JP2008045180A - Dlc膜の形成方法及びdlc膜の製造装置 - Google Patents

Dlc膜の形成方法及びdlc膜の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ダイモンド粒子の成長を抑制して滑らかなDLC膜を容易に形成でき、更には、バンドギャップの制御も可能なDLC膜の形成方法及びDLC膜の製造装置を提供すること。
【解決手段】基板ホルダー11によって基板9を冷却して、基板温度が過度に上昇しないようにするとともに、DCパルス放電によるプラズマ化学気相成長法において、原料ガスとして、水素ガスとハイドロカーボン系ガス(CH4、C24、C22、C46、C48、C58)を用い、混合比をハイドロカーボン系ガスを1%から50%に調整する。これにより、DLC膜中のダイアモンド粒子の成長を抑制でき、バンドギャップを3.9evから0.5eVまで制御したDLC膜を得ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パルス放電(DCパルス放電)を利用したプラズマ化学気相成長法(P−CVD)による、ダイモンドライクカーボン(Diamond Like Carbon;DLC)膜の形成方法及びDLC膜の製造装置に関するものであり、本発明は、太陽電池に用いられる光起電力素子の製造に適用することができる。
従来より、電極間に発生するプラズマを利用したプラズマ化学気相成長法によって、基板表面にDLC膜を作製する方法が開発されている。また、このプラズマ化学気相成長法によってDLC膜を形成する場合には、原料ガスのガス圧を高くすることによって、成膜速度が大きくなることが知られている。
しかしながら、実際にガス圧を250Torrより高くした場合には、放電がアーク放電になってしまい、基板を損傷することがあった。また、放電開始電圧が高くなって放電ができなかったり、不安定になることもあった。更に、基板の一部にグローが偏ってしまい、基板全体に成膜できないという問題もあった。そのため、従来では、250Torr以下までしかガス圧を上げることができなかった(図1参照)。
これに対して、DCパルス電源を用い、高いガス圧でプラズマ化学気相成長法を行うことによって、基板上にDLC膜やダイアモンド膜を形成する技術が提案されている(特許文献1参照)。
この技術は、DLC膜やダイアモンド膜によるコーティングを目的としたものであり、成膜速度改善や膜の密着性改善のために、パルス放電の際のパルス電圧の立ち上がり時間を20μs以下に設定したものである。
このうち、ダイアモンド膜は、次世代の高温動作半導体素子材料として提案されており、一方、DLC膜は、その結合状態が主に2種類あることから、バンドギャップの制御ができる材料として注目されている。
つまり、グラファイト結合(sp2)とダイモンド結合(sp3)との比により、バンドギャップが変化することが知られており、よって、この比を調節することにより、バンドギャップの制御ができる可能性がある。
そして、バンドギャップが制御できると、光起電力素子において、分光感度に異なる多層構造、いわゆるタンデム構造の光起電力素子をつくることができ、この構造により、広い太陽スペクトルを電気に変えることができるので、変換効率の向上につながる。
特開2004−169183号公報
しかしながら、上述した従来のプラズマ化学気相成長法では、基板の周囲にプラズマを発生させるために、基板の周囲の温度が高くなって、基板自体の温度が高くなってしまう。それによって、ダイアモンド粒子が成長し易くなるので、滑らかなDLC膜を形成しにくいという問題があった。つまり、優れた特性のDLC膜を形成することが容易ではないという問題があった。
また、上述したバンドギャップの制御が可能であれば、光起電力素子の変換効率の向上が望めるが、その具体的な手法は確立されていないのが現状である。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、ダイモンド粒子の成長を抑制して滑らかなDLC膜を容易に形成でき、更には、バンドギャップの制御も可能なDLC膜の形成方法及びDLC膜の製造装置を提供することを目的とする。
(1)請求項1の発明は、原料ガス中に基材を配置し、パルス放電を利用したプラズマ化学気相成長法によって、基材の表面にDLC膜を形成するDLC膜の形成方法において、基材を冷却するとともに、(パルス放電による)プラズマ化学気相成長法によってDLC膜を形成することを特徴とする。
本発明では、基材(例えば基板)の表面にDLC膜を形成する際に、その基材を周囲の温度よりも冷却するようにしている。これにより、基材温度が低下するので、パルス放電によるプラズマ化学気相成長法によってDLC膜を形成する際に、ダイアモンド粒子の成長を抑制でき、よって、基材を冷却しない場合に比べて、DLC膜を滑らかにすることができる。その結果、優れた特性(例えば、きれいな接合を作れたり、低温プロセスが可能になりプラスチック基板のようなフレキシブル基板の使用ができる。)のDLC膜が得られるという利点がある。
尚、冷却する温度としては、基材の温度を200℃以下に設定することが好適である。また、冷却方法としては、基材に隣接して冷却用装置を配置し、水冷や空冷等により冷やす方法が挙げられる。
(2)請求項2の発明では、原料ガスのガス圧を、300Torr以上にすることを特徴とする。
本発明は、ガス圧を例示したものである。本発明では、パルス放電を行うので、パルス電圧等を制御することにより、図1に例示する様に、ガス圧を300Torr以上に上げた場合でも、アークの発生やグローの偏りを防止して、好適に(高い成膜速度で)DLC膜を形成することができる。尚、ガス圧を、250Torr程度に設定することで、アークやグローの偏りの発生を、一層効果的に抑制できる。
(3)請求項3の発明では、原料ガスとして、水素ガスとハイドロカーボン系ガスとを含むガスを使用することを特徴とする。
上述した様に、グラファイト結合(sp2)とダイモンド結合(sp3)との存在状態(比)により、バンドギャップが変化するが、本願発明者等の研究により、水素ガスの量がダイモンド結合(sp3)の多さに関係し(水素ガスが多いほどダイモンド結合が多くなる)、ハイドロカーボン系ガスの量がグラファイト結合(sp2)の多さに関係すること(ハイドロカーボン系ガスが多いほどグラファイト結合が多くなること)が明かになっている。
従って、水素ガスとハイドロカーボン系ガスとの量比をコントロールすることにより、バンドギャップの制御を行うことができる。よって、光起電力素子において、分光感度に異なる多層構造(タンデム構造)の光起電力素子をつくることができるので、広い太陽スペクトルを電気に変えることができ、変換効率を向上させることができる。
尚、ハイドロカーボン系ガスとしては、CH4、C24、C22、C46、C48、C58が挙げられる(以下同様)
(4)請求項4の発明では、原料ガスにおけるハイドロカーボン系ガスの混合比を、1%〜50%(体積比)に制御することを特徴とする。
この様に混合比を代えることにより、後述する図7に例示するように、混合比に応じてバンドギャップ(BG)を、3.9eVから0.5eVに制御することができる。
ここで、混合比とは、水素ガス及びハイドロカーボン系ガス以外のガスが含まれている場合でも、水素ガス及びハイドロカーボン系ガスの合計に対するハイドロカーボン系ガスの割合のことである。
尚、混合比としては、モル比、体積比等を採用できる。
(5)請求項5の発明では、原料ガスとして、アルゴンガスとハイドロカーボン系ガスとを含むガスを使用することを特徴とする。
本発明により、より安定な放電が可能になる。
(6)請求項6の発明では、原料ガスとして、アルゴンガスと水素ガスとハイドロカーボン系ガスとを含むガスを使用することを特徴とする。
本発明により、より安定な放電が可能になる。また、水素ガスとハイドロカーボン系ガスとの量比を調節することによりバンドギャップの制御が可能である。
(7)請求項7の発明では、原料ガスとして、アルゴンガスと窒素ガスとハイドロカーボン系ガスとを含むガスを使用して、n型半導体のDLC膜を形成することを特徴とする。
本発明では、上述したアルゴンガスとハイドロカーボン系ガスとを含むガスを使用することによる効果を奏するとともに、原料ガス中に窒素ガスを含むので、n型半導体のDLC膜を形成することができる。
(8)請求項8の発明では、原料ガスとして、水素ガスとアルゴンガスと窒素ガスとハイドロカーボン系ガスとを含むガスを使用して、n型半導体のDLC膜を形成することを特徴とする。
本発明では、前記請求項7の発明の効果を奏するとともに、水素ガスを含むので、水素ガスとハイドロカーボン系ガスとの量比を調節することにより、バンドギャップの制御が可能である。
(9)請求項9の発明では、原料ガスとして、水素ガスとトリメチルボロンガスとハイドロカーボン系ガスとを含むガスを使用して、p型半導体のDLC膜を形成することを特徴とする。
本発明では、上述した水素ガスとハイドロカーボン系ガスとを含むガスを使用することによる効果を奏するとともに、原料ガス中にトリメチルボロンガスを含むので、p型半導体のDLC膜を形成することができる。
(10)請求項10の発明は、原料ガスとして、アルゴンガスと水素ガスとハイドロカーボン系ガスとを含むガスを使用し、プラズマ化学気相成長によって、DLC膜を形成するとともに、負の電極にボロンターゲットを設置し、スパッタすることにより、DLC膜にボロンをドープして、p型半導体のDLC膜を形成することを特徴とする。
本発明では、アルゴンガスと水素ガスとハイドロカーボン系ガスとを含むガスを使用することによる効果を奏するとともに、スパッタによりDLC膜にボロンを添加するので、p型半導体のDLC膜を形成することができる。
(11)請求項11の発明では、請求項7又8の形成方法で、n型半導体のDLC膜を形成するN工程と、請求項9又は10の形成方法で、p型半導体のDLC膜を形成するP工程と、によって、n型半導体のDLC膜とp型半導体のDLC膜とを積層して、pn接合の半導体のDLC膜を形成することを特徴とする。
本発明では、例えばN工程でn型半導体のDLC膜を形成し、その上に、P工程でp型半導体のDLC膜を形成する。或いは、その逆に、P工程でp型半導体のDLC膜を形成し、その上に、N工程でn型半導体のDLC膜を形成する。これにより、pn接合の半導体のDLC膜を容易に形成することができる。このpn接合の半導体のDLC膜は、光起電力素子として利用することができる。
(12)請求項12の発明は、請求項9又は10の形成方法で、p型半導体のDLC膜を形成するP工程と、請求項1〜6のいずれかの形成方法で、真性層であるi層のDLC膜を形成するI工程と、請求項7又は8の形成方法で、n型半導体のDLC膜を形成するN工程と、によって、p型半導体のDLC膜とn型半導体のDLC膜との間にi層のDLC膜を挟むように積層して、pin接合の半導体のDLC膜を形成する。
本発明では、例えばN工程でn型半導体のDLC膜を形成し、その上に、I工程でi層のDLC膜を形成し、その上に、P工程でp型半導体のDLC膜を形成する。或いは、その逆に、P工程でp型半導体のDLC膜を形成し、その上に、I工程でi層のDLC膜を形成し、その上に、N工程でn型半導体のDLC膜を形成する。これにより、pin接合の半導体のDLC膜を容易に形成することができる。このpin接合の半導体のDLC膜は、薄膜の光起電力素子として利用することができる。
(13)請求項13の発明は、プラズマ化学気相成長法によってDLC膜を形成するDLC膜製造装置であって、DLC膜を形成する基板とプラズマ放電を行う一対の電極とが平行に配置されるとともに、2つの電極は、1個又は複数の棒状体で、且つ、電極の先端側が丸くなっていることを特徴とする。
従来では、使用する電極が対向電極(一方の電極と他方の電極である基板が対向したもの)であるため、絶縁体基板に成膜するのが困難であり、しかも、ガス圧を高くすると、異状放電(アーク)が発生することが多くなり、安定に成膜できないという問題があったが、本発明では、その様な問題を解決でき、異常放電を防止し、形成するDLC膜の膜厚分布を均一化することができる。
(14)請求項14の発明は、プラズマ化学気相成長法によってDLC膜を形成するDLC膜製造装置であって、DLC膜を形成する基板とプラズマ放電を行う一対の電極とが平行に配置されるとともに、2つの電極は、板状であり、且つ、板状の電極の先端側の角が丸くなっていることを特徴とする。
本発明では、前記請求項14の発明と同様な効果を奏する。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
本実施形態では、図2に示すように、DCパルス放電によるプラズマ化学気相成長法によって、基板表面にDLC膜を形成するDLC膜製造装置1として、DCパルス電源3と、放電電極である一対の電極5、7(陽極又は陰極)と、電極5、7の近傍に配置されてDLC膜が形成される基板(例えばSiウエハー基板)9と、基板9を載置するとともに基板9の冷却を行う基板ホルダー11と、電極5、7及び基板9及び基板ホルダー11等を収容しその内部にてプラズマ化学気相成長法が行われる反応室13とを備えている。尚、電極5、7の極性は、適宜設定できる。
また、このDLC膜製造装置1には、反応室13内に原料ガスを供給する構成として、第1給気バルブ15及び第1マスフローコントローラー(MFC)17を介して、水素ボンベ19が接続されるとともに、第2給気バルブ21及び第2マスフローコントローラー(MFC)23を介して、ハイドロカーボン(CXY)系ガスボンベ25が接続されている。更に、反応室13内のガスを排出する構成として、排気バルブ27を介して真空排気ポンプ29が接続されている。
このうち、前記電極5、7は、図3(a)に示すように、複数の棒状の電極5、7が、その先端側が対向するように平行に、且つ、基板9の上面に平行に配置されたものであり、各電極5、7の先端側は丸くなっている。
或いは、図3(b)に示すように、左右一対の板状の電極31、33を、その先端側が対向するように平行に、且つ、基板9の上面に平行に配置してもよい。この板状の電極31、33の先端側の角は丸くなっている。
尚、各電極5、7、31、33は、基板9に対して平行に移動可能である。
また、基板ホルダー11は、内部に冷却水を供給して、基板9の温度を例えば200℃以下に調節するものである。
更に、図4に示すように、前記DCパルス電源3は、直流電源35と、その出力を断続させるインテリジェントパワーモジュール37及びパルス発信器39と、高圧トランス41と、抵抗43と、高圧トランス41の高圧側からの電圧を放電するためのダイオード45とを備えている。
このDCパルス電源3では、プラズマを生成する放電をパルス化し、パルス発信器39によるパルスの発信から放電電圧が放電開始電圧となるまでのパルス電圧の立ち上がり時間を20μs以下として大気圧以下のガス圧力でパルス放電を行い、基板9上に薄膜(DLC膜)を作製する。
つまり、前記パルス電圧の立ち上がり時間を20μs以下と短くすることにより、インテリジェントパワーモジュール37及びパルス発信器39によって直流電源35と高圧トランス41の一次側を断続させる際の断続時間を短くすることができ、その結果、ガス圧力を高くするにしたがって高くなる放電に必要な高圧(放電開始電圧)を得ることができる。
また、パルスの周期と放電および放電停止時間を調節すること、また、電極5、7間の距離を調節することにより放電がアークにならず安定した放電になるようにすることができる。このようにすることで、ガス圧力を300Torr以上大気圧以下に高くした場合にもアーク放電にならず安定したパルス放電が可能となり、プラズマ化学気相成長法の成膜速度を大幅に上げることができ、また作製されるDLC膜の品質も良好なものとすることができる。
特に、本実施形態では、基板ホルダー11によって基板9を冷却して、基板温度が過度に上昇しないようにするとともに、DCパルス放電によるプラズマ化学気相成長法において、原料ガスとして、水素ガスとハイドロカーボン系ガス(CH4、C24、C22、C46、C48、C58)を用い、混合比をハイドロカーボン系ガスを1%から50%に調整する。
これにより、DLC膜中にてダイアモンド粒子の成長を抑制できるとともに、各ハイドロカーボン系ガスの濃度に応じて、バンドギャップを3.9evから0.5eVまで制御したDLC膜を得ることができる。
[第2実施形態]
上述したプラズマ化学気相成長法により、原料ガスとして、少なくとも水素ガスと、アルゴンガスと、窒素ガスと、ハイドロカーボン系ガス(CH4、C24、C22、C46、C48、C58)とを含むガスを使用することで、n型半導体のDLC膜を得ることができる。
この場合は、前記DLC膜製造装置1のボンベとして、各ガスを供給するボンベを用いる。
[第3実施形態]
上述したプラズマ化学気相成長法において、原料ガスとして、少なくとも水素ガスと、トリメチルボロンガスと、ハイドロカーボン系ガス(CH4、C24、C22、C46、C48、C58)とを含むガスを使用することで、p型半導体のDLC膜を得ることができる。
この場合は、前記DLC膜製造装置1のボンベとして、各ガスを供給するボンベを用いる。
[第4実施形態]
原料ガスとして、水素ガスと、アルゴンガスと、ハイドロカーボン系ガス(CH4、C24、C22、C46、C48、C58)とを含むガスを使用して、プラズマ化学気相成長させるとともに、負の電極にボロンターゲットを設置し同時にスパッタし、DLC膜にボロンをドープすることにより、p型半導体のDLC膜を得ることができる。
以下、実施例により、本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。もちろん、本発明は以下の実施例等に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能であることは言うまでもない。
本実施例では、上述したDLC膜製造装置1を用い、パルス放電によるプラズマ化学気相成長法によって、DLC膜を作製し、その性質を評価した。
具体的には、DLC膜製造装置1において、反応室13内を真空排気ポンプ29で真空にした後、排気バルブ27を閉め、第1及び第2給気バルブ15、21を開けて、第1及び第2マスフローコントローラ17、23で設定した流量の水素(H2)とメタン(CH4)を、それぞれ反応室13へ導入した。
この実施例では、水素のガスの流量とメタンの流量を100SCCMとし、メタン濃度(Cm)を、1%、3%、10%、20%、30%、40%、50%(体積%)として、それぞれの濃度でDLC膜を形成した。
ガス圧は90Torrとし、パルス放電の繰り返し周波数は800Hz、デューティ比20%で成膜した。
成膜する基板としては、ガラス基板を用いたが、Si基板やITO膜付き基板を用いることもできる。
放電については、DCパルス電源1の電圧を上げ、陰極5と補助電極7の間で放電を開始して成膜した。
そして、各成膜の際に、プラズマ発光分析装置により、プラズマ放電の発光スペクトルを調べた。また、各DLC膜に対して、ラマン分光分析装置により、ラマンスペクトルを測定し、更に、分光光度計により、バンドギャップを測定した。
図5にプラズマ放電の発光スペクトルを示す。同図からメタン濃度(Cm)が高くなるほど炭素C2のピークが大きくなっているのがわかる。
図6にラマンスペクトルの測定結果を示す。同図から1333cm-1付近のDピーク(ダイモンドピーク)と1600cm-1付近のGピーク(グラファイトピーク)の比が変化していることがわかる。これは、それぞれsp3結合とsp2結合に対応するものである。従って、同図から、メタン濃度が大きくなるほど、Gピークが大きくなり(sp2結合が多くなり)、バンドギャップが小さくなることが分かる。
図7にバンドギャップとメタン濃度のグラフを示す。同図からバンドギャップがメタン濃度の増加につれて、小さくなっており、メタン濃度30%では太陽電池に適した1.5eVになることがわかった。尚、縦軸のEgはバンドギャップのエネルギーである。
これにより、メタン濃度の混合比を調節することにより、バンドキャップを制御できることが分かる。
また、本実施例では、基板9を基板ホルダー11によって200℃以下に冷却しているので、DLC膜におけるダイアモンド粒子の成長を抑制することができ、これにより、滑らかなDLC膜を形成することができた。このことは、光学顕微鏡観察、電子顕微鏡観察によって、確認することができた。
本実施例では、パルス放電によるプラズマ化学気相成長法によってDLC膜を形成する際に、原料ガスとして、水素ガスと窒素ガスとメタンガスとを、80:10:10の割合(体積比)で使用した。尚、本実施例では、前記DLC膜製造装置1の構成に加え、窒素ガスを供給する構成を備えている。
これにより、n型半導体のDLC膜を得ることができた。このn型半導体のDLC膜の導電性を調べたところ、導電率が窒素ドープ無しの場合の2x10-12Ω・cmから5x10-8Ω・cmに改善された。
本実施例では、パルス放電によるプラズマ化学気相成長法によってDLC膜を形成する際に、原料ガスとして、水素ガス、メタンガス、トリメチルボロンガスを含むガスを使用し、プラズマ化学気相成長させる際に、DLC膜にボロンをドープした。尚、本実施例では、前記DLC膜製造装置1の構成に加え、トリメチルボロンガスを供給する構成を備えている。
これにより、p型半導体のDLC膜を得ることができた。このp型半導体のDLC膜の導電性を調べたところ、導電率がボロンドープ無しの場合の2x10-12Ω・cmから3x10-6Ω・cmに改善された。
本実施例では、図8に示すDLC膜製造装置51を用い、パルス放電によるプラズマ化学気相成長法によってDLC膜を形成した。
DLC膜製造装置51では、負の電極53にボロンターゲット55を設置し、対向する陽極57の近傍に基板59を配置し、基板59の上方には、基板59を保持するとともに基板59を冷却する基板ホルダー61を配置した。
そして、原料ガスとして、水素ガス、メタンガスを含むガスを使用して、プラズマ化学気相成長により、基板59の表面にDLC膜を形成するとともに、同時にスパッタし、DLC膜にボロンをドープした。
これにより、p型半導体のDLC膜を得ることができた。このp型半導体のDLC膜の導電性を調べたところ、導電率がボロンドープ無しの場合の4x10-12Ω・cmから5x10-6Ω・cmに改善された。
本実施例では、前記実施例4の方法にてp型半導体のDLC膜を形成し、その上に、前記実施例2の方法にてn型半導体のDLC膜を積層形成したものである。
これにより、図9に示す様に、pn接合の構造を有する太陽電池(光起電力素子)71を製造することができる。
本実施例では、前記実施例4の方法にてp型半導体のDLC膜を形成し、その上に、前記実施例1の方法にて真性層(i層)の半導体のDLC膜を積層形成し、その上に、前記実施例2の方法にてn型半導体のDLC膜を積層形成したものである。
これにより、図10に示す様に、pin接合の構造を有する太陽電池(光起電力素子)73を製造することができる。
本発明のパルス放電によるプラズマ化学気相成長装置の安定したグロー放電領域を示す説明図である。 補助電極を用いた場合のDLC膜製造装置を例示する概念図である。 電極近傍の構成を例示する説明図である。 DCパルス電源を例示する回路図である。 メタン濃度を変化させた場合のプラズマ放電の発光スペクトルを示すグラフである。 メタン濃度を変化させて成膜したDLC膜のラマンスペクトルを示すグラフである。 メタン濃度とバンドギャップとの関係を示すグラフである。 実施例4のDLC膜製造装置を示す説明図である。 実施例5の光起電力素子を示す説明図である。 実施例6の光起電力素子を示す説明図である。
符号の説明
1、51…DCL膜製造装置
3…DCパルス電源
5、7、31、33、53、57…電極
9、59…基板
11、61…基板ホルダー
13…反応室
19、25…ボンベ

Claims (14)

  1. 原料ガス中に基材を配置し、パルス放電を利用したプラズマ化学気相成長法によって、前記基材の表面にダイアモンドライクカーボン(DLC)膜を形成するDLC膜の形成方法において、
    前記基材を冷却するとともに、前記プラズマ化学気相成長法によって前記DLC膜を形成することを特徴とするDLC膜の形成方法。
  2. 前記原料ガスのガス圧を、300Torr以上にすることを特徴とする請求項1に記載のDLC膜の形成方法。
  3. 前記原料ガスとして、水素ガスとハイドロカーボン系ガスとを含むガスを使用することを特徴とする請求項1又は2に記載のDLC膜の形成方法。
  4. 前記原料ガスにおけるハイドロカーボン系ガスの混合比を、1%〜50%に制御することを特徴とする請求項3に記載のDLC膜の形成方法。
  5. 前記原料ガスとして、アルゴンガスとハイドロカーボン系ガスとを含むガスを使用することを特徴とする請求項1又は2に記載のDLC膜の形成方法。
  6. 前記原料ガスとして、アルゴンガスと水素ガスとハイドロカーボン系ガスとを含むガスを使用することを特徴とする請求項1又は2に記載のDLC膜の形成方法。
  7. 前記原料ガスとして、アルゴンガスと窒素ガスとハイドロカーボン系ガスとを含むガスを使用して、n型半導体のDLC膜を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載のDLC膜の形成方法。
  8. 前記原料ガスとして、水素ガスとアルゴンガスと窒素ガスとハイドロカーボン系ガスとを含むガスを使用して、n型半導体のDLC膜を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載のDLC膜の形成方法。
  9. 前記原料ガスとして、水素ガスとトリメチルボロンガスとハイドロカーボン系ガスとを含むガスを使用して、p型半導体のDLC膜を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載のDLC膜の形成方法。
  10. 前記原料ガスとして、アルゴンガスと水素ガスとハイドロカーボン系ガスとを含むガスを使用し、前記プラズマ化学気相成長によって、前記DLC膜を形成するとともに、負の電極にボロンターゲットを設置し、スパッタすることにより、前記DLC膜にボロンをドープして、p型半導体のDLC膜を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載のDLC膜の形成方法。
  11. 前記請求項7又8の形成方法で、前記n型半導体のDLC膜を形成するN工程と、
    前記請求項9又は10の形成方法で、前記p型半導体のDLC膜を形成するP工程と、
    によって、前記n型半導体のDLC膜と前記p型半導体のDLC膜とを積層して、pn接合の半導体のDLC膜を形成することを特徴とするDLC膜の形成方法。
  12. 前記請求項9又は10の形成方法で、前記p型半導体のDLC膜を形成するP工程と、
    前記請求項1〜6のいずれかの形成方法で、真性層であるi層のDLC膜を形成するI工程と、
    前記請求項7又は8の形成方法で、前記n型半導体のDLC膜を形成するN工程と、
    によって、前記p型半導体のDLC膜と前記n型半導体のDLC膜との間に前記i層のDLC膜を挟むように積層して、pin接合の半導体のDLC膜を形成することを特徴とするDLC膜の形成方法。
  13. プラズマ化学気相成長法によってDLC膜を形成するDLC膜製造装置であって、
    前記DLC膜を形成する基板とプラズマ放電を行う一対の電極とが平行に配置されるとともに、前記2つの電極は、1個又は複数の棒状体で、且つ、前記電極の先端側が丸くなっていることを特徴とするDLC膜の製造装置。
  14. プラズマ化学気相成長法によってDLC膜を形成するDLC膜製造装置であって、
    前記DLC膜を形成する基板とプラズマ放電を行う一対の電極とが平行に配置されるとともに、前記2つの電極は、板状であり、且つ、前記板状の電極の先端側の角が丸くなっていることを特徴とするDLC膜の製造装置。
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