JP2008050264A - 乾式造粒物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 薬物の含量の高い混合粉末を、乾式造粒する際に、薬剤の流動性が悪い場合には、圧縮成型を行う機械に適切に粉体を供給できないこと、及び薬剤の圧縮成形性が余りに悪い場合には成形体を得ることが困難なことがあった。
【解決手段】 薬効成分に、(1)軽質無水ケイ酸、及び(2)常温で固体状態である低融点物質を添加して乾式造粒することにより、薬物の物性による影響を受けることなくに優れた流動性を確保し、尚且つ、乾式造粒した後に、高度な圧縮成形性を維持した乾式造粒物及び同乾式造粒物を打錠した錠剤を得ることができる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、軽質無水ケイ酸、低融点物質および薬効成分を含む乾式造粒物に関する。
経口の固形剤の剤形としては錠剤、カプセル剤、顆粒、散剤等が挙げられるが、これらは通例薬物をそのまま、又は薬物に賦形剤、結合剤、崩壊剤またはその他の適当な添加剤を加えて、粉末または顆粒状にしたものを使用し製剤化を行う。顆粒を製造する造粒方法は溶媒及び熱の使用の有無から分類すると、(1)粉末に溶媒を添加し造粒する湿式造粒法、(2)粉末に加熱により溶解する結合剤を加えて加熱して造粒する溶融造粒法(例えば特許文献1参照)、(3)粉末を圧縮して造粒する乾式造粒法(例えば特許文献2参照)に大別される。
特開昭58−214333号公報 特開2004−35517号公報 特開2002-234832号公報
(1)湿式造粒では溶媒を使用することから、溶媒に不安定な薬物に使用できないこと、また乾燥時に熱を必要とすることから、熱に不安定な薬物に適しない、及び乾燥工程の工程数が増えることから時間及びコストが高くなることが挙げられる。また溶融造粒法は、溶媒を用いる必要はないが溶解を起こすための熱が必須なことから熱に不安定な薬物に適用できない。
(2)一方粉末をそのまま使用する場合、溶媒及び熱を必要としないことから、溶媒及び熱に不安定な薬物にも使用可能であり、工程も短いことからコストも掛からない利点がある。しかし飛散性等の点で服用しにくい、また粉末状のものを直接打錠し錠剤とする場合には、流動性が悪い場合には臼に均一に充填できず、重量のバラツキ、含量の均一性が確保できない等の課題がある他、薬物の圧縮成型性が悪い場合には錠剤に必要な硬度が得られない、耐摩損性が得られない等の問題がある。
乾式造粒法は粉末をそのまま圧縮、成型し、適当な大きさに粉砕して造粒することから、溶媒を必要とせず、また乾燥工程が不要な点から、溶媒に不安定な薬物や乾燥時の熱に不安定な薬物に適していること、密度の高い顆粒が得られることからカプセルに充填する場合には小型化ができることが挙げられる。但し、薬物の物性によっては、流動性が悪い場合には、圧縮成型を行う機械に適切に粉体を供給できないこと、圧縮成形性が余りに悪い場合には成形体が得られず適用できない場合があり、この問題は、特に高含量の製剤の場合において顕著であるが、この乾式造粒時の2つの問題を同時に解決する手段は報告されていない。
滑沢剤を添加・混合し、乾式造粒法により造粒して得られた粒状物を打錠成形することにより得られた錠剤においても崩壊遅延が起こらない錠剤を提供することを開示した特許出願がある(特許文献3参照)。この特許文献3では、崩壊遅延を防止する目的でショ糖脂肪酸エステル、硬化油、ポリエチレングリコールを使用しているものであるが、乾式造粒時の流動性改善及び圧縮成形性改善に関しては何ら教示を与えていない。
かかる課題を解決するべく、本願の発明者は鋭意研究を重ねた結果、意外にも乾式造粒を行う際に、薬物の流動性が悪く機械に適切に粉体を供給できない場合、適切量の軽質無水ケイ酸を添加し流動性を改善すること、及び軽質無水ケイ酸の添加は、圧縮成形性の低下を引き起こすが、低融点物質を適度に加えることにより圧縮成形性を向上させることができ、結果として薬物物性に影響されることなく優れた流動性と高度な圧縮成形性を維持した乾式造粒物を得られることを発見した。本願発明の目的は、特に薬物の含量の高い製剤において、薬物の物性によらずに優れた流動性を確保し、尚且つ高度な圧縮成形性を維持した乾式造粒物を提供することにある。即ち、本願発明は、軽質無水ケイ酸、低融点物質および薬効成分を含む乾式造粒物である。
本発明で用いられる軽質無水ケイ酸とは、定量するとき、換算した強熱物に対し、二酸化ケイ素(SiO:60.08)98.0%以上を含むものであり、例えばアエロジル(日本アエロジル製)、カープレックス(塩野義製薬製)、アドソリダー-101(フロイント産業製)として市販されているものを用いることができる。軽質無水ケイ酸の添加量は適宜調整することが可能であるが、薬効成分に対する重量%としては、0.1〜5%が使用可能であり、好ましくは0.2〜3%、より好ましくは0.25〜2%使用することができる。0.1%未満では期待する流動性改善効果が得られず、一方5%を越えると期待する成形性が得られなくなることから好ましくない。
低融点物質は、安全性の高い物質、例えば通常医薬品添加剤として認められている化合物であればよく、室温で固体状の物質である。低融点物質の融点は、通常35〜80℃、好ましくは40〜75℃、より好ましくは45〜65℃程度である。融点が35℃以下では通常固体を維持することが難しく固体状であっても適切な硬さが得られない、一方80℃を越えると乾式造粒時に期待する圧縮成形性改善効果を得ることができない。低融点物質としては、ポリエチレングリコール、高級アルコール、ロウ類、硬化油、脂肪酸エステル、多価アルコール等が挙げられ、これらを単独で、又は複数組み合わせて用いることができる。これらの低融点物質のうち特に好ましいものは、ポリエチレングリコールである。
ポリエチレングリコールは常温で固体である平均分子量が600から20000までのものを使用することができるが、融点の関係からポリエチレングリコール4000、6000、及び20000が好ましく、これらを単独で、又は複数組み合わせて使用することができる。これらのうちより好ましいものとしてはポリエチレングリコール4000が挙げられる。これらのポリエチレングリコールとしては、例えばマクロゴール4000(ライオン,日本油脂、三洋化成工業製)、マコロゴール6000(三洋化成工業、第一工業製薬、旭電化工業製)として市販されており、これらを用いることができる。
低融点物質の添加量は適宜調整することが可能であるが、薬効成分に対する重量%としては、2〜30%が使用可能であり、好ましくは3〜25%添加、より好ましくは5〜20%添加することができる。添加量が2%未満では期待する圧縮成形性の改善効果が得られず、一方30%を越えると他成分の添加量が少なくなることから、やはり期待する成形性が得られない。
本発明の乾式造粒物の製造の際には、薬物の他に通常医薬品に使用可能な添加剤として賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定化剤、着色剤、矯味剤、着香剤、香料等を添加して乾式造粒することができる。また本発明の乾式造粒物に、これらの添加剤を添加し打錠を行い錠剤にすることも可能である。尚これらの添加剤は一種又は二種以上で使用することができる。
本発明で使用することができる薬物としては、経口投与可能な薬物であれば特に限定されない。かかる薬物としては、例えば抗生物質、化学療法剤、催眠鎮静剤、抗不安剤、抗てんかん剤、解熱鎮痛消炎剤、抗パーキンソン剤、精神神経用剤、骨格筋弛緩剤、自律神経用剤、鎮けい剤、強心剤、不整脈用剤、利尿剤、血圧降下剤、血管補強剤、血管収縮剤、血管拡張剤、高脂血症用剤、鎮咳去たん剤、気管支拡張剤、止しゃ剤、整腸剤、消化性潰瘍剤、健胃消化剤、制酸剤、利胆剤、胃腸薬、ビタミン剤、滋養強壮薬、肝臓疾患用剤、痛風治療剤、糖尿病用剤、腫瘍用薬、抗ヒスタミン剤、生薬、骨粗鬆症用剤などが挙げられる。
賦形剤としては、例えば乳糖、結晶セルロース、白糖、マンニトール、デンプン、コーンスターチ、無水リン酸カルシウム、キシリトール、エリスリトール等が挙げられる。結合剤としては、例えばヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、プルラン、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。崩壊剤としては、低置換度ヒドロキシプロピルセルロ−ス、クロスカルメロースナトリウム、カルメロースカルシウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、部分アルファー化デンプン等が挙げられる。滑沢剤としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸、タルク等が挙げられる。安定化剤としては,例えば亜硫酸塩,トコフェロール,ジブチルヒドロキシトルエン等が挙げられる。矯味剤としては、例えばクエン酸、酒石酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、クエン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、アスパルテーム,ステビア系甘味剤などが挙げられる。着色剤としては、例えば黄色三二酸化鉄、食用赤色3号、食用黄色5号、食用青色1号などの食用色素などが挙げられる。着香剤・香料としては,オレンジエッセンス,カラメル,メントール,シュガーフレーバー等を例示することができる。
本発明の乾式造粒物では薬物物性に影響されず、乾式造粒時の機械への優れた充填性を有すると共に、均質な成形体が得られることから、その後の整粒工程でも微粉の発生が少なく、簡便かつ高収率に造粒物を得ることができる。また得られた乾式造粒物は、流動性、圧縮成形性に優れるため、これを用いて打錠した場合、含量均一性に優れ、摩損度が改善された適切な硬度をもつ錠剤を得ることが可能である。
本発明により得られた乾式造粒物によれば、薬物に少量の軽質無水ケイ酸、及び低融点物質を添加し混合したものを乾式造粒機に用いることにより、前記の如き優れた特性を有する乾式造粒物を効率良く製造することができる。また本乾式造粒物を用いて打錠することにより、硬度、耐摩損性、含量均一性に優れた錠剤を得ることができる。
本発明の乾式造粒物の調製法としては、薬物と軽質無水ケイ酸、および低融点物質を常法により混合して乾式造粒用末とする。本発明において薬物および添加物の粒子径は特に限定されないが、粒子径が小さい方が圧縮成形性に優れている。このようにして得られた圧縮成形用末を乾式造粒機に充填し、適切な圧力を加え圧縮成形する。得られた乾式造粒物を整粒機にかけて目的とする粒子形の乾式造粒物を得る。この乾式造粒物は、散剤、顆粒剤、カプセル剤に使用することもできる。また必要によりその後に打錠工程を加えることもできる。成形に関しては、どのような形状をも採用することができ、例えばタブレット型、楕円形、球形、棒状型の形状に成形することができる。
本発明の乾式造粒物を製造するための乾式造粒装置としては、例えばローラーコンパクター、ファーマパクタ、チルソネーターなどのタイプ(形式)のものがあるが、これらのうちチルソネーター(フィッツパトリック社製)などを用いるのが特に良い。乾式造粒物を圧縮成形する際の圧力としては、乾式造粒装置の種類によって異なることもあるが、その範囲は通常は5〜20MPa、好ましくは8〜15MPa、より好ましくは10〜13.8MPaの範囲である。
以下に、実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
アセトアミノフェン(岩城製薬)500gにアエロジル(日本アエロジル)10g、マクロゴール6000(三洋化成工業)を50g加え混合後、乾式造粒機チルソネーター(フィッツパトリック社製)を使用しロール圧力13.8MPaにて乾式造粒を行い、乾式造粒物を得た。この乾式造粒物をパワーミル(昭和技研製,22メッシュスクリーン)で整粒したのち、セオラス802(旭化成)75g、Ac-Di-Sol(旭化成)25g、ステアリン酸マグネシウム(太平化学産業)2.5gを加え十分混合後、ロータリー打錠機(畑鉄工所製、HT−P−13)により打錠圧1200kgで打錠成形し、8.5mm径220mgの錠剤を得た。
(比較例1)
アセトアミノフェン500g、アエロジル10g、マクロゴール6000 50g、セオラス802 75g、Ac-Di-Sol 25g、ステアリン酸マグネシウム2.5gをそれぞれ加え十分混合後、ロータリー打錠機(HT−P−13)により打錠圧1200kgで打錠成形し、8.5mm径220mgの錠剤を得た。
(比較例2)
アセトアミノフェン500gを、乾式造粒機チルソネーターを使用しロール圧力13.8MPaにて乾式造粒を行い、乾式造粒物を得た。この乾式造粒物をパワーミル(22メッシュスクリーン)で整粒したのち、アエロジル10g、マクロゴール6000 50g、セオラス802 75g、Ac-Di-Sol 25g、ステアリン酸マグネシウム2.5gを加え十分混合後、ロータリー打錠機(HT−P−13)により打錠圧1200kgで打錠成形し、8.5mm径220mgの錠剤を得た。
(実施例2)
塩酸ラニチジン(UQIFA)500g、アビセル301 50g、アエロジル10gにマクロゴール6000 25gの混合末を乾式造粒機チルソネーターを使用しロール圧力13.8MPaにて乾式造粒を行い、乾式造粒物を得た。この乾式造粒物をパワーミル(22メッシュスクリーン)で整粒したのち、ステアリン酸マグネシウム2.5gを加え十分混合後、ロータリー打錠機(HT−P−13)により打錠圧1200kgで打錠成形し、8.5mm径220mgの錠剤を得た。
(比較例3〜5)
実施例2の操作において、マクロゴール6000の代わりにHPC−L(日本曹達)25g(比較例3)、若しくはPVPK−30(アイセスピージャパン)25g(比較例4)を用いて、又はマクロゴール6000を未添加で(比較例5)、同様の操作を行い錠剤を得た。
(実施例3)
アスコルビン酸カルシウム(ロッシュビタミンジャパン)500gにアエロジル10g、ステアリルアルコール(高級アルコール工業)を50g加え混合後、乾式造粒機チルソネーター(フィッツパトリック社製)を使用しロール圧力13.8MPaにて乾式造粒を行い、乾式造粒物を得た。この乾式造粒物をパワーミル(22メッシュスクリーン)で整粒したのち、セオラス802 75g、Ac-Di-Sol 25g、ステアリン酸マグネシウム2.5gを加え十分混合後、ロータリー打錠機(HT−P−13)により打錠圧1600kgで打錠成形し、8.5mm径220mgの錠剤を得た。
(実施例4)
アスコルビン酸カルシウム2000g、アエロジル60g、マクロゴール6000 100gを十分混合した後、ローラーコンパクター(ターボ工業社製、FR125×40型)を使用しロール圧力1ton/cmで乾式造粒を行い、乾式造粒物を得た。
(実施例5)
アセトアミノフェン1000gにアエロジル5g、マクロゴール6000を100g加え混合後、乾式造粒機チルソネーターを使用しロール圧力13.8MPaにて乾式造粒を行い、乾式造粒物を得た。この乾式造粒物をパワーミル(22メッシュスクリーン)で整粒したのち、アビセル301 150g、Ac-Di-Sol 45g、ステアリン酸マグネシウム 5gを加え十分混合後、ロータリー打錠機(HT−P−13)により打錠圧1200kgで打錠成形し、8.5mm径220mgの錠剤を得た。
(比較例6)
アセトアミノフェン1000gにアエロジル5g、マクロゴール6000 100g、アビセル301 150g、Ac-Di-Sol45g、ステアリン酸マグネシウム5gを加え十分混合後、ロータリー打錠機(HT−P−13)により打錠圧1200kgで打錠成形し、8.5mm径220mgの錠剤を得た。
(実施例6,7)
アセトアミノフェン500gにアビセル301 50g、マクロゴール6000を50g加え、これにアエロジル10g混合後、乾式造粒機チルソネーターを使用しロール圧力13.8MPaにて乾式造粒を行い、乾式造粒物を得た。この乾式造粒物をパワーミル(22メッシュスクリーン)で整粒したのち、ステアリン酸マグネシウム2.5gを加え十分混合後、ロータリー打錠機(HT−P−13)により打錠圧1200kgで打錠成形し、8.5mm径220mgの錠剤を得た(実施例6)。実施例6の操作において、添加するアエロジルの量を2.5gとして同様の錠剤を得た(実施例7)。
(実施例8,9,10)
アセトアミノフェン500gにアエロジル2.5g、マクロゴール4000(三洋化成工業)を50g加え(実施例8)、又はマクロゴール4000の代わりにマクロゴール6000を50g加え(実施例9)、又はマクロゴール20000(三洋化成工業)を50g加え(実施例10)混合後、乾式造粒機チルソネーターを使用しロール圧力13.8MPaにて乾式造粒を行い、乾式造粒物を得た。この乾式造粒物をパワーミル(22メッシュスクリーン)で整粒したのち、セオラス802 75g、Ac-Di-Sol 22.5g、ステアリン酸マグネシウム2.5gを加え十分混合後、ロータリー打錠機(HT−P−13)により打錠圧1600kgで打錠成形し、8.5mm径220mgの錠剤を得た。
(試験例1)
塩酸ラニチジン100gのみa、塩酸ラニチジン100gにアエロジル1gを混合した混合末、塩酸ラニチジン100gにアエロジル2gを混合した混合末の3種類を用い、乾式造粒機チルソネーターを使用し乾式造粒を行った。結果を表1に示す。
アエロジル未添加品ではまったく流動しないため造粒不可能であったものが、2%量添加することにより造粒可能となった。この結果、アエロジルを2%添加することにより、塩酸ラニチジンの流動性が改善されることが判った。
Figure 2008050264
(試験例2)
実施例1及び比較例1、2より得られた錠剤の硬度及び崩壊時間を測定した。錠剤の硬度は、木屋式デジタル硬度計(大木理工製)を使用し、20錠測定した平均値を示した。崩壊時間の測定は、第十四改正日本薬局方の崩壊試験に準じて、試験液に水を用い試験を行った。すなわち、6個の錠剤につき試験を行い、求めた崩壊時間の平均値を示した。結果を表2に示す。この結果、直打品(比較例1)は非常に硬度が低いが、乾式造粒を行うことにより硬度が上がることが判った。またこの硬度上昇は原薬単品で乾式造粒を行った場合(比較例2)よりも、アエロジル及びマクロゴールを添加した混合末を乾式造粒することにより、更に硬度が上がることが確認できた(実施例1)。
Figure 2008050264

(試験例3)
実施例2で得られた錠剤の硬度及び崩壊時間を測定した。硬度及び崩壊時間ついては試験例2と同様の方法で測定した。結果を表3に示す。
Figure 2008050264

(試験例4)
実施例5及び比較例6より得られた錠剤の摩損度を測定した。また、摩損度は常法に従い、錠剤摩損度試験機を用いて錠剤20錠を使用し、100回転後の摩損による減量の測定を行った。結果を表4に示す。この結果、直打品(比較例6)と比較し乾式造粒を行ったものは(実施例5)、錠剤の耐摩損性に関しても著しい改善効果が認められた。
Figure 2008050264
(試験例5)
実施例6及び7より得られた錠剤の硬度及び崩壊時間を測定した。硬度及び崩壊時間については試験例2と同様の方法で測定した。結果を表5に示す。この結果、アエロジルの添加量が1%のもの(実施例6)より0.25%添加品(実施例7)の方が錠剤硬度は高く、アエロジルの添加量が多い場合、錠剤硬度は低くなり圧縮成形性が下がることが確認された。
Figure 2008050264
(試験例6)
実施例8、9及び10より得られた錠剤の硬度を測定した。硬度測定は試験例2と同様の方法で測定した。結果を表6に示す。融点の低い低分子量のマクロゴールを添加した方が、錠剤硬度が高いことが観察された。この結果から、添加した低融点物質が同じ量の場合、融点が低い低融点物質を添加した方が打錠後の錠剤硬度が高くなることが確認された。
Figure 2008050264















Claims (11)

  1. (1)軽質無水ケイ酸、(2)常温で固体状態である低融点物質、及び(3)薬効成分を含有する、乾式造粒物。
  2. 軽質無水ケイ酸、低融点物質、及び薬効の重量比が(1):(2):(3)=0.1〜5:2〜30:100である、請求項1に記載の乾式造粒物。
  3. 低融点物質が、ポリエチレングリコール、高級アルコール、ロウ類、硬化油、脂肪酸エステル及び多価アルコールから選ばれる少なくとも一つである、請求項1又は請求項2に記載の乾式造粒物。
  4. ポリエチレングリコールが、600から20000の平均分子量を有するポリエチレングリコールである、請求項1乃至請求項3に記載の乾式造粒物。
  5. ポリエチレングリコールが、ポリエチレングリコール4000、ポリエチレングリコール6000及びポリエチレングリコール20000から選ばれる少なくとも一つである、請求項4に記載の乾式造粒物。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の乾式造粒物を打錠して得られる錠剤。
  7. (1)軽質無水ケイ酸、(2)常温で固体状態である低融点物質、及び(3)薬効成分を含有する混合物を乾式造粒する、乾式造粒物の製造方法。
  8. 混合する軽質無水ケイ酸、低融点物質、及び薬効成分の重量比が((1):(2):(3)=0.1〜5:2〜30:100である、請求項7に記載の乾式造粒物の製造方法。
  9. 低融点物質が、ポリエチレングリコール、高級アルコール、ロウ類、硬化油、脂肪酸エステル及び多価アルコールから選ばれる少なくとも一つである、請求項7又は請求項8に記載の乾式造粒物。
  10. ポリエチレングリコールが、600から20000の平均分子量を有するポリエチレングリコールである、請求項7乃至請求項9に記載の乾式造粒物の製造方法。
  11. ポリエチレングリコールが、ポリエチレングリコール4000、ポリエチレングリコール6000及びポリエチレングリコール20000から選ばれる少なくとも一つである、請求項10に記載の乾式造粒物の製造方法。














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