JP2008049360A - 溶接治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 2以上の部材を繋ぎ合わせる場合に、段差が生じにくくかつ簡便に繋ぎ合わせることができる溶接治具を提供すること。
【解決手段】 この溶接治具20は、鉄道車両用構体を構成する第1の部材及び第2の部材を溶接するための溶接治具であって、第1の部材18eと第2の部材18hとを突き合わせて載置する主面211を有する定盤21を備え、主面211には、第1の部材18eと第2の部材18hとが突き合わされる領域に沿って溝212が形成されている。
【選択図】 図2
【解決手段】 この溶接治具20は、鉄道車両用構体を構成する第1の部材及び第2の部材を溶接するための溶接治具であって、第1の部材18eと第2の部材18hとを突き合わせて載置する主面211を有する定盤21を備え、主面211には、第1の部材18eと第2の部材18hとが突き合わされる領域に沿って溝212が形成されている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、鉄道車両用構体を構成する部材を溶接するための溶接治具に関する。
鉄道車両用構体として、ステンレス鋼製の車両構体(ステンレス構体)が用いられている(例えば、下記特許文献1参照)。下記特許文献1に記載されているように、ステンレス鋼によって形成される鉄道車両用構体は、側外板、妻外板といった外板を備えている。
特開2006−27366号公報
鉄道車両用構体を構成する外板、特に側外板には外観上の美しさも求められている。一方、上記特許文献1に記載されている側外板は、2枚以上の板状材料を繋ぎ合わせて形成される。この繋ぎ合わせは、一方の板状部材に段を付けて、側外板表面側がほぼ同一平面となるように形成するものであって、せぎり又はせぎり継手と呼ばれており、2枚以上の板状部材の一部を重ね合わせて溶接するものである。
このように2枚以上の板状部材の一部を重ね合わせて溶接した場合、水密性の確保のためにシーリングが必要となったり、重ね合わせ部分の折り曲げによる段差が生じたりといった課題が生ずる。
そこで本発明では、2以上の部材を繋ぎ合わせる場合に、段差が生じにくくかつ簡便に繋ぎ合わせることができる溶接治具を提供することを目的とする。
本発明に係る溶接治具は、鉄道車両用構体を構成する第1の部材及び第2の部材を溶接するための溶接治具であって、第1の部材と第2の部材とを突き合わせて載置する主面を有する定盤を備え、主面には、第1の部材と第2の部材とが突き合わされる領域に沿って溝が形成されている。
本発明によれば、主面に第1の部材と第2の部材とが突き合わされる領域に沿って溝が設けられているので、突き合わされた部分を溶接した場合に、第1の部材及び第2の部材が溶けて定盤と接合されてしまうことがなく、第1の部材と第2の部材とを簡便かつ的確に繋ぎ合わせることができる。
また本発明に係る溶接治具では、溝にガスを供給するためのガス供給手段を備えることも好ましい。定盤に形成された溝にガスを供給すると、第1の部材と第2の部材との突き合せ部分にガスをあてることができ、ガスの性質に応じた加工が可能となる。
また本発明に係る溶接治具では、ガス供給手段は、溝が延びる方向に沿って形成された複数の孔を有することも好ましい。溝が延びる方向に沿って形成された複数の孔からガスを溝内に供給できるので、溝の各部分へのガスの供給を容易に行うことができる。
また本発明に係る溶接治具では、複数の孔は、溝の底面及び側面の少なくとも一方に設けられていることも好ましい。複数の孔が、溝を形成する底面や側面に設けられているので、溝の一部を利用して複数の孔を形成することができる。
本発明によれば、2以上の部材を繋ぎ合わせる場合に、段差が生じにくくかつ簡便に繋ぎ合わせることができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本発明の実施の形態に係る溶接治具は、鉄道車両用構体を構成する第1の部材及び第2の部材を溶接するためのものである。この鉄道車両用構体の一例を図1を参照しながら説明する。
図1は、鉄道車両用構体を概略的に示す斜視図である。なお、本願においては、鉄道車両用構体及びそれを構成する部材を説明する際に、図1に示す状態を基準に方向を示す用語を用いる。即ち、長手方向とは鉄道車両の進行方向と同方向であり、幅方向とは長手方向に直交する方向である。また、台枠に対して屋根構体が位置する方向が上であり、屋根構体に対して台枠が位置する方向が下である。
図1に示す鉄道車両用構体10は、一対の妻構体12、屋根構体14、台枠16、及び一対の側構体18を備えている。
妻構体12、屋根構体14、台枠16、及び側構体18は、相互に接続されている。一
対の妻構体12は、鉄道車両の長手方向における一端及び他端に設けられている。屋根構
体14は、構体10における屋根を構成しており、上記の長手方向に延びている。
対の妻構体12は、鉄道車両の長手方向における一端及び他端に設けられている。屋根構
体14は、構体10における屋根を構成しており、上記の長手方向に延びている。
構体10における幅方向の両側には、一対の側構体18が設けられている。側構体18は、構体10の側面を構成しており、長手方向に延在している。
側構体18には、二つの第1の開口18aが、長手方向の一方側及び他方側に設けられている。また、側構体18には、第1の開口18aの間に二つ以上の第2の開口18bが設けられている。第1の開口18a及び第2の開口18bは、構体10における窓用の開口とされている。また、これらの開口の間には、三つ以上の第3の開口18cが設けられている。第3の開口18cは、構体10における出入口用の開口とされている。
側構体18の外板は、複数の区画に分割されている。側構体18は、外板18d(第1の部材、第2の部材)、外板18e(第1の部材、第2の部材)、外板18f(第1の部材、第2の部材)、外板18g(第1の部材、第2の部材)、及び外板18h(第1の部材、第2の部材)によって構成されている。外板18d、外板18e、外板18f、外板18g、及び外板18hの厚さは、1.0〜2.5mm程度の厚さとなっている。外板18d、外板18e、外板18f、外板18g、及び外板18hは、ステンレス鋼板(SUS)である。
本発明の実施の形態に係る溶接治具は、この側構体18を構成する外板18d、外板18e、外板18f、外板18g、及び外板18hを、第1の部材及び第2の部材として相互に溶接する際に用いられるものである。
続いて、本発明の実施形態である溶接治具について、図2を参照しながら説明する。図2は、溶接治具20の平面図である。尚、以下の説明においては、外板18eと外板18hとを溶接する場合を例にとって説明する。
溶接治具20は、第1の部材としての外板18eと、第2の部材としての外板18hとを載置するための主面211を有する定盤21を備えている。主面211には、外板18eと外板18hとが突き合わされる領域に沿って溝212が形成されている。溝212は、定盤20の長手方向に沿って形成されており、定盤20の一方の短辺から他方の短辺に渡って形成されている。
図3に、図2のA−A断面図を示す。図3に示すように、溝212は外板18eと外板18hとの突き合せ部分に対応して形成されている。レーザ溶接用の溶接トーチ30を、外板18eと外板18hとの突き合せ部分に沿って移動させながら、外板18eと外板18hとを溶接すると、溶接金属部分Pが形成される。溶接金属部分Pは、外板18e及び外板18hの図中上面及び図中下面に突出して形成される。図中下面に突出した溶接金属部分Pは定盤21側に突出することになるが、溝212が形成されているので、溶接金属部分Pによって、外板18e及び外板18hと定盤21とが接合されてしまうことがない。
溶接治具20の変形例である溶接治具40について、図4を参照しながら説明する。図4は、図3に対応する溶接治具40の断面図である。溶接治具40は定盤41を備えている。定盤41は、第1の部材としての外板18eと、第2の部材としての外板18hとを載置するための主面411を有する。主面411には、外板18eと外板18hとが突き合わされる領域に沿って溝412が形成されている。
溝412の側壁412aには、孔42a(ガス供給手段)が設けられている。孔42aにはガス供給管43(ガス供給手段)が接続されている。同様に、溝412の側壁412bには、孔42b(ガス供給手段)が設けられている。孔42bにはガス供給管45(ガス供給手段)が接続されている。更に、溝412の底壁412cには、孔42c(ガス供給手段)が設けられている。孔42cにはガス供給管44(ガス供給手段)が接続されている。
孔42a、孔42b、孔42cは、溝412の延びる方向に沿って複数形成されている。孔42cを例にとって説明すると、図5に示すように、孔42c及びその孔42cに接続されているガス供給管44は、溝412の底壁412cに、溝412の延びる方向に沿って複数形成されている。本実施形態において溝412の三方の壁全てに、孔42a、孔42b、及び孔42cが形成されているが、溝412の三方の壁の少なくとも一つの壁において形成されていても好ましい。
ガス供給管43,44,45は、それぞれガス供給装置(図示しない)に接続されている。ガス供給装置から供給されるガスとしては、Arガスといった不活性ガスが好適に用いられる。不活性ガスを溝412に供給すると、溶接金属部分Pが溝412に臨む部分において酸化反応を抑制することができる。従って、溶接金属部分Pの酸化が抑制されて、溶接金属部分Pを含む外板18e及び外板18hの接合部分の仕上がりが綺麗になる。
また、ガス供給装置から供給されるガスとしては、酸素を含むガスを用いることも好ましい。酸化発熱が起こることで、効率的に外板18eと外板18hとを接合することが可能となる。
本実施形態の好適な寸法は次の通りである。定盤21は、長手方向が7メートル、短手方向が3メートル程度の寸法とし、鉄道車両用構体10を構成する外板といった部材が載置できる広さを持つことが好ましい。溝212,412は、10ミリメートル程度の幅及び深さに形成することが好ましい。
20…溶接治具、21…定盤、211…主面、212…溝。
Claims (4)
- 鉄道車両用構体を構成する第1の部材及び第2の部材を溶接するための溶接治具であって、
前記第1の部材と前記第2の部材とを突き合わせて載置する主面を有する定盤を備え、
前記主面には、前記第1の部材と前記第2の部材とが突き合わされる領域に沿って溝が形成されていることを特徴とする溶接治具。 - 前記溝にガスを供給するためのガス供給手段を備えることを特徴とする、請求項1に記載の溶接治具。
- 前記ガス供給手段は、前記溝が延びる方向に沿って形成された複数の孔を有することを特徴とする、請求項2に記載の溶接治具。
- 前記複数の孔は、前記溝の底面及び側面の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の溶接治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2006
- 2006-08-23 JP JP2006226865A patent/JP2008049360A/ja active Pending
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