JP2008048699A - 製麺機 - Google Patents

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Abstract

【課題】麺生地から脱気した良質な麺を、略均一長さで連続的に製造するおことが可能で、あり、しかも、麺生地をノズルから押し出すときの負荷を低減して麺質をより向上させることができ、かつ、機械への負担も少なくした製麺機を提供する。
【解決手段】上下流側スクリュの境界に配置されたスクリーン部及び前記ノズル部との間を前記ノズル部側に押し出される麺原料を脱気する真空吸引部と、前記スクリュを回転させるスクリュ駆動部の負荷電流を検出して、その回転速度を予め設定した規定値に制御するスクリュ駆動制御部と、を備える製麺機とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、スパゲッティやパスタ、そば、うどん等の麺を連続して製造可能とした製麺機に関する。
従来の製麺機では、バレル内部にスクリュコンベアの回転軸を配設し、同回転軸に原料を搬送しながら混練して麺生地を生成すると共に、前記スクリュコンベア終端となるバレルの一端に、生成された麺生地を外部へ押し出して麺状に成形するノズルが取り付けられていた。このような製麺機における麺性状や生産性の向上に関連して例えば以下のように技術のものが知られている。
特許公報1には、生地投入口に連通され第1スクリュウを有する気密保持層形成室と、気密保持層形成室の出口側に配置され複数の生地通過孔を有する中間仕切り板と、該中間仕切り板が生地入口側であり放射方向に延びた混練ピンを設けた第2スクリュウを有する脱気混練室と、該脱気混練室の出口側に配置された生地放出板と、さらに上記脱気混練室の上記中間仕切り板近傍に連通された脱気装置とを備えた麺生地用脱気混練装置が記載されている。
特許文献2には、麺生地を生成する混練室に押出用ノズルを取付けた抽出路の基端を連通連結し、前記混練室から抽出路にかけて正逆反転可能とした回転軸を架設するとともに、同回転軸の混練室側には軸線と垂直に突設した複数の混練翼を所定間隔ごとに設ける一方、抽出路側には螺旋状の搬送翼を設けたことを特徴とする製麺機が提案されている。
特開平6−54641号公報 特開2003−333980号公報
しかしながら、上記特許文献1や特許文献2を含む従来の製麺機では、製麺開始時又は機械を停止して再度製麺を開始したときに、動作中に比べて大きな負荷がかかることが分った(例えば、動作中の約1.5倍)。したがって、生地への負担が大きくなって、生地が発熱し、この熱によって麺長さや質にばらつきが生じるおそれがあり、さらには機械への負担も増加して、モータの過負荷による停止やノズル破損などを引き起こすことがあった。
また、上記特許文献1や特許文献2に記載の製麺機では、麺生地中に残存する気泡を脱気装置によって除去してグルテンの立体網目構造を麺生地中に形成され易くするものの、ノズルから押し出されるときに麺生地にかかる圧力がその押出中心軸からの距離によって異なって麺が均一に押出成形されにくい欠点があり、製麺された麺を食するときに食感や歯触りが微妙に異なるという問題があった。
特に、特許文献2のものでは、麺原料の混練を行う混練翼の形状と、麺生地の搬送及び押し出しを行う搬送翼との形状を違えることで混練室をコンパクトに形成するようにしているが、その供給部において麺原料が団塊状に凝集した場合には混練翼や搬送翼を駆動する駆動装置に負荷がかかり易くそのメンテナンスなどが煩雑になりやすいという課題もあった。
本発明は前記従来の課題を解決するためになされたもので、麺生地にか一定圧以上の力が加わらないようにして、生地、機械への負担を小さくすることのできる製麺機を提供することを目的としている。
(1)請求項1記載の本発明は、略円筒形状や箱型状に形成された装置本体内の上流側及び下流側に同軸配置された2段構成のスクリュを回転させてその上流側スクリュ上部の原料供給部から投入された麺原料を多数の小孔が穿設されたノズル部から押し出して麺に成形する製麺機であって、前記上下流側スクリュの境界に配置されたスクリーン部及び前記ノズル部との間を前記ノズル部側に押し出される麺原料を脱気する真空吸引部と、前記スクリュを回転させるスクリュ駆動部の負荷電流を検出して、その回転速度を予め設定した規定値に制御するスクリュ駆動制御部と、を設けたことを特徴とする。
(2)請求項2記載の本発明では、請求項1記載の製麺機において、前記ノズル部先端の円盤状押圧面に貫通して配置された前記小孔の流路長を前記円盤状押圧面の中心からの距離に対して漸近的に増減させるテーパ形成部を設けたことを特徴とする。
(3)請求項3記載の本発明では、請求項1又は2に記載の製麺機において、前記原料供給部が、その上部が開口したホッパー部と、前記ホッパー部の下部にそれぞれの回転軸が互いに上下方向又は水平方向に平行して設けられ団塊状に凝集した麺原料を解砕する複数の羽根体と、を備えていることを特徴とする。
(4)請求項4記載の本発明では、請求項1〜3のいずれか1項に記載の製麺機において、前記ノズル部から排出される麺状体の長さを検出する麺センサ部と、前記麺状体を所定長さで切断する麺カッター部と、切断された前記麺状体を走行する搬送ベルト上に整列させて配置する麺整列部と、を有することを特徴とする。
請求項1記載の本発明によれば、麺生地中に残存する気泡が除去されてグルテンの立体網目構造を麺生地中に形成した良質の麺を連続して製造することが可能となるとともに、設定した負荷以上の圧力がかかることがないため、生地や機械への負担がすくなく、生地の発熱を抑えて質の低下や麺長さの不ぞろいなどの不具合を防止することができる。
また、衝撃的な負荷がなくなり、加水幅が広がって硬い生地でも製麺可能となる。
請求項2記載の本発明によれば、真空吸引部によって気泡の除去された麺生地をノズルから押し出すときに麺生地にかかる圧力をより均一にすることができ、麺の長さの均一性をより向上させることができる。
請求項3記載の本発明によれば、さらに、麺原料の供給部において麺原料を団塊状に凝集させることなく麺原料を掻き落とすことが可能となり、スクリュに安定供給することができ、生産性に優れた製麺機とすることができる。
請求項4記載の本発明によれば、さらに、ノズル部から供給される麺状体を所定量ずつ切り分けた状態で自動搬送することでき、麺製造における生産性を向上させることができる。
本実施形態の製麺機は、略円筒形状や箱型状に形成された装置本体内の上流側及び下流側に同軸配置された2段構成のスクリュを回転させてその上流側スクリュ上部の原料供給部から投入された麺原料を多数の小孔が穿設されたノズル部から押し出して麺に成形する製麺機であって、前記上下流側スクリュの境界に配置されたスクリーン部及び前記ノズル部との間を前記ノズル部側に押し出される麺原料を脱気する真空吸引部と、前記スクリュを回転させるスクリュ駆動部の負荷電流を検出して、その回転速度を予め設定した規定値に制御するスクリュ駆動制御部とを設けたものである。
すなわち、麺生地の出方や詰まりを調整して、生地への余計な負担をなくすため、電流値をフィードバックし、設定された周波数にて多段階でスクリュの回転速度が変化させることができる。
これにより、機械を停止してその立ち上がりの際のばらつきや詰まりを改善するとともに、食感に優れた麺を常時安定した状態で製造することができる。
スクリュ駆動制御部は、装置本体のハウジング内に設けられたスクリュを回転させる電動モータなどのスクリュ駆動部の負荷電流を検出して、その回転速度を予め設定した規定値に制御するための制御装置である。
具体的には、5段変速などの複数段の変速機構を備えた構成とし、製麺時に1速〜5速までの予め設定された押し出し速度にて、製麺時の最大負荷電流値を監視しながら速度を変更して麺の押出しを行うのである。
例えば、立ち上がりから、1速→2速→3速→と変速させたときに過負荷を検知すると3速から1段落として2速とし、その後、2速→3速→4速→5速と上げていき、安定した押し出し速度で麺を押し出す。
このように、押出速度を制御することにより、麺生地や製麺機自体への負荷が軽減され、特に、麺生地が過負荷によって発熱して品質が低下したり、麺長さがばらついたりすることを防止できる。
また、低加水(23〜30%)の硬い麺生地を押し出す場合は、前述した品質の低下や麺長さのばらつきなどに加え、麺生地の焼けなどの問題も生じることがあったが、上述した構成によって、硬い生地であっても良質な麺に仕上げることが可能となっている。
ところで、製麺機は、スパゲッティ、そば、うどん等の麺類を製造するための押出式のものであり、その上流側スクリュが収納されるハウジング部分に投入される適度な水分を含んだ製麺用の原料は、ハウジング内に配置したスクリュによって漸次前方へ移動される。スクリュの翼は回転方向の一方に刃部を形成するとともに他方に断面を大きくした圧下部を形成させており、翼の刃部方向への正転時には刃部によって原料がチップ状に切断することもできる。
スクリーン部上流側となる混練ハウジング内で混練された原料は、連絡路からスクリーン部下流側の抽出ハウジングに供給される。抽出ハウジング内には下流側スクリュが設けられており、その回転により麺原料が圧縮されながらノズル部側に供給され、このノズル部に設けた多数の小孔から麺状製品が切り出される。こうして、麺生地を、混練ハウジングからスクリーン部を介して抽出ハウジング内に供給することで生地から麺状製品を自動的に得ることができ、生産性を向上させることができる。
このように、本実施形態では、上流側及び下流側スクリュを一体にした送り出し機構を同軸配置することにより、麺状製品を自動的に得ることができるとともに、装置を小型化することができる。
真空吸引部は、上下流側スクリュの境界に配置されたスクリーン部及びノズル部との間をノズル部側に押し出される麺原料である麺生地を脱気するための真空ポンプや排気系を備えた装置である。これによって、麺生地に空気が入るのを防止して、短時間で腰のある麺生地を生成することができる。しかも、抽出ハウジングとなる下流側スクリュの部分を重点的に吸引脱気するので、小さな駆動力で真空ポンプを動かすことができるとともに、製麺機内の脱気を効果的かつ速やかに行うことができる。
また、前記ノズル部先端の円盤状押圧面に貫通して配置された前記小孔の流路長を前記円盤状押圧面の中心からの距離に対して漸近的に増減させるテーパ形成部を設けることができる。
かかるテーパ形成部を設けることにより、気泡の除去された麺生地をノズルから押し出すときに麺生地にかかる圧力を均一に維持させることができ、食感や歯触りなどに優れたパスタやそばなどの麺を、略均一の長さで連続的かつ効果的に製造できる。
すなわち、この種の押出式製麺機のノズル部では、従来、単に筒状の小孔が穿設されていたに過ぎず、必要以上に圧力がかかる構造であることが多かったが、これでは、麺生地の移送速度の差や外的抵抗から、麺の長さにばらつきが出ることがあることから、本実施形態の製麺機では、小孔の流路長を円盤状押圧面の中心からの距離に対して漸近的に増減させるように配置したテーパ形成部をノズル部に設けることで、各小孔での圧力を均一にして、小孔通過の際の摩擦抵抗を調整して麺のばらつき抑えることができるようにしている。
また、本実施形態の製麺機は、前記原料供給部がその上部が開口したホッパー部と、前記ホッパー部の下部にそれぞれの回転軸が互いに上下方向又は水平方向に平行して設けられ団塊状に凝集した麺原料を解砕する複数の羽根体と、を備えるように構成することもできる。これによって、凝集して団塊状となった麺原料を効果的に掻き落としてほぐすことができるので、上流側スクリュを収納する混練ハウジング内への生地の投入量を均一にすることができるとともに、多加水、低加水の製麺条件下でも幅広く対応することができ、従来のように搬送コンベアなどで少量ずつ麺原料を供給することなく、一度に最大5kgの生地を投入しても、これを安定的に麺に成形できる。
こうして、その麺原料の供給部において麺原料が団塊状に凝集させることなくスクリュに安定供給することができ、生産性に優れた製麺機を提供することができる。
本実施形態の製麺機は,前記ノズル部から排出される麺状体の長さを検出する麺センサ部と、前記麺状体を所定長さで切断する麺カッター部と、切断された前記麺状体を走行する搬送ベルト上に整列させて配置する麺整列部と、を有するように構成することもできる。これによって、ノズル部から供給される麺状体を所定量ずつ切り分けた状態で自動搬送することでき、麺製造における生産性を向上させることができる。
麺センサ部は、ノズル部から排出される麺について、その先端部の動きを光学的又は機械的に測定するためのセンサである。
麺カッター部は、ノズル部先端に配置され排出される麺の基部を切断するためのカッター刃を備え、麺センサからの出力信号に基づいて駆動されるようになっている。
麺整列部は、所定長さに切断された麺が掛けられる棒状のアームをノズル部の前面側に片持ち支持されて有している。このアームが搬送コンベアの上流側から下流側に沿って往復移動され、その下流側終端でアーム先端を下方に押し下げることによってアームに掛けられた麺を搬送コンベア上に順次落下させるように配置される。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながらより具体的に説明する。図1は実施例の製麺機の斜視図、図2は同製麺機における抽出ハウジングの正面図、図3は同抽出ハウジングの側面図、図4は同製麺機における原料供給部の正面断面図及び側面断面図、図5は同製麺機における抽出ハウジングの断面図である。
図1〜図5において、10は実施例の製麺機、11は略円筒形状や箱型状に形成された装置本体、12は上流側及び下流側の装置本体11内に同軸配置されたスクリュ13、13aを保持する抽出ハウジングである。図2及び図3に示した14は上流側スクリュ13上部に設けられた原料供給部であり、上部にミキサー部40を配設し、その下部にホッパー部14aを配設している。なお、前記ミキサー部40については、図1では省略している。
また、15は装置本体11後部に設けられ、麺原料である生地を多数の小孔15aから押し出して外部に排出するためのノズル部、16は上下流側スクリュ13、13aの境界に配置されたスクリーン部、17はノズル部15とスクリーン部16の間をノズル部15側に押し出された麺原料を脱気するための排気口17aを備えた真空吸引部、19はノズル部15から押し出された所定量の麺を順次搬送するための搬送ベルト19aを備えた搬送コンベア、20はノズル部15から排出される麺状体の長さを検出するための麺センサ部である。
また、21は前記ノズル部15の先端部に取付けられ、麺状体を所定長さで切断する麺カッター部であり、ノズル先端面に沿って回転自在に配置した2枚刃のカッター21aを連結軸21cを介してモータ21bに連動連結している。21dはノズル部15の先端にノブ21eの締め付けにより取付けられる枠部、21fはモータ21bを支持するモータ支持ケースである。なお、このモータ支持ケース21fと前記枠部21dとは、麺状体を通過させる間隙をあけて配設された数の連結ロッド21gにより連結されている(図3、図10を参照)。
また、22は麺状体をその前後方向に往復移動するアーム22aを介して搬送ベルト19a上に整列配置するための麺整列部、23は図示しない電動モータなどのスクリュ駆動部の負荷電流を検出してその回転速度を予め設定した規定値に制御するためのスクリュ駆動制御部である。
このスクリュ駆動制御部23により、本実施例に係る製麺機10では、麺生地の押し出し速度を、複数段に変速することができ(例えば5段変速)、予め設定された複数の押し出し速度にて、製麺時の最大負荷電流値を関ししながら速度を変更して麺の押出しを行うようにしている。したがって、麺の押し出し中に過負荷を検知すると減速制御したりして、常に安定した押し出し速度で麺を押し出すことができる。
このように、押出速度を制御することにより、麺生地やスクリュ駆動部の電動モータやノズル部15などへの負荷を低減して、麺生地であれば、過負荷によって発熱して品質が低下したり、麺長さがばらついたりすることを防止でき、電動モータであれば過負荷停止を、ノズル部15であればその破損を防止することができる。
図4に示すように、原料供給部14における上部開口を有する前記ホッパー部14aの下部には、それぞれの回転軸が互いに上下方向又は水平方向に平行して設けられ、団塊状に凝集した麺原料を解砕するための羽根体14b、14c、14dを備えており、その底部が上流側スクリュ13の上部に連通するように配置されている。また、かかる羽根体14b、14c、14dにより、例えば側壁にこびりついた原材料も効果的に掻き落とすことができ、原材料の解砕を円滑に行えるようになっている。
上下方向に間隔を有して配置される攪拌羽根14bと攪拌羽根14c、14dは互いに交差して回転するとともに、同一水平面上に平行配置される攪拌羽根14cと攪拌羽根14dとは逆回転するようになっている。こうして、それぞれの翼上に凝集付着した麺原料を互いにそぎ落とすことができるため、多加水の状態でも麺生地を安定して抽出ハウジング12に供給することができる。
抽出ハウジング12は、図5に示すように、その内部に同軸配置された上下流側スクリュ13、13aを備えており、その境界に両者を区画するための網目状や格子状などに形成されたスクリーン部16が配置される。そしてこのスクリーン部16及びノズル部15との間を吸引脱気するための真空ポンプに連通する排気口17aを有した真空吸引部17が設けられている。
図6は、製麺機10のノズル部15の断面図を示しており、図6に示すように、このノズル部15は、ノズル部先端の円盤状押圧面に貫通して配置された小孔15aの流路長をノズル部先端の円盤状押圧面の中心距離に対して漸近的に増加させるようにテーパ形成部18が形成され、麺生地をノズル部15から押し出すときに麺生地にかかる圧力による負荷がそれぞれ均一化されるようにしている。
なお、テーパ形成部18は、小孔15aはその直径が約0.5〜2mmであり、円盤状押圧面の中心位置近傍における流路長が約2〜5mm、最円周側での流路長が約5〜10mmとなるように設定されている。
図7〜図9は製麺機10に適用されるノズル部の変容例を示す説明図である。図7(a)、(b)のノズル部の正面図及び裏面図に示すように、変容例のノズル部30は、麺生地を通過させるための小孔31が円盤状ノズル部の中心から同一円周上に等間隔に配置された8個の小円32内に配置される。そして、図8及び図9に示すように、これらの小孔31は、ノズル部30の裏面側から各小円32に挿入される傾斜円柱状チップ33によって、全体的にテーパ形成部が形成される。すなわち、円柱の上部を斜めに切断したような形状を有する傾斜円柱状チップ33には、各小孔31が略等間隔に多数穿設され、これら小孔31の貫通長さがノズル部中心軸に対して比例的に増加するように配置して、テーパ形成部が容易かつ確実に設定できるようになっている。
ノズル部15から麺状体となって押し出された麺生地は、その先端が麺センサ20によって感知されて所定長さとなったときに、一食分の麺状体Mが麺カッター部21によって切断される。切断された麺状体Mは、図10に示すように麺整列部22のアーム22aに掛けられたまま搬送ベルト19a上を移動してその所定のスパン距離を移動して、アーム22aの先端を下方に傾けることで、麺状体を搬送コンベア上に落下させることができる。なお、アーム22aはこの後、上流側位置に復帰移動して、次の麺状体Mを受け取るようになっている。
そして、麺状体Mのノズル押出、切断、搬送に至る一連の制御が制御装置であるスクリュ駆動制御部23を介して行えるようになっている。また、制御装置によって、スクリュを回転させるスクリュ駆動部の負荷電流を検出して、その回転速度を予め設定した規定値に制御することで、麺生地への余計な負担を軽減するとともに、スクリュ駆動部の電流値などをフィードバックして設定された周波数にて多段階でスクリュの回転速度を変化させることで、始動立ち上がりの際の動力ばらつきや詰まりなどを改善することもできる。
以上説明したように、本発明の製麺機は、ノズル部側に押し出される麺原料を脱気するとともに、ノズル部に貫通配置された小孔の流路長を円盤状押圧面の中心からの距離に対して漸近的に増減させることによって気泡の除去された麺生地がノズルから押し出されるときにかかる圧力を均一にして、食感に優れた麺を略均一の長さに効果的に製造できるようにしたことを要旨とするものである。これに該当するものは本発明の権利範囲である。例えば、本実施形態ではテーパ形成部を傾斜円柱状チップを装着することで形成したが、中心部からの厚みの異なる円盤に貫通孔を形成することで実現することもできる。また、小孔の流路長さが中心軸側ほど長くなるような逆テーパ状に形成するようにしてもよい。
実施例の製麺機の斜視図である。 同製麺機の抽出ハウジングの正面図である。 同抽出ハウジングの側面図である。 同製麺機の原料供給部の説明図である。 同製麺機の抽出ハウジングの断面図である。 同製麺機のノズル部の断面図である。 ノズル部の変容例を示す説明図である。 ノズル部の変容例を示す分解斜視図である。 ノズル部の変容例を示す断面図である。 麺整列部の動作を示す説明図である。
符号の説明
10 製麺機
11 装置本体
12 抽出ハウジング
13 上流側スクリュ
13a 下流側スクリュ
14 原料供給部
14a ホッパー部
14b〜14d 羽根体
15 ノズル部
15a 小孔
16 スクリーン部
17 真空吸引部
17a 排気口
18 テーパ形成部
19 搬送コンベア
19a 搬送ベルト
20 麺センサ部
21 麺カッター部
22 麺整列部
22a アーム
23 スクリュ駆動制御部
30 変容例のノズル部
31 小孔
32 小円
33 傾斜円柱状チップ

Claims (4)

  1. 略円筒形状や箱型状に形成された装置本体内の上流側及び下流側に同軸配置された2段構成のスクリュを回転させてその上流側スクリュ上部の原料供給部から投入された麺原料を多数の小孔が穿設されたノズル部から押し出して麺に成形する製麺機であって、
    前記上下流側スクリュの境界に配置されたスクリーン部及び前記ノズル部との間を前記ノズル部側に押し出される麺原料を脱気する真空吸引部と、
    前記スクリュを回転させるスクリュ駆動部の負荷電流を検出して、その回転速度を予め設定した規定値に制御するスクリュ駆動制御部と、
    を設けたことを特徴とする製麺機。
  2. 前記ノズル部先端の円盤状押圧面に貫通して配置された前記小孔の流路長を前記円盤状押圧面の中心からの距離に対して漸近的に増減させるテーパ形成部を設けたことを特徴とする請求項1記載の製麺機。
  3. 前記原料供給部が、その上部が開口したホッパー部と、前記ホッパー部の下部にそれぞれの回転軸が互いに上下方向又は水平方向に平行して設けられ団塊状に凝集した麺原料を解砕する複数の羽根体と、を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の製麺機。
  4. 前記ノズル部から排出される麺状体の長さを検出する麺センサ部と、前記麺状体を所定長さで切断する麺カッター部と、切断された前記麺状体を走行する搬送ベルト上に整列させて配置する麺整列部と、を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の製麺機。
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