JP2008043527A - 遊技媒体貸出システム、遊技媒体貸出装置、および遊技媒体貸出方法 - Google Patents

遊技媒体貸出システム、遊技媒体貸出装置、および遊技媒体貸出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008043527A
JP2008043527A JP2006221976A JP2006221976A JP2008043527A JP 2008043527 A JP2008043527 A JP 2008043527A JP 2006221976 A JP2006221976 A JP 2006221976A JP 2006221976 A JP2006221976 A JP 2006221976A JP 2008043527 A JP2008043527 A JP 2008043527A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
lending
unit
media
medals
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006221976A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Ide
雅彦 井手
Yosuke Tanya
洋介 丹谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Glory Ltd
Original Assignee
Glory Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Glory Ltd filed Critical Glory Ltd
Priority to JP2006221976A priority Critical patent/JP2008043527A/ja
Publication of JP2008043527A publication Critical patent/JP2008043527A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)

Abstract

【課題】遊技客の利便性を向上するとともに、遊技店の収支管理を容易にすること。
【解決手段】貸出判定部207は、ベットボタン202aが押下されると、クレジット記憶部211に記憶されたクレジット数を参照し、クレジット数が1ゲームに必要なメダル枚数以上であれば、メダルの貸し出しが不要であると判定する。一方、貸出判定部207は、クレジット数が1ゲームに必要なメダル枚数未満である場合には、CRユニット100に保持された貸出可能数からのメダルの貸し出しが必要であると判定し、クレジットでは不足するメダル枚数を貸出要求数として算出し、貸出要求部208へ通知する。貸出要求部208は、貸出判定部207から貸出要求数が通知されると、貸出要求数のメダルの貸し出しを要求する貸出要求をCRユニット100へ送信する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、1回の遊技につき所定数の遊技媒体を消費して回胴式遊技機のリールを回転させる遊技に使用される遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出システム、遊技媒体貸出装置、および遊技媒体貸し出し方法に関し、特に、遊技客の利便性を向上するとともに、遊技店の収支管理を容易にすることができる遊技媒体貸出システム、遊技媒体貸出装置、および遊技媒体貸出方法に関する。
従来、遊技媒体として玉を利用するパチンコに関しては、玉の貸し出しにプリペイドカードが用いられるCR(Card Reader)機が普及している。CRパチンコにおいては、各パチンコ台に併設されたCRユニットにプリペイドカードを挿入することにより、遊技客は、プリペイドカードに価値付けられた度数分の玉を借り受けることができる。
近年では、半導体技術の発展などにより、CRユニットにIC(Integrated Circuit)カードなどが用いられることが一般的になっている。すなわち、CRユニットにあらかじめICカードが挿入されており、CRユニットに投入された現金分の度数がICカードに価値付けられるようになっているため、遊技客は、プリペイドカード購入のために席を離れることなく遊技を継続することができる。
一方、遊技媒体としてメダルを利用するパチスロに関しては、CR機が普及しておらず、遊技客は、パチスロ台に併設された台間機に現金を投入し、投入金額分のメダルを借り受けるのが一般的である。しかし、最近では、パチスロにもCR機が導入されることになっており、CRパチスロに関する様々な検討が行われている。
例えば特許文献1においては、パチスロ機のリールが回転している最中は、CRユニットによるメダルの貸出処理が不可能となっているため、この間は、パチスロ機に液晶表示されるメダル貸出ボタンを表示させず、無駄な操作を回避することが記載されている。
特開2006−26006号公報
しかしながら、パチスロにおいては一般に、遊技客が借り受けたメダルがパチスロ機の前面下部に突設された受け皿に投出されるため、遊技客は、パチスロ機に設けられたメダル投入口へ手操作でメダルを投入する必要がある。このため、初心者などは、メダル投入口へ手際良くメダルを投入することができず、メダルを落としたり紛失したりすることがある。
また、特にCRパチスロにおいては、CRユニットからの貸出指示により、パチスロ機からメダルが投出されて貸し出されることになるが、貸し出されるメダルは、遊技によって獲得されるメダルと同一の投出口から払い出されるため、区別することは困難である。このため、パチスロ機に投入されたメダル枚数(イン枚数)とパチスロ機から払い出されたメダル枚数(アウト枚数)とのみから、単純に遊技店の収支を計算することはできない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、遊技客の利便性を向上するとともに、遊技店の収支管理を容易にすることができる遊技媒体貸出システム、遊技媒体貸出装置、および遊技媒体貸出方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、1回の遊技につき所定数の遊技媒体を消費して回胴式遊技機のリールを回転させる遊技に使用される遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出システムであって、遊技客が投入する価値物体に対応し遊技媒体の貸し出しに使用可能な遊技価値を保持する保持手段と、遊技客が毎回の遊技開始時に実行する遊技開始操作を受け付ける受付手段と、前記受付手段によって遊技開始操作が受け付けられるたびに、今回の遊技で消費される遊技媒体数のうち貸し出しが必要な遊技媒体数を決定する決定手段と、前記保持手段によって保持された遊技価値から前記決定手段によって決定された遊技媒体数に相当する遊技価値を減算して貸出処理を行う貸出処理手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記決定手段は、前記回胴式遊技機の内部に保留される遊技媒体数を記憶する記憶手段を含み、1回の遊技で消費される遊技媒体数から前記記憶手段に記憶された遊技媒体数を減算して貸し出しが必要な遊技媒体数を決定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記決定手段は、遊技客によって遊技媒体が投入される投入部を含み、1回の遊技で消費される遊技媒体数から前記投入部に投入された遊技媒体数を減算して貸し出しが必要な遊技媒体数を決定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記決定手段は、遊技客によって遊技媒体が投入される投入部を含み、前記投入部に遊技媒体が投入された場合に、貸し出しが必要な遊技媒体数を0と決定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記保持手段は、前記貸出処理手段による貸出処理に伴って遊技価値の残高を更新することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記保持手段によって保持される遊技価値の残高を表示する表示手段をさらに有することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記保持手段は、遊技価値の残高を貸し出し可能な遊技媒体数または遊技媒体の貸し出しに使用可能な金額として保持することを特徴とする。
また、本発明は、1回の遊技につき所定数の遊技媒体を消費して回胴式遊技機のリールを回転させる遊技に使用される遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出装置であって、1回の遊技で消費される遊技媒体数のうち貸し出しが必要な遊技媒体数を含む貸出要求を取得する取得手段と、遊技客が投入する価値物体に対応し遊技媒体の貸し出しに使用可能な遊技価値を保持し、保持された遊技価値から前記取得手段によって取得された遊技媒体数に相当する遊技価値を減算して貸出処理を行う貸出処理手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記貸出処理手段は、貸出処理に伴って、保持した遊技価値の残高を更新することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記貸出処理手段によって保持される遊技価値の残高を表示する表示手段をさらに有することを特徴とする。
また、本発明は、1回の遊技につき所定数の遊技媒体を消費して回胴式遊技機のリールを回転させる遊技に使用される遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出方法であって、遊技客が毎回の遊技開始時に実行する遊技開始操作を受け付ける受付工程と、前記受付工程にて遊技開始操作が受け付けられるたびに、今回の遊技で消費される遊技媒体数のうち貸し出しが必要な遊技媒体数を決定する決定工程と、遊技客が投入する価値物体に対応し遊技媒体の貸し出しに使用可能なあらかじめ保持された遊技価値から前記決定工程にて決定された遊技媒体数に相当する遊技価値を減算して貸出処理を行う貸出処理工程とを有することを特徴とする。
本発明によれば、遊技客が投入する価値物体に対応し遊技媒体の貸し出しに使用可能な遊技価値を保持し、遊技客が毎回の遊技開始時に実行する遊技開始操作を受け付け、遊技開始操作が受け付けられるたびに、今回の遊技で消費される遊技媒体数のうち貸し出しが必要な遊技媒体数を決定し、保持された遊技価値から決定された遊技媒体数に相当する遊技価値を減算して貸出処理を行う。このため、毎回の遊技開始時に、遊技に必要な分のみの遊技媒体の貸出処理が行われると同時に、貸出処理された遊技媒体が遊技によって消費されることになって、実際に遊技媒体が投出されることがない。したがって、遊技客は、手操作で遊技媒体を投入する必要がなく、遊技によって獲得された遊技媒体と貸出処理された遊技媒体とを外部へ投出されたか否かで区別することができる。結果として、遊技客の利便性を向上するとともに、遊技店の収支管理を容易にすることができる。
また、本発明によれば、回胴式遊技機の内部に保留される遊技媒体数を記憶し、1回の遊技で消費される遊技媒体数から記憶された遊技媒体数を減算して貸し出しが必要な遊技媒体数を決定する。このため、遊技によって獲得される遊技媒体数が回胴式遊技機の内部に保留される場合に、遊技で獲得された遊技媒体を優先して遊技に使用することができ、無駄に遊技媒体の貸出処理が行われることがない。
また、本発明によれば、遊技客によって遊技媒体が投入されると、1回の遊技で消費される遊技媒体数から投入された遊技媒体数を減算して貸し出しが必要な遊技媒体数を決定する。このため、遊技によって獲得された遊技媒体が実際に外部に投出される場合に、遊技で獲得された遊技媒体を優先して遊技に使用することができ、無駄に遊技媒体の貸出処理が行われることがない。
また、本発明によれば、遊技客によって遊技媒体が投入された場合に、貸し出しが必要な遊技媒体数を0と決定するため、手操作で投入された遊技媒体と貸出処理された遊技媒体とが同時に遊技に使用されることがなく、遊技店の収支管理をさらに容易にすることができる。
また、本発明によれば、貸出処理に伴って遊技価値の残高を更新するため、常に最新の遊技価値残高を保持することができ、確実に遊技客が投資した金額に相当する遊技媒体を貸出処理することができる。
また、本発明によれば、保持される遊技価値の残高を表示するため、遊技客は、投資した金額の残りを確認することができ、遊技への追加の投資が必要か否かを判断することができる。
また、本発明によれば、遊技価値の残高を貸し出し可能な遊技媒体数または遊技媒体の貸し出しに使用可能な金額として保持するため、貸出処理に伴う遊技価値の残高の更新を容易に行うことができる。
また、本発明によれば、1回の遊技で消費される遊技媒体数のうち貸し出しが必要な遊技媒体数を含む貸出要求を取得し、遊技客が投入する価値物体に対応し遊技媒体の貸し出しに使用可能な遊技価値から取得された遊技媒体数に相当する遊技価値を減算して貸出処理を行う。このため、毎回の遊技開始時に、遊技に必要な分のみの遊技媒体の貸出処理が行われ、実際に遊技媒体が投出されることがない。したがって、遊技客は、手操作で遊技媒体を投入する必要がなく、遊技によって獲得された遊技媒体と貸出処理された遊技媒体とを外部へ投出されたか否かで区別することができる。結果として、遊技客の利便性を向上するとともに、遊技店の収支管理を容易にすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下においては、事前に発行されたプリペイドカードおよび現金のいずれでも遊技媒体の貸し出しが可能なCRユニットが設置される場合を例に挙げて説明する。ただし、本発明は、CRユニットが事前に発行されたプリペイドカードのみを受け付ける場合や、現金のみを受け付ける場合にも適用可能である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る遊技店の概略構成を示す図である。同図に示すように、本実施の形態に係る遊技店は、カードターミナルコントローラ(以下「カードT/C」と略記する)10、島コントローラ20、カード発行装置30、カード精算装置40、CRユニット100、およびパチスロ機200を有している。
カードT/C10は、遊技店において遊技媒体(メダル)の貸し出しに用いられるプリペイドカードに関する管理を担っている。具体的には、カードT/C10は、プリペイドカードのカードIDにメダルの貸し出しに使用可能な遊技価値の残高を対応付けて記憶し、プリペイドカードがCRユニット100において使用されたり、カード精算装置40において精算されたりすると、このプリペイドカードのカードIDに対応付けて記憶された遊技価値の残高を更新する。なお、本実施の形態におけるプリペイドカードとは、カード発行装置30によって事前に発行されるプリペイドカードのほかに、CRユニット100にあらかじめ挿入されているICカードなどの記録媒体を含んでいる。また、遊技価値の残高の具体的な表現形式としては、金額として表現する形式のほかにも、貸し出し可能なメダル枚数(以下「貸出可能数」という)として表現する形式などがある。
島コントローラ20は、「島」と呼ばれる単位ごとに複数のCRユニット100を管理し、カードT/C10とCRユニット100の間の情報のやり取りを中継する。
カード発行装置30は、現金が投入されると、投入金額に応じた遊技価値をプリペイドカードに価値付け、このプリペイドカードのカードIDおよび価値付けられた遊技価値をカードT/C10へ通知するとともに、プリペイドカードを発行する。
カード精算装置40は、プリペイドカードに対応付けられている遊技価値の残高を精算し、遊技価値の残高分の現金を払い出す。なお、カード精算装置40は、現金以外にも、例えば電子マネーによって遊技価値の残高を精算しても良い。
CRユニット100は、現金を受け付けると、投入金額に応じた遊技価値をあらかじめ挿入されたICカードなどの記録媒体に価値付け、価値付けられた遊技価値を上限としたメダルの貸出処理を行う。また、CRユニット100は、カード発行装置30によって発行されたプリペイドカードを受け付けると、このプリペイドカードのカードIDに対応付けられた遊技価値の残高をカードT/C10から取得し、遊技価値の残高を上限としたメダルの貸出処理を行う。このとき、CRユニット100は、現金やプリペイドカードなどの価値物体が受け付けられると、遊技価値の残高を表示し、パチスロ機200からの貸出要求によって通知される数ずつメダルの貸出処理を行う。CRユニット100による具体的なメダルの貸出処理については、後に詳述する。
パチスロ機200は、各CRユニット100に併設されており、遊技客が所定数のメダルを賭けて(ベットして)、3つのリールを回転・停止させることにより遊技を行う回胴式の遊技機である。1回全リールを回転させてから停止させるまでの1ゲームには、所定数(例えば3枚)のメダルをベットする必要があるため、遊技客は、パチスロ機200においてメダルをベットする遊技開始操作を1ゲーム開始時に行う。このとき、パチスロ機200は、メダルが投入されることなく、かつパチスロ機200内に内部保留されたクレジットが不足していれば、不足分のメダルの貸出要求をCRユニット100へ送信する。パチスロ機200による具体的なメダルの貸出要求については、後に詳述する。
図2は、本実施の形態に係るCRユニット100およびパチスロ機200の外観を示す正面図である。
図2に示すように、CRユニット100の前面には、現金を受け付ける現金受付部101、およびカード発行装置30によって発行されたプリペイドカードを受け付けるカード受付部102が配設されている。これらの現金受付部101またはカード受付部102に現金またはプリペイドカードなどの価値物体が受け付けられると、貸し出し可能なメダル枚数(貸出可能数)が貸出可能数表示部103に表示される。すなわち、例えば1000円で50枚のメダルが貸し出し可能であるものとすれば、現金受付部101に1000円紙幣が受け付けられると、貸出可能数表示部103に貸出可能数「50」が表示される。
一方、パチスロ機200の前面上部には左リール・中リール・右リールの3つのリールからなるリール部203が形成されている。遊技客は、メダル投入部201にメダルを投入するか、遊技操作部202のベットボタン202aまたは貸出操作部206の貸出ボタン206aを押下するかして所定数のメダルをベットして遊技を開始する。すなわち、遊技客は、遊技操作部202のレバー202bを傾倒させてリール部203の全リールを回転させ、各リールに対応する停止ボタン202cを押下することによってリールの回転を停止させる。この結果、リール部203のリールが特定の出目となると、出目に応じた数のメダルが配当され、遊技客がメダルを獲得することになる。
遊技客によって獲得されたメダルは、所定の上限に達するまではクレジットとしてパチスロ機200の内部に保留され、その枚数が表示部205のクレジット表示部205aに表示される。また、クレジットが所定の上限に達すると、遊技客によって獲得されたメダルは、メダル投出部204から投出され、パチスロ機200の前面下部に突設された受け皿に蓄積される。このとき、メダル投出部204から投出されるメダル枚数は、表示部205の払出表示部205bに表示される。
そして、貸出可能数が0になる前に遊技を止める場合は、遊技客は、貸出操作部206の返却ボタン206bを押下する。返却ボタン206bが押下されると、その旨がCRユニット100へ通知され、CRユニット100に受け付けられているプリペイドカードが返却される。また、現金受付部101に現金を投入していた場合は、あらかじめCRユニット100に挿入されていたICカードなどの記録媒体が排出される。これらのプリペイドカード(ICカードなどの記録媒体も含む)には、残った貸出可能数に相当する遊技価値が対応付けられており、カード精算装置40で遊技価値の残高を現金などに精算することができる。
図3は、本実施の形態に係るCRユニット100およびパチスロ機200の要部構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施の形態に係るCRユニット100は、現金受付部101、カード受付部102、貸出可能数表示部103、貸出要求取得部104、貸出処理部105、および貸出指示部106を有している。
現金受付部101は、遊技客が投入する現金を受け付け、投入金額を貸出処理部105へ通知する。
カード受付部102は、遊技客が挿入するプリペイドカードを受け付け、カードIDを読み取って貸出処理部105へ通知する。
貸出可能数表示部103は、現金受付部101によって受け付けられた現金またはカード受付部102によって受け付けられたプリペイドカードによって貸し出し可能なメダル枚数を表示する。また、貸出可能数表示部103は、貸出処理部105からメダルの貸出処理が行われた旨の通知を受信すると、貸出処理されたメダル枚数を表示中の貸出可能数から減算して表示する。
貸出要求取得部104は、パチスロ機200からメダルの貸し出しを要求する旨の貸出要求を受信し、貸し出しが要求されるメダル枚数を貸出処理部105へ通知する。
貸出処理部105は、現金受付部101から通知された投入金額に応じて貸し出し可能なメダル枚数を貸出可能数として保持し、貸出可能数表示部103に表示させる。同様に、カード受付部102からカードIDが通知された場合は、貸出処理部105は、カードIDに対応する貸出可能数を島コントローラ20経由でカードT/C10へ問い合わせ、得られた貸出可能数を保持するとともに、貸出可能数表示部103に表示させる。
また、貸出処理部105は、貸出要求取得部104からメダル枚数が通知されると、通知されたメダル枚数(すなわち貸出要求されたメダル枚数)が保持している貸出可能数以下であるか否かを判定し、貸出可能数以下であればメダルの貸出処理を行う。具体的には、貸出処理部105は、貸出可能数から貸出要求されたメダル枚数を減算し、新たな貸出可能数として保持するとともに、貸出可能数の更新を島コントローラ20を介してカードT/C10へ要求する。また、貸出処理部105は、メダルの貸出処理が行われた旨を貸出可能数表示部103および貸出指示部106へ通知する。
貸出指示部106は、貸出処理部105から貸出処理されたメダル枚数が通知されると、通知されたメダル枚数の貸し出しを指示する貸出指示をパチスロ機200へ送信する。
一方、本実施の形態に係るパチスロ機200は、メダル投入部201、遊技操作部202、リール部203、メダル投出部204、表示部205、貸出操作部206、貸出判定部207、貸出要求部208、貸出指示取得部209、制御部210、およびクレジット記憶部211を有している。
メダル投入部201は、遊技客が投入するメダルを受け付け、投入されたメダル枚数を貸出判定部207へ通知する。
遊技操作部202は、上述したようにベットボタン202a、レバー202b、停止ボタン202cを備えており、遊技客がリール部203のリールを回転・停止させて遊技を行う際に操作される。特に、遊技開始時は、遊技客がベットボタン202aを押下して所定数のメダルをベットするが、遊技操作部202は、ベットボタン202aが押下されたことを検知すると、その旨を貸出判定部207へ通知する。
リール部203は、制御部210において遊技操作部202のレバー202bが傾倒されたことが検知されると全リールの回転を開始させ、制御部210において遊技操作部202の停止ボタン202cが押下されたことが検知されると押下されたボタンに対応するリールの回転を停止させる。
メダル投出部204は、遊技によって獲得されたメダル枚数がクレジット記憶部211に記憶されるクレジット数の上限に達すると、この上限を超える分のメダルを投出する。このとき、メダル投出部204は、投出するメダル枚数を表示部205へ通知し、上述した払出表示部205bに表示させる。
表示部205は、クレジット記憶部211に記憶されたクレジット数を上述したクレジット表示部205aに表示し、メダル投出部204から通知されるメダル枚数(すなわち投出されるメダル枚数)を払出表示部205bに表示する。
貸出操作部206は、上述したように貸出ボタン206aおよび返却ボタン206bを備えており、遊技客がCRユニット100に保持された貸出可能数からの強制的なメダル貸し出しを希望する場合やCRユニット100に挿入されているプリペイドカードの返却を希望する場合など、CRユニット100を動作させる際に操作される。
貸出判定部207は、遊技操作部202のベットボタン202aが押下されると、1ゲーム分のメダルをベットするために、CRユニット100に保持された貸出可能数から新たにメダルを貸し出す必要があるか否かを判定する。具体的には、貸出判定部207は、メダル投入部201にメダルが投入された場合は、投入枚数に関わらずメダルの貸し出しが不要であると判定する。また、貸出判定部207は、ベットボタン202aが押下されると、クレジット記憶部211に記憶されたクレジット数を参照し、クレジット数が1ゲームに必要なメダル枚数以上であれば、メダルの貸し出しが不要であると判定する。メダルの貸し出しが不要であると判定された場合は、貸出判定部207は、制御部210へ遊技操作部202のレバー202bが傾倒されるのを待機するように指示する。
一方、貸出判定部207は、クレジット数が1ゲームに必要なメダル枚数未満である場合には、CRユニット100に保持された貸出可能数からのメダルの貸し出しが必要であると判定し、クレジットでは不足するメダル枚数を貸出要求数として算出し、貸出要求部208へ通知する。
貸出要求部208は、貸出判定部207から貸出要求数が通知されると、貸出要求数のメダルの貸し出しを要求する貸出要求をCRユニット100へ送信する。
貸出指示取得部209は、CRユニット100からメダルの貸し出しを指示する貸出指示を受信し、貸出処理されたメダル枚数を制御部210へ通知する。
制御部210は、貸出判定部207からの指示に従ってレバー202bの傾倒を待機し、遊技操作部202のレバー202bが傾倒されるとリール部203のリールを回転させる。そして、制御部210は、遊技操作部202の停止ボタン202cが押下されると対応するリールの回転を停止させ、全リールの停止後、出目に応じた獲得メダル枚数をクレジット記憶部211へ出力する。同様に、制御部210は、貸出指示取得部209から貸出処理されたメダル枚数が通知されると、レバー202bの傾倒を待機し、1ゲーム終了後(すなわち全リールの停止後)、出目に応じた獲得メダル枚数をクレジット記憶部211へ出力する。
また、制御部210は、1枚でもクレジットのメダルがベットされた場合、クレジットからベットされたメダル枚数をクレジット記憶部211へ通知する。すなわち、貸出判定部207によって、クレジットが不足しておらず貸し出しが不要であると判定された場合や、貸出判定部207によって、クレジットが不足しており貸し出しが必要であると判定されてもクレジットが0ではない場合には、クレジットのメダルがベットされているため、制御部210は、このメダル枚数をクレジット記憶部211へ通知する。
クレジット記憶部211は、制御部210から出力される獲得メダル枚数を累積加算し、累積加算結果をクレジットとして記憶する。ただし、クレジット記憶部211は、クレジットが所定の上限に達すると、上限を超えたメダル枚数をメダル投出部204へ通知する。また、クレジット記憶部211は、クレジットからベットされたメダル枚数が制御部210から通知されると、このメダル枚数をクレジットから減算する。なお、クレジット記憶部211は、記憶しているクレジットを表示部205へ通知し、クレジット表示部205aに表示させる。
次いで、上記のように構成されたパチスロ機200における遊技時の動作について、図4に示すフロー図を参照しながら説明する。
貸出判定部207では、随時メダル投入部201にメダルが投入されたか否かが監視されており(ステップS101)、メダルが投入された場合は(ステップS101Yes)、遊技客が投入したメダルで遊技を行うものとして、貸出判定部207によって、レバー202bの傾倒を待機するよう制御部210へ指示される。そして、制御部210によって、レバー202bの傾倒が待機され、レバー202bが傾倒されたことを契機としてリール部203の回転・停止を含む遊技処理が実行される(ステップS107)。すなわち、レバー202bが傾倒されると、リール部203のリールの回転が開始され、停止ボタン202cが押下されると、リール部203のリールの回転が停止される。そして、全リールの停止後、出目に応じた獲得メダル枚数が制御部210からクレジット記憶部211へ出力され、クレジット記憶部211に記憶されたクレジットに獲得メダル枚数が加算される。このとき、クレジットが所定の上限に達すると、上限を超えたメダルがメダル投出部204から投出される。また、クレジットおよび投出されるメダル枚数は、それぞれ表示部205のクレジット表示部205aおよび払出表示部205bに表示される。
一方、メダル投入部201にメダルが投入されない場合でも(ステップS101No)、貸出判定部207によって、随時遊技操作部202のベットボタン202aが押下されたか否かが監視されており(ステップS102)、ベットボタン202aが押下されると(ステップS102Yes)、貸出判定部207によって、クレジット記憶部211に記憶されたクレジット数が参照される。そして、クレジットが1ゲームに必要なメダル枚数に不足しているか否かが判断され(ステップS103)、クレジットが不足していなければ(ステップS103No)、クレジットのメダルが消費されることにより、メダルが投入された場合と同様の遊技処理が実行される(ステップS107)。また、クレジットのメダルが消費されているため、消費されたメダル枚数が制御部210からクレジット記憶部211へ通知され、クレジットから消費されたメダル枚数が減算される。
また、クレジットが不足していると(ステップS103Yes)、貸出判定部207によって、不足するメダル枚数が貸出要求数として算出される(ステップS104)。具体的には、例えば1ゲームに3枚のメダルをベットする必要がある場合、クレジットのメダル枚数が1枚であれば、2枚のメダルが不足するため貸出要求数が2となる。同様に、クレジットが0であれば、貸出要求数は3となる。算出された貸出要求数は、制御部210および貸出要求部208へ通知され、貸出要求部208によって、貸出要求数を含む貸出要求がCRユニット100へ送信される(ステップS105)。なお、貸出判定部207から貸出要求数が通知された場合以外でも、貸出操作部206の貸出ボタン206aが押下された場合には、貸出要求部208からCRユニット100へ貸出要求が送信される。この場合の貸出要求数は、例えば1ゲームに必要なメダル枚数などの所定数でも良く、また、例えば現時点でクレジット記憶部211に記憶されているクレジットとクレジットの上限との差のメダル枚数でも良い。
CRユニット100へ貸出要求が送信されると、CRユニット100では、保持された貸出可能数が貸出要求数以上であれば、メダルの貸出処理が行われ、パチスロ機200へ貸出指示が送信される。送信された貸出指示は、貸出指示取得部209によって受信され(ステップS106)、貸出処理されたメダル枚数が制御部210へ通知される。制御部210には、貸出要求時に算出された貸出要求数が保持されているため、貸出処理されたメダル枚数が貸出要求数に一致していることが確認されると、クレジットのメダルおよび貸出処理されたメダルが消費されることにより、メダルが投入された場合と同様の遊技処理が実行される(ステップS107)。また、クレジットのメダルが消費されている場合には、消費されたクレジットのメダル枚数が制御部210からクレジット記憶部211へ通知され、クレジットから減算される。
このように、本実施の形態においては、ベットボタン202aが押下される遊技開始時に、1ゲームに必要なメダル枚数のうちクレジット記憶部211に記憶されたクレジットでは不足するメダル枚数の貸出処理がCRユニット100へ要求され、CRユニット100において貸出処理が行われると、実際のメダルが投出されることなく、制御部210による遊技処理が開始される。
次に、本実施の形態に係るCRユニット100における貸出処理の動作について、図5に示すフロー図を参照しながら説明する。
CRユニット100においては、現金受付部101またはカード受付部102にそれぞれ現金またはプリペイドカードが受け付けられると、これらの現金またはプリペイドカードによって貸し出し可能なメダル枚数(貸出可能数)が貸出処理部105に保持される。また、この貸出可能数は、貸出可能数表示部103に表示される。
そして、パチスロ機200から貸出要求数を含む貸出要求が送信されると、この貸出要求は、貸出要求取得部104によって受信される(ステップS201)。そして、貸出要求数が貸出要求取得部104から貸出処理部105へ通知され、貸出処理部105によって保持された貸出可能数と貸出要求数とが比較される(ステップS202)。この比較の結果、貸出要求数に対して貸出可能数が不足していれば(ステップS202Yes)、パチスロ機200から要求されたメダル枚数の貸し出しが不可能であるため、貸出処理部105による貸出処理は実行されず、例えばエラーメッセージが表示されるなどのエラー処理が行われる(ステップS205)。
一方、貸出要求数に対して貸出可能数が不足していなければ(ステップS202No)、貸出処理部105によって、貸出可能数から貸出要求数が減算されることにより、貸出可能数が更新される(ステップS203)。更新された貸出可能数は、貸出処理部105から島コントローラ20を介してカードT/C10へ通知され、カードT/C10に記憶された遊技価値の残高も更新される。これにより、パチスロ機200から要求されたメダルの貸出処理が実行されたことになり、貸出処理されたメダル枚数が貸出可能数表示部103および貸出指示部106へ通知される。
貸出可能数表示部103に貸出処理されたメダル枚数が通知されると、貸出可能数表示部103によって、表示された貸出可能数から貸出処理されたメダル枚数が減算された上で、改めて貸出可能数が表示される。また、貸出指示部106に貸出処理されたメダル枚数が通知されると、貸出指示部106によって、貸出処理されたメダル枚数を含む貸出指示がパチスロ機200へ送信される(ステップS204)。
このように、本実施の形態においては、貸し出し可能なメダル枚数がCRユニット100の貸出可能数表示部103に表示されるため、遊技客は、常に現金やプリペイドカードの遊技価値の残高を確認することができ、遊技への追加の投資が必要か否かを判断することができる。なお、本実施の形態においては、貸出可能数表示部103をCRユニット100にのみ設けることとしたが、貸出可能数をパチスロ機200にも表示させるようにしても良い。すなわち、例えば表示部205の払出表示部205bの代わりに貸出可能数表示部を設ける構成などとしても良い。
このような貸出可能数表示部103の表示とパチスロ機200の表示部205における表示との具体例を、図6−1〜6−3に示しておく。換言すれば、図6−1〜6−3は、クレジット数と貸出可能数との関係を示している。
図6−1は、クレジット数が0枚かつ貸出可能数が50枚の場合にベットボタン202aが押下されたときのクレジット数および貸出可能数の変化を示している。同図に示すケースは、例えば遊技客が席に着いて最初に遊技を開始する場合などに発生する。このような時、遊技客が遊技操作部202のベットボタン202aを押下すると、クレジット数が0枚であるため、貸出判定部207によってメダルの貸し出しが必要であると判定され、1ゲームに必要なメダル枚数(ここでは3枚)の貸出要求が行われる。そして、CRユニット100では、3枚のメダルの貸出処理が実行され、貸出可能数が47枚となる。また、クレジット数は0枚のままで変化しないが、貸出処理されたメダルを消費した遊技によってメダルが獲得された場合は、獲得メダル枚数がクレジット数に加算される。
この過程で、貸出可能数から貸出処理された3枚のメダルは、実際にCRユニット100やパチスロ機200の外部へ投出されることはないため、遊技客は、手操作でメダルをメダル投入部201へ投入する必要がない。また、CRユニット100にメダル投出用のノズルなどを取り付ける必要がなく、コストの削減を図ることができる。
図6−2は、クレジット数が10枚かつ貸出可能数が50枚の場合にベットボタン202aが押下されたときのクレジット数および貸出可能数の変化を示している。同図に示すケースは、例えばクレジット数が少なくなった際に遊技客が追加投資をした場合などに発生する。このような時、遊技客が遊技操作部202のベットボタン202aを押下すると、クレジット数が10枚であるため、貸出判定部207によってメダルの貸し出しが不要であると判定され、貸出要求が行われることなく、クレジットのメダルを消費して1ゲームが開始される。したがって、貸出可能数は50枚のままで変化せず、クレジット数から1ゲームに必要なメダル枚数(ここでは3枚)が減算され、クレジット数が7枚となる。
つまり、クレジットが不足していない場合は、クレジットが優先して消費されるため、クレジットが残っている間は現金やプリペイドカードの残高が減少しない。そして、クレジットが不足すると、クレジットの不足分を1枚単位で補うように貸出処理が行われるため、遊技客は、ベットボタン202aを押下するのみで、クレジットの不足を意識することなく遊技を続行することができる。
図6−3は、クレジット数が10枚かつ貸出可能数が50枚の場合に貸出ボタン206aが押下されたときのクレジット数および貸出可能数の変化を示している。同図に示すケースは、押下されるボタンがベットボタン202aであるか貸出ボタン206aであるかという点でのみ図6−2に示すケースと異なっている。ここでは、貸出ボタン206aが押下された場合は、クレジット数に拘わらず強制的にメダルの貸出処理が行われるようになっている。すなわち、クレジットのメダルが10枚残っているにも拘らず、1ゲームに必要なメダル枚数(ここでは3枚)の貸出要求が行われ、貸出可能数が47枚になるとともに、貸出処理された3枚のメダルがクレジットに加算され13枚となっている。
なお、貸出ボタン206aが押下された際に、貸出要求されるメダルの数は、1ゲームに必要なメダル枚数とは限らず、例えば1枚やその他の所定数でも良く、クレジット数の上限と現在のクレジット数との差でも良い。また、貸出ボタン206aが押下された場合にも、ベットボタン202aが押下された場合と同様の処理が行われるようにしても良い。
以上のように、本実施の形態によれば、パチスロ機においてベットボタンが押下されるたびに、1ゲームに必要なメダル枚数に対してクレジットのメダル枚数が不足するか否かを判定し、クレジットが不足していれば、不足分をCRユニットに保持された貸し出し可能なメダル枚数から貸出処理する。このため、1ゲームごとに必要なメダル枚数のみが貸出処理されることになり、実際にメダルがCRユニットやパチスロ機の外部へ投出されることがない。したがって、遊技客は、手操作でメダルをパチスロ機に投入する必要がなく、遊技によって獲得されたメダルと貸出処理されたメダルとを外部へ投出されたか否かで区別することができる。結果として、遊技客の利便性を向上するとともに、遊技店の収支管理を容易にすることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の特徴は、CRユニットが現金やプリペイドカードなどの価値物体の遊技価値を金額として保持・表示する点である。
本実施の形態に係る遊技店の概略構成は実施の形態1(図1)と同様であるため、その説明を省略する。本実施の形態においては、CRユニット100の内部構成のみが実施の形態1(図3)と異なっている。
図7は、本実施の形態に係るCRユニット100の要部構成を示すブロック図である。同図において、図3と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図7に示すCRユニット100は、図3に示すCRユニット100の貸出可能数表示部103および貸出処理部105に代えて、それぞれ貸出可能金額表示部302および貸出処理部301を有している。
貸出処理部301は、現金受付部101から通知された投入金額を貸出可能金額として保持し、貸出可能金額表示部302に表示させる。同様に、カード受付部102からカードIDが通知された場合は、貸出処理部301は、カードIDに対応する残高を島コントローラ20経由でカードT/C10へ問い合わせ、得られた金額を貸出可能金額として保持するとともに、貸出可能金額表示部302に表示させる。
また、貸出処理部301は、貸出要求取得部104からメダル枚数が通知されると、通知されたメダル枚数(すなわち貸出要求されたメダル枚数)に相当する金額を算出し、算出された金額が保持している貸出可能金額以下であるか否かを判定し、貸出可能金額以下であればメダルの貸出処理を行う。具体的には、貸出処理部301は、貸出可能金額から貸出要求されたメダル枚数分の金額を減算し、新たな貸出可能金額を保持するとともに、プリペイドカードに価値付けられた遊技価値の残高の更新を島コントローラ20を介してカードT/C10へ要求する。また、貸出処理部301は、メダルの貸出処理が行われた旨を貸出可能金額表示部302および貸出指示部106へ通知する。
貸出可能金額表示部302は、現金受付部101によって受け付けられた現金またはカード受付部102によって受け付けられたプリペイドカードによる遊技価値の残高を貸出可能金額として表示する。また、貸出可能金額表示部302は、貸出処理部301からメダルの貸出処理が行われた旨の通知を受信すると、貸出処理されたメダル枚数に相当する金額を表示中の貸出可能金額から減算して表示する。
次いで、上記のように構成されたCRユニット100における貸出処理の動作について、図8に示すフロー図を参照しながら説明する。同図において、図5と同じ部分には同じ符号を付し、その詳しい説明を省略する。
CRユニット100においては、現金受付部101またはカード受付部102にそれぞれ現金またはプリペイドカードが受け付けられると、これらの現金またはプリペイドカードの金額が貸出可能金額として貸出処理部301に保持される。また、この貸出可能金額は、貸出可能金額表示部302に表示される。
そして、パチスロ機200から貸出要求数を含む貸出要求が送信されると、この貸出要求は、貸出要求取得部104によって受信される(ステップS201)。そして、貸出要求数が貸出要求取得部104から貸出処理部301へ通知され、貸出処理部301によって貸出要求数に相当する金額が算出される。すなわち、貸出要求数にメダル1枚当たりの貸出金額が乗算され、貸出要求数相当の金額が算出される。さらに、貸出処理部301によって、保持された貸出可能金額と算出された貸出要求数相当の金額とが比較される(ステップS301)。この比較の結果、貸出要求数相当の金額に対して貸出可能金額が不足していれば(ステップS301Yes)、パチスロ機200から要求されたメダル枚数の貸し出しが不可能であるため、貸出処理部301による貸出処理は実行されず、エラー処理が行われる(ステップS205)。
一方、貸出要求数相当の金額に対して貸出可能金額が不足していなければ(ステップS301No)、貸出処理部301によって、貸出可能金額から貸出要求数相当の金額が減算されることにより、貸出可能金額が更新される(ステップS302)。更新された貸出可能金額は、貸出処理部301から島コントローラ20を介してカードT/C10へ通知され、カードT/C10に記憶された遊技価値の残高も更新される。これにより、パチスロ機200から要求されたメダルの貸出処理が実行されたことになり、貸出処理された旨が貸出可能金額表示部302および貸出指示部106へ通知される。
貸出可能金額表示部302に貸出処理された旨が通知されると、貸出可能金額表示部302によって、表示された貸出可能金額から貸出処理されたメダル枚数相当の金額が減算された上で、改めて貸出可能金額が表示される。また、貸出指示部106に貸出処理された旨が通知されると、貸出指示部106によって、貸出処理されたメダル枚数を含む貸出指示がパチスロ機200へ送信される(ステップS204)。
このように、本実施の形態においては、メダルの貸し出しに利用可能な金額がCRユニット100の貸出可能金額表示部302に表示されるため、遊技客は、常に現金やプリペイドカードの遊技価値の残高を確認することができ、遊技への追加の投資が必要か否かを判断することができる。なお、本実施の形態においては、貸出可能金額表示部302をCRユニット100のみに設けることとしたが、貸出可能金額をパチスロ機200にも表示させるようにしても良い。すなわち、例えば表示部205の払出表示部205bの代わりに貸出可能金額表示部を設ける構成などとしても良い。
図9は、クレジット数が0枚かつ貸出可能金額が5000円の場合にベットボタン02aが押下されたときのクレジット数および貸出可能金額の変化を示している。同図に示すケースは、例えば遊技客が席に着いて最初に遊技を開始する場合などに発生する。このような時、遊技客が遊技操作部202のベットボタン202aを押下すると、クレジット数が0枚であるため、貸出判定部207によってメダルの貸し出しが必要であると判定され、1ゲーム必要な3枚のメダルの貸出要求が行われる。そして、CRユニット100では、3枚のメダルの貸出処理により、例えばメダル1枚当たりの貸出金額を20円とすれば、メダル3枚に相当する60円が貸出可能金額から減算され、貸出可能金額が4940円となる。
この過程で、貸出可能金額によって貸出処理された3枚のメダルは、実際にCRユニット100やパチスロ機200の外部へ投出されることはないため、遊技客は、手操作でメダルをメダル投入部201へ投入する必要がない。また、CRユニット100にメダル投出用のノズルなどを取り付ける必要がなく、コストの削減を図ることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、パチスロ機においてベットボタンが押下されるたびに、1ゲームに必要なメダル枚数に対してクレジットのメダル枚数が不足するか否かを判定し、クレジットが不足していれば、不足分をCRユニットに保持された貸し出し可能な金額によって貸出処理する。このため、1ゲームごとに必要なメダル枚数のみが貸出処理されることになり、実際にメダルがCRユニットやパチスロ機の外部へ投出されることがない。したがって、遊技客は、手操作でメダルをパチスロ機に投入する必要がなく、遊技によって獲得されたメダルと貸出処理されたメダルとを外部へ投出されたか否かで区別することができる。結果として、遊技客の利便性を向上するとともに、遊技店の収支管理を容易にすることができる。
なお、上記各実施の形態においては、パチスロ機200においてメダルの貸出判定をするものとしたが、CRユニット100において同様の貸出判定を行うことも可能である。すなわち、パチスロ機200に投入されたメダル枚数、クレジット数、および遊技開始操作(ベットボタン202a押下)が行われた旨がパチスロ機200からCRユニット100へ通知されるようにすることにより、CRユニット100では、投入されたメダル枚数やクレジット数から新たなメダルの貸出指示の要否を判定し、必要な枚数のメダルの貸出処理を実行するようにすれば良い。
また、上記各実施の形態においては、メダル投入部201にメダルが投入された場合は、無条件でメダルの貸し出しが不要であると判定するものとしたが、メダルが投入された場合でも、投入されたメダルが1ゲームに必要なメダル枚数に不足すれば、不足するメダルの貸出要求が行われるようにしても良い。
さらに、上記各実施の形態においては、CRユニット100の貸出処理部105および貸出処理部301によって貸出可能数や貸出可能金額などの遊技価値が保持されるものとしたが、貸出処理部105および貸出処理部301は遊技価値を保持せず、貸出要求取得部104によって貸出要求が受信されるたびに、貸出処理部105および貸出処理部301が島コントローラ20経由でカードT/C10へ遊技価値の残高を問い合わせるようにしても良い。
また、上記各実施の形態においては、貸し出し可能なメダル枚数またはメダルの貸し出しに利用可能な金額として遊技価値の残高が表示されるものとしたが、現金受付部101によって受け付けられた現金やカード受付部102によって受け付けられたプリペイドカードなどの価値物体の遊技価値残高がその他の形式(例えば度数)で表示されるようにしても良い。
本発明は、遊技客の利便性を向上するとともに、遊技店の収支管理を容易にする場合に適用することができる。
実施の形態1に係る遊技店の概略構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るメダル貸出システムの外観を示す正面図である。 実施の形態1に係るメダル貸出システムの要部構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るパチスロ機における遊技時の動作を示すフロー図である。 実施の形態1に係るCRユニットにおける貸出処理の動作を示すフロー図である。 実施の形態1に係るクレジット数および貸出可能数の表示例を示す図である。 実施の形態1に係るクレジット数および貸出可能数の他の表示例を示す図である。 実施の形態1に係るクレジット数および貸出可能数のさらに他の表示例を示す図である。 実施の形態2に係るCRユニットの要部構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係るCRユニットにおける貸出処理の動作を示すフロー図である。 実施の形態2に係るクレジット数および貸出可能金額の表示例を示す図である。
符号の説明
101 現金受付部
102 カード受付部
103 貸出可能数表示部
104 貸出要求取得部
105、301 貸出処理部
106 貸出指示部
201 メダル投入部
202 遊技操作部
202a ベットボタン
202b レバー
202c 停止ボタン
203 リール部
204 メダル投出部
205 表示部
205a クレジット表示部
205b 払出表示部
206 貸出操作部
206a 貸出ボタン
206b 返却ボタン
207 貸出判定部
208 貸出要求部
209 貸出指示取得部
210 制御部
211 クレジット記憶部
302 貸出可能金額表示部

Claims (11)

  1. 1回の遊技につき所定数の遊技媒体を消費して回胴式遊技機のリールを回転させる遊技に使用される遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出システムであって、
    遊技客が投入する価値物体に対応し遊技媒体の貸し出しに使用可能な遊技価値を保持する保持手段と、
    遊技客が毎回の遊技開始時に実行する遊技開始操作を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段によって遊技開始操作が受け付けられるたびに、今回の遊技で消費される遊技媒体数のうち貸し出しが必要な遊技媒体数を決定する決定手段と、
    前記保持手段によって保持された遊技価値から前記決定手段によって決定された遊技媒体数に相当する遊技価値を減算して貸出処理を行う貸出処理手段と
    を有することを特徴とする遊技媒体貸出システム。
  2. 前記決定手段は、
    前記回胴式遊技機の内部に保留される遊技媒体数を記憶する記憶手段を含み、
    1回の遊技で消費される遊技媒体数から前記記憶手段に記憶された遊技媒体数を減算して貸し出しが必要な遊技媒体数を決定することを特徴とする請求項1記載の遊技媒体貸出システム。
  3. 前記決定手段は、
    遊技客によって遊技媒体が投入される投入部を含み、
    1回の遊技で消費される遊技媒体数から前記投入部に投入された遊技媒体数を減算して貸し出しが必要な遊技媒体数を決定することを特徴とする請求項1記載の遊技媒体貸出システム。
  4. 前記決定手段は、
    遊技客によって遊技媒体が投入される投入部を含み、
    前記投入部に遊技媒体が投入された場合に、貸し出しが必要な遊技媒体数を0と決定することを特徴とする請求項1記載の遊技媒体貸出システム。
  5. 前記保持手段は、
    前記貸出処理手段による貸出処理に伴って遊技価値の残高を更新することを特徴とする請求項1記載の遊技媒体貸出システム。
  6. 前記保持手段によって保持される遊技価値の残高を表示する表示手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の遊技媒体貸出システム。
  7. 前記保持手段は、
    遊技価値の残高を貸し出し可能な遊技媒体数または遊技媒体の貸し出しに使用可能な金額として保持することを特徴とする請求項1記載の遊技媒体貸出システム。
  8. 1回の遊技につき所定数の遊技媒体を消費して回胴式遊技機のリールを回転させる遊技に使用される遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出装置であって、
    1回の遊技で消費される遊技媒体数のうち貸し出しが必要な遊技媒体数を含む貸出要求を取得する取得手段と、
    遊技客が投入する価値物体に対応し遊技媒体の貸し出しに使用可能な遊技価値を保持し、保持された遊技価値から前記取得手段によって取得された遊技媒体数に相当する遊技価値を減算して貸出処理を行う貸出処理手段と
    を有することを特徴とする遊技媒体貸出装置。
  9. 前記貸出処理手段は、
    貸出処理に伴って、保持した遊技価値の残高を更新することを特徴とする請求項8記載の遊技媒体貸出装置。
  10. 前記貸出処理手段によって保持される遊技価値の残高を表示する表示手段をさらに有することを特徴とする請求項8記載の遊技媒体貸出装置。
  11. 1回の遊技につき所定数の遊技媒体を消費して回胴式遊技機のリールを回転させる遊技に使用される遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出方法であって、
    遊技客が毎回の遊技開始時に実行する遊技開始操作を受け付ける受付工程と、
    前記受付工程にて遊技開始操作が受け付けられるたびに、今回の遊技で消費される遊技媒体数のうち貸し出しが必要な遊技媒体数を決定する決定工程と、
    遊技客が投入する価値物体に対応し遊技媒体の貸し出しに使用可能なあらかじめ保持された遊技価値から前記決定工程にて決定された遊技媒体数に相当する遊技価値を減算して貸出処理を行う貸出処理工程と
    を有することを特徴とする遊技媒体貸出方法。
JP2006221976A 2006-08-16 2006-08-16 遊技媒体貸出システム、遊技媒体貸出装置、および遊技媒体貸出方法 Pending JP2008043527A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006221976A JP2008043527A (ja) 2006-08-16 2006-08-16 遊技媒体貸出システム、遊技媒体貸出装置、および遊技媒体貸出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006221976A JP2008043527A (ja) 2006-08-16 2006-08-16 遊技媒体貸出システム、遊技媒体貸出装置、および遊技媒体貸出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008043527A true JP2008043527A (ja) 2008-02-28

Family

ID=39177847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006221976A Pending JP2008043527A (ja) 2006-08-16 2006-08-16 遊技媒体貸出システム、遊技媒体貸出装置、および遊技媒体貸出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008043527A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012223263A (ja) * 2011-04-18 2012-11-15 Daikoku Denki Co Ltd スロットマシン
JP2014064927A (ja) * 2013-11-07 2014-04-17 Universal Entertainment Corp 遊技システム
JP2014223442A (ja) * 2014-07-15 2014-12-04 株式会社三共 スロットマシン
JP2017189698A (ja) * 2017-08-01 2017-10-19 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機及び遊技システム
JP2019037552A (ja) * 2017-08-25 2019-03-14 株式会社高尾 回胴式遊技機

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012223263A (ja) * 2011-04-18 2012-11-15 Daikoku Denki Co Ltd スロットマシン
JP2014064927A (ja) * 2013-11-07 2014-04-17 Universal Entertainment Corp 遊技システム
JP2014223442A (ja) * 2014-07-15 2014-12-04 株式会社三共 スロットマシン
JP2017189698A (ja) * 2017-08-01 2017-10-19 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機及び遊技システム
JP2019037552A (ja) * 2017-08-25 2019-03-14 株式会社高尾 回胴式遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20040198491A1 (en) Method and apparatus for operating a gaming device to dispense a specified amount
JP2009045362A (ja) 貯遊技媒体管理装置及び貯遊技媒体管理方法
JP2008043527A (ja) 遊技媒体貸出システム、遊技媒体貸出装置、および遊技媒体貸出方法
JP2008167805A (ja) メダル貸しシステム及びメダル貸し方法
JP2008023167A (ja) メダル貸しシステム、メダル貸し処理機及びメダル貸し方法
US10741024B2 (en) Computer system based gaming device, system and method
JP2008073248A (ja) 遊技媒体貸出システム、遊技機及び不正検知方法
JP2006340920A (ja) 遊技媒体貸出システムおよび遊技媒体貸出方法
JP5535557B2 (ja) 各台対応装置及びその持ち遊技媒体返却方法
JP5161438B2 (ja) メダル貸しシステム及びメダル貸し方法
JP2005279196A (ja) 遊技装置及び遊技台
JP2008125647A (ja) 遊技機
JP2008099932A (ja) メダル貸しシステムおよびメダル貸し方法
JP4627630B2 (ja) 回胴式遊技機及び回胴式遊技機における不正払出防止方法
JP2005288027A (ja) 遊技装置
JP2018175465A (ja) 各台装置及び各台装置制御方法
JP4761775B2 (ja) メダル貸出システム、メダル貸出方法及びメダル貸出プログラム
JP2005334173A (ja) 遊技機媒体の精算制御方法とそのシステム、及び装置
JP6518051B2 (ja) 各台装置
JP6254774B2 (ja) 遊技場用システム
JP2007325648A (ja) メダル貸出システム及びメダル貸出方法
JP2006305093A (ja) 遊技機用カード返却方法およびパチスロ機、カード返却プログラム
JP2005304797A (ja) スロトッマシン
JP2005334172A (ja) 遊技機媒体の貸出制御方法とそのシステム、及び装置
JP5576156B2 (ja) 遊技場用システム