号を送信する受電電力量制限制御部と、を備えていることを特徴とする情報処理システムである。
本発明の一態様に係る情報処理システムによれば、停電時予備電源に切り替わったときに、需要家ごとの電力消費量を一定値以下に抑制することができ、予備電源の容量低減を図ることができ、あるいは予備電源の稼働時間延長を図ることができる。
以下、本発明をその一実施形態に即して添付図面を参照しつつ説明する。
本発明の一実施形態に係る、停電時電力消費量抑制システム1(以下簡単のため、適宜「システム」と略称する。)のハードウェア構成図を図1に示す。
図1の実施形態では、図示しない発電所からの配電系統の一部を構成する高圧配電線300からの分岐線310が集合住宅500に引き込まれている。この集合住宅500には高圧受電設備が設けられており、その設備の変圧器330によってAC6600VからAC200V又はAC100Vに降圧されて、集合住宅棟内共用配線340に出力されている。
変圧器330の一次側の分岐線310上には、系統電源側である高圧配電線300から変圧器330への電力供給を遮断するための系統電源開閉器320が介設されている。この系統電源開閉器320は、後述する制御装置100からの指令に応じて系統電源の高圧配電線300と変圧器330との間を開路又は閉路する。
棟内共用配線340には、予備電源装置400が接続されていて、系統電源が停電した時のバックアップ用電源として作用する。本実施形態の予備電源装置400は、棟内共用配線340に電力変換器420を介して接続されている蓄電池410を備えている。電力変換器420は、平常時に棟内共用配線340から蓄電池410へ充電する際に充電用AC/DCコンバータとして、停電時等に蓄電池410から棟内共用配線340へ電力供給(放電)する際にDC/ACインバータとして動作する。動作モードの切換は、後述する制御装置100からの指令によって行われる。
棟内共用配線340にはまた、棟内共用交流負荷360が接続される。これは、エレベータ、共用部に設置された照明器具等の共用設備全般を含み、一般に停電時においても稼働可能としておく必要があるものである。
集合住宅500の棟内の各需要家住戸600にあっては、棟内共用配線340から分岐させた引き込み線350が各住戸600の電力量計610につなぎ込まれている。
各住戸600の電力量計610下流には配電盤620が設けられており、その内部に受電電力量制限部としてのブレーカ切換リレーBR及び制限電流値の異なるブレーカB1、B2が接続されている。図1には、2個の制限電流値が異なるブレーカB1、B2が並列に接続されており、リレーBRのブレイク接点を介して制限電流値40AのブレーカB1が、リレーBRのメイク接点を介して制限電流値10AのブレーカB2が接続されている構成となっている。
いま図1の状態では、停電していない平常時におけるリレーBRの状態(リレーBRのリレーコイルとしては非励磁)を示しており、電力量計610からの電流は、制限電流値40AのブレーカB1を通じて宅内へ供給されている。ブレーカ切換リレーBRの動作は、後述する制御装置100からの制御信号によって制御されるが、停電時にはその制御信号によってリレーBRのリレーコイルが励磁され、ブレーカB1へのブレイク接点が開路、ブレーカB2へのメイク接点が閉路となって、電力量計610からの電流は、制限電流値が10AであるブレーカB2を介して宅内配線へ供給されるようになる。
したがって、後述のように、制御装置100から停電解消、復電の制御信号を受信してリレーコイルが非励磁となるまでは、需要家住戸600への電力は、平常時よりも制限電流値が10Aと小さいブレーカB2を通じて行われるので、停電時に需要家において10Aを超える電流を要する負荷装置を使用すれば、ブレーカB2が開路してその需要家への電力供給は停止される。これにより停電時は平常時よりも各住戸600における許容電力消費量が抑制されることになり、予備電源装置400の容量を低減すること、あるいは予備電源装置400による電源供給可能時間を延長させる効果を奏する。
本実施形態では上記のように40Aと10Aのブレーカを並列に接続して用いたが、例えば常時40Aのブレーカを回路に挿入しておき、停電時はこれに10Aのブレーカがさらに直列に接続される構成としても同等の作用が得られる。また、制限電流値として常時40A、停電時10Aとしているのは、例えば停電時に照明、テレビ、パソコン程度が稼働できればよいと想定しているものであり、必ずしもこれらの数値に限られるものではない。
またさらに変形例としては、前記実施形態のように平常時と停電時とで制限電流値の異なるブレーカを使い分けるのではなく、例えば図1においてブレーカB1、B2にそれぞれ「停電時でも稼働させる必要がある機器を接続する第1の配電系統」、「停電時には稼働させなくてもかまわない機器を接続する第2の配電系統」を割り振り、停電時には制御装置100からの制御信号によってブレーカB1の第1の配電系統だけに電力供給が可能となるように構成することができる。また、ブレーカ切換リレーBRに代えて、種々の無接点スイッチなどの同等の作用を奏する構成を適宜採用することができる。
なお、前記の予備電源装置400に設ける蓄電池410について、その容量は停電時に給電する集合住宅500の各住戸600に1kWhの電力をほぼ24時間供給可能とするように計画するのが通常であり、前記停電時のブレーカB2の制限電流値は、そのような前提のもとに蓄電池410の現実的な容量との関係で設定すればよい。
制御装置100は、本システム1の主要な機能を実現するための情報処理装置であって、適宜の通信回線370を介して通信ネットワークN、そして管理コンピュータ200へ接続可能に設けられている。この通信回線370としては、例えば光ファイバ回線等を採用することができる。制御装置100内又はこれに隣接して電力線通信(Power Line Communications、以下「PLC」という。)の親局機能を提供するPLC親局モデム(図示を省略する。)を設けて集合住宅500の棟内共用配線340と接続すれば、棟内共用配線340をPLC通信回線として使用することができ、これによって制御装置100と電力変換器420、ブレーカ切換リレーBRとの間に制御信号回線を構成することができる。
通信ネットワークNは、イントラネット等の専用ネットワークであり、あるいは送受信されるデータに関する暗号化など、適切なセキュリティ対策を導入する前提の下でインターネットとすることができる。
通信ネットワークNには、管理コンピュータ200が接続されている。この管理コンピュータ200は、例えば電力事業者に設置されている給電司令所の制御コンピュータであって、系統における送給電状況をモニタしつつ、いずれかの配電系統で停電が発生した場合、及び停電が解消することとなった場合に、その配電系統に含まれる本システム1が設置されている需要家に対して、停電情報として所定の通知を行う機能を備えているものである。なお、管理コンピュータ200と制御装置100との間は、無線通信回線で接続されるようにしてもよい。
次に、制御装置100についてより詳細に説明する。
図2は、本実施形態のシステム1で用いられる情報処理装置としての制御装置100のハードウェア構成を示す図である。
制御装置100はネットワーク通信機能を備えた一般的なコンピュータとしての構成を備えており、例えば、CPU102、メモリ104、記憶装置106、記録媒体読取装置108、通信インタフェース110、入力装置112、及び出力装置114を備えて構成されている。
記憶装置106は、本実施形態のシステムに係る停電時電力消費量抑制処理を実行するためのプログラム、繰り返し使用される固定データなどを格納する。記憶装置106に記憶されているプログラムがメモリ104に順次読み出され、CPU102がそのメモリ104に読み出されたプログラムを実行する。ここで、記憶装置106は例えばハードディスクドライブである。記録媒体読取装置108は、CD−ROM等の記録媒体116に記録されたプログラムやデータを読み取り、記憶装置106に格納することができる。
通信インタフェース110は、インターネット、LAN、専用線、無線通信回線等で形成されるネットワークを介して管理コンピュータ200とデータの送受信を行う。入力装置112は、キーボードやマウスを含む。また、出力装置114は、ディスプレイやプリンタを含む。
図3に、本実施形態に係る制御装置100の機能ブロック図を示す。ここに示す機能は、図2に示したハードウェア上のCPU102及びメモリ104によって、本実施形態に係る停電時電力消費量抑制プログラムに含まれる各機能ブロックが読み出され、実行されることにより実現される。I/Oインタフェース118は、これらの機能ブロックによって処理されるデータの入出力を管理する。
停電情報受信部120は、管理コンピュータ200から送信されてくる、停電が発生した旨の情報を受信する。停電発生時に具体的にどのような条件が成立したときにこの停電情報を制御装置100へ向けて送信するかは、本システム運用に関わるポリシーに対応して定めればよい。
本システム1の作動によって各需要家住戸600において電力使用に制限が加えられ、需要家に一定の不便を強いることとなるという観点からは、対象となる集合住宅500等の予備電源装置400の容量を勘案して、予測される停電解消までの時間が一定の閾値を上回ると判断されたときに停電情報を送信することとすればよい。停電情報の内容には、停電が発生した事象を示すデータのほか、制御装置100へ送信する必要がある適宜のデータを含めることができる。
電源切換部122は、停電情報受信部120が受信した停電情報を受けて、次の処理を行う。すなわち、系統電源開閉器320に開路信号を送信してこれを開路させ、停電している系統電源の高圧配電線300から集合住宅500の変圧器330以降の回路を切り離す。次いで、各住戸600のブレーカ切換リレーBRが停電時の状態に切り換わった旨を受信後、電力変換器420に運転モード切換信号を送信してその運転モードをDC/ACインバータモードとし、蓄電池410からの放電直流電流を交流電流に変換して棟内共用配線340に供給させる。
停電情報として停電が解消した旨の情報を管理コンピュータ200から受信した場合には、前記とは逆に、電力変換器420の運転モードを蓄電池410に充電するためのAC/DCコンバータモードに切り換え、また各住戸600のブレーカ切換リレーBRが平常時の状態に切り換えられたことを受信し、こうして集合住宅500側の系統電源からの受電準備が整った状態で、系統電源開閉器320を閉路させる。
なお、この電源切換部122により前記の平常時から停電時への切換、及び停電時から平常時への切換に先立って、「各住戸にて使用することができる電力量が変わる」旨の音声等による案内放送を集合住宅500の棟内に流してもよい。またこのような各住戸600への案内は、各住戸600にある電話や電子メールボックスなどに個別に送信するようにしてもよい。
ブレーカ切換制御部124は、停電情報受信部120が受信した停電情報を受けて、各住戸600の配電盤620にあるブレーカ切換リレーBRに切換信号を送信し、リレーBRを停電時の状態である、10AのブレーカB2が宅内配線に挿入される状態に切り換えさせる。停電情報として停電が解消した旨の情報を管理コンピュータ200から受信した場合には、前記とは逆に、各住戸600のブレーカ切換リレーBRを平常時の状態に切り換えて40AのブレーカB1が作動するようにする。
電力消費量受信部126は、停電時予備電源装置400が稼働した場合に、各住戸600における積算電力消費量に応じて一定の閾値まで使用したら該当するブレーカを強制的にトリップさせて以後電力使用ができないようにするという補足的な構成を設けたときに、各住戸600の電力量計610から電力量データを受信する。このような構成によれば、予備電源装置400が稼働中に各住戸600において使用することができる積算電力量の上限が規定されるので、各住戸600間での公平性が担保される。
なお、電力量データの送受信には、前記のPLC通信回線等、適宜の通信手段をもちいることができる。また、特に制御装置100に電力消費量受信部126を設けることなく、例えばブレーカ切換リレーBRに電流検出及び積算電力量算出機能を有する構成を設け、リレーBRで積算した電力量が一定の閾値に達したらすべてのブレーカを強制的にトリップさせるようにすることもできる。
次に、本実施形態における停電時電力消費量抑制システム1の制御装置100で実行される処理のフローについて、図4、図5のフローチャート等を参照しつつ説明する。まず図4は停電が発生したときに制御装置100が実行するフローを示す。
制御装置100のシステムが起動されると、停電情報受信部120は、管理コンピュータ200から停電情報を受信するのを待機する(S400、No)。
停電情報を受信すると(S400、Yes)、停電情報受信部120は、その情報を電源切換部122及びブレーカ切換制御部124へ送信するとともに、棟内放送装置等の報知手段にアクセスして「停電のため予備電源に切り換えること」及び「ブレーカの制限電流値を下げること」を各需要家住戸600に報知する(S402)。
次に、停電情報を受信した電源切換部122は、系統電源開閉器320に開路信号を送信して、系統電源開閉器320を開路させる(S404)。また停電情報を受信したブレーカ切換制御部124は、各住戸600のブレーカ切換リレーBRに対してブレーカ切換信号を送信する(S406)。ブレーカ切換信号送信後は一定時間各住戸600のリレーBRから切換完了したか否かの確認信号を待ち(S408、No)、確認信号を受信したら(S408、Yes)電源切換部122に通知する。通知を受けた電源切換部122は、予備電源装置400の電力変換器420に運転モード切換信号を送信して蓄電池410放電時のDC/ACインバータ運転モードとし、予備電源装置400から棟内共用配線340に電力を供給する(S410)。
予備電源装置400からの電力供給開始後、電力消費量受信部126は、各住戸600における電力使用量を電力量計610から適宜の通信回線を通じて受信しこれを積算して所定の閾値と比較する(S412、No)。積算電力量が所定の閾値に達したら(S412、Yes)、その住戸600について使用しうる最大積算電力量に達したと判定してその需要家住戸600のブレーカB2を強制トリップさせる(S414)。
このようにして、停電時でも各住戸600において必要最小限の電気器具は引き続き使用できるとともに、所定の最大積算電力量に達した住戸600については電力の供給が停止されることで、各住戸600についての公平性が保たれる。
なお、各住戸600で使用される電力量の積算及び監視処理(S412、S414)は、選択的にその構成を組み入れて実施しうるものであり、本発明に必須のものではない。また前記のように、この機能は例えばブレーカ切換リレーBRに組み込むこととすることもできる。
次に、図5を参照しながら本実施形態における停電時電力消費量抑制システム1の制御装置100で実行される、停電解消時(復電時)処理のフローについて説明する。
制御装置100の停電情報受信部120は、管理コンピュータ200から復電情報を受信するのを待機する(S500、No)。
復電情報を受信すると(S500、Yes)、停電情報受信部120は、その復電情報を電源切換部122及びブレーカ切換制御部124へ送信するとともに、棟内放送装置等の報知手段にアクセスして「停電が解消したため予備電源から通常の電力に切り換えること」及び「ブレーカの制限電流値を元に戻すこと」を各需要家住戸600に報知する(S502)。
次に、復電情報を受信したブレーカ切換制御部124は、各住戸600のブレーカ切換リレーBRに対してブレーカ切換信号を送信する(S504)。ブレーカ切換信号送信後は一定時間各住戸600のリレーBRから切換完了したか否かの確認信号を待ち(S506、No)、確認信号を受信したら(S506、Yes)、電源切換部122にその旨を通知する。各住戸600のブレーカ切換(復旧)が完了した旨の通知を受信した電源切換部122は、系統電源開閉器320に閉路信号を送信して、系統電源開閉器320を閉路させて系統電源からの電力供給を開始させる(S508、S510)。そして予備電源装置400の電力変換器420に運転モード切換信号を送信して蓄電池410充電時のAC/DCコンバータ運転モードとし、蓄電池410への充電を行わせる(S512)。
以上の実施形態にあっては、系統電源開閉器320、電力変換器420、ブレーカ切換リレーBRの動作、切換タイミングについて標準的と考えられるシーケンスによって説明したが、本発明の実施にあたっては、集合住宅500の変圧器330を含む受電設備の運転をも考慮して適用対象となる設備に応じた動作シーケンスを適切に採用することができる。
また本実施形態では集合住宅500に本発明を適用した場合について説明したが、予備電源装置400を有する戸建て住宅においても本発明を採用することができ、同様の効果を奏することができる。
さらにまた、予備電源装置400としては、本実施形態における蓄電池410を含む構成に限らず、原動機による発電機を備えた予備電源装置400であってもよい。その場合には、停電時の電力消費量を抑制しうることから、発電機の計画容量を抑えて低コスト化を図ることができる、あるいは停電時の発電機運転に伴う燃料消費を抑制することができるといった効果を奏するものである。
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る停電時電力消費量抑制システムによれば、停電時予備電源に切り替わったときに、需要家ごとの電力消費量を一定値以下に抑制することができ、予備電源の容量低減を図ることができ、あるいは予備電源の稼働時間延長を図ることができる。
前記受電電力量制限部が、制限電流値の異なる複数の開閉器を備えており、前記受電電力量制限制御部から前記制限電流値を低減する旨の信号を受信した場合に、通常作動している開閉器よりも制限電流値が小さい開閉器が作動するように回路構成を行う構成とすれば、停電時に需要家において使用しうる電流値が通常時よりも低く制限されるので、予備電源の容量低減又は稼働時間延長を図ることができる。
前記受電電力量制限部が、停電時でも電力が供給される第1の配電系統と、停電時に電力の供給が遮断される第2の配電系統とを備え、前記受電電力量制限制御部から前記制限電流値を低減する旨の信号を受信した場合に、前記第2の配電系統を遮断する構成とすれば、停電時であっても特定の負荷装置に予備電源から電力を供給することができるとともに、需要家単位での電力消費量を抑制することができる。
前記受電電力量制限部が、前記受電電力量制限制御部から前記制限電流値を低減する旨の信号を受信した場合に自身を通過する電流値を積算し、所定の電力量に達したと判断したときに、その需要家への電力供給を遮断する構成とすれば、停電時に需要家ごとに使用できる電力量の上限値が同一となり、需要家間での予備電源使用に関する公平性が保たれる。
前記需要家は、集合住宅における各住戸であり、前記予備電源は、当該集合住宅に設けられた、当該集合住宅における複数の住戸に共通の電源である構成とすれば、停電時でも、集合住宅における各需要家住戸で、予備電源の稼働中、必要最低限の電気器具を使用することができる。
以上、本発明について、その一実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
本発明の一実施形態に係る停電時電力消費量抑制システムのシステム構成図である。 図1の停電時電力消費量抑制システムに使用される制御装置のハードウェア構成図である。 図1の停電時電力消費量抑制システムに使用される制御装置の機能ブロック図である。 図1の停電時電力消費量抑制システムに使用される制御装置の停電発生時における処理フローを示すフローチャートである。 図1の停電時電力消費量抑制システムに使用される制御装置の停電解消時(復電時)における処理フローを示すフローチャートである。
符号の説明
1 停電時電力消費量抑制システム 100 制御装置(情報処理装置)
102 CPU 104 メモリ
106 記憶装置 108 記録媒体読取装置
110 通信インタフェース 112 入力装置
114 出力装置 116 記録媒体
118 I/Oインタフェース 120 停電情報受信部
122 電源切換部
124 ブレーカ切換制御部(受電電力量制限制御部)
126 電力消費量受信部 200 管理コンピュータ
300 高圧配電線 310 分岐線(高圧配電線310の)
320 系統電源開閉器 330 変圧器
340 棟内共用配線 350 引き込み線
360 棟内共用交流負荷 370 通信回線
400 予備電源 410 蓄電池
420 電力変換器 500 集合住宅
600 需要家住戸 610 電力量計
620 配電盤
BR ブレーカ切換リレー(受電電力量制限部)
B1、B2 ブレーカ(開閉器)
N 通信ネットワーク

Claims (7)

  1. 系統電源が停電したときに切り換えて利用することができる予備電源を備えている需要家における電力消費量を抑制するための情報処理システムであって、
    前記需要家にて受電することができる電力量を制限する受電電力量制限部と、
    停電が発生した事象を通知するための情報である停電情報を受信する停電情報受信部と、
    前記停電情報受信部から前記停電情報を受信した場合に、系統電源から電力を受電する系統電源受電回路を開放するとともに、前記予備電源が発生する電力を前記需要家に供給する予備電源回路を構成する電源切換部と、
    前記電源切換部が前記予備電源回路を構成する場合に、前記受電電力量制限部に前記制限電流値を低減させる信号を送信する受電電力量制限制御部と、を備えている
    ことを特徴とする情報処理システム。
  2. 請求項1に記載の情報処理システムであって、
    前記受電電力量制限部が、制限電流値の異なる複数の開閉器を備えており、前記受電電力量制限制御部から前記制限電流値を低減する旨の信号を受信した場合に、通常作動している開閉器よりも制限電流値が小さい開閉器が作動するように回路構成を行う
    ことを特徴とする情報処理システム。
  3. 請求項1に記載の情報処理システムであって、
    前記受電電力量制限部が、停電時でも電力が供給される第1の配電系統と、停電時に電力の供給が遮断される第2の配電系統とを備え、前記受電電力量制限制御部から前記制限電流値を低減する旨の信号を受信した場合に、前記第2の配電系統を遮断する
    ことを特徴とする情報処理システム。
  4. 請求項1に記載の情報処理システムであって、
    前記受電電力量制限部が、前記受電電力量制限制御部から前記制限電流値を低減する旨の信号を受信した場合に自身を通過する電流値を積算し、所定の電力量に達したと判断したときに、その需要家への電力供給を遮断する
    ことを特徴とする情報処理システム。
  5. 請求項1に記載の情報処理システムであって、
    前記需要家は、集合住宅における各住戸であり、前記予備電源は、当該集合住宅に設けられた、当該集合住宅における複数の住戸に共通の電源である
    ことを特徴とする情報処理システム。
  6. 請求項1に記載の情報処理システムで使用される情報処理装置であって、
    停電が発生した事象を通知するための情報である停電情報を受信する停電情報受信部と、
    前記停電情報受信部から前記停電情報を受信した場合に、系統電源から電力を受電する系統電源受電回路を開放するとともに、前記予備電源が発生する電力を前記需要家に供給する予備電源回路を構成する電源切換部と、
    前記電源切換部が前記予備電源回路を構成する場合に、需要家に設置されている受電電力量制限部に前記制限電流値を低減させる信号を送信する受電電力量制限制御部と、を備えている
    ことを特徴とする情報処理装置。
  7. 系統電源が停電したときに切り換えて利用することができる予備電源を備えている需要家における電力消費量を抑制するための方法であって、
    前記需要家にて受電することができる電力量を制限する受電電力量制限部を設け、
    停電が発生した事象を通知するための情報である停電情報を受信し、
    前記停電情報を受信した場合に、系統電源から電力を受電する系統電源受電回路を開放するとともに、前記予備電源が発生する電力を前記需要家に供給する予備電源回路を構成し、
    前記電源切換部が前記予備電源回路を構成する場合に、前記受電電力量制限部に前記制限電流値を低減させる信号を、前記受電電力量制限部へ送信する
    ことを特徴とする情報処理システム。
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