JP3407974B2 - 系統連系システム - Google Patents

系統連系システム

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JP3407974B2
JP3407974B2 JP11678294A JP11678294A JP3407974B2 JP 3407974 B2 JP3407974 B2 JP 3407974B2 JP 11678294 A JP11678294 A JP 11678294A JP 11678294 A JP11678294 A JP 11678294A JP 3407974 B2 JP3407974 B2 JP 3407974B2
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inverter circuit
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voltage
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悦子 山本
渉 堀尾
康弘 牧野
正弘 前川
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  • Inverter Devices (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽電池などの直流電
源が接続されたインバータを商用電力系統に連系した系
統連系システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、太陽電池などの数kWの比較的小
容量の直流電源と、その出力を交流に変換するインバー
タとを備えた分散電源設備を商用電力系統に連系し、家
電製品等の負荷に給電する系統連系システムが提案され
ている。
【0003】図3は、従来の系統連系システムの概略構
成図である。図において、31は直流電源であり、太陽光
のエネルギーを直接直流電圧に変換する太陽電池、32は
その太陽電池31から出力される直流電力を交流に変換す
るためのインバータであり、直流電源31からの直流出力
は、インバータ32によって交流に変換された上、絶縁ト
ランス33、ブレーカ34を経て負荷35および商用電力系統
36に供給される。
【0004】絶縁トランス33とブレーカ34との間には、
系統連系用リレー37が介挿されており、インバータ32の
運転条件が整った状態で、リレー37が閉じられて連系運
転が開始されることになる。
【0005】上記ブレーカ34及びリレー37は、保護継電
回路38によって制御されている。この保護継電回路38
は、直流電源31の出力電圧、インバータ32の出力電流、
商用電力系統36の系統電圧などを常時監視しており、電
圧に過不足が生じたとき、或るいはインバータ32の出力
電流が過大となったときには、異常状態と判断してリレ
ー37およびブレーカ34が開かれる。その後、その異常原
因を解消させた上で、手動操作によりブレーカ34が閉じ
られると、自動的にリレー37が閉じて、所定時間経過後
にインバータ32が起動する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来システム
では、リレー37を閉じた際に絶縁トランス33に発生する
磁束が最小となるように、系統電圧の位相が90度のとこ
ろでリレー37を閉じて突入電流の発生を防止するように
制御している。
【0007】しかしながら、リレー37および保護継電回
路38のハードウエアの遅れなどから、系統電圧の位相が
90度のところで正確にリレー37を閉じることができず、
その結果、突入電流が流れることがあり、この突入電流
の影響によりリレー37が故障して常時閉成した状態、即
ち溶着した状態となることがある。
【0008】その場合にはインバータ32の運転停止中に
も拘らず、商用電力系統34からインバータ32に電流が流
れ込むことになり、インバータ32のスイッチング素子お
よび制御回路などの寿命を短縮する虞れがあった。
【0009】また、リレー37が溶着している場合、商用
電力系統36に対する保護が不十分な状態でインバータ32
の運転が開始されることになり、保守安全面の点から大
きな問題であった。
【0010】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
であって、系統連系用リレーの溶着による、系統連系時
の保守安全性の低下を未然に防止した系統連系システム
を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、直流電源から
発生する直流電力を交流電力に変換するインバータ回路
を商用電力系統に連系して負荷に電力を供給する系統連
系システムにおいて、前記インバータ回路の運転条件が
整っているかどうかを検出し、運転条件が整っていない
場合に、前記インバータ回路と商用電力系統との間に設
けられた系統連系用リレーに解列指令信号を入力して、
該系統連系用リレーの接点を開放状態とすると共に、前
記系統連系用リレーの接点状態を検出する保護継電回路
と、該保護継電回路により検出された前記運転条件の状
態と、前記系統連系用リレーの接点状態に基づいて、前
記インバータ回路を制御する制御手段と、を備え、前記
制御手段は、前記インバータ回路の起動開始前に、前記
系統連系用リレーへ解列指令信号が出力されているのに
拘わらず、該系統連系用リレーの接点が閉成状態である
か否かを判断し、該接点が閉成状態である場合には、前
記インバータ回路を起動させないことを特徴とする系統
連系システムである。
【0012】そして、前記保護継電回路は、前記直流電
源の出力電圧が一定電圧値以下となった場合、前記商用
電力系統との連系点電圧が一定範囲外となった場合、及
び/又は前記インバータ回路の出力電流が一定電流値以
上となった場合に、前記インバータ回路の運転条件が整
っていないことを検出して、前記系統連系用リレーに解
列指令信号を送出する構成にしても良い。
【0013】また、前記系統連系用リレーと商用電力系
統との間にブレーカを設け、前記保護継電回路からの解
列指令信号の入力に従い、該ブレーカの接点が開放され
る構成にしてもよい。
【0014】そして、保護継電回路は、前記直流電源の
出力電圧が一定電圧値以下となった場合、または前記商
用電力系統との連系点電圧が一定範囲外となった場合に
前記インバータ回路の待機状態であると判断して、前記
系統連系用リレーに解列指令信号を送出すると共に、前
記インバータ回路の出力電流が一定電流値以上となった
場合に前記インバータ回路の故障状態であると判断し
て、前記系統連系用リレーおよび前記ブレーカに解列指
令信号を送出する構成にしてもよい。
【0015】
【作用】本発明によれば、系統連系用リレーが溶着して
常時閉成している場合には、インバータ回路が起動され
ず、商用電力系統に対する保護が不十分な状態で並列運
転されることがない。
【0016】また、インバータ回路と商用電力系統との
連系を系統連系用リレーおよびブレーカを介して行わせ
ることにより、商用電力系統に対する2重保護が図られ
る。更に、インバータ回路の運転条件が整っていない場
合を、インバータ回路の待機状態と故障状態とに区別
し、故障状態時にのみ系統連系用リレーおよびブレーカ
を解列するので、インバータ回路に支障がない場合には
並列運転の自動復帰が可能となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の系統連系システムの一実施例
を示す図面に基づいて説明する。図1は、本発明の系統
連系システムの概略構成図である。
【0018】図1において、系統連系システムは、定格
電圧が200Vの太陽電池から構成される直流電源1と、
直流電源1の直流出力を交流出力に電力変換して所定交
流電圧を供給する電力変換装置である連系インバータ装
置2と、連系インバータ装置2からの交流出力を商用電
力系統3および負荷4に供給可能とする系統連系用リレ
ー(以下、リレーと略記する)5およびブレーカ6と、
連系インバータ装置2の出力側に設けられた巻線比1:
1の絶縁トランス7と、直流電源1の出力電流を検出す
る第1電流検出手段8と、直流電源1の出力電圧を検出
する第1電圧検出手段9と、連系インバータ装置2と絶
縁トランス7との間に設けられ、連系インバータ装置2
の出力電流を検出する第2電流検出手段10と、リレー5
とブレーカ6との間に設けられ、連系点での系統電圧を
検出する第2電圧検出手段11と、直流電源1および商用
電力系統3の出力電流、出力電圧などの状態によって、
直流電源1および商用電力系統3における異常発生を検
出して、リレー5およびブレーカ6の開閉状態を制御す
る保護継電回路12とから構成されている。
【0019】ここで、リレー5は保護継電回路12からの
制御信号の入力によりその接点の開閉状態が制御可能な
構成となっており、一方、ブレーカ6は保護継電回路12
からの制御信号の入力によりその接点が開放状態に制御
されるが、閉じる場合には手動操作によってのみ可能な
構成となっている。
【0020】また、保護継電回路12は、第1電圧検出手
段9、第2電流検出手段10、および第2電圧検出手段11
による検出結果に基づいて、直流電源1および商用電力
系統3の異常状態を検出し、リレー5およびブレーカ6
の接点の開閉状態を制御する制御信号を送出して、その
接点状態の開閉を制御する他に、後述するように、直流
電源1および商用電力系統3における異常発生を検出時
に異常状態信号を連系用インバータ装置2に送出すると
共に、リレー5およびブレーカ6の接点状態を監視し、
連系用インバータ装置2にその接点状態信号を送出して
いる。
【0021】連系用インバータ装置2は、複数のスイッ
チング素子からなる電圧形電流制御インバータ回路21
と、その出力制御部22と、主制御部23とを有している。
出力制御部22は、後述するように、第1電流検出手段8
により検出された直流電源1の出力電流と、第1電圧検
出手段9により検出された直流電源1の出力電圧と、第
2電流検出手段10により検出されたインバータ回路21の
出力電流と、第2電圧検出手段11により検出された連系
点電圧とに基づいて、運転力率が1になり、かつ直流電
源1から最大電力を引き出すように、インバータ回路21
のスイッチング素子にPWM制御信号を供給して、イン
バータ回路21の出力電流を制御している。
【0022】また、主制御部23は、後述するように、保
護継電回路12から異常状態信号および接点状態信号が入
力され、その入力信号に従い出力制御部22にインバータ
回路21を起動させる起動信号、或るいはインバータ回路
21を停止させる停止信号を送出している。そして、主制
御部23では、インバータ回路21の運転条件が整っている
場合においても、インバータ回路21の起動開始前におけ
るリレー5の接点が溶着により閉成状態となっている場
合には、起動信号を送出しない構成となっている。
【0023】具体的には、直流電源1の出力電圧が一定
電圧値(本実施例では170V)以下になった場合、或る
いは商用電力系統3の系統電圧が一定範囲(本実施例で
は80V〜115V)外になった場合には、保護継電回路12
において待機状態であると判断され、主制御部23にその
状態信号が入力される。また、インバ−タ回路21の出力
電流が一定電流値(本実施例では45A)以上になった場
合には、保護継電回路12において故障状態であると判断
され、主制御部23にその状態信号が入力される。更に、
それ以外の場合にはインバータ回路21の運転条件が整っ
ている運転可能状態であると判断され、主制御部23にそ
の状態信号が入力される。
【0024】そして、主制御部23では、インバータ回路
21のインバータ動作停止中に、保護継電回路12からの接
点状態信号によりブレーカ6の接点が閉成状態となって
おり、かつリレー5の接点が開放状態となっていること
を確認し、上記運転可能状態信号が入力された場合に
は、保護継電回路12にリレー連系信号を送出すると共
に、出力制御部22に起動信号を送出する。これにより、
保護継電回路12では主制御部23からのリレー連系信号の
入力に従い、リレー5にその接点を閉じた状態とする連
系指令信号(以下、ON信号という)を送出する。
【0025】このとき、主制御部23は、保護継電回路12
へのリレー連系信号送出前に、リレー5の接点が溶着に
より閉成状態となっていることを確認した場合には、保
護継電回路12にブレーカ解列信号を送出すると共に、出
力制御部22に起動信号を送出しない。保護継電回路12で
は、主制御部23からのブレーカ解列信号の入力に従い、
ブレーカ6にその接点を開いた状態とする解列指令信号
(以下、OFF信号という)を送出する。
【0026】一方、直流電源1の出力電圧の不足が発生
し、或るいは商用電力系統3との連系点電圧、即ち、系
統電圧に過不足電圧が生じ、保護継電回路12において待
機状態であると判断された場合には、保護継電回路12は
先ずリレー5の接点を開いた状態とするOFF信号をリ
レー5に送出した後、主制御部22に待機状態信号を送出
する。そして、主制御部23では、保護継電回路12からの
待機状態信号の入力に従い出力制御部22に停止信号を送
出し、出力制御部22においてインバータ回路21のスイッ
チング素子を駆動制御するスイッチング信号をゲートブ
ロックして、インバータ回路21へのスイッチング信号の
供給を停止させる。
【0027】このとき、主制御部23では、保護継電回路
12からリレー5へのOFF信号の入力によってリレー5
の接点が開放状態となっているかどうかを保護継電回路
12からの接点状態信号により確認し、開放状態となって
いる場合には異常原因が解消し、保護継電回路12からの
上記運転可能状態信号が入力され次第、保護継電回路12
にリレー連系信号を送出すると共に、出力制御部22に起
動信号を送出する。
【0028】一方、リレー5へのOFF信号の送出に拘
らずリレー5の接点が閉成状態となっていることを確認
した場合には、保護継電回路12にブレーカ解列信号を送
出する。
【0029】また、インバータ回路21の運転中に何らか
の原因によってインバータ出力電流に過電流が生じ、保
護継電回路12においてインバータ回路21の故障状態と判
断された場合には、保護継電回路12からリレー5および
ブレーカ6にOFF信号が送出され、リレー5およびブ
レーカ6を開放状態とすると共に、主制御部23に故障状
態信号が送出される。そして、主制御部23ではこの故障
状態信号の入力に従い、出力制御部22に停止信号を入力
して、インバータ回路21のインバータ動作を停止させ
る。
【0030】その後、故障の原因を除去した上で手動操
作によりブレーカ6が閉じられた場合には、上記インバ
ータ回路21のインバータ動作停止時と同様に、主制御部
23は、リレー5の接点が開放状態となっていることを確
認した後、保護継電回路12からの運転可能状態信号の入
力され次第、保護継電回路12にリレー連系信号を送出す
ると共に、出力制御部22に起動信号を送出し、連系用イ
ンバータ装置2を商用電力系統3に連系すると共に、イ
ンバータ動作を開始させ並列運転を行わせる。
【0031】出力制御部22は、電力指令部221と、乗算
手段222と、誤差増幅器223と、PWMコンパレータ224
(パルス幅変調手段)とから構成されており、電力指令
部221では、主制御部23から起動信号および停止信号が
入力されると共に、第1電流検出手段8による検出電流
及び第1電圧検出手段9による検出電圧が所定のサンプ
リング周期(本実施例では50μs)にて入力されてい
る。
【0032】そして、電力指令部221は、主制御部23か
ら起動信号が入力された場合、第1電流検出手段8およ
び第2電圧検出手段9の検出値に基づいて直流電源1の
出力電力Ps及び電力変化量ΔPsを算出し、その電力変
化量ΔPsの符号に基づいて直流電源1の動作電圧の制
御目標値となる電圧指令値Vsbの変化方向を決定し、一
定の変化幅ΔV(本実施例では1.5V)にて電圧指令値
Vsbを変化させて、その電圧指令値Vsbに基づいてイン
バータ回路21の出力電流Iの制御目標値となる電流指令
値Ibを算出し、その電流指令値Ibを乗算手段222の一
端に入力している。
【0033】一方、電力指令部221は主制御部23から停
止信号が入力された場合、電流指令値Ib=0を乗算手
段222の一端に入力し、インバータ回路21のスイッチン
グ素子へのPWM制御信号の供給を停止させている。
【0034】具体的には、電力指令部221では、主制御
部23から起動信号が入力された場合、先ず直流電源1の
電圧指令値Vsbを、直流電源1の最大電力点となる出力
電圧より高い電圧値(本実施例では210Vに設定)から
上記サンプリング周期で変化幅ΔVづつ減少させ、その
電圧指令値Vsbに基づいた電流指令値Ibを設定してい
る。この間、電力変化量ΔPsは正の値を取り、直流電
源1の出力電力Psが増加して行く。そして、電力変化
量ΔPsの符号が正から負に変化した場合、即ち電圧指
令値Vsbが最大電力点電圧を越えた場合には、動作点の
変化方向を逆転させて電圧指令値Vsbを変化幅ΔVづつ
増加させ、その電圧指令値Vsbに基づいた電流指令値I
bを設定している。同様にして、電力変化量ΔPsの符号
の変化に基づいて動作点の変化方向を逆転させる。以上
の動作を繰り返し行わせることにより、直流電源1の動
作電圧が最大電力点近傍に維持され、直流電源1の動作
点が最大電力点を常に追従することになる。
【0035】乗算手段222は、電力指令部221からの出力
と、第2電圧検出手段11による検出電圧波形との乗算を
行い、その乗算結果を誤差増幅器223の一方の入力とし
ている。つまり、乗算手段222では、電力指令部221にお
いて設定された電流指令値Ibと、系統電圧に対応する
基準波形とが入力され、その両者の乗算を行っているの
で、電流指令値Ibに応じた振幅を有し、系統電圧波形
に同期した商用周波数の正弦波形の信号が乗算手段222
から誤差増幅器223に入力されている。
【0036】誤差増幅器223は、乗算手段222からの入力
と、第2電流検出手段10による検出電流との差を増幅し
た後、PWMコンパレータ224に入力している。PWM
コンパレータ224は、誤差増幅器223からの誤差信号と、
予め設定された基準三角波とを比較して、誤差増幅器22
3からの誤差信号が零になるようにインバータ回路21の
スイッチング素子にスイッチング制御信号を供給する。
【0037】次に、上記のように構成された系統連系シ
ステムの主制御部23による処理動作内容について図2の
フローチャートに従い説明する。先ず、インバータ回路
21によるインバータ動作が停止中かどうかを判断し(S
1)、YESの場合には次のステップS3に進み、NO
の場合にはステップS5に進む。
【0038】ステップS3では、インバータ回路21の起
動開始に先立ち、保護継電回路12からの接点状態信号に
よりブレーカ6が手動操作により閉じられたかどうか判
断し、YESの場合にステップS7に進む。
【0039】ステップS7では、保護継電回路12からの
接点状態信号によりリレー5の接点が開放状態であるか
どうか、即ち、リレー5が溶着していないかどうか判断
し、YESの場合にはステップS9に進み、NOの場合
には、保護継電回路12にブレーカ解列信号を送出し(S
11)、ステップS1に戻る。
【0040】ステップS9では、保護継電回路12から運
転可能状態信号が入力されたかどうか判断し、入力され
た場合にのみ次のステップS13に進む。ステップS13で
は、保護継電回路12にリレー連系信号を送出すると共
に、出力制御部22に起動信号を送出し、ステップS15に
進む。
【0041】ステップS15では、起動信号の出力制御部
22への入力によりインバータ動作が開始され、ステップ
S1に戻る。一方、ステップS1でNOと判断され、ス
テップS5に進んだ場合には、保護継電回路12において
故障状態が検出されたかどうかを判断し、YESの場合
には、ステップS17に進む。
【0042】ステップS17では、前のステップS5にお
いて、保護継電回路12からリレー5およびブレーカ6へ
のOFF信号の送出により、リレー5およびブレーカ6
が開放状態となると共に、保護継電回路12から主制御部
23への故障状態信号の入力を受けて、出力制御部22に停
止信号を送出してインバータ回路21のインバータ動作を
停止させ、ステップS1に戻る。
【0043】また、ステップS5でNOと判断された場
合には、ステップS19に進み、保護継電回路12において
待機状態が検出されたかどうか判断し、YESの場合に
はステップS21に進み、NOの場合にはステップS1に
戻る。
【0044】ステップS21では、前のステップS19にお
いて、保護継電回路12からリレー5へのOFF信号の送
出により、リレー5が開放状態となると共に、保護継電
回路12から主制御部23への待機状態信号の入力を受け
て、出力制御部22に停止信号を送出してインバータ回路
21のインバータ動作を停止させ、ステップS23に進む。
【0045】ステップS23では、リレー5の接点が開放
状態であるかどうか、即ち、リレー5が溶着していない
かどうか判断し、YESの場合にはステップS25に進
み、NOの場合には保護継電回路12にブレーカ解列信号
を送出し(S27)、ステップS1に戻る。
【0046】ステップS25では、保護継電回路12から運
転可能状態信号が入力されたかどうか判断し、入力され
た場合にのみ次のステップS29に進む。ステップS29で
は、保護継電回路12にリレー連系信号を送出すると共
に、出力制御部22に起動信号を送出し、ステップS31に
進む。
【0047】ステップS31では、起動信号の出力制御部
22への入力によりインバータ動作が開始され、ステップ
S1に戻る。以上の処理を行わせることにより、リレー
5が溶着している場合には、インバータ回路21を起動さ
せず、かつブレーカ6の接点を開放状態とするので、保
守安全面で問題のある状態で並列運転を行われず、商用
電力系統3からインバータ回路21へ過電流が流入するこ
ともない。
【0048】尚、上記実施例では、直流電源1の出力電
圧および商用電力系統3の系統電圧の異常を検出してイ
ンバータ回路21の待機状態であると判断しているが、こ
の他に商用電力系統3との連系点での周波数の低下また
は上昇を検出してインバータ回路21の待機状態であると
判断してもよい。
【0049】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明によれば、系統
連系用リレーが溶着して常時閉成している場合には、イ
ンバータ回路が起動されず、商用電力系統に対する保護
が不十分な状態で並列運転されることがなく、系統連系
用リレーの溶着による、系統連系時の保守安全性の低下
を未然に防止することができる。
【0050】また、インバータ動作停止中に商用電力系
統からインバータ回路へ過電流が流入することがなく、
インバータ回路のスイッチング素子および制御回路など
の耐用年数が短縮する虞れもない。
【0051】更に、インバータ回路と商用電力系統との
連系を系統連系用リレーおよびブレーカを介して行わせ
たものにおいて、インバータ回路の運転条件が整ってい
ない場合を、インバータ回路の待機状態と故障状態とに
区別し、故障状態時にのみ系統連系用リレーおよびブレ
ーカを解列することにより、インバータ回路に支障がな
い場合には並列運転の自動復帰が可能とし、システムの
稼働率を高め、直流電源からの電力利用量を高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の系統連系システムの概略構成図であ
る。
【図2】本発明の系統連系システムの主制御部23の処理
動作内容を説明するフローチャートである。
【図3】従来の系統連系システムの概略構成図である。
【符号の説明】
1,31 太陽電池(直流電源) 2 系統連系インバータ装置 3,36 商用電力系統 4,35 負荷 5,37 系統連系用リレー 6,34 ブレーカ 7,33 絶縁トランス 8 第1電流検出手段 9 第1電圧検出手段 10 第2電流検出手段 11 第2電圧検出手段 12,38 保護継電回路 21,32 インバータ回路 22 出力制御部 23 主制御部 221 電力指令部 222 乗算手段 223 誤差増幅器 224 PWMコンパレータ(パルス幅変調手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前川 正弘 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−184268(JP,A) 特開 平6−133462(JP,A) 特開 平4−275068(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 3/00 - 5/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源から発生する直流電力を交流電力
    に変換するインバータ回路を商用電力系統に連系して負
    荷に電力を供給する系統連系システムにおいて、前記インバータ回路の運転条件が整っているかどうかを
    検出し、運転条件が整っていない場合に、前記インバー
    タ回路と商用電力系統との間に設けられた系統連系用リ
    レーに解列指令信号を入力して、該系統連系用リレーの
    接点を開放状態とすると共に、前記系統連系用リレーの
    接点状態を検出する保護継電回路と、該保護継電回路に
    より検出された前記運転条件の状態と、前記系統連系用
    リレーの接点状態に基づいて、前記インバータ回路を制
    御する制御手段と、を備え、 前記制御手段は、 前記インバータ回路の起動開始前に、
    前記系統連系用リレーへ解列指令信号が出力されている
    のに拘わらず、該系統連系用リレーの接点が閉成状態で
    あるか否かを判断し、該接点が閉成状態である場合に
    は、前記インバータ回路を起動させないことを特徴とす
    る系統連系システム。
  2. 【請求項2】記保護継電回路は、前記直流電源の出力
    電圧が一定電圧値以下となった場合、前記商用電力系統
    との連系点電圧が一定範囲外となった場合、及び/又は
    前記インバータ回路の出力電流が一定電流値以上となっ
    た場合に、前記インバータ回路の運転条件が整っていな
    いことを検出して、前記系統連系用リレーに解列指令信
    号を送出することを特徴とする請求項1記載の系統連系
    システム。
  3. 【請求項3】前記系統連系用リレーと商用電力系統との
    間にブレーカが設けられており、前記保護継電回路から
    の解列指令信号の入力に従い、該ブレーカの接点が開放
    されることを特徴とする請求項2記載の系統連系システ
    ム。
  4. 【請求項4】前記保護継電回路は、前記直流電源の出力
    電圧が一定電圧値以下となった場合、または前記商用電
    力系統との連系点電圧が一定範囲外となった場合に前記
    インバータ回路の待機状態であると判断して、前記系統
    連系用リレーに解列指令信号を送出すると共に、前記イ
    ンバータ回路の出力電流が一定電流値以上となった場合
    に前記インバータ回路の故障状態であると判断して、前
    記系統連系用リレーおよび前記ブレーカに解列指令信号
    を送出することを特徴とする請求項3記載の系統連系シ
    ステム。
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