JP4761775B2 - メダル貸出システム、メダル貸出方法及びメダル貸出プログラム - Google Patents

メダル貸出システム、メダル貸出方法及びメダル貸出プログラム Download PDF

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本発明は、パチスロ機に設けられたメダルを貯留するクレジット機構のクレジット残数が零である場合に、該パチスロ機に併設されたメダル貸し機が度数若しくはメダル数を特定可能な情報が記憶された記録媒体を受け付けてメダル貸出処理を行い、このメダル貸出処理に応答してパチスロ機からメダルを貸し出すメダル貸出システム、メダル貸出方法及びメダル貸出プログラムに関し、特に、CRユニットを配設されたパチスロ機からメダルを貸し出す場合に、円滑かつ効率的にメダル貸しを行うことができるメダル貸出システム、メダル貸出方法及びメダル貸出プログラムに関する。
従来、いわゆるパチスロ機と呼ばれるパチスロ機には、特許文献1に記載されるように、パチスロ遊技に必要なメダルを貸し出すメダル貸し機が併設されており、遊技者は、このメダル貸し機に紙幣を投入してメダルを借り受けるとともに、借り受けたメダルをパチスロ機に投入してパチスロ遊技を行っていた。
このように、パチスロ遊技を行う場合には、貨幣をメダル貸し機に投入して該メダル貸し機からメダルを借り受けるのが一般的であったが、最近の規制緩和に伴って、遊技者が借り受けるメダルをパチスロ機本体から投出するCRパチスロ機の登場が予想されている。
かかるCRパチスロ機では、遊技者があらかじめ購入したプリペイドカード若しくは現金をメダル貸し機に投入した後に該メダル貸し機に配設された貸出ボタンを遊技者が押下すると、CRパチスロ機本体からメダルが投出されることになる。具体的には、現在のCRパチンコ機に配設されるCRユニットをパチスロ機に組み込んだ場合を考えると、CRパチスロ機に設けられたクレジット(メダル貯留機構)が0となった場合にパチスロ機からメダル貸し機に送出される貸出許可信号がオンとなり、メダル貸し機側での貨幣の受け入れ並びにカードからのメダル貸しが許可される。なお、ここで言うクレジットとは、遊技者がパチスロ遊技を行う都度メダルをパチスロ機へと投入する手間を省くために設けられた機構であり、通常50枚のクレジットをパチスロ機内部に貯留させ、メダル投入ボタンの押下によって人手によるメダル投入と同様の機能を果たさせるものである。
特開2003−135672号公報 特許第2714777号公報
しかしながら、上記従来技術によれば、クレジットが0にならないとメダル貸し機への貨幣の挿入並びにカードからのメダル貸しが不許可になるので、遊技者が円滑なパチスロ遊技を行うことができないという問題がある。具体的には、遊技者がメダルを借り受けたい場合には、残りクレジットを消化して一旦クレジットを0とした後に、あらためてメダルを借り受ける必要があるので、遊技者が新たにメダルを借り受けるまでにタイムラグが生じてしまうのである。
加えて、クレジットが0にならないとメダル貸し機への貨幣の挿入並びにカードからのメダル貸しが不許可になるということは、遊技者は追加入金やメダル貸しを受ける場合にクレジットが0であるか否かを常に確認する必要があり、遊技者に無用な確認作業を強いる結果となってしまう。
このため、CRユニットを配設されたパチスロ機からメダルを貸し出す場合に、円滑かつ効率的なメダル貸しをいかにして実現するかが重要な課題となっている。なお、上記特許文献2には、クレジットが0である場合にクレジット投入ボタンがベットされると、1単位分(3枚)のメダルをパチスロ遊技に使えるようにしたプリペイドカード式供給機併設遊技機が開示されているが、この特許文献2のものは、クレジット投入ボタンをベットがされると即座に1単位分(3枚)のメダルが貸し出されてしまうため、遊技者がいきおいでクレジット投入ボタンをベットした場合のように意図しないメダル貸しを行ってしまうという問題がある。特に、この特許文献2のものは、1単位分(3枚)のメダルしか貸し出さない場合はさておき、通常の貸出枚数(50枚)を貸し出す場合に適用するのは問題である。
この発明は、上記課題(問題点)に鑑みてなされたものであり、パチスロ機からメダルを貸し出す場合に、円滑かつ効率的にメダル貸しを行うことができるメダル貸出システム、メダル貸出方法及びメダル貸出プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、パチスロ機に設けられたメダルを貯留するクレジット機構のクレジット残数が零である場合に、該パチスロ機と通信可能に併設されたメダル貸し機が度数若しくはメダル数を特定可能な情報が記憶された記録媒体又は貨幣を受け付けてメダル貸出処理を行い、このメダル貸出処理に応答して前記パチスロ機からメダルを貸し出すメダル貸出システムであって、前記メダル貸し機は、自装置の状態が、メダルの貸出処理を禁止する貸出禁止状態、メダルの貸出処理を行う貸出処理状態並びに前記貸出禁止状態及び前記貸出処理状態と双方向に移行可能であり、かつ、前記クレジット残数が零となった時点で前記貸出処理状態に自動移行する貸出準備状態のいずれであるかを管理する状態管理手段と、前記クレジット残数が零でない状態で前記パチスロ機に配設された貸出ボタンが操作されるか又は貨幣挿入口に貨幣が投入された場合に、前記状態管理手段で管理された装置内部の状態を前記貸出禁止状態から前記貸出準備状態に移行制御する制御手段と、前記クレジット残数が零となった時点で前記貸出準備状態である場合に、メダル貸出処理を行う貸出処理手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御手段は、前記パチスロ機に設けられた返却ボタンが操作された場合に、前記記録媒体を返却処理するとともに前記貸出準備状態から前記貸出禁止状態に移行制御することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御手段は、前記貸出準備状態においては、前記貨幣挿入口に挿入された貨幣を返却可能な状態で一時保留するよう制御するとともに、所定の返却ボタンが操作された場合に、一時保留した貨幣を返却処理するとともに前記貸出準備状態から前記貸出禁止状態に移行制御することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御手段は、前記貸出準備状態においては、前記パチスロ機によりメダルが貸し出された時点で、前記貸出準備状態から前記貸出禁止状態に移行制御することを特徴とする。
また、本発明は、パチスロ機に設けられたメダルを貯留するクレジット機構のクレジット残数が零である場合に、該パチスロ機と通信可能に併設されたメダル貸し機が度数若しくはメダル数を特定可能な情報が記憶された記録媒体又は貨幣を受け付けてメダル貸出処理を行い、このメダル貸出処理に応答して前記パチスロ機からメダルを貸し出すメダル貸出方法であって、前記メダル貸し機は、自装置の状態が、メダルの貸出処理を禁止する貸出禁止状態、メダルの貸出処理を行う貸出処理状態並びに前記貸出禁止状態及び前記貸出処理状態と双方向に移行可能であり、かつ、前記クレジット残数が零となった時点で前記貸出処理状態に自動移行する貸出準備状態のいずれであるかを管理する状態管理工程と、前記クレジット残数が零でない状態で前記パチスロ機に配設された貸出ボタンが操作されるか又は貨幣挿入口に貨幣が投入された場合に、前記状態管理工程で管理された装置内部の状態を前記貸出禁止状態から前記貸出準備状態に移行制御する処理を主制御部にて行う制御工程と、前記クレジット残数が零となった時点で前記貸出準備状態である場合に、貸出処理部によりメダル貸出処理を行う貸出処理工程とを含んだことを特徴とする。
また、本発明は、パチスロ機に設けられたメダルを貯留するクレジット機構のクレジット残数が零である場合に、該パチスロ機と通信可能に併設されたメダル貸し機が度数若しくはメダル数を特定可能な情報が記憶された記録媒体又は貨幣を受け付けてメダル貸出処理を行い、このメダル貸出処理に応答して前記パチスロ機からメダルを貸し出すメダル貸出プログラムであって、自装置の状態が、メダルの貸出処理を禁止する貸出禁止状態、メダルの貸出処理を行う貸出処理状態並びに前記貸出禁止状態及び前記貸出処理状態と双方向に移行可能であり、かつ、前記クレジット残数が零となった時点で前記貸出処理状態に自動移行する貸出準備状態のいずれであるかを管理する状態管理手順と、前記クレジット残数が零でない状態で前記パチスロ機に配設された貸出ボタンが操作されるか又は貨幣挿入口に貨幣が投入された場合に、前記状態管理手順で管理された装置内部の状態を前記貸出禁止状態から前記貸出準備状態に移行制御する処理を主制御部に実行させる制御手順と、前記クレジット残数が零となった時点で前記貸出準備状態である場合に、貸出処理部によりメダル貸出処理を行う貸出処理手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、自装置の状態が、メダルの貸出処理を禁止する貸出禁止状態、メダルの貸出処理を行う貸出処理状態並びに前記貸出禁止状態及び前記貸出処理状態と双方向に移行可能であり、かつ、前記クレジット残数が零となった時点で前記貸出処理状態に自動移行する貸出準備状態のいずれであるかを管理しておき、クレジット残数が零でない状態でパチスロ機に配設された貸出ボタンが操作されるか又は貨幣挿入口に貨幣が投入された場合に、装置内部の状態を貸出禁止状態から貸出準備状態に移行制御し、クレジット残数が零となった時点で貸出準備状態である場合に、メダル貸出処理を行うよう構成したので、貸出ボタンの操作をトリガとするメダル貸し機内の状態遷移を利用してメダルを借り受けるまでのタイムラグを低減し、もって円滑かつ効率的にメダル貸しを行うことができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、パチスロ機に設けられた返却ボタンが操作された場合に、記録媒体を返却処理するとともに貸出準備状態から貸出禁止状態に移行制御するよう構成したので、すでに貸出準備状態にあった場合でも返却ボタン操作によって貸出禁止状態に状態遷移させることができる。
また、本発明によれば、貸出準備状態においては、貨幣挿入口に挿入された貨幣を返却可能な状態で一時保留するよう制御するとともに、所定の返却ボタンが操作された場合に、一時保留した貨幣を返却処理するとともに貸出準備状態から貸出禁止状態に移行制御するよう構成したので、すでに貸出準備状態にあった場合でも返却ボタン操作によって貸出禁止状態に状態遷移させることができる。
また、本発明によれば、貸出準備状態においては、パチスロ機によりメダルが貸し出された時点で、貸出準備状態から貸出禁止状態に移行制御するよう構成したので、メダル貸しによって初期状態(貸出禁止状態)へ状態遷移させ、もって遊技者の意図しないメダル貸しが発生する可能性を低減することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るメダル貸出システム、メダル貸出方法及びメダル貸出プログラムの好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下に示す実施例1では、事前に購入したプリペイドカードで遊技する場合(貸出ボタン押下を意思表示とみなす場合)を説明し、実施例2では、現金投入時にその現金分のメダルを自動投出する場合(現金投入を意思表示とみなす場合)を説明することとする。
まず、本実施例1に係るパチスロ機およびメダル貸し機の外観並びにメダル貸し機の内部構成について説明する。図1は、本実施例1に係るパチスロ機100およびメダル貸し機200の外観を示す正面図であり、図2は、図1に示したメダル貸し機200の内部構成を示すブロック図である。
図1に示すパチスロ機100およびメダル貸し機200は、それぞれ「島」と呼ばれるグループごとに店内に並設され、この島には図示しないカード発行機、カード更新機およびカード精算機等が適宜設けられている。
パチスロ機100は、遊技媒体であるメダルをメダル投入口に投入して遊技者が遊技をおこなう遊技機であり、パチンコ機と異なりクレジット機能が設けられている。このクレジット機能とは、遊技者の操作性を高めるために設けられた機能であり、例えば一定の絵柄が揃った場合に、メダルを受け皿に払い出すのではなく、このメダルを内部保留する機能である。具体的には、実際のメダルを保留するのではなく、払い出されるメダルの枚数をカウンタで記憶し、このカウンタの枚数分は、遊技者がメダルを投入しなくとも遊技できるようにしている。クレジットに保留された3枚のメダルを投入する3枚掛けボタンを押してスタートレバーを操作すると、3枚掛けの遊技が可能となる。これらのことから、かかるパチスロ機100には、カウンタの値であるクレジット枚数を表示するクレジット表示部が設けられている。
また、このパチスロ機100は、プリペイドカードを使って遊技するCRパチスロ機であり、貨幣を使ってメダルを借り受けるのではなく、プリペイドカードをメダル貸し機200に挿入して、メダルを借り受ける。このため、プリペイドカードの残度数に関する情報を表示するカード表示部が設けられている。
このパチスロ機100には、プリペイドカード関連の操作部として、貸出ボタン101および返却ボタン102が設けられ、プリペイドカードの残度数を表示する表示部としてカード表示部103が設けられている。この貸出ボタン101は、メダルの貸し出しを受ける際に遊技者がオン操作するボタンスイッチであり、返却ボタン102は、メダル貸し機200に取り込まれたプリペイドカードを返却する際に利用者によってオン操作されるボタンスイッチである。これら貸出ボタン101および返却ボタン102のオン操作検出信号は、それぞれ後述するメダル貸し機200の主制御部210に与えられることになる。
そして、このパチスロ機100では、メダル投入口104に1〜3枚のメダルを投入してスタートレバー105が操作されると、3つのドラム106〜108がそれぞれ回転し、遊技者により各ドラムのストップボタン109〜111が押下されるとドラム106〜108が停止する。また、クレジット表示部112にメダル枚数が残っている場合には、遊技者がクレジット投入ボタン113〜115のいずれかを押してスタートレバー105を操作すると、メダル投入口104に1〜3枚のメダルを投入してスタートレバー105を操作した場合と同様に、3つのドラム106〜108がそれぞれ回転する。
なお、1枚のメダルを投入してゲームをおこなう1枚掛けの場合には中央横一列のみが対象となり、2枚のメダルを投入してゲームをおこなう2枚掛けの場合には横3列が対象となり、3枚のメダルとを投入してゲームをおこなう3枚掛けの場合には横3列および斜め2列の合計5列が対象となる。通常は、この3枚掛けでパチスロ遊技がおこなわれる。
そして、この対象領域に一定の絵柄が揃うと、払い出し表示部116に表示された枚数のメダルが払い出される。具体的には、このメダルは直ちに受け皿117に払い出されるわけではなく、クレジットとして内部保留され、クレジット表示部112の表示内容がメダル枚数分だけ加算される。
また、このパチスロ機100には、その内部に図示しないメダル投出部が設けられている。このメダル投出部は、メダル貸し機200の主制御部210からメダル投出指示が与えられた場合並びにパチスロ機100の図示せぬ制御部からメダル投出指示が与えられた場合に、パチスロ機100の受け皿117にメダルを投出する。また、クレジットの上限値を超える場合にも、受け皿117にメダルを投出する。
次に、図1に示したメダル貸し機200について図1及び図2を用いて説明する。このメダル貸し機200は、挿入されたプリペイドカードの残度数の範囲内でメダル貸出処理を行う処理機であり、その前面パネルに、カードランプ201、現金ランプ202及び種別ランプ205(以下「ランプ部」と総称する)と、金額表示部206(以下「表示部」とも言う)と、返却レバー204及び金額設定ボタン207(以下「操作部」と総称する)と、紙幣投入口203と、カード挿入口209とを有している。なお、現金に係る機構を有する理由は、プリペイドカードの残度数が0となった場合に、このプリペイドカードに現金で価値付けできるようにするためである。
カードランプ201および現金ランプ202は、図2に示した主制御部210からの制御信号に基づいて点灯し、プリペイドカードおよび現金の受け付け可能状態を利用者に報知するためのものである。紙幣投入口203は、紙幣を受け入れてこれを図2に示したBV(ビルバリ)ユニット部211に取り込むための開口である。BVユニット部211は、取り込まれた紙幣の金種を識別し、この識別結果を主制御部210に与えるとともに、取り込んだ紙幣を島端回収ボックスに搬出させるべく紙幣搬送路212へ導出する部分である。
返却レバー204は、投入した貨幣を返却するためのものである。種別ランプ205は、貸し出す遊技媒体の種類、つまりパチンコ玉およびメダルのいずれを貸し出すかを点灯表示するためのものである。ここではパチスロ機100の台間にメダル貸し機200として配設されているので、メダルの点灯表示がなされる。
金額表示部206は、挿入されたプリペイドカードの残度数を表示する表示部であり、金額設定ボタン207は、パチスロ機100の貸出ボタンを1回操作する毎に貸し出されるメダルの枚数(貸し出し単位)を利用者が設定するためのものである。カード挿入口209は、プリペイドカードを受け入れてこれを図2に示したカード読取部213に取り込むための開口である。カード読取部213は、取り込んだカードを読み取り、その読み取り結果を主制御部210に与える処理をおこなう部分である。
主制御部210は、図2に示したように島コントローラ220を介してターミナルコントローラ230と接続されている。このターミナルコントローラ230は、各遊技店に少なくとも1台設置してあり、設置した遊技店の統括管理、例えばカード管理、会員の管理、売上管理等をおこなうとともに、プリペイドカードの度数を記憶管理する上位装置である。
具体的には、遊技者がパチスロ機100の貸出ボタン101を押下したならば、このオン操作検出信号がパチスロ機100からメダル貸し機200の主制御部210に伝えられ、メダル貸し機200がターミナルコントローラ230にプリペイドカードの残度数を問い合わせる。そして、プリペイドカードの残度数がある場合には、メダル貸し機200の主制御部210は、ターミナルコントローラ230に当該プリペイドカードの残度数の減算指示を行うとともに、パチスロ機100へメダル投出指示を行うことになる。なお、かかるターミナルコントローラ230とメダル貸し機200の処理については特開2003−135672号公報などにその詳細が記述されている。
モード管理部216は、メダル貸し機200の状態(モード)を管理する管理部である。図3に示したように、本発明に係るメダル貸し機200は、メダル貸しを行わない貸出禁止モード310と、遊技者により貸出準備行為が行われた際に移行するモードであり、クレジットが0となった時点で直ちに貸出処理に移行する貸出準備モード320と、実際にターミナルコントローラ230とのやりとりを行って貸出処理を行う貸出処理モード330という3つの異なる状態(モード)を有している。本実施例1では、かかる貸出準備モード320と呼ぶ今までにない新たな状態(モード)を設けることにより、遊技者が新たにメダルを借り受ける際に生ずるタイムラグを低減している。
具体的には、プリペイドカードの残度数がある場合には、遊技者がパチスロ機100の貸出ボタン101を押下することによってパチスロ機100からメダルを投出することが本来可能なわけであるが、実際には、パチスロ機100のクレジット表示部112の表示が0にならないとメダル貸しが許可されない。このため、従来は、クレジット表示部112の表示が0でない状況で遊技者が貸出ボタン101を押下したとしてもかかる操作行為は無視され(本発明の「貸出禁止モード310」に対応)、クレジット表示部112の表示が0となった後に遊技者が貸出ボタン101を押下して初めてメダルの貸出を受け付けることが可能となり(本発明の「貸出処理モード330」に対応)、結果的に遊技者が新たにメダルを借り受けるまでにタイムラグが生じてしまうという問題が生じていた。
このため、本実施例1では、かかるタイムラグをなくすために、クレジット表示部112の表示が0でない状況で貸出ボタン101が押下されると、この貸出ボタン101の押下行為を貸出準備行為とみなして貸出準備モード320に移行させ、この貸出準備モード320下でクレジット表示部112の表示が0となったならば直ちにメダル貸し処理を行うよう構成したので、かかるタイムラグを低減できるとともに、遊技者が無駄に貸出ボタン101を押下する行為を解消することができる。
図3は、図1及び図2に示したメダル貸し機200の状態遷移を示す状態遷移図である。すでに説明したように、メダル貸し機200のモード管理部216では、貸出禁止モード310、貸出準備モード320及び貸出処理モード330という3状態の状態遷移を司っており、現モードがいずれであるかを主制御部210に通知することとしている。
貸出禁止モード310は、初期状態並びにメダル貸しが禁止されている状態を含むモードであり、具体的には、プリペイドカードが挿入されていない場合及びプリペイドカードが挿入されているがクレジットが0である場合(初期状態)並びにクレジットが0でない場合(禁止状態)には、この貸出禁止モード310に滞在する。そして、遊技者がパチスロ機100の貸出ボタン101を押下した際に、クレジットが0でなければ貸出準備モード320に移行する。たとえクレジットが0でなくとも、遊技者がパチスロ機100の貸出ボタン101を押下したならば、かかる行為を貸出準備行為として遊技者の貸出意思を尊重するためである。
なお、従来はクレジットが0でない状況で貸出ボタン101が押下されても無視されていた(言い換えると、従来はかかる貸出禁止モード310のうちの初期状態からしか貸出処理モード330に移行することができず、該貸出禁止モード310の禁止状態(クレジット有り状態)からは貸出処理モード330に移行することができなかった)ので、遊技者はクレジット残高が有る場合にわざわざクレジットを0とする行為を常に行ってから貸出ボタン101を改めて押下する必要があり、その結果生ずるタイムラグによって円滑なパチスロ遊技が阻害されていた。
この貸出準備モード320に移行したならば、クレジットが0でない限り当該貸出準備モード320に滞在し、クレジットが0となった時点で直ちに貸出処理モード330に移行する。なお、この貸出準備モード320滞在中にプリペイドカードの返却ボタン102が押下されたならば、貸出禁止モード310に移行する。
この貸出処理モード330に移行した後は、メダル貸しを終えた後に貸出禁止モード310に復帰する。また、連続したメダル貸しを可能にするために、貸出処理モード330滞在中に貸出ボタン101が押下された場合には、再び貸出準備モード320に移行させる。さらに、貸出禁止モード310滞在中にクレジットが0となり、その後貸出ボタン101が押下された場合には、従来と同様に直接貸出処理モード330に移行させる。
このように、従来から、クレジットが0となった時点でパチスロ機100からメダル貸し機200に貸出処理の許可信号が出力されるわけであるが、かかる状態遷移を行わせることで、クレジットが0となった時点で直ちに貸出ボタン101の押下が有効化され、メダル貸し機200がターミナルコントローラ230への残度数の確認や減算指示などの貸出処理を開始できるので、円滑にメダル貸しを行うことができるのである。
次に、図1に示したパチスロ機100とメダル貸し機200の処理手順について図4を用いて説明する。なお、従来技術との差異を明確にするため、従来技術での処理手順を図4−1で示し、本実施例1での処理手順を図4−2で示している。
図4−1に示すように、従来技術では、パチスロ機100のクレジットが0でない場合には、メダル貸し機200に対してメダル貸禁止信号が送出され(ステップS301)、メダル貸し機200での貸出処理は禁止される。また、かかるクレジットが0でない状況で貸出ボタン101が押下されると、貸出ボタン押下信号がメダル貸し機200に送出されるが(ステップS302)、メダル貸し機200ではかかる貸出ボタン押下信号が無視される。以前として貸出処理が禁止されているからである。
その後、クレジットが0になると、パチスロ機100からメダル貸し機200にメダル貸許可信号が送出され(ステップS303)、メダル貸し機200でのメダル貸しが許可される。その状況下で貸出ボタン101が押下されると、貸出ボタン押下信号がメダル貸し機200に送出され(ステップS304)、メダル貸し機200においてプリペイドカードの度数引落しなどの貸出処理が行われる。具体的には、ターミナルコントローラ230に当該プリペイドカードの残度数から貸出度数分を減算する指示をおこなうことになる。
その後、メダル貸し機200は、パチスロ機100に対してメダル貸指示信号を送出し(ステップS305)、パチスロ機100は貸出枚数分をクレジット加算するメダル貸しを開始する。そして、クレジットが50(1000円分を貸し出す場合)となり貸出を完了したならば、メダル貸完了信号及びメダル貸禁止信号をメダル貸し機200に送出し(ステップS306、S307)、メダル貸し機200はメダル貸しを禁止する。
このように、従来技術では、クレジットが0でない状況ではいくらメダルの貸出ボタン101を押下したとしても無視され、クレジットが0となってはじめて貸出ボタン101の押下が有効とされていた。このため、遊技者はクレジットが0となったことを視認した後に貸出ボタン101を押下する必要があり、円滑な遊技が阻害されていたのである。
これに対して、本実施例1では、クレジットが0でない状況で貸出ボタン101が押下される行為を貸出準備行為とみなしてかかる行為を有効化し、クレジットが0となった時点で直ちに貸出処理を行うこととしている。
具体的には、図4−2に示すように、パチスロ機100のクレジットが0でない場合には、メダル貸し機200に対してメダル貸禁止信号が送出され(ステップS401)、メダル貸し機200は貸出禁止モード310へ移行しメダルの貸出処理は禁止される。そして、かかるクレジットが0でない状況で貸出ボタン101が押下されると、貸出ボタン押下信号がメダル貸し機200に送出され(ステップS402)、メダル貸し機200は貸出禁止モード310から貸出準備モード320に移行する。
その後、クレジットが0になると、パチスロ機100からメダル貸し機200にメダル貸許可信号が送出され(ステップS403)、メダル貸し機200は貸出準備モード320から貸出処理モード330に移行してプリペイドカードの度数引落しなどの貸出処理を開始する。
その後、メダル貸し機200は、パチスロ機100に対してメダル貸指示信号を送出し(ステップS404)、パチスロ機100は貸出枚数分をクレジット加算するメダル貸しを開始する。そして、クレジットが50(1000円分を貸し出す場合)となり貸出を完了したならば、メダル貸完了信号をメダル貸し機200に送出し(ステップS405)、メダル貸し機200は貸出禁止モード310に移行してメダル貸しを禁止する。
上述してきたように、本実施例1では、モード管理部216が貸出禁止モード310、貸出準備モード320、貸出処理モード330という3つの状態(モード)を管理し、クレジットが0でない状況で貸出ボタン101が押下された場合には、かかる行為を貸出準備行為とみなして貸出禁止モード310から貸出準備モードに移行させ、クレジットが0となった時点で直ちに貸出処理モード330にさらに移行させるよう構成したので、貸出ボタン101の操作をトリガとするメダル貸し機200内の状態遷移を利用してメダルを借り受けるまでのタイムラグを低減し、もって円滑かつ効率的にメダル貸しを行うことができる。
ところで、上記実施例1では、貸出ボタン101の押下を貸出準備行為とみなす場合を説明したが、他の行為を貸出準備行為とみなして状態遷移させる場合に適用することもできる。具体的には、プリペイドカードがパチスロ機100内部に内蔵され、このプリペイドカードに現金で度数を価値付ける場合には、この現金の投入行為を貸出準備行為とみなすことができる。そこで、本実施例2では、現金の投入行為を貸出準備行為とみなして状態遷移させる場合について説明することとする。
図5は、本実施例2に係るパチスロ機100およびメダル貸し機500の外観を示す正面図である。パチスロ機100は、すでに説明した実施例1(図1)で示したものと同一のものであり、メダル貸し機500については実施例1(図1)のものと異なる。
このメダル貸し機500は、その内部にプリペイドカードを内蔵し、遊技者が現金投入口に投入した現金分の度数を該プリペイドカードに価値付け、価値付けた度数の範囲内でメダルの貸出処理を行う処理機である。このため、図5に示したように、このメダル貸し機500には、紙幣投入口503と返却ボタン504しか設けられていない。ただし、図1に示したメダル貸し機500のカード返却口209等を設けて残度数を有するプリペイドカードを排出するよう構成することもできる。なお、このメダル貸し機の内部構成は、図2に示したものと同様に形成される。
図6は、図5に示したメダル貸し機500の状態遷移を示す状態遷移図である。同図に示すように、ここでは貸出禁止モード310から貸出準備モード320への移行条件が「貨幣受付」となっている点が図3に示した実施例1のものと異なる。
すなわち、このメダル貸し機500は、クレジットが0でない場合には貸出禁止モード310を維持するが、この状況で紙幣投入口503から紙幣を受け付けると、貸出準備モードへと状態遷移する。すなわち、ここでは貨幣投入を貸出準備行為とみなして状態遷移のトリガとしているのである。
なお、紙幣の返却ボタン504が押下されると、紙幣投入口503から投入され一時保留された紙幣を返却するとともに、貸出準備モード320から貸出禁止モード310に状態遷移する。遊技者が遊技を継続しようとしていたが残りメダルで大当たりが発生した場合や、遊技者が思い直して遊技を止めようとした場合に対応するためである。また、貸出処理モード330で貸出処理中に貨幣を受け付けた場合も、同様に貸出準備モード320へ移行する。メダルの連続貸しを可能にするためである。
次に、図5に示したパチスロ機100とメダル貸し機500の処理手順について図7を用いて説明する。図7に示すように、パチスロ機100のクレジットが0でない場合には、メダル貸し機500に対してメダル貸禁止信号が送出され(ステップS801)、メダル貸し機500は貸出禁止モード310へ移行しメダルの貸出処理は禁止される。そして、かかるクレジットが0でない状況でメダル貸し機500が紙幣投入口503から紙幣(貨幣)を受け付けると、メダル貸し機500は貸出禁止モード310から貸出準備モード320に移行する。
その後、クレジットが0になると、パチスロ機100からメダル貸し機500にメダル貸許可信号が送出され(ステップS802)、メダル貸し機500は貸出準備モード320から貸出処理モード330に移行して度数引落しなどの貸出処理を開始する。
その後、メダル貸し機500は、パチスロ機100に対してメダル貸指示信号を送出し(ステップS803)、パチスロ機100は貸出枚数分をクレジット加算するメダル貸しを開始する。そして、クレジットが50(1000円分を貸し出す場合)となり貸出を完了したならば、メダル貸完了信号をメダル貸し機500に送出し(ステップS805)、メダル貸し機500は貸出禁止モード310に移行してメダル貸しを禁止する。
上述してきたように、本実施例2では、貸出禁止モード310、貸出準備モード320、貸出処理モード330という3つの状態(モード)を管理しておき、クレジットが0でない状況で紙幣が投入された場合には、かかる行為を貸出準備行為とみなして貸出禁止モード310から貸出準備モードに移行させ、クレジットが0となった時点で直ちに貸出処理モード330にさらに移行させるよう構成したので、紙幣の受け付けをトリガとするメダル貸し機500内の状態遷移を利用してメダルを借り受けるまでのタイムラグを低減し、もって円滑かつ効率的にメダル貸しを行うことができる。
ところで、上記実施例1及び2ではその詳細な説明を省略したが、実際に本発明を適用する場合には、クレジット残数が零でない状態でパチスロ機100に配設された貸出ボタン101が操作された場合に、該貸出ボタン101の操作を事前貸出予約行為とみなして装置内部の状態を貸出禁止状態から貸出準備状態に移行制御するとともに、クレジット残数が零となった時点で貸出準備状態である場合に、メダル貸出処理を行うプログラムをメダル貸し機200又は500のメモリ(ROM等)やハードディスクに格納しておき、かかるプログラムをCPUにロードして実行して図2に示したモード管理部216として機能発揮させれば良い。
なお、本実施例2では、プリペイドカードをパチスロ機100内に内蔵する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、プリペイドカードを挿入した後追加入金して度数の価値付けを行う場合にも同様に適用できる。また、上記実施例1及び2では、プリペイドカードを対象とした場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、会員カードを用いたパチスロ遊技の場合にも同様に適用することができる。
また、上記実施例1及び2では、貸出処理モード330でメダル貸しを行った結果クレジットを増加させ貸出禁止モード310(禁止状態)に移行する場合を示したが、かかる貸出処理モード330でメダル貸しを行った結果、パチスロ機若しくはメダル貸し機から現物のメダルを受け皿に払い出した場合であっても、貸出禁止モード310(禁止状態)に移行することになる。
本発明にかかるメダル貸出システム、メダル貸出方法及びメダル貸出プログラムは、パチスロ機からメダルを貸し出す場合に、円滑かつ効率的にメダル貸しを行う場合に有用である。
本実施例1に係るパチスロ機およびメダル貸し機の外観を示す正面図である。 図1に示したメダル貸し機の内部構成を示すブロック図である。 図1及び図2に示したメダル貸し機の状態遷移を示す状態遷移図である。 図1に示したパチスロ機とメダル貸し機の従来の処理手順を示すフローチャートである。 図1に示したパチスロ機とメダル貸し機の処理手順を示すフローチャートである。 本実施例2に係るパチスロ機およびメダル貸し機の外観を示す正面図である。 図5に示したメダル貸し機の状態遷移を示す状態遷移図である。 図5に示したパチスロ機とメダル貸し機の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
100 パチスロ機
101 貸出ボタン
102 返却ボタン
103 カード表示部
104 メダル投入口
105 スタートレバー
106〜108 ドラム
109〜111 ストップボタン
112 クレジット表示部
113〜115 クレジット投入ボタン
116 払い出し表示部
117 受け皿
200 メダル貸し機
220 島コントローラ
230 ターミナルコントローラ
201 カードランプ
202 現金ランプ
203 紙幣投入口
204 返却レバー
205 種別ランプ
206 金額表示部
207 金額設定ボタン
209 カード挿入口
210 主制御部
211 BVユニット部
212 紙幣搬送路
213 カード読取部
214 メモリ
216 モード管理部
310 貸出禁止モード
320 貸出準備モード
330 貸出処理モード

Claims (6)

  1. パチスロ機に設けられたメダルを貯留するクレジット機構のクレジット残数が零である場合に、該パチスロ機と通信可能に併設されたメダル貸し機が度数若しくはメダル数を特定可能な情報が記憶された記録媒体又は貨幣を受け付けてメダル貸出処理を行い、このメダル貸出処理に応答して前記パチスロ機からメダルを貸し出すメダル貸出システムであって、
    前記メダル貸し機は、
    自装置の状態が、メダルの貸出処理を禁止する貸出禁止状態、メダルの貸出処理を行う貸出処理状態並びに前記貸出禁止状態及び前記貸出処理状態と双方向に移行可能であり、かつ、前記クレジット残数が零となった時点で前記貸出処理状態に自動移行する貸出準備状態のいずれであるかを管理する状態管理手段と、
    前記クレジット残数が零でない状態で前記パチスロ機に配設された貸出ボタンが操作されるか又は貨幣挿入口に貨幣が投入された場合に、前記状態管理手段で管理された装置内部の状態を前記貸出禁止状態から前記貸出準備状態に移行制御する制御手段と、
    前記クレジット残数が零となった時点で前記貸出準備状態である場合に、メダル貸出処理を行う貸出処理手段と
    を備えたことを特徴とするメダル貸出システム。
  2. 前記制御手段は、前記パチスロ機に設けられた返却ボタンが操作された場合に、前記記録媒体を返却処理するとともに前記貸出準備状態から前記貸出禁止状態に移行制御することを特徴とする請求項1に記載のメダル貸出システム。
  3. 前記制御手段は、前記貸出準備状態においては、前記貨幣挿入口に挿入された貨幣を返却可能な状態で一時保留するよう制御するとともに、所定の返却ボタンが操作された場合に、一時保留した貨幣を返却処理するとともに前記貸出準備状態から前記貸出禁止状態に移行制御することを特徴とする請求項に記載のメダル貸出システム。
  4. 前記制御手段は、前記貸出準備状態においては、前記パチスロ機によりメダルが貸し出された時点で、前記貸出準備状態から前記貸出禁止状態に移行制御することを特徴とする請求項に記載のメダル貸出システム。
  5. パチスロ機に設けられたメダルを貯留するクレジット機構のクレジット残数が零である場合に、該パチスロ機と通信可能に併設されたメダル貸し機が度数若しくはメダル数を特定可能な情報が記憶された記録媒体又は貨幣を受け付けてメダル貸出処理を行い、このメダル貸出処理に応答して前記パチスロ機からメダルを貸し出すメダル貸出方法であって、
    前記メダル貸し機は、
    自装置の状態が、メダルの貸出処理を禁止する貸出禁止状態、メダルの貸出処理を行う貸出処理状態並びに前記貸出禁止状態及び前記貸出処理状態と双方向に移行可能であり、かつ、前記クレジット残数が零となった時点で前記貸出処理状態に自動移行する貸出準備状態のいずれであるかを管理する状態管理工程と、
    前記クレジット残数が零でない状態で前記パチスロ機に配設された貸出ボタンが操作されるか又は貨幣挿入口に貨幣が投入された場合に、前記状態管理工程で管理された装置内部の状態を前記貸出禁止状態から前記貸出準備状態に移行制御する処理を主制御部にて行う制御工程と、
    前記クレジット残数が零となった時点で前記貸出準備状態である場合に、貸出処理部によりメダル貸出処理を行う貸出処理工程と
    を含んだことを特徴とするメダル貸出方法。
  6. パチスロ機に設けられたメダルを貯留するクレジット機構のクレジット残数が零である場合に、該パチスロ機と通信可能に併設されたメダル貸し機が度数若しくはメダル数を特定可能な情報が記憶された記録媒体又は貨幣を受け付けてメダル貸出処理を行い、このメダル貸出処理に応答して前記パチスロ機からメダルを貸し出すメダル貸出プログラムであって、
    自装置の状態が、メダルの貸出処理を禁止する貸出禁止状態、メダルの貸出処理を行う貸出処理状態並びに前記貸出禁止状態及び前記貸出処理状態と双方向に移行可能であり、かつ、前記クレジット残数が零となった時点で前記貸出処理状態に自動移行する貸出準備状態のいずれであるかを管理する状態管理手順と、
    前記クレジット残数が零でない状態で前記パチスロ機に配設された貸出ボタンが操作されるか又は貨幣挿入口に貨幣が投入された場合に、前記状態管理手順で管理された装置内部の状態を前記貸出禁止状態から前記貸出準備状態に移行制御する処理を主制御部に実行させる制御手順と、
    前記クレジット残数が零となった時点で前記貸出準備状態である場合に、貸出処理部によりメダル貸出処理を行う貸出処理手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするメダル貸出プログラム。
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