JP2008055454A - 表内質に優れた鋳片の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鋳片14を搬送するロール16と、鋳片14を冷却する冷却用ノズル17〜22を有する湾曲型または垂直曲げ型連続鋳造機10を使用した鋳片の製造方法において、ロール16の1または2以上が分割ロール23〜26で構成され、鋳片14の幅をWとした場合、その両端からW×1/8以上W×3/8以下の範囲内の冷却用ノズル18、21を中心としてその片側または両側に、鋳片14を冷却する補助冷却用ノズル34、35を配置し、冷却用ノズル17〜22の最大間隔をLとした場合、冷却用ノズル18、21と補助冷却ノズル34、35の間隔を0.1×L以上0.5×L以下の範囲内とする。
【選択図】図1
Description
バルジングとは、鋳片の断面内部が液相で、表層部が固相(凝固している)の状態において、液相の静圧により鋳片の幅方向中央部が膨れる現象である。ここで、二次冷却帯に配置され、鋳片をその厚み方向から挟んで接触支持するロールにより、バルジング部が押さえられる場合には、連続鋳造機のモールドの湯面(メニスカス)が上下動するため、鋳型内でパウダーの巻き込みが発生し、鋳片品質が悪くなる問題がある。また、バルジングの発生を抑えることにより、鋳片の表層部の固相部分に内部割れが発生する場合もある。
また、鋳片を強冷却する場合、鋳片の幅方向の温度分布に著しい不均一があると、凝固部分で歪みが発生し、鋳片に表面割れが発生する。
以上のことから、鋳片冷却の際に、鋳片の幅方向の温度分布の均一化を図る必要があり、このため、一般に、冷却水量が鋳片の幅方向で均一となるように設定されており、過度の強冷却を避けるような冷却水量条件が設定されている。
特許文献2には、鋳片の幅方向両端部の所定幅領域を覆う邪魔板を使用し、鋳片コーナー部への水の流入を抑制して、コーナー部の過冷却を抑制する方法が提案されている。
しかし、ロールが鋳片から受ける熱量は変わらないため、ロールの径を小さくした場合、熱によってロールの撓みを招き易くなり不都合である。
そこで、ロールを鋳片の幅方向で分割し、しかも鋳片に接触しないロール軸で繋いだ、いわゆる分割ロールが一般的に使用されている。
上記した課題に対し、分割ロールを用いた技術の改善策として、例えば、特許文献3には、高炭素鋼の表面割れを抑制するため、冷却水の温度が35℃以下のときに、水比を、垂直部では鉄1kg当たり0.4〜0.5L(リットル)、湾曲部では0.10〜0.15Lとして冷却する方法が提案されている。
また、特許文献3の方法では、ある程度の表面割れを抑制することは可能であるが、分割ロールの分割部から流下する冷却水による鋳片の冷却外乱を根本的に是正することは不可能である。このロールの分割部は、一般的に鋳片のエッジ部以外の領域内に設けられていることから、鋳片の幅方向中央付近の過度の冷却は避けられない。なお、特許文献3は高炭素鋼を対象としているので、鋳片の幅方向中央付近の過度の冷却は課題となっていない。
この原因を本願発明者らが鋭意調査した結果、以下のメカニズムで鋳片に割れが発生していることが判明し、上記した従来の技術では、解決し得ないことが分かった。
(2)流下した冷却水と幅方向に均一な水量で噴射されている冷却水によって鋳片は冷却されるため、鋳片の幅方向の温度分布は、ロールの分割部が存在する鋳片の幅方向中央部付近で他の部分よりも低下する。
(4)上記(3)の表面割れを防止するため、二次冷却帯の冷却水量を低減すると、鋳片の幅方向中央部の温度が上昇し、鋳片の表面割れを抑制できるが、鋳片のエッジ部と鋳片の幅方向中央部の間(1/4幅近傍)の温度が上昇し、従来の形態とは異なるバルジングが発生する。このバルジングは、鋳片の幅方向中央部近傍のみに発生する膨らみではなく、鋳片の幅方向両側のエッジ部を除く、広範囲に渡った太鼓状の膨らみであり、Si添加鋼特有の現象として観察された。これは、高炭素鋼に比べSi添加鋼の熱間強度が低いためだと考えられる。
この太鼓状のバルジングは、鋳片がロールを通過する際の内部割れ発生の原因となる。
従って、例えば、特許文献3のような冷却水温の調節では、Si添加鋼である鋳片の幅方向中央部の割れ発生を抑制することができない。また、鋳片の幅方向に噴射する冷却水量を均一にし、エッジ部のみに冷却水をかけない、例えば、特許文献1、2のような方法でも、Si添加鋼である鋳片の幅方向中央部の割れ発生を抑制することができない。
更に、例えば、特許文献3のように、冷却水温度をある範囲に規定したとしても、鋳片幅方向の冷却は改善することができない。この方法においても、鋳片の幅方向の均一冷却を実現するものであり、特にコーナー部の過冷却を抑制し、コーナー割れを防止するものであるため、鋳片の幅方向中央部の過冷却を防止することは困難である。
(1)分割ロールの使用により、ロールの分割部を通じて冷却水が流下するため、鋳片の幅方向の温度分布は、ロールの分割部が存在する鋳片の幅方向中央部付近で、他の部分よりも低下する。
(2)この場合、前記した太鼓状のバルジングが発生し、鋳型内の湯面変動量が増大する現象を招く。これは、炭素量が30ppm以下の極低炭素鋼においては、熱間強度が低いためより大きなバルジングが発生し、鋳型内の湯面変動量が他鋼種に比べてより大きくなると考えられるからである。
(3)他鋼種よりもバルジングが大きくなる極低炭素鋼の鋳造の際に、鋳型内の湯面変動を防止するため、鋳片の幅方向の冷却水量を全体的に増量して強冷却を行いバルジングを抑制しようとすると、鋳片の幅方向中央部付近の温度低下が著しくなり、鋳片の表面割れ発生の可能性が大きくなる。
これらをまとめると、鋳造速度の向上(例えば、1.0m/分以上)のために分割ロールを使用すると、湯面変動の抑制効果が得られるが、鋳造速度が1.2m/分以上となると、鋳片の強冷却が必要となる。このとき、分割ロールの分割部の隙間から流下する水量が多くなるため、バルジングの抑制効果が減少し、また強冷却を施すと割れ発生にも繋がるため、極低炭素鋼も冷却水量の多寡によらず、品質課題(鋳片の表面欠陥と表面割れの発生)があることを新たに見出した。
少なくとも前記表側の1または2以上のロールが、前記鋳片の幅方向両端部を除く位置で分割された分割ロールで構成されており、前記鋳片の幅をWとした場合に、前記鋳片の両端からそれぞれW×1/8以上W×3/8以下の範囲内にある前記冷却用ノズルを中心として、その片側または両側に、前記鋳片を冷却する補助冷却用ノズルを配置し、しかも同列に並んだ隣り合う前記冷却用ノズルの最大間隔をLとした場合に、前記中心となる冷却用ノズルと該補助冷却ノズルとの間隔を、0.1×L以上0.5×L以下の範囲内とする。
本発明に係る表内質に優れた鋳片の製造方法において、前記鋳片の両端からそれぞれW×1/8以上W×3/8以下の範囲内に配置された前記冷却用ノズルから吹き付けられる水量を、同列に配置された他の中央側の前記冷却用ノズルから吹き付けられる水量より多くすることが好ましい。
本発明に係る表内質に優れた鋳片の製造方法において、前記鋳片はSiを1.0質量%以上含むことが好ましい。
これにより、例えば、表面割れまたは内部割れ、あるいは非定常バルジングによる鋳型内の湯面変動が発生し易い鋼を高速で鋳造する場合に懸念される品質劣化を抑制、更には防止できるので、歩留まりを悪化させることなく生産性を向上できる。
請求項3記載の表内質に優れた鋳片の製造方法は、鋳片の幅方向に渡って、水量の調整を行うことで、冷却効率の更なる向上が図れる。
請求項4記載の表内質に優れた鋳片の製造方法は、Siを1.0質量%以上含む鋳片のように、顕著なバルジングが発生する鋼種に適用することで、前記した効果がより顕著になる。
ここで、図1(A)は従来例に係る鋳片の製造方法の説明図、(B)は本発明の一実施の形態に係る表内質に優れた鋳片の製造方法の説明図、図2は同表内質に優れた鋳片の製造方法を適用する連続鋳造機の説明図、図3は同連続鋳造機のロールの配置状態を示す説明図、図4(A)、(B)はそれぞれ鋳片の表面温度とバルジング発生との関係を示す説明図、図5(A)、(B)はそれぞれ補助冷却用ノズルの配置位置を示す説明図、製造した鋳片の内部割れ発生指数と補助冷却用ノズルの配置位置との関係を示す説明図である。
連続鋳造機10は、スラブ連続鋳造機とも呼ばれる垂直曲げ型連続鋳造機である。
連鋳機10は、溶鋼を貯留するタンディッシュ11と、タンディッシュ11から浸漬ノズル12を介して供給される溶鋼を凝固させる連続鋳造用鋳型(以下、単に鋳型ともいう)13と、この鋳型13により表面側に凝固シェルが形成された鋳片14を連続的に下流側へ搬送しながら冷却する二次冷却帯15とを有している。この二次冷却帯15は、鋳片14を冷却し曲げながら下流側へ搬送しており、この二次冷却帯15の下流側に配置された矯正装置(図示しない)によって、曲げられた鋳片14を直線状に伸ばして(即ち、矯正して)いる。
なお、連続鋳造機としては、垂直曲げ型連続鋳造機よりも鋳片の曲げ量が小さい(曲率半径が大きい)湾曲型連続鋳造機を使用することもできる。
二次冷却帯15に配置されるロール群は、鋳片14の長手方向に隣り合うロール16の間隔を短縮することを目的として、各ロール16の径を小さくしている。なお、これによるロール変形を抑制するため、少なくとも表側の1または2以上のロール16は、図3に示すように、鋳片14の幅方向両端部を除く位置(ここでは、幅方向中央部)で、鋳片14の幅方向に2分割(または3分割)した分割ロール23、24、または分割ロール25、26で構成されている。なお、ここでは、分割ロール23、24と分割ロール25、26の分割位置を、隣り合うロール16で鋳片14の幅方向に交互にずらしているが、同一位置でもよい。
即ち、分割ロールが二次冷却帯に1または2以上存在すると、鋳片に表面割れまたは内部割れが発生する傾向がみられるようになる。しかし、鋳型下部から矯正点(矯正装置の設置位置)までの間のロールの一部が分割ロールである場合、特に、上流側の表側(鋳型下部から前記した矯正点までの距離をXLとすると、鋳型下部から0.6XL以内)に分割ロールが1または2以上存在すると、鋳片の割れ発生が顕著になる。
そこで、鋳片を冷却する冷却用ノズルの設置位置が問題となる。
このようにして、各冷却用ノズル17〜22から鋳片14に対し、冷却水に空気を混合した気水(ミストスプレーともいう)または冷却水(水スプレー)が吹き付けられる。
なお、二次冷却帯15は、図2に示すように、上流側から下流側へかけて第1〜第5の合計5つのゾーン29〜33により構成されているが、これに限定されず、更に細かく細分、あるいは多くのゾーンで構成してもよい。これにより、各ゾーン毎に水量を調整することができ、鋳片の長手方向の冷却水量調整が実施できる。
特に、二次冷却帯の表側の1または2以上のロールが分割ロールとなっている場合、二次冷却水が分割ロールの軸受け部を流れることで、鋳片の幅方向中央部の温度は、流水によって冷やされ低下している。この状態で、幅中央部の強冷却化を行うと、鋳片の幅方向中央部の温度が更に低下することになり、過冷却が発生する。
なお、前記した従来技術によって、鋳片エッジ部の過冷却を抑制できたとしても、鋳片の幅方向中央部の過冷却は、抑制することができない。また、鋳片の幅方向中央部の温度が更に低下し、過冷却が発生すると、鋳片の表面割れ、または凝固厚みの不均一化による未凝固先端部での溶鋼の封じ込めが発生し、封じ込め部分の凝固収縮によって、中心割れが発生するという新たな問題も発生する。
鋳片の表面温度が図4(A)の温度分布を示す場合、鋳片の両端からW(鋳片の幅)×1/4近傍の温度が高いため、この部分から中央にかけてバルジングが発生し易くなる。即ち、鋳片の幅方向中央部の温度が低下していても、W×1/4近傍の温度が高いとバルジングが発生し易くなる。
そこで、W×1/4近傍を強冷却化することによって、この部分の温度を低下させることにより、図4(B)に示すように、バルジングが抑制される。
なお、この部分の強冷却化を実現する際に、鋳片の幅方向の冷却用ノズルの間隔を従来のまま等間隔とし、W×1/4近傍の冷却用ノズルの冷却水量のみを増加させる手段が考えられる。しかし、冷却用ノズルから噴射される冷却水は扇状に広がるため、W×1/4近傍以外の強冷却化にも繋がり、鋳片の幅方向中央部の表面割れ防止と内部割れ防止の両立が困難であることが分かった。
これにより、各補助冷却用ノズル34、35から鋳片14に対し、冷却水に空気を混合した気水(ミストスプレーともいう)または冷却水(水スプレー)が吹き付けられる。
なお、補助冷却用ノズル34、35は、同列に並んだ隣り合う冷却用ノズル17〜22の最大間隔をLとした場合に、中心となる冷却用ノズル18、21と補助冷却用ノズル34、35との間隔が、0.1×L以上0.5×L以下の範囲内となるように配置する。
図5(A)、(B)から明らかなように、隣り合う冷却用ノズル21と冷却用ノズル22の間隔をLとした場合に、補助冷却用ノズル35の配置位置Xを0.1×L以上0.5×L以下の範囲内とすることで、鋳片の幅方向に均一な水量を鋳片に注水せず、鋳片の幅方向中央部を除いた部分を強冷却できる。これにより、内部割れ発生指数の大幅な低減ができることが確認できた。
なお、補助冷却用ノズルの軸心は、鋳片の表面に対して垂直に配置しているが、鋳片の表面に対して傾斜させてもよい。この場合、補助冷却用ノズルの噴出口の位置が、前記した条件の範囲を満足すればよい。
また、補助冷却用ノズルは、冷却用ノズルと異なる構成とすることで、冷却用ノズルから噴出される水量とは異なる水量に調整できる。
これにより、鋳片の幅方向の冷却調整が実施できるため、鋳片の幅方向中央部の過冷却を抑制しながら、W×1/4近傍のみの強冷却が可能となり、鋼種または鋳造速度に応じて、二次冷却における温度制御が可能となり、冷却条件の最適化が実現できる。
まず、図2に示すように、タンディッシュ11へ供給された溶鋼は、浸漬ノズル12を介して鋳型13に注入される。そして、鋳型13に注入された溶鋼は、冷却されて凝固を開始し(いわゆるシェルを形成し)、二次冷却帯15で冷却されながら、下流側へ引き抜かれていく。製造される鋳片は、Siを1.0質量%以上(上限は例えば5.0質量%)含むものであり、Si含有量の増加に伴って表面割れが顕著に発生するものである。
一方、鋳片の鋳造速度の上限については、特に規定していないが、鋳造速度の上昇に伴って本願発明の効果は更に顕著になることは明らかである。なお、参考までに、現状、世の中で行われている鋳片の鋳造速度の最高値は、2m/分程度であるが、この場合についても、本願発明は適用できる。
これにより、バルジングを抑制し、このバルジングによる鋳型13内の湯面変動を抑制でき、更に内部割れの発生も抑制できる。
また、強冷却に伴う鋳片割れの発生も抑制でき、表内質に優れた鋳片14を製造できる。
溶鋼量350トン/チャージ、鋳造速度1.4m/分の条件で、鋳片の幅が1270mm、厚さが250mmのSiを1.8質量%含有する鋼を製造した。使用した連続鋳造機は、鋳型下部から矯正点開始ロールまでの距離XLが、約12mであり、分割ロールは、鋳型下端から0.3〜4.5m(0.025×XL〜0.375×XL)の範囲に設置されている。なお、鋳型から引き抜かれる鋳片を冷却する二次冷却帯においては、第2ゾーン(図2のゾーン30に相当)の鋳片の幅方向の冷却用ノズルの間隔を変更して鋳造を行った。この条件として、冷却用ノズルの間隔Lが等間隔(比較例1)、等間隔に並んだ冷却用ノズルのうち、鋳片の両端からW×1/8以上W×3/8以下の範囲内にある冷却用ノズルとその片側にある補助冷却用ノズルとの間隔が0.7L(比較例2)、冷却用ノズルと補助冷却用ノズルとの間隔が0.3L(実施例)の3種類を使用した。この実験条件、および製造した鋳片の品質結果を、表1に示す。
なお、本実施例では、幅が1270mm、厚みが250mmの鋼を製造した場合の結果についてのみ示しているが、これに限定されるものではなく、幅が960mm以上2000mm以下の鋳片について、また、250mmより厚い鋳片(例えば、300mm)、250mmより薄い鋳片(例えば、200mm)について有効であることも確認済みである。
なお、前記実施の形態においては、鋳片の両端からそれぞれW×1/8以上W×3/8以下の範囲内に、冷却用ノズルが1個ずつ配置されていた場合について説明したが、複数個(例えば、2個または3個)配置してもよい。この場合、各冷却用ノズルに対して、前記した条件を満足するように、補助冷却用ノズルを配置することが好ましい。
また、補助冷却用ノズルは、鋳片の表側のみに配置した場合について説明したが、表側と裏側の両面に配置してもよい。
Claims (4)
- 連続鋳造用鋳型から引き抜かれた鋳片の長手方向表側および裏側にそれぞれ隙間を有して配置され、該鋳片を厚み方向から挟み込み搬送するロールと、該ロール間にそれぞれ所定の間隔を設けて該鋳片の幅方向に並べて配置され、前記鋳片を冷却する多数の冷却用ノズルとを有する湾曲型連続鋳造機または垂直曲げ型連続鋳造機を使用して鋳片を製造する方法において、
少なくとも前記表側の1または2以上のロールが、前記鋳片の幅方向両端部を除く位置で分割された分割ロールで構成されており、前記鋳片の幅をWとした場合に、前記鋳片の両端からそれぞれW×1/8以上W×3/8以下の範囲内にある前記冷却用ノズルを中心として、その片側または両側に、前記鋳片を冷却する補助冷却用ノズルを配置し、しかも同列に並んだ隣り合う前記冷却用ノズルの最大間隔をLとした場合に、前記中心となる冷却用ノズルと該補助冷却ノズルとの間隔を、0.1×L以上0.5×L以下の範囲内とすることを特徴とする表内質に優れた鋳片の製造方法。 - 請求項1記載の表内質に優れた鋳片の製造方法において、前記冷却用ノズルから前記鋳片に対し、冷却水に空気を混合した気水または冷却水が吹き付けられ、前記補助冷却用ノズルから前記鋳片に対し、冷却水に空気を混合した気水または冷却水が吹き付けられることを特徴とする表内質に優れた鋳片の製造方法。
- 請求項1および2のいずれか1項に記載の表内質に優れた鋳片の製造方法において、前記鋳片の両端からそれぞれW×1/8以上W×3/8以下の範囲内に配置された前記冷却用ノズルから吹き付けられる水量を、同列に配置された他の中央側の前記冷却用ノズルから吹き付けられる水量より多くすることを特徴とする表内質に優れた鋳片の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の表内質に優れた鋳片の製造方法において、前記鋳片はSiを1.0質量%以上含むことを特徴とする表内質に優れた鋳片の製造方法。
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