JP5734481B2 - 監視装置、電力切替方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、監視装置、電力切替方法及びプログラムに関する。
地球温暖化や、世界規模で進行する経済産業の発展にともない、エネルギー消費量の削減を目的とする取り組みが重要視されている。このような背景から、太陽光発電システムに代表される分散型の電源システムが普及しつつある(例えば特許文献1及び2参照)。また、最近では、災害時の非常用電源として、分散型の電源システムへの感心が高まっている。
一般家庭に設置される分散型の電源システムについては、太陽光発電システムを除き、蓄電した電力や発電した電力を商用の電力系統に潮流させることが禁止されている。そのため、停電時等に分散型の電源を使用するためには、商用電力系統と家庭内の電力系統(家庭内電力系統)とを切り離すなどの処置を講ずることが望ましい。
しかしながら、分散型の電源システムでは、家屋に設置された電気機器すべてに対して電力を供給し続けることは困難であるから、商用の電力系統が復旧した際には、家庭内電力系統を、速やかに商用電力系統に連系する必要がある。
特開2004−242458号公報 特開2007−209133号公報
商用電力系統に対する家庭内電力系統の解列及び連系は、商用電力系統の公共性から失敗が許されない。しかしながら、一般家庭に設置される分散型の電源システムのユーザは、電気の専門的な知識をもたないことがほとんどである。そのため、一旦解列した家庭内電力系統を、再度商用電源系統に連系するためには、ユーザの誤操作を防止する必要がある。
本発明は、上述の事情の下になされたもので、分散型の電源システムを有する家庭内電力系統を、安全に商用電力系統に連系することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係る監視装置は、
電力系統から蓄電手段及び負荷を解列するための第1解列手段の一次側に配置された解列手段であり、前記電力系統から前記蓄電手段及び前記負荷を解列するための第2解列手段の一次側に配置された第1電圧検出手段と、前記第1解列手段と前記第2解列手段との間に配置された第2電圧検出手段と、から前記電力系統の電圧を取得する電圧取得手段と、
前記電圧取得手段によって前記第1電圧検出手段から前記電力系統の電圧が取得されなくなった場合に、前記第1解列手段及び前記第2解列手段に指令して、前記電力系統から前記蓄電手段及び前記負荷を解列し、前記電力系統から前記蓄電手段及び前記負荷が解列しているときに、前記電圧取得手段によって前記第1電圧検出手段及び前記第2電圧検出手段から前記電力系統の電圧が取得された場合に、前記第1解列手段に指令して、前記電力系統に前記蓄電手段及び前記負荷を連系する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る監視装置よれば、電力系統の連系を安全に行うことができる。
第1の実施形態に係る配電盤、及び負荷等を示すブロック図である。 配電盤のブロック図である。 主幹ブレーカ二次側の家庭内電力系統を示す図である。 監視装置及び蓄電ユニットのブロック図である。 解列処理を示すフローチャートである。 連系処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る配電盤、及び負荷等を示すフローチャートである。 監視装置に接続される入力装置を示す図である。 配電盤の変形例を説明するための図である。 配電盤の変形例を説明するための図である。 第3の実施形態に係る配電盤、及び負荷等を示すブロック図である。 解列処理を示すフローチャートである。 連系処理を示すフローチャートである。 変形例に係る配電盤のブロック図である。 第4の実施形態に係る配電盤、及び負荷等を示すブロック図である。 配電盤の配線図である。 誤結線検出処理を示すフローチャートである。
《第1の実施形態》
以下、本発明の第1の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。図1は本実施形態に係る配電盤30と、当該配電盤30を介して、単相3線式の商用電力系統に接続される負荷40等を示すブロック図である。
負荷40は、例えば家屋10で使用される電気機器であり、例えば空調機、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、テレビ、パーソナルコンピュータ等の家電である。負荷40それぞれは、配電盤30に接続されている。
図2は、配電盤30のブロック図である。図2に示されるように、配電盤30は、主幹ブレーカ31、遠隔遮断ブレーカ32、コンタクタ33、複数の分岐ブレーカ34を備えている。
主幹ブレーカ31は、電力会社の電力系統(以下、商用電力系統という)と、家屋10の電力系統(以下、家庭内電力系統という)とを区分する遮断器である。この主幹ブレーカ31は、商用電力系統から家庭内電力系統へ過電流が流れた場合等に、商用電力系統と連系する家庭内電力系統を、商用電力系統から解列する。図1に示されるように、商用電力系統は、電力量計20を介して配電盤30の内部に引き込まれ、主幹ブレーカ31の一次側に接続されている。
遠隔遮断ブレーカ32は、主幹ブレーカ31の二次側に設けられている。この遠隔遮断ブレーカ32は、監視装置60からの遮断指令によって動作し、主幹ブレーカ31と同様に、商用電力系統に対して家庭内電力系統を連系し、また解列する。
遠隔遮断ブレーカ32の一次側には、電圧検出変圧器VT1と1組の変流器CT1が設けられている。また、遠隔遮断ブレーカ32に二次側には、電圧検出変圧器VT2と1組の変流器CT2が設けられている。
図3は、主幹ブレーカ31の二次側の家庭内電力系統を示す図である。図3に示されるように、家庭内電力系統は、中性線路L0と、電源線路L1,L2から構成され、中性線路L0は接地されている。そして、電圧検出変圧器VT1,VT2は、電源線路L1,L2に接続されている。この電圧検出変圧器VT1,VT2の二次側には、電源線路L1,L2間の電圧に比例した電圧が現れる。
また、1組の変流器CT1,CT1は、それぞれ電源線路L1,L2に設けられ、変流器CT1,CT1の二次側の電流は、電源線路L1,L2を流れる電流に比例した電流値となる。
コンタクタ33は、遠隔遮断ブレーカ32の二次側に設けられている。このコンタクタ33は、監視装置60からの開閉指令によって電磁的に動作し、商用電力系統と家庭内電力系統とを連系し、また解列する。
図3に示されるように、コンタクタ33は、電源線路L1に設けられた接点33aと、中性線路L0に設けられた接点33bと、電源線路L2に設けられた接点33cとを有している。それぞれの接点33a〜33cは、監視装置60からの開閉指令に同期して動作し、接点33a〜33cが開となったときに商用電力系統から家庭内電力系統が解列され、接点33a〜33cが閉となったときに商用電力系統に家庭内電力系統が連系する。このコンタクタ33では、接点33bが開になり、中性線路L0が開路された場合には、コンタクタ33の二次側の中性線路L0が接地される。
図2に示されるように、分岐ブレーカ34は、コンタクタ33の二次側に相互に並列になった状態で設けられている。これらの分岐ブレーカ34それぞれは、負荷40及び蓄電ユニット50ごとに設けられている。この分岐ブレーカを開閉させることで、電力系統から負荷40及び蓄電ユニット50を切り離すことができる。
上述した、主幹ブレーカ31、遠隔遮断ブレーカ32、コンタクタ33、及び分岐ブレーカ34それぞれは、金属製或いは樹脂製の筐体に収容されている。
図4は、監視装置60及び蓄電ユニット50のブロック図である。蓄電ユニット50は、商用電力系統から供給される電力を蓄電するためのユニットである。この蓄電ユニット50は、図4に示されるように、インバータ51及び蓄電池52を有している。
蓄電池52は、電解液が充填された複数のセルからなるバッテリーである。商用電力系統の交流電圧は、インバータ51によって直流電圧に変換され、蓄電池52に印加される。これにより、蓄電池52に電荷が蓄積される。また、商用電力系統がブラックアウトしたときには、蓄電池52の直流電圧がインバータ51によって交流電圧に変換され家庭内電力系統へ印加される。これにより、蓄電ユニット50から、家庭内電力系統へ電力が供給される。また、商用電力系統のブラックアウトの際には、蓄電ユニット50から、監視装置60へも電力が供給される。
インバータ51による交流直流変換、及び直流交流変換は監視装置60の指示に基づいて行われる。これにより、蓄電ユニット50は、商用電力系統と同期して連系することが可能となる。
図4に示されるように、監視装置60は、CPU(Central Processing Unit)61、主記憶部62、補助記憶部63、インタフェース部64、及び上記各部を相互に接続するシステムバス65を有している。
CPU61は、補助記憶部63に記憶されているプログラムに従って、後述する所定の処理を実行する。
主記憶部62は、RAM(Random Access Memory)等を含んで構成されている。この主記憶部62は、CPU61の作業領域として用いられる。
補助記憶部63は、ROM(Read Only Memory)、磁気ディスク、半導体メモリ等の不揮発性メモリを含んで構成されている。この補助記憶部63には、後述する処理を実行するためのプログラムや、パラメータなどが記憶されている。
インタフェース部64は、シリアルインタフェース、或いはアナログ信号を受信するためのアナログインタフェースを有している。このインタフェース部64には、図2を参照するとわかるように、電圧検出変圧器VT1,VT2の二次側端子と、変流器CT1,CT2の二次側端子が、ケーブルを介して接続されている。また、インタフェース部64には、蓄電ユニット50のインバータ51、遠隔遮断ブレーカ32、及びコンタクタ33が接続されている。
CPU61は、インタフェース部64を介して、電圧検出変圧器VT1,VT2の二次側電圧、及び変流器CT1,CT2の二次側電流を計測することで、遠隔遮断ブレーカ32の一次側電圧V1及び二次側電圧V2と、遠隔遮断ブレーカ32の一次側電流I1及び二次側電流I2とを間接的に計測することができる。
そして、CPU61は、一次側電圧V1,二次側電圧V2,一次側電流I1,二次側電流I2に基づいて、商用電力系統から家庭内電力系統へ潮流する電力、及び家庭内電力系統から商用電力系統へ逆潮流する電力を算出することができる。CPU61は、商用電力系統へ電力が逆潮流する場合には、蓄電ユニット50を構成するインバータ51の出力を制御して、逆潮流を制限する。
CPU61は、インバータに対して、蓄電指令を出力することで、蓄電池52に電力を蓄電することができる。また、放電指令を出力することで、蓄電池52に蓄電された電力を、家庭内電力系統へ供給することができる。
CPU61は、遠隔遮断ブレーカ32へ遮断指令を出力することで、遠隔遮断ブレーカ32を動作させて、商用電力系統から家庭内電力系統を解列することができる。また、CPU61は、コンタクタ33へ遮断指令を出力することで、商用電力系統から家庭内電力系統を解列することができる。そして、コンタクタに投入指令を出力することで、商用電力系統へ家庭内電力系統を連系することができる。
次に、上述のように構成された監視装置60による解列処理について説明する。図5は、監視装置60のCPU61によって実行される解列処理を示すフローチャートである。以下、図5を参照しつつ解列処理について説明する。この解列処理は、商用電力系統の電圧が健全であって、蓄電ユニット50が充電されている状態のときに実行される。
まず、ステップS201では、CPU61は、商用電力系統にブラックアウトが発生したか否かを判断する。商用電力系統がブラックアウトした場合には、一次側電圧V1がほぼ零になり閾値以下になる。そこで、CPU61は、一次側電圧V1と閾値とを比較する。そして、一次側電圧V1が閾値以下である場合には、ブラックアウトが発生したと判断し(ステップS201:Yes)、次のステップS202へ移行する。なお、ブラックアウトと判断する際に、一次側電圧V1に基づいて判断せず、商用電力系統の周波数(例えば、系統電圧ゼロクロス)を検出し、検出した周波数に基づいて、ブラックアウトを検出することとしてもよい。また、他の判断基準に基づいて、ブラックアウトを検出することとしてもよい。
ステップS202では、CPU61は、コンタクタ33へ遮断指令を出力することで、コンタクタ33を開放する。
次のステップS203では、CPU61は、遠隔遮断ブレーカ32へ遮断指令を出力することで、遠隔遮断ブレーカ32を開放する。これにより。家庭内電力系統は、コンタクタ33と遠隔遮断ブレーカ32とによって、商用電力系統から解列された状態になる。
次のステップS204では、CPU61は、蓄電ユニット50のインバータ51へ、放電指令を出力する。これにより、インバータ51によって、直流交流変換が実行され、蓄電ユニット50の蓄電池52に蓄積された電力が、監視装置60と家庭内電力系統に接続される負荷40へ供給される。ステップS204の処理が終了すると、CPU61は、解列処理を終了する。
図6は、監視装置60のCPU61によって実行される連系処理を示すフローチャートである。以下、図6を参照しつつ連系処理について説明する。この連系処理は、商用電力系統がブラックアウトから復旧したときに実行される。
まず、ステップS301では、CPU61は、商用電力系統の電圧が復旧したか否かを判断する。商用電力系統がブラックアウトから復旧した場合には、商用電力系統の電圧が定格電圧程度になる。そこで、CPU61は、一次側電圧V1と閾値とを比較する。そして、一次側電圧V1が閾値より大きい場合には、商用電力系統が復旧したと判断し(ステップS301:Yes)、次のステップS302へ移行する。
ステップS302では、CPU61は、遠隔遮断ブレーカ32が投入されたか否かを判断する。図2を参照するとわかるように、監視装置60によって遮断された遠隔遮断ブレーカ32が再投入されていない場合には、当該遠隔遮断ブレーカ32の二次側に電圧が現れない。このため、二次側電圧V2は零になる。一方、監視装置60によって遮断された遠隔遮断ブレーカ32が、ユーザによって投入された場合には、商用電力系統の電圧が、当該遠隔遮断ブレーカ32の二次側に現れる。このため、二次側電圧V2は定格電圧とほぼ等しくなる。
CPU61は、二次側電圧V2を監視して、二次側電圧V2が閾値以下の場合には、遠隔遮断ブレーカ32が投入されていないと判断し(ステップS302:No)、ステップS301に戻る。以下ステップS302での判断が肯定されるまで、ステップS301,S302の処理を繰り返し実行する。
一方、CPU61は、二次側電圧V2が閾値より大きくなった場合には、遠隔遮断ブレーカ32が投入されたと判断し(ステップS302:Yes)、次のステップS303へ移行する。
ステップS303では、CPU61は、蓄電ユニット50のインバータ51に蓄電指令を出力する。これにより、蓄電ユニット50から家庭内電力系統への電力の供給が停止する。
次のステップS304では、CPU61は、コンタクタ33へ投入指令を出力する。これにより、コンタクタ33が投入され、商用電力系統へ家庭内電力系統が連系する。同時に、蓄電ユニット50の蓄電池への充電が開始される。ステップS304の処理が終了すると、CPU61は、連系処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態では、監視装置60、遠隔遮断ブレーカ32、コンタクタ33、及び電圧検出変圧器VT1,VT2によって、電源切替装置が構成されている。そして、監視装置60は、商用電力系統がブラックアウトから復帰した後に、遠隔遮断ブレーカ32の一次側電圧V1と二次側電圧V2が定格電圧となっているか否かを確認する(ステップS301,S302)。そして、一次側電圧V1と二次側電圧V2の双方が定格電圧となったときに(ステップS301,S302:Yes)、コンタクタ33を動作させて、家庭内電力系統を商用電力系統に連系する(ステップS304)。
商用電力系統がブラックアウトしている場合には、一次側電圧V1がほぼ零になる。このため、商用電力系統が無電圧のうちに、遠隔遮断ブレーカ32とコンタクタ33によって、家庭内電力系統が商用電力系統に連系することがなくなる。これにより、商用電力系統がブラックアウトから復旧することで、ユーザの意思に反して、家庭内電力系統が充電されることがなくなる。その結果、ユーザの安全が確保される。
また、ユーザによって遠隔遮断ブレーカ32が投入されていない場合には、二次側電圧V2がほぼ零になる。このため、商用電力系統がブラックアウトから復旧した後に、家庭内電力系統が、ユーザの意思に反して、商用電力系統に連系することがなくなる。これにより、ユーザの意思に反して、家庭内電力系統が商用電力系統に連系され充電されることがなくなる。その結果、ユーザの安全が確保される。
一方で、商用電力系統がブラックアウトから復旧することで一次側電圧V1が定格電圧になった後に、ユーザによって遠隔遮断ブレーカ32が投入された場合には、一次側電圧V1及び二次側電圧V2がともに定格電圧になり、連系手段によってコンタクタ33が投入され、家庭内電力系統が商用電力系統へ速やかに連系する。このため、ユーザは遠隔遮断ブレーカ32の投入以外に、複雑な作業をする必要がなくなる。その結果、商用電力系統及びユーザの安全が確保される。
以上のように、本実施形態では、ユーザの意思に反する系統の連系が回避され、結果的に、蓄電ユニット50を有する家庭内電力系統を、安全に商用電力系統へ連系することが可能となる。
また、本実施形態では、商用電力系統へ家庭内電力系統が連系される際に、監視装置60から蓄電ユニット50へ蓄電指令が出力される。このため、予期せぬ電力系統の連系から、蓄電ユニット50を保護することができる。
《第2の実施形態》
次に、本発明の第2の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。なお、第1の実施形態と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。
図7は、本実施形態に係る配電盤30Aと、当該配電盤30Aを介して、単相3線式の商用電力系統に接続される負荷40及び太陽光発電ユニット80等を示す図である。図7に示されるように、本実施形態に係る配電盤30Aは、変流器CT2がコンタクタ33の二次側に設けられ、当該変流器CT2とコンタクタ33との間に分岐ブレーカ35を介して、太陽光発電ユニット80が接続されている点で、第1の実施形態に係る配電盤30と相違している。
太陽光発電ユニット80は、例えば家屋10の屋根に配置される太陽電池パネルと、太陽電池パネルによる起電力を直流交流変換するインバータを有している。
本実施形態では、変流器CT2の二次側で分岐した家庭内電力系統に、太陽光発電ユニット80が接続されている。このため、変流器CT2の二次側電流I2の向きを監視することで、蓄電ユニット50から家庭内電力系統へ供給される電力が、商用電力系統に逆潮流しているか否かを簡単に判断することができる。したがって、商用電力系統への逆潮流を速やかに発見して、蓄電ユニット50のインバータ51を制御することで、商用電力系統への逆潮流を回避でき、ひいては公共性のある商用電力系統の安全性を確保することが可能となる。一方、商用電力系統への逆潮流が認められている太陽光発電ユニットからの電力については、特に制御をする必要がなく、装置の構成をシンプルにすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態によって限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、商用電力系統がブラックアウトから復旧した場合には、ユーザによって遠隔遮断ブレーカ32が操作され、当該遠隔遮断ブレーカ32の二次側電圧V2が定格電圧になったことをトリガとして(ステップS302:Yes)、コンタクタ33が動作し、商用電力系統に家庭内電力系統が連系する(ステップ304)。
これに限らず、例えば図8に示されるように、監視装置60に接続される入力装置70を設け、ユーザがこの入力装置70へ投入指令を入力したときに、監視装置60が、コンタクタ33を動作させて、商用電力系統に家庭内電力系統を連系させることとしてもよい。このように、遠隔遮断ブレーカ32の操作に代えて、ユーザからの入力指令をトリガとして系統の連系を実現することで、遠隔遮断ブレーカ32を省略して電源切替装置を実現することができる。
上記実施形態では、遠隔遮断ブレーカ32が、監視装置60によっても操作が可能な遮断器である場合について説明した。これに限らず、一例として図9に示されるように、遠隔遮断ブレーカ32に代えて、コンタクタ33を直列に接続することとしてもよい。コンタクタ33は、ユーザが直接操作することができない。このため、監視装置60は、入力装置70を介してユーザからの投入指令を受信した際に、コンタクタ33を動作させる。
また、遠隔遮断ブレーカ32やコンタクタ33に、開閉状態を示す接点がある場合には、系統の電圧を監視することなく、一次側電圧V1とコンタクタ33の接点から電力系統の連系状態を判断することができる。この場合には、二次側電圧V2を計測するための電圧検出変圧器VT2を省略してもよい。
上記実施形態では、負荷40、蓄電ユニット50、太陽光発電ユニット80が、分岐ブレーカ34,35に直接接続されている場合について説明した。これに限らず、例えば図10に示されるように、負荷40等は、端子30aを介して分岐ブレーカ34,35に接続されていてもよい。
上記実施形態では、監視装置60が、配電盤30,30Aとは別個に設けられている場合について説明した。これに限らず、監視装置60として、マイクロコンピュータを用い、当該監視装置を配電盤30,30Aに収容することとしてもよい。
上記実施形態に係る蓄電ユニット50は、家屋10に設置されたバックアップ専用のユニットであってもよいし、例えば家庭内電力系統に接続された電気自動車のバッテリーとインバータから構成される蓄電ユニットであってもよい。また、蓄電ユニット50は、風力発電装置とバッテリーとを備える蓄電ユニット等であってもよい。
上記実施形態では、監視装置60がコンタクタ33を動作させる場合について説明した。これに限らず、コンタクタ33としてラッチ式のものを使用することで、ユーザが直接コンタクタ33を操作することが可能となる。
上述した、遠隔遮断ブレーカ32、コンタクタ33、複数の分岐ブレーカ34の仕様は、家屋10の規模等によって異なる。このため、これらの機器は、主幹ブレーカ31の二次側に配置することが望ましい。
《第3の実施形態》
次に、本発明の第3の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。なお、上記実施形態と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。
図11は、本実施形態に係る配電盤30Bと、当該配電盤30Bを介して、単相3線式の商用電力系統に接続される負荷40等を示す図である。図11に示されるように、本実施形態に係る配電盤30Bは、遠隔遮断ブレーカ32及びコンタクタ33に代わる2つの開閉器36を有している点で、上記実施形態に係る配電盤30,30Aと相違している。
開閉器36は、商用電力系統と家庭内電力系統とを切り離すためのラッチ式開閉器である。この開閉器36は、接点同士を離間するための引き外しコイルと、接点同士を接触させる投入コイルを有している。そして、開閉器36は、監視装置60から2値のパルス信号Soが出力されると、パルス信号の立ち上がりに同期してオープンとなる。また、監視装置60から2値のパルス信号Scが出力されると、パルス信号の立ち上がりに同期してクローズする。開閉器36は、クローズとなった後は、機械的にクローズとなった状態を維持する。このため、停電により電力の供給が停止した場合であっても、商用電力系統と家庭内電力系統とが自動的に解列されることがなく、双方の電力系統が連系した状態が維持される。
監視装置60は、ユーザからの解列指令が入力装置70に入力されると、パルス信号Soを所定の時間だけハイレベルにする。これにより、開閉器36がそれぞれオープンとなり、商用電力系統から家庭内電力系統が解列する。また、監視装置60は、ユーザからの投入指令が入力装置70に入力されると、パルス信号Scを所定の時間だけハイレベルにする。これにより、開閉器36がそれぞれクローズして、商用電力系統に家庭内電力系統が連系する。
次に、本実施形態に係る監視装置60による解列処理について説明する。図12は、監視装置60のCPU61によって実行される解列処理を示すフローチャートである。以下、図12を参照しつつ解列処理について説明する。この解列処理は、商用電力系統の電圧が健全であって、蓄電ユニット50が充電されている状態のときに実行される。
まず、ステップS201では、CPU61は、商用電力系統にブラックアウトが発生したか否かを判断する。商用電力系統がブラックアウトした場合には、一次側電圧V1がほぼ零になり閾値以下になる。そこで、CPU61は、一次側電圧V1と閾値とを比較する。そして、一次側電圧V1が閾値以下である場合には、ブラックアウトが発生したと判断し(ステップS201:Yes)、次のステップS211へ移行する。
なお、本実施形態に係る2つの開閉器36それぞれは、機械的にクローズとなった状態を維持するノーマルクローズ型の開閉器36である。そのため、開閉器36は、ブラックアウトが発生した後も、ユーザからの解列指示が入力装置70に入力されるまでは、クローズとなった状態を維持する。
ステップS211では、CPU61は、家庭内電力系統を商用電力系統から解列するための解列指示が、入力装置70に入力されたか否かを判断する。ユーザからの解列指示が入力装置70に未だ入力されていない場合には(ステップS211:No)、CPU61は、ステップS201へ戻る。以降、CPU61は、ステップS211での判断が肯定されるまで、ステップS201、S211の処理を繰り返し実行する。
一方、ブラックアウトが発生した後に、ユーザからの解列指示が入力装置70に入力された場合には(ステップS211:Yes)、CPU61は、ステップS212へ移行する。
ステップS212では、CPU61は、2つの開閉器36をそれぞれオープンにする。これにより、家庭内電力系統は、2つの開閉器36によって、商用電力系統から解列された状態になる。
次のステップS204では、CPU61は、蓄電ユニット50のインバータ51へ、放電指令を出力する。これにより、インバータ51によって、直流交流変換が実行され、蓄電ユニット50の蓄電池52に蓄積された電力が、監視装置60と家庭内電力系統に接続される負荷40へ供給される。CPU61は、ステップS204の処理が完了すると、解列処理を終了する。
図13は、監視装置60のCPU61によって実行される連系処理を示すフローチャートである。以下、図13を参照しつつ連系処理について説明する。この連系処理は、商用電力系統がブラックアウトから復旧したときに実行される。
まず、ステップS301では、CPU61は、商用電力系統の電圧が復旧したか否かを判断する。商用電力系統がブラックアウトから復旧した場合には、商用電力系統の電圧が定格電圧程度になる。そこで、CPU61は、一次側電圧V1と閾値とを比較する。そして、一次側電圧V1が閾値より大きい場合には、商用電力系統が復旧したと判断し(ステップS301:Yes)、次のステップS311へ移行する。
ステップS311では、CPU61は、家庭内電力系統へ商用電力系統を連系するための連系指示が、入力装置70に入力されたか否かを判断する。ユーザからの連系指示が入力装置70に未だ入力されていない場合には(ステップS311:No)、CPU61は、ステップS301へ戻る。以降、CPU61は、ステップS311での判断が肯定されるまで、ステップS301、S311の処理を繰り返し実行する。
一方、ブラックアウトが発生した後に、ユーザからの連系指示が入力装置70に入力された場合には(ステップS311:Yes)、CPU61は、ステップS303へ移行する。
ステップS303では、CPU61は、蓄電ユニット50のインバータ51に蓄電指令を出力する。これにより、蓄電ユニット50から家庭内電力系統への電力の供給が停止する。
次のステップS312では、CPU61は、パルス信号Scをハイレベルにすることにより、開閉器36それぞれをクローズする。これにより、商用電力系統へ家庭内電力系統が連系する。同時に、蓄電ユニット50の蓄電池への充電が開始される。
なお、本実施形態に係る2つの開閉器36それぞれは、機械的にクローズとなった状態を維持するノーマルクローズ型の開閉器36である。そのため、開閉器36は、ブラックアウトが発生した後も、ユーザからの解列指示が入力装置70に入力されるまでは、クローズとなった状態を維持している。開閉器36がクローズとなっているときには、ステップS312の処理によって、パルス信号Scがハイレベルになったとしても、開閉器36が動作することはなく、クローズとなった状態がそのまま維持される。CPU61は、ステップS312の処理が完了すると、連系処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態では、商用電力系統にブラックアウトが発生した場合には、CPU61によって、ユーザからの解列指示が入力装置70に入力されたか否かが判断される(ステップS211)。そして、ユーザからの解列指示があった場合に限り、開閉器36がオープンとなって商用電力系統から家庭内電力系統が解列され(ステップS212)、その後、蓄電ユニット50から負荷40への電力供給が始まる。このため、ユーザの意思に反する蓄電ユニット50の放電を防止することができる。その結果、不必要に商用電力系統から家庭内電力系統が解列することがなくなり、ユーザの意思に従った家庭内電力系統の安定的な運用が可能となる。
特に、ユーザの介入が困難な数秒間の停電の際には、商用電力系統から家庭内電力系統が意味なく解列することがなくなる。このため、FRT(Fault Ride Through)性能を飛躍的に向上させることが可能となる。
また、落雷等によって、商用電力系統が数分程度停電したときには、ACラッチ型の開閉器であれば商用電力系統から家庭内電力系統が解列してしまうが、機械式ラッチ型の開閉器であれば、商用電力系統と家庭内電力系統との連系が維持される。このため、数分間の停電後に商用電力系統が復旧した場合には、商用電力系統の復旧と同時に家庭内電力系統も復旧する。これにより、FRT性能の向上が可能となる。
具体的には、ユーザの外出中に、商用電力系統が数秒間或いは数分間ブラックアウトし、その後商用電力系統が復旧した場合には、ユーザは、帰宅後、家庭内電力系統を介して電力が供給される電気機器を通常通り使用することができる。また、ユーザの意思に反して、自動的に蓄電ユニット50の放電が開始されることがなくなるため、不必要な放電により、蓄電ユニット50の寿命が短くなることが回避される。その結果、蓄電ユニット50として安価なものを用いることができ、さらには、当該蓄電ユニット50のランニングコストを低減することができる。
本実施形態に係る配電盤30Bを構成する開閉器36は、一旦クローズすると機械的にクローズした状態を維持するノーマルクローズ型の開閉器である。したがって、商用電力系統と家庭内電力系統との連系を維持するための電力の消費が抑制される。
本実施形態に係る配電盤30Bでは、2つの開閉器36が直列に接続されている。これにより、一方の開閉器36の接点が溶着した場合にも、商用電力系統から家庭内電力系統を解列することができる。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、直列に接続された3つ以上の開閉器36によって配電盤が構成されていてもよい。
本実施形態では、開閉器36が、一旦クローズになった後は、機械的にクローズとなった状態を維持するノーマルクローズ型の開閉器である場合について説明した。これに限らず、開閉器36は、一旦オープンになった後は、機械的にオープンとなった状態を維持するノーマルオープン型の開閉器であってもよい。この場合は、商用電力系統と家庭内電力系統との解列を維持するための電力の消費が抑制される。
本実施形態では、家庭内電力系統が負荷のみで構成されている場合について説明した。これに限らず、例えば図14に示される配電盤30Cのように、直列に接続された開閉器36の二次側に、太陽光発電ユニット80が接続されていてもよい。配電盤30Cでは、ステップS303の処理によって、蓄電ユニット50が放電を停止すると、太陽光発電ユニット80による、蓄電ユニット50の充電が開始される。また、ステップS312の処理によって、太陽光発電ユニット80による余剰電力の売電が開始される。
《第4の実施形態》
次に、本発明の第4の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。なお、上記実施形態と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。
図15は、本実施形態に係る配電盤30D、30Eと、当該配電盤30D,30Eを介して、単相3線式の商用電力系統に接続される負荷40等を示す図である。図15に示されるように、本実施形態は、2つの配電盤30D,30Eを介して負荷40が商用電力系統に接続されている点と、主幹ブレーカ31に代わる漏電遮断器(ELCB:Earth Limited Circuit Breaker)37を備えている点で、上記実施形態と相違している。
配電盤30Dは、漏電遮断器37、2つの開閉器36、蓄電ユニット50が接続される分岐ブレーカ34、及び太陽光発電ユニット80が接続される分岐ブレーカ35を備えている。また、配電盤30Eは、分岐ブレーカ34の一次側に接続される漏電遮断器37、及び負荷40が接続される分岐ブレーカ34を備えている。
配電盤30Dを構成する漏電遮断器37は、商用電力系統の零相電流が閾値以上になった場合に動作する。当該漏電遮断器37が動作することにより、商用電力系統から家庭内電力系統が切り離される。また、配電盤30Eを構成する漏電遮断器37は、負荷40を流れる零相電流が閾値以上になった場合に動作する。当該漏電遮断器37が動作することにより、商用電力系統から負荷40が切り離される。
図16は、配電盤30Dの配線図である。図16に示されるように、配電盤30Dには、電圧検出変圧器VT1,VT1と、変流器CT1,CT1、CT2,CT2、CT31,CT3が収容されている。
電圧検出変圧器VT1の一次側は、漏電遮断器37の二次側の中性線路L0と電源線路L1とに接続されている。そして、電圧検出変圧器VT1の一次側は、漏電遮断器37の二次側の中性線路L0と電源線路L2とに接続されている。電圧検出変圧器VT1,VT1の二次側には、これらの電圧検出変圧器VT1,VT1の一次側に印加される電圧に比例した大きさの電圧V1,V1が現れる。
変流器CT1,CT1の一次側は、漏電遮断器37の二次側の電源線路L1,L2にそれぞれ接続されている。変流器CT2,CT2の一次側は、蓄電ユニット50が接続される分岐ブレーカ34の一次側の電源線路L1,L2にそれぞれ接続されている。変流器CT3,CT3の一次側は、太陽光発電ユニット80が接続される分岐ブレーカ35の一次側の電源線路L1,L2にそれぞれ接続されている。
それぞれの変流器の二次側の電流は、変流器の一次側が接続される電源線路L1,L2の電流に比例した値となる。このため、変流器CT1,CT1の二次側の電流I1,I1は、商用電力系統と家庭内電力系統との間に流れる電流に比例した値となる。また、変流器CT2,CT2の二次側の電流I2,I2は、蓄電ユニット50へ流入する充電電流或いは蓄電ユニット50から流出する放電電流と、宅内の負荷40での消費電流とを合算した電流に比例した値となる。また、変流器CT3,CT3の二次側の電流I3,I3は、太陽光発電ユニット80から流出する発電電流に比例した値となる。
なお、各変流器における電流の向きは、商用電力系統から家庭内電力系統を構成する各機器へ向かう方向を正の方向とする。
各変流器の二次側電流I1,I2,I3を監視することで、太陽光発電ユニット80から商用電力系統へ逆潮流する電力等を検出することができる。例えば、二次側電流I2が零以上であれば蓄電された電力が、商用電力系統に逆潮流していないと判断できる。
また、二次側電流I1,I2,I3を監視することで変流器CT1〜CT3の誤結線を検出することができる。以下、監視装置60が実行する誤結線検出処理について、図17に示されるフローチャートを参照して説明する。この誤結線検出処理は、入力装置70にユーザからの開始指令が入力された場合に実行される。
まず、監視装置60は、太陽光発電ユニットを停止する(ステップS401)。これにより、I1=I2の関係が成立する。このため、二次側電流I1の値に対する二次側電流I2の相対値を用いて、誤結線の検出が可能となる。
次に、監視装置60は、二次側電流I1と二次側電流I2とを比較して(ステップS402)、双方の値が等しい場合は(ステップS402:Yes)、変流器CT1と変流器CT1の向きと、接続された電源線が等しいと判断する(ステップS403)。
監視装置60は、二次側電流I1の値と二次側電流I2の値が異なる場合には(ステップS402:No)、二次側電流I1の値と、二次側電流I2の値に−1を乗じた値とを比較する(ステップS404)。そして、双方の値が等しい場合には(ステップS404:Yes)、変流器CT1と変流器CT2の向きは異なるが、接続された電源線は等しいと判断する(ステップS405)。
監視装置60は、二次側電流I1の値と、二次側電流I2の値に−1を乗じた値とを比較して、双方の値が異なる場合には(ステップS404:No)、二次側電流I1の値と二次側電流I2の値とを比較する(ステップS406)。そして、監視装置60は、双方の値が等しい場合には(ステップS406:Yes)、変流器CT1と変流器CT2の向きと、接続された電源線が等しいこと判断する(ステップS407)。
監視装置60は、二次側電流I1の値と二次側電流I2の値とを比較して、双方の値が異なる場合には(ステップS406:No)、二次側電流I1の値と、二次側電流I2の値に−1を乗じた値とを比較する(ステップS408)。そして、監視装置60は、双方の値が等しい場合には(ステップS408:Yes)、変流器CT1と変流器CT2の向きは異なるが、接続された電源線は等しいと判断する(ステップS409)。
また、監視装置60は、二次側電流I1の値と、二次側電流I2の値に−1を乗じた値とを比較して、双方の値が異なる場合には(ステップS408:No)、変流器に断線が生じていると判断する(ステップS420)。
監視装置60は、変流器CT1と変流器CT2の向きと、接続された電源線が等しいと判断したとき(ステップS403)、或いは、変流器CT1と変流器CT2の向きは異なるが、接続された電源線は等しいと判断したときは(ステップS405)、二次側電流I1の値と二次側電流I2の値とを比較する(ステップS410)。そして、監視装置60は、双方の値が等しい場合には(ステップS410:Yes)、変流器CT1と変流器CT2の向きと、接続された電源線が等しいと判断する(ステップS411)。
監視装置60は、二次側電流I1の値と二次側電流I2の値とを比較して、双方の値が異なる場合には(ステップS410:No)、二次側電流I1の値と、二次側電流I2の値に−1を乗じた値とを比較する(ステップS412)。そして、監視装置60は、双方の値が等しい場合には(ステップS412:Yes)、変流器CT1と変流器CT2の向きは異なるが、接続された電源線は等しいと判断する(ステップS413)。
また、監視装置60は、二次側電流I1の値と、二次側電流I2の値に−1を乗じた値とを比較して、双方の値が異なる場合には(ステップS412:No)、変流器に断線が生じていると判断する(ステップS420)。
監視装置60は、変流器CT1と変流器CT2の向きと、接続された電源線が等しいことが確認できたとき(ステップS407)、或いは、変流器CT1と変流器CT2の向きは異なるが、接続された電源線は等しいことが確認できたとき(ステップS409)は、二次側電流I1の値と二次側電流I2の値とを比較する(ステップS414)。そして、監視装置60は、双方の値が等しい場合には(ステップS414:Yes)、変流器CT1と変流器CT2の向きと、接続された電源線が等しいと判断する(ステップS415)。
監視装置60は、二次側電流I1の値と二次側電流I2の値とを比較して、双方の値が異なる場合には(ステップS414:No)、二次側電流I1の値と、二次側電流I2の値に−1を乗じた値とを比較する(ステップS416)。そして、監視装置60は、双方の値が等しい場合には(ステップS416:Yes)、変流器CT1と変流器CT2の向きは異なるが、接続された電源線は等しいと判断する(ステップS417)。
監視装置60は、二次側電流I1の値と、二次側電流I2の値に−1を乗じた値とを比較して、双方の値が異なる場合には(ステップS426:No)、変流器に断線が生じていると判断する(ステップS420)。
上述の確認の終了後、監視装置60は、変流器の結線が正常であるか否かを判断する(ステップS430)。そして、監視装置60は、結線が正常であると判断した場合には(ステップS430:Yes)、誤結線検出処理を終了する。一方、監視装置60は、結線が正常ではないと判断した場合には(ステップS430:No)、ユーザにエラーを表示してから(ステップS431)、誤結線検出処理を終了する。ステップS430では、変流器の向きが逆との判断がなされている場合や、断線との判断がなされている場合に、結線が正常でないとの判断がなされる。なお、断線と判断される場合には、変流器が中性線路L0に接続されている場合も含まれる。
以上説明したように、本実施形態では、2つの開閉器36が収容される配電盤30Dと、負荷40と接続される分岐ブレーカが収容される配電盤30Eとを介して、負荷40が、商用電力系統に接続される。一般に、ラッチ式の開閉器36は、通常のコンタクタに比較して大型であることが多い。このため、ラッチ式の開閉器を用いて配電盤を構成すると、標準のサイズの筐体を使用することができなくなることが考えられる。しかしながら、本実施形態のように、配電盤が複数に分割されていると、既存のサイズの標準的な筐体を用いて配電盤を構成することが可能となる。これにより、配電盤の製造コストを削減することができる。
本実施形態に係る配電盤30Eは、一般家庭によく用いられる配電盤と同等の構成となっている。このため、一般家庭の既存の配電盤の一次側に本実施形態に係る配電盤30Dを設けるだけで、本実施形態に係る家庭内電力系統が実現できる。したがって、一般家庭で、低コストに本実施形態に係る家庭内電力系統を実現することができる。
本実施形態では、家庭内電力系統を構成する配電盤が2つの配電盤30D,30Eから構成される。このため配電盤それぞれが小型化し、配置の自由度が高くなる。
本実施形態では、配電盤30Dが、漏電遮断器37、2つの開閉器36、分岐ブレーカ34、35から構成され、配電盤30Eが、漏電遮断器37と、分岐ブレーカ34から構成される場合について説明した。これに限らず、配電盤30D,30Eに収容される機器は自由に選択することができる。
配電盤30E,30Dに用いられる筐体は金属製、或いは樹脂製であることが考えられる。本実施形態では、配電盤が2つの配電盤30D,30Eから構成されるので、例えば、レアショートを要因とする発火が起こる可能性が高い開閉器36を収容する配電盤30Dの筐体を金属製とし、他方の配電盤30Eを樹脂製にしてもよい。あるいは、開閉器36を収容する配電盤30Dの筐体を樹脂製とする場合には、当該配電盤30Dに対してのみ、金属板による開閉器36の囲いこみ等の防火対策を行うこととしてもよい。
これにより、安全性を向上しつつ配電盤の製造コストを削減することが可能となる。また、配電盤全体に用いられる金属の量が減少し地球環境に配慮することができる。さらには、配電盤の筐体を樹脂製にすることで、軽量化を図ることができ、設置場所の自由度を更に向上させることができる。
本実施形態では、変流器の誤結線や断線が自動的に検出される。したがって、家庭内電力系統の設置、改造等を行うことによる生じる初期トラブルを未然に防止することができる。変流器の方向の変更や再設置は比較的な単純な作業であるため、事前に誤結線が検出できれば、電気設備を長時間停止させる必要がなくなる。
本実施形態では、上記誤結線検出処理を太陽光発電ユニット80を停止させてから実行した。これに限らず、太陽光発電ユニット80が発電を行っている場合には、開閉器36をオープンにして、同様に変流器CT3,CT2について誤結線を検出することができる。太陽光発電ユニット80は、電流が流れる方向を自ら制御することができる。このため、変流器CT3の二次側電流を基準に誤結線検出処理を行うことが考えられる。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本発明は、商用電源と家庭内に設置された電源を切り替える装置等に好適に適用され得る。
10 家屋、20 電力量計、30,30A〜30E 配電盤、30a 端子、31 主幹ブレーカ、32 遠隔遮断ブレーカ、33 コンタクタ、33a〜33c 接点、34,35 分岐ブレーカ、37 漏電遮断器、40 負荷、50 蓄電ユニット、51 インバータ、52 蓄電池、60 監視装置、61 CPU、62 主記憶部、63 補助記憶部、64 インタフェース部、65 システムバス、70 入力装置、80 太陽光発電ユニット、304 ステップ、660 監視装置、CT1,CT2 変流器、L0 中性線路、L1,L2 電源線路、VT1,VT2 電圧検出変圧器

Claims (3)

  1. 電力系統から蓄電手段及び負荷を解列するための第1解列手段の一次側に配置された解列手段であり、前記電力系統から前記蓄電手段及び前記負荷を解列するための第2解列手段の一次側に配置された第1電圧検出手段と、前記第1解列手段と前記第2解列手段との間に配置された第2電圧検出手段と、から前記電力系統の電圧を取得する電圧取得手段と、
    前記電圧取得手段によって前記第1電圧検出手段から前記電力系統の電圧が取得されなくなった場合に、前記第1解列手段及び前記第2解列手段に指令して、前記電力系統から前記蓄電手段及び前記負荷を解列し、前記電力系統から前記蓄電手段及び前記負荷が解列しているときに、前記電圧取得手段によって前記第1電圧検出手段及び前記第2電圧検出手段から前記電力系統の電圧が取得された場合に、前記第1解列手段に指令して、前記電力系統に前記蓄電手段及び前記負荷を連系する制御手段と、を備える、
    ことを特徴とする監視装置。
  2. 電力系統から蓄電手段及び負荷を解列するための第1解列手段の一次側に配置された解列手段であり、前記電力系統から前記蓄電手段及び前記負荷を解列するための第2解列手段の一次側に配置された第1電圧検出手段と、前記第1解列手段と前記第2解列手段との間に配置された第2電圧検出手段と、から前記電力系統の電圧を取得する電圧取得ステップと、
    前記電圧取得ステップにおいて前記第1電圧検出手段から前記電力系統の電圧が取得されなくなった場合に、前記第1解列手段及び前記第2解列手段に指令して、前記電力系統から前記蓄電手段及び前記負荷を解列する解列ステップと、
    前記電力系統から前記蓄電手段及び前記負荷が解列しているときに、前記電圧取得ステップにおいて前記第1電圧検出手段及び前記第2電圧検出手段から前記電力系統の電圧が取得された場合に、前記第1解列手段に指令して、前記電力系統に前記蓄電手段及び前記負荷を連系する連系ステップと、を有する、
    ことを特徴とする電力切替方法。
  3. コンピュータを、
    電力系統から蓄電手段及び負荷を解列するための第1解列手段の一次側に配置された解列手段であり、前記電力系統から前記蓄電手段及び前記負荷を解列するための第2解列手段の一次側に配置された第1電圧検出手段と、前記第1解列手段と前記第2解列手段との間に配置された第2電圧検出手段と、から前記電力系統の電圧を取得する電圧取得手段、
    前記電圧取得手段によって前記第1電圧検出手段から前記電力系統の電圧が取得されなくなった場合に、前記第1解列手段及び前記第2解列手段に指令して、前記電力系統から前記蓄電手段及び前記負荷を解列し、前記電力系統から前記蓄電手段及び前記負荷が解列しているときに、前記電圧取得手段によって前記第1電圧検出手段及び前記第2電圧検出手段から前記電力系統の電圧が取得された場合に、前記第1解列手段に指令して、前記電力系統に前記蓄電手段及び前記負荷を連系する制御手段、として機能させる、
    ことを特徴とするプログラム。
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