以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
すなわち、本発明の一側面の管理システムは、遊技者の顔画像に対応付けて遊技台を管理する第1の情報処理装置(例えば、図10の生体情報認識装置21)と、前記遊技台毎に設けられた有価価値記憶媒体に記録されている有価価値に基づいて遊技媒体の貸し出しを制御する第2の情報処理装置(例えば、図10の遊技媒体管理装置27)とを含む管理システムであって、前記遊技者の顔画像を取得する取得手段(例えば、図10の顔画像取得部221)と、前記遊技者の有価価値記憶媒体の情報に基づいて遊技媒体を貸し出す貸出手段(例えば、図10の遊技媒体利用部301)と、前記遊技者の遊技する遊技台より獲得した遊技媒体を計数する計数手段(例えば、図10の計数部342)と、前記遊技者が前記遊技台に対して着座しているか、または離席しているかを検知する検知手段(例えば、図10の離席検知部223)と、前記検知手段により離席が検知された場合、前記貸出手段で利用される、前記有価価値記憶媒体の残価値を読み出させるように制御する残価値読出制御手段(例えば、図10の0価値指示部282c)と、前記検知手段により離席が検知された場合、前記計数手段を、前記遊技媒体を計数させるように制御する計数制御手段(例えば、図10の計数指示部282a)と、前記取得手段により取得された顔画像を登録者の顔画像として登録すると供に、前記登録者の顔画像に対応付けて、前記残価値と計数された遊技媒体の価値とを加算した有価価値を蓄積する蓄積手段(例えば、図10のテーブル管理部283)と、前記取得手段により取得された顔画像と、前記蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像との類似度を計算し、照合する照合手段(例えば、図10の類似度計算部232)と、前記照合手段の照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記取得手段により取得された顔画像が登録者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定手段(例えば、図10の類似度判定部233)と、前記類似度判定手段により前記取得手段により取得された顔画像が前記登録者の顔画像であると判定された場合、前記蓄積手段により前記登録者の顔画像に対応付けて蓄積されている有価価値を記録して有価価値記憶媒体を発行する発行手段(例えば、図10の記憶媒体発行部302)とを含む。
画像を撮像する撮像手段(例えば、図9のカメラ38)と、前記撮像手段により撮像された画像より、前記遊技者の顔画像を抽出する顔画像抽出手段(例えば、図9の顔画像抽出部202)と、前記抽出手段により抽出された顔画像より特徴量を抽出する特徴量抽出手段とをさらに含ませるようにすることができ、前記照合手段(例えば、図10の類似度計算部232)には、前記取得手段により取得された顔画像と、前記蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像との特徴量を用いて類似度を計算させ、前記取得手段により取得された顔画像と、前記蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像とを照合させるようにすることができる。
前記貸出手段による、前記遊技媒体の貸し出しの禁止、または、貸し出しの禁止解除を制御する媒体利用制御手段(例えば、図10の媒体利用管理部281)をさらに含ませるようにすることができ、前記検知手段により離席が検知された場合、前記媒体利用制御手段には、前記貸出手段を、前記遊技媒体の貸し出しを禁止させるように制御させるようにすることができ、さらに所定の時間が経過したとき、前記残価値読出制御手段(例えば、図10の0価値指示部282c)には、前記貸出手段で利用される、前記有価価値記憶媒体の残価値を読み出させるように制御させるようにすることができ、前記計数制御手段(例えば、図10の計数指示部282a)には、前記計数手段を、前記遊技媒体を計数させるように制御させるようにすることができる。
前記残価読出制御手段(例えば、図10の0価値指示部282c)には、前記有価価値記憶媒体の残価値を読み出すとき、前記有価価値記憶媒体の残価値を0とさせることができ、前記媒体利用制御手段(例えば、図10の媒体利用管理部281)には、前記残価値読出手段により前記有価価値記憶媒体の残価値が読み出され、残価値が0にされた後、前記貸出手段を前記遊技媒体の貸し出しの禁止を解除させるように制御させることができる。
前記貸出手段による、前記遊技媒体の貸し出しの禁止、または、貸し出しの禁止解除を制御する媒体利用制御手段(例えば、図10の媒体利用管理部281)をさらに含ませるようにすることができ、前記媒体利用制御手段には、前記検知手段により離席が検知された場合、前記貸出手段を、前記遊技媒体の貸し出しを禁止させるように制御させるようにすることができ、さらに所定の時間が経過するまでに、前記検知手段により着座が検知されたとき、前記貸出手段を、前記遊技媒体の貸し出しの禁止を解除させるように制御させるようにすることができる。
本発明の一側面の管理システムの管理方法およびプログラムは、遊技者の顔画像に対応付けて遊技台を管理する第1の情報処理装置と、前記遊技台毎に設けられた有価価値記憶媒体に記録されている有価価値に基づいて遊技媒体の貸し出しを制御する第2の情報処理装置とを含む管理システムの管理方法であって、前記遊技者の顔画像を取得する取得ステップ(例えば、図12のステップS23)と、前記遊技者の有価価値記憶媒体の情報に基づいて遊技媒体を貸し出す貸出ステップ(例えば、図14のステップS92)と、前記遊技者の遊技する遊技台より獲得した遊技媒体を計数する計数ステップ(例えば、図16のステップS132)と、前記遊技者が前記遊技台に対して着座しているか、または離席しているかを検知する検知ステップ(例えば、図12のステップS44)と、前記検知ステップの処理により離席が検知された場合、前記貸出ステップの処理で利用される、前記有価価値記憶媒体の残価値を読み出させるように制御する残価値読出制御ステップ(例えば、図13のステップS68)と、前記検知ステップの処理により離席が検知された場合、前記計数ステップの処理を、前記遊技媒体を計数させるように制御する計数制御ステップ(例えば、図13のステップS70)と、前記取得ステップの処理により取得された顔画像を登録者の顔画像として登録すると供に、前記登録者の顔画像に対応付けて、前記残価値と計数された遊技媒体の価値とを加算した有価価値を蓄積する蓄積ステップ(例えば、図13のステップS73)と、前記取得ステップの処理により取得された顔画像と、前記蓄積ステップの処理に蓄積された登録者の顔画像との類似度を計算し、照合する照合ステップ(例えば、図12のステップS35)と、前記照合ステップの処理の照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記取得ステップの処理により取得された顔画像が登録者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定ステップ(例えば、図12のステップS37)と、前記類似度判定ステップの処理により前記取得ステップの処理により取得された顔画像が前記登録者の顔画像であると判定された場合、前記蓄積ステップの処理により前記登録者の顔画像に対応付けて蓄積されている有価価値を記録して有価価値記憶媒体を発行する発行ステップ(例えば、図13のステップS100)とを含む。
図1は、本発明に係る遊技店の監視システムの一実施の形態の構成を示す図である。
遊技店1−1乃至1−nは、いわゆるパチンコ店、パチスロ店、または、カジノ店である。また、これらの遊技店1−1乃至1−nは、系列店舗または生体情報管理センタや第3者遊技店管理センタの加盟店であって、複数の店舗を統括的に管理する必要のある店舗である。各遊技店1−1乃至1−nは、生体情報管理バス6および第3者遊技店管理バス7により接続されており、それらのバスおよびインターネット等に代表される公衆通信回線網8,9を介して、相互にそれぞれ生体情報、および第3者遊技店管理情報を授受している。尚、以降において、遊技店1−1乃至1−nのそれぞれについて、特に区別する必要がない場合、単に、遊技店1と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。
生体情報管理バス6は、主に各遊技店1の生体情報認識装置21により管理される生体情報を流通させるための伝送路として機能する。また、第3者遊技店管理バス7は、主に各遊技店1の媒体貸出管理装置27により管理される媒体貸出管理情報を流通させるための伝送路として機能する。
生体情報管理センタ2は、生体情報管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、生体情報管理データベース(以降、DBとも称するものとする)3を必要に応じて更新すると供に、更新した最新の生体情報管理DB3を各遊技店1の生体情報認識装置21に対して配信する。
第3者遊技店管理センタ4は、第3者遊技店管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、第3者遊技店管理データベース(DB)5で管理されている媒体貸出管理情報からなるDBを各遊技店1より供給されてくる情報に基づいて更新すると供に、更新した最新の媒体貸出管理情報を各遊技店1の媒体貸出管理装置27に対して配信する。
生体情報認識装置21は、カメラ38−1乃至38−m、入口カメラ40−1乃至40−p、および店内カメラ41−1乃至41−qにより撮像された画像より画像処理ユニット39−1乃至39−(m+p+q)により抽出されて、生体情報バス31を介して供給されてくる顔画像を登録する。また、生体情報認識装置21は、カメラ38−1乃至38−mより供給されてくる顔画像の情報に基づいて、遊技台毎に遊技者が離席したか、または、着席したかを判定し、離席したと判定した場合、遊技台周辺端末37と協働して、所定の時間だけ有価価値記憶媒体の利用を禁止させる。また、生体情報認識装置21は、遊技台周辺端末37と協働して、有価価値記憶媒体の利用を禁止した状態であって、所定の時間内において、カメラ38−1乃至38−mより供給されてくる顔画像に基づいて、遊技台36に着席した遊技者の顔画像と、登録された顔画像とを照合して、一致するとき、離席した遊技者が元の遊技台36に戻ったものとみなし、有価価値記憶媒体の利用の禁止を解除させる。
また、所定の時間が経過した場合、生体情報認識装置21は、遊技店管理装置24および計数機35−1乃至35−mと協働して、遊技により獲得された遊技媒体を計数させると供に、対応する遊技台36の遊技台周辺端末37に挿入されている遊技者の有価価値記憶媒体の有価価値の情報を読み出させ、それらを併せて顔画像に対応付けて預かる。このとき、遊技台周辺端末37は、挿入されていた有価価値記憶媒体に記録されている有価価値の情報を0にする(0価値化する)。
さらに、生体情報認識装置21は、カメラ38−1乃至38−mより供給されてくる顔画像に基づいて、遊技台36に着席した遊技者の顔画像と、登録された顔画像とを照合して、一致する場合、離席した遊技者が戻ったものとみなし、遊技台周辺端末37と協働して、離席したときに挿入されていた有価価値と、その時点で獲得していた遊技媒体を有価価値化して加算した情報を記録した有価価値記憶媒体を発行する。
また、生体情報認識装置21は、必要に応じて、カメラ38−1乃至38−m、入口カメラ40−1乃至40−p、および店内カメラ41−1乃至41−qにより撮像された画像より画像処理ユニット39−1乃至39−(m+p+q)により抽出されて、生体情報バス31を介して供給されてくる顔画像と、生体情報データベース22に予め登録されている顔画像とを照合し、一致する場合、登録遊技者の来店を携帯端末20に通知したり、CRT(Cathode Ray Tube)またはLCD(Liquid Crystal Display)などからなる表示部23に表示する。
遊技店管理装置24は、いわゆるホールコンピュータと呼ばれるものであり、遊技店管理情報バス30を介して遊技台36−1乃至36−mの動作を監視している。遊技店管理装置24は、遊技台36の出玉もしくはメダルの払い出しの情報、各遊技台36−1乃至36−mの遊技者の呼び出し情報、またはエラーの発生などの監視状況に応じて、所定の処理を実行し、実行結果をCRTやLCDなどからなる表示部25に表示する。遊技店管理装置24は、精算販売機33、貸出機34、計数機35−0乃至35−m、遊技台36−1乃至36−m、および遊技台周辺端末37−1乃至37−mのそれぞれより供給されてくる情報を、それぞれを識別する識別情報(例えば、遊技台ID)とを対応付けて遊技台管理データベース26により管理する。また、遊技店管理装置24は、媒体貸出管理装置27からの指示に基づいて、遊技台36毎に設けられている計数機35を動作させて、遊技者が獲得した遊技媒体を計数させる。
媒体貸出管理装置27は、精算販売機33、貸出機34、および計数機35からの情報に基づいて、貸し出される遊技媒体の媒体貸出管理情報を媒体貸出管理データベース29を用いて管理すると供に、媒体貸出管理データベース29に登録されている媒体貸出管理情報を更新する際、その更新情報を、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4に送る。さらに、媒体貸出管理装置27は、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4により供給されてくる媒体貸出管理情報を取得し、媒体貸出管理データベース29に蓄積させる。
また、媒体貸出管理装置27は、生体情報認識装置21からの情報に基づいて、遊技媒体周辺端末37−1乃至37−mにおける有価価値記憶媒体の利用を必要に応じて制限する。さらに、媒体貸出管理装置27は、対応する遊技台36の遊技者が離席して、所定時間以上経過した場合、遊技媒体周辺端末37−1乃至37−mを制御して、有価価値記憶媒体の有価価値を読み出させ、挿入されている有価価値記憶媒体の有価価値を0にさせる。このとき、媒体貸出管理装置27は、遊技台管理装置24に対して対応する遊技台36の遊技媒体を計数させて、計数結果を有価価値に変換し、有価価値記憶媒体より読み出した有価価値と併せて、遊技者の顔画像に対応させて記憶する。また、遊技媒体管理装置27は、所定時間経過後、遊技者が遊技台36に戻ったとみなした場合、顔画像に対応付けて記憶されている有価価値の情報を読み出し、遊技台周辺端末37を制御して、読み出した有価価値が記録された有価価値記憶媒体を発行させる。
貸出機34は、遊技者が遊技台36で遊技する際、現金や有価価値記憶媒体(プリペイドカード)などにより所定の金額を受け付けると、金額に応じた個数の遊技媒体を貸し出す。この際、貸出機34は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と供に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理装置27に供給する。これにより、媒体貸出管理装置27は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と供に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を登録する。
精算販売機33は、貸球を借りるための度数をつけてプリペイドカードを販売する。このとき、精算販売機33は、販売したプリペイドカードの度数と払いうけた金額とを媒体貸出管理装置27に供給する。また、精算販売機33は、プリペイドカードなどの度数として貸し出した遊技媒体の残数に基づいて現金を精算して払い出す。このとき、精算販売機33は、プリペイドカードの残数と払い戻した現金の金額を媒体貸出管理装置27に供給する。
計数機35−0乃至35−mは、固定された形式のものと、各遊技台36に個別に設けられている形式のものが存在する。固定された形式の計数機35(図中の計数機35−0)は、遊技者により持ち込まれる遊技台36で遊技することにより獲得された遊技媒体の数を、計数し、計数結果を磁気カードやレシートなどとして出力する。また、遊技台36に個別に設けられた計数機35(図中の計数機35−1乃至35−m)は、遊技店管理装置24により個別に管理されており、遊技台36で遊技者が獲得する遊技媒体の格納箱と一体となった形式のものであり、遊技店管理装置24からの指示に基づいて、遊技媒体を計数し、計数結果を遊技店管理装置24に供給する。
遊技台36−1乃至36−mは、遊技者により所定の操作がなされることにより、遊技を実行し、いわゆる小当たりや大当たりに応じて、遊技球、または、メダルを払い出す。
遊技台周辺端末37−1乃至37−mは、各遊技台36−1乃至36−mに対応して設けられている、いわゆる台間機であり、台間球貸機(原理的には、貸出機34と同様のもの)などが設けられている。また、遊技台周辺端末37は、遊技台36を遊技する遊技者の顔画像などの生体情報を取得し、遊技台識別情報(遊技台ID)と共に生体情報認識装置21に送信する。さらに、遊技台周辺端末37−1乃至37−mは、有価価値記憶媒体が挿入されると有価価値記憶媒体に記録された有価価値に応じて、遊技媒体を貸し出す。尚、図1においては、生体情報を取得する機能として、遊技者の顔画像を取得するカメラ38−1乃至38−mが設けられている例が示されている。
カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図2で示されるように、各遊技台36−1乃至36−4のそれぞれの上部に設けられた台表示ランプ61−1乃至61−4の下部に図3で示されるように、読取範囲δ内に遊技者が撮像できるように設け、顔画像を撮像するようにしてもよく、このようにすることにより、各カメラIDは、同時に遊技台IDとして使用することが可能となる。
また、カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図4で示されるように、遊技台周辺端末37−1乃至37−4に凸部71−1乃至71−4を設け、図5で示されるように読取範囲θ内に遊技者の顔画像が撮像できるように設けるようにしてもよい。
さらに、カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図6で示されるように、遊技台36の中央部(遊技台36の盤面上)に設けるようにして、撮像するようにしてもよい。すなわち、図6の設置部81にカメラ38が設置されることにより、図7で示されるように、読取範囲φ内に遊技者を撮像する。
入口カメラ40−1乃至40−pおよび店内カメラ41−1乃至41−qは、遊技店1の店内における出入口および所定の場所に設置され、撮像した画像をそれぞれ画像処理ユニット39−(m+1)乃至39−(m+p+q)に供給する。
入口カメラ40−1乃至40−pおよび店内カメラ41−1乃至41−qは、例えば、図8で示されるように設定される。図8は、遊技店1内の入口カメラ40−1乃至40−pおよび店内カメラ41−1乃至41−qの設置例を示している。
すなわち、図8においては、出入口112−1乃至112−3が設けられており、入口カメラ40−1乃至40−3は、それぞれの出入口112より入店してくる遊技者を撮像する。また、店内カメラ41−1乃至41−10は、島設備111−1乃至111−5のそれぞれ両面をそれぞれ一列に渡って撮像できる位置に設定されている。島設備111は、両面に遊技台36が設置されており、すなわち、図中の島設備111を上下方向に挟むように設置されている。カメラ38、入口カメラ40および店内カメラ41は、いずれにおいてもパンチルトズーム機能を備えているため、図8で示されるように、店内カメラ41−1乃至41−10が配置されることにより、遊技台36で遊技する全遊技者が、店内カメラ41−1乃至41−10のいずれかで撮像できる。
さらに、店内カメラ41−aは、貸出機34の前に設けられており、店内カメラ41−bは、精算販売機33の前に設けられており、店内カメラ41−cは、計数機35の前に設けられており、それぞれ、貸出機34、精算販売機33、および計数機35を利用する遊技者を撮像することができる。
すなわち、図8で示されるように、遊技店1においては、来店する遊技者、遊技台36で遊技する遊技者、並びに、貸出機34、精算販売機33、および計数機35を利用する遊技者といった、遊技店1において遊技者が取るであろうことが想定される行動のほぼ全てを監視できるように、カメラ38、入口カメラ40、および店内カメラ41が設置されている。
次に、図9を参照して、画像処理ユニット39の構成例について説明する。
画像取得部201は、カメラ38(または、入口カメラ40もしくは店内カメラ41)により撮像された画像を取得し、顔画像抽出部202に供給する。顔画像抽出部202は、画像取得部201より供給されてきた画像内に、顔を構成する部位の配置などのパターンにより顔画像からなる矩形画像を抽出して送信部203に供給する。送信部203は、顔画像を生体情報認識装置21に送信する。
次に、図10を参照して、生体情報認識装置21、遊技店管理装置24、媒体貸出管理装置27、計数機35、および遊技台周辺端末37の構成例について説明する。
顔画像取得部221は、画像処理ユニット39より供給される顔画像を取得し、照合部222および離席検知部223に供給する。照合部222は、遊技台36毎の遊技者が着座しているか、または、離席しているかを示す離席状態管理テーブル225に記録されている離席状態に応じて、顔画像取得部221により取得された遊技台36を識別する遊技台IDと対応付けられた顔画像と、紐付テーブル228に遊技台IDに対応付けて登録されている顔画像とを照合し、類似度の高い顔画像であれば、遊技台36に対応付けて登録されている遊技者が着座して遊技しているものとみなす。一方、一致しておらず、また、紐付けテーブル上に登録されていない場合、照合部222は、生体情報DB22に予め登録されている登録遊技者の顔画像とを照合し、類似度の高い顔画像があれば、テーブル管理部227に供給し、遊技台IDに対応付けて紐付テーブル228に登録させる。また、照合部222は、類似度の高い顔画像が存在しない場合、供給されてきた顔画像を生体情報DB管理部226に供給し、生体情報DB22に登録させると供に、同一の顔画像をテーブル管理部227に供給して、遊技台IDに対応付けて紐付テーブル228に登録させる。
より詳細には、照合部222の特徴量抽出部231は、顔画像を識別するための特徴量を抽出して、顔画像と共に類似度計算部232に供給する。類似度計算部232は、離席判定部232bを制御して、離席状態管理テーブル225の離席状態を読み出させ、離席状態に応じて、登録判定部232aを制御して、紐付テーブル228に遊技台36に対応する顔画像が登録されているか否かを判定させ、登録されているとき、紐付テーブル228に登録されている顔画像の特徴量を抽出すると供に、特徴量抽出部231より供給されてくる特徴量とを用いて、紐付テーブル228に登録されている顔画像との類似度を求め、類似度判定部233に供給する。
また、登録判定部232aにより紐付テーブル228に登録されていない場合、すなわち、該当する遊技台36に特定の遊技客が遊技していない場合、類似度計算部232は、生体情報DB22に登録されている登録遊技者の顔画像の特徴量を抽出すると供に、特徴量抽出部231より供給されてくる特徴量とを用いて、生体情報DB22に登録されている全ての登録遊技者の顔画像との類似度を求め、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像、および、類似度が最上位の顔画像を類似度判定部233に供給する。
より具体的には、類似度計算部232は、例えば、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻までの長さの比率などの各種の顔の特徴量に基づいて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として求める。
類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてくる類似度が最上位の顔画像との類似度と、所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、1位となる登録顔画像が、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像に対して類似している場合(類似度が高い程類似していることを示す類似度の場合、所定の閾値よりも高いとき、また、類似度が低い程類似していることを示す類似度の場合、所定の閾値よりも低いとき)、最上位の顔画像と類似度の情報を媒体管理装置27に供給する。
また、類似度判定部233は、1位となる顔画像との類似度と、所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、1位となる登録顔画像が、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像に対して類似していない場合、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像を必要に応じて生体情報DB管理部226、およびテーブル管理部227に供給する。
離席検知部223は、顔画像取得部221より顔画像が供給されてくるか否かにより遊技台IDに対応付けられた遊技台36において、遊技者が着席して遊技しているか、遊技を止めて離席したかを判定する。この際、離席検知部223は、顔画像が送信されてきていない場合、登録判定部223aを制御して、紐付テーブル228にアクセスさせ、顔画像が送信されてこない遊技台36と顔画像とが紐付けして登録されているか否かを判定させる。さらに、離席検知部223は、顔画像が送信されてこない遊技台36と顔画像とが紐付けして登録されている場合、その顔画像が供給されてこない遊技台36は、離席状態であるものとみなして、離席状態を離席状態管理テーブル225に登録すると供に、該当する遊技台36が離席状態に入ったことを離席時間管理部224に通知する。離席時間管理部224は、離席状態に入ったことを示す通知を受けると、該当する遊技台36の遊技台IDに対応付けて、離席時間を順次離席時間テーブル229に記録する。
テーブル管理部227は、登録部227aを制御して、類似度判定部233からの情報に基づいて、遊技台IDと顔画像を紐付けして(対応付けて)紐付テーブル228に登録する。また、テーブル管理部227は、削除部227bを制御して、類似度判定部233からの情報に基づいて、遊技台IDと顔画像を紐付けして(対応付けて)紐付テーブル228に登録されている顔画像を削除する。
尚、ここでは、類似度は、例えば、比率和で示されるような登録遊技者として登録されている顔画像に近いほど高い値を示すものであるとし、類似度が所定の閾値よりも高い値であるとき、その類似度に対応する登録遊技者の顔画像であるものとして判定する例について説明する。しかしながら、例えば、類似度が撮像された顔画像と登録遊技者として登録されている顔画像とのそれぞれの特徴量における差分和として表現されている場合、類似度判定部233は、類似度が閾値よりも小さければ、撮像された顔画像が登録遊技者の顔画像であるとみなすことになり、または、平均比率などの場合、0乃至1の範囲で所定の値以上であって、1に近い値であれば、同一の人物であるとみなすことができる。
媒体貸出管理装置27の離席時間判定部286は、生体情報認識装置21の離席時間テーブル229にアクセスし、遊技台36毎の遊技者の離席時間を所定時間を比較して、所定時間を超えた場合、媒体利用管理部281および有価価値預かり部282に供給する。
媒体利用管理部281は、離席時間判定部286より所定時間内であることが通知されると、状態判定部281aを制御して、離席状態管理テーブル225にアクセスさせて、該当する遊技台36が離席状態であるか否かを判定させる。離席状態であると判定された場合、媒体利用管理部281は、利用禁止指示部281bを制御して、遊技台周辺端末37に対して有価価値記憶媒体の利用を禁止するように指示し、禁止状態となっていることを状態記憶部281dに記憶させる。このとき、遊技台周辺端末37の媒体利用制御部301は、遊技媒体の貸し出しを目的として挿入されている有価価値記憶媒体に対応した遊技媒体の貸し出しを禁止状態にする。
また、類似度判定部233より離席した遊技者が戻ってきたことが通知されると、媒体利用管理部281は、利用禁止解除部281cを制御して、遊技台周辺端末37に対して有価価値記憶媒体の利用の禁止を解除するように指示し、禁止状態が解除されたことを状態記憶部281dに記憶させる。このとき、遊技台周辺端末37の媒体利用制御部301は、遊技媒体の貸し出しを目的として挿入されている有価価値記憶媒体に対応した遊技媒体の貸し出しの禁止状態を解除する。
有価価値預かり部282は、離席時間判定部286より所定時間を経過していることが通知されると、計数指示部282aを制御して、遊技店管理装置24に対して、該当する遊技台36に所有者である遊技者が存在しない状態で放置されている遊技媒体を計数するように指示させると供に、0価値指示部282cを制御して、遊技台周辺端末37に対して、有価価値記憶媒体に記録されている残価値としての有価価値を読み出し、有価価値を0価値化すようにし指示する。
これにより、遊技店管理装置24の計数指示受信部321は、媒体貸出管理装置27から遊技媒体の計数の指示を受信し、計数機制御部322に供給する。計数機制御部322は、該当する遊技台36に対応して設置されている計数機35に対して計数を指示する。
計数機35の計数動作管理部341は、遊技店管理装置24からの計数指示により、計数部342を制御して、遊技媒体を計数させ、計数結果を計数結果出力部343に供給させる。計数機35は、例えば、図11で示されるように、遊技台36に対して正面下部に設けられており、計数が指示されると、シャッタ361が開放されて、遊技媒体箱363に貯留されている遊技媒体が重力により排出通路362に排出されるとき、排出通路362を通過する遊技媒体を計数部342が計数する構成となっている。計数結果出力部343は、計数部342により計数された遊技媒体の計数結果を遊技店管理装置24に送信する。
これに応じて、遊技店管理装置24の計数結果送信部323は、この計数機35からの計数結果を取得すると供に、有価価値預かり部282に送信する。
同時に、記憶媒体価値0化部304は、媒体貸出管理装置27より供給されてくる指示に基づいて、有価価値記憶媒体に記録されている残価となる有価価値の情報を読み出して媒体貸出管理装置27に送信すると供に、今現在挿入されている有価価値記憶媒体の有価価値を0価値化する。
有価価値預かり部282は、有価価値算出部282bを制御して、計数結果を有価価値に換算して計算すると供に、遊技台周辺端末37より供給されてくる有価価値記憶媒体に残されていた残価値とを併せた有価価値の情報を、顔画像に対応付けてテーブル管理部283に供給する。
テーブル管理部283は、登録部283aを制御して、有価価値預かり部282からの有価価値の情報を、顔画像に対応付けて預かり状態テーブル284に登録させる。
有価価値返却部285は、類似度判定部233から離席していた遊技者が、所定時間経過後に戻ってきたことを示す通知を受けると、対応する遊技者の顔画像に基づいて、預かり状態テーブル284にアクセスし、対応して記憶されている有価価値を読み出し、遊技台周辺端末37に対して供給し、有価価値記憶媒体の発行を指示する。
このとき、遊技台周辺端末37の記憶媒体発行部302は、供給されてきた有価価値の情報に基づいて、有価価値記憶媒体を発行すると供に、離席により預かっていた有価価値および遊技媒体を、相当する有価価値を記録した有価価値記憶媒体を新たに発行することにより返却したことを端末表示部303に表示させる。
併せて、このとき、有価価値返却部285は、預かり状態テーブル284に登録されていた預かり状態の情報を削除するようにテーブル管理部283に指示する。テーブル管理部283は、この指示に基づいて、削除部283bを制御して、預かり状態テーブル284の預かり状態を削除させる。
次に、図12乃至図14のフローチャートを参照して、遊技台監視処理について説明する。
ステップS1において、遊技台36のそれぞれに設けられたカメラ38は、設置されている範囲の画像を撮像し、撮像した画像を画像処理ユニット39に供給する。画像処理ユニット39の画像取得部201は、供給された画像を取得し、顔画像抽出部202に供給する。
ステップS2において、顔画像抽出部202は、供給された画像より遊技者の顔画像を抽出する(抽出を試みる)。より具体的には、顔画像抽出部202は、例えば、撮像された画像の色などから肌が露出した部分であって、目や鼻といった特徴的な部位の配置などから顔画像の抽出を試みる。
ステップS3において、顔画像抽出部202は、顔画像が抽出できたか否かを判定し、抽出できていないと判定された場合、処理は、ステップS1に戻る。すなわち、顔画像が抽出されるまで、ステップS1乃至S3の処理が繰り返される。ステップS3において、顔画像が抽出されたと判定された場合、処理は、ステップS4に進む。
ステップS4において、顔画像抽出部202は、抽出した顔画像を送信部203に供給する。送信部203は、顔画像抽出部202より供給されてきた顔画像を生体情報認識装置21に送信する。この際、送信部203は、カメラ38、入口カメラ40、または店内カメラ41のそれぞれを識別するカメラIDや、カメラ38については、遊技台36を識別する遊技台ID(遊技台36が設置されている島設備を識別する番号や通番を含む)と供に、送信時刻(日付の情報を含む)の情報などの情報を顔画像に付加して生体情報認識装置21に送信する。
ステップS21において、生体情報認識装置21のテーブル管理部227は、登録部227aを制御して、紐付テーブル228の登録内容をリセットする。
ステップS22において、顔画像取得部221は、未処理の遊技台36を処理対象遊技台に設定する。
ステップS23において、顔画像取得部221は、処理対象遊技台36のカメラ38に対応する画像処理ユニット39より顔画像が送信されてきたか否かを判定する。ステップS23において、例えば、ステップS4の処理により、処理対象となる遊技台36に対応する画像処理ユニット39より顔画像が送信されてきた場合、送信されてきた顔画像を取得する。
ステップS24において、顔画像取得部221は、供給された顔画像のうち、いずれか未処理の1つを抽出し、特徴量抽出部231および離席検知部223に供給する。尚、カメラ38により撮像される空間は、遊技台36に着座する遊技者1人分の空間であるので、通常は、1つの顔画像のみが供給されてくるが、誤認等により複数の顔画像が抽出される可能性があるため、この処理が加えられている。
ステップS25において、照合部222の特徴量抽出部231は、供給されてきた顔画像より特徴量を抽出して、顔画像と供に類似度計算部232に供給する。
ステップS26において、類似度計算部232は、登録判定部232aを制御して、処理対象となっている遊技台36の遊技台IDに紐付けされた顔画像が、紐付テーブル228に登録されているか否かを判定させる。
ステップS26において、例えば、処理対象となっている遊技台36に紐付けされた顔画像が、紐付テーブル228に登録されていると判定された場合、ステップS27において、類似度計算部232は、離席判定部232bを制御して、離席状態管理テーブル225にアクセスさせて、処理対象となっている遊技台36が離席状態として登録されているか否かを判定させる。
ステップS27において、離席状態であると判定された場合、すなわち、処理対象となっている遊技台36において遊技者が離席したことが記録されており、本人または本人以外の遊技者が着座している場合、ステップS28において、類似度計算部232は、処理対象となっている遊技台36に紐付けされた顔画像と、供給されてきた顔画像のそれぞれの特徴量の情報に基づいて、類似度を計算する。より具体的には、類似度計算部232は、特徴量抽出部231より供給された顔画像についての、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻のまでの長さの比率などの各種の顔の特徴量と、処理対象となっている遊技台36を識別する遊技台IDに対応付けて紐付テーブル228に登録されている顔画像における同様の特徴量とを用いて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として計算し、計算結果である類似度の情報を、特徴量抽出部231より供給されてきた顔画像と供に類似度判定部233に供給する。
ステップS29において、類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてくる類似度の情報に基づいて、類似度が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。
尚、上述のように、類似度の定義により、撮像された顔画像と最も類似している登録遊技者の顔画像との類似度は、その値そのものが最も高いとは限らないため、類似度と閾値との大小関係はこの例の場合とは異なることがある。
ステップS29において、類似度が所定の閾値よりも大きくないと判定された場合、処理は、ステップS32に進む。このとき、遊技台IDに紐付け登録されていない遊技者が処理対象の遊技台36に着座した状態となる。しかしながら、このとき、後述するが、本来の遊技台IDに紐付け登録された遊技者の離席時間が所定時間内であれば、遊技台IDに紐付け登録されていない遊技者は、有価価値記憶媒体を利用することができない状態となっているので、次の処理へと進む。
一方、ステップS29において、類似度が所定の閾値よりも大きいと判定された場合、すなわち、処理対象となっている遊技台36に紐付け登録された本人が戻ってきた場合、ステップS30において、類似度判定部233は、処理対象となる遊技台36を示す遊技台IDと供に、その遊技台IDに紐付け登録された顔IDを付して、該当する遊技者が離席状態から所定時間内に戻って着座し、再び遊技を開始したことを離席検知部223、および媒体貸出管理装置27に送信する。
ステップS31において、離席検知部223は、供給された処理対象となる遊技台IDに基づいて、その遊技台IDに対応する遊技台36に遊技者が在籍しており離席状態ではないことを離席状態管理テーブル225に登録する。
また、ステップS27において、離席状態として登録されていないと判定された場合、本人が継続して遊技しているものとみなし、ステップS28乃至S31の処理はスキップされる。
ステップS32において、顔画像取得部221は、供給された顔画像の全てについて処理したか否かを判定し、全ての顔画像について処理されていないと判定した場合、処理は、ステップS24に戻る。一方、ステップS32において、全ての顔画像について処理がなされたと判定された場合、処理は、ステップS33に進む。
ステップS33において、顔画像取得部221は、処理対象遊技台として設定されていない遊技台36が存在するか否かを判定し、未処理に遊技台36が存在すると判定した場合、処理は、ステップS22に戻る。また、ステップS33において、未処理の遊技台36が存在しない、すなわち、全ての遊技台36について一通り処理がなされたと判定された場合、ステップS34において、全ての遊技台36について未処理状態であるものとしてリセットし、処理は、ステップS22に戻る。
一方、ステップステップS26において、例えば、処理対象となっている遊技台36に紐付けされた顔画像が、紐付テーブル228に登録されていないと判定された場合、すなわち、いずれの遊技者にも占有されていない状態の遊技台36で撮像された顔画像である場合、ステップS35において、類似度計算部232は、特徴量抽出部231より供給された顔画像についての、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻のまでの長さの比率などの各種の顔の特徴量と、生体情報DB22に登録されている全ての顔画像における同様の特徴量とを用いて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として計算し、計算結果である全ての類似度を特徴量抽出部231より供給されてきた顔画像と供に類似度判定部233に供給する。
ステップS36において、類似度判定部233は、供給されてきた生体情報DB22に登録されている全ての顔画像との類似度のうち最上位となる類似度の情報を抽出する。
ステップS37において、類似度判定部233は、抽出した最上位の類似度の情報に基づいて、類似度が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。すなわち、処理対象となる遊技台36に着座した遊技者の顔画像と比較して、生体情報DB22に登録された遊技者の顔画像のうち、最も似ている顔画像の類似度が所定の閾値よりも大きいか否かが判定される。
ステップS37において、例えば、最も高い類似度が所定の閾値よりも大きいと判定された場合、生体情報DB22に該当する人物が登録されていたものとみなし、ステップS38において、類似度判定部233は、テーブル管理部227に対して、画像処理ユニット39より供給されてきた顔画像を遊技台IDと供に、送信時刻を供給し、顔画像と紐付けして紐付テーブル228に登録するように指示する。これに応じて、テーブル管理部227は、登録部227aを制御して、紐付テーブル228に顔画像、および遊技台IDを紐付けして(対応付けて)登録する。
より具体的には、テーブル管理部227の登録部227aは、例えば、図15で示されるように紐付テーブル228に登録する。図15においては、左から顔ID、顔画像、年月日、離席時刻、遊技台ID、および通番が登録されている。図15においては、顔IDは、上から1乃至100が登録され、顔画像については、それぞれ顔画像のデータそのものが登録され、年月日は、登録するときの年月日が送信時刻に基づいて、上から「06/05/27」、「06/06/01」、「06/06/03」、・・・「06/06/26」と登録され、離席時刻は、離席時間テーブル229の情報に基づいた離席した時刻を示しており、上から「12:10:15」、「17:00:43」、「11:30:30」、・・・「14:05:11」と登録され、遊技台IDは、上から「265」、「321」、「135」、・・・「283」と登録され、通番は、上から「005」、「004」、「003」、・・・「012」と登録されている。
すなわち、顔ID=1の顔画像は、2006年5月27日に登録され、その顔画像の遊技者は、離席時刻が12時10分15秒であり、遊技台IDが265で通番が005の遊技台36を占有していることが登録されており、顔ID=2の顔画像は、2006年6月1日に登録され、その顔画像の遊技者は、離席時刻が17時00分43秒であり、遊技台IDが321で通番が004の遊技台36を占有していることが登録されており、顔ID=3の顔画像は、2006年6月3日に登録され、その顔画像の遊技者は、離席時刻が11時30分03秒であり、遊技台IDが135で通番が003の遊技台36を占有していることが登録されており、・・・顔ID=100の顔画像は、2006年6月26日に登録され、その顔画像の遊技者は、離席時刻が14時05分11秒であり、遊技台IDが283で通番が012の遊技台36を占有していることが登録されている。尚、最初の登録においては、離席時刻は発生していないことになるが、その際には、離席時刻は、例えば、「00:00:00」として登録されることになる。
ステップS39において、類似度判定部233は、紐付テーブル228に顔画像と供に遊技台IDが紐付け登録された顔画像の情報とともに、生体情報DB22に登録されていた顔画像の遊技者が着座したことを媒体貸出管理装置27に通知する。
さらに,ステップS37において、例えば、最も高い類似度が所定の閾値よりも大きくないと判定された場合、生体情報DB22に該当する人物が登録されていないものとみなし、ステップS40において、類似度判定部233は、生体情報DB管理部226に対して、画像処理ユニット39より供給されてきた顔画像を生体情報DB22に登録するように指示する。これに応じて、生体情報DB管理部226は、生体情報DB22に顔画像を登録する。
ステップS41において、類似度判定部233は、ステップS38の処理と同様に、テーブル管理部227に対して、画像処理ユニット39より供給されてきた顔画像を遊技台IDと供に、送信時刻を供給し、顔画像と紐付けして紐付テーブル228に登録するように指示する。これに応じて、テーブル管理部227は、登録部227aを制御して、紐付テーブル228に顔画像、および遊技台IDを紐付けして(対応付けて)登録する。
ステップ42において、類似度判定部233は、紐付テーブル228に、遊技台IDに紐付け登録された新たな顔画像の情報とともに、生体情報DB22に登録されていなかった、新たな顔画像の遊技者が着座したことを媒体貸出管理装置27に通知する。
一方、ステップS23において、顔画像が送信されてこない場合、すなわち、処理対象となっている遊技台に遊技者が着座していない状態である場合、ステップS43において、離席検知部223は、登録判定部223aを制御して、紐付テーブル228にアクセスさせ、処理対象となっている遊技台の遊技台IDに紐付けされた顔画像が登録されているか否かを判定させる。
ステップS43において、処理対象である遊技台36に紐付け登録された顔画像が存在しないと判定された場合、処理対象となった遊技台36は、そもそも遊技者が存在せず、そのままの状態が継続しているものとみなし、処理は、ステップS32に進む。
一方、ステップS43において、処理対象である遊技台36に紐付け登録された顔画像が存在すると判定された場合、処理対象となった遊技台36は、そもそも遊技していた遊技者が存在していたが今現在は離席状態にあるとみなし、ステップS44において、離席検知部223は、離席判定部223bを制御して、離席状態管理テーブル225にアクセスさせ、処理対象となる遊技台36に対応する遊技台IDが離席状態として登録されているか否かを判定させる。
ステップS44において、例えば、離席状態管理テーブル225に離席状態として登録されていないと判定された場合、すなわち、たった今離席状態となり、まだ、離席状態管理テーブル225に登録されていないと判定された場合、ステップS48において、離席検知部223は、離席状態管理テーブル225に処理対象となっている遊技台36に対応する遊技台IDに対応付けて離席状態であることを登録する。
ステップS49において、離席検知部223は、離席時間管理部224に対して、処理対象となっている遊技台36が離席状態に入ったことを通知し、離席時間の計測を開始するように指示する。これに応じて、離席時間管理部224は、処理対象となっている遊技台36に対応する遊技台IDに対応付けて離席時間の計測を開始し、今現在の離席時間の情報を離席時間テーブル229に登録する。ステップS49の後、処理は、ステップS32に進む。
一方、ステップS44において、離席状態であると判定された場合、すなわち、このタイミング以前に離席状態が検知されており、離席時間の計測が継続した状態であると判定された場合、ステップS45において、離席検知部223は、離席状態であることを離席時間管理部224に通知する。これに応じて、離席時間管理部224は、離席時間テーブル229に登録されている、処理対象となっている離席時間の情報を更新して登録する。
ステップS46において、テーブル管理部227は、紐付テーブル228に紐付け登録されている顔画像の登録削除が指示されたか否かを判定し、例えば、後述するステップS74の処理により、紐付け登録された顔画像の登録削除が指示された場合、ステップS47において、テーブル管理部227は、削除部227bを制御して、処理対象となった遊技台IDに紐付け登録された顔画像を紐付テーブル228より削除させる。
一方、ステップS46において、登録解消が指示されていないとみなされた場合、ステップS47の処理は、スキップされる。
ステップS61(図14)において、離席時間判定部286は、未処理の遊技台36のいずれかを処理対象遊技台として設定し、媒体利用管理部281および有価価値預かり部282に供給する。
ステップS62において、媒体利用管理部281は、生体情報認識装置21より処理対象となる遊技台36の遊技台IDに紐付け登録された顔画像の遊技者が離席状態から戻ったことが通知されてきたか否かを判定する。ステップS62において、例えば、それまでに、ステップS30(図12)の処理により、紐付け登録されている顔画像の遊技者が処理対象となる遊技台に戻ったことが通知されてきたと判定された場合、処理は、ステップS63に進む。
ステップS63において、媒体利用管理部281は、状態記憶部281dに記憶されている、処理対象となる遊技台36の遊技台周辺端末37の有価価値記憶媒体に対する媒体利用が禁止されているか否かを判定する。
ステップS63において、例えば、有価価値記憶媒体に対する利用が禁止されいた場合、ステップS64において、媒体利用管理部281は、利用禁止解除部281cを制御して、処理対象となっている遊技台36に対応する遊技台周辺端末37の媒体利用の禁止の解除を指示させる。
ステップS91において、媒体利用制御部301は、媒体貸出管理装置27より媒体利用の禁止を解除するように指示されたか否かを判定する。例えば、ステップS64の処理により媒体利用の禁止の解除が指示された場合、ステップS92において、媒体利用制御部301は、媒体利用の禁止を解除し、媒体利用を可能とする。このように媒体利用が可能となることにより、遊技者により図示せぬ挿入口に挿入される有価価値記憶媒体を受け付けて、有価価値記憶媒体に記録されている有価価値に応じて、遊技媒体を貸し出すことが可能となる。一方、ステップS91において、媒体利用の禁止の解除が指示されていない場合、ステップS92の処理は、スキップされる。
一方、ステップS62において、紐付け登録されている遊技者が戻ったと通知されなかったと判定された場合、または、ステップS63において、媒体利用が禁止された状態となっていないと判定された場合、処理は、ステップS65に進む。
ステップS65において、媒体利用管理部281は、状態判定部281aを制御して、離席状態管理テーブル225にアクセスさせ、処理対象となる遊技台36が離席状態として新たに登録されたか否かを判定させる。ステップS65において、例えば、ステップS12(図12)の処理により、離席状態管理テーブル225に新たに離席状態が登録された場合、ステップS66において、媒体利用管理部281は、利用禁止指示部281bを制御して処理対象となる遊技台36に対応する遊技台周辺端末37に対して有価価値記憶媒体に対する媒体利用の禁止を指示する。
ステップS93において、媒体利用制御部301は、媒体貸出管理装置27より媒体利用を禁止するように指示されたか否かを判定する。ステップS93において、例えば、ステップS66の処理により媒体利用の禁止が指示された場合、ステップS94において、媒体利用制御部301は、媒体利用を禁止し、媒体利用を不能の状態とする。
このように媒体利用を禁止することにより、遊技者により図示せぬ挿入口に挿入されている有価価値記憶媒体が取り出せない状態とされ、有価価値記憶媒体に記録されている有価価値に応じた、遊技媒体の貸し出も不能な状態となる。すなわち、紐付け登録された状態の遊技者により占有される遊技台36は、離席状態となると、直ちに本人が戻るまで、有価価値記憶媒体を利用することも、取り出すこともできない状態となる。結果として、第三者による有価価値記憶媒体の盗難や、有価価値記憶媒体を利用した遊技媒体の不法な貸し出しを防止することが可能となる。
一方、ステップS93において、媒体利用の禁止が指示されていない場合、ステップS94の処理は、スキップされる。
ステップS67において、離席時間判定部286は、離席時間テーブル229にアクセスし、処理対象となっている遊技台36の離席時間が所定時間以上経過しているか否かを判定する。尚、離席時間テーブル229には、離席状態となっている遊技台36の離席時間のみが登録されているので、未登録の遊技台36の離席時間は0であるものとみなされる。
ステップS67において、処理対象となっている遊技台36の離席時間が所定時間以上経過していると判定された場合、ステップS68において、離席時間判定部286は、離席時間が所定時間以上となっていることを媒体利用管理部281および有価価値預かり部282に通知する。これに応じて、有価価値預かり部282は、0価値指示部282cを制御して、処理対象となる遊技台36に対応する遊技台周辺端末37に対して有価価値記憶媒体を預かり、記録されている有価価値を読み出すと共に0価値化するように指示させる。このとき、0価値指示部282cは、処理対象となる遊技台36に対応する遊技台周辺端末37に対して有価価値記憶媒体を預かり、記録されている有価価値を読み出すと共に0価値化するように指示する。
ステップS95において、記憶媒体価値0化部304は、媒体貸出管理装置27より有価価値記憶媒体を預かり、記録されている有価価値を読み出すと共に0価値化するように指示されたか否かを判定する。ステップS95において、例えば、ステップS68の処理により、有価価値記憶媒体を預かり、記録されている有価価値を読み出すと共に0価値化するように指示された場合、ステップS96において、記憶媒体価値0化部304は、図示せぬ挿入口に挿入されている有価価値記憶媒体に記憶されている有価価値を読み出し、媒体貸出管理装置27に送信する。
ステップS97において、記憶媒体価値0化部304は、挿入されている有価価値記憶媒体の有価価値を0価値化し、有価価値がない状態にして、図示せぬ格納部に格納する。
ステップS98において、記憶媒体価値0化部304は、有価価値記憶媒体に記憶されていた有価価値を預かった状態であることを示す、例えば、図16で示されるような画面を端末表示部303に表示する。
図16においては、「お客様へ xx年xx月xx日hh時mm分に離席された際のプリペイドカードの残価値として、○○度数を預かっております。新たに残価値をチャージしたプリペイドカードを自動発行いたしますので、どうぞご利用ください。パーラー△○×」と表示されており、xx年xx月xx日hh時mm分に離席時間が所定時間を経過したため有価価値記憶媒体であるプリペイドカードの残価値を預かっていることが示されており、離席した遊技者が戻ってきた場合、自らの有価価値記憶媒体が預けられていることが認識可能な情報が表示されている。尚、後述するが、預けられる有価価値は、有価価値記憶媒体に記憶されている有価価値はもちろんのこと、遊技により獲得していた遊技媒体が存在していた場合、獲得していた遊技媒体の個数に遊技媒体の単価を乗じた有価価値がさらに加えられたものとなるが、「○○度数」に対しては処理の都合上有価価値記憶媒体に記憶されていた残価値のみが表示される。ただし、遊技媒体を有価価値に変換した分を、加算して表示するようにしても良いことは言うまでもない。
尚、ステップS95において、有価価値記憶媒体を預かるように指示されていないと判定された場合、ステップS96乃至S98の処理はスキップされる。
ステップS69において、有価価値算出部282bは、ステップS97の処理により処理対象となっている遊技台36に対応する遊技台周辺端末37より送信されてきた有価価値記憶媒体より読み出された有価価値を取得する。
ステップS70において、有価価値預かり部282は、計数指示部282aを制御して、遊技店管理装置24に対して処理対象となる遊技台36を示す遊技台IDと共に対応する計数機35による遊技媒体の計数を指示させる。これに応じて、計数指示部282aは、遊技店管理装置24に対して処理対象となる遊技台36を示す遊技台IDと共に対応する計数機35による遊技媒体の計数を指示する。
ステップS111(図14)において、遊技店管理装置24の計数指示受信部321は、媒体貸出管理装置27より計数が指示されたか否かを判定する。ステップS111において、例えば、ステップS70の処理により、計数が指示された場合、ステップS112において、計数指示受信部321は、処理対象となる遊技台36を示す遊技台IDを含む計数の指示を受信し、計数機制御部322に供給する。計数機制御部322は、計数の指示に含まれている遊技台IDに基づいて、対象となる計数機35を特定し、特定した計数機35に対して遊技媒体の計数を指示する。
ステップS131において、計数機35の計数動作管理部341は、遊技店管理装置24より計数が指示されたか否かを判定し、計数が指示されるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS131において、例えば、ステップS112の処理により、計数が指示された場合、計数動作管理部341は、計数部342に対して遊技媒体を計数させる。より具体的には、計数動作管理部341は、シャッタ361(図11)を制御して開放し、遊技媒体箱363に貯留されている遊技媒体を排出通路362に排出させる。これにより、遊技媒体が、計数部342を通過するので、この瞬間に計数部342は、遊技媒体を計数し、計数結果を計数動作管理部341に供給する。
ステップS133において、計数動作管理部341は、計数部342より供給されてくる計数結果の変化の有無により、計数が終了したか否かを判定し、計数結果が変化し続けている間は、計数が継続されているものとみなし、計数結果の変化がなくなり、計数が終了したとみなされるまで、その処理を継続する。ステップS133において、計数結果に変化がなくなり、計数が終了したと判定された場合、ステップS134において、計数動作管理部341は、計数結果を計数結果出力部343に供給し、遊技店管理装置24に送信させる。
ステップS113において、計数結果送信部323は、計数機35より計数結果が送信されてくるか否かを判定し、送信されてきたと判定されるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS113において、例えば、ステップS134の処理により、計数結果が送信されてきた場合、ステップS114において、計数結果送信部323は、計数機35より送信されてきた計数結果を受信する。そして、ステップS115において、計数結果送信部323は、受信した計数結果を媒体貸出管理装置27に送信する。
ステップS71において、有価価値算出部282bは、遊技店管理装置24より送信されてきた、処理対象となる遊技台36に対応する計数機35による計数結果を取得する。
ステップS72において、有価価値算出部282bは、遊技台周辺端末37より供給されてきた有価価値記憶媒体の有価価値と、遊技店管理装置24より供給されてきた計数結果に基づいて、預かるべき有価価値を算出し、処理対象となるテーブル管理部283に供給する。より具体的には、例えば、有価価値記憶媒体に記憶されていた有価価値がX度数であって、かつ、計数結果がx個であった場合、有価価値算出部282bは、預かるべき有価価値Z=(X+x×Y)度数を算出する。ここで、Yは、遊技媒体の単価Y(度数/個)である。
ステップS73において、テーブル管理部283は、生体情報認識装置21の紐付テーブル228にアクセスし、処理対象となる遊技台36の遊技台IDに基づいて、登録されている顔画像(顔ID)の情報を読み出し、登録部283aを制御して、計数結果と共に、例えば、図17で示されるような預かり状態テーブル284に登録する。
図17においては、左から顔ID、顔画像、年月日、預かり時刻、および預かり価値(度数)が登録されている。図17においては、顔IDは、上から1乃至100が登録され、顔画像については、それぞれ顔画像のデータそのものが登録され、年月日は、登録するときの年月日が送信時刻に基づいて、上から「06/05/27」、「06/06/01」、「06/06/03」、・・・「06/06/26」と登録され、預かり時刻は、離席時間が所定時間を超えた時刻であり、上から「15:10:15」、「19:00:43」、「12:30:30」、・・・「16:05:11」と登録され、預かり価値(度数)は、上から「20」、「35」、「15」、・・・「25」と登録されている。
すなわち、顔ID=1の顔画像で登録される遊技者の所有する有価価値として、2006年5月27日の15時10分15秒に、20度数分が預けられていることが示されており、顔ID=2の顔画像で登録される遊技者の所有する有価価値として、2006年6月1日の19時00分43秒に、35度数分が預けられていることが示されており、顔ID=3の顔画像で登録される遊技者の所有する有価価値として、2006年6月3日の12時30分3秒に、15度数分が預けられていることが示されており、・・・顔ID=100で登録される遊技者の所有する有価価値として、2006年6月26日の16時5分11秒に、25度数分が預けられていることが示されている。
ステップS74において、媒体利用管理部281は、処理対象となる遊技台36を示す遊技台IDと共に、対応する遊技台IDで紐付け登録されている顔画像の情報を削除し、紐付け登録を解除するように生体情報認識装置21に送信する。
この処理により、上述したステップS46,S47の処理により、紐付け登録が解除される。
ステップS75において、媒体利用管理部281は、利用禁止解除部281cを制御して、処理対象となる遊技台36に対応する遊技台周辺端末37に対して有価価値記憶媒体の利用の禁止を解除させる。この際、媒体利用管理部281は、状態記憶部281dに処理対象となる遊技台36に対応する遊技台IDの遊技台周辺端末37の有価価値記憶媒体の動作状態を利用可能に登録する。
この処理により、上述したステップS91,S92の処理により有価価値記憶媒体の利用の禁止が解除される。
一方、ステップS67において、離席時間が所定時間以上経過していないと判定された場合、ステップS68乃至S75の処理はスキップされる。
ステップS76において、有価価値返却部285は、生体情報認識装置21より生体情報DB22に登録されている顔画像の遊技者が着座したことが通知されてきたか否かを判定する。ステップS76において、例えば、ステップS39の処理により、生体情報認識装置21より生体情報DB22に登録されている顔画像の遊技者が着座したことが通知されてきた場合、ステップS77において、有価価値返却部285は、預かり状態判定部285aを制御して、処理対象となる遊技台36に紐付け登録されている遊技者の顔画像(顔ID)に基づいて、預かり状態テーブル284を検索し、有価価値を預かっている遊技者であるか否かを判定させる。
ステップS77において、例えば、処理対象となる遊技台36に紐付け登録されている遊技者の顔画像(顔ID)が預かり状態テーブル284に登録されており、有価価値を預かっていると判定された場合、ステップS78において、有価価値返却部285は、預かり状態テーブル284に登録されている預かり価値を返却する有価価値として読み出し、処理対象の遊技台36に対応する遊技台周辺端末37に対して、読み出した有価価値を付加して有価価値記憶媒体を返却するように指示する。
ステップS99において、記憶媒体発行部302は、媒体貸出管理装置27より有価価値記憶媒体の返却が指示されたか否かを判定する。ステップS99において、例えば、ステップS78の処理により、処理対象の遊技台36に対応する遊技台周辺端末37に対して、有価価値を付加して有価価値記憶媒体を返却するように指示された場合、ステップS100において、記憶媒体発行部302は、指示と共に付加されてきた有価価値の情報を読み出し、図示せぬ格納部に格納している0価値の有価価値記憶媒体を取り出すと共に、取り出した有価価値記憶媒体に対して、返却すべき有価価値を記憶させて、図示せぬ返却口より排出する。この際、記憶媒体発行部302は、預かっていた有価価値記憶媒体を再発行して返却したことを示す画面を端末表示部303に表示する。
以上の処理により、遊技者は、所定時間以上離席したために、有価価値(獲得した遊技媒体を含む)が預けられた状態となっても、いずれかの遊技台36に着座すれば、預けられた有価価値が記録された有価価値記憶媒体が返却される。結果として、遊技者の有価価値記憶媒体、および遊技媒体は、所定時間を超えて離席しても、安全に確保することが可能になると共に、いずれかの遊技台36に対して着座するだけで、預けられた有価価値記憶媒体(遊技媒体を含む)を、預けた本人に対してのみ返却させることが可能となる。
尚、ステップS76において、生体情報DB22に登録されている遊技者が着座していることが通知されなかった場合、または、ステップS77において、有価価値が預けられていない場合、処理は、ステップS79に進む。
ステップS79において、離席時間判定部281は、処理対象遊技台として設定されていない遊技台36が存在するか否かを判定し、未処理に遊技台36が存在すると判定した場合、処理は、ステップS61に戻る。また、ステップS79において、未処理の遊技台36が存在しない、すなわち、全ての遊技台36について一通り処理がなされたと判定された場合、ステップS80において、全ての遊技台36について未処理状態であるものとしてリセットし、処理は、ステップS61に戻る。
以上に処理によれば、遊技者が、遊技中に離席することがあったとしても、所定時間内であれば、有価価値記憶媒体(プリペイドカード)が確保された状態で有価価値記憶媒体の返却や、有価価値記憶媒体を利用した遊技媒体の貸し出しを不能な状態とさせることができるので、第三者により不法に有価価値記憶媒体が盗難にあったり、遊技媒体が貸し出されたりするような犯罪行為を防止させることが可能になる。また、離席後所定時間内であれば、離席した遊技者が席について顔画像が認識されるだけで、有価価値記憶媒体の利用できるようにすることが可能となるので、遊技者に対しては、有価価値記憶媒体の利用に際して、不便を感じさせること無く、離席状態時における有価価値記憶媒体の安全を確保することが可能となる。
さらに、離席時間が所定時間を超えてしまった場合、確保されている有価価値記憶媒体に記録されている有価価値が読み出されて0価値化され、さらに、獲得した遊技媒体が計数されることにより、読み出された有価価値と計数結果とを含む有価価値を安全に確保することが可能となる。また、有価価値が安全に確保された後、有価価値記憶媒体の利用が可能となることにより、離席状態が所定時間以上経過すると、通常の他の遊技者による遊技台36の利用が可能となるので、離席状態が継続することにより、遊技台36の稼働率を低下させないようにすることが可能となる。さらに、所定時間以上離席した遊技者も、いずれかの遊技台36に着座し、自らの顔画像が認識されるだけで、預けられた有価価値が記録された新たな有価価値記憶媒体が発行されて返却されることにより、安全、かつ、確実に有価価値の返却を受けることが可能となる。
ところで、上述した一連の監視処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
図18は、汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示している。このパーソナルコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)1001を内蔵している。CPU1001にはバス1004を介して、入出力インタフェース1005が接続されている。バス1004には、ROM(Read Only Memory)1002およびRAM(Random Access Memory)1003が接続されている。
入出力インタフェース1005には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる入力部1006、処理操作画面や処理結果の画像を表示デバイスに出力する出力部1007、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部1008、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなり、インターネットに代表されるネットワークを介した通信処理を実行する通信部1009が接続されている。また、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどのリムーバブルメディア1011に対してデータを読み書きするドライブ1010が接続されている。
CPU1001は、ROM1002に記憶されているプログラム、または磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリ等のリムーバブルメディア1011から読み出されて記憶部1008にインストールされ、記憶部1008からRAM1003にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM1003にはまた、CPU1001が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。