JP2008044972A - 自動洗浄機への洗浄剤供給方法およびそれに用いられる自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物、並びにそれを用いた洗浄方法 - Google Patents

自動洗浄機への洗浄剤供給方法およびそれに用いられる自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物、並びにそれを用いた洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】安価な構成の洗浄剤供給装置を用いて安定した濃度の洗浄剤溶液を自動洗浄機に供給することのできる方法と、それに用いられる、優れた溶解特性、洗浄特性、貯蔵特性等を備えた自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物、並びにそれを用いた洗浄方法を提供する。
【解決手段】(A)飽和脂肪酸の金属塩、(B)ケイ酸塩、(C)アミノカルボン酸塩、(D)非イオン界面活性剤を必須成分として各々特定割合で含有するタブレット洗浄剤組成物を、自動洗浄機内に設置される洗浄剤供給装置16のケーシング内に収容し、このタブレット洗浄剤組成物に、自動洗浄機内で噴射される洗浄水またはすすぎ水を接触させ、溶解した高濃度の洗浄剤溶液を自動洗浄機の洗浄タンク8内に流入させて所望濃度の洗浄水を調製して被洗浄物の洗浄に供するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属、ガラス、陶磁器、プラスチック等の硬表面の洗浄に適した自動洗浄機への洗浄剤供給方法およびそれに用いられる自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物、並びにそれを用いた洗浄方法に関するものである。
従来から、ホテル、レストラン、給食会社、病院、会社の食堂等において、使用後の食器を効率よく洗浄するために、自動食器洗浄機が広く用いられている。また、食器に限らず、各種食品製造工場、食品加工工場等においても、器具や容器、トレイ、コンテナ等の食品関連品を洗浄するために自動洗浄機が用いられている。これらの自動洗浄機には、従来から、粉末洗浄剤や液体洗浄剤が、その形態に応じた適宜の洗浄剤供給方法によって供給されるようになっている。
例えば、粉末洗浄剤の場合、洗浄作業者が必要量を洗浄剤容器から取り出して洗浄剤の供給装置に直接投入したり、2〜5kgの洗浄剤が充填され上面に網目キャップを有するプラスチック製のカートリッジを供給装置に対して逆さまに装填し、水をカートリッジ内に噴射させて徐々に溶解させるようになっている。洗浄剤を直接投入する方法では作業効率が悪い上、正しい取扱いをしないとアルカリ含有量の多い洗浄剤が皮膚に付着したり、粉立った洗浄剤を吸い込む等のおそれがある。また、カートリッジ式の粉末洗浄剤は、人体に直接触れる危険性はないものの、カートリッジ内に噴射された水によって粉末洗浄剤が固化して溶解不良を生ずることがある。さらに、洗浄剤成分の粒度分布の違い等によって溶解速度にばらつきが生じて洗浄剤溶液組成が一定とならず、洗浄効果に差異を生じるおそれがある等の課題がある。
また、液体洗浄剤の場合は、洗浄剤をポンプにより洗浄タンク内に直接供給して使用するため、該洗浄剤が直接人体に触れることもなく、また、予め高濃度の洗浄剤組成物(原液)として調製されているため、均質で高い溶解性が得られる。しかし、その半面、粉末洗浄剤に比べて有効成分量が低いために、粉末洗浄剤に比べてはるかに大きな容積(例えば5〜20リットル)の分厚いポリエチレン容器に収容されており、そのため当該容器の廃棄についての課題を有している。
一方、粉末、液体以外の洗浄剤の形態として、固形カートリッジ式洗浄剤が提案され、実際に上市されている。この固形カートリッジ式洗浄剤は、粉末カートリッジ式洗浄剤と同様、使用時には供給装置に対して逆さまに装填され、下から洗浄剤表面に噴射される湯によって洗浄剤表面から溶解し、その溶解液が洗浄タンクに供給されるようになっている。しかしながら、溶融注型固化工程により製造された固形洗浄剤は溶解性に乏しいために、洗浄作業終了から長時間が経ち、再び洗浄剤を自動食器洗浄機に供給する初期段階において必要量の洗浄剤が短時間に溶解しきれずに濃度不足を生じることがある。また、洗浄剤を溶解させるために用いる水の温度や水圧によっては、容器の内壁に未溶解の洗浄剤が残留する場合があり、廃棄の際の取扱いが危惧されることもある。そして、固形カートリッジ式洗浄剤のプラスチック容器は、60〜65℃の溶融した高濃度アルカリ性洗浄剤組成物が注入されるのに応じて安全性を考慮した肉厚のプラスチック製容器が用いられるために、製造コスト高となり、また、プラスチック容器の廃棄の点においても課題となっている。
しかも、これらの粉末、液体および固形カートリッジ式の洗浄剤を自動食器洗浄機内に供給するにあたっては、電気伝導度による濃度制御方法の洗浄剤供給装置が用いられるために電気伝導度センサー、電磁弁、その制御装置およびホース等を必要とし、結果として洗浄剤供給装置の設置スペースの確保や洗浄剤供給装置代金の負担が課題となっている。
そこで、近年、これらの粉末、液体および固形カートリッジ式の洗浄剤の持つ上記課題を解決するために、種々の洗浄剤、自動洗浄機への洗浄剤の供給方法、さらには供給装置が提案されている。
例えば、トリポリリン酸6水和物、消泡性界面活性剤、ポリカルボン酸塩およびプロピレングリコール等を含有し、均一な溶解速度が得られるタブレット状洗剤(特許文献1参照)や、いかなる自動食器洗浄機においても、速やかに溶解して、洗浄剤の効果を充分に発揮し、食器への不溶物の付着の問題のない、界面活性剤含有粒子と糖アルコール含有粒子とを含む粒子群を圧縮成形してなる自動食器洗浄機用タブレット型洗浄剤組成物(特許文献2参照)、さらには、アルカリ金属メタ珪酸塩、五アルカリ金属三リン酸塩、塩素化合物並びに製錠助剤を含有し、均質な組成および広範囲な溶解度分布を有する洗浄錠(特許文献3参照)等が提案されている。
また、顆粒状洗浄剤を非湿潤性の可撓性フィルムで封入し、該フィルムの表面に洗浄剤の顆粒よりも小さい洗浄剤溶出孔を多数穿設する、食器洗浄機用洗浄剤パック(特許文献4参照)や、洗浄剤を収納するコンテナの上部を覆う蓋に設けられた開口部または孔から洗浄機内を循環する洗浄剤を取り入れ、上記コンテナの側部または底部に設けられたスリットまたは孔を通って洗浄剤を溶解して洗浄タンク内に供給するようにした洗浄剤供給装置(特許文献5、6参照)が提案されている。
さらに、供給装置上部に設けられた開口部または孔から洗浄水を取り入れ、供給装置の側部に設けられたスリットまたは貫通穴を通って洗浄剤を溶解して洗浄タンク内に供給するか、あるいは洗浄水を取りいれた開口部からこれをオーバーフローさせて、溶解した洗浄液を洗浄タンク内に供給するようにした洗浄剤供給装置(特許文献7、8参照)も提案されている。
特表平9−503799号公報 特開2004−211073号公報 特公平4−55639号公報 特開平10−94511号公報 特許第3300347号公報 特許第3487695号公報 特開2002−10963号公報 特開2003−10093号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された洗浄剤は、洗浄剤をタブレット状にすることで、その溶解速度を一定に保つことができるが、これを自動洗浄機に供給するために高価な洗浄剤供給装置を必要とするという問題がある。
また、上記特許文献2、3に記載された洗浄剤は、家庭用自動食器洗浄機のように、1回の洗浄工程ごとに洗浄剤を投入するシステムにおいて使用された場合、洗浄剤の溶解性が制御されて、洗浄剤の効果を充分に発揮することができる一方、業務用自動食器洗浄機における上記タブレット状洗浄剤の使用については、大容量の洗浄タンクで一旦洗浄剤溶液を調整しその濃度を維持するために、洗浄工程において洗浄タンク内へ流入するすすぎ水に相当するだけの洗浄剤を、洗浄機を稼動するたびに投入する必要があり、手間がかかるという問題がある。しかも、業務用自動食器洗浄機は家庭用自動食器洗浄機に比べて洗浄時間が短いため、洗浄時間中に洗浄剤を完全に溶解することができず、洗浄剤の濃度も安定しないこと等の理由から、業務用自動食器洗浄機への使用は不向きである。
さらに、上記特許文献4に記載されている洗浄剤供給パックは、洗浄剤を顆粒状として、この洗浄剤を、洗浄剤溶出孔を有する非湿潤性の可撓性フィルムで封入したもので、洗浄水の水圧を利用してパックを拡縮させてゾル化した少量の洗浄剤を、必要な時だけ洗浄剤溶出孔を通じてのみ溶出することができ、数回にわたる食器洗浄に対しても1つのパックで足りるようになっている。このため、洗浄の都度洗浄剤を投入する手間が省け、洗浄作業を効率よく行うことができるという利点を有しているが、自動食器洗浄機の種類や洗浄条件を変更すると洗浄剤の溶解量に過不足を生じ、自動食器洗浄機の洗浄タンク内の洗浄剤濃度を所望の濃度に制御できないという欠点がある。特に、使用中にパック内の洗剤量は徐々に少なくなるが、その洗浄剤量の変化により、溶出される洗浄剤量も変化するため、洗浄剤の洗剤濃度を常に一定に保つことは非常に困難である。
一方、上記特許文献5、6に記載された装置では、開口部から流入する洗浄液の量を調整する機能が設けられていないため、自動食器洗浄機の種類や洗浄条件が変わった場合、洗浄剤の溶解量に過不足を生じ、やはり自動食器洗浄機の洗浄タンク内の洗浄剤濃度を所望の濃度に制御できないという欠点がある。
また、上記特許文献7、8に記載された装置は、上部に設けられた開口部または孔の開口度を調整することにより洗浄剤の溶解量を調整することができるという利点を有しているが、依然として、装置内に装填されている洗浄剤の量の変化に応じて、その溶解量が変動してしまうという欠点は解消されていない。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、安価な構成の洗浄剤供給装置を用いて安定した濃度の洗浄剤溶液を自動洗浄機に供給することのできる方法と、それに用いられる、優れた溶解特性、洗浄特性、貯蔵特性等を備えた自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物、並びにそれを用いた洗浄方法の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、下記の(A)〜(D)成分を必須成分として含有するタブレット洗浄剤組成物を収容するケーシングと、上記ケーシング内のタブレット洗浄剤組成物に自動洗浄機内で噴射される洗浄水またはすすぎ水を接触させ、溶解した洗浄剤を流出させるための開口部とを備えた洗浄剤供給装置を、自動洗浄機の内部に設置し、上記自動洗浄機内で噴射される洗浄水およびすすぎ水によって上記ケーシング内のタブレット洗浄剤組成物を漸次溶解させ、その溶解した高濃度の洗浄剤溶液を自動洗浄機の洗浄タンク内に流入させて所望濃度の洗浄水を調製して被洗浄物の洗浄に供するようにした自動洗浄機への洗浄剤供給方法を第1の要旨とする。
(A)飽和脂肪酸の金属塩0.01〜3質量%
(B)ケイ酸塩10〜60質量%
(C)アミノカルボン酸塩10〜60質量%
(D)非イオン界面活性剤0.1〜5質量%
また、本発明は、そのなかでも、特に、上記自動洗浄機が自動食器洗浄機である自動洗浄機への洗浄剤供給方法を第2の要旨とする。
そして、本発明は、上記第1または第2の要旨である自動洗浄機への洗浄剤供給方法に用いられるタブレット洗浄剤組成物であって、下記の(A)〜(D)成分を必須成分として含有する自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物を第3の要旨とする。
(A)飽和脂肪酸の金属塩0.01〜3質量%
(B)ケイ酸塩10〜60質量%
(C)アミノカルボン酸塩10〜60質量%
(D)非イオン界面活性剤0.1〜5質量%
また、本発明は、そのなかでも、特に、上記(A)成分の飽和脂肪酸の金属塩が、炭素数8〜22の脂肪酸の金属塩である自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物を第4の要旨とし、上記(B)成分のケイ酸塩が、メタケイ酸アルカリ金属塩およびオルソケイ酸金属塩の少なくとも一方である自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物を第5の要旨とする。
さらに、本発明は、それらのなかでも、特に、上記(C)成分のアミノカルボン酸塩が、エチレンジアミン四酢酸塩およびニトリロ三酢酸塩の少なくとも一方である自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物を第6の要旨とし、上記(D)成分の非イオン界面活性剤が、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル(イ)と、トリメチロールプロパンのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物およびグリセリンのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物の少なくとも一方(ロ)とを組み合わせたものである自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物を第7の要旨とする。
そして、本発明は、そのなかでも、特に、上記(D)成分の非イオン界面活性剤が、上記(イ)および(ロ)の少なくとも一方と、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールおよびポリオキシエチレンアセチレニック・グリコールエーテルの少なくとも一方、もしくはこれらの誘導体または異性体(ハ)とを組み合わせたものであり、上記(ハ)が、洗浄剤組成物全体に対し0.1〜3質量%含有されている自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物を第8の要旨とする。
また、本発明は、それらのなかでも、特に、上記(A)〜(D)成分とともに、(E)成分として、炭酸塩、硫酸塩および重炭酸塩の少なくとも一つからなる洗浄ビルダーが、洗浄剤組成物全体に対し5〜70質量%含有されている自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物を第9の要旨とし、上記(A)〜(D)成分とともに、(F)成分として高分子電解質重合体が、洗浄剤組成物全体に対し0.1〜6質量%含有されている自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物を第10の要旨とする。
さらに、本発明は、それらのなかでも、特に、上記(A)〜(D)成分とともに、(G)成分として塩素系漂白剤が、洗浄剤組成物全体に対し0.1〜4質量%含有されている自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物を第11の要旨とし、上記(A)〜(D)成分とともに、(H)成分としてタルクが、洗浄剤組成物全体に対し0.1〜5質量%含有されている自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物を第12の要旨とする。
そして、本発明は、上記第1または第2の要旨である自動洗浄機への洗浄剤供給方法により自動洗浄機に溶解洗浄剤を供給し、上記自動洗浄機の洗浄タンク内で所望濃度の洗浄水を調製して被洗浄物の洗浄に用いるようにした洗浄方法を第13の要旨とし、そのなかでも、特に、上記自動洗浄機が自動食器洗浄機である洗浄方法を第14の要旨とする。
すなわち、本発明の自動洗浄機への洗浄剤供給方法は、自動洗浄機内設置型の特殊な洗浄剤供給装置に、均一溶解性に優れた特定組成のタブレット洗浄剤組成物を収容して自動洗浄機内に設置し、上記自動洗浄機内で噴射される洗浄水またはすすぎ水を利用して、上記タブレット洗浄剤組成物を溶解し、その洗浄剤溶液を自動洗浄機の洗浄タンク内に流入させるようになっている。
したがって、この洗浄剤供給方法によれば、上記洗浄水またはすすぎ水と洗浄剤組成物との断続的な接触により、洗浄剤組成物を、その都度むらなく溶解させることができ、洗浄タンク内で調製される洗浄水の濃度を常に一定に保つことができる。
そして、本発明に用いる自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物は、打錠強度に優れており、輸送時の損傷がなく、しかも洗浄性能、スケール抑制性能、および低泡性にも優れているため、上記洗浄剤供給方法に最適であるばかりでなく、これを用いて洗浄すると、非常に優れた洗浄効果を得ることができる。
つぎに、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
まず、本発明の自動洗浄機への洗浄剤供給方法に用いられる自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物(以下、「本洗浄剤組成物」と略す)は、下記の(A)〜(D)成分を必須成分として含有するものである。
(A)飽和脂肪酸の金属塩
(B)ケイ酸塩
(C)アミノカルボン酸塩
(D)非イオン界面活性剤
上記(A)成分である飽和脂肪酸の金属塩は、本洗浄剤組成物の溶解性をコントロールするために用いられるもので、特に、炭素数が8〜22の飽和脂肪酸の金属塩を用いることが望ましく、なかでも、タブレットを打錠するときの滑択性と自動洗浄機で使用する際の溶解性コントロールの点から、炭素数が14〜20の飽和脂肪酸の金属塩がより好適である。例えば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ミリスチン酸マグネシウム、ミリスチン酸カルシウム、ミリスチン酸アルミニウム、パルチミン酸マグネシウム、パルチミン酸カルシウム、パルチミン酸アルミニウム等があげられる。これらは、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。そして、これらのなかでも、特に、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムが自動洗浄機で使用した際の溶解性のコントロールの点から好適である。
上記(A)成分の配合量は、本洗浄剤組成物全体に対し、0.01〜3質量%の範囲内に設定することが必要である。すなわち、0.01質量%未満の配合量では、所望の溶解性コントロールに乏しく、一方、3質量%を超えると、打錠したタブレットの強度が低下するとともに、他成分との相乗効果や良好な貯蔵安定性が得られないからである。なお、特に、0.05〜2質量%の範囲に設定することが、効果の点で好適である。
また、上記(B)成分であるケイ酸塩としては、本発明のタブレット洗浄剤組成物の洗浄性能や汚れ分解性能を高めるために用いられるもので、特に、下記の化学式(1)で示されるものが好適で、なかでも、上記洗浄性能および汚れの分散性能の点から、下記のx:yが1:2〜3:1のものが特に好適である。例えば、メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム、オルソケイ酸ナトリウム、オルソケイ酸カリウム、二ケイ酸ナトリウム、二ケイ酸カリウム、層状ケイ酸ナトリウム、層状ケイ酸カリウム等があげられ、これらは無水物或いは水和物として用いられる。これらも、単独で用いても2種以上を併用してもよい。そして、これらのなかでも、特に、洗浄性能、他成分とのバランスから、オルソケイ酸ナトリウム、オルソケイ酸カリウム、メタケイ酸ナトリウムおよびメタケイ酸カリウムが好ましい。
Figure 2008044972
上記(B)成分の配合量は、本洗浄剤組成物全体に対し、10〜60質量%の範囲内に設定することが必要である。すなわち、10質量%未満の配合量では、所望の洗浄性能に乏しく、一方、60質量%を超えると、全体としてのバランスが悪くなるとともに、他成分との相乗効果や良好な貯蔵安定性が得られないからである。なお、特に、15〜35質量%の範囲に設定することが、効果の点で好適である。
さらに、上記(C)成分であるアミノカルボン酸塩としては、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン酢酸、エチレンジアミンテトラプロピオン酢酸、メチルグリシンジ酢酸、トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸、エチレングリコールジエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、シクロヘキサン−1,2−ジアミン四酢酸、ジエンコル酸、これらのナトリウム塩、カリウム塩等の水溶性アルカリ金属塩、エタノールアミン塩、アンモニウム塩等があげられる。これらは、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
そして、上記アミノカルボン酸塩のなかでも、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸カリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸カリウムが好ましく、特に、コストの点からナトリウム塩が好ましい。
なお、これらのアミノカルボン酸塩の水溶性アルカリ金属塩は、市販品から選択することもできるが、例えばエチレンジアミン四酢酸ナトリウムであれば、エチレンジアミン四酢酸に水酸化ナトリウムを添加(中和)することにより、適宜調製することができる。よって、水酸化ナトリウムと水酸化カリウムを加える場合には、任意の比で、エチレンジアミン四酢酸ナトリウムとエチレンジアミン四酢酸カリウムとの混合物を得ることができる。また、部分中和物とすることもできる。
上記(C)成分の配合量は、本洗浄剤組成物全体に対し、10〜60質量%の範囲内に設定することが必要である。すなわち、10質量%未満の配合量では、所望の洗浄性能に乏しく、一方、60質量%を超えると、全体としてのバランスが悪くなるとともに、他成分との相乗効果、コストの面から不利なものとなるからである。なお、特に、15〜35質量%の範囲に設定することが、効果の点で好適である。
上記(D)成分である非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、プルロニック型ブロックポリマー、リバースプルロニック型ブロックポリマー、多価アルコールのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物、グリセリンのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物等があげられる。これらは、洗浄性、被洗物への油の再付着防止性、並びに低泡性の向上を目的として配合されるもので、単独で用いても2種以上を併用して用いてもよい。
なお、上記非イオン界面活性剤のうち、先に述べた洗浄性能、低泡性、被洗物への油の再付着防止性の点から、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル(イ)と、トリメチロールプロパンのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物およびグリセリンのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物の少なくとも一方(ロ)とを組み合わせたものが特に好適に用いられる。
上記(イ)のポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテルとしては、炭素数が6〜24の直鎖または分岐のアルコールにエチレンオキサイド(以下「エチレンオキサイド」を「EO」と記す)を1〜40モルとプロピレンオキサイド(以下「プロピレンオキサイド」を「PO」と記す)1〜50モルとを付加したポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテルがあげられ、なかでも、炭素数が6〜18の直鎖または分岐のアルコールにEOを1〜20モルとPO1〜20モルとを付加しEO/POの重量比が0.5〜5の範囲にあるもの、炭素数が6〜18の直鎖または分岐のアルコールにEO1〜15モルとPO1〜50モルとを付加しEO/POの重量比が0.05〜1の範囲にあるもの、炭素数が6〜18の直鎖または分岐のアルコールにEOを1〜20モルとPO1〜20モルとを付加しEO/POの重量比が0.5〜5の範囲にあるもの等があげられる。
また、上記(ロ)のうち、トリメチロールプロパンのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物(ロ−1)としては、トリメチロールプロパンにEOを3〜45モルとPO15〜120モルとを付加したものがあげられる。そして、上記(ロ)のうち、もう一方であるグリセリンのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物(ロ−2)としては、グリセリンにEOを3〜45モルとPO15〜120モルとを付加したものがあげられる。
なお、上記(イ)と(ロ)の配合比率は、適宜に設定することができるが、なかでも、(イ):(ロ)=9:1〜5:5の範囲となるように設定することが好ましい。
なお、本洗浄剤組成物を、ポンプ水圧が高く、より高度な低泡性能が要求される自動洗浄機に適用する場合には、さらに、(D)成分である非イオン界面活性剤として、上記(イ)および(ロ)の少なくとも一方とともに、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールおよびポリオキシエチレンアセチレニック・グリコールエーテルの少なくとも一方、もしくはこれらの誘導体または異性体(ハ)を組み合わせて用いることが好適である。そして、ポリオキシエチレンアセチレニック・グリコールエーテルにおけるポリオキシエチレンの付加モル数は、1〜4であることが好ましく、他成分とのバランスや消泡性能向上の点から、ポリオキシエチレン(1.3)アセチレニック・グリコールエーテル〔( )内は、付加モル数〕が好ましく用いられる。
ただし、洗浄性能、抑泡性の点から、上記(イ)、(ロ)、(ハ)を、具体的には、下記のように組み合わせることが、特に好適である。
(1)炭素数が6〜18の直鎖または分岐のアルコールにEOを1〜20モルとPO1〜20モルとを付加しEO/POの重量比が0.5〜5の範囲にあるポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル(イ)と、トリメチロールプロパンにEOを3〜45モルとPO15〜120モルとを付加したトリメチロールプロパン(以下、「多価アルコール」と略す)のエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物(ロ−1)との2種からなる組み合わせ。
(2)炭素数が6〜18の直鎖または分岐のアルコールにEOを1〜20モルとPO1〜20モルとを付加しEO/POの重量比が0.5〜5の範囲にあるポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル(イ)と、グリセリンにEOを3〜45モルとPO15〜120モルとを付加したグリセリンのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物(ロ−2)との2種からなる組み合わせ。
(3)炭素数が6〜18の直鎖または分岐のアルコールにEOを1〜20モルとPO1〜20モルとを付加しEO/POの重量比が0.5〜5の範囲にあるポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル(イ)と、トリメチロールプロパンにEOを3〜45モルとPO15〜120モルとを付加した多価アルコールのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物(ロ−1)およびグリセリンにEOを3〜45モルとPO15〜120モルとを付加したグリセリンのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物(ロ−2)との3種からなる組み合わせ。
(4)上記(1)〜(3)の組み合わせに、それぞれ前記(ハ)の2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールおよび/またはポリオキシエチレンアセチレニック・グリコールエーテルの少なくとも一方である非イオン界面活性剤を追加した組み合わせ。
このような(D)成分である非イオン界面活性剤の配合量は、本洗浄剤組成物全体に対し、0.1〜5質量%の範囲内に設定することが必要である。
すなわち、0.1質量%未満の配合量では、所望の洗浄性能に乏しく、また低泡性能も得られない。一方、5質量%を超えると、全体としてのバランスが悪くなるとともに、他成分との相乗効果による洗浄性能が飽和となり、また、コストの面で不利となる。そして、特に、0.5〜3質量%の範囲に設定することが、効果の点で好適である。
そして、上記(D)成分の一部として、上記(ハ)を用いる場合、その配合量は、本洗浄剤組成物全体に対し、0.1〜3質量%の範囲に設定することが好適である。すなわち、0.1質量%未満の配合量では、所望の消泡性能が乏しくなるおそれがあり、3質量%を超えると全体のバランスが悪くなり、汚れに対する浸透効果、他成分との相乗効果が飽和となるからである。
また、本洗浄剤組成物には、上記(A)〜(D)の必須成分とともに、任意成分として、以下に述べる(E)特定の洗浄ビルダー、(F)高分子電解質重合体、(G)塩素系漂白剤、そして(H)タルクを配合することができる。
上記(E)成分である洗浄ビルダーとしては、炭酸塩,硫酸塩および重炭酸塩の少なくとも一つがあげられ、より詳しくは、炭酸ナトリウム,炭酸カリウム等の炭酸塩、硫酸ナトリウム,硫酸カリウム等の硫酸塩、重炭酸ナトリウム,重炭酸カリウム等の重炭酸塩があげられる。なかでも、他成分とのバランスによる貯蔵安定性やコストの面から、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、重炭酸ナトリウムが好ましく用いられる。これらは、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
上記(E)成分を用いる場合、その配合量は、本洗浄剤組成物全体に対し、5〜70質量%の範囲内に設定することが好ましい。すなわち、5質量%未満の配合量では、洗浄ビルダーを用いる効果に乏しく、逆に、70質量%を超えると、全体としてのバランスが悪くなるとともに、他成分との相乗効果や良好な洗浄性能、貯蔵安定性が得られにくい傾向がみられるからである。なお、特に、30〜60質量%の範囲に設定することが、効果の点で好適である。
また、上記(F)成分の高分子電解質重合体としては、マレイン酸、アクリル酸の少なくとも一方を単量体とする重合体または共重合体並びにその水溶性アルカリ塩が好ましく、マレイン酸重合体、アクリル酸重合体、マレイン酸とアクリル酸との共重合体およびこれらの水溶性アルカリ金属塩があげられる。水溶性アルカリ金属塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、エタノールアミン塩があげられるが、なかでも、ナトリウム塩、カリウム塩が好ましい。特に、好ましくは、ポリマレイン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸とマレイン酸との共重合体のナトリウム塩が用いられる。
そして、マレイン酸重合体、アクリル酸重合体およびその水溶性アルカリ金属塩の平均分子量は、600〜15,000のものが好適に用いられ、特に好ましくは1,000〜15,000のものが用いられる。また、マレイン酸とアクリル酸の共重合体およびその水溶性アルカリ金属塩の平均分子量としては、1,000〜100,000のものが好適に用いられ、特に好ましくは50,000〜80,000のものが用いられる。上記重合体および共重合体の水溶性アルカリ金属塩は、全てが中和された塩であっても、部分的に中和された塩であってもよい。
上記(F)成分を用いる場合、その配合量は、本洗浄剤組成物全体に対し、0.1〜6質量%の範囲内に設定することが好ましい。すなわち、0.1質量%未満の配合量では、高分子電解質重合体を用いる効果に乏しく、逆に、6質量%を超えると、他成分との相乗効果や良好な洗浄性能、貯蔵安定性が得られにくい傾向がみられるからである。なお、特に、0.5〜3質量%の範囲に設定することが、効果の点で好適である。
また、上記(G)成分の塩素系漂白剤としては、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム、トリクロロイソシアヌル酸ナトリウム等のイソシアヌル酸塩があげられる。なかでも、有効塩素含有量が55〜60質量%のものが広く市販されており、コストの面からこれらを用いることが好ましい。
このような(G)成分である塩素系漂白剤を用いる場合、その配合量は、本洗浄剤組成物全体に対し、0.1〜4質量%の範囲内に設定することが好ましい。すなわち、0.1質量%未満の配合量では、塩素系漂白剤を用いる効果に乏しく、逆に、4質量%を超えると、全体としてのバランスが悪くなるとともに、他成分との相乗効果や所望の漂白除菌効果が飽和となるばかりでなく、被洗浄物である食器の加工方法によっては、これらを傷めるおそれがあるからである。なお、特に、コストの面から1〜3質量%の範囲に設定することが好適である。
また、上記(H)成分のタルクとしては、市販されているものであれば、特に限定することなく使用することができるが、なかでも、打錠時の打錠障害を防止する働きの点から、平均粒径が1〜20μmのものが好適に使用できる。
このような(H)成分であるタルクを配合する場合、その配合量は、本タブレット洗浄剤組成物全体に対し、0.1〜5質量%の範囲内に設定することが好ましい。すなわち、0.1質量%未満の配合量では、タルクを用いる効果に乏しく、逆に、5質量%を超えると、成形されたタブレットの強度が著しく低下するおそれがあるからである。なお、特に、コスト面から1〜3質量%の範囲に設定することが好適である。
さらに、本洗浄剤組成物には、他の任意成分として、溶剤、染料、香料、金属腐食抑制剤、殺菌剤、消臭剤、帯電防止剤、消泡剤等を用いることができる。
本洗浄剤組成物は、前記必須成分(A)〜(D)および必要であれば(E)〜(H)等に任意成分を用いて得られるものであり、その製法は、特に限定されるものではないが、例えば、上記成分を単に、ナウタミキサ(登録商標)、リボンミキサ等の粉体混合機で混合したのち、打錠機で打錠する方法や、上記成分の一部または全部を、造粒機によって粒状に造粒したのち、打錠機にて打錠する方法によって製造することができる。
上記の造粒機としては、押し出し造粒機、流動造粒機、転動造粒機、攪拌転動造粒機等が好適に用いられる。流動造粒機の例としては、スパイラルフロー〔フロイント産業社製〕、マルチプロセッサー〔パウレック社製〕等があげられる。転動造粒機の例としては、マルメライザー〔不二パウダル社製〕、CFグラニュレーター〔フロイント産業社製〕等があげられる。攪拌転動造粒機の例としては、ヘンシェルミキサー〔三井三池化工機社製〕、ハイスピードミキサー〔深江工業社製〕、バーチカルグラニュレーター〔パウレック社製〕等があげられる。
また、上記の打錠機としては、基本的に臼と杵との組み合わせ及び圧縮装置から構成されるものが使用される。圧縮装置を介して、臼の中で上杵と下杵との間に圧力を加えると、臼と杵とで形成される形状のタブレットが形成される。このような打錠機としては、一般に知られた一錠ずつ打錠する単発式の打錠機を用いることもできるし、複数の金型を回転する円盤に沿って備えた生産効率の高いロータリー式打錠機を用いることもできる。単発式打錠機としては、例えば、菊水製作所社製の堅型粉末成型機、岡田精工社製の単発打錠機、富士薬品機械社製のスタンディングプレス等があげられ、また、ロータリー式打錠機としては、例えば、菊水製作所社製のクリーンプレスシリーズ、タフプレスシリーズ、FETTE社製Pシリーズ、PTシリーズ、KORSCH社製のPHシリーズ、TRPシリーズ等があげられる。
本発明の自動洗浄機への洗浄剤供給方法は、上記のような本洗浄剤組成物を、自動洗浄機内に設置するよう設定された、特定の洗浄剤供給装置のケーシング内に収容して用いるようにしたもので、より詳しくは、この洗浄剤供給装置を、自動洗浄機の内部に設置して、自動洗浄機内で噴射される洗浄水およびすすぎ水によって上記ケーシング内の本洗浄剤組成物を漸次溶解させ、その溶解した高濃度の洗浄剤溶液を自動洗浄機の洗浄タンク内に流入させて所望濃度の洗浄水を調製して、被洗浄物の洗浄に供するようにしたものである。なお、上記「高濃度」とは、上記洗浄剤溶液が洗浄タンク内に流入し洗浄タンク内で希釈されることにより、所望濃度の洗浄水に調製される程度に「高濃度」であればよく、特定の値以上の濃度である必要はない。
上記洗浄剤供給装置としては、タブレット状の本洗浄剤組成物を収容するケーシングと、上記ケーシング内のタブレット洗浄剤組成物に自動洗浄機内で噴射される洗浄水またはすすぎ水を接触させ、溶解した洗浄剤を流出させるための開口部とを備えた洗浄剤供給装置が用いられる。
上記洗浄剤供給装置の一例を図1に示す。この例は、洗浄剤供給装置16を、アンダーカウンタータイプの自動食器洗浄機に設置したもので、上記自動食器洗浄機は、本体1と本体1内にすすぎ水を供給するための湯沸かし器2を備えており、本体1内の上段に、洗浄すべき食器6をラック7に装填した状態で載置するようになっている。
そして、上記ラック7を上下から挟むように、一対の洗浄ノズル5、5と、一対のすすぎノズル4、4が設けられており、湯沸かし器2から延びる給湯配管11を経由して、上記すすぎノズル4、4にすすぎ水が供給されるようになっている。なお、上記給湯配管11の途中には、ブースター3、すすぎポンプ13が設けられている。
また、上記本体1内の下段には上面開口が、メッシュ状のストレーナーパン9で覆われた、洗浄タンク8が設けられており、洗浄タンク8内で調整された洗浄水が、洗浄ポンプ14を備えた洗浄配管12を介して、洗浄ノズル5、5に供給されるようになっている。なお、15は、洗浄タンク8内の洗浄水を一定の高さより上昇させないためのオーバーフロー管である。
洗浄剤供給装置16は、図1のA−A′矢視図である図2に示すように、本体1内の、食器6を載置するラック7の下方の一角に配置されている。そして、この位置は、上記洗浄タンク8内の洗浄水のきっ水線10より上で、しかも洗浄ノズル5、5およびすすぎノズル4、4から噴射される洗浄水、すすぎ水が洗浄タンク内8内に流下する流路途中となるように設定される。
上記洗浄剤供給装置16は、図3に示すように、有底円筒状のケーシング21と、このケーシング21の上面開口を蓋する蓋体22とで構成されており、上記ケーシング21内に、本洗浄剤組成物20を装填して使用できるようになっている。
上記ケーシング21の側壁最下部には、横長の開口部23が、対角線上の2箇所に設けられており、洗浄ノズル5、5(図1、図2参照)およびすすぎノズル4、4から噴射される洗浄水、すすぎ水が洗浄タンク8に流下する際、この開口部23からケーシング21の内側に入り込んで、内側の本洗浄剤組成物20と接触してこれを漸次溶解することにより、洗浄剤溶液がつくられるようになっている。そして、生成された洗浄剤溶液は、上記開口部23から外に出て、洗浄タンク8に流入する。
上記自動食器洗浄機は、予め設定された洗浄サイクルに従って毎回同じ動作で洗浄を行うようになっているため、循環噴射される洗浄水、すすぎ水の総量は、毎回一定であり、この洗浄剤供給装置16の開口部23から出入りして本洗浄剤組成物20と接触する洗浄水、すすぎ水の量も一定である。したがって、ケーシング21内に充分な量の本洗浄剤組成物20がある限り、溶解して洗浄タンク8内に供給される洗浄剤の量も一定に管理できるのである。この原理によって、上記洗浄剤供給装置16により一定の本洗浄剤組成物20が自動的に供給され、自動食器洗浄が完了する。
上記自動食器洗浄機(図1参照)における洗浄動作をより詳しく説明すると、まず、ラック7に食器6を装填して自動食器洗浄機の上段に載置する。そして、洗浄開始のスイッチを入れると、洗浄ポンプ14が駆動し、洗浄タンク8の洗浄水(前回の洗浄サイクルによって一定濃度の洗浄水が貯留されている)が洗浄配管12を介して洗浄ノズル5、5に供給される。
この洗浄ノズル5、5から洗浄水がラック7上の食器6に向けて噴射され、食器6に付着した汚れが洗い落とされる。そして上記食器6から落下した汚れがストレーナーパン9で受けられ、洗浄水のみが洗浄タンク8に戻って循環噴射される。このとき洗浄水の一部は、洗浄剤供給装置16の開口部23から内側に入り込み、ケーシング21内に収納された本洗浄剤組成物20を溶解し、高濃度の洗浄剤溶液を生成する。この洗浄剤溶液は開口部23から流出し洗浄タンク8に流入し、洗浄タンク8内の洗浄水に混合されて、均一な洗浄水となる。
そして、洗浄が終了し、所定時間経過すると、すすぎポンプ13が駆動し、湯沸かし器2からの温水が、給湯配管11を介してブースタ3に供給され、加温された70〜80℃のすすぎ水となり、すすぎ配管17を通ってすすぎノズル4、4に達する。そして上記すすぎノズル4、4から噴射したすすぎ水は、食器6をすすいだ後、ストレーナーパン9を通過して、洗浄タンク8に流入し、そのすすぎ水は洗浄液と混合されて、オーバーフロー管15から外部に排出される。このときも、上記すすぎ水の一部は洗浄剤供給装置16の開口部23から内側に入り込み、ケーシング21内に収容された、本洗浄剤組成物20を溶解し、洗浄剤溶液を生成する。この洗浄剤溶液を含んだすすぎ水は開口部23から流出し洗浄タンク8に流入し、洗浄タンク8内の洗浄水と混合されて、均一な洗浄水となる。
上記一連の動作によって繰り返し食器洗浄のための自動食器洗浄機の運転が行われるに伴い、ケーシング21内の本洗浄剤組成物20は下部から漸次溶解され、下部の本洗浄剤組成物20が溶解して消失した分だけ、上部の本洗浄剤組成物20が下に落ち、開口部23と面した部分が順次溶解される。このようにして、最終的には最上部の本洗浄剤組成物20が、開口部23と面した位置まで落下し、溶解される。したがって、ケーシング21内の本洗浄剤組成物20がすべて、溶解するまで、洗浄タンク8内に洗浄剤溶液を供給することができるため、頻繁に本洗浄剤組成物20を補充する必要がなく、しかも溶解した高濃度の洗浄剤溶液が安定して洗浄タンク8に供給される。そして、洗浄タンク8内で調製される洗浄水の濃度を一定に保つことができるので、安定した食器の仕上がりを得ることができるのである。
なお、上記自動食器洗浄機において運転条件が変更した場合であっても、被洗浄物に対する使用洗浄水の量、すすぎ水の量が増減すれば、それに対応して、本洗浄剤組成物20の溶解量も増減するため、その都度、洗浄剤供給量を制御することなく、常に一定の濃度の洗浄剤溶液を供給することができるという利点を有する。
上記洗浄剤供給装置16の形状は、上記例のように、有底円筒状である必要はなく、装置形状を三角筒状、四角筒状等、適宜の形状のものを使用することができる。ただし、本洗浄剤組成物20の装填作業の容易性、ケーシング21内での溶けやすさ等を考慮すれば、上記の例のように円筒状にすることが好適である。
また、ケーシング21に設けられている開口部23の配置や形状は、特に限定するものではなく、ケーシング21内に収容された本洗浄剤組成物20が、自動食器洗浄機内で噴射される洗浄水またはすすぎ水に接触することができ、その接触により溶解した洗浄剤溶液が流出できるようになっていれば、特に限定するものではない。開口部23の個数も、自動食器洗浄機の種類や洗浄条件に応じて適宜決めることができる。そして、開口部23は、ケーシング21の側面下部のみに形成されたものでも、側面下部から底面にまたがった状態で生成されたものでもよい。あるいは底面のみに形成されたものでもよい。ただし、開口部23の少なくとも一つは、底面と接しているものが好ましい。
さらに、上記洗浄剤供給装置16を取り付ける洗浄機の種類、洗浄水・すすぎ水の温度等の設定の違いによってケーシング21内の本洗浄剤組成物20の溶解速度が異なることから、開口部23に流入する洗浄水・すすぎ水の量を調整して洗浄剤の溶解量を調整できるようにしたものが特に好適である。開度を調整するための機構は、どのようなものであっても差し支えないが、例えば、図4(a) または同図(b)に示すような構造のものを例にあげることができる。
すなわち、図4(a)のものは、ケーシング21′を、底のない円筒状にして、その下端縁の2箇所に、図3の開口部23と同様の大きさの開口となる切り欠き31を形成するとともに、この下部を受ける有底円筒状の受け台32を設けた構成となっており、上記受け台32とケーシング21′の位置関係が、周方向に調整可能になっている。そして上記受け台32の側壁には、上記ケーシング21′の切り欠き31と対峙する2箇所の位置に、上記切り欠き31の開口より大きな開口の開口ガイド33が設けられている。この構成によれば、上記ケーシング21′と受け台32とを周方向に相対的に回動させ、ケーシング21′の切り欠き31と受け台32の開口ガイド33とが重なって出現する開口部23′の大きさを調整することにより、この部分に出入りする洗浄水またはすすぎ水の量を調整して、本洗浄剤組成物20の溶解量を調整することができる。したがって、洗浄機の種類や洗浄水・すすぎ水の温度等の設定条件を変えた場合においても、洗浄タンク8(図1参照)内の洗浄水の濃度を常に最適な濃度に保つことができる。
また、図4(b)のものは、ケーシング21″の下部に設けられた開口部23″を、上下方向に大きく形成するとともに、ケーシング21″の外周にガイド筒34を設けた構成になっており、このガイド筒34のケーシング21″に対する上下方向の位置が調整可能になっている。この構成によれば、上記ガイド筒34の上下方向の位置に応じて、ケーシング21″の開口部23″の大きさが制限されるため、これによってこの部分に出入りする洗浄水またはすすぎ水の量を調整し本洗浄剤組成物20の溶解量を調整することができる。したがって、洗浄機の種類や洗浄水・すすぎ水の温度等の設定条件を変えた場合においても、洗浄タンク8内の洗浄水の濃度を常に最適な濃度に保つことができる。
なお、上記洗浄剤供給装置16(図3参照)において、ケーシング21と、その上面開口を蓋する蓋体22の係合方法も、その係合部から洗浄水やすすぎ水が内側に入らないような形式であればよく、前記各例に示すような嵌合形式の他、螺子を用いた螺合形式、あるいは鍋蓋形式等を用いることができる。
また、ケーシング21(以下、21′、21″も含む)、蓋体22、受け台32およびガイド筒34(図3、図4参照)の構成材料は、耐久性、耐薬品性、成形の容易さ、及び、取り扱いの簡便性の点から、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ABS,エポキシ樹脂などの樹脂材料あるいはSUS304、SUS316、SUS410、SUS430等のステンレス材料のものが好適に使用される。
さらに、自動食器洗浄機の稼動中に、洗浄剤供給装置16内の本洗浄剤組成物20がなくなると洗浄タンク8内に洗浄溶液が供給されなくなり、洗浄タンク8内の洗浄水の濃度が低下し、洗浄不良を引き起こすため、ケーシング21内の本洗浄剤組成物20の残量が一目で確認できるよう、上記ケーシング21の構成材料は、透明性を持つ材料であることが好ましい。あるいはケーシング21の底面内側および/または受け台32の内面を本洗浄剤組成物(通常白色)20とは異なる鮮明な色で着色しておき、本洗浄剤組成物20がなくなったことが外側から容易に確認できるようにしておくことも好適である。
そして、上記洗浄剤供給装置16のケーシング21内に収容される本洗浄剤組成物20の重量は、0.01kgから1kgの範囲に調製されることが好ましい。重量が0.01kgより小さいものは、業務用の自動食器洗浄機で使用した場合、比較的小型のアンダーカウンタータイプ(例えば、洗浄タンク容量16リットル、すすぎ水量4リットル/回、洗浄溶液濃度0.1%)の場合、一日当たりの平均運転回数が約50回と推定され、この運転回数に対応する洗浄剤必要量は150gであることから、上記洗浄剤供給装置16への補充が頻繁になり、その手間が煩雑になるおそれがある。また、重量が1kgより大きいものは、その表面積も大きくなることから、本洗浄剤組成物20の残存状況によって洗浄水またはすすぎ水と接触する面積が大きく変わるため、本洗浄剤組成物20の溶解速度のコントロールが困難になるため不適である。
また、本洗浄剤組成物20の比重は、上記洗浄剤供給装置16を使用する場合、1.0〜2.5の範囲にあることが好ましい。すなわち、比重が1.0より小さいものは、すぐに溶解して上記洗浄剤供給装置16への補充が頻繁となり、その手間が煩雑になるおそれがある。逆に比重が2.5より大きいものは、溶解する速度が遅くなり、本発明の目的である溶解性のコントロールが達成できなくおそれがあるためである。
なお、本洗浄剤組成物20および上記洗浄剤供給装置16を用いて洗剤供給を行なう対象となる自動食器洗浄機は、その種類、タイプを限定されるものではなく、例えば、アンダーカウンタータイプ、ドアタイプ、フライトコンベアータイプ、フラットコンベアータイプ、そしてラックコンベアータイプの自動食器洗浄機が上げられる。その中でも、アンダーカウンタータイプ、ドアタイプの自動食器洗浄機に好適に使用することができる。もちろん、自動食器洗浄機に限らず、食器搬送用のトレイやバスケット、食品加工加工場における瓶や缶等、各種の被洗浄物を対象とする自動洗浄機に広く適用することができる。
つぎに、本発明の実施例について比較例とともに詳細に説明する。ただし、本発明は、下記の実施例によって限定されるものではない。
〔実施例1〜56、比較例1〜21〕
後記の表1〜表13に示す配合組成原料(各表の数値の単位は%である)を圧縮成形し調製することにより、実施例1〜56および比較例1〜21の自動食器洗浄機用タブレット洗浄剤を得た。そして、これらのタブレット洗浄剤組成物について、貯蔵安定性、溶解性、圧縮強度、洗浄性、低泡性、洗浄後仕上がり性、ガラスに対する影響、スケール生成抑制能の8項目について評価した。その結果を後記の表1〜表13に併せて示す。なお、上記自動食器洗浄機用タブレット洗浄剤組成物の製造方法、各評価項目の試験方法および評価基準は、以下に示すとおりである。
〔製造方法〕
圧縮成形する前の原料混合物は、V型ミキサー(DVI−I型、ダルトン社製)を用いて仕込量が3kgになるように各々の原料を混合し調製した。各混合は、いずれも回転数30rpm、混合時間10分の条件で行った。そして、成形前混合物150gを直径52mmの打錠金型に入れ、単発打錠機(N60E、岡田精工製)を使用して、117.6×104 Pa(12kgf/cm2 )の圧力をかけて、タブレット状に圧縮成形を行った。
〔貯蔵安定性〕
・試験方法
調製されたタブレット洗浄剤組成物1個(150g)を、500ml容積のポリエチレン瓶に入れ、恒温恒湿器(IG−47M、ヤマト科学社製)により温度40℃、湿度70%の雰囲気下に置き、その状態で1カ月保管した。そして、その外観を目視により観察し、下記の評価基準で評価した。
・評価基準
○:1カ月後、変色・潮解等は認められなかった。
×:1カ月後、変色・潮解等(塩素系漂白剤配合品にあっては、著しい有効塩素の分解 )が認められた。
〔溶解性〕
調製されたタブレット洗浄剤組成物1個を業務用の自動食器洗浄機(JW−400TUD、ホシザキ電機製)のストレーナーパン上に置き、下記の運転条件で運転した。そして、ストレーナーパン上のタブレット洗浄剤組成物が完全に溶解されるまでの洗浄機の運転回数を測定し、下記の評価基準により評価した。
*運転条件
洗浄温度 :60℃
洗浄時間 :30秒
すすぎ工程:なし
・評価基準
○:運転回数40回を超えて完全溶解した。
△:運転回数30回以上40回以下で完全溶解した。
×:運転回数30回未満で完全溶解した。
〔圧縮強度〕
JIS Z 8841−1993「造粒物強度測定方法 3.1圧壊強度試験法」により、調製されたタブレット洗浄剤組成物の直径方向の圧壊強度を測定し、下記の評価基準により評価した。
・評価基準
○:破壊強度が40Nを超える。
△:破壊強度が20N以上40N以下。
×:破壊強度が20N未満。
〔洗浄性〕
・試験方法
調製されたタブレット洗浄剤組成物を業務用の自動食器洗浄機(DW−DR61、三洋電機社製)に、洗浄剤溶液濃度が0.1質量%になるように投入し、完全に溶解させ、下記の運転条件で運転した。そして、下記の被洗浄物である陶器皿を10枚1組として洗浄し、その洗浄性能を後記の評価基準で評価した。なお、汚れとして、牛脂汚れ、上新粉汚れ、カレー汚れを用意し、それぞれの汚れに対し洗浄評価を行った。
*運転条件
洗剤濃度 :0.1質量%
洗浄温度 :60℃
すすぎ温度 :80℃
洗浄コース :標準洗浄サイクル(洗浄:45秒、すすぎ:15秒)
水道水の硬度:(CaCO3 として)80mg/L
牛脂汚れ :精製牛脂を用いた。
上新粉汚れ :上新粉25重量部に対し水75重量部を加え、途中かき混ぜながら20分 間煮沸し、のり状となったものを用いた。
カレー汚れ :市販のレトルトカレー(商品名:ボンカレー:大塚食品社製)を用いた。
被洗浄物 :直径10cmの陶器皿に上記標準汚れを4g/枚となるように付着させ、 常温で1時間乾燥させたものを用いた。
・評価基準
◎…90%以上の汚れ除去。
○…70%以上90%未満の汚れ除去。
△…50%以上70%未満の汚れ除去。
×…50%未満の汚れ除去。
〔低泡性〕
・試験方法
調製されたタブレット洗浄剤組成物を業務用の自動食器洗浄機(DW−DR61、三洋電機社製)に、洗浄剤溶液濃度が0.1質量%になるように投入し、完全に溶解させた後、充分にかき混ぜた鶏卵(全卵)30gを投入し、下記の運転条件で運転した。そして、洗浄液の泡立ちを目視により後記の評価基準で評価した。
*運転条件
洗剤濃度 :0.1質量%
洗浄温度 :60℃
すすぎ温度 :80℃
洗浄コース :標準洗浄サイクル(洗浄:45秒、すすぎ:15秒)
水道水の硬度:(CaCO3 として)80mg/L
・評価基準
◎ :運転時の泡が液面から50mm未満、かつ運転終了後速やかに泡が消える。
○ :運転時の泡が液面から50mm未満、かつ運転終了後1分経過以内に泡が消える 。
△ :運転時に泡が液面から50mm以上、かつ運転終了後1分経過以内に泡が消える 。
× :運転時の泡の高さにかかわらず、運転終了後1分経過後も泡が消えずに残ってい る。
××:運転直後に、ポンプが泡をかんで、運転困難となる。
〔洗浄後仕上がり性〕
・試験方法
調製されたタブレット洗浄剤組成物を業務用の自動食器洗浄機(DW−DR61、三洋電機社製)に、洗浄剤溶液濃度が0.1質量%になるように投入し、完全に溶解させ、下記の条件で運転した。そして、後記に示す被洗浄物であるガラスコップを10個1組として洗浄し、洗浄後の仕上がり性能を後記の評価基準で評価した。
*運転条件
洗剤濃度 :0.1質量%
洗浄温度 :60℃
すすぎ温度 :80℃
洗浄コース :標準洗浄サイクル(洗浄:43秒、すすぎ15秒)
使用水の硬度:(CaCO3 として)80mg/L
被洗浄物 :200ml容積のガラスコップ(佐々木硝子社製)に牛乳を注いだ後、5 分間放置した。ついで、牛乳を捨てた後、水ですすぐことなく30分間風 乾した。
・評価基準
◎:ウォータースポットが全くみられない。
○:ウォータースポットが1〜2個みられる。
△:ウォータースポットが3〜5個みられる。
×:ウォータースポットが6個以上みられる。
〔ガラスに対する影響〕
・試験方法
調製されたタブレット洗浄剤組成物を用いた洗浄剤溶液中に、市販の200ml容積のタンブラーグラス(HOYA社製)を下記の条件で浸漬した。そして、浸漬後のタンブラーグラスの状態を目視により観察し、下記の評価基準で評価した。
*浸漬条件
洗剤濃度:0.10%
浸漬温度:60℃
浸漬時間:2週間
・評価基準
◎:タンブラーグラス表面に変色や腐食が認められない。
○:タンブラーグラス表面がわずかに変色している。
△:タンブラーグラス表面の変色が大きい。
×:タンブラーグラス表面の腐食が大きい。
〔スケール生成抑制能〕
・試験方法
人工硬水(総硬度:CaCO3 として150mg/L)を用いて、本洗浄剤組成物を0.1%に希釈し、容量100mlの比色管に50mlを注ぎ、60℃で4時間保持した後、スケールの生成量を以下の基準で目視判定した。
・評価基準
◎:スケールの生成がなかった。
○:スケール生成が殆どなかった。
△:スケールの生成があった。
×:スケール付着が著しかった。
なお、後記の表1〜表13において用いた各種成分とその有効純分(質量%)の詳細は、下記の通りであり、表中の数値は、各成分の有姿のままを示したものである。
〔A成分〕
・飽和脂肪酸の金属塩1
商品名:ステアリン酸マグネシウム(淡南化学社製、C=18)
・飽和脂肪酸の金属塩2
商品名:ステアリン酸カルシウム(淡南化学社製、C=18)
・飽和脂肪酸の金属塩3
商品名:ステアリン酸アルミニウム(淡南化学社製、C=18)
・飽和脂肪酸の金属塩4
商品名:パルチミン酸カルシウム 試薬1級(関東化学社製、C=16)
・飽和脂肪酸の金属塩5
ミリスチン酸マグネシウム(試作品、C=14)
・飽和脂肪酸の金属塩6
カプロン酸マグネシウム(試作品、C=6)
・飽和脂肪酸の金属塩7
カプリル酸カルシウム(試作品、C=8)
・飽和脂肪酸の金属塩8
ベヘン酸マグネシウム(試作品、C=22)
・飽和脂肪酸の金属塩9
リグノセリン酸カルシウム(試作品、C=24)
〔B成分〕
・ケイ酸塩1
メタケイ酸ナトリウム5水塩
商品名:ドライメタケーソー5aq(広栄化学工業社製)
・ケイ酸塩2
メタケイ酸ナトリウム5水塩
商品名:メタ珪酸ソーダ・5水塩(三宝化学社製)
・ケイ酸塩3
メタケイ酸ナトリウム9水塩
商品名:メタ珪9水塩(三宝化学社製)
・ケイ酸塩4
オルソケイ酸ナトリウム
商品名:粒状オルソ(日本化学工業社製)
〔C成分〕
・アミノカルボン酸塩1
エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム
商品名:トリロンB(BASF社製)
・アミノカルボン酸塩2
ニトリロ三酢酸酸ナトリウム
商品名:トリロンA92R(BASF社製)
〔D成分〕−(イ)
・非イオン界面活性剤1
ポリオキシエチレン(P=15)ポリオキシプロピレン(q=9)直鎖アルキル(C =14、15)エーテル
EO/PO重量比=1.26
(試作品)
・非イオン界面活性剤2
ポリオキシエチレン(P=8)ポリオキシプロピレン(q=6)直鎖アルキル(C= 12、13)エーテル
EO/PO重量比=1.01曇点=31℃
商品名:ペポールAS−054C(東邦化学工業社製)
〔D成分〕−(ロ)
・非イオン界面活性剤3
下記化学式(2)で表されるトリメチロールプロパンEO,PO付加物
平均分子量=4,500 EO/PO重量比=0.21
(試作品)
Figure 2008044972
・非イオン界面活性剤4
下記化学式(3)で表されるグリセリンEO,PO付加物
(試作品)
Figure 2008044972
〔D成分〕
・非イオン界面活性剤5
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー(プルロック型ブロック ポリマー)
EO/PO重量比=0.67 平均分子量:3,300
商品名:エパン740(第一工業製薬社製)
・非イオン界面活性剤6
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー(リバースプルロニック 型ブロックポリマー)
EO/PO重量比=0.67 平均分子量:2,800
商品名:プルロニックRPE1740(BASF社製)
〔D成分〕−(ハ)
・非イオン界面活性剤7
ポリオキシエチレン(1.3)アセチレニック・グリコールエーテル
商品名:サーフィノール420(日信化学工業社製)
・非イオン界面活性剤8
2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール
商品名:サーフィノール104(日信化学工業社製)
〔E成分〕
・洗浄ビルダー1
炭酸ナトリウム
商品名:ソーダ灰(東ソー社製)
・洗浄ビルダー2
無水硫酸ナトリウム
商品名:中性無水ボウ硝(四国化成社製)
・洗浄ビルダー3
重炭酸ナトリウム
商品名:重炭酸ナトリウム(旭硝子社製)
〔F成分〕
・高分子電解質重合体1
ポリアクリル酸ナトリウム 分子量:4,500
商品名:アキュソール445ND
・高分子電解質重合体2;(F成分)
アクリル酸マレイン酸共重合体ナトリウム塩 分子量:70,000
商品名:アキュソール497ND
〔G成分〕
・塩素系漂白剤1
ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム
(有効塩素濃度60%)
商品名:ネオクロール 60G(四国化成工業社製)
〔H成分〕
・タルク1
平均粒径:9.5μm、カサ密度:0.33g/ml
商品名:クラウンタルクPP(松村産業社製)
・タルク2
平均粒径:2.5μm、カサ密度:0.19g/ml
商品名:ハイ・フィラー#12(松村産業社製)
〔その他〕
・不飽和脂肪酸の金属塩10
オレイン酸マグネシウム(試作品、C=18)
Figure 2008044972
Figure 2008044972
Figure 2008044972
Figure 2008044972
Figure 2008044972
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Figure 2008044972
Figure 2008044972
Figure 2008044972
Figure 2008044972
Figure 2008044972
表1〜表13の結果より、実施例品1〜56は、組成によっては、一部評価がやや劣る項目もあるが、全般に、いずれの評価項目においても、優れた性能を有していることがわかる。これに対し、必須成分が一つでも欠けていたり、必須成分が含有されていても、その含有割合が、本発明の組成から外れている比較例品1〜21は、悪い評価項目がいくつかあり、実用上問題であることがわかる。
つぎに、自動食器洗浄機に供給される洗浄剤溶液の濃度安定性を評価するために、下記の3通りの洗浄剤溶液の濃度測定実験を行った。
〔実験1〕
まず、図3に示す洗浄剤供給装置に、実施例43のタブレット洗浄剤組成物1個を装填し、以下の条件で自動食器洗浄機を運転して、洗浄溶液濃度の経時変化を測定した。
*運転条件
給湯温度 :50℃
洗浄機 :ホシザキ電機社製、JW−400TUD(タンク容量16リットル)
洗浄サイクル:1サイクル 洗浄90秒 インターバル3秒 すすぎ時間7秒
装填したタブレット洗浄剤組成物は、最下部から徐々に均一に溶解し、洗浄剤組成物の全量がなくなった54洗浄サイクルまで、洗浄タンク内の洗浄溶液濃度を所定濃度(約0.05質量%)に保つことができた。その結果を図5に示す。
〔実験2〕
また、図4(b)に示すケーシング21″を備えた洗浄剤供給装置に、実施例38のタブレット洗浄剤組成物1個を装填し、以下の条件で自動食器洗浄機を運転して、洗浄溶液濃度の経時変化を測定した。
*運転条件
開口部23″の開度:全開
給湯温度 :60℃
洗浄機 :ホシザキ電機社製、JW−400TUD(タンク容量16リットル)
洗浄サイクル:1サイクル 洗浄90秒 インターバル3秒 すすぎ時間7秒
装填したタブレット洗浄剤組成物は、最下部から徐々に均一に溶解し、洗浄剤組成物の全量がなくなった28洗浄サイクルまで、洗浄タンク内の洗浄溶液濃度を所定濃度(約0.12質量%)に保つことができた。その結果を図6に示す。
〔実験3〕
さらに、開口部23″の開度を1/2とした。それ以外の条件は、上記実験2と同様にして洗浄を行った。その結果、装填したタブレット洗浄剤組成物は、最下部から徐々に均一に溶解し、洗浄剤組成物の全量がなくなった36洗浄サイクルまで、洗浄タンク内の洗浄溶液濃度を所定濃度(約0.09質量%)に保つことができた。その結果を図7に示す。
上記の結果から、本発明の自動洗浄機への洗浄剤供給方法によれば、安定した濃度で洗浄剤溶液を供給することができることがわかる。
本発明の一実施例に用いられる自動食器洗浄機を示す模式的な構成図である。 図1のA−A′矢視図である。 上記実施例に用いられる洗浄剤供給装置の説明図である。 (a)、(b)はそれぞれ上記洗浄剤供給装置の変形例を示す説明図である。 本発明の一実施例によって供給される洗浄溶液の経時的な濃度変化を示す線図である。 本発明の他の実施例によって供給される洗浄溶液の経時的な濃度変化を示す線図である。 本発明のさらに他の実施例によって供給される洗浄溶液の経時的な濃度変化を示す線図である。
符号の説明
8 洗浄タンク
16 洗浄剤供給装置

Claims (14)

  1. 下記の(A)〜(D)成分を必須成分として含有するタブレット洗浄剤組成物を収容するケーシングと、上記ケーシング内のタブレット洗浄剤組成物に自動洗浄機内で噴射される洗浄水またはすすぎ水を接触させ、溶解した洗浄剤を流出させるための開口部とを備えた洗浄剤供給装置を、自動洗浄機の内部に設置し、上記自動洗浄機内で噴射される洗浄水およびすすぎ水によって上記ケーシング内のタブレット洗浄剤組成物を漸次溶解させ、その溶解した高濃度の洗浄剤溶液を自動洗浄機の洗浄タンク内に流入させて所望濃度の洗浄水を調製して被洗浄物の洗浄に供するようにしたことを特徴とする自動洗浄機への洗浄剤供給方法。
    (A)飽和脂肪酸の金属塩0.01〜3質量%
    (B)ケイ酸塩10〜60質量%
    (C)アミノカルボン酸塩10〜60質量%
    (D)非イオン界面活性剤0.1〜5質量%
  2. 上記自動洗浄機が自動食器洗浄機である請求項1記載の自動洗浄機への洗浄剤供給方法。
  3. 請求項1または2記載の自動洗浄機への洗浄剤供給方法に用いられるタブレット洗浄剤組成物であって、下記の(A)〜(D)成分を必須成分として含有することを特徴とする自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物。
    (A)飽和脂肪酸の金属塩0.01〜3質量%
    (B)ケイ酸塩10〜60質量%
    (C)アミノカルボン酸塩10〜60質量%
    (D)非イオン界面活性剤0.1〜5質量%
  4. 上記(A)成分の飽和脂肪酸の金属塩が、炭素数8〜22の脂肪酸の金属塩である請求項3記載の自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物。
  5. 上記(B)成分のケイ酸塩が、メタケイ酸アルカリ金属塩およびオルソケイ酸金属塩の少なくとも一方である請求項3または4記載の自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物。
  6. 上記(C)成分のアミノカルボン酸塩が、エチレンジアミン四酢酸塩およびニトリロ三酢酸塩の少なくとも一方である請求項3〜5のいずれか一項に記載の自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物。
  7. 上記(D)成分の非イオン界面活性剤が、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル(イ)と、トリメチロールプロパンのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物およびグリセリンのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物の少なくとも一方(ロ)とを組み合わせたものである請求項3〜6のいずれか一項に記載の自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物。
  8. 上記(D)成分の非イオン界面活性剤が、請求項7記載の(イ)および(ロ)の少なくとも一方と、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールおよびポリオキシエチレンアセチレニック・グリコールエーテルの少なくとも一方、もしくはこれらの誘導体または異性体(ハ)とを組み合わせたものであり、上記(ハ)が、洗浄剤組成物全体に対し0.1〜3質量%含有されている請求項7記載の自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物。
  9. 上記(A)〜(D)成分とともに、(E)成分として、炭酸塩、硫酸塩および重炭酸塩の少なくとも一つからなる洗浄ビルダーが、洗浄剤組成物全体に対し5〜70質量%含有されている請求項3〜8のいずれか一項に記載の自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物。
  10. 上記(A)〜(D)成分とともに、(F)成分として高分子電解質重合体が、洗浄剤組成物全体に対し0.1〜6質量%含有されている請求項3〜9のいずれか一項に記載の自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物。
  11. 上記(A)〜(D)成分とともに、(G)成分として塩素系漂白剤が、洗浄剤組成物全体に対し0.1〜4質量%含有されている請求項3〜10のいずれか一項に記載の自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物。
  12. 上記(A)〜(D)成分とともに、(H)成分としてタルクが、洗浄剤組成物全体に対し0.1〜5質量%含有されている請求項3〜11のいずれか一項に記載の自動洗浄機用タブレット洗浄剤組成物。
  13. 請求項1または2記載の自動洗浄機への洗浄剤供給方法により自動洗浄機に溶解洗浄剤を供給し、上記自動洗浄機の洗浄タンク内で所望濃度の洗浄水を調製して被洗浄物の洗浄に用いるようにしたことを特徴とする洗浄方法。
  14. 上記自動洗浄機が自動食器洗浄機である請求項13記載の洗浄方法。
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