JP2008046390A - 反射防止層を有する眼鏡レンズおよび眼鏡レンズの製造方法 - Google Patents

反射防止層を有する眼鏡レンズおよび眼鏡レンズの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】反射防止層を有し、耐衝撃性に優れ、生産性のよい眼鏡レンズおよび眼鏡レンズの製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の眼鏡レンズは、物体側表面および眼球側表面を有するプラスチック製のレンズ基材と、前記物体側表面上に形成される物体側反射防止層と、前記眼球側表面上に形成される眼球側反射防止層とを有し、前記物体側反射防止層は、無機系組成物によって構成され、前記眼球側反射防止層は、有機系組成物によって構成される。
【選択図】なし

Description

本発明は、反射防止層を有する眼鏡レンズおよび眼鏡レンズの製造方法に関する。
プラスチックレンズは、ガラスレンズに比べて軽量であり、成形性、加工性、染色性などに優れ、割れにくく安全性が高いため、眼鏡レンズ分野において急速に普及し、その大部分を占めている。しかし、プラスチックレンズはガラスレンズに比べて傷つき易いため、一般に、プラスチックレンズの表面にハードコート層を形成し、表面硬度を向上させている。また、表面反射を防止する目的でハードコート層上に反射防止層を設けたり、さらに表面の撥水撥油性能を向上させる目的で、反射防止層上にフッ素を含有する有機ケイ素化合物からなる防汚層を形成することが多い。
ここで、反射防止層は、無機系の反射防止層と有機系の反射防止層とに大別される。
無機系の反射防止層は、一般に、真空蒸着法やスパッタリング法などにより形成することができる。このため、一度に多数のレンズ上に反射防止層を形成することが可能である。たとえば、特許文献1には、複合酸化物微粒子と重合可能な有機シラン化合物とを有するコーティング層を用いることで、無機系の反射防止層とコーティング層との密着性を向上した眼鏡レンズが開示されている。
一方、有機系の反射防止層は、ディッピング法、スピンコーティング法、スプレー法、フロー法などの方法により形成される。たとえば、特許文献2には、複合酸化物微粒子と重合可能な有機シラン化合物とを有するコーティング層を用いることで、コーティング層上に形成された有機系の反射防止層の変質を防ぐことができ、耐候性と耐光性に優れるプラスチックレンズが開示されている。
特開2006−97032号公報 特開2006−146131号公報
しかし、特許文献1に示されるような無機系の反射防止層は、真空蒸着法やスパッタリング法などによって一度に多数のレンズ上に反射防止層を形成することができ、生産性に優れるが、硬度が高く柔軟性に欠けるため衝撃に弱いという欠点がある。
一方、特許文献2に示されるような有機系の反射防止層を有する眼鏡レンズは、有機系の材料が有する高い柔軟性によって良好な耐衝撃性を示すものの、無機系の反射防止層のように、一度に多数のレンズ上に反射防止層を形成することができず、生産性に劣る。
本発明の目的は、反射防止層を有し、耐衝撃性に優れ、生産性のよい眼鏡レンズおよび眼鏡レンズの製造方法を提供することである。
本発明の眼鏡レンズは、プラスチック製のレンズ基材と、前記レンズ基材の物体側表面上に形成される物体側反射防止層と、前記レンズ基材の眼球側表面上に形成される眼球側反射防止層とを有する眼鏡レンズであって、前記物体側反射防止層は、無機系組成物によって構成され、前記眼球側反射防止層は、有機系組成物によって構成されることを特徴とする。
本発明によれば、眼鏡レンズは、物体側反射防止層が無機系組成物によって構成され、
眼球側反射防止層が有機系組成物によって構成されるので、物体側および眼球側の反射防止層が両方とも無機系組成物によって構成される眼鏡レンズよりも衝撃に強く、物体側および眼球側の反射防止層が両方とも有機系組成物によって構成される眼鏡レンズよりも生産性に優れる。
反射防止層を有する眼鏡レンズにおいては、一般に、眼球側反射防止層のほうが物体側反射防止層よりも衝撃に弱い。このため、外部から眼鏡レンズに衝撃が加えられると、物体側反射防止層よりも眼球側反射防止層に先にクラックが入ることが多い。したがって、比較的衝撃に弱い眼球側反射防止層を、衝撃に強い有機系組成物で形成することにより、効果的に眼鏡レンズの耐衝撃性を向上することができる。
なお、有機系組成物とは、主に有機化合物を含む組成物である。有機化合物とは、分子中に少なくともC−C結合、あるいはSi−C結合を有する物質をいうが、無機化合物と三次元的に絡み合ったハイブリッド材料のような構造のものであってもよい。
一方、物体側反射防止層は、比較的衝撃に強いので、衝撃に弱い無機系組成物で物体側反射防止層を形成しても、眼鏡レンズの耐衝撃性を大きく低下させることにはならない。
本発明の眼鏡レンズにおいて、前記物体側反射防止層を構成する無機系組成物は、蒸着により形成されることが好ましい。
本発明によれば、真空蒸着法やスパッタリング法などのいわゆる蒸着によって、一度に多数のレンズ上に物体側反射防止層を形成することが可能なので、眼鏡レンズの生産性を向上することができる。
また、物体側反射防止層は、無機系組成物によって構成されるが、反射防止層として使用される無機系組成物は、反射防止層として使用される有機系組成物と比べて種類が少ない。このため、たとえば、レンズ基材の物体側表面のみに反射防止層を形成した状態で、レンズ基材をストックする場合、在庫管理が容易である。
なお、無機系組成物とは、無機化合物を含む組成物である。無機化合物としては、SiO、SiO、Si、TiO、ZrO、Al、MgF、Ta、Nbなどが用いられる。
本発明の眼鏡レンズにおいて、前記物体側表面は、光軸に対して回転対称であることが好ましい。
本発明によれば、物体側表面が光軸に対して回転対称であるから、形状が単純で製造が容易である。また、レンズ面として使用される回転対称形状は、レンズ面として使用される他の非球面形状などと比べて種類が少ない。このため、たとえば、眼鏡レンズの物体側表面を回転対称に形成した状態で、レンズ基材をストックする場合、在庫管理が容易である。
本発明の眼鏡レンズにおいて、前記眼球側表面は、非球面であることが好ましい。
本発明によれば、累進屈折レンズのように、眼球側表面が非球面であって、耐衝撃性に優れた薄型眼鏡レンズを提供できる。
本発明の眼鏡レンズにおいて、前記眼球側反射防止層が、内部空洞を有するシリカ系微粒子と、R SiX3−n(式中、Rは、重合可能な反応基を有する有機基であり、Rは炭素数1〜6の炭化水素基であり、Xは加水分解性基であり、nは0または1である)で示される有機ケイ素化合物とを含んだコーティング組成物から形成されることが好ましい。
本発明によれば、シリカ系微粒子は、内部空洞を有するので、シリカよりも屈折率の低い気体、溶媒などを包含することができる。これにより、内部空洞を有するシリカ系微粒子(以下、「中空シリカ系微粒子」ともいう)は、内部空洞を有しないシリカ系微粒子よりも屈折率が低くなり、眼球側反射防止層の屈折率が低くなる。眼球側反射防止層の屈折
率を低くすることで、レンズ基材との屈折率の差が大きくなり、反射防止機能を向上させることができる。
本発明の眼鏡レンズの製造方法は、プラスチック製のレンズ基材と、前記レンズ基材の物体側表面上に形成される物体側反射防止層と、前記レンズ基材の眼球側表面上に形成される眼球側反射防止層とを有する眼鏡レンズの製造方法であって、前記プラスチック製のレンズ基材の前記物体側表面を形成する物体側表面形成工程と、前記物体側表面形成工程後、前記物体側表面上に無機系組成物によって構成される前記物体側反射防止層を蒸着により形成する物体側反射防止層形成工程と、前記物体側反射防止層形成工程後、前記レンズ基材の前記眼球側表面を切削及び研磨により形成する眼球側表面形成工程と、前記眼球側表面形成工程後、前記眼球側表面上に有機系組成物を塗布及び硬化させることによって前記眼球側反射防止層を形成する眼球側反射防止層形成工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、眼球側表面の加工に先んじて、物体側表面形成工程と、物体側反射防止層形成工程とが実施される。ここで、上述のように、反射防止層として使用される無機系組成物およびレンズ面として使用される回転対称形状は、種類が少ないので、回転対称に形成した物体側表面に、無機系組成物によって構成される物体側反射防止層を形成したレンズ基材は、少品種となり在庫管理が容易である。そして、このような状態のレンズをストックすれば、需要に応じて、ストックされたレンズ基材に対し、眼球側表面形成工程と、眼球側反射防止層形成工程とを実施することができる。したがって、両レンズ面に対する形状加工および反射防止層の形成を一度に行う場合と比べ、眼鏡レンズの製造時間を大幅に短縮することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳述する。
本実施形態の眼鏡レンズは、物体側表面および眼球側表面を有する透明なプラスチック製のレンズ基材と、この物体側表面および眼球側表面の上面に形成されたプライマー層と、このプライマー層の上面に形成されたハードコート層と、このハードコート層の上面に形成された反射防止層である物体側反射防止層および眼球側反射防止層と、これら反射防止層の上面に形成された防汚層とを備えている。
以下、レンズ基材、プライマー層、ハードコート層、物体側反射防止層、眼球側反射防止層および防汚層について説明する。
(1.レンズ基材)
レンズ基材は、プラスチック製であればよく、特に限定されないが、屈折率が1.6以上の透明な素材を使用することが好ましい。
たとえば、イソシアネート基またはイソチオシアネート基を持つ化合物と、メルカプト基を持つ化合物を反応させることによって製造されるポリチオウレタン系プラスチック、エピスルフィド基を持つ化合物を含む原料モノマーを、重合硬化して製造される、エピスルフィド系プラスチックを基材の素材として使用することができる。
ポリチオウレタン系プラスチックの主成分となるイソシアナート基またはイソチオシアナート基を持つ化合物としては、公知の化合物が何ら制限なく使用できる。
イソシアナート基を持つ化合物の具体例としては、エチレンジイソシアナート、トリメチレンジイソシアナート、2,4,4−トリメチルヘキサンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、m−キシリレンジイソシアナートなどが挙げられる。
また、メルカプト基を持つ化合物としても、公知の物を用いることができる。たとえば、1,2−エタンジチオール、1,6−ヘキサンジチオール、1,1−シクロヘキサンジチオールなどの脂肪族ポリチオール、1,2−ジメルカプトベンゼン、1,2,3−トリ
ス(メルカプトメチル)ベンゼンなどの芳香族ポリチオールが挙げられる。また、プラスチックレンズの高屈折率化のためには、メルカプト基以外にも、硫黄原子を含むポリチオールがより好ましく用いられ、その具体例としては、1,2−ビス(メルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,2,3−トリス(メルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,2−ビス((2−メルカプトエチル)チオ)−3−メルカプトプロパンなどが挙げられる。
また、エピスルフィド系プラスチックの原料モノマーとして用いられる、エピスルフィド基を持つ化合物の具体例としては、公知のエピスルフィド基を持つ化合物が何ら制限なく使用できる。既存のエポキシ化合物のエポキシ基の一部あるいは全部の酸素を硫黄で置き換えることによって得られるエピスルフィド化合物が挙げられる。また、プラスチックレンズの高屈折率化のためには、エピスルフィド基以外にも硫黄原子を含有する化合物がより好ましい。具体例としては、1,2−ビス(β−エピチオプロピルチオ)エタン、ビス−(β−エピチオプロピル)スルフィド、1,4−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)ベンゼン、2,5−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)−1,4−ジチアン、ビス−(β−エピチオプロピル)ジスルフィドなどが挙げられる。
本発明における基材の重合方法としては、特に限定される物ではなく、一般に基材の製造に用いられている重合方法が、何ら制限なく使用される。
このようなレンズ基材は、物体側表面および眼球側表面を有し、物体側表面は光軸に対して回転対称に、眼球側表面は非球面に形成される。
(2.プライマー層)
プライマー層は、レンズ基材表面に形成される。プライマー層は、レンズ基材と後述するハードコート層双方の界面に存在して、レンズ基材とハードコート層双方への密着性を両立する性質を有し、レンズ基材上の層構造の耐久性を向上させる役割を担う。加えて、プライマー層は、外部からの衝撃吸収層としての性質も併せ持ち、眼鏡レンズの耐衝撃性を向上させる。
このようなプライマー層は、たとえば、極性基を有する有機樹脂ポリマーや酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化ケイ素などの金属酸化物微粒子を含んでいてもよい。
極性基を有する有機樹脂ポリマーとしては、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹脂などの各種樹脂を使用することが可能である。この内、硫黄原子を含むレンズ基板に対する密着性とフィラーとなる金属酸化物微粒子の分散性の点から、ポリエステル樹脂を好ましく用いることができる。
ポリエステル樹脂では、樹脂中のエステル結合および側鎖に付いたヒドロキシル基やエポキシ基が基材(プラスチック眼鏡レンズの表面分子)と相互作用を生じ易く、高い密着性を発現する。一方、ポリエステル樹脂のpHは弱酸性を示す場合が多く、フィラーとなる金属酸化物微粒子が安定に存在できるpHと合致する場合が多い。よってプライマー樹脂中に金属酸化物微粒子が局在化せずに均質に分散した状態となり、プライマー層の架橋密度を安定化もしくは向上させ、耐水性および耐光性が向上する。
(3.ハードコート層)
ハードコート層は、レンズ基材表面に形成されたプライマー層上に形成され、眼鏡レンズの耐擦傷性を向上させる。
ハードコート層の形成に用いられる組成物は特に限定されず、公知のものを用いることができる。たとえば、R SiX3−nで示される有機ケイ素化合物(式中、Rは、重合可能な反応基を有する有機基であり、Rは炭素数1〜6の炭化水素基であり、Xは加水分解性基であり、nは0または1である)をバインダー剤として、ルチル型の
結晶構造を有する酸化チタンを含有する金属酸化物微粒子が分散しているものを使用することができる。
有機ケイ素化合物の化学式中、Rは、重合可能な反応基を有する有機基であり、炭素数は1〜6である。Rはビニル基、アリル基、アクリル基、メタクリル基、1−メチルビニル基、エポキシ基、メルカプト基、シアノ基、イソシアノ基、アミノ基などの重合可能な反応基を有する。また、Xは、加水分解可能な官能基であり、たとえば、メトキシ基、エトキシ基、メトキシエトキシ基などのアルコキシ基、クロロ基、ブロモ基などのハロゲン基、アシルオキシ基などがあげられる。
は、炭素数1〜6の一価炭化水素基を表すが、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基などのアルキル基、フェニル基などを例示することができる。良好な耐擦傷性を得るには、メチル基が好ましい。
有機ケイ素化合物としては、たとえば、ビニルトリアルコキシシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリ(β−メトキシ−エトキシ)シラン、アリルトリアルコキシシラン、アクリルオキシプロピルトリアルコキシシラン、メタクリルオキシプロピルトリアルコキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリアルコキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)−エチルトリアルコキシシラン、メルカプトプロピルトリアルコキシシラン、γ−アミノプロピルトリアルコキシシランなどがあげられる。有機ケイ素化合物は、2種類以上を混合して用いてもよい。
金属酸化物微粒子は、酸化チタンのみを含有するものであってもよく、酸化チタンと他の金属酸化物とを含有するものであってもよい。たとえば、酸化チタンと、Si、Al、Sn、Sb、Ta、Ce、La、Fe、Zn、W、Zr、Inなどの金属の酸化物を混合して使用してもよい。さらに、金属酸化物微粒子は、酸化チタンと他の金属酸化物との複合微粒子であってもよい。複合微粒子を使用する場合には、たとえば、Si、Al、Sn、Sb、Ta、Ce、La、Fe、Zn、W、Zr、Inなどの金属の酸化物と、酸化チタンとが複合したものを使用すればよい。
さらに、ハードコート層は、多官能性エポキシ化合物を含有してもよい。多官能性エポキシ化合物は、レンズ基板に対するハードコート層の密着性を向上させるとともに、ハードコート層の耐水性を向上させることができる。
さらに、ハードコート層には必要に応じて、過塩素酸マグネシウムなどの硬化触媒を添加することもできる。
(4.反射防止層)
反射防止層は、物体側表面上に形成される物体側反射防止層と、眼球側表面上に形成される眼球側反射防止層とから構成される。
(4−1.物体側反射防止層)
物体側反射防止層は、無機系組成物により構成される単層または多層の反射防止層であり、これにより光線反射率の低減、光線透過率の向上が図られる。無機系組成物を構成する無機物質としては、SiO、SiO、Si、TiO、ZrO、Al、MgF、Ta、Nbなどを用いることができる。
このような物体側反射防止層は、蒸着により形成されることが好ましい。たとえば、真空蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法などを用いてハードコート層上に形成することができる。特に、真空蒸着法により形成することが好ましい。蒸着により物体側反射防止層を形成する場合、無機系組成物を構成する無機物質としては、蒸着温度を低くすることができるZrO、SiO、TiOが好ましく使用できる。
なお、ハードコート層上に低屈折率の反射防止層を形成するためには、ハードコート層表面に前処理を行うことが好ましい。前処理としては、表面研磨、紫外線−オゾン洗浄、
プラズマ処理などによりハードコート層表面を親水化(接触角θ=60°以下)する方法などが有効である。
(4−2.眼球側反射防止層)
眼球側反射防止層は、有機系組成物により構成される反射防止層であって、単層の有機層で構成される。
眼球側反射防止層は、以下の(A)成分、(B)成分を含有する。
(A)一般式:R SiX3−n(式中、Rは、重合可能な反応基を有する有機基であり、Rは炭素数1〜6の炭化水素基であり、Xは加水分解性基であり、nは0または1である)で示される有機ケイ素化合物
(B)内部空洞を有するシリカ系微粒子
ここで、(A)成分は、前記したハードコート層形成に用いられる有機ケイ素化合物と同じ化合物である。機能としても同様であり、最終的に眼球側反射防止層における(B)成分のシリカ系微粒子のバインダー剤として働く。
(B)成分として、内部空洞を有するシリカ系微粒子を用いるのは、内部空洞内にシリカよりも屈折率が低い気体または溶媒が包含されることによって、空洞のないシリカ系微粒子に比べてより屈折率が低減し、眼球側反射防止層の低屈折率化が達成されるからである。中空シリカ系微粒子は、特開2001−233611号公報に記載されている方法などで製造することができるが、本発明では、平均粒径が1〜150nmの範囲にあり、かつ屈折率が1.16〜1.39の範囲にあるものを使用することが望ましい。粒子の平均粒径が1nm未満になると、粒子内部の空隙率が小さくなって、所望の低屈折率が得られなくなる。また、平均粒径が150nmを超えると、有機層のヘイズが増加するので好ましくない。なお、好ましい平均粒径は、以下の式で計算することができる。
平均粒径=(設計波長(nm)/眼球側反射防止層屈折率)×1/4
なお、平均粒径1〜150nm、屈折率1.16〜1.39の中空シリカ系微粒子を含む分散ゾルが市販されている(たとえば、触媒化成工業(株)製、スルーリア、およびレキューム)。
眼球側反射防止層には、上記(A)成分、(B)成分の他に、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹脂などの樹脂や、これらの樹脂の原料となるメタアクリレート類、アクリレート類、エポキシ類、ビニル類などの各種モノマーを添加することが可能である。
さらに、これらの成分以外に、必要に応じて、硬化触媒、界面活性剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、ヒンダートアミン、ヒンダートフェノールなどの光安定剤、分散染料、油溶染料、蛍光染料、顔料などを添加し、耐光性、塗布性の向上を図ってもよい。
このような眼球側反射防止層は、湿式法によりハードコート層上に低屈折率の有機層として好適に形成することができる。
湿式法による低屈折率の反射防止層の形成方法としては、ディッピング法、スピンコーティング法、スプレー法、フロー法などの公知の方法を用いることができる。これらの形成方法のうちで、プラスチックレンズのような曲面形状に厚さが50〜150nmの有機層をムラなく形成することを考慮すると、ディッピング法、またはスピンコーティング法が好ましい。なお、ハードコート層上に低屈折率の反射防止層を形成するためには、ハードコート層表面に前処理を行うことが好ましい。
(5.防汚層)
反射防止層上に形成される防汚層は、水滴をはじくための撥水層である。撥水層を形成するための撥水剤としては、フッ素系撥水剤が好適に用いられる。
このような本実施形態の眼鏡レンズは、眼球側反射防止層が有機系組成物により構成されるので良好な耐衝撃性を有するとともに、蒸着により無機系組成物を積層して物体側反射防止層を形成するので生産性がよい。
また、物体側表面が光軸に対し回転対称であり、物体側反射防止層が無機系組成物により構成されるので、物体側表面の加工後のレンズ基材の種類が少なく、在庫管理が容易である。
本実施形態の眼鏡レンズの製造方法は、物体側表面を光軸に対して回転対称に形成する物体側表面形成工程と、当該面上に無機系組成物によって構成される物体側反射防止層を形成する物体側反射防止層形成工程と、この工程の後、眼球側表面を所定の非球面に形成する眼球側表面形成工程と、当該面上に有機系組成物によって構成される眼球側反射防止層を形成する眼球側反射防止層形成工程とを備える。
物体側表面形成工程は、ガラスモールドを利用してレンズ基材の形成と同時に行うことができる。二枚のガラスモールドを向き合わせて、これらを粘着テープなどで所望の間隔をあけて保持し、キャビティを形成する。このキャビティ内にレンズ基材の原料となる樹脂を注入し、熱もしくは光などのエネルギーを加えて硬化させる。硬化後、ガラスモールドを剥離しレンズ基材が得られる。この時、物体側表面は、ガラスモールド面の転写によって回転対称に形成される。
物体側反射防止層形成工程は、上述のようにして行われる。
眼球側表面形成工程は、眼球側表面を所定の非球面に形成することができるものであれば特に限定されないが、たとえば、加工機を用いて眼球側表面をほぼ所望の形状となるように荒削りした後、砂掛け加工と研磨加工を施し、レンズの光学面を精密に仕上げる方法など、切削及び研磨による加工方法が適用できる。
眼球側反射防止層形成工程は、上述のようにして行われる。
このような本実施形態の眼鏡レンズの製造方法によれば、眼球側の加工に先んじて、物体側表面の加工が行われるので、回転対称に形成した物体側表面に無機系組成物によって構成される物体側反射防止層を形成したレンズ基材を、小品種のストックとして容易に在庫管理することができ、このストックされたレンズ基材に対して、需要に応じて、眼球側表面の加工を行うことで完成品の眼鏡レンズを得ることができる。物体側表面が光軸に対して回転対称である場合、形状が単純で製造が容易である。また、レンズ面として使用される回転対称形状は、レンズ面として使用される他の非球面形状などと比べて種類が少ない。このため、たとえば、眼鏡レンズの物体側表面を回転対称に形成した状態で、レンズ基材をストックする場合、在庫管理が容易である。したがって、両レンズ面に対する加工を一度に行う場合と比べ、眼鏡レンズの製造時間を大幅に短縮することができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれるものである。
次に、実施例および比較例をあげて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例および比較例の記載内容に何ら制限されるものではない。
[実施例1]
(1)物体側表面へのプライマー層の形成
ステンレス製容器内に、メチルアルコール220g、水91.8g、プロピレングリコールモノメチルエーテル31.5gを投入し、十分に攪拌したのち、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ケイ素を主体とする複合微粒子ゾル(アナターゼ型結晶構造、メタノール分散、全固形分濃度20重量%、触媒化成工業(株)製、商品名オプトレイク1120
Z 8RU―25・G)78.8gを加え撹拌混合した。次いで水性ポリエステル(固形分濃度25重量%、高松油脂(株)製、商品名A−160P)77gを加えて攪拌混合した後、さらにシリコーン系界面活性剤(日本ユニカー(株)製、商品名L−7604)0.1gを加えて2時間撹拌し、プライマー層形成用コーティング組成物を得た。
このコーティング組成物を、物体側表面が予め回転対称に形成された、屈折率1.67のプラスチックレンズ基材(セイコーエプソン(株)製、商品名セイコーエプソンソブリン(SSV))に浸漬法(引き上げ速度20cm/分)で塗布した。塗布後のレンズ基材を80℃で20分間加熱硬化処理した。このようにして得られたプライマー層は、厚さ0.5μ、屈折率1.67であった。
(2)物体側表面へのハードコート層の形成
ステンレス製容器内にブチルセロソルブ62.5gを取り、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン67.1gを加えて十分攪拌した後、0.1モル/リットル塩酸30.7gを攪拌しながら滴下し、さらに4時間攪拌した後、一昼夜熟成させてシラン加水分解物を得た。このシラン加水分解物中に酸化チタン、酸化スズ、酸化ケイ素を主体とする複合微粒子ゾル(ルチル型結晶構造、メタノール分散、触媒化成工業(株)製;商品名オプトレイク1120Z 8RU―25、A17)325g、グリセロールジグリシジルエーテル(ナガセ化成(株)製、商品名デナコールEX−313)12.5gを添加した後、鉄(III)アセチルアセトナート1.36g、シリコーン系界面活性剤(日本ユニカー(株)製;商品名L−7001)0.15g、フェノール系酸化防止剤(川口化学工業(株)製、商品名アンテージクリスタル)0.63gを添加して4時間攪拌し、さらに一昼夜熟成させ、ハードコート層形成用コーティング組成物を得た。
このコーティング組成物を、(1)でプライマー層を形成したレンズ基材に浸漬法(引き上げ速度35cm/分)で塗布した。塗布後のレンズ基材を80℃で30分、125℃で180分の順で加熱硬化処理した。このようにして得られたハードコート層は、厚さ2.0μ、屈折率1.67であった。
(3)物体側反射防止層の形成
(2)で形成したハードコート層の表面にプラズマ処理(アルゴンプラズマ400W×60秒)を行なった後、基板から大気にむかって順に、SiO2、ZrO2、SiO2、ZrO2、SiO2の5層からなる反射防止層を真空蒸着法(真空器械工業(株)製;BMC−1000)にて形成した。各層の光学的膜厚は、最初のSiO2層、次のZrO2とSiO2層および次のZrO2層、最上層のSiO2層がそれぞれλ/4となる様に形成した。第1層は0.083λの光学膜厚を有するSiO層、第2層は0.17λの光学膜厚を有するZrO層、第3層は0.075λの光学膜厚を有するSiO層、第4層は0.195λの光学膜厚を有するZrO層、第5層は0.025λの光学膜厚を有するSiO層であった。なお、設計波長λは520nmとした。
(4)物体側表面への防汚層の形成
分子量2500のフッ素シラン化合物(信越化学工業(株)製、商品名KY−130)と、分子量497.5のフッ素シラン化合物(信越化学工業(株)製、商品名KP−801)をフッ素系溶剤(住友スリーエム(株)製、商品名ノベックHFE−7200)に溶解させ、固形分濃度3%のフッ素シラン溶液とした。この溶液を多孔質セラミックス製のペレットに1g含浸させ乾燥した。このペレットを蒸着源として真空蒸着機のチェンバーにセットし、圧力が1.0×10−2〜4.0×10−2Paの範囲になるまで排気を行った後、(3)のレンズ基材を導入した。ペレットを400℃〜500℃に加熱することでシラン化合物を蒸発させ、物体側反射防止層の表面に防汚層を形成した。蒸着機内を徐々に大気圧に戻してレンズ基材を取り出した後、レンズ基材を60℃90%RHに設定した恒温恒湿槽内に1.5時間保持した。
なお、防汚層は、上述のような乾式の方法ではなく、ディッピングなどの湿式の方法に
よっても形成できる。この場合、上記フッ素シラン溶液の固形分濃度を0.3%に調製した溶液にレンズ基材を浸漬して1分間保持した後、15cm/分にて引きあげる。その後、レンズ基材を60℃90%RHに設定した恒温恒湿槽内に1.5時間保持する。このような方法によっても、上述の蒸着によって形成した場合と同様の防汚層を形成することが可能である。
(5)眼球側表面形成工程
特開2004−216545号公報に記載の方法により眼球側表面を所定の非球面に形成した。
具体的には、(4)のレンズ基材を、加工機のブロック治具に対してワックスを用いて固定した。ブロック治具に固定されたレンズ基材を加工機にチャッキングし、レンズ基材の眼球側表面が、ほぼ所定の非球面となるように荒削りした後、砂掛け加工と研磨加工を施した。
(6)眼球側表面へのハードコート層の形成
(2)で調製したハードコート組成物を、スピンコーティングにより(5)のレンズ基材の眼球側表面に塗布し、赤外線加熱炉への短時間投入によりアニール処理した。
(7)眼球側反射防止層の形成
以下のようにして、眼球側反射防止層形成用の有機系組成物(コーティング液)を調製した。ステンレス製容器にプロピレングリコールモノメチルエーテル48.6gおよびγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン14.1gを加え、撹拌しながら0.1モル/リットルの塩酸4.0を添加して5時間撹拌を続けた。この溶液にイソプロパノール分散中空シリカゾル(平均粒径91nm、固形分濃度30wt%、触媒化成工業(株)製)33.3gを加えて十分に混合した後、硬化触媒としてAl(C)を0.06g、シリコーン系界面活性剤(日本ユニカー(株)製 L−7001)を0.03g添加して攪拌、溶解し、固形分濃度20%のコーティング原液を得た。このコーティング原液35.3gに、300ppm濃度のシリコーン系界面活性剤(日本ユニカー(株)製、L7604)を含有するプロピレングリコールモノメチルエーテル溶液114.7gを加えて十分に攪拌し、固形分濃度が約4.7%のコーティング液とした。
次に、(6)のレンズ基材を、液温25℃のコーティング液に浸漬し、引き上げ速度10cm/minで引き上げた後、赤外線加熱炉への短時間投入によりアニール処理した。このようにして得られた眼球側反射防止層は、厚さ91nm、屈折率1.42であった。
(7)眼球側表面への防汚層の形成
(4)と同様にして行った。
[比較例1]
眼球側反射防止層を(3)の手順に従って無機系組成物により形成した以外は実施例と同様に行った。
[評価]
以上の実施例1および比較例1で得られた眼鏡レンズの耐衝撃性を、16.3Gの剛球を高さ200cmの位置から眼鏡レンズ表面に垂直落下させた際の、眼鏡レンズの破壊の有無によって評価した。比較例1の眼鏡レンズは剛球により破壊されたが、実施例1の眼鏡レンズは破壊されず、良好な耐衝撃性を示した。
本発明は、眼鏡レンズおよび眼鏡レンズの製造方法として利用することができる。

Claims (4)

  1. プラスチック製のレンズ基材と、前記レンズ基材の物体側表面上に形成される物体側反射防止層と、前記レンズ基材の眼球側表面上に形成される眼球側反射防止層とを有する眼鏡レンズであって、
    前記物体側反射防止層は、無機系組成物によって構成され、
    前記眼球側反射防止層は、有機系組成物によって構成されることを特徴とする眼鏡レンズ。
  2. 請求項1に記載の眼鏡レンズにおいて、
    前記物体側反射防止層を構成する無機系組成物は、蒸着により形成されることを特徴とする眼鏡レンズ。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかに記載の眼鏡レンズにおいて、
    前記眼球側反射防止層が、内部空洞を有するシリカ系微粒子と、
    SiX3−n(式中、Rは、重合可能な反応基を有する有機基であり、Rは炭素数1〜6の炭化水素基であり、Xは加水分解性基であり、nは0または1である)で示される有機ケイ素化合物とを含んだコーティング組成物から形成されることを特徴とする眼鏡レンズ。
  4. プラスチック製のレンズ基材と、前記レンズ基材の物体側表面上に形成される物体側反射防止層と、前記レンズ基材の眼球側表面上に形成される眼球側反射防止層とを有する眼鏡レンズの製造方法であって、
    前記プラスチック製のレンズ基材の前記物体側表面を形成する物体側表面形成工程と、
    前記物体側表面形成工程後、前記物体側表面上に無機系組成物によって構成される前記物体側反射防止層を蒸着により形成する物体側反射防止層形成工程と、
    前記物体側反射防止層形成工程後、前記レンズ基材の前記眼球側表面を切削及び研磨により形成する眼球側表面形成工程と、
    前記眼球側表面形成工程後、前記眼球側表面上に有機系組成物を塗布及び硬化させることによって前記眼球側反射防止層を形成する眼球側反射防止層形成工程とを備えることを特徴とする眼鏡レンズの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016507773A (ja) * 2012-12-28 2016-03-10 エシロル アンテルナショナル(コンパーニュ ジェネラル ドプテーク) 防汚性の改良された光学物品の製造方法
JP2016509250A (ja) * 2012-12-28 2016-03-24 エシロル アンテルナショナル(コンパーニュ ジェネラル ドプテーク) 疎水二重層と一時金属フッ化物層とを含む縁取り可能な眼用レンズ

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