JP2008050344A - タンパク質のリフォールディング方法 - Google Patents

タンパク質のリフォールディング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008050344A
JP2008050344A JP2007187781A JP2007187781A JP2008050344A JP 2008050344 A JP2008050344 A JP 2008050344A JP 2007187781 A JP2007187781 A JP 2007187781A JP 2007187781 A JP2007187781 A JP 2007187781A JP 2008050344 A JP2008050344 A JP 2008050344A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refolding
protein
acid
group
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007187781A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5274795B2 (ja
Inventor
Shunichiro Yamaguchi
俊一郎 山口
Hideji Miura
秀司 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority to JP2007187781A priority Critical patent/JP5274795B2/ja
Publication of JP2008050344A publication Critical patent/JP2008050344A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5274795B2 publication Critical patent/JP5274795B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

【課題】 分子量が比較的大きな高純度のタンパク質を大希釈することなく、生産性良く生産できるリフォールディング方法を提供する。
【解決手段】
アンフォールディングされたタンパク質のリフォールディング方法においてまず凝集抑制剤(A)でタンパク質を処理した後に、続いて一般式(1)で示される基を有する化合物(B1)および/またはオキシカルボニル基を有する化合物(B2)からなるリフォールディング剤(B)で処理することを特徴とするリフォールディング方法である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、タンパク質のリフォールディング方法に関し、詳しくはアンフォールディングされたタンパク質を活性のあるタンパク質構造へと巻き戻すリフォールディング方法に関する。
タンパク質の機能・構造の解明・解析は、例えば、病気の治療や創薬に直結し、極めて重要である。このため、種々のタンパク質を様々な方法で合成・生産し、それらの構造を調べ、生体内における作用機構と役割を解明することが活発に行われている。そして、今や、タンパク質の機能は、それらを構成するアミノ酸の配列・鎖長のみならず、それらの取る秩序だった立体構造(高次構造)によって決まることは周知のこととなっている。
工業的にも、遺伝子工学の発展により、さまざまなタンパク質を組換え体として大量に調製し、医薬品製造や食品加工、臨床診断等の多岐にわたる産業に利用されてきた。ベクター技術の開発によって大腸菌や酵母の菌体内で、標的とするタンパク質を大量に産生させる技術が、少ない資源で簡単に再現性良く実行できるようになってきた。
しかし、組換え体で発現させたタンパク質の多くは立体構造に秩序が無く、高次構造が制御されておらず、不活性な封入体(インクルージョンボディ)と呼ばれる小粒子顆粒を形成することが多い。このため、大腸菌による生産プロセスでは、インクルージョンボディを解きほぐし(アンフォールディング)、高次構造を整え、秩序だった立体構造を持つ可溶性タンパク質に変換する操作、すなわち、インクルージョンボディをアンフォールディングし、さらにリフォールディング(巻き戻し)することが必要である。
この種のリフォールディングは、大腸菌や酵母による生産タンパク質のみならず、熱履歴等の、ある種の原因で失活したタンパク質の再生にも応用でき、極めて重要な技術である。したがって、従来から、このリフォールディングは盛んに研究され、種々の方法が提案されているが、それらのほとんどは、リフォールディング率が低いうえに、ある限定されたタンパク質(特に、分子量の低い特定タンパク質)に対して偶発的に好ましい結果が得られたに過ぎないことが多く、現在、このリフォールディングは、種々のタンパク質に適用可能な、一般性、普遍性のある、しかも、リフォールディング率の高い効率的で経済的な方法とはなっていない。
古くから良く用いられているリフォールディング操作は透析法と希釈法である。
透析法は、透析に供することで予め添加されたタンパク質変性剤(アンフォールディング剤:例えば塩酸グアニジンおよび/または尿素など)を徐々に希釈して緩衝液等に置き換え、機能のある蛋白質立体構造へとリフォールディングする方法である。本方法の応用例として、タンパク質変性剤濃度を、さらにゆっくりと減少させることで、機能のあるタンパク質立体構造へのリフォールディングの収率を上げる段階的希釈法が知られている
(例えば、非特許文献1)。
しかし、透析法は、外液にタンパク質溶液の百倍以上の容積が通常必要になり、また数日の時間を必要とするので、産業上実用的ではない。
希釈法は、透析法と比べて、比較的短時間で終わり容積も比較的少なくて済むので広く用いられている。希釈法は、タンパク質変性剤(アンフォールディング剤)を加えたアンフォールディングされたタンパク質溶液を、緩衝液などで過剰に希釈することで、アンフォールディング状態から機能のあるタンパク質立体構造へとタンパク質をリフォールディングする方法である。希釈法はタンパク質を機能のある立体構造へとリフォールディング
する最も簡便で低コストの方法であるが、リフォールディングの収率が悪く(例えば、非特許文献2)、大希釈をするので収量が少ないのが現状である。
人工シャペロンとして、β−シクロデキストリンやシクロアミロースを用い、このシャペロン溶液に界面活性剤でアンフォールディングしたタンパク質を混ぜると、界面活性剤の人工シャペロンによる取り込み除去が生じ、この過程でタンパク質がリフォールディングするとの報告(非特許文献3〜5)もある。しかし、この方法は、carbonic anhydrase B 等で成功しているに過ぎない。しかも、繰り返し行える方法ではなく、高コストである。
J Biol Chem.2003 Mar 14;278(11):8979−8987. J ImMunol Methods.1998 Oct 1;219(1−2):119−129. J.Am.Chem.Soc. Vol.117(1995)2373−2374 J.Biol.Chem. Vol.271(1996)3478−3487 FEBS Lett. Vol.486(2000)131−135
以上のようにさまざまなリフォールディング方法が提案されてきているが、アンフォールディングされたタンパク質をリフォールディングする際に、依然としてタンパク質を大
希釈することによる収量の低下や、純度が低いといった課題があった。また、分子量が比較的大きなタンパク質に対しリフォールディング剤を加えた際に凝集沈殿が起きることが多く、収率の低下が著しかった。
本発明者らは以上の問題点を解決するため鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、アンフォールディングされたタンパク質のリフォールディング方法においてまず凝集抑制剤(A)でタンパク質を処理した後に、続いて一般式(1)で示される基を有する化合物(B1)および/またはオキシカルボニル基を有する化合物(B2)からなるリフォールディング剤(B)で処理することを特徴とするリフォールディング方法;前記方法でリフォールディングする工程を含むタンパク質の産生方法;および、前記産生方法で得られたタンパク質である。
Figure 2008050344
本発明のリフォールディング方法を使用すると、リフォールディング時にタンパクの凝集が起こりにくく、かつタンパク質を大希釈しなくてもよいので従来よりも生産性が飛躍的に向上する。また、従来よりもリフォールディング効果が高いため、高純度のタンパク質を大量に得ることができる。
本発明は、アンフォールディングされたタンパク質のリフォールディング方法であり、まず凝集抑制剤(A)でタンパク質を処理した後に、続いて一般式(1)で示される基を有する化合物(B1)および/またはオキシカルボニル基を有する化合物(B2)からなるリフォールディング剤(B)で処理することを特徴とするリフォールディング方法である。
Figure 2008050344
本発明のリフォールディング方法における凝集抑制剤(A)とは、リフォールディング剤(B)を添加した際、およびその後の放置中にタンパクが凝集を起こすことを防ぐ薬剤である。
この凝集抑制剤(A)としては、界面活性剤が挙げられ、さらに下記の非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤または両性界面活性剤が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、高級アルコールのアルキレンオキサイド(以下、AOと略記する。)付加物[例えば、炭素数8〜24の高級アルコール(デシルアルコール、ドデシルアルコール、ヤシ油アルキルアルコール、オクタデシルアルコールおよびオレイルアルコールなど)のエチレンオキサイド(以下、EOと略記する。)1〜20モル付加物など];炭素数6〜24のアルキルを有するアルキルフェノールのAO付加物(Triton−X100、Triton−X300など);ポリプロピレングリコールEO付加物およびポリエチレングリコールPO付加物;プルロニック型界面活性剤、脂肪酸AO付加物、および多価アルコール型非イオン性界面活性剤(TWEEN20、TWEEN40、TWEEN60、TWEEN80など)などが挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤およびアミン塩型カチオンカチオン性界面活性剤などが挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、炭素数8〜24の炭化水素基を有する、エーテルカルボン酸またはその塩、硫酸エステルもしくはエーテル硫酸エステルおよびそれらの塩、スルホン酸塩、スルホコハク酸塩、脂肪酸塩、アシル化アミノ酸塩、並びに天然由来のカルボン酸およびその塩(たとえばケノデオキシコール酸、コール酸、デオキシコール酸など)が挙げられる。
両性界面活性剤としては、ベタイン型両性界面活性剤およびアミノ酸型両性界面活性剤が挙げられる。
界面活性剤としては、上記の他に特公昭57−39678号公報記載の界面活性剤が挙げられる。
本発明のリフォールディング方法における凝集抑制剤(A)としては、タンパクと相互作用が少ない観点で、上記の非イオン性活性剤が好ましい。
さらに好ましくは、高級アルコールのアルキレンオキサイド付加物および多価アルコール型非イオン性界面活性剤である。
凝集抑制剤(A)の添加量は、タンパク質100部に対し、通常は1000部以下であり、凝集抑制効果の観点から1〜500部が好ましく、2〜300部がさらに好ましい。
本発明において、一般式(1)におけるPはリン原子であり、一般式(1)で示される基を有する化合物(B1)としては、無機リン酸およびそれらの塩(B1−1);アルキルリン酸エステルおよびそれらの塩(B1−2);並びに糖リン酸エステルおよびそれらの塩(B1−3)などが挙げられる。
Figure 2008050344
無機リン酸およびその塩(B1−1)としては、リン酸、次亜リン酸、亜リン酸、次リン酸、ピロリン酸、ピロ亜リン酸、メタリン酸、トリポリリン酸、ポリリン酸、およびこれらの塩が挙げられる。
塩としてはアルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩など)、アルカリ
土類金属塩(カルシウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩など)、アンモニウム塩、アミン塩(1級アミン塩、2級アミン塩、3級アミン塩)、および4級アンモニウム塩(テトラアルキルアンモニウム塩など)が挙げられる。
(B1−1)のうちの塩の具体例としては、リン酸1水素2ナトリウム塩、リン酸2水素1ナトリウム塩、リン酸1水素2カリウム塩、リン酸2水素1カリウム塩、リン酸アンモニウム塩、リン酸テトラメチルアンモニウム塩、リン酸テトラエチルアンモニウム塩、リン酸トリエチルアミン塩およびリン酸トリエタノールアミン塩などのリン酸塩;亜リン酸ナトリウム、亜リン酸カリウム、亜リン酸アンモニウム塩、亜リン酸テトラメチルアンモニウム塩、亜リン酸テトラエチルアンモニウム塩、亜リン酸トリエチルアミン塩および亜リン酸トリエタノールアミン塩などの亜リン酸塩;ピロリン酸ナトリウム塩、ピロリン酸カリウム塩、ピロリン酸テトラメチルアンモニウム塩、ピロリン酸テトラエチルアンモニウム塩、ピロリン酸トリエチルアミン塩およびピロリン酸トリエタノールアミン塩などのピロリン酸塩などが挙げられる。
アルキルリン酸エステルおよびそれらの塩(B1−2)としては、炭素数1〜12のアルキル基を有するアルキルリン酸エステル(B1−2−1)、アルキルピロリン酸エステル(B1−2−2)、アルキルトリポリリン酸エステル(B1−2−3)などがが挙げられる。
炭素数1〜12のアルキル基を有するアルキルリン酸エステル(B1−2−1)としては、例えば、メチルリン酸エステル、エチルリン酸エステル、プロピルリン酸エステル、2−プロピルリン酸エステル、ブチルリン酸エステル、2−ブチルリン酸エステル、t−ブチルリン酸エステル、ペンチルリン酸エステル、ヘキシルリン酸エステル、シクロヘキシルリン酸エステル、オクチルリン酸エステル、ノニルリン酸エステル、デシルリン酸エステルなどが挙げられる。
炭素数1〜12のアルキル基を有するアルキルピロリン酸エステル(B1−2−2)としては、例えば、メチルピロリン酸エステル、エチルピロリン酸エステル、プロピルピロリン酸エステル、2−プロピルピロリン酸エステル、ブチルピロリン酸エステル、2−ブチルピロリン酸エステル、t−ブチルピロリン酸エステル、ペンチルピロリン酸エステル、ヘキシルピロリン酸エステル、シクロヘキシルピロリン酸エステル、オクチルピロリン酸エステル、ノニルピロリン酸エステル、デシルピロリン酸エステルなどが挙げられる。
炭素数1〜12のアルキル基を有するアルキルトリポリリン酸エステル(B1−2−3)としては、例えば、メチルトリポリリン酸エステル、エチルトリポリリン酸エステル、プロピルトリポリリン酸エステル、2−プロピルトリポリリン酸エステル、ブチルトリポリリン酸エステル、2−ブチルトリポリリン酸エステル、t−ブチルトリポリリン酸エステル、ペンチルトリポリリン酸エステル、ヘキシルトリポリリン酸エステル、シクロヘキシルトリポリリン酸エステル、オクチルトリポリリン酸エステル、ノニルトリポリリン酸エステル、デシルトリポリリン酸エステルなどが挙げられる。
上記(B1−2−1)〜(B1−2−3)の塩としては、前述の(B1−1)で挙げた塩と同様のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アミン塩および4級アンモニウム塩が挙げられる。
糖リン酸エステルおよびそれらの塩(B1−3)としては、アデノシン3リン酸(ATP)、アデノシン2リン酸(ADP)、アデノシン1リン酸(AMP)および環状アデノシンモノリン酸(c−AMP)とそのナトリウム塩、カリウム塩、トリエチルアミン塩、トリエタノールアミン塩などが挙げられる。
リン原子を含有する化合物(B1)のうち、リフォールディング効果の観点から好ましいのは(B1−1)および(B1−3)であり、さらに好ましいのは、リン酸、ピロリン酸、ポリリン酸、アデノシン3リン酸、アデノシン2リン酸、アデノシン1リン酸およびそれらの塩である。
本発明におけるオキシカルボニル基を有する化合物(B2)は、いずれもオキシカルボニル基(−COO−)を有することを特徴としている。
化合物(B2)としては、分子中に少なくとも1個のカルボキシル基(−COOH)もしくは1個のカルボキシレートアニオン基(−COO--)を有する化合物(B2−1)並びに、分子中に少なくとも1個のエステル基(−COOR)を有する化合物(B2−2)が挙げられる。なお、これらのオキシカルボニル基と水酸基を同時に有する乳酸などのオキシカルボン酸も挙げられる。
分子内に少なくとも1個のカルボキシル基もしくはカルボキシレートアニオン基を有する化合物(B2)としては、以下のカルボン酸、エーテルカルボン酸およびそれらの塩が挙げられる。
(B2)のうちのカルボン酸としては、炭素数1〜36(カルボニル基の炭素原子も含む。以下同様)の脂肪族カルボン酸(B2−1−1)および芳香族カルボン酸(B2−1−2)などが挙げられる。
脂肪族カルボン酸(B2−1−1)としては、炭素数1〜36の脂肪族飽和モノカルボン酸(ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ベラルゴン酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、2−エチルヘキサン酸など);炭素数3〜36の脂肪族不飽和モノカルボン酸(アクリル酸、メタクリル酸、オレイン酸など);炭素数3〜36の脂肪族オキシカルボン酸(グリコール酸、乳酸、酒石酸、グルコン酸など); 炭素数2〜36の脂肪族飽和ジカルボン酸(シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸など)およびそれらのモノアルキルエステル;炭素数4〜36の脂肪族不飽和ジカルボン酸(マレイン酸、フマール酸、イタコン酸など);並びに、3価以上(好ましくは3〜12価)の脂肪族多価カルボン酸(クエン酸、ブタンテトラカルボン酸、シクロペンタンテトラカルボン酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸など)などが挙げられる。
カルボン酸のうちの芳香族カルボン酸(B2−1−2)としては、炭素数7〜36の芳香族モノカルボン酸(安息香酸、桂皮酸、ヒドロキシ安息香酸など);炭素数8〜36の芳香族ジカルボン酸(フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸など);炭素数9〜36の芳香族トリカルボン酸およびテトラカルボン酸(トリメリット酸、ピロメリット酸など);芳香族オキシカルボン酸(サリチル酸など)が挙げられる。
その他のカルボン酸としては、上記の脂肪族不飽和モノもしくはジカルボン酸を必須構成単量体とする重合体(例えば、ポリアクリル酸、ポリマレイン酸、アクリル酸/アクリル酸アルキルエステル共重合体など:数平均分子量500〜50,000)が挙げられる。
カルボン酸としては、さらに、上記のジカルボン酸または3価以上の多価カルボン酸の部分アルキル(アルキル基としては炭素数1〜12のもの)エステル(例えば、シュウ酸モノメチル、コハク酸モノメチル、マレイン酸モノメチル、シュウ酸モノエチル、クエン酸モノメチル、クエン酸ジメチルなど)が挙げられる。
(B2−1)のうちのエーテルカルボン酸としては、下記一般式(2)で示される化合物が挙げられる。
1−O−(R2O)p−R3−COOH (2)
(式中、R1は炭素数1〜36の炭化水素基、R2は炭素数2〜4のアルキレン基、R3は炭素数1〜3のアルキレン基、pは1〜50の整数を表す。)
1は炭素数1〜36の炭化水素基であって、メチル基、エチル基、n−プロピル基、2−プロピル基、n−ブチル基、2−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、ノニル基およびデシル基などが挙げられる。
R2は炭素数2〜4のアルキレン基であって、エチレン基、1,2−プロピレン基、1,3−プロピレン基、1,2−ブチレン基、1,4−ブチレン基などが挙げられる。
R3は炭素数1〜3のアルキレン基であって、メチレン基、エチレン基、1,2−プロピレン基、1,3−プロピレン基が挙げられる。
pは通常1〜50の整数であって、好ましくは1〜20、さらに好ましくは1〜10、特に好ましくは1〜4である。
エーテルカルボン酸の具体例としては、ポリオキシエチレンヘキシルエーテルカルボン酸、ポリオキシエチレンオクチルエーテルカルボン酸、ポリオキシエチレンノニルエーテルカルボン酸、ポリオキシエチレンデシルエーテルカルボン酸、ポリオキシエチレンデシルヒドロキシエーテルカルボン酸、ポリオキシエチレンドデシルエーテルカルボン酸、ポリオキシプロピレンヘキシルエーテルカルボン酸、ポリオキシプロピレンオクチルエーテルカルボン酸、ポリオキシプロピレンノニルエーテルカルボン酸、ポリオキシプロピレンデシルエーテルカルボン酸、ポリオキシプロピレンドデシルエーテルカルボン酸などが挙げられる。
(B2−1)のうちの、カルボキシレートアニオン基を有する化合物としては、上記カルボン酸もしくはエーテルカルボン酸の塩が挙げられる。
塩としては前述の(B1)で挙げた塩と同様のアルカリ金属塩アルカリ、土類金属塩アンモニウム塩、アミン塩および4級アンモニウム塩が挙げられる。
カルボン酸塩の具体例としては、上記の炭素数1〜36の脂肪族飽和モノカルボン酸塩(ギ酸ナトリウム、ギ酸アンモニウム、ギ酸グアニジウム、酢酸ナトリウム、酢酸アンモニウム、酢酸グアニジウム、プロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸アンモニウム、プロピオン酸グアニジウム、酪酸ナトリウム、カプロン酸ナトリウムなど);炭素数3〜36の脂肪族不飽和モノカルボン酸(アクリル酸ナトリウムなど);炭素数3〜36の脂肪族オキシカルボン酸塩(グリコール酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、乳酸アンモニウム、乳酸グアニジウム、酒石酸ナトリウム、酒石酸カリウム、酒石酸アンモニウム、酒石酸グアニジウム、グルコン酸ナトリウムなど);炭素数2〜36の脂肪族飽和ジカルボン酸塩(シュウ酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム、グルタル酸ナトリウムなど);炭素数4〜36の脂肪族不飽和ジカルボン酸塩(マレイン酸ナトリウムなど);上記のジカルボン酸または3価以上の多価カルボン酸の部分アルキルエステルの塩(シュウ酸モノメチルナトリウム、コハク酸モノメチルナトリウム、マレイン酸モノメチルカリウム、シュウ酸モノエチルナトリウム、クエン酸モノメチルナトリウム、クエン酸ジメチルナトリウムなど);が挙げられる。
エーテルカルボン酸塩としては、ポリオキシエチレンヘキシルエーテルカルボン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオクチルエーテルカルボン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンノニルエーテルカルボン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンデシルエーテルカルボン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンデシルヒドロキシエーテルカルボン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンドデシルエーテルカルボン酸ナトリウム、ポリオキシプロピレンヘキシルエーテルカルボン酸ナトリウム、ポリオキシプロピレンオクチルエーテルカルボン酸ナトリウム、ポリオキシプロピレンノニルエーテルカルボン酸ナトリウム、ポリオキシプロピレンデシルエーテルカルボン酸ナトリウム、ポリオキシプロピレンドデシルエーテルカルボン酸ナトリウムなどが挙げられる。
分子中に少なくとも1個のエステル基を有する化合物(B2−2)としては、カルボン酸アルキルエステル(B2−2−1)およびカルボン酸のアルキレンオキサイド付加物(B−2−2)などが挙げられる。
カルボン酸アルキルエステル(B2−2−1)を構成するカルボン酸としては、前述の分子内に少なくとも1個のカルボキシル基もしくはカルボキシレートアニオン基を有する化合物(B2−1)と同様のカルボン酸が挙げられる。
また、エステル基中のアルキル基として、メチル基、エチル基、n−プロピル基、2−プロピル基、n−ブチル基、2−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、ノニル基もしくはデシル基などの、炭素数が1〜12の直鎖もしくは分岐の脂肪族アルキル基が挙げられる。
カルボン酸アルキルエステル(B2−2−1)の具体例としては、ギ酸メチル、酢酸メチル、ギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、ステアリン酸メチル、ステアリン酸n−ブチルなど);シュウ酸ジメチル、コハク酸ジメチル、マレイン酸ジメチル、シュウ酸ジエチル、コハク酸ジエチル、アジピン酸ジメチルなど);3価以上の脂肪族多価カルボン酸の全てのカルボキシル基がエステル化されているもの(クエン酸トリメチルおよびエチレンジアミン四酢酸テトラメチルなど)などが挙げられる。
カルボン酸のアルキレンオキサイド付加物としては、上記の(B2−1)で挙げたカルボン酸の、炭素数2〜4のアルキレンオキサイド1〜50モル付加物などが挙げられる。
アルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド(以下、EOと略記する。)、プロピレンオキサイド(以下、POと略記する。)およびブチレンオキサイドが挙げられる。
カルボン酸のアルキレンオキサイド付加物の具体例としては、モノカルボン酸のEO付加物(ギ酸EO1〜10モル付加物、酢酸EO1〜10モル付加物、プロピオン酸EO10モル付加物、酪酸EO1〜10モル付加物、カプロン酸EO2〜20モル付加物、ラウリル酸EO1〜20モル付加物など);オキシカルボン酸のEO付加物(グリコール酸EO1〜20モル付加物、乳酸EO1〜20モル付加物、酒石酸PO1〜5モル付加物など);脂肪族多価カルボン酸のEO付加物(シュウ酸EO1〜20モル付加物、マロン酸EO1〜20モル付加物、コハク酸EO1〜20モル付加物、グルタル酸EO1〜20モル付加物、クエン酸EO1〜20モル付加物、マレイン酸EO1〜20モル付加物など);芳香族カルボン酸のEO付加物(フタル酸EO1〜30モル付加物、テレフタル酸EO1〜30モル付加物など)が挙げられる。
これらの化合物(B−2)のうち、リフォールディング効果の観点から好ましいのはカルボキシル基もしくはカルボキシレートアニオン基を有する化合物(B2−1)であり、さらに好ましいのは脂肪族カルボン酸(B2−1−1)であり、特に炭素数1〜8の脂肪族カルボン酸、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸およびそれらの塩である。
本発明におけるアンフォールディングされたタンパク質とは、いかなる方法でアンフォールディングされたタンパク質でもよいが、リフォールディング効果の観点から好ましいのは塩酸グアニジン、尿素またはこれらの併用でアンフォールディングされたタンパク質であり、塩酸グアニジン、尿素またはこれらの合計の濃度が通常0.5モル/L以上の水溶液中でアンフォールディングされたタンパク質である。
なお、タンパク質が、分子内にS−S結合を含むタンパク質である場合には、塩酸グアニジンおよび/または尿素以外に、さらに2−メルカプトエタノール、ジチオスレイトール、シスチンまたはチオフェノールを加えてアンフォールディングされたタンパク質であってもよい。
本発明のリフォールディング方法は、アンフォールディングされたタンパク質のリフ
ォールディング方法であり、タンパク質を前述のリフォールディング剤で処理する工程を含み、この工程においてリン含有リフォールディング剤(B1)の場合は、系中の化合物(B1)の濃度として、通常0.2〜6モル/Lで使用され、オキシカルボニル基含有リフォールディング剤(B2)の場合は、系中の化合物(B2)の濃度とし、通常て0.01〜6モル/Lで使用される方法である。
リン含有リフォールディング剤(B1)の場合は、系中の(B1)の濃度が、通常0.2モル/L以上、好ましくは0.3モル/L以上、さらに好ましくは0.5モル/L以上である。この濃度範囲にあることにより、アンフォールディングされたタンパク質の構造を正常な構造に戻す作用が効果的に発現できる。
(A)の濃度が低過ぎると、リフォールディング効果(アンフォールディングされたタンパク質をリフォールディングすることができる割合)が乏しい。
本発明におけるリン系化合物(B1)は、系中での濃度が0.2モル/L以上になると、前記一般式(1)で示される基とタンパク質との水素結合が形成されやすくなるための平衡濃度に達するものと推定される。
なお、従来からリフォールディングの工程において、一般的なリン酸系化合物(例えばリン酸/リン酸ナトリウムなど)が緩衝剤として使用されることがあるが、これらの緩衝剤は、通常0.02モル/L以下、高くても0.05モル/L以下の濃度で使用されており、リフォールディング作用は認められなかった。
また、系中のリン系化合物(B1)の濃度が高過ぎると、系の粘度が高くなる傾向があるため、後工程のタンパク質の産生工程におけるタンパク質の分離精製が困難となるため好ましくない。
オキシカルボニル基含有リフォールディング剤(B2)の場合は、系中の(B2)の濃度が0.01モル/L以上、好ましくは0.02モル/L以上、さらに好ましくは0.1モル/L以上である。この濃度範囲にあることにより、アンフォールディングされたタンパク質の構造を正常な構造に戻す作用が効果的に発現できる。
(B2)の濃度が低過ぎると、リフォールディング効果(アンフォールディングされたタンパク質をリフォールディングすることができる割合)が乏しい。
本発明における(B2)は、系中での濃度が0.01モル/Lになると、オキシカルボニル基とタンパク質との特異的な水素結合が形成されやすくなるための平衡濃度に達するものと推定される。
また、系中の(B2)の濃度が高過ぎると、系の粘度が高くなる傾向があるため、後工程のタンパク質の産生工程におけるタンパク質の分離精製が困難となるため好ましくない。
なお、本発明における「該タンパク質をリフォールディング剤で処理する工程」とは、該タンパク質とリフォールディング剤とを不均一部分が無くなる程度に撹拌・混合する工程であり、その後、リフォールディングをより充分に進めるために必要により一定時間静置することも含まれる。静置時間は例えば1〜50時間である。
本発明のリフォールディング方法において、さらにpH調整剤(C)を、予め凝集抑制剤(A)、リフォールディング剤(B)またはこれらの両方に含有させておくことによりリフォールディング効果を向上させることができ、好ましい。例えば、凝集抑制剤(A)を0.05モル/LのpH調整剤(C)水溶液で希釈調製して使用してもよい。
同様に、タンパク質安定化剤(D)を予め(A)、(B)またはこれらの両方に含有させておくことによりリフォールディング効果を向上させることができ、好ましい。例えば(B)に0.001モル/Lのタンパク質安定化剤(D)水溶液で希釈調製して使用してもよい。
pH調整剤(C)としては、Tris(N−トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミノエタンスルホン酸)、HEPES(N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N’−2−エタンスルホン酸)、およびリン酸緩衝剤(例えば、リン酸1水素2ナトリウム+塩酸水溶液、またはリン酸2水素1ナトリウム+水酸化ナトリウム水溶液)などが挙げられる。
なお、リン酸緩衝剤を使用する場合は、リン酸緩衝剤がリン酸塩であるため本発明における(B1)と一部重複する場合もある。しかし、前述のようにpH調整が目的で使用するリン酸緩衝剤の添加濃度の上限は高くても0.05モル/Lであり、本発明のリフォールディング剤としてのリン系化合物(B1)とpH調整が目的のリン酸緩衝剤とを併用する場合は、(B1)の系内濃度は0.2〜5.95モル/Lであることが好ましい。
一般的にリフォールディング操作はpH7〜8で行われ、pH調整剤(C)の添加量は、この範囲に調整するためであれば、特に限定されないが、(B1)の添加量に対し、通常は20%以下であり、リフォールディング効果の観点から0.001〜20重量%が好ましく、0.01〜20重量%がさらに好ましい。
また、(B2)の添加量に対して、pH調整剤(C)の添加量は、通常は20重量%以下であり、リフォールディング効果の観点から0.001〜20重量%が好ましく、0.01〜20重量%がさらに好ましい。
タンパク質安定化剤(D)としては還元剤、ポリオール類、金属イオン、キレート試薬などが挙げられる。
還元剤としては2−メルカプトエタノール、ジチオトレイトール、アスコルビン酸、還元型グルタチオンおよびシステインなどが挙げられる。
ポリオール類としてはグリセリン、ブドウ糖、ショ糖、エチレングリコール、ソルビトールおよびマンニトールなどが挙げられる。
金属イオンとしてはマグネシウムイオン、マンガンイオンおよびカルシウムイオンなどの2価金属イオンが挙げらる。
キレート試薬としてはエチレンジアミン4酢酸(EDTA)およびグリコールエーテルジアミン−N,N,N’,N’−4酢酸(EGTA)などが挙げられる。
タンパク質安定化剤(D)の添加量は、(B1)の添加量に対し、通常は10重量%以下であり、リフォールディング効果の観点から0.001〜10重量%が好ましく、0.01〜5重量%がさらに好ましい。
また、(B2)の添加量に対し、タンパク質安定化剤(D)の添加量は、通常は10重量%以下であり、リフォールディング効果の観点から0.001〜10重量%が好ましく、0.01〜5重量%がさらに好ましい。
本発明のリフォールディング方法において、タンパク質の系中の濃度は、好ましくは0.2〜30mg/mL、さらに好ましくは0.2〜20mg/mL、特に好ましくは0.25〜5mg/mLである。0.2mg/mL以上であればタンパク質の生産効率の観点から好ましく、30mg/mL以下であれば系内の粘度が高くなりすぎることが少ないため生産効率が低下しないので好ましい。
また、(B1)および(B2)の、タンパク質の重量に対する添加量(重量)は、タンパク質1部に対して好ましくは5〜2,000部、リフォールディング効果の観点からさらに好ましくは10〜1,000部である。
本発明のタンパク質の産生方法は、上記のリフォールディング方法でリフォールディングする工程を含むタンパク質の産生方法である。
本発明のタンパク質産生方法で得られるタンパク質は、上記のリフォールディング方法で得られるため、従来よりも純度が高く、また大希釈を行う必要がないため高い収量を得ることができる。
本発明のタンパク質の産生方法としては、例えば、以下のような順序の工程による産生
方法が挙げられる。
(1)タンパク質の培養工程:大腸菌などのタンパク質生産体に酵素または組み換えタンパク質を培養させる。
(2)溶菌工程:溶菌剤などの使用によってでタンパク質生産体内のインクルージョンボディを取り出す。
(3)アンフォールディング工程;インクルージョンボディ懸濁液(例えば10mgタンパク質/mL)に0.5モル/L以上のアンフォールディング剤および20ミリモル/L以下の還元剤を加え軽くかきまぜ室温で数時間放置する。
(4)リフォールディング工程:アンフォールディングされたタンパク質懸濁液に、(A)を加えて軽くかき混ぜた後、(B1)または(B2)を加えて軽くかき混ぜ、室温で1晩放置しリフォールディングを行う。
(5)分離・取り出し工程:懸濁液から目的とする正常なタンパク質をカラムクロマトグラフィーなどによって分離して取り出す。
上記の(1)のタンパク質の培養工程におけるタンパク質生産体としては、以下の細菌細胞、エシェリヒア属菌およびバチルス属菌などが挙げられる。
細菌細胞としては、連鎖球菌属(streptococci)、ブドウ球菌属(staphylococci)、エシェリヒア属菌(Escherichia)、ストレプトミセス属菌(streptomyces)およびバチルス属菌(Bacillus)細胞、真菌細胞:例えば酵母細胞およびアスペルギルス属(Aspergillus)細胞、昆虫細胞:例えばドロソフィラS2(DrosophilaS2)、スポドプテラSf9(
SpodopteraSf9)細胞、動物細胞:例えば、CHO、COS、Hela、C127、3T3、BHK、293およびボウズ(Bows)メラノーマ細胞、ならびに植物細胞等が挙げられる。
エシェリヒア属菌(Escherichia)としては、大腸菌(E.coli)K12DH1〔プロシージング・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンス(Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.)60巻、160頁(1968年)を参照〕、JM103〔ヌクレイック・アシッズ・リサーチ(Nucleic Acids Research)9巻、309頁(1981年)を参照〕、JA221〔ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオロジー(Journal of Molecular Biology)120巻、517頁(1978年)を参照〕、HB101〔ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオロジー(Journal of Molecular Biology)41巻、459頁(1969年)を参照〕、C600〔ジェネティックス(Genetics)39巻、440頁(1954年)を参照〕、MM294〔ネイチャー(Nature)217巻、1110頁(1968年)を参照〕などが挙げられる。
バチルス属菌(Bacillus)としては、枯草菌(Bacillussubtilis)MI114〔ジーン、24巻、255頁(1983年)を参照〕、207−21〔ジャーナル・オブ・バイオケミストリー(Journal of Biochemistry)95巻、87頁(1984年)を参照〕などが挙げられる。
組み換えタンパク質の培養方法として、目的タンパク質をコードするcDNAを含有する発現ベクターは、
(i)目的タンパク産生細胞からメッセンジャーRNA(mRNA)を分離し、該mRNAから単鎖のcDNAを、次に二重鎖DNAを合成し、該相補DNAをファージまたはプラスミドに組み込む。
(ii)得られた組み換えファージまたはプラスミドで宿主を形質転換し、培養後、目的タンパクの一部をコードするDNAプローブとのハイブリダイゼーション、あるいは抗体を用いたイムノアッセイ法により目的とするDNAを含有するファージあるいはプラスミドを単離する。
(iii)その組み換えDNAから目的とするクローン化DNAを切りだし、該クローン
化DNAまたはその一部を発現ベクター中のプロモーターの下流に連結することによって製造することができる。
その後、適当な方法により、宿主を発現ベクターで形質転換し培養する。培養は通常15〜43℃で3〜24時間行い、必要により通気、攪拌を加えることもできる。
溶菌工程における溶菌方法としては、超音波による物理的破砕、リゾチーム等の溶菌酵素による処理、界面活性剤等の溶菌剤による処理などのいずれもが使用でき、生産性の観点から溶菌剤による処理が好ましく、有用タンパクを変性させないといった観点から特に特願2005−119133記載の溶菌剤による処理が好ましい。
アンフォールディング工程において使用されるアンフォールディング剤としては、塩酸グアニジン、尿素およびこれらの併用などが挙げられる。
なお、タンパク質が、分子内にS−S結合を含むタンパク質である場合には、還元剤として塩酸グアニジンおよび/または尿素以外に、さらに2−メルカプトエタノール、ジチオスレイトール、シスチンまたはチオフェノールなどを加えてもよい。
タンパク質の分離・取り出し工程におけるカラムクロマトグラフィーに使用される充填剤としてはシリカ、デキストラン、アガロース、セルロース、アクリルアミド、ビニルポリマーなどが挙げられ、市販品ではSephadexシリーズ、Sephacrylシリーズ、Sepharoseシリーズ(以上、Pharmacia社)、Bio−Gelシリーズ(Bio−Rad社)等があり入手可能である。
本発明のタンパク質は、上記のタンパク質産生方法で得られたタンパク質である。
本発明のタンパク質産生方法で得られるタンパク質としては、酵素、組み換えタンパク質および核酸などが挙げられる。
酵素としては、加水分解酵素、異性化酵素、酸化還元酵素、転移酵素、合成酵素および脱離酵素などが挙げられる。
加水分解酵素としては、プロテアーゼ、セリンプロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、グルコアミラーゼなどが挙げられる。
異性化酵素としては、グルコースイソメラーゼが挙げられる。
酸化還元酵素としては、ペルオキシダーゼなどが挙げられる。
転移酵素としては、アシルトランスフェラーゼ、スルホトランスフェラーゼなどが挙げられる。
合成酵素としては、脂肪酸シンターゼ、リン酸シンターゼ、クエン酸シンターゼなどが挙げられる。
脱離酵素としては、ペクチンリアーゼなどが挙げられる。
組み換えタンパク質としては、タンパク製剤、ワクチン等が挙げられる。
タンパク製剤としては、インターフェロンα、インターフェロンβ、インターロイキン1〜12、成長ホルモン、エリスロポエチン、インスリン、顆粒状コロニー刺激因子(G−CSF)、組織プラスミノーゲン活性化因子(TPA)、ナトリウム利尿ペプチド、血液凝固第VIII因子、ソマトメジン、グルカゴン、成長ホルモン放出因子、血清アルブミン、カルシトニン等が挙げられる。
ワクチンとしては、A型肝炎ワクチン、B型肝炎ワクチン、C型肝炎ワクチン等が挙げられる。
核酸としては、デオキシリボ核酸(DNA)およびリボ核酸(RNA)が挙げられる。
以下の実施例により本発明を更に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
下記の実施例1〜5および比較例1〜6の方法でリフォールディングを行いタンパク質を得た。
リフォールディング時の凝集状態に関して観察し、さらに得られたタンパク質の酵素活性を測定し、生産性を評価した。
実施例1
10mlの滅菌済み試験管に、10mgの塩化リゾチーム(ナカライテスク社製)および6モル/L塩酸グアニジン(和光純薬製)水溶液を1ml加えて、室温で1晩放置しリパーゼをアンフォールディングさせた。
このアンフォールディングされたタンパク質溶液に0.125%TWEEN80(「ポリソルベート80」:三洋化成工業社製)2mlを加え軽くかきまぜ、続いて2モル/Lリン酸塩(リン酸1水素2ナトリウム:リン酸2水素1ナトリウム=1:1モル比)(ともに和光純薬製)を3ml加えて室温で1晩放置してリフォールディングを行った(系中の化合物(B)の濃度=1.0モル/L、リフォールディング工程のタンパク質の系中濃度=1.7mg/mL)。
実施例2
2モル/Lリン酸塩のかわりに2モル/Lトリポリリン酸ナトリウム(和光純薬製)を加えること以外は実施例1と同様の方法でリフォールディングをおこなった(系中の化合物(B)の濃度=1.0モル/L、リフォールディング工程のタンパク質の系中濃度=1.7mg/mL)。
実施例3
2モル/Lリン酸塩のかわりに2モル/L酢酸ナトリウム塩(和光純薬製)を加えること以外は実施例1と同様の方法でリフォールディングをおこなった(系中の化合物(B)の濃度=1.0モル/L、リフォールディング工程のタンパク質の系中濃度=1.7mg/mL)。
実施例4
2モル/Lリン酸塩のかわりに2モル/L酢酸アンモニウム塩(和光純薬製)を加えること以外は実施例1と同様の方法でリフォールディングをおこなった(系中の化合物(B)の濃度=1.0モル/L、リフォールディング工程のタンパク質の系中濃度=1.7mg/mL)。
実施例5
2モル/Lリン酸塩の代わりに2モル/L酢酸ナトリウム塩(和光純薬製)を加え、0.125%TWEEN80のかわりに、0.125%オレイルアルコールEO18モル付加物(エマルミン180:三洋化成工業製)2mlを加えること以外は実施例1と同様の方法でリフォールディングをおこなった(系中の化合物(B)の濃度=1.0モル/L、リフォールディング工程のタンパク質の系中濃度=1.7mg/mL)。
比較例1
アンフォールディングされたタンパク質溶液に、凝集抑制剤は一切加えず、1.2モル/Lリン酸塩(リン酸1水素2ナトリウム:リン酸2水素1ナトリウム=1:1モル比)(ともに和光純薬製)を5mlのみ加えて室温で1晩放置してリフォールディングを行ったこと以外は実施例1と同様におこなった。(系中の化合物(B)の濃度=1.0モル/L、リフォールディング工程のタンパク質の系中濃度=1.7mg/mL)。
比較例2
アンフォールディングされたタンパク質溶液に、凝集抑制剤は一切加えず、1.2モル/L酢酸ナトリウム塩(和光純薬製)を5mlのみ加えて室温で1晩放置してリフォールディングを行ったこと以外は実施例1と同様におこなった。(系中の化合物(B)の濃度=1.0モル/L、リフォールディング工程のタンパク質の系中濃度=1.7mg/mL)。
比較例3
このアンフォールディングされたタンパク質溶液に、0.05%TWEEN80(「ポリソルベート80」:三洋化成工業社製)と1.2モル/Lリン酸塩(リン酸1水素2ナトリウム:リン酸2水素1ナトリウム=1:1モル比)(ともに和光純薬製)からなるリフォールディング剤5mlとを同時に加えて室温で1晩放置してリフォールディングを行った(系中の化合物(B)の濃度=1.0モル/L、リフォールディング工程のタンパク質の系中濃度=1.7mg/mL)。
比較例4 [大希釈によるリフォールディング−1]
210mlの滅菌瓶にアンフォールディングされたタンパク質溶液1mlと、0.1モル/Lリン酸ナトリウム緩衝液(pH=7:和光純薬製)200mlを入れ軽くかき混ぜ室温で1晩放置してリフォールディングをおこなった。(系中の化合物(B)の濃度:0.10モル/L、リフォールディング工程のタンパク質濃度:0.05mg/mL)
比較例5 [大希釈によるリフォールディング−2]
140ml容の滅菌瓶に、アンフォールディングされたタンパク質溶液1mlおよび0.05%セチルトリメチルアンモニウムブロマイド(CTAB)(東京化成製)溶液70mlを加えて、室温で1時間放置し、2%シクロアミロース(江崎グリコ製)溶液を30ml加え1晩放置した(系中の化合物(B)の濃度:0モル/L、リフォールディング工程のタンパク質濃度=0.1mg/mL)。
比較例6 [透析によるリフォールディング]
アンフォールディングされたタンパク質溶液1mlを透析装置に入れ、0.1モル/L Trisバッファー(pH=7:和光純薬製)を徐々に加え、徐々に希釈していきリフォールディングをおこなった。200mlのTrisバッファーを加えたところで終了した(系中の化合物(B)の濃度:0モル/L、リフォールディング工程のタンパク質濃度=0.05mg/mL)。
<凝集抑制効果の確認>
実施例1〜5、および比較例1〜6において、リフォールディング中の凝集抑制効果を下記の尺度で判断した。
○:目視で凝集物が一切認められない
×:目視で一部でも凝集物が認められる
<酵素活性の測定>
10mlの滅菌済み試験管に0.5重量パーセント濃度の枯草菌溶液を3mlを入れ、実施例1〜5または比較例1〜6で得られたタンパク質溶液を10μlマイクロピペットで加えて軽くかき混ぜた。吸光度(450nm)を紫外可視分光光度計(島津製作所製、UV−2550)で3分毎に12分間測定し、時間に対する吸光度の減少割合から分解反応の初速度Kaを算出した。
また実施例1〜5または比較例1〜6のそれぞれのタンパク質濃度と同濃度の「リゾチーム」水溶液を調製し、それらを用いて上記と同様に枯草菌の分解反応の初速度Kbを算出した。
実施例1〜5および比較例1〜6の酵素活性(%)を以下の式で算出した。
酵素活性(%)=(Ka/Kb)×100
<タンパク質の生産性の評価>
タンパク質の生産性を以下の指標で定義し、評価した。
生産性
=リフォールディング工程のタンパク質の系中濃度(mg/mL)×酵素活性(%)
実施例1〜5と比較例1〜6の凝集抑制効果、酵素活性、生産性の評価結果を表1と表2に示す。
Figure 2008050344
Figure 2008050344
本発明のリフォールディング方法を用いると、有用な各種のタンパク質を、凝集させること無く、高純度で、かつ効率よく産生することができる。
本発明のタンパク質産生方法で得られるタンパク質としては、酵素、組み換えタンパク質および核酸などが挙げられる。

Claims (12)

  1. アンフォールディングされたタンパク質のリフォールディング方法において、凝集抑制剤(A)でタンパク質を処理した後に、一般式(1)で示される基を有する化合物(B1)および/またはオキシカルボニル基を有する化合物(B2)からなるリフォールディング剤(B)で処理することを特徴とするリフォールディング方法。
    Figure 2008050344
  2. 該凝集抑制剤(A)が、非イオン性界面活性剤(A1)である請求項1記載のリフォールディング方法。
  3. 該化合物(B1)が無機リン酸、アルキルリン酸エステル、糖リン酸エステルおよびそれらの塩からなる群から選ばれる1種以上である請求項1または2記載のリフォールディング方法。
  4. 該化合物(B1)がリン酸、ピロリン酸、ポリリン酸、アデノシン3リン酸、アデノシン2リン酸、アデノシン1リン酸およびそれらの塩からなる群から選ばれる1種以上である請求項1〜3いずれか記載のリフォールディング方法。
  5. 該化合物(B2)がギ酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸およびそれらの塩からなる群から選ばれる1種以上である請求項1〜4いずれか記載のリフォールディング方法。
  6. アンフォールディングされたタンパク質が、塩酸グアニジンおよび/または尿素でアンフォールディングされたタンパク質である請求項1〜5いずれか記載のリフォールディング方法。
  7. 該リフォールディング剤(B)でタンパク質を処理する工程において、該化合物(B1)の系中の濃度が0.2〜6モル/Lである請求項1〜6いずれか記載のリフォールディング方法。
  8. 該リフォールディング剤(B)でタンパク質を処理する工程において、該化合物(B2)の系中の濃度が0.01〜6モル/Lである請求項1〜6いずれか記載のリフォールディング方法。
  9. 凝集抑制剤(A)および/またはリフォールディング剤(B)が、さらにpH調整剤(C)および/またはタンパク質安定化剤(D)を含む請求項1〜8いずれか記載のリフォールディング方法。
  10. リフォールディング剤(B)で処理する工程における系中のタンパク質の濃度が0.2〜30mg/mLである請求項1〜9いずれか記載のリフォールディング方法。
  11. 請求項1〜10のいずれか記載のリフォールディング方法でリフォールディングする工程を含むタンパク質の産生方法。
  12. 請求項11記載の産生方法で得られたタンパク質。
JP2007187781A 2006-07-27 2007-07-19 タンパク質のリフォールディング方法 Expired - Fee Related JP5274795B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007187781A JP5274795B2 (ja) 2006-07-27 2007-07-19 タンパク質のリフォールディング方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006205058 2006-07-27
JP2006205058 2006-07-27
JP2007187781A JP5274795B2 (ja) 2006-07-27 2007-07-19 タンパク質のリフォールディング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008050344A true JP2008050344A (ja) 2008-03-06
JP5274795B2 JP5274795B2 (ja) 2013-08-28

Family

ID=39234711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007187781A Expired - Fee Related JP5274795B2 (ja) 2006-07-27 2007-07-19 タンパク質のリフォールディング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5274795B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010021126A1 (ja) * 2008-08-19 2010-02-25 大塚化学株式会社 糖タンパク質の製造方法及びスクリーニング方法
JP2010132649A (ja) * 2008-10-28 2010-06-17 Sanyo Chem Ind Ltd タンパク質のリフォールディング剤及びタンパク質の製造方法
WO2014065210A1 (ja) 2012-10-22 2014-05-01 一般財団法人化学及血清療法研究所 豚の浮腫病を予防するワクチン
WO2014155854A1 (ja) * 2013-03-27 2014-10-02 Murakami Hiroshi タンパク質抽出剤及びタンパク質の抽出方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11514334A (ja) * 1995-06-07 1999-12-07 チロン コーポレーション タンパク質の可溶化、精製、および再生の方法
JP2004512343A (ja) * 2000-10-27 2004-04-22 カイロン コーポレイション タンパク質の精製および回収の方法
JP2005029531A (ja) * 2003-07-09 2005-02-03 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 不活性タンパク質の機能賦活方法
JP2005518380A (ja) * 2001-12-14 2005-06-23 サイル プロテインズ ゲーエムベーハー 蛋白質の再生方法
WO2006023782A2 (en) * 2004-08-19 2006-03-02 Biogen Ideca Ma Inc. Refolding transforming growth factor beta family proteins
JP2007126391A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Sanyo Chem Ind Ltd タンパク質のリフォールディング剤
JP2007145801A (ja) * 2005-08-16 2007-06-14 Sanyo Chem Ind Ltd タンパク質のリフォールディング剤およびリフォールディング方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11514334A (ja) * 1995-06-07 1999-12-07 チロン コーポレーション タンパク質の可溶化、精製、および再生の方法
JP2004512343A (ja) * 2000-10-27 2004-04-22 カイロン コーポレイション タンパク質の精製および回収の方法
JP2005518380A (ja) * 2001-12-14 2005-06-23 サイル プロテインズ ゲーエムベーハー 蛋白質の再生方法
JP2005029531A (ja) * 2003-07-09 2005-02-03 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 不活性タンパク質の機能賦活方法
WO2006023782A2 (en) * 2004-08-19 2006-03-02 Biogen Ideca Ma Inc. Refolding transforming growth factor beta family proteins
JP2007145801A (ja) * 2005-08-16 2007-06-14 Sanyo Chem Ind Ltd タンパク質のリフォールディング剤およびリフォールディング方法
JP2007126391A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Sanyo Chem Ind Ltd タンパク質のリフォールディング剤

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6012024358; FRANGIONI, J.V. et al.: '"Solubilization and purification of enzymatically active glutathione S-transferase (pGEX) fusion pro' ANAL. BIOCHEM. Vol.210, No.1, 199304, P.179-187 *

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010021126A1 (ja) * 2008-08-19 2010-02-25 大塚化学株式会社 糖タンパク質の製造方法及びスクリーニング方法
JP5530358B2 (ja) * 2008-08-19 2014-06-25 株式会社糖鎖工学研究所 糖タンパク質の製造方法及びスクリーニング方法
JP2010132649A (ja) * 2008-10-28 2010-06-17 Sanyo Chem Ind Ltd タンパク質のリフォールディング剤及びタンパク質の製造方法
WO2014065210A1 (ja) 2012-10-22 2014-05-01 一般財団法人化学及血清療法研究所 豚の浮腫病を予防するワクチン
KR20150074016A (ko) 2012-10-22 2015-07-01 잇빤 자이단호진 가가쿠오요비겟세이료호겐쿠쇼 돼지의 부종병을 예방하는 백신
US9701724B2 (en) 2012-10-22 2017-07-11 The Chemo-Sero-Therapeutic Research Institute Vaccine for preventing porcine edema disease
WO2014155854A1 (ja) * 2013-03-27 2014-10-02 Murakami Hiroshi タンパク質抽出剤及びタンパク質の抽出方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5274795B2 (ja) 2013-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5657847B2 (ja) 原核生物、菌類、原生動物もしくは藻類などの微生物中で、または微生物から核酸を安定化および/または単離するための、カチオン化合物およびプロトン供与体からなる組成物の使用
JP5274795B2 (ja) タンパク質のリフォールディング方法
JP6081515B2 (ja) イオン液体を用いた生体触媒溶液および生体触媒用溶媒を使用する方法
JPH05501360A (ja) IgAプロテアーゼによる組み換えタンパク質の酵素的切断法
JP6728294B2 (ja) たんぱく質精製の新規な方法
JP4625433B2 (ja) タンパク質のリフォールディング剤およびリフォールディング方法
EP3289088B1 (en) Uncoupling growth and protein production
US7858661B2 (en) Protein refolding agent and refolding method
JP2007126391A (ja) タンパク質のリフォールディング剤
JP2010154851A (ja) タンパク質抽出薬剤
JP4786303B2 (ja) タンパク質のリフォールディング剤
JP2007300914A (ja) カンジダ・アンタークティカ由来リパーゼbを細胞表層に提示する酵母
JP2007228842A (ja) 酵素の安定化方法
JP2009073815A (ja) タンパク質のリフォールディング剤及びタンパク質の製造方法
JP2010132649A (ja) タンパク質のリフォールディング剤及びタンパク質の製造方法
WO2007063691A1 (ja) 溶菌剤
JP5637857B2 (ja) リフォールディング剤および蛋白質のリフォールディング方法
JP4382746B2 (ja) 溶菌剤
CN112680371A (zh) 一种水解餐厨垃圾中蛋白成分的产朊假丝酵母双基因共表达菌株及其构建方法
US8361750B2 (en) rBSA from K. lactis expression, secretion and purification of recombinant bovine serum albumin (rBSA) from K. lactis and uses thereof
CA2795535A1 (en) Method for producing recombinant thrombin
JP2008199958A (ja) 微生物による有用物質の生産方法
JP5808529B2 (ja) 有用物質生産方法
JP4890219B2 (ja) タンパク質の溶解性改善方法および組成物
Melgar Overcoming Long-Standing Challenges in Recombinant Protein Expression

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120522

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130515

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5274795

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees