JP2008055355A - バルブユニットおよび液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バルブユニット19は、液体供給路の途中に設けられて上流側からインクを流入させるための流入口39a及び下流側へインクを流出させるための流出口39bを有する圧力室39と、圧力室39の壁面の一部を構成し、その圧力室39内の圧力変動に基づいて変位する隔壁フィルム37と、隔壁フィルム37により圧力室39との隔壁を構成するように圧力室39の外側に設けられ、その内部が油類等の非極性の液体で満たされた液体充填室42とを備える。
【選択図】図3
Description
具体的には、特許文献1におけるプリンタに備えられたバルブユニットは、凹部が形成された定形性を有する流路形成部材と、この流路形成部材の凹部を封止するフィルム部材と、このフィルム部材で流路形成部材の凹部を封止することで形成された圧力室へのインク流入口を開閉する弁部材とを備えている。この弁部材は、常時は圧力室内に配設された弁付勢ばねによってインク流入口を閉鎖する閉弁状態に付勢されている。そして、ノズルからインクが吐出されて圧力室の流出口からインクが流出すると、圧力室内に負圧が生じて、フィルムが圧力室の体積を減少させる方向に変位する。このフィルムの変位に基づく押圧力により、弁部材が弁付勢ばねの付勢力に抗して流入口から離間することで、圧力室内に新たなインクが供給されるようになっている。
この構成によれば、液体充填室の内部は油類等の非極性の液体で満たされていることから、空気の主な構成要素である酸素、窒素、二酸化炭素等、極性を有する一般的な気体は液体充填室内の液体へは溶け込みにくい。したがって、液体充填室をガスバリア性に劣る素材によって構成しても、液体充填室内は溶存気体量が低く保持されるため、可撓性部材を介しての圧力室内への空気の移行も抑制される。
以下、本発明をインクジェット式プリンタ(以下、単にプリンタという)に具体化した第1の実施形態を図1〜図3に従って説明する。なお、以下における本明細書中の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は、特に断らない限り、図1に矢印で示す前後方向(副走査方向)及び左右方向(主走査方向)、並びに図2〜図4に矢印で示す上下方向(重力方向)をそれぞれ示すものとする。
図3(a)に示すように、バルブユニット19は、それぞれ定形性を有する第1流路形成部材33と第2流路形成部材34と液体充填室形成部材35とが積層された構造をしている。すなわち、バルブユニット19は、第1流路形成部材33上に第2流路形成部材34が接合されると共に、その第2流路形成部材34上に液体充填室形成部材35が接合されることにより、三層が一体化されたユニット構造をしている。
図3(a)に示すように、圧力室39を構成する下側の凹部33aの内底面略中央部には基台部43が設けられ、この基台部43に対して弁部材44が支持されている。弁部材44は、その先端(図3(a)では左端)に流入口39aと対峙する弁体45を固着した作用点側アーム部44aと、その先端(図3(a)では上端)が上側の凹部34a内で押圧板38と対峙する力点側アーム部44bと、これら両アーム部44a,44b間を連結する連結アーム部44cとを備えている。
図3(a)に示すように、液体充填室42を構成する貫通孔35a内には第2流路形成部材34の突縁部34bよりも大径の圧縮コイルスプリングからなる受圧用ばね47が突縁部34bを囲むような態様で収容されている。そして、この受圧用ばね47は、収縮した蓄力状態において、その一端(図3(a)では上端)が受圧板41の下面に当接する一方、その他端(図3(a)では下端)が第2流路形成部材34の上面に当接することにより、受圧板41を介して封止フィルム40を常には液体充填室42の内容積を拡大する方向へ付勢している。
まず、プリンタ11は印刷に先だって、その準備作業として記録ヘッド18がホームポジションHPに配置された状態でノズル20からインクを吐出又は吸引することで、インク供給チューブ25よりも下流側における流入路19a、圧力室39、流出路19b、インク流路18a及びインク室Rの内部にインクを充填する。
上記説明したような第1の実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
次に、本発明に係る発明の第2の実施形態について、図4(a)及び図4(b)に基づいて説明する。
図4(a)に示すように、本実施形態におけるバルブユニット119は、定形性を有する流路形成部材133を備えている。流路形成部材133の平面状をなす一面側(同図では上面側)には、略円錐台形状の凹部133aが凹み形成されると共に、この凹部133aの開口部を所定の撓み状態でもって封止するように可撓性部材としての隔壁フィルム137が熱溶着により貼着されている。そして、この隔壁フィルム137と凹部133aとで囲み形成された内部空間により圧力室139が構成されている。また、圧力室139の壁面の一部を構成する隔壁フィルム137の上面中央部には円板状の受圧板138が凹部133aに対して同心円状に配置されるように取り付けられている。
まず、プリンタは印刷に先だって、その準備作業として記録ヘッド18がホームポジションHPに配置された状態でノズルからインクを吐出又は吸引することで、インク供給チューブ25よりも下流側における流入路19a、インク供給室133b、圧力室139および流出路119b、インク流路18a及びインク室Rの内部にインクを充填する。
この準備作業の状態においては、バルブユニット119における弁付勢ばね146による付勢力が弁部材144における板状部144aに加わっている。そして、加圧ポンプ28が駆動されるとインクカートリッジ22内の加圧室32に加圧空気が送出され、インクパック24内のインクが加圧状態でバルブユニット19側に送出される。そして、加圧されたインクがインク供給チューブ25および流入路119aを通じてインク供給室133b内に至ると、板状部144aには圧送されたインクの加圧力も加わる。したがって、弁付勢ばね146による付勢力およびインクの加圧力により、板状部144aは図4(a)に示されるように、シール部材102に当接した閉弁状態にあり、バルブユニット119の上流側と下流側とは非連通状態にある。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・各実施形態においては、液体充填室内を水等の極性の液体で満たしてもよい。この場合においては、液体充填室内の液体に封止フィルムを介して外部の空気が溶け込む量が多くなるものの、直接圧力室内に空気が移行することはないので、圧力室内の気泡の成長を抑制することができる。
・各実施形態においては、液体充填室内を液体で満たすようにしたが、ゲル状の流動体でその内部を満たすようにしてもよい。
Claims (6)
- 液体供給路の途中に設けられ、該液体供給路の上流側から液体を流入させるための流入口および該液体供給路の下流側へ液体を流出させるための流出口を有する圧力室と、
該圧力室の壁面の一部を構成し、その圧力室内の圧力変動に基づいて変位する可撓性部材と、
該可撓性部材により前記圧力室との隔壁を構成するように前記圧力室の外側に設けられ、その内部が液体で満たされた液体充填室と
を備えたことを特徴とするバルブユニット。 - 前記液体充填室の内部が非極性の液体で満たされていることを特徴とする請求項1に記載のバルブユニット。
- 前記液体充填室は、前記可撓性部材以外で構成される壁面の少なくとも一部が可撓性を有する封止部材により構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のバルブユニット。
- 前記封止部材で少なくとも一部が構成される前記液体充填室の壁面は、前記液体充填室を挟んで前記可撓性部材と対向する位置に設けられることを特徴とする請求項3に記載のバルブユニット。
- 前記可撓性部材により構成される前記液体充填室の壁面部分の面積は前記封止部材により構成される前記液体充填室の壁面部分の面積よりも小さいことを特徴とする請求項3又は4に記載のバルブユニット。
- 液体を収容する液体収容体と、
前記液体をターゲットに対して噴射可能な液体噴射ヘッドと、
前記液体収容体側から前記液体噴射ヘッド側へ前記液体を供給するための液体供給路と、
請求項1〜5のうちいずれか一項に記載のバルブユニットと
を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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