WO2018087929A1

WO2018087929A1 - 電子機器

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Publication number: WO2018087929A1
Application number: PCT/JP2016/083715
Authority: WO
Inventors: 市原　昌文; 鈴木　秀典
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2016-11-14
Filing date: 2016-11-14
Publication date: 2018-05-17

Abstract

電子機器であるインバータ（１）は、配線接続部を有する電子機器本体（１０）と、電子機器本体（１０）に着脱自在な配線カバー（２０）と、配線カバー（２０）を電子機器本体（１０）に着脱自在とする着脱部（３０）とを備える。配線カバー（２０）は、電子機器本体（１０）に取り付けられると配線接続部を保護するとともに、外壁に表示器と操作部とのうち少なくとも一方が設けられる。着脱部（３０）は、配線カバー（２０）が電子機器本体（１０）から分離された分離状態から電子機器本体（１０）に取り付けられる取付状態に位置付けられる間に弾性変形して、配線カバー（２０）を電子機器本体（１０）に固定する弾性変形固定部（３２）を備える。

Description

電子機器

　本発明は、配線接続部を保護することが可能な配線カバーを備えた電子機器に関する。

　駆動機器であるモータに供給する電圧値とその周波数の少なくともどちらか一つを変更して、モータの回転速度及びトルクを制御するインバータ（特許文献１参照）が用いられている。

　特許文献１に示されたインバータは、ユーザが操作するための操作部を覆う操作パネルカバーと、操作パネルカバーの両側端に配線接続部を覆う接続部カバーとを設けている。接続部カバーは、操作パネルカバーと別体に形成されて、操作パネルカバーの両側端に着脱自在である。

特開平８－６６０５０号公報

　特許文献１に示されたインバータは、操作パネルカバーの両側端に接続部カバーを着脱自在に設けているので、操作部の大きさをユーザの操作を容易にする大きさとすると、インバータ自体の小型化が困難であった。また、特許文献１に示されたインバータは、接続部カバーが配線のため頻繁に着脱されるために、該接続部カバーを容易かつ確実に着脱自在にする必要があった。

　本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、小型化を可能とすることができる電子機器を得ることを目的とする。

　上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、配線接続部を有する電子機器本体と、電子機器本体に着脱自在であり、かつ電子機器本体に取り付けられると配線接続部を保護するとともに、外壁に表示器と操作部とのうち少なくとも一方が設けられた配線カバーと、配線カバーを前記電子機器本体に着脱自在とする着脱部と、を備えた電子機器である。着脱部は、配線カバーが電子機器本体から分離された分離状態から電子機器本体に取り付けられる取付状態に位置付けられる間に弾性変形して、配線カバーを電子機器本体に固定する弾性変形固定部を備える。

　本発明によれば、電子機器の小型化を可能とすることができる、という効果を奏する。

本発明の実施の形態１に係る電子機器であるインバータの斜視図図１に示されたインバータの配線カバーが電子機器本体から分離された分離状態を示す斜視図本発明の実施の形態１に係るインバータの着脱部を示す斜視図図３に示された着脱部を示す他の斜視図本発明の実施の形態１に係るインバータの着脱部の本体側引掛け爪とカバー側引掛け爪とが互いに引っ掛かった状態を示す断面図図５に示された着脱部の弾性変形固定部の係止爪が弾性変形している状態を示す断面図図５に示された着脱部の弾性変形固定部が配線カバーを電子機器本体に固定した状態を示す断面図本発明の実施の形態２に係るインバータの着脱部の弾性変形固定部が配線カバーを電子機器本体に固定した状態を示す断面図本発明の実施の形態３に係るインバータの着脱部を示す斜視図図９に示された着脱部を示す他の斜視図本発明の実施の形態４に係る電子機器であるインバータの斜視図図１１に示されたインバータの配線カバーが電子機器本体から分離された分離状態を示す斜視図本発明の実施の形態４に係る電子機器であるインバータの着脱部の弾性変形固定部が配線カバーを電子機器本体に固定した状態を示す断面図本発明の実施の形態５に係る電子機器であるインバータの分解斜視図図１４中のＸＶ部を拡大して示す斜視図図１４中のＸＶＩ部を拡大して示す斜視図図１４に示されたインバータの配線カバーが電子機器本体に取り付けられる過程を示す斜視図本発明の実施の形態５に係る電子機器であるインバータの配線カバーを電子機器本体に取り付けた状態を示す断面図本発明の実施の形態６に係る電子機器であるインバータの斜視図図１９に示されたインバータの配線カバーが電子機器本体に取り付けられる過程を示す斜視図図１９に示されたインバータの配線カバーの要部を拡大して示す斜視図本発明の実施の形態７に係る電子機器であるインバータの斜視図図２２に示されたインバータの電子機器本体から配線カバーを取り外した状態を示す斜視図

　以下に、本発明の実施の形態にかかる電子機器を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。

実施の形態１．
　図１は、本発明の実施の形態１に係る電子機器であるインバータの斜視図である。図２は、図１に示されたインバータの配線カバーが電子機器本体から分離された分離状態を示す斜視図である。

　図１に示す実施の形態１に係る電子機器であるインバータ１は、ＦＡ（Factory　Automation）分野の設備を構成するものであり、駆動機器である図２に示すモータ１００の回転速度及びトルクを制御する電子機器である。実施の形態１において、電子機器は、インバータ１であるが、インバータ１に限定されない。インバータ１は、モータ１００に印加する電圧値及びモータ１００に印加する電圧値の周波数の少なくとも一方を変更して、モータ１００の回転速度及びトルクを制御する。モータ１００に印加する電圧値及びモータ１００に印加する電圧値の周波数は、モータ１００に印加する電圧のパラメータである。

　インバータ１は、図２に示すように、配線接続部１１を有する電子機器本体１０と、電子機器本体１０に着脱自在な配線カバー２０とを備える。実施の形態１において、電子機器本体１０と、配線カバー２０とは、同じ大きさの箱状に形成されている。また、実施の形態１においては、電子機器本体１０と、配線カバー２０とは、正面からみた正面視が左右方向の寸法が上下方向の寸法よりも長い矩形状に形成されている。以下、電子機器本体１０の左右方向を長手方向ＢＬと記し、電子機器本体１０の上下方向を幅方向ＢＣと記し、配線カバー２０の左右方向を長手方向ＣＬと記し、配線カバー２０の上下方向を幅方向ＣＣと記す。

　電子機器本体１０は、電圧を制御する制御回路を実装した回路基板１２と、回路基板１２を収容する筐体１３とを備える。筐体１３は、金属又は合成樹脂により構成され、箱状に形成されている。

　配線接続部１１は、回路基板１２に接続されている。配線接続部１１は、制御用の複数の端子台１１ａと、モータ１００に接続する機器接続端子である機器接続端子台１１ｂとを備える。端子台１１ａは、モータ１００に印加する電圧のパラメータを設定するための制御信号が入力する。機器接続端子台１１ｂは、モータ１００を駆動する電圧をモータ１００に供給する。

　実施の形態１において、複数の端子台１１ａと機器接続端子台１１ｂとは、電子機器本体１０の長手方向ＢＬに間隔をあけて並べられているが、端子台１１ａ及び機器接続端子台１１ｂの配置は、これに限定されない。また、機器接続端子台１１ｂは、実施の形態１において、二つ設けられ、二つの機器接続端子台１１ｂは、電子機器本体１０の長手方向ＢＬの一方の端部に配置されている。また、電子機器本体１０の長手方向ＢＬの他方の端部には、配線カバー２０と接続するためのコネクタ１４が設けられている。

　配線カバー２０は、電子機器本体１０に取り付けられると配線接続部１１を保護するものである。配線カバー２０は、図１及び図２に示すように、電子機器本体１０に着脱自在な扁平な箱状の筐体２３と、筐体２３内に収容される回路基板２２と、回路基板２２に実装された図２に示す表示器５０と、回路基板２２に実装された図２に示す操作部６０と、電子機器本体１０の回路基板１２に接続する図示しないコネクタとを備える。実施の形態１において、インバータ１の配線カバー２０は、表示器５０と操作部６０とを備えるが、これに限定されることなく、表示器５０と操作部６０との少なくとも一方を備えれば良い。

　回路基板２２は、表示器５０と操作部６０とコネクタとを実装し、表示器５０及び操作部６０と電子機器本体１０の回路基板１２とを接続する。表示器５０は、配線カバー２０が電子機器本体１０に取り付けられた際に筐体２３の外壁２３ａに露出して設けられ、モータ１００に印加する電圧のパラメータなどを表示する。操作部６０は、筐体２３の外壁２３ａに露出して設けられ、モータ１００に印加する電圧のパラメータなどを変更するためのユーザの操作を受け付ける。即ち、配線カバー２０は、外壁２３ａに表示器５０と操作部６０とが設けられている。

　また、実施の形態１において、表示器５０は、外壁２３ａの長手方向ＣＬの一端部に設けられ、操作部６０は、外壁２３ａの長手方向ＣＬの他端部に設けられているが、表示器５０と操作部６０との相対位置は、これに限定されない。実施の形態１において、表示器５０は、蛍光表示管により構成されるが、これに限定されることなく、液晶ディスプレイ、有機ＥＬ（Electro-Luminescence）ディスプレイ、又は無機ＥＬディスプレイにより構成されても良い。実施の形態１において、操作部６０は、複数の押しボタン式のスイッチにより構成されるが、これに限定されることなく、ダイヤル式のスイッチやタッチパネルにより構成されても良い。

　コネクタは、配線カバー２０が電子機器本体１０に取り付けられると、コネクタ１４と接続して、回路基板１２，２２同士を接続する。

　筐体２３は、配線カバー２０が電子機器本体１０に取り付けられると、配線接続部１１を電子機器本体１０とともに覆って、配線接続部１１を保護する。筐体２３は、電子機器本体１０に取り付けられると配線接続部１１に対向する外壁の少なくとも一部分が、絶縁材により構成される。実施の形態１において、筐体２３は、絶縁材により構成された外壁の一部分が配線接続部１１の機器接続端子台１１ｂに対向するが、絶縁材により構成される外壁の一部分の配置は、これに限定されない。また、筐体２３は、絶縁材により構成される一部分以外は、金属により構成されても良く、合成樹脂により構成されてもよく、絶縁材により構成されても良い。筐体２３を構成する絶縁材は、ＡＢＳ（Acrylonitrile Butadiene Styrene）樹脂、ＰＣ（Polycarbonate）、ＰＣＴ（Polycyclohexylene-dimethylene terephthalate）、又はＰＥＴ（Poly Ethylene Terephthalate）などにより構成される。筐体２３は、一部分以外が金属により構成される場合には、外表面に絶縁性を有するシートが取り付けられるのが望ましい。

　また、インバータ１は、配線カバー２０を電子機器本体１０に着脱自在とする着脱部３０を備える。次に、実施の形態１に係るインバータ１の着脱部３０を図面に基づいて説明する。図３は、本発明の実施の形態１に係るインバータの着脱部を示す斜視図である。図４は、図３に示された着脱部を示す他の斜視図である。

　着脱部３０は、配線カバー２０が図２に示す電子機器本体１０から分離された分離状態から図１に示す取付状態に位置付けられる間に弾性変形して、配線カバー２０を電子機器本体１０に固定するものである。実施の形態１において、取付状態では、配線カバー２０の外側面２０ａと電子機器本体１０の外側面１０ａとが同一平面上に位置けられるが、本発明は、これに限定されない。

　着脱部３０は、図３及び図４に示すように、電子機器本体１０及び配線カバー２０双方の長手方向ＢＬ，ＣＬの一端部に設けられた位置決め部３１と、電子機器本体１０と配線カバー２０とのうちの一方の長手方向ＢＬ，ＣＬの他端部に設けられた弾性変形固定部３２とを備える。位置決め部３１は、電子機器本体１０と配線カバー２０との取付状態での外壁２３ａと平行な方向の相対的な位置を位置決めするものである。実施の形態１において、位置決め部３１は、電子機器本体１０と配線カバー２０との長手方向ＢＬの相対的な位置を位置決めする。

　位置決め部３１は、互いに引っ掛かって電子機器本体１０と配線カバー２０とを位置決めする本体側引掛け爪３３と、カバー側引掛け爪３４とを備える。本体側引掛け爪３３と、カバー側引掛け爪３４とは、引掛け爪である。本体側引掛け爪３３は、電子機器本体１０に設けられている。本体側引掛け爪３３は、電子機器本体１０の一端部から長手方向ＢＬの中央に向かって延びている。

　カバー側引掛け爪３４は、配線カバー２０に設けられている。カバー側引掛け爪３４は、配線カバー２０が電子機器本体１０に取り付けられた際に、配線カバー２０から電子機器本体１０に向かって延びた延在部３４ａと、延在部３４ａの先端から配線カバー２０の長手方向ＣＬに沿って延びた外側延在部３４ｂとを備えている。位置決め部３１は、カバー側引掛け爪３４の延在部３４ａが本体側引掛け爪３３よりも電子機器本体１０寄りに位置して、本体側引掛け爪３３とカバー側引掛け爪３４とが互いに引っ掛かる。実施の形態１において、本体側引掛け爪３３とカバー側引掛け爪３４とは、それぞれ２つ設けられているが、本体側引掛け爪３３及びカバー側引掛け爪３４の数は、２つに限定されない。

　弾性変形固定部３２は、配線カバー２０が分離状態から取付状態に位置付けられる間に弾性変形するとともに、配線カバー２０が電子機器本体１０に取り付けられると、配線カバー２０を電子機器本体１０に固定するものである。弾性変形固定部３２は、配線カバー２０に設けられた係止爪３５を備える。係止爪３５は、配線カバー２０が分離状態から取付状態に位置付けられる間に弾性変形するとともに、電子機器本体１０に係止する。

　係止爪３５は、配線カバー２０から電子機器本体１０に向かって延びた延在部３５ａと、延在部３５ａの先端から長手方向ＣＬに沿って外側に延びた係止部３５ｂとを備える。係止部３５ｂは、配線カバー２０が電子機器本体１０に取り付けられると、電子機器本体１０に設けられた孔３６内に侵入して、配線カバー２０を電子機器本体１０に固定する。延在部３５ａは、配線カバー２０の電子機器本体１０への着脱中に係止部３５ｂが設けられた先端が長手方向ＣＬの中央に近付く方向に弾性変形する。

　次に、着脱部３０が配線カバー２０を電子機器本体１０に取り付ける際の動作を図面に基づいて説明する。図５は、本発明の実施の形態１に係るインバータの着脱部の本体側引掛け爪とカバー側引掛け爪とが互いに引っ掛かった状態を示す断面図である。図６は、図５に示された着脱部の弾性変形固定部の係止爪が弾性変形している状態を示す断面図である。図７は、図５に示された着脱部の弾性変形固定部が配線カバーを電子機器本体に固定した状態を示す断面図である。

　実施の形態１に係るインバータ１において、配線カバー２０を電子機器本体１０に取り付ける際には、まず、図５に示すように、本体側引掛け爪３３とカバー側引掛け爪３４とを互いに引っ掛ける。そして、本体側引掛け爪３３とカバー側引掛け爪３４とを互いに引っ掛けた状態で、配線カバー２０に設けられた係止爪３５を電子機器本体１０の長手方向ＢＬの他端部に近付ける。すると、図６に示すように、係止爪３５が電子機器本体１０の外壁の内側に侵入し、係止部３５ｂが外壁に接触して、係止部３５ｂが長手方向ＣＬに中央に近付くように延在部３５ａが弾性変形する。その後、図７に示すように、係止部３５ｂが孔３６内に侵入し、延在部３５ａが弾性変形前の状態に復帰して、弾性変形固定部３２が配線カバー２０を電子機器本体１０に固定する。こうして、配線カバー２０は、電子機器本体１０に取り付けられる。なお、配線カバー２０を電子機器本体１０から取り外す際には、係止部３５ｂを孔３６の奥に押し込んだ状態で配線カバー２０の長手方向ＣＬの他端部を電子機器本体１０の長手方向ＢＬの他端部から遠ざける。配線カバー２０を電子機器本体１０から取り外す際も、図６に示すように、係止部３５ｂが外壁に接触して、係止部３５ｂが長手方向ＣＬに中央に近付くように係止爪３５の延在部３５ａは、弾性変形する。

　実施の形態１に係るインバータ１は、着脱部３０が配線カバー２０が分離状態から取付状態に位置付けられる間に弾性変形して、配線カバー２０が取付状態に位置付けられると、弾性変形前の状態に復帰する弾性変形固定部３２を備える。このために、インバータ１は、配線カバー２０に操作部６０と表示器５０とのうちの少なくとも一方を設けて、配線カバー２０の重量が増加しても、取付状態で、配線カバー２０を電子機器本体１０に固定でき、配線カバー２０が電子機器本体１０から脱落することを抑制できる。

　その結果、インバータ１は、電子機器本体１０に取り付けられると配線接続部１１を保護する配線カバー２０に操作部６０と表示器５０とのうちの少なくとも一方を設けて、操作部６０を操作しやすく表示器５０を表示した情報を見やすい大きさにしたとしても、電子機器本体１０の大きさを配線カバー２０の大きさまで小型化することができる。したがって、インバータ１は、操作部６０を操作しやすく表示器５０を表示した情報を見やすい大きさにしたとしても、小型化を可能とすることができる。

　また、実施の形態１に係るインバータ１は、着脱部３０が位置決め部３１を長手方向ＢＬ，ＣＬの一端部に設け、弾性変形固定部３２を長手方向ＣＬの他端部に設けているので、取付状態で、配線カバー２０を電子機器本体１０に固定することができる。

　また、実施の形態１に係るインバータ１は、位置決め部３１が配線カバー２０に設けられたカバー側引掛け爪３４と電子機器本体１０に設けられた本体側引掛け爪３３とを備えるので、電子機器本体１０と配線カバー２０とを位置決めすることができる。

　また、実施の形態１に係るインバータ１は、弾性変形固定部３２が着脱部３０が配線カバー２０が分離状態から取付状態に位置付けられる間に弾性変形して、配線カバー２０が取付状態に位置付けられると、弾性変形前の状態に復帰して電子機器本体１０に係止する係止爪３５を備えるので、取付状態で配線カバー２０を電子機器本体１０に確実に固定することができ、容易かつ確実に電子機器本体１０に着脱自在にすることができる。

実施の形態２．
　図８は、本発明の実施の形態２に係るインバータの着脱部の弾性変形固定部が配線カバーを電子機器本体に固定した状態を示す断面図である。図８は、実施の形態１と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。

　実施の形態２に係るインバータ１－２の着脱部３０の弾性変形固定部３２の係止爪３５は、図８に示すように、電子機器本体１０に設けられ、延在部３５ａが電子機器本体１０から配線カバー２０に向かって延びて、係止部３５ｂが配線カバー２０に設けられた孔３６内に侵入して配線カバー２０に係止し、配線カバー２０を電子機器本体１０に固定する。

　実施の形態２に係るインバータ１－２は、着脱部３０が配線カバー２０が分離状態から取付状態に位置付けられる間に弾性変形して、配線カバー２０が取付状態に位置付けられると、弾性変形前の状態に復帰する弾性変形固定部３２を備える。このために、実施の形態２に係るインバータ１－２は、実施の形態１と同様に、配線カバー２０に操作部６０と表示器５０とのうちの少なくとも一方を設けても、取付状態で、配線カバー２０を電子機器本体１０に固定でき、配線カバー２０が電子機器本体１０から脱落することを抑制できる。その結果、実施の形態２に係るインバータ１－２は、電子機器本体１０の大きさを配線カバー２０の大きさまで小型化することができる。したがって、インバータ１－２は、操作部６０を操作しやすく表示器５０を表示した情報を見やすい大きさにしたとしても、小型化を可能とすることができる。

実施の形態３．
　図９は、本発明の実施の形態３に係るインバータの着脱部を示す斜視図である。図１０は、図９に示された着脱部を示す他の斜視図である。図９及び図１０は、実施の形態１と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。

　実施の形態３に係るインバータ１－３は、着脱部３０の位置決め部３１及び弾性変形固定部３２が設けられた位置が実施の形態１と異なること以外、実施の形態１と同じ構成である。

　実施の形態３に係るインバータ１－３の着脱部３０の位置決め部３１は、図９及び図１０に示すように、配線カバー２０及び電子機器本体１０の幅方向ＢＣ，ＣＣの一端部に設けられている。実施の形態３に係るインバータ１－３の着脱部３０の弾性変形固定部３２は、図１０に示すように、配線カバー２０の幅方向ＣＣの他端部に設けられている。

　実施の形態３に係るインバータ１－３は、着脱部３０が配線カバー２０が分離状態から取付状態に位置付けられる間に弾性変形して、配線カバー２０が取付状態に位置付けられると、弾性変形前の状態に復帰する弾性変形固定部３２を備える。このために、実施の形態３に係るインバータ１－３は、実施の形態１と同様に、配線カバー２０に操作部６０と表示器５０とのうちの少なくとも一方を設けても、取付状態で、配線カバー２０を電子機器本体１０に固定でき、配線カバー２０が電子機器本体１０から脱落することを抑制できる。その結果、実施の形態３に係るインバータ１－３は、電子機器本体１０の大きさを配線カバー２０の大きさまで小型化することができる。したがって、インバータ１－３は、操作部６０を操作しやすく表示器５０を表示した情報を見やすい大きさにしたとしても、小型化を可能とすることができる。

実施の形態４．
　図１１は、本発明の実施の形態４に係る電子機器であるインバータの斜視図である。図１２は、図１１に示されたインバータの配線カバーが電子機器本体から分離された分離状態を示す斜視図である。図１３は、本発明の実施の形態４に係る電子機器であるインバータの着脱部の弾性変形固定部が配線カバーを電子機器本体に固定した状態を示す断面図である。図１１から図１３は、実施の形態１と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。

　実施の形態４に係るインバータ１－４は、着脱部３０の構成が実施の形態１と異なること以外、実施の形態１と同じ構成である。

　実施の形態４に係るインバータ１－４の着脱部３０は、図１１、図１２及び図１３に示すように、弾性変形固定部３２の係止爪３５を配線カバー２０の幅方向ＣＣの両端部に設けている。実施の形態４において、インバータ１－４の着脱部３０は、係止爪３５を配線カバー２０の幅方向ＣＣの両端部に設けたが、本発明は、係止爪３５を電子機器本体１０の幅方向ＢＣの両端部に設けても良い。

　実施の形態４に係るインバータ１－４は、着脱部３０が配線カバー２０が分離状態から取付状態に位置付けられる間に弾性変形して、配線カバー２０が取付状態に位置付けられると、弾性変形前の状態に復帰する弾性変形固定部３２を備える。このために、実施の形態４に係るインバータ１－４は、実施の形態１と同様に、配線カバー２０に操作部６０と表示器５０とのうちの少なくとも一方を設けても、取付状態で、配線カバー２０を電子機器本体１０に固定でき、配線カバー２０が電子機器本体１０から脱落することを抑制できる。その結果、実施の形態４に係るインバータ１－４は、電子機器本体１０の大きさを配線カバー２０の大きさまで小型化することができる。したがって、インバータ１－４は、操作部６０を操作しやすく表示器５０を表示した情報を見やすい大きさにしたとしても、小型化を可能とすることができる。

実施の形態５．
　図１４は、本発明の実施の形態５に係る電子機器であるインバータの分解斜視図である。図１５は、図１４中のＸＶ部を拡大して示す斜視図である。図１６は、図１４中のＸＶＩ部を拡大して示す斜視図である。図１７は、図１４に示されたインバータの配線カバーが電子機器本体に取り付けられる過程を示す斜視図である。図１８は、本発明の実施の形態５に係る電子機器であるインバータの配線カバーを電子機器本体に取り付けた状態を示す断面図である。図１４から図１８は、実施の形態１と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。

　実施の形態５に係るインバータ１－５は、着脱部３０の構成が実施の形態１と異なること以外、実施の形態１と同じ構成である。実施の形態５に係るインバータ１－５の着脱部３０は、図１４、図１７及び図１８に示すように、配線カバー２０と電子機器本体１０とを長手方向ＢＬ，ＣＬに沿って相対的にスライド移動可能として、配線カバー２０を電子機器本体１０に着脱自在にする。

　実施の形態５に係るインバータ１－５の着脱部３０は、カバー側スライドレール３７と、本体側スライドレール３８とを備える。カバー側スライドレール３７は、配線カバー２０の幅方向ＣＣの両端部に設けられかつ配線カバー２０の長手方向ＣＬと平行に形成されて直線状に延びている。カバー側スライドレール３７は、配線カバー２０から電子機器本体１０に向かって延びた延在部３７ａと、延在部３７ａの先端から配線カバー２０の幅方向ＣＣに外側に延びた外側延在部３７ｂとを備える。

　本体側スライドレール３８は、電子機器本体１０の幅方向ＢＣの両端部に設けられかつ電子機器本体１０の長手方向ＢＬと平行に形成されて直線状に延びている。本体側スライドレール３８は、電子機器本体１０の幅方向ＢＣの両端部から電子機器本体１０の幅方向ＢＣの内側に延びている。

　実施の形態５に係るインバータ１－５の着脱部３０は、本体側スライドレール３８を配線カバー２０と外側延在部３７ｂとの間に挿入して、カバー側スライドレール３７と本体側スライドレール３８とにより、配線カバー２０と電子機器本体１０とを相対的にスライド移動可能とする。また、着脱部３０は、カバー側スライドレール３７に凸部分３７ｃが設けられ、本体側スライドレール３８に凹部分３８ａが設けられている。凸部分３７ｃは、カバー側スライドレール３７の長手方向ＣＬの一端部に設けられ、カバー側スライドレール３７の長手方向ＣＬの一端部から幅方向ＣＣの外側に突出している。凹部分３８ａは、本体側スライドレール３８の長手方向ＢＬの一端部に設けられ、本体側スライドレール３８の長手方向ＢＬの一端部を一部切り欠いて形成されている。凸部分３７ｃと凹部分３８ａは、配線カバー２０が配線接続部１１を保護する位置即ち覆う位置で凸部分３７ｃが凹部分３８ａに侵入して、凹部分３８ａにロックする。凸部分３７ｃと凹部分３８ａは、配線カバー２０が配線接続部１１を保護する位置で、配線カバー２０を電子機器本体１０に固定する。なお、実施の形態５では、凸部分３７ｃがカバー側スライドレール３７に設けられ、凹部分３８ａが本体側スライドレール３８に設けられているが、本発明では、凹部分３８ａがカバー側スライドレール３７に設けられ、凸部分３７ｃが本体側スライドレール３８に設けられても良い。

　実施の形態５に係るインバータ１－５は、着脱部３０が配線カバー２０と電子機器本体１０とを相対的にスライド移動可能として着脱自在とするので、配線カバー２０に操作部６０と表示器５０とのうちの少なくとも一方を設けても、配線カバー２０を電子機器本体１０に着脱することができる。

実施の形態６．
　図１９は、本発明の実施の形態６に係る電子機器であるインバータの斜視図である。図２０は、図１９に示されたインバータの配線カバーが電子機器本体に取り付けられる過程を示す斜視図である。図２１は、図１９に示されたインバータの配線カバーの要部を拡大して示す斜視図である。図１９から図２１は、実施の形態１と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。

　実施の形態６に係るインバータ１－６は、着脱部３０の構成が実施の形態１と異なること以外、実施の形態１と同じ構成である。実施の形態６に係るインバータ１－６の着脱部３０は、図２０に示すように、配線カバー２０と電子機器本体１０とを互いに重ねて、外壁２３ａに直交する軸心Ｐ回りに相対的に回転可能にして、配線カバー２０を電子機器本体１０に着脱自在にする。

　実施の形態６に係るインバータ１－６の着脱部３０は、カバー側固定片３９ａと、本体側固定片３９ｂとを備える。カバー側固定片３９ａは、配線カバー２０の対角線上の二つの角部に設けられ、配線カバー２０から電子機器本体１０に向かって延びた延在部３９ｃと、延在部３９ｃの先端から配線カバー２０の長手方向ＣＬに外側に延びた外側延在部３９ｄと、外側延在部３９ｄに設けられた図２１に示す凸部３９ｅとを備える。

　本体側固定片３９ｂは、電子機器本体１０の対角線上の二つの角部に設けられ、凹部３９ｆが設けられている。実施の形態６に係るインバータ１－６の着脱部３０は、カバー側固定片３９ａの外側延在部３９ｄと配線カバー２０との間に本体側固定片３９ｂを挿入して、配線カバー２０と電子機器本体１０とを相対的に回転可能とする。また、実施の形態６に係るインバータ１－６の着脱部３０は、配線カバー２０が配線接続部１１を保護する位置即ち覆う位置でカバー側固定片３９ａの外側延在部３９ｄと本体側固定片３９ｂとが互いに重なる。凸部３９ｅと凹部３９ｆは、配線カバー２０が配線接続部１１を保護する位置で凸部３９ｅが凹部３９ｆに侵入して、凹部３９ｆにロックする。凸部３９ｅと凹部３９ｆは、配線カバー２０が配線接続部１１を保護する位置で、配線カバー２０を電子機器本体１０に固定する。なお、実施の形態６では、凸部３９ｅがカバー側固定片３９ａに設けられ、凹部３９ｆが本体側固定片３９ｂに設けられているが、本発明では、凹部３９ｆがカバー側固定片３９ａに設けられ、凸部３９ｅが本体側固定片３９ｂに設けられても良い。

　実施の形態６に係るインバータ１－６は、着脱部３０が配線カバー２０と電子機器本体１０とを相対的に回転可能として着脱自在とするので、配線カバー２０に操作部６０と表示器５０とのうちの少なくとも一方を設けても、配線カバー２０を電子機器本体１０に着脱することができる。

実施の形態７．
　図２２は、本発明の実施の形態７に係る電子機器であるインバータの斜視図である。図２３は、図２２に示されたインバータの電子機器本体から配線カバーを取り外した状態を示す斜視図である。図２２及び図２３は、実施の形態１と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。実施の形態７に係る電子機器であるインバータ１－７は、電子機器本体１０の形状が実施の形態１と異なること以外、実施の形態１と同じ構成である。

　実施の形態７に係るインバータ１－７の電子機器本体１０は、図２２及び図２３に示すように、筐体１３が配線カバー２０を取り付ける切欠き部１３ａを備える。実施の形態７に係るインバータ１－７の電子機器本体１０は、切欠き部１３ａに複数の端子台１１ａと機器接続端子台１１ｂとコネクタ１４とを設けている。

　実施の形態７に係るインバータ１－７は、着脱部３０が配線カバー２０が分離状態から取付状態に位置付けられる間に弾性変形して、配線カバー２０が取付状態に位置付けられると、弾性変形前の状態に復帰する弾性変形固定部３２を備える。このために、実施の形態７に係るインバータ１－７は、実施の形態１と同様に、配線カバー２０に操作部６０と表示器５０とのうちの少なくとも一方を設けても、取付状態で、配線カバー２０を電子機器本体１０に固定でき、配線カバー２０が電子機器本体１０から脱落することを抑制できる。その結果、実施の形態７に係るインバータ１－７は、電子機器本体１０の大きさを配線カバー２０の大きさまで小型化することができる。したがって、インバータ１－７は、操作部６０を操作しやすく表示器５０を表示した情報を見やすい大きさにしたとしても、小型化を可能とすることができる。

　以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。

　１，１－２，１－３，１－４，１－５，１－６，１－７　インバータ（電子機器）、１０　電子機器本体、１１　配線接続部、２０　配線カバー、２３ａ　外壁、３０　着脱部、３１　位置決め部、３２　弾性変形固定部、３３　本体側引掛け爪（引掛け爪）、３４　カバー側引掛け爪（引掛け爪）、３５　係止爪、５０　表示器、６０　操作部。

Claims

　配線接続部を有する電子機器本体と、
　前記電子機器本体に着脱自在であり、かつ前記電子機器本体に取り付けられると前記配線接続部を保護するとともに、外壁に表示器と操作部とのうち少なくとも一方が設けられた配線カバーと、
　前記配線カバーを前記電子機器本体に着脱自在とする着脱部と、を備え、
　前記着脱部は、
　前記配線カバーが前記電子機器本体から分離された分離状態から前記電子機器本体に取り付けられる取付状態に位置付けられる間に弾性変形して、前記配線カバーを前記電子機器本体に固定する弾性変形固定部を備える
　ことを特徴とする電子機器。
　前記着脱部は、
　前記電子機器本体と前記配線カバーとの双方の一端部に設けられ、かつ前記電子機器本体と前記配線カバーとの前記取付状態での前記外壁と平行な方向の相対的な位置を位置決めする位置決め部を備え、前記弾性変形固定部を前記電子機器本体と前記配線カバーとのうちの一方の他端部に設けた
　ことを特徴とする請求項１に記載の電子機器。
　前記位置決め部は、前記電子機器本体と前記配線カバーとの双方に設けられ、かつ、互いに引っ掛かる引掛け爪を備える
　ことを特徴とする請求項２に記載の電子機器。
　前記弾性変形固定部は、前記電子機器本体と前記配線カバーとのうちの一方に設けられ、かつ前記配線カバーが前記分離状態から前記取付状態に位置付けられる間に弾性変形するとともに、他方に係止する係止爪を備える
　ことを特徴とする請求項１に記載の電子機器。
　前記着脱部は、
　前記弾性変形固定部を、前記電子機器本体と前記配線カバーとのうちの一方の両端部に設けた
　ことを特徴とする請求項１に記載の電子機器。
　配線接続部を有する電子機器本体と、
　前記電子機器本体に着脱自在であり、かつ前記電子機器本体に取り付けられると前記配線接続部を保護するとともに、外壁に表示器と操作部とのうち少なくとも一方が設けられた配線カバーと、
　前記配線カバーを前記電子機器本体に着脱自在とする着脱部と、を備え、
　前記着脱部は、前記配線カバーに設けられかつ直線状に延びたカバー側スライドレールと、前記電子機器本体に設けられかつ直線状に延びた本体側スライドレールと、を備え、前記カバー側スライドレールと前記本体側スライドレールとにより前記配線カバーと前記電子機器本体とをスライド移動可能とし、
　前記カバー側スライドレールと前記本体側スライドレールとのうちの一方に凸部分が設けられ、前記配線カバーが前記配線接続部を保護する位置で前記凸部分がロックする凹部分が前記カバー側スライドレールと前記本体側スライドレールとのうちの他方に設けられる
　ことを特徴とする電子機器。
　配線接続部を有する電子機器本体と、
　前記電子機器本体に着脱自在であり、かつ前記電子機器本体に取り付けられると前記配線接続部を保護するとともに、外壁に表示器と操作部とのうち少なくとも一方が設けられた配線カバーと、
　前記配線カバーと前記電子機器本体とを互いに重ねて前記外壁に直交する軸心回りに相対的に回転可能にして、前記配線カバーを前記電子機器本体に着脱自在とする着脱部と、を備え、
　前記着脱部は、前記配線カバーに設けられたカバー側固定片と、前記電子機器本体に設けられた本体側固定片と、を備え、前記配線カバーが前記配線接続部を保護する位置で前記カバー側固定片と前記本体側固定片とが互いに重なり、
　前記カバー側固定片と前記本体側固定片とのうちの一方に凸部が設けられ、前記配線カバーが前記配線接続部を保護する位置で前記凸部がロックする凹部が前記カバー側固定片と前記本体側固定片とのうちの他方に設けられる
　ことを特徴とする電子機器。