JPH10158694A - 漂白剤含有自動食器洗浄機用粒状洗剤 - Google Patents
漂白剤含有自動食器洗浄機用粒状洗剤Info
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- JPH10158694A JPH10158694A JP33500196A JP33500196A JPH10158694A JP H10158694 A JPH10158694 A JP H10158694A JP 33500196 A JP33500196 A JP 33500196A JP 33500196 A JP33500196 A JP 33500196A JP H10158694 A JPH10158694 A JP H10158694A
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- Japan
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- detergent
- acrylic acid
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 洗浄力が高く、しかも粉体の流動性、貯蔵安
定性の良好な洗剤を提供する。 【解決手段】 （ａ）クエン酸３ナトリウム、（ｂ）ア
ルカリ金属水酸化物により１０％から７０％の範囲で部
分中和されたアクリル酸／マレイン酸共重合体、（ｃ）
過酸素化合物及び（ｄ）界面活性剤を含有することを特
徴とする漂白剤含有自動食器洗浄機用粒状洗剤。
定性の良好な洗剤を提供する。 【解決手段】 （ａ）クエン酸３ナトリウム、（ｂ）ア
ルカリ金属水酸化物により１０％から７０％の範囲で部
分中和されたアクリル酸／マレイン酸共重合体、（ｃ）
過酸素化合物及び（ｄ）界面活性剤を含有することを特
徴とする漂白剤含有自動食器洗浄機用粒状洗剤。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、漂白剤含有自動食
器洗浄機用粒状洗剤に関するものである。
器洗浄機用粒状洗剤に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、自動食器洗浄機用粒状洗剤では、
より高い洗浄力の実現を目指して、界面活性剤の他にも
アクリル酸系ポリマーやマレイン酸系コポリマー等の水
溶性高分子系の高性能キレート剤や、安全でしかも漂白
性能が高い過酸素化合物系漂白剤を、さらに場合によっ
ては漂白活性化剤とともに配合されるようになってき
た。しかしながら、これらを配合した洗剤は、成分であ
る界面活性剤や水溶性高分子系キレート剤、および漂白
剤が、本来、水を吸収しすい性質を持っているために、
吸湿がおこり、洗剤の表面が固化して洗剤の流動性が損
なわれたり、場合によってはベたつきが起り、洗剤が凝
結してしまうことがあった。また、この吸湿によるトラ
ブルは、洗剤の外観に対して悪影響を及ぼすだけではな
く、漂白成分を失活させてしまうなど、成分や性能に対
してまで悪影響を及ぼしてしまうことがしばしばあっ
た。そこで、吸湿によるトラブルを解決するために洗剤
の組成の工夫や造粒の改良が行われてきた。これらの中
には特開昭５８−２１７５９９号公報や特開昭５９−１
９３９９９号公報、特開昭６１−１５２７９９号公報、
特開昭６４−９５１９８号公報、特開平１−１２９１０
０号公報に記載されているように、硼酸塩や非イオン性
界面活性剤により過酸素化合物の表面をコーティング
し、洗剤の貯蔵安定性を高める方法などが提案されてい
る。確かにこれらの発明は漂白成分が組成の大部分を占
める洗剤の場合にはきわめて有効であるが、高洗浄力を
実現するために吸湿性の高い界面活性剤や水溶性高分子
系キレート剤が共存成分として存在する場合には、満足
できるような貯蔵安定性は得られていない。また、洗剤
中に用いるキレート剤に対する工夫もなされてきてい
る。特開平１−１９８６９９号公報や、特開平６−２９
９１９６号公報には、クエン酸などのヒドロキシ多価カ
ルボン酸やコハク酸等の低分子量の多価カルボン酸系の
キレート剤を用いることが記載されている。しかし、こ
れらの低分子量のキレート剤を用いるものは、吸湿性は
低いものの、本来のキレート剤としての性能が十分では
なく、目標とする高い洗浄力を満足することができなか
った。これらのことから、水溶性で高分子量の高性能キ
レート剤を選択することが種々検討されているが、性能
を高くすればするほど吸湿性が高くなるという問題があ
り、洗浄力の点で必ずしも十分とは言えなかった。
より高い洗浄力の実現を目指して、界面活性剤の他にも
アクリル酸系ポリマーやマレイン酸系コポリマー等の水
溶性高分子系の高性能キレート剤や、安全でしかも漂白
性能が高い過酸素化合物系漂白剤を、さらに場合によっ
ては漂白活性化剤とともに配合されるようになってき
た。しかしながら、これらを配合した洗剤は、成分であ
る界面活性剤や水溶性高分子系キレート剤、および漂白
剤が、本来、水を吸収しすい性質を持っているために、
吸湿がおこり、洗剤の表面が固化して洗剤の流動性が損
なわれたり、場合によってはベたつきが起り、洗剤が凝
結してしまうことがあった。また、この吸湿によるトラ
ブルは、洗剤の外観に対して悪影響を及ぼすだけではな
く、漂白成分を失活させてしまうなど、成分や性能に対
してまで悪影響を及ぼしてしまうことがしばしばあっ
た。そこで、吸湿によるトラブルを解決するために洗剤
の組成の工夫や造粒の改良が行われてきた。これらの中
には特開昭５８−２１７５９９号公報や特開昭５９−１
９３９９９号公報、特開昭６１−１５２７９９号公報、
特開昭６４−９５１９８号公報、特開平１−１２９１０
０号公報に記載されているように、硼酸塩や非イオン性
界面活性剤により過酸素化合物の表面をコーティング
し、洗剤の貯蔵安定性を高める方法などが提案されてい
る。確かにこれらの発明は漂白成分が組成の大部分を占
める洗剤の場合にはきわめて有効であるが、高洗浄力を
実現するために吸湿性の高い界面活性剤や水溶性高分子
系キレート剤が共存成分として存在する場合には、満足
できるような貯蔵安定性は得られていない。また、洗剤
中に用いるキレート剤に対する工夫もなされてきてい
る。特開平１−１９８６９９号公報や、特開平６−２９
９１９６号公報には、クエン酸などのヒドロキシ多価カ
ルボン酸やコハク酸等の低分子量の多価カルボン酸系の
キレート剤を用いることが記載されている。しかし、こ
れらの低分子量のキレート剤を用いるものは、吸湿性は
低いものの、本来のキレート剤としての性能が十分では
なく、目標とする高い洗浄力を満足することができなか
った。これらのことから、水溶性で高分子量の高性能キ
レート剤を選択することが種々検討されているが、性能
を高くすればするほど吸湿性が高くなるという問題があ
り、洗浄力の点で必ずしも十分とは言えなかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この発明の課題は、極
めて洗浄力が高く、しかも粉体の流動性、経時的保存安
定性の良好な洗剤を提供することである。
めて洗浄力が高く、しかも粉体の流動性、経時的保存安
定性の良好な洗剤を提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記諸問
題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、クエン酸３ナト
リウムと、アルカリ金属水酸化物により１０％から７０
％の範囲で部分中和されたアクリル酸／マレイン酸共重
合体を併用すると、キレート剤の作用を十分に果たすこ
とができ、かつ漂白成分である過酸素化合物を含む本発
明の漂白剤含有自動食器洗浄機用粒状洗剤の吸湿性を抑
制することができ、洗剤の流動性および経時保存安定性
が大幅に改善されることを見いだし、本発明を完成する
に至った。
題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、クエン酸３ナト
リウムと、アルカリ金属水酸化物により１０％から７０
％の範囲で部分中和されたアクリル酸／マレイン酸共重
合体を併用すると、キレート剤の作用を十分に果たすこ
とができ、かつ漂白成分である過酸素化合物を含む本発
明の漂白剤含有自動食器洗浄機用粒状洗剤の吸湿性を抑
制することができ、洗剤の流動性および経時保存安定性
が大幅に改善されることを見いだし、本発明を完成する
に至った。
【０００５】すなわち、本発明によれば、（ａ）クエン
酸３ナトリウム、（ｂ）アルカリ金属水酸化物により１
０％から７０％の範囲で部分中和されたアクリル酸／マ
レイン酸共重合体、（ｃ）過酸素化合物及び（ｄ）界面
活性剤を含有することを特徴とする漂白剤含有自動食器
洗浄機用粒状洗剤が提供される。
酸３ナトリウム、（ｂ）アルカリ金属水酸化物により１
０％から７０％の範囲で部分中和されたアクリル酸／マ
レイン酸共重合体、（ｃ）過酸素化合物及び（ｄ）界面
活性剤を含有することを特徴とする漂白剤含有自動食器
洗浄機用粒状洗剤が提供される。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明では、クエン酸３ナトリウ
ム（ａ成分）が用いられる。クエン酸３ナトリウムは、
特にそのグレードや粒度にこだわることなく、一般に用
いられるものを使用することができる。洗剤に流動性を
付与する点からは顆粒タイプのものが好ましい場合もあ
る。洗剤中に含まれるクエン酸３ナトリウムの割合は５
〜２５重量％、好ましくは１０〜２５重量％である。こ
の範囲を越えるものは他の必須成分の低減につながるた
め、キレート能は向上するものの洗剤全体をとおしてみ
た場合には洗浄力が低下するおそれがあり、この範囲未
満のものはキレート能を満足に保つことができない。
ム（ａ成分）が用いられる。クエン酸３ナトリウムは、
特にそのグレードや粒度にこだわることなく、一般に用
いられるものを使用することができる。洗剤に流動性を
付与する点からは顆粒タイプのものが好ましい場合もあ
る。洗剤中に含まれるクエン酸３ナトリウムの割合は５
〜２５重量％、好ましくは１０〜２５重量％である。こ
の範囲を越えるものは他の必須成分の低減につながるた
め、キレート能は向上するものの洗剤全体をとおしてみ
た場合には洗浄力が低下するおそれがあり、この範囲未
満のものはキレート能を満足に保つことができない。
【０００７】本発明では、アクリル酸／マレイン酸共重
合体がアルカリ金属水酸化物により１０％から７０％の
範囲で部分中和されたもの（ｂ成分）が用いられる。ア
ルカリ金属水酸化物により１０％から７０％の範囲で部
分中和されたアクリル酸／マレイン酸共重合体は、アク
リル酸／マレイン酸共重合体及びその塩で構成され、以
下の式で表わされる。
合体がアルカリ金属水酸化物により１０％から７０％の
範囲で部分中和されたもの（ｂ成分）が用いられる。ア
ルカリ金属水酸化物により１０％から７０％の範囲で部
分中和されたアクリル酸／マレイン酸共重合体は、アク
リル酸／マレイン酸共重合体及びその塩で構成され、以
下の式で表わされる。
【化１】 （式中、Ｍ1、Ｍ2、Ｍ3はアルカリ金属またはＨを表わ
す。） アクリル酸／マレイン酸共重合体は、その分子量やアク
リル酸／マレイン酸の比の限定は特に受けることはな
い。分子量の範囲は２０，０００〜２００，０００好ま
しくは１０，０００〜１００，０００であり、共重合体
中のマレイン酸の含有量は２０％以上あれば特に好まし
い。そして、酸の部分がアルカリ金属水酸化物によっ
て、酸の部分の１０％から７０％の範囲で部分中和され
ていることが必要である。中和されている割合がこの範
囲をはずれると、水に対する溶解度が低く、又、吸湿し
やすく、過酸素化合物を失活させやすいなどの問題が生
じることがある。部分中和のために使用されるアルカリ
金属水酸化物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウムを挙げることができる。経済性を考慮して水酸化ナ
トリウムが一般的に用いられる。このアクリル酸／マレ
イン酸共重合体は粉末であっても顆粒であっても使用す
ることができる。洗剤として、速やかな溶解性を重視す
る場合には粉末を、粉体の流動性を重視する場合には顆
粒を用いることが好ましい。アクリル酸／マレイン酸共
重合体のアルカリ金属水酸化物よる部分的中和物として
は、ソカランＣＰシリーズ（Ｂ．Ａ．Ｓ．Ｆ．社登録商
標）があり、なかでもソカランＣＰ４５は特に好まし
い。洗剤中に含まれるアルカリ金属水酸化物により１０
％から７０％の範囲で部分中和されたアクリル酸／マレ
イン酸共重合体の割合は、０．５から１０重量％、好ま
しくは１〜５重量％である。この範囲を越えるものは吸
湿しやすくなり、粒子間凝結が生ずるなどの剤型上の問
題が発生する可能性がある。又、この範囲未満のものは
キレート能が不十分であり、満足できる洗浄力を得るこ
とができない。
す。） アクリル酸／マレイン酸共重合体は、その分子量やアク
リル酸／マレイン酸の比の限定は特に受けることはな
い。分子量の範囲は２０，０００〜２００，０００好ま
しくは１０，０００〜１００，０００であり、共重合体
中のマレイン酸の含有量は２０％以上あれば特に好まし
い。そして、酸の部分がアルカリ金属水酸化物によっ
て、酸の部分の１０％から７０％の範囲で部分中和され
ていることが必要である。中和されている割合がこの範
囲をはずれると、水に対する溶解度が低く、又、吸湿し
やすく、過酸素化合物を失活させやすいなどの問題が生
じることがある。部分中和のために使用されるアルカリ
金属水酸化物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウムを挙げることができる。経済性を考慮して水酸化ナ
トリウムが一般的に用いられる。このアクリル酸／マレ
イン酸共重合体は粉末であっても顆粒であっても使用す
ることができる。洗剤として、速やかな溶解性を重視す
る場合には粉末を、粉体の流動性を重視する場合には顆
粒を用いることが好ましい。アクリル酸／マレイン酸共
重合体のアルカリ金属水酸化物よる部分的中和物として
は、ソカランＣＰシリーズ（Ｂ．Ａ．Ｓ．Ｆ．社登録商
標）があり、なかでもソカランＣＰ４５は特に好まし
い。洗剤中に含まれるアルカリ金属水酸化物により１０
％から７０％の範囲で部分中和されたアクリル酸／マレ
イン酸共重合体の割合は、０．５から１０重量％、好ま
しくは１〜５重量％である。この範囲を越えるものは吸
湿しやすくなり、粒子間凝結が生ずるなどの剤型上の問
題が発生する可能性がある。又、この範囲未満のものは
キレート能が不十分であり、満足できる洗浄力を得るこ
とができない。
【０００８】前記ａ成分と成分ｂはキレート剤であり、
本発明ではこれらの成分を組み合わせてキレート剤とし
て用いる。両キレート剤は、キレート剤としての作用を
発揮し、吸湿性を抑制できる限りのおいてどちらが過剰
であっても差支えない。その量比も特に限定されず、一
般に１：５〜２０：１であればよい。
本発明ではこれらの成分を組み合わせてキレート剤とし
て用いる。両キレート剤は、キレート剤としての作用を
発揮し、吸湿性を抑制できる限りのおいてどちらが過剰
であっても差支えない。その量比も特に限定されず、一
般に１：５〜２０：１であればよい。
【０００９】本発明では、過酸素化合物（ｃ成分）が用
いられる。過酸素化合物としては、モノパーオキシフタ
ル酸及びその塩等の有機過酸及びその塩、アルカリ金属
の過硼酸、過炭素塩、過ケイ酸塩等の水溶液中で過酸化
水素を発生する過酸化物などを用いることができる。こ
の中では過炭酸ナトリウム、過硼酸ナトリウムが特に好
ましい。これらは粉末状のものでも顆粒状のものでも使
用することができる。過酸素化合物の安定化の目的で表
面処理を施したものは特に好ましく、なかでも硼酸また
は硼酸およびケイ酸のアルカリ金属塩によりコーティン
グしたものは、非常に好ましい。具体的な例を挙げる
と、ＳＰＣ−Ｄ（三菱瓦斯化学工業株式会社製登録商
標）等は非常に好適である。洗剤中に含まれる過酸素化
合物の割合は１〜３０重量％、好ましくは５〜２０重量
％である。この範囲を越える場合は、過剰品質となり、
コストが高くなる。この範囲未満のときは漂白力が不十
分な結果となる。
いられる。過酸素化合物としては、モノパーオキシフタ
ル酸及びその塩等の有機過酸及びその塩、アルカリ金属
の過硼酸、過炭素塩、過ケイ酸塩等の水溶液中で過酸化
水素を発生する過酸化物などを用いることができる。こ
の中では過炭酸ナトリウム、過硼酸ナトリウムが特に好
ましい。これらは粉末状のものでも顆粒状のものでも使
用することができる。過酸素化合物の安定化の目的で表
面処理を施したものは特に好ましく、なかでも硼酸また
は硼酸およびケイ酸のアルカリ金属塩によりコーティン
グしたものは、非常に好ましい。具体的な例を挙げる
と、ＳＰＣ−Ｄ（三菱瓦斯化学工業株式会社製登録商
標）等は非常に好適である。洗剤中に含まれる過酸素化
合物の割合は１〜３０重量％、好ましくは５〜２０重量
％である。この範囲を越える場合は、過剰品質となり、
コストが高くなる。この範囲未満のときは漂白力が不十
分な結果となる。
【００１０】本発明では、界面活性剤（ｄ成分）が用い
られる。界面活性剤としてはアニオン界面活性剤、カチ
オン界面活性剤、両性界面活剤又は非イオン界面活性剤
を用いることができる。具体的には、アルキルサルフェ
ート塩、アルキルエトキシサルフェート塩、αスルホ脂
肪酸塩、石鹸などのアニオン界面活性剤、アルコールエ
トキシレート、アルキルポリグルコシドなどの非イオン
界面活性剤などを挙げることができる。これらは通常洗
剤に用いられるものであればいずれの界面活性剤でも使
用可能である。本発明の漂白洗剤を自動食器洗浄機用洗
剤として使用する場合には、オキシエチレン／オキシプ
ロピレン共重合基を分子中に有する低泡性ノニオン活性
剤であることが特に好ましい。具体的には下記式で表わ
されるアルコールのエチレンオキシド（ＥＯ）とプロピ
レンオキシド（ＰＯ）の付加体
られる。界面活性剤としてはアニオン界面活性剤、カチ
オン界面活性剤、両性界面活剤又は非イオン界面活性剤
を用いることができる。具体的には、アルキルサルフェ
ート塩、アルキルエトキシサルフェート塩、αスルホ脂
肪酸塩、石鹸などのアニオン界面活性剤、アルコールエ
トキシレート、アルキルポリグルコシドなどの非イオン
界面活性剤などを挙げることができる。これらは通常洗
剤に用いられるものであればいずれの界面活性剤でも使
用可能である。本発明の漂白洗剤を自動食器洗浄機用洗
剤として使用する場合には、オキシエチレン／オキシプ
ロピレン共重合基を分子中に有する低泡性ノニオン活性
剤であることが特に好ましい。具体的には下記式で表わ
されるアルコールのエチレンオキシド（ＥＯ）とプロピ
レンオキシド（ＰＯ）の付加体
【化２】 （式中、Ｒ1及びＲ2は水素原子又は、Ｃ1〜Ｃ18のアル
キル基またはアルケニル基を示し、かつ、Ｒ1＋Ｒ2の合
計炭素数が７〜１９である。また、ｍは３〜１５の正数
であり、ｎは１〜１５の正数であり、かつ、ｍ／ｎの比
は３／１〜１／２の範囲である。エチレンオキシドとプ
ロピレンオキシドの付加順序、付加形式は特に問わず、
ランダム付加でも、ブロック付加でもよい。）を挙げる
ことができる。このような低泡性ノニオン活性剤として
好ましい例としては、ソフタノールＥＰシリーズ（日本
触媒化学工業登録商標）、プルラファックシリーズ
（Ｂ．Ａ．Ｓ．Ｆ．社登録商標）などが挙げられる。洗
剤中に含まれる界面活性の割合は０．１〜１０重量％、
好ましくは１〜５重量％である。この範囲を越える場合
は、吸湿性が高くなり、この範囲未満のときは洗浄力が
不十分な結果となる。
キル基またはアルケニル基を示し、かつ、Ｒ1＋Ｒ2の合
計炭素数が７〜１９である。また、ｍは３〜１５の正数
であり、ｎは１〜１５の正数であり、かつ、ｍ／ｎの比
は３／１〜１／２の範囲である。エチレンオキシドとプ
ロピレンオキシドの付加順序、付加形式は特に問わず、
ランダム付加でも、ブロック付加でもよい。）を挙げる
ことができる。このような低泡性ノニオン活性剤として
好ましい例としては、ソフタノールＥＰシリーズ（日本
触媒化学工業登録商標）、プルラファックシリーズ
（Ｂ．Ａ．Ｓ．Ｆ．社登録商標）などが挙げられる。洗
剤中に含まれる界面活性の割合は０．１〜１０重量％、
好ましくは１〜５重量％である。この範囲を越える場合
は、吸湿性が高くなり、この範囲未満のときは洗浄力が
不十分な結果となる。
【００１１】本発明の自動食器洗浄機用洗剤には、これ
らの成分以外にも、層状シリケートなどのキレート能を
併せ持ったアルカリ剤や、シリカ、硫酸ナトリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどの無機ビルダ
ー、等の無機添加剤、酵素、漂白活性化剤、香料、色素
等の有機添加剤等の、種々の添加成分を必要に応じて、
本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することが可
能である。
らの成分以外にも、層状シリケートなどのキレート能を
併せ持ったアルカリ剤や、シリカ、硫酸ナトリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどの無機ビルダ
ー、等の無機添加剤、酵素、漂白活性化剤、香料、色素
等の有機添加剤等の、種々の添加成分を必要に応じて、
本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することが可
能である。
【００１２】本発明の自動食器洗浄機用洗剤は、製造方
法に特に限定されるものではなく、リボンミキサーなど
の混合器による粉体混合器による方法、スラリー化した
後に乾燥破砕などを施す方法によってでも製造可能であ
る。
法に特に限定されるものではなく、リボンミキサーなど
の混合器による粉体混合器による方法、スラリー化した
後に乾燥破砕などを施す方法によってでも製造可能であ
る。
【００１３】
【実施例】次に、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定
されるものではない。本発明の実施例に示す漂白剤含有
自動食器洗浄機用粒状洗剤の効果を確認するために洗浄
試験及び貯蔵安定性試験を行う。洗浄試験では油汚れ洗
浄力及び漂白性能の評価を行う。貯蔵安定性試験では、
吸湿固化性及び過酸化物活性残存率の評価を行う。 （洗浄試験） 洗浄条件：以下の各評価に必要な食器をセットした松下
電器株式会社製全自動食器洗浄機（機種ＮＰ−８１０）
において、洗剤５ｇを使用して、標準コース洗浄を行
う。 油汚れ洗浄力：直径２５ｃｍの陶器皿５枚、直径１５ｃ
ｍのメラミン皿３枚、箱形タッパー容器（中サイズ）１
個にオイルレッドで着色したバターを５ｇ塗布し、一昼
夜放置した後、洗浄試験を行い、洗浄力を下式により重
量変化から算出した洗浄率及び触感判定により評価す
る。洗浄率算出式は次の通りである。 ［触感判定の評価基準］ ○：バターは全く残留しておらず、ぬるつきも全く感じ
られない。 △：バターの残留は目視では認められないが、触ると若
干のぬるつきを感じる。 ×：バターの残留が認められる。 漂白性能：８０℃の紅茶に５分間浸漬した後、一昼夜風
乾した、５ｃｍ×５ｃｍの素焼きプレート３枚と同サイ
ズの木綿布３枚を用いて洗浄試験を行い、漂白性能を下
式による反射率により算出した漂白率により評価する。
漂白率算出式は下記の通りである。
説明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定
されるものではない。本発明の実施例に示す漂白剤含有
自動食器洗浄機用粒状洗剤の効果を確認するために洗浄
試験及び貯蔵安定性試験を行う。洗浄試験では油汚れ洗
浄力及び漂白性能の評価を行う。貯蔵安定性試験では、
吸湿固化性及び過酸化物活性残存率の評価を行う。 （洗浄試験） 洗浄条件：以下の各評価に必要な食器をセットした松下
電器株式会社製全自動食器洗浄機（機種ＮＰ−８１０）
において、洗剤５ｇを使用して、標準コース洗浄を行
う。 油汚れ洗浄力：直径２５ｃｍの陶器皿５枚、直径１５ｃ
ｍのメラミン皿３枚、箱形タッパー容器（中サイズ）１
個にオイルレッドで着色したバターを５ｇ塗布し、一昼
夜放置した後、洗浄試験を行い、洗浄力を下式により重
量変化から算出した洗浄率及び触感判定により評価す
る。洗浄率算出式は次の通りである。 ［触感判定の評価基準］ ○：バターは全く残留しておらず、ぬるつきも全く感じ
られない。 △：バターの残留は目視では認められないが、触ると若
干のぬるつきを感じる。 ×：バターの残留が認められる。 漂白性能：８０℃の紅茶に５分間浸漬した後、一昼夜風
乾した、５ｃｍ×５ｃｍの素焼きプレート３枚と同サイ
ズの木綿布３枚を用いて洗浄試験を行い、漂白性能を下
式による反射率により算出した漂白率により評価する。
漂白率算出式は下記の通りである。
【００１４】（貯蔵安定性試験） 吸湿・固化性：洗剤粉体をプラスチック性の箱形容器に
入れ、３０℃、ＲＨ６５％の部屋に、蓋をしない状態で
３ヶ月間放置したときの洗剤の経時変化を観察し、吸湿
・固化性を以下の基準により評価する。 ［評価基準］ ○：洗剤の状態に変化はなく、良好な流動性が保たれて
いる。 △：洗剤の表面付近の一部が、吸湿により固化してい
る。 ×：吸湿が激しく、表面がべたついている。 活性過酸残存率：洗剤粉体をプラスチック性の箱形容器
に入れ、３０℃、ＲＨ６５％の部屋に、蓋をしない状態
で３ヶ月間放置したときの、洗剤中の過酸化物の活性残
存率をヨードメトリー法で測定し、過酸素化合物の活性
過酸残存率を算出し評価する。活性過酸残存率の算出式
は下記の通りである。
入れ、３０℃、ＲＨ６５％の部屋に、蓋をしない状態で
３ヶ月間放置したときの洗剤の経時変化を観察し、吸湿
・固化性を以下の基準により評価する。 ［評価基準］ ○：洗剤の状態に変化はなく、良好な流動性が保たれて
いる。 △：洗剤の表面付近の一部が、吸湿により固化してい
る。 ×：吸湿が激しく、表面がべたついている。 活性過酸残存率：洗剤粉体をプラスチック性の箱形容器
に入れ、３０℃、ＲＨ６５％の部屋に、蓋をしない状態
で３ヶ月間放置したときの、洗剤中の過酸化物の活性残
存率をヨードメトリー法で測定し、過酸素化合物の活性
過酸残存率を算出し評価する。活性過酸残存率の算出式
は下記の通りである。
【００１５】実施例１〜２、比較例１〜２ 下記表１に示した組成の洗剤に関し、固体成分をリボン
ミキサーを用いて室温で粉体混合した後、粘度が１００
ｃｐの液体のノニオン活性剤を油圧噴射式スプレーを用
いて粉体をかき混ぜながら均一になるように添加し、更
に、過炭酸ナトリウムと酵素を最後に加えるという方法
で製造した。得られた洗剤は、いずれも平均粒子径が約
１ｍｍで、カサ高密度が０．９〜１．０ｇ／ｍｌの顆粒
であった。これらについて上記試験を実施して各項目を
評価した。結果は表１に示すとおりである。
ミキサーを用いて室温で粉体混合した後、粘度が１００
ｃｐの液体のノニオン活性剤を油圧噴射式スプレーを用
いて粉体をかき混ぜながら均一になるように添加し、更
に、過炭酸ナトリウムと酵素を最後に加えるという方法
で製造した。得られた洗剤は、いずれも平均粒子径が約
１ｍｍで、カサ高密度が０．９〜１．０ｇ／ｍｌの顆粒
であった。これらについて上記試験を実施して各項目を
評価した。結果は表１に示すとおりである。
【００１６】
【表１】
【００１７】
【発明の効果】本発明の漂白剤含有自動食器洗浄機用洗
剤は、高い洗浄性能を有し、かつ粉体として良好な流動
性と経時的保存安定性を有するものである。
剤は、高い洗浄性能を有し、かつ粉体として良好な流動
性と経時的保存安定性を有するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 誠男 東京都墨田区本所一丁目３番７号 ライオ ン株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】（ａ）クエン酸３ナトリウム、 （ｂ）アルカリ金属水酸化物により１０％から７０％の
範囲で部分中和されたアクリル酸／マレイン酸共重合
体、 （ｃ）過酸素化合物及び （ｄ）界面活性剤を含有することを特徴とする漂白剤含
有自動食器洗浄機用粒状洗剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33500196A JPH10158694A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 漂白剤含有自動食器洗浄機用粒状洗剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33500196A JPH10158694A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 漂白剤含有自動食器洗浄機用粒状洗剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10158694A true JPH10158694A (ja) | 1998-06-16 |
Family
ID=18283633
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33500196A Pending JPH10158694A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 漂白剤含有自動食器洗浄機用粒状洗剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10158694A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007238861A (ja) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Kao Corp | 食器洗浄機用洗浄剤組成物 |
| JP2008050410A (ja) * | 2006-08-22 | 2008-03-06 | Diversey Ip Internatl Bv | 自動食器洗浄機用粒状洗浄剤組成物およびその製法、並びにその使用方法 |
| JP2011510153A (ja) * | 2008-01-22 | 2011-03-31 | アクセス ビジネス グループ インターナショナル エルエルシー | 改良されたスポッティングおよびフィルミング性能を提供する、リン酸塩非含有自動食器洗浄機用洗剤 |
| JP2014101427A (ja) * | 2012-11-19 | 2014-06-05 | Kao Corp | 自動食器洗浄機用洗浄剤組成物 |
-
1996
- 1996-11-29 JP JP33500196A patent/JPH10158694A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007238861A (ja) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Kao Corp | 食器洗浄機用洗浄剤組成物 |
| JP2008050410A (ja) * | 2006-08-22 | 2008-03-06 | Diversey Ip Internatl Bv | 自動食器洗浄機用粒状洗浄剤組成物およびその製法、並びにその使用方法 |
| JP2011510153A (ja) * | 2008-01-22 | 2011-03-31 | アクセス ビジネス グループ インターナショナル エルエルシー | 改良されたスポッティングおよびフィルミング性能を提供する、リン酸塩非含有自動食器洗浄機用洗剤 |
| JP2014101427A (ja) * | 2012-11-19 | 2014-06-05 | Kao Corp | 自動食器洗浄機用洗浄剤組成物 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040322 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040413 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040824 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |