JP2008041775A - 固定部材、固定方法及び筐体 - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体本体の開口部に嵌着する蓋に、蓋が脱落するのを防止するために設けられた係止部材の係止状態を固定するための固定部材を提供する。
【解決手段】筐体本体は、着脱自在な蓋を備え、溝部が形成された係止部材を有する。固定部材36は所定の厚みを有する差込部31、溝部の両端開口部から突出して筐体本体の内面に引っ掛かる引掛部32a、32b、差込部31及び引掛部32a、32bに連設される摘持部33を含んで構成される。矩形状の舌片38が固定部材36に挟み込まれ、舌片38の端を把持して溝部に舌片38及び固定部材36を差し込み、舌片38を引き抜くことで固定部材36が溝部に固定される。固定部材36は、係止部材に設けられた係止爪の移動を制限し、搬送時の振動による係止の解除を防ぐ。
【選択図】図9

Description

本発明は、筐体本体の開口部に嵌着する蓋に、蓋が脱落するのを防止するために設けられた係止部材の係止状態を固定する固定部材、固定方法及び筐体に関する。
電子機器の背面に複数の接続端子及びバッテリ収納部が設けられているものがある。これら接続端子及びバッテリが背面に露出されることは、防塵対策及び防水対策上好ましくない。また、意匠上、これらは露出しないほうが好ましい場合が多い。そのため、これらにおいては背面に蓋が嵌着される開口部が設けられており、開口部内側に接続端子及びバッテリ収納部が備えられた構造を有するものがある。ケーブルを接続端子に接続する場合に蓋が邪魔になるため、蓋を開口部から容易に取り外せることが要求される。また、ケーブルを接続しない場合には、開口部に嵌着された蓋が、開口部から脱落することを防止する必要がある。このような事情に鑑みて、蓋の周縁に係止部材を設け、開口部周縁と係止して嵌着時の固定を行う着脱可能な蓋が用いられる(例えば特許文献1及び2参照)。
上記の係止部材として、従来から広く用いられている構造に溝部を有するものがある。図12は、従来の係止部材を示す模式的斜視図、図13は、図12のXIII−XIII線における模式的構造断面図である。
図12において、101はディスプレイのハウジング等に用いられる直方体形状の筐体本体であり、ディスプレイの画面が位置する正面と向かい合う背面に筐体開口部102が形成されている。筐体開口部102に嵌着する蓋103が筐体本体101に備えられ、蓋103の側縁に所定の間隔をあけて係止突起104、104が設けられている。係止突起104、104が係合するように筐体開口部102の側縁に係止孔105、105が設けられている。係止突起104、104が設けられている側縁と対向する蓋103の側縁に係止部材124が設けられている。係止部材124は、図13に示す如く、側壁部116、撓み可能な折曲部125を有する底部117、側壁部118、係止爪119及び押圧部120を含んで構成され、側壁部116、底部117及び側壁部118により、略U字状の溝部122が形成されている。
矩形平板状をなす側壁部116は、長辺の1つが蓋103に連設され、図13中に示す白抜き矢印方向と直交する方向のうち、筐体本体101の内側方向に向けて突設されている。側壁部116と略同一形状及び略同一寸法の側壁部118が、側壁部116と略面平行をなして設けられており、側壁部116と側壁部118の端に設けられた底部117を介して連設されている。図13において、H10は側壁部116と側壁部118との面間隔である。側面視略L字状の押圧部120は、側壁部118の端に連設され、図13の白抜き矢印のように側壁部118の側壁部116に向って先端が突出している。
開口部102の側縁と向かい合う側壁部118の面上に、図13中に示す白抜き矢印方向と反対方向に向かって隆起する係止爪119が設けられている。係止爪119は、側面視直角三角形状を有し、図13に示す白抜き矢印と直交する方向のうち、筐体本体101の外側に向かう方向に、側面視直角三角形状の斜線、垂線の順に配置されている。筐体開口部102の側縁には、係止爪119と向かい合う位置に、係止爪119と略同一形状の係止孔121が設けられている。
蓋103を筐体開口部102に嵌合する場合は、係止突起104、104を係止孔105、105に係止させる。次に係止突起104、104をの係止部を支えとして蓋103を筐体本体101に向けて回転させる。係止爪119の斜辺が筐体開口部102の側縁に接触し、側縁が斜辺を筐体本体101の内側に向けて摺動されるに伴い、側壁部118は、図13の白抜き矢印で示す方向へ押し下げられる。側壁部118から突出した係止爪119の先端が、係止孔121と一致した場合、屈曲部125の復元力により係止方向へ付勢されながら、係止爪119が係止孔121内に係止される。これにより、蓋103が筐体開口部102に嵌着され、固定される。
蓋103を取り外す場合は、図13中の白抜き矢印で示す方向に押圧部120を押し下げる。底部117が撓み変形し、側壁部118は図13中の白抜き矢印で示す下方へ押し下げられる。これにより側壁部116と側壁部118との面間隔H10が減少し、係止爪119が係止孔121から離れる方向へ移動し、係止孔121との係止が外れ、蓋103を取り外すことができる。
このような蓋103が筺体本体101に取り付けられた製品を搬送する場合、搬送中に外部から受ける衝撃により、突起爪119は係止孔121から離れる方向へ移動することがある。これにより、係止が外れ蓋103は、筐体本体101から脱落することがある。これを防止すべく従来は、粘着テープを蓋103の表面と、蓋103と同一平面をなす筺体本体101の表面とに貼り付けて、蓋103を筺体本体101に固定していた。
特開平5−290662号公報 実開平5−29185号公報
しかしながら粘着テープは、経時劣化により粘着力が低下し、搬送中に粘着テープが剥離し、外部から受ける衝撃により蓋103が筐体本体101から脱落する虞がある。また、搬送後に粘着テープの剥離が容易となるように粘着テープの貼り付け時に、先端を折り曲げる操作を行っているが、その作業負担は大きい。
また、高温多湿の場合には粘着テープを剥離した際に粘着剤が製品表面に残存する虞がある。さらに、粘着テープは剥離後、再使用が不可能であり、コスト負担が大きい。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、係止部材の溝部に差し込まれる差込部と、差込部と溝部の長さ方向に連設され、筐体本体の内面又は前記蓋の裏面に引っ掛かる引掛部と、差込部の差込方向と反対方向に溝部から外側へ突出するように差込部に連設された摘持部とを備えることにより、溝部に容易に着脱を行うことができ、係止部材の係止状態を固定して蓋の脱落を防止することが可能な固定部材及び筐体を提供することを目的とする。
また本発明は、溝部へ差し込んだ場合に溝部の幅方向へ弾性変形し、その復元力で係止部材の係止方向に付勢することにより、蓋の脱落を確実に防止する固定部材及び固定部材を含んで構成される筐体を提供することを目的とする。
さらに本発明は、溝部に差し込まれ、撓み可能な屈曲部を有し、溝部の長さ方向に延びる差込部と、差込部の溝部の長さ方向の端部それぞれから、溝部の長さ方向に凸状に張り出され、筐体本体の内面又は蓋の裏面に引っ掛かる一対の引掛部と、差込方向と反対方向に向かって引掛部に延設された一対の摘持部とを備えることにより、特別な治具を必要とせず、溝部への着脱時の工程数を低減することが可能となる固定部材及び固定部材を含んで構成される筐体を提供することを目的とする。
さらに本発明は、溝部に差し込まれた場合に、引掛部の先端が溝部の両端開口部から突出し溝部に確実に固定されることにより、溝部から安易に脱落することのない固定部材及び固定部材を含んで構成される筐体を提供することを目的とする。
さらに本発明は、舌片を用いて容易に溝部へ取り付けられることにより、複雑な治具及び複雑な取り付け操作を必要としない係止部材の係止状態の固定方法を提供することを目的とする。
さらに本発明は、弾性材で形成されることにより、再利用が可能であり、溝部への着脱操作時に蓋並びに筺体本体表面に傷及び残存物を発生させる虞が無い固定部材及び固定部材を含んで構成される筐体を提供することを目的とする。
本発明に係る固定部材は、筐体本体に設けられた筐体開口部に嵌着する蓋の周縁に、前記筐体開口部の周縁に係止するように設けられており、撓み可能な屈曲部を有する底部及び幅方向に回動可能な一対の側壁で構成されると共に、長さ方向の両端に両端開口部を有する溝部が備えられた係止部材の係止状態を固定する部材において、前記溝部の深さ方向に沿って前記溝部に差し込まれ、前記底部と向かい合う先端部辺を備えた差込部と、該差込部と前記溝部の長さ方向に連設されており、前記溝部に差し込まれ、前記両端開口部から突出し、前記筐体本体の内面又は前記蓋の裏面に引っ掛かる引掛部と、前記差込部の差込方向と反対方向に前記溝部から外側へ突出するように前記差込部に連設された摘持部と
を備え、前記差込部及び前記引掛部の前記溝部の長さ方向の長さの和は、前記溝部の長さよりも長いことを特徴とする。
本発明にあっては、差込部は、係止部材に備えられた撓み可能な屈曲部を有する底部及び幅方向に回動可能な一対の側壁で構成されると共に、長さ方向の両端に両端開口部を有する溝部に差し込まれる。また、差込部と溝部の長さ方向に連設される引掛部は溝部の両端開口部から突出し、筐体本体の内面又は蓋の裏面に引っ掛かる。これにより、溝部に固定部材が固定されると共に、蓋に設けられた係止部材の係止状態を固定する。
本発明に係る固定部材は、前記差込部、前記引掛部及び前記摘持部は、それぞれ表裏一対の差込部構成部材、引掛部構成部材及び摘持部構成部材で構成されており、前記差込部構成部材は前記先端部辺を共有するように連設され、前記先端部辺を対称軸として、複数の引掛部構成部材及び摘持部構成部材が対称的に形成されていることを特徴とする。
本発明にあっては、差込部の先端部辺を対称軸として折り返すことによって、差込部、引掛部及び摘持部が十分な厚みを有するため、固定部材の差込方向の剛性が得られる。また、折り曲げられた先端部辺の復元力により、固定部材は溝部の幅方向に付勢し、蓋に設けられた係止部材の係止状態を固定する。
本発明に係る固定部材は、前記差込部は、前記溝部の幅方向の前記差込部の長さが前記溝部の幅よりも長いことを特徴とする。
本発明にあっては、固定部材の差込部が係止部材の溝部の幅よりも同方向に長いため、差込部が弾性変形しつつ溝部に挿入され、弾性復元力により溝部の幅を拡げるように付勢し、蓋に設けられた係止部材の係止状態を固定する。
本発明に係る固定部材は、筐体本体に設けられた筐体開口部に嵌着する蓋の周縁に、前記筐体開口部の周縁に係止するように設けられており、撓み可能な屈曲部を有する底部及び幅方向に回動可能な一対の側壁で構成されると共に、長さ方向の両端に両端開口部を有する溝部が備えられた係止部材の係止状態を固定する部材において、前記溝部の深さ方向に沿って前記溝部に差し込まれ、撓み可能な屈曲部を有し、前記溝部の長さ方向に延びる差込部と、該差込部の前記溝部の長さ方向の端部それぞれから、前記溝部の長さ方向に凸状に張り出され、先端が所定の間隔を有して互いに向きあうように曲成されており、前記溝部に差し込まれ、前記両端開口部から突出し、前記筐体本体の内面又は前記蓋の裏面に引っ掛かる一対の引掛部と、該一対の引掛部の前記差込部が設けられていない端部に、互いに略平行であり差込方向と反対方向に延設された一対の摘持部とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、固定部材は、撓み可能な屈曲部を有する差込部、一対の引掛部、一対の摘持部を備え、一対の摘持部を摘持し、屈曲部を撓み変形させ、差込部に連設する一対の引掛部の溝部の長さ方向に張り出した一対の先端の間隔が溝部の長さより狭くなるよう近付け、差込部を溝部に差し込む。摘持部への押圧を解除した場合、引掛部の一対の先端の間隔が拡がり、溝部の両端開口部から突出し、筐体本体の内面又は蓋の裏面に引っ掛かる。これにより、溝部に固定部材が固定されると共に、蓋に設けられた係止部材の係止状態を固定する。
本発明に係る固定方法は、前述の固定部材を用いて、前記蓋に設けられた係止部材の係止状態を固定する方法において、剛性を有する舌片の一端を、前記固定部材の前記先端部辺に当接するように前記差込部構成部材間及び前記摘持部構成部材間に挟み込み、前記舌片及び前記固定部材を前記溝部に挿入し、前記引掛部が、前記両端開口部から突出し、前記筐体本体の内面又は前記蓋の裏面に引っ掛かるように差し込み、前記舌片を引き抜くことを特徴とする。
本発明にあっては、まず剛性を有する舌片の一端を、固定部材の先端部辺に当接するように差込部構成部材間及び摘持部構成部材間に挟み込み、舌片及び固定部材を溝部に挿入し、引掛部が、両端開口部から突出し、筐体本体の内面又は蓋の裏面に引っ掛かるように差し込む。最後に、舌片を引き抜くことで、固定部材が溝部に固定される。
本発明に係る筐体は、前記筐体本体、前記蓋及び前記係止部材を含み、前述のいずれか1つの固定部材の前記差込部が前記溝部に差し込まれ、前記引掛部が前記両端開口部から突出し、前記筐体本体の内面又は前記蓋の裏面に引っ掛かるように構成されていることを特徴とする。
本発明にあっては、上述した固定部材で蓋が筐体に固定される。
本発明に係る筐体は、前記固定部材が弾性材で構成されていることを特徴とする。
本発明にあっては、固定部材は弾性材であるので、溝部への着脱時に、差込部及び引掛部が弾性変形し、溝部への着脱が行われる。
本発明にあっては、差込部と溝部の長さ方向に連設される引掛部は溝部の両端開口部から突出し、筐体本体の内面又は蓋の裏面に引っ掛かるため、固定部材は引掛部の引っ掛かりにより安易な脱落が防止される。また、摘持部は差込部の差込方向と反対方向に溝部から外側へ突出するように差込部に連設されているので、これを摘持して固定部材を溝部から容易に引き抜くことができる。
本発明にあっては、差込部の先端部辺を対称軸として折り返すことによって、差込部、引掛部及び摘持部が十分な厚みを有し、差込方向及び引き抜き方向に対して剛性を備えるため、溝部への差込、引き抜きが容易になる。また、折り曲げられた先端部辺の復元力により溝部の幅方向、換言すれば係止部材の係止方向に付勢するため、係止状態の確実な固定が得られる。
本発明にあっては、固定部材の差込部が係止部材の溝部の幅よりも長いため、差込部が弾性変形しつつ溝部に挿入される。弾性復元力により、溝部の幅を拡げるように付勢するため、係止部材の係止状態を確実に固定し、蓋が開口部から脱落することを防止する。
本発明にあっては、固定部材は、摘持部に外力を加え、屈曲部を有する差込部を撓み変形させ、差込部に連設された一対の引掛部の溝部の長さ方向に張り出した一対の先端の間隔を調整することにより、筐体本体の内面又は蓋の裏面への引掛部の突出及び引込を行うため、特別な治具を必要とせず着脱時の工程数を低減することが可能となる。また、摘持部は、ロボットアーム等で保持可能な程度に剛性を有するため、固定部材の着脱操作を自動化することが可能となる。
本発明にあっては、まず剛性を有する舌片の一端を、固定部材の先端部辺に当接するように差込構成部材間及び摘持部構成部材間に挟み込み、舌片及び固定部材を溝部に挿入し、引掛部が、両端開口部から突出し、筐体本体の内面又は蓋の裏面に引っ掛かるように差し込む。最後に、舌片を引き抜くことで、複雑な治具を用いることなく、固定部材が溝部に容易に固定される。
本発明にあっては、固定部材は、弾性部材で構成されているため、溝部への複数回の着脱操作において、塑性変形が起こらず、再利用が可能でありコストの低減が望める。また、溝部への着脱操作時に蓋並びに筺体本体表面に傷及び残存物を発生させる虞が無い等、本発明は優れた効果を奏する。
実施の形態1
以下、本発明をその実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。図1は、着脱可能な蓋及び筐体本体を示す模式的斜視図、図2は、蓋を取り付けた筐体本体を示す正面図、図3は、蓋の筐体本体への取り付け状態を示す図1の III−III 線における模式的断面図である。
図1において11は、図示しないディスプレイのハウジングとなる筐体本体であり、矩形状の筐体開口部12及び筐体開口部12に嵌着する蓋13が備えられている。筐体開口部12内に接続端子パネル(図示せず)が設けられている。蓋13の側縁に所定の間隔をあけて係止突起14、14が設けられており、筐体開口部12の側縁に係止突起14、14と係合する係止孔15、15が設けられている。係止突起14、14が設けられている側縁と対向する蓋13の側縁の一部に係止部材24が設けられている。係止部材24は、図3に示す如く、側壁部16、底部17、側壁部18、係止爪19及び押圧部20を含んで構成され、側壁部16、底部17及び側壁部18により、略U字状の溝部22が形成されている。
矩形平板状をなす側壁部16は、長辺の1つが蓋13に連設され、図3中に示す白抜き矢印方向と直交する方向のうち、筐体本体11の内側方向に向けて突設されている。側壁部16と略同一形状及び略同一寸法の側壁部18が、側壁部16と略面平行をなすように設けられており、側壁部16と側壁部18の端に設けられた底部17を介して連設されている。底部17は、溝部22の幅方向に撓み変形可能にすべく屈曲部25が設けられている。側壁部16と側壁部18との面間隔、換言すれば、溝部22の幅を図3に示す如くH1とする。側壁部16の蓋13と連設する長辺の長さ、換言すれば溝部22の長さを図2に示す如くW1とする。溝部22の深さ方向の側壁部16の長さを図3に示す如くD1とする。D1に蓋13の厚みを加えた長さ、換言すれば溝部22の深さを図3に示す如くD2とする。溝部22の側面視略L字状の押圧部20は、側壁部18の端に連設され、側壁部18の側壁部16に対して向かい合う面と同一平面から図3に示す白抜き矢印方向へ先端が突出している。図3中に一点鎖線で示す23は、溝部22の開口面である。開口面23は、図3に示す如く、蓋13の表面と同一平面上にあり、図2に示す如く長辺をW1(溝部22の長さ)、短辺をH1(溝部22の幅)とする矩形状の面である。開口面23は、側壁部16及び側壁部18の長辺に沿って設けられている。
筐体開口部12の側縁と向かい合う側壁部18の面上に、図3に示す白抜き矢印方向と反対方向に向かって隆起する係止爪19が設けられている。係止爪19は、側面視直角三角形状を有し、図3に示す白抜き矢印と直交し、筐体本体11の外側に向かう方向に、側面視直角三角形状の斜線、垂線の順に配置されている。筐体開口部12の側縁には、係止爪19と向かい合う位置に、係止爪19と略同一形状の係止孔21が設けられている。
蓋13を筐体開口部12に嵌合する場合は、係止突起14、14を係止孔15、15に係止させる。次に係止突起14、14の係止部を支えとして蓋13を筐体本体11に向けて回転させる。係止爪19、19の斜辺が筐体開口部12の側縁に接触し、側縁が斜辺を筐体本体11の外側に向けて摺動されるに伴い、側壁部18が図3に示す白抜き矢印方向に押し下げられる。側壁部18から突出した係止爪19の先端が、係止孔21と一致した場合、屈曲部25の復元力により係止方向へ付勢されながら、図3に示す如く係止爪19が係止孔21内に挿通距離H2をもって係止される。これにより、蓋13が筐体開口部12に嵌合し、固定される。
蓋13を取り外す場合は、上記白抜き矢印方向に押圧部20を押し下げ、底部17を撓み変形させて側壁部18を図3に示す白抜き矢印方向へ押し下げる。これにより溝部22の幅H1が減少し、係止爪19が係止孔21から離れる方向へ移動する。H1の減少距離がH2を超えた場合、係止孔21との係止が外れ、蓋13を筐体本体11から取り外すことができる。
図4は、固定部材を示す平面図、図5は固定部材を示す側面図、図6は、固定部材の溝部22への引っ掛かり状態を示す模式的斜視図である。固定部材36は、矩形状の差込部31、台形形状の一対の引掛部32a、32b及び矩形状の摘持部33で構成されている。この固定部材36は、弾性材、例えばスポンジ、ゴム等が用いられる。図4の白抜き矢印は、固定部材36の差込方向を示す。差込部31は係止部材24の溝部22に差し込まれた場合に、底部17と向かい合う先端部辺37が備えられている。溝部22の長さ方向の長さ、換言すれば先端部辺37の長さを図4に示す如くW2とする。差込部31及び引掛部32a、32bの溝部22の幅方向の長さ、換言すれば厚さを、図5に示す如く共にT1とする。厚さT1はT1≧H1を満たすようにし、長さW2は、W2≦W1を満たすようにすれば良い。差込部31の差込方向と直交する2辺の中点を通る線分を図4に示す如く対称軸3aとする。
台形形状の引掛部32a、32bは、略同一形状及び略同一寸法を有し、それぞれ差込方向と平行な2辺、差込方向と鋭角をなす斜辺及び差込方向と直交する1辺で構成される。引掛部32aの斜辺を34a、引掛部32bの斜辺を34bとする。引掛部32aの差込方向と直交する辺及び引掛部32bの差込方向と直交する辺を、それぞれ35a、35bとする。この引掛部32a、32bは、差込部31の差込方向と平行な2辺に連設され、対称軸3aを軸として線対称に位置する。図4に示す如く差込部31及び引掛部32a、32bの溝部22の長さ方向の長さの和、換言すれば引掛部32a、32bの溝部22の長さ方向に張り出す一対の先端の間隔をW3とする。間隔W3はW3≧W1を満たすようにすれば良い。
矩形状の摘持部33は、差込部31の差込方向と直交する1辺に、対称軸3aを軸として線対称形状をなすように連設される。図4に示す如く摘持部33の溝部22の長さ方向の長さをW4とする。長さW4は、W4≦W1を満たすようにすれば良い。差込部31及び摘持部33の溝部22の深さ方向に平行な辺の長さを、図4に示す如くそれぞれD3及びD4とする。固定部材36を溝部22に差し込んだ場合に、引掛部32a、32bが蓋13の内側まで差し込まれ、摘持部33が開口面23から筐体本体11の外側に向かって突出するためには、D3≦D1を満たすようにD3を決め、D3+D4>D2を満たすようにD3又はD4を決めると良い。
固定部材36は、図4、図5及び図6の白抜き矢印で示す方向を差込方向(溝部22の深さ方向)として、溝部22に差し込まれる。摘持部33を保持し、底部17と向かい合う先端部辺37を備えた差込部31を溝部22に差し込むにつれ、開口面23の長辺をなす側縁が差込部31と接触し、厚さT1が薄くなるよう差込部31が弾性変形させられる。弾性変形による復元力が溝部22の側壁部18を係止爪19の係止孔21に対する係止方向へ付勢する。同時に、矩形状の開口面23の短辺をなす側縁と、引掛部32a、32bの斜辺34a、34bが接触し、W3<W1を満たすまで引掛部32a、32bが、溝部22の長さ方向に弾性変形させられる。引掛部32a、32bの一対の張り出し先端が、蓋13の内側まで差し込まれると、開口面23の短辺をなす側縁が、引掛部32a、32bの斜辺34a、34bから離れる。これにより、弾性変形していた引掛部32a、32bが復元し、引掛部32a、32bの一対の張り出し先端が溝部22の両端開口部から筐体本体11の内面へ突出する。突出した先端は、図6に示す如く蓋13の裏面に引っ掛かり、固定部材36の差込及び固定が完了する。
差込部31の厚さT1方向の弾性変形による復元力は、係止爪19を係止孔21へ向かう方向に付勢し、係止爪19の係止孔21に対する係止が外れることを妨げる。蓋13の裏面に突設した引掛部32a、32bは、固定部材36が、溝部22から脱落するのを防止する。
摘持部33を保持し、差込方向と逆方向に力を加える場合、引掛部32a、32bの差込方向に直交する辺35a、35bが、開口面23の短辺をなす側縁と接触し、引掛部32a、32bは間隔W3が短くなる方向に弾性変形を起こす。引掛部32a、32bがW3<W1を満たすまで弾性変形した場合、引掛部32a、32bは、溝部22から外れ、続いて差込部31が溝部22から抜き取られ、固定部材36の抜き取りが完了する。これにより、特殊な治具を必要とせず、固定部材36の溝部22への差込、抜き取りが容易に行われる。
固定部材36は、差込及び抜き取り操作において弾性変形するため、再利用ができコストの低減が可能である。また、筐体本体11の表面に残存物及び傷を発生させる虞が無い。
以上の実施の形態1においては、略U字状の溝部22を示したが、これに限るものでは無く、略V字状及び略凹形状の溝部22でも良い。また、固定部材の形状は実施の形態1の形状に限らず他の形状であってもよい。図7は、固定部材36の形状の他の例を示す平面図である。図7(a)に示した例では、引掛部32a、32bの蓋13に接触する斜辺34a、34bが円弧状に形成されている。また、図7(b)に示した例では、引掛部32a、32bの斜辺34a、34bと差込部31の連結点を結ぶ線分で差込部31の一部を切り落とし、先端部辺37が設けられた形状となっている。また本実施の形態においては図示しないディスプレイの背面に設けられる筐体本体11を例に説明したが、これに限らずビデオ機器、パーソナルコンピューター等の電子機器に用いられる筐体本体であっても良い。
実施の形態2
図8は、実施の形態2に係る固定部材36を示す平面図、図9は、固定部材36を二つ折りにし舌片を挟んだ状態を示す模式的斜視図である。図10は、蓋13の筐体本体11への取り付け状態を示す模式的断面図である。
図8において、36は固定部材であり、例えばスポンジ、ゴム等の柔軟性及び弾性を有する。図9に示す如く固定部材36は、所定の厚さT2を備えた板状部材から構成される。実施の形態2に係る固定部材36は、実施の形態1の図7(b)に示した固定部材36を、先端部辺37を対称軸として、線対称に連設した形状としたものである。この固定部材36は、2つの差込部構成部材31a、31bと4つの引掛部構成部材32c、32d、32e、32fと2つの摘持部構成部材33a、33bを含んで構成されている。図8中に示した点線は、説明を容易にするために先端部辺37を示したものであり、差込部構成部材31a、31b、引掛部構成部材32c、32d、32e、32f及び摘持部構成部材33a、33bの形状がこれに限定されるものではない。図8に示す如く、引掛部構成部材32c、32d、32e、32fの差込方向と直行する辺を、それぞれ35a、35b、35c、35dとする。先端部辺37の長さW2は、W2≦W1を満たすように成型すればよい。引掛部構成部材32c、32d、32e、32fの溝部22の長さ方向に張り出した一対の先端の間隔W3は、W3>W1を満たすように成型すれば良い。図8における白抜き矢印は、差込方向を示す。図8に示す差込部構成部材31a、31bの差込方向と平行な辺の長さD3は、D3≦D1を満たすように、摘持部構成部材33a、33bの差込方向と平行な辺の長さD4は、D3+D4>D2を満たすように成型すれば良い。
先端部辺37の両端には、向かい合う略2等辺三角形形状の切り欠き部40、40が形成されている。切り欠き部40、40を形成する斜辺を、それぞれ34a、34a及び34b、34bとする。
先端部辺37を折り目として、固定部材36を2つ折りことにより、図9に示す如く表裏一対の差込部31、引掛部32a、32b及び摘持部33が構成される。図9に示す如く所定の厚さT3を備える矩形状の舌片38は、その一端に設けられる短辺が先端部辺37に当接するように差込部構成部材31a、31b、引掛部構成部材32c、32d、32e、32f及び摘持部構成部材33a、33bの間に挟み込まれる。なお舌片38は、例えばプラスチック、木材、金属等の剛性を有する部材が用いられる。舌片38の厚さT3は、T3<H1を満たすようにすれば良い。舌片38が挟まれた固定部材36の厚さT2×2+T3が、T2×2+T3>H1を満たすように、T2又はT3を決めると良い。
舌片38の他端を把持し、図9の白抜き矢印で示す差込方向に沿って、蓋13の係止部材24に設けられた溝部22に舌片38及び固定部材36を挿入する。差込部31を溝部22に対して差し込むにつれ、差込部31が開口面23の長辺をなす側縁と接触し、差込部構成部材31a、31bの厚さT2×2が薄くなるように弾性変形が起こる。弾性変形による復元力が溝部22の側壁部18を係止爪19が係止孔21へ向かう方向へ付勢する。引掛部32a、32bの斜辺34a、34a、34b、34bは、開口面23の短辺をなす側縁と接触し、溝部22の長さ方向に弾性変形し、間隔W3が短くなる。引掛部32a、32bの溝部22の長さ方向に張り出した一対の先端が、開口面23の内側まで差し込まれた場合、斜辺34a、34a、34b、34bが開口面23の短辺をなす側縁から離れる。これにより、弾性変形していた引掛部32a、32bが復元し、引掛部32a、32bの一対の張り出し先端が溝部22の両端開口部から筐体本体11の内部へ突出する。図10に示す位置まで固定部材36を差込むと引掛部32a、32bの突出した先端は、蓋13の裏面に引っ掛かり、固定部材36の固定が完了する。
先端部辺37は、二つ折りにより弾性変形しており、弾性変形による復元力が、先端部辺37を弾性軸として、向かい合う差込部構成部材31a、31bの間隔を広げる方向、換言すれば溝部22の幅方向へ付勢する。これにより、付勢された側壁部18は、係止爪19が係止孔21へ向かう方向へ図10の白抜き矢印に示す如く付勢するため、舌片38を引き抜いた後に、固定部材36は蓋13の係止が外れることを防止する。
摘持部33を保持し、差込方向と逆方向に力を加える場合、引掛部32a、32bの差込方向と垂直な辺35a、35a、35b、35bが蓋13の裏面と接触し、引掛部32a、32bは、溝部22の長さ方向に弾性変形し、間隔W3が短くなる。W3<W1を満たすまで弾性変形した場合、引掛部32a、32bは、溝部22から外れ、続いて差込部31が溝部22から抜き取られ、固定部材36の抜き取りが完了する。これにより、特殊な治具を必要とせず、固定部材36の溝部22への差込み、抜き取りが容易に行われる。
実施の形態2に係る固定部材36においては、差込部31の先端部辺37の両端に対称に位置し、頂点が互いに向かい合う略2等辺三角形状の切り欠き部40、40を有するため、二つ折りする場合に、折り目の位置決めが容易に可能となる。また、折りやすくするために、先端部辺37に沿って、ミシン目を形成しても良い。
本実施の形態2は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態3
図11は、実施の形態3に係る固定部材36を示す斜視図である。
固定部材36は、弾撥性を有するプラスチック等の帯状の弾性部材からなり、差込部31、引掛部32a、32b及び摘持部33、33を含んで構成される。差込部31は、平面視において半円形状を有し、白抜き矢印で示す差込方向の頂部に、撓み可能な屈曲部41が頂部に設けられている。引掛部32a、32bは、半円形状の差込部31の両端を内向きに折り曲げ、後述する杆状部42、42に連設して構成されている。引掛部32a、32bの溝部22の長さ方向に張り出した一対の先端の間隔を図11に示す如くW3とする。
摘持部33、33は、杆状部42、42及び押圧部43、43で構成されている。杆状部42、42は差込方向と略平行に延びる帯状の弾性部材で形成されている。押圧部43、43は、差込方向と略平行に延びる辺及び差込方向と直交する辺で構成されたL字状の弾性部材で形成されている。押圧部43、43は差込方向と平行な辺が、互いに所定の間隔を有して略平行になるよう配置され、差込方向に垂直な辺の先端で、杆状部42、42のそれぞれ一端に連設されている。差込方向に向かって、押圧部43、43、杆状部42、42の順に配置され、杆状部42、42の端が、引掛部32a、32bの差込方向と直交する辺の端に連設されている。図11に示す如く杆状部42、42及び押圧部43、43の差込方向と平行な2辺の間隔を、それぞれW4及びW5とする。W4及びW5は、それぞれW4>W5及びW5≦W1を満たすようにすると良い。
差込方向に直交する方向のうち、引掛部32a、32bが互いに向き合う方向へ押圧部43、43を押圧して、屈曲部41を溝部22の長さ方向に撓み変形させる。これにより、屈曲部41に連設した引掛部32a、32bの溝部22の長手方向に張出した先端の間隔W3を溝部22の長さW1より狭め、差込部31を溝部22に差し込む。差し込んだ状態で押圧部43、43への押圧を解除した場合、撓み変形させられていた屈曲部41が復元し、間隔W3が広がり、引掛部32a、32bは溝部22の両端開口部から筐体本体11の内面へ突出する。突出した引掛部32a、32bは、蓋13の裏面へ引っ掛かり、固定部材36が溝部22に固定される。差込部31は、屈曲部41の撓み方向と垂直な方向、換言すれば溝部22の幅方向に対して高い剛性を有するため、溝部22に差し込まれた状態で、溝部22の幅H1を制限する。係止爪19が図3中の白抜き矢印方向へ移動する範囲を挿通距離H2未満に制限し、係止爪19が、係止孔21から外れることを防ぐには、図11に示す固定部材36の溝部22の幅方向の長さH4を、H1−H2<H4≦H1を満たすように形成すると良い。図11に示す差込部31、31及び引掛部32a、32bの溝部22の深さ方向の長さの和、D3及び摘持部33、33の差込方向(溝部22の深さ方向)に平行な辺の長さD4は、それぞれD3≦D1及びD3+D4>D2を満たすように成型すれば良い。
固定部材36を溝部22から離脱させる場合は、引掛部32a、32bが溝部22の長さ方向に沿って互いに向き合う方向へ押圧部43、43を押圧して、屈曲部41を溝部22の長さ方向に撓み変形させる。屈曲部41に連設した引掛部32a、32bの間隔W3が溝部22の長さW1より狭められ、引掛部32a、32bの先端が溝部22の両端開口部から引き抜かれ、差込部31が溝部22から抜き取られる。所定の治具を用いることなく固定部材36の溝部22からの離脱を容易に行うことができ、作業負担を低減することが可能となる。
実施の形態3に係る固定部材36は、ロボットアーム等で保持可能な程度の剛性を有する押圧部43、43を設けることが可能であり、固定部材36の着脱操作を自動化することができる。また、本発明に係る固定部材36は、射出成型によって一体に形成することが可能となる。
以上の実施の形態3においては、平面視において半円形状の差込部31を有する形態を示したが、屈曲部41を有し、撓み変形可能な形状であれば平面視略V字状等の他の形状に形成した形態であってもよい。また、押圧部43、43を省略し、摘持部33、33が杆状部42、42のみで構成される形態でも良い。
本実施の形態3は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
着脱可能な蓋及び筐体本体を示す模式的斜視図である。 蓋を取り付けた筐体本体を示す正面図である。 図1の III−III 線における模式的断面図である。 実施の形態1に係る固定部材を示す平面図である。 実施の形態1に係る固定部材を示す側面図である。 実施の形態1に係る固定部材の溝部への引っ掛かり状態を示す模式的斜視図である。 実施の形態1に係る固定部材の形状の他の例を示す平面図である。 実施の形態2に係る固定部材を示す平面図である。 実施の形態2に係る固定部材を二つ折りにし舌片を挟んだ状態を示す模式的斜視図である。 蓋の筐体本体への取り付け状態を示す模式的断面図である。 実施の形態3に係る固定部材を示す斜視図である。 従来の係止部材を示す模式的斜視図である。 図12のXIII−XIII線における模式的構造断面図である。
符号の説明
11 筐体本体
12 筐体開口部
13 蓋
16 側壁部
17 底部
25 屈曲部
18 側壁部
22 溝部
24 係止部材
31 差込部
31a、31b 差込部構成部材
32a、32b 引掛部
32c、32d、32e、32f 引掛部構成部材
33 摘持部
33a、33b 摘持部構成部材
36 固定部材
37 先端部辺
38 舌片
41 屈曲部

Claims (7)

  1. 筐体本体に設けられた筐体開口部に嵌着する蓋の周縁に、前記筐体開口部の周縁に係止するように設けられており、撓み可能な屈曲部を有する底部及び幅方向に回動可能な一対の側壁で構成されると共に、長さ方向の両端に両端開口部を有する溝部が備えられた係止部材の係止状態を固定する部材において、
    前記溝部の深さ方向に沿って前記溝部に差し込まれ、前記底部と向かい合う先端部辺を備えた差込部と、
    該差込部と前記溝部の長さ方向に連設されており、前記溝部に差し込まれ、前記両端開口部から突出し、前記筐体本体の内面又は前記蓋の裏面に引っ掛かる引掛部と、
    前記差込部の差込方向と反対方向に前記溝部から外側へ突出するように前記差込部に連設された摘持部と
    を備え、
    前記差込部及び前記引掛部の前記溝部の長さ方向の長さの和は、
    前記溝部の長さよりも長い
    ことを特徴とする固定部材。
  2. 前記差込部、前記引掛部及び前記摘持部は、
    それぞれ表裏一対の差込部構成部材、引掛部構成部材及び摘持部構成部材で構成されており、
    前記差込部構成部材は前記先端部辺を共有するように連設され、前記先端部辺を対称軸として、複数の引掛部構成部材及び摘持部構成部材が対称的に形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の固定部材。
  3. 前記差込部は、
    前記溝部の幅方向の前記差込部の長さが前記溝部の幅よりも長い
    ことを特徴とする請求項2に記載の固定部材。
  4. 筐体本体に設けられた筐体開口部に嵌着する蓋の周縁に、前記筐体開口部の周縁に係止するように設けられており、撓み可能な屈曲部を有する底部及び幅方向に回動可能な一対の側壁で構成されると共に、長さ方向の両端に両端開口部を有する溝部が備えられた係止部材の係止状態を固定する部材において、
    前記溝部の深さ方向に沿って前記溝部に差し込まれ、撓み可能な屈曲部を有し、前記溝部の長さ方向に延びる差込部と、
    該差込部の前記溝部の長さ方向の端部それぞれから、前記溝部の長さ方向に凸状に張り出され、先端が所定の間隔を有して互いに向きあうように曲成されており、前記溝部に差し込まれ、前記両端開口部から突出し、前記筐体本体の内面又は前記蓋の裏面に引っ掛かる一対の引掛部と、
    該一対の引掛部の前記差込部が設けられていない端部に、互いに略平行であり差込方向と反対方向に延設された一対の摘持部と
    を備えることを特徴とする固定部材。
  5. 請求項2に記載の固定部材を用いて、前記蓋に設けられた係止部材の係止状態を固定する方法において、
    剛性を有する舌片の一端を、前記固定部材の前記先端部辺に当接するように前記差込部構成部材間及び前記摘持部構成部材間に挟み込み、
    前記舌片及び前記固定部材を前記溝部に挿入し、
    前記引掛部が、前記両端開口部から突出し、前記筐体本体の内面又は前記蓋の裏面に引っ掛かるように差し込み、
    前記舌片を引き抜くこと
    を特徴とする固定方法。
  6. 前記筐体本体、前記蓋及び前記係止部材を含み、
    請求項1及至4のいずれか1つに記載の固定部材の前記差込部が前記溝部に差し込まれ、前記引掛部が前記両端開口部から突出し、前記筐体本体の内面又は前記蓋の裏面に引っ掛かるように構成されていること
    を特徴とする筐体。
  7. 前記固定部材が弾性材で構成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の筐体。
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