JP2008055954A - 車両用内装構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステアリングコラムカバー上に車載部品を配設した場合でも、ステアリングコラムが有効に衝撃吸収動作を行うことができる車両用内装構造を提供する
【解決手段】コラムカバー23とステアリングコラム14の軸方向Lに対向するクラスター部10を、クラスター下部26とクラスター上部28とで構成し、薄肉で弾性変形可能なインテグラルヒンジ30により、クラスター下部26の車両前側端部とクラスター下部28の車両前側端部とを連結する。また、クラスター下部26とクラスター上部28とを係合し、且つ、ステアリングコラム14の軸方向Lの移動によりクラスター下部26とクラスター上部28との係合を解除する係合部32を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用内装構造に関する。
車両衝突時のステアリングコラムの衝撃吸収動作であるステアリングコラムの軸方向の移動を阻害しないように、ステアリングコラムとインストルメントパネルに配置された計器板との間を遮蔽する遮蔽部を変形容易に構成することが考案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
しかしながら、特許文献1、2に記載されている構成では、ステアリングコラム上に車載部品を配設した際にも、ステアリングコラムに有効に衝撃吸収動作を行わせるためには改良の余地がある。
特開2005−313727号公報 特開平7−246858号公報
本発明は上記事実を考慮し、ステアリングコラム上に車載部品を配設した際にも、ステアリングコラムに有効な衝撃吸収性能を発揮させることが可能な車両用内装構造を提供する。
請求項1に記載の車両用内装構造は、車両衝突時に軸方向へ移動可能に構成されるステアリングコラムを覆うコラムカバーと前記ステアリングコラムの軸方向に対向する内装部材が、車両下側に配設される内装部材下部と、車両上側に配置され、前記内装部材下部に対して接離可能である内装部材上部とで構成されており、前記内装部材下部と前記内装部材上部とを係合し、且つ、前記ステアリングコラムの移動により前記内装部材下部と前記内装部材上部との係合を解除する係合手段が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の車両用内装構造では、ステアリングコラムを覆うコラムカバーとステアリングコラムの軸方向に対向する内装部材を、車両下側に配置される内装部材下部と、車両上側に配置される内装部材上部とで構成し、内装部材下部と内装部材上部とを係合手段によって係合している。
ここで、ステアリングコラムは、車両衝突時に軸方向へ移動可能に構成されており、ステアリングコラムの移動により、係合手段による内装部材下部と内装部材上部との係合が解除される。また、この状態で、内装部材上部は内装部材に対して接離可能となっている。このため、内装部材上部とコラムカバーとのクリアランスを広げることが出来、ステアリングコラム上に車載部品を配設した際にも、車載部品の移動スペースを確保し、ステアリングコラムの軸方向の移動を妨げずに、ステアリングコラムに有効な衝撃吸収性能を発揮させることが可能となる。
請求項2に記載の車両用内装構造は、請求項1に記載の車両用内装構造であって、前記内装部材下部と前記内装部材上部とを連結するヒンジ部が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の車両用内装構造では、内装部材下部と内装部材上部とがヒンジ部を介して連結されているので、係合手段による内装部材下部と内装部材上部との係合が解除された際に、内装部材上部が内装部材下部から飛ばされることを防止できる。
以上説明したように、ステアリングコラム上に車載部品を配設した場合でも、ステアリングコラムに有効な衝撃吸収性能を発揮させることが可能な車両用内装構造を提供できる。
次に、本発明の車両用内装構造の第1実施形態を図1乃至図5に従って説明する。
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示す。
図1には、インストルメントパネル12の上部を示している。インストルメントパネル12は、インストルメントパネル12内を通過するステアリングコラム14の車両上側近傍となるインストルメントパネル12の車両上下方向中間部において上下に2分割されている。
また、インストルメントパネル12の上部は、フロントガラス(図示省略)の車両下側近傍から車両後方へ張出したダッシュボード部16と、ダッシュボード部16の車両下側に配置されたメータ18と、メータ18の車両下側近傍から車両後方へ張出したメータクラスター20と、を備えている。ダッシュボード部16、メータクラスター20の一部等は樹脂で一体成形されている。また、ダッシュボード部16の車両後側の端部は、メータ18の車両上側近傍から車両後方へ張出しており、メータフード部を構成している。
また、ステアリングコラム14は、車両後側から前側へかけて車両下方へ傾斜して車両前後方向に延在した軸体であり、車両衝突時に、軸方向Lへ移動可能(伸縮可能)に構成されている。また、ステアリングコラム14の車両後側は、コラムカバー23によって覆われている。
また、メータクラスター20は、ダッシュボード部16等と樹脂で一体成形された支持部22と、支持部22に支持された内装部材としてのクラスター部10とを備えている。
支持部22は、メータ18の車両下側近傍において車幅方向に延在した部材で、メータ18の車両下側近傍から車両後方へ車両上側に傾斜して張出した上面部22Aと、上面部22Aの車両後側端部から車両下側へ略直角に屈曲された側面部22Bとで構成されている。支持部22は、コラムカバー23の車幅外側に配置されており、ステアリングコラム14の軸方向Lの移動が支持部22によって妨げられないように構成されている。
また、図2に示すように、側面部22Bには、一対の矩形状の貫通孔である取付孔22Cが、車幅方向に並べて形成されている。この取付孔22Cには、クリップ24が取付けられる。
図1乃至図3に示すように、クラスター部10は、内装部材下部としてのクラスター下部26と、内装部材上部としてのクラスター上部28と、ヒンジ部としてのインテグラルヒンジ30と、係合手段としての係合部32とを備えており、クラスター下部26とクラスター上部28とで、メータ18の車両下側近傍から車両後方へ張出す中空板状の内装部材が構成されている。
クラスター下部26には、一対の支持片27が車幅方向に並べて形成されている。各支持片27は、クラスター下部26の車両後側端部を、車両下側へ折り曲げることにより形成されており、各支持片27には、上述のクリップ24と係合する係合脚部34が一体で形成されている。また、各支持片27は、コラムカバー23の車幅外側に配置されている。
係合脚部34は、支持片27から車両下側前方へ延在する板状の部材で、先端側にクリップ24と係合する係合部36が形成されている。この係合部36は、係合脚部34の先端中央部に形成された周囲よりも薄肉で矩形状の位置決め部36Aと、係合脚部34の位置決め部36Aより基端側に係合脚部34の幅方向に沿って形成された係合溝36Bとで構成されている。また、係合脚部34の幅方向両端部には、ガイド壁34Bが形成されている。
これに対して、クリップ24は、係合脚部34の両側のガイド壁34B間を挟み込み、係合溝36Bに係合する一対の係合爪24Aが形成されたU字状のクリップである。クリップ24の一対の係合爪24Aの間には、位置決め部36Aと嵌合可能に対向する一対の壁部である位置決め部24Bが、形成されており、位置決め部24Bと位置決め部36Aとが嵌合した状態で係合溝36Bと係合爪24Aとが係合するように構成されている。
また、クリップ24は係合爪24Aが接離する方向に弾性変形可能に構成されており、取付孔22Cに挿入されると、自身の弾性力により取付孔22Cの孔壁に圧接する。ここで、係合爪24Aの外側には、取付孔22Cの孔壁に係合可能な係合部24Cが形成されており、クリップ24は、係合爪24Aの先端側に抜出し不能となっている。
クリップ24は、係合爪24Aが車幅方向に対向し、係合爪24の先端側が車両後側になるように、取付孔22Cに装着されており、また、係合脚部34は、位置決め部36Aと係合溝36Bとが車幅方向を向くように、クリップ24に装着されている。
また、クラスター下部26の一対の支持片27の間には、クラスター下部26の車両後側を矩形状に切欠いた切欠き部26Aが形成されている。
また、クラスター上部28は、クラスター下部26と互いに車両前側端部同士を、薄肉で弾性変形であるインテグラルヒンジ30によって連結され、クラスター下部26の車両上側において車幅方向に延在する板材であり、インテグラルヒンジ30を支点として回動可能となっている。また、クラスター上部28の自由端側(回動端側)はクラスター下部26側にU字状に屈曲されている。
また、クラスター上部28のクラスター下部26側の面には、一対の軸受部38が立設されている。一対の軸受部38は、車幅方向に並べてクラスター上部28と一体で形成されており、クラスター下部26とクラスター上部28とが略平行になった状態(以下、閉じた状態という)で、各軸受部38が、支持片27の車両後側において、支持片27の基端部と車両前後方向に対向する。
また、クラスター下部26とクラスター上部28とが閉じた状態で、クラスター上部28の車両後側端部28Aが、クラスター下部26の車両後側端部26Bよりも車両後側に位置している。また、クラスター上部28は、コラムカバー23のステアリングコラム14の軸方向Lへの投影領域より車両上側に配置されている。
また、係合部32は、軸受部38によって軸方向両端部を回転可能に支持されて車幅方向に延在する円柱状の軸部40と、軸部40に一体で形成された遮蔽部材42と、クラスター下部26に車幅方向に並べて形成された一対のフック部44とを備えている。各フック部44は、クラスター下部26の支持片27と切欠き部26Aとの間に配設されており、クラスター下部26の車両後側端部を、車両上側へU字状に折り曲げることにより形成されている。
ここで、クラスター下部26とクラスター上部28とを閉じた状態で、軸部40がフック部44に引っ掛るように、軸部40とフック部44の位置や形状が決められている。これによって、クラスター下部26とクラスター上部28とが閉じた状態で係合する。
また、軸部40を車両前側に押すと、軸部40がフック部44から離脱できるようにも、軸部40とフック部44の位置や形状が決められている。
また、遮蔽部材42は、軸部40の軸方向中央部に一体で形成された板材であり、軸部40回りに回動可能となっている。また、遮蔽部材42は、フック部44の間から車両下方へ下がるように配置されており、切欠き部26Aを遮蔽している。
また、図1に示すように、コラムカバー23の車両前側端部には、車両後側から前側へかけて車両下側へR状に傾斜する傾斜面23Aが形成されており、この傾斜面23Aと、遮蔽部材42の自由端部(回動端部)42Aとが、ステアリングコラム14の軸方向Lに対向している。
また、コラムカバー23の上面には、ドライバーの顔を撮影するためのカメラ46が設置されている。このカメラ46の上面は、車両後側から前側へかけて車両下方へR状に傾斜する傾斜面46Aとなっている。また、カメラ46は、フック部44の車幅内側に配置されており、クラスター下部26の切欠き部26Aとステアリングコラム14の軸方向Lに対向している。
次に、本実施形態における作用について説明する。
本実施形態によると、車両衝突時に、ステアリングコラム14が軸方向Lの車両前側へ移動すると、まず、図4に示すように、コラムカバー23の傾斜面23Aが遮蔽部42の自由端部42Aに当接し、遮蔽部42及び軸部40が、車両前側に押され、軸部40がフック部44から離脱可能となる。そして、遮蔽部42が、傾斜面23Aにより車両上側へ押し上げられることにより、軸部40、軸受部38を介して遮蔽部42に連結されたクラスター上部28が、クラスター下部26から離れる側へ回動し、車両上側へ移動する。
ここで、コラムカバー23は、クラスター下部26、支持片27、フック部44、支持部22とステアリングコラム14の軸方向Lに対向していないので、車両衝突時のステアリングコラム14の軸方向Lの車両前側への移動が、クラスター下部26、支持片27、フック部44、支持部22により妨げられることが無い。
このため、図5に示すように、さらに、ステアリングコラム14が軸方向Lの車両前側へ移動する。このステアリングコラム14の移動に伴い、遮蔽部42の自由端部42Aが傾斜面23Aを乗り越えてカメラ46の傾斜面46Aに当接し、又はクラスター上部28の車両後側端部28Aが傾斜面46Aに当接し、遮蔽部42又はクラスター上部28自体が傾斜面46Aにより車両上側へ押し上げられることにより、クラスター上部28の車両後側端部28Aが、カメラ46の車両上側に移動する。
即ち、車両衝突時のカメラ46の移動軌跡に配置されたクラスター上部28が、車両衝突によりカメラ46がステアリングコラム14の軸方向Lに沿って移動する時には、カメラ46の移動軌跡から離脱するので、クラスター上部28によりステアリングコラム14の衝突吸収動作が妨げられることが無い。
また、クラスター下部26には切欠き部26Aが形成されており、カメラ46の傾斜面46Aが、切欠き部26Aの車両前側端部に当接するまで、ステアリングコラム14の移動は制限されない。このため、ステアリングコラム14に有効な衝突吸収性能を発揮させるためには、車両衝突時のステアリングコラム14の移動ストロークの必要量を考慮して、切欠き部26Aの車両前側端部の位置を設定すれば良い。
以上のことから、車両衝突時のコラムカバー23の移動軌跡にコラムカバー23と干渉する内装部材が存在しない場合のみならず、該コラムカバー23上に、クラスター部10等の内装部材と干渉するカメラ46等の車載部品が設置された際にも、ステアリングコラム14に、有効な衝突吸収性能を発揮させることが可能となる。
また、インテグラルヒンジ30によってクラスター下部26とクラスター上部28とを連結したことによって、係合部32によるクラスター下部26とクラスター上部28との係合が解除された際に、クラスター上部28がクラスター下部26から飛ばされることを防止できる。
また、クラスター上部28をクラッシャブルに構成した場合には、破片が飛散することを防止するべく別途工夫が必要になり、また、交換するコストや手間がかかるが、本実施形態では、破片が飛散することがなく、また、クラスター部10を車両衝突前と変わらず使用可能であるので、効果的である。
次に、本発明の車両用内装構造の第2実施形態を図6乃至図8に従って説明する。
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示す。また、第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図6、図7に示すように、内装部材としてのクラスター部50は、クラスター下部26と、内装部材上部としてのクラスター上部52と、インテグラルヒンジ30と、係合手段としての係合部54とを備えている。
クラスター上部52は、第1実施形態のクラスター上部28と同様、クラスター下部26と互いに車両前側端部同士を、インテグラルヒンジ30によって連結され、クラスター下部26の車両上側において車幅方向に延在する板材であり、インテグラルヒンジ30を支点として回動可能となっている。また、クラスター上部52の自由端側(回動端側)を、クラスター下部26側に略直角に屈曲することにより、クラスター下部26の切欠き部26Aを遮蔽する遮蔽部52Aが形成され、さらに、遮蔽部52Aの先端部52Bは、クラスター上部52の支持端側に鈍角に屈曲されている。
また、係合部54は、クラスター下部26に車幅方向に並べて形成された一対の係合片56と、クラスター上部52に車幅方向に並べて形成された一対の係合片58と、一対の係合爪60とを備えている。
各係合片56は、クラスター下部26の支持片27と切欠き部26Aとの間において、クラスター下部26の車両後側端部を、車両下側へ略直角に折り曲げることにより形成され、車幅方向に延びるスリットである係合孔56Aが形成された板片である。
また、各係合片58は、クラスター上部52のクラスター下部26側の面に立設された板片であり、クラスター上部52と一体で形成され、また、車幅方向に延びるスリットである係合孔58Aを形成されている。また、各係合孔58Aは、クラスター下部26とクラスター上部52とが閉じた状態で、係合片56の車両後側において各係合孔56Aと車両前後方向に対向する。
また、各係合爪60は、L字状の軸部材であり、軸方向一端側を係合孔56A、58Aに挿抜可能とされ、軸方向一端部に係合孔56A、58Aに係脱可能な爪部60Aを形成されており、クラスター下部26とクラスター上部52とが閉じた状態で、車両前側から係合孔56A、58Aに軸方向一端側を挿通させると共に、爪部60Aを係合孔58Aに係合させている。これによって、クラスター下部26とクラスター上部52とが閉じた状態で係合する。
ここで、係合爪60の軸方向他端側は、車両下方へ延びており、係合爪60の軸方向他端部60Bは、コラムカバー23の車両前側端部23Bとステアリングコラム14の軸方向Lに対向している。また、係合片56、58は、コラムカバー23のステアリングコラム14の軸方向Lへの投影領域より車両上側、且つ、カメラ46の車幅外側に配置されている。
次に、本実施形態における作用について説明する。
本実施形態によると、車両衝突によりステアリングコラム14が軸方向Lの車両前側へ移動する際、コラムカバー23の車両前側端部23Bが、係合爪60の軸方向他端部60Bに当接し、係合爪60に対して車両前側への力を加える。これによって、図8に示すように、爪部60Aが、弾性変形しながら、係合孔58A、係合孔56Aを通過し、係合爪60が、係合爪58A、56Aから抜けて、クラスター下部26とクラスター上部52との係合が解除される。
そして、遮蔽部52Aの傾斜面52Bが、コラムカバー23の傾斜面23Aに当接し、クラスター上部52が、車両上側へ押し上げられてクラスター下部26から離れる側へ回動し、車両上側へ移動する。
ここで、コラムカバー23は、クラスター下部26、支持片27、支持部22、係合片56とステアリングコラム14の軸方向Lに対向しておらず、これらとは干渉しないので、車両衝突時のステアリングコラム14の軸方向Lの車両前側への移動が、クラスター下部26、支持部22、支持片27、係合片56により妨げられることが無い。
このため、ステアリングコラム14は、さらに軸方向Lの車両前側へ移動する。この際、遮蔽部52Aの傾斜面52Bが、カメラ46の傾斜面46Aに当接し、クラスター上部52が、車両上側へ押し上げられてクラスター下部26から離れる側へ回動し、カメラ46の車両上側へ移動する。
従って、車両衝突時のコラムカバー23の移動軌跡にコラムカバー23と干渉する内装部材が存在しない場合のみならず、該コラムカバー23上に、クラスター部50等の内装部材と干渉するカメラ46等の車載部品が設置された際にも、ステアリングコラム14に、有効な衝突吸収性能を発揮させることが可能となる。
なお、本実施形態では、コラムカバー23の傾斜面23A、カメラ46の傾斜面46Aによりクラスター上部52が車両上側へ押し上げられるように構成したが、板バネや樹脂バネ等の弾性部材の弾性力により、クラスター上部52が車両上側へ押し上げられるように構成しても良い。このような構成としては、例えば、図9に示すように、クラスター下部26のクラスター上部52側の面に板バネ62を配設し、板バネ62によりクラスター上部52を反クラスター下部26側に付勢する構成等が適用可能であり、このような構成によると、クラスター上部52とコラムカバー23、カメラ46とを非接触とすることが可能となり、ステアリングコラム14の衝突吸収性能をより有効に発揮させることが可能となる。
次に、本発明の車両用内装構造の第3実施形態を図10乃至図12に従って、説明する。
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示す。また、第1、第2実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図10、図11に示すように内装部材としてのクラスター部70は、クラスター下部26と、クラスター上部52と、インテグラルヒンジ30と、係合手段としての係合部72とを備えている。係合部72は、クラスター下部26に車幅方向に並べて形成された一対の係合孔74と、クラスター上部52に車幅方向に並べて形成された一対の弾性変形可能な係合爪76と備えている。
各係合孔74は、クラスター下部26の支持片27と切欠き部26Aとの間において、クラスター下部26の車両後側端部に形成された矩形状の貫通孔である。また、各係合爪76は、クラスター上部52のクラスター下部26側の面に立設された板片であり、基端部76Aと先端部76Bとの中間部に爪部76Cを形成されており、クラスター上部52と一体で形成されている。
ここで、クラスター下部26とクラスター上部52とが閉じた状態で、各係合爪76は、各係合孔74に挿入される。また、この状態で、爪部76Cは、車両後側向きになり、係合孔76の車両後側の壁部74Aに係合する。
また、係合爪76の先端部76Bは、コラムカバー23とステアリングコラム14の軸方向Lに対向している。また、係合孔74の開口縁部74Bは、コラムカバー23のステアリングコラム14の軸方向Lへの投影領域より車両上側、且つ、カメラ46の車幅外側に配置されている。
次に、本実施形態による作用について説明する。
本実施形態によると、車両衝突によりステアリングコラム14が軸方向Lの車両前側へ移動する際、コラムカバー23の車両前側端部23Bが、係合爪76の先端部76Bに当接し、係合爪76に対して車両前側への力を加える。これによって、図12に示すように、係合爪76が、車両前側に弾性変形し、爪部76Cと係合孔74との係合が解除され、クラスター下部26とクラスター上部52との係合が解除される。
そして、遮蔽部52Aの傾斜面52Bが、コラムカバー23の傾斜面23Aに当接し、クラスター上部52が、車両上側へ押し上げられてクラスター下部26から離れる側へ回動し、車両上側へ移動する。
ここで、コラムカバー23は、クラスター下部26、支持部22、支持片27、係合孔74の開口縁部74Bとステアリングコラム14の軸方向Lに対向していないので、車両衝突時のステアリングコラム14の軸方向Lの車両前側への移動は、クラスター下部26、支持部22、支持片27、係合孔74の開口縁部74Bにより妨げられない。
このため、第2実施形態と同様、ステアリングコラム14が、さらに軸方向Lの車両前側へ移動し、遮蔽部52Aの傾斜面52B及び係合爪76の先端部76Bが、カメラ46の傾斜面46Aに当接し、クラスター上部52が、車両上側へ押し上げられてクラスター下部26から離れる側へ回動し、カメラ46の車両上側へ移動する。
従って、車両衝突時のコラムカバー23の移動軌跡にコラムカバー23と干渉する内装部材が存在しない場合のみならず、該コラムカバー23上に、クラスター部70等の内装部材と干渉するカメラ46等の車載部品が設置された際にも、ステアリングコラム14に、有効な衝突吸収性能を発揮させることが可能となる。
以上、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、本実施形態では、クラスター下部とクラスター上部とをインテグラルヒンジで連結したが、他のヒンジで連結しても良い。
本発明の第1実施形態に係る車両用内装構造を備えるインストルメントパネルの上部を示す側断面図である。 本発明の第1実施形態に係る車両用内装構造を備えるクラスター部を示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る車両用内装構造を備えるクラスター部を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る車両用内装構造を備えるインストルメントパネルの上部を示す側断面図である。 本発明の第1実施形態に係る車両用内装構造を備えるインストルメントパネルの上部を示す側断面図である。 本発明の第1実施形態に係る車両用内装構造を備えるインストルメントパネルの上部を示す側断面図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用内装構造を備えるクラスター部を示す分解斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用内装構造を備えるインストルメントパネルの上部を示す側断面図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用内装構造を備えるインストルメントパネルの上部を示す側断面図である。 本発明の第3実施形態に係る車両用内装構造を備えるインストルメントパネルの上部を示す側断面図である。 本発明の第3実施形態に係る車両用内装構造を備えるクラスター部を示す分解斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る車両用内装構造を備えるインストルメントパネルの上部を示す側断面図である。
符号の説明
10 クラスター部(内装部材)
14 ステアリングコラム
23 コラムカバー
26 クラスター下部(内装部材下部)
28 クラスター上部(内装部材上部)
30 インテグラルヒンジ(ヒンジ部)
32 係合部(係合手段)

Claims (2)

  1. 車両衝突時に軸方向へ移動可能に構成されるステアリングコラムを覆うコラムカバーと前記ステアリングコラムの軸方向に対向する内装部材が、車両下側に配設される内装部材下部と、車両上側に配置され、前記内装部材下部に対して接離可能である内装部材上部とで構成されており、前記内装部材下部と前記内装部材上部とを係合し、且つ、前記ステアリングコラムの移動により前記内装部材下部と前記内装部材上部との係合を解除する係合手段が設けられていることを特徴とする車両用内装構造。
  2. 前記内装部材下部と前記内装部材上部とを連結するヒンジ部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用内装構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013147080A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Toyota Motor Corp 内装部材の取付構造及びインストルメントパネル構造

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