JP2020111719A - 加熱調理機器用固形洗浄剤組成物およびそれを用いた洗浄方法 - Google Patents

加熱調理機器用固形洗浄剤組成物およびそれを用いた洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】貯蔵安定性に優れ、十分な強度を有し、自動洗浄システムを備える加熱調理機器内部の洗浄に使用した際に適した溶解性を有する加熱調理機器用の固形洗浄剤組成物及び洗浄方法を提供すること。【解決手段】(A)炭素数8〜22の脂肪酸の金属塩、(B)非晶質シリカ、(C)ケイ酸塩、(D)キレート剤を必須成分として、各々特定割合で含有する固形洗浄剤組成物およびそれを用いた洗浄方法。【選択図】なし

Description

本発明は、加熱調理機器に付着した頑固な汚れを除去する固形の洗浄剤組成物に関し、さらに詳しくは、十分な強度を有し、特に、自動洗浄システムを備える加熱調理機器の庫内の洗浄に使用した際の溶解性をコントロールした加熱調理機器用の固形洗浄剤組成物、および、それを用いた洗浄方法に関する。
熱風や蒸気などの対流(コンベクション)を利用したオーブン(コンベクションオーブン)等の加熱調理機器が広く利用されている。これらのコンベクションオーブンは、ヒーターなどで加熱した空気をファンを用いて調理庫内で対流させ、その熱風によって食品を加熱調理したり、蒸気(スチーム)発生装置を用いて調理庫内に蒸気を送って、蒸気の熱によって食品を加熱したりして調理するものである(このような加熱調理機器をスチームコンベクションオーブンという)。
コンベクションオーブンは、食材から無駄な油を落として加熱することができるが、その食材からの油や汁が熱風や蒸気の対流により、調理庫内の壁面に付着して汚れるため、調理後の調理庫内の洗浄が欠かせない。例えば、スチームコンベクションオーブンの場合、機器のドアを開けて、外から液体洗剤をスプレーボトルなどを用いて調理庫内全体に噴霧した後に、ドアを閉めて洗浄モード運転することにより、蒸気で庫内を満たし、壁面に付着した汚れを浮き上がらせ、その後、調理庫内に水を散水して汚れ及び洗剤を洗い流す方法が提案されている(特許文献1)。
しかしながら、このような洗浄方法の場合、高アルカリ洗剤を作業員が噴霧するので、作業安全上問題がある上に、調理庫内隅々に液体洗剤を噴霧する手間が掛かる。また、噴霧されない部分があると洗浄不良を引き起こし、強力にこびりついた油汚れに対する洗浄性が不十分で、部分的に擦り洗いが必要になるという課題があった。
そこで、調理庫内に洗浄液用の噴霧ノズルがあり、洗浄液の送液用のポンプと配管を備えた自動洗浄装置にて、洗浄、すすぎ及び乾燥を完結する自動洗浄システムを備えた加熱調理機器が提案されている。また、その自動洗浄システム用の洗浄剤として、作業者が簡易的に扱え、供給装置などの機器を必要としないタブレットや固形の洗浄剤が提案されている。
そのようなタブレット洗浄剤としては、例えば、アルカリ金属水酸化物のアルカリ源と、炭酸ナトリウムと、無水ケイ酸塩の第二アルカリ源と、水と、少なくとも1つの機能性成分と、を含む寸法安定性に優れた固体洗剤組成物(特許文献2)が提案されている。タブレット洗浄剤を洗浄装置や容器およびホルダー等に固定する場合、寸法の変形を最小限に抑える必要があり、さらに輸送中に割れが発生しないよう、ある程度強度が必要になる。しかしながら、タブレット洗浄剤の場合、洗浄工程、すすぎ工程を繰り返す自動洗浄システムを備えた加熱調理機器によっては、繰り返しの最終工程まで洗浄剤が存在する必要があり、そのためにタブレット洗浄剤の溶解性をコントロールすることが重要である。即ち、洗浄性能が十分に発揮できる程度溶解し、最終工程までゆっくり溶ける特性(遅溶性)を合わせ持ったタブレット洗浄剤が望まれる。しかしながら、特許文献2のような固形洗浄剤において、溶解性をコントロールする点について着目されていない。
特開2014−105274号公報 特表2016−501980号公報
上記の状況を鑑み、本発明の目的は、貯蔵安定性に優れ、十分な強度を有し、自動洗浄システムを備える加熱調理機器内部の洗浄に使用した際に適した溶解性を有する加熱調理機器用の固形洗浄剤組成物及び洗浄方法を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、下記の発明を完成するに至った。
下記の(A)〜(D)成分を必須成分として含有する加熱調理機器用固形洗浄剤組成物を第1の要旨とする。
(A)炭素数8〜22の脂肪酸の金属塩0.01〜3質量%
(B)非晶質シリカ0.01〜3質量%
(C)ケイ酸塩10〜60質量%
(D)キレート剤1〜30質量%
また、本発明は、それらのなかでも、特に、上記(C)成分のケイ酸塩が、メタケイ酸塩およびオルソケイ酸塩の少なくとも一方である加熱調理機器用固形洗浄剤組成物を第2の要旨とする。
さらに、本発明は、それらのなかでも、特に、上記(C)成分のケイ酸塩の内、ケイ酸塩の無水物が洗浄剤組成物全体に対し30質量%未満である加熱調理機器用固形洗浄剤組成物を第3の要旨とする。
さらに、本発明は、それらのなかでも、特に、上記(D)成分のキレート剤が、エチレンジアミン四酢酸塩、ニトリロ三酢酸塩、L−グルタミン酸二酢酸塩、メチルグリシン−N,N−二酢酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩の少なくとも一種である加熱調理機器用固形洗浄剤組成物を第4の要旨とする。
さらに、上記(A)〜(D)成分とともに、(E)成分として、ポリエチレングリコールを洗浄剤組成物全体に対して0.1〜10質量%含有されている加熱調理機器用固形洗浄剤組成物を第5の要旨とする。
また、本発明は、そのなかでも、特に、上記(B)成分の非晶質シリカの内、平均粒径の直径が1〜10μmの範囲にある非晶質シリカが、非晶質シリカ中10〜50質量%である加熱調理機器用固形洗浄剤組成物を第6の要旨とする。
そして、本発明は、それらの加熱調理機器用固形洗浄剤組成物を用いて、自動洗浄装置付き加熱調理機器を洗浄する方法を第7の要旨とする。
すなわち、本発明の加熱調理機用固形洗浄剤組成物を、自動洗浄装置が付いた自動洗浄システムを備えた加熱調理機器、特に、蒸気発生装置を有するスチームコンベクションオーブンに適用した場合、固形洗浄剤の溶解性が制御され、最終の洗浄工程まで、洗浄剤が効果を発揮することができる。
また、本発明の加熱調理機器用固形洗浄剤組成物は、打錠強度に優れており、輸送時の損傷がなく、しかも洗浄性能、スケール抑制性能、および低泡性にも優れているため、上記溶解性制御、打錠強度に優れるばかりではなく、非常に優れた洗浄効果が得られるという特徴を併せ持つ。
つぎに、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
まず、本発明の加熱調理機器用固形洗浄剤組成物(以下「本固形洗浄剤組成物」と略す)は、(A)炭素数8〜22の脂肪酸の金属塩、(B)非晶質シリカ、(C)ケイ酸塩、(D)キレート剤を必須成分として含有する加熱調理機器用固形洗浄剤組成物である。
上記(A)成分である脂肪酸の金属塩としては、炭素数が8〜22の脂肪酸の金属塩が挙げられ、なかでも、錠剤を打錠するときの滑択性と自動洗浄システムを備える加熱調理機器に使用する際の溶解コントロール性の点から、炭素数が14〜20の脂肪酸の金属塩が好適である。例えば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ミリスチン酸マグネシウム、ミリスチン酸カルシウム、ミリスチン酸アルミニウム、パルチミン酸マグネシウム、パルチミン酸カルシウム、パルチミン酸アルミニウムなどがあげられる。なかでもステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムが自動洗浄システムを備える加熱調理機器で使用した際の溶解性のコントロールの点から好適である。
上記(A)成分の配合量は、本固形洗浄剤組成物全体に対し、0.01〜3質量%の範囲内に設定することが必要である。すなわち、0.01質量%未満の配合量では、所望の溶解コントロール性に乏しく、一方、3%を超えると、打錠したタブレットの強度が低下するとともに、他成分との相乗効果や良好な貯蔵安定性が得られないからである。なお、特に、0.05〜2質量%の範囲に設定することが、効果の点で好適である。
また、本タブレット洗浄剤組成物に用いられる(B)成分の非晶質シリカとしては、軽質無水ケイ酸、含水二酸化ケイ素、微粒二酸化ケイ素などの沈降シリカやフュームドシリカ等の乾式シリカなどがあげられる。なかでも、錠剤を打錠するときの滑択性と自動洗浄システムを備える加熱調理機器に使用する際の溶解コントロール性の点から、軽質無水ケイ酸および含水二酸化ケイ素が好適である。例えば、軽質無水シリカとしては、サイリシア350(富士シリア化学社製)やアドソリダー(登録商標)−101(フロイント産業社製)、含水二酸化ケイ素としては、ネオシルGP(PQ Corporation社製)やアドソリダー(登録商標)−102(フロイント産業社製)などがあげられ、これらを単独で用いても、2種以上を併用してもよい。後に詳細に述べるが、なかでも平均粒径の直径が1〜10μmの範囲にある非晶質シリカを組み合わせて使用することが、打錠時における滑沢性の点から好適である。
上記(B)成分の配合量は、本固形洗浄剤組成物全体に対し、0.01〜3質量%の範囲内に設定することが必要である。すなわち、0.01質量%未満の配合量では、所望の溶解コントロール性に乏しく、一方、3%を超えると、打錠したタブレットの強度が低下するとともに、他成分との相乗効果や良好な貯蔵安定性が得られないからである。なお、特に、0.05〜2質量%の範囲に設定することが、効果の点で好適である。
さらに、上記(B)成分の非晶質シリカの内、平均粒径の直径が1〜10μmの範囲にある非晶質シリカが、非晶質シリカ中10〜50質量%であると、溶解コントロール性を維持しつつ、打錠性が向上する点から好適である。好ましくは、平均粒径の直径が2〜8μmであり、さらに好ましくは、3〜7μmであり、平均粒径の直径が1〜10μmの範囲にある非晶質シリカが、非晶質シリカ中に好ましくは15〜40質量%であり、さらに好ましくは、20〜35質量%である。
また、本固形洗浄剤組成物に用いられる(C)成分のケイ酸塩としては、下記の化学式(1)で示されるものがあげられ、なかでも、洗浄性能および汚れの分散性能の点から、下記のx:yが1:1〜3:1のものが好適である。例えば、メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム、オルソケイ酸ナトリウム、オルソケイ酸カリウム、二ケイ酸ナトリウム、二ケイ酸カリウム、層状ケイ酸ナトリウム、層状ケイ酸カリウム等があげられ、これらは無水物或いは水和物として用いられる。これらのなかでも、洗浄性能、他成分とのバランスから、メタケイ酸ナトリウム、メタ珪酸カリウム、オルソ珪酸ナトリウム、オルソ珪酸カリウムがより好ましい。
Figure 2020111719
〔だだし、x、y、は付加モル数。zは0〜9。
またMはカリウムまたはナトリウム〕
上記(C)成分の配合量は、本固形洗浄剤組成物全体に対し、10〜60質量%の範囲内に設定することが必要である。すなわち、10質量%未満の配合量では、所望の洗浄性能に乏しく、一方、60質量%を超えると、全体としてのバランスが悪くなるとともに、他成分との相乗効果や良好な貯蔵安定性が得られないからである。なお、特に、15〜35質量%の範囲に設定することが、効果の点で好適である。
さらに、上記(C)成分のケイ酸塩の内、ケイ酸塩の無水物が洗浄剤組成物全体に対し30質量%未満であると、貯蔵安定性の点から好適である。
また、本タブレット洗浄剤組成物に用いられる(D)成分のキレートとしては、トリポリリン酸、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、L−グルタミン酸二酢酸、メチルグリシンジ二酢酸、イミノ二酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン酢酸、エチレンジアミンテトラプロピオン酢酸、トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸、エチレングリコールジエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、シクロヘキサン−1,2−ジアミン四酢酸、ジエンコル酸、クエン酸、グルコン酸、および/または、これらのナトリウム塩,カリウム塩等の水溶性アルカリ金属塩、エタノールアミン塩、アンモニウム塩等があげられる。これらは、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
そして、上記キレート剤のなかでも、エチレンジアミン四酢酸塩、ニトリロ三酢酸塩、L−グルタミン酸二酢酸、メチルグリシンジ二酢酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩が好ましく、特に、コスト的にはナトリウム塩が有利である。
上記(D)成分の配合量は、本固形洗浄剤組成物全体に対し、1〜30質量%の範囲内に設定することが必要である。すなわち、1質量%未満の配合量では、所望の洗浄性能に乏しく、一方、30質量%を超えると、全体としてのバランスが悪くなるとともに、他成分との相乗効果、コスト面から不利なものとなるからである。なお、特に、3〜28質量%の範囲に設定することが、効果の点で好適である。
また、本固形洗浄剤組成物には、上記(A)〜(D)の必須成分とともに、任意成分として、以下に述べる(E)ポリエチレングリコール、(F)非イオン界面活性剤、(G)特定の洗浄ビルダー、(H)高分子電解質重合体,(I)塩素系漂白剤、そして(J)タルクを配合することができる。
上記(E)成分のポリエチレングリコールとしては、市販されているものであれば特に限定することなく使用することができるが、なかでも、本固形洗浄剤の結着性の点から、平均分子量が1000〜20000のものが好適に使用できる。
上記(E)成分の配合量は、本固形洗浄剤組成物全体に対し、0.1〜10質量%の範囲内に設定することが好ましい。すなわち、少なすぎると、所望の結着性に乏しく、一方、多すぎると、固形洗浄剤組成物の所望の強度を得ることができないからである。なお、特に、1〜8質量%の範囲に設定することが、効果の点で好適である。
上記(F)成分である非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、プルロニック型ブロックポリマー、リバースプルロニック型ブロックポリマー、多価アルコールのエチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加物、グリセリンのエチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加物等があげられる。これらは、洗浄性、並びに抑泡性の向上を目的として配合されるもので、各々単独で用いても2種以上を併用して用いてもよい。
これらの非イオン界面活性剤のうち、洗浄性能、抑泡性の点から、下記のように組み合わせることが、特に好適である。
すなわち、上記(F)成分の非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル(イ)と、トリメチロールプロパンのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物およびグリセリンのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物の少なくとも一方(ロ)とを組み合わせたものが用いられる。
上記(イ)のポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテルとしては、炭素数が6〜24の直鎖または分岐のアルコールにエチレンオキサイド(以下「エチレンオキサイド」を「EO」と略す)を1〜40モルとプロピレンオキサイド(以下「プロピレンオキサイド」を「PO」と略す)1〜50モルとを付加したポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテルがあげられ、なかでも、炭素数が6〜18の直鎖または分岐のアルコールにEOを1〜20モルとPO1〜20モルとを付加しEO/POの重量比が0.5〜5の範囲にあるもの、炭素数が6〜18の直鎖または分岐のアルコールにEO1〜15モルとPO1〜50モルとを付加しEO/POの重量比が0.05〜1の範囲にあるもの等があげられる。
また、上記(ロ)の一つであるトリメチロールプロパンのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物(ロ−1)としては、トリメチロールプロパンにEOを3〜45モルとPO15〜120モルとを付加したものがあげられる。そして、上記(ロ)のもう一つであるグリセリンのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物(ロ−2)としては、グリセリンにEOを3〜45モルとPO15〜120モルとを付加したものがあげられる。
なお、上記(イ)と(ロ)の配合比率は、適宜に設定することができるが、特に、(イ):(ロ)=9:1〜5:5の範囲となるよう設定することが好ましい。
そして、上記(イ)と(ロ)を組み合わせてなる(F)成分である非イオン界面活性剤(イ+ロ)の配合量は、洗浄性能や低泡性能の点から、本固形洗浄剤組成物全体に対し、0.1〜5質量%の範囲内に設定することが好ましい。より好ましくは、0.5〜3質量%である。
これらの非イオン界面活性剤(イ)、(ロ)のうち、洗浄性能、抑泡性の点から、具体的には、下記のように組み合わせることが、特に好適である。
(1)炭素数が6〜18の直鎖または分岐のアルコールにEOを1〜20モルとPO1〜20モルとを付加しEO/POの重量比が0.5〜5の範囲にあるポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル(イ)と、トリメチロールプロパンにEOを3〜45モルとPO15〜120モルとを付加した多価アルコールのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物(ロ−1)とからなる組み合わせ。
(2)炭素数が6〜18の直鎖または分岐のアルコールにEOを1〜20モルとPO1〜20モルとを付加しEO/POの重量比が0.5〜5の範囲にあるポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル(イ)と、グリセリンにEOを3〜45モルとPO15〜120モルとを付加したグリセリンのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物(ロ−2)とからなる組み合わせ。
(3)炭素数が6〜18の直鎖または分岐のアルコールにEOを1〜20モルとPO1〜20モルとを付加しEO/POの重量比が0.5〜5の範囲にあるポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル(イ)と、トリメチロールプロパンにEOを3〜45モルとPO15〜120モルとを付加した多価アルコールのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物(ロ−1)およびグリセリンにEOを3〜45モルとPO15〜120モルとを付加したグリセリンのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物(ロ−2)とからなる3種の組み合わせ。
上記(G)成分である洗浄ビルダーとしては、炭酸塩,硫酸塩および重炭酸の少なくとも一つがあげられ、より詳しくは、炭酸ナトリウム,炭酸カリウム等の炭酸塩、硫酸ナトリウム,硫酸カリウム等の硫酸塩、重炭酸ナトリウム,重炭酸カリウム等の重炭酸塩があげられる。なかでも、他成分とのバランスによる貯蔵安定性やコスト面から、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、重炭酸ナトリウムが好ましく用いられる。これらは、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
上記(G)成分の配合量は、本固形洗浄剤組成物全体に対し、5〜70質量%の範囲内に設定することが好ましい。すなわち、5質量%未満の配合量では、洗浄性能、貯蔵安定性が不充分となるおそれがあり、逆に、70%を超えると、全体としてのバランスが悪くなるとともに、他成分との相乗効果や良好な洗浄性能、貯蔵安定性が得られにくい傾向がみられるからである。なお、特に、30〜60質量%の範囲に設定することが、効果の点で好適である。
また、上記(H)成分の高分子電解質重合体としては、マレイン酸、アクリル酸の少なくとも一方を単量体とする重合体または共重合体並びにその水溶性アルカリ塩が好ましく、マレイン酸重合体、アクリル酸重合体、マレイン酸とアクリル酸との共重合体およびこれらの水溶性アルカリ金属塩があげられる。水溶性アルカリ金属塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、エタノールアミン塩があげられるが、なかでも、ナトリウム塩、カリウム塩が好ましい。特に、好ましくは、ポリマレイン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸とマレイン酸との共重合体のナトリウム塩が用いられる。
そして、マレイン酸重合体、アクリル酸重合体およびその水溶性アルカリ金属塩の平均分子量は、600〜15,000のものが好適に用いられ、特に好ましくは1,000〜15,000のものが用いられる。また、マレイン酸とアクリル酸の共重合体およびその水溶性アルカリ金属塩の平均分子量としては、1000〜100,000のものが好適に用いられ、特に好ましくは50,000〜80,000のものが用いられる。上記重合体および共重合体の水溶性アルカリ金属塩は、全てが中和された塩であっても、部分的に中和された塩であってもよい。
上記(H)成分の配合量は、本固形洗浄剤組成物全体に対し、0.1〜6質量%の範囲内に設定することが好ましい。すなわち、少なすぎると、洗浄性能、スケールの抑制効果が不充分となるおそれがあり、逆に多すぎると、所望以上の効果は得られず、コスト的に不利になるからである。なお、特に、0.5〜3質量%の範囲に設定することが、効果の点で好適である。
また、上記(I)成分の塩素系漂白剤としては、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム、トリクロロイソシアヌル酸ナトリウム等のイソシアヌル酸塩があげられる。なかでも、有効塩素含有量が55〜60質量%のものが広く市販されており、コスト面からこれらを用いることが好ましい。
このような(I)成分である塩素系漂白剤の配合量は、本固形洗浄剤組成物全体に対し、0.5〜4質量%の範囲内に設定することが好ましい。すなわち、少なすぎると、所望の漂白効果および除菌効果の性能が不充分となるおそれがあり、逆に、多すぎると、全体としてのバランスが悪くなるとともに、他成分との相乗効果や所望の漂白除菌効果が飽和となるばかりでなく、被洗浄物である加熱調理機器の部材の材質によっては、これらを傷めるおそれがあるからである。なお、特に、コスト面から1〜3質量%の範囲に設定することが好適である。
また、上記(J)成分のタルクとしては、市販されているものであれば、特に限定することなく使用することができるが、なかでも、打錠時の打錠障害を防止する働きの点から、平均粒径が1〜20μmのものが好適に使用できる。
このような(J)成分であるタルクの配合量は、本固形洗浄剤組成物全体に対し、0.1〜5質量%の範囲内に設定することが好ましい。すなわち、少なすぎると滑沢性向上の効果が得られず、多すぎると固形洗浄剤組成物の強度が低下する恐れがある上記の点から1〜3質量%の範囲に設定することが特に好ましい。
さらに、本固形洗浄剤組成物には、他の任意成分として、溶剤、染料、香料、金属腐食抑制剤、殺菌剤、消臭剤、帯電防止剤、消泡剤等を用いることができる。
本固形洗浄剤組成物は、(A)炭素数8〜22の脂肪酸の金属塩、(B)非晶質シリカ、(C)ケイ酸塩、(D)キレート剤を必須成分として含有し、必要に応じて、(E)ポリエチレングリコール、(F)非イオン界面活性剤、(G)特定の洗浄ビルダー、(H)高分子電解質重合体、(I)塩素系漂白剤、(J)タルク等の任意成分をさらに含有してなる組成物である。そして、上記本固形洗浄剤組成物の製造方法は、特に限定されるものではないが、例えば、上記成分を単に、ナウタミキサ(登録商標)、リボンミキサ(登録商標)等の粉体混合機で混合したのち、打錠機で打錠する方法や、上記成分の一部または全部を、造粒機によって粒状に造粒したのち、打錠機にて打錠する方法によって製造することができる。上記の造粒機としては、押し出し造粒機、流動造粒機、転動造粒機、攪拌転動造粒機等が好適に用いられる。流動造粒機の例としては、スパイラフロー(登録商標)〔フロイント産業(株)製〕、マルチプロセッサー〔(株)パウレック製〕等が挙げられる。転動造粒機の例としては、マルメライザー(登録商標)〔不二パウダル(株)製〕、CFグラニュレーター〔フロイント産業(株)製〕等が挙げられる。攪拌転動造粒機の例としては、ヘンシェルミキサー〔三井三池化工機(株)製〕、ハイスピードミキサー〔深江工業(株)製〕、バーチカルグラニュレーター〔(株)パウレック製〕等が挙げられる。
また、上記の打錠機としては、基本的に臼と杵との組み合わせ及び圧縮装置から構成されるものが使用される。圧縮装置を介して、臼の中で上杵と下杵との間に圧力を加えると、臼と杵とで形成される形状のタブレットが形成される。このような打錠機としては、一般に知られた一錠ずつ打錠する単発式の打錠機を用いることもできるし、複数の金型を回転する円盤に沿って備えた生産効率の高いロータリー式打錠機を用いることもできる。単発式打錠機としては、例えば、(株)菊水製作所製堅型粉末成型機、岡田精工(株)製単発打錠機、(株)富士薬品機械製スタンディングプレス等が挙げられ、また、ロータリー式打錠機としては、例えば、(株)菊水製作所製クリーンプレスシリーズ、タフプレスシリーズ、FETTE社製Pシリーズ、PTシリーズ、KORSCH社製PHシリーズ、TRPシリーズ等が挙げられる。
また、本固形洗浄剤組成物は、加熱調理機器のなかでも、自動洗浄装置付き加熱調理機器に使用することが最適である。本固形洗浄剤組成物を1個若しくは2個以上自動洗浄装置付き加熱調理機器の洗剤投入口に投入し、自動洗浄装置付き加熱調理機器の洗浄コースを運転させることで、洗浄にムラがなく、且つ作業者が安全に加熱調理機器の庫内を洗浄することができる。
上記自動洗浄装置付き加熱料理機器の洗浄コースの一例を以下に示す。
加熱調理機器の庫内がスチームで満たされる。洗剤投入口に入れた固形洗浄剤組成物に熱湯が掛かり、洗剤が適量溶け出す。洗浄液がポンプを用いて配管に送液され、庫内の噴射口から洗浄液が庫内に吹き掛けられる。洗浄液が排水される。これらの工程(以下、洗浄サイクルという)を複数回(通常3〜5回)繰り返す。庫内の壁面に清浄度を感知するセンサーを設けて、目標とする清浄度をクリアするまで、洗浄工程を繰り返すタイプのものもある。
上記洗浄サイクルにおいて、固形洗浄剤組成物の溶解スピードが速すぎると、洗浄サイクルの早い段階で全て溶解してしまい、加熱調理機器の庫内の油汚れに対して洗浄不良を起こしてしまう。また、溶解スピードが遅すぎると、洗浄中の洗浄濃度が薄くなり、このような場合もやはり洗浄不良を起こしてしまう。そのため、洗浄サイクル3〜5回繰り返した後、固形洗浄剤組成物の若干の溶け残りが確認できる程度に溶解することが好ましく、本発明の固形洗浄剤組成物は、所望の溶解スピードにて溶解するため、自動洗浄装置付き加熱料理機器の洗浄に最適である。
そのような洗浄サイクルであることから、本固形洗浄剤組成物の重量は、10g〜500gの範囲に調整されることが好ましい。単位体積あたりの表面積(比表面積)によって溶解速度をコントロールすることが可能であり、体積の小さい(比表面積の大きい)固形洗浄剤組成物を多量に自動洗浄装置付き加熱料理機器に投入することで、高濃度の洗浄希釈液を用いて短いサイクルでの洗浄が可能になり、体積の大きい(比表面積の小さい)固形洗浄剤組成物の場合は、焦げ付き油が多く、時間を掛けて洗浄する際に最適である。これらを考慮すると、本固形洗浄剤組成物の重量は、10g〜500gが好ましく、より好ましくは、20g〜200gであり、さらに好ましくは30g〜100gである。
つぎに、実施例について比較例と併せて記載し、本発明をさらに詳細に説明する。なお、本発明を制限するものとして解釈されるべきものではない。
後記の表1および2に記載の配合組成原料(各表の数値の単位は質量%である)を圧縮成形し調整することにより実施例1〜4および比較例1〜8の固形洗浄剤組成物を得た。そして、これらの固形洗浄剤組成物について、貯蔵安定性、溶解性、圧縮強度の3項目について評価した。その結果を後記の表1および2に併せて示す。
なお、上記固形洗浄剤組成物の製造方法、及び各項目の試験方法、評価方法は、以下に示すとおりである。
〔製造方法〕
圧縮成形する前の混合物は、V型混合機(ダルトン社製:DV−1型)を用いて仕込量が3Kgになるように各々の原料を混合し調製した。各混合は、いずれも回転数30r.p.m、混合時間10分で行った。
圧縮成形は成形前混合物50gを直径50mmの打錠金型に入れ、単発打錠機(N60E:岡田精工製)を使用して、10Pa(12kgf/cm)の圧力をかけることによって行った。
〔貯蔵安定性〕
・試験方法
調製された固形洗浄剤組成物1個(50g)を、500ml容積のポリエチレン瓶に入れ、恒温恒湿器(恒温恒湿器IG−47M、ヤマト科学社製)により温度40℃、湿度70%の雰囲気下に置き、その状態で1カ月保管した。そして、その外観を目視により観察し、下記の評価基準で評価した。
・評価基準
○:1カ月後、変形・崩壊は認められなかった。
×:1カ月後、変形・崩壊が認められた。
〔溶解性〕
自動洗浄装置付き加熱料理機器の代わりに簡易的に固形洗浄剤組成物の溶解性を評価するため、業務用の自動食器洗浄機を用いた。
本固形洗浄剤組成物1個を業務用の自動食器洗浄機(DW−DR61、三洋電機社製)のストレーナーパン上に置き、下記の運転条件で運転した。固形洗浄剤組成物は、試験中洗浄液中に浸っている状態である。そして、ストレーナーパン上の固形洗浄剤組成物が完全に溶解されるまでの洗浄機の運転回数を測定し、下記の評価基準により評価した。
*運転条件
洗浄温度 : 60℃
洗浄時間 : 45秒
すすぎ工程: 80℃、8秒
・評価基準
○:運転回数7回以上9回未満にて完全溶解した。
△:運転回数4回以上7回未満または9回以上11回未満にて完全溶解した。
×:運転回数4回未満または11回以上で完全溶解した。
〔圧縮強度〕
JIS Z 8841−1993「造粒物強度測定方法 3.1圧壊強度試験法」により、固形洗浄剤組成物の直径方向の圧壊強度を測定し、下記の評価基準により評価した。
・評価基準
○:破壊強度が70Nを超える。
△:破壊強度が50以上70N未満。
×:破壊強度が50N未満。
なお、後記の表1において、用いた各種成分とその有効純分(質量%)の詳細は、下記の通りであり、表中の数値は、各成分の有姿のまま示したものである。
[A成分]
・飽和脂肪酸の金属塩1
ステアリン酸マグネシウム(C=18)
[B成分]
・非晶質シリカ1:含水二酸化ケイ素(平均粒径:18μm)
Neosyl GP(PQ Corporation社製、有効成分80%)
・非晶質シリカ2:軽質無水ケイ酸(平均粒径:3.8μm)
サイリシア350(富士シリア化学社製)
[C成分]
・ケイ酸塩1:メタケイ酸ナトリウム5水塩
商品名:メタエース5(三宝化学社製)
・ケイ酸塩2:メタケイ酸ナトリウム5水塩
商品名:Metso520(PQ Corporation社製)
・ケイ酸塩3:無水メタケイ酸ナトリウム
商品名:Sodium metasilicate anhydrous gran
(Qingdao Haiwan Chemical社製)
[D成分]
・キレート剤1:ニトリロ三酢酸酸ナトリウム
商品名:クレワット(登録商標)PC−C3(ジャッケム社製)
・キレート剤2:エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム
商品名:トリロン(登録商標)B(BASF社製)
[E成分]
・ポリエチレングリコール
商品名:PEG6000P(三洋化成工業社製)
[F成分]
・非イオン界面活性剤1:(F成分−イ)
ポリオキシエチレン(P=15)ポリオキシプロピレン(q=9)直鎖アルキル(C=14、15)エーテル
EO/PO重量比=1.26
(試作品)
・非イオン界面活性剤2:(F成分−ロ)
下記化学式(2)で表されるグリセリンEO,PO付加物
(試作品)
Figure 2020111719
〔ただし、k+n+p=18、m+x+q=63〕
[G成分]
・洗浄ビルダー1:炭酸ナトリウム
商品名:ソーダ灰デンス(トクヤマ社製)
・洗浄ビルダー2:炭酸ナトリウム
商品名:ソーダ灰ライト(トクヤマ社製)
・洗浄ビルダー3:無水硫酸ナトリウム
商品名:中性無水ボウ硝(四国化成社製)
[H成分]
・高分子電解質重合体1:ポリアクリル酸ナトリウム(分子量:4,500)
商品名:アキュソール(登録商標)445NG(ダウ・ケミカル社製)
[I成分]
・塩素系漂白剤1:ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム(有効塩素濃度60%)
商品名:ネオクロール(登録商標)60G(四国化成工業社製)
[J成分]
・タルク1:平均粒径:9.5μm、かさ密度:0.33g/ml
商品名:クラウンタルクPP(松村産業社製)
[その他]
・飽和脂肪酸の金属塩2
カプロン酸マグネシウム(C=6)
・脂肪酸の金属塩3
リグノセリン酸マグネシウム(C=24)
・不飽和脂肪酸の金属塩4
オレイン酸マグネシウム(C=18)
Figure 2020111719
Figure 2020111719
上記実施例および比較例の内、実施例4、比較例2および洗剤なしの条件で、スチームコンベクションオーブンを用いて、洗浄性評価を行った。洗浄後の汚れの落ち具合を目視にて評価した。
*条件
使用機器:スーパースチーム エクセレントシリーズ試験機(マルゼン社製)
固形洗浄剤の投入数:4個
汚れ:ラード200gを庫内壁面の全面に塗りつけ、オーブン機能により300℃で3 0分焼き付けた。
・評価基準
○:8割以上の汚れ除去
△:7割以上の汚れ除去
×:7割未満の汚れ除去
結果:
・実施例4:○
・比較例2:△
・洗剤なし:×
上記表1および2の評価結果から、実施例1〜4は、貯蔵安定性、溶解性、圧縮強度のいずれの項目において、良好な結果が得られていることがわかる。これに対し、比較例1〜8は、少なくともいつくかの項目において、実用上の問題があることがわかる。また、スチームコンベクションオーブンを用いた洗浄性評価では、実施例4は、良好な洗浄性を有していることがわかる。
よって、本発明の加熱調理機用固形洗浄剤組成物は、貯蔵安定性に優れ、打錠強度が高いために輸送時の損傷が少なく、また、自動洗浄装置付き加熱調理機器に適した溶解コントロール性を有し、しかも洗浄性能にも優れているという特徴を併せ持つといえる。

Claims (7)

  1. 下記の(A)〜(D)成分を必須成分として含有する加熱調理機器用固形洗浄剤組成物。
    (A)炭素数8〜22の脂肪酸の金属塩0.01〜3質量%
    (B)非晶質シリカ0.01〜3質量%
    (C)ケイ酸塩10〜60質量%
    (D)キレート剤1〜30質量%
  2. 上記(C)成分のケイ酸塩が、メタケイ酸塩およびオルソケイ酸塩の少なくとも一方である請求項1に記載の加熱調理機器用固形洗浄剤組成物。
  3. 上記(C)成分のケイ酸塩の内、ケイ酸塩の無水物が洗浄剤組成物全体に対し30質量%未満であることを特徴とする請求項1または2に記載の加熱調理機器用固形洗浄剤組成物。
  4. 上記(D)成分のキレート剤が、エチレンジアミン四酢酸塩、ニトリロ三酢酸塩、L−グルタミン酸二酢酸塩、メチルグリシン−N,N−二酢酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩の少なくとも一種であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の加熱調理機器用固形洗浄剤組成物。
  5. 上記(A)〜(D)成分とともに、(E)成分として、ポリエチレングリコールを洗浄剤組成物全体に対して0.1〜10質量%含有されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の加熱調理機器用固形洗浄剤組成物。
  6. 上記(B)成分の非晶質シリカの内、平均粒径の直径が1〜10μmの範囲にある非晶質シリカが、非晶質シリカ中10〜50質量%であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の加熱調理機器用固形洗浄剤組成物。
  7. 上記、請求項1〜6の加熱調理機器用固形洗浄剤組成物を用いて、自動洗浄装置付き加熱調理機器を洗浄する方法。
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