JP2008023167A - メダル貸しシステム、メダル貸し処理機及びメダル貸し方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技客の混乱を招くことを防止するとともに、遊技客の利便性を向上させることを課題とする。
【解決手段】メダル貸し用CRユニット30では、クレジットの上限値「50」以内でメダル貸し操作受付時のクレジット数に加算することができる「加算可能枚数」を超えるものについては、「加算保留メダル」としてクレジットに空きができるまでその枚数を管理し、クレジット加算を保留することで、パチスロ遊技が進行してクレジットに空きができた時点でクレジット加算を事後的に実行可能な状態を担保している。
【選択図】 図3

Description

本発明は、遊技客によるメダル貸し操作に応答して、パチスロ機のクレジットに貸メダル枚数分のクレジット数を加算するように制御するメダル貸しシステム及びそのメダル貸しシステムに用いるメダル貸し方法、並びに、遊技客によるメダル貸し操作に応答して、貸メダルをクレジットに加算する供与制御を行うパチスロ機にメダル貸し指示を行うメダル貸し処理機に関する。
従来より、遊技店においては、パチンコ遊技ではパチンコ玉の貸し出しに関与するパチンコ機、いわゆる「CR機」が広範に普及しており、パチスロ遊技ではメダルの貸し出しに関与しないパチスロ機、いわゆる「現金機」が一般的に普及している。
これに伴って、パチンコ機には、遊技客から玉貸し操作を受け付けた場合に、遊技用記録媒体(プリペイドカード)に価値付けられた価値情報と引き換えに、貸出要求額に相当するパチンコ玉の投出をパチンコ機に指示するカード処理ユニット、いわゆる「CRユニット」が広く併設されている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、パチスロ機には、遊技客から低額紙幣(1000円)を受け入れた場合に、その挿入紙幣に相当するメダルを内部のメダルホッパから投出するメダル貸し機が広く併設されている。
ところが、近年では、パチスロ機として主流であった「現金機」が先の「CR機」に移行する傾向にあり、これに伴って、パチスロ機に併設されるメダル貸し機についても、「現金機」に併設されていたものから「CR機」に対応したものに移行する必要に迫られている。
このことから、「CR機」のパチンコ機に併設されるCRユニットを援用して「CR機」のパチスロ機に併設することを想定すると、遊技客からメダル貸し操作を受け付けた場合に、遊技用記録媒体(プリペイドカード)に価値付けられた価値情報と引き換えに、貸メダルの投出をパチスロ機に指示するように構成する形態に加え、さらに、パチスロ機のみに付加されているクレジット機能を利用して、パチスロ機のクレジットに貸メダル枚数分のクレジット数を加算するように指示するように構成する形態も考えられる。なお、かかる「クレジット」とは、メダルの投入や入賞によるメダルの払出しが生じた場合に通常50枚を上限としてパチスロ機内部にてその払出し枚数を記憶する機構であり、その枚数分のメダルを預かるとともに、当該枚数分のメダルの投出を保証しており、遊技投資操作を受け付けるBETボタンの押下によって人手によるメダル投入と同様の機能を果たさせる機能を有する。
後者のように構成したCRユニットでは、パチスロ機にてBETボタン押下による遊技投資操作を行うだけでクレジット中のメダルを遊技に投資することができるので、遊技客がパチスロ遊技を行う都度メダルをパチスロ機へと投入する手間を省くことができ、前者のように構成したCRユニットに比較して、遊技客の利便性を向上させることができる。
特開2004−222979号公報
しかしながら、上記したCRユニット(特許文献1)をクレジット加算によるメダル貸しを行うメダル貸し用CRユニットとして援用したとしても、クレジットに残数が存在する場合にメダル貸し操作を受け付けてもメダル貸しを行うことができず、遊技客に無用の混乱を招く虞があるという問題点がある。
すなわち、パチスロ機においては、1ゲームの遊技を行うには通常「3枚」のメダルが必要であるから、クレジットに「1枚」や「2枚」の残数があっても次ゲームを開始しようとするならば、新たにメダルを借り受ける必要がある。
その際、上記したメダル貸し用CRユニットにおいては、メダル貸し操作を受け付けた時にクレジットに残数が存在するとクレジットの上限値を超過した分のメダル数をクレジットに加算することはできないので、クレジットの返却操作を行ってクレジット数を「0」にしてからメダル貸し操作を行う必要がある。
一方、現行で主流な「現金機」に併設されるメダル貸し機では、クレジット数を「0」にしてからメダル貸し操作を行う必要などないので、遊技を継続して行う遊技客にとっては、このようなクレジットの返却操作は馴染みがなく、さらに、自身の意図と矛盾した操作としか感じない。
このため、かかる遊技客にとっては、「クレジットの返却操作を行っていない」という借受け不能な原因を理解できず、また、他の原因を模索しても心当たりがなく、メダルを借り受けられないことに戸惑いを覚えることとなる。なお、このような問題は、別の遊技客がクレジットに残数を残していったパチスロ機で遊技を行う場合にも同様に生じることとなる。
さらに、上記したメダル貸し用CRユニットでは、遊技客がメダルを借り受ける度にクレジット数を「0」にするというクレジットの返却操作を必ず行わねばならず、遊技客に遊技の中断を強いることになるので、遊技客の利便性をも損なってしまうという問題もある。
そこで、本発明は、上述した従来技術による課題(問題点)を解消するためになされたものであり、遊技客の混乱を招くことを防止するとともに、遊技客の利便性を向上させることができるメダル貸しシステム、メダル貸し処理機及びメダル貸し方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1の発明に係るメダル貸しシステムは、遊技客によるメダル貸し操作に応答して、パチスロ機のクレジットに貸メダル枚数分のクレジット数を加算するように制御するメダル貸しシステムであって、前記貸メダル枚数のうち、前記クレジットの上限値以内で前記メダル貸し要求受付時のクレジット数に加算することができる加算可能枚数を超過した枚数を前記クレジットに対する加算保留メダルとして管理する加算保留メダル管理手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項2の発明に係るメダル貸しシステムは、請求項1の発明において、前記加算保留メダル管理手段によって管理された加算保留メダルの枚数を上限として、前記クレジットに前記加算保留メダルを加算するように制御するクレジット処理手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項3の発明に係るメダル貸しシステムは、請求項2の発明において、前記クレジット数を取得するクレジット数取得手段と、前記クレジット数取得手段により取得されたクレジット数に新たなクレジットを加算する余地があるか否かを判定する加算可否判定手段とをさらに備え、前記クレジット処理手段は、前記加算可否判定手段によって新たなクレジットを加算する余地があると判定された場合に、前記加算保留メダル管理手段によって管理された加算保留メダルの枚数を上限として、前記クレジットに前記加算保留メダルを加算するように制御することを特徴とする。
また、請求項4の発明に係るメダル貸しシステムは、請求項3の発明において、前記加算可否判定手段は、前記クレジット数取得手段により取得されたクレジット数に前記加算保留メダル管理手段によって管理された加算保留メダルの枚数すべてを加算することができる空き数が存在するか否かを判定し、前記クレジット処理手段は、前記加算可否判定手段によって加算保留メダルの枚数を加算することできる空き数が存在すると判定された場合に、当該加算保留メダルの枚数分のクレジット数を前記クレジットに加算するように制御することを特徴とする。
また、請求項5の発明に係るメダル貸しシステムは、請求項1〜4のいずれか一つの発明において、前記加算保留メダル管理手段によって管理された加算保留メダルの枚数を所定の表示部にて表示するように制御する表示制御手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項6の発明に係るメダル貸しシステムは、請求項1〜5のいずれか一つの発明において、前記加算保留メダルの精算要求を受け付ける精算要求受付手段と、前記精算要求受付手段によって加算保留メダルの精算要求を受け付けた場合に、前記加算保留メダル管理手段によって加算保留メダルとして管理された枚数分のメダルを前記パチスロ機内部の投出機構から投出させる精算処理を行う精算処理手段とをさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項7の発明に係るメダル貸しシステムは、請求項1〜6のいずれか一つの発明において、前記貸メダル枚数又は前記加算保留メダルのうちの所定枚数と引き換えに前記パチスロ機の遊技投資受付枚数を加算するように制御する遊技投資受付枚数加算制御手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項8の発明に係るメダル貸し処理機は、遊技客によるメダル貸し操作に応答して、貸メダルをクレジットに加算する貸メダル供与処理を行うパチスロ機にメダル貸し指示を行うメダル貸し処理機であって、前記貸メダル枚数のうち、前記パチスロ機におけるクレジットの上限値以内で前記メダル貸し要求受付時のクレジット数に加算することができる加算可能枚数を超過した枚数を前記クレジットに対する加算保留メダルとして管理する加算保留メダル管理手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項9の発明に係るメダル貸し方法は、遊技客によるメダル貸し操作に応答して、パチスロ機のクレジットに貸メダル枚数分のクレジット数を加算するように制御するメダル貸しシステムに用いるメダル貸し方法であって、前記貸メダル枚数のうち、前記クレジットの上限値以内で前記メダル貸し要求受付時のクレジット数に加算することができる加算可能枚数を超過した枚数を前記クレジットに対する加算保留メダルとして管理する加算保留メダル管理工程を含んだことを特徴とする。
本発明によれば、貸メダル枚数のうち、クレジットの上限値以内でメダル貸し要求受付時のクレジット数に加算することができる加算可能枚数を超過した枚数をクレジットに対する加算保留メダルとして管理することとしたので、クレジットの返却操作の未遂という不可解な原因でメダル貸し不能となることなく、また、クレジットの返却操作そのものを不要化することができ、遊技客の混乱を招くことを防止するとともに、遊技客の利便性を向上させることが可能なメダル貸しシステム、メダル貸し処理機及びメダル貸し方法が得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、加算保留メダルの枚数を上限として、クレジットに加算保留メダルを加算するように制御することとしたので、未払出し分の貸メダルを事後的に提供することが可能なメダル貸しシステムが得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、クレジット数を取得し、取得したクレジット数に新たなクレジットを加算する余地があるか否かを判定し、新たなクレジットを加算する余地があると判定した場合に、加算保留メダルの枚数を上限として、クレジットに加算保留メダルを加算するように制御することとしたので、クレジット加算制御に対する結果応答がなくとも加算保留メダルの枚数を更新することが可能なメダル貸しシステムが得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、取得したクレジット数に加算保留メダルの枚数すべてを加算することができる空き数が存在するか否かを判定し、加算保留メダルの枚数を加算することできる空き数が存在すると判定した場合に、当該加算保留メダルの枚数分のクレジット数をクレジットに加算するように制御することとしたので、加算保留メダルすべてを一度にクレジット加算させることができ、パチスロ遊技にて発生する賞メダル以外の要因でクレジット加算が頻発することにより遊技客が混乱する事態を防止することが可能なメダル貸しシステムが得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、加算保留メダルの枚数を所定の表示部にて表示するように制御することとしたので、加算保留行為及びその枚数を遊技客に明示することができ、加算保留メダルの払出し可否に係る遊技客とのトラブルを防止することが可能なメダル貸しシステムが得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、加算保留メダルの精算要求を受け付け、加算保留メダルの精算要求を受け付けた場合に、加算保留メダルとして管理した枚数分のメダルをパチスロ機内部の投出機構から投出させる精算処理を行うこととしたので、遊技客が遊技を中断したい場合に加算保留メダルを速やかに返却することが可能なメダル貸しシステムが得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、貸メダル枚数又は加算保留メダルのうちの所定枚数と引き換えにパチスロ機の遊技投資受付枚数を加算するように制御することとしたので、未払出し分の貸メダルである加算保留メダルの枚数を減らすとともに、パチスロ機への遊技投資操作を不要化することが可能なメダル貸しシステムが得られるという効果を奏する。
以下の添付図面を参照して、本発明に係るメダル貸しシステム、メダル貸し処理機及びメダル貸し方法の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明に係るメダル貸し処理機を実施例1として説明した後に、本発明に含まれる他の実施例を実施例2として説明する。
以下の実施例1では、実施例1に係るメダル貸し処理機、すなわちメダル貸し用CRユニットの概要および特徴、このメダル貸し用CRユニットの構成および処理の流れを順に説明する。
[概要および特徴(実施例1)]
まず最初に、図1を用いて、実施例1に係るメダル貸し用CRユニットの概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係るメダル貸し用CRユニットの概要および特徴を説明するための説明図である。
同図に示すように、このメダル貸し用CRユニット(以下、単に「CRユニット」と言う)30は、メダルの貸出しに関与するパチスロ機10、いわゆる「CR機」に接続される台間機であり、概要としては、遊技客によるメダル貸し操作に応答して、パチスロ機10のクレジットに貸メダル枚数分のクレジット数を加算するように指示するメダル貸し処理を行うものである。なお、メダル貸し用CRユニット30は、パチンコ機に併設されるCRユニットと区別するために、CS(Card Slot)ユニットと呼ばれることもある。
また、実施例1に係るCRユニット30では、1度数(=100円)相当のクレジット数「5」に1回のクレジット加算指示を対応させることとしており、例えば、CRユニット30が9回のクレジット加算指示をパチスロ機10に行った場合には、パチスロ機10では、クレジットにクレジット数「45=5枚/回×9回」が加算されることとなる。
ここで、本実施例1に係るCRユニット30は、貸メダル枚数のうち、クレジットの上限値以内でメダル貸し要求受付時のクレジット数に加算することができる加算可能枚数を超過した枚数をクレジットに対する加算保留メダルとして管理する点に主たる特徴があり、これによって、遊技客の混乱を招くことを防止するとともに、遊技客の利便性を向上させることができるようにしている。
すなわち、実施例1に係るCRユニット30では、クレジットの上限値以内でメダル貸し操作受付時のクレジット数に加算することができる「加算可能枚数」を超えるものについては、「加算保留メダル」としてクレジットに空きができるまでその枚数を管理し、クレジット加算を保留することで、パチスロ遊技が進行してクレジットに空きができた時点でクレジット加算を事後的に実行可能な状態を担保し、メダル貸し操作時においてクレジットに残数が存在する場合であってもクレジット加算によるメダル貸しを行うことができるようにしている。
これを具体的に説明すると、CRユニット30は、当該CRユニット30に付設された貸出ボタンの押下を通じてメダル貸し操作を受け付けた場合に、「メダル貸し指示」、例えば貸メダル数に対応する回数のクレジット加算指示を行い、これらのクレジット加算指示を受け付けたパチスロ機10にてクレジット加算が行われた後、メダル貸し操作受付時のクレジット数に加算することができた枚数が加算完了通知として返信され、加算結果がクレジット上限値を超過し、クレジットに加算することができなかった枚数が加算不能通知として返信される。
例えば、図1に示すように、メダルの貸出単位が「50枚(=1000円)」に設定されたメダル貸し操作を受け付けたならば、CRユニット30は、貸メダル数「50枚」に対応する回数「10回」のクレジット加算指示をパチスロ機10に行うが、メダル貸し操作受付時のクレジット数「2」に加算枚数「50」を加えた加算結果「52」がクレジット上限値「50」をクレジット加算指示の1回分超過するので、パチスロ機10からは9回分の加算完了通知「45枚」並びに1回分の加算不能通知「5枚」が返信される。
このようにして、CRユニット30では、クレジットの上限値以内でメダル貸し要求受付時のクレジット数に加算することができる「加算可能枚数」をパチスロ機10に加算させる。なお、本実施例1では、クレジット加算指示の加算単位が「5枚/回」であるので、かかる「加算可能枚数」は、必然的に「5の倍数」となり、かつ、クレジット上限値からメダル貸し操作受付時のクレジット数を減算した減算値に最も近い倍数となる。
その後、CRユニット30は、貸メダル数のうち「加算可能枚数」を超過した枚数、すなわち加算不能通知を受けた枚数「5枚」を「加算保留メダル」として記憶管理し、クレジットに空きができるまでクレジットに対する加算を保留することで、パチスロ遊技が進行してクレジットに空きができた時点でクレジット加算を事後的に実行可能な状態を担保し、クレジット数を「0」にするクレジットの返却操作を行わずとも、クレジット加算によるメダル貸しを行うことができるようにしている。
したがって、本実施例1に係るCRユニット30によれば、クレジットの返却操作の未遂という不可解な原因でメダル貸し不能となることなく、また、クレジットの返却操作そのものを不要化することができ、上記した主たる特徴のように、遊技客の混乱を招くことを防止するとともに、遊技客の利便性を向上させることが可能になる。
[CRユニットの構成]
続いて、実施例1に係るパチスロ機10及びCRユニット30の構成並びに機能を説明する。図2は、実施例1に係るパチスロ機10及びCRユニット30の外観を示した正面図である。同図に示すパチスロ機10及びCRユニット30は、パチンコ店の店内の島と呼ばれるグループごとに配設されている。
このうち、パチスロ機10は、貨幣もしくはプリペイドカードを使って借り受けたメダルを用いて遊技を行ういわゆるCRパチスロ機であり、図2に示すように、メダル投入口101と、スタートレバー102と、3つのドラム103〜105と、各ドラムの回転をストップさせるストップボタン106〜108と、クレジット数を表示するクレジット表示部109と、3枚掛け〜1枚掛け用のクレジット投入ボタン110〜112と、3つのドラム103〜105の図柄が揃った際に獲得したメダル数が表示される払出し表示部113と、CRユニット30から払い出される賞メダルおよび貸メダルを受け入れる受け皿114とを有する。
このパチスロ機10では、メダル投入口101に1〜3枚のメダルを投入してスタートレバー102を操作すると、3つのドラム103〜105がそれぞれ回転し、各ドラムのストップボタン106〜108を押下すると、それぞれのドラム103〜105の回転が停止する。また、クレジット表示部109にメダル枚数が残っている場合には、クレジット投入ボタン110〜112を押下し、スタートレバー102を操作すると、メダル投入口101に3枚のメダルを投入してスタートレバー102を操作した場合と同様に、3つのドラム103〜105がそれぞれ回転する。なお、3枚のメダルを投入してゲームを行う3枚掛けの場合には横3列および斜め2列の合計5列が対象となり、通常は、この有効ラインが5列となる3枚掛けでパチスロ遊技が行なわれる。
そして、3つのドラム106〜108の対象領域に一定の絵柄が揃うと、払い出し表示部116に絵柄の種類に応じた獲得メダル枚数が表示されるとともに、この表示された枚数のメダルが払い出される。具体的には、このメダルは直ちに受け皿117に払い出されるわけではなく、クレジットとして内部保留され、クレジット表示部112の表示内容がメダル枚数分だけ加算される。なお、かかる「クレジット」とは、メダルの投入や入賞によるメダルの払出しが生じた場合に通常50枚を上限としてパチスロ機10内部にてその払出し枚数を記憶する機構であり、その枚数分のメダルを預かるとともに、当該枚数分のメダルの投出を保証しており、遊技投資操作を受け付けるクレジット投入ボタン110〜112の押下によって人手によるメダル投入と同様の機能を果たさせる機能を有する。
CRユニット30は、遊技客から挿入されたプリペイドカードの残度数の範囲内でメダルの貸出処理を行う処理機であり、具体的には、プリペイドカードのカード識別情報に対応付けられた度数を上限としたメダルの貸出処理を主機能とするものである。このCRユニット30は、遊技店に設置された複数のパチスロ機10それぞれに対して1台ずつペアとなるように用意され、パチスロ機10の相互間に挟まれる形で設置してある。
図2に示すように、このCRユニット30は、縦長の直方体型の筐体として構成したもので、その前面パネルには、カードランプ301、現金ランプ302、紙幣投入口303、7SEG表示部304、貸出ボタン305、返却ボタン306、返却レバー307、種別ランプ308、7SEG表示部309、設定ボタン310及びカード挿入口311が設けられている。
カードランプ301および現金ランプ302は、制御部37からの制御信号に基づいて点灯し、プリペイドカードおよび現金の受け付け可能状態を遊技者に報知するためのものである。紙幣投入口303は、紙幣を受け入れてこれを後述する紙幣処理部(ビルバリユニット)34に取り込むための開口である。なお、この紙幣処理部34は、取り込まれた紙幣の金種を識別し、この識別結果を制御部37に与えるとともに、取り込んだ紙幣を島端回収ボックスに搬出させるべく紙幣搬送路へ導出する。
7SEG表示部304は、挿入中のプリペイドカードのカード残高を表示するものであり、貸出ボタン305は、プリペイドカードの残度数の範囲内でメダル貸し要求を受け付けるための操作部であり、また、返却ボタン306は、プリペイドカード返却要求を受け付けるための操作部である。
返却レバー307は、投入した貨幣を返却するためのものである。種別ランプ308は、貸し出す遊技媒体の種類、つまりパチンコ玉およびメダルのいずれを貸し出すかを点灯表示するためのものである。ここではパチスロ機10の台間に配設されているのでメダルの点灯表示がなされる。
7SEG表示部309は、貸出ボタン305が1回操作されるごとに貸し出されるメダルの枚数表示を行う他、後述する記憶部36に記憶される加算保留メダルの枚数(以下、適宜これを「加算保留枚数」と言う)が「0枚」でないときには、加算保留枚数の表示を行う。なお、加算保留枚数の表示を行う際には、その加算保留枚数が表示中であることを示すために保留ランプ312の点灯表示がなされる。また、精算ボタン313は、加算保留枚数の精算要求を受け付ける操作部である。
設定ボタン310は、貸出ボタン305を1回操作するごとに貸し出されるメダルの枚数(貸し出し単位)を利用者が設定するためのものである。カード挿入口311は、プリペイドカードを受け入れてこれを後述するカード処理部35に取り込むための開口である。このカード処理部35は、取り込んだカードを読み取り、その読み取り結果を制御部37に与える処理を行う。
次に、図2に示したパチスロ機10及びCRユニット30の内部構成について説明する。図3は、図2に示したパチスロ機10及びCRユニット30の内部構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このパチスロ機10は、表示部11と、操作部12と、通信制御IF部13と、パチスロ機用ホッパ14と、記憶部15と、制御部16とを有する。
表示部11は、図2に示したクレジット表示部109及び払出し表示部113の総称であり、操作部12は、図2に示したスタートレバー102、ストップボタン106〜108およびクレジット投入ボタン110〜112の総称である。通信制御IF部13は、CRユニット30とデータ通信するためのインターフェースであり、パチスロ機用ホッパ14は、内部にメダルを貯留するホッパであり、記憶部15は、遊技プログラム、設定データおよび一時データ等を記憶する記憶デバイスである。
制御部16は、パチスロ機10全体を制御する制御部であり、クレジット表示部112のクレジット数の加算/減算、並びに、ドラム106〜108の回転駆動等のパチスロ遊技に係る制御を行う遊技制御部16aを有する。ここでは図示省略したが、このパチスロ機10にはドラムの回転駆動部等も配設されている。
一方、CRユニット30は、図3に示すように、表示部31と、操作部32と、通信制御IF部33と、紙幣処理部34と、カード処理部35と、記憶部36と、制御部37とを有する。なお、このCRユニット30は、各種通信の中継を行う島コントローラ50を通じて、プリペイドカードの残度数の記憶管理を行うプリペイドカード管理T/C70と接続されている。
表示部31は、図2に示したカードランプ301、現金ランプ302、7SEG表示部304、種別ランプ308および7SEG表示部309の総称であり、操作部32は、貸出ボタン305、返却ボタン306、返却レバー307、設定ボタン310及び精算ボタン313の総称である。また、通信制御IF部33は、パチスロ機10や島コンローラ50などの装置とデータ通信する際に用いられるインターフェース部である。
紙幣処理部34は、紙幣投入口303の受け入れ、搬送、種別判定及び真偽判定等を行う処理部であり、カード処理部35は、カード挿入口311から挿入されたプリペイドカードや会員カードからのデータの読み取り等を行う制御ユニットである。
記憶部36は、メダル貸しプログラム、設定データおよび一時データ等を記憶する記憶デバイスであり、本発明に密接に関連するものとしては、加算保留枚数情報36aを記憶している。この記憶部35では、加算保留枚数情報36aとして、パチスロ機10のクレジットに空きができた時点でクレジットに対する加算を事後的に行うことを前提に、メダル貸し操作受付時にクレジット加算を保留した加算保留メダルの枚数を記憶している。
制御部37は、メダル貸し用CRユニット30の全体制御を司る制御部であり、特に、本発明に密接に関連するものとしては、メダル貸し処理部37a、クレジット数取得部37b、加算可否判定部37c及び精算処理部37dを備える。
このうち、メダル貸し処理部37aは、遊技客によるメダル貸し操作に応答して、パチスロ機10のクレジットに貸メダル枚数分のクレジット数を加算するように指示するメダル貸し処理を主機能とするものである。
これを具体的に説明すると、メダル貸し処理部37aは、貸出ボタン305の押下を通じてメダル貸し要求を受け付けた場合に、挿入中のプリペイドカードのカード識別情報を含む度数減算指示をプリペイドカード管理T/C70に行うとともに、クレジット数取得部37bにパチスロ機10におけるクレジット数を取得させ、このクレジット数取得部37bにて取得されたクレジット数に基づいて、「加算可能枚数」及び「加算保留枚数」を決定する。
例えば、メダル貸し処理部37aは、メダルの貸出単位が「50枚(=1000円)」に設定された状況でメダル貸し操作を受け付けたならば、クレジット加算指示の加算単位である「5の倍数」となり、かつ、クレジット上限値「50枚」からメダル貸し操作受付時のクレジット数「2」を減算した減算値「48枚」に最も近い5の倍数「45枚」を「加算可能枚数」として決定するとともに、この加算可能枚数を差し引いた貸メダル数の残り「5枚」を「加算保留枚数」と決定する。
そして、メダル貸し処理部37aは、このようにして決定した加算可能枚数に相当する回数のクレジット加算指示をパチスロ機10に行い、記憶部36に記憶される加算保留枚数情報36aに当該加算保留枚数を加算する更新を行った後に更新後の加算保留枚数を7SEG表示部309にて表示させる。
例えば、上記した例を踏襲して説明すると、加算可能枚数「45枚」に相当する9回のクレジット加算指示をパチスロ機10に行い、記憶部36に記憶される加算保留枚数情報36aに加算保留枚数「5枚」を加算する更新を行った後に更新後の加算保留枚数「5枚」を7SEG表示部309にて表示させる。なお、このクレジット加算指示を受け付けたパチスロ機10では、9回のクレジット加算指示に相当するクレジット数「45」がクレジットに加算される。
このように、記憶部36に記憶された加算保留メダルの枚数を7SEG表示部309にて表示するように制御することで、加算保留行為及びその枚数を遊技客に明示することができ、加算保留メダルの払出し可否に係る遊技客とのトラブルを防止することができるようにしている。
加算可否判定部37cは、クレジット数取得部37bによりパチスロ機10から取得されたクレジット数に新たなクレジットを加算する余地があるか否かを判定する処理部であり、この判定結果に応じて、加算保留メダルの保留解除契機をメダル貸し処理部37aに報知するためのものである。
例えば、図4に示す例で言えば、パチスロ機10にてクレジット投入ボタン110の押下操作を通じてBET操作を受け付け、クレジット数が「47」から「44」に減じられると、遊技制御部16aにより減算後のクレジット数「44」がクレジット数取得部37bに通知される。このクレジット数通知を受けて、加算可否判定部37cは、クレジット数取得部37bに通知されたクレジット数「44」からクレジット上限値までの空き数「6枚」を算出し、この空き数「6枚」がクレジット加算指示の加算単位「5枚/回」以上であるか否かを判定し、図4の例では空き数「6枚」が加算単位「5枚」を上回るので、新たなクレジットを加算する余地があると判定する。
メダル貸し処理部37aは、加算可否判定部37cによって新たなクレジットを加算する余地があると判定された場合に、記憶部36に記憶された加算保留枚数を上限として、クレジットの加算指示を行なう。
例えば、図4の例を踏襲して説明すると、加算可否判定部37cによってパチスロ機10のクレジットに加算単位分の枚数のクレジット数「5」を加算する余地があると判定された場合に、パチスロ機10に1回のクレジット加算指示を行うとともに、記憶部36に記憶された加算保留枚数情報36aから加算単位分の枚数「5枚」を減算する更新を行い、更新後の加算保留枚数「0枚」を7SEG表示部309にて表示させる。なお、このクレジット加算指示を受け付けたパチスロ機10では、1回のクレジット加算指示に相当するクレジット数「5」がクレジットに加算され、この結果、クレジット数は「49」となる。
このように、パチスロ機10におけるクレジット数を取得し、パチスロ機10から取得したクレジット数に新たなクレジットを加算する余地があるか否かを判定し、新たなクレジットを加算する余地があると判定した場合に、加算保留メダルの枚数を上限として、クレジットに対する加算指示を行なうことで、クレジット加算指示に対する結果応答がなくとも加算保留メダルの枚数を更新することができる。
精算処理部37dは、加算保留メダルの精算要求を受け付けた場合に、記憶部36にて加算保留メダルとして管理された枚数分のメダルをパチスロ機用ホッパ14から投出させる精算処理を行う処理部である。
例えば、図5に示す例で言えば、精算ボタン313の押下操作を通じて加算保留メダルの精算要求を受け付けた場合に、記憶部36に加算保留枚数情報36aとして記憶された加算保留メダル「10枚」の投出をパチスロ機10に指示して記憶部36に記憶された加算保留枚数情報36aをゼロクリアする更新を行った後、さらに、クレジットの返却指示をパチスロ機10に行う。なお、加算保留メダルの投出指示及びクレジットの返却指示を受け付けたパチスロ機10は、パチスロ機用ホッパ14から加算保留メダル「10枚」を投出した後に、クレジット数分のメダル「47枚」を投出する。
このように、加算保留メダルの精算要求を受け付けた場合に、加算保留メダルとして管理された枚数分のメダルをパチスロ機内部の投出機構から投出させる精算処理を行うことで、遊技客が遊技を中断したい場合に加算保留メダルを速やかに返却することができる。
[処理の流れ]
次に、図6を用いて、実施例1に係るメダル貸し用CRユニット30の処理の流れを説明する。図6は、実施例1に係るメダル貸し用CRユニット30による処理手順を示すフローチャートである。この処理は、CRユニット30の電源がON状態である限り、再帰的に行われる処理である。
同図に示すように、図6に示すように、紙幣挿入口303より紙幣が挿入されると(ステップS601肯定)、メダル貸し処理部37aは、紙幣処理部34にて判別された挿入紙幣の金額をカード処理部35の内蔵のプリペイドカードに価値付けた後に(ステップS602)、プリペイドカードに価値付けた金額に相当する残度数を7SEG表示部304に表示させる(ステップS603)。なお、ここで言う「価値付け」とは、内蔵のプリペイドカードのプリペイドカードID及び挿入紙幣の金額に相当する残度数をプリペイドカード管理T/C70に通知し、プリペイドカード管理T/C70にて当該プリペイドカードIDに残度数を対応付けて記憶させる処理を指す。
また、カード挿入口311よりプリペイドカードが挿入されると(ステップS604肯定)、メダル貸し処理部37aは、挿入されたプリペイドカードのプリペイドカードIDに対応する残度数をプリペイドカード管理T/C70に問合せ、当該プリペイドカードの残度数が「0」であれば(ステップS605否定)、カード処理部35に残度数なしのプリペイドカードを内部に収納させる(ステップS606)。
一方、当該プリペイドカードの残度数が「0」でなければ(ステップS605肯定)、メダル貸し処理部37aは、問合せ結果として得た残度数を7SEG表示部304に表示させる(ステップS603)。
その後、貸出ボタン305の押下を通じてメダル貸し要求を受け付ける前に返却ボタン307の押下を通じてプリペイドカードの返却要求を受け付けたならば(ステップS607否定かつステップS608肯定)、メダル貸し処理部37aは、カード処理部35に対してプリペイドカードの返却指示を行って当該プリペイドカードをカード挿入口311に繰り出させる(ステップS609)。
また、貸出ボタン305の押下を通じてメダル貸し要求を受け付けた場合(ステップS607肯定)に、挿入中のプリペイドカードのカード識別情報を含む度数減算指示をプリペイドカード管理T/C70に行うとともに、クレジット数取得部37bにパチスロ機10におけるクレジット数を取得させ(ステップS610)、このクレジット数取得部37bにて取得されたクレジット数に基づいて、「加算可能枚数」及び「加算保留枚数」を決定する(ステップS611)。
例えば、メダルの貸出単位が「50枚(=1000円)」に設定された状況でメダル貸し操作を受け付けたならば、クレジット加算指示の加算単位である「5の倍数」となり、かつ、クレジット上限値「50枚」からメダル貸し操作受付時のクレジット数「2」を減算した減算値「48枚」に最も近い5の倍数「45枚」を「加算可能枚数」として決定するとともに、この加算可能枚数を差し引いた貸メダル数の残り「5枚」を「加算保留枚数」と決定する。
そして、メダル貸し処理部37aは、このようにして決定した加算可能枚数に相当する回数のクレジット加算指示をパチスロ機10に行い(ステップS612)、記憶部36に記憶される加算保留枚数情報36aに当該加算保留枚数を加算する更新を行った後に(ステップS613)、更新後の加算保留枚数を7SEG表示部309にて表示させる(ステップS614)。
例えば、上記した例を踏襲して説明すると、加算可能枚数「45枚」に相当する9回のクレジット加算指示をパチスロ機10に行い、記憶部36に記憶される加算保留枚数情報36aに加算保留枚数「5枚」を加算する更新を行った後に更新後の加算保留枚数「5枚」を7SEG表示部309にて表示させる。なお、このクレジット加算指示を受け付けたパチスロ機10では、9回のクレジット加算指示に相当するクレジット数「45」がクレジットに加算される。
このとき、加算保留枚数が「0」よりも大きい場合(ステップS615肯定)には、加算可否判定部37cは、パチスロ機10からクレジット数取得部37bにクレジット数の通知が行われるのを待機し、その後、クレジット数取得部37bにてクレジット数の通知を受け付けたならば(ステップS617肯定)、クレジット数取得部37bにより取得されたクレジット数に新たなクレジットを加算する余地があるか否かを判定する(ステップS618)。
例えば、図4に示す例で言えば、パチスロ機10にてクレジット投入ボタン110の押下操作を通じてBET操作を受け付け、クレジット数が「47」から「44」に減じられると、遊技制御部16aにより減算後のクレジット数「44」がクレジット数取得部37bに通知される。このクレジット数通知を受けて、加算可否判定部37cは、クレジット数取得部37bに通知されたクレジット数「44」からクレジット上限値までの空き数「6枚」を算出し、この空き数「6枚」がクレジット加算指示の加算単位「5枚/回」以上であるか否かを判定し、この例では空き数「6枚」が加算単位「5枚」を上回るので、新たなクレジットを加算する余地があると判定する。
続いて、加算可否判定部37cによって新たなクレジットを加算する余地があると判定された場合(ステップS618肯定)に、メダル貸し処理部37aは、記憶部36に記憶された加算保留枚数を上限として、クレジットの加算指示を行うとともに(ステップS612)、記憶部36に記憶された加算保留枚数情報36aから加算分の枚数を減算する更新を行い(ステップS613)、更新後の加算保留枚数を7SEG表示部309にて表示させる(ステップS614)。
例えば、図4の例を踏襲して説明すると、加算可否判定部37cによってパチスロ機10のクレジットに加算単位分の枚数のクレジット数「5」を加算する余地があると判定された場合に、パチスロ機10に1回のクレジット加算指示を行うとともに、記憶部36に記憶された加算保留枚数情報36aから加算単位分の枚数「5枚」を減算する更新を行い、更新後の加算保留枚数「0枚」を7SEG表示部309にて表示させる。なお、このクレジット加算指示を受け付けたパチスロ機10では、1回のクレジット加算指示に相当するクレジット数「5」がクレジットに加算され、この結果、クレジット数は「49」となる。
このとき、加算保留枚数が「0」である場合(ステップS615否定)には、プリペイドカードの残度数が「0」でなければ(ステップS616肯定)、上記のステップS607〜ステップS621までの処理を繰り返し行い、また、プリペイドカードの残度数が「0」であれば(ステップS616否定)、カード処理部35に残度数なしのプリペイドカードを内部に収納させ(ステップS606)、CRユニット30の電源がOFF状態になるまで上記のステップS601〜ステップS621の処理を繰り返し行う。
また、精算ボタン313の押下を通じて精算要求を受け付けた場合(ステップS619肯定)に、精算処理部37dは、記憶部36に加算保留枚数情報36aとして記憶された加算保留枚数分のメダルの投出をパチスロ機10に指示して記憶部36に記憶された加算保留枚数情報36aをゼロクリアする更新を行った後(ステップS620)、さらに、クレジットの返却指示をパチスロ機10に行い(ステップS621)、CRユニット30の電源がOFF状態になるまで上記のステップS601〜S621の処理が繰り返し行う。
上述してきたように、本実施例1に係るメダル貸し用CRユニット30によれば、クレジットの上限値以内でメダル貸し操作受付時のクレジット数に加算することができる「加算可能枚数」を超えるものについては、「加算保留メダル」としてクレジットに空きができるまでその枚数を管理し、クレジット加算を保留するように構成したので、クレジットの返却操作の未遂という不可解な原因でメダル貸し不能となることなく、また、クレジットの返却操作そのものを不要化することができ、遊技客の混乱を招くことを防止するとともに、遊技客の利便性を向上させることが可能である。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
(1)加算保留メダルの管理
例えば、上記した実施例1では、貸メダル枚数のうち「加算可能枚数」を超過した枚数のみを「加算保留メダル」として管理することとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、貸メダル枚数のうち「加算可能枚数」を超過した枚数以上のメダルを「加算保留メダル」として管理するようにしてもよい。
すなわち、これによって、スロット遊技にて入賞役が成立した場合に備えてクレジットに空き数を確保することができ、メダル貸し後に賞メダルがクレジットされずに投出されることを防止することができる。
(2)クレジット加算
また、上記した実施例1では、パチスロ機10のクレジットに加算単位以上の空き数がある場合に加算保留メダルを加算単位ずつクレジット加算させる例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチスロ機10から取得したクレジット数に記憶部36に記憶された加算保留メダルの枚数すべてを加算することできる空き数が存在するか否かを判定し、その空き数が存在する場合に、パチスロ機10のクレジットに当該加算保留メダルの枚数分のクレジット数を一度に加算するように指示するようにしてもよい。
すなわち、これによって、加算保留メダルすべてを一度にクレジット加算させることができ、スロット遊技にて発生する賞メダル以外の要因でクレジット加算が頻発することにより遊技客が混乱する事態を防止することができる。
さらに、上記した実施例1では、加算可否判定部37cにて新たなクレジットを加算する余地があるか否かを確認した後にはじめて加算保留メダルのクレジット加算指示を行う例を説明したが、必ずしもかかる確認をせずとも加算保留メダルのクレジット加算指示を行うようにしてもよい。この場合でも、実施例1と同様、未払出し分の貸メダルを事後的に提供することができる。
(3)加算保留メダルの精算
また、上記した実施例1では、加算保留メダルの精算を行う際に精算処理部37dが加算保留枚数分のメダル投出をパチスロ機10に指示する例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、CRユニット30に新たにメダル貸し機用ホッパを設け、このメダル貸し機用ホッパから加算保留メダルを投出するようにしてもよい。
(4)その他
また、本発明では、貸メダル枚数又は加算保留メダルのうちの所定枚数(1枚〜3枚)と引き換えにパチスロ機10のBET受付枚数を加算するように指示するようにしてもよい。すなわち、これによって、未払出し分の貸メダルである加算保留メダルの枚数を減らすとともに、パチスロ機10への遊技投資操作を不要化することができる。
また、上記した実施例1では、1度数(=100円)相当のクレジット数「5」に1回のクレジット加算指示を対応させる加算単位(5枚/回)としたが、本発明はこれに限定されることなく、クレジット加算指示の加算単位は任意のものであってよい。
なお、上記した実施例1では、加算保留メダルの枚数をCRユニット30にて記憶管理させる実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチスロ機10にて加算保留メダルの枚数を記憶管理させるようにしてもよく、この場合にも、実施例1と同様の効果を得ることができる。
例えば、この場合には、パチスロ機10にて記憶管理した加算保留メダルの枚数をクレジットに加算させたり、さらに、実施例1にて説明したクレジット取得部37b、加算可否判定部37c及び精算処理部37dなどの機能をパチスロ機10に果たさせるようにしてもよい。なお、CRユニット30又はパチスロ機10のいずれが加算保留枚数を管理していた場合であっても、クレジット取得部37b、加算可否判定部37c又は精算処理部37dの機能の全部又は一部のみを他方の装置に果たさせるようにメダル貸しシステムを構成してもよい。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理(例えば、加算保留メダルのクレジット加算指示など)の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータ(例えば、クレジット加算指示の加算単位など)を含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
以上のように、本発明に係るメダル貸しシステム、メダル貸し処理機及びメダル貸し方法は、遊技客の混乱を招くことを防止するとともに、遊技客の利便性を向上させることができるメダル貸しシステム、メダル貸し処理機及びメダル貸し方法に適している。
実施例1に係るメダル貸し用CRユニットの概要および特徴を説明するための説明図である。 実施例1に係るパチスロ機10及びCRユニット30の外観を示した正面図である。 図2に示したパチスロ機10及びCRユニット30の内部構成を示す機能ブロック図である。 加算保留メダルのクレジット加算態様の一例を示す図である。 加算保留メダルの精算態様の一例を示す図である。 実施例1に係るメダル貸し用CRユニット30による処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 パチスロ機
11 表示部
12 操作部
13 通信制御IF部
14 パチスロ機用ホッパ
15 記憶部
16 制御部
16a 遊技制御部
30 メダル貸し用CRユニット
31 表示部
32 操作部
33 通信制御IF部
34 紙幣処理部
35 カード処理部
36 記憶部
37 制御部
37a メダル貸し処理部
37b クレジット数取得部
37c 加算可否判定部
37d 精算処理部
50 島コントローラ
70 プリペイドカード管理T/C

Claims (9)

  1. 遊技客によるメダル貸し操作に応答して、パチスロ機のクレジットに貸メダル枚数分のクレジット数を加算するように制御するメダル貸しシステムであって、
    前記貸メダル枚数のうち、前記クレジットの上限値以内で前記メダル貸し要求受付時のクレジット数に加算することができる加算可能枚数を超過した枚数を前記クレジットに対する加算保留メダルとして管理する加算保留メダル管理手段
    を備えたことを特徴とするメダル貸しシステム。
  2. 前記加算保留メダル管理手段によって管理された加算保留メダルの枚数を上限として、前記クレジットに前記加算保留メダルを加算するように制御するクレジット処理手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のメダル貸しシステム。
  3. 前記クレジット数を取得するクレジット数取得手段と、
    前記クレジット数取得手段により取得されたクレジット数に新たなクレジットを加算する余地があるか否かを判定する加算可否判定手段とをさらに備え、
    前記クレジット処理手段は、
    前記加算可否判定手段によって新たなクレジットを加算する余地があると判定された場合に、前記加算保留メダル管理手段によって管理された加算保留メダルの枚数を上限として、前記クレジットに前記加算保留メダルを加算するように制御することを特徴とする請求項2に記載のメダル貸しシステム。
  4. 前記加算可否判定手段は、
    前記クレジット数取得手段により取得されたクレジット数に前記加算保留メダル管理手段によって管理された加算保留メダルの枚数すべてを加算することができる空き数が存在するか否かを判定し、
    前記クレジット処理手段は、
    前記加算可否判定手段によって加算保留メダルの枚数を加算することできる空き数が存在すると判定された場合に、当該加算保留メダルの枚数分のクレジット数を前記クレジットに加算するように制御することを特徴とする請求項3に記載のメダル貸しシステム。
  5. 前記加算保留メダル管理手段によって管理された加算保留メダルの枚数を所定の表示部にて表示するように制御する表示制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のメダル貸しシステム。
  6. 前記加算保留メダルの精算要求を受け付ける精算要求受付手段と、
    前記精算要求受付手段によって加算保留メダルの精算要求を受け付けた場合に、前記加算保留メダル管理手段によって加算保留メダルとして管理された枚数分のメダルを前記パチスロ機内部の投出機構から投出させる精算処理を行う精算処理手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のメダル貸しシステム。
  7. 前記貸メダル枚数又は前記加算保留メダルのうちの所定枚数と引き換えに前記パチスロ機の遊技投資受付枚数を加算するように制御する遊技投資受付枚数加算制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のメダル貸しシステム。
  8. 遊技客によるメダル貸し操作に応答して、貸メダルをクレジットに加算する貸メダル供与処理を行うパチスロ機にメダル貸し指示を行うメダル貸し処理機であって、
    前記貸メダル枚数のうち、前記パチスロ機におけるクレジットの上限値以内で前記メダル貸し要求受付時のクレジット数に加算することができる加算可能枚数を超過した枚数を前記クレジットに対する加算保留メダルとして管理する加算保留メダル管理手段
    を備えたことを特徴とするメダル貸し処理機。
  9. 遊技客によるメダル貸し操作に応答して、パチスロ機のクレジットに貸メダル枚数分のクレジット数を加算するように制御するメダル貸しシステムに用いるメダル貸し方法であって、
    前記貸メダル枚数のうち、前記クレジットの上限値以内で前記メダル貸し要求受付時のクレジット数に加算することができる加算可能枚数を超過した枚数を前記クレジットに対する加算保留メダルとして管理する加算保留メダル管理工程
    を含んだことを特徴とするメダル貸し方法。
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