JP2008048827A - 遊技システム - Google Patents

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Abstract

【課題】納税が必要となる高額配当の払出が行われる遊技システムに関し、特に、高額配当の払い出しに伴う手続や作業による興趣の低下を防止可能な遊技システムを提供する。
【解決手段】スロットマシン1での1ゲーム毎に、JACKPOT累積額記憶領域103Aの各記憶領域に、所定の加算額がJACKPOT累積額として加算される。JACKPOT当選により、JACKPOT累積額が遊技者に付与され、基準累積配当額に基づく配当額が要納税最低限度額以上となった場合(S17:YES)、基準配当額に係る配当額を示す第1選択肢表示部96と、特別配当額を示す第2選択肢表示部の選択が可能となる(S18)。払出額選択処理(S18)における選択に基づいて、納税済配当額又は非課税限度額が払い出される。又、JACKPOT累積額が遊技者に付与されると、JACKPOT累積額記憶領域103Aの各記憶領域は、何れもリセットされる(S108)。
【選択図】図6

Description

本発明は、抽選結果に応じて配当の払出を行う遊技機及び当該遊技機とサーバからなる遊技システムに関し、特に、納税が必要となる高額の配当額の払い出しが行われる遊技システムに関するものである。
従来、抽選結果に応じて、メダルやコイン等の遊技媒体を配当として払い出す遊技機が多く存在している。例えば、トランプのカード画像を表示してポーカーやブラックジャック等のゲームを遊技者の操作に応じて進行させるカードゲームや、複数種類のシンボル図柄が描かれた複数のリール(所謂、ビデオリールを含む)を可変表示し、所定の入賞ライン上に停止表示された態様が所定の態様の場合に、当該態様に応じた配当を付与するスロットマシン等が存在する。これらの遊技機では、遊技者は、高額の配当額が付与されることを期待して遊技を行う。
ここで、これらの遊技機と、サーバとからなる遊技システムにおいては、様々な条件下で高額の配当額が付与されるが、その一つの態様として、遊技機での1ゲームごとに所定額を累積加算していき、所定の条件(例えば、特定の図柄組み合わせ)を満たした遊技者に対して、累積加算された配当額を払い出す、所謂ジャックポットが知られている。
又、上述したジャックポットを複数有する遊技システムも存在する。この遊技システムでは、所定の条件を充足した遊技者に対して、複数のジャックポットの内、一のジャックポットから累積加算されている高額の配当額が払い出される。そして、一のジャックポットからの払出が行われると、当該一のジャックポットのみ、累積加算された配当額を示すカウンタ値が初期化されるように構成されている。
これらの遊技システムにおいて、高額の配当額が遊技者に付与された場合、遊技システムが設置されている国や地域によっては、或る一定の基準額(例えば、1200ドル)を超えた場合に、その配当額に対して所定の税率に基づく納税の義務(例えば、当該配当額の30%に相当する額の納税)が生じることがある。この場合、遊技者は、納税に対する所定の手続行わなければならない。そうすると、当該納税手続の間に、高額の配当額に当選したことによる興奮が冷め、興趣を大幅に損なってしまう。更に、高額の配当額が払い出された後、遊技場管理者による遊技システムの管理作業が介在する為、遊技者の興趣が損なわれてしまう。
この点、上述したようなジャックポットを複数有する遊技システムであっても、一のジャックポットに係る配当額が払い出された後、遊技場管理者による遊技システムの管理作業が介在することになるため、遊技者の興趣が損なわれてしまう。
この点、当該納税手続を迅速に行うことで、遊技の興趣を持続させる遊技機が特許文献1、特許文献2に記載されている。特許文献1、特許文献2に記載されている遊技機においては、納税を要する高額の配当に当選した場合に、遊技者と遊技機との間で納税手続を実行可能とすることにより、遊技場の店員等の到着を待つことなく、迅速な納税を可能とし、遊技者の興趣を損なうことを防止している。
又、特許文献3には、複数の累積加算手段(所謂ジャックポット)を有し、複数台の遊技機で構成された遊技システムが記載されている。
特開2005−168755号公報 特開2005−192991号公報 米国特許第4837728号明細書
しかしながら、特許文献1、特許文献2に記載された遊技機では、納税を要する高額の配当に当選した場合、迅速な手続が可能となるので、遊技の興趣が低下する程度を小さくすることはできるが、興趣が低下してしまうことがなくなるわけではない。即ち、迅速に手続を行ったとしても、遊技実行中に納税手続という異質な作業が入ることにより、遊技者の興趣は必然的に低下してしまうという問題点があった。
更に、納税の義務が生じる一定の基準額の前後で、遊技者が手にすることができる額に大きな差が出てしまうことがある。
例えば、1200ドル以上の配当額が払いだされる際に、当該配当額の30%を納税する義務が生じる地域において、1199ドルの配当額に当選した場合と、1200ドルの配当額に当選した場合とでは、遊技者が手にする額に大きな差が生じてしまう。具体的に説明すると、1199ドルの配当額に当選した場合には、1200ドルという基準額に満たないので納税の義務は生じず、1199ドルを全て手にすることができる。一方、1200ドルの配当額に当選した場合には、1200ドルに対して30%の納税の義務が生じるので、1200ドルから納税額が引かれた840ドルしか手にすることができないことになる。
納税手続を行った上、このような配当額の差を目にすると、遊技者は大きな不公平感を感じ、その興趣は大きく損なわれてしまう。特に、納税の義務が生じる基準額をやや上回った配当額に当選した場合にこの傾向は顕著となり、遊技者の興趣を損なう大きな要因となってしまうという問題点がある。
また、特許文献1、2に記載された遊技機では、高額の配当額の払出後、当該遊技機の管理作業(例えば、遊技機における累積配当額の初期化)が介在するため、遊技者の興趣が損なわれ、当該遊技者がその遊技機での遊技を止めてしまう契機になってしまう。
そして、特許文献3に記載されている遊技システムにおいては、納税の義務が生じる高額配当が付与された場合、上記特許文献1、2と同様に、遊技者は納税手続を行わなければならず、遊技の興趣が低下してしまうという問題点を有している。
また、上述したように、特許文献3の遊技システムでは、複数の累積加算手段(所謂ジャックポット)を有しており、一の累積加算手段に対する入選役に当選すると、当該一の累積加算手段に係る高額配当が遊技者に付与されるように構成されている。
ここで、特許文献3の遊技システムでは、一の累積加算手段に対する入選役に当選すると、5つの累積加算手段の内、当該一の累積加算手段はリセットされるが、他の4つの累積加算手段に係る配当額はリセットされない。従って、この特許文献3の遊技システムでは、当該一の累積加算手段に係る高額配当が払い出された後、遊技場管理者による管理作業が必要となる。この管理作業は、当該遊技システムを一旦停止させた後、遊技場管理者が手動により、当該一の累積加算手段を遊技場規定の初期値にするリセット動作を行い、再度遊技システムを起動する作業である。
即ち、この管理作業は、当該管理作業自体に時間を要する上、管理作業中の様々な要因により、遊技者の遊技停止期間の長期化を招来してしまう。管理作業中の様々な要因としては、遊技場管理者の作業ミス、他の4つの累積加算手段が初期化されないことに伴うサーバ自体の不具合、サーバと遊技機の間の通信不良の発生等が挙げられる。これらの要因が生じた場合、遊技システム全体の動作や、サーバと遊技機との間の通信が不安定となるため、これらの要因が解消されるまでの間、遊技者の遊技は中断せざるを得なかった。そして、遊技停止期間が長期化すると、遊技者の遊技意欲の低下を招いてしまうという問題が生じる。
本発明は、前記従来の問題点を解消するためになされたものであり、抽選結果に応じて高額配当の払出が行われる遊技機とサーバからなる遊技システムに関し、特に、高額配当の払出に起因する遊技の中断発生を解消することにより、遊技者の興趣の低下を防止可能な遊技システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係る遊技システムは、遊技の対価を受け付ける受付手段(例えば、コインカウンタ21C、リバータ21S)と、入選役を抽選する抽選手段(例えば、メインCPU41、サーバCPU101)と、前記抽選手段の抽選結果に基づいて、配当額を払い出す払出手段(例えば、メインCPU41、チケットプリンタ30、ホッパー66)と、を備える遊技機(例えば、スロットマシン1)と、前記遊技機で受け付けた遊技の対価のうち、所定額を配当額として累積加算する複数の配当額累積手段(例えば、サーバCPU101、JACKPOT累積額記憶領域103A)と、前記複数の配当額累積手段に係る配当額の払出を行うか否かの抽選を行う累積配当抽選手段(例えば、サーバCPU101、S104)と、前記累積配当抽選手段の抽選結果に基づいて、前記複数の配当額累積手段に係る配当額の払出指示を行う払出指示手段(例えば、サーバCPU101、S107)と、を備えるサーバ(例えば、サーバ100)と、が双方向通信可能に接続される遊技システム(例えば、遊技システム105)であって、前記サーバは、前記累積配当抽選手段の抽選結果に基づいて、前記複数の配当額累積手段のうち一の配当額累積手段に累積された配当額が払い出された場合に、前記複数の配当額累積手段に累積された配当額を全てリセットするリセット手段(サーバCPU101、S108)を有することを特徴とする。
又、請求項2に係る遊技システムは、請求項1に記載の遊技システム(例えば、遊技システム105)であって、前記遊技機(例えば、スロットマシン1)は、前記抽選手段による抽選結果を表示する表示手段(例えば、下側画像表示パネル6)と、前記複数の配当額累積手段に累積加算される基準累積配当額と、所定の税率に基づき納税の義務が生じる要納税最低限度額未満の非課税限度額を限度として累積加算される特別該当額と、を配当額として記憶する記憶手段(例えば、ROM42、RAM43)と、を有し、前記サーバにおける累積配当抽選手段の抽選結果に基づいて、前記記憶手段に記憶されている前記基準累積配当額を表示する第1表示部(例えば、第1選択肢表示部96)と、前記特別配当額を表示する第2表示部(例えば、第2選択肢表示部97)と、を前記表示手段に表示する表示制御手段(例えば、メインCPU41、S43)と、前記第1表示部又は第2表示部の何れか一方の選択に基づいて、払出額を決定する選択手段(例えば、タッチパネル11、メインCPU41、S44、S45、S46)と、を有することを特徴とする。
そして、請求項3に係る遊技システムは、請求項2に記載の遊技システム(例えば、遊技システム105)であって、前記表示制御手段(例えば、メインCPU41、S43)は、前記サーバの累積配当抽選手段(例えば、サーバCPU101、S104)の抽選結果に基づく基準累積配当額が前記要納税最低限度額以上である場合には、当該基準累積配当額に対する納税が為された後の納税済配当額を前記第1表示部(例えば、第1選択肢表示部96)に表示することを特徴とする。
又、請求項4に係る遊技システムは、請求項2又は3に記載の遊技システム(例えば、遊技システム105)であって、前記表示制御手段(例えば、メインCPU41、S43)は、前記サーバの累積配当抽選手段(例えば、サーバCPU101、S104)の抽選結果に基づく基準累積配当額が前記要納税最低限度額以上である場合には、前記第1表示部(例えば、第1選択肢表示部96)に表示される基準累積配当額を、当該基準累積配当額に係る納税済配当額に置換することを特徴とする。
又、請求項5に係る遊技システムは、請求項2乃至4に記載の遊技システム(例えば、遊技システム105)であって、前記選択手段により第1表示部(例えば、第1選択肢表示部96)が選択された場合に、遊技者に対して所定の利益を付与する利益付与手段(例えば、メインCPU41、S1、S19)を有することを特徴とする。
請求項1に係る遊技システムでは、遊技機において、受付手段で受け付けられた遊技の対価を用いて、抽選手段の抽選結果に基づいて、配当額を払出額として払い出す遊技がおこなわれる。この時、複数の配当額累積手段では、前記遊技機で受け付けた遊技の対価のうち、所定額が配当額として累積加算される。そして、累積配当抽選手段の抽選結果に基づいて、払出指示手段による前記複数の配当額累積手段に係る配当額の払出指示が行われ、複数の配当額累積手段に係る配当額が払い出される。複数の累積加算手段のうち、一の累積加算手段に係る配当が払い出されると、全ての累積加算手段に係る配当がリセットされる。
これにより、遊技場管理者が複数の累積加算手段の全てに対してリセット作業を行う必要はなくなる。即ち、遊技システムにおいて、一の累積加算手段に係る配当の払出に伴い生じる管理作業に要する時間を大幅に短縮することができる。つまり、遊技者が遊技を停止せざるを得ない期間を大幅に短縮することができるので、遊技が中断されることに伴い生じる興趣の低下を防止することができる。
請求項2に係る遊技システムでは、前記累積配当抽選手段の抽選結果に基づいて払出指示を受けると、遊技機では、表示制御手段により、第1表示部と第2表示部が表示手段に表示される。選択手段により第1表示部、第2表示部の何れかが選択されると、当該遊技機では、払出指示手段からの払出指示に基づいて、第1表示部に表示された基準累積配当額又は第2表示部に表示された特別配当額が払出手段により払い出される。
これにより、要納税最低限度額以上の額面の配当額が付与された遊技者は、第1表示部、第2表示部の夫々に表示される額を選択して、払出を受けることができる。即ち、遊技者が2種類の払出額から任意に払出額を選択することができるので、納税の有無に基づき遊技者に生じる不公平感を緩和することができる。
又、第2表示部を選択した場合、納税手続が不要となるので、遊技実行中に納税手続が介在することはない。つまり、遊技の実行が中断されることはないので、遊技の中断により生じる興趣の低下を防止することができる。
また、請求項3に係る遊技システムでは、前記サーバの累積配当抽選手段の抽選結果に基づく基準累積配当額が前記要納税最低限度額以上である場合、前記表示制御手段によって、当該基準累積配当額に対する納税が為された後の納税済配当額が前記第1表示部に表示される。これにより、遊技者は、選択手段による選択を行う前に当該基準累積配当額に納税が為された後の額である納税済配当額を把握することができる。この結果、第1表示部を選択した場合に手にすることができる額を把握することができるので、選択手段での選択に際し、自らの希望する選択を的確に行うことができる。
そして、請求項4に係る遊技システムでは、前記サーバの累積配当抽選手段の抽選結果に基づく基準累積配当額が前記要納税最低限度額以上である場合、前記表示制御手段により、前記第1表示部に表示される基準累積配当額が、当該基準累積配当額に係る納税済配当額に置換される。
これにより、遊技者は、選択手段による選択を行う前に納税済配当額を把握することができる。この際、第1表示部には納税済配当額のみが表示されることとなるので、額面の混同が生じることはない。この結果、第1表示部を選択した場合に手にすることができる額を確実に把握することが可能となり、選択手段での選択に際し、自らの希望する選択を的確に行うことができる。
又、請求項5に係る遊技システムでは、前記選択手段により第1表示部が選択された場合、利益付与手段により、遊技者に対して所定の利益が付与される。これにより、第2表示部を選択した場合と比較すると低廉な基準累積配当額に係る納税済配当額が払い出された場合には利益付与手段で特別利益が付与されるので、第1表示部、第2表示部の選択の結果、遊技者に付与される利益を同程度とすることができる。従って、遊技者が第1表示部、第2表示部の選択に際し、一方の選択を偏重する事態を防止することができる。この結果、非課税限度額の払い出しが偏重され、納税が回避される場合が多発することを防止すると共に、基準累積配当額に係る配当額に対する納税が行われる場合も担保することができる。
また、選択の結果、遊技者に付与される利益が同程度となることにより、選択による不公平感を解消することができ、更に、遊技者に対して、より向上した「選択」に係る興趣を提供することができる。
以下、本発明に係る遊技機及び遊技システムを、スロットマシン1を用いて具体化した一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
本実施形態に係るスロットマシン1及び遊技システム105は、遊技に支払ったコインの一部(例えば、1%〜5%)をJACKPOTとして累積加算し、所定の払出条件を満たしたスロットマシン1で遊技する遊技者に対して、一度に高額配当として払いだす、所謂プログレッシブ機能を備えたものである。そして、複数台のスロットマシン1が、JACKPOTに係る制御を行うサーバ100と夫々接続されることで遊技システム105を構成している(図4参照)。
尚、本実施形態に係る遊技システム105は、1回のゲームにおける払出額が1200ドル以上となった場合に、当該払出額の30%に相当する額の納税義務が生ずる国や地域に設置されているものとする。又、本実施形態においては、実際に遊技者に対して払い出される額を払出額といい、未だ払い出されることが確定していないが、役の当選により付与される額を配当額という。
先ず、本実施形態に係るスロットマシン1の概略構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本実施形態に係るスロットマシンの外観斜視図である。
本実施形態に係るスロットマシン1は、キャビネット2と、キャビネット2の上側に設置されたトップボックス3と、キャビネット2の前面に設けられたメインドア4とを備えている。キャビネット2の内部には、3個のリール5L、5C、5Rが回転可能に設けられている。尚、各リール5L、5C、5Rの外周面には、22個の図柄(以下、シンボルともいう)からなるシンボル列(図2参照)が描かれている。
また、メインドア4における各リール5L、5C、5Rの前方には、下側画像表示パネル6が設けられている。下側画像表示パネル6は、透明液晶パネルを備え、遊技中には、遊技に関する各種の情報や演出画像等が表示される。
更に、下側画像表示パネル6の前面には、タッチパネル11が設けられており(図3参照)、遊技者はタッチパネル11を操作して各種の指示を入力することができる。この点、後述するダブルアップゲーム等に係る操作は、タッチパネル11の該当部分を操作することにより行われる。
そして、下側画像表示パネル6には、クレジット数表示部8及びペイアウト数表示部9が設けられている。クレジット数表示部8には、現在遊技者が所有するクレジット数が表示される。ペイアウト数表示部9には、入賞ラインL上に停止表示されたシンボルの組合せが所定の組合せであった場合に付与される配当額がペイアウト数として表示される。
又、下側画像表示パネル6には、その背面を視認可能な3個の表示窓10L、10C、10Rが形成されており、各表示窓10L、10C、10Rを介して各リール5L、5C、5Rの外周面に描かれたシンボルが夫々3個ずつ表示される。又、下側画像表示パネル6には、3個の表示窓10L、10C、10Rを水平に横切る1本の入賞ラインLが形成されている。入賞ラインLは、シンボルの組合せを規定するものである。
また、下側画像表示パネル6の下方には、遊技者による遊技進行に係る指示が入力される複数のボタンが配設されたコントロールパネル20と、遊技媒体であるコインをキャビネット2内に受け入れるコイン受入口21と、紙幣識別器22とが設けられている。
コントロールパネル20には、スピンボタン13と、チェンジボタン14と、CASHOUTボタン15と、1−BETボタン16と、最大BETボタン17とが設けられている。スピンボタン13は、リール5L、5C、5Rの回転を開始させる指示を入力するための操作手段である。チェンジボタン14は、遊技場の係員に両替を要求する際に用いられる操作手段である。CASHOUTボタン15は、遊技者が所有するクレジット数に応じたコイン(1クレジットがコイン1枚に相当)をコイン払出口23からコイントレイ24に払い出す指示、又は後述するバーコード付チケット25により払い出す指示を入力するための操作手段である。
1−BETボタン16は、遊技者の所有するクレジットの内、1クレジットを遊技に賭ける(ベットする)指示を受け付けるための操作手段である。又、最大BETボタン17は、遊技者の所有するクレジットのうち、1回の遊技に賭けることが可能な最大クレジット数(本実施形態では50クレジット)を遊技に賭ける指示を受け付けるための操作手段である。
コイン受入口21の内部には、リバータ21S及びコインカウンタ21C(図3参照)が設けられている。そして、リバータ21Sは、コイン受入口21に投入されたコインの適否を識別し、正規のコイン以外のものはコイン払出口23から排出する。また、コインカウンタ21Cは、受け入れられた正規のコインを検出し、その枚数をカウントする。
また、紙幣識別器22は、紙幣の適否を識別するとともに正規の紙幣をキャビネット2内に受け入れるものである。そして、キャビネット2内に投入された紙幣はコイン枚数に換算され、換算されたコイン枚数に相当するクレジットが遊技者の所有クレジットとして加算される。尚、紙幣識別器22は、後述するバーコード付チケット25を読み取ることができるように構成されている。メインドア4の下部前面、即ち、コントロールパネル20の下方には、スロットマシン1のキャラクタ等が描かれたベリーガラス26が設けられている。
尚、本実施形態に係るスロットマシン1では、遊技媒体として、コイン、紙幣又はこれらに相当する電子的な有価情報(クレジット)が用いられる。但し、本発明に適用可能な遊技媒体は、これに限定されるものではなく、例えば、メダル、トークン、電子マネー、チケットを挙げることができる。
また、トップボックス3前面には、上側画像表示パネル27が設けられている。上側画像表示パネル27は、液晶パネルを備えていて、例えば、現在のJACKPOT累積額等の遊技情報や、遊技内容の説明等が表示される。トップボックス3の側面には、音声の出力を行うスピーカ28が設けられている。
また、上側画像表示パネル27の下側には、チケットプリンタ30と、カードリーダ31と、データ表示器32と、キーパッド33とが設けられている。
ここで、チケットプリンタ30は、バーコード付チケット25や後述する納税に係る領収書を出力する印刷装置である。バーコード付チケット25は、クレジット数や日時、スロットマシン1の識別番号等のデータがコード化されたバーコードが印刷されたチケットである。そして、遊技者は、出力されたバーコード付チケット25を他の遊技機に読み取らせて当該遊技機で遊技を行うことができる。また、遊技場の所定箇所における手続の際に領収書を使用することができる。
カードリーダ31は、スマートカードに対するデータの読み取り及び書き込みを行う。スマートカードは、遊技者が所持するカードであり、例えば、遊技者が行った遊技の履歴に関するデータが記憶される。
データ表示器32は、蛍光ディスプレイ等からなり、例えば、カードリーダ31が読み取ったデータや、遊技者によってキーパッド33を介して入力されたデータを表示する。また、キーパッド33は、チケット発行等に関する指示やデータを入力する際に用いられる。更に、トップボックス3の上面にはランプ35が設けられている。ランプ35は、スロットマシン1でエラーが発生した場合等、遊技場の店員等を呼び出す場合に所定の点灯態様で点灯される。
続いて、図2に基づき、各リール5L、5C、5Rの外周面に描かれ、ゲームの際に下側画像表示パネル6の表示窓10L、10C、10Rを介してスクロールしながら可変表示されるシンボルについて説明する。図2は、各リール5L、5C、5Rの外周面に描かれたシンボル列を示した模式図である。
左リール5L、中リール5C及び右リール5Rの外周面には、夫々22個のシンボルが描かれている。各シンボル列は、「JACKPOT7」、「BLUE7」、「BELL」、「CHERRY」、「STRAWBERRY」、「PLUM」、「ORANGE」、「APPLE」のシンボルが組み合わされて構成されている。図2に示すように、各リール5L、5C、5Rには、夫々所定の種類のシンボルが所定の順序で配置されている。
「STRAWBERRY」、「PLUM」、「ORANGE」、は、入賞ラインL上に3つ停止表示された場合、原則的には、後述する基本配当額に基づいて算出される配当額が遊技者に付与される(図8参照)。又、「CHERRY」、「ORANGE」については、入賞ライン上に1つ又は2つ停止表示された場合であっても、その図柄の数に対応する基本配当額に基づいて算出された配当額が遊技者に付与される(図8参照)。
上述したように、本実施形態に係るスロットマシン1は、遊技に支払ったコインの一部(例えば、1%〜5%)をJACKPOTとして累積加算し、所定の払出条件を満たしたスロットマシン1で遊技する遊技者に対して、一度に高額配当として払い出す、所謂プログレッシブ機能を備えている。
この点、図8に示すように、「JACKPOT7」の役、「BLUE7」の役、「BELL」の役、「APPLE」の役、「CHERRY」の役は、上記所定の払出条件を構成している。
例えば、「JACKPOT7」が入賞ラインL上に3つ停止表示された場合には、上記「JACKPOT7」の役に該当する。この場合、1回の遊技に対して支払われたコインの5%が累積加算される「JACKPOT7」に係るJACKPOT累積額記憶領域103Aに、その時点で記憶されているJACKPOT累積額が配当額として遊技者に付与される。
尚、「BLUE7」の役、「BELL」の役、「APPLE」の役、「CHERRY」の役の場合も、基本的に上記「JACKPOT7」の役と同様であり、それぞれの役に係るJACKPOT累積額記憶領域103Aにその時点で記憶されているJACKPOT累積額が払い出される。そして、「BLUE7」の役、「BELL」の役、「APPLE」の役、「CHERRY」の役の場合には、1回の遊技に対して支払われたコインに対し、JACKPOT累積額に累積加算される加算額が占める割合が異なっている。
具体的には、「BLUE7」の役の場合は1回の遊技に対して支払われたコインの4%に相当する加算額、「BELL」の役の場合には1回の遊技に対して支払われたコインの3%に相当する加算額が累積加算される。そして、「APPLE」の役の場合は1回の遊技に対して支払われたコインの2%に相当する加算額、「CHERRY」の役の場合は1回の遊技に対して支払われたコインコインの1%の加算額が累積加算されるように規定されている。
そして、図2に示す各リール5L、5C、5Rに描かれたシンボル列は、1−BETボタン16、最大BETボタン17の操作によりベット数を確定した後、スピンボタン13を入力すると、リール5L、5C、5Rの回転に伴って、表示窓10L、10C、10Rにおいて上方向から下方向へとスクロール表示される。そして、所定時間経過後に、リール5L、5C、5Rの停止に伴って、表示窓10L、10C、10Rにおいて停止表示される。更に、各シンボルの組合せに基づき各種の役(図8参照)が予め定められていて、役に対応するシンボルの組合せが入賞ラインL上で停止した際には、停止した役に応じた配当額が遊技者に付与される。
次に、本実施形態に係るスロットマシン1の制御系に係る構成について図3に基づき説明する。図3は本実施形態に係るスロットマシン1の制御系を模式的に示すブロック図である。
図3に示すように、スロットマシン1の制御系は、基本的にマザーボード40とゲーミングボード50から構成されている。
先ず、ゲーミングボード50について説明すると、ゲーミングボード50は、内部バスによって互い接続されたCPU51、ROM55及びブートROM52と、メモリカード53に対応したカードスロット53Sと、GAL54(Generic Array Logic)に対応したICソケット54Sを備えている。
メモリカード53は、不揮発性メモリで構成されており、ゲームプログラム及びゲームシステムプログラム(以下、ゲームプログラム等という)が記録された記録媒体である。メモリカード53に記録されたゲームプログラムには、抽選プログラムが含まれている。この抽選プログラムは、入賞ラインL上に停止表示される各リール5L、5C、5Rのシンボル(シンボルに対応するコードNo.)を決定するためのプログラムである。そして、抽選プログラムには、複数種類のペイアウト率(例えば、80%、84%、88%)の夫々に対応したシンボル重み付けデータが含まれている。シンボル重み付けデータは、3つのリール5L、5C、5Rの夫々について、各シンボルのコードNo.(図2参照)と、所定の数値範囲(0〜255)に属する1又は複数の乱数値との対応関係を示すデータである。即ち、1つのシンボルのコードNo.に対しては、1又は複数の乱数値が対応付けられており、抽選により乱数が抽出されることにより、当該乱数値で特定されるシンボルが停止表示されることになる。
ペイアウト率は、GAL54から出力されるペイアウト率設定用データに基づいて定められるものであり、このペイアウト率に対応したシンボル重み付けデータに基づいて抽選が行われる。
また、カードスロット53Sは、メモリカード抜可能なように構成され、IDEバスによってマザーボード40に接続されている。従って、メモリカード53の書き換えやメモリカード53自体の交換を行うことで、スロットマシン1で行われる遊技の種類や内容を変更することができる。
尚、ゲームプログラムには、遊技進行に係るプログラムや遊技中に出力される画像データや音データ、報知用データとしての画像データや音データ等が含まれている。
GAL54は、OR固定型アレイ構造を有するPLDの一種である。GAL54は、複数の入力ポートと出力ポートとを備えていて、入力ポートに所定のデータが入力されると、該データに対応したデータを出力ポートから出力する。この出力ポートから出力されたデータが上述したペイアウト率設定用データである。
また、ICソケット54Sは、GAL54を着脱可能なように構成されていて、PCIバスによってマザーボード40に接続されている。従って、GAL54の書き換えやGAL54自体の交換を行うことにより、GAL54から出力されるペイアウト率設定用データを変更することができる。
内部バスによって互いに接続されたCPU51、ROM55及びブートROM52は、PCIバスによってマザーボード40に接続されている。PCIバスは、マザーボード40とゲーミングボード50との間の信号伝達を行うと共に、マザーボード40からゲーミングボード50への電力供給を行う。ROM55には、国識別情報及び認証プログラムが記憶される。ブートROM52には、予備認証プログラム及びCPU51が予備認証プログラムを起動するためのプログラム(ブートコード)等が記憶されている。
認証プログラムは、ゲームプログラム等を認証するためのプログラム(改竄チェックプログラム)である。認証プログラムは、認証取込処理の対象となるゲームプログラム等の改竄チェックの手順に沿って記述されている。予備認証プログラムは、上述した認証プログラムを認証するためのプログラムであり、認証処理の対象となる認証プログラムの改竄チェックの手順に沿って記述されている。
続いて、マザーボード40について説明する。マザーボード40は、市販の汎用マザーボード(パーソナルコンピュータの基本部品を実装したプリント配線板)を用いて構成され、メインCPU41と、ROM42と、RAM43と、通信インターフェイス44とを備えている。
ROM42には、フラッシュメモリ等のメモリデバイスからなり、メインCPU41により実行されるBIOS等のプログラムと、恒久的なデータが記憶されている。メインCPU41によってBIOSが実行されると、所定の周辺装置の初期化処理が行われ、メモリカード53に記憶されているゲームプログラム等の取込処理がゲーミングボード50を介して開始される。
RAM43には、メインCPU41が作動する際に用いられるデータやプログラムが記憶される。また、RAM43は、ゲーミングボード50を介して読み出される認証プログラム、ゲームプログラム等の各種プログラムや、遊技者が現在所有するクレジット数等の各種情報を記憶することができる。又、当該RAM43には、後述する通信インターフェイス44を介して接続されているサーバ100からのデータ(例えば、JACKPOT累積額に基づく基準累積配当額、特別配当額等)が記憶される。
また、通信インターフェイス44は、通信回線を介して遊技場内に設置されたサーバ100(図4参照)との通信を行うための通信装置である。本実施形態においては、スロットマシン1は、後述するメイン遊技処理(S2)におけるベット情報、通常役抽選処理の抽選結果等をサーバ100との間で通信する際に用いられる。
また、マザーボード40には、後述する本体PCB60及びドアPCB80が、夫々USBによって接続されている。更に、マザーボード40には、電源ユニット45が接続されている。電源ユニット45からマザーボード40に電力が供給されると、マザーボード40のメインCPU41が起動される。そして、PCIバスを介してゲーミングボード50に電力が供給され、CPU51が起動される。
本体PCB60及びドアPCB80には、メインCPU41に対する入力信号を発生させる機器や装置と、メインCPU41からの制御信号により動作が制御される機器や装置とが接続されている。メインCPU41は、メインCPU41に入力された入力信号に基づいて、RAM43に記憶されたゲームプログラム等を実行する。そして、所定の演算処理を行うことにより、演算結果のRAM43への記憶や各機器や装置に対する制御処理を行う。
本体PCB60には、ランプ35、サブCPU61、ホッパー66、コイン検出部67、グラフィックボード68、スピーカ28、タッチパネル11、紙幣識別器22、チケットプリンタ30、カードリーダ31、キースイッチ33S及びデータ表示器32が接続されている。
サブCPU61は、リール5L、5C、5Rの回転及び停止の制御を行うものである。サブCPU61には、FPGA63(Field Programmable Gate Array)及びドライバ64を備えたモータ駆動回路62が接続されている。FPGA63は、プログラミング可能なLSI等の電子回路であり、ステッピングモータ70L、70C、70Rの制御回路として機能する。ドライバ64は、ステッピングモータ70L、70C、70Rに入力するパルスの増幅回路として機能する。そして、モータ駆動回路62には、各リール5L、5C、5Rの回転を行う1−2相励磁方式のステッピングモータ70L、70C、70Rが接続されている。
また、サブCPU61には、インデックス検出回路65と、位置変更検出回路71が接続されている。インデックス検出回路65は、回転中のリール5L、5C、5Rの位置(例えば、基準点)を検出すると共に、リール5L、5C、5Rの脱調を検出する。
位置変更検出回路71は、リール5L、5C、5Rの回転が停止した後におけるリール5L、5C、5Rの停止位置の変更を検出する。例えば、位置変更検出回路71は、実際には入賞態様となるシンボルの組合せではないにも拘わらず、遊技者により強制的に入賞態様となるシンボルの組合せになるように停止位置が変更された場合等に係るリール5L、5C、5Rの停止位置の変更を検出する。
ホッパー66は、キャビネット2内に設置されていて、メインCPU41からの制御信号に基づいて、所定数のコインをコイン払出口23からコイントレイ24に払い出す。コイン検出部67は、コイン払出口23の内部に配設され、コイン払出口23から所定枚数のコインが払い出されたことを検出すると、メインCPU41に入力信号を出力する。
グラフィックボード68は、メインCPU41からの制御信号に基づいて、上側画像表示パネル27、下側画像表示パネル6における画像表示を制御する。例えば、クレジット数表示部8には、RAM43に記憶されている遊技者が所有するクレジット数が表示される。そして、ペイアウト数表示部9には、配当によるクレジットの払出数が表示される。更に、ダブルアップゲーム処理(S16)を実行する際には、ダブルアップゲーム画面に係る画像表示(図11乃至図13参照)を行うべく制御される。
ここで、グラフィックボード68は、メインCPU41からの制御信号に基づいて画像データを生成するVDP(Video Display Processor)や、VDPによって生成される画像データを一時的に記憶するビデオRAM等を備えている。尚、VDPによって画像データを生成する際に用いられる画像データは、ゲームプログラム内に含まれている。
また、紙幣識別器22は、紙幣やバーコード付チケット25の適否を識別するとともに正規の紙幣やバーコード付チケット25をキャビネット2内に受け入れる。紙幣識別器22は、正規の紙幣を受け入れたとき、メインCPU41に対してその紙幣の額に基づく入力信号を出力する。また、正規のバーコード付チケット25に記録されているコインの枚数に基づく入力信号を、メインCPU41に対して出力する。
チケットプリンタ30は、メインCPU41から出力される制御信号に基づいて、RAM43に記憶されたクレジット数等のデータをコード化したバーコードをチケットに印刷し、バーコード付チケット25として出力する。又、後述する払出処理(S20)において、納税後の額が払い出された場合には、チケットプリンタ30は領収書を出力する。
カードリーダ31は、スマートカードからのデータを読み取ってメインCPU41へ送信したり、メインCPU41からの制御信号に基づいてスマートカードへのデータの書き込みを行ったりする。キースイッチ33Sは、キーパッド33に設けられていて、キーパッド33の操作に基づき、所定の入力信号をメインCPU41へ出力する。データ表示器32は、メインCPU41からの制御信号に基づいて、カードリーダ31が読み取ったデータやキーパッド33から入力されたデータを表示する。
一方、ドアPCB80には、コントロールパネル20、リバータ21S、コインカウンタ21C、冷陰極管81が接続されている。コントロールパネル20には、スピンボタン13に対応するスピンスイッチ13S、チェンジボタン14に対応するチェンジスイッチ14S、CASHOUTボタン15に対応するCASHOUTスイッチ15S、1−BETボタン16に対応する1−BETスイッチ16S、最大BETボタン17に対応する最大BETスイッチ17Sが設けられている。各スイッチは、対応するボタンが遊技者によって操作されたとき、メインCPU41に対して入力信号を出力する。
コインカウンタ21Cは、コイン受入口21の内部に設けられていて、遊技者によってコイン受入口21に投入されたコインの適否を識別する。正規のコイン以外のものは、コイン払出口23から排出され、正規のコインを検出したときには、メインCPU41に対して入力信号を出力する。
リバータ21Sは、コインカウンタ21Cによって正規のコインとして認識されたコインをスロットマシン1内のキャッシュボックス(図示せず)又はホッパー66に振り分ける。冷陰極管81は、下側画像表示パネル6、上側画像表示パネル27背面側に設置されており、メインCPU41の制御信号に基づいて点灯し、バックライトとして機能する。
そして、上述した構成を有するスロットマシン1は、通信インターフェイス44を介して、遊技場内に配設されたサーバ100と接続されている。即ち、複数台のスロットマシン1と、サーバ100により、1つの遊技システム105が形成されている。
ここで、遊技システム105及び遊技システム105を構成するサーバ100について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図4は、遊技システム105を模式的に示す説明図である。
図4に示すように、本実施形態に係る遊技システム105は、複数台(例えば、5台)のスロットマシン1と、当該スロットマシン1に係るJACKPOT累積額を管理するサーバ100とで構成されている。そして、各スロットマシン1は、夫々上述した構成を有しており、通信インターフェイス44を介して、サーバ100と双方向通信可能に接続されている。
一方、遊技システム105を構成するサーバ100は、サーバCPU101、サーバROM102、サーバRAM103、サーバ通信装置104とで構成されている。
サーバCPU101は、サーバROM102に格納されている各種制御プログラムを実行し、当該プログラムに基づき所定の演算処理を行う演算処理装置である。そして、サーバROM102には、後述するサーバ制御処理プログラムが格納されている。従って、サーバCPU101が、サーバROM102に格納されたサーバ制御処理プログラムを実行することで、JACKPOT累積額を配当とする抽選や払出に関する制御が行われる。
サーバRAM103は、サーバCPU101によりプログラムが実行された際に演算結果を一時的に格納しておく記憶装置である。そして、サーバRAM103には、JACKPOT累積額記憶領域103Aが形成されている。
JACKPOT累積額記憶領域103Aには、遊技システム105を構成するスロットマシン1からベット情報を受信すると、当該ベット情報が示す額の1%〜5%が夫々累積加算され、当該累積加算された額がJACKPOT累積額として記憶される。
上述したように、本実施形態においては、「JACKPOT7」の役、「BLUE7」の役、「BELL」の役、「APPLE」の役、「CHERRY」の役の5つの役に対応して、JACKPOT累積額が払い出されるので、JACKPOT累積額記憶領域103Aには、上記5つの役に対応する記憶領域が形成されている。
ここで、当該JACKPOT累積額記憶領域103Aにおいて加算される加算額は、当該ベット情報が示す額の所定割合分(例えば、1%〜5%)の額であり、基準累積配当額と、特別配当額の何れとしても累積加算される。
尚、基準累積配当額には、前記加算額の累積加算された総額の上限値が規定されておらず、JACKPOT累積額の払い出しがあるまで、上限無く加算額が累積加算される。
一方、特別配当額には、基準累積配当額と同様に加算額が累積加算されるが、納税の義務が生じる要納税最低限度額(例えば、1200ドル)未満の額である非課税限度額(例えば、1199ドル)が加算額の累積加算の上限として規定されている。
従って、JACKPOT累積額記憶領域103Aに加算額が随時累積加算され、基準累積配当額が1200ドル未満の場合には、当該基準累積配当額と特別配当額の額面は一致する。一方、基準累積配当額が1200ドル以上となった場合には、当該基準累積配当額と、特別配当額の額面には差が生じる。
こうして、JACKPOT累積額記憶領域103Aに夫々加算額が累積加算されると、上述した「JACKPOT7」の役、「BLUE7」の役、「BELL」の役、「APPLE」の役、「CHERRY」の役(以下、「JACKPOT7」の役等の5つの役という)に当選した場合等の所定の条件を満たした遊技者に対しては、当選した役に対応するJACKPOT累積額記憶領域103Aに記憶されているJACKPOT累積額(基準累積配当額又は特別配当額)が配当として支払われる。
尚、「JACKPOT累積額」は、JACKPOT累積額記憶領域103Aに記憶されている基準累積配当額と特別配当額の総括名称とする。
そして、サーバ通信装置104は、遊技システム105を構成するスロットマシン1の通信インターフェイス44と夫々双方向通信可能に接続されている通信装置である。即ち、サーバ通信装置104は、スロットマシン1から送信されるベット情報や抽選結果等を受信する際や、JACKPOT累積額が支払われる場合に該当するスロットマシン1に対してJACKPOT当選信号(基準累積配当額及び特別配当額の額面を含む)を送信する際に用いられる。
続いて、本実施形態に係るスロットマシン1において実行されるメイン制御プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図5は、メイン制御プログラムのフローチャートである。
尚、スロットマシン1には、既にカードスロット53Sにメモリカード53が差し込まれ、ICソケット54SにGAL54が取り付けられているものとする。
まず、電源ユニット45において電源スイッチの投入(電源の投入)が行われると、マザーボード40、ゲーミングボード50を夫々起動し、認証読取処理(S1)が実行される。この認証読取処理(S1)において、マザーボード40、ゲーミングボード50は、それぞれ別個の処理を並行して行う。
即ち、ゲーミングボード50では、CPU51が、ブートROM52に格納されている予備認証プログラムの読み出しを行い、その読み出した予備認証プログラムに従い、マザーボード40への取込前に認証プログラムの改竄が行われていないことを予め確認及び証明する予備認証を行う。
一方、マザーボード40では、メインCPU41が、ROM42に格納されているBIOSを実行して、BIOSに組み込まれている圧縮データをRAM43に展開し、RAM43に展開されたBIOSの実行と、各種周辺装置の診断と初期化を行う。
その後、メインCPU41は、ROM55に格納されている認証プログラムを読み出し、カードスロット53Sに差し込まれているメモリカード53に格納されているゲームプログラム等が改竄されていないことを確認及び証明する認証処理を行う。この認証処理が正常に終了すると、メインCPU41は、認証されたゲームプログラム等をRAM43に書き込み、ペイアウト率設定用データ及び国識別情報を取得する。
上述した処理を行った後、メインCPU41は、認証読取処理(S1)を終了する。
そして、S2においては、メインCPU41は、認証読取処理(S1)で認証されたゲームプログラム等をRAM43より順次読み出して実行し、メイン遊技処理を行う。このメイン遊技処理(S2)を実行することにより、本実施形態に係るスロットマシン1でのゲームが行われる。そして、メイン遊技処理(S2)は、スロットマシン1に電源が供給されている間、繰り返し実行される。
次に、上記メイン遊技処理(S2)で実行されるメイン遊技処理プログラムについて図6に基づき説明する。図6は本実施形態に係るスロットマシンにおけるメイン遊技処理プログラムのフローチャートである。尚、以下の図7、図10、図14、図16にフローチャートで示す各プログラムはスロットマシン1が備えるROM42やRAM43に記憶されており、メインCPU41により実行される。
メイン遊技処理(S2)が開始されると、メインCPU41は、所定の初期設定を行った後、RAM43内におけるフリーゲームフラグの有無を判断する(S11)。このフリーゲームフラグは、当該フリーゲームフラグがRAM43に格納されていることにより、クレジットを消費せずに遊技できるフリーゲームの実行が可能であることを示す。RAM43にフリーゲームフラグが格納されている場合には(S11:YES)、メインCPU41は、フリーゲーム処理(S19)に移行し、フリーゲーム処理(S19)を実行する。尚、このフリーゲーム処理(S19)については、後に図面を参照しつつ詳細に説明するので、ここでの説明は省略する。フリーゲーム処理(S19)終了後、メインCPU41は、払出処理(S20)に処理を移行する。
一方、フリーゲームフラグがRAM43に格納されていない場合(S11:NO)、メインCPU41は、S12に処理を移行する。
S12では、メインCPU41は、コインの投入や入賞ラインLに対するベット数等を設定するスタート受付処理を行う。この時、スタート受付処理(S12)においては、遊技者により、コインの投入や1−BETボタン16、最大BETボタン17を用いたベット操作が行われる。
そして、S13においては、メインCPU41は、スピンボタン13が入力されたか否かについての判断を行う。スピンボタン13が入力されたか否かは、スピンスイッチ13Sからの入力信号を受信したか否かに基づいて判断を行う。
スピンボタン13が入力されていない場合には(S13:NO)、再びスタート受付処理(S12)に戻る。この時、ベット数の修正等の操作が可能となる。一方、スピンボタン13が入力された場合には(S13:YES)、1−BETボタン16、最大BETボタン17の操作に基づき入賞ラインLに対して設定されたベット数を、所有するクレジット数から減算すると共に、ベット情報としてRAM43に格納する。
続いて、S14では、メインCPU41は、スタート受付処理(S12)で決定されたベット数を用いてスロットマシン1での遊技を行うスロットゲーム処理を行う。
ここで、スロットゲーム処理(S14)で実行されるスロットゲーム処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図7はスロットゲーム処理プログラムのフローチャートである。
図7に示すように、スロットゲーム処理(S14)に移行すると、先ず、メインCPU41は、RAM43からベット情報を読み出し、当該ベット情報と、スロットマシン1でのゲームが開始されたことを示すスロット開始信号を、通信インターフェイス44を介してサーバ100に送信する(S21)。ここで、スロットマシン1から送信されたベット情報は、サーバ100において、JACKPOT累積額(基準累積配当額及び特別配当額)を算出する際に用いられる。そして、スロット開始信号は、サーバ100におけるJACKPOT抽選処理(S104)を実行する際に用いられる。この点については、後に詳細に説明する。
サーバ100に対してベット情報、スロット開始信号を送信した後、メインCPU41は、S22に処理を移行する。
S22においては、メインCPU41は、通常役抽選処理を実行する。具体的には、メインCPU41は、RAM43に記憶された抽選プログラムに含まれる乱数発生用プログラムを実行することにより、0〜255の数値範囲の中から、3つのリール5L、5C、5Rの夫々に対応する乱数値を選択する。そして、ペイアウト率設定用データに応じたシンボル重み付けデータを参照し、選択された3つの乱数値に基づいて、各リール5L、5C、5RのコードNo.(図2参照)を決定する。決定された各リール5L、5C、5RのコードNo.をRAM43に格納した後、S23へ移行する。
ここで、各リール5L、5C、5RのコードNo.は、入賞ラインL上に停止表示されるシンボルのコードNo.に対応しているので、メインCPU41が各リール5L、5C、5RのコードNo.を決定することにより、当該ゲームにおける役が決定される。例えば、各リール5L、5C、5RのコードNo.を“00”、“00”、“00”に決定した場合、メインCPU41は、役を「JACKPOT7」に決定したことになる。このように、各リール5L、5C、5RのコードNo.を決定することにより、通常役(図8参照)に係る抽選が行われる。
尚、本実施形態では、停止表示されるシンボルの組合せを決定することにより、複数種類の通常役の中から1つの役を決定する例について説明するが、本発明においては、例えば、先ず抽選によって、複数種類の通常役の中から選ばれる1つの役を決定し、その後に、停止表示されるシンボルの組合せを上記役に基づいて決定することとしても良い。
ここで、スロットマシン1にてリール5L、5C、5Rを使用したゲームを行う場合の通常役及びその配当について、図8を参照しつつ説明する。図8は、リール5L、5C、5Rを使用してゲームを行う場合における入選役と各役の成立可能性及び配当について示したテーブルである。
ここで、図8に示す「基本配当額」とは、1ベットに対する配当額をいい、当該基本配当額にベット数を乗じて算出される配当額を「基準配当額」という。従って、ベット数が「1」である場合には、「基本配当額」=「基準配当額」となり、図8に示す配当額が払い出される。そして、ベット数が「2」以上である場合には、図8に示す「基本配当額」に当該ベット数を乗じた額が「基準配当額」となる。
また、図8に示す各役の成立可能性は、ペイアウト率が88%である場合を示したものである。尚、図中に示す成立可能性は、シンボル重み付けデータを参照して3つの乱数値に基づいて、各リール5L、5C、5RのコードNo.を決定した場合に、当該役が成立する可能性を示すものである。即ち、各役に対して乱数値が対応付けられているものではない。
例えば、図8に示すように、「JACKPOT7」の役の成立可能性は、0.5%である。「JACKPOT7」の役に当選すると、「JACKPOT7」のシンボルが入賞ライン上に3つ停止表示され、サーバ100のJACKPOT累積額記憶領域103Aに形成されている「JACKPOT7」に係る記憶領域に累積加算されているJACKPOT累積額(基準累積配当額又は特別配当額)が配当として払い出される。
尚、JACKPOT累積額(基準累積配当額又は特別配当額)が配当として付与される場合、当該JACKPOT累積額に係る基準累積配当額が、「基準配当額」として取り扱われる。
ここで、通常役に係る基準配当額の算出について、具体例として「PLUM」の通常役に当選した場合を用いて、具体的に説明する。図8に示すように、「PLUM」の成立可能性は1.8%である。この役が成立すると、「PLUM」のシンボルが入賞ラインL上に3つ停止表示され、基本配当額である4クレジットに当該ゲーム開始時にベットされたベット数を乗じて算出される基準配当額が払い出される。
以下同様に図8に示す入選役毎に成立可能性と基本配当額が設定されている。但し、図8に示した役のいずれの組合せにもならないシンボルの組合せが停止表示された場合は、ハズレであり、通常役に基づく基準配当額は付与されない。
そして、図8に示すように、各通常役には、「基準配当額」を算出する際に基礎とされる「基本配当額」とは別に、或る所定の条件を満たした場合に配当額として選択することが可能となる「特別配当額」が規定されている。この「特別配当額」は後述する払出額選択処理(S18)において用いられ、「基準配当額」に係る配当額と「特別配当額」の何れか一方を選択することが可能となる。尚、この「特別配当額」については、後述する払出額選択処理(S18)において詳細に説明する。
再び、図7に戻り、スロットゲーム処理(S14)について説明する。通常役抽選処理(S22)を終了し、S23に移行すると、メインCPU41は、通信インターフェイス44を介して、通常役抽選処理(S14)の抽選結果を示す抽選結果データをサーバ100に送信する。この抽選結果データは、後述するサーバ制御処理プログラムにおいて用いられる。この点については後に詳細に説明する。
抽選結果データをサーバ100に送信した後、メインCPU41は、S24に処理を移行する。
続いて、S24においては、メインCPU41は、リール回転制御処理を行う。リール回転制御処理は、全リール5L、5C、5Rの回転を開始した後、通常役抽選処理(S22)において決定されたシンボルの組合せが入賞ラインL上に停止表示されるように、各リール5L、5C、5Rの回転を停止させる処理である。尚、この処理はメインCPU41とサブCPU61との間で行われる処理である。
具体的に説明すると、リール回転制御処理(S24)においては、まず、メインCPU41は、サブCPU61に対して、リールの回転を開始させる旨のスタート信号を送信する。サブCPU61は、当該スタート信号を受信すると、モータ駆動回路62、ドライバ64により各ステッピングモータ70L、70C、70Rを駆動し、各リール5L、5C、5Rの回転を開始する。
そして、スタート信号の送信後、メインCPU41は、1ゲームに対する演出態様(下側画像表示パネル6への画像の表示やスピーカ28からの音の出力等の態様)を決定し、決定された演出パターンで演出を開始する。
その後、リール5L、5C、5Rの回転を停止する所定の停止タイミングが到来すると、メインCPU41は、RAM43に記憶されたリールのコードNo.をサブCPU61に送信する。サブCPU61は、リールのコードNo.に基づいて、リール停止処理を実行する。これにより、抽選結果に対応するシンボルが各表示窓10L、10C、10Rの入賞ラインL上に停止表示される。
そして、S25においては、メインCPU41は、通信インターフェイス44を介して、サーバ100から送信されるJACKPOT当選信号を受信する。
このJACKPOT当選信号は、上記通常役抽選処理(S22)において、「JACKPOT7」の役等の5つの役の何れかに当選している場合又は後述するJACKPOT抽選処理(S104)で当選した場合に、当選したスロットマシン1に対して送信される信号である。従って、上記2つの条件の何れかに該当したスロットマシン1は、JACKPOT累積額記憶領域103Aの該当した条件に対応する記憶領域に記憶されている当選時のJACKPOT累積額(基準累積配当額、特別配当額)を配当として遊技者に付与すべくJACKPOT当選信号を受信する。
JACKPOT当選信号を受信し、当該JACKPOT当選信号に含まれるJACKPOT累積額(基準累積配当額、特別配当額)を配当額としてRAM43に格納した後、メインCPU41は、スロットゲーム処理(S14)を終了する。
尚、上記2つの条件の何れにも該当しないスロットマシン1は、JACKPOT当選信号を受信することはなく、そのままスロットゲーム処理(S14)を終了する。
ここで再び図6に戻り、メイン遊技処理(S2)について説明する。スロットゲーム処理(S14)を終了し、S15に移行すると、メインCPU41は、当該スロットマシン1における配当の払い出しの有無についての判断を行う。従って、JACKPOT当選信号を受信している場合、又は、通常役が成立している場合には(S15:YES)、メインCPU41は、S16に処理を移行する。一方、JACKPOT当選信号を受信しておらず、通常役も成立していない場合には(S15:NO)、そのままメイン遊技処理(S2)を終了する。
S16に移行すると、メインCPU41は、ダブルアップゲーム処理を実行する。本実施形態に係るダブルアップゲームにおいては、遊技者に払い出される予定の配当額の全額を用いて、二者択一式のゲームが行われる。具体的には、トランプのマークの色を当てるダブルアップゲームが実行される。即ち、遊技者は「BLACK」又は「RED」を選択し、下側画像表示パネル6に表示されるトランプ画像90のマークが赤(ダイヤ、ハート)であるか、黒(スペード、クラブ)であるかを当てる。そして、遊技者の選択とトランプ画像のマークの色が一致した場合には配当額が2倍になり、一致しなかった場合には配当額が0となるように構成されている。
従って、ダブルアップゲーム処理(S16)を実行することにより、遊技者に対して、高額の払出を得る機会が与えられる。例えば、低い基準配当額の通常役に当選した場合であっても当該ダブルアップゲームを実行することにより、高額配当を獲得することができる場合が生じる。
尚、このダブルアップゲーム処理(S16)については、後に図面を参照しつつ詳細に説明するので、ここでの説明は省略する。
そして、S17では、メインCPU41は、RAM43に格納されている基準配当額(通常役に係る基準配当額、JACKPOT当選に係る基準配当額(即ち、基準累積配当額))が、当該配当額を払い出した場合に、払出額に対する納税の義務が生じる額(以下、要納税最低限度額という)以上であるか否かについての判断を行う。
具体的に本実施形態の場合、払出額が1200ドル以上となると、払出額に30%の税率が課されるので、納税の義務が生じる要納税最低限度額は「1200ドル」になる。
従って、S17では、配当額が1200ドル以上であるか否かについての判断を行う。RAM43に格納されている配当額が1200ドル以上である場合には(S17:YES)、S18に移行し、払出額選択処理を実行する。一方、配当額が1200ドル未満である場合には(S17:NO)、そのまま払出処理(S20)に移行する。
S18においては、メインCPU41は、配当額に対する2種類の払出額(基準配当額(基準累積配当額)又は特別配当額)の内の何れかを遊技者に選択させる払出額選択処理を実行する。具体的には、下側画像表示パネル6に上記2種類の払出額を示す表示がなされ、遊技者がタッチパネル11を用いて、何れか一方の払出額を選択することにより、遊技者に払い出される払出額を選択させる処理が行われる。尚、この払出額選択処理(S18)については、後に図面を参照しつつ詳細に説明するので、ここでの説明は省略する。
払出額選択処理(S18)により遊技者が一の払出額を選択すると、メインCPU41は、選択された額をRAM43に配当額として格納し、S20に処理を移行する。
S20では、メインCPU41は、S20移行時における配当額を払出額として確定し、当該払出額を払い出す払出処理を行う。この時、CASHOUTボタン15の押下によって、クレジット数に応じたコイン(1クレジットがコイン1枚に相当)として払い出すことも可能であり、バーコード付チケット25により払い出すことも可能である。
尚、S17において、配当額が1200ドル(要納税最低限度額)未満であると判断されて(S17:NO)、払出処理(S20)に移行した場合には、そのまま基準配当額が払出額として遊技者に払い出される。
一方、当該払出処理において、納税後の額が払い出される場合(S45)には、チケットプリンタ30より領収書が印刷される。これにより、遊技場内の所定個所に当該領収書を持参することにより、遊技場の係員が当該遊技者における納税の有無を判断することができ、ゲーム終了後に、複数回分の納税手続(例えば、遊技者のサイン等)を一括して行うことができる。この結果、ゲーム実行中に納税手続により興趣が低下することを防止することができ、遊技者は遊技を充分に楽しむことができる。
続いて、本実施形態に係る遊技システム105を構成するサーバ100に係るサーバ制御処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図9は、サーバ制御処理プログラムのフローチャートである。
図9に示すように、サーバ制御処理プログラムが開始されると、サーバCPU101は、遊技システム105を構成するスロットマシン1からベット情報を受信したか否かの判断を行う(S101)。
上述したように、スロットマシン1は、スタート受付処理(S12)を終了し、スピンボタン13を入力することにより、今回のゲームにおけるベット情報を送信する(S21)。即ち、S101においては、S21でスロットマシン1から送信されたベット情報を受信したか否かについての判断を行う。ベット情報を受信した場合には(S101:YES)、受信したベット情報が示す額の所定割合分(例えば、1%〜5%分)の額(即ち、加算額)をJACKPOT累積額記憶領域103Aに形成された5つの記憶領域の夫々の累積額に加算する(S102)。この時、JACKPOT累積額記憶領域103Aの各記憶領域に対する加算額は、基準累積配当額、特別配当額に対して夫々加算される。所定割合分の加算額をJACKPOT累積額記憶領域103Aの各記憶領域に係る累積額(基準累積配当額、特別配当額)に加算した後、メインCPU41は、処理をS103に移行する。一方、ベット情報を受信していない場合には(S101:NO)、そのままS103に移行する。
続いて、S103では、サーバCPU101は、スロットマシン1でのゲームが開始された旨を示すスロット開始信号を受信したか否かの判断を行う。この点、本実施形態に係るスロットマシン1においては、スロットゲーム処理(S14)、フリーゲーム処理(S19)の何れにおいてもゲーム開始時にスロット開始信号を送信する。
スロット開始信号を受信した場合(S103:YES)、サーバCPU101は、JACKPOT抽選処理(S104)に処理を移行する。一方、スロット開始信号を受信していない場合(S103:NO)、サーバCPU101は、そのままS105に処理を移行する。
S104においては、サーバCPU101は、「JACKPOT7」に係る記憶領域に記憶されたJACKPOT累積額を配当額として付与するか否かを抽選により決定するJACKPOT抽選処理(S104)を実行する。サーバCPU101は、サーバROM102に格納されている乱数発生用プログラムを実行することにより、0〜511の数値範囲の中から一の乱数値を選択する。そして、サーバROM102に格納されている抽選テーブルに基づいて、JACKPOT抽選における抽選結果を決定する。JACKPOT抽選処理(S104)の抽選結果をRAM43に格納した後、サーバCPU101は、S105に処理を移行する。
具体的に説明すると、乱数発生用プログラムにより、乱数値として「0」又は「1」が選択された場合には、JACKPOT抽選処理(S104)における当選となり、当該スロットマシン1に対し、「JACKPOT7」に係る記憶領域に記憶されたJACKPOT累積額(基準累積配当額、特別配当額)が配当として付与される。一方、その他の乱数値が選択された場合には、JACKPOT抽選処理(S104)の抽選にはずれたことになる。このJACKPOT抽選処理(S104)の当選確率は約0.4%である。
上述したように、スロットゲーム処理(S14)、フリーゲーム処理(S19)の何れにおいてもスロット開始信号が送信され、JACKPOT抽選処理(S105)が実行されるので、スロットゲーム処理(S14)、フリーゲーム処理(S19)の何れであっても、JACKPOT累積額(基準累積配当額、特別配当額)が配当として付与される場合が生じる。この結果、高額配当が付与される機会が増大するので、高額配当を期待する遊技者を当該スロットマシン1に惹きつけることができる。
そして、S105においては、サーバCPU101は、スロットマシン1のスロットゲーム処理(S14)、フリーゲーム処理(S19)における通常役抽選処理(S22、S53)の抽選結果を示す抽選結果データを受信したか否かについての判断を行う。抽選結果データを受信していない場合には(S105:NO)、サーバCPU101は、そのままS101に処理を戻す。一方、抽選結果データを受信した場合(S105:YES)、サーバCPU101は、S106に処理を移行する。
S106において、サーバCPU101は、JACKPOT累積額(基準累積配当額、特別配当額)が配当として付与されるJACKPOT当選の有無についての判断を行う。ここで、JACKPOT当選に該当する場合とは、スロットマシン1の通常役抽選処理(S22、S53)で「JACKPOT7」の役等の5つの役に当選した場合と、サーバ100のJACKPOT抽選処理(S104)に当選した場合の2つの場合である。
上記2つの場合に該当し、JACKPOT当選である場合には(S106:YES)、サーバCPU101は、該当した条件に応じたJACKPOT累積額記憶領域103Aの記憶領域からJACKPOT累積額(基準累積配当額、特別配当額)を読み出し、当該JACKPOT累積額(基準累積配当額、特別配当額)の額面とJACKPOT当選した旨と示すJACKPOT当選信号を、JACKPOT当選したスロットマシン1に対して送信する(S107)。
そして、JACKPOT当選信号を送信した後、サーバCPU101は、JACKPOT累積額記憶領域103Aに記憶されたJACKPOT累積額を「0」にリセットする(S108)。即ち、JACKPOT累積額記憶領域103Aの全ての記憶領域に係る基準累積配当額、特別配当額を何れもが「0」にリセットされる。JACKPOT累積額記憶領域103Aの全てのJACKPOT累積額(基準累積配当額、特別配当額)をリセットした後、サーバCPU101は、S101に処理を戻す。
一方、JACKPOT当選していない場合には(S106:NO)、サーバCPU101は、そのままS101に処理を戻す。
このように、本実施形態に係る遊技システム105においては、遊技システム105を構成するスロットマシン1で1ゲームの遊技が行われるたびに、スロットマシン1で使用されたベット数の所定割合分の加算額が、JACKPOT累積額記憶領域103Aの各記憶領域に、夫々JACKPOT累積額(基準累積配当額、特別配当額)として累積加算されていき、JACKPOT当選した遊技者に配当として付与される。即ち、遊技者に高額の払い出しに係る大きな期待感を抱かせることができる。又、通常役抽選処理(S22、S53)における「JACKPOT7」の役等の5つの役と、JACKPOT抽選処理(S104)の何れかで当選することで、上記高額の払い出しを受けることができるので、更に大きな期待感を抱かせることができる。
この点、通常役抽選処理(S22、S53)と、JACKPOT抽選処理(S104)は、夫々独立の抽選であるので、通常役抽選処理(S22、S53)ではずれていても、JACKPOT抽選処理(S104)で当選すれば高額の払い出しを受けることができる。従って、遊技者に予想外の高額の払い出しという驚きと興奮を与えることができる。
更に、スロットゲーム処理(S14)、フリーゲーム処理(S19)の何れであっても、通常役抽選処理(S22、S53)やJACKPOT抽選処理(S104)の抽選結果に応じて、JACKPOT累積額の払い出しを受けることができるので、高額配当を受ける機会が増大し、高額配当を期待する遊技者に対し大きな期待感を与えることができる。
尚、上記サーバ制御処理プログラムでは、JACKPOT当選している場合(S106:YES)、JACKPOT当選信号を当選したスロットマシン1に送信した後、JACKPOT累積額記憶領域103Aにおける基準累積配当額、特別配当額を同時にリセットするように構成しているが(S108)、当該スロットマシン1における払出額選択処理(S18)の選択結果に応じて、リセットするように構成することも可能である。即ち、当該払出額選択処理(S18)において、選択されなかった配当額(例えば、基準累積配当額)については、その選択に係る信号をサーバ100が受信した時点でリセットを行い、選択された配当額(例えば、特別配当額)は、当該配当額が払い出された時点でリセットするように構成することも可能である。
次に、スロットマシン1におけるメイン遊技処理プログラム中のダブルアップゲーム処理(S16)で実行されるダブルアップゲーム処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図10は、ダブルアップゲーム処理プログラムのフローチャートであり、図11乃至図13は、ダブルアップゲーム処理実行中の下側画像表示パネル6の表示態様の説明図である。
JACKPOT当選信号を受信している場合、又は、通常役が成立している場合の何れかに該当し(S15:YES)、ダブルアップゲーム処理(S16)に移行すると、メインCPU41は、JACKPOT当選信号が示すJACKPOT累積額又は入選役に係る基準配当額を読み出す(S31)。即ち、JACKPOT累積額の場合には、基準累積配当額が読み出され、通常役の場合には、当該入選役に係る基準配当額が読み出される。
そして、S32においては、メインCPU41は、下側画像表示パネル6にダブルアップゲーム画面を表示する。ここで、ダブルアップゲーム実行時における下側画像表示パネル6の表示態様について、図11を参照しつつ詳細に説明する。
図11に示すように、ダブルアップゲーム実行時には、下側画像表示パネル6に、トランプ画像90と、「RED」、「BLACK」の2種類の選択肢を示す選択表示部91と、現在の配当額を示す配当額表示部92と、当該ダブルアップゲームの対象となっている対象額、トランプのマーク色を当てた場合の勝利配当額、トランプのマーク色を当てることができなかった場合の敗北配当額が表示されるゲーム後配当表示部93が表示される。
例えば、図11に示す場合、現在の配当額が500ドルであるので、配当額表示部92には500ドルが表示される。そして、ゲーム後配当表示部93には、対象額として500ドル、勝利配当額として1000ドル、敗北配当額として0ドルが表示される。尚、S32の時点では、トランプ画像90は、トランプのマークを視認することができない裏面を表示している。
図11に示すようなダブルアップゲーム画面を下側画像表示パネル6に表示した後、メインCPU41はS33に処理を移行する。
S33では、メインCPU41は、トランプ画像90の表面のマークを抽選により決定する。この抽選処理(S33)においては、0〜255の乱数値範囲の中において、「スペード」、「ダイヤ」、「クラブ」、「ハート」の4種類のマークに対して夫々所定の乱数値範囲が設定されており、乱数発生用プログラムで一の乱数値を決定することで、トランプ画像90の表面に表示されるマークを決定する。
トランプ画像90表面に表示されるマークを決定し、当該抽選結果をRAM43に格納した後、メインCPU41はS34に処理を移行する。
S34に移行すると、メインCPU41は、「RED」、「BLACK」の何れかの選択表示部91を遊技者が操作し、「RED」、「BLACK」の何れかを選択したか否かについての判断を行う。具体的にメインCPU41は、タッチパネル11の選択表示部91に対応する部分が遊技者により押圧されたか否かに基づいて、当該判断を行う。
遊技者により選択表示部91の操作が行われていない場合には(S34:NO)、遊技者が選択表示部91を操作するまで処理を待機する。一方、遊技者により選択表示部91が操作された場合には(S34:YES)、操作された選択表示部91に基づく選択結果をRAM43に格納した後、S35に移行する。
S35においては、メインCPU41は、抽選結果に対応するマークをトランプ画像90に表示し、当該抽選結果を遊技者に報知すると共に、RAMから抽選結果および選択結果を読みだし、遊技者の選択結果が抽選結果のマーク色と一致しているか否かについての判断を行う。選択結果と抽選結果のマーク色が一致している場合には(S35:YES)、遊技者の選択が正しいので、配当額が2倍となった旨を示す表示を行う(図12参照)と共に、現在の対象額を2倍した額を配当額に設定する(S36)。S36の後、メインCPU41はS38に処理を移行する。
一方、遊技者の選択結果と抽選結果のマーク色が一致していない場合には(S35:NO)、現在の配当額を「0」とし、当該配当額を払出額に設定する(S37)。即ち、メインCPU41は、払出額を「0」に設定し、その後、ダブルアップゲーム処理(S16)を終了する。
続いて、S38では、メインCPU41は、ダブルアップゲームを続行するか否かについての判断を行う。ここで、メインCPU41は、先ず、ダブルアップゲームを継続するか否かを問う継続選択表示98を下側画像表示パネル6に表示する(図13参照)。
図13に示すように、継続選択表示98には、ダブルアップゲームを継続する旨の選択肢と、ダブルアップゲームを終了する旨の選択肢が表示されているので、遊技者が所望の選択肢部分のタッチパネル11を操作することで、入力信号がメインCPU41に送信される。メインCPU41は、タッチパネル11からの入力信号に基づいて、ダブルアップゲームの継続に係る選択結果を判断する。遊技者がダブルアップゲームの続行を希望する選択を行った場合には(S38:YES)、S31に処理を戻す。この場合、次のダブルアップゲームにおいては、この時点での配当額(即ち、S36により2倍となった配当額)を対象額としたダブルアップゲームが行われる。一方、遊技者がダブルアップゲームの終了を希望する選択を行った場合には(S38:NO)、現時点での配当額を払出額としてRAM43に格納し(S39)、ダブルアップゲーム処理(S16)を終了する。
次に、スロットマシン1におけるメイン遊技処理(S2)の払出額選択処理(S18)で実行される払出額選択処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図14は払出額選択処理プログラムのフローチャートである。そして、図15は、払出額選択処理実行時における下側画像表示パネル6の表示態様の説明図である。
ダブルアップゲーム処理(S16)終了後の配当額が要納税最低限度額(1200ドル)以上である場合(S17:YES)、メインCPU41は、払出額選択処理(S18)に処理を移行し、払出額選択処理プログラムの実行を開始する。
払出額選択処理プログラムを開始すると、先ず、メインCPU41は、払出額選択処理(S18)移行時の基準配当額に関して、所定の税率(例えば、30%)による納税を行った後の額(以下、納税済配当額という)を算出する(S41)。
例えば、払出額選択処理(S18)移行時の基準配当額が「1500ドル」の場合、1500ドルの30%である450ドルが税金として徴収されるので、納税済配当額は、1050ドルになる。
配当額に基づいて納税済配当額を算出し、算出した納税済配当額をRAM43に格納した後、メインCPU41は、S42に処理を移行する。
S42においては、メインCPU41は、基準配当額に基づく配当額が、当該配当額に対する納税を行っても要納税最低限度額以上となる額(以下、対象上限額という)以下であるか否かについての判断を行う。
ここで本実施形態においては、1200ドル以上の配当額に対して、当該配当額の30%分の額面の納税が義務付けられているので、対象上限額は「1714ドル」(「対象上限額」=「要納税最低限度額」÷「100%−(税率)」)になる。
配当額が1714ドル以下である場合には(S42:YES)、メインCPU41は、S43に処理を移行する。一方、配当額が1714ドルより大きい場合には(S42:NO)、メインCPU41は、S45に処理を移行する。
基準配当額に基づく配当額が対象上限額(1714ドル)以下である場合に移行するS43では、メインCPU41は、下側画像表示パネル6に払出額選択画面を表示する。
ここで、下側画像表示パネル6に表示される払出額選択画面について、図15を参照しつつ詳細に説明する。
図15に示すように、払出額選択画面は、払出額選択処理(S18)移行時の基準配当額に基づく配当額を表示する配当額表示部92と、当該基準配当額に基づく配当額をそのまま払出額とする選択肢を示す第1選択肢表示部96と、当該配当額に変え、上述した「特別配当額」を払出額とする選択肢を示す第2選択肢表示部97と、第1選択肢表示部96又は第2選択肢表示部97の何れか一方の選択を促すメッセージが表示されるメッセージ表示部95で構成されている。
そして、第1選択肢表示部96には、払出額選択処理(S18)移行時の配当額と、当該配当額に係る納税済配当額が表示される。一方、第2選択肢表示部97には、「特別配当額」として規定されている非課税限度額(1199ドル)が表示される。ここで、「特別配当額」として規定されている非課税限度額は、図8に示すように、要納税最低限度額(1200ドル)未満の額面である(例えば、1199ドル)である。
具体的に、払出額選択処理移行時の配当額が「1500ドル」の場合には、第1選択肢表示部96には、上記基準配当額に基づいて算出される配当額である「1500ドル」と、当該「1500ドル」に対する納税後の納税済配当額である「1050ドル」が表示される。そして、この場合における第2選択肢表示部97には、当該基準配当額に係る入選役に関連付けられている「特別配当額」に基づき、非課税限度額である「1199ドル」が表示される。
このように、第1選択肢表示部96、第2選択肢表示部97の何れにも、選択の結果、払い出される払出額が表示されるので、遊技者は、自らの意志により、払出額を選択することができる。
下側画像表示パネル6に払出額選択画面を表示した後、メインCPU41は、S44に処理を移行する。
S44では、メインCPU41は、第1選択肢表示部96が操作されたか否かについての判断を行う。具体的に、メインCPU41は、タッチパネル11からの入力信号を受信するまで処理を待機し、入力信号を受信した場合に、当該入力信号が第1選択肢表示部96に対応するタッチパネル11によるものであるか、第2選択肢表示部97に対応するタッチパネル11によるものであるかに基づいて、上記処理を行う。
タッチパネル11からの入力信号が第1選択肢表示部96に係るものである場合(S44:YES)、メインCPU41は、配当額に係る納税済配当額を払出額に設定する(S45)。納税済配当額を払出額に設定した後、メインCPU41は、S47に処理を移行する。
この点、S42において、配当額が対象上限額より大きいと判断された場合は、払出額の選択を行うことなく、S45に移行し、当該配当額に対する納税済配当額が払出額に設定される。そして、この場合も、納税済配当額を払出額に設定した後、メインCPU41は、S47に処理を移行する。
一方、S44において、タッチパネル11からの入力信号が第2選択肢表示部97に係るものであると判断された場合(S44:NO)、第2選択肢表示部97に表示されている「特別配当額」である非課税限度額(1199ドル)を払出額に設定する(S46)。非課税限度額を払出額に設定した後、メインCPU41は、払出額選択処理(S18)を終了する。
S45で納税済配当額を払出額として設定した後に移行するS47では、メインCPU41は、RAM43に形成された納税カウンタの値に「1」を加算する。この納税カウンタは、納税済配当額が払出額として設定された場合に加算されるカウンタであるので、納税カウンタの数値は、当該スロットマシン1での配当額に対する納税が行われた回数を示す。納税カウンタの値に「1」を加算した後、メインCPU41は、S48に処理を移行する。
S48では、メインCPU41は、RAM43を参照し、納税カウンタの値が「5」となっているか否かについての判断を行う。納税カウンタの値が「5」ではない場合(S48:NO)、メインCPU41は、そのまま払出額選択処理(S18)を終了する。一方、納税カウンタの値が「5」である場合(S48:YES)、メインCPU41は、S49に処理を移行する。
S49に移行すると、メインCPU41は、納税カウンタの値を「0」にリセットすると共に、フリーゲームフラグをRAM43に格納する。ここで、RAM43に格納されたフリーゲームフラグは、次回のメイン遊技処理(S2)のS11の処理で参照され、後述するフリーゲーム処理(S19)へ移行するための条件となる。
納税カウンタをリセットすると共に、フリーゲームフラグをRAM43に格納した後、メインCPU41は、払出額選択処理(S18)を終了する。
このように、本実施形態に係る遊技システム105においては、払出額選択処理(S18)における選択結果に基づいて、払出処理(S20)で払い出される額が相違する結果となる。払出額選択処理(S18)により、払出額として納税済配当額が設定された場合、当該納税済配当額が払出額として払い出される。この場合には、配当額に対する納税分が差し引かれた額面で払い出されるので、上述したようにチケットプリンタ30から納税が行われたことを示す領収書が印刷される。
従って、この領収書を遊技店内の所定箇所に持参することにより、納税の有無が判断することが可能となり、スロットマシン1での遊技中に納税手続という異質な手続を長期間行う必要がなくなる。この結果、遊技者が任意のタイミングで納税手続を行うことが可能となり、遊技者の興趣が納税手続により殺がれることはなく、もって、遊技者がスロットマシン1の興趣を充分に味わうことが可能となる。
一方、第2選択肢表示部97が選択された場合、払出処理(S20)では、当選した役に基づく配当額と比較すると低額である非課税限度額が遊技者に払い出される。非課税限度額が遊技者に払い出された場合、実際に遊技者に払い出される払出額は要納税最低限度額未満であるので、納税の義務は生じず、納税手続を行う必要がなくなる。この結果、遊技の実行中に納税手続という異質な手続を行うことがないので、遊技に係る興趣が殺がれることはなく、スロットマシン1の興趣を充分に味わうことが可能となる。
尚、上述した払出額選択画面においては、第1選択肢表示部96には、払出額選択処理移行時の配当額と、当該配当額に係る納税済配当額を表示するように構成しているが(図15参照)、図17に示すように、払出額選択処理移行時の配当額に係る納税済配当額のみを第1選択肢表示部96に表示するように構成することも可能である。この場合、払出額選択画面を視認することにより、第1選択肢表示部96、第2選択肢表示部97を選択した結果払い出される払出額を明確に把握することができる。
次に、メイン遊技処理(S2)のフリーゲーム処理(S19)で実行されるフリーゲーム処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図16は、フリーゲーム処理プログラムのフローチャートである。
メイン遊技処理(S2)に移行した際に、RAM43内にフリーゲームフラグが格納されていると(S11:YES)、フリーゲーム処理(S19)に移行し、メインCPU41は、フリーゲーム処理プログラムを実行する。
フリーゲーム処理(S19)では、先ず、メインCPU41は、直前に行われたスロットゲーム処理(S14)でベットされたベット情報をRAM43から読み出した後、ゲーム回数抽選処理(S51)を実行する。ゲーム回数抽選処理では、直前に行われたゲームのベット数を用い、クレジットを消費せずに実行されるフリーゲームのゲーム回数(以下、フリーゲーム回数という)を抽選により決定する。尚、本実施形態においては、フリーゲーム回数は、1回〜5回までとし、各フリーゲーム回数に対して、所定の乱数値範囲が規定されている。従って、ゲーム回数抽選処理(S51)に移行すると、メインCPU41は、乱数発生用プログラムで一の乱数値を決定する。これにより、決定された一の乱数値からフリーゲーム回数が決定される。決定されたフリーゲーム回数をRAM43に格納した後、メインCPU41は、処理をS52に移行する。
S52においては、メインCPU41は、サーバ100に対して、スロット開始信号を送信する。この点、フリーゲーム処理(S19)では、クレジットを消費せずにゲームが行われるので、上述したスロットゲーム処理(S14)のS21と異なり、ベット情報が送信されることはない。スロット開始信号をサーバ100に送信した後、メインCPU41は、通常役抽選処理(S53)に処理を移行する。
ここで、フリーゲーム処理(S19)における通常役抽選処理(S53)、抽選結果データの送信(S54)、リール回転制御処理(S55)は、上述したスロットゲーム処理における通常役抽選処理(S22)、抽選結果データの送信(S23)、リール回転制御処理(S24)と同様の内容であり、その内容については、スロットゲーム処理(S14)において説明しているので、ここでの説明は省略する。
リール回転制御処理(S55)を終了した後、メインCPU41は、S55に処理を移行する。
S56では、メインCPU41は、サーバ100からJACKPOT当選信号を受信したか否かについての判断を行う。JACKPOT当選信号を受信している場合には(S56:YES)、ゲーム回数抽選処理(S51)で決定されたフリーゲーム回数が残っていようとも、JACKPOT当選をもってフリーゲーム処理(S19)を終了する。このとき、RAM43に格納されているフリーゲーム回数及びゲーム回数カウンタの値はリセットされる。一方、JACKPOT当選信号を受信していない場合には(S56:NO)、メインCPU41は、S57に処理を移行する。
S57においては、メインCPU41は、フリーゲーム回数分のゲームが終了したか否かについての判断を行う。具体的には、メインCPU41は、RAM43に格納されるゲーム回数カウンタに「1」を加算し、当該ゲーム回数カウンタの値がゲーム回数抽選処理(S51)で決定されたフリーゲーム回数に到達したか否かについての判断を行うことで、上記判断を行う。ゲーム回数カウンタの値がフリーゲーム回数に到達している場合には(S57:YES)、そのままフリーゲーム処理(S19)を終了する。このとき、RAM43に格納されているフリーゲーム回数及びゲーム回数カウンタの値はリセットされる。一方、ゲーム回数カウンタの値がフリーゲーム回数に到達していない場合(S57:NO)、メインCPU41は、S52に処理を戻し、次のゲーム回数分のフリーゲームを実行する。
この点、当該フリーゲーム処理(S19)後に移行する払出処理(S20)では、フリーゲームで付与された配当額の総額が払い出されることになるが、当該配当額の総額が要納税最低限度額(例えば、1200ドル)以上であった場合には、当該配当額の総額に係る納税済配当額が払い出される。
以上説明した通り、本実施形態に係る遊技システム105では、スロットマシン1におけるゲームが行われる毎に、ベット情報がサーバ100に送信され(S21)、当該ベット情報の所定割合分(例えば、1%〜5%分)に相当する加算額が、JACKPOT累積額記憶領域103Aの各記憶領域に記憶されたJACKPOT累積額である基準累積額及び特別配当額に対して、夫々に累積加算される(S102)。そして、スロットマシン1の通常役抽選処理(S22、S53)で「JACKPOT7」の役等の5つの役に当選した場合、又はサーバ100のJACKPOT抽選処理(S104)に当選した場合には、当選したスロットマシン1に対して、JACKPOT累積額記憶領域103Aの該当した条件に対応する記憶領域に記憶されているJACKPOT累積額(基準累積配当額、特別配当額)が配当額として付与される。これにより、遊技者には、高額の払出が行われる機会が与えられ、高額の払出に対する期待感を与えることができる。
更に、「JACKPOT7」の役等の5つの役に当選した場合、又はサーバ100のJACKPOT抽選処理(S104)に当選した場合、JACKPOT累積額(基準累積配当額、特別配当額)が付与された時点で、サーバ制御処理プログラムにより、JACKPOT累積額記憶領域103Aの各記憶領域に記憶されているJACKPOT累積額(基準累積配当額、特別配当額)は、いずれもリセットされる(S108)。これにより、JACKPOT当選に基づいて、遊技場管理者が当該遊技システム105に係る管理作業を行う時間を短縮することができる。即ち、遊技中であった遊技者が遊技を停止せざるを得ない時間を短縮することができるので、当該遊技中であった遊技者の興趣が低下することを防止することができる。
又、通常役抽選処理(S22)、JACKPOT抽選処理(S104)の結果、配当額が付与された場合には、ダブルアップゲーム処理(S16)が実行され、更に高額の払出に係る機会が付与される。これにより、配当の低い通常役に当選した場合やJACKPOT累積額が低額であった場合であっても、遊技者に高額の払出に係る機会を付与することができ、遊技に係る興趣を高めることができる。
そして、ダブルアップゲームを実行した後、配当額が要納税最低限度額以上となった場合には、払出額選択処理(S18)において、第1選択肢表示部96、第2選択肢表示部97を操作することにより、「基準配当額に基づく納税済配当額」と、「特別配当額である非課税限度額」の何れか一方から、払出額を選択することができる。
即ち、遊技者は、自らの意志で払出額を選択することができるので、要納税最低限度額以上の配当額に当選したにも関わらず、払出額に対する納税を行った結果、要納税最低限度額以下の払い出ししか受けることができない状態にある遊技者の不公平感を緩和することができる。
払出額選択処理(S18)の結果、払出処理(S20)において、「基準配当額に基づく納税済配当額」が払出額として払い出された場合には、既に配当額に基づく納税額が徴収されている納税済配当額が払い出され、チケットプリンタ30から納税に係る領収書が印刷されるので、遊技実行中に納税手続を行う必要がなくなる。この結果、遊技中に納税手続という異質な作業が介在することがないので、スロットマシン1に係る興趣が低下することを防止できる。
また、納税済配当額が払出額として払い出された場合には、RAM43に格納された納税カウンタの値によって、フリーゲームが実行可能となる。即ち、納税をした場合には、フリーゲームを実行できるという利益が付与されるので、納税済配当額という基準配当額よりも低額な配当額が付与された遊技者の不満を緩和することができる。
又、第1選択肢表示部96の納税済配当額は、納税に伴い、第2選択肢表示部97の「特別配当額」よりも低額となるが、フリーゲームの実行という利益を付与することにより、第1選択肢表示部96、第2選択肢表示部97に係る選択の価値を略等しくすることができる。この結果、一方の選択肢のみが頻繁に選択される事態を防止することができる。特に、本実施形態の場合には、納税済配当額より高額な配当が払い出される第2選択肢表示部97のみが選択されるという事態を防止することができ、第1選択肢表示部96を選択することで行われる納税が行われる場合も担保することができる。
一方、第2選択肢表示部97の選択に基づいて、払出処理(S20)で「特別配当額」である非課税限度額が払出額として払い出された場合、非課税限度額が払出額であるので、納税手続自体が不要となる。即ち、遊技中に納税手続という異質な作業が介在することがないので、スロットマシン1に係る興趣が納税手続を行うことなく遊技を継続することができる。これにより、納税手続という異質な作業を行うことで興ざめすることなく、高額配当を手にした興奮を維持しつつ遊技の興趣を味わうことができる。そして、遊技者自らの選択により、少なくとも非課税限度額の払出を受けることができるので、遊技者の不公平感を緩和することができる。
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態では、複数台のスロットマシン1とサーバ100により遊技システム105を構成していたが、当該遊技システム105に用いられる遊技機は、これに限定するものではなく、例えば、ポーカーやブラックジャック等のトランプゲーム機を用いることも可能である。
又、遊技システム105の規模は、遊技店内におけるものに限定するものではなく、例えば、ある地域内の複数店舗に設置されているスロットマシン1とサーバ100とで構成することも可能である。
更に、本実施形態に係る遊技システム105においては、通常役抽選処理(S14)とは、独立した抽選として、JACKPOT抽選処理(S103)をサーバ100において行っているが、これをスロットマシン1で行うように構成しても良いし、当該JACKPOT抽選処理(S103)を行わずに、通常役抽選処理(S14)の抽選結果のみに基づいて、JACKPOT累積額を付与するように構成することも可能である。
そして、本実施形態に係る遊技システムにおいては、納税を要する配当額の場合には、当該配当額に対する税を徴収した後の額面を払出額として払い出し、チケットプリンタ30から領収書を印刷するように構成していたが、この態様に限定するものではなく、遊技者による納税手続が可能な構成とすることもできる。この場合における納税手続は、迅速に行われるものが好ましいが、遊技場の店員を呼び出し、直接納税手続を行うことも可能であるし、スロットマシン1に対して納税手続を行うように構成すること(例えば、特開2005−168755号公報参照)も可能である。
更に、本実施形態においては、第1選択肢表示部96には、当選した配当額や当該配当額に係る納税済配当額が表示され、第2選択肢表示部97には、非課税限度額が表示されるように構成しているが、これに加え、第1選択肢表示部96、第2選択肢表示部97にそれぞれ配当額との差額を表示する差額表示部を形成するように構成することも可能である。この場合、第1選択肢表示部96の差額表示部には、納税済配当額と配当額との差額が表示され、第2選択肢表示部97の差額表示部には、非課税限度額と配当額との差額が表示される。これにより、遊技者は、どちらを払出額として選択するとどれだけの利益を得られるかを直感的に把握することが可能となる。
又、差額表示部における表示は、払出額選択処理(S18)において常時表示する構成としても良いし、所定の操作(例えば、ボタンやタッチパネルの入力)に応じて、表示を開始するように構成することも可能である。
そして、本実施形態においては、払出額選択処理(S18)において、第1選択肢表示部96の選択が5回行われると、当該5回の納税に基づいて、フリーゲームフラグが付与され、次回のゲームにおいてフリーゲーム処理(S19)を実行可能とする利益が付与されるように構成していたが、この態様に限定するものではない。例えば、納税(第1選択肢表示部96の選択)の回数は、より少なくしても良いし、多くすることも可能である。
更に、納税に対して付与される特別利益としては、「フリーゲーム」という態様でなくても良い。例えば、ゲーム内容を異にする「セカンドゲーム」を行うように構成しても良いし、所定額のクレジットの払出や景品の提供などでも良い。
また、本実施形態においては、一の入選役に対して、「基本配当額」と「特別配当額」の2種類の配当額を関連付けるように構成していたが、更に多くの種類の配当額を関連付けるように構成しても良い。そして、本実施形態では、全ての入選役の「特別配当額」を、非課税限度額である1199ドルとしていたが、各入選役に対する特別配当額は、非課税限度額未満であれば、それぞれ別の額面にすることも可能である。例えば、「JACKPOT7」の役に係る特別配当額を「1199ドル」とし、「BLUE7」、「BELL」、「APPLE」、「CHERRY」に係る特別配当額を、夫々「1099ドル」、「999ドル」、「899ドル」、「799ドル」のようにすることも可能である。
更に、本実施形態においては、サーバ100によって、JACKPOT累積額記憶領域103Aによる所定額の累積加算、JACKPOT抽選処理(S104)、JACKPOT累積額記憶領域103Aのリセット処理(S108)を行うように構成していたが、スロットマシン1において、これらの処理を行うように構成することも可能である。この場合には、遊技機のみであっても、当該遊技機で遊技中の遊技者の興趣の低下を防止することができ、上記実施形態の遊技システム105と同様の効果を生じさせることができる。
本実施形態に係るスロットマシンの外観を示す斜視図である。 各リールの外周面に描かれたシンボルの列を示した模式図である。 本実施形態に係るスロットマシンの制御系を示すブロック図である。 本実施形態に係る遊技システムの制御ブロック図である。 本実施形態に係るスロットマシンにおけるメイン制御プログラムのフローチャートである。 本実施形態に係るスロットマシンにおけるメイン遊技処理プログラムのフローチャートである。 本実施形態に係るスロットマシンにおけるスロットゲーム処理プログラムのフローチャートである。 本実施形態におけるスロットマシンの入選役と各役の成立可能性及び配当について示したテーブルである。 本実施形態に係るサーバのサーバ制御処理プログラムのフローチャートである。 本実施形態におけるスロットマシンのダブルアップゲーム処理プログラムのフローチャートである。 ダブルアップゲーム実行時における下側画像表示パネルの表示態様の説明図(1)である。 ダブルアップゲーム実行時における下側画像表示パネルの表示態様の説明図(2)である。 ダブルアップゲーム実行時における下側画像表示パネルの表示態様の説明図(3)である。 本実施形態におけるスロットマシンの払出額選択処理プログラムのフローチャートである。 払出額選択処理実行時の下側画像表示パネルの表示態様に関する説明図(1)である。 本実施形態に係るスロットマシンにおけるフリーゲーム処理プログラムのフローチャートである。 払出額選択処理実行時の下側画像表示パネルの表示態様に関する説明図(2)である。
符号の説明
1 スロットマシン
6 下側画像表示パネル
21C コインカウンタ
21S リバータ
30 チケットプリンタ
41 メインCPU
66 ホッパー
96 第1選択肢表示部
97 第2選択肢表示部
100 サーバ
101 サーバCPU
103A JACKPOT累積額記憶領域
105 遊技システム

Claims (5)

  1. 遊技の対価を受け付ける受付手段と、
    入選役を抽選する抽選手段と、
    前記抽選手段の抽選結果に基づいて、配当額を払い出す払出手段と、
    を備える遊技機と、
    前記遊技機で受け付けた遊技の対価のうち、所定額を配当額として累積加算する複数の配当額累積手段と、
    前記複数の配当額累積手段に係る配当額の払出を行うか否かの抽選を行う累積配当抽選手段と、
    前記累積配当抽選手段の抽選結果に基づいて、前記複数の配当額累積手段に係る配当額の払出指示を行う払出指示手段と、
    を備えるサーバと、
    が双方向通信可能に接続される遊技システムであって、
    前記サーバは、
    前記累積配当抽選手段の抽選結果に基づいて、前記複数の配当額累積手段のうち一の配当額累積手段に累積された配当額が払い出された場合に、
    前記複数の配当額累積手段に累積された配当額を全てリセットするリセット手段を有することを特徴とする遊技システム。
  2. 請求項1に記載の遊技システムであって、
    前記遊技機は、
    前記抽選手段による抽選結果を表示する表示手段と、
    前記複数の配当額累積手段に累積加算される基準累積配当額と、所定の税率に基づき納税の義務が生じる要納税最低限度額未満の非課税限度額を限度として累積加算される特別該当額と、を配当額として記憶する記憶手段と、を有し、
    前記サーバにおける累積配当抽選手段の抽選結果に基づいて、前記記憶手段に記憶されている前記基準累積配当額を表示する第1表示部と、前記特別配当額を表示する第2表示部と、を前記表示手段に表示する表示制御手段と、
    前記第1表示部又は第2表示部の何れか一方の選択に基づいて、払出額を決定する選択手段と、
    を有することを特徴とする遊技システム。
  3. 請求項2に記載の遊技システムであって、
    前記表示制御手段は、
    前記サーバの累積配当抽選手段の抽選結果に基づく基準配当額が前記要納税最低限度額以上である場合には、当該基準累積配当額に対する納税が為された後の納税済配当額を前記第1表示部に表示することを特徴とする遊技システム。
  4. 請求項2又は3に記載の遊技システムであって、
    前記表示制御手段は、
    前記サーバの累積配当抽選手段の抽選結果に基づく基準累積配当額が前記要納税最低限度額以上である場合には、前記第1表示部に表示される基準累積配当額を、当該基準累積配当額に係る納税済配当額に置換することを特徴とする遊技システム。
  5. 請求項2乃至4に記載の遊技システムであって、
    前記選択手段により第1表示部が選択された場合に、遊技者に対して所定の利益を付与する利益付与手段を有することを特徴とする遊技システム。
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