JP2008057358A - 作業車両 - Google Patents

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昭彦 岡
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Abstract

【課題】オートクルーズ機構が故障した場合に安全に停止ができる作業車両を提供する。
【解決手段】変速ペダル18の踏み込み量を検出するポジションセンサの出力とトラニオン軸16aの回動角度を検出するポジションセンサの出力に応じてコントローラは電動モータ53を正転又は逆転させることにより、車両を前進または後進制御しているが、電動モータ53に正転または逆転の制御信号が出て、一定時間n秒後(例えば2秒後)にHSTトラニオン軸16aの回動角度を検出するトラニオン軸ポジションセンサの値が変化しなければ、コントローラは電動モータ53の異常としてエンジン停止ソレノイドへの出力を停止することでエンジンを停止させる。エンジンの停止の前に警報を鳴らしても良い。なお、警報を鳴らすとエンジンの停止を行わない制御でも良い。こうして、車両の安全走行性が維持できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、静油圧式無段変速装置を備えたトラクタ、芝刈機などの作業用の走行車両に関する。
芝刈機などの作業車両では、例えば芝刈走行時などでは車速を一定にして連続走行するオートクルーズ機構が設けられている。このオートクルーズ機構は、車速を検出して制御装置により設定した車速に維持制御するものではなく、静油圧式無段変速装置(以下、HSTという)のトラニオン軸の回動角度を設定角度に維持制御することで行なわれている。
特開2006−125535号公報
特開2006−125535号公報記載の発明におけるオートクルーズ機構は踏み込みペダルと前記トラニオン軸の回動を機械的な連動機構により行う構成であり、このオートクルーズ機構が故障した場合の対策については開示されていない。
本発明の課題は、オートクルーズ機構が故障した場合に安全に停止ができる作業車両を提供することである。
本発明の上記課題は、次の解決手段で解決される。
請求項1記載の発明は、エンジン(12)と、該エンジン(12)の駆動停止用のエンジン停止用アクチェータ(68)と、車速を変速するための出力を前進側位置と中立位置と後進側位置にそれぞれ変更する変速操作軸(16a)を有する静油圧式無段変速装置(16)と、該静油圧式無段変速装置(16)に前記変速操作軸(16a)を介して前進側、中立及び後進側の中のいずれかに出力させるペダル式変速操作具(18)と、該変速操作軸(16a)を前進状態と後進状態に切り換えるための手動前後進切換手段(57)と、前記手動前後進切換手段(57)が前進位置にあるか又は後進位置にあるかを検出する前後進操作位置検出手段(57a,57b)と、前記ペダル式変速操作具(18)の踏込位置を検出するペダル踏込位置検出手段(47)と、前記前後進操作位置検出手段(57a,57b)の前進又は後進操作位置の検出結果に応じて変速操作軸(16a)をそれぞれ前進側又は後進側に回動させ、かつ、前記ペダル踏込位置検出手段(47)の検出値に応じて変速操作軸(16a)の前進側又は後進側への回動量を調整して静油圧式無段変速装置(16)の出力を増減速操作するアクチュエータ(53)と、変速操作軸(16a)の位置を検出する変速操作軸ポジション検出手段(76)と、前記ペダル踏込位置検出手段(47)がペダル式変速操作具(18)の踏込位置を検出しているにも拘わらず、前記変速操作軸ポジション検出手段(76)の変速操作軸(16a)の検出結果が変化しない場合にはエンジン停止用アクチェータ(68)を作動させてエンジン(12)を自動停止させる制御装置(48)とを設けた作業車両である。
請求項2記載の発明は、エンジン(12)と、該エンジン(12)の駆動停止用のエンジン停止用アクチェータ(68)と、車速を変速するための出力を前進側位置と中立位置と後進側位置にそれぞれ変更する変速操作軸(16a)を有する静油圧式無段変速装置(16)と、該静油圧式無段変速装置(16)に前記変速操作軸(16a)を介して前進側、中立及び後進側の中のいずれかに出力させるペダル式変速操作具(18)と、該変速操作軸(16a)を前進状態と後進状態に切り換えるための手動前後進切換手段(57)と、
前記手動前後進切換手段(57)が前進位置にあるか又は後進位置にあるかを検出する前後進操作位置検出手段(57a,57b)と、前記ペダル式変速操作具(18)の踏込位置を検出するペダル踏込位置検出手段(47)と、前記前後進操作位置検出手段(57a,57b)の前進又は後進操作位置の検出結果に応じて変速操作軸(16a)をそれぞれ前進側又は後進側に回動させ、かつ、前記ペダル踏込位置検出手段(47)の検出値に応じて変速操作軸(16a)の前進側又は後進側への回動量を調整して静油圧式無段変速装置(16)の出力を増減速操作するアクチュエータ(53)と、前記変速操作軸(16a)の位置を検出する変速操作軸ポジション検出手段(76)と、前記アクチュエータ(53)への出力電流値を検出するアクチュエータ出力電流値検出手段(63)と、ペダル踏込位置検出手段(47)がペダル式変速操作具(18)の踏込位置を検出しているにも拘わらず、アクチュエータ出力電流値検出手段(63)の検出結果が変化しない場合にはエンジン停止用アクチェータ(68)を作動させてエンジン(12)を自動停止させる制御装置(48)とを設けた作業車両である。
請求項3記載の発明は、エンジン(12)の自動停止と共に又はエンジン(12)の自動停止に先立って異常状態の表示又は報知を行うように表示又は報知手段(50)を設けた請求項1又は2記載の作業車両である。
請求項1記載の発明によれば、前後進操作位置検出手段(57a,57b)が前進又は後進位置に前後進切換手段(57)があることを検出し、ペダル踏込位置検出手段(47)がペダル式変速操作具(18)の踏込位置を検出しているにも拘わらず、変速操作軸ポジション検出手段(76)の変速操作軸(16a)の検出結果が変化しない場合には制御装置(48)はアクチュエータ(53)を含む変速操作軸(16a)の制御装置に異常があると判断してエンジン(12)を自動停止させることで走行安全性が確保できる。
請求項2記載の発明によれば、前後進操作位置検出手段(57a,57b)が前進又は後進位置に前後進切換手段(57)があることを検出し、ペダル踏込位置検出手段(47)がペダル式変速操作具(18)の踏込位置を検出しているにも拘わらず、アクチュエータ出力電流値検出手段(63)の検出結果が変化しない場合にはアクチュエータ(53)を含む変速操作軸(16a)の制御装置に異常があると判断してエンジン停止用アクチェータ(68)を作動させてエンジン(12)を自動停止させることで走行安全性が確保できる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1、2記載の発明の効果に加えて、表示又は報知手段(50)により警報などでオペレータの注意を喚起してさらに走行安全性が確保できる。
以下、図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
なお、本明細書では車両の前進方向に向いて左、右をそれぞれ左、右方向といい前後方向をそれぞれ前、後という。
本実施例の乗用型芝刈機などの多目的トラクタ1の側面図を図1に、平面図を図2に示す。
走行車体2の前部と後部にそれぞれ前輪3、3と後輪4、4を備え、車体フレーム2の前部の下方には芝草刈り取り用のモーア6を設け、車体2の前部上方のフロア7にはステアリングコラム8を立設し、該コラム8の上部にはハンドル10を設けている。またハンドル10の後方には操縦席11があり、該操縦席11の後方にはエンジン12を搭載している。
また、前記エンジン12の冷却用ファンをエンジン動力により駆動し、ラジエータ64を車体上に斜めに設置する構成となっている。これにより、ラジエータ64の冷却容量を低下させることなく、その設置高さを小さくすることができる。
エンジン12の出力軸は、ミッションケース15内の変速装置の入力軸に連結され、エンジン12の回転動力は変速装置で変速され、該変速された走行動力を伝動機構を介して前後輪3,4へ伝達する。
さらに、ミッションケース15の前面に図示していないモーア駆動軸が突出しており、該駆動軸でモーア6内の芝刈用のカッタを回転させる。
なお、本実施例の多目的トラクタのモーア6は車体前方に限らず、中央、後方に配置した構成にしても良い。
図3には多目的トラクタの動力伝達構成図を示す。
ミッションケース15に隣接して設けられるHST16は、クラッチハウジング内の主クラッチ17を経てHST入力軸19へ連動し、変速ペダル(ペダル式変速操作具)18による中立位置からの前進と後進への切替及びこれらの無段変速による連動を経て、副変速装置21へ連動し、前輪3の差動ギヤ機構、及び後輪4への出力軸等を伝動する構成である。なお差動ギヤ機構のデフ装置30からの出力は遊星減速装置28を介して前輪3に伝達される。
HST16は、固定容量形ポンプ23と可変容量形モータ24とを閉油圧回路25で接続し、固定容量形ポンプ23の斜板22の傾斜角度(トラニオン軸16aの回動角度)を変速ペダル18の踏み込み操作によって調節して、固定容量形ポンプ23からの吐出油量を変えて可変容量形モータ24による出力軸26の出力回転を無段変速し、又正逆に切替えて出力することができる。
HST出力軸26からの動力は、高低3段の副変速装置21で変速されて走行軸27に取り出され、走行軸27から前輪3への伝動用のデフ装置30と後輪伝動軸31と後輪4への伝動用のデフ装置33に動力が取り出される。なお、後輪伝動軸31の伝動は四輪駆動用の後輪駆動ギヤ34によって入り切りされる。
また、HSTポンプ23に設けた出力軸29からPTO駆動油圧クラッチ32を介してPTO軸39からフロントPTO入力軸36又はミッド又はリアPTO軸39へ動力を切り替えて取り出す構成とする。
つぎに、HST16は、図4のHST取付部の側面図と図5のHST取付部の平面図と図6のHST取付部の背面図に示すように、ミッションケース15に隣接して設けられ、該ケース15内の走行ミッション系に回転動力を入力する構成としている。そして、HST取付けベース70は、図示のように一枚の板状で形成され、HST16とミッションケース15から機体外側に離れた位置に鉛直方向にその板平面が配置され、ミッションケース15に複数個の取付けボルト71とカラー72によって支持されている。
そして、HST16のトラニオン軸16aの作動制御用の電動モータ53が、取付けベース70の機体内側で、該取付けベース70とミッションケース15との間に位置させてベース70に取り付けられている。そして、変速ペダル18に連動するトラニオン軸16aの操作装置73は、操作軸73aと操作歯車73bとから構成され、操作軸73aは取付けベース70を貫通して軸受け支持され、その機体内側の一端は電動モータ53に伝動可能に接続され、機体外側の他端は操作歯車73bを軸着している。
そして、トラニオン軸16aは、HST16から機体外側に延長して取付けベース70を貫通して、該ベース70の機体外側まで軸受け支持され、先端部位に変速歯車75aを軸着した構成としている。この場合、トラニオン軸16aは、電動モータ53側の操作軸73aと平行状態を保って取付けベース70に軸受支持され、トラニオン軸16aの先端部に大径からなる変速歯車75aが設けられ、該変速歯車75aと操作軸73aの小径の操作歯車73bを噛合させて設け、電動モータ53から出力される操作力がトラニオン軸16aに伝達される構成としている。
そして、電動モータ53は、変速ペダル18の踏込み位置(踏込み量)に応じて正転又は逆転方向に駆動されて変速ができる構成としている。例えば、変速ペダル18の踏込み角を検出するポテンショメータから構成されるHSTペダル踏込位置検出センサ(ペダルポジションセンサ)47による検出角に応じて電動モータ53に駆動指令信号を出力する構成である。そして、電動モータ53は、変速ペダル18から足を離せば、自動的に正転又は逆転方向に駆動されながら中立位置まで戻る構成になっている。
このように、電動モータ53とトラニオン軸16aの操作装置73は、HST16やミッションケース15より機体外側に離して設けた取付けベース70に取り付けてHST16の変速操作ができる構成にしているので、容積的に小型で、組み立てが容易なHST操作部材が得られ、HST16を小型のトラクタにも充分に搭載できるものとなった。
また、トラニオン軸16aのポジションセンサ(トラニオン軸ポジション検出手段)76をトラニオン軸16aの下方に取り付け、トラニオン軸16aの回動角度位置を検出する構成としている。即ち、トラニオン軸16aと一体に設けるL型ピン76aを、ポテンショメータ76b側から延出してその先端をU型に形成した係合部76cに係合させてトラニオン軸16aの角度変化をポテンショメータ76bに連繋する構成である。
この構成によりトラニオン軸16aの回転角度を検出でき、正規に作動しているかあるいは中立位置に復帰しているか否かなどの動作確認や、電動モータ53による回動を補正することができる。
またトラニオンアーム77をトラニオン軸16aから上方に延長して設け、該トラニオンアーム77の上部にピン77aを突設し、前後に一対の作動杆79F,79Rが取り付けられたプレート78に形成された長孔78aに該ピン77aを係止させた構成としている。そして、作動杆79F,79Rは、図4に示すように、その端部にそれぞれ連結した操作ワイヤー80F,80Rを介してブレーキペダル82に接続して構成している。
上記のように構成されるから、ブレーキペダル82の非操作状態では、トラニオンアーム77が長孔78で許容される範囲で変速歯車75aに追従して回動でき、一方、ブレーキペダル82を踏んだとき、強制的にニュートラル位置に戻すことができる構成となっており、電動モータ53が故障してもHST16の安全が確保できるものとなっている。
上記構成からなるHST16において、トラニオン軸16aの非常に狭い中立幅のため、トラニオン軸16aの設定位置を検出する機構の経年的な変化等により、その中立基準位置が変わり、電気的にトラニオン軸16aを中立位置に位置付けていても、車両が停止しないという問題があった。
そこで本実施例の変速ペダル位置をHST(変速)ペダル踏込位置検出センサ47で検出してトラニオン軸16aを電動モータ53で正転又は逆転駆動させる構成において、さらに車速を検出するセンサとして、車速センサ85(図7)を設けておき、変速ペダル18が中立位置にある時に車速センサ85で車両の微速の前後進を検出するとトラニオン軸16a操作用電動モータ53を駆動してトラニオン軸16aを微速で動かして、トラニオン軸16aを中立位置に復帰させる制御をコントローラ48が行う。トラニオン軸16aが中立位置に復帰すると、コントローラ48はその位置をトラニオン軸16aポジションセンサ76で検出して、その検出値を不揮発メモリに自動的に書込む自動補正機能を設けておくと、次回から上記トラニオン軸16aを中立位置に復帰させる操作をする必要がなくなる。
なお、トラニオン軸16aを微速で動かすために、例えばPWM(Pulse Width Modulation )出力により、例えば10msecの極短い周期でパルス出力し、トラニオン軸16a操作用電動モータ53を微速で作動させる。
本実施例の一つの特徴は、変速ペダルポジションセンサ47が変速ペダル18の操作がされていること検出しているにも拘わらず、前記トラニオン軸ポジションセンサ76の検出結果が変化しない場合には電動モータ53に異常があるとしてエンジン12を自動的に停止させるように制御することである。
上記制御構成でトラニオン軸16aの駆動用の電動モータ53が異常である場合の制御構成について説明する。
図7に本実施例のHSTトラニオン軸16aの作動制御の制御ブロック図を示す。
コントローラ48には変速ペダル18の踏み込み位置を検知するポテンショメータ式のHSTペダル踏込位置検出(ペダルポジション)センサ47からの入力によりトラニオン軸16a操作用の電動モータ53などを作動制御する構成となっている。
また、ハンドルコラム8などオペレータの手元に設けた前後進切換えレバー57を前または後に動かすことで、該レバー57と一体の図示しない接触部材が前進スイッチ57a又は後進スイッチ57bを押圧し、その検知により前記トラニオン軸16aの回転方向を正逆に切り換え、この状態で変速ペダル18を踏込み操作することによって、走行車体2を前方または後方に変速ペダル18の踏込量に応じた速度で走行させる構成としている。
すなわち、変速ペダル18は前進方向への踏込みができるだけであり、前後進切換レバー57の操作により前進スイッチ57aがオンされた状態で変速ペダル18が踏み込まれると、トラニオン軸16aは正転方向に回転連動する。このとき変速ペダル18の踏み込み量がペダルポジションセンサ47で検出され、該検出値に応じてトラニオン軸16aの正転方向への回転量が決まる。同様に前後進切換レバー57の操作により後進スイッチ57bがオンされた状態で変速ペダル18が踏み込まれると、トラニオン軸16aは逆転方向に回転連動する。このときの変速ペダル18の踏み込み量がペダルポジションセンサ47で検出され、該検出値に応じてトラニオン軸16aの逆転方向への回転量が決まる。
すなわち、変速ペダル18の踏み込み量を検出するポジションセンサ47の出力とトラニオン軸16aの回動角度を検出するポジションセンサ76の出力に応じてコントローラ48は電動モータ53によりトラニオン軸16aを正転または逆転させることにより、車両を前進または後進制御している。このように、前後進切換レバー57で前進/後進を切換えておき、変速ペダル18を踏み込むことで、その方向へ変速走行が行われる。
このとき、電動モータ53に正転または逆転の制御信号が出て、一定時間n秒後(例えば2秒後)にHSTトラニオン軸16aの回動角度を検出するトラニオン軸ポジションセンサ76の値が変化しなければ、コントローラ48は電動モータ53の異常としてエンジン12を停止させる。エンジン12の停止はエンジン停止ソレノイド68への出力を停止することで行われる。エンジン12の停止の前に表示又は報知手段50により表示画面に表示するか又は警報を鳴らしても良い。この制御フロー図を図8に記載する。
なお、警報を鳴らすとエンジン12の停止を行わない制御でも良い。こうして、車両の安全走行性が維持できる。
また、オートクルーズスイッチ62を操作部に設けておき、該オートクルーズスイッチ62が入り操作され、変速ペダル18が所定角度以上に踏み込まれて前進車速が、例えば1km/時間を越えたときには、電動モータ53によるトラニオン軸16aの回動角度を一定に保持する。こうして車両はオートクルージング走行が可能となる。ただしオートクルーズ走行は車両前進時のみ行うために車両後進時又は停止時にはコントローラ48はオ
ートクルーズスイッチ62の入りは受け付けない構成である。
また本実施例では微増速スイッチ54と微減速スイッチ55が設けられているので、微速スイッチ54,55を押すと、コントローラ48は予め設定された短時間分電動モータ53に通電しトラニオン軸16aを正転又は逆転させるように構成されている。また、連続して微速スイッチ54,55を押圧しても1パルス立ち上がるだけで電動モータ53は継続オン状態にはならない。一度、微速スイッチ54,55を開放して再度押すと、同様の微増又は減速処理が行われる構成である。
そこで、コントローラ48は車両がオートクルーズで前進中に微増速スイッチ54が操作されると、電動モータ53は少し増速側にトラニオン軸16aを正転させ、また微減速スイッチ55が操作されると、電動モータ53は少し減速側にトラニオン軸を逆転させる。 すなわち、前記微増速スイッチがオンのときにはHSTトラニオン軸ポジションセンサ76の電圧(Vh)とHSTニュートラル電圧(Vhn)の差(ΔVh)は正の場合であり、トラニオン軸16aが正転し、前記微減速スイッチがオンのときにはHSTトラニオン軸ポジションセンサ76の電圧(Vh)とHSTニュートラル電圧(Vhn)の差(ΔVh)は負の場合であり、トラニオン軸16aが逆転する。
このとき、電動モータ53にトラニオン軸16aを正転または逆転させる(電動モータ53そのものの正転または逆転)制御信号が出て、一定時間n秒後(例えば2秒後)にHSTトラニオン軸16aの回動角度を検出するトラニオン軸ポジションセンサ76の値が変化しなければ、コントローラ48は電動モータ53の異常としてエンジン12を停止させる。エンジン12の停止はエンジン停止ソレノイド68への出力を停止することで行われる。エンジン12の停止の前に表示又は報知手段50により表示又は警報を鳴らしても良い。この制御フロー図を図8に記載している。
なお、図8及び図9において、それぞれ、Vp:変速ペダルポジションセンサ電圧、Vpn:変速ペダル零位置電圧、Vh:HSTトラニオン軸ポジションセンサ電圧、Vhn:HSTニュートラル電圧、△Vh:HSTトラニオン軸ポジションセンサ微増減速電圧、Vc:モータ電流検出電圧を示す。
また、トラニオン軸16aの駆動用の電動モータ53の回転出力用の電流値を検出するセンサ63が設けられているので該電流値検出センサ63の電流検出がなければ、走行安全性を図るために電動モータ53の故障と判断してエンジン12を停止させる。また、電動モータ53駆動用のモータ電流が高過ぎるとモータロックと判断してエンジン12を停止させる。エンジン12の停止の前に表示又は報知手段50により表示又は警報を鳴らしても良い。この制御フロー図を図9に記載する。なお、表示又は警報を鳴らすとエンジン12の停止を行わない制御でも良い。
本発明の他の実施例は、前記図4〜図6に示すハード構成と図7の制御ブロック図に示す制御機構を備えた構成において、図10のフローチャートに示すように、車速センサ85で検出される車速が10km/hを越えた場合に、変速ペダル18の最大踏み込み(θ)位置より一定角度(例えば3度)小さい角度まで変速ペダル18が踏み込まれていることをペダルポジションセンサ47が検出したら、トラニオン軸16aを最高速位置に位置づける制御が可能な構成とする。
上記制御を行う理由は、変速ペダル18の最大踏み込み位置がペダルポジションセンサ47の取り付け部の組み付け不良などによる緩みなどにより、正常な位置からずれてくると、変速ペダル18を最大位置まで踏み込んでいるにもかかわらずトラニオン軸16aを最高速位置まで回動できずに、車速が不十分な状態にとどまることがあるからである。
上記制御により、ペダルポジションセンサ47の組み付け不良、誤差による不具合を解消することができ、最大車速までスムーズに増速することが可能である
前記トラニオン軸16aの回動用の電動モータ(DCモータ)53を用いる制御において、図11のフローチャートに示すように、トラニオン軸16aを回動させる出力をスタートさせると同時に、10マイクロ秒の間、1マイクロ秒の間隔で電動モータ53の電流値を電流値検出センサ63により検出し、その最大値を出力開始直後の電動モータ53の駆動電流値とし、電動モータ53の出力の正常か、異常かの判定に用いる。
これは、電動モータ53の電流は出力開始後、約5マイクロ秒後に最大値(ピーク値)に達するが、トラニオン軸16aの負荷による変動などにより、前記ピーク値に達する時間がずれて電動モータ53に流れる最大電流値の正確な値を見過ごすおそれがある。そこで、図11のフローチャートに示すように、電動モータ電流値のピーク値に達する時間が多少ずれても電動モータ53に流れる最大電流値の検出が可能になり、電動モータ53の正常・異常判定をより確実に行うことが可能となる。
また、電動モータ53の駆動ユニットの回路の故障によりモータ53の駆動出力を行っていないにもかかわらず、電動モータ53が駆動してトラニオン軸16aが動き出すことは避けなければならない。そのために、図12のフローチャートに示すように、前記電動モータ53の出力に異常が検知されると、車速が0km/h(停止状態)でないならば前進又は後進用の出力をトラニオン軸16aが中立に向かう方向に切り換えて出力させる構成とする。
こうして、電動モータ53の駆動ユニットの回路の故障により電動モータ53の駆動出力が勝手に出力されたとしてもトラニオン軸16aを中立方向に駆動させることができ、安全に車速0km/hで停止させることが可能となる。
また、北欧などの極寒の場所にて電動モータ53によりトラニオン軸16aを回動させようとしても動かないことなどがある。そこで、外気温度センサ67を装備し、外気温度をリアルタイム(例えば10マイクロ秒毎)に読み込んで、該温度センサ67の値により電動モータ53への出力オン時間を変更し、低温環境下でも運転可能にする。
また温度センサ67の値が氷点下になるような場合は、電動モータ53への出力オン時間を通常時の2倍の時間にすることが望ましい。
本発明は、安全性の高いトラクタなどの農作業用の走行車両として利用可能性がある。
本発明の一実施例の農作業用の走行車両(多目的トラクタ)の側面図である。 図1の作業車両の平面図である。 図1の作業車両の動力伝動機構図である。 図1の作業車両のHST取付部の側面図である。 図1の作業車両のHST取付部の平面図である。 図1の作業車両のHST取付部の背面図である。 図1の作業車両の制御ブロック図である。 図1の作業車両のトラニオン軸の駆動用モータの異常時の制御フローチャートである。 図1の作業車両のトラニオン軸の駆動用モータの異常時の制御フローチャートである。 図1の作業車両の変速ペダルの最大踏込み位置より一定角度小さい角度まで踏み込まれていると、トラニオン軸を最大の変速位置に位置づけるフローチャートの一例を示す図である。 図1の作業車両のトラニオン軸を回動させる出力をスタートさせた時のモータ駆動電流測定値の取り方のフローチャートの一例を示す図である。 図1の作業車両のHST制御に異常が発生した場合にトラニオン軸を中立側方向に切換えさせるフローチャートの一例を示す図である。
符号の説明
1 多目的トラクタ 2 走行車体
3 前輪 4 後輪
6 モーア 7 フロア
8 ステアリングコラム 10 ハンドル
11 操縦席 12 エンジン
15 ミッションケース 16 HST
16a トラニオン軸 17 主クラッチ
19 HST入力軸 18 変速ペダル
21 副変速装置 22 斜板
23 固定容量形ポンプ 24 可変容量形モータ
25 閉油圧回路 26 HST出力軸
27 走行軸 28 遊星減速装置
29 出力軸 30 デフ装置
31 後輪伝動軸 32 PTO駆動油圧クラッチ
33 デフ装置 34 後輪駆動ギヤ
36 PTO入力軸 39 PTO軸
47 HSTペダル踏込位置検出センサ
48 コントローラ 50 表示又は報知手段
53 電動モータ 54 微増速スイッチ
55 微減速スイッチ 57 前後進切換レバー
57a 前進スイッチ 57b 後進スイッチ
62 オートクルーズスイッチ 63 電流値検出センサ
64 ラジエータ 67 外気温度センサ
68 エンジン停止用アクチュエータ
70 HST取付けベース 71 取付けボルト
72 カラー 73 操作装置
73a 操作軸 73b 操作歯車
75a 変速歯車
76 トラニオン軸ポジションセンサ(トラニオン軸ポジション検出手段)
76a L型ピン 76b ポテンショメータ
76c 係合部 77 トラニオンアーム
77a ピン 78 プレート
78a 長孔 79F,79R 作動杆
80F,80R 操作ワイヤー 82 ブレーキペダル
85 車速センサ

Claims (3)

  1. エンジン(12)と、
    該エンジン(12)の駆動停止用のエンジン停止用アクチェータ(68)と、
    車速を変速するための出力を前進側位置と中立位置と後進側位置にそれぞれ変更する変速操作軸(16a)を有する静油圧式無段変速装置(16)と、
    該静油圧式無段変速装置(16)に前記変速操作軸(16a)を介して前進側、中立及び後進側の中のいずれかに出力させるペダル式変速操作具(18)と、
    該変速操作軸(16a)を前進状態と後進状態に切り換えるための手動前後進切換手段(57)と、
    前記手動前後進切換手段(57)が前進位置にあるか又は後進位置にあるかを検出する前後進操作位置検出手段(57a,57b)と、
    前記ペダル式変速操作具(18)の踏込位置を検出するペダル踏込位置検出手段(47)と、
    前記前後進操作位置検出手段(57a,57b)の前進又は後進操作位置の検出結果に応じて変速操作軸(16a)をそれぞれ前進側又は後進側に回動させ、かつ、前記ペダル踏込位置検出手段(47)の検出値に応じて変速操作軸(16a)の前進側又は後進側への回動量を調整して静油圧式無段変速装置(16)の出力を増減速操作するアクチュエータ(53)と、
    変速操作軸(16a)の位置を検出する変速操作軸ポジション検出手段(76)と、
    前記ペダル踏込位置検出手段(47)がペダル式変速操作具(18)の踏込位置を検出しているにも拘わらず、前記変速操作軸ポジション検出手段(76)の変速操作軸(16a)の検出結果が変化しない場合にはエンジン停止用アクチェータ(68)を作動させてエンジン(12)を自動停止させる制御装置(48)と
    を設けたことを特徴とする作業車両。
  2. エンジン(12)と、
    該エンジン(12)の駆動停止用のエンジン停止用アクチェータ(68)と、
    車速を変速するための出力を前進側位置と中立位置と後進側位置にそれぞれ変更する変速操作軸(16a)を有する静油圧式無段変速装置(16)と、
    該静油圧式無段変速装置(16)に前記変速操作軸(16a)を介して前進側、中立及び後進側の中のいずれかに出力させるペダル式変速操作具(18)と、
    該変速操作軸(16a)を前進状態と後進状態に切り換えるための手動前後進切換手段(57)と、
    前記手動前後進切換手段(57)が前進位置にあるか又は後進位置にあるかを検出する前後進操作位置検出手段(57a,57b)と、
    前記ペダル式変速操作具(18)の踏込位置を検出するペダル踏込位置検出手段(47)と、
    前記前後進操作位置検出手段(57a,57b)の前進又は後進操作位置の検出結果に応じて変速操作軸(16a)をそれぞれ前進側又は後進側に回動させ、かつ、前記ペダル踏込位置検出手段(47)の検出値に応じて変速操作軸(16a)の前進側又は後進側への回動量を調整して静油圧式無段変速装置(16)の出力を増減速操作するアクチュエータ(53)と、
    変速操作軸(16a)の位置を検出する変速操作軸ポジション検出手段(76)と、
    前記アクチュエータ(53)への出力電流値を検出するアクチュエータ出力電流値検出手段(63)と、
    ペダル踏込位置検出手段(47)がペダル式変速操作具(18)の踏込位置を検出しているにも拘わらず、アクチュエータ出力電流値検出手段(63)の検出結果が変化しない場合にはエンジン停止用アクチェータ(68)を作動させてエンジン(12)を自動停止させる制御装置(48)と
    を設けたことを特徴とする作業車両。
  3. エンジン(12)の自動停止と共に又はエンジン(12)の自動停止に先立って異常状態の表示又は報知を行うように表示又は報知手段(50)を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の作業車両。
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