JP2008045329A - 建設機械 - Google Patents

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Takayuki Shimodaira
貴之 下平
Takeshi Takahashi
高橋  毅
Takayuki Ono
孝之 大野
Natsuko Hori
奈津子 堀
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Abstract

【課題】 ブームの剛性を確保しつつフレーム上に大きな建屋を設ける。
【解決手段】 作業装置21を構成するブーム27の基端側のうち、ブーム27が旋回フレーム6に対して回動するときにキャブ19との干渉を避ける範囲に、ブーム27の先端側に設けた広幅ブーム部31の左,右方向の幅寸法Aよりも小さな幅寸法aを有する狭幅フート部28を設ける構成とする。このように、キャブ19の右側に隣接して配置されたブーム27の基端側に狭幅フート部28を設けた分、キャブ19の左,右方向の幅をブーム27側に拡張することができるので、旋回フレーム6上に大きなキャブ19を設けることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械に関する。
一般に、建設機械としての油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより大略構成され、土砂の掘削作業等に好適に用いられるものである。
ここで、油圧ショベルの上部旋回体は、強固な支持構造体をなす旋回フレームを有し、該旋回フレームの前部中央には作業装置のブームが上,下方向に回動可能に取付けられ、旋回フレームの後部側には作業装置との重量バランスをとるカウンタウエイトが設けられている。
また、旋回フレームの前部左側には、ブームの左側に隣接してキャブまたはキャノピからなる建屋が設けられ、該建屋によって運転室が画成されている。そして、オペレータは、運転室内に配置された操作レバー、走行レバー・ペダル等の各種の操作機器を用いて油圧ショベルを操作するようになっている。従って、オペレータが油圧ショベルを操作するときの作業性を高めるため、旋回フレーム上には、ブームと干渉しない範囲でできるだけ大きな運転室を確保する必要がある。
これに対し、旋回フレーム上に大きな運転室を確保するため、旋回フレームの前部右側に作業装置のブームを回動可能に取付ける構成となった小型の油圧ショベルが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−273143号公報
この従来技術による油圧ショベルは、作業装置のブームを旋回フレームの前部右側に取付けることにより、旋回フレームの旋回中心を通って前,後方向に延びる直線よりも右側に作業装置をずらして配置し、かつ、ブーム基端側の左,右方向の幅寸法を先端側の幅寸法よりも小さく形成することにより、旋回フレームの中央部に大きな運転室を確保することができる構成となっている。
しかし、上述した従来技術による油圧ショベルは、ブーム基端側の左,右方向の幅寸法を先端側の幅寸法よりも小さく形成している。このため、掘削作業時において作業装置に左,右方向の荷重(横荷重)が作用すると、狭幅となったブーム基端側に曲げ応力や捩り応力が発生し、掘削作業時におけるブーム基端側の剛性が低下してしまうという問題がある。
また、上述した従来技術による油圧ショベルは、作業装置を旋回フレームの旋回中心を通って前,後方向に延びる直線よりも右側にずらして配置している。このため、例えば作業装置を用いて掘削作業を行なうと、旋回フレームに対し、これを旋回中心廻りに回転させようとするモーメントが作用してしまう。この結果、上部旋回体に旋回中心廻りの振動が発生してしまい、オペレータに不快感を与えるだけでなく、土砂等を掘削するときの作業性が低下してしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、ブームの剛性を確保しつつフレーム上に大きな建屋を設けることができるようにした建設機械を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため本発明は、支持構造体をなすフレームと、基端側が該フレームに対し上,下方向に回動可能に取付けられたブームと、該ブームに対し左,右方向の一側に位置して前記フレーム上に設けられたキャブまたはキャノピからなる建屋とを備えてなる建設機械に適用される。
そして、請求項1の発明の特徴は、前記ブームは、基端側を2本からなる二又状フート部として形成すると共に先端側を左,右方向の幅が広い1本の広幅ブーム部として形成し、前記二又状フート部のうち前記建屋側のフート部を左,右方向の幅が狭い狭幅フート部とし、該狭幅フート部を挟んで前記建屋とは反対側のフート部を支持フート部として構成したことにある。
請求項2の発明は、前記狭幅フート部は、前記フレームに対して前記ブームが回動するときに前記建屋との干渉を避ける範囲に設ける構成としたことにある。
請求項3の発明は、前記フレームの前部側には、前記建屋に隣接して前記狭幅フート部が回動可能に取付けられる狭幅フート部取付ブラケットを設けると共に、該狭幅フート部ブラケットを挟んで前記建屋とは反対側に前記支持フート部が回動可能に取付けられる支持フート部取付ブラケットを設ける構成とし、前記狭幅フート部取付ブラケットと前記支持フート部取付ブラケットとは、左,右方向に延びる共通な回動軸線を有する構成としたことにある。
請求項4の発明は、前記狭幅フート部は、前記ブームの左,右の側面のうち前記建屋と対向する側面のみを窪ませることにより形成したことにある。
請求項1の発明によれば、ブーム基端側に形成された二又状フート部のうち建屋側のフート部を、左,右方向の幅が狭い狭幅フート部として形成した分、建屋をブーム側に拡張することができる。これにより、フレーム上にブームに隣接した大きな建屋を設けることができ、該建屋によって画成される大きな運転室を確保することができる。また、狭幅フート部を挟んで建屋とは反対側に支持フート部を設けることにより、この支持フート部によって狭幅フート部を左,右方向から補強することができる。この結果、狭幅フート部と支持フート部とによってブーム基端側の剛性を確保することができ、建設機械の信頼性を高めることができる。
請求項2の発明によれば、ブームがフレームに対して回動するときに、建屋との干渉を避ける範囲に狭幅フート部を設けることにより、狭幅フート部を設ける範囲を少なくすることができ、ブーム全体の剛性を確保することができる。
請求項3の発明によれば、フレームに設けた狭幅フート部取付ブラケットと支持フート部取付ブラケットが、左,右方向に延びる共通な回動軸線を有することにより、狭幅フート部と支持フート部とを、この共通な回動軸線を中心として回動させることができ、フレームに対してブームを円滑に回動させることができる。
請求項4の発明によれば、ブームの左,右の側面のうち建屋と対向する側面のみを窪ませることにより狭幅フート部を形成したので、例えばブームの左,右の側面をそれぞれ窪ませる場合に比較して、建屋をブーム側に大きく拡張することができ、一層大きな運転室を確保することができる。
以下、本発明に係る建設機械の実施の形態を、油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図6を参照しつつ詳細に説明する。
まず、図1ないし図3は本発明の第1の実施の形態を示し、図中、1は本実施の形態に適用される建設機械としての油圧ショベルである。この油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回中心Oを中心として旋回可能に搭載された上部旋回体3とによって大略構成されている。そして、上部旋回体3の前部側には、後述の作業装置21が上,下方向に回動可能に設けられている。
ここで、上部旋回体3は、後述の旋回フレーム6と、該旋回フレーム6の前部左側に搭載された後述のキャブ19と、該キャブ19の後側に設けられエンジン、油圧ポンプ(いずれも図示せず)等の搭載機器を覆う外装カバー4と、該外装カバー4の後側に設けられ作業装置21との重量バランスをとるカウンタウエイト5とによって大略構成されている。
6は上部旋回体3のベースとなる旋回フレームで、該旋回フレーム6は、図3に示すように、後述の底板7、左縦板8、右縦板9、狭幅フート部取付ブラケット8A,9A、支持フート部取付ブラケット17等により構成され、強固な支持構造体をなすものである。
7は旋回フレーム6のベースとなる底板で、該底板7は、厚肉な鋼板等を用いて前,後方向に延びる平板状に形成されている。そして、底板7は下部走行体2上に旋回可能に取付けられ、底板7の上面側には、後述する左,右の縦板8,9が立設されている。
8,9は旋回フレーム6の中央部を前,後方向に延びる左,右の縦板で、これら左縦板8と右縦板9とは、底板7の上面側に溶接手段を用いて立設され、左,右方向で一定の間隔をもって対面しつつ前,後方向に延びている。
ここで、左,右の縦板8,9の前部側は、上方に向けて山形に隆起した狭幅フート部取付ブラケット8A,9Aとなり、これら左,右の狭幅フート部取付ブラケット8A,9Aは、キャブ19の右側に隣接して配置されている。また、各狭幅フート部取付ブラケット8A,9Aには、後述の連結ピン32が挿通されるピン孔8B,9Bが設けられている。そして、各狭幅フート部取付ブラケット8A,9Aには、後述するブーム27の狭幅フート部28が連結ピン32を介して上,下方向に回動可能に取付けられる構成となっている。
一方、左,右の縦板8,9の後部側は、断面I型状(Iフランジ構造)をなすウエイト取付部8C,9Cとなり、これら左,右のウエイト取付部8C,9Cには、カウンタウエイト5が取付けられる構成となっている。
10は底板7の左側方に配置された左サイドフレーム、11は底板7の右側方に配置された右サイドフレームで、これら左サイドフレーム10と右サイドフレーム11とは、例えば断面D字形状をなすD型フレームを用いて形成され、左,右の縦板8,9に沿って前,後方向に延びている。ここで、左サイドフレーム10は、右サイドフレーム11よりも前方に延びて形成され、この左サイドフレーム10の前端側には後述の前支持部材13が固着されている。
12は底板7の前部左側に設けられた縦梁部材で、該縦梁部材12は、底板7と左縦板8とに溶接手段を用いて接合され、左縦板8に沿って前,後方向に延びている。そして、縦梁部材12の前端側には、後述の前支持部材13が固着されている。
13は左サイドフレーム10の前端側と縦梁部材12の前端側とに固着された前支持部材で、該前支持部材13は、左サイドフレーム10と縦梁部材12とに溶接され、両者間を左,右方向に延びている。そして、前支持部材13の左,右方向の両端側にはマウント取付穴13A,13Aが設けられ、前支持部材13は、各マウント取付穴13Aに取付けられた防振マウント(図示せず)を介してキャブ19の前部側を支持するものである。
14は前支持部材13から後方に離間して左縦板8と左サイドフレーム10との間に設けられた後支持部材で、該後支持部材14は、底板7、左縦板8、左サイドフレーム10、縦梁部材12等に溶接され、左縦板8と左サイドフレーム10との間を左,右方向に延びている。そして、後支持部材14の左,右方向の両端側にもマウント取付穴14A,14Aが設けられ、後支持部材14は、各マウント取付穴14Aに取付けられた防振マウント(図示せず)を介してキャブ19の後部側を支持するものである。
15は左縦板8と左サイドフレーム10との間に設けられた複数の左張出しビームで、該各左張出しビーム15は、左縦板8から左サイドフレーム10に向けて張出し、これら左縦板8と左サイドフレーム10との間を連結するものである。16は右縦板9と右サイドフレーム11との間に設けられた複数の右張出しビームで、該各右張出しビーム16は、右縦板9から右サイドフレーム11に向けて張出し、これら右縦板9と右サイドフレーム11との間を連結するものである。
17,17は旋回フレーム6の前部右側に設けられた左,右の支持フート部取付ブラケットで、これら左,右の支持フート部取付ブラケット17は、狭幅フート部取付ブラケット8A,9Aを挟んでキャブ19とは反対側に配置されている。ここで、各支持フート部取付ブラケット17は、例えば底板7の上面に立設され、左,右方向で対面しつつ山形に隆起している。そして、各支持フート部取付ブラケット17の上端側には、後述の連結ピン33が挿通されるピン孔17Aが設けられ、支持フート部取付ブラケット17には、後述するブーム27の支持フート部29が連結ピン33を用いて上,下方向に回動可能に取付けられる構成となっている。
ここで、各狭幅フート部取付ブラケット8A,9Aに設けたピン孔8B,9Bの孔中心と、支持フート部取付ブラケット17に設けたピン孔17Aの孔中心とは、左,右方向に延びる1本の回動軸線L1−L1上に配置されている。即ち、狭幅フート部取付ブラケット8A,9Aと支持フート部取付ブラケット17とは、左,右方向に延びる共通な回動軸線L1−L1を有する構成となっている。
18は右縦板9の狭幅フート部取付ブラケット9Aと支持フート部取付ブラケット17との間に設けられた前横板で、該前横板18は、狭幅フート部取付ブラケット9Aと支持フート部取付ブラケット17とを連結し、この支持フート部取付ブラケット17を補強するものである。
19は旋回フレーム6の前部左側に設けられた建屋としてのキャブで、該キャブ19は、オペレータが乗込む運転室20を画成するものである。そして、キャブ19は、図3に示す旋回フレーム6の前支持部材13、後支持部材14等に防振マウントを介して支持されることにより、後述するブーム27の左側に隣接して配置される構成となっている。
21はキャブ19の右側に隣接して上部旋回体3の前部中央に上,下方向に回動可能に設けられた作業装置で、該作業装置21は、土砂の掘削作業等を行うものである。ここで、作業装置21は、後述のブーム27と、該ブーム27の先端側に回動可能にピン結合されたアーム22と、該アーム22の先端側に回動可能にピン結合されたバケット23と、ブーム27を回動させるブームシリンダ24と、アーム22を回動させるアームシリンダ25と、バケット23を回動させるバケットシリンダ26とにより構成されている。
27は作業装置21のブームで、該ブーム27は、基端側が旋回フレーム6に対して上,下方向に回動可能に取付けられ、先端側にアーム22が回動可能に取付けられるものである。ここで、ブーム27は、図2及び図3に示すように、後述の狭幅フート部28、支持フート部29、中間拡幅部30、広幅ブーム部31等により構成されている。
28はブーム27の基端側に設けられた狭幅フート部で、該狭幅フート部28は、後述の支持フート部29と共に2本からなる二又状フート部を構成し、キャブ19の右側に隣接して配置されるものである。ここで、狭幅フート部28は、四角形の断面形状をもって前,後方向に延びる角筒状に形成され、狭幅フート部28の左,右方向の幅寸法aは、後述する広幅ブーム部31の左,右方向の幅寸法Aよりも狭幅に設定されている(a<A)。
そして、狭幅フート部28の基端側には、後述の連結ピン32を挿通するためのピン挿通孔28Aが形成されている。また、狭幅フート部28の先端側には、後述の中間拡幅部30が設けられている。
29は狭幅フート部28と共にブーム27の基端側に設けられた支持フート部で、該支持フート部29は、狭幅フート部28を挟んでキャブ19とは反対側に配置されるものである。ここで、支持フート部29は、上方からみて略へ字型に屈曲した角筒状に形成され、その基端側は狭幅フート部28と平行して前,後方向に延びている。そして、支持フート部29の基端側には、後述の連結ピン33を挿通するためのピン挿通孔29Aが形成されている。また、支持フート部29の先端側は、後述する中間拡幅部30の右側面30Bに接続される構成となっている。
30は狭幅フート部28と後述の広幅ブーム部31との間に設けられた中間拡幅部で、該中間拡幅部30は、狭幅フート部28の先端側と広幅ブーム部31の基端側とを連結するもので、左,右方向の幅寸法が漸次変化する部位である。ここで、中間拡幅部30の左,右方向の幅寸法は、狭幅フート部28から広幅ブーム部31に向けて徐々に拡大し、中間拡幅部30の左側面30Aと右側面30Bとは、上方からみて略ハ字型に配置されている。そして、中間拡幅部30の右側面30Bには、支持フート部29の先端側が溶接等の手段を用いて接続されている。
31はブーム27の先端側に設けられた1本の広幅ブーム部で、該広幅ブーム部31は、中間拡幅部30を介して狭幅フート部28の先端側に一体的に設けられるものである。ここで、広幅ブーム部31は、四角形の断面形状をもって前,後方向に延びる角筒状に形成され、広幅ブーム部31の左,右方向の幅寸法Aは、狭幅フート部28の幅寸法aよりも広幅に設定されている。
また、広幅ブーム部31の先端側には、アーム22が上,下方向に回動可能に取付けられるアームブラケット31Aが設けられている。さらに、広幅ブーム部31の上面側には、アームシリンダ25のボトム側が回動可能に取付けられるシリンダブラケット31Bが設けられ、広幅ブーム部31の下面側には、ブームシリンダ24のロッド側が回動可能に取付けられるシリンダブラケット31Cが設けられている(図1参照)。
このように、ブーム27は、基端側が狭幅フート部28と支持フート部29とに分岐した二又状フート部となり、先端側が広幅ブーム部31となっている。そして、狭幅フート部28は、ブーム27の基端側の左,右の側面を先端側の側面よりも窪ませることにより形成され、狭幅フート部28の左,右方向の幅寸法aは、広幅ブーム部31の幅寸法Aよりも小さくなっている。
32は旋回フレーム6にブーム27の狭幅フート部28を回動可能に取付ける連結ピンで、該連結ピン32は、旋回フレーム6の各狭幅フート部取付ブラケット8A,9Aに設けたピン孔8B,9Bと、狭幅フート部28のピン挿通孔28Aとに挿通されるものである。
33は旋回フレーム6にブーム27の支持フート部29を回動可能に取付ける連結ピンで、該連結ピン33は、旋回フレーム6の支持フート部取付ブラケット17に設けたピン孔17Aと、支持フート部29のピン挿通孔29Aとに挿通されるものである。
ここで、各狭幅フート部取付ブラケット8A,9Aに設けたピン孔8B,9Bの孔中心と、支持フート部取付ブラケット17に設けたピン孔17Aの孔中心とは、左,右方向に延びる共通の回動軸線L1−L1上に配置されている。従って、ブーム27の基端側に設けられた狭幅フート部28と支持フート部29とは、共通の回動軸線L1−L1を中心として回動するので、ブーム27は、旋回フレーム6に対し連結ピン32,33を中心として上,下方向に円滑に回動することができる。
このとき、ブーム27は、図2に示すように、上部旋回体3の旋回中心Oを通って前,後方向に延びる直線L2−L2上に配置されている。これにより、作業装置21を用いて土砂の掘削作業等を行うときに、旋回フレーム6に対し、これを旋回中心O廻りに回転させようとするモーメントが作用するのを抑え、上部旋回体3に旋回中心O廻りの振動が発生するのを防止できる構成となっている。
そして、ブーム27の狭幅フート部28は、図1及び図2に示すように、旋回フレーム6に対してブーム27が回動するときに、キャブ19との干渉を避ける範囲に設けられている。従って、ブーム27の基端側に狭幅フート部28を設けた分、キャブ19の左,右方向の幅をブーム27側に拡張することができ、該キャブ19によって画成される運転室20を大きく確保することができる構成となっている。
一方、支持フート部29は、作業装置21を用いて土砂の掘削作業を行うときに、狭幅フート部28を右側方から支えるので、この支持フート部29によってブーム27の基端側の剛性を確保することができる構成となっている。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、該油圧ショベル1は、下部走行体2によって作業現場まで走行した後、上部旋回体3を旋回させつつ作業装置21を用いて土砂の掘削作業等を行う。
ここで、作業装置21を構成するブーム27の基端側には、当該ブーム27が旋回フレーム6に対して回動するときにキャブ19との干渉を避ける範囲に、ブーム27の先端側に設けた広幅ブーム部31の左,右方向の幅寸法Aよりも小さな幅寸法aを有する狭幅フート部28を設ける構成としている。
このように、キャブ19の右側に隣接して配置されたブーム27の基端側に狭幅フート部28を設けることにより、キャブ19の左,右方向の幅をブーム27側に拡張することができる。この結果、旋回フレーム6上に大きなキャブ19を設けることができ、このキャブ19によって画成される大きな運転室20を確保することができるので、当該運転室20内でオペレータが油圧ショベル1を操作するときの作業性を高めることができる。
また、ブーム27の基端側には、狭幅フート部28を挟んでキャブ19とは反対側に支持フート部29を設けているので、左,右方向の幅寸法aが小さい狭幅フート部28を、支持フート部29によって右側方から補強することができる。
これにより、作業装置21を用いて掘削作業等を行なうときに、ブーム27に対して左,右方向(横方向)の荷重、捩り方向の荷重が作用したとしても、これら横方向の荷重、捩り方向の荷重を、狭幅フート部28と支持フート部29とが協働して受けることができる。この結果、狭幅フート部28を設けた場合でも、ブーム27の基端側の剛性を確保することができ、作業装置21の信頼性を高めることができる。
さらに、図2に示すように、ブーム27を上部旋回体3の旋回中心Oを通って前,後方向に延びる直線L2−L2上に配置したので、作業装置21を用いて土砂の掘削作業等を行うときに、旋回フレーム6に対し、これを旋回中心O廻りに回転させようとするモーメントが作用するのを抑えることができる。この結果、上部旋回体3に旋回中心O廻りの振動が発生するのを防止することができ、掘削作業等を行なうときの作業性を高めることができる。
次に、図4及び図5は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、ブームの左,右の側面のうちキャブと対向する側面のみを窪ませることにより狭幅フート部を形成したことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、41は本実施の形態によるブームで、該ブーム41は、第1の実施の形態によるブーム27に代えて本実施の形態に用いたものである。ここで、ブーム41は、第1の実施の形態によるものと同様に、後述の狭幅フート部42、支持フート部43、中間拡幅部44、広幅ブーム部45等により構成されている。
42はブーム41の基端側に設けられた狭幅フート部で、該狭幅フート部42は、キャブ19の右側に隣接して配置されるものである。ここで、狭幅フート部42は、四角形の断面形状をもって前,後方向に延びる角筒状に形成され、狭幅フート部42の左,右方向の幅寸法bは、後述する広幅ブーム部45の左,右方向の幅寸法Bよりも狭幅に設定されている(b<B)。また、狭幅フート部42の基端側にはピン挿通孔42Aが形成されている。
43は狭幅フート部42と共にブーム41の基端側に設けられた支持フート部で、該支持フート部43は、狭幅フート部42を挟んでキャブ19とは反対側に配置されるものである。ここで、支持フート部43は、上方からみて略へ字型に屈曲した角筒状に形成されている。そして、支持フート部43の基端側にはピン挿通孔43Aが形成され、支持フート部43の先端側は、後述する中間拡幅部44の右側面44Bに接続される構成となっている。
44は狭幅フート部42と後述の広幅ブーム部45との間に設けられた中間拡幅部で、該中間拡幅部44は、狭幅フート部42の先端側と広幅ブーム部45の基端側とを連結するもので、左,右方向の幅寸法が漸次変化する部位である。ここで、中間拡幅部44の左側面44Aは、狭幅フート部42の左側面から広幅ブーム部45の左側面に向けて斜め前方に延びる傾斜面となり、中間拡幅部44の右側面44Bは、狭幅フート部42の右側面及び広幅ブーム部45の右側面と同一平面を形成している。そして、中間拡幅部44の右側面44Bには、支持フート部43の先端側が溶接等の手段を用いて接続されている。
45はブーム41の先端側に設けられた1本の広幅ブーム部で、該広幅ブーム部45は、四角形の断面形状をもって前,後方向に延びる角筒状に形成され、広幅ブーム部45の左,右方向の幅寸法Bは、狭幅フート部42の幅寸法bよりも広幅に設定されている。また、広幅ブーム部45の先端側にはアームブラケット45Aが設けられ、広幅ブーム部45の上面側にはシリンダブラケット45Bが設けられている。
このように、本実施の形態によるブーム41は、基端側が狭幅フート部42と支持フート部43とに分岐した二又状フート部となり、先端側が広幅ブーム部45となっている。そして、狭幅フート部42は、ブーム41の基端側のうちキャブ19と対向する左側面のみを窪ませることにより形成され、狭幅フート部42の左,右方向の幅寸法bは、広幅ブーム部45の幅寸法Bよりも小さくなっている。
そして、旋回フレーム6の各狭幅フート部取付ブラケット8A,9Aに、連結ピン32を用いて狭幅フート部42を回動可能にピン結合すると共に、旋回フレーム6の支持フート部取付ブラケット17に、連結ピン33を用いて支持フート部43を回動可能にピン結合することにより、ブーム41は、左,右方向に延びる回動軸線L1−L1を中心として、旋回フレーム6に対して上,下方向に回動可能に取付けられている。
このとき、ブーム41は、図4に示すように、上部旋回体3の旋回中心Oを通って前,後方向に延びる直線L2−L2上に配置されている。これにより、土砂の掘削作業等を行うときに、旋回フレーム6に対し、これを旋回中心O廻りに回転させようとするモーメントが作用するのを抑え、上部旋回体3に旋回中心O廻りの振動が発生するのを防止できる構成となっている。
本実施の形態による油圧ショベルは上述の如きブーム41を備えたもので、その基本的作用については、上述した第1の実施の形態によるものと格別差異はない。
然るに、本実施の形態によれば、狭幅フート部42を、ブーム41の基端側のうちキャブ19と対向する左側面のみを窪ませることにより形成し、狭幅フート部42の左,右方向の幅寸法bを、広幅ブーム部45の幅寸法Bよりも小さくしている。このため、上述した第1の実施の形態による狭幅フート部28のように、ブーム27の基端側の左,右の側面を窪ませて左,右方向の幅寸法aを小さくする場合に比較して、キャブ19をブーム41側に大きく拡張することができる。従って、旋回フレーム6上に一層大きなキャブ19を設けることができ、このキャブ19によって大きな運転室20を確保することができる。
なお、上述した第1の実施の形態では、支持フート部29の先端側を、中間拡幅部30の右側面30Bに接続した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図6に実線で示す変形例による支持フート部51のように構成してもよい。即ち、支持フート部51の先端側を広幅ブーム部31の右側面に接続し、この支持フート部51の基端側を支持フート部取付ブラケット17に取付ける構成としてもよい。
また、例えば図6に二点鎖線で示す他の変形例による支持フート部52のように構成してもよい。即ち、支持フート部52の先端側を狭幅フート部28の右側面に接続し、この支持フート部52の基端側を支持フート部取付ブラケット17に取付ける構成としてもよい。
また、上述した各実施の形態では、建屋としてキャブ19を備えた油圧ショベル1を例に挙げて説明している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば建屋としてキャノピを備えた油圧ショベルにも適用することができる。
さらに、上述した各実施の形態では、ブーム27(41)の先端側にアーム22が取付けられた油圧ショベル1を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、旋回フレームの前部側にブームを備えた建設機械であれば広く適用することができる。即ち、例えばテレスコピック式のブームを備えた油圧クレーン、ブームの先端側に吊荷フック、アースドリル等の作業具が設けられた他の建設機械にも広く適用することができる。
本発明の第1の実施の形態による油圧ショベルを示す正面図である。 第1の実施の形態による油圧ショベルを上方からみた平面図である。 第1の実施の形態によるブームを旋回フレームと共に示す分解斜視図である。 第2の実施の形態による油圧ショベルを上方からみた図2と同様な平面図である。 第2の実施の形態によるブームを旋回フレームと共に示す図3と同様な分解斜視図である。 ブームの変形例を示す図2と同様な平面図である。
符号の説明
1 油圧ショベル(建設機械)
3 上部旋回体
6 旋回フレーム
8 左縦板
8A,9A 狭幅フート部取付ブラケット
9 右縦板
17 支持フート部取付ブラケット
19 キャブ(建屋)
21 作業装置
27,41 ブーム
28,42 狭幅フート部
29,43,51,52 支持フート部
30,44 中間拡幅部
31,45 広幅ブーム部

Claims (4)

  1. 支持構造体をなすフレームと、基端側が該フレームに対し上,下方向に回動可能に取付けられたブームと、該ブームに対し左,右方向の一側に位置して前記フレーム上に設けられたキャブまたはキャノピからなる建屋とを備えてなる建設機械において、
    前記ブームは、基端側を2本からなる二又状フート部として形成すると共に先端側を左,右方向の幅が広い1本の広幅ブーム部として形成し、
    前記二又状フート部のうち前記建屋側のフート部を左,右方向の幅が狭い狭幅フート部とし、該狭幅フート部を挟んで前記建屋とは反対側のフート部を支持フート部として構成したことを特徴とする建設機械。
  2. 前記狭幅フート部は、前記フレームに対して前記ブームが回動するときに前記建屋との干渉を避ける範囲に設ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記フレームの前部側には、前記建屋に隣接して前記狭幅フート部が回動可能に取付けられる狭幅フート部取付ブラケットを設けると共に、該狭幅フート部ブラケットを挟んで前記建屋とは反対側に前記支持フート部が回動可能に取付けられる支持フート部取付ブラケットを設ける構成とし、
    前記狭幅フート部取付ブラケットと前記支持フート部取付ブラケットとは、左,右方向に延びる共通な回動軸線を有する構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械。
  4. 前記狭幅フート部は、前記ブームの左,右の側面のうち前記建屋と対向する側面のみを窪ませることにより形成してなる請求項1,2または3に記載の建設機械。
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