JP2008044079A - 傾き調整機構及びそれを用いた研削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】研削装置の基台にワークテーブルを配設するに際し、傾き調整機構を介在させて被加工物の中凸または中凹の傾向を調整する。
【解決手段】ワークテーブル15を回転可能に保持する保持部16の外周の鍔部19と基台13とを台座23、30、31を介して弾性部材41により押し付け固定する傾き調整機構25を等分に配置し、台座30,31は引っ張り方向に傾斜面38、40により2分割し、下台座30に設けられた送りねじ軸部材32により該下台座30を基台13に平行に軸心方向に変位することにより引っ張り方向の高さを可変にする。
【選択図】図1

Description

本発明は研削装置に関し、さらに詳細には傾き調整機構及びそれを用いた研削装置に関する。
従来、半導体用シリコンウェーハの厚み方向のばらつきに関する要求品質は工程や製品の大きさ及び種類にもよるが、0.5〜1μm以内/Φ150mmが一般的である。しかし、通常研削砥石とシリコンウェーハ搭載テーブルとの平行性は半径方向で2μm以下が一般的である。従って、このシビアな要求品質を確保するため研削機械や加工条件に合わせて砥石スピンドルとシリコンウェーハを搭載するワークテーブル(回転テーブル)との平面を精度よく一致させるために姿勢調整をする必要があり、かつ調整後の姿勢を保つことが求められている。また、加工能率を向上させるため、研削砥石1つに対しシリコンウェーハを搭載するワークテーブルを少なくとも2箇所以上基台上に装備した場合等にあっては,ばらつきにより平行性が悪くなるので、この姿勢、すなわち傾き調整装置がさらに必要である。
そこで、精度が高く,バッグラッシュの影響も少なく、剛性高く曲げ応力に強い経年変化しにくく、調整し易いワークテーブル傾き調整装置の技術が本出願人によって提案されている(例えば。特許文献1参照)。
特開2004−42236号公報
本発明は、前記出願人に係るワークテーブル傾き調整装置に関連してなされたもので、
研削装置の基台にワークテーブルを配設するに際し、傾き調整機構を介在させて被加工物の中凸または中凹形状を調整する傾き調整機構及びそれを用いた研削装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、ワークが載置されるワークテーブルと、前記ワークテーブルを回転可能に保持する保持部と、前記保持部の外周に設けられた鍔部と、を備えた研削装置において、
基台側に設けられた調整楔部と、
固定台側に配置された駆動部と、
を備え、前記調整楔部及び前記駆動部は継手部材で連結することにより該調整楔部は該駆動部により前記基台の上面に沿って平行に移動されることを特徴とする。
本発明によれば、基台上に配設されたワークテーブルが加工ステーションに位置決めされた場所で調整が可能となる。
請求項2記載の発明において、前記調整楔部は、前記基台側に固定されたベースと、一側面が前記ベースに摺動可能に設けられ他側に傾斜面を有する下台座と、一側面が前記下台座の傾斜面に移動可能に係合し他側面が前記鍔部に支持された上台座と、前記下台座には前記傾斜面をずらす方向に前後可能に設けられた送りねじ軸部材と、を備えるので、下台座は、傾斜面をずらす方向に前後可能に設けられた送りねじを設けるようにし、小型、軽量、簡単な構造とし、基台上に容易に配設でき、複数のワークテーブルを配設できるので、量産に適したものとなった。また、基台上に配設するので操作も容易である等の効果を奏するので好適である。
請求項3記載の発明において、前記駆動部は、前記固定台側に固定されたシリンダと、前記シリンダと協動する電動機と、前記電動機の駆動により回転するフレキシブルの継手部材と、を備えるので、調整楔部に対する位置決めが容易になるのでよい。
請求項4記載の発明において、ワークが載置されるワークテーブルと、前記ワークテーブルを回転可能に保持される保持部と、前記保持部の外周に設けられ鍔部と、を備え、前記鍔部と前記基台とを前記台座を介して弾性部材により引っ張り固定する傾き調整機構が前記鍔部に沿って略等分に配設されているので、調整がやりやすい。
請求項5記載の研削装置において、前記鍔部には円周上に前記台座と、少なくとも2つの傾き調整機構とが3箇所に配設されており、前記傾き調整機構の一方は対向する研削砥石の実加工部におけるワーク外周部と該ワークの中心とを結ぶ線に対し略同位相に配設され、前記台座及び前記傾き調整機構の他方は前記傾き調整機構の一方に対し等配に配設されている。
本発明によれば、被加工物の中凸または中凹形状の調整を簡便にすることができる。
本発明は、台座を介在させて、ワークテーブルを引っ張り方向に付勢しながら基台に固定し、台座を傾斜面で二分割させ、傾斜面をずらすくさび作用によって高さを調整し、ワークテーブルの傾きを調節するようにし、非常に剛性の高く、調整のし易いものとしたので、研削加工力等による曲げ力に耐え、経年変化がしにくく、構造も簡単である。
さらに、傾き調整機構が調整楔部と駆動部よりなり、調整楔部は駆動部により基台13の上面に沿って平行に移動されることが可能となり、例えば基台上に配設されたワークテーブルが加工ステーションに位置決めされた場所で調整が可能となる。
また、調整機構又は基準として固定する位置箇所を実研削部に対して平行、直角に配設することで、被加工物の中凸または中凹形状の調整を簡便にすることができる。
本発明に係る傾き調整機構及びそれを用いた研削装置について、好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら、以下,詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る研削装置10の概略構造を示す要部断面図を示し、図2は図1の平面図を示す。
図1及び図2において、参照符号11は研削装置10のベース(固定台)を示し、該ベース11には設けられた軸受12により基台13が回転自在に支持されている。
ワークであるシリコンウェーハ14が載置されるワークテーブル15が回転可能に保持部16に図示しないベアリングで保持されている。保持部16の下端には電動機17が設けられワークテーブル15が回転できるようにされている。ワークテーブル15のワーク載置面15aには真空吸着面(図示しない)が設けられ下端から延出する真空チューブ18から吸引される。保持部16の外周には鍔部19が設けられている。
前記基台13上の図1の左側には固定台座(台座)20が載置され、ボルト21のねじ部先端21aを鍔部19に設けられたボルト穴22、固定台座20の貫通穴20aを通して基台13に設けられたねじ穴13aにねじ込み締め付けられ、鍔部19と基台13とが押し付け方向に固定されている。この場合、台座23は鍔部19と、固定台座20と、前記鍔部19及び前記固定台座20を一体的に締結するボルト21より構成されている。
一方、基台13上の図1の右側には、加工すべきワーク,例えばシリコンウェーハ14を載置するワークテーブル15面の基台13に対する傾きを調整する傾き調整機構25の調整楔部26が設けられている。
図3に示すように、前記調整楔部26は基台13上の右側に半径方向に指向して鍔部19の穴19bに係合したボルト部材28の先端ねじ部28aにより固定されたベース29と、前記ベース29に摺動自在に嵌挿された下台座30と、前記ボルト部材28に遊挿され、かつ前記下台座30に係合する上台座31と、前記下台座30に螺着し、かつベース29に係止される送りねじ軸部材32と、前記ベース29及び送りねじ軸部材32に嵌着されたスペーサ部材33と、前記送りねじ軸部材32に係止されるフランジ部材34と、ナット35と、を備える。
前記ベース29は横断面凹字状の溝36を有して、かつ側壁面37を形成し、該溝36の底部は平面に形成されて下台座30を収納する。前記下台座30は上面に傾斜面、例えば図3において右上がりの傾斜面38を有し、その先端(図3で左端)は軸心方向に指向する溝39を形成してボルト部材28に遊挿されている。
下台座30の傾斜面38に移動自在に配設された上台座31は、上面31aが鍔部19の下面19aと摺接可能な平面に形成され、該下台座30の傾斜面38と密にぴったりと接する傾斜面40を有しており、鍔部19の下面19aと下台座30の傾斜面38との間に挟持されている。この場合、前記上下の台座31及び30は調整楔としての機能を有し
、前記ベース29は上下の台座31及び30の案内部としての機能を有する。
前記ボルト部材28の先端ねじ部28aを鍔部19に設けられた穴19b、上台座31の穴31b、下台座30の溝39、ベース29の穴29aを通して基台13に設けられたねじ穴13bにねじ込み締め付けられ、鍔部19と基台13とが皿ばね(弾性部材)41の引っ張りの方向に固定されている。前記下台座30の傾斜面38に対する前後方向であって基台13の外周面に平行な端面30aには、送り用雌ねじ42(図1参照)が設けられ、送りねじ軸部材32の先端(図3で左端)32aが螺着されている。一方、前記送りねじ軸部材32の他側がベース29に穿設された穴43に嵌入するスペーサ部材33に遊嵌されると共に、軸心方向の途中に設けられた鍔部44がベース29の溝部45に装着されており、送りねじ軸部材32が回動可能に支持されている。
さらに、送りねじ軸部材32はベース29の側壁面46に鍔部44と、該送りねじ軸部材32の中間32bに嵌挿するフランジ部材34がナット35により回動自在に係止されており送りねじ軸部材32が軸方向に移動しないようにされている。
送りねじ軸部材32の回動に伴い下台座30が基台13に平行(図1で左右方向)に移動する。よって、下台座30が基台13に対して平行移動すると、上台座31の傾斜面40が下台座30との傾斜面38とのくさび作用により引っ張り方向長さ、即ちワークテーブル13の高さを可変にすることができる。すなわち、下台座30が矢印方向47に移動すると、鍔部19は矢印方向48のように変位するようになる。
参照符号50はカップリングを示すもので、一端(図1で左端)が送りねじ軸部材32の小径軸32c(図3参照)に嵌挿され、他端(図1で右端)が基台13に固着した軸受51に回動自在に支持されるロッド52の一端に取り付けられている。
前記傾き調整機構25の駆動部27はベース11に固着したスタンド53に取り付けられたシリンダ54と、前記シリンダ54のロッド55の先端に取り付けられ、該ロッド55と一体的に移動するブラケット56と、前記ブラケット56に固着されたスライド部材57と、前記スライド部材57に固着された電動機58と、前記電動機58の駆動軸(図示しない)の先端に取り付けられロッド52の他端に取り付けられたフレキシブルの継手部材59と、を備える。
駆動部27はシリンダ54の作動によりロッド55が軸心方向に移動するとブラケット56、スライド部材57を介して電動機58が協動するようになる。
一方、基台13が回動すると、該基台13の回動に追従してシリンダ54が作動しロッド55が伸縮移動するようになる。これにより、傾き調整機構25がボルト部材28を支点にして基台13の回動に伴い協動する。すなわち、基台13が回動するとシリンダ54の作動により傾き調整機構25がボルト部材28を支点にして基台13の回動に追従するようになる。
前記傾き調整機構25は、基台13が時計回り又は反時計回りに回動すると、鍔部19は基台13に協動し、該基台13の回動により駆動部27のシリンダ54が作動してロッド52が伸縮移動する。これにり、台座23を支点にして基台13における調整楔26の位置が変位するようになる。
図2において、加工ステーション60はベース11(図1参照)に設置されている。前記加工ステーション60には、シリコンウェーハ14の上面14a(図1参照)を平面研削加工するための研削砥石61が取り付けられたスピンドル62(図1参照)が設けられている。前記研削砥石61はワークテーブル軸63と平行な軸64で回転し、図1で上下方向に移動可能に設置されている。図2には基台13上には略三等配された位置に図1に示す鍔部19が3箇所に配設されている。図2において3箇所の鍔部19は説明の都合上、鍔部19について説明し、他の鍔部は符号68、69を付して説明を省略する。
よって、鍔部19は台座23(図1参照)と一組の傾き調整機構25(調整楔部26、駆動部27)とが該鍔部19に沿って略120度の等配位置に3箇所設けられている。
ここで、台座23及び一組の傾き調整機構25は説明の都合上、鍔部19、68、69にそれぞれ対応させるため、台座23には符号23a〜23cを付し、一組の傾き調整機構25の調整楔部26には、符号26a1,26a2、26b1,26b2、26c1,26c2を付して説明する。さらに、傾き調整機構25の駆動部27は傾き調整機構25a1,25a2に対応して符号27a1,27a2を付して説明する。
すなわち、鍔部19は台座23a,傾き調整機構25a1及び25a2を有し、鍔部68は台座23b,傾き調整機構25b1及び25b2を有し、鍔部69は台座23c,傾き調整機構25c1及び25c2を有する。なお、傾き調整機構25b1,25b2,25c1、25c2は駆動部27b1,27b2、27c1,27c2は備えるが図2では省略している。
図2に示されるように、例えば鍔部19は台座23aと、傾き調整機構25a1及び25a2の調整楔部26a1及び26a2が円周上に略120度の等配位置に配設され、該調整楔部26a1及び26a2は互いに対向位置に配設されている。鍔部68、69の台座23b,23c,傾き調整機構25b1,25b2は鍔部19と同様に配置されている。
また、傾き調整機構25a1及び25a2において,調整楔部26a1及び26a2は基台13上に配設され、駆動部27a1及び27a2はマシンベースであるベース11上に配設している。これによって、調整楔部26a1及び26a2に合わせて駆動部27a1及び27a2の位置が変化するため傾き調整機構25a1及び25a2を自動化にすることができる。
また、鍔部19において、台座23aと、傾き調整機構25a1及び25a2は基台13の上面の円周上に3等配に配設され、そのうち1箇所、例えば傾き調整機構25a2は対向するテーション60に取り付けられた研削砥石61の実加工部におけるシリコンウェーハ14の外周部14cと、該シリコンウェーハ14の中心とを結ぶ線65に対し略同位相に配設され、残る2箇所、例えば台座23a及び傾き調整機構25a1は前記傾き調整機構25a2に対し等配に配設される。すなわち、台座23aと傾き調整機構25a2とを結ぶ線(接線方向)66が実加工部におけるシリコンウェーハ14の外周部4cと該シリコンウェーハ14の中心を結ぶ線(法線方向)65に対し直角となる。
これにより、基台13の中心と重心とが略一致して研削装置10としてバランスを確保することができる。この場合、台座23aは調整機構または基準として固定する位置として機能する。
同様に、鍔部68における台座23b、傾き調整機構25b1及び25bと、鍔部69における台座23c、傾き調整機構25c1及び25c2も前述した鍔部19と同じように配設されている。
さらに、ワークテーブル15に鍔部19、68,69に少なくと二つの傾き調整機構25a1及び25a2,25b1及び25b2,25c1及び26c2を設けることにより、
傾き調整機構の削減を図ることでき、調整作業が簡単になり作業時間を短縮することができる。
本発明の実施の形態に係る研削装置10において、鍔部19において、台座23aと、傾き調整機構25a1及び25a2は基台13の上面の円周上に3等配に配設したが、前記台座23aと、前記傾き調整機構25a1及び25a2は3等配でなくても勿論よい。この場合、基台13の中心と重心とが略一致しないため、研削装置10はバランスが保たれないが、例えば基台13にバランス用の錘(図示しない)を設けてよい。
本発明の実施の形態に係る研削装置10は、基本的には以上のよう構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
図1に示す研削装置10は、例えばインフィード切込み方式平面装置を示し、ワークであるシリコンウェーハ14の上方には、該シリコンウェーハ14の上面14aを平面研削加工するための研削砥石61を取り付けたスピンドル62が設けられている。
研削にあたっては、まず、シリコンウェーハ14をワークテーブル15に載置し該ワークテーブル15の中央部に真空引きにて固定する。次に、ワークテーブル15と研削砥石61とを回転させ、該研削砥石61を研削送り方向(図1で矢印方向67)に移動させ研削加工を開始する。さらに、研削送りを継続し所定の位置まで研削砥石61によるシリコンウェーハ14の研削を進行させ、該シリコンウェーハ14の仕上げ厚み位置で研削を終了し、研削砥石61を上方に復帰させ、研削工程を完了する。
かかる研削加工において、シリコンウェーハ14の厚みを精度良く得るためには研削砥石61の研削面61aとシリコンウェーハ14の下面14b、即ちワークテーブル15の載置面15aとを平行に保つことが必要である。
そこで、電動機58を駆動して送りねじ軸部材32を回転させて下台座30を移動させると、上台座31が下台座30の矢印方向47の移動に伴いワークテーブル15を矢印方向48に上下させることにより、ワークテーブル面15aの傾きを調整することができる。
ここで、例えばシリコンウェーハ14の傾きを傾き調整機構25a1及び25a2により調整する際の順序について説明する。加工されたシリコンウェーハ14の直径の断面形状(図示しない)が例えば中凸の形状となった場合は、駆動部27a2により傾き調整機構25a2を低くしてシリコンウェーハ14aの中心部より外周部が研削砥石61に対して近くして該シリコンウェーハ14の仕上り形状をよりフラットにする。
逆にシリコンウェーハ14の直径の断面形状(図示しない)が例えば中凹の形状となった場合は、駆動部27a2により傾き調整機構25a2を高くてシリコンウェーハ14の中心部より外周部が研削砥石61に対して遠くして該シリコンウェーハ14の仕上り形状をよりフラットにする。
一方、シリコンウェーハ14の半径での断面形状が例えばU字型(逆U字型)の形状となった場合は、駆動部27a1により傾き調整機構25a1を低く(高く)してシリコンウェーハ14の中心部や外周部に対して研削砥石61に遠く(近く)してシリコンウェーハ14の仕上り形状をよりフラットにする。
本発明の実施の形態に係る研削装置10では、送りねじの構造は前述のものの他種々の形態が適用できることはいうまでもない。例えば支持穴に雌ねじを設け移動台座の送り用ねじとピッチを微少異ならせることにより、より細かい調整が可能である。また、固定台座はボルトのみで締め付け固定してもよいが、移動台座と同様に皿ばねを介して固定するようにしてもよい。
前記傾き調整機構25はシリコンウェーハ14の傾きを調整する場合について説明したが,測定器具、他の部材等の傾きを調整するときにも利用することができる。
本発明においては、台座を介在させて、ワークテーブルを引っ張り方向に付勢しながら基台に固定し、台座を斜面で二分割させ、斜面をずらすくさび作用によって高さを調整し、ワークテーブルの傾きを調節するようにし、非常に剛性の高く、調整のし易いものとしたので、研削加工力等による曲げ力に耐え、経年変化がしにくく、構造も簡単である。
さらに、傾き調整機構が調整楔部と駆動部よりなり、調整楔部は駆動部により固定側に平行に移動させることが可能となり、例えば基台上に配設されたワークテーブルが加工ステーションに位置決めされた場所で調整が可能となる。
また、調整機構又は基準として固定する位置箇所を実研削部に対して平行、直角に配設することで、被加工物の中凸または中凹形状の調整を簡便にすることができる。
本発明の実施の形態に係る傾き調整機構と該傾き調整機構を研削装置に設けた概略構造を示す縦断面図である。 図1の平面図である。 図1に調整楔部の分解斜視図である。
符号の説明
10 研削装置 11 ベース
13 基台 14 シリコンウェーハ
15 ワークテーブル 19、68、69 鍔部
23 台座 25 傾き調整機構
26 調整楔部 27 駆動部
29 ベース 30 下台
31 上台座 54 シリンダ

Claims (5)

  1. ワークが載置されるワークテーブルと、前記ワークテーブルを回転可能に保持する保持部と、前記保持部の外周に設けられた鍔部と、を備えた研削装置において、
    基台側に設けられた調整楔部と、
    固定台側に配置された駆動部と、
    を備え、前記調整楔部及び前記駆動部は継手部材で連結することにより該調整楔部は該駆動部により前記基台の上面に沿って平行に移動されることを特徴とする傾き調整機構。
  2. 請求項1記載の傾き調整機構において、
    前記調整楔部は、前記基台側に固定されたベースと、一側面が前記ベースに摺動可能に設けられ他側に傾斜面を有する下台座と、一側面が前記下台座の傾斜面に移動可能に係合し他側面が前記鍔部に支持された上台座と、前記下台座には前記傾斜面をずらす方向に前後可能に設けられた送りねじ軸部材と、を備えることを特徴とする傾き調整機構。
  3. 請求項1または2記載の傾き調整機構において、
    前記駆動部は、前記固定台側に固定されたシリンダと、前記シリンダと協動する電動機と、前記電動機の駆動により回転するフレキシブルの継手部材と、を備えることを特徴とする傾き調整機構。
  4. ワークが載置されるワークテーブルと、前記ワークテーブルを回転可能に保持する保持部と、前記保持部の外周に設けられ鍔部と、を備え、前記鍔部と前記基台とを前記台座を介して弾性部材により押し付け固定する傾き調整機構が前記鍔部に沿って略等分に配設されていることを特徴とする研削装置。
  5. 請求項4記載の研削装置において、前記鍔部には円周上に前記台座と、少なくとも2つの傾き調整機構とが3箇所に配設されており、前記傾き調整機構の一方は対向する研削砥石の実加工部におけるワーク外周部と該ワークの中心とを結ぶ線に対し略同位相に配設され、前記台座及び前記傾き調整機構の他方は前記傾き調整機構の一方に対し等配に配設されることを特徴とする研削装置。

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