JP4782437B2 - メダル貸出システム、メダル貸出方法及びメダル貸出プログラム - Google Patents

メダル貸出システム、メダル貸出方法及びメダル貸出プログラム Download PDF

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Description

本発明は、遊技客により所定のメダル貸出操作が行われた場合に、メダル貸し機に併設されたパチスロ機の内部若しくはメダル貸し機から所定枚数分のメダルの貸出処理を行うメダル貸出システム、メダル貸出方法及びメダル貸出プログラムに関し、特に、パチスロ遊技に伴なうメダルの端数の発生を効率的かつ円滑に解消するとともに、遊技客にとって必要なメダル数を効率的かつ円滑に貸し出すことができるメダル貸出システム、メダル貸出方法及びメダル貸出プログラムに関する。
従来、いわゆるパチスロ台と呼ばれる遊技機には、特許文献1に記載されるように、パチスロ遊技に必要なメダルを貸し出すメダル貸し機が併設されており、遊技客は、このメダル貸し機に紙幣を投入してメダルを借り受けるとともに、借り受けたメダルをパチスロ台に投入してパチスロ遊技を行っていた。
このように、パチスロ遊技を行う場合には、貨幣をメダル貸し機に投入して該メダル貸し機からメダルを借り受けるのが一般的であったが、最近の規制緩和に伴って、遊技客が借り受けるメダルをパチスロ台本体から投出するCRパチスロ台の登場が予想されている。
かかるCRパチスロ台では、遊技客があらかじめ購入したプリペイドカード若しくは現金をメダル貸し機に投入した後に該メダル貸し機に配設された貸出ボタンを遊技客により押下されると、CRパチスロ台本体若しくはメダル貸し機から固定枚数のメダル(1000円分=50枚)が投出されることになる。
特開2003−135672号公報
しかしながら、パチスロ機本体若しくはメダル貸し機から常に固定枚数のメダル(1000円分=50枚)しか貸し出せないこととしたのでは、遊技客のニーズに適合した遊技サービスを提供できないという問題がある。
具体的には、最近のパチスロ台では、3枚のメダルを投入して1ゲームを行う3枚掛けの遊技が通常であるため、パチスロ遊技を行った結果1〜2枚のメダルが端数として手元に残る可能性が高い。そして、手元に2枚のメダルが残った場合には、もう一枚メダルがあれば1ゲームできるのにも係わらず結果的にパチスロ遊技を行うことができず、かかる端数メダルの持ち帰りや破棄という結果を招いてしまう。このため、端数メダルの発生を解消できるようにメダル貸し機からメダルをいかに貸し出すかが課題となっている。
加えて、最近のパチスロ台では、連続演出や高確率モードと呼ばれる複数ゲームにまたがる演出が採用されることが多いため、遊技客はかかる演出の途中で遊技を止め難い。かかる場合に、残りメダル数が少ないと、あと数ゲーム分のメダルを借り受ければ十分であるにも係わらず、現状では新たに固定枚数のメダル(1000円分=50枚)を借り受けねばならず、遊技客のニーズに適合したメダル貸しが行われているとは言えない。
具体的に説明すると、このパチスロ台による遊技で、例えば、あと3ゲームの遊技をおこなえば絵柄が揃うなどが予測できる場合(連続演出/高確率モードへ移行時)、現実的(計算上)には、3ゲーム分のメダル(3枚のメダル×3ゲーム=9枚)を使用する(借り受ける)だけでよいこととなる。ところが、従来では、貸出ボタンを1回押下(ON)すると50枚のメダルが貸し出し処理されてしまうため、結果的に41枚分(50枚−9枚=41枚)のメダルの借り受けが不必要なメダルとなり無駄となってしまうという問題がある。このため、遊技客にとって必要なメダル数をメダル貸し機からいかに貸し出すかが課題となっている。
この発明は、上記課題(問題点)を解決するためになされたものであり、パチスロ遊技に伴なうメダルの端数の発生を効率的かつ円滑に解消するとともに、遊技客にとって必要なメダル数を効率的かつ円滑に貸し出すことができるメダル貸出システム、メダル貸出方法及びメダル貸出プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、メダル貸し機と、該メダル貸し機と通信可能に併設され該メダル貸し機から通知された貸出枚数のメダルを装置内部から払い出すパチスロ機とを有するメダル貸出システムであって、前記メダル貸し機は、前記遊技客による所定のメダル端数調整操作を受け付ける端数調整操作受付手段と、前記パチスロ機内にクレジットされているクレジット枚数を取得するクレジット枚数取得手段と、前記端数調整操作受付手段によりメダル端数調整操作を受け付けた場合に、前記クレジット枚数取得手段により取得されたクレジット枚数との和が1ゲームに要する基本遊技枚数若しくはその倍数となる枚数のメダルを貸出処理するメダル貸出処理手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、メダル貸し機と、該メダル貸し機と通信可能に併設され該メダル貸し機から通知された貸出枚数のメダルを装置内部から払い出すパチスロ機とを有するメダル貸出システムのメダル貸出方法であって、前記メダル貸し機が、前記遊技客による所定のメダル端数調整操作を受け付ける端数調整操作受付工程と、前記端数調整操作受付工程によりメダル端数調整操作を受け付けた状態で前記メダル貸出操作を受け付けた場合に、前記パチスロ機内にクレジットされているクレジット枚数を取得するクレジット枚数取得工程と、前記クレジット枚数取得工程により取得されたクレジット枚数との和が1ゲームに要する基本遊技枚数若しくはその倍数となる枚数のメダルを貸出処理するメダル貸出処理工程とを含んだことを特徴とする。
また、本発明は、装置内部から貸出対象となるメダルを払い出すパチスロ機に併設され、前記パチスロ機に対してメダルの貸出枚数を通知するメダル貸し機のメダル貸出プログラムであって、前記遊技客による所定のメダル端数調整操作を受け付ける端数調整操作受付手順と、前記端数調整操作受付手順によりメダル端数調整操作を受け付けた場合に、前記パチスロ機内にクレジットされているクレジット枚数を取得するクレジット枚数取得手順と、前記クレジット枚数取得手順により取得されたクレジット枚数との和が1ゲームに要する基本遊技枚数若しくはその倍数となる枚数のメダルを貸出処理するメダル貸出処理手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、メダル貸し機は、遊技客による所定のメダル端数調整操作を受け付ける端数調整操作受付手段と、パチスロ機内にクレジットされているクレジット枚数を取得するクレジット枚数取得手段と、端数調整操作受付手段によりメダル端数調整操作を受け付けた場合に、クレジット枚数取得手段により取得されたクレジット枚数との和が1ゲームに要する基本遊技枚数若しくはその倍数となる枚数のメダルを貸出処理するメダル貸出処理手段とを備える構成としたので、パチスロ遊技を行う際に生ずるメダルの端数の発生を効率的かつ円滑に解消するとともに、遊技客にとって必要なメダル数を効率的かつ円滑に貸し出すことができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るメダル貸出システム、メダル貸出方法及びメダル貸出プログラムの好適な実施例を詳細に説明する。なお、本発明に適用されるメダル貸出機は、紙幣の投入によりメダルを借り受け遊技をおこなうこともできるが、以下で説明する実施例1及び2では、主としてプリペイドカードを用いてパチスロ遊技をおこなう場合について説明することとする。
(メダル貸出システムの概略構成)
図1は、本発明の実施例1に係るメダル貸出システムの概略構成を示す機能ブロック図である。ここで、本実施例1で用いるプリペイドカードには、メダルを借り受ける際の基準となる「度数」と称される価値情報が付与される。ここでいう「度数」とは、メダルの貸出処理単位であり、所定のレートで設定してある。通常は、1度数が100円に対応し、3000円のプリペイドカードには30度数が付与される。そして、例えば、メダルが1枚20円で貸し出しされる場合には、30度数で150枚のメダルを借り受けることができる。この実施例1の場合、それぞれの度数は、個々のプリペイドカードには記録せず、図1に示すターミナルコントローラ70に記憶させてある。ここで、以下に示す実施例1、2では、有価価値を特定する情報が記憶された記録媒体をプリペイドカードとして説明しているが、プリペイドカードではなくICカードやICコインを使用することもできる。
図1に示すように、この実施例1に係るメダル貸出システムでは、それぞれ「島」と呼ばれるグループごとに複数のパチスロ機10が並設してあるとともに、ターミナルコントローラ70には、島コントローラ60と、カード発行機20と、カード更新機40と、カード精算機50とが適宜設けてある。島コントローラ60にはパチスロ機10とメダル貸し機30とが設けられてある。
パチスロ機10は、メダルをメダル投入口に投入して、3つのドラムを回転させるとともに、ストップボタンを順次押すことにより絵柄を揃えることで遊技をおこなう遊技機である。そして、図1に示すパチスロ機10は、貨幣の使用とともに、主にプリペイドカードを使って遊技するCRパチスロ機であり、プリペイドカードをメダル貸し機30に挿入して、メダルを借り受ける構成となっている。なお、このパチスロ機10の構成及び機能の詳細については、後述する。
カード発行機20は、プリペイドカードを発行する発行機であり、具体的には、遊技客が貨幣を投入して所望の金額のボタンを押すと、該当する金額分の度数が価値付けられたプリペイドカードが発行される。なお、プリペイドカード自体には度数は記憶されておらず、カード識別情報(カード番号)のみが磁気記録されている。このプリペイドカードの度数は、カード識別情報に対応付けてターミナルコントローラ70で管理されている。
メダル貸し機30は、遊技客から挿入されたプリペイドカードの残度数の範囲内でメダルの貸出処理を行う処理機であり、具体的には、プリペイドカードのカード識別情報に対応付けられた度数を上限としたメダルの貸出処理を主機能とするものである。このメダル貸し機30は、遊技店に設置された1台或いは2台のパチスロ機10に対してのメダル貸し機として用意され、通常は、パチスロ機10の相互間に挟まれる形で設置してある。ここで、本実施例1に係るメダル貸出システムは、メダル貸し機30におけるメダルの貸出枚数算定処理に特徴があり、従来では、固定であったメダルの貸出枚数を枚数入力ボタン304(図2)の設定およびテンキー部303(図2)によるテンキー入力(設定)により、遊技客が希望するメダル貸出枚数に可変できるようにしている。
また、本実施例1では、ゲーム数を入力するゲーム数入力ボタン305(図2)を備えており、このゲーム数入力ボタン305により設定されたゲーム数分のメダル枚数を貸出処理する制御をおこなうように構成している。なお、このメダル貸し機30の構成及び特徴部分の詳細な説明は後述する。
カード更新機40は、有効期限を経過したプリペイドカードを新たなプリペイドカードとして発行する処理を主機能とするもので、各遊技店に数台ずつ設置してある。カード精算機50は、プリペイドカードに対応付けられた度数を現金として払い戻す処理を主機能とするもので、各遊技店に数台ずつ設置してある。
上述した島コントローラ60およびカード発行機20、カード更新機40、カード精算機50は、ターミナルコントローラ70と称される管理装置の制御下にある。このターミナルコントローラ70は、各遊技店に少なくとも1台設置してあり、設置した遊技店の統括管理、例えばカード管理、会員の管理、売上管理等をおこなうとともに、上述したように、プリペイドカードの度数を記憶管理する部分である。このターミナルコントローラ70の構成の詳細については、後述する。
(パチスロ機10の構成および機能)
次に、図1に示したパチスロ機10およびメダル貸し機30の構成および機能の詳細について、図2および図3を用いて詳細に説明する。ここで、図2は、本実施例1に係るパチスロ機10およびメダル貸し機30の外観を示した正面図であり、図3は、メダル貸し機30の内部構成を示すブロック図をそれぞれ示している。
すなわち、図2に示すように、パチスロ機10は、プリペイドカード関連の操作部として貸出ボタン101および返却ボタン102と、メダル投入口104と、スタートレバー105と、3つのドラム106〜108と、各ドラムの回転をストップさせるストップボタン109〜111と、3枚掛け専用のクレジット投入ボタン113と、3つのドラムの絵柄が揃っ際に獲得したメダル数が表示される払い出し表示部116と、メダル貸し機30から紙幣(1000円)の投入或は、遊技により獲得したメダルを払い出す受け皿117とを備えて構成されている。
貸出ボタン101は、メダルの貸し出しを受ける際に利用者がON操作するボタンスイッチである。返却ボタン102は、カード読取部310に取り込まれたプリペイドカードを返却する際に利用者によってON操作されるボタンスイッチである。この返却ボタン102のON操作により、カード挿入口309から挿入されたプリペイドカードが返却される。なお、これら貸出ボタン101および返却ボタン102のON操作検出信号は、それぞれメダル貸し機30の主制御部312(図3)に与えられることになる。
ここで、本実施例1におけるパチスロ機10は、遊技媒体であるメダルをメダル投入口104に投入して遊技者が遊技をおこなう遊技機であるとともに、パチンコ機と異なりクレジット機能が設けられている。このクレジット機能とは、遊技客の操作性を高めるために設けられた機能であり、たとえばパチスロ遊技により一定の絵柄が揃った場合に、メダルを受け皿117に払い出すのではなく、このメダルを内部保留する機能である。具体的には、実際のメダルを保留するのではなく、払い出されるメダルの枚数をカウンタで記憶し、このカウンタの枚数分は、遊技客がメダルを投入しなくとも遊技できるようにしている。例えば、クレジットに保留された3枚のメダルを投入するクレジット投入ボタン113を押してスタートレバー105を操作すると、3枚掛けの遊技が可能となる。これらのことから、図2に示すように、このパチスロ機10には、カウンタの値であるクレジット枚数を表示するクレジット表示部112が設けられる。具体的に説明すると、例えば、遊技客がメダル投入口104に30枚のメダルを投入するとクレジット表示部112には「30」が表示され、1ゲームの遊技後(3枚使用)、絵柄が揃い10枚のメダルを獲得した場合には、払い出し表示部116に「10」が表示されるとともに、クレジット表示部112には、新たに「37(30−3+10=37)」が表示される。
以上の様に構成されるパチスロ機10では、メダル投入口104に1〜3枚のメダルを投入してスタートレバー105を操作すると、3つのドラム106〜108がそれぞれ回転し、各ドラムのストップボタン109〜111を押下すると、それぞれのドラム106〜108の回転が停止する。また、クレジット表示部112にメダル枚数が残っている場合には、クレジット投入ボタン113を押下し、スタートレバー105を操作すると、メダル投入口104に3枚のメダルを投入してスタートレバー105を操作した場合と同様に、3つのドラム106〜108がそれぞれ回転する。なお、3枚のメダルを投入してゲームをおこなう3枚掛けの場合には横3列および斜め2列の合計5列が対象となり、通常は、この有効ラインが5列となる3枚掛けでパチスロ遊技が行なわれる。
そして、3つのドラム106〜108の対象領域に一定の絵柄が揃うと、払い出し表示部116に絵柄の種類に応じた獲得メダル枚数が表示されるとともに、この表示された枚数のメダルが払い出される。具体的には、このメダルは直ちに受け皿117に払い出されるわけではなく、クレジットとして内部保留され、クレジット表示部112の表示内容がメダル枚数分だけ加算される。
また、上記パチスロ機10には、その内部にメダル投出部が設けてある。メダル投出部は、メダル貸し機30の主制御部312からメダル投出要求が与えられた場合、並びにパチスロ機10の図示せぬ制御部からメダル投出要求が与えられた場合に、クレジットとしてメダルを内部保留しない場合には、それぞれパチスロ機10の受け皿117にメダルを投出する。また、クレジットの上限値(50枚)を超える場合にも、受け皿117にメダルを投出する。
(メダル貸し機30の構成および機能)
次に、図2および図3を参照して、メダル貸し機30の構成および機能の詳細を説明する。すなわち、図2に示すように、メダル貸し機30は、縦長の直方体型の筐体として構成したもので、その前面パネルには、上から紙幣投入口301と、残度数表示部302と、テンキー部303と、枚数入力ボタン304と、ゲーム数入力ボタン305と、枚数設定ランプ306と、ゲーム数設定ランプ307と、設定表示部308と、カード挿入口309とがそれぞれ設けられている。
ここで、前述したように、本実施例1に係るメダル貸出システムは、メダル貸し機30におけるメダル貸出枚数算定処理に特徴があり、従来では、固定であったメダルの貸出枚数を可変とすることにある。すなわち、従来では、メダル貸出ボタン101の1回の押下(ON)により貸出されるメダル枚数は固定枚数(50枚)であったが、本実施例1では、このメダルの貸出枚数を枚数入力ボタン304の設定およびテンキー部303によるテンキー入力により可変できるようにしている。すなわち、これによって遊技客の遊技ニーズに応じたメダル枚数の貸出しを効率的に行えるようにしている。
具体的に説明すると、枚数入力ボタン304は、メダル貸し機30によるメダルの貸出枚数の変更を有効とするボタンで、この枚数入力ボタン304を押下(ON)するとテンキー部303によるテンキー操作が有効となり、テンキーの入力(0〜9)により1回毎のメダル貸出枚数を任意の枚数に設定することができる。
例えば、遊技客が枚数入力ボタン304を押下(ON)し、テンキー部303によるテンキー入力で「30」を設定した場合、貸出ボタン101を1回押下(ON)する毎に、メダル貸し機30から30枚のメダルを貸り受けることができる。また、この枚数入力ボタン304により設定されたメダル枚数の設定値は、設定表示部308に表示される(本例では、設定表示部308に「30」が表示される)とともに、枚数入力ランプ306によるLEDが点灯する。なお、この枚数入力ボタン304およびテンキー部303により設定されたメダルの枚数は、再設定するまで継続した枚数となる。なお、この枚数入力ボタン304によるメダル枚数の設定値は、貸出ボタン101を押下(ON)してから一定時間経過した後、或は、返却ボタン102の押下(ON)後に初期設定値に戻るようになっている。
また、本実施例1では、ゲーム数を入力するゲーム数入力ボタン305を備えており、このゲーム数入力ボタン305の設定により1回の貸出ボタン101の押下(ON)により設定されたゲーム数分のメダル貸出枚数を自動的に算出し、この算出したメダル枚数を貸出処理する制御をおこなうように構成している。すなわち、これによって、1ゲーム毎に応じて、遊技客が遊技したい分のメダル枚数を払い出すことができるようにしている。
具体的に説明すると、ゲーム数入力ボタン305は、ゲーム数に応じたメダル貸出枚数の算定を有効とするボタンで、このゲーム数入力ボタンボタン305を押下(ON)するとテンキー部303によるテンキー操作が有効となり、テンキーの入力により設定したゲーム数分に応じたメダルの貸出枚数を設定することができる。
例えば、遊技客がゲーム数入力ボタン305を押下(ON)し、テンキー部303によるテンキー入力で「16」を設定した場合、貸出ボタン101の押下(ON)により16ゲーム分のメダル数(16ゲーム×3枚=48枚)をメダル貸し機30から貸り受けることができる。また、このゲーム数入力ボタン305により設定されたゲーム数は、設定表示部308に表示されるとともに(本実施例では、設定表示部308に「16」が表示される)、ゲーム数入力ランプ307によるLEDが点灯する。また、枚数入力ボタン304と同様、このゲーム数入力ボタン305により設定されたゲーム数に応じたメダル貸出枚数は、再設定するまで継続した枚数となる。なお、このゲーム数入力ボタン305によるゲーム数の設定値は、貸出ボタン101を押下(ON)してから一定時間経過した後、或は、返却ボタン102の押下(ON)後に初期設定値に戻るようになっている。
ここで、本実施例1では、遊技客の操作によって枚数入力ボタン304、ゲーム数入力ボタン305を設定できるようにしているが、遊技客が枚数入力ボタン304、ゲーム数入力ボタン305をON操作しても設定ができないように、これら枚数入力ボタン304、ゲーム数入力ボタン305によるメダル貸出枚数の設定(変更)は、遊技ホール内の係員のみが変更できる構成としてもよい。かかる場合には、枚数入力ボタン304、ゲーム数入力ボタン305および入力操作部303をメダル貸出機30の内部に配置する構成とする。
以下、メダル貸し機30の他の構成要素を説明する。紙幣投入口301は、遊技客から投入された現金(紙幣)を受け入れて、この投入された紙幣をBV(ビルバリ)ユニット部313(図3)に取り込むための開口部である。この紙幣投入口301には、1000円札以外に5000円札や10000円札などの高額紙幣を投入することができ、遊技客は、この紙幣投入口310に1000円札を投入することにより、1000円分の金額に応じたメダル(50枚)を借り受けて遊技をおこなうことができる。なお、不良紙幣などは、この紙幣投入口301を通じて返却される。なお、本例のように、現金に係る機構を有する理由は、プリペイドカードの残度数が「0」となった場合に、このプリペイドカードに現金で価値付けできるようにするためである。
BVユニット部313は、紙幣投入口301から取り込まれた紙幣の金種を識別し、この識別結果を主制御部312に与えるとともに、取り込んだ紙幣を島端回収ボックスに搬出させるべく紙幣搬送路314へ導出する部分である。
残度数表示部302は、カード挿入口309から挿入されたプリペイドカードの残度数に関する情報を表示する機能を備えている。例えば、3000円のプリペイドカードの残度数が2000円に減算された場合、この残度数表示部302には「20」と表示する。
ここで、前述したように、本実施例1のメダル貸し機30では、枚数入力ボタン304およびゲーム数入力ボタン305の操作(設定)により、メダルの貸出枚数を固定(50枚)ではなく可変とすることができる。このため、たとえば遊技客がこの枚数入力ボタン304を押下して初期設定値の「50」を「30」に変更したとすると、1回の貸出ボタン101による貸出枚数は50枚ではなく30枚となり、残度数表示部302による表示は6度数毎に減算された表示となる。なお、減算残度数の算定は、後述する減算度数算定部316により行われることになる。
テンキー部303は、「0〜9」までのテンキースイッチおよびCボタン、STボタンを備えて構成したものであり、具体的には、貸出ボタン101の1回の押下(ON)により貸し出すメダルの枚数およびゲーム数を所定の値に入力(変更)する場合に使用される。例えば、遊技客が貸出ボタン101の1回の押下(ON)により現行(初期設定値)の50枚ではなく、30枚に設定したい場合は、テンキー操作により「3」「0」を入力する。同様に、貸出ボタン101の1回の押下(ON)により16ゲーム分のメダルの貸し出しを設定する場合は、ゲーム数入力ボタン305の押下(ON)とともに、テンキー操作により「1」「6」を入力する。前述したように、この場合には貸出ボタン101の1回の押下(ON)により16ゲーム分のメダル枚数が自動的に算出され、受け皿117に48枚のメダルが投出されることとなる(1ゲームに必要なメダル3枚×16ゲーム=48枚)。
枚数設定ランプ306は、枚数入力ボタン304により、メダル貸し機30によるメダルの貸出枚数が設定されたことをLEDランプの点灯により知らせる機能を備えている。この枚数設定ランプ306は、主制御部312からの制御信号に基づいて点灯する。
ゲーム数設定ランプ307は、ゲーム数設定ボタン305により、メダル貸し機30によるメダルの貸出枚数が設定されたことをLEDランプの点灯により知らせる機能を備えている。このゲーム数設定ランプ307は、枚数設定ランプ306と同様に、主制御部312からの制御信号に基づいて点灯する。
設定表示部308は、遊技客による枚数入力ボタン304の押下(ON)とともに、テンキー部303により設定されたメダルの設定枚数を表示する機能およびゲーム数入力ボタン305の押下(ON)とともに、テンキー部303により設定されたゲーム数を表示する機能を備えている。
カード挿入口309は、遊技客から挿入されるプリペイドカードを受け入れてこれをカード読取部310(図3)に取り込むための開口である。また、カード読取部310は、取り込んだカードを読み取り、その読み取り結果を主制御部312に与える処理を行う機能を備えている。
主制御部312は、図3に示したように島コントローラ60を介してターミナルコントローラ70と接続されており、メダル貸し機30に関する全体制御を統括的に行う機能を備えている。具体的に説明すると、例えば、遊技者がパチスロ機10の貸出ボタン101を押下したならば、このオン操作検出信号がパチスロ機10からメダル貸し機30の主制御部312に伝えられ、メダル貸し機30がターミナルコントローラ70にプリペイドカードの残度数を問い合わせる。そして、プリペイドカードの残度数がある場合には、メダル貸し機30の主制御部312がターミナルコントローラ70に当該プリペイドカードの残度数の減算指示を行うとともに、パチスロ機10へメダル投出指示を行うことになる。なお、かかるターミナルコントローラ70とメダル貸し機30の処理については特開2003−135672号公報などにその詳細が記述されている。
メモリ315は、各種の記憶データや枚数入力ボタン304或は、ゲーム数入力ボタン305の操作(設定)により、設定されたメダル貸出枚数やゲーム数などを一時的に記憶する機能を備えている。
減算度数算定部316は、遊技客による枚数入力ボタン304の操作(設定)により、メダルの貸出枚数が固定貸出枚数(50枚)から変更された場合に、メダル1枚当たりの金額(20円/1枚)に基づいて、減算度数を算定する機能を備えている。
メダル枚数算定部317は、遊技客によるゲーム数入力ボタン305の操作(設定)により、ゲーム数が任意の数値に設定された場合に、この設定されたゲーム数に応じたメダル貸出枚数を換算して、算定する機能を備えている。具体的に説明すると、このメダル枚数算定部317は、ゲーム数入力ボタン305の押下(ON)とともに、テンキー操作により入力された数値(ゲーム数)を取得し、換算(1ゲームに必要なメダル3枚×設定ゲーム数)により、設定されたゲーム数分のメダル貸出枚数を算定する機能を備えている。
I/F318は、メダル貸し機30と島コントローラ60とを通信自在とするインターフェースとしての機能を備えている。これら、メダル貸し機30と島コントローラ60とは、I/F318を介して、各種の情報(プリペイドカードの所有する残金情報など)を送受信することができる。
(ターミナルコントローラ70の構成)
次に、図4を参照して、ターミナルコントローラ70の構成について説明する。図4は、ターミナルコントローラ70の内部構成を示すブロック図である。ターミナルコントローラ70のRAM701は、度数管理情報710などを格納する部分である。度数管理情報710は、図5に示すように、カード識別情報、プリペイドカードの残度数、発行時初期度数を対応づけて格納したテーブルとして構成されている。
度数管理情報710のカード識別情報とは、プリペイドカードの固有識別情報である。度数管理情報710の残度数は、通信インターフェース部702を通じて減算更新要求や加算更新要求があった場合に適宜演算更新されることになる。
表示装置703は、各種状況表示をおこなうディスプレイ等の表示デバイスであり、入出力装置704は、キーボードやマウスなどの入力デバイスである。CPU705は、ROM706に格納されたプログラムに基づいて上述した各種処理を実現するための部分である。
(メダル貸出システム全体のシーケンス)
次に、図6を参照して、本発明に係るメダル貸出システム全体のシーケンスについて説明する。図6は、メダル貸し機30、パチスロ機10、ターミナルコントローラ70の間でおこなわれる全体処理手順を説明するための全体シーケンス図を示している。
すなわち、図6に示すように、メダル貸し機30にプリペイドカードが挿入されると(ステップS601)、メダル貸し機30からターミナルコントローラ70に対してこのプリペイドカードの残度数が問い合わされ(ステップS602)、ターミナルコントローラ70では、問い合わせのあったプリペイドカードを対象として残度数が検索される(ステップS603)。具体的には、ターミナルコントローラ70のRAM701内に格納されている度数管理情報710(図5)の中から対象となるプリペイドカードのカード識別情報に対応する残度数を検索し、この残度数を取得する。
以下、ターミナルコントローラ70は、ステップS603により取得したプリペイドカードの残度数をメダル貸し機30に対して通知する(ステップS604)。一方、メダル貸し機30は、ターミナルコントローラ70から残度数が通知されると、この通知された残度数を残度数表示部302(図2)に表示する(ステップS605)。例えば、ターミナルコントローラ70から通知されたプリペイドカードの残度数が「80」であった場合には、残度数表示部302に残度数を示す「80」が表示される。
ここで、パチスロ機10で遊技を行う遊技客により貸出ボタン101(図2)が押下されると(ステップS606)、パチスロ機10からメダル貸し機30にメダルの貸出要求がなされ(ステップS607)、メダル貸し機30は、ターミナルコントローラ70に対して残度数の減算要求をおこなう(ステップS608)。具体的に説明すると、本実施例1のパチスロ機10では、貸出ボタン101(図2)を1回押下すると、通常、1000円分のメダル(50枚)が貸出されるため、ターミナルコントローラ70に対して、10度数(1000円)の減算要求が行われる。また、遊技客により予め(貸出ボタン101の設定前)、枚数入力ボタン304(図2)によるメダル貸出枚数の設定が行われている場合には、ターミナルコントローラ70には、変更されたメダル貸出枚数分の減算要求が行われる。例えば、枚数入力ボタン304により、メダル貸出枚数が50枚から30枚に変更された場合、メダル1枚は20円であるので、ターミナルコントローラ70に通知される減算要求は6度数(600円)となる。この場合の減算度数の算定は、減算度数算定部316(図2)により行う。
一方、ターミナルコントローラ70は、メダル貸し機30から通知された減算要求に基づいて、対象となるプリペイドカードの残度数の減算を行い、この残度数の減算が終了すると(ステップS609)、メダル貸し機30にAck信号を返送する(ステップS610)。
そして、メダル貸し機30は、ターミナルコントローラ70から通知されたAck信号を受信すると、メダル貸出枚数の算定(メダル貸出枚数算定処理)を行うとともに(ステップS613)、このメダル貸出枚数の算定処理により算定されたメダル貸出枚数をパチスロ機10に通知する(ステップS614)。ここで、ステップS613によるメダル貸出枚数の算定には、(1)通常時の場合(枚数入力ボタン304、ゲーム数入力ボタン305の設定がない)、初期設定された50枚のメダル数が貸出枚数としてそのまま算定される算定手法、(2)遊技客により枚数入力ボタン304の設定(押下)がなされた場合で、この場合、枚数入力ボタン304の設定とともに、テンキー入力されたメダル数が貸出枚数として算定される算定手法、(3)遊技客によりゲーム数入力ボタン305の設定(押下)がなされた場合で、この場合、ゲーム数入力ボタン305の設定とともに、テンキー入力されたゲーム数に応じたメダル数(ゲーム数×3枚=メダル貸出枚数)が貸出枚数として算定される算定手法がある。なお、このステップS613によるメダル貸出枚数算定処理についての詳細は、次の図7のフローチャートで説明する。
一方、パチスロ機10は、メダル貸し機30から通知されたメダル貸出枚数を受信すると、この受信したメダル貸出枚数の貸出をおこなう(ステップS615)。具体的に説明すると、例えば、ステップS613により算定されたメダル枚数が30枚であった場合、1回毎の貸出ボタン101の押下時に30枚のメダルを受け皿117(図2)に払い出すこととなる。
(メダル貸し機30におけるメダル貸出枚数算定処理手順)
次に、図7のフローチャートを参照して、本実施例1におけるメダル貸出枚数の算定処理手順を説明する。この図7に示すフローチャートは、メダル貸し機30の主制御部312において、実行されるメダル貸出枚数の算定処理手順を示している。
すなわち、図7のフローチャートに示すように、先ず、メダルの枚数入力が有効かの判定をおこない(ステップS701)、このステップS701の判定により、メダルの枚数入力が有効であると判定された場合には(ステップS701肯定)、枚数入力された値を貸出枚数とし、この設定された貸出枚数の読出しをおこなう(ステップS702)。具体的に説明すると、遊技客により枚数設定ボタン304(図2)が押下(ON)された際に、メダルの枚数入力(変更)が有効となり、テンキー部303によりテンキー入力されたメダルの枚数が貸出枚数として読み出される。例えば、遊技客によるテンキーの入力操作により、「30」が入力された場合、初期設定値の50枚が30枚に変更され、この設定された入力値の30が貸出枚数として読出される。前述したように、変更されたメダルの貸出枚数は、設定表示部308(図2)に表示される。そして、以降、遊技客が貸出ボタン102を1回押下(ON)する毎に、30枚のメダルが受け皿117に投出されることとなる。ここで、ステップS701の判定により、メダルの枚数入力が有効でないと判定された場合には(ステップS701否定)、ステップS703に移行する。
次いで、ゲーム数の入力が有効か否かの判定をおこない(ステップS703)、このステップS703の判定結果により、ゲーム数の入力が有効であると判定された場合には(ステップS703肯定)、設定されたゲーム数の読出しをおこない(ステップS704)、ゲーム数に応じたメダル貸出枚数の算定処理に移行する(ステップS705)。具体的に説明すると、遊技客によりゲーム数設定ボタン305(図2)が押下(ON)された際に、ゲーム数の入力が有効となり、テンキー部303によりテンキー入力された値がゲーム数として読出される。例えば、遊技客によるテンキーの入力操作により、「16」が入力された場合、この設定された入力値の16がゲーム数として読出される。また、メダル枚数と同様に、設定されたゲーム数は、設定表示部308(図2)に表示される。
具体的に説明すると、前述したようにパチスロ機10による1ゲームの遊技では、通常3枚のメダルが必要なため、前記ステップS704により読出されたゲーム数の3倍の値がメダルの貸出枚数となる(本例では、16ゲーム×3枚=48枚)。なお、ステップS703の判定により、ゲーム数の入力が有効でないと判定された場合には(ステップS703否定)、ステップS706に移行する。
以下、枚数入力およびゲーム数の入力とも無効かの判定により(ステップS706)、両者とも無効であると判定された場合には(ステップS706肯定)、つまり、遊技客により枚数入力ボタン304およびゲーム数入力ボタン305の押下(ON)がないと判定された場合には、メダルの貸出枚数をデフォルト値(50枚)として設定する(ステップS707)。この場合、貸出ボタン101を1回操作すると50枚のメダルが受け皿117(図2)に投出される。
上述してきたように本実施例1では、メダル貸し機30は、遊技客に貸出すメダル枚数を入力するメダル枚数入力ボタン304を備えており、このメダル枚数入力ボタン304の設定により1回の貸出ボタン101の押下(ON)により貸出されるメダルの貸出枚数を変更できる構成としたので、遊技客の好みに合った払い出し枚数を設定できるうえ、遊技客が消化したい分(利用したい分)のメダル枚数を効率良く払い出すことができる。
また、このメダル貸し機30は、ゲーム数を入力するゲーム数入力ボタン305を備えており、このゲーム数入力ボタン305の設定により1回の貸出ボタン101の押下(ON)により設定されたゲーム数分の貸出枚数を自動的に算出し、この算出したメダル枚数を貸出処理する制御をおこなうように構成したので、遊技客が設定したゲーム数に応じて、遊技客が遊技したい分のメダル枚数を正確に払い出すことができる。
次に、本発明のメダル貸出システム係る実施例2について詳細に説明する。ここで、図8は、本実施例2に係るパチスロ機10およびメダル貸し機30aの外観を示す正面図を示しており、パチスロ機10は、すでに説明した実施例1(図2)で示したものと同一のものであり、メダル貸し機30aについては実施例1(図1)のものと異なり、その相違点は、実施例1の構成に端数調整ボタン320と端数調整ランプ321を追加した構成となっている。なお、このメダル貸し機30aの内部構成は、端数調整ボタン320および端数調整ランプ321が追加された以外は、図2および図3に示したものと同様に構成される。
すなわち、本実施例2に係るメダル貸し機30aは、パチスロ機10内でクレジットされたクレジット枚数の信号を受け付けるとともに、このクレジット枚数を考慮したメダル貸出枚数処理を行うことに特徴がある。具体的に説明すると、遊技客により所定のメダル貸出操作が行われた場合に、新たに貸し出すメダル枚数と受け付けたクレジット枚数との和が1ゲームに要するメダル枚数を示す基本遊技枚数若しくはその倍数となるようメダルの貸出処理を行う構成となっている。
このため、図8に示すように、本実施例2のメダル貸し機30では、端数調整ボタン320を設けており、この端数調整ボタン320の押下時(設定時)に、メダル貸し機30からパチスロ機10に対して、クレジット枚数の通知を要求し、このクレジット枚数に応じたメダル貸出枚数を算定するようにしている。また、端数調整ランプ321は、端数調整ボタン320により、メダル貸し機30によるメダルの端数調整が設定されたことをLEDランプの点灯により知らせる機能を備えている。すなわち、これによって、パチスロ遊技に伴なうメダルの端数の発生を効率的かつ円滑に解消するとともに、遊技客にとって必要なメダル数を効率的かつ円滑に貸し出すことができるようにしている。
(メダル貸出システム全体のシーケンス)
次に、図9を参照して、実施例2に係るパチスロ機10、メダル貸し機30a、ターミナルコントローラ70の間でおこなわれる処理手順を説明する。図9は、パチスロ機10、メダル貸し機30a、ターミナルコントローラ70でおこなわれる全体シーケンス図を示している。
ここで、この図9において、前述した図6と同様の処理手順については、説明を省略し、本実施例2の特徴部分であるクレジット枚数に応じた処理手順について詳細に説明する。すなわち、図9のシーケンス図に示すように、メダル貸し機30aは、ターミナルコントローラ70から返送されるAck信号を受信すると、パチスロ機10に対して、クレジット枚数の通知要求を行う(ステップS611)。一方、パチスロ機10は、メダル貸し機30から通知されたクレジット枚数の通知要求を受信すると、クレジット枚数をメダル貸し機30に返送する(ステップS612)。メダル貸し機30は、クレジット枚数に応じた貸出枚数算定処理を行う(ステップS613)。
ここで、ステップS613による貸出枚数の算定は、クレジット枚数に応じた貸出枚数の算定であって、前述したように、新たに貸出すメダル枚数と受け付けたクレジット枚数との和が1ゲームに要するメダル枚数を示す基本遊技枚数若しくはその倍数となる算定である。なお、このステップS613によるクレジット枚数に応じたメダル貸出枚数算定処理についての詳細は、次の図10のフローチャートで説明する。以下、メダル貸し機30は、パチスロ機10に対して貸出枚数の通知を行う(ステップS614)。
一方、パチスロ機10は、メダル貸し機30から通知されたメダル貸出枚数を受信すると、この受信したメダル貸出枚数の貸出をおこなう(ステップS615)。具体的に説明すると、例えばパチスロ機10によるクレジット枚数が1枚であり、ステップS613のメダル貸出枚数算定処理により算定されたメダル枚数が2枚であった場合、自動的にパチスロ機10から2枚のメダルを払い出すこととなる。
(クレジット枚数に基づくメダル貸出枚数算定処理手順)
次に、図10のフローチャートを参照して、本実施例2におけるメダル貸出枚数算定処理手順を説明する。この図10に示すフローチャートは、メダル貸し機300の主制御部312(図2)において、実行されるクレジット枚数に基づくメダル貸出枚数の算定処理手順を示している。
すなわち、図10のフローチャートに示すように、メダル貸し機30は、遊技客により端数調整ボタン320(図8)の設定(押下)が行われると、パチスロ機10に対して、クレジット枚数の通知を要求し(ステップS101)、次いで、パチスロ機10から通知されるクレジット枚数を受信したか否かの判定をおこなう(ステップS102)。ここで、パチスロ機10からメダル貸し機30に対して通知されるクレジット枚数は、メモリ315(図2)内に一時的に記憶されるとともに、クレジット表示部112(図8)に表示されている数値となる。
そして、このステップS102の判定により、パチスロ機10から通知されたクレジット枚数を受信したと判定された場合には(ステップS102肯定)、パチスロ機10から通知されたクレジット枚数の数値判定処理(ステップS103、105、107)およびクレジット枚数に応じたメダル貸出枚数算定処理(ステップS104、106、108)に移行する。
すなわち、ステップS103の判定によりクレジット枚数が1枚も無い(クレジット枚数=0)と判定された場合には(ステップS103肯定)、メダルの貸出枚数を3枚に設定する(ステップS104)。このステップS103の判定によりクレジット枚数=0でないと判定された場合には(ステップS103否定)、ステップS105の判定に移行する。
次いで、ステップS105の判定によりクレジット枚数が1枚有る(クレジット枚数=1)と通知された場合には(ステップS105肯定)、メダルの貸出枚数を2枚に設定する(ステップ106)。次いで、ステップS107の判定によりクレジット枚数が2枚有る(クレジット枚数=2)と通知された場合には(ステップS107肯定)、メダルの貸出枚数を1枚に設定する(ステップS108)。
以上のステップS101〜ステップS108までの処理を具体的に説明すると、ステップS104、106、108によるクレジット枚数に応じたメダル枚数の算定処理により、1ゲームの遊技が可能となるように、3の倍数分のメダル数の貸出をおこなう。例えば、パチスロ機10からメダル貸し機30に対して、通知されたクレジット枚数が2枚であるとすると、メダル枚数算定処理により3の倍数となるように、貸出されるメダル枚数は、1枚(3枚−2枚=1枚)と算定され、自動的に、この1枚のメダルが受け皿117に貸出される。
上記ステップSステップS103、105、107の判定により、クレジット枚数が0枚、1枚、2枚でもないと判定された場合には(ステップS103否定、105否定、107否定)、メダルの貸出枚数を0枚(貸出枚数=0枚)に設定する(ステップS109)。つまり、この場合、クレジット枚数の数値判定処理(ステップS103、105、107)によりクレジット枚数(メダルの枚数)が1ゲームに必要な、3枚以上あると判定することができ、メダルの貸出処理は行われないこととなる。
ここで、本実施例2では、メダルの端数を解消すべくパチスロ機10による1ゲームに必要なメダル枚数(3の倍数)のみを自動的に貸し出す処理をおこなうようにしているが、端数調整ボタン320の設定時に行われるメダル貸出枚数の算定は、必要なメダル枚数分ではなく(3の倍数)、この必要なメダル枚数よりも多いメダル枚数(3の倍数分のメダル枚数+α)としてもよい。また、パチスロ機10では、10枚子役や8枚子役などが成立した場合にその都度端数メダルが生ずることになるため、端数調整ボタン320が押下されている場合には、子役が成立する都度端数調整を行う必要がある。
上述してきたように、本実施例2では、パチスロ機10内でクレジットされたクレジット枚数(クレジット信号の通知)を受け付けるとともに、遊技客により所定のメダル貸出操作が行われた場合に、新たに貸し出すメダル枚数と受け付けたクレジット枚数との和が1ゲームに要するメダル枚数を示す基本遊技枚数若しくはその倍数となるようメダルを貸出処理するように構成したので、メダルが余ることを効率良く防止することができる。
(他の実施例)
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例1及び2以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施例にて実施することもできる。すなわち、上記本実施例1及び2では、プリペイドカードをパチスロ機10内に内蔵する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、プリペイドカードを挿入した後、追加入金として度数の価値付けを行う場合にも同様に適用できる。また、上記実施例1及び2では、プリペイドカードを対象とした場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、会員カードを用いたパチスロ遊技の場合にも同様に適用することができる。
本発明にかかるメダル貸出システム、メダル貸出方法及びメダル貸出プログラムは、パチスロ機からメダルを貸し出す場合に、遊技客が希望するメダル貸出枚数の要求に応じて、円滑かつ効率的にメダルの貸出を行う場合に有用である。
本実施例1に係るメダル貸出システムの概略構成を示す機能ブロック図である。 図1に示したパチスロ機およびメダル貸し機の外観を示す正面図である。 図1に示したメダル貸し機の内部構成を示すブロック図である。 図1に示したターミナルコントローラの内部構成を示すブロック図である。 度数管理情報の具体例を示す図表である。 同実施例1に係るパチスロ機、メダル貸し機、ターミナルコントローラの間で行われる処理手順を説明するための全体シーケンス図である。 メダル貸し機における貸出枚数算定処理手順を示すフローチャートである。 本実施例2に係るパチスロ機およびメダル貸し機の外観を示す正面図である。 同実施例2に係るパチスロ機、メダル貸し機、ターミナルコントローラの間で行われる処理手順を説明するためのシーケンス図である。 端数調整選択時の貸出枚数算定処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 パチスロ機
20 カード発行機
30、30a メダル貸し機
40 カード更新機
50 カード精算機
60 島コントローラ
70 ターミナルコントローラ
101 貸出ボタン
102 返却ボタン
104 メダル投入口
105 スタートレバー
106〜108 ドラム
109〜111 ストップボタン
112 クレジット表示部
113 クレジット投入ボタン
116 払い出し表示部
117 受け皿
301 紙幣挿入口
302 残度数表示部
303 テンキー部
304 枚数入力ボタン
305 ゲーム数入力ボタン
306 枚数設定ランプ
307 ゲーム数設定ランプ
308 設定表示部
309 カード挿入口
310 カード読取部
312 主制御部
313 BVユニット部
314 紙幣搬送路
315 メモリ
316 減算度数算定部
317 メダル枚数算定部
318 I/F
320 端数調整ボタン
321 端数調整ランプ
701 RAM
702 通信インターフェース部
703 表示装置
704 入出力装置
705 CPU
706 ROM
710 度数管理情報

Claims (3)

  1. メダル貸し機と、該メダル貸し機と通信可能に併設され該メダル貸し機から通知された貸出枚数のメダルを装置内部から払い出すパチスロ機とを有するメダル貸出システムであって、
    前記メダル貸し機は、
    前記遊技客による所定のメダル端数調整操作を受け付ける端数調整操作受付手段と、
    前記パチスロ機内にクレジットされているクレジット枚数を取得するクレジット枚数取得手段と、
    前記端数調整操作受付手段によりメダル端数調整操作を受け付けた場合に、前記クレジット枚数取得手段により取得されたクレジット枚数との和が1ゲームに要する基本遊技枚数若しくはその倍数となる枚数のメダルを貸出処理するメダル貸出処理手段と
    を備えたことを特徴とするメダル貸出システム。
  2. メダル貸し機と、該メダル貸し機と通信可能に併設され該メダル貸し機から通知された貸出枚数のメダルを装置内部から払い出すパチスロ機とを有するメダル貸出システムのメダル貸出方法であって、
    前記メダル貸し機が、前記遊技客による所定のメダル端数調整操作を受け付ける端数調整操作受付工程と、
    前記端数調整操作受付工程によりメダル端数調整操作を受け付けた場合に、前記パチスロ機内にクレジットされているクレジット枚数を取得するクレジット枚数取得工程と、
    前記クレジット枚数取得工程により取得されたクレジット枚数との和が1ゲームに要する基本遊技枚数若しくはその倍数となる枚数のメダルを貸出処理するメダル貸出処理工程と
    を含んだことを特徴とするメダル貸出方法。
  3. 装置内部から貸出対象となるメダルを払い出すパチスロ機に併設され、前記パチスロ機に対してメダルの貸出枚数を通知するメダル貸し機のメダル貸出プログラムであって、
    前記遊技客による所定のメダル端数調整操作を受け付ける端数調整操作受付手順と、
    前記端数調整操作受付手順によりメダル端数調整操作を受け付けた場合に、前記パチスロ機内にクレジットされているクレジット枚数を取得するクレジット枚数取得手順と、
    前記クレジット枚数取得手順により取得されたクレジット枚数との和が1ゲームに要する基本遊技枚数若しくはその倍数となる枚数のメダルを貸出処理するメダル貸出処理手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするメダル貸出プログラム。
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