JP2008043016A - 超音波モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 縦振動モードおよび屈曲振動モードの双方の振動モードをそれぞれ独立した形で、容易に検出すること。
【解決手段】超音波振動子に設けられるとともに、一の振動モードにおいて同符号の電荷が生じ、かつ、他の振動モードにおいて異符号の電荷が略同量ずつ生ずる領域に配置される内部電極と、内部電極からの電気信号に基づいて検出される振動検出信号と、いずれか一方の駆動交番電圧との位相差φを検出し、該位相差φが基準位相差φrefとなるような駆動周波数を設定する制御装置30とを備え、制御装置30によって設定された駆動周波数の各駆動交番電圧を超音波振動子に印加する。
【選択図】図11

Description

この発明は、超音波モータに関するものである。
近年、電磁型モータに代わる新しいモータとして超音波モータが注目されている。この超音波モータは、従来の電磁型モータに比べ以下のような利点を有している。
(1)ギヤなしで高トルクが得られる。
(2)電気OFF時に保持力がある。
(3)高分解能である。
(4)静粛性に富んでいる。
(5)磁気的ノイズを発生せず、また、ノイズの影響も受けない。
従来の超音波モータとしては、特許文献1に開示された構造のものがある。この特許文献1に開示された超音波モータには、積層圧電素子の一部に振動検出用の内部電極が設けられており、これにより振動モードを検出することができるようになっている。
特開平7−193291号公報
しかしながら、特許文献1の超音波モータにより検出することができる振動モードは、円柱棒形状振動子に生じる屈曲振動モードのみである。そのため、縦振動モードと屈曲振動モードとを同時に発生する振動子においては、特許文献1に開示された内部電極を用いて各振動モードをそれぞれ独立した形で検出することはできず、別途特別な装置が必要となるといった問題点があった。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、縦振動モードおよび屈曲振動モードの双方の振動モードをそれぞれ独立した形で、容易に検出することができる超音波モータを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、この発明は、以下の手段を提供する。
本発明は、超音波振動子に2相の駆動交番電圧を印加することにより、前記超音波振動子に異なる2つの振動モードを同時に発生させ、前記超音波振動子の出力端に略楕円振動を生じさせて、前記超音波振動子と前記超音波振動子に接触する被駆動体とを相対的に移動させる超音波モータであって、前記超音波振動子に設けられるとともに、一の前記振動モードにおいて同符号の電荷が生じ、かつ、他の前記振動モードにおいて異符号の電荷が略同量ずつ生ずる領域に配置される内部電極と、前記内部電極からの電気信号に基づいて振動検出信号を検出し、該振動検出信号と、いずれか一方の前記駆動交番電圧との位相差を検出し、該位相差が所定の値となるような駆動周波数を設定し、設定された駆動周波数の各前記駆動交番電圧を前記超音波振動子に印加する制御手段とを具備する超音波モータを提供する。
このような構成によれば、一の振動モードにおいて同符号の電荷が生じ、かつ、他の振動モードにおいて異符号の電荷が略同量ずつ生ずる領域に、内部電極が設けられているので、内部電極の出力信号を一の振動モードにおいて発生する電荷に応じた電気信号とすることができる。つまり、他の振動モードにおいては、略同量の異符号の電荷が生ずることにより、当該領域における電荷の総和がゼロとなるので、内部電極の出力信号は、一の振動モードにおいて発生した電荷に応じた信号となる。これにより、超音波振動子に発生している2つの振動モードのうちの一方を独立した形で電気信号として検出することができる。
また、上記構成によれば、内部電極から出力される電気信号に基づいて検出される振動検出信号と、超音波振動子に印加されているいずれか一方の駆動交番電圧との位相差が検出され、更に、この位相差が所定の値となるような駆動周波数が設定され、この駆動周波数が超音波振動子の制御にフィードバックされることとなる。
これにより、超音波振動子に発生している実際の振動モードに応じて駆動交番電圧を制御することができる。
上記超音波振動子における複数の箇所に上記内部電極を配置する場合には、各内部電極を配置する領域に発生する電荷の総和が、上述した条件、つまり、一の振動モードにおいては同符号の電荷が生じ、かつ、他の振動モードにおいては異符号の電荷が略同量ずつ生ずるという条件を満たしていればよい。
上記超音波モータにおいて、前記所定の値がモータ速度に応じて設定されていることとしても良い。
このように、モータ速度に応じて所定の値を決定することで、所望のモータ速度とすることができる。
上記超音波モータにおいて、前記制御手段は、設定した前記駆動周波数及び所定の位相差を有する2相の駆動制御信号を生成する信号発生器と、前記信号発生器から出力される2相の駆動制御信号に基づいて、前記駆動周波数及び所定の位相差の2相の駆動交番電圧を生成して、前記超音波振動子に印加する駆動回路とを備え、前記信号発生器から出力されるいずれか一方の駆動制御信号と前記振動検出信号との位相差を検出することとしても良い。
このような構成によれば、設定した前記駆動周波数及び所定の位相差を持つ2相の駆動制御信号が信号発生器から駆動回路に出力される。駆動回路では、2相の駆動制御信号に基づいて、同一駆動周波数、且つ、所定の位相差の2相の駆動交番電圧が生成され、この2相の駆動交番電圧が超音波振動子に印加される。また、信号発生器から出力された駆動制御信号を用いて、上記位相差が検出される。ここで、信号発生器から駆動回路へ出力される2相の駆動制御信号は、駆動回路から超音波振動子に印加される2相の駆動交番電圧に比べてノイズ成分が少ない。このように、ノイズ成分の少ない駆動制御信号を用いるので、位相差の検出精度を向上させることができる。
上記超音波モータにおいて、前記超音波振動子は、複数の圧電素子が積層された圧電積層体を備え、少なくとも一の前記圧電素子に前記内部電極が設けられていることとしても良い。
また、上記超音波モータにおいて、前記2つの振動モードは、例えば、縦振動モードと屈曲振動モードである。
この発明によれば、縦振動モードおよび屈曲振動モードの双方の振動モードをそれぞれ独立した形で、容易に検出することができるという効果を奏する。
以下、本発明の一実施形態に係る超音波モータについて、図を参照して説明する。
〔第1の実施形態〕
図1に示されるように、本発明の第1の実施形態に係る超音波モータ1は、被駆動体2に接触配置される超音波振動子3と、該超音波振動子3を被駆動体2に押し付ける押圧手段4とを備えている。被駆動体2は、ベース5に固定された直動ベアリング6の可動部7に固定されている。また、被駆動体2には、超音波振動子3に接触する面に、例えば、ジルコニアセラミックスからなる摺動板8が接着されている。図中符号9は、直動ベアリング6の固定部10をベース5に固定するためのネジである。
超音波振動子3は、図2から図5に示されるように、矩形板状の圧電セラミックスシート(圧電素子)11の片側面にシート状の内部電極12(図4参照)を設けたものを複数枚積層してなる直方体状の圧電積層体13と、該圧電積層体13の一側面に接着された2個の摩擦接触子14と、該摩擦接触子14が設けられた側面に隣接する側面からピン15を突出させる振動子保持部材16とを備えている。
圧電積層体13は、図3に示されるように、例えば、長さ18mm、幅4.4mm、厚さ2mmの外形寸法を備えている。
圧電積層体13を構成する圧電セラミックスシート11は、図4及び図5に示されるように、例えば、厚さ約80μmのチタン酸ジルコン酸鉛系圧電セラミックス素子(以下、PZTという。)である。PZTとしては、Qm値の大きなハード系材料を選択した。Qm値は約1800である。
また、内部電極12は、例えば、厚さ約4μmの銀パラジウム合金からなっている。積層方向の一端に配置される圧電セラミックスシート11a(図2参照)は内部電極12を備えていない。それ以外の圧電セラミックスシート11は、図4に示されるような2種類の内部電極12を備えている。
図4および図5に示される圧電セラミックスシート11はそれぞれ、その略全面に内部電極12を備えている。内部電極12は、セラミックスシート11の幅方向の中央部において、セラミックスシート11の長さ方向に沿って設けられた帯状の内部電極、およびこの内部電極の周囲に配置されて、この内部電極との間に圧電セラミックスシート11の幅方向に約0.4mmの絶縁距離を開け、かつ圧電セラミックスシート11の長さ方向に約0.4mmの絶縁距離を開けて設けられた、略同じ大きさを有する四つの内部電極からなる。図4及び図5に示した帯状の内部電極12(C−),12(C+)は、振動検出用の内部電極であり、例えば、図8に示すように、圧電セラミックシート11を長さ方向に2等分割、幅方向に2等分割して、第1乃至第4の領域に区分した場合、各領域における占有面積が略等しくなるように配置されている。上記各内部電極12は、圧電セラミックスシート11の周縁から約0.4mmの隙間を空けて配置されるとともに、その一部が圧電セラミックスシート11の周縁まで延びている。
これら内部電極12を備えた圧電セラミックスシート11は、図4に示されるものと、図5に示されるものとが交互に複数枚積層されることにより、直方体状の圧電積層体13を構成している。
圧電積層体13の長さ方向の一端面には6個、圧電積層体13の長さ方向の他端面には4個の合計10個の外部電極17が設けられている。各外部電極17には、同種の圧電セラミックスシート11の同一位置に配される全ての内部電極12が接続されている。これにより、同種の圧電セラミックスシート11の同一位置に配される内部電極12は、同一の電位とされるようになっている。なお、これら外部電極17はそれぞれ、配線(図示せず)を介して後述する制御装置(制御手段)(図11参照)に接続されている。配線は、リード線、フレキシブル基板等、可撓性を有する配線であれば任意のものでよい。
圧電積層体13は、例えば、以下の通りに製造される。
圧電積層体13を製造するには、まず、圧電セラミックスシート11を製造する。圧電セラミックスシート11は、例えば、PZTの仮焼粉末と所定のバインダとを混合して作成された泥しょうをドクターブレード法によってフィルム上にキャスティングした後に乾燥し、フィルムから剥離することにより製造する。
製造された圧電セラミックスシート11にはそれぞれ内部電極12のパターンを有するマスクを用いて内部電極材料を印刷する。そして、最初に、内部電極12を有しない圧電セラミックスシート11aを配置し、次いで、内部電極12を下向きにして正確に位置決めしつつ、形状の異なる内部電極12を有する圧電セラミックスシート11を交互に積層していく。積層された圧電セラミックスシート11は熱圧着した後に、所定の形状に裁断され、1200℃程度の温度で焼成されることにより圧電積層体13が製造される。
また、その後、圧電セラミックスシート11の周縁に露出している内部電極12を連結するように、それぞれ外部電極17となる銀を焼き付けて、外部電極17を形成する。
最後に、対向する内部電極12間に直流高電圧を加えることにより圧電セラミックスシート11を分極処理し、圧電的に活性化する。
次に、このようにして構成された圧電積層体13の動作について説明する。
圧電積層体13の長さ方向の一端に形成された6つの外部電極17を、圧電積層体13の他側面の側(図において上側)からA相(A+,A−)、C相(C+,C−)、およびB相(B+,B−)、他端に形成された4つの外部電極17を、圧電積層体13の他側面の側(図において上側)からB相(B+,B−)、およびA相(A+,A−)とする。A相およびB相は駆動用の外部電極であり、C相は振動検出用の外部電極である。
A相およびB相に同位相で共振周波数に対応する駆動交番電圧を印加すると、図6に示されるような1次の縦振動が励起されるようになっている。また、このとき、前述した圧電セラミックスシート11の一面の領域に生ずる電荷は、例えば、図8に示すように、圧電セラミックシート11を第1乃至第4の領域に区分した場合、図9に示すように、全ての領域において正電荷もしくは負電荷が同時に励起された状態となる。
また、A相とB相とに逆位相で共振周波数に対応する駆動交番電圧を印加すると、図7に示されるような2次の屈曲振動が励起されるようになっている。このとき、前述した各領域では図10に示すような電荷状態となる。すなわち、屈曲振動モードが励起されている場合には、第1乃至第4の領域のうち、対角線上に位置する領域では同符号の電荷が同時に励起され、隣り合う領域では異符号の電荷が同時に励起されていることになる。
次に、C相からの出力について説明する。C相は、対応する内部電極が上述した4つの各領域に対する占有面積が略同等になるように配置されていることから、屈曲振動による電荷は相殺され、縦振動にのみ比例した信号が出力されることとなる。なお、どちらの符号の電荷が励起されるかは振動の位相状態によって決まる。
前記摩擦接触子14は、前記圧電積層体13の2次の屈曲振動の腹となる2カ所の位置に接着されている。これにより、圧電積層体13に1次の縦振動が発生したときには、摩擦振動子14が圧電積層体13の長さ方向(図2に示されるX方向)に変位させられるようになっている。一方、圧電積層体13に2次の屈曲振動が生じたときには、摩擦接触子14が、圧電積層体13の幅方向(図2に示されるZ方向)に変位させられるようになっている。
したがって、超音波振動子3のA相とB相とに、位相が90°ずれた共振周波数に対応する駆動交番電圧を印加することにより、1次の縦振動と2次の屈曲振動とが同時に発生して、図2に矢印Cで示されるように、摩擦接触子14の位置において時計回りまたは反時計回りの略楕円振動が発生するようになっている。
前記振動子保持部材16は、図2に示すように、断面略コ字状に形成された保持部16aと、該保持部16aの両側面から垂直に突出する該保持部16aと一体的なピン15とを備えている。保持部16aは、圧電積層体13の幅方向の一側から圧電積層体13を囲むようにして、例えば、シリコン樹脂またはエポキシ樹脂により圧電積層体13に接着されている。保持部16aが圧電積層体13に接着された状態で、保持部16aの両側面に一体的に設けられた2つのピン15は、圧電積層体13の縦振動と屈曲振動の共通の節となる位置に同軸に配置されるようになっている。
前記押圧手段4は、図1に示されるように、超音波振動子3に対して、その幅方向(Z方向)に、前記摩擦接触子14とは逆方向に離れた位置においてベース5に固定されるブラケット18と、該ブラケット18に対して、前記超音波振動子3の幅方向に移動可能に支持された押圧部材19と、該押圧部材19に対して押圧力を加えるコイルスプリング20と、該コイルスプリング20による押圧力を調節する調節ネジ21と、ブラケット18に対する押圧部材19の移動を案内するガイドブッシュ22とを備えている。符号23は、ブラケット18をベース5に固定するネジである。
前記押圧部材19には、前記超音波振動子3を厚さ方向に挟む2つの保持板24が備えられている。各保持板24には、前記振動子保持部材16の2本のピン15をそれぞれ貫通させる貫通孔25が設けられている。押圧部材19に加えられる押圧力は、保持板24およびその貫通孔25に貫通するピン15を介して超音波振動子3に伝達されるようになっている。
前記コイルスプリング20は、圧縮コイルスプリングであって、前記調節ネジ21と前記押圧部材19との間に挟まれている。したがって、ブラケット18に対する調節ネジ21の締結位置を変化させることで、弾性変形量を変化させて押圧部材19を超音波振動子3方向に付勢する押圧力を変化させることができるようになっている。
次に、本実施形態に係る超音波モータ1の制御装置について図11を参照して説明する。
図11に示すように、制御装置30は、駆動パルス発生回路(信号発生器)31及びドライブIC(駆動回路)32を備えている。駆動パルス発生回路31は、図12に示すように、所定の駆動周波数、及び、所定の位相差θの2相の駆動制御信号を生成し、ドライブIC32に出力する。所定の位相差θは、例えば、約90°とされている。
ドライブIC32は、駆動パルス発生回路31から入力される2相の駆動制御信号に基づいて、所定の位相差、及び、所定の駆動周波数の2相の駆動交番電圧を生成し、各駆動交番信号を上述したA相、B相に対応する外部電極に印加する。
更に、制御装置30は、振動検出回路33、位相比較回路34、周波数制御回路35、及び周波数設定回路36を備えている。振動検出回路33は、図2に示したC相の外部電極17(C+,C−)と配線を介して接続されており、C相の外部電極17(C+,C−)からのアナログ電気信号(以下、「C相電気信号」という。)に基づいて、超音波振動子3に生じている縦振動モードに対応する振動検出信号を生成する。具体的には、配線を介して入力されたC相電気信号に対して、レベル調整、ノイズ除去、2値化等の各種信号処理を施してデジタル信号に変換し、処理後のデジタル信号を振動検出信号として出力する。
位相比較回路34は、振動検出回路33から出力された振動検出信号とドライブIC32に入力されるA相の駆動制御信号とが入力されるようになっている。位相比較回路34は、図13に示すように、振動検出信号とA相の駆動制御信号との位相差φを求め、更に、この位相差φと予め記憶している基準位相差φrefとの差分Δφ(=φ−φref)を求め、この差分Δφに応じた信号を出力する。
ここで、超音波モータ1は、共振周波数において駆動すると効率が良いことが知られている。ところが、共振周波数は環境温度によって変化する。具体的には、図14に示すように、環境温度が増加すると、共振周波数は減少するという特性を有している。したがって、最大のモータ速度が得られるように超音波モータ1を制御しようとする場合には、温度変化に追従して、共振周波数を変化させる必要がある。
これに対し、振動検出信号とA相の駆動制御信号との位相差φと共振周波数との間には、図15に示すように、温度が増加して共振周波数が変化したとしても位相差φは常に一定の値に維持されるという関係がある。これは、振動検出信号とA相の駆動制御信号との位相差φが常に一定の値となるように、共振周波数を制御すれば、常に一定のモータ速度が得られることを示している。そこで、本実施形態においては、上述のように、A相の駆動制御信号と振動検出信号との位相差φが、常に一定の値となるように、共振周波数を制御することとしている。
本実施形態では、基準位相差φrefを3π/4に設定し、A相の駆動制御信号と振動検出信号との位相差φが常に基準位相差3π/4となるように共振周波数を制御することとしている。これは、3π/4のときに、共振周波数を取ることなり、図14に示されるように、超音波モータを最も効率の良い領域で駆動することができるからである。なお、基準位相差φrefの値については、特に限定されることなく、超音波モータ1の駆動効率、換言すると、所望のモータ速度に応じて設計事項により任意に決定できる。
図11に戻り、周波数制御回路35は、位相比較回路34からの差分Δφが入力されるようになっている。周波数制御回路35は、差分Δφに基づいて、差分Δφをゼロにするための周波数の変化量Δfを求め、この周波数の変化量Δfを出力する。具体的には、差分Δφがプラスの値を示していた場合には、周波数を所定数増加させるための変化量+Δfを出力し、差分Δφがマイナスの値を示していた場合には、周波数を所定量減少させるための変化量−Δfを出力する。このように、本実施形態では、差分Δφに基づく逐次制御を実施する。
周波数設定回路36は、周波数制御回路35からの周波数の変化量Δfが入力されるようになっている。周波数設定回路35は、例えば、発振器、分周回路等を備えて構成されている。周波数設定回路35は、周波数を周波数制御回路35からの変化量Δfに応じて増減させたクロック信号を生成し、これを上述の駆動パルス発生回路31に出力する。
なお、駆動パルス発生回路31には、方向指示回路37から方向指示信号が入力されるようになっている。駆動パルス発生回路31は、方向指示信号に応じてドライブIC32に出力する2相の駆動制御信号の位相差θを変更する。これにより、超音波振動子3の摩擦接触子14に発生する略楕円振動の向きを正転、または負転に切り替えることができ、この結果、被駆動体2の移動方向を正転方向、負転方向に移動させることができる。
次に、上記制御装置30の作用について説明する。
まず、駆動パルス発生回路31から所定の駆動周波数、及び、所定の位相差θ(=90°)の2相の駆動制御信号がドライブIC32に入力され、これに基づいて、所定の位相差、及び、所定の駆動周波数の2相の駆動交番電圧が超音波振動子3の上述したA相の外部電極17(A+,A−)、及びB相の外部電極17(B+,B−)にそれぞれ印加される。これにより、超音波振動子3には、縦振動モードと屈曲振動モードとが同時に励起され、摩擦接触子14には略楕円振動が発生し、その楕円振動の接線方向に沿って被駆動体2の摺動板8との間の生ずる摩擦力により、被駆動体2が推進されることになる。
一方、超音波振動子3の縦振動モードに応じたC相電気信号がC相の外部電極17(C+,C−)及び配線を介して振動検出回路33に入力される。このC相電気信号は、振動検出回路33において、デジタル信号に変換され、振動検出信号として位相比較回路34に入力される。位相比較回路34に入力された振動検出信号は、A相の駆動制御信号と比較されることによって位相差φが求められ、更に、この位相差φと基準位相差φrefとの差分Δφが求められることにより、差分Δφに応じた信号が周波数制御回路35に出力される。周波数制御回路35において、差分Δφの符号(プラス、または、マイナス)に基づいて周波数の変化量Δfの符号(プラス、または、マイナス)が決められ、この変化量Δfが周波数設定回路36に出力される。周波数設定回路36は、変化量Δfに応じて周波数を変化させたクロック信号を生成し、これを駆動パルス発生回路31に出力する。これにより、A相の駆動制御信号と振動検出信号との位相差φが基準位相差φrefとなるようなフィードバック制御が行われることとなり、温度変化に応じた所望の共振周波数で超音波モータ1を駆動することが可能となる。これにより、温度変化にかかわらずに常に安定したモータ駆動を実現させることができる。
以上説明してきたように、本実施形態に係る超音波モータ1によれば、縦振動モードにより発生する各領域での電荷の総和は有限値をとり、かつ屈曲振動モードにより発生する各領域での電荷の総和は打ち消されてゼロとなるような位置にC相に対応する内部電極12、つまり、振動検出用の内部電極12が設けられているので、この振動検出用の内部電極12を介して縦振動モードのみを検出することができる。
また、周波数を振動子の縦振動振幅が最大となる周波数の近傍に設定することにより、効率よく超音波モータを駆動することができ、高いモータ出力を得ることができる。
更に、本実施形態に係る超音波モータ1によれば、上記C相電気信号に基づいて縦振動モードの振動検出信号を生成し、この振動検出信号とA相の駆動制御信号との位相差φが基準位相差φrefになるように、2相の駆動制御信号の周波数をフィードバック制御するので、環境温度が変化した場合でも、常にモータ速度を一定に保つことができる。これにより、安定したモータ駆動を実現させることができる。
なお、上記実施形態においては、位相比較回路34から出力される差分Δφに応じた逐次制御が実施されていたが、これに代えて、例えば、周波数制御回路35が図16に示すようなA相の駆動制御信号と振動検出信号との位相差φと周波数fの特性テーブルを保有しており、この特性テーブルを用いて位相差φに応じた周波数fを決定するような構成としても良い。
具体的には、位相比較回路34は、A相の駆動制御信号と振動検出信号との位相差φを求めると、この位相差φに応じた信号を周波数制御回路35に出力する。周波数制御回路35は、入力された位相差φに対応する周波数fを図16に示した特性テーブルを参照して取得し、この周波数fを周波数設定回路36に出力する。これにより、周波数設定回路では、周波数fのクロック信号が生成されて、駆動パルス発生回路31に出力されることとなる。
このような構成によれば、例えば、急激な温度変化が生じたことにより、位相差φが基準位相差φrefから大きくずれてしまった場合でも、速やかにこのずれ量に応じた周波数fを求めることができる。これにより、急激な温度変化に対しても速やかに追従することができ、応答性を向上させることができる。
なお、図16に示した位相差φ−周波数fの特性テーブルに代えて、位相差φをパラメータとした演算式を用いることにより、位相差φに応じた周波数fを求めることとしても良い。
また、本実施形態においては、A相の駆動制御信号と振動検出信号とを比較することとしたが、A相の駆動制御信号に代えてB相の駆動制御信号を用いることとしても良い。なお、この場合には、基準位相差φrefをA相の駆動制御信号とB相の駆動制御信号との位相差θに応じて変更する必要がある。また、2相の駆動制御信号に代えて、ドライブIC32から超音波モータ1へ印加される2相の交番駆動電圧のいずれか一方を用いることとしても良い。
次に、図17から図19に本実施形態の超音波モータの変形例を示す。この変形例では、図4及び図5において、内部電極12(C+,C−)を挟んで上方、下方の双方に配置されていた駆動用の内部電極12(A+,A−)及び内部電極12(B+,B−)のうち、上方に配置されている内部電極12(A+,A−)及び内部電極12(B+,B−)を除去し、下方に配置された内部電極12(A+,A−)及び内部電極12(B+,B−)のみとする。このように内部電極を配置することにより、内部電極の数を減らすことができ、外部への配線を容易にすることができる。なお、下方に配置された内部電極を除去し、上方に配置された内部電極のみとしても良い。
本発明の第2の実施形態に係る超音波モータについて、図20および図24を参照して以下に説明する。
上述した第1の実施形態に係る超音波モータでは、縦振動モードに応じた振動検出信号を用いて周波数制御を行っていた。これに対し、本実施形態に係る超音波モータでは、屈曲振動モードに応じた振動検出信号を用いて周波数制御を行う。
ここで、屈曲振動モードにおける共振周波数についても、上述した縦振動モードにおける共振周波数と同様の性質を有している。つまり、図20に示すように、屈曲振動モードにおける共振周波数は温度が増加すると減少するが、図21に示すように、温度が増加して共振周波数が変化したとしても屈曲振動モードに応じた振動検出信号とA相の駆動制御信号との位相差φは一定の値を示すこととなる。したがって、屈曲振動モードに応じた振動検出信号とA相の駆動制御信号との位相差φが常に一定の値となるように、周波数を制御することによっても、モータ速度を一定に維持することができ、常に安定したモータ効率を得ることができることとなる。
なお、本実施形態では、屈曲振動モードを検出する必要があることから、圧電セラミックスシート11における内部電極12の配置等が上述した第1の実施形態に係る配置と異なっている。
以下、屈曲振動モードを検出するための装置構成及び方法について図22から図24を参照して説明する。
図22及び図23に示されるように、本実施形態に係る超音波モータは、図4及び図5に示した圧電セラミックスシート11の幅方向において中央に位置する内部電極12(C+,C−)が省略されるとともに、A相(A+)の一方(図5において左下に位置する方)がD相(D+)として、A相(A−)の一方(図4において左下に位置する方)がD相(D−)として、B相(B+)の一方(図5において右下に位置する方)がC相(C+)として、B相(B−)の一方(図4において右下に位置する方)がC相(C−)として使用される。図24は、本実施形態に係る超音波振動子を示す斜視図である。図22及び図23に示した圧電セラミックスシート11が交互に複数枚積層されることにより、直方体状の圧電積層体73が構成されている。
図24に示すように、圧電積層体73の長さ方向の一端に形成された4つの外部電極17を、圧電積層体13の他側面の側(図において上側)からA相(A+,A−)、C相(C+,C−)、他端に形成された4つの外部電極17を、圧電積層体73の他側面の側(図において上側)からB相(B+,B−)、およびD相(D+,D−)とする。A相およびB相は駆動用の外部電極であり、C相およびD相は振動検出用の外部電極である。
続いて、外部電極17(C+)と外部電極D(D−)とを配線L1で結線し、また、外部電極17C(C−)と外部電極17(D+)とを配線L2で結線し、これら一対の配線S1,S2を本実施形態に係る制御装置30´の振動検出回路33´の入力側に接続する(図25参照)。
ここで、A相、B相に同位相で共振周波数に対応する駆動交番電圧を印加し、図6に示すような1次の縦振動を励起させると、圧電セラミックスシート11の一面の領域に生ずる電荷は、図9に示すように、第1乃至第4の領域において正電荷もしくは負電荷が同時に励起された状態となる。つまり、図22における内部電極12(D−)に負の電荷が励起されているときに、図23における内部電極12(C+)には正の電荷が励起されている状態となり、また、図22における内部電極12(C−)に負の電荷が励起されているときに、図23における内部電極12(D+)には正の電荷が励起されている状態となる。したがって、配線L1と配線L2の出力端子間電圧は、ゼロで一定となる。
また、A相、B相に逆位相で共振周波数に対応する駆動交番電圧を印加し、図7に示すような2次の屈曲振動を励起させると、圧電セラミックスシート11の一面の領域に生ずる電荷は、図10に示すように、四つの領域のうち、対角線上に位置する領域では同符号の電荷が同時に励起され、隣り合う領域では異符号の電荷が同時に励起されていることになる。つまり、図22における内部電極12(D−)に負の電荷が励起されているときに、図23における内部電極12(C+)には負の電荷が励起されている状態となり、また、図22における内部電極12(C−)に正の電荷が励起されているときに、図23における内部電極12(D+)には正の電荷が励起されている状態となる。したがって、配線L1と配線L2の出力端子間電圧は、有限な値となり、屈曲振動に比例した信号となる。
図25に示すように、振動検出回路33´は、配線L1と配線L2の出力端子間の電圧信号に対してレベル調整、ノイズ低減処理、2値化等の所定の信号処理を施すことにより、デジタル電気信号に変換し、このデジタル電気信号を屈曲振動の振動検出信号として位相比較回路34に出力する。これにより、上述した第1の実施形態と同様、振動検出信号とA相の駆動制御信号との位相差φを基準位相差φref´に一致させるような周波数制御が行われることとなる。
以上説明してきたように、本実施形態に係る超音波モータによれば、屈曲振動モードにより発生する各領域での電荷の総和は有限値をとり、かつ縦振動モードにより発生する各領域での電荷の総和は打ち消されてゼロとなるような位置に振動検出用の内部電極12が設けられているので、この振動検出用の内部電極12を介して屈曲振動モードのみを検出することができる。
更に、本実施形態に係る超音波モータによれば、上記配線L1、L2の出力端子間の電圧信号S1,S2に基づいて屈曲振動モードの振動検出信号を生成し、この振動検出信号とA相の駆動制御信号との位相差φが基準位相差φref´になるように、2相の駆動制御信号の周波数をフィードバック制御するので、環境温度が変化した場合でも、常にモータ速度を一定に保つことができる。これにより、安定したモータ駆動を実現させることができる。
なお、上記各実施形態においては、圧電セラミックスシートとしてPZTを用いたが、これに限定されるものではなく、圧電性を示すものであれば、PZT以外の任意の圧電素子を用いてもよい。
また、上記各実施形態においては、内部電極の材質として銀パラジウム合金を用いたが、これに代えて、銀、ニッケル、白金または金を用いてもよい。
さらに、被駆動体2の表面にジルコニアセラミックスからなる摺動板を接着する代わりに、ジルコニアセラミックスを溶射法により被駆動体2の表面に付着させることにしてもよい。
また、上述した実施形態では、振動検出用の内部電極を全層にわたって設けるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、一層にだけもしくは数層にだけ設けるようにすることもできる。
本発明の第1の実施形態に係る超音波モータを示す全体構成図である。 図1の超音波モータの超音波振動子を示す斜視図である。 図2の超音波振動子を構成する圧電積層体を示す斜視図である。 図3の圧電積層体を構成する圧電セラミックスシートを示す斜視図である。 図3の圧電積層体を構成する圧電セラミックスシートを示す斜視図である。 図2の圧電積層体が1次の縦振動モードで振動する様子をコンピュータ解析により示す図である。 図2の圧電積層体が2次の屈曲振動モードで振動する様子をコンピュータ解析により示す図である。 セラミックスシートに設けられた内部電極に発生する電荷状態を説明するための図であって、セラミックスシートを同じ形(矩形)で同じ面積の四つの領域に分割した図である。 縦振動モードが励起されているときに、図8に示した各領域に励起される電荷状態を示した図である。 屈曲振動モードが励起されているときに、図8に示した各領域に励起される電荷状態を示した図である。 本発明の第1の実施形態に係る制御装置の概略構成を示したブロック図である。 駆動パルス発生回路により生成される2相の駆動制御信号を示した図である。 位相比較回路の処理を説明するための図である。 縦振動モードにおける周波数−モータ速度の関係を示した図である。 縦振動モードにおける周波数−位相差の特性を示した図である。 周波数制御回路が保有する位相差φ−周波数fの特性テーブルの一例を示した図である。 圧電積層体を構成する圧電セラミックシートの変形例を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る超音波モータの超音波振動子の変形例を示す斜視図である。 図18に示した超音波振動子の外部電極の配置を示した図である。 屈曲振動モードにおける周波数−モータ速度の関係を示した図である。 屈曲振動モードにおける周波数−位相差の特性を示した図である。 本発明の第2の実施形態に係る超音波振動子を構成する圧電セラミックスシートを示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る超音波振動子を構成する圧電セラミックスシートを示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る超音波モータの超音波振動子を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る超音波モータの制御装置の概略構成を示す図である。
符号の説明
1 超音波モータ
2 被駆動体
3 超音波振動子
11 セラミックスシート(電気機械変換素子)
14 摩擦接触子
30,30´ 制御装置
31 駆動パルス発生回路
32 ドライブIC
33,33´ 振動検出回路
34 位相比較回路
35 周波数制御回路
36 周波数設定回路

Claims (5)

  1. 超音波振動子に2相の駆動交番電圧を印加することにより、前記超音波振動子に異なる2つの振動モードを同時に発生させ、前記超音波振動子の出力端に略楕円振動を生じさせて、前記超音波振動子と前記超音波振動子に接触する被駆動体とを相対的に移動させる超音波モータであって、
    前記超音波振動子に設けられるとともに、一の前記振動モードにおいて同符号の電荷が生じ、かつ、他の前記振動モードにおいて異符号の電荷が略同量ずつ生ずる領域に配置される内部電極と、
    前記内部電極からの電気信号に基づいて振動検出信号を検出し、該振動検出信号と、いずれか一方の前記駆動交番電圧との位相差を検出し、該位相差が所定の値となるような駆動周波数を設定し、設定された駆動周波数の各前記駆動交番電圧を前記超音波振動子に印加する制御手段と
    を具備する超音波モータ。
  2. 前記所定の値がモータ速度に応じて設定されている請求項1に記載の超音波モータ。
  3. 前記制御手段は、
    設定した前記駆動周波数及び所定の位相差を有する2相の駆動制御信号を生成する信号発生器と、
    前記信号発生器から出力される2相の駆動制御信号に基づいて、前記駆動周波数及び所定の位相差の2相の駆動交番電圧を生成して、前記超音波振動子に印加する駆動回路と
    を備え、
    前記信号発生器から出力されるいずれか一方の駆動制御信号と前記振動検出信号との位相差を検出する請求項1または請求項2に記載の超音波モータ。
  4. 前記超音波振動子は、複数の圧電素子が積層された圧電積層体を備え、
    少なくとも一の前記圧電素子に前記内部電極が設けられている請求項1から請求項3のいずれかに記載の超音波モータ。
  5. 前記2つの振動モードは、縦振動モードと屈曲振動モードである請求項1から請求項4に記載の超音波モータ。
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